JP2016178263A - ドライエッチング方法および金属マスクの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】高い加工精度を有するドライエッチング方法および金属マスクの製造方法を提供すること。【解決手段】本発明のドライエッチング方法は、保護膜130の断面を逆テーパ状にパターニングし、加熱後、パターニングされた保護膜130を用いて金属マスク142を作成し、金属マスク142を用いて被加工物としての水晶基板110をエッチングするドライエッチング方法であって、金属マスクの断面形状において、金属マスク142の幅寸法の最大値が、金属マスク142の厚みの中間の位置にある。【選択図】図3
Description
本発明は、ドライエッチング方法および金属マスクの製造方法に関する。
従来から、ジャイロセンサーに用いられる駆動用振動腕や検出用振動腕を有するジャイロ素子は水晶などの基板をフォトリソグラフィー技術やエッチング技術を用いて加工することで形成されている。基板を加工するエッチング技術には、ウェットエッチング方法やドライエッチング方法があるが、エッチング異方性や加工プロセスのばらつきなどにより、振動腕の断面形状が矩形状とならずに、平行四辺形や菱形になってしまうウェットエッチング方法に代わり、振動腕の断面形状が設計に近い矩形状に加工し易いドライエッチング方法が多用されている。
ドライエッチング方法では、基板上にエッチングガスに耐食性の強いレジストなどでマスクを形成し基板をエッチングすることで、ジャイロ素子などの外形形状を形成することができる。しかし、レジストによるマスクの断面形状は、感光特性により逆テーパ形状となる。そのため、エッチングが進むにつれレジストも若干エッチングされ幅寸法が狭くなり、それに伴い基板をエッチングして形成する外形形状の幅寸法が広がりその断面形状が台形状となり、特に、振動腕の断面形状が設計に近い矩形状にならないという問題があった。そこで、特許文献1では、硫黄(S)を含む混合ガス系を用いてプラズマ処理によりマスクの傾斜側壁部に硫黄を堆積させてマスクの断面形状を略矩形状に整形した後に、エッチングする。これにより、マスクの最上面の幅寸法と等しい幅寸法を有する外形形状に形成することができ、且つ、断面形状も矩形状に形成することができるドライエッチング方法が開示されている。
ドライエッチング方法では、基板上にエッチングガスに耐食性の強いレジストなどでマスクを形成し基板をエッチングすることで、ジャイロ素子などの外形形状を形成することができる。しかし、レジストによるマスクの断面形状は、感光特性により逆テーパ形状となる。そのため、エッチングが進むにつれレジストも若干エッチングされ幅寸法が狭くなり、それに伴い基板をエッチングして形成する外形形状の幅寸法が広がりその断面形状が台形状となり、特に、振動腕の断面形状が設計に近い矩形状にならないという問題があった。そこで、特許文献1では、硫黄(S)を含む混合ガス系を用いてプラズマ処理によりマスクの傾斜側壁部に硫黄を堆積させてマスクの断面形状を略矩形状に整形した後に、エッチングする。これにより、マスクの最上面の幅寸法と等しい幅寸法を有する外形形状に形成することができ、且つ、断面形状も矩形状に形成することができるドライエッチング方法が開示されている。
しかしながら、特許文献1に記載のドライエッチング方法では、水晶などの基板をエッチングするフッ素(F)を含む混合ガス系を用いた場合、レジストによるマスクでは基板を素子の外形形状に貫通する前に、マスクが削られて無くなってしまい、素子の外形形状を精度良くエッチングすることができないという課題があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係るドライエッチング方法は、保護膜の断面を逆テーパ状にパターニングし、加熱後、パターニングされた前記保護膜を用いて金属マスクを作成し、前記金属マスクを用いて被加工物をエッチングするドライエッチング方法であって、前記金属マスクの断面形状において、前記金属マスクの幅寸法の最大値が、前記金属マスクの厚みの中間の位置にあることを特徴とする。
本適用例によれば、断面が逆テーパ状にパターニングされた保護膜を加熱することにより、金属マスクの厚みの中間の位置に金属マスクの幅寸法の最大値とすることができるため、エッチング中に金属マスクの表面がエッチングされても、金属マスクの幅寸法の最大値は変化しない。そのため、金属マスクの幅寸法の最大値と等しい幅寸法を有する外形形状に精度良くエッチングすることができる。従って、高い加工精度を有するドライエッチング方法を提供することができる。
[適用例2]上記適用例に記載のドライエッチング方法において、前記加熱によって、前記保護膜の断面形状の前記被加工物付近が前記被加工物側に向かって広がるように制御し、前記金属マスクの幅寸法が最大となる位置を制御していることが好ましい。
