JP2013148704A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】オゾンの発生を抑えて像担持体の耐久性の向上及びランニングコストを低減し、転写メモリーの発生を抑制できる画像形成装置を提供する。
【解決手段】像担持体2aの表面を所定の電位に帯電する第1帯電部と、像担持体2aの表面に被転写材7を介して接触するように配置され、被転写材7にトナー画像を転写する転写部37aと、トナー画像が被転写材7に転写された後の像担持体2aの表面に接触して、像担持体2aの表面を清掃するクリーニング部11aと、クリーニング部11aよりも像担持体2aの回転方向の下流側で且つ第1帯電部10aよりも回転方向の上流側に配置され、像担持体2aの表面に接触して像担持体2aの表面を第1帯電部10aにより帯電される極性と同極性の電位に帯電する第2帯電部13aと、を備える。第2帯電部13aは、像担持体2aの表面に対する接触圧又は接触面積を変更して帯電量を調整可能な帯電量調整機構を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、プリンター、コピー機等の電子写真方式の画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置においては、像担持体の表面を所定の電位に帯電し、次に、露光が行われて像担持体の表面に静電潜像を形成し、続いて、像担持体の表面の静電潜像を現像部により現像して可視画像(トナー画像)を形成し、このトナー画像を用紙(直接転写方式の場合)、中間転写ベルト(間接転写方式の場合)等の被転写材に転写し、転写後の像担持体の表面に接触するクリーニング部により像担持体の表面を清掃するというサイクルの繰り返しによって、画像が形成される。
このような画像形成装置においては、転写時に、像担持体の表面への帯電時とは逆極性のバイアス電圧が印加されるため、像担持体の表面電位が低下したり、像担持体の表面が、露光前に帯電された電位と逆方向に帯電されたりすることがある。その結果、次に帯電したとしても、像担持体の表面に電位差が生じて、いわゆる転写メモリー(帯電メモリー)が発生しやすい。転写メモリーが発生すると、次回の画像の形成時において画像に濃度差や筋状の濃度ムラを生じて不鮮明な画像になる等の画像不良を引き起こしやすい。
上述のような画像不良の原因となる転写メモリーの発生を減少する技術として、転写部よりも像担持体の回転方向の下流側で且つ帯電部よりも上流側に、前記帯電部と同極性に帯電する補助帯電器、例えばコロトロンタイプやスコロトロンタイプの帯電器を配置した画像形成装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1の画像形成装置においては、像担持体の回転軸方向の両端部に表面電位のダレが生じないようにするために、補助帯電器による帯電幅を帯電部の帯電幅よりも広くしている。
また、帯電部よりも像担持体の回転方向の上流側に、像担持体の表面を帯電部と同極性の電位に帯電する接触式の事前帯電部を設けて、転写メモリーの低減を図った画像形成装置も提案されている(例えば、特許文献2、特許文献3参照)。
特開平9−15939号公報 特開2006−330453号公報 特開平6−83249号公報
しかし、特許文献1に開示された画像形成装置においては、転写メモリー及び像担持体の両端部の表面電位のダレを減少することができるものの、補助帯電器として、コロトロンタイプやスコロトロンタイプの帯電器を用いるため、像担持体の周辺部にオゾンを発生しやすい。また、補助帯電器の動作に高圧を必要とするため、構成が複雑化し、消費電力も多く、ランニングコストが上昇しやすい。
また、特許文献2や3に開示された画像形成装置においては、事前帯電器に電圧を印加することにより、像担持体の近傍にオゾンが発生してしまい、像担持体の表面の膜が劣化して摩耗が促進され、その結果、像担持体の寿命が短くなりやすい。また、高圧を必要とするため、消費電力の面からランニングコストが上昇しやすい。
本発明は、像担持体の近傍のオゾンの発生を抑えて像担持体の耐久性の向上及びランニングコストの低減を図りつつ、転写メモリーの発生を安定的に抑制し、高品質の画像を形成することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は、回転軸を中心に回転し、表面にトナー画像が担持される像担持体と、前記像担持体の表面に対向して配置され、前記像担持体の表面を所定の電位に帯電する第1帯電部と、前記第1帯電部により帯電された後の前記像担持体の表面を露光して該表面に静電潜像を形成する露光部と、前記静電潜像を現像して前記像担持体の表面にトナー画像を形成する現像部と、前記像担持体の表面に被転写材を介して接触するように配置され、被転写材に前記トナー画像を転写する転写部と、前記トナー画像が被転写材に転写された後の前記像担持体の表面に接触して、該像担持体の表面を清掃するクリーニング部と、前記クリーニング部よりも前記像担持体の回転方向の下流側で、且つ前記第1帯電部よりも前記回転方向の上流側に配置され、前記像担持体の表面に接触して該像担持体の表面を前記第1帯電部により帯電される極性と同極性の電位に帯電する第2帯電部と、を備え、前記第2帯電部は、前記像担持体の表面に対する接触圧または又は接触面積を変更して帯電量を調整可能な帯電量調整機構を有する画像形成装置に関する。
本発明によれば、像担持体の近傍のオゾンの発生を抑えて像担持体の耐久性の向上及びランニングコストの低減を図りつつ、転写メモリーの発生を安定的に抑制し、高品質の画像を形成することができる画像形成装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態のプリンター1の各構成要素の配置を説明するための図である。 第1実施形態のプリンター1における1次転写を行う各構成要素の配置を説明する要部の拡大図である。 第1実施形態のプリンター1における第2帯電部13aの構成及び動作を説明するための要部の拡大断面図である。 第1実施形態のプリンター1における第2帯電部13aの構成及び動作を説明するための要部の拡大断面図である。 転写メモリー部分TMとそれ以外の部分OMとの色差ΔEを求めるために行った試験方法を説明する図である。 本発明の第2実施形態のプリンター1における第2帯電部13aの構成及び動作を説明するための要部の拡大断面図である。
