JP2016177315A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】除電光を像担持体に照射する画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成ユニット15aにおいて除電部12aは、中間転写ベルト7からの距離が中間転写ベルト7から隣接画像形成ユニット15bを構成する隣接現像部16bまでの距離よりも長くなる位置に配置され、隣接像担持体2b側に第2光を出光し、第2光を中間転写ベルト7に反射させて、隣接像担持体2bにおける転写前の領域に第2除電光として照射する。除電部12aは、第1光を出光する複数の第1LEDと、第2光を出光する複数の第2LEDとを有し、主走査方向の端部に位置する第2LEDは、主走査方向の端部に位置する第1LEDよりも、主走査方向の内側に配置され、1LED及び第2LEDを実装する基板150aを備え、基板150aは、第2LEDの出光面よりも隣接像担持体2b側に延出し、第2光の一部を中間転写ベルト7側に反射させる延出部151aを有する。
【選択図】図6

Description

本発明は、像担持体に光を照射して像担時体を除電する除電部を備える画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置において、2次転写方式が広く採用されている。2次転写方式は、像担持体である感光体ドラムの表面を帯電させ、帯電された感光体ドラムの表面を露光することにより感光体ドラムの表面に静電潜像を形成し、静電潜像をトナーで現像することによりトナー画像を形成し、トナー画像を中間転写ベルトに1次転写し、中間転写ベルトに転写されたトナー画像を、搬送される被転写材である用紙に2次転写する方式である。
例えば、2次転写方式の画像形成装置がタンデム型式である場合、画像形成装置は、中間転写ベルトを有する。中間転写ベルトとしては、駆動ローラーと従動ローラーとの間に亘って掛け渡され且つ所定方向に回転する環状のベルトが使用される。そして、各色(マゼンダ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック(Bk))の感光体ドラム(像担持体)は、環状の中間転写ベルトの回転方向に間隔をあけて配置されると共に、中間転写ベルトを挟んで1次転写ローラーと対向して配置される。このタンデム型の画像形成装置は、露光装置により各感光体ドラムの周面に静電潜像を形成し、現像装置によりこの静電潜像を現像し、各感光体ドラム上に形成された各トナー画像を中間転写ベルトに多重に転写し、中間転写ベルト上のトナー画像を、搬送される用紙に転写して画像を形成(印刷)する。
このような画像形成装置において、感光体ドラムの表面に転写メモリー画像及び露光メモリー画像が発生する場合がある。
転写メモリー画像は、転写時に、印刷部分と非印刷部分との間に、用紙(転写ベルト)から感光体ドラムに流れる転写電流の差が生じることで、印刷部分ではトナーが存在して電流値が少なくなり、再帯電時に非印刷部分に対応する周辺電位よりも数Vから数十Vの高い表面電位差が生じることが原因で発生する。転写メモリー画像が発生すると、周辺濃度よりもメモリー画像の発生部分が薄く印刷される。
また、露光メモリー画像は、露光部分の再帯電時に、露光部分において周辺電位よりも数Vから数十Vの低い表面電位差が生じることが原因で発生する。露光メモリー画像が発生すると、周辺濃度よりもメモリー画像の発生部分が濃く印刷される。
なお、転写メモリー画像及び露光メモリー画像が発生する表面電位差は、装置の仕様等によって異なる。
上記のような転写メモリー画像及び露光メモリー画像の発生を抑制するためには、感光体ドラムにおける1次転写前の領域及び1次転写後の領域それぞれに除電光を照射して、感光体ドラムの表面を除電することが望まれる。
このような感光体ドラムにおける1次転写前の領域及び1次転写後の領域のそれぞれに除電光を照射する除電部を有する画像形成装置として、感光体ドラムの1次転写位置と、感光体ドラムに残った残トナーをクリーニングするクリーニング部との間に基板を配置し、この基板の一方の面に、感光体ドラムにおける1次転写後の領域に向けて除電光を照射する除電光源となるLEDチップを取り付けると共に、前記基板のLEDチップが取り付けられる箇所に、LEDチップから照射された光の一部が基板の他方の面側に透過されて、隣接する感光体ドラムにおける1次転写前の領域に向けて除電光を照射する貫通開口を形成した構成の除電部を備えた画像形成装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−221405号公報
しかし、特許文献1に記載される画像形成装置においては、LEDチップから照射される光の一部を、基板に形成された貫通開口に透過させることが必要である。そのため、隣接する感光体ドラムにおける1次転写前の領域に向けて照射される除電光の光量は、不安定で、ばらつきやすい。そのため、貫通開口を透過する光量を適正に調整することが難しい。その結果、1次転写前の領域における除電光の光強度が過大となって、特に、タンデム型式の画像形成装置において、多重転写時に下流側の色のトナーが感光体ドラムから飛び散るような不具合を発生する可能性がある。また、貫通開口の形状等によって、1次転写前の領域に対する除電光が局部的な強度ピークを持ちやすく、画像に薄い縦筋が生じる場合がある。
また、その他、画像形成装置においては、更なる省スペース化が望まれている。
本発明は、省スペース化に対応可能であると共に、転写メモリー画像及び露光メモリー画像の発生を抑制する除電光を像担持体に照射可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は、所定方向に回転する環状の中間転写ベルトと、前記中間転写ベルトの回転方向に間隔をあけて配置される複数の画像形成ユニットであって、それぞれ、前記中間転写ベルトの外面側の1次転写位置に対向して配置されると共に回転可能に構成される像担持体と、前記像担持体を帯電させる帯電部と、前記像担持体に静電潜像を形成する露光部と、前記露光部により形成された静電潜像をトナーにより現像してトナー像を形成する現像部と、前記像担持体に残った残トナーをクリーニングするクリーニング部と、前記像担持体の回転方向において前記1次転写位置と前記クリーニング部との間に配置され前記像担持体に光を照射して該像担持体を除電する除電部と、を有する複数の画像形成ユニットと、を備え、前記複数の画像形成ユニットのうち少なくとも1つの画像形成ユニットにおいて、前記除電部は、前記中間転写ベルトからの距離が、前記中間転写ベルトから前記現像部までの距離よりも長くなる位置に配置され、該画像形成ユニットを構成する前記像担持体側に第1光を出光して当該像担持体における前記1次転写位置に対向する位置から前記クリーニング部に対向する位置までの間の領域に第1除電光を照射すると共に、前記中間転写ベルトの回転方向下流側に当該画像形成ユニットと隣接して配置される隣接画像形成ユニットを構成する隣接像担持体側に第2光を出光し、出光した第2光を前記中間転写ベルトに反射させて、前記中間転写ベルトと該隣接画像形成ユニットを構成する隣接現像部との間の空間を通過させて、前記隣接像担持体における前記隣接現像部に対向する位置から前記1次転写位置に対向する位置までの間の領域に第2除電光を照射するよう構成される画像形成装置に関する。
本発明によれば、省スペース化に対応可能であると共に、転写メモリー画像及び露光メモリー画像の発生を抑制する除電光を像担持体に照射可能な画像形成装置を提供することができる。
第1実施形態のプリンター1の各構成要素の配置を説明するための図である。 第1実施形態のプリンター1における画像形成部GKの構成を説明する縦断面図である。 4つの画像形成ユニット15a、15b、15c、15dのうち中間転写ベルト7の回転方向R1において上流側に配置された2つの画像形成ユニット15a、15bの構成を示す拡大縦断面図である。 第1実施形態における除電部の詳細な構成を示す拡大縦断面図である。 除電部の構成を示す正面図である。 除電部における除電光の光路を説明する図である。 第2実施形態における除電部の詳細な構成を示す拡大縦断面図である。
<第1実施形態>
以下、図面を参照して、画像形成装置の第1実施形態を説明する。図1及び図2により、画像形成装置の第1実施形態としてのプリンター1における全体構造を説明する。図1は、第1実施形態のプリンター1の各構成要素の配置を説明するための図である。図2は、第1実施形態のプリンター1における画像形成部GKの構成を説明する縦断面図である。