本適用例によれば、パターニングされた保護膜を加熱することにより、保護膜の断面形状の前記被加工物付近が被加工物側に向かって広がるようにすることができるので、加熱温度や加熱時間を調整することにより、保護膜の断面形状の被加工物側の広がる幅寸法を制御することができる。そのため、保護膜の断面形状の最小の幅寸法を保護膜の厚さ方向に対して変化させることができる。つまり、保護膜の断面形状の被加工物側の広がる幅寸法を大きくすると、保護膜の断面形状の最小の幅寸法を被加工物側とすることができ、逆に、保護膜の断面形状の被加工物側の広がる幅寸法を小さくすると、保護膜の断面形状の最小の幅寸法を保護膜の表面側にすることができる。従って、金属マスクは保護膜の開口部、所謂、保護膜と保護膜との間に形成するため、金属マスクの断面形状の幅寸法の最大値は、保護膜の断面形状の幅寸法が最小となる位置となる。そのため、金属マスクの幅寸法の最大値を金属マスクの厚みの中間の位置に制御することができる。
[適用例3]上記適用例に記載のドライエッチング方法において、前記被加工物は、水晶基板であることが好ましい。
本適用例によれば、水晶基板は、Q値が高く温度特性が良好なため、高い検出感度を有する高安定なジャイロ素子などを製造することができる。
[適用例4]本適用例に係る金属マスクの製造方法は、被加工物上に下地膜を形成する下地膜形成工程と、保護膜を前記被加工物上に塗布し、前記保護膜の断面形状が前記被加工物側に向かって逆テーパ状になるようにパターニングする保護膜パターニング工程と、パターニングした前記保護膜を加熱する加熱工程と、金属膜を形成する金属膜形成工程と、前記保護膜を剥離する保護膜剥離工程とを含むことを特徴とする。
本適用例によれば、断面形状が被加工物側に向かって逆テーパ状にパターニングされた保護膜を加熱することで、断面形状の被加工物側の幅寸法を広げることができる。そのため、パターニングされた保護膜の開口部に金属膜を形成することで、金属マスクの断面形状の幅寸法の最大値が金属マスクの厚みの中間の位置となる金属マスクを製造することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の各図においては、各層や各部材を認識可能な程度の大きさにするため、各層や各部材の尺度を実際とは異ならせている。また、図1、図3、および図4において、説明の便宜上、互いに直交する3軸として、X軸、Y軸およびZ軸を図示しており、その図示した矢印の先端側を「+側」、基端側を「−側」としている。また、以下の説明では、X軸に平行な方向を「X軸方向」と言い、Y軸に平行な方向を「Y軸方向」と言い、Z軸に平行な方向を「Z軸方向」と言う。更に、説明の便宜上、Z軸方向から見たときの平面視において、Z軸方向の面を主面として、また、X軸方向から見たときの平面視において、X軸方向の面を側面として説明する。
<実施形態>
[ジャイロ素子の形状]
先ず、本発明の実施形態に係るドライエッチング方法で形成したH型構造のジャイロ素子について、図1を参照して説明する。
図1は、ジャイロ素子の構造を示す概略平面図である。なお、ジャイロ素子100には、検出用電極、検出用配線、駆動用電極、駆動用配線、および調整用電極などが設けられているが、説明の便宜上、図1においては省略している。
[ジャイロ素子の形状]
先ず、本発明の実施形態に係るドライエッチング方法で形成したH型構造のジャイロ素子について、図1を参照して説明する。
図1は、ジャイロ素子の構造を示す概略平面図である。なお、ジャイロ素子100には、検出用電極、検出用配線、駆動用電極、駆動用配線、および調整用電極などが設けられているが、説明の便宜上、図1においては省略している。
ジャイロ素子100は、図1に示すように、基材(主要部分を構成する材料)を加工することにより一体に形成された基部10と、基部10のY軸方向の端部10a,10bのうち一方の端部10bから、並行するようにY軸に沿って延出された一対の駆動用振動腕12a,12bと、基部10の他方の端部10aからY軸に沿って並行するように延出された一対の検出用振動腕14a,14bと、を有している。
また、基部10から延出する第1連結部20a、および第1連結部20aに連結する第1支持部22aと、基部10から第1連結部20aと反対方向に延出する第2連結部20b、および第2連結部20bに連結する第2支持部22bと、が設けられている。更に、第1支持部22aおよび第2支持部22bは、駆動用振動腕12a,12bの側で一体的に繋って、固定枠部24を構成している。そして、ジャイロ素子100は、固定枠部24の所定の位置で、図示しないパッケージ等の基板に固定される。
なお、駆動用振動腕12a,12bの先端部には錘部32a,32bが設けられており、検出用振動腕14a,14bの先端部には錘部34a,34bが設けられている。錘部32a,32b,34a,34bを設けることによって、共振周波数を同一で駆動用振動腕12a,12bおよび検出用振動腕14a,14bの延出する方向の長さ(Y軸方向の長さ)を短くすることができるため、ジャイロ素子100の小型化を図ることができる。また、駆動用振動腕12a,12bおよび検出用振動腕14a,14bの共振周波数を低めることができる。更に、錘部32a,32b,34a,34bは、必要に応じて複数の幅(X軸方向の長さ)を有していても良く、省略しても良い。なお、錘部32a,32b,34a,34bに金属膜等で形成された質量部(図示せず)を設け、この質量部の一部をレーザー光等で除去することにより駆動用振動腕12a,12bおよび検出用振動腕14a,14bの共振周波数を調整することができる。
