JP2016180539A - 貯湯給湯装置 - Google Patents

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嘉人 興津
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Abstract

【課題】貯湯給湯装置において、タンク出湯からバックアップ出湯に切り換わる際に、使用者に不要な不安感や不信感を極力与えてしまうことがなく、出湯温度の変動を低減可能なもの、等を提供することである。
【解決手段】貯湯給湯装置1は、燃焼ガスによって湯水を加熱する為の熱交換器22、この熱交換器22をバイパスする為のバイパス通路24、このバイパス通路24を流れる湯水の流量を調整するバイパス流量調整弁25等を備えた補助熱源機5と、貯湯タンク3の湯水の貯留状況に応じて又は貯湯タンク3からの湯水の出湯温度に応じて補助熱源機5の燃焼及び燃焼禁止を制御する制御ユニット9であって、給湯運転中に補助熱源機5の燃焼禁止状態を解除した際には、補助熱源機5を燃焼運転に移行させると共に、バイパス流量調整弁25の開度をバイパス通路24の流量が低減する絞り動作を行う制御ユニット9とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は貯湯給湯装置に関し、特に給湯運転中に貯湯タンクからの湯水を温度調整して出湯するタンク出湯から補助熱源機を使用して湯水の再加熱を行うバックアップ出湯に切り換わる際に出湯温度の変動を抑制するものに関する。
従来から、高温の湯水を生成して貯湯し、給湯栓等の所望の給湯先に供給可能な貯湯給湯装置が実用に供されている。この種の貯湯給湯装置は、高温の湯水を貯留する為の貯湯タンクと、湯水混合弁等の各種の弁類や各種の通路類と、貯湯タンクの湯水を加熱する為の主熱源機と、貯湯タンクに貯留されている湯水温度が低い場合等に再加熱する為の補助熱源機と、これら主熱源機や補助熱源機等を制御する為の制御ユニット等を備えている。
上記の補助熱源機においては、燃焼ガスによって湯水を加熱する為の熱交換器と、この熱交換器をバイパスする為のバイパス通路と、このバイパス通路を流れる湯水の流量を調整する為のバイパス流量調整手段等を備えたバイパス式給湯器が採用されている場合がある。このような補助熱源機としてバイパス式給湯器が組み付けられた貯湯給湯装置は、種々の文献に開示されている。
例えば、特許文献1の給湯システムには、貯湯タンクと、給水管及び出湯管と、この出湯管の途中部に設けられたバイパス式給湯器を備え、さらに、このバイパス式給湯器をバイパスして出湯管の上流側と下流側を連通する出湯バイパス管と、この出湯バイパス管を開閉するバイパス弁を備え、給湯運転中、貯湯タンクに高温の湯水が十分にある場合には、給湯器による加熱を禁止し、バイパス弁を開弁状態にし、出湯バイパス管を介して混合湯水を出湯する構造が開示されている。
また、特許文献1の給湯システムには、給湯運転を再開する際に貯湯タンクの湯切れが生じていない場合には、バイパス弁を閉弁状態にし、運転停止中に出湯管の給水管との接続部から給水管に流れ込んだ高温の湯水を、出湯管の出湯バイパス管が分岐した分岐部から給湯器側に流し込んだ後に、バイパス弁を開弁状態にして給湯運転を実行することで、目標給湯温度よりも高い湯水が供給されることを防止する技術が開示されている。
特許第5058193号公報
ところで、貯湯タンクの湯水の貯留状況等に応じて、貯湯タンクからの湯水を温度調整して出湯するタンク出湯から補助熱源機を使用して湯水の再加熱を行うバックアップ出湯に切り換わる際には、補助熱源機による湯水の過加熱を防止する為に、貯湯タンク側から出湯される湯水を所定温度まで一度下げてから、補助熱源機によって再加熱している。
しかし、貯湯タンク側と補助熱源機との間を接続する通信機器のデータ通信速度の影響や補助熱源機の燃焼運転への移行期間等によって、補助熱源機の燃焼禁止状態を解除してから補助熱源機の燃焼運転開始までの間に数秒〜10数秒程度の遅延が生じる可能性があるので、補助熱源機からの出湯温度が一時的に低下することで出湯温度が大きく変動してしまう虞がある。