図1に示すように、プリンター1(画像形成装置)は、装置本体Mと、所定の画像情報に基づいて用紙T(シート状の被転写材)に所定のトナー画像を形成する画像形成部GKと、用紙Tを画像形成部GKに給紙すると共にトナー画像が形成された用紙Tを排紙する給排紙部KHとを有する。装置本体Mにおける外形は、筐体としてのケース体BDにより構成される。なお、以下の説明において、主走査方向はX、副走査方向はY、プリンター1の上下方向はZとして説明する。
図1及び図2に示すように、画像形成部GKは、図2の矢印で示す回転方向R1(所定方向)に回転する無端ベルトを用いた環状の中間転写ベルト7と、4つの画像形成ユニット15a、15b、15c、15dと、ベルトクリーニング部20と、を備える。
4つの画像形成ユニット15a、15b、15c、15dは、中間転写ベルト7の回転方向R1に沿って、回転方向R1の上流側(図1において左側)から下流側(図1において右側)に向けて中間転写ベルト7の回転方向R1に所定間隔をあけて、一列に並んで配置される。
4つの画像形成ユニットは、上流側から順に、イエロー用の画像形成ユニット15a、シアン用の画像形成ユニット15b、マゼンダ用の画像形成ユニット15c、及びブラック用の画像形成ユニット15dである。
ベルトクリーニング部20は、中間転写ベルト7の外面であって、中間転写ベルト7の回転方向R1において4つの画像形成ユニット15a、15b、15c、15dよりも上流側に対向して配置され、中間転写ベルト7に残った残存トナーを除去する。ベルトクリーニング部20は、中間転写ベルト7に接触して回転する回転ブラシ21と、回転ブラシ21により掻き取られた残存トナーを払い落とす回転ローラー22と、払い落とされた残存トナーを収容する残存トナー収容ケース23と、を有する。
4つの画像形成ユニット15a、15b、15c、15dは、感光体ドラム2a、2b、2c、2d(像担持体(感光体))と、帯電部10a、10b、10c、10dと、レーザースキャナーユニット4a、4b、4c、4d(露光部)と、現像部16a、16b、16c、16dと、トナーカートリッジ5a、5b、5c、5dと、トナー供給部6a、6b、6c、6dと、クリーニング部11a、11b、11c、11dと、除電部12a、12b、12c、12dと、を備える。
図1に示すように、給排紙部KHは、給紙カセット52と、手差し給紙部64と、用紙Tの搬送路Lと、レジストローラー対80と、複数のローラー又はローラー対と、排紙部50と、を備える。なお、搬送路Lは、後述するように、第1搬送路L1と、第2搬送路L2と、第3搬送路L3と、手差し搬送路Laと、戻し搬送路Lbとの集合体である。
以下、画像形成部GKの4つの画像形成ユニット15a、15b、15c、15d及び給排紙部KHの各構成について詳細に説明する。まず、画像形成部GKの画像形成ユニット15a、15b、15c、15dについて説明する。
画像形成ユニット15a、15b、15c、15dそれぞれにおいて、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に沿って、上流側から下流側に順に、帯電部10a、10b、10c、10dによる帯電、レーザースキャナーユニット4a、4b、4c、4dによる露光、現像部16a、16b、16c、16dによる現像、中間転写ベルト7及び1次転写ローラー37a、37b、37c、37dによる1次転写、除電部12a、12b、12c、12dによる除電、及びクリーニング部11a、11b、11c、11dによるクリーニングが行われる。また、中間転写ベルト7、2次転写ローラー8及び対向ローラー18による2次転写、並びに定着部9による定着が行われる。
感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれは、円筒形状の部材からなり、感光体又は像担持体として機能する。感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれは、中間転写ベルト7の外面側の1次転写位置(後述)に対向して配置され、中間転写ベルト7の進行方向に対して直交する方向に延びる機軸を中心に矢印の方向に回転可能に配置される。感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれにおける表面には、静電潜像が形成され得る。
帯電部10a、10b、10c、10dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に対向して配置される。帯電部10a、10b、10c、10dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面を一様に負(マイナス極性)又は正(プラス極性)に帯電させる。
レーザースキャナーユニット4a、4b、4c、4dは、露光ユニットとして機能するものであり、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面から離間して配置される。レーザースキャナーユニット4a、4b、4c、4dそれぞれは、不図示のレーザー光源、ポリゴンミラー、ポリゴンミラー駆動用モーター等を有する。
レーザースキャナーユニット4a、4b、4c、4dそれぞれは、PC(パーソナルコンピューター)等の外部機器から入力された画像情報に基づいて、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面を走査露光する。レーザースキャナーユニット4a、4b、4c、4dそれぞれにより走査露光されることで、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面の露光された部分の電荷が除去される。これにより、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に静電潜像が形成される。
現像部16a、16b、16c、16dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dにそれぞれ対応して設けられ、感光体ドラム2a、2b、2c、2dの表面に対向して配置される。現像部16a、16b、16c、16dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に形成された静電潜像に各色のトナーを付着させて、カラーのトナー画像を感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に形成する。現像部16a、16b、16c、16dそれぞれは、イエロー、シアン、マゼンダ、ブラックの4つの色に対応する。現像部16a、16b、16c、16dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dの表面に対向配置された現像ローラー、トナー攪拌用の攪拌ローラー等を有する。
現像部16b、16c、16dそれぞれは、除電部12a、12b、12cそれぞれと所定の位置関係で配置される。この位置関係については、後述する。
トナーカートリッジ5a、5b、5c、5dそれぞれは、現像部16a、16b、16c、16dそれぞれに対応して設けられており、現像部16a、16b、16c、16dそれぞれに対して供給される各色のトナーを収容する。トナーカートリッジ5a、5b、5c、5dそれぞれは、イエローのトナー、シアンのトナー、マゼンダのトナー、ブラックのトナーを収容する。
トナー供給部6a、6b、6c、6dそれぞれは、トナーカートリッジ5a、5b、5c、5d及び現像部16a、16b、16c、16dにそれぞれ対応して設けられており、トナーカートリッジ5a、5b、5c、5dそれぞれに収容された各色のトナーを、現像部16a、16b、16c、16dそれぞれに対して供給する。トナー供給部6a、6b、6c、6dそれぞれと現像部16a、16b、16c、16dそれぞれとは、不図示のトナー供給路により結ばれている。
中間転写ベルト7には、感光体ドラム2a、2b、2c、2dに形成された各色のトナー画像が順次1次転写される。中間転写ベルト7は、従動ローラー35、駆動ローラーからなる対向ローラー18、テンションローラー36(図2では省略)等に掛け渡される。テンションローラー36が中間転写ベルト7を内側から外側に付勢するため、中間転写ベルト7には所定の張力が与えられる。
中間転写ベルト7は、本実施形態において、後述する第2光(第2除電光)を反射する光反射部として利用される。中間転写ベルト7における光反射部としての作用は、後述する。
中間転写ベルト7を挟んで感光体ドラム2a、2b、2c、2dと反対の側には、1次転写ローラー37a、37b、37c、37dそれぞれが対向して配置される。