本実施形態のジャイロ素子100では、基材として圧電体材料である水晶を用いた例について説明する。ジャイロ素子100をなす基材は、水晶結晶軸において直交するX軸およびY軸で規定される平面に沿って切り出されて平板状に加工され、平面と直交するZ軸方向に所定の厚みを有している。X軸を中心に0度から2度の範囲で回転して切り出したものを使用することができる。Y軸およびZ軸についても同様である。本実施形態においてジャイロ素子100は、水晶を用いたが他の圧電材料、例えば、タンタル酸リチウムやチタン酸ジルコン酸鉛等を基材として用いても良い。なお、所定の厚み(Z軸方向の長さ)は、振動周波数、外形サイズ、加工性などにより適宜設定される。
基部10の中央は、ジャイロ素子100の重心とすることができる。そして、X軸、Y軸およびZ軸は、互いに直交し、重心を通るものとする。ジャイロ素子100の外形は、重心を通るY軸方向の仮想の中心線に対して線対称とすることができる。これにより、ジャイロ素子100の外形はバランスのよいものとなり、ジャイロ素子100の特性が安定して、検出感度が向上するので好ましい。
[ジャイロ素子の動作原理]
次に、ジャイロ素子100の動作原理について説明する。
駆動モードにおいて、駆動用電極に所定の交流電圧を印加すると、駆動用振動腕12a,12bは、XY面内方向で逆向きに即ち互いに接近離反する向きに屈曲振動(面内モード振動)する。
次に、ジャイロ素子100の動作原理について説明する。
駆動モードにおいて、駆動用電極に所定の交流電圧を印加すると、駆動用振動腕12a,12bは、XY面内方向で逆向きに即ち互いに接近離反する向きに屈曲振動(面内モード振動)する。
この状態でジャイロ素子100が各振動腕の延出方向であるY軸回りに回転する角速度ωを印加すると、その角速度ωに応じて発生するコリオリ力の作用により、駆動用振動腕12a,12bは主面に垂直な面外方向即ちZ軸方向に互いに逆向きに屈曲振動(面外モード振動)する。このZ軸方向の振動に共振して、検出用振動腕14a,14bが検出モードで、同じくZ軸方向に互いに逆向きに屈曲振動(面外モード振動)する。このとき、検出用振動腕14a,14bの振動方向は、駆動用振動腕12a,12bの振動方向とは逆相になる。
つまり、駆動用振動腕12aが+Z軸方向に振動すると、駆動用振動腕12bは−Z軸方向に振動する面外モード振動の屈曲振動となる。この駆動用振動腕12a,12bの面外モードの屈曲振動が基部10を介して検出用振動腕14a,14bに伝わることで、検出用振動腕14a,14bを共振させ、検出用振動腕14aが−Z軸方向に振動すると、検出用振動腕14bは+Z軸方向に振動する面外モードの屈曲振動となる。
この検出モードにおいて、検出用振動腕14a,14bの検出用電極間に発生する電荷量を取り出すことによって、ジャイロ素子100に加えられたY軸回りに回転する角速度ωが求められる。
[ジャイロ素子の製造方法]
次に、本発明の実施形態に係るドライエッチング方法を用いる製造方法の一例として、水晶を基材(主要部分を構成する材料)とするジャイロ素子100の製造方法を挙げ、図2〜図6を参照して説明する。
図2は、ジャイロ素子の外形を形成する製造方法を示す工程図である。図3(a)〜図3(e)は、主要な工程毎の図1中のA−A線における概略断面図である。図4(f)〜図4(i)は、主要な工程毎の図1中のA−A線における概略断面図である。図5は、ドライエッチング装置の構成を示す概略構成図である。図6は、エッチング工程を説明する図4(f)におけるB部の拡大図である。
次に、本発明の実施形態に係るドライエッチング方法を用いる製造方法の一例として、水晶を基材(主要部分を構成する材料)とするジャイロ素子100の製造方法を挙げ、図2〜図6を参照して説明する。
図2は、ジャイロ素子の外形を形成する製造方法を示す工程図である。図3(a)〜図3(e)は、主要な工程毎の図1中のA−A線における概略断面図である。図4(f)〜図4(i)は、主要な工程毎の図1中のA−A線における概略断面図である。図5は、ドライエッチング装置の構成を示す概略構成図である。図6は、エッチング工程を説明する図4(f)におけるB部の拡大図である。
ジャイロ素子100の外形を形成する製造方法は、図2に示すように、下地膜形成工程(Step1)と、保護膜パターニング工程(Step2)と、加熱工程(Step3)と、金属膜形成工程(Step4)と、保護膜剥離工程(Step5)と、支持基板固定工程(Step6)と、ドライエッチング工程(Step7)と、支持基板分離工程(Step8)と、下地膜剥離工程(Step9)と、を含んでいる。なお、本実施形態に係る金属マスクの製造方法は、下地膜形成工程(Step1)と、保護膜パターニング工程(Step2)と、加熱工程(Step3)と、金属膜形成工程(Step4)と、保護膜剥離工程(Step5)と、を含む工程である。