<第1実施形態>
以下、図面を参照して、本発明の画像形成装置の第1実施形態を説明する。図1及び図2により、本発明の画像形成装置の第1実施形態としてのプリンター1における全体構造を説明する。図1は、本発明の第1実施形態のプリンター1の各構成要素の配置を説明するための図である。図2は、第1実施形態のプリンター1における1次転写を行う各構成要素の配置を説明する要部の拡大図である。
図1に示すように、画像形成装置としてのプリンター1は、装置本体Mと、所定の画像情報に基づいて用紙Tに所定のトナー画像を形成する画像形成部GKと、用紙Tを画像形成部GKに給紙すると共にトナー画像が形成された用紙Tを排紙する給排紙部KHとを有する。装置本体Mにおける外形は、筐体としてのケース体BDにより構成される。
図1及び図2に示すように、画像形成部GKは、像担持体(感光体)としての感光体ドラム2a、2b、2c、2dと、第1帯電部10a、10b、10c、10dと、露光部としてのレーザースキャナーユニット4a、4b、4c、4dと、現像部16a、16b、16c、16dと、トナーカートリッジ5a、5b、5c、5dと、トナー供給部6a、6b、6c、6dと、クリーニング部11a、11b、11c、11dと、除電部12a、12b、12c、12dと、第2帯電部13a、13b、13c、13dと、(1次)被転写材としての中間転写ベルト7と、1次転写ローラー37a、37b、37c、37dと、2次転写ローラー8と、対向ローラー18と、定着部9と、ベルトクリーニング部20と、を備える。
図1に示すように、給排紙部KHは、給紙カセット52と、手差し給紙部64と、用紙Tの搬送路Lと、レジストローラー対80と、複数のローラー又はローラー対と、排紙部50と、を備える。なお、搬送路Lは、後述するように、第1搬送路L1と、第2搬送路L2と、第3搬送路L3と、手差し搬送路Laと、戻し搬送路Lbとの集合体である。
画像形成部GKにおいては、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に沿って順に、上流側から下流側に順に、第1帯電部10a、10b、10c、10dによる(第1)帯電、レーザースキャナーユニット4a、4b、4c、4dによる露光、現像部16a、16b、16c、16dによる現像、中間転写ベルト7及び1次転写ローラー37a、37b、37c、37dによる1次転写、クリーニング部11a、11b、11c、11dによるクリーニング、第2帯電部13a、13b、13c、13dによる(第2)帯電、及び、除電部12a、12b、12c、12dによる除電が行われる。また、中間転写ベルト7、2次転写ローラー8及び対向ローラー18による2次転写、並びに定着部9による定着が行われる。
感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれは、円筒形状の部材からなり、感光体又は像担持体として機能する。感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれは、中間転写ベルト7の外面側に対向して配置され、中間転写ベルト7の進行方向に対して直交する方向に延びる機軸を中心に、矢印の方向に回転可能に配置される。感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれにおける表面には、静電潜像が形成され得る。
第1帯電部10a、10b、10c、10dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に対向して配置される。第1帯電部10a、10b、10c、10dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面を一様に負(マイナス極性)又は正(プラス極性)に、所定の電位に帯電させる(第1帯電)。本実施形態においては、第1帯電部10a、10b、10c、10dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面を正に帯電させる。
レーザースキャナーユニット4a、4b、4c、4dは、露光ユニットとして機能するものであり、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面から離間して配置される。レーザースキャナーユニット4a、4b、4c、4dそれぞれは、不図示のレーザー光源、ポリゴンミラー、ポリゴンミラー駆動用モーター等を有する。
レーザースキャナーユニット4a、4b、4c、4dそれぞれは、PC(パーソナルコンピューター)等の外部機器から入力された画像情報に基づいて、第1帯電部10a、10b、10c、10dによりそれぞれ帯電された後の感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面を、走査露光する。レーザースキャナーユニット4a、4b、4c、4dそれぞれにより走査露光されることで、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面の露光された部分の電荷は、除去される。これにより、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に静電潜像が形成される。
現像部16a、16b、16c、16dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dにそれぞれ対応して設けられ、感光体ドラム2a、2b、2c、2dの表面に対向して配置される。現像部16a、16b、16c、16dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に形成された静電潜像に各色のトナーを付着させて(現像して)、カラーのトナー画像を感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に形成する。現像部16a、16b、16c、16dそれぞれは、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの4つの色に対応する。現像部16a、16b、16c、16dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dの表面に対向して配置された現像ローラー、トナー攪拌用の攪拌ローラー等を有する。