中間転写ベルト7は所定位置において、1次転写ローラー37a、37b、37c、37dそれぞれと、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれとにより挟み込まれる。この挟み込まれた所定部分は、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれにおける表面に押し当てられる。感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれと1次転写ローラー37a、37b、37c、37dそれぞれとの間で、それぞれ1次転写ニップN1a、N1b、N1c、N1dが形成される。1次転写ニップN1a、N1b、N1c、N1dそれぞれにおいて、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれに現像された各色のトナー画像が中間転写ベルト7に順次1次転写される。これにより、中間転写ベルト7には、フルカラーのトナー画像が形成される。
1次転写ローラー37a、37b、37c、37dそれぞれには、不図示の1次転写バイアス印加部により、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれに形成された各色のトナー画像を中間転写ベルト7に転写させるための1次転写バイアスが印加される。
除電部12a、12b、12c、12dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に対向して配置される。除電部12a、12b、12c、12dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に光(第1除電光)を照射することにより、1次転写が行われた後の感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面を除電する(電荷を除去、転写後除電)。また、除電部12a、12b、12cそれぞれは、感光体ドラム2b、2c、2dそれぞれの表面に光(第2除電光)を照射することにより、1次転写が行われる前の感光体ドラム2b、2c、2dそれぞれの表面を除電する(電荷を除去、転写前除電)。
除電部12a、12b、12c、12dの具体的な構成については、後述する。
クリーニング部11a、11b、11c、11dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に対向して配置される。クリーニング部11a、11b、11c、11dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に残存したトナーや付着物を除去すると共に、除去されたトナー等を所定の回収機構へ搬送して、回収させる。
2次転写ローラー8は、中間転写ベルト7に1次転写されたフルカラーのトナー画像を用紙Tに2次転写させる。2次転写ローラー8には、不図示の2次転写バイアス印加部により、中間転写ベルト7に形成されたフルカラーのトナー画像を用紙Tに転写させるための2次転写バイアスが印加される。
2次転写ローラー8は、中間転写ベルト7に対して当接したり離間したりする。具体的には、2次転写ローラー8は、中間転写ベルト7に当接される当接位置と中間転写ベルト7から離間する離間位置とに移動可能に構成される。詳細には、2次転写ローラー8は、中間転写ベルト7の表面に1次転写されたフルカラーのトナー画像を用紙Tに2次転写させる場合には当接位置に配置され、他の場合には離間位置に配置される。
中間転写ベルト7における2次転写ローラー8とは反対側には、対向ローラー18が配置される。中間転写ベルト7は所定位置において、2次転写ローラー8と対向ローラー18とによって挟み込まれる。そして、用紙Tは中間転写ベルト7の外面(トナー画像が1次転写された面)に押し当てられる。中間転写ベルト7と2次転写ローラー8との間で2次転写ニップN2が形成される。2次転写ニップN2において、中間転写ベルト7に1次転写されたフルカラーのトナー画像が用紙Tに2次転写される。
定着部9は、用紙Tに2次転写されたトナー画像を構成する各色のトナーを溶融及び加圧して、用紙Tに定着させる。定着部9は、ヒーターにより加熱される加熱回転体9aと、加熱回転体9aに圧接される加圧回転体9bと、を備える。加熱回転体9aと加圧回転体9bとは、トナー画像が2次転写された用紙Tを挟み込んで加圧すると共に、搬送する。加熱回転体9aと加圧回転体9bとの間に挟まれた状態で用紙Tが搬送されることによって、用紙Tに転写されたトナーは、溶融及び加圧をされることで用紙Tに定着される。
次に、給排紙部KHについて説明する。
図1に示すように、装置本体Mの下部には、用紙Tを収容する主収容部としての給紙カセット52が配置される。給紙カセット52は、装置本体Mの筐体から水平方向に引き出し可能に構成される。給紙カセット52には、用紙Tが載置される載置板60が配置される。給紙カセット52には、用紙Tが載置板60の上に積層された状態で収容される。載置板60に載置された用紙Tは、給紙カセット52における用紙送り出し側の端部(図1において右側の端部)に配置される給紙部51により搬送路Lに送り出される。給紙部51は、載置板60上の用紙Tを取り出すための前送りコロ61と、用紙Tを1枚ずつ搬送路Lに送り出すための給紙ローラー対81とからなる重送防止機構を備える。
装置本体Mの左側面(図1において左側)には、用紙Tを収容する手差し給紙部64が設けられる。手差し給紙部64は、給紙カセット52にセットされる用紙Tとは異なる大きさや種類の用紙Tを装置本体Mに供給することを主目的として設けられる。手差し給紙部64は、閉状態において装置本体Mの左側面の一部を構成する手差しトレイ65と、給紙コロ66とを備える。手差しトレイ65は、その下端において給紙コロ66の近傍に回動自在(開閉自在)に取り付けられる。開状態の手差しトレイ65には、用紙Tが載置される。給紙コロ66は、開状態の手差しトレイ65に載置された用紙Tを手差し搬送路Laに給紙する。
用紙Tを搬送する搬送路Lは、給紙部51から2次転写ニップN2までの第1搬送路L1と、2次転写ニップN2から定着部9までの第2搬送路L2と、定着部9から排紙部50までの第3搬送路L3と、給紙部64から供給される用紙を第1搬送路L1に合流させる手差し搬送路Laと、第3搬送路L3を下流側から上流側へ搬送する用紙を、表裏反転させて第1搬送路L1に戻す戻し搬送路Lbと、を備える。
第1搬送路L1は、給紙カセット52に収容される用紙Tを画像形成部GKに向けて搬送する。手差し搬送路Laは、手差し給紙部64に収容される用紙Tを後述するレジストローラー対80に向けて搬送する。
また、第1搬送路L1の途中には、第1合流部P1及び第2合流部P2が設けられている。第3搬送路L3の途中には、第1分岐部Q1が設けられている。第1合流部P1は、手差し搬送路Laが第1搬送路L1に合流する合流部である。第2合流部P2は、戻し搬送路Lbが第1搬送路L1に合流する合流部である。第1分岐部Q1は、戻し搬送路Lbが第3搬送路L3から分岐する分岐部である。
第1搬送路L1の途中(詳細には、第2合流部P2と2次転写ローラー8との間)には、用紙Tを検出するための用紙検出センサー(図示せず)と、用紙Tのスキュー(斜め給紙)補正や画像形成部GKにおけるトナー画像の形成とタイミングを合わせるためのレジストローラー対80とが配置される。前記用紙検出センサーは、用紙Tの搬送方向におけるレジストローラー対80の直前(搬送方向における上流側)に配置される。レジストローラー対80は、前記用紙検出センサーからの検出信号情報に基づいて上述の補正やタイミング調整をして用紙Tを搬送する。
第1搬送路L1における第1合流部P1と第2合流部P2との間には、第1ローラーとしての第1搬送ローラー対82が配置される。第1搬送ローラー対82は、給紙ローラー対81の下流側に配置され、給紙ローラー対81により搬送される用紙Tを挟持して、第2ローラーとしてのレジストローラー対80へ搬送する。
戻し搬送路Lbは、用紙Tに両面印刷を行う際に、既に印刷されている面とは反対面(未印刷面)を中間転写ベルト7に対向させるために設けられる搬送路である。戻し搬送路Lbには、用紙Tを第2合流部P2に向けて搬送する複数の第2搬送ローラー対83が所定の間隔ごとに配置される。戻し搬送路Lbによれば、第1分岐部Q1から排紙部50側に搬送された用紙Tを表裏反転させて第1搬送路L1に戻して、2次転写ローラー8の上流側に配置されたレジストローラー対80の上流側に搬送させることができる。戻し搬送路Lbにより表裏反転された用紙Tにおける未印刷面には、2次転写ニップN2において所定のトナー画像が転写される。
第1分岐部Q1には、整流部材58が設けられている。整流部材58は、定着部9から搬出され第3搬送路L3を上流側から下流側に向けて搬送する用紙Tの搬送方向を、排紙部50に向かう方向に整流すると共に、排紙部50から第3搬送路L3を下流側から上流側に向けて搬送する用紙Tの搬送方向を、戻し搬送路Lbに向かう方向に整流する。