即ち、通常のタンク出湯時には、補助熱源機のバイパス流量調整弁は、バイパス通路の流量が多くなる弁ポジションに設定されているので、図4に示すように、補助熱源機の入水温度(又は貯湯タンクの出湯温度)を下げると、この低温の湯水が補助熱源機のバイパス通路を通って補助熱源機から直ぐに出湯されてしまい、補助熱源機の燃焼運転開始後に、バイパス流量調整弁を熱交換器側の流量が多くなる弁ポジションに移動させても、補助熱源機からの出湯温度が一時的に低下(例えば5m先栓で6℃程度の低下)してしまう。
特許文献1の技術では、給湯運転の再開時に、出湯管の給水管との接続部から給水管に流れ込んだ目標給湯温度よりも高い湯水を、給湯器側に押し込むことで出湯バイパス管を通って外部に供給されることを防止する技術ではあるが、タンク出湯からバックアップ出湯に切り換わる際に補助熱源機からの出湯温度を安定化させる技術では無く、特許文献1の技術では、上記の課題を改善することは困難である。
本発明の目的は、貯湯給湯装置において、タンク出湯からバックアップ出湯に切り換わる際に、使用者に不要な不安感や不信感を極力与えてしまうことがなく、出湯温度の変動を低減可能なもの、等を提供することである。
請求項1の貯湯給湯装置は、高温の湯水を貯留する為の貯湯タンクと、この貯湯タンクの湯水を出湯する為の出湯通路と、この出湯通路の途中部に設けられ且つ前記出湯通路を流れる湯水を加熱する為の補助熱源機と、前記貯湯タンクの湯水の貯留状況に応じて又は前記貯湯タンクからの湯水の出湯温度に応じて前記補助熱源機の燃焼及び燃焼禁止を制御する制御手段とを備えた貯湯給湯装置において、前記補助熱源機は、燃焼ガスによって湯水を加熱する為の熱交換器と、この熱交換器をバイパスする為のバイパス通路と、このバイパス通路を流れる湯水の流量を調整するバイパス流量調整手段とを備え、前記制御手段は、給湯運転中に前記補助熱源機の燃焼禁止状態を解除した際には、前記補助熱源機を燃焼運転に移行させると共に、前記バイパス流量調整手段の開度を前記バイパス通路の流量が低減する絞り動作を行うことを特徴としている。
請求項2の貯湯給湯装置は、請求項1の発明において、前記制御手段は、少なくとも前記補助熱源機の燃焼運転が開始される迄、前記バイパス流量調整手段の前記絞り動作を継続することを特徴としている。
請求項1の発明によれば、制御手段は、給湯運転中に補助熱源機の燃焼禁止状態を解除した際には、補助熱源機を燃焼運転に移行させると共に、バイパス流量調整手段の開度をバイパス通路の流量が低減する絞り動作を行うので、タンク出湯からバックアップ出湯に切り換わる際の補助熱源機の燃焼運転への移行期間中は、補助熱源機の熱交換器側に溜まっている湯水を優先的に補助熱源機から出湯することで、バイパス通路を通って低温の湯水が出湯されるのを極力防止することができる。
即ち、補助熱源機の熱交換器側の配管保有水量は、一般的に、バイパス通路の配管保有水量と比較して多いので、バイパス流量調整手段をバイパス通路の流量を低減して熱交換器側の流量を増加するように調整することで、熱交換器側に溜まっていた給湯設定温度の湯水を一定時間出湯することができ、故に、補助熱源機からの出湯温度の低下を防止して出湯特性を改善することができ、使用者に不要な不安感や不信感を与えてしまうことを防止することができる。
請求項2の発明によれば、制御手段は、少なくとも補助熱源機の燃焼運転が開始される迄、バイパス流量調整手段の絞り動作を継続するので、タンク出湯からバックアップ出湯に切り換わる際の補助熱源機の燃焼運転への移行期間中は、補助熱源機から給湯設定温度の湯水を出湯可能である。補助熱源機の燃焼運転開始後には、バイパス流量調整手段は補助熱源機からの出湯温度が給湯設定温度となるように適宜調整される。
本発明の実施例に係る貯湯給湯装置の概略構成図である。 タンク出湯からバックアップ出湯に切り換わる際におけるアンダー抑制運転制御のフローチャートである。 タンク出湯からバックアップ出湯に切り換わる際における混合弁の出湯温度、補助熱源機の入水温度、補助熱源機の缶体温度、補助熱源機の出湯温度、5m先栓温度の変化を示した線図である。 従来例に係るタンク出湯からバックアップ出湯に切り換わる際における混合弁の出湯温度、補助熱源機の入水温度、補助熱源機の出湯温度、5m先栓温度の変化を示した線図である。
