JP2016178792A - コンタクタ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電動車両におけるモータ‐インバータ間の電気回路上のコンタクタの、ON状態を保持するために必要な消費電力を、抑制することを可能とする、コンタクタ制御装置を提供する。
【解決手段】電動車両に備わるバッテリ20とインバータ21間の電気回路の正極側に、互いに並列に配設された、複数の正極側コンタクタ11,12と、前記回路の負極側に、互いに並列に配設された、正極側コンタクタ11,12と同数の負極側コンタクタ14,15と、接状態とする正極側コンタクタ11,12及び負極側コンタクタ14,15の個数を、前記回路を流れる電流値に応じて増減させ、1つの正極側コンタクタ11(12)及び1つの負極側コンタクタ14(15)は、電動車両の起動中に常時接状態とするように、各正極側コンタクタ11,12及び各負極側コンタクタ14,15の接断を制御するECU17とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、電動車両におけるコンタクタ制御装置に関する。
まず、電動車両における従来の走行用モータの駆動システムを図7に示す。電動車両には、従来、バッテリ20とインバータ21との間の電気回路の正極(+)側に、正極側コンタクタ23が、負極(−)側に負極側コンタクタ24が、それぞれ1つずつ設けられている。
そして、ECU(電子制御部)25の制御により、正極側コンタクタ23及び負極側コンタクタ24をON(接)状態とすることで、バッテリ20からインバータ21へ電力を供給し、インバータ21で3相交流に変換してモータ22を駆動する。
近年、モータ22‐インバータ21間の大出力化に伴って、バッテリ20からインバータ21に供給する電流も大きくなり、この大電流を流すためのコンタクタ23,24も大型(大容量)化されている。
なお、下記特許文献1には、電動車両において、複数の電源とモータとを接続する電気回路上のリレー数を減少させることで、消費電力を削減する技術が開示されている。
特開2014−93806号公報
ところで、コンタクタ23,24のON状態を保持するためには微弱な電力を消費する。この消費電力は、通常のコンタクタであれば無視できる程度であったが、大容量コンタクタ(例えば400A)となると、ON状態を保持するために必要な電力(電流)も大きくなり(例えば4A)、電費向上の観点から無視できなくなっている。
そこで、本発明は、電動車両におけるモータ‐インバータ間の電気回路上のコンタクタの、ON状態を保持するために必要な消費電力を、抑制することを可能とする、コンタクタ制御装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する第1の発明に係るコンタクタ制御装置は、
電動車両に備わるバッテリとインバータ間の電気回路の正極側に互いに並列に配設された、複数の正極側コンタクタと、
前記回路の負極側に互いに並列に配設され、前記正極側コンタクタにそれぞれ対応する、複数の負極側コンタクタと、
複数の前記正極側コンタクタ及び複数の前記負極側コンタクタのうち、1つの前記正極側コンタクタ及び1つの前記負極側コンタクタについては、前記電動車両の起動中常時接状態とし、他の前記正極側コンタクタ及び他の前記負極側コンタクタについては、前記回路の電流値に応じて接断を切り替えるように制御する電子制御部とを備える
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第2の発明に係るコンタクタ制御装置は、
上記第1の発明に係るコンタクタ制御装置において、
前記電子制御部は、
前記電動車両の起動中常時接状態とする1つの前記正極側コンタクタを、所定のタイミング毎に他の前記正極側コンタクタに変更していき、
前記電動車両の起動中に常時接状態とする1つの前記負極側コンタクタを、前記所定のタイミング毎に他の前記負極側コンタクタに変更していく