<下地膜形成工程(Step1)>
先ず、下地膜形成工程(Step1)では、被加工物としての水晶基板110の表裏の両主面に下地膜120を形成する。図3(a)は、水晶基板110に下地膜120を形成した後の概略断面図である。下地膜120は、スパッタリング法、CVD(Chemical Vapor Deposition)法、無電解めっき法などで成膜できる。下地膜120の材料としては、例えば、金(Au)、銅(Cu)、チタンタングステン(TiW)、クロム(Cr)、ニッケルクロム(NiCr)、アルミニウム(Al)などを使用することができる。水晶基板110と下地膜120との密着性を高めるための密着層(図示せず)が設けられていてもよい。本実施形態では、厚さ略110μmの水晶基板110上にクロム(Cr)の密着層を介して厚さ略100nmの下地膜120を銅(Cu)で形成している。
先ず、下地膜形成工程(Step1)では、被加工物としての水晶基板110の表裏の両主面に下地膜120を形成する。図3(a)は、水晶基板110に下地膜120を形成した後の概略断面図である。下地膜120は、スパッタリング法、CVD(Chemical Vapor Deposition)法、無電解めっき法などで成膜できる。下地膜120の材料としては、例えば、金(Au)、銅(Cu)、チタンタングステン(TiW)、クロム(Cr)、ニッケルクロム(NiCr)、アルミニウム(Al)などを使用することができる。水晶基板110と下地膜120との密着性を高めるための密着層(図示せず)が設けられていてもよい。本実施形態では、厚さ略110μmの水晶基板110上にクロム(Cr)の密着層を介して厚さ略100nmの下地膜120を銅(Cu)で形成している。
<保護膜パターニング工程(Step2)>
保護膜パターニング工程(Step2)では、フォトリソグラフィー技術を用いて一方(+Z軸方向)の主面上にネガレジストなどの保護膜130をパターニングする。図3(b)は、パターニング後の概略断面図である。保護膜130は、例えばコーターなどを使用して水晶基板110の一方(+Z軸方向)の主面に略25μmの厚さで均一に塗布される。水晶基板110に塗布された保護膜130は、例えば、コンタクトアライナー、プロキシミティアライナーなどの露光装置を用いて図示しないフォトマスクを介して露光される。その後、保護膜130を現像することにより、平面視におけるジャイロ素子100の外形形状に開口されたパターンの保護膜130が形成される。なお、ジャイロ素子100の外形形状にパターニングされた保護膜130の断面(XZ面)形状は、傾斜を有する側壁132によって、水晶基板110側に向かって逆テーパ状に形成されている。つまり、保護膜130の断面形状は、表面側の幅寸法に比べ、水晶基板110側の幅寸法Wr1の方が狭い。これは、ネガ型レジストは、露光部においてはレジスト表面付近から深さ方向に向かって露光量が少なくなるため、現像液に対するレジストの難溶性も表面付近から深さ方向に向かって低くなる。従って、現像後には断面形状が特有の逆テーパ状を得ることができる。
保護膜パターニング工程(Step2)では、フォトリソグラフィー技術を用いて一方(+Z軸方向)の主面上にネガレジストなどの保護膜130をパターニングする。図3(b)は、パターニング後の概略断面図である。保護膜130は、例えばコーターなどを使用して水晶基板110の一方(+Z軸方向)の主面に略25μmの厚さで均一に塗布される。水晶基板110に塗布された保護膜130は、例えば、コンタクトアライナー、プロキシミティアライナーなどの露光装置を用いて図示しないフォトマスクを介して露光される。その後、保護膜130を現像することにより、平面視におけるジャイロ素子100の外形形状に開口されたパターンの保護膜130が形成される。なお、ジャイロ素子100の外形形状にパターニングされた保護膜130の断面(XZ面)形状は、傾斜を有する側壁132によって、水晶基板110側に向かって逆テーパ状に形成されている。つまり、保護膜130の断面形状は、表面側の幅寸法に比べ、水晶基板110側の幅寸法Wr1の方が狭い。これは、ネガ型レジストは、露光部においてはレジスト表面付近から深さ方向に向かって露光量が少なくなるため、現像液に対するレジストの難溶性も表面付近から深さ方向に向かって低くなる。従って、現像後には断面形状が特有の逆テーパ状を得ることができる。
<加熱工程(Step3)>
加熱工程(Step3)では、水晶基板110上にパターニングされた保護膜130を加熱する。図3(c)は、加熱後の概略断面図である。水晶基板110側に向かって逆テーパ状の保護膜130は、恒温槽等に入れて所望の温度と時間で加熱すると、パターニングされた保護膜130の断面形状において、水晶基板110側の側壁132aが現像により除去された領域側に広がる。つまり、水晶基板110側の幅寸法Wr2が、加熱する前の幅寸法Wr1より広がり、保護膜130の断面形状の最小の幅寸法は保護膜130の厚み(Z軸方向の長さ)の中間の位置となる。そのため、パターニングされた保護膜130の開口部を、対向する保護膜130の側壁132aの間隔である幅寸法Wmが保護膜130の厚み(Z軸方向の長さ)の中間で最大となるように形成することができる。このように、パターニングされた保護膜130を加熱することにより、保護膜130の断面形状の水晶基板110付近が水晶基板110側に向かって広がるように制御することができる。
