JP2016177267A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】細かな温度制御を行うことにより画像不良や高温異常の発生を防止することが可能な定着装置を提供する。【解決手段】第1の熱源82aと、第2の熱源82bと、第3の熱源112a,112bと、各熱源を駆動する電源115と、第1の熱源と対応する軸方向位置の温度を検知する第1の温度検知手段125aと、第2の熱源と対応する軸方向位置の温度を検知する第2の温度検知手段125bと、第3の熱源と対応する軸方向位置の温度を検知する第3の温度検知手段125cとを有し、第3の熱源のみを非駆動とする第1制御モードと、第2の熱源と第3の熱源とを直列接続して全ての熱源を駆動する第2制御モードとを選択可能であり、第2制御モードにおける第2及び第3の熱源の駆動制御を、第2及び第3の温度検知手段により検知された温度情報をフィードバックして実行する制御手段130を有する定着装置150。【選択図】図12

Description

本発明は、定着装置及び画像形成装置に関する。
複写機やプリンタ等の画像形成装置はヒータを備えた定着装置を具備しており、画像形成には様々なサイズの用紙が用いられる。このため、定着装置のヒータ長さを最大サイズの用紙に対応した長さとすると、小サイズの用紙を通紙した際に非通紙部である端部の温度上昇が大きくなるため、用紙の搬送速度を落として生産性を下げる必要がある。この問題点に対処すべく、定着ローラの内部に中央部の配光分布が密な第1のハロゲンヒータと端部付近の配光分布が密な第2のハロゲンヒータとを配設し、小サイズの用紙を用いる場合には第1のハロゲンヒータのみを点灯させる定着装置が知られている。
また、用紙全体における使用頻度はごく少ないものの、A3サイズよりも一回り大きいA3ノビや13インチといった特殊な大サイズの用紙が使用される場合がある。このような大サイズの用紙に対応した配光分布を有するハロゲンヒータを別途設けようとしても、小型化に基づいた定着ローラの直径サイズが制約されているために困難であるという問題点がある。
そこで、定着温度への立ち上がりが速い薄肉で可撓性を有する無端状のベルト部材の内部にニップ形成ユニットを設け、ベルト部材とこれを加圧する加圧ローラとニップ形成ユニットとの当接圧によってニップを形成する定着装置が知られている(例えば「特許文献1」参照)。この定着装置では、ベルト部材の内部に配光分布が異なる複数のハロゲンヒータが配設され、ベルト部材の幅方向両端部であってベルト部材の回転方向におけるニップ上流側の位置には、大サイズの用紙に対応可能な端部熱源が、ベルト部材の内面または外面に接触する態様で配置されている。この端部熱源を配置することにより、大サイズ専用のハロゲンヒータを追加することなく、簡単な構成で大サイズの用紙にも対応することが可能となる。
「特許文献1」に記載された構成において、端部熱源はベルト部材の幅方向両端部と対応する位置に配置されているため、各端部熱源を同時にオンオフ制御する必要があり、その制御回路が複雑になってしまうという問題点がある。そこで、各端部熱源をそれぞれ直列に電気接続してオンオフ制御することにより、各端部熱源を個別にオンオフ制御する構成に比べて電気制御を簡易化することができると共に、温度センサ及び安全装置を簡略化することができる。しかし、この構成では細かな温度制御が難しく、温度低下または過昇温による画像不良や高温異常が発生してしまうという問題点がある。
本発明は、上述した問題点を解決し、細かな温度制御を行うことにより画像不良や高温異常の発生を防止することが可能な定着装置の提供を目的とする。
本発明は、可撓性を有する無端状のベルト部材と、前記ベルト部材と対向配置された加圧部材と、前記ベルト部材を介して前記加圧部材に加圧されることでニップを形成するニップ形成部材と、前記ベルト部材の軸方向中央部を加熱する第1の熱源と、第1の熱源よりも前記ベルト部材の軸方向外側を加熱する第2の熱源と、第2の熱源よりも前記ベルト部材の軸方向外側であって前記ベルト部材の両端部近傍を加熱する第3の熱源と、前記各熱源を駆動する電源と、第1の熱源と対応する軸方向位置の温度を検知する第1の温度検知手段と、第2の熱源と対応する軸方向位置の温度を検知する第2の温度検知手段と、第3の熱源と対応する軸方向位置の温度を検知する第3の温度検知手段とを有し、第3の熱源のみを非駆動とする第1制御モードと、第2の熱源と第3の熱源とを直列接続して全ての前記熱源を駆動する第2制御モードとを選択可能であり、第2制御モードにおける第2及び第3の熱源の駆動制御を、第2及び第3の温度検知手段により検知された温度情報をフィードバックして実行する制御手段を有することを特徴とする。
本発明によれば、大サイズの用紙通紙時には全ての熱源を直列接続して同時制御することができ、制御回路及び温度センサを簡略化することができ、第3の温度検知手段を第3の熱源と対応する位置に配置して補助的に監視を行うことにより、画像不良や高温異常の発生を確実に防止することができる。
