JP2016176226A - 網戸自走防止装置付窓装置 - Google Patents
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Description
この自走防止装置は、施錠具と、受具とを備えており、これら施錠具と受具とを係合させるロック状態と、これら施錠具と受具とを係合させないアンロック状態とを、切り替え可能である。
このうちの施錠具は、前記網戸を構成する1対の縦框のうち、前記窓枠の幅方向に関して前記外障子を構成する戸先框と同じ側に設けられた一方の縦框に設けられている。
又、前記施錠具には、屋内側からの操作(例えば回転操作やスライド操作)が可能で、且つ、この操作に基づき可動(例えば回転や上下方向にスライド又は左右方向にスライド)する、少なくとも前記ロック状態で、その一部又は全部が前記一方の縦框よりも屋内側に位置する施錠片が設けられている。
前記受具は、前記外障子を構成する戸先框の屋外側部分に設けられている。
そして、前記施錠片を、前記受具(受片)との係合が可能になる前記ロック状態を実現する位置に可動させた状態で、前記外障子と前記網戸とが屋内外方向に重なる様に、この外障子を閉鎖位置に移動させる事で、前記受具を構成する受片を、前記施錠片に対し、前記外障子の閉鎖方向に関して後方側から、少なくとも前記窓枠の幅方向に係合させて、前記ロック状態を実現する。
又は、本発明を実施する場合に、前記外障子のみを、前記窓枠内に水平移動可能に建て込む事もできる。その際、内障子は移動不能に建て込む事もできるし、内障子に対応する部分を方立等により窓枠内に設ける事もできる。
又は、本発明を実施する場合に、前記外障子と前記内障子とのうち、何れか一方の障子を1枚設け、他方の障子を2枚設けた、3枚建ての構成を採用する事もできるし、両方の障子をそれぞれ2枚ずつ設けた、4枚建ての構成を採用する事もできる。
即ち、本発明の場合には、自走防止装置を構成する施錠具と受具とのうち、施錠具を、網戸を構成する1対の縦框のうち、窓枠の幅方向に関して外障子を構成する戸先框と同じ側に設けられた一方の縦框に設けると共に、受具を、この外障子の戸先框の屋外側部分に設けている。又、前記施錠具には、屋内側からの操作が可能で、且つ、この操作に基づき可動する、少なくともロック状態で前記一方の縦框よりも屋内側に位置する施錠片を設けている。
この為、前記外障子を開放(特に網戸が閉鎖位置に存在する場合は僅かに開放)するだけで、前記施錠具を室内から容易に操作する事ができる。又、この様な操作により、前記施錠片を、前記受具(受片)との係合が可能になるロック状態を実現するロック位置に移動させたならば、前記外障子を閉鎖位置に移動させるだけで、前記受具を構成する受片と前記施錠片とを前記窓枠の幅方向に係合させる事ができ、前記ロック状態を実現できる。
又、本発明の場合、前記施錠片をロック位置に移動させたままの状態でも、前記外障子を開放方向に移動させる事で、この外障子の開放範囲で前記網戸を開放方向に移動させる事が可能になる。この為、例えば清掃作業の為に、この網戸を開放する必要がある場合にも、前記施錠片を、前記受片との係合が不能になるアンロック位置に移動させなくても、前記網戸を開放する事ができる。そして、清掃作業終了後は、網戸の自走を防止する為の特別な操作を行わなくても、前記外障子をこの網戸と共に閉鎖位置に移動させるだけで、ロック状態を実現できる。
以上の様に、本発明によれば、網戸の自走を防止するのに要する作業を、全て室内から行う事が可能になる。又、前記網戸を、一時的に開放する必要がある場合にも、前記施錠片をロック位置から移動させずに行う事ができ、この施錠片の操作を不要にできる。
従って、本発明によれば、網戸の自走を防止する為の作業の作業性を良好にする事ができ、しかもロック忘れを生じにくくできる。
更に、本発明の場合には、前記自走防止装置を構成する施錠具及び受具を、建造物に固定された窓枠ではなく、この窓枠から取り外しが可能な外障子(戸先框)及び網戸(縦框)に取り付ける為、この取付作業を、居室から離れた場所で行う事ができる。従って、施工時に於ける居住者への負担軽減を図る事もできる。
図1〜14は、本発明の実施の形態の1例を示している。本例の窓装置1aの場合には、窓枠16の内側に、1対のガラス障子である外障子17及び内障子18を、この窓枠16の幅方向(図1の左右方向)に引違い式に水平移動可能に建て込むと共に、この窓枠16のうちで前記外障子17及び内障子18が建て込まれた部分よりも屋外側部分に、網戸19を、前記窓枠16の幅方向に水平移動可能に建て込んでいる。