加熱工程(Step3)では、水晶基板110上にパターニングされた保護膜130を加熱する。図3(c)は、加熱後の概略断面図である。水晶基板110側に向かって逆テーパ状の保護膜130は、恒温槽等に入れて所望の温度と時間で加熱すると、パターニングされた保護膜130の断面形状において、水晶基板110側の側壁132aが現像により除去された領域側に広がる。つまり、水晶基板110側の幅寸法Wr2が、加熱する前の幅寸法Wr1より広がり、保護膜130の断面形状の最小の幅寸法は保護膜130の厚み(Z軸方向の長さ)の中間の位置となる。そのため、パターニングされた保護膜130の開口部を、対向する保護膜130の側壁132aの間隔である幅寸法Wmが保護膜130の厚み(Z軸方向の長さ)の中間で最大となるように形成することができる。このように、パターニングされた保護膜130を加熱することにより、保護膜130の断面形状の水晶基板110付近が水晶基板110側に向かって広がるように制御することができる。
<金属膜形成工程(Step4)>
次に、金属膜形成工程(Step4)では、水晶基板110をエッチングしてジャイロ素子100を形成する際のマスクになる金属膜140を水晶基板110の表裏の両主面に形成する。図3(d)は、金属膜140を形成した後の概略断面図である。パターニングされた保護膜130の開口部に金属膜140を形成することにより、金属膜140の断面形状が金属膜140の幅寸法Wmの最大値を金属膜140の厚み(Z軸方向の長さ)の中間の位置になるように形成することができる。
なお、金属膜140は、パターニングした保護膜130をマスクとして露出している下地膜120の上と、他方(−Z軸方向)の主面側の下地膜120の上と、にめっき技術により形成される。本実施形態の金属膜140は、ニッケル(Ni)を無電解めっき法により略15μmの厚さで形成されている。
次に、金属膜形成工程(Step4)では、水晶基板110をエッチングしてジャイロ素子100を形成する際のマスクになる金属膜140を水晶基板110の表裏の両主面に形成する。図3(d)は、金属膜140を形成した後の概略断面図である。パターニングされた保護膜130の開口部に金属膜140を形成することにより、金属膜140の断面形状が金属膜140の幅寸法Wmの最大値を金属膜140の厚み(Z軸方向の長さ)の中間の位置になるように形成することができる。
なお、金属膜140は、パターニングした保護膜130をマスクとして露出している下地膜120の上と、他方(−Z軸方向)の主面側の下地膜120の上と、にめっき技術により形成される。本実施形態の金属膜140は、ニッケル(Ni)を無電解めっき法により略15μmの厚さで形成されている。
<保護膜剥離工程(Step5)>
保護膜剥離工程(Step5)では、保護膜130と下地膜120とを除去して金属膜140による金属マスク142を形成する。図3(e)は、保護膜130と下地膜120とを剥離した後の概略断面図である。金属膜形成工程(Step4)で下地膜120のマスクとして使用され不要となった保護膜130を剥離し、露出した下地膜120を除去することで、ジャイロ素子100の外形形状にパターニングされた金属マスク142が形成される。なお、金属マスク142の断面形状は、金属マスク142の幅寸法Wmの最大値を金属マスク142の厚み(Z軸方向の長さ)の中間の位置になるように形成されている。
保護膜130の剥離方法としては、保護膜剥離剤を用いたウェットエッチング法や、オゾンやプラズマを用いたドライエッチング法などを用いることができる。下地膜120の剥離方法としては、下地膜120に用いた材料に反応する反応性ガスなどを用いたドライエッチング法や、下地膜120に用いた材料を腐食溶解する液体に浸漬させるウェットエッチング法などを用いることができる。
保護膜剥離工程(Step5)では、保護膜130と下地膜120とを除去して金属膜140による金属マスク142を形成する。図3(e)は、保護膜130と下地膜120とを剥離した後の概略断面図である。金属膜形成工程(Step4)で下地膜120のマスクとして使用され不要となった保護膜130を剥離し、露出した下地膜120を除去することで、ジャイロ素子100の外形形状にパターニングされた金属マスク142が形成される。なお、金属マスク142の断面形状は、金属マスク142の幅寸法Wmの最大値を金属マスク142の厚み(Z軸方向の長さ)の中間の位置になるように形成されている。
保護膜130の剥離方法としては、保護膜剥離剤を用いたウェットエッチング法や、オゾンやプラズマを用いたドライエッチング法などを用いることができる。下地膜120の剥離方法としては、下地膜120に用いた材料に反応する反応性ガスなどを用いたドライエッチング法や、下地膜120に用いた材料を腐食溶解する液体に浸漬させるウェットエッチング法などを用いることができる。