本発明の一実施形態を適用可能な画像形成装置の概略図である。 本発明の一実施形態に用いられる定着装置の概略図である。 本発明の一実施形態に用いられる定着装置のニップ部近傍における概略図である。 本発明の一実施形態に用いられる定着ベルトの支持構造を説明する概略図である。 本発明の一実施形態に用いられるハロゲンヒータの配光分布及び端部ヒータの位置関係を示す概略図である。 本発明の一実施形態に用いられるニップ形成ユニットを示す概略図である。 本発明の一実施形態に用いられる端部ヒータ及びニップ形成部材と定着ベルトとの接触状態を説明する概略図である。 本発明の一実施形態に用いられる端部ヒータ及びニップ形成部材と定着ベルトとの接触状態の他の例を説明する概略図である。 本発明の一実施形態に用いられる端部ヒータ及びニップ形成部材と定着ベルトとの接触状態のさらに他の例を説明する概略図である。 本発明の一実施形態を適用したハロゲンヒータ及び端部ヒータの回路構成図である。 本発明の一実施形態に用いられる第1及び第2及び第3の温度検知手段を説明する概略図である。 本発明の一実施形態に用いられる制御手段のブロック図である。 本発明の一実施形態における温度制御曲線を示す線図である。 本発明の一実施形態における通紙時での動作を説明するフローチャートである。 本発明の一実施形態に用いられる端部ヒータの概略図である。 本発明の一実施形態に用いられる抵抗発熱体と定着ベルトとの位置関係を説明する図である。 本発明の他の実施形態に用いられるニップ形成ユニットを示す図である。
以下、図を参照して本発明の実施形態を説明する。先ず、本実施形態を説明する前に、上述した「特許文献1」に記載された技術が提案された経緯について説明する。記録媒体が小サイズの場合は中央部の配光分布が密なハロゲンヒータを点灯させ、大サイズの場合は端部付近の配光分布が密なハロゲンヒータを一緒にかつ適当なオンオフ配分で点灯させることで、様々なサイズの用紙に対応している。
ここで用紙サイズと使用頻度について言及すると、通常使用される用紙は最大A3サイズまでがほとんどであり、A3サイズの用紙は縦方向に通紙される。特に使用頻度が高いA4またはLTサイズの用紙に関しても、生産性を上げるため横方向に通紙されることが多い。このことから、定着装置の加熱幅として約300mmを確保しておけば、ほとんどの場合、機種によっては99%以上の記録媒体を網羅することができる。一方で、全体に対する使用頻度はごく少ないが、A3ノビや13インチといったA3幅よりも大サイズの用紙対応が要求されている。
ハロゲンヒータによる加熱方式の場合、直径30mm程度の定着ローラ内部に小サイズ用紙に対応した複数のヒータを設けるため、ヒータ本数を容易に増やすことができない。このため、A3幅よりも大サイズの用紙幅に合わせて端部配光分布が密なハロゲンヒータを長くせざるを得ない。上述のように、使用頻度で考えると300mm幅程度の加熱が圧倒的に多いが、上述の長いハロゲンヒータを用いた場合には330mm幅近辺まで加熱されてしまい、差分の消費エネルギが無駄になる。さらには、A3またはA4横(A4Y)サイズでの通紙時において330mm幅の端部付近が温度上昇してしまい、これを冷やすために生産性を落としたり、またはファンを設けたりする必要があった。反射板を設けた場合には、ヒータ端部が異常に温度上昇するといった不具合も発生していた。このような問題に対処すべく、特許文献1に記載の装置が提案された経緯となっている。
以下に、上述した従来技術の問題点を解消することが可能な本発明の第1の実施形態を説明する。先ず、図1に基づいて、本実施形態を適用可能な画像形成装置の構成の概要を説明する。画像形成装置100は、複数の色画像を形成する作像部が中間転写ベルトの移動方向に沿って並設されたタンデム方式のカラープリンタである。
画像形成装置100は、イエロ(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色に分解された色にそれぞれ対応する像を形成可能な像担持体としての感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkを有している。各感光体ドラム20に形成された可視像としてのトナー像は、各感光体ドラム20に対向しつつ矢印A1方向に走行移動可能な中間転写体としての中間転写ベルト11に重ね合わせて1次転写される。その後、記録媒体としての用紙Sに対して2次転写工程により一括転写される。各感光体ドラム20の周囲には、各感光体ドラム20の回転に従い画像形成処理を行うための装置が配置されている。
ブラック画像の形成を行う感光体ドラム20Bkを代表して、画像形成処理を行うための装置を説明する。感光体ドラム20Bkの周囲には、感光体ドラム20Bkの回転方向に沿って、画像形成処理を行う帯電装置30Bk、現像装置40Bk、1次転写ローラ12Bk及びクリーニング装置50Bkが順に配置されている。帯電装置30Bkによる帯電後、光書込装置8により感光体ドラム20Bkの表面に対して画像情報に基づいた光書き込みが行われて静電潜像が形成される。静電潜像は現像装置40Bkによりトナー像として可視化される。
各感光体ドラム20に形成されたトナー像は、中間転写ベルト11がA1方向に移動する過程において、中間転写ベルト11の同じ位置に重ねて1次転写される。この1次転写は、中間転写ベルト11を挟んで各感光体ドラム20に対向して配設された各1次転写ローラ12による電圧印加により、A1方向上流側から下流側に向けてタイミングをずらして行われる。各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkは、中間転写ベルト11の移動方向の上流側からこの色順で並んでいる。各感光体ドラム20Y、20C、20M、20Bkは、イエロ、シアン、マゼンタ、ブラックの画像をそれぞれ形成するための画像ステーションに備えられている。
