JP2016175418A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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勉 前川
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Tamotsu Ariga
保 有賀
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Shinya Senoo
晋哉 妹尾
竹内 則康
Noriyasu Takeuchi
則康 竹内
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正行 小谷野
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Takao Hiraoka
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Abstract

【課題】記録媒体の種類に関係なく、色滲みがなくかつ光沢感のある高画質な印刷画像を、高速で形成可能なインクジェット記録方法、及び、インクジェット記録装置を提供する。
【解決手段】記録媒体上に活性光線硬化型インクを吐出し画像を形成する記録ヘッドと、前記記録ヘッドにより前記記録媒体上に吐出された活性光線硬化型インクに気体を吹き付ける装置と、活性光線を照射する活性光線照射装置と、を有し、前記気体が、照射部からの排出風が排風供給路を通して、送風部に供給されるインクジェット記録装置である。
【選択図】図1

Description

本発明は、インクジェット記録装置に関する。
近年、画像を形成する手段として、銀塩写真、電子写真方式、熱転写方式、インクジェット記録方式など、広範囲な手段が提供されてきている。特に、インクジェット記録方式は、簡便で安価に画像作成できるため、普通紙印刷、写真画質印刷などの各種印刷、マーキング、さらにはカラーフィルター等の特殊印刷など、様々な印刷分野に応用されている。
インクジェット記録方式においては、その性能を引き出すためにはインクの吸収性を付与したインクジェット専用紙が必要であり、インクの吸収性が低いコート紙やアート紙、もしくは吸収性の全くないプラスチックフイルム上に記録する際には、異色インク液体同士が記録媒体上で混ざり色濁りを起こす、いわゆるブリード等の問題がある。
インクの吸収性が低い記録媒体や、インク吸収性のない記録媒体上にインクジェット記録するために、速乾性の有機溶剤を主体としたインクを用いるソルベント系インクジェット方式や、室温で固形の熱溶融型インクを用いる熱溶融型方式、記録後に紫外線(UV)光を照射しインクを硬化させる活性光線硬化性インクジェット方式などがある。
ソルベント系インクジェット方式は、臭気の発生や、VOCなどの環境面等の問題で使用が制限される傾向にある。また、熱溶融型方式では、室温で固体のインクを用いるため、前記VOCの問題がなく、かつインクは記録媒体に付着後、直ちに固化するため色にじみも少なく、紙質に関係なく良好な印刷品質ができるが基材上に形成されるインクドットが固形であるため、ドットの盛り上がりに起因する画質の低下や、耐擦過性能が不足する等の問題を有する。
活性光線硬化性インクジェット方式に用いるインクには、揮発性有機溶媒を含む溶剤系活性光線硬化インクと水性の活性光線硬化インクと、揮発成分を含まない活性光線硬化インクとがあるが、前記溶剤系活性光線硬化インクは、ソルベント系インクジェットインクと同様に使用が制限されるため、水性の活性光線硬化インクが用いられることが多くなっている。
しかし、水性の活性光線硬化インクは、活性光線照射により直ちに硬化するわけではなく、水性溶媒を含みゲル状になったインクドットから水性溶媒が徐々に揮発して硬化するものであるため、記録面が盛り上がったり、インクドット表面が波打ったりして、光沢感の乏しい印刷画像となる場合がある。また、揮発成分を含まない活性光線硬化インクを用いた場合も記録面が盛り上がり、インクドット表面の凹凸により光沢感の乏しい印刷画像となる。
特許文献1の特開2008−105382号公報には、被記録媒体上に下塗り液を付与し、該下塗り液の塗布面を半硬化させ、半硬化された下塗り液の表面上にインクを吐出して画像形成を行うことで、種々の被記録媒体間での画像均一性が高く、高画質な画像形成を行えるが、処理工程が多く、装置が大型になる、などの課題がある。
特許文献2の特開2007−83566号公報、特許文献3の特開2007−144759号公報では、光沢センサにより記録媒体の種類を検知して、画像を形成した被記録媒体の乾燥条件を変え、普通紙記録でのフェザリング発生防止、インク吸収性が少ない媒体やインク吸収性のない媒体ではビーディングやカラーブリードがない画像を形成することが開示されているが、高速印字時の水分の乾燥に時間を要するなどの問題がある。
特許文献4の特開2004−306425号公報では、硬化型インクを活性エネルギーにより硬化させた後、使用される記録媒体の種類に応じた加熱加圧処理することで種類の異なる記録媒体であっても、光沢のばらつきを抑えて画質の安定化を図れるとされている。
しかしながら、加熱加圧処理の場合、画像パターンによって圧力が不均一になり画質が乱れやすい、加熱加圧処理機構が大掛かりになるなどの課題がある。
特許文献5の特開2008−179136号公報、特許文献6の特開2008−44235号公報では、硬化型インクを中間転写体上に付与し、半硬化・増粘させて被記録媒体に転写し硬化させることで、被記録媒体のインク吸収性によらず、被記録媒体への密着性及びインク被膜の強度を向上できる旨が開示されている。
しかしながら、中間転写体上を用いるため、装置が大掛かりになり、また材料が限定されるなどの課題がある。
特許文献7の特開2002−137375号公報には、被記録媒体上に吐出された活性光線硬化インクに活性エネルギー線を照射し、前記インクが吐出された被記録媒体を乾燥する手段を設けることで、いかなる記録媒体においても、フェザリング、ブリードが防止され、基材への接着性が高く印字品質の高い、記録メディアへの多様性がある画像形成方法が得られる旨が記載されている。