トナーカートリッジ5a、5b、5c、5dそれぞれは、現像部16a、16b、16c、16dそれぞれに対応して設けられており、現像部16a、16b、16c、16dそれぞれに対して供給される各色のトナーを収容する。トナーカートリッジ5a、5b、5c、5dそれぞれは、イエローのトナー、シアンのトナー、マゼンタのトナー、ブラックのトナーを収容する。
トナー供給部6a、6b、6c、6dそれぞれは、トナーカートリッジ5a、5b、5c、5d及び現像部16a、16b、16c、16dにそれぞれ対応して設けられており、トナーカートリッジ5a、5b、5c、5dそれぞれに収容された各色のトナーを、現像部16a、16b、16c、16dそれぞれに対して供給する。トナー供給部6a、6b、6c、6dそれぞれと現像部16a、16b、16c、16dそれぞれとは、不図示のトナー供給路により結ばれている。
中間転写ベルト7には、感光体ドラム2a、2b、2c、2dに形成された各色のトナー画像が、順次1次転写される。中間転写ベルト7は、従動ローラー35、駆動ローラーからなる対向ローラー18、テンションローラー36等に掛け渡される。テンションローラー36が中間転写ベルト7を内側から外側に付勢するため、中間転写ベルト7には、所定の張力が与えられる。
中間転写ベルト7を挟んで感光体ドラム2a、2b、2c、2dと反対の側には、1次転写ローラー37a、37b、37c、37dそれぞれが対向して配置される。1次転写ローラー37a、37b、37c、37dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dの表面に中間転写ベルト7を介して接触するように配置され、中間転写ベルト7にトナー画像を転写する。
中間転写ベルト7における所定部分は、1次転写ローラー37a、37b、37c、37dそれぞれと、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれとにより挟み込まれる。この挟み込まれた所定部分は、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれにおける表面に押し当てられる。感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれと1次転写ローラー37a、37b、37c、37dそれぞれとの間で、それぞれ1次転写ニップN1a、N1b、N1c、N1dが形成される。1次転写ニップN1a、N1b、N1c、N1dそれぞれにおいて、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれに現像された各色のトナー画像は、中間転写ベルト7に順次1次転写される。これにより、中間転写ベルト7には、フルカラーのトナー画像が形成される。
1次転写ローラー37a、37b、37c、37dそれぞれには、不図示の1次転写バイアス印加部により、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれに形成された各色のトナー画像を中間転写ベルト7に転写させるための1次転写バイアスが印加される。
クリーニング部11a、11b、11c、11dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に対向して配置される。クリーニング部11a、11b、11c、11dそれぞれは、トナー画像が中間転写ベルト7に転写された後の感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に接触して、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面を清掃する。詳細には、クリーニング部11a、11b、11c、11dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に残存したトナーや付着物を除去すると共に、除去されたトナー等を所定の回収機構へ搬送して、回収させる。
第2帯電部13a、13b、13c、13dそれぞれは、クリーニング部11a、11b、11c、11dそれぞれよりも感光体ドラム2a、2b、2c、2dの回転方向(図2参照)の下流側で、且つ第1帯電部10a、10b、10c、10dそれぞれよりも前記回転方向の上流側に、配置される。第2帯電部13a、13b、13c、13dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に接触して、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面を、第1帯電部10a、10b、10c、10dそれぞれにより帯電される極性と同極性の電位に帯電する(第2帯電)。
第2帯電部13a、13b、13c、13dについては、後で詳述する。
除電部12a、12b、12c、12dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に対向して配置される。除電部12a、12b、12c、12dそれぞれは、感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面に光(除電光)を照射することにより、1次転写及び帯電が行われた後の感光体ドラム2a、2b、2c、2dそれぞれの表面を除電する(電荷を除去する)。
2次転写ローラー8は、中間転写ベルト7に1次転写されたフルカラーのトナー画像を、用紙Tに2次転写させる。2次転写ローラー8には、不図示の2次転写バイアス印加部により、中間転写ベルト7に形成されたフルカラーのトナー画像を用紙Tに転写させるための2次転写バイアスが印加される。