画像形成装置100は、色毎の画像形成処理を行う4つの画像ステーションと、各感光体ドラム20の上方に対向して配設され、中間転写ベルト11及び各1次転写ローラ12Y、12C、12M、12Bkを備えた中間転写ベルトユニット10とを有している。また画像形成装置100は、中間転写ベルト11に対向して配設され中間転写ベルト11に従動して連れ回りする2次転写手段としての2次転写ローラ5を有している。また画像形成装置100は、中間転写ベルト11に対向して配設され中間転写ベルト11上をクリーニングする中間転写ベルトクリーニング装置13を有している。光書込装置8は、これらに対向して4つの画像ステーションの下方に配設されている。
光書込装置8は、光源としての半導体レーザ、カップリングレンズ、fθレンズ、トロイダルレンズ、折り返しミラー及び偏向手段としての回転多面鏡などを装備している。光書込装置8は、各感光体ドラム20に対して色毎に対応した書き込み光Lbを出射し、各感光体ドラム20上に静電潜像を形成する。図1では、便宜上、ブラック画像の画像ステーションのみを対象として書き込み光に符号Lbを付けているが、その他の画像ステーションにおいても同様である。
画像形成装置100の下部には、各感光体ドラム20と中間転写ベルト11との間に向けて搬送される用紙Sを積載した給紙カセットとしてのシート給送装置61が設けられている。シート給送装置61から搬送されてきた用紙Sは、レジストローラ対4により、画像ステーションによるトナー像の形成タイミングに合わせた所定のタイミングで、中間転写ベルト11と2次転写ローラ5との間の2次転写部に向けて繰り出される。用紙Sの先端がレジストローラ対4に到達したことは、図示しないセンサによって検知される。
トナー像が転写された用紙Sは定着装置150に送られ、ここで熱と圧力を加えられて用紙S上にトナー像が定着される。定着済みの用紙Sは排紙ローラ対7により排紙トレイとしての画像形成装置本体の上面に排出される。画像形成装置本体の上面の下方には、イエロ、シアン、マゼンタ、ブラックの各色のトナーを充填されたトナーボトル9Y、9C、9M、9Bkが備えられている。
中間転写ベルトユニット10は、中間転写ベルト11、各1次転写ローラ12の他に、中間転写ベルト11が掛け回されている駆動ローラ72及び従動ローラ73を有している。従動ローラ73は、中間転写ベルト11に対する張力付与手段としての機能も備えており、このため従動ローラ73には、バネ等を用いた付勢手段が設けられている。中間転写ベルトユニット10と、各1次転写ローラ12と、2次転写ローラ5と、中間転写ベルトクリーニング装置13とで転写装置71が構成されている。
シート給送装置61は、最上位の用紙Sの上面に当接する給送ローラ3を有しており、給送ローラ3が反時計回り方向に回転駆動されることにより、最上位の用紙Sをレジストローラ対4に向けて給送する。
転写装置71に装備されている中間転写ベルトクリーニング装置13は、中間転写ベルト11に対向及び当接すべく配設されたクリーニングブラシとクリーニングブレードとを有している。中間転写ベルトクリーニング装置13は、中間転写ベルト11上の残留トナー等の異物をクリーニングブラシとクリーニングブレードとにより掻き取って除去する。中間転写ベルトクリーニング装置13はまた、中間転写ベルト11から除去した残留トナーを搬出して廃棄するための図示しない排出手段を有している。
図2に示すように定着装置150は、薄肉で可撓性を有する無端状のベルト部材としての定着ベルト80と、定着ベルト80に対向して配置された加圧部材としての加圧ローラ84とを有している。定着ベルト80の内部には、定着ベルト80と加圧ローラ84との間に被記録媒体である用紙Sを挟持して搬送するニップ部Nを形成するためのニップ形成ユニット86が設けられている。ニップ形成ユニット86は、加圧ローラ84に対向して定着ベルト80の内側に配置されたニップ形成部材88と、ニップ形成部材88を加圧ローラ84からの加圧力に対抗して保持するステー部材90とを有している。ニップ形成部材88は、摺動シートとしての低摩擦シートを介して定着ベルト80の内面と摺動する。また、摺動シートにフッ素グリースやシリコーンオイル等の潤滑剤を塗布することで、摺動トルクを低減することができる。さらに、ニップ形成部材88が定着ベルト80の内面に直接接触する構成としてもよい。
ステー部材90はニップ部N側とは反対側が開口されたボックス形状を呈しており、その内部には第1の熱源としてのハロゲンヒータ82aと第2の熱源としてのハロゲンヒータ82bとが配置されている。定着ベルト80は、ステー部材90の開口側において、ハロゲンヒータ82a、82bにより内面側から輻射熱で直接加熱される。ハロゲンヒータ82a、82bによる加熱効率を上げるため、ステー部材90の内面には、ハロゲンヒータ82a、82bから放射される光を定着ベルト80へ反射させる板状の反射部材94が設けられている。反射部材94は、ハロゲンヒータ82a、82bからの輻射熱等によりステー部材90が加熱されてしまうことによる無駄なエネルギ消費を抑制すべく設けられている。反射部材94に代えて、ステー部材90の内面に断熱もしくは鏡面処理を行っても同様の効果を得ることができる。