しかし、水性の活性光線硬化インクを用いるものは、活性光線照射しても溶媒成分が直ちに揮発せず、インクドットがゲル状になって、水分の乾燥に時間を要し、高速印字時には不向きである。また、室温で液体であるために取り扱い時に手等が汚れたり、インクジェット記録ヘッドのノズル近傍での乾燥による目詰りが生じたりすることがある。
記録媒体の種類に関係なく、色滲みがなくかつ光沢感のある高画質な印刷画像を、高速で形成可能なインクジェット記録方法、及び、インクジェット記録装置を提供することを目的とする。
上記課題は、本発明の、下記(1)〜(7)によって解決される。
(1)「記録媒体上に活性光線硬化型インクを吐出し画像を形成する画像形成工程と、記録媒体上に形成された画像に気体を吹き付ける工程と、活性光線を照射する活性光線照射工程とを有し、前記活性光線硬化型インクが室温(25℃)で固体の活性光線硬化型インクであることを特徴とするインクジェット記録方法」、
(2)「前記画像形成工程は、加熱されたインクを吐出するものであることを特徴とする前記第(1)項または第(2)項に記載のインクジェット記録方法」、
(3)「前記活性光線硬化型インクは、ワックスを含有するものであることを特徴とする前記第(1)項または第(2)に記載のインクジェット記録方法」、
(4)「前記ワックスは、融点が30℃以上90℃以下であることを特徴とする前記第(3)項に記載のインクジェット記録方法」、
(5)「前記画像に吹き付ける気体の温度が、25℃以上90℃未満であることを特徴とする前記第(1)項乃至第(4)項のいずれかに記載のインクジェット記録方法」、
(6)「前記気体が活性光線照射装置を冷却した排熱風であることを特徴とする前記第(1)項乃至第(5)項のいずれかに記載のインクジェット記録方法」、
(7)「記録媒体上に活性光線硬化型インクを吐出する記録ヘッドと、前記記録ヘッドにより前記記録媒体上に吐出された活性光線硬化型インクに気体を吹き付ける装置と、活性光線を照射する活性光線照射装置とを有し、前記活性光線硬化型インクが室温(25℃)で固体の活性光線重合性インクであることを特徴とするインクジェット記録装置」。
以下の詳細かつ具体的な説明から理解されるように、本発明によれば、記録媒体の種類に関係なく、色滲みがなくかつ光沢感のある高画質な印刷画像を、高速で形成可能なインクジェット記録方法、及び、インクジェット記録装置が提供される。
本発明の実施形態に係る記録装置の概略構成図の一例である。 本発明の実施形態に係る他の記録装置の概略構成図の一例である。 本発明の実施形態に係る他の記録装置の概略構成図の一例である。
本発明のインクジェット記録方法、及び、インクジェット記録装置について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る記録装置の概略構成図の一例である。
インクジェット記録装置(1)においては、記録媒体(5)を記録媒体供給部(2)から記録媒体搬送部(3)を介して記録媒体スタッカ部(4)へと搬送する。記録ヘッド部(6)により吐出された活性光線硬化型インクは記録媒体(5)に着弾する。なお、これら記録媒体の搬送や記録ヘッドからのインク吐出のための駆動等、記録装置全体の動作およびそのためのデータ処理は図示しない制御回路によって制御される。
記録ヘッド(6)(ここではインクジェット方式の記録ヘッド)から吐出されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の活性光線硬化型インクは、記録媒体(5)に印字される。これらの記録ヘッド(6)は、液路内に設けられた圧電素子の変形する圧力変化を利用して活性光線硬化型インクを吐出するものである。
活性光線硬化型インクが着弾した記録媒体(5)は、記録媒体搬送部(3)によって搬送され、送風部(7)において、着弾ドット高さが低くなるように風圧で押し付けられ、直後に活性光線照射装置の照射部(8)にて活性光線によって硬化される。
この構成にすることで、ドット高さが低い状態でインクが硬化し、凹凸の小さい、光沢感のある高画質な印刷画像が得られる。
本発明における活性光線硬化性インクは、室温(25℃)で固体であるため、記録媒体に着弾した直後からドットのエッジ部分から固化し色滲みを防止でき、かつ基材への接着性が良好である一方で、活性光線照射前にインクが固化すると、インク中に含まれる重合性モノマーの官能基が反応可能な距離に接近し難くなって、反応性が低下することがあるため、活性光線照射時にインクが完全には固化していない半溶融状態であることが好ましい。
なお、本発明でいう「室温で固体」とは、室温では流動性に乏しく外観上は、固体あるいはペースト状の半固体のように見えるが、加温することで液状化することを意味する。
前記記録ヘッド(6)は、室温(25℃)で固体の活性光線硬化性インクを吐出可能にするため、及び、活性光線硬化型インクの反応性低下防止のため、加熱手段を有することが好ましい。
記録ヘッド(6)の温度は、用いるインクにもよるが、30℃以上100℃以下であることが好ましく、50℃以上70℃以下であることがより好ましい。
30℃未満では、インク吐出安定性が低下することがあり、100℃を超えると色滲みが生じることがある。
前記送風部(7)からインクに吹き付ける気体の風速は、インクの粘度等にもよるが、風速3m/sec以上15m/sec以下であることが好ましく、5m/sec以上10m/sec以下であることがより好ましい。3m/sec未満では、着弾ドットの高さが揃えられず光沢が低下することがあり、15m/secを超えると画像が乱れることがある。
また、気体を吹き付ける時間は、送風量にもよるが0.05〜3秒程度であることが好ましい。
前記送風部(7)から吹き付ける気体は温風であることが好ましく、温風の温度は、インクの溶融温度(ワックスの融点(融点降下を示す場合は降下した温度))よりも1℃以上10℃以下低いことが好ましい。温風の温度をワックスの融点より低くすることにより、温風を吹き付けたときに必要以上にインクドットが変形し、にじみが生じることを回避することできるだけでなく、インクに十分な変形を生じさせ、ドット高さを抑え、凹凸形状がなく、光沢感のある高画質な印刷画像を得ることができる。
インクの溶融温度より10℃を超えて低いとインクドットが固化し、インクの反応性が低下して耐擦過性が低下することがある。
具体的には、用いるインクの溶融温度にもよるが、25℃以上90℃未満であることが好ましく、30℃以上60℃未満であることが好ましい。