<支持基板固定工程(Step6)>
支持基板固定工程(Step6)では、シリコンなどの支持基板150上に両面接着テープなどの固定用部材160を介して金属マスク142が形成された水晶基板110を固定する。図4(f)は、支持基板150上に水晶基板110を固定した後の概略断面図である。水晶基板110は固定用部材160を介して支持基板150に貼り合わせた状態で、ドライエッチング装置の真空容器内への搬入と真空容器内に設けられたステージへの載置がなされる。前述のように本実施形態の水晶基板110は厚さが略110μmと非常に薄いが、厚さが600〜800μmと十分な強度を有する支持基板150に貼り合わせた状態で取り扱うことによって搬入時に作用する外力による水晶基板110の損傷を確実に防止できる。
支持基板固定工程(Step6)では、シリコンなどの支持基板150上に両面接着テープなどの固定用部材160を介して金属マスク142が形成された水晶基板110を固定する。図4(f)は、支持基板150上に水晶基板110を固定した後の概略断面図である。水晶基板110は固定用部材160を介して支持基板150に貼り合わせた状態で、ドライエッチング装置の真空容器内への搬入と真空容器内に設けられたステージへの載置がなされる。前述のように本実施形態の水晶基板110は厚さが略110μmと非常に薄いが、厚さが600〜800μmと十分な強度を有する支持基板150に貼り合わせた状態で取り扱うことによって搬入時に作用する外力による水晶基板110の損傷を確実に防止できる。
<ドライエッチング工程(Step7)>
ドライエッチング工程(Step7)では、図5に示すようなドライエッチング装置を用いて金属マスク142を保護部としてジャイロ素子100の外形形状に水晶基板110をエッチングする。ドライエッチング装置には、一例として、ICP(Inductive Coupling Plasma)型(誘導結合型)のRIE(Reactive Ion Etching)装置を用いる。図4(g)は、水晶基板110をエッチングしジャイロ素子100の外形形状を形成した後の概略断面図である。水晶基板110上には、金属マスク142の断面形状が金属マスク142の幅寸法Wmの最大値を金属マスク142の厚み(Z軸方向の長さ)の中間の位置となっている金属マスクが形成されているため、エッチング後には、金属マスク142の幅寸法Wmと等しい幅寸法Wmを有する外形形状に水晶基板110を精度良く形成することができ、且つ水晶基板110の断面形状を略矩形状に形成することができる。
ドライエッチング工程(Step7)では、図5に示すようなドライエッチング装置を用いて金属マスク142を保護部としてジャイロ素子100の外形形状に水晶基板110をエッチングする。ドライエッチング装置には、一例として、ICP(Inductive Coupling Plasma)型(誘導結合型)のRIE(Reactive Ion Etching)装置を用いる。図4(g)は、水晶基板110をエッチングしジャイロ素子100の外形形状を形成した後の概略断面図である。水晶基板110上には、金属マスク142の断面形状が金属マスク142の幅寸法Wmの最大値を金属マスク142の厚み(Z軸方向の長さ)の中間の位置となっている金属マスクが形成されているため、エッチング後には、金属マスク142の幅寸法Wmと等しい幅寸法Wmを有する外形形状に水晶基板110を精度良く形成することができ、且つ水晶基板110の断面形状を略矩形状に形成することができる。
ドライエッチング工程(Step7)では、先ず、ドライエッチング装置の真空容器内に設けられたステージ上に、水晶基板110を固定した支持基板150を静電吸着によって高い密着度で固定する。その後、真空容器内を1.0Pa程度まで減圧し、六フッ化エタン(C2F6)とヘリウム(He)とを含むエッチングガスをガス導入口から真空容器内に供給する。
次に、真空容器の上部に設けられているコイルに高周波電源から高周波数の大電流を流すことによって高電圧と高周波数の変動磁場により、六フッ化エタンが分解し誘導結合プラズマを発生させる。その後、ステージの電位をマイナス電位とすると、誘導結合プラズマのプラスイオンがステージに引き寄せられて、水晶基板110に衝突し、金属マスク142で保護されていない部分の水晶基板110がエッチングされ、ジャイロ素子100の外形が形成される。また、その時に発生するフッ素(F)、炭素(C)、ケイ素(Si)を含む反応生成物は真空ポンプにより排気されるが、図6に示すように、一部は側壁保護膜170としてエッチングした水晶基板110の側壁112に付着する。この側壁保護膜170は水晶基板110の厚み方向(Z軸方向)と交差する方向(X軸方向やY軸方向など)のエッチングを阻止する役目を果たす。所謂、異方性エッチングが可能となる。
[側壁保護膜]
次に、側壁保護膜170を形成しながらエッチングする異方性エッチングについて、図6を参照して説明する。