加圧ローラ84は、図3に示すように、中空の金属ローラ84aにシリコーンのゴム層84bを設けた構成を有している。離型性を得るためにゴム層84bの表面には、PFA(ペルフルオロアルコキシフッ素樹脂)またはPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)からなる層厚5〜50μmの離型層が設けられている。加圧ローラ84は、画像形成装置100に設けられたモータ等の駆動源からギヤを介して駆動力が伝達されて回転する。また、加圧ローラ84はスプリング等により定着ベルト80側に押圧されており、ゴム層84bが押し潰されて変形することにより用紙搬送方向に所定のニップ幅Nwが形成される。加圧ローラ84は中実のローラであってもよいが、中空の方が熱容量は少なくより好ましい。加圧ローラ84は内部にハロゲンヒータ等の加熱源を有していてもよい。ゴム層84bはソリッドゴムでもよいが、加圧ローラ内部にヒータがない場合にはスポンジゴムを用いてもよい。スポンジゴムの方が、断熱性が高まり定着ベルト80の熱が奪われにくくなるので、より好ましい。
定着ベルト80は、層厚が30〜50μmのニッケルやSUS等の金属ベルトやポリイミド等の樹脂材料を用いた無端ベルト、もしくはフィルムである。ベルトの表層はPFAまたはPTFE層等の離型層を有し、トナーが付着しないように離型性を持たせている。ベルトの基材とPFAまたはPTFE層との間には、他にシリコーンゴムの層等で形成された弾性層を有していてもよい。シリコーンゴム層がない場合は熱容量が小さくなり定着性が向上するが、未定着画像を押し潰して定着するときにベルト表面の微妙な凹凸が画像に転写されて画像のベタ部に定着ムラ(光沢ムラ)が残るという不具合が生じる。
上述の不具合を改善するには、シリコーンゴム層を100μm以上設ける必要がある。これにより、シリコーンゴム層が変形することで微妙な凹凸が吸収されて定着ムラが改善される。定着ベルト80は、加圧ローラ84の回転により接触摩擦で連れ回りする。定着ベルト80はニップ部Nで挟み込まれて回転するが、ニップ部N以外では両端部を円筒状のまま保持されており、定着ベルト80の断面形状は安定的に円形状に維持される。また図2に示すように、ニップ部Nの用紙搬送方向下流側には、定着ベルト80から用紙Sを分離する分離部材32が設けられている。
本実施形態では、図1及び図3に示すようにニップ部Nの形状を平坦状にしているが、加圧ローラ84側から見て定着ベルト80側に凸となる凹形状やその他の形状であってもよい。ニップ部Nの形状は、凹形状の方が用紙先端の排出方向が加圧ローラ84寄りになり、分離性が向上するのでジャムの発生が抑制される。この場合、ニップ形成部材88のニップ形成面が凹形状に形成されるが、この場合にはニップ形成部材88と一体に設けられた後述する第3の熱源である端部ヒータ112a,112bの接触面もニップ形成面に沿った形状としてもよい。
ステー部材90の働きにより、加圧ローラ84から圧力を受けるニップ形成部材88の撓みを防止し、軸方向で均一なニップ幅を得ることができる。本実施形態では、加圧ローラ84を定着ベルト80側へ押圧してニップ部Nを形成する構成としたが、ニップ形成ユニット86を加圧ローラ84側へ押圧してニップ部Nを形成する構成としてもよい。ステー部材90は、ニップ形成部材88を支持するために十分な撓み強度を備えている。材質としては、ステンレスや鉄といった金属材料、セラミックス等の金属酸化物等が挙げられる。
図4に示すように定着ベルト80は、軸方向における両端側を、側板34から軸方向に突出する支持部材としてのフランジ36により回転可能に支持されている。図4では定着ベルト80の軸方向における一方側の支持構成を示しているが、他方側も同様の構成である。定着ベルト80の両端部をガイドするフランジ36は、定着ベルト80の内径とほぼ同等の外径を有し、定着ベルト80の両端から内側に5〜10mm入り込む長さを有している。定着ベルト80はフランジ36によってガイドされることにより、走行中(回転中)においてもその断面形状を円形状に維持される。フランジ36のニップ部Nに対応する部分は、ニップ形成ユニット86を所定の位置に配置するために開口されている。ステー部材90は定着ベルト80の軸方向全体にわたって延びる長さを有しており、その両側を側板34にそれぞれ固定されて位置決めされた状態で支持されている。
図5に示すように、ハロゲンヒータ82aは定着ベルト80の軸方向である長手方向における中央部の配光分布が密な小サイズの用紙Sに対応したハロゲンヒータである。ハロゲンヒータ82bは、同長手方向における両端部の配光分布が密なA3サイズ等の用紙Sに対応したハロゲンヒータである。用紙Sが小サイズのときはハロゲンヒータ28aのみが点灯され、非通紙部が無駄に過熱されることが防止される。
A3サイズの幅やA4サイズを横向きにしたA4Yの幅と、A3ノビ(329mm)及び13インチ(330mm)との差は32〜33mmである。従って、定着ベルト80の軸方向両端部のみを加熱する方式であれば、上記の半分である16〜16.5mmの幅だけ両端部をそれぞれ加熱できれば、図5に示すように、A3サイズからA3ノビ等へと用紙対応幅を広げることができる。換言すれば、ハロゲンヒータ82bの両端部における配光分布が密でない部分をそれぞれ加熱できれば、A3ノビ等の大サイズの用紙Sにも対応可能となる。従って端部熱源である第3の熱源として用いられる端部ヒータ112a,112bとしては、その軸方向長さが20mm程度の小型なヒータで済むこととなる。