以下、本発明を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。
先ず、本発明の貯湯給湯装置1の全体構造について説明する。
図1に示すように、貯湯給湯装置1は、貯湯、給湯、本実施例では省略するが浴槽への給湯及び浴槽の追焚き、床暖房パネル等の温水暖房端末への暖房水の供給等の機能を有するものであり、貯湯タンク3を備えた貯湯タンクユニット2、貯湯タンク3内の湯水の加熱を行う外部の主熱源機4、貯湯タンク3からの湯水の温度が設定温度以下である場合に再加熱を行う補助熱源機5、貯湯タンクユニット2や主熱源機4及び補助熱源機5等を制御する為の制御ユニット9等を備えている。
本実施例の貯湯給湯装置1において、貯湯タンクユニット2と補助熱源機5とは、離隔して(例えば1.5m〜10m程度離して)設置されている。貯湯タンクユニット2の貯湯タンク3と補助熱源機5は配管長の長い出湯通路7の外部出湯通路部7cを介して接続されている。尚、外部の主熱源機4としては、ヒートポンプ式熱源機や燃料電池発電装置が活用されるが、特にこれらに限定する必要はなく、適宜変更可能である。
次に、貯湯タンクユニット2について説明する。
図1に示すように、貯湯タンクユニット2は、貯湯タンク3、給水通路6、出湯通路7、湯水循環回路8、混合弁13等の各種の弁類、各種のセンサ類及び各種のポンプ類、主制御ユニット20等を備え、これら大部分は外装ケース11内に収納されて構成されている。
貯湯タンク3は、外部の主熱源機4で加熱された高温の湯水(例えば65〜90℃)を貯留可能な密閉タンクで構成され、貯留された湯水の放熱を防ぐ為にタンク周囲は断熱材で覆われている。貯湯タンク3の外周部に、下側から上側に向かって等間隔に複数の温度センサ17a〜17dが順に設けられ、これら複数の温度センサ17a〜17dにより貯湯タンク3内の複数の貯留層の湯水温度が検出される。
給水通路6は、上水源から低温の水を貯湯タンク3等に供給するものであり、上流給水通路部6a、下流給水通路部6bを有し、上流端が上水源に接続され、下流端が貯湯タンク3の下部に接続されている。上流給水通路部6aと下流給水通路部6bとの間から出湯通路7に接続するバイパス通路12が分岐されている。上流給水通路部6aに、温度センサ17eが設けられ、下流給水通路部6bに、逆止弁19aが設けられている。バイパス通路12に、逆止弁19bが設けられている。
出湯通路7は、貯湯タンク3に貯湯された湯水を補助熱源機5を介して給湯栓等の所望の給湯先に供給するものであり、上流出湯通路部7a、下流出湯通路部7b、外部出湯通路部7c、熱源出湯通路部7dを有し、上流端が貯湯タンク3の上部に接続され、下流端が給湯栓等に接続されている。上流出湯通路部7aに、温度センサ17fと流量センサ18aが設けられ、下流出湯通路部7bに、温度センサ17gと流量センサ18bが設けられている。
上流出湯通路部7aと下流出湯通路部7bとの間に、混合弁13が設けられ、この混合弁13に給水通路6から分岐したバイパス通路12が接続されている。混合弁13は、出湯温度が目標給湯設定温度になるように上水源からの低温の水と貯湯タンク3からの高温の湯水の混合比を調整するものである。バイパス通路12から分岐した分岐通路14が、下流出湯通路部7bに接続され、分岐通路14に、高温出湯回避用の開閉弁15が設けられている。
外部出湯通路部7cと熱源出湯通路部7dとの間に、補助熱源機5が設けられている。尚、外部出湯通路部7cの配管長は、貯湯タンクユニット2と補助熱源機5とが離隔状に設置されている構造上、例えば1.5m〜10m程度と外装ケース11内に設置された上流出湯通路部7aや下流出湯通路部7bと比較して長く設定されている。
湯水循環回路8は、貯湯タンク3と外部の主熱源機4との間に湯水を循環させて湯水を加熱する閉回路であり、低温側循環通路部8a、高温側循環通路部8b等を有し、上流端が貯湯タンク3の下部に接続され、下流端が貯湯タンク3の上部に接続されている。低温側循環通路部8aと高温側循環通路部8bとの間に、外部の主熱源機4が設けられている。低温側循環通路部8aには、循環ポンプ16が設けられている。