前記送風部(7)は、発熱手段( 例えば電熱線、セラミックヒータ等) と組み合わされ、温風を供給するようにしてもよいが、図2に示すように、照射部(8)からの排出風が排風供給路(9)を通して、送風部(7)に供給するようにすることが、コンパクトかつ低コスト化が可能になり好ましい。
また、前記記録媒体搬送部(3)は、記録媒体(5)を加熱する手段を有するものであることが好ましい。
前記記録媒体(5)は、浸透性、非浸透性を問わずに、幅広い記録媒体が使用でき、例えば、各種紙、金属、缶、プラスチック、紙、木質材、無機質材、塗装板、ラミネート板、PETのフィルムなどが挙げられる。
また、本発明に係る他のインクジェット記録装置の概略構成図を図3に示す。
4つの記録ヘッド(6)は、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの活性光線硬化型インクを記録媒体(5)に印字する。本実施形態の記録装置(1)は、図1と同様に記録媒体(5)を記録媒体供給部(2)から記録媒体搬送部(3)を介して記録媒体スタッカ部(4)へと搬送する。活性光線硬化型インクが着弾した記録媒体(5)は、記録媒体搬送部(3)によって搬送され、それぞれの送風部(7)において、着弾ドット高さが低くなるように風圧で押し付けられ、直後にそれぞれの照射部(8)にて硬化される。
この様な構成にすることによりインクが各色毎に硬化されるので、色間の滲みがなく、鮮明な画像を得ることができる。
次に、本発明における活性光線硬化型インクについて説明する。
本発明における活性光線硬化型インクは、室温(25℃)で固体であり、加温することで溶融して液状化するものであり、インクジェット記録が可能なものである。
液状化する温度は、30℃以上90℃以下であることが好ましい。30℃未満であると取り扱い時に液状であるため汚れが生じることがあり、90℃を超えると消費エネルギーが大きくなる。
また、記録ヘッドからインクを吐出するときの液状化したインクの粘度は、5mPa・s以上20mPa・s以下であることが好ましい。
前記活性光線硬化型インクは、活性光線(特に紫外線)重合性モノマーを含有するものであり、ビヒクルに、室温で固体の重合性モノマーを用いる方法や、室温で液体の重合性モノマーに室温で固体の成分(例えばワックスのような熱溶融性の材料)を添加することにより作製することができ、必要に応じて、着色剤、ワックス、重合開始剤(光反応開始剤)及び、その他の成分を含有してなる。
なお、インク組成においては、添加剤(界面活性剤、重合禁止剤、など)や着色剤(顔料や染料、など)を含まない溶媒成分を、一般的に「ビヒクル」と表現する場合がある。
前記室温で固体の重合性モノマーとしては、メトキシポリエチレングリコールメタクリレート、2−メタクリロイロキシエチルヘキサヒドロフタル酸、n−ステアリルメタクリレート、ステアリルアクリレート、イオン系(メタ)アクリレート、1−アダマンチルアクリレート、1−アダマンチルメタクリレート、シクロヘキサンジメタクリレート、ポリエチレングリコール1000ジメタクリレート、トリス(アクリロキシエチル)イソシアネート、メトキシポリエチレングリコール1000メタクリレート、ポリエチレングリコール1000ジメタクリレート、などが挙げられる。具体的には、ライトエステル041MA、ライトエステルHO−HH、ライトエステルS(共栄社化学製)、STA,GLBT,1−AdA、1−AdMA(大阪有機化学工業製)、CD586D、CD401、SR740(サートマー製)、TEICA(GX−8430)、MPEM−1000、PEM−1000、BR−42M(GX−6094)(第一工業製薬製)、AM−230G、M−230G、S、23G、BPE−1300、DOD、A−DOD、A−1000(新中村化学製)などが挙げられる。
また、熱溶融性の材料と共に用いる場合は、ラジカル光重合開始剤、酸発生剤、塩基発生剤から発生する開始種により重合反応を起こさせる各種公知のラジカル重合性のモノマーもしくはオリゴマーを使用することができ、ラジカル重合性モノマーとしては、(メタ)アクリレート類、(メタ)アクリルアミド類、芳香族ビニル類、内部二重結合を有する化合物(マレイン酸など)等が挙げられる。
単官能の(メタ)アクリレート類の具体例として、ヘキシル(メタ)アクリレート、2‐エチルヘキシル(メタ)アクリレート、tert‐オクチル(メタ)アクリレート、イソアミル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、イソステアリル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、4‐n‐ブチルシクロヘキシル(メタ)アクリレート、ボルニル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、2‐エチルヘキシルジグリコール(メタ)アクリレート、ブトキシエチル(メタ)アクリレート、2‐クロロエチル(メタ)アクリレート、4‐ブロモブチル(メタ)アクリレート、シアノエチル(メタ)アクリレート、ブトシキメチル(メタ)アクリレート、3‐メトキシブチル(メタ)アクリレート、アルコキシメチル(メタ)アクリレート、アルコキシエチル(メタ)アクリレート、2‐(2‐メトキシエトキシ)エチル(メタ)アクリレート、2‐(2‐ブトキシエトキシ)エチル(メタ)アクリレート、2,2,2‐トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、1H,1H,2H,2H‐パーフルオロデシル(メタ)アクリレート、4‐ブチルフェニル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート、2,4,5‐テトラメチルフェニル(メタ)アクリレート、4‐クロロフェニル(メタ)アクリレート、フェノキシメチル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、グリシジロキシブチル(メタ)アクリレート、グリシジロキシエチル(メタ)アクリレート、グリシジロキシプロピル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート、2‐ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、3‐ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