先ず、図6(a)は、エッチングを開始する前の状態であり、水晶基板110の上に金属膜140により構成する金属マスク142が形成され、支持基板150上に固定用部材160を介して固定されている。エッチングの初期状態では、図6(b)に示すように、水晶基板110が厚み方向(Z軸方向)にエッチングされ、水晶基板110に側壁112が生じる。
次に、側壁保護膜170を形成しながらエッチングする異方性エッチングについて、図6を参照して説明する。
先ず、図6(a)は、エッチングを開始する前の状態であり、水晶基板110の上に金属膜140により構成する金属マスク142が形成され、支持基板150上に固定用部材160を介して固定されている。エッチングの初期状態では、図6(b)に示すように、水晶基板110が厚み方向(Z軸方向)にエッチングされ、水晶基板110に側壁112が生じる。
その後、エッチングを継続すると、図6(c)と図6(d)に示すように、エッチング時に発生するフッ素(F)、炭素(C)、ケイ素(Si)を含む反応生成物が側壁保護膜170として水晶基板110の側壁112に付着する。また同時に、金属マスク142の表面もエッチングガスによりエッチングされるので、金属マスク142の厚みが若干薄くなる。
更に、エッチングを継続すると、図6(e)に示すように、水晶基板110を貫通した時点でエッチングを終了する。側壁保護膜170を水晶基板110の側壁112に付着しながら水晶基板110の厚み方向(Z軸方向)のみにエッチングすることができるため、エッチングして形成された水晶基板110の側壁112は略垂直に形成することができる。従って、振動腕の断面形状を略矩形状に形成することができる。
なお、ここでは、ドライエッチング装置に誘導結合型を用いた場合を説明したが、ドライエッチング装置には、コイルの部分に対向電極を用いた容量結合型(平行平板型)を用いてもよい。
次に、再び図2に戻る。
<支持基板分離工程(Step8)>
支持基板分離工程(Step8)では、支持基板150側の金属膜140を剥離してエッチングを施した水晶基板110から支持基板150を分離する。図4(h)は、金属膜140を剥離し水晶基板110と支持基板150とを分離した後の概略断面図である。金属膜140の剥離方法としては、金属膜140に用いた材料を腐食溶解する液体に浸漬させるウェットエッチング法などを用いることができる。なお、同時に金属マスク142も剥離される。
<支持基板分離工程(Step8)>
支持基板分離工程(Step8)では、支持基板150側の金属膜140を剥離してエッチングを施した水晶基板110から支持基板150を分離する。図4(h)は、金属膜140を剥離し水晶基板110と支持基板150とを分離した後の概略断面図である。金属膜140の剥離方法としては、金属膜140に用いた材料を腐食溶解する液体に浸漬させるウェットエッチング法などを用いることができる。なお、同時に金属マスク142も剥離される。
<下地膜剥離工程(Step9)>
下地膜剥離工程(Step9)では、下地膜120を剥離する。図4(i)は、下地膜120を剥離した後の概略断面図である。エッチングされた水晶基板110(ジャイロ素子100)の外形形状における幅寸法Wmは、金属マスク142の断面形状における幅寸法Wmと等しい寸法に形成されており、略矩形状に形成されている。
なお、下地膜120の剥離方法としては、下地膜120に用いた材料に反応する反応性ガスなどを用いたドライエッチング法や、下地膜120に用いた材料を腐食溶解する液体に浸漬させるウェットエッチング法などを用いることができる。
下地膜剥離工程(Step9)では、下地膜120を剥離する。図4(i)は、下地膜120を剥離した後の概略断面図である。エッチングされた水晶基板110(ジャイロ素子100)の外形形状における幅寸法Wmは、金属マスク142の断面形状における幅寸法Wmと等しい寸法に形成されており、略矩形状に形成されている。
なお、下地膜120の剥離方法としては、下地膜120に用いた材料に反応する反応性ガスなどを用いたドライエッチング法や、下地膜120に用いた材料を腐食溶解する液体に浸漬させるウェットエッチング法などを用いることができる。
以上の工程を経てジャイロ素子100の外形が形成される。その後、フォトリソグラフィー技術により電極が形成されることで、ジャイロ素子100が完成する。
以上、本実施形態に係るドライエッチング方法は、金属マスクの断面形状において、金属マスク142の幅寸法Wmの最大値が、金属マスク142の厚み(Z軸方向の長さ)の中間に位置する断面形状の金属マスク142を用いているため、エッチング中に金属マスク142の表面がエッチングガスによりエッチングされても、金属マスク142の幅寸法Wmは変化しない。そのため、金属マスク142の幅寸法Wmと等しい幅寸法Wmを有する外形形状に水晶基板110を精度良くエッチングすることができ、且つ断面形状を略矩形状に形成することができる。従って、高い加工精度を有するドライエッチング方法を提供することができる。