次に、補助熱源機5について説明する。
図1に示すように、補助熱源機5は、貯湯タンク3から延びる出湯通路7の途中部に設けられた公知のガス給湯器(バイパス式給湯器)で構成されている。補助熱源機5は、貯湯タンク2に高温の湯水が十分にある場合には燃焼禁止状態に設定されているが、混合弁13の出湯温度又は補助熱源機5の入水温度が低下した場合に限り燃焼禁止状態が解除されて燃焼作動され、目標給湯設定温度となるように貯湯タンクユニット2から流入する湯水を加熱するものである。
即ち、補助熱源機5は、燃焼用空気を供給する為の送風ファン(図示略)、燃料ガスを燃焼させるバーナーユニット5a、貯湯タンクユニット2から湯水が流入する入水通路部21、この入水通路部21から流入した湯水を燃焼ガスによって加熱する熱交換器22、この熱交換器22で加熱された後の湯水の出湯を行う出湯通路部23、熱交換器22をバイパスするバイパス通路24、このバイパス通路24を流れる湯水の流量を調整するバイパス流量調整弁25、補助熱源機5を制御する補助制御ユニット26及び各種のセンサ類等を備え、これら大部分は外装ケース27内に収納されて構成されている。
熱交換器22は、湯水の流れ方向の下流側に設けられ且つ燃焼ガスの主として顕熱を回収する顕熱回収用熱交換器22a、湯水の流れ方向の上流側に設けられ且つ顕熱回収後の燃焼排気ガスの主として潜熱を回収する潜熱回収用熱交換器22b、この潜熱回収用熱交換器22bで発生したドレン水を回収するドレン水回収部(図示略)等を備えている。
入水通路部21の上流端は、貯湯タンクユニット2から延びる外部出湯通路部7cの下流端に接続され、入水通路部21の下流端は、潜熱回収用熱交換器22bに接続されている。入水通路部21には、温度センサ28aと流量センサ29が設けられている。入水通路部21の温度センサ28aと流量センサ29の上流側から分岐されたバイパス通路24が出湯通路部23に接続され、この分岐部にバイパス流量調整弁25が設けられている。
出湯通路部23の上流端は、顕熱回収用熱交換器22aに接続され、出湯通路部23の下流端は、熱源出湯通路部7dの上流端に接続されている。出湯通路部23のバイパス通路24が接続される接続部の上流側には、温度センサ28bが設けられ、出湯通路部23の接続部の下流側には、温度センサ28cが設けられている。
バイパス流量調整弁25において、タンク出湯中は、パイパス通路30の流量と熱交換器22側の流量が2:1となるように弁ポジションがバイパス通路30側に調整され、バックアップ出湯中は、熱交換器22で加熱された高温の湯水とバイパス通路30を流れる低温の湯水とを混合調整して給湯設定温度の湯水が補助熱源機5から出湯されるように弁ポジションが適宜調整される。尚、タンク出湯からバックアップ出湯に切り換わる際には、バイパス流量調整弁25は、後述するアンダー抑制運転に基づき制御される。
次に、制御ユニット9について説明する。
この貯湯給湯装置1は、主制御ユニット20と補助制御ユニット26からなる制御ユニット9によって制御される。貯湯タンクユニット2側において、各種のセンサの検出信号が主制御ユニット20に送信され、補助熱源機5側において、各種のセンサ類の検出信号が補助制御ユニット26に送信され、これら主制御ユニット20と補助制御ユニット26によって、貯湯タンクユニット2の動作、主熱源機4の動作、補助熱源機5の動作、各種のポンプ類の作動・停止、各種の弁類の開閉状態の切り換え及び開度調整等を制御し、各種運転(貯湯運転、出湯運転等)を実行する。
主制御ユニット20は、補助熱源機5の補助制御ユニット26とデータ通信可能であり、また、主制御ユニット20は、ユーザーが操作可能な操作リモコン(図示略)とデータ通信可能である。操作リモコンのスイッチ操作により各種の運転が設定されると、その指令信号が操作リモコンから主制御ユニット20に送信される。例えば、操作リモコンのスイッチ操作により目標給湯設定温度が設定されると、その目標給湯設定温度データが操作リモコンから主制御ユニット20に送信される。