2‐ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2‐ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4‐ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、トリメトキシシリルプロピル(メタ)アクリレート、トリメチルシリルプロピル(メタ)アクリレート、ポリエチレンオキシドモノメチルエーテル(メタ)アクリレート、オリゴエチレンオキシドモノメチルエーテル(メタ)アクリレート、ポリエチレンオキシド(メタ)アクリレート、オリゴエチレンオキシド(メタ)アクリレート、オリゴエチレンオキシドモノアルキルエーテル(メタ)アクリレート、ポリエチレンオキシドモノアルキルエーテル(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコール(メタ)アクリレート、ポリプロピレンオキシドモノアルキルエーテル(メタ)アクリレート、オリゴプロピレンオキシドモノアルキルエーテル(メタ)アクリレート、2‐メタクリロイロキシエチルコハク酸、2‐メタクリロイロキシヘキサヒドロフタル酸、2‐メタクリロイロキシエチル‐2‐ヒドロキシプロピルフタレート、ブトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、トリフロロエチル(メタ)アクリレート、パーフロロオクチルエチル(メタ)アクリレート、2‐ヒドロキシ‐3‐フェノキシプロピル(メタ)アクリレート、EO変性フェノール(メタ)アクリレート、EO変性クレゾール(メタ)アクリレート、EO変性ノニルフェノール(メタ)アクリレート、PO変性ノニルフェノール(メタ)アクリレート、EO変性‐2‐エチルヘキシル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
単官能の(メタ)アクリルアミド類の例としては、(メタ)アクリルアミド、N−メチル(メタ)アクリルアミド、N−エチル(メタ)アクリルアミド、N−プロピル(メタ)アクリルアミド、N−n−ブチル(メタ)アクリルアミド、N−t−ブチル(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−イソプロピル(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリロイルモルホリン等が挙げられる。
単官能の前記芳香族ビニル類の具体例としては、スチレン、メチルスチレン、ジメチルスチレン、トリメチルスチレン、エチルスチレン、イソプロピルスチレン、クロルメチルスチレン、メトキシスチレン、アセトキシスチレン、クロルスチレン、ジクロルスチレン、ブロムスチレン、ビニル安息香酸メチルエステル、3−メチルスチレン、4−メチルスチレン、3−エチルスチレン、4−エチルスチレン、3−プロピルスチレン、4−プロピルスチレン、3−ブチルスチレン、4−ブチルスチレン、3−ヘキシルスチレン、4−ヘキシルスチレン、3−オクチルスチレン、4−オクチルスチレン、3−(2−エチルヘキシル)スチレン、4−(2−エチルヘキシル)スチレン、アリルスチレン、イソプロペニルスチレン、ブテニルスチレン、オクテニルスチレン、4−t−ブトキシカルボニルスチレン、4−メトキシスチレン、4−t−ブトキシスチレン等が挙げられる。
二官能の(メタ)アクリレートの具体例として、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,10−デカンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、2,4−ジメチル−1,5−ペンタンジオールジ(メタ)アクリレート、ブチルエチルプロパンジオール(メタ)アクリレート、エトキシ化シクロヘキサンメタノールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングルコールジ(メタ)アクリレート、オリゴエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、2−エチル−2−ブチル−ブタンジオ−ルジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、EO変性ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールFポリエトキシジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、オリゴプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、2−エチル−2−ブチルプロパンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジ(メタ)アクリレート、プロポキシ化エトキシ化ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
三官能の(メタ)アクリレートの具体例として、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンのアルキレンオキサイド変性トリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリス((メタ)アクリロイルオキシプロピル)エーテル、イソシアヌル酸アルキレンオキサイド変性トリ(メタ)アクリレート、プロピオン酸ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、トリス((メタ)アクリロイルオキシエチル)イソシアヌレート、ヒドロキシピバルアルデヒド変性ジメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ソルビトールトリ(メタ)アクリレート、プロポキシ化トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、エトキシ化グリセリントリ(メタ)アクリレート等を挙げることができ、1種、または2種以上を混合して用いることができる。記録媒体への密着性に優れるオリゴマーやプレポリマーを添加してもよい。