A3ノビや13インチ等の大サイズの用紙Sを通紙する場合には、ハロゲンヒータ82a,82b及び端部ヒータ112a,112bに通電する。A3サイズ以下の用紙を通紙する場合には、ハロゲンヒータ82a及び82b、あるいはハロゲンヒータ82aのみ通電し、端部ヒータ112a,112bには通電しない。ハロゲンヒータ82bをA3ノビ等の大サイズの用紙Sに対応可能な加熱構成とすると、大サイズの用紙Sを通紙しない場合にもその部分を加熱することになって無駄なエネルギを消費することになる。本実施形態の構成によれば、定着ベルト80の両端部ないし両端近傍に端部ヒータ112a,112bを追加するという簡単な構成の付加によって上記問題を解消することができる。
また本実施形態において、端部ヒータ112a,112bとしては共にPTC特性を有していてもよい。PTC特性を有していれば、設定温度以上で抵抗値が増加するため設定温度以上に昇温することがなく、燃焼やベルト破損の虞がない安全な定着装置を実現することができる。さらに本実施形態では、端部ヒータ112a,112bを定着ベルト80の内方に設ける構成としたので、定着ベルト80の走行移動を妨げることがなく内側からベルト端部を加熱することができる。そして、端部ヒータ112a,112bのベルト接触面を滑らかな材料からなる別部材で構成することにより、摺動抵抗を低減してベルト走行を安定化させることができる。
図6に示すように、ステー部材90の加圧ローラ84側の側面90aには定着ベルト80の長手方向に延びる2つの突条90b,90cが形成されている。直方体状のニップ形成部材88は、突条90b,90c間に収容されて位置決めされ、接着等の手段により側面90aに固定されている。ニップ形成部材88の長手方向の両端部には、段差部としての凹部88a,88bが形成され、これらには端部ヒータ112a,112bがそれぞれ収容されて接着等の手段によりそれぞれ固定されている。ニップ形成部材88の加圧ローラ84に対向する面はニップ形成面88cを形成している。
図7(a)に示すように、定着ベルト80の内面に接触する端部ヒータ112a,112bの面とニップ形成面88cとは、定着ベルト80の内面を押す方向である矢印F方向(抗力方向)の高さが同一となるように構成されている。換言すれば、定着ベルト80の内面に接触する端部ヒータ112a,112bの面は、ニップ形成面88cの長手方向における延長面となるように構成されている。本実施形態では、端部ヒータ112a,112bを、ニップを形成するために必要なニップ形成部材88に対して一体的に設ける構成としたので、端部ヒータ112a,112bを定着ベルト80の内側に配置でき省スペース化を図ることができる。
また、定着ベルト80の内面に接触する端部ヒータ112a,112bの面とニップ形成面88cとは同一高さ(同一平面上)に位置するので、加圧ローラ84による充分な加圧力が定着ベルト80と端部ヒータ112a,112bとの間に加えられる。これにより、定着ベルト80と端部ヒータ112a,112bとが密着した状態でのベルト走行が実現でき、伝熱性の向上によって端部ヒータ112a,112bによる良好な加熱効率を維持できる。また、端部ヒータ112a,112bによる定着ベルト80に対する加熱部位がニップ領域内に存在するので、特許文献1のようにニップ部Nとは異なる部位で加熱することによる未転写トナーの再溶融の問題も生じない。さらに、伝熱性を向上させるために端部ヒータ112a,112bと定着ベルト80とを密着させるための付勢手段を加圧ローラ84が兼ねるので、端部ヒータ112a,112bのみを加圧する構成が不要となり従来に比して構成を簡易化できる。換言すれば、ニップ部Nを形成するための加圧力を利用して端部ヒータ112a,112bと定着ベルト80とを密着させているので、特許文献1に開示された構成における走行性と伝熱不良とのトレードオフの問題も生じない。
本実施形態では、ニップ形成部材88に形成する凹部の形状を軸方向の端部が開放された形状としたが、図7(b)に示すように、四方が囲まれた凹部88a,88bとしてもよい。また、軸方向の前後が塞がれ、軸方向と直交する両側が開放された構成としてもよい。
また、図8に示すように、凹部88a,88bにおいて端部ヒータ112a,112bを弾性部材38で支持する構成としてもよい。図8(a)に示すように、加圧ローラ84による加圧力が掛かっていない状態では定着ベルト80の内面に接触する端部ヒータ112a,112bの面とニップ形成面88cとは同一の高さにない。しかし、図8(b)に示すように、加圧ローラ84による加圧力が掛かってニップ部Nが形成されると、弾性部材38が変形して定着ベルト80の内面に接触する端部ヒータ112a,112bの面がニップ形成面88cと同一の高さとなる。弾性部材38としては、ゴム系のものやバネを採用することができる。
上述のように、端部ヒータ112a,112bは別部材であるニップ形成部材88に固定して位置決めされるため、定着ベルト80の内面に対する端部ヒータ112a,112bの接触面とニップ形成面88cの高さとが組み付け段階でずれる可能性がある。このような場合でも端部ヒータ112a,112bが弾性部材38で支持されている構成とすれば、製造誤差を吸収してニップ形成時に面高さを同一にすることができる。