このうちのケース部40は、ステンレス鋼板等の金属板を所定の形状に打ち抜き、折り曲げ形成したもので、図10に示した様に、全体を略コ字形状に構成している。前記ケース部40は、1対の側板部42a、42bと、これら両側板部42a、42bの幅方向片端部同士を連結した連結板部43とを備えている。そして、一方の側板部42aには、上下両端寄り部分に1対の予備取付孔44a、44aが形成されており、上下方向中間部に支持孔45aが形成されている。又、他方の側板部42bには、上下両端寄り部分に1対の予備取付孔44b、44bがバーリングタップ加工により形成されており、上下方向中間部に支持孔45bが形成されている。本例の場合、前記一方の側板部42aに形成された支持孔45aの直径を、前記他方の側板部42bに形成された支持孔45bの直径よりも小さくしている。又、前記連結板部43は、開口部46を挟んで上下方向に離隔して設けられた1対の連結片47a、47bから構成されている。これら両連結片47a、47bのうち、上側に設けられた連結片47aは、四角形状(正方形状)に構成されている。これに対し、下側に設けられた連結片47bは、幅方向中間部にその一端縁が前記開口部46に連続した上下方向に長い切り欠き48が形成されており、略コ字形状に構成されている。又、前記両連結片47a、47bには、ねじ孔である取付孔49a、49bがそれぞれ1個ずつ、バーリングタップ加工により形成されている。
尚、本例では、前記網戸側施錠具38を、前記ケース部40を構成する連結板部43に設けた1対の取付孔49a、49bを利用して、前記一方の縦框32aにねじ止め固定しているが、例えば、前記網戸側施錠具38は、前記ケース部40を構成する各側板部42a、42bに形成した予備取付孔44a、44bを利用してねじ止め固定する事もできる。本例の様に、前記連結板部43の取付孔49a、49bを利用して固定する場合には、前記各予備取付孔44a、44bは省略しても良い。
始めに、アンロック状態からロック状態に切り替える作業に就いて説明する。
先ず、前記外障子17を、図2に示した様な閉鎖位置から開放方向に移動させると共に、前記網戸19を閉鎖位置に移動させる。尚、この網戸19が、閉鎖位置にもともと存在している場合には、この様な網戸19の移動作業は不要であり、前記外障子17を閉鎖位置から僅かに開放すれば足りる。
先ず、前記外障子17を、閉鎖位置から開放方向に移動させる。
本例の場合、この外障子17を閉鎖位置から開放方向に移動させると、前記回動施錠片41はロック位置から回転していないにも拘らず、前記受片63がこの回動施錠片41から前記窓枠16の幅方向に関して中央側に向けて離れる為、これら受片63と回動施錠片41との係合は実質的に解除され、アンロック状態となる。但し、この状態では、前記網戸19は、開放方向に自由に移動する事が可能になるわけではなく、前記外障子17の閉鎖位置からの移動量(開放範囲)に応じて、開放方向に移動する事が可能になるだけである。この為、完全なアンロック状態ではなく、不完全なアンロック状態(半ロック状態)である。従って、前記外障子17を開放位置に移動させているか否かに関係なく、前記網戸19の移動を可能にする、完全なアンロック状態を実現する為には、次述する作業を併せて行う必要がある。
即ち、本例の場合には、前述した様に、前記外障子17を開放(特に網戸19が閉鎖位置に存在する場合は僅かに開放)するだけで、前記網戸側施錠具38を構成する回動施錠片41を、室内から容易に回動操作する事ができる。又、この様な回動操作により、前記回動施錠片41を、前記受片63との係合が可能になるロック位置に移動させたならば、前記外障子17を閉鎖位置に移動させるだけで、前記受片63と前記回動施錠片41とを前記窓枠16の幅方向に係合させて、前記ロック状態を実現できる。