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第3の発明に係るコンタクタ制御装置は、
上記第2の発明に係るコンタクタ制御装置において、
前記設定されたタイミングとは、日付変更時である
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第4の発明に係るコンタクタ制御装置は、
上記第2の発明に係るコンタクタ制御装置において、
前記設定されたタイミングとは、前記電動車両の起動時である
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第5の発明に係るコンタクタ制御装置は、
上記第2の発明に係るコンタクタ制御装置において、
前記設定されたタイミングとは、所定時間経過時である
ことを特徴とする。
本発明に係るコンタクタ制御装置によれば、電動車両におけるモータ‐インバータ間の電気回路上のコンタクタの、ON状態を保持するために必要な消費電力を、抑制することを可能とする。
本発明の実施例1に係るコンタクタ制御装置(コンタクタが2つずつ)を説明するブロック図である。 本発明の参考例1に係るコンタクタ制御装置(コンタクタが3つずつ)を説明するブロック図である。 本発明の参考例1におけるECUによる、しきい値の設定について説明するフローチャートである。 電流変化速度の差によるしきい値とコンタクタON状態開始のタイミングの変化を説明するグラフである。(a)は、しきい値の変化についてのグラフである。(b)は、本発明の実施例1におけるECUによるON指令のタイミングについてのグラフである。 本発明の参考例1におけるECUに備わる、電流変化速度の増減に応じて変化するしきい値のデータを示すグラフである。 出力限界到達予測時間tcと、コンタクタの反応時間trとを比較し、要求電流値を抑制する様子を説明するグラフである。 電動車両における従来の走行用モータの駆動システムを説明するブロック図である。
以下、本発明に係るコンタクタ制御装置を実施例にて図面を用いて説明する。
[実施例1]
本発明の実施例1に係るコンタクタ制御装置の装置構成について、図1を用いて説明する。図1は、本発明の実施例1に係るコンタクタ制御装置を説明するブロック図である。
本発明の実施例1に係るコンタクタ制御装置は、電動車両の走行用モータの駆動システムに搭載されており、図1に示すように、第1正極側コンタクタ11、第2正極側コンタクタ12、第1負極側コンタクタ14、第2負極側コンタクタ15、及び、ECU17を備えている。
正極側コンタクタ11,12は、電動車両に備わるバッテリ20とインバータ21との間の電気回路の正極(+)側に、互いに並列に配設されている。
負極側コンタクタ14,15は、電動車両に備わるバッテリ20とインバータ21との間の電気回路の負極(−)側に、互いに並列に配設されている。
また、各コンタクタ11〜15は、全て同じ容量とし、ECU17は、各コンタクタ11〜15のON(接)/OFF(断)の切り替えを制御する。以下、ECU17の制御について詳述する。
ECU17は、電動車両の停車時や低負荷走行時、すなわち、インバータ21‐モータ22間の電流値が所定値未満である場合と、高負荷走行時、すなわち、インバータ21‐モータ22間の電流値が所定値以上である場合とで、ON状態とする正極側コンタクタ11,12及び負極側コンタクタ14,15の個数をそれぞれ変更するように制御を行う。なお、上記所定値とは、各コンタクタ11〜15の容量以下の値とする。
ECU17は、インバータ21‐モータ22間の電流値が所定値未満の場合、バッテリ20‐インバータ21間の回路の正極側については、第1正極側コンタクタ11又は第2正極側コンタクタ12のうち、いずれか1つのみをON状態とし、バッテリ20‐インバータ21間の回路の負極側については、第1負極側コンタクタ14又は第2負極側コンタクタ15のうち、いずれか1つのみをON状態とする。
また、ECU17は、インバータ21‐モータ22間の電流値が所定値以上の場合、各コンタクタ11〜15を全てON状態とする。