室温で液体の重合性モノマーを主成分とした、活性光線硬化型インクの代表的なものとしては「ラジカル重合型インク」「カチオン重合型インク」、及び「アニオン重合型インク」がある。
ラジカル重合型インクはラジカル反応性化合物(ラジカルモノマー)と重合開始剤としての光ラジカル開始剤とを含むものである。
カチオン重合型インクはカチオン反応性化合物(カチオンモノマー)と重合開始剤としての光酸発生剤とを含むものである。
アニオン重合型インクはアニオン反応性化合物(アニオンモノマー)と重合開始剤としての光塩基発生剤とを含むものである。
以下では、これらの各インクについて説明する。
<ラジカル重合型インク>
ラジカル光重合開始剤としては、ベンゾインエーテル系、アセトフェノン系,ベンゾフェノン系、ベンゾフェノン、チオキサントン系、その他アシルホスフィンオキサイド、メチルフェニルグリオキシレート等の特殊グループがあり、ベンゾインアルキルエーテル、ベンジルメチルケタール、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン(略称 αヒドロキシケトン)、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン(A),ベンゾフェノン(B)ブレンド(略称 α−ヒドロキシケトンブレンド)、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン2(略称 α−ヒドロキシケトン)、pイソプロピルαヒドロキシイソブチルフェノン、1,1ジクロロアセトフェノン、2クロロチオキサントン、等が挙げられる。
具体的には、バイキュア10、30、55(ストウファー)、KAYACURE BP−100、KAYACURE BMS、KAYACURE DETX−S、KAYACURE CTX、KAYACURE 2−EAQ、KAYACURE DMBI、KAYACURE EPA(日本化薬)、イルガキュア127、184、819、907、369、379、500、2959、ダロキュア1173、MBF、TPO(BASF)、カウンタキュアCTX、カウンタキュアBMS、カウンタキュアITX、カウンタキュアPDO、カウンタキュアBEA、DMB(ワードブレンキンソップ)、サンキュアーIP、BTTP(日本油脂)等がある。その他、光開始剤含有タイプの光硬化型樹脂を使用しても良い。
<カチオン重合型インク>
カチオン重合型インクに適用できる酸発生剤は、紫外線等のエネルギー線を受けることにより重合を開始させる物質を生成する化合物であれば良く、オニウム塩であるアリールスルフォニウム塩やアリールヨウドニウム塩が好適に使用できる。さらに必要に応じて、N−ビニルカルバゾール、チオキサントン化合物、9,10−ジブトキシアントラセン等のアントラセン化合物等の光増感剤を併用できる。
カチオン重合型インクに用いるエポキシ化合物としては、例えばビスフェノールA型エポキシ、ビスフェノールBA型エポキシ、ビスフェノールF型エポキシ、ビスフェノールAD型エポキシ、フェノールノボラック型エポキシ、クレゾールノボラック型エポキシ、脂環式エポキシ、フルオレン系エポキシ、ナフタレン系エポキシ、グリシジルエステル化合物、グリシジルアミン化合物、複素環式エポキシ、αオレフィンエポキシ等を挙げることができる。
特に脂環式エポキシ化合物は、粘度が低く且つ硬化速度が速く本発明のカチオン重合型インク組成物に好適に適用できる。例えば、3,4−エポキシシクロヘキセニルメチル−3’、4’−エポキシシクロヘキセンカルボキシレート及びこのε−カプロラクトン変成物、ビス−(3,4エポキシシクロヘキシルメチル)アジペート、1,2:8,9ジエポキシリモネン、ビニルシクロヘキセンモノオキサイド1,2−エポキシ−4−ビニルシクロヘキサンが好適に使用できる。
カチオン重合型インクに用いるオキセタン化合物としては、インクに要求される特性に応じて適宜選択すれば良く、特に基材への密着性が特に重要となる場合は3−エチル−3−(フェノキシメチル)オキタセンが好適に使用できる。
カチオン重合型インクは、必要に応じてビニルエーテル化合物を混合することができる
。好適に添加できるビニルエーテルとして例えば、2−エチルヘキシルビニルエーテル、ブタンジオール−1,4−ジビニルエーテル、シクロヘキサンジメタノールモノビニルエーテル、ジエチレングリコールモノビニルエーテル、ジエチレングリコールモノビニルエーテル、ジエチレングリコールジビニルエーテル、ジプロピレングリコールジビニルエーテル、ドデシルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、ヘキサンジオールジビニルエーテル、ヒドロキシブチルビニルエーテル、ヒドロキシエチルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテル、メチルビニルエーテル、オクタデシルビニルエーテル、プロピルビニルエーテル、トリエチレングリコールジビニルエーテル、ビニル4−ヒドロキシブチルエーテル、ビニルシクロヘキシルエーテル、ビニルプロピオネート、ビニルカルバゾール、ビニルピロリドン等が挙げられ、1種、または2種以上を混合して用いることができる。これらはいずれも記録媒体へのぬれ性が良好で広範囲の各種被着体物質に対し密着性に優れる。
更に、低粘度化および高速化のために水および溶剤を添加しても良い。インク組成物の構成成分をいずれも良く溶解させ、印字後は速やかに蒸発するものであればいずれの溶剤でも良い。このために使用する溶剤は、ケトンおよび/またはアルコールを主溶剤とするのが好ましく、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、メタノール、エタノール、イソプロパノール等を単独又は混合さらに水との混合溶剤として使用するのが好ましい。
カチオン重合型インクの反応性成分として、必要に応じてプロペニルエーテル及びブテニルエーテルを配合できる。例えば1−ドデシル−1−プロペニルエーテル、1−ドデシル−1−ブテニルエーテル、1−ブテノキシメチル−2−ノルボネン、1−4−ジ(1−ブテノキシ)ブタン、1,10−ジ(1−ブテノキシ)デカン、1,4−ジ(1−ブテノキシメチル)シクロヘキサン、ジエチレングリコールジ(1−ブテニル)エーテル、1,2,3−トリ(1−ブテノキシ)プロパン、プロペニルエーテルプロピレンカーボネート等が好適に適用できる。
<アニオン重合型インク>