さらに、制御ユニット9は、貯湯タンク3の湯水の貯留状況に応じて又は貯湯タンク3からの湯水の出湯温度(混合弁13の出湯温度又は補助熱源機5の入水温度)に応じて補助熱源機5の燃焼及び燃焼禁止の制御を実行可能である。即ち、制御ユニット9の主制御ユニット20は、補助制御ユニット26とのデータ通信を介して補助熱源機5の燃焼可否を指令可能である。
次に、本発明に関連するタンク出湯からバックアップ出湯に切り換わる際におけるアンダー抑制運転制御について説明する。
制御ユニット9は、タンク出湯からバックアップ出湯に切り換える為に、給湯運転中に補助熱源機5の燃焼禁止状態を解除した際には、補助熱源機5を燃焼運転に移行させると共に、バイパス流量調整弁25の開度をバイパス通路24の流量が低減する絞り動作を行い、少なくとも補助熱源機5の燃焼運転が開始される迄、バイパス流量調整弁25の絞り動作を継続するアンダー抑制運転制御を実行可能である。
次に、給湯運転中に、タンク出湯からバックアップ出湯に切り換わる際に、制御ユニット9により自動的に実行される、アンダー抑制運転制御について、図2のフローチャートに基づいて説明する。このアンダー抑制運転制御プログラムは、制御ユニット9に予め格納されている。
尚、図3には、タンク出湯からバックアップ出湯に切り換わる際の混合弁13の出湯温度、補助熱源機5の入水温度及び出湯温度、バイパス流量調整弁25等の時間に対する変化を図示している。バイパス流量調整弁25の弁ポジションは、単に変化傾向を示すものであり、具体的な値を示しているものではない。
図2のフローチャートにおいて、この制御が開始されると、最初にS1において、制御ユニット9は、給湯運転中に、タンク出湯からバックアップ出湯に切り換わる条件が成立しているか否かを判定する。例えば、貯湯タンク3の湯切れが発生することで、貯湯タンクユニット2から給湯設定温度の湯水の出湯ができなくなった場合、即ち、タンク出湯からバックアップ出湯に切り換わる為の条件が成立している場合には、S1の判定がYesとなり、S2に移行し、S1の判定がNoのうちはS1を繰り返す。
尚、タンク出湯からバックアップ出湯に切り換わる為の条件が成立している場合、補助熱源機5による湯水の過加熱を防止する為に、貯湯タンク3から出湯される湯水を、混合弁13で低温の水と混合して、給湯設定温度(例えば40℃)より低い所定温度に温度調整し、この温度調整された湯水を補助熱源機5へ供給する。
次に、S2において、制御ユニット9は、補助熱源機側5の温度センサ28aの検知信号を読み込み、この検知信号に基づいて、入水通路部21を流れる湯水温度(補助熱源機5の入水温度)を算出し、S3に移行し、湯水温度が設定温度(例えば35℃)以下か否かを判定し、湯水温度が設定温度以下の場合には、S3の判定がYesとなり、S4に移行し、S3の判定がNoのうちはS2,S3を繰り返す。
次に、S4において、制御ユニット9は、補助熱源機5の燃焼禁止状態の解除を実行する。即ち、S3にて、主制御ユニット20が、補助制御ユニット26から補助熱源機5の入水温度の低下に基づく信号を受信した場合、S4にて、主制御ユニット20は、補助熱源機5の補助制御ユニット26へ燃焼禁止解除指令信号を送信し、補助熱源機5を燃焼運転可能状態に設定し、S5に移行する。
次に、S5において、制御ユニット9は、補助熱源機5を燃焼運転に移行させると共に、バイパス流量調整弁25の開度をバイパス通路24の流量が低減する絞り動作を行い、S6に移行する。即ち、補助熱源機5の燃焼運転への移行期間中は、バイパス流量調整弁25を、パイパス通路30の流量と熱交換器22側の流量が1:2程度となるように弁ポジションを熱交換器22側に調整する。
尚、S5の補助熱源機5の燃焼運転への移行期間中、補助熱源機5は、バーナーユニット5aに燃料ガスを供給する前に、図示略の送風ファンを回転駆動することで、補助熱源機5の燃焼室のプリパージを行い、その後、バーナーユニット5aに燃料ガスを供給すると共に着火動作を実行することで、補助熱源機5の燃焼運転を開始する。