すなわち、本発明の実施例1に係るコンタクタ制御装置は、2つの正極側コンタクタ11,12及び2つの負極側コンタクタ14,15を、それぞれ互いに並列に配設することで、1つ当たりのコンタクタの容量を抑えることができる(例えば、必要な正極(負極)側コンタクタ全体の容量が400Aの場合、1つ当たりの正極(負極)側コンタクタの容量を200Aにすることができる)。
また、停車時や低負荷走行時などの電流値が所定値未満の場合に、ON状態のコンタクタの個数を減らすことで、従来のように1つの大容量コンタクタを用いた場合と比べ、ON状態を保持するための消費電力を抑制することができる。
ただし、上記構成によると、本発明の実施例1に係るコンタクタ制御装置では、電動車両の電源が入っている間、電流値に関係なく常時ON状態が保持されるコンタクタが、正極側及び負極側に1つずつ存在することになる。
そこで、ECU17の制御により、常時ON状態が保持されるコンタクタを適宜変更する。
この点について詳述すると、ECU17の制御により、電動車両の起動中に常時ON状態とする1つの正極側コンタクタを、所定のタイミング毎に他の正極側コンタクタに変更していき、電動車両の起動中に常時ON状態とする1つの負極側コンタクタを、所定のタイミング毎に他の負極側コンタクタに変更していく。
ここで、上記「所定のタイミング」とは、例えば、日付変更時としてもよく、電動車両がシステムON状態となる時(起動時)としてもよく、あるいは、所定時間経過時としてもよい。
このようにして、本発明の実施例1に係るコンタクタ制御装置では、各コンタクタ11〜15の通電時間やON/OFFの切り替え回数を均一にして、各コンタクタ11〜15の負担を均一化することができる。
上述では、正極側コンタクタと負極側コンタクタがそれぞれ2つずつ配設されるものとしたが、本実施例はコンタクタの個数を限定するものではない。すなわち、正極側コンタクタと負極側コンタクタが、それぞれ2つ以上の同数であれば、いくつであってもよい。
換言すれば、本発明の実施例1に係るコンタクタ制御装置は、電動車両に備わるバッテリとインバータ間の電気回路の正極側に互いに並列に配設された、複数の正極側コンタクタと、上記回路の負極側に互いに並列に配設され、上記正極側コンタクタにそれぞれ対応する、複数の負極側コンタクタと、複数の上記正極側コンタクタ及び複数の上記負極側コンタクタのうち、1つの上記正極側コンタクタ及び1つの上記負極側コンタクタについては、上記電動車両の起動中常時接状態とし、他の上記正極側コンタクタ及び他の上記負極側コンタクタについては、上記回路の電流値に応じて接断を切り替えるように制御するECU17とを備えるものである。
このようにして、本発明に係るコンタクタ制御装置は、電動車両におけるモータ‐インバータ間の電気回路上のコンタクタの、ON状態を保持するために必要な消費電力を、抑制することを可能とし、さらに、適切なタイミングでコンタクタの切り替えを行うことができる。
[参考例1]
本発明の実施例1におけるECU17は、「インバータ21‐モータ22間の電流値が所定値未満の場合、バッテリ20‐インバータ21間の回路の正極側については、第1正極側コンタクタ11又は第2正極側コンタクタ12のうち、いずれか1つのみをON状態とし、バッテリ20‐インバータ21間の回路の負極側については、第1負極側コンタクタ14又は第2負極側コンタクタ15のうち、いずれか1つのみをON状態とする。また、ECU17は、インバータ21‐モータ22間の電流値が所定値以上の場合、各コンタクタ11〜15を全てON状態とする」ものと説明した。
本発明の参考例1に係るコンタクタ制御装置は、実施例1に説明するように電流値に応じてON状態のコンタクタの個数を切り替える際に、適切なタイミングで切り替えることができるようにするものである。
なお、以下では簡略化のため、常時ON状態が保持されるコンタクタを、第1正極側コンタクタ11及び第1負極側コンタクタ14である場合に限定して説明する。また、回路の正極側と負極側にそれぞれ配設されるコンタクタの個数を、3つずつとしている。