2次転写ローラー8は、中間転写ベルト7に対して当接したり離間したりする。具体的には、2次転写ローラー8は、中間転写ベルト7に当接される当接位置と中間転写ベルト7から離間する離間位置とに移動可能に構成される。詳細には、2次転写ローラー8は、中間転写ベルト7の表面に1次転写されたフルカラーのトナー画像を用紙Tに2次転写させる場合には、当接位置に配置され、他の場合には、離間位置に配置される。
中間転写ベルト7における2次転写ローラー8とは反対側には、対向ローラー18が配置される。中間転写ベルト7における所定部分は、2次転写ローラー8と対向ローラー18とによって挟み込まれる。そして、用紙Tは、中間転写ベルト7の外面(トナー画像が1次転写された面)に押し当てられる。中間転写ベルト7と2次転写ローラー8との間で、2次転写ニップN2が形成される。2次転写ニップN2において、中間転写ベルト7に1次転写されたフルカラーのトナー画像は、用紙Tに2次転写される。
定着部9は、用紙Tに2次転写されたトナー画像を構成する各色のトナーを溶融及び加圧して、用紙Tに定着させる。定着部9は、ヒーターにより加熱される加熱回転体9aと、加熱回転体9aに圧接される加圧回転体9bと、を備える。加熱回転体9aと加圧回転体9bとは、トナー画像が2次転写された用紙Tを挟み込んで加圧すると共に、搬送する。加熱回転体9aと加圧回転体9bとの間に挟まれた状態で用紙Tが搬送されることによって、用紙Tに転写されたトナーは、溶融及び加圧をされて用紙Tに定着される。
ベルトクリーニング部20は、従動ローラー35との間に中間転写ベルト7を挟むように配置され、中間転写ベルト7に残った残存トナーを除去する。
次に、給排紙部KHについて説明する。
図1に示すように、装置本体Mの下部には、用紙Tを収容する主収容部としての給紙カセット52が配置される。給紙カセット52は、装置本体Mの筐体から水平方向に引き出し可能に構成される。給紙カセット52には、用紙Tが載置される載置板60が配置される。給紙カセット52には、用紙Tが載置板60の上に積層された状態で収容される。載置板60に載置された用紙Tは、給紙カセット52における用紙送り出し側の端部(図1において右側の端部)に配置されるカセット給紙部51により、搬送路Lに送り出される。カセット給紙部51は、載置板60上の用紙Tを取り出すための前送りコロ61と、用紙Tを1枚ずつ搬送路Lに送り出すための給紙ローラー対81とからなる重送防止機構を備える。
装置本体Mの左側面(図1において左側)には、用紙Tを収容する手差し給紙部64が設けられる。手差し給紙部64は、給紙カセット52にセットされる用紙Tとは異なる大きさや種類の用紙Tを装置本体Mに供給することを主目的として設けられる。手差し給紙部64は、閉状態において装置本体Mの左側面の一部を構成する手差しトレイ65と、給紙コロ66とを備える。手差しトレイ65は、その下端において給紙コロ66の近傍に回動自在(開閉自在)に取り付けられる。開状態の手差しトレイ65には、用紙Tが載置される。給紙コロ66は、開状態の手差しトレイ65に載置された用紙Tを、手差し搬送路Laに給紙する。
用紙Tを搬送する搬送路Lは、カセット給紙部51から2次転写ニップN2までの第1搬送路L1と、2次転写ニップN2から定着部9までの第2搬送路L2と、定着部9から排紙部50までの第3搬送路L3と、給紙部64から供給される用紙を第1搬送路L1に合流させる手差し搬送路Laと、第3搬送路L3を下流側から上流側へ搬送する用紙を、表裏反転させて第1搬送路L1に戻す戻し搬送路Lbと、を備える。
第1搬送路L1は、給紙カセット52に収容される用紙Tを画像形成部GKに向けて搬送する。手差し搬送路Laは、手差し給紙部64に収容される用紙Tを後述するレジストローラー対80に向けて搬送する。
また、第1搬送路L1の途中には、第1合流部P1及び第2合流部P2が設けられている。第3搬送路L3の途中には、第1分岐部Q1が設けられている。第1合流部P1は、手差し搬送路Laが第1搬送路L1に合流する合流部である。第2合流部P2は、戻し搬送路Lbが第1搬送路L1に合流する合流部である。第1分岐部Q1は、戻し搬送路Lbが第3搬送路L3から分岐する分岐部である。
第1搬送路L1の途中(詳細には、第2合流部P2と2次転写ローラー8との間)には、用紙Tを検出するための用紙検出センサー(図示せず)と、用紙Tのスキュー(斜め給紙)補正や画像形成部GKにおけるトナー画像の形成とタイミングを合わせるためのレジストローラー対80と、が配置される。前記用紙検出センサーは、用紙Tの搬送方向におけるレジストローラー対80の直前(搬送方向における上流側)に配置される。レジストローラー対80は、前記用紙検出センサーからの検出信号情報に基づいて上述の補正やタイミング調整をして用紙Tを搬送する。
第1搬送路L1における第1合流部P1と第2合流部P2との間には、第1ローラーとしての第1搬送ローラー対82が配置される。第1搬送ローラー対82は、給紙ローラー対81の下流側に配置され、給紙ローラー対81により搬送される用紙Tを挟持して、第2ローラーとしてのレジストローラー対80へ搬送する。
戻し搬送路Lbは、用紙Tに両面印刷を行う際に、既に印刷されている面とは反対面(未印刷面)を中間転写ベルト7に対向させるために設けられる搬送路である。戻し搬送路Lbには、用紙Tを第2合流部P2に向けて搬送する複数の第2搬送ローラー対83が、所定の間隔ごとに配置される。戻し搬送路Lbによれば、第1分岐部Q1から排紙部50側に搬送された用紙Tを表裏反転させて第1搬送路L1に戻して、2次転写ローラー8の上流側に配置されたレジストローラー対80の上流側に搬送させることができる。戻し搬送路Lbにより表裏反転された用紙Tにおける未印刷面には、2次転写ニップN2において所定のトナー画像が転写される。
第1分岐部Q1には、整流部材58が設けられている。整流部材58は、定着部9から搬出され第3搬送路L3を上流側から下流側に向けて搬送する用紙Tの搬送方向を、排紙部50に向かう方向に整流すると共に、排紙部50から第3搬送路L3を下流側から上流側に向けて搬送する用紙Tの搬送方向を、戻し搬送路Lbに向かう方向に整流する。