また、パターニングされた保護膜130を加熱することにより、保護膜130の断面形状を水晶基板110側に向かって広がるようにすることができるので、加熱温度や加熱時間を調整することにより、保護膜130の断面形状の水晶基板110側の広がる幅寸法Wr2を制御することができる。そのため、保護膜130の断面形状の最小の幅寸法を保護膜の厚さ(Z軸方向の長さ)に対して変化させることができる。つまり、保護膜130の断面形状の水晶基板110側の広がる幅寸法Wr2を大きくすると、保護膜130の断面形状の最小の幅寸法を水晶基板110側とすることができ、逆に、保護膜130の断面形状の水晶基板110側の広がる幅寸法を小さくすると、保護膜130の断面形状の最小の幅寸法を保護膜130の表面側にすることができる。
従って、金属マスク142は、パターニングされた保護膜130の開口部、所謂、保護膜130と保護膜130との間に金属膜140を形成することで形成することができる。そのため、金属マスク142の断面形状の幅寸法Wmの最大値は、保護膜130の断面形状の幅寸法が最小となる位置となる。更に、パターニングされた保護膜130の加熱条件を制御することで、金属マスク142の幅寸法Wmの最大値が金属マスク142の厚み方向(Z軸方向)のどの位置になるかを制御することができる。
また、被加工物としてQ値が高く温度特性が良好な水晶基板110を用いることにより、高い検出感度を有する高安定なジャイロ素子100などを製造することができる。
また、本実施形態に係る金属マスクの製造方法は、断面形状が水晶基板110側に向かって逆テーパ状にパターニングされた保護膜130を加熱することで、断面形状の水晶基板110側の幅寸法Wr2を広げることができる。そのため、パターニングされた保護膜130の開口部に金属膜140を形成することで、金属マスク142の断面形状の幅寸法Wmの最大値が金属マスク142の厚み(Z軸方向の長さ)の中間の位置となる金属マスク142を製造することができる。
10…基部、10a…他方の端部、10b…一方の端部、12a,12b…駆動用振動腕、14a,14b…検出用振動腕、20a…第1連結部、20b…第2連結部、22a…第1支持部、22b…第2支持部、24…固定枠部、32a,32b,34a,34b…錘部、100…ジャイロ素子、110…被加工物としての水晶基板、112…側壁、120…下地膜、130…保護膜、132,132a…側壁、140…金属膜、150…支持基板、160…固定用部材、170…側壁保護膜、Wr1,Wr2…保護膜の幅寸法、Wm…金属マスクの幅寸法。
Claims (4)
- 保護膜の断面を逆テーパ状にパターニングし、加熱後、パターニングされた前記保護膜を用いて金属マスクを作成し、
前記金属マスクを用いて被加工物をエッチングするドライエッチング方法であって、
前記金属マスクの断面形状において、
前記金属マスクの幅寸法の最大値が、前記金属マスクの厚みの中間の位置にあることを特徴とするドライエッチング方法。 - 請求項1に記載のドライエッチング方法において、
前記加熱によって、前記保護膜の断面形状の前記被加工物付近が前記被加工物側に向かって広がるように制御し、前記金属マスクの幅寸法が最大となる位置を制御していることを特徴とするドライエッチング方法。 - 請求項1又は請求項2に記載のドライエッチング方法において、
前記被加工物は、水晶基板であることを特徴とするドライエッチング方法。 - 被加工物上に下地膜を形成する下地膜形成工程と、
保護膜を前記被加工物上に塗布し、前記保護膜の断面形状が前記被加工物側に向かって逆テーパ状になるようにパターニングする保護膜パターニング工程と、
パターニングした前記保護膜を加熱する加熱工程と、
金属膜を形成する金属膜形成工程と、
前記保護膜を剥離する保護膜剥離工程と
を含むことを特徴とする金属マスクの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015059156A JP2016178263A (ja) | 2015-03-23 | 2015-03-23 | ドライエッチング方法および金属マスクの製造方法 |
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JP (1) | JP2016178263A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021154653A1 (en) * | 2020-01-31 | 2021-08-05 | Lam Research Corporation | Alloy film etch |
-
2015
- 2015-03-23 JP JP2015059156A patent/JP2016178263A/ja active Pending
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WO2021154653A1 (en) * | 2020-01-31 | 2021-08-05 | Lam Research Corporation | Alloy film etch |
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