本発明の参考例1に係るコンタクタ制御装置の装置構成について、図2を用いて説明する。図2は、本発明の参考例1に係るコンタクタ制御装置を説明するブロック図である。
本発明の参考例1に係るコンタクタ制御装置は、電動車両の走行用モータの駆動システムに搭載されており、図2に示すように、アクセルセンサ10、第1正極側コンタクタ11、第2正極側コンタクタ12、第3正極側コンタクタ13、第1負極側コンタクタ14、第2負極側コンタクタ15、第3負極側コンタクタ16、及び、ECU18を備えている。
アクセルセンサ10は、ドライバによるアクセルペダルの操作、すなわち、アクセル開度を検出するものである。
正極側コンタクタ11〜13は、電動車両に備わるバッテリ20とインバータ21との間の電気回路の正極(+)側に、互いに並列に配設されている。
負極側コンタクタ14〜16は、電動車両に備わるバッテリ20とインバータ21との間の電気回路の負極(−)側に、互いに並列に配設されている。
また、ECU18は、各コンタクタ11〜16のON(接)/OFF(断)の切り替えを制御する。以下、ECU18の制御について詳述する。
ECU18は、電動車両の走行状態(システムON状態(起動中)での停車時、低負荷走行時、あるいは高負荷走行時等)に応じて、ON状態とする正極側コンタクタ11〜13及び負極側コンタクタ14〜16の個数をそれぞれ変更するように制御を行う。なお、第1正極側コンタクタ11と第1負極側コンタクタ14とは対応しており、同タイミングでON/OFFを切り替える。第2正極側コンタクタ12及び第2負極側コンタクタ15、第3正極側コンタクタ13及び第3負極側コンタクタ16についても同様とする。
なお、以下では、簡略化のため、第3正極側コンタクタ13及び第3負極側コンタクタ16については省略して説明する。
また、ECU18は、車両がシステムON状態であれば、常時、第1正極側コンタクタ11及び第1負極側コンタクタ14のみをON状態とする。そして、第1正極側コンタクタ11及び第1負極側コンタクタ14の出力が限界となるタイミングで、さらに第2正極側コンタクタ12及び第2負極側コンタクタ15をON状態とする。ON状態にある第1正極側コンタクタ11及び第1負極側コンタクタ14の出力の限界に到達する以前に、順次接状態に切り替えるように制御する。
さらに、ECU18は、アクセルセンサ10の検出情報からドライバの要求トルクを求め、該要求トルクから要求電流を算出して、第2正極側コンタクタ12及び第2負極側コンタクタ15をON状態とする。このとき、要求トルクの増加速度から、実際にON指令を行う(ON状態とするように指令する)適切なタイミングを算出して、第2正極側コンタクタ12及び第2負極側コンタクタ15にON指令を行うしきい値を、決定あるいは変更する。
ECU18による各コンタクタのON/OFF制御において、実際には、コンタクタの機械的な特性によるタイムラグ(コンタクタがON指令を受けてからON状態となるまでの時間、すなわち、コンタクタの反応時間)が発生する。上述の「適切なタイミング」とは、既知であるコンタクタの反応時間を考慮したタイミングのことである。
また、ECU18は、要求トルクの増加速度(アクセルペダルの操作速度)から、実際にON指令を行う適切なタイミングを算出するに当たって、地図情報を用いて道路の勾配を予測したり、過去の運転パターンから学習したりすることで、さらにタイムラグの影響を抑制することができる。
以下、ECU18による、上記しきい値の設定について、図3のフローチャートを用いて説明する。
ステップS1では、アクセルセンサ出力(アクセルセンサ10によって検出されたアクセル開度)及び車速に基づき、ドライバが意図するトルク(要求トルク)を算出する。
ステップS2では、現在の電流値I及びバッテリ20の電圧に基づき、上記要求トルク
を実現するための電流値(要求電流値)I´を算出する。
ステップS3では、現在の電流値I及び要求電流値I´に基づき、現在の電流値Iの変
化の速度である電流変化速度ΔIを算出する。
ステップS4では、電流変化速度ΔI及び運転パターン情報、又は、電流変化速度ΔI