次に、S6において、制御ユニット9は、補助熱源機5が燃焼運転を開始したか否かを判定する。例えば、補助熱源機5の着火動作が完了した場合又は温度センサ28bの検知に応じて補助熱源機5の缶体温度が設定温度を越えている場合、即ち、補助熱源機5が燃焼運転を開始していると判定した場合には、S6の判定がYesとなり、S7に移行し、補助熱源機5が燃焼運転を開始していない場合には、S6の判定がNoとなり、S6の判定がNoのうちはS6を繰り返す。
次に、S7において、制御ユニット9は、バイパス流量調整弁25の絞り動作を終了する。即ち、制御ユニット9は、少なくとも補助熱源機5の燃焼運転が開始される迄、バイパス流量調整弁25の絞り動作を継続し、補助熱源機5の燃焼運転開始後、バイパス流量調整弁25を補助熱源機5から給湯設定温度の湯水が出湯されるように通常の調整制御に移行し、この一連のアンダー抑制運転制御を終了し、リターンする。
次に、本発明の貯湯給湯装置1の作用及び効果について説明する。
通常のタンク出湯中、貯湯タンク3にかかる給水圧によって貯湯タンク3の上部から高温の湯水が上流出湯通路部7aに押し出され、この高温の湯水は混合弁13においてバイパス通路12から供給される低温の水と混合されて給湯設定温度に調整され、この給湯設定温度の湯水の大部分は、燃焼禁止状態の補助熱源機5のバイパス通路24を経由して給湯栓から出湯される。
尚、補助熱源機5の内部において、バイパス流量調整弁24は、熱交換器22側を完全には閉止状態に設定しないので、給湯設定温度の湯水の一部は、入水通路部21のバイパス通路23が分岐する分岐部から下流側を通って熱交換器22に流れ、この熱交換器22から出湯通路部23のバイパス通路21が合流する合流部から上流側を通ることで、熱交換器22側に給湯設定温度の湯水が溜まる。
一方、バックアップ出湯では、貯湯タンク3にかかる給水圧によって貯湯タンク3の上部から温度低下した湯水が上流出湯通路部7aに押し出され、この湯水は混合弁13においてバイパス通路12から供給される低温の水と混合されて給湯設定温度より低い設定温度の湯水に調整される。
次に、上記の設定温度の湯水は、下流出湯通路部7bと外部出湯通路部7cとを通って補助熱源機5に送られ、補助熱源機5内でバイパス流量調整弁24の開度に応じて熱交換器22側とバイパス通路24とに分流され、補助熱源機5の熱交換器22で加熱された高温の湯水とバイパス通路24を流れた湯水とが混合されて給湯設定温度に調整され、熱源出湯通路部7dを通って給湯栓から出湯される。
ところで、タンク出湯からバックアップ出湯への切り換え時に、上記のアンダー抑制運転制御を実行する場合、図3に示すように、混合弁13の出湯運度及び補助熱源機5の入水温度の低下に基づき補助熱源機5の燃焼禁止状態が解除されると(図3の時間t1参照)、バイパス流量調整弁25の開度が、バイパス通路24の流量が低減するよう且つ熱交換器側22の流量が増大するように熱交換器22側に調整される。
補助熱源機5は、燃焼禁止状態の解除後に瞬時には燃焼運転を開始することできず、また、制御ユニット9と補助制御ユニット26との間のデータ通信速度の影響により、補助熱源機5には、ある程度の量の低温の湯水が流入するが、この低温の湯水の大部分は入水通路部21を介して熱交換器22側に流れ、タンク出湯中に熱交換器22側に溜まった給湯設定温度の湯水を出湯通路部23に押し流すことで、給湯設定温度の湯水が補助熱源機5から一定時間出湯される。
その後、補助熱源機5の燃焼運転が開始される迄、バイパス流量調整弁25の絞り動作を継続し、補助熱源機5の燃焼運転が開始すると(図3の時間t2参照)、バイパス流量調整弁25の絞り動作を解除して、通常のバックアップ出湯に移行することで、補助熱源機5の燃焼禁止状態解除後の補助熱源機5からの出湯温度の低下を抑制し、補助熱源機5から給湯設定温度である40℃の湯水が安定して出湯可能である。
以上説明したように、制御ユニット9は、給湯運転中に補助熱源機5の燃焼禁止状態を解除した際には、補助熱源機5を燃焼運転に移行させると共に、バイパス流量調整弁25の開度をバイパス通路24の流量が低減する絞り動作を行うので、タンク出湯からバックアップ出湯に切り換わる際の補助熱源機5の燃焼運転への移行期間中は、補助熱源機5の熱交換器22側に溜まっている湯水を優先的に補助熱源機5から出湯することで、バイパス通路24を通って低温の湯水が出湯されるのを極力防止することができる。