アニオン重合型インクに適用できる塩基発生剤としては、o−ニトロベンジルカーバメート、α,α−ジメチルベンジルカーバメート、α−ケトカーバメート誘導体、N−ヒドロキシイミドカーバメート、などの第一級アミンまたは第二級アミンや、フェニルグリオキシレートのアンモニウム塩、ベンズヒドリルアンモニウム塩、N−ベンゾフェノンメチル−トリ−N−アルキルアンモニウムホウ酸塩、第四級α−アンモニウムアセトフェノン塩のホウ酸塩、ジチオカーバメート、チオシアナート、および他の対イオン、またはアミンイミド誘導体からなる塩が挙げられる。
具体的には、みどり化学株式会社製のANC−101(アニソイン−N−シクロヘキシルカーバメート、NBC-101(2−ニトロベンジル−N−シクロヘキシカーバメートが適する。
特に、ANC−101は硬化時の黄味が小さく、クリアインクにおいて有効である。
光重合開始助剤としては、トリエタノールアミン、2ジメチルアミノ安息香酸エチル、4ジメチルアミノ安息香酸イソアミル、重合性3級アミン等が挙げられる。また、アニオン重合は反応速度が若干遅いため、ラジカル重合反応との組合せを併用する場合がある。モノマーとしては、アニオン重合性を有するモノマーであれば、特に限定されないが、アニオン重合性モノマーとしては、エポキシ類が挙げられる。
また、ラジカル重合性であると共にアニオン重合性を有するモノマーも用いることが可能であり、(メタ)アクリル酸類、(メタ)アクリルアミド類、芳香族ビニル類、内部二重結合を有する化合物(マレイン酸など)等が挙げられる。二種以上のモノマーを併用してもよい。
アニオン反応性化合物と光塩基発生剤の組合せの系では、弱塩基でも反応が進むため、カチオン系と違い、腐食は問題にならないが、反応が非常に遅いことがあり、活性光線硬化型インクの固化による反応性の低下を防止するため、インクを充分加熱することが好ましい。
前記重合開始剤の含有量は、照射する活性光線、用いるインクや重合開始剤の種類にもよるが5wt%以上15wt%以下であることが好ましい。
5wt%未満であると充分重合できない場合があり、15wt%を超えると保存安定性が低下し、重合禁止剤の添加が必要になり、重合禁止剤の種類によっては、インクが黄色くなったり、反応残存基による臭気が残ったりすることがある。
<ワックス>
また、活性光線硬化型インクは、ワックスを含有することで、インクを室温で固体にすることができ、また、ワックスの溶融によりワックスが溶媒となり、反応性が向上し、高い画像品質と安定した印刷適性を達成することができる。
前記ワックスの融点は、30℃以上90℃以下であることが好ましく、40℃以上70℃以下であることがより好ましい。30℃未満では、色滲みが生じることがあり、90℃を超えると消費エネルギーが大きくなる。
前記ワックスは、親水性官能基を有するものであることが好ましい。
親水性官能基を有するワックスの例としては、クエン酸飽和脂肪酸モノグリセライド、プロピレングリコールモノベヘン酸エステル、グリセリンモノ脂肪酸エステル、グリセリンジ脂肪酸エステル、ソルビタンモノ脂肪酸エステル、コハク酸脂肪酸モノグリセライド、グリセリンモノアセトモノ脂肪酸エステルなどが挙げられる。具体的には、クエン酸飽和脂肪酸モノグリセライド「ポエムK−30」、プロピレングリコールモノベヘネート「リケマールPB−100」グリセリンモノ脂肪酸エステル「ポエムPV−100」、グリセリンジ脂肪酸エステル「リケマールS−200」、ソルビタンモノ脂肪酸エステル「ポエムS−250」、コハク酸脂肪酸モノグリセライド「ポエムB−10」、グリセリンモノアセトモノ脂肪酸エステル「ポエムG−508」(理研ビタミン社製)などの市販品を使用できる。
ワックスの含有量は、インク全体に対して5wt%以上15wt%以下であることが好ましく、5wt%以上10wt%以下であることがより好ましい。
ワックスの含有量を比較的低くすることにより、高い光重合性を達成することができるとともに、インクジェット記録方法における安定した吐出が可能である。更に、インクに気体を吹き付けたときに、インクに十分な変形が生じ、ドット高さを抑え、凹凸形状が無く、光沢感のある高画質な印刷画像を得ることができる。
<着色剤>
本発明に用いる着色剤としては、上記ビヒクルに良分散して耐候性に優れた顔料が望ましい。特に限定されるわけではないが、例えばカラーインデックスに記載される下記の番号の有機又は無機顔料が使用できる。
赤あるいはマゼンタ顔料としては、Pigment Red 3、5、19、22、31、38、43、48:1、48:2、48:3、48:4、48:5、49:1、53:1、57:1、57:2、58:4、63:1、81、81:1、81:2、81:3、81:4、88、104、108、112、122、123、144、146、149、166、168、169、170、177、178、179、184、185、208、216、226、257、Pigment Violet 3、19、23、29、30、37、50、88、Pigment Orange 13、16、20、36、青またはシアン顔料としては、pigment Blue 1、15、15:1、15:2、15:3、15:4、15:6、16、17-1、22、27、28、29、36、60、緑顔料としては、Pigment Green 7、26、36、50、黄顔料としては、Pigment Yellow1、3、12、13、14、17、34、35、37、55、74、81、83、93、94,95、97、108、109、110、128、137、138、139、150、151、153、154、155、157、166、167、168、180、185、193、黒顔料としては、Pigment Black 7、28、26などが目的に応じて使用できる。