及び地図情報から、上記しきい値を決定する。その後、決定したしきい値に電流値Iが到達すると、ECU17は、第2正極側コンタクタ12及び第2負極側コンタクタ15にON指令を行う。
ここで、ステップS4について、図4,5を用いてさらに詳述する。まず、図4は、電流変化速度ΔIの差による上記しきい値とコンタクタON状態開始のタイミングの変化を説明するグラフである。
そして、図4(a)は、しきい値の変化についてのグラフである。縦軸が電流値、横軸が時間tであり、実線が、現時点までの電流値Iの変化を表しており、破線(矢印)は、ステップS3により算出した電流変化速度ΔIを傾きとして有する要求電流値I´を表している。また、図4(b)は、ECU18によるON指令のタイミングについてのグラフであり、横軸の時間tは図4(a)に対応している。
まず、図4(a)に示すシステムON時には、図4(b)に示すように、ECU18によって、第1正極側コンタクタ11及び第1負極側コンタクタ14に対してON指令が行われる。
また、図4(a)に示すように、ステップS3において算出した電流変化速度ΔIが、例えば、CaseAのグラフのような傾きであった場合は、しきい値をIAに設定する。図4(b)では、CaseAにおいて、しきい値IAに到達すると、ECU18が第2正極側コンタクタ12及び第2負極側コンタクタ15に対しON指令を行う様子が示されている。
つまり、CaseAのように、電流変化速度ΔIが大きい、すなわち、グラフの傾きが大きい場合は、電流値Iが第1正極側コンタクタ11及び第1負極側コンタクタ14の出力限界IM1に到達するまでの所要時間が短いため、第2正極側12及び第2負極側コンタクタ15の上記反応時間を考慮して、しきい値を(相対的に)低く設定する。このしきい値がIAである。
一方、電流変化速度ΔIが、CaseBのグラフのような傾きであった場合は、しきい値をIBに設定する。図4(b)では、CaseBにおいて、しきい値IBに到達すると、ECU18が第2正極側コンタクタ12及び第2負極側コンタクタ15に対しON指令を行う様子が示されている。
つまり、CaseBのように、電流変化速度ΔIが小さい、すなわち、グラフの傾きが小さい場合は、電流値Iが第1正極側コンタクタ11及び第1負極側コンタクタ14の出力限界IM1に到達するまでの所要時間が長いため、しきい値を(相対的に)高く設定する。このしきい値がIBである。
なお、ECU18は、電流変化速度ΔIの増減に応じて変化するしきい値のデータを備えているものとし、該データを用いて、上述のように電流変化速度ΔIに応じてしきい値を変更する。
図5は、ECU18に備わる、電流変化速度ΔIの増減に応じて変化するしきい値のデータを示すグラフである。縦軸がしきい値、横軸が電流変化速度ΔIであり、実線は車両が平坦な道を走行するとECU18により予測される場合、破線は車両が山岳路等の上り勾配を走行するとECU18により予測される場合を示している。
例えば上記CaseAでは、既に説明したようにしきい値をIAとする。ただしこれは、車両が平坦な道を走行すると予測される場合である。もし、山岳路等の上り勾配を走行すると予測される場合には、電流変化速度ΔIが大きくなる、すなわち、図4(a)に示す破線の傾きが大きくなることが自明となることから、しきい値を下げた方がよい。
つまり、ECU18は、図5の実線に示すような、車両が平坦な道を走行すると予測される場合における、「電流変化速度ΔIの増減に応じて変化するしきい値のデータ」を備え、さらに、図5の破線のグラフに示すような、車両が上り勾配を走行すると予測される場合における、「電流変化速度ΔIの増減に応じて変化するしきい値のデータ」を備えている。また、ECU18は、地図情報を備えており、上記「予測」は該地図情報に基づくものである。
そして、電流変化速度ΔIが同値であっても、平坦な道を走行すると予測される場合に比べ、上り勾配を走行すると予測される場合は、しきい値が低く設定される。