第3搬送路L3における端部には、排紙部50が形成される。排紙部50は、装置本体Mにおける上方側に配置される。排紙部50は、装置本体Mの左側面側(図1において左側)に向けて開口している。排紙部50は、用紙Tを装置本体Mの外部に排紙する。排紙部50は、排出ローラー対53を有している。排出ローラー対53によれば、第3搬送路L3を上流側から下流側に搬送される用紙Tを装置本体Mの外部に排紙すると共に、排紙部50において用紙Tの搬送方向を反転させて用紙Tを第3搬送路L3の上流側に向けて搬送することができる。
排紙部50における開口側には、排紙集積部M1が形成される。排紙集積部M1は、装置本体Mにおける上面(外面)に形成される。排紙集積部M1は、装置本体Mにおける上面が下方に窪んで形成された部分である。排紙集積部M1の底面は、装置本体Mにおける上面の一部を構成する開閉部材としてのトップカバー部材M2により形成される。排紙集積部M1を形成するトップカバー部材M2の上面には、所定のトナー画像が形成され且つ排紙部50から排紙された用紙Tが積層して集積される。なお、各搬送路の所定位置には用紙検出用のセンサーが配置される。
次に、図1を参照して、第1実施形態のプリンター1の動作について、簡単に説明する。まず、給紙カセット52に収容された用紙Tに片面印刷を行う場合について説明する。
給紙カセット52に収容された用紙Tは、前送りコロ61及び給紙ローラー対81によって第1搬送路L1に送り出され、その後、第1合流部P1及び第1搬送路L1を介して、第1搬送ローラー対82により、レジストローラー対80に搬送される。レジストローラー対80においては、用紙Tのスキュー補正や、画像形成部GKにおけるトナー画像の形成とのタイミング調整が行われる。
レジストローラー対80から排出された用紙Tは、第1搬送路L1を介して中間転写ベルト7と2次転写ローラー8との間(2次転写ニップN2)に導入される。そして、用紙Tには、中間転写ベルト7と2次転写ローラー8との間において、トナー画像が転写される。その後、用紙Tは、中間転写ベルト7と2次転写ローラー8との間から排出され、第2搬送路L2を介して、定着部9における加熱回転体9aと加圧回転体9bとの間の定着ニップに導入される。そして、定着ニップにおいてトナーが溶融し、トナーが用紙Tに定着される。
次いで、用紙Tは、第3搬送路L3を通して排紙部50に搬送され、排出ローラー対53により排紙部50から排紙集積部M1に排出される。このようにして、給紙カセット52に収容された用紙Tの片面印刷が完了する。
手差しトレイ65に載置された用紙Tに片面印刷を行う場合には、手差しトレイ65に載置された用紙Tは、給紙コロ66によって手差し搬送路Laに送り出され、その後、第1合流部P1及び第1搬送路L1を介して、レジストローラー対80に搬送される。それ以降の動作は、前述した、給紙カセット52に収容された用紙Tの片面印刷の動作と同様であり、説明を省略する。
次に、両面印刷を行う場合のプリンター1の動作について説明する。
片面印刷の場合には、前述した通り、片面印刷がされた用紙Tが、排紙部50から排紙集積部M1に排出されて印刷動作が完了する。これに対し、両面印刷を行う場合には、片面印刷がされた用紙Tが、戻し搬送路Lbを介して、片面印刷時とは表裏反転して、レジストローラー対80に再度搬送されることにより、用紙Tに両面印刷が施される。
詳述すると、片面印刷がされた用紙Tが排出ローラー対53により排紙部50から排出されるまでは、前述した片面印刷の動作と同様である。而して、両面印刷の場合には、片面印刷がされた用紙Tが排出ローラー対53により保持されている状態において、排出ローラー対53の回転を停止させ、逆方向に回転させる。このように排出ローラー対53を逆方向に回転させると、排出ローラー対53に保持されている用紙Tは、第3搬送路L3を逆方向(排紙部50から第1分岐部Q1に向かう方向)に搬送される。
前述したように、用紙Tが、第3搬送路L3を逆方向に搬送されると、整流部材58により、用紙Tは、戻し搬送路Lbへ整流され、その後、第2合流部P2を介して、第1搬送路L1に合流する。ここで、用紙Tは、片面印刷時とは表裏反転している。
更に、用紙Tは、レジストローラー対80により前記補正又は前記調整が行われ、第1搬送路L1を介して、2次転写ニップN2に導入される。用紙Tは、戻し搬送路Lbを経由することにより、未印刷面が中間転写ベルト7に対向するので、未印刷面にトナー画像が転写され、その結果、両面印刷が施される。
次に、図3から図6により、第1実施形態のプリンター1の4つの画像形成ユニット15a、15b、15c、15dにおける除電部12a、12b、12c、12dの構成について説明する。図3は、4つの画像形成ユニット15a、15b、15c、15dのうち中間転写ベルト7の回転方向R1において上流側に配置された2つの画像形成ユニット15a、15bの構成を示す拡大縦断面図である。図4は、第1実施形態における除電部の詳細な構成を示す拡大縦断面図である。図5は、除電部の構成を示す正面図である。図6は、除電部における除電光の光路を説明する図である。図7は、第2実施形態における除電部の詳細な構成を示す拡大縦断面図である。
図2及び図3に示すように、4つの画像形成ユニット15a、15b、15c、15dにおいて、各除電部12a、12b、12c、12dそれぞれは、1次転写位置と、クリーニング部11a、11b、11c、11dとの間に配置される。
1次転写位置は、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの回転方向において1次転写ニップN1a、N1b、N1c、N1dが形成される位置である。
図4に示すように、画像形成ユニット15a、15b、15cそれぞれを構成する除電部12a、12b、12cは、中間転写ベルト7から各除電部12a、12b、12cの上縁までの距離X1が、中間転写ベルト7から、中間転写ベルト7の回転方向R1において下流側に隣接して配置される画像形成ユニット15b、15c、15d(隣接画像形成ユニット)を構成する現像部16b、16c、16dそれぞれの上縁までの距離X2よりも長くなる(X1>X2)位置に配置される。
言い換えると、画像形成ユニット15a、15b、15cのいずれかを構成する除電部は、中間転写ベルト7からの距離が、中間転写ベルト7から中間転写ベルト7の回転方向R1下流側に当該画像形成ユニットと隣接して配置される隣接画像形成ユニットを構成する隣接現像部までの距離よりも長くなる位置に配置される。
除電部12a、12b、12c、12dそれぞれは、各除電部を含む画像形成ユニット15a、15b、15c、15dそれぞれを構成する感光体ドラム2a、2b、2c、2d側に第1光131a、131b、131c、131dを出光して、出光した第1光131a、131b、131c、131dを感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれにおける1次転写位置に対向する位置からクリーニング部11a、11b、11c、11dに対向する位置までの間の領域それぞれに、第1除電光141a、141b、141c、141dとして照射する。これにより、除電部12a、12b、12c、12dそれぞれは、各除電部を含む画像形成ユニット15a、15b、15c、15dそれぞれを構成する感光体ドラム2a、2b、2c、2dに対して転写後除電を行う。
また、除電部12a、12b、12cそれぞれは、中間転写ベルト7の回転方向R1の下流側に、各除電部を含む画像形成ユニット15a、15b、15cそれぞれと隣接して配置される3つの画像形成ユニット15b、15c、15d(隣接画像形成ユニット)を構成する感光体ドラム2b、2c、2d側に、第2光132a、132b、132cを出光する。
除電部12a、12b、12cそれぞれは、出光した第2光132a、132b、132cそれぞれを中間転写ベルト7に反射させて、中間転写ベルト7と、隣接する画像形成ユニット15b、15c、15dを構成する現像部16b、16c、16d(隣接現像部)との間の空間部を通過させる。
そして、除電部12a、12b、12cそれぞれは、感光体ドラム2b、2c、2d(隣接像担持体)における現像部16b、16c、16dに対向する位置から1次転写位置に対向する位置までの間の領域に、反射した第2光132a、132b、132cを第2除電光142a、142b、142cとして照射する。
これにより、除電部12a、12b、12cそれぞれは、各除電部を含む画像形成ユニット15a、15b、15cそれぞれに隣接する隣接画像形成ユニット15b、15c、15dそれぞれを構成する隣接感光体ドラム2b、2c、2dに対して転写前除電を行う。