即ち、補助熱源機5の熱交換器22側の配管保有水量は、一般的に、バイパス通路24の配管保有水量と比較して多いので、バイパス流量調整弁25をバイパス通路24の流量を低減して熱交換器22側の流量を増加するように調整することで、熱交換器側22に溜まっていた給湯設定温度の湯水を一定時間出湯することができ、故に、補助熱源機5からの出湯温度の低下を防止して出湯特性を改善することができ、使用者に不要な不安感や不信感を与えてしまうことを防止することができる。
また、制御ユニット9は、少なくとも補助熱源機5の燃焼運転が開始される迄、バイパス流量調整弁25の絞り動作を継続するので、タンク出湯からバックアップ出湯に切り換わる際の補助熱源機5の燃焼運転への移行期間中は、補助熱源機5から給湯設定温度の湯水を出湯可能である。補助熱源機5の燃焼運転開始後には、バイパス流量調整弁25は補助熱源機5からの出湯温度が給湯設定温度となるように適宜調整される。
次に、前記実施例を部分的に変更した形態について説明する。
[1]前記実施例において、アンダー抑制運転制御のS2において、補助熱源機5の入水温度に基づいて、補助熱源機5の燃焼可否の判定を行っているが、特にこの条件に限定する必要はなく、貯湯タンクユニット2側の温度センサ17gの検知信号を読み込み、この検知信号に基づいて、下流出湯通路部7bと外部出湯通路部7cを流れる湯水温度(混合弁17の出湯温度)を算出し、この混合弁13の出湯温度に基づいて、補助熱源機5の燃焼可否の判定を行っても良い。
[2]前記実施例において、アンダー抑制運転制御のS4の後に、温度センサ28bの検知信号を読み込み、この検知信号に基づいて補助熱源機5の缶体温度を算出し、この缶体温度が設定温度(給湯設定温度又は給湯設定温度−所定温度(例えば1.5℃))以上の場合には、S5へ移行し、アンダー抑制運転制御を継続し、缶体温度が設定温度未満の場合には、バイパス流量調整弁25のバイパス側絞り動作を実行せずに、アンダー抑制運転制御を終了しても良い。
[3]前記実施例のアンダー抑制運転制御において、給湯設定温度、設定温度や所定温度等の各種の温度は、ほんの一例を示したに過ぎず、貯湯給湯装置1の能力に応じて、適宜変更可能である。
[4]その他、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱することなく、前記実施例に種々の変更を付加した形態で実施可能であり、本発明はそのような変更形態を包含するものである。
1 貯湯給湯装置
3 貯湯タンク
5 補助熱源機
7 出湯通路
9 制御ユニット(制御手段)
22 熱交換器
24 バイパス通路
25 バイパス流量調整弁(バイパス流量調整手段)

Claims (2)

  1. 高温の湯水を貯留する為の貯湯タンクと、この貯湯タンクの湯水を出湯する為の出湯通路と、この出湯通路の途中部に設けられ且つ前記出湯通路を流れる湯水を加熱する為の補助熱源機と、前記貯湯タンクの湯水の貯留状況に応じて又は前記貯湯タンクからの湯水の出湯温度に応じて前記補助熱源機の燃焼及び燃焼禁止を制御する制御手段とを備えた貯湯給湯装置において、
    前記補助熱源機は、燃焼ガスによって湯水を加熱する為の熱交換器と、この熱交換器をバイパスする為のバイパス通路と、このバイパス通路を流れる湯水の流量を調整するバイパス流量調整手段とを備え、
    前記制御手段は、給湯運転中に前記補助熱源機の燃焼禁止状態を解除した際には、前記補助熱源機を燃焼運転に移行させると共に、前記バイパス流量調整手段の開度を前記バイパス通路の流量が低減する絞り動作を行うことを特徴とする貯湯給湯装置。
  2. 前記制御手段は、少なくとも前記補助熱源機の燃焼運転が開始される迄、前記バイパス流量調整弁の前記絞り動作を継続することを特徴とする請求項1に記載の貯湯給湯装置。
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