具体的に商品名を示すと、例えば、クロモファインイエロー2080、5900、5930、AF-1300、2700L、クロモファインオレンジ3700L、6730、クロモファインスカーレット6750、クロモファインマゼンタ6880、6886、6891N、6790、6887、クロモファインバイオレット RE、クロモファインレッド6820、6830、クロモファインブルーHS-3、5187、5108、5197、5085N、SR-5020、5026、5050、4920、4927、4937、4824、4933GN-EP、4940、4973、5205、5208、5214、5221、5000P、クロモファイングリーン2GN、2GO、2G-550D、5310、5370、6830、クロモファインブラックA-1103、セイカファストエロー10GH、A-3、2035、2054、2200、2270、2300、2400(B)、2500、2600、ZAY-260、2700(B)、2770、セイカファストレッド8040、C405(F)、CA120、LR-116、1531B、8060R、1547、ZAW-262、1537B、GY、4R-4016、3820、3891、ZA-215、セイカファストカーミン6B1476T-7、1483LT、3840、3870、セイカファストボルドー10B-430、セイカライトローズR40、セイカライトバイオレットB800、7805、セイカファストマルーン460N、セイカファストオレンジ900、2900、セイカライトブルーC718、A612、シアニンブルー4933M、4933GN-EP、4940、4973(大日精化工業製)、KET Yellow 401、402、403、404、405、406、416、424、KET Orange 501、KET Red 301、302、303、304、305、306、307、308、309、310、336、337、338、346、KET Blue 101、102、103、104、105、106、111、118、124、KET Green 201(DIC製)、Colortex Yellow 301、314、315、316、P-624、314、U10GN、U3GN、UNN、UA-414、U263、Finecol YellowT-13、T-05、Pigment Yellow1705、Colortex Orange 202、Colortex Red101、103、115、116、D3B、P-625、102、H-1024、105C、UFN、UCN、UBN、U3BN、URN、UGN、UG276、U456、U457、105C、USN、Colortex Maroon601、Colortex BrownB610N、Colortex Violet600、Pigment Red 122、Colortex Blue516、517、518、519、A818、P-908、510、Colortex Green402、403、Colortex Black 702、U905(山陽色素製)、Lionol Yellow1405G、Lionol Blue FG7330、FG7350、FG7400G、FG7405G、ES、ESP-S(東洋インキ製造製)、Toner Magenta E02、Permanent RubinF6B、Toner Yellow HG、Permanent Yellow GG-02、Hostapeam BlueB2G(ヘキストインダストリ製)、カーボンブラック#2600、#2400、#2350、#2200、#1000、#990、#980、#970、#960、#950、#850、MCF88、#750、#650、MA600、MA7、MA8、MA11、MA100、MA100R、MA77、MA220、#52、#50、#47、#45、#45L、#40、#33、#32、#30、#25、#20、#10、#5、#44、CF9、(三菱化学製)などが挙げられる。
顔料の添加量はインク100重量部に対して1〜20重量部が適量である。0.1重量部未満では画像品質が低下し、20重量部より多いとインク粘度特性に悪影響を与える。また、色の調整等で2種類以上の着色剤を適時混合して使用できる。
本発明のインク組成物に更に機能性を発現するため、各種の重合促進剤、増感剤、光安定化剤、表面処理剤、界面活性剤、粘度低下剤、酸化防止剤、老化防止剤、架橋促進剤、重合禁止剤、可塑剤、防腐剤、pH調整剤、消泡剤、保湿剤、分散剤、染料等を混合することができる。
例えば、重合促進剤としてはアミン化合物を使用することができる。
具体的にはp−ジメチルアミノ安息香酸エチル、p−ジメチルアミノ安息香酸−2−エチルヘキシル、p−ジメチルアミノ安息香酸メチル、安息香酸−2−ジメチルアミノエチル、p−ジメチルアミノ安息香酸ブトキシエチルなどがあげられるが、これらに限定するものではない。
また、重合禁止剤としては、4−メトキシ−1−ナフトール、メチルハイドロキノン、ハイドロキノン、t−ブチルハイドロキノン、ジーメトキノンt−ブチルハイドロキノン、フェノチアジン、2,2‘−ジヒドロキシー3,3’−ジ(αーメチルシクロヘキシル)ー5,5’−ジメチルジフェニルメタン、p−ベンゾキノン、ジーt−ブチルジフェニルアミン、9,10−ジーnーブトキシシアントラセン、4,4’―[1,10−ジオキソー1,10−デカンジイルビス(オキシ)]ビス[2,2,6,6ーテトラメチル]−1−ピペリジニルオキシなどを使用することができる。
分散剤としては日本ルーブリゾール社性ソルスパース、楠本化成社製ディスパロン、味の素ファインテック社製アジスパーなどの市販品が使用できる。
上記したビヒクル、着色剤及びその他の成分の混合、分散には、ビーズミル、ホモジナイザを用いることが多いが、周知の各種の粉砕又は分散装置が特に制限なく使用できる。
これらには、高速回転ミル、ローラーミル、容器駆動媒体ミル、媒体撹拌ミル、ジェットミル等の区分があり、例えば、ハイスピードデイスパーサ、インペラデイスパーザ、ゲートミキサ、ビーズミル、サンドミル、パールミル、コブラミル、ピンミル、モリネックスミル、撹拌ミル、ユニバーサルミル、センチュリーミル、プレッシャミル、アジテータミル、2本ロールエクストルーダ、2本ロールミル、3本ロールミル、ニッチェミル、ニーダ、ミキサ、コロイドミル、ストーンミル、ケーデイミル、遊星ミル、ボールミル、パドルミキサ、アトライター、フロージェットミキサ、スラッシャーミル、ペグミル、マイクロフルダイザ、クレアミックス、ライノミル、ピン付きビーズミル、横型ビーズミル等がある。
以下、本発明を実施例により詳細に説明するが、本発明は下記実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
ポリエトキシ化テトラメチロールメタンテトラアクリレート 20重量部
(新中村化学製、ATM−35E)
アクリロイルモルホリン 50重量部
(興人社製、ACMO)
2−ヒドロキシエチルアクリルアミド 20重量部
(興人社製、HEAA)
ポリエチレングリコールジメタクリレート 10重量部
(共栄社化学社製、ライトエステル9EG)