例えば上記CaseAでは、平坦な道を走行すると予測される場合、しきい値をIAとし、上り勾配を走行すると予測される場合、しきい値をIa(Ia<IA)とする。また、上記CaseBでは、平坦な道を走行すると予測される場合、しきい値をIBとし、上り勾配を走行すると予測される場合、しきい値をIb(Ib<IB)とする。
なお、上述では、平坦な道と所定の上り勾配との2通りのデータを設定した場合について説明したが、これはあくまで一例であり、実際には、勾配(角度)毎に細かく上記データを設定してもよい。
換言すれば、ECU18は、地図情報と、電動車両が走行する道路の勾配毎に設定された「電流変化速度ΔIの増減に応じて変化するしきい値のデータ」とを備え、地図情報に基づき、上記勾配を予測し、予測された上記勾配に基づき、しきい値を決定する際に用いる上記データを選択するものである。
また、上述では、地図情報に基づき勾配を予測し、しきい値を決定したが、(直近の)運転パターン情報に基づきアクセル開度の増減を予測し、しきい値を決定するようにしてもよい。
つまり、ECU18は、過去(直近)の運転パターン情報を記憶しておき、該運転パターン情報から、アクセル踏み込み量が増加すると予測される場合には、電流変化速度ΔIが大きくなる、すなわち、図4(a)に示す破線の傾きが大きくなることが自明となることから、しきい値を下げる。これは、上述の上り勾配の場合と同様である。
換言すれば、ECU18は、アクセルセンサ10の出力の値毎に設定された「電流変化速度ΔIの増減に応じて変化するしきい値のデータ」を備え、過去の運転パターン情報に基づき、アクセルセンサ10の出力の値を予測し、予測されたアクセルセンサ10の出力の値に基づき、しきい値を決定する際に用いる上記データを選択するようにしてもよいということである。
続いて、図2のステップS5,6の概要について説明する。
アクセルの踏み込みが速すぎると、要求トルクの増加速度そして電流変化速度ΔIが速すぎて第2正極側コンタクタ12及び第2負極側コンタクタ15をON状態とすることが間に合わなくなり、タイムラグが生じる場合が考えられる。このタイムラグの間は電流を増加できないので、トルク滞留によるドラビリ上の問題が生じる。
そのような場合には、タイムラグ分を見込んで実際に流す電流を予め抑制することで、加速は若干遅くなるものの、トルク滞留のない滑らかな加速を実現することができる。
以下、ステップS5,6について詳述する。
ステップS5では、現在の電流値I及び電流変化速度ΔIから、第1正極側コンタクタ11及び第1負極側コンタクタ14の出力限界IAまで現在の電流値Iが到達するのに要する時間を予測する。これを出力限界到達予測時間tcとする。
ステップS6では、出力限界到達予測時間tcと、既に説明したコンタクタ(第2正極側コンタクタ12及び第2負極側コンタクタ15)の反応時間trとを比較する。tc≧trであれば、タイムラグの問題は発生しないため、ステップS4における説明のとおり、決定したしきい値に電流値Iが到達すると、第2正極側コンタクタ12及び第2負極側コンタクタ15にON指令を行う。そして、ステップS1に戻る。
一方、tc<trであるときには、要求電流値I´に抑制率α(α<1)を乗ずることで、要求電流値I´をα・I´と変換して抑制する。これにより、第1正極側コンタクタ11及び第1負極側コンタクタ14を流れる電流が少なくなることで、タイムラグを解消することができる。
図6は、出力限界到達予測時間tcと、既に説明したコンタクタの反応時間trとを比較し、要求電流値を抑制する様子をグラフ化したものである。縦軸が電流値、横軸が時間tであり、実線が、現時点までの電流値Iの変化を表しており、破線(矢印)は、電流変化速度ΔIを傾きとして有する要求電流値I´を表している。なお、図6中のIM2は、第1正極側コンタクタ11と第2正極側コンタクタ12との合計、及び、第1負極側コンタクタ14と第2負極側コンタクタ15との合計の、出力限界を表している。
CaseCは、tc<trの場合である。またIcはCaseCにおけるしきい値である。つまり、CaseCでは、要求電流値I´が大きすぎるため、しきい値ICが現在の電流値Iと略同一、すなわち、ただちに、ECU18により第2正極側コンタクタ12及び第2負極側コンタクタ15にON指令を行う状態を示している。