上述より、除電部は、該除電部を含む画像形成ユニットを構成する感光体ドラム側に第1光を出光し、当該感光体ドラムにおける1次転写位置に対向する位置からクリーニング部に対向する位置までの間の領域に第1除電光を照射すると共に、隣接画像形成ユニットを構成する感光体ドラム(隣接像担持体)側に第2光を出光し、出光した第2光を中間転写ベルトに反射させて、中間転写ベルトと隣接する画像形成ユニットを構成する隣接現像部との間の空間を通過させて、感光体ドラム(隣接像担持体)における隣接現像部に対向する位置から1次転写位置に対向する位置までの間の領域に第2除電光を照射するよう構成される。
なお、4つの画像形成ユニット15a、15b、15c、15dのうち中間転写ベルト7の回転方向R1において最も下流側に配置される画像形成ユニット15dを構成する除電部12dは、第2光を出光しない。
また、4つの画像形成ユニット15a、15b、15c、15dのうち中間転写ベルト7の回転方向R1において最も上流側に配置される画像形成ユニット15aを構成する感光体ドラム2aには、第2除電光は照射されない。
除電部12a、12b、12cそれぞれは、主走査方向Xに沿って所定間隔に配置され、第1光131a、131b、131cを出光する複数の第1LED121a、121b、121cと、主走査方向Xに沿って所定間隔に配置され、第2光132a、132b、132cを出光する複数の第2LED122a、122b、122cと、を有する。除電部12dは、主走査方向Xに沿って所定間隔に配置され、第1光131dを出光する複数の第1LED121dを有する。
複数の第1LED121a、121b、121c及び複数の第2LED122a、122b、122cは、主走査方向Xに沿って交互に、略一列に並んで配置される。
除電部12aを例として具体的に説明すると、図5に示すように、除電部12aにおいて、複数の第1LED121a及び複数の第2LED122aは、主走査方向Xに沿って交互に、略一列に並んで配置される。
除電部12a、12b、12cそれぞれは、第1光131a、131b、131c及び第2光132a、132b、132cを出光する光源素子として、LEDを利用することで、消費電力の節減が図れると共に、第1光131a、131b、131c及び第2光132a、132b、132cの光量をそれぞれ適正に調整可能とすることができる。
除電部(プリンター1)は、第1除電光及び第2除電光それぞれについて、主走査方向Xにおける光の強さのバラツキを抑制して、主走査方向Xにおいてバラツキの少ない除電を行うと共に、第1除電光及び第2除電光それぞれの強さを適正に調整できる。
除電部12a、12b、12cにおいて、複数の第2LED122a、122b、122cにおける主走査方向Xの両端部に位置する第2LED122aX、122bX、122cXそれぞれは、複数の第1LED121a、121b、121cにおける主走査方向Xの両端部に位置する第1LED121aX、121bX、121cXよりも、主走査方向Xにおいて内側に配置される。複数の第1LED121a、121b、121cそれぞれは、主走査方向Xにおける全長が距離J1となるよう主走査方向Xに沿って所定間隔で配置される。そして、第2LED122a、122b、122cそれぞれは、主走査方向Xにおける全長がJ1よりも短いJ2となるように主走査方向Xに沿って所定間隔で配置される。
ここで、第2LED122a、122b、122cそれぞれから出光された第2光132a、132b、132cにおける隣接感光体ドラム2b、2c、2dにおける所定の領域(隣接現像部16b、16c、16dに対向する位置から1次転写位置に対向する位置までの間の領域)に第2除電光142a、142b、142cとして照射されるまでの光路長さは、第1光131a、131b、131cよりもが長い。第2LED122a、122b、122cは、第2光132a、132b、132cを主走査方向Xにおいて、より拡散可能な位置に配置される。つまり、第2光132a、132b、132cは、第1光131a、131b、131cよりも、主走査方向Xに広がる。
これにより、第2LED122a、122b、122cそれぞれは、主走査方向Xにおける全長がJ1よりも短いJ2となるように主走査方向Xに沿って所定間隔で配置できる。
また、これにより、除電部12a、12b、12c(プリンター1)は、第2LED122a、122b、122cの数を少なくできる。
また、除電部12a、12b、12c(プリンター1)は、第2LED122a、122b、122cの数を少なくしても、所定の領域(隣接現像部16b、16c、16dに対向する位置から1次転写位置に対向する位置までの間の領域)において主走査方向Xの全域に第2除電光を照射することができる。
図4に示すように、第2LED122a、122b、122cそれぞれは、第2光132a、132b、132cの中心光132aC、132bC、132cCそれぞれが、隣接現像部16b、16c、16dそれぞれにおける中間転写ベルト7側の外縁であって、第2LED122a、122b、122c側の端縁(上縁角部)に接するよう出光する角度位置から、中心光132aC、132bC、132cCそれぞれが、中間転写ベルト7に対して90度になるまでの角度位置の間に位置するように配置される。
第2LED122a、122b、122cそれぞれは、第2光132a、132b、132cの中心光132aC、132bC、132cCそれぞれが、仮想線a1から仮想線a2の間の範囲Wに位置(出光)するよう角度位置を調整して配置される。
第2LED122a、122b、122cそれぞれは、第2光132a、132b、132cの中心光132aC、132bC、132cCそれぞれが、仮想線a1から仮想線a2の間の範囲Wに位置するよう発光面が水平方向又は垂直方向に対して傾いて配置される。
ここで、本実施形態において、第2LED122a、122b、122cそれぞれは、第2光132a、132b、132cの中心光132aC、132bC、132cCそれぞれが、水平方向に対して10度から90度、好ましくは12度から45度、更に好ましくは12度から30度であるが、これに限定されない。
本実施形態において、第2LED122a、122b、122cそれぞれは、第2光132a、132b、132cの中心光132aC、132bC、132cCが上述の角度位置に位置するよう配置された場合、第2LED122a、122b、122cから出光される第2光132a、132b、132cの中心光132aC、132bC、132cCそれぞれを、中間転写ベルト7に1回反射されて、隣接感光体ドラム2b、2c、2dにおける所定の領域に第2除電光142a、142b、142cとして所定以上の光量で照射させることができる。
つまり、本実施形態において、除電部12a、12b、12c(プリンター1)は、第2LED122a、122b、122cそれぞれが、第2光132a、132b、132cの中心光132aC、132bC、132cCが上述の角度位置に位置するよう配置された場合、隣接感光体ドラム2b、2c、2dそれぞれに対して好適に転写前除電を行うことができる。
図3及び図4に示すように、除電部12a、12b、12c、12dそれぞれは、LEDが実装された基板150a、150b、150c、150dを有する。
除電部12a、12b、12cそれぞれは、複数の第1LED121a、121b、121c及び複数の第2LED122a、122b、122cが実装された基板150a、150b、150cを有する。
基板150a、150b、150cそれぞれは、主走査方向Xに長い細長形状である。
基板150a、150b、150cそれぞれは、前述した第2LED122a、122b、122cそれぞれにおける角度位置に応じた傾斜姿勢でクリーニング部11a、11b、11cのケースに取り付けられる。
図6に示すように、基板150a、150b、150cそれぞれは、第2LED122a、122b、122cの出光面122aA、122bA、122cAよりも隣接感光体ドラム2b、2c、2d側に延出すると共に、第2光132a、132b、132cそれぞれの一部の光132aP、132bP、132cPそれぞれを中間転写ベルト7側に反射させる延出部151a、151b、151cを有する。
延出部151a、151b、151cそれぞれは、第2LED122a、122b、122cの出光面122aA、122bA、122cAそれぞれから、中心光132aC、132bC、132cCを中心にした場合において中間転写ベルト7と反対側に出光される一部の光132aP、132bP、132cPを中間転写ベルト7側に反射させる。そして、延出部151a、151b、151cそれぞれにより反射された一部の光132aP、132bP、132cPは、中間転写ベルト7により反射されて、隣接感光体ドラム2b、2c、2dにおける所定の領域に第2除電光142a、142b、142cの一部として照射される。