第3搬送路L3における端部には、排紙部50が形成される。排紙部50は、装置本体Mにおける上方側に配置される。排紙部50は、装置本体Mの左側面側(図1において左側)に向けて開口している。排紙部50は、用紙Tを装置本体Mの外部に排紙する。排紙部50は、排出ローラー対53を有している。排出ローラー対53によれば、第3搬送路L3を上流側から下流側に搬送される用紙Tを装置本体Mの外部に排紙すると共に、排紙部50において用紙Tの搬送方向を反転させて用紙Tを第3搬送路L3の上流側に向けて搬送することができる。
排紙部50における開口側には、排紙集積部M1が形成される。排紙集積部M1は、装置本体Mにおける上面(外面)に形成される。排紙集積部M1は、装置本体Mにおける上面が下方に窪んで形成された部分である。排紙集積部M1の底面は、装置本体Mにおける上面の一部を構成する開閉部材としてのトップカバー部材M2により形成される。排紙集積部M1を形成するトップカバー部材M2の上面には、所定のトナー画像が形成され且つ排紙部50から排紙された用紙Tが、積層して集積される。なお、各搬送路の所定位置には、用紙検出用のセンサーが配置される。
次に、図1を参照して、第1実施形態のプリンター1の動作について、簡単に説明する。まず、給紙カセット52に収容された用紙Tに片面印刷を行う場合について説明する。
給紙カセット52に収容された用紙Tは、前送りコロ61及び給紙ローラー対81によって第1搬送路L1に送り出され、その後、第1合流部P1及び第1搬送路L1を介して、第1搬送ローラー対82により、レジストローラー対80に搬送される。レジストローラー対80においては、用紙Tのスキュー補正や、画像形成部GKにおけるトナー画像の形成とのタイミング調整が行われる。
レジストローラー対80から排出された用紙Tは、第1搬送路L1を介して中間転写ベルト7と2次転写ローラー8との間(2次転写ニップN2)に導入される。そして、用紙Tには、中間転写ベルト7と2次転写ローラー8との間において、トナー画像が転写される。その後、用紙Tは、中間転写ベルト7と2次転写ローラー8との間から排出され、第2搬送路L2を介して、定着部9における加熱回転体9aと加圧回転体9bとの間の定着ニップに導入される。そして、定着ニップにおいて、トナーは、溶融し、用紙Tに定着される。
次いで、用紙Tは、第3搬送路L3を通して排紙部50に搬送され、排出ローラー対53により排紙部50から排紙集積部M1に排出される。このようにして、給紙カセット52に収容された用紙Tの片面印刷が完了する。
手差しトレイ65に載置された用紙Tに片面印刷を行う場合には、手差しトレイ65に載置された用紙Tは、給紙コロ66によって手差し搬送路Laに送り出され、その後、第1合流部P1及び第1搬送路L1を介して、レジストローラー対80に搬送される。それ以降の動作は、前述した、給紙カセット52に収容された用紙Tの片面印刷の動作と同様であり、説明を省略する。
次に、両面印刷を行う場合のプリンター1の動作について説明する。
片面印刷の場合には、前述した通り、片面印刷がされた用紙Tが、排紙部50から排紙集積部M1に排出されて印刷動作が完了する。これに対し、両面印刷を行う場合には、片面印刷がされた用紙Tが、戻し搬送路Lbを介して、片面印刷時とは表裏反転して、レジストローラー対80に再度搬送されることにより、用紙Tに両面印刷が施される。
詳述すると、片面印刷がされた用紙Tが排出ローラー対53により排紙部50から排出されるまでは、前述した片面印刷の動作と同様である。而して、両面印刷の場合には、片面印刷がされた用紙Tが排出ローラー対53により保持されている状態において、排出ローラー対53の回転を停止させ、逆方向に回転させる。このように排出ローラー対53を逆方向に回転させると、排出ローラー対53に保持されている用紙Tは、第3搬送路L3を逆方向(排紙部50から第1分岐部Q1に向かう方向)に搬送される。
前述したように、用紙Tが、第3搬送路L3を逆方向に搬送されると、整流部材58により、用紙Tは、戻し搬送路Lbへ整流され、その後、第2合流部P2を介して、第1搬送路L1に合流する。ここで、用紙Tは、片面印刷時とは表裏反転している。
更に、用紙Tに対して、レジストローラー対80により前記補正又は前記調整が行われた後、用紙Tは、第1搬送路L1を介して、2次転写ニップN2に導入される。用紙Tが戻し搬送路Lbを経由することにより、用紙Tの未印刷面が中間転写ベルト7に対向するので、未印刷面には、トナー画像が転写され、その結果、両面印刷が施される。
次に、図3及び図4を参照して、第1実施形態のプリンター1の特徴部分である第2帯電部13a,13b,13c,13dに係る構成について説明する。前述の通り、プリンター1は、4個の第2帯電部13a,13b,13c,13dを備えているが、それぞれ同様の構成を有しているため、第2帯電部13aを代表して用いて説明する。他の第2帯電部13b、13c、13dも、第2帯電部13aと同様な構成を有する。
図3及び図4は、第1実施形態のプリンター1における第2帯電部13aの構成及び動作を説明するための要部の拡大断面図である。図3及び図4に示すように、第1実施形態における第2帯電部13aは、クリーニング部11aよりも感光体ドラム2aの回転方向(図2参照)の下流側で、且つ第1帯電部10a及び除電部12aよりも感光体ドラム2aの回転方向の上流側に配置される。
第2帯電部13aは、感光体ドラム2aの表面に摺接する絶縁ブラシ131と、絶縁ブラシ131の根元部を固定して支持するブラシホルダー132と、帯電量調整機構150と、環境温度を測定する温度測定部160と、を備える。
絶縁ブラシ131は、多数のブラシ毛131aを有し、多数のブラシ毛131aの先端部が感光体ドラム2aの表面に対して接触面133を形成するように、配列されている。多数のブラシ毛131aの先端部により形成される接触面133は、感光体ドラム2aの表面の曲率と同一又は略同一の曲率に湾曲している。