ところが、ただちに第2正極側コンタクタ12及び第2負極側コンタクタ15にON指令を行ったとしても、出力限界到達予測時間trが、第2正極側コンタクタ12及び第2負極側コンタクタ15の反応時間tcより短いため、電流値Iが第1正極側コンタクタ11及び第1負極側コンタクタ14の出力限界IM1に到達した時点で、第2正極側コンタクタ12及び第2負極側コンタクタ15がON状態とならない。
よって、要求電流値をI´→α・I´として、出力限界到達予想時間trが、第2正極側コンタクタ12及び第2負極側コンタクタ15の反応時間tcと同じかそれ以上とする。図5では、これをCaseC´として表している。このようにして、タイムラグを解消することができる。
以上がECU18の制御の説明である。上述では、第3正極側コンタクタ13及び第3負極側コンタクタ16については省略したが、第3正極側コンタクタ13及び第3負極側コンタクタ16については、上記しきい値を第2正極側コンタクタ12及び第2負極側コンタクタ15よりも高く設定した上で、第2正極側コンタクタ12及び第2負極側コンタクタ15と同様の制御を行うようにする。
以上、本発明のコンタクタ制御装置について、実施例1及び参考例1を用いて説明した。実施例1及び参考例1では、正極側コンタクタと負極側コンタクタがそれぞれ2つあるいは3つずつ配設されるものとしたが、実施例1及び参考例1はコンタクタの個数を限定するものではない。すなわち、正極側コンタクタと負極側コンタクタが、それぞれ2つ以上の同数であれば、いくつであってもよい。
このようにして、本発明に係るコンタクタ制御装置は、電動車両におけるモータ‐インバータ間の電気回路上のコンタクタの、ON状態を保持するために必要な消費電力を、抑制することを可能とし、さらに、適切なタイミングでコンタクタの切り替えを行うことができる。
本発明は、コンタクタ制御装置として好適である。
10 アクセルセンサ
11 第1正極側コンタクタ
12 第2正極側コンタクタ
13 第3正極側コンタクタ
14 第1負極側コンタクタ
15 第2負極側コンタクタ
16 第3負極側コンタクタ
17,18,25 ECU(電子制御部)
20 バッテリ
21 インバータ
22 モータ
23 正極側コンタクタ
24 負極側コンタクタ

Claims (5)

  1. 電動車両に備わるバッテリとインバータ間の電気回路の正極側に互いに並列に配設された、複数の正極側コンタクタと、
    前記回路の負極側に互いに並列に配設され、前記正極側コンタクタにそれぞれ対応する、複数の負極側コンタクタと、
    複数の前記正極側コンタクタ及び複数の前記負極側コンタクタのうち、1つの前記正極側コンタクタ及び1つの前記負極側コンタクタについては、前記電動車両の起動中常時接状態とし、他の前記正極側コンタクタ及び他の前記負極側コンタクタについては、前記回路の電流値に応じて接断を切り替えるように制御する電子制御部とを備える
    ことを特徴とする、コンタクタ制御装置。
  2. 前記電子制御部は、
    前記電動車両の起動中常時接状態とする1つの前記正極側コンタクタを、所定のタイミング毎に他の前記正極側コンタクタに変更していき、
    前記電動車両の起動中常時接状態とする1つの前記負極側コンタクタを、前記所定のタイミング毎に他の前記負極側コンタクタに変更していく
    ことを特徴とする、請求項1に記載のコンタクタ制御装置。
  3. 前記設定されたタイミングとは、日付変更時である
    ことを特徴とする、請求項2に記載のコンタクタ制御装置。
  4. 前記設定されたタイミングとは、前記電動車両の起動時である
    ことを特徴とする、請求項2に記載のコンタクタ制御装置。
  5. 前記設定されたタイミングとは、所定時間経過時である
    ことを特徴とする、請求項2に記載のコンタクタ制御装置。
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