除電部12a、12b、12cそれぞれは、基板150a、150b、150cの延出部151a、151b、151cにより、中心光132aC、132bC、132cCを中心にした場合において中間転写ベルト7と反対側に出光される一部の光132aP、132bP、132cPを中間転写ベルト7側に反射させることで、第2除電光142a、142b、142cの光量を大きくすることができる。これにより、除電部12a、12b、12cそれぞれは、隣接感光体ドラム2b、2c、2dにおける転写前除電の除電効率を向上させることが可能に構成される。
なお、延出部151a、151b、151cそれぞれの表面は、反射率を高めるような処理、例えば、白色とする着色処理や鏡面処理されていることが好ましい。
第1除電光141a、141b、141cそれぞれの光量は、第2除電光142a、142b、142cそれぞれの光量よりも大きく設定される。
転写後除電を行う第1除電光141a、141b、141cは、印刷部分と非印刷部分との間の数Vから数十Vの表面電位差が生じることで発生する転写メモリー画像や露光メモリー画像の発生を抑制するに十分な光量が必要である。
一方、転写前除電を行う第2除電光142a、142b、142cは、光強度が過大となると、多重転写時に下流側の色のトナーが感光体ドラムから飛び散るような不具合が発生する。
この転写後除電と転写前除電とのバランスを考慮して、第1除電光の光量及び第2除電光の光量は、第1除電光141a、141b、141cの光量>第2除電光142a、142b、142cの光量となるよう設定される。
また、第2LED122a、122b、122cそれぞれにおける出光量は、第1LED121a、121b、121cそれぞれにおける出光量よりも大きく設定される。
転写後除電を行う第1除電光141a、141b、141cそれぞれは、比較的光路長が短く、光の拡散、光の減衰が少ない。
一方、転写前除電を行う第2除電光142a、142b、142cそれぞれは、比較的光路長が長く、光の拡散、減衰が多い。
上述を考慮し、第1LEDの出光量及び第2LEDの出光量は、第2LED122a、122b、122cの出光量>第1LED121a、121b、121cの出光量となるように設定される。
これにより、第1除電光141a、141b、141c及び、第2除電光142a、142b、142cの強さ(光量)は、上述のような転写メモリー画像や露光メモリー画像の発生を抑制しつつ、多重転写時に下流側の色のトナーが感光体ドラムから飛び散るような不具合の発生を抑えるといった好適な状態が得られる強さ(光量)に設定される。
図3及び図4に示すように、除電部12a、12b、12c、12dそれぞれは、除電部12a、12b、12c、12dそれぞれを覆うカバー部160a、160b、160c、160dを備える。
カバー部160a、160b、160cは、第1LED121a、121b、121c及び第2LED122a、122b、122cの上部を覆うように中間転写ベルト7の下側に沿って略水平に位置する水平カバー部分161a、161b、161cと、水平カバー部分161a、161b、161cそれぞれにおける隣接現像部16b、16c、16d側の端部から下方へ向けて略直角に折り曲げられて略垂直に位置する垂直カバー部分162a、162b、162cと、を有する。ここで、カバー部160dは、第1LED121dを覆うように配置され、カバー部160a、160b、160cと同様の配置、形状、性状となるよう構成される。
カバー部160a、160b、160cは、水平カバー部分161a、161b、161c及び垂直カバー部分162a、162b、162cを含む全体が光透過性の透明部材で構成される。例えば、160a、160b、160cは、全体が透明樹脂により一体的に形成される。例えば、透明樹脂の光透過率は、80%以上が好ましい。
上記した構成によって、カバー部160a、160b、160cは、除電部12a、12b、12cそれぞれを保護すると共に、垂直カバー部分162a、162b、162cにおいて第2LED122a、122b、122cから出光される第2光132a、132b、132cを透過させる。
ここで、材質や形状を調整することで、カバー部160a、160b、160cそれぞれは、第2光132a、132b、132cを屈曲や拡散させることができる。
第2光132a、132b、132cを屈曲や拡散させる場合の例は、第2実施形態において説明する。
4つの画像形成ユニット15a、15b、15c、15dのうち中間転写ベルト7の回転方向R1において最も上流側に配置される画像形成ユニット15aを構成する感光体ドラム2aには、第2除電光142が照射されない。
ここで、中間転写ベルト7の外面であって、中間転写ベルト7の回転方向R1において4つの画像形成ユニット15a、15b、15c、15dの最も上流側に対向する箇所には、中間転写ベルト7に残った残存トナーを除去するベルトクリーニング部20が配置されている。このため、第2除電光142による転写前除電が行われなくても、多重転写時に下流側の色のトナーが感光体ドラム2aから飛び散るような不具合を発生することはない。
そのため、本実施形態におけるプリンター1は、画像形成ユニット15aを構成する感光体ドラム2aに第2除電光142が照射されない構成を採用している。
次に、本実施形態における除電部12a、12b、12c、12dの動作について説明する。
まず、除電部12a、12b、12c、12dそれぞれは、第1LED121a、121b、121c、121d及び第2LED122a、122b、122cを点灯させて、第1LED121a、121b、121c、121dから第1光131a、131b、131c、131dを、第2LED122a、122b、122cから第2光132a、132b、132cを出光する。
出光された第1光131a、131b、131c、131dそれぞれは、4つの画像形成ユニット15a、15b、15c、15dそれぞれを構成する感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれにおける1次転写位置に対向する位置からクリーニング部11a、11b、11c、11dそれぞれに対向する位置までの間の領域に、第1除電光141a、141b、141c、141dとして照射される。
これにより、第1除電光141a、141b、141c、141dそれぞれは、トナー像が中間転写ベルト7に1次転写された後における感光体ドラム2a、2b、2c、2dの表面に残存する残留電荷を除電する(転写後除電)。
除電部12a、12b、12c、12d(プリンター1)は、露光部分の再帯電時に周辺電位よりも低い表面電位差が生じることに起因する露光メモリー画像の発生を軽減でき、背景部の周辺濃度よりもメモリー画像の発生部分が濃く印刷されることを抑制できる。
一方、第2光132a、132b、132cそれぞれは、中間転写ベルト7に反射されて、中間転写ベルト7と、隣接する画像形成ユニット15b、15c、15dを構成する現像部16b、16c、16dとの間の空間部を通過して隣接現像部16b、16c、16dに対向する位置から1次転写位置に対向する位置までの間の領域に、第2除電光142a、142b、142cとして照射される。
これにより、第2除電光142a、142b、142cは、トナー像が形成された感光体ドラム2b、2c、2dの領域における表面電荷を一様にするように、除電する(転写前除電)。
除電部12a、12b、12c(プリンター1)は、トナーが残留することで電流値が少なくなって再帯電時に非印刷部分に対応する周辺電位よりも高い表面電位差が生じることに起因する転写メモリー画像の発生を軽減でき、背景部の周辺濃度よりもメモリー画像の発生部分が薄く印刷されることを抑制できる。
以上のように、本実施形態においては、主走査方向Xにそれぞれ所定間隔で配置された複数の第1LED121a、121b、121c及び第2LED122a、122b、122cを含んで構成される除電部12a、12b、12c(、12d)が画像形成ユニット15a、15b、15c(、15d)それぞれに設置されることで、中間転写ベルト7へのトナー像の転写後に感光体ドラム2a、2b、2c(、2d)上に残存する残留電荷を除電する第1の除電(転写後除電)と、中間転写ベルト7の回転方向R1の下流側に配置された画像形成ユニット15b、15c、15dの感光体ドラム2b、2c、2d上の周面全体の電位を下げるために除電する第2の除電(転写前除電)とが、同時に行われる。これにより、除電部(プリンター)は、各感光体ドラム上の残留電荷を十分に除電し、転写メモリー画像や露光メモリー画像の発生を十分に抑制することができる。
第1実施形態によれば、例えば、次の効果が奏される。
第1実施形態のプリンター1において、画像形成ユニット15a、15b、15cにおける除電部12a、12b、12cそれぞれは、中間転写ベルト7からの距離X1が、中間転写ベルト7と、中間転写ベルト7の回転方向下流側に当該画像形成ユニット15a、15b、15cそれぞれと隣接して配置される隣接画像形成ユニット15b、15c、15dを構成する隣接現像部16b、16c、16dまでの距離X2よりも長くなる位置に配置される。