絶縁ブラシ131における多数のブラシ毛131aは、感光体ドラム2aの表面を、第1帯電部10aにより帯電される極性と同極性(本実施形態においては正(プラス極性))に帯電させるような材料を用いる。そのような材料としては、例えば、フッソ繊維が挙げられる。絶縁ブラシ131におけるブラシ毛131aの密度(kF/inch)及びブラシ毛131aの太さ(dtex)は、摩擦(接触)帯電性能及び摩擦に伴う感光体ドラム2aへのダメージ等を考慮して決定される。
例えば、密度と太さとは、50≦密度(kF/inch)×太さ(dtex)≦750の関係になるように、設定される。また、太さが2から6dtex程度のフッソ繊維のブラシ毛131aを用いる場合、その密度は25から250F/inch程度であることが好ましい。
帯電量調整機構150は、ブラシホルダー132の背面に当接する回転カム151と、回転カム151を回転軸152の周りに駆動回転させるモーター等からなる回転駆動部153と、帯電量調整部154と、を有する。帯電量調整機構150は、回転駆動部153を介して回転カム151を回転軸152の周りに駆動して回転させることにより、図3又は図4に示すように、絶縁ブラシ131による感光体ドラム2aの表面に対する接触圧を変更して帯電量を調整可能に構成されている。
帯電量調整機構150は、温度測定部160(後述)により測定された環境温度が所定の温度よりも低い場合に、環境温度が高い場合に比べて、感光体ドラム2aに対する接触圧を大きくするように接触圧を変更する。
温度測定部160は、感光体ドラム2aの近傍の環境温度T0を測定し、その測定信号を帯電量調整部154に入力する。
帯電量調整部154は、温度測定部160により測定された測定信号が入力された場合に、測定された環境温度T0と、予め設定されている所定の第1温度T1及び第2温度T2とを比較し、帯電量調整機構150における回転駆動部153の駆動回転量を制御(調整)する。
帯電量調整部154での比較の結果、測定された環境温度T0が所定の第1温度T1よりも低い(T0<T1)場合には、図3に示すように、帯電量調整部154は、回転駆動部153を制御し、回転カム151を、絶縁ブラシ131が感光体ドラム2aの表面に接近する方向に回転させて、感光体ドラム2aの表面に対する絶縁ブラシ131の接触圧を大きくする。
一方、帯電量調整部154での比較の結果、測定された環境温度T0が所定の第2温度T2以上(T0≧T2)の場合には、図4に示すように、帯電量調整部154は、回転駆動部153を制御し、回転カム151を、絶縁ブラシ131が感光体ドラム2aから離れる方向に回転させて、感光体ドラム2aの表面に対する絶縁ブラシ131の接触圧を小さくする。
なお、所定の第1温度T1は例えば10℃から15℃である。所定の第2温度T2は25℃から30℃である。
次に、第1実施形態における第2帯電部13aによる帯電動作について説明する。
感光体ドラム2aの表面のトナー画像が中間転写ベルト7に1次転写される際に、1次転写ローラー37aに1次転写バイアスを印加すると、感光体ドラム2aの表面電位は、1次転写ニップN1aを通過する前よりも一次転写バイアスの極性方向に変化する。このとき、感光体ドラム2aの表面でトナーが載っている部分と載っていない部分とでは、1次転写ローラー37aから流れ込む電流の量が異なる。
即ち、感光体ドラム2aのトナーの載っていない部分の表面電位は、トナーの載っている部分の表面電位よりも低くなる。そのため、例えば、ハーフ画像を形成した場合に、転写メモリーが発生し、濃度ムラ等の画像不良が生じる。転写メモリーは、1次転写ローラー37aに1次転写バイアスを印加した結果、感光体ドラム2aの表面電位が下がったり、第1帯電部10aにより帯電された電位と逆極性に帯電してしまったりしたときに、次に第1帯電部10aにより感光体ドラム2aを帯電させても、感光体ドラム2aの表面に、表面電位が狙い値よりも低くなる部分が生じることにより、発生する。
ここで、本実施形態においては、クリーニング部11aを通過した後で、第1帯電部10aによる帯電前に、第2帯電部13aにおける絶縁ブラシ131のブラシ毛131aを感光体ドラム2aの表面に摺接させて、第1帯電部10aにより帯電される極性と同極性の電位に帯電させることにより、1次転写後の感光体ドラム2aの表面電位を上昇させる。これによって、次に第1帯電部10aにより感光体ドラム2aを帯電させたときに、感光体ドラム2aの全表面の表面電位を所定の電位まで帯電させることができる。従って、転写メモリーを抑制し、画像ムラや濃度差のない鮮明な画像を得ることができる。
図5は、転写メモリー部分TMとそれ以外の部分OMとの色差ΔEを求めるために行った試験方法を説明する図である。図5に示すように、用紙Tに、先に、白抜きの部分TM1とその周りのシアン100%のベタ画像部分OM1とを含む画像を形成する。感光体ドラム2aの1周後に、感光体ドラム2aの表面において部分TM1及びOM1と重なる位置に、シアン50%のハーフ画像部分OM2を形成する。その際、白抜きの部分TM1と重なる位置に、転写メモリー部分TM2が発生する。第2帯電部13aを設けていない対策前と、第2帯電部13aを設けた本実施形態に対応する対策後とのそれぞれにおいて、転写メモリー部分TM2のL値とそれ以外の部分OM2のL値との色差ΔE((ΔL*2+Δa*2+Δb*21/2)を求める試験を行った。その結果、対策後の色差ΔE(0.54)は、対策前の色差ΔE(1.32)に比べて小さくなり、転写メモリーがほとんど見えないことが確認できた。
また、転写メモリーは、環境温度によって発生の度合いが異なり、温度が低い環境下では、転写メモリーが一層発生しやすい。
そこで、本実施形態においては、温度測定部160により測定された環境温度T0が所定の第1温度T1よりも低い(T0<T1)場合には、図3に示すように、帯電量調整機構150における回転カム151を、絶縁ブラシ131が感光体ドラム2aに接近する方向に回転させて、感光体ドラム2aの表面に対する絶縁ブラシ131の接触圧を大きくする。一方、測定された環境温度T0が所定の第2温度T2以上(T0≧T2)の場合には、図4に示すように、帯電量調整機構150における回転カム151を、絶縁ブラシ131が感光体ドラム2aから離れる方向に回転させて、感光体ドラム2aの表面に対する絶縁ブラシ131の接触圧を小さくする。