上記の材料をホモジナイザ(日立工機製HG30)用いて均質になるまで混合した後、ワックスとして、クエン酸飽和脂肪酸モノグリセライド(理研ビタミン社製「ポエムK−30」融点約60℃)を10重量部追加し、ホットスターラを70℃に設定して混合し、均質な配合品混合物を得た。

次に、配合品混合物に下記の材料を加え、均質になるまで混合・分散し、続いて80℃に加温してろ過を行い、不純物等を除去して均質な室温固体状黒インク組成物1を得た。
黒インク組成物1の粘度は15.2mPa・sであった。

配合品混合物 100重量部
カーボンブラック 1重量部
(三菱化学社製#5B)
極性基含有高分子分散剤 1重量部
(日本ルーブリゾール社製ソルスパース32000)
重合開始剤 10重量部
(チバジャパン社製Irugacure379)
黒インク組成物1を、加熱手段を備えたリコープリンティングシステムズ(株)製GEN4ヘッドを用い、下記の条件で画像を形成した。

ヘッドの温度:60℃
解像度:150×150dpi 及び 600×600dpi
被記録媒体(白PET)搬送速度:100mm/sec
送風空気の風速:5m/sec
送風空気の温度:約40℃
UV照射器(InetegrationTechnology社SubZero085(Aバルブ使用))
150×150dpiの画像のドット平坦化の様子を観察した結果、約3μmのドット高さで均一なドット形状が得られた。
600×600dpiのベタ印刷では、均一な光沢感のあるベタ画像を得ることができた。
[実施例2]
室温固体状黒インク組成物1のワックスを、プロピレングリコールモノベヘネート(理研ビタミン社製「リケマールPB−100」融点約58℃)に代える他は実施例1と同様にして室温固体状黒インク組成物2を得た。
黒インク組成物2の粘度は14.8mPa・sであった。
黒インク組成物2を、加熱手段を備えたリコープリンティングシステムズ(株)製GEN4ヘッドを用い、下記の条件で画像を形成した。

ヘッドの温度:60℃
解像度:150×150dpi 及び 600×600dpi
被記録媒体(白PET)搬送速度:100mm/sec
送風空気の風速:10m/sec
送風空気の温度:約40℃
UV照射器(InetegrationTechnology社SubZero085(Aバルブ使用))
150×150dpiの画像のドット平坦化の様子を観察した結果、約3μmのドット高さで均一なドット形状が得られた。
600×600dpiのベタ印刷では、均一な光沢感のあるベタ画像を得ることができた。
[実施例3]
室温固体状黒インク組成物1のワックスを、コハク酸脂肪酸モノグリセライド(理研ビタミン社製「ポエムB−10」融点約66℃)に代える他は実施例1と同様にして室温固体状黒インク組成物3を得た。
黒インク組成物3の粘度は17.3mPa・sであった。
黒インク組成物3を、加熱手段を備えたリコープリンティングシステムズ(株)製GEN4ヘッドを用い、下記の条件で画像を形成した。
送風は、UV照射器を冷却するための排出風をアルミ製のジャバラ/排風供給路を通して行なった。

ヘッドの温度:60℃
解像度:150×150dpi 及び 600×600dpi
被記録媒体(白PET)搬送速度:500mm/sec
送風空気の風速:5m/sec
送風空気の温度:約40℃
UV照射器(InetegrationTechnology社SubZero085(Aバルブ使用))
150×150dpiの画像のドット平坦化の様子を観察した結果、約3μmのドット高さで均一なドット形状が得られた。
600×600dpiのベタ印刷では、均一な光沢感のあるベタ画像を得ることができた。
[比較例1]
アクリロイルモルホリン 100重量部
(興人製、ACMO)
ラジカル光重合開始剤 10重量部
(BASF製、ルシリンTPO)
ブラック加工顔料 6重量部
(BASF製、MICROLITH Black−CK)
分散剤 2重量部
(日本ルーブリゾール製、ソルスパース32000)

上記材料をダイノーミル(シンマルエンタープライゼス製MULTI-LAB型)およびホモジナイザ(日立工機製HG30)を用いて、均質な混合物が得られるまで混合、分散し、続いて80℃に加温してろ過を行い、不純物等を除去して均質な室温(25℃)で液体の黒インク組成物4を得た。
黒インク組成物4を、加熱手段を備えたリコープリンティングシステムズ(株)製GEN4ヘッドを用い、下記の条件で画像を形成した。

ヘッドの温度:60℃
解像度:150×150dpi 及び 600×600dpi
被記録媒体(白PET)搬送速度:500mm/sec
送風なし
UV照射器(InetegrationTechnology社SubZero085(Aバルブ使用))
150×150dpiの画像のドット平坦化の様子を観察した結果、ドット高さが約10μmのドット形状となった。
600×600dpiのベタ印刷では、光沢感のないザラザラした低画質のベタ画像となった。
[比較例2]
黒インク組成物4を、加熱手段を備えたリコープリンティングシステムズ(株)製GEN4ヘッドを用い、下記の条件で画像を形成した。

ヘッドの温度:60℃
解像度:150×150dpi
被記録媒体(白PET)搬送速度:500mm/sec
送風空気の風速:5m/sec
送風空気の温度:約40℃
UV照射器(InetegrationTechnology社SubZero085(Aバルブ使用))
ドット平坦化の様子を観察した結果、約3μmのドット高さであったが、ドット形状が不均一となった。
[比較例3]
黒インク組成物1を、加熱手段を備えたリコープリンティングシステムズ(株)製GEN4ヘッドを用い、下記の条件で画像を形成した。

ヘッドの温度:60℃
解像度:150×150dpi 及び 600×600dpi
被記録媒体(白PET)搬送速度:100mm/sec
送風なし
UV照射器(InetegrationTechnology社SubZero085(Aバルブ使用))
150×150dpiの画像のドット平坦化の様子を観察した結果、ドット高さが約10μmのドット形状となった。
600×600dpiでベタ印刷では、光沢感のないザラザラした低画質のベタ画像となった。
1 記録装置
2 記録媒体供給部
3 記録媒体搬送部
4 記録媒体スタッカ部
5 記録媒体
6 記録ヘッド部
7 送風部
8 照射部
9 排風供給路
特開2007−105382号公報 特開2007−083566号公報 特開2007−144759号公報 特開2004−306425号公報 特開2008−179136号公報 特開2008−044235号公報 特開2002−137375号公報

Claims (4)

  1. 記録媒体上に活性光線硬化型インクを吐出し画像を形成する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドにより前記記録媒体上に吐出された活性光線硬化型インクに気体を吹き付ける装置と、
    活性光線を照射する活性光線照射装置と、を有し、
    前記気体が、照射部からの排出風が排風供給路を通して、送風部に供給されることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記気体を吹き付ける風速が、3m/sec以上15m/sec以下であり、
    前記気体を吹き付ける時間が、0.05秒間以上3秒間以下である請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記画像に吹き付ける気体の温度が、25℃以上90℃未満である請求項1から2のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記活性光線硬化型インクが、ワックスを含有し、かつ室温(25℃)で固体であり、
    前記画像に吹き付ける気体の温度が、前記ワックスの融点より低い請求項1から3のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
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