図15は、本発明に関連する参考例を示している。本参考例の場合にも、上述した実施の形態の場合と同様に、窓枠16内に、外障子17a及び内障子18aを1枚ずつ建て込んでいるが、本参考例の場合には、このうちの外障子17aを移動不能に建て込んでいる(FIX構造としている)。この様な構成を有する本参考例の場合、網戸19の自走を防止する為の自走防止装置37aを、前記実施の形態の場合と同様に、前記外障子17aを構成する戸先框26aと前記網戸19を構成する縦框32aとの間部分に設けると、この外障子17aが移動不能である事に基づき、前記自走防止装置37aを操作する事ができなくなる。この為、本参考例の場合には、この自走防止装置37aを、前記外障子17aを構成する召し合わせ框25aと、前記網戸19を構成する1対の縦框32a、32bのうち、前記窓枠16の幅方向に関して前記召し合わせ框25aと同じ側の縦框32bとの間部分に設けている。そして、この様な位置に設けられた自走防止装置37aを、前記内障子18aを閉鎖位置から開放方向に移動させる事で、操作できる様にしている。尚、図示は省略するが、本参考例を移動可能な外障子17に採用して、外障子17を構成する戸先框26aと同じ側の網戸19を構成する縦框32aに設けられた自走防止装置37に加えて、前記縦框32bに自走防止装置37aを設ける事もできる。
2 窓枠
3 外障子
4 内障子
5 網戸
6 自走防止装置
7 施錠具
8 受具
9a、9b 縦框
10a、10b 縦枠
11 操作部
12 施錠片
13 取付座部
14 受片
15 取付孔
16 窓枠
17 外障子
18 内障子
19 網戸
20 上枠
21 下枠
22a、22b 縦枠
23a、23b 上框
24a、24b 下框
25a、25b 召し合わせ框
26a、26b 戸先框
27a、27b ガラスパネル
28 網戸枠
29 網
30 上框
31 下框
32a、32b 縦框
33 上部案内溝
34 網戸用上部案内レール
35 戸車
36 網戸用下部案内レール
37、37a 自走防止装置
38 網戸側施錠具
39 障子側受具
40 ケース部
41 回動施錠片
42a、42b 側板部
43 連結板部
44a、44b 予備取付孔
45a、45b 支持孔
46 開口部
47a、47b 連結片
48 切り欠き
49a、49b 取付孔
50 基半部
51 先半部
52 係止板部
53 貫通孔
54 枢軸
55 先端部
56 基端部
57 ワッシャ
58 屋内側壁
59 網戸側開口部
60a、60b 通孔
61a、61b 取付ねじ
62 取付座部
63 受片
64a、64b 取付孔
65 受片本体部
66a、66b ガイド部
67 見込壁
68 ねじ孔
69a、69b 取付ねじ
70 網戸上部振れ止め
71 網戸下部振れ止め
72 縦枠室外側壁部
Claims (2)
- 窓枠と、この窓枠内に、この窓枠の幅方向に水平移動可能に建て込まれた外障子と、この窓枠のうちでこの外障子が建て込まれた部分よりも屋外側部分に、この窓枠の幅方向に水平移動可能に建て込まれた網戸と、この網戸の自走を防止する為の自走防止装置とを備えた網戸自走防止装置付窓装置であって、
このうちの自走防止装置は、施錠具と、受具とを備えており、これら施錠具と受具とが係合するロック状態と、これら施錠具と受具とが非係合となるアンロック状態とを、切り替え可能であり、
このうちの施錠具は、前記網戸を構成する1対の縦框のうち、前記窓枠の幅方向に関して前記外障子を構成する戸先框と同じ側に設けられた一方の縦框に設けられており、前記施錠具には、屋内側からの操作が可能で且つこの操作に基づき可動し、少なくとも前記ロック状態で、その一部又は全部が前記一方の縦框よりも屋内側に位置する施錠片が設けられており、
前記受具は、前記外障子を構成する戸先框の屋外側部分に設けられており、
前記施錠片を前記ロック状態を実現する位置に可動させた状態で、前記外障子と前記網戸とが屋内外方向に重なる様にこの外障子を閉鎖位置に移動させる事で、前記受具を構成する受片を前記施錠片に対し、少なくとも前記窓枠の幅方向に関して係合させて、前記ロック状態を実現する事を特徴とする網戸自走防止装置付窓装置。 - 前記施錠片と前記受片とが、前記窓枠の幅方向に関して係合すると共に、屋内外方向に関して係合する、請求項1に記載した網戸自走防止装置付窓装置。
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JP2015056303A JP6480225B2 (ja) | 2015-03-19 | 2015-03-19 | 網戸自走防止装置付窓装置 |
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- 2015-03-19 JP JP2015056303A patent/JP6480225B2/ja active Active
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