本実施形態では、端部ヒータ112a,112bをニップ形成ユニット86に一体的に設ける構成としたが、本発明はこれに限定されない。図9に示すように、端部ヒータ112a,112bをニップ形成ユニット86とは独立してニップ領域に設けてもよい。例えば、側板34に固定された支持部材42a,42bに固定する構成を採用できる。この場合にも定着ベルト80の内面に接触する端部ヒータ112a,112bの面とニップ形成面88cとは同一高さに設定される。本例においても端部ヒータ112a,112bが弾性部材38によって変位する構成としてもよい。
また本実施形態では、ニップ形成ユニット86としてステー部材90やハロゲンヒータ82a,82bを一体に備えた構成としたが、ニップ形成部材88と端部ヒータ112a,112bとの一体構成からなる単品も本発明に係るニップ形成ユニットである。
端部ヒータ112a,112bとしてPTC特性を有するヒータを用いた場合、通常、ハロゲンヒータに比べ昇温時間が長くかかる。このため、端部ヒータ112a,112bとハロゲンヒータ82a,82bとを同じタイミングで加熱すると中央部側の内側だけ先に加熱されてしまい、無駄なエネルギを消費することになる。また、通紙により熱が奪われると、PTCの特性上、端部ヒータ112a,112bはハロゲンヒータ82a,82bよりも目標温度に復帰するための加熱時間が長くかかる。
このため、端部ヒータ112a,112bの加熱サイクルに合わせて生産性を落として対応することで、中央部と端部とで温度バラツキのない加熱制御を行うことができるようになる。すなわち、定着ベルト80の両端部ないし両端近傍を加熱する端部ヒータ112a,112bを使用するときは、端部の温度上昇に合わせてその他の通常サイズ紙に対応したハロゲンヒータ82a,82bを加熱制御する。これにより、端部ヒータ112a,112bの発熱量が低い場合、通常サイズ紙に対応したヒータ加熱部のみ先に昇温されてしまい、必要以上にエネルギが消費されることを防ぐことができる。また、端部ヒータ112a,112bを使用するサイズの用紙Sを搬送する場合の搬送速度を、それ以外のサイズの用紙Sの搬送速度よりも遅くする。このようにして使用頻度の低い大サイズの用紙Sの生産性を落とすことで、両端部の加熱ヒータ(端部ヒータ112a,112b)を簡略化及び低コスト化でき効率化を図ることができる。
本実施形態では、定着熱源としてのハロゲンヒータを2本有する構成を示したが、本発明はこれに限定されず、小サイズ紙対応のための3本以上のハロゲンヒータを有する構成でもよい。
上記各実施形態におけるハロゲンヒータ82a,82b及び端部ヒータ112a,112bの電気的接続構成を、第1の実施形態として図10に示す。図10に示す回路において、ハロゲンヒータ82a,82b及び端部ヒータ112a,112bは電源115に接続されており、電源115と各ヒータ82a,82b,112a,112bとの間にはメインスイッチ116が設けられている。また、メインスイッチ116とハロゲンヒータ82aとの間にはトライアック121aが配設されており、メインスイッチ116とハロゲンヒータ82b及び端部ヒータ112a,112bとの間にはトライアック121b及びスイッチ120が配設されている。
スイッチ120が端子S1に接続されると第1制御モードとなり、ハロゲンヒータ82a,82bは通電されるが端部ヒータ112a,112bはオフとなる。スイッチ120が端子S2に接続されると第2制御モードとなり、各ヒータ82a,82b,112a,112bの全てに通電される。各ヒータ82a,82b,112a,112bへの通電量は、トライアック121a,121bを介して後述する制御手段130によって制御される。本実施形態において、第2制御モード時にはハロゲンヒータ82bと端部ヒータ112a,112bはトライアック121bによって常時同時に駆動されるので、制御を簡易化することができる。
図11に示すように、定着ベルト80の外周面近傍であって、ハロゲンヒータ82aの発熱部と対応する軸方向位置には第1の温度検知手段としてのサーモパイル125aが配設されている。また、定着ベルト80の外周面近傍であって、ハロゲンヒータ82bの発熱部と対応する軸方向位置には第2の温度検知手段としてのサーモパイル125bが配設されている。さらに、加圧ローラ84の外周面に接触する位置であって、何れか一つの端部ヒータ(本形態では端部ヒータ112b)と対応する軸方向位置には第3の温度検知手段としてのサーミスタ125cが配設されている。端部ヒータ112a,112bが直接接触しているのは定着ベルト80であるが、加圧ローラ84は定着ベルト80に圧接しているため、伝熱作用の結果、加圧ローラ84の温度を検知することで端部ヒータ112a,112bによる加熱制御を行うことができる。サーモパイル125a,125b及びサーミスタ125cによって検知された温度情報は、後述する制御手段130に向けて出力される。
図12は、本実施形態に用いられる制御手段のブロック図である。CPU、ROM、RAM等を有する周知のマイクロコンピュータからなる制御手段130は、画像形成装置100の装置本体に設けられている。制御手段130は、メインスイッチ116がオンされるとスイッチ120の接続端子を選択する。そして制御手段130は、サーモパイル125a,125b,サーミスタ125cからの温度情報に基づいてトライアック121a,121bによりハロゲンヒータ82a,82b及び端部ヒータ112a,112bへの通電量を制御する。