そして、各除電部12a、12b、12cそれぞれは、出光した第1光131a、131b、131cを同じ画像形成ユニット15a、15b、15cを構成する感光体ドラムにおける1次転写位置に対向する位置からクリーニング部11a、11b、11cに対向する位置までの間の領域に第1除電光141a、141b、141cを照射すると共に、出光した第2光132a、132b、132cを中間転写ベルト7に反射させて、中間転写ベルト7と隣接画像形成ユニット15b、15c、15dを構成する現像部16b、16c、16dとの間の空間を通過させて、隣接現像部16b、16c、16dに対向する位置から1次転写位置に対向する位置までの間の領域に第2除電光142を照射するよう構成される。
そのため、除電部12a、12b、12c(プリンター1)は、現像部(16a、)16b、16c、16dを中間転写ベルト7に近付けて、プリンター1の上下方向Zの長さを小さく(短く、距離を小さく)して小型化を実現している。
そして、除電部12a、12b、12c(プリンター1)は、第1除電光141a、141b、141cの照射により、トナー像が中間転写ベルト7に1次転写された後における感光体ドラム2a、2b、2cの表面に残存する残留電荷を除電して、露光メモリー画像の発生を軽減することができる。
また、除電部12a、12b、12c(プリンター1)は、中間転写ベルト7を反射部として利用することで、第2除電光142a、142b、142cを感光体ドラム2b、2c、2dに照射する。
これにより、除電部12a、12b、12c(プリンター1)は、トナー像が形成された感光体ドラム2b、2c、2dの転写前のトナー画像における表面電荷を一様にするよう除電して、転写メモリー画像の発生を軽減することができる。
また、これにより、プリンター1は、省スペース化に対応可能であると共に、転写メモリー画像及び露光メモリー画像の発生を抑制して周辺濃度よりもメモリー画像の発生部分が薄く印刷されたり、濃く印刷されたりすることのない高品位な画像を形成することができる。
また、第1実施形態のプリンター1において、除電部12a、12b、12cそれぞれは、主走査方向Xに沿って所定間隔で配置される複数の第1LED121a、121b、121cそれぞれと、主走査方向Xに沿って所定間隔で配置される複数の第2LED122a、122b、122cそれぞれと、を有している。
これにより、プリンター1は、除電部12a、12b、12c、12dの構成の簡素化、低コスト化、更には省電力化を図ることができると共に、第1除電光及び第2除電光の光量をそれぞれ容易且つ適正に調整することが可能に構成される。
また、第1実施形態のプリンター1において、第2LED122a、122b、122cそれぞれは、中心光132aC、132bC、132cCそれぞれが、隣接現像部16b、16c、16dにおける中間転写ベルト7側の外縁であって第2LED122a、122b、122c側の端縁に接するよう出光する角度位置から、中心光132aC、132bC、132cCそれぞれが、中間転写ベルト7に対して90度になるまでの角度位置の間に位置するよう配置される。
そのため、除電部12a、12b、12c(プリンター1)は、第2LED122a、122b、122cそれぞれから出光される第2光132a、132b、132cの少なくとも中心光132aC、132bC、132cCを中間転写ベルト7に反射させて、隣接感光体ドラム2b、2c、2dの表面の所定の領域に確実に到達させることが可能に構成される。
これにより、除電部12a、12b、12c(プリンター1)は、第2除電光142a、142b、142cの光量を所定の強さ(光量)にすると共に安定させることができる。また、これにより、プリンター1は、露光メモリー画像及び転写メモリー画像の発生の抑制効果を一層確実に達成することができる。
また、第1実施形態のプリンター1において、複数の第1LED121a、121b、121c及び第2LED122a、122b、122cは、主走査方向Xに沿って交互に配置される。そのため、除電部12a、12b、12c(プリンター1)は、主走査方向Xにおける第1除電光141a、141b、141c及び第2除電光142a、142b、142cの強さのバラツキを抑制し、主走査方向Xにおいて均等な除電を行うことができる。
また、第1実施形態のプリンター1において、複数の第2LED122a、122b、122cそれぞれにおける主走査方向Xの両端部に位置する第2LED122aX、122bX、122cXは、複数の第1LED121a、121b、121cにおける主走査方向Xの両端部に位置する第1LED121aX、121bX、121cXよりも、それぞれ主走査方向Xにおいて内側に配置される。
第2LED122a、122b、122cから出光された第2光132a、132b、132cそれぞれは、隣接感光体ドラム2b、2c、2dそれぞれにおける所定の領域(隣接現像部16b、16c、16dに対向する位置から1次転写位置に対向する位置までの間の領域)に第2除電光142a、142b、142cとして照射されるまでの光路長さが長い。このため、第2光132a、132b、132cそれぞれが主走査方向Xに拡散されるので、上述の構成において、除電部12a、12b、12c(プリンター1)は、隣接感光体ドラム2b、2c、2dにおける所定の領域に第2除電光142を照射することが可能である。これにより、プリンター1は、第2LED122a、122b、122cそれぞれの数を低減可能に構成される。また、プリンター1は、第2LEDを数を少なくしても、隣接感光体ドラムの所定領域の主走査方向Xにおける全域に第2除電光142a、142b、142cそれぞれを照射可能に構成される。
また、第1実施形態のプリンター1は、複数の第1LED121a、121b、121c及び複数の第2LED122a、122b、122cを実装する基板150a、150b、150cを備える。そして、基板150a、150b、150cそれぞれは、第2LED122a、122b、122cそれぞれの出光面122aA、122bA、122cAよりも隣接感光体ドラム2b、2c、2d側に延出すると共に、第2光132a、132b、132cの一部を中間転写ベルト7側に反射させる延出部151a、151b、151cを有する。
そのため、除電部12a、12b、12c(プリンター1)は、第2LED122a、122b、122cの出光面122aA、122bA、122cAから、中心光を中心にして中間転写ベルト7と反対側に出光される一部の光132aP、132bP、132cPを中間転写ベルト7側に反射させる。そして、延出部151a、151b、151cそれぞれにより反射された一部の光132aP、132bP、132cPは、中間転写ベルト7により反射されて、隣接感光体ドラム2b、2c、2dにおける所定の領域に第2除電光142a、142b、142cの一部として照射される。
これにより、除電部12a、12b、12c(プリンター1)は、第2除電光142a、142b、142cの光量を大きくすることができる。これにより、除電部12a、12b、12c(プリンター1)は、隣接感光体ドラム2b、2c、2dにおける転写前除電の除電効率を向上させることが可能に構成される。
また、第1実施形態のプリンター1においては、第1除電光141a、141b、141cの光量が第2除電光142a、142b、142cの光量よりも大きく設定されている。
そのため、除電部12a、12b、12c(プリンター1)は、第1除電光の大きい光量により、露光メモリー画像の発生を十分に抑制することができる。
そして、第2除電光の光量は比較的小さく、局部的な強度ピークを持たないので、除電部12a、12b、12c(プリンター1)は、多色を重ねた転写時に下流に位置するトナーが感光体ドラムから飛び散る不都合や、画像に薄い縦筋を生じる不具合の発生を抑制することができる。
更に、第1実施形態のプリンター1は、除電部12a、12b、12cを覆うカバー部160a、160b、160cを備える。カバー部160a、160b、160cそれぞれは、カバー部160a、160b、160cにおける隣接感光体ドラム2b、2c、2d側の一部を含む領域に形成される光透過性である光透過部を有する。本実施形態においては、カバー部160a、160b、160cは、全体が光透過性の部材により構成される(全体が光透過部)。
そのため、カバー部160a、160b、160cそれぞれは、除電部12a、12b、12cを保護すると共に、第2光を透過させて、第2除電光として隣接感光体ドラム2a、2b、2cの所定領域(転写前のトナー画像)に照射可能に構成される。