これによって、環境温度が低いときは、第2帯電部13aにおける絶縁ブラシ131による感光体ドラム2aの表面に対する接触(摩擦)帯電を大きくすることが可能となり、低温時においても転写メモリーの発生を十分に抑制することができる。
第1実施形態のプリンター1によれば、例えば、次のような効果が奏される。
本実施形態は、感光体ドラム2aの表面に対向して配置され、感光体ドラム2aの表面を所定の電位に帯電する第1帯電部10aと、第1帯電部10aにより帯電された後の感光体ドラム2aの表面を露光して該表面に静電潜像を形成するレーザースキャナーユニット4aと、前記静電潜像を現像して感光体ドラム2aの表面にトナー画像を形成する現像部16aと、感光体ドラム2aの表面に中間転写ベルト7を介して接触するように配置され、中間転写ベルト7にトナー画像を転写する1次転写ローラー37aと、トナー画像が中間転写ベルト7に転写された後の感光体ドラム2aの表面に接触して、感光体ドラム2aの表面を清掃するクリーニング部11aと、クリーニング部11aよりも感光体ドラム2aの回転方向の下流側で、且つ第1帯電部10aよりも前記回転方向の上流側に配置され、感光体ドラム2aの表面に接触して感光体ドラム2aの表面を第1帯電部10aにより帯電される極性と同極性の電位に帯電する第2帯電部13aと、を備える。第2帯電部13aは、感光体ドラム2aの表面に対する接触圧を変更して帯電量を調整可能な帯電量調整機構150を有する。
そのため、クリーニング部11aを通過した後で、第1帯電部10aによる帯電前に、第2帯電部13aを、感光体ドラム2aの表面に摺接させて第1帯電部10aにより帯電される極性と同極性の電位に帯電させることにより、1次転写後の感光体ドラム2aの表面電位を上昇させることができる。これによって、次に第1帯電部10aにより感光体ドラム2aを帯電させたときに、感光体ドラム2aの全表面の表面電位を所定の電位まで帯電させることができる。従って、転写メモリーを抑制し、画像ムラや濃度差のない鮮明な画像を得ることができる。
また、第2帯電部13aをクリーニング部11aよりも、感光体ドラム2aの回転方向の下流側に配置することにより、第2帯電部13aがトナー等で汚れ難く、繰り返し用いても、安定した性能を得ることができる。また、従来技術のように高圧を印加する補助帯電器を用いた場合のように感光体ドラムの膜が劣化して、感光体ドラムの寿命が短くなることが、発生し難い。
また、本実施形態においては、第2帯電部13aが、感光体ドラム2aの表面に摺接する絶縁ブラシ131から構成されている。そのため、第2帯電部13aに高圧を印加する必要がなく、感光体ドラム2aの近傍でオゾンを発生し難いので、感光体ドラム2aの表面の膜が劣化し難く、摩耗し難い。これによって、感光体ドラム2aの耐久性の向上を図ることができる。また、構成も簡単であり、コストの低減も図ることができる。
また、本実施形態においては、第2帯電部13aを構成する絶縁ブラシ131における多数のブラシ毛131aの先端部を、感光体ドラム2aの表面に対して接触面133を形成するように配列している。そのため、構成が簡単で、且つ省スペース化を図りながらも、絶縁ブラシ131による帯電時間を十分に確保することができ、1次転写後の表面電位を確実に上昇させて転写メモリーの発生を一層抑制することができる。
また、本実施形態においては、絶縁ブラシ131の多数のブラシ毛131aの先端部により形成される接触面133が、感光体ドラム2aの表面の曲率と同一又は略同一の曲率に湾曲している。そのため、絶縁ブラシ131による帯電時間を一層長くして、転写メモリーの発生を一層抑制することができる。
更に、本実施形態においては、環境温度を測定する温度測定部160を備え、帯電量調整機構150は、温度測定部160により測定された環境温度が所定の温度よりも低い場合に、環境温度が高い場合に比べて、感光体ドラム2aに対する接触圧を大きくするように接触圧を変更する。そのため、転写メモリーの発生の度合いが高い低温環境時には、感光体ドラム2aに対する接触圧を大きくすることで、帯電量を増やして転写メモリーの発生を抑制することができる。また、高温環境時には、接触圧を下げることにより、第2帯電部13aの絶縁ブラシ131の摩耗がし難くなり、癖が付き難い。
次に、図6により、本発明の第2実施形態について説明する。図6は、本発明の第2実施形態のプリンター1における第2帯電部13aの構成及び動作を説明するための要部の拡大断面図である。第2実施形態においては、主として、第1実施形態と異なる点を中心に説明し、第1実施形態と同様な構成については同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。第2実施形態において、特に説明しない点は、第1実施形態についての説明が適宜適用される。また、第2実施形態においても、第1実施形態と同様な効果が奏される。
図6に示すように、第2実施形態においては、感光体ドラム2aの回転方向(図6参照)に沿って2つの第2帯電部13a−1、13a−2が配置されている。これら2つの第2帯電部13a−1、13a−2は、いずれも、クリーニング部11aよりも感光体ドラム2aの回転方向の下流側で且つ第1帯電部10a及び及び除電部12aよりも感光体ドラム2aの回転方向の上流側に、互いに隣接して配置される。
2つの第2帯電部13a−1、13a−2は、いずれも、感光体ドラム2aの表面に摺接する絶縁ブラシ131と、絶縁ブラシ131の根元部を固定して支持するブラシホルダー132と、から構成される。絶縁ブラシ131は、多数のブラシ毛131aを有し、多数のブラシ毛131aの先端部が感光体ドラム2aの表面の曲率と同一又は略同一の曲率に湾曲した接触面133を形成するように、配列されている。
また、2つの第2帯電部13a−1、13a−2は、それぞれ、絶縁ブラシ131に対する共通の帯電量調整機構150と、環境温度を測定する温度測定部160と、を備える。
帯電量調整機構150における回転カム151及び回転駆動部153は、2つの第2帯電部13a−1、13a−2に別個に設けられる。一方、帯電量調整部154及び温度測定部160は、2つの第2帯電部13a−1、13a−2に対して共用される。