ここで端部ヒータ112a,112bについて説明する。本実施形態に用いられる端部ヒータ112a,112bはそれぞれ同じものであり、図15に端部ヒータ112aを代表して示す。
端部ヒータ112aは、外形が10mm×20mm程度のセラミック基材51に発熱部材である抵抗発熱体52をパターニングし、その上に薄膜のガラス層による絶縁層53を積層して構成されている。端部ヒータ112aの端部には、電源及びスイッチング素子と接続される端子54が設けられている。
上述のように、端部ヒータ112a,112bはその一方の面側に抵抗発熱体52を有しており、抵抗発熱体52を有する一方の面側が主に発熱して他方の面側にはあまり熱が届かないように構成されている。
本実施形態に用いられる端部ヒータ112a,112bは、凹部88a,88bと接する側に抵抗発熱体52を有しており、その面側にそれぞれ端子54が設けられている。
端部ヒータ112a,112bは、図16に示すように、定着ベルト80と接しない側に抵抗発熱体52を配置することにより、万が一絶縁層53が破損しても供給される電力が定着ベルト80に到達しないように構成されている。
次に、用紙サイズ毎の通紙時における動作を図14に基づいて説明する。
ジョブ信号が受信されると(ST01)、先ず用紙サイズがA3以下か否かが確認される(ST02)。そして、A3サイズ以下のジョブ信号を受信した場合には第1制御モードが選択され(ST03)、スイッチ120が端子S1に接続される(ST04)。
そして、サーモパイル125a,125bの温度が通紙目標温度(例えば150℃)に到達したか否かが判断され(ST05)、サーモパイル125a,125bの温度が通紙目標温度となった場合に通紙が開始される(ST06)。通紙後、制御手段130は、サーモパイル125a,125bが通紙目標温度を維持するように、トライアック121a,121bを制御してハロゲンヒータ82a,82bの通電量を制御する(ST07)。
ステップST01において、A3サイズよりも大きなサイズ(A3ノビ、13インチ等)のジョブ信号を受信した場合には第2制御モードが選択され(ST08)、スイッチ120が端子S2に接続される(ST09)。そして、サーモパイル125a,125bの温度が通紙目標温度に到達しかつサーミスタ125cの検知温度が第1の所定温度(例えば100℃)となったか否かが判断され(ST10)、なった場合に通紙を開始させる(ST11)。
通紙後、サーミスタ125cの検知温度が第1の所定温度よりも高い第2の所定温度(例えば110℃)となった場合には(ST12)サーモパイル125bの目標温度を(例えば145℃に)引き下げる(ST13)。その後、制御手段130は、サーミスタ125cの温度が第2の所定温度よりも高い第4の所定温度(例えば150℃)以上になったと判断すると(ST14)、スイッチ120の接続を端子S1から端子S2へと自動的に切り替える(ST15)。これにより第2制御モードから第1制御モードへと強制的に移行され(ST16)、端部ヒータ112a,112bがオフされる(ST17)。
ステップST12において、サーミスタ125cの検知温度が第1の所定温度よりも低い第3の所定温度(例えば90℃)以下となった場合には(ST18)、制御手段130はサーモパイル125bの目標温度を(例えば155℃に)引き上げる(ST19)、そしてステップST12へと戻る。これにより、ハロゲンヒータ82a,82bと端部ヒータ112a,112bとにおいて温度差が生じた場合であっても、端部ヒータ112a,112bの温度が所定温度以上となってから通紙を行うことで画像不良の発生を防止することができる。また、ジョブ中において端部ヒータ112a,112bの温度が所定温度に対して上下しても、ハロゲンヒータ82a,82bの目標温度を上下させることにより画像不良の発生を防止することができる。さらに、端部ヒータ112a,112bの温度が上がりすぎた場合には制御手段130が第2制御モードから第1制御モードへと強制的に移行させるので、端部ヒータ112a,112bの高温による各種不具合の発生を確実に防止することができる。このときの温度制御曲線を図13に示す。
上述の構成により、大サイズの用紙Sの通紙時にはハロゲンヒータ82a,82bと端部ヒータ112a,112bとを直列接続して同時制御することができ、制御回路及び温度センサを簡略化することができる。また、サーミスタ125cを端部ヒータ112a,112bと対応する位置に配置して補助的に監視を行うことにより、画像不良や高温異常の発生を確実に防止することができる。また、サーミスタ125cが加圧ローラ84の外周面に接触して温度検知を行うので、画像への影響がなくなると共にコストダウンを図ることができ、さらに第1制御モードにおいても蓄熱量等、他の目的に使用することも可能となる。
また故障検知として、サーモパイル125a,125bが故障した場合の暴走防止のため、サーモスタット126等の安全装置を定着ベルト80の外周面近傍に設けることが望ましい(図2参照)。第2制御モードの場合には、端部ヒータ112a,112bは常にハロゲンヒータ82bと同時に駆動される。このため、ハロゲンヒータ82bの近傍であり定着ベルト80の外周面近傍にサーモスタット126を設けておけば端部ヒータ112a,112bの異常も同時に防止でき、安全装置を簡略化することができる。