また、カバー部160a、160b、160cそれぞれは、第2光を透過させると共に拡散させるよう形状や配置を調整可能である。これにより、プリンター1は、所定光量の第2除電光を隣接感光体ドラムに安定的に照射可能に構成される。また、これにより、プリンター1は、第2除電光による残留電荷の除電(転写前除電)を安定よく行うことが可能に構成される。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態については、主として、第1実施形態とは異なる点を説明し、第1実施形態と同様の構成について同じ符号を付し、説明を省略する。第2実施形態について特に説明しない点については、第1実施形態についての説明が適宜適用される。第2実施形態においても、第1実施形態と同様の効果が奏される。
第2実施形態は、第1実施形態と比較し、除電部12a、12b、12cに配置されるカバー部200a、200b、200cの形状(縦断面形状)が異なる。従って、第2実施形態については、その相違点を中心に説明する。図7は、第2実施形態における除電部の詳細な構成を示す拡大縦断面図である。
図7に示すように、第2実施形態におけるカバー部200a、200b、200cそれぞれは、水平カバー部分161a、161b、161cそれぞれと垂直カバー部分162a、162b、162cそれぞれとをつなぐ湾曲部163a、163b、163cを有する。湾曲部163a、163b、163cそれぞれは、断面において曲線状に構成される。
そして、除電部12a、12b、12c(プリンター)は、第2LED122a、122b、122cそれぞれから出光される第2光132a、132b、132cを、湾曲部163a、163b、163cの部分に透過させてもよい。
ここで、湾曲部163a、163b、163cそれぞれを透過する第2光は、拡散する(図7参照)。湾曲部163a、163b、163cそれぞれを透過する第2光は、垂直方向において拡散する。湾曲部163a、163b、163cそれぞれを透過する第2光は、副走査方向Yと上下方向Zとを含む平面方向に拡散する。
これにより、プリンター1は、所定光量の第2除電光を隣接感光体ドラムに安定的に照射可能に構成される。また、これにより、プリンター1は、第2除電光による残留電荷の除電(転写前除電)を安定的に行うことが可能に構成される。
以上、好適な実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、種々の形態で実施することができる。
例えば、第1実施形態においては、複数の第1LEDと複数の第2LEDとが、主走査方向Xに沿って略1列に並んで交互に配置された場合について説明しているが、これに制限されない。複数の第1LEDと複数の第2LEDとが、主走査方向Xに沿って2列に且つ交互に配置されてもよい。
また、前述の各実施形態においては、カバー部の全体が光透過性の透明樹脂から一体に形成された場合について説明したが、水平カバー部分と垂直カバー部分とが連なる湾曲部のみを光透過性の透明樹脂から形成し、他の部分は非透明としてもよい。
本発明の画像形成装置の種類は、特に限定がなく、プリンター以外に、カラーコピー機、ファクシミリ、又はこれらの複合機等であってもよい。
1……プリンター(画像形成装置)、2a、2b、2c、2d……感光体ドラム(像担持体)、4a、4b、4c、4d……レーザースキャナーユニット(露光部)、7……中間転写ベルト、10a、10b、10c、10d……帯電部、11a、11b、11c、11d……クリーニング部、12a、12b、12c、12d……除電部、15a、15b、15c、15d……画像形成ユニット、16a、16b、16c、16d……現像部、20……ベルトクリーニング部、121a、121b、121c、121d……第1LED、122a、122b、122c、122d……第2LED、131a、131b、131c、131d……第1光、132a、132b、132c、132d……第2光、132aC,132bC、132cC……中心光、141a、141b、141c、141d……第1除電光、142a、142b、142c……第2除電光、150a、150b、150c、150d……基板、151a、151b、151c……延出部、160a、160b、160c、160d……カバー部、163a、163b、163c……湾曲部、X……主走査方向、Y……副走査方向、Z……上下方向

Claims (7)

  1. 所定方向に回転する環状の中間転写ベルトと、
    前記中間転写ベルトの回転方向に間隔をあけて配置される複数の画像形成ユニットであって、それぞれ、
    前記中間転写ベルトの外面側の1次転写位置に対向して配置されると共に回転可能に構成される像担持体と、
    前記像担持体を帯電させる帯電部と、
    前記像担持体に静電潜像を形成する露光部と、
    前記露光部により形成された静電潜像をトナーにより現像してトナー像を形成する現像部と、
    前記像担持体に残った残トナーをクリーニングするクリーニング部と、
    前記像担持体の回転方向において前記1次転写位置と前記クリーニング部との間に配置され前記像担持体に光を照射して該像担持体を除電する除電部と、を有する複数の画像形成ユニットと、を備え、
    前記複数の画像形成ユニットのうち少なくとも1つの画像形成ユニットにおいて、
    前記除電部は、
    前記中間転写ベルトからの距離が、前記中間転写ベルトから前記中間転写ベルトの回転方向下流側に当該画像形成ユニットと隣接して配置される隣接画像形成ユニットを構成する隣接現像部までの距離よりも長くなる位置に配置され、
    該画像形成ユニットを構成する前記像担持体側に第1光を出光し、出光した第1光を当該像担持体における前記1次転写位置に対向する位置から前記クリーニング部に対向する位置までの間の領域に第1除電光として照射すると共に、
    前記隣接画像形成ユニットを構成する隣接像担持体側に第2光を出光し、出光した第2光を前記中間転写ベルトに反射させて、前記中間転写ベルトと前記隣接現像部との間の空間を通過させて、前記隣接像担持体における前記隣接現像部に対向する位置から前記1次転写位置に対向する位置までの間の領域に第2除電光として照射するよう構成され、
    前記除電部は、
    主走査方向に沿って所定間隔で配置され、前記第1光を出光する複数の第1LEDと、
    主走査方向に沿って所定間隔で配置され、前記第2光を出光する複数の第2LEDと、を有し、
    前記複数の第1LED及び前記複数の第2LEDは、主走査方向に沿って交互に配置され、
    前記複数の第2LEDにおける主走査方向の端部に位置する第2LEDは、前記複数の第1LEDにおける主走査方向の端部に位置する第1LEDよりも、主走査方向において内側に配置され、
    前記複数の第1LED及び前記複数の第2LEDを実装する基板を備え、
    前記基板は、前記第2LEDの出光面よりも前記隣接像担持体側に延出すると共に、前記第2光の一部を前記中間転写ベルト側に反射させる延出部を有する、
    画像形成装置。
  2. 前記第2LEDは、
    中心光が、前記隣接現像部における前記中間転写ベルト側の外縁であって、該第2LED側の端縁に接するよう出光する角度位置から、中心光が、前記中間転写ベルトに対して90度になるまでの角度位置の間に位置するよう配置される、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第1除電光の光量は、前記第2除電光の光量よりも大きい、
    請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記第2LEDにおける出光量は、第1LEDにおける出光量よりも大きい、
    請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記除電部を覆うカバー部を備え、
    前記カバー部は、
    前記カバー部における前記隣接像担持体側の一部を少なくとも含む領域に形成される光透過性である光透過部を有する、
    請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記光透過部は、前記第2光を拡散させる、
    請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記中間転写ベルトの外面であって、該中間転写ベルトの回転方向において前記複数の画像形成ユニットの上流側に対向して配置され、前記中間転写ベルトに残った残トナーを除去するベルトクリーニング部を更に備え、
    前記複数の画像形成ユニットのうち前記中間転写ベルトの回転方向において最も上流側に配置される画像形成ユニットを構成する前記像担持体には、前記第2除電光が照射されない
    請求項6に記載の画像形成装置。
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