第2実施形態においては、温度測定部160により測定された環境温度に応じて、図6に示すように、2つの第2帯電部13a−1、13a−2の各絶縁ブラシ131、131のうちの一方のみを感光体ドラム2aの表面に摺接させる状態と、両絶縁ブラシ131、131を共に摺接させる状態(図示せず)と、に切り替えて、2つの絶縁ブラシ131、131における接触面積の合計を変更することが可能である。更に、帯電量調整機構150を介して感光体ドラム2aの表面に対する接触圧を変更することも可能である。
これにより、環境温度の変動に応じた絶縁ブラシ131、131の接触面積及び接触圧を多様に変更することが可能となり、その結果、低温環境時には、帯電時間を十分に長くして1次転写後の感光体ドラム2aの表面電位を確実に上昇させ、転写メモリーの発生を効果的に抑制することができる。また、高温環境時には、絶縁ブラシ131、131の接触面積及び接触圧を小さくして、絶縁ブラシ131、131が摩耗したり、絶縁ブラシ131、131に癖が付いたりすることを極力少なくすることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、種々の形態で実施することができる。
例えば、第1実施形態においては、第2帯電部13aにおける絶縁ブラシ131について、感光体ドラム2aに対する接触圧を変更することにより、帯電量を調整可能としているが、これに制限されない。絶縁ブラシ131の接触面積を変更して帯電量を調整可能としてもよい。温度測定部160により測定された環境温度が所定の温度よりも低い場合に、環境温度が高い場合に比べて、感光体ドラム2aの表面に対する接触面積を大きくするように、絶縁ブラシ131の接触面積を変更して帯電量を調整可能としてもよい。
また、上述した実施形態では、帯電量調整機構150として、回転カム151と、回転カム151を駆動回転させるモーター等からなる回転駆動部153と、を用いているが、これに制限されない。絶縁ブラシ131のブラシホルダー132をシリンダーの先端に保持させ、シリンダーを収縮伸張動作させることにより、絶縁ブラシ131の接触圧又は接触面積を変更して帯電量を調整可能としてもよい。
1個の感光体ドラム(像担持体)に対して、3個以上の第2帯電部を設けてもよい。
また、上述した実施形態では、間接転写方式のプリンター1であり、被転写材が中間転写ベルト7の場合について説明したが、これに制限されない。1次転写は行わずに、単一の感光体ドラムと転写ローラーとによる直接転写方式を採用してもよい。直接転写方式の画像形成装置の場合、被転写材は、用紙やフィルム状シートとなる。
また、上述した実施形態では、画像形成装置をプリンター1として説明したが、これに限定されることなく、コピー機、ファクシミリ、又はこれらの複合機であってもよい。
1……プリンター(画像形成装置)、2a、2b、2c、2d……感光体ドラム(像担持体)、4a、4b、4c、4d……レーザースキャナーユニット(露光部)、7……中間転写ベルト(被転写材)、10a、10b、10c、10d……第1帯電部、11a、11b、11c、11d……クリーニング部、13a、13a−1、13a−2、13b、13c、13d……第2帯電部、16a、16b、16c、16d……現像部、131…絶縁ブラシ、131a……ブラシ毛、133……接触面、150……帯電量調整機構、160……温度調整部(測定部)

Claims (7)

  1. 回転軸を中心に回転し、表面にトナー画像が担持される像担持体と、
    前記像担持体の表面に対向して配置され、前記像担持体の表面を所定の電位に帯電する第1帯電部と、
    前記第1帯電部により帯電された後の前記像担持体の表面を露光して該表面に静電潜像を形成する露光部と、
    前記静電潜像を現像して前記像担持体の表面にトナー画像を形成する現像部と、
    前記像担持体の表面に被転写材を介して接触するように配置され、被転写材に前記トナー画像を転写する転写部と、
    前記トナー画像が被転写材に転写された後の前記像担持体の表面に接触して、該像担持体の表面を清掃するクリーニング部と、
    前記クリーニング部よりも前記像担持体の回転方向の下流側で、且つ前記第1帯電部よりも前記回転方向の上流側に配置され、前記像担持体の表面に接触して該像担持体の表面を前記第1帯電部により帯電される極性と同極性の電位に帯電する第2帯電部と、を備え、
    前記第2帯電部は、前記像担持体の表面に対する接触圧又は接触面積を変更して帯電量を調整可能な帯電量調整機構を有する
    画像形成装置。
  2. 前記第2帯電部は、前記像担持体の表面に摺接する絶縁ブラシから構成されている
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第2帯電部を構成する絶縁ブラシにおける多数のブラシ毛の先端部は、前記像担持体の表面に対して接触面を形成するように配列している請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記接触面は、前記像担持体の表面の曲率と同一又は略同一の曲率に湾曲している請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記第2帯電部は、前記像担持体の回転方向に沿って2個以上設けられている
    請求項1から4の何れか1項に記載の画像形成装置。
  6. 環境温度を測定する測定部を更に備え、
    前記帯電量調整機構は、前記測定部により測定された環境温度が所定の温度よりも低い場合に、環境温度が高い場合に比べて、前記像担持体に対する接触圧を大きくするように接触圧を変更する
    請求項1から5の何れか1項に記載の画像形成装置。
  7. 環境温度を測定する測定部を更に備え、
    前記帯電量調整機構は、前記測定部により測定された環境温度が所定の温度よりも低い場合に、環境温度が高い場合に比べて、前記像担持体の表面に対する接触面積を大きくするように接触面積を変更する
    請求項1から6の何れか1項に記載の画像形成装置。
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