図17は、ニップ形成ユニットの変形例を示している。ニップ形成ユニット63は、ニップ形成部材88と、端部ヒータ112a,112bと、ニップ形成部材88を加圧ローラ84からの加圧力に対抗して保持するステー部材64とを有している。
ステー部材64は、ニップ形成部材88を受けるべくステー部材90と同様に構成された受け部64aと、ほぼ三角形の断面形状を呈した脚部64bとを一体的に有している。脚部64bと定着ベルト14との間には、輻射熱により定着ベルト14をその内面側から直接加熱する第1の熱源としてのハロゲンヒータ82a,82bが配置されている。
ハロゲンヒータ82a,82bによる加熱効率を上げるため、ハロゲンヒータ82a,82bから放射される光を定着ベルト14へ反射する円弧形状の板材からなる反射部材65が、脚部64bとハロゲンヒータ82a,82bとの間に設けられている。
上述のニップ形成ユニット63をニップ形成ユニット86に代えて用いても、上述した実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
なお、反射部材65を設ける代わりに、脚部64bの外面に断熱もしくは鏡面処理を行ってもよい。この場合は、反射部材65を設ける場合に比して加熱効率が若干低下することとなる。
以上、本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、上述の説明で特に限定しない限り、特許請求の範囲に記載された本発明の趣旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。本発明の実施の形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を例示したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
80 ベルト部材(定着ベルト)
82a 第1の熱源(ハロゲンヒータ)
82b 第2の熱源(ハロゲンヒータ)
84 加圧部材(加圧ローラ)
88 ニップ形成部材
100 画像形成装置
112a,112b 第3の熱源(端部ヒータ)
115 電源
125a 第1の温度検知手段(サーモパイル)
125b 第2の温度検知手段(サーモパイル)
125c 第3の温度検知手段(サーミスタ)
130 制御手段
150 定着装置
S 被記録媒体(用紙)
特開2014−178370号公報

Claims (6)

  1. 可撓性を有する無端状のベルト部材と、
    前記ベルト部材と対向配置された加圧部材と、
    前記ベルト部材を介して前記加圧部材に加圧されることでニップを形成するニップ形成部材と、
    前記ベルト部材の軸方向中央部を加熱する第1の熱源と、
    第1の熱源よりも前記ベルト部材の軸方向外側を加熱する第2の熱源と、
    第2の熱源よりも前記ベルト部材の軸方向外側であって前記ベルト部材の両端部近傍を加熱する第3の熱源と、
    前記各熱源を駆動する電源と、
    第1の熱源と対応する軸方向位置の温度を検知する第1の温度検知手段と、
    第2の熱源と対応する軸方向位置の温度を検知する第2の温度検知手段と、
    第3の熱源と対応する軸方向位置の温度を検知する第3の温度検知手段とを有し、
    第3の熱源のみを非駆動とする第1制御モードと、第2の熱源と第3の熱源とを直列接続して全ての前記熱源を駆動する第2制御モードとを選択可能であり、
    第2制御モードにおける第2及び第3の熱源の駆動制御を、第2及び第3の温度検知手段により検知された温度情報をフィードバックして実行する制御手段を有する定着装置。
  2. 請求項1記載の定着装置において、
    第3の温度検知手段は前記加圧部材に接触して温度検知を行うことを特徴とする定着装置。
  3. 請求項1または2記載の定着装置において、
    第2制御モードが選択されたとき、前記制御手段は、第3の温度検知手段が第1の所定温度以上となった際に通紙を開始し、通紙後に第3の温度検知手段が第1の所定温度よりも高い第2の所定温度となった際に第2の温度検知手段の目標温度を引き下げ、通紙後に第3の温度検知手段が第1の所定温度よりも低い第3の所定温度となった際に第2の温度検知手段の目標温度を引き上げることを特徴とする定着装置。
  4. 請求項3記載の定着装置において、
    通紙後に第3の温度検知手段が第2の所定温度よりも高い第4の所定温度となった際に、前記制御手段は第2制御モードから第1制御モードに強制的に移行させることを特徴とする定着装置。
  5. 請求項1ないし4の何れか一つに記載の定着装置において、
    第1制御モードは最も印刷比率が高い通紙幅以下の通紙幅を有する被記録媒体を使用する際に選択し、第2制御モードは最も印刷比率が高い通紙幅よりも広い通紙幅を有する被記録媒体を使用する際に選択することを特徴とする定着装置。
  6. 請求項1ないし5の何れか一つに記載の定着装置を有することを特徴とする画像形成装置。
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