JP2016174295A - 無線通信機器および無線通信機器の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】一旦端末モードで通常動作した後でも、無線通信設定を容易に行うことが可能な無線通信機器および無線通信機器の制御方法を提供する。【解決手段】本発明の無線通信機器を適用したプリンター1は、端末モードとAPモードで動作する通信部110と、通信部110の接続先を探索する探索部120と、通信部110が端末モードのとき、予め登録された接続先との接続を所定の期間確立できない場合は、通信部110をAPモードに移行させ、その後探索部120により接続先が発見された場合は、通信部110を端末モードで動作させる制御部140と、を備える。【選択図】図4
Description
本発明は、通信モードを切り替えて動作可能な無線通信機器および無線通信機器の制御方法に関する。
従来、この種の技術として特許文献1が知られている。特許文献1には、アクセスポイント(基地局)として動作するアクセスポイントモード(以下、「APモード」と記載する,特許文献1では「基地局モード」と記載)と、端末として動作する端末モードと、を切り替えてネットワークに接続可能な無線通信機器であって、ネットワークのアクセスポイントに端末モードで接続する接続手段と、接続手段が接続したアクセスポイントから当該アクセスポイントに接続する任意の端末の通信状態を示す通信情報を受信する受信手段と、受信した通信情報に基づいて端末モードからAPモードへ切り替える制御手段と、を備える無線通信機器が開示されている。この構成により、例えば任意の端末とアクセスポイントとの接続が切断されたことを示す通信情報を受信した場合、無線通信機器が端末モードからAPモードへ自動的に切り替わるため、通信可能エリアを動的に拡張できる。
ところで、このようなAPモードと端末モードを切り替えて動作させる無線通信機器として、APモード時に初期の無線通信設定を行い、端末モードで通常動作を行う無線インターフェースプリンターが知られている。例えば、工場出荷状態ではAPモードで起動し、無線通信設定が行われると端末モードで起動する仕様の場合、一旦端末モードで通常動作すると、無線通信設定をやり直そうとした場合にAPモードに切り替えなければならないため、特別な操作を行って工場出荷状態に戻す必要がある。そこで、特許文献1の技術を適用して端末モードからAPモードに切り替えることも考えられるが、アクセスポイントと接続可能な任意の端末を用意してアクセスポイントとの通信状態を変化させるなどの手間が必要となり、やはり面倒である。
本発明は、上記の問題点に鑑み、一旦端末モードで通常動作した後でも、無線通信設定を容易に行うことが可能な無線通信機器および無線通信機器の制御方法を提供することを目的とする。
本発明の無線通信機器は、第1の無線通信モードと第2の無線通信モードで動作する通信部と、通信部の接続先を探索する探索部と、通信部が第1の無線通信モードのとき、予め登録された接続先との接続を所定の期間確立できない場合は、通信部を第2の無線通信モードに移行させ、その後探索部により接続先が発見された場合は、通信部を第1の無線通信モードで動作させる制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明の無線通信機器の制御方法は、第1の無線通信モードと第2の無線通信モードで動作する通信部を備えた無線通信機器の制御方法であって、通信部が第1の無線通信モードでのとき、予め登録された接続先との接続を所定の期間確立できない場合は、通信部を第2の無線通信モードに移行させ、その後接続先を探索させて接続先が発見された場合は、通信部を第1の無線通信モードで動作させることを特徴とする。
本発明は、通信部が第1の無線通信モード(端末モード)のとき、予め登録された接続先との接続を所定の期間確立できない場合は、第2の無線通信モード(APモード)に自動的に移行させる。この構成により、一旦端末モードで通常動作した後でも、特別な操作(ボタン長押しなど)を必要とすることなく無線通信設定を行うことができる。また、第2の無線通信モードに移行した後、接続先(アクセスポイント)が発見された場合には第1の無線通信モードで動作させるため、第2の無線通信モードで無線通信設定を行った後、ユーザーが手動で第1の無線通信モードに切り替えるための操作(再起動操作など)を必要としない。また、例えば接続先の電源投入が遅れてしまい意図せず第2の無線通信モードに移行してしまった場合でも、接続先の発見により第1の無線通信モードで動作させるため、第2の無線通信モードに移行したまま第1の無線通信モードに復帰できなくなる不具合がない。
上記の無線通信機器において、制御部は、通信部を第2の無線通信モードに移行させた後、所定の時間間隔で第1の無線通信モードに移行させ、通信部が第1の無線通信モードで動作中に探索部に接続先を探索させ、接続先が発見された場合は、通信部を第1の無線通信モードのまま維持することを特徴とする。
本発明の構成によれば、第2の無線通信モードで動作中に接続先を探索不可能な一般的な無線LANモジュールを用いた場合でも、上述の効果(第2の無線通信モードに移行したまま第1の無線通信モードに復帰できなくなる不具合を解決できる、第1の無線通信モードに切り替える手間を省略できる)を奏することができる。
上記の無線通信機器において、所定の時間間隔は、第1の無線通信モードの継続時間L1と、第2の無線通信モードの継続時間L2との関係が、L1<L2となるような時間間隔であることを特徴とする。
本発明の構成によれば、第1の無線通信モードの継続時間L1よりも第2の無線通信モードの継続時間L2を長くすることで、接続先の探索を行いつつも無線通信設定の操作を妨げることがない。
上記の無線通信機器において、電源の種類を検出する電源検出部を備え、電源検出部の検出結果に応じて、継続時間L1および/または継続時間L2の値を可変することを特徴とする。
一般的に、第2の無線通信モード(APモード)の方が第1の無線通信モード(端末モード)よりも消費電力が大きい。本発明の構成によれば、例えば電池を用いた場合のL1/L2の値を、ACアダプターを用いた場合のL1/L2の値よりも大きくすることで、電池切れを抑制できる。
上記の無線通信機器において、制御部は、通信部を第2の無線通信モードに移行させた後、通信部が第2の無線通信モードで動作中に所定の時間間隔で探索部に接続先を探索させ、接続先が発見された場合は、通信部を第1の無線通信モードに移行することを特徴とする。
本発明は、第2の無線通信モードで動作中に接続先を探索可能な無線LANモジュールを用いることが前提である。このモジュールの機能は、一般的に通信可能エリアを拡張する目的に用いられるが、これを利用することで、第2の無線通信モードから第1の無線通信モードへの復帰を容易に行うことができる。
上記の無線通信機器において、印刷部を備え、制御部は、通信部を第2の無線通信モードに移行させた後、所定の期間内に接続先を発見できない場合、印刷部にその旨の情報を印刷させることを特徴とする。
本発明の構成によれば、第2の無線通信モードに移行して所定期間が経過した後も接続先を発見できない場合に、ユーザーに注意を促すことができる。例えば、「アクセスポイントに接続できません。アクセスポイントの電源を確認してください。」などのメッセージを印刷することが考えられる。
なお、接続先を発見できない場合だけでなく、第2の無線通信モードに移行して接続先を発見した場合にもその旨の情報(「APモードで接続先を発見しました。」などのメッセージ)を印刷しても良い。
なお、接続先を発見できない場合だけでなく、第2の無線通信モードに移行して接続先を発見した場合にもその旨の情報(「APモードで接続先を発見しました。」などのメッセージ)を印刷しても良い。
上記の無線通信機器において、第2の無線通信モードは、第1の無線通信モードの無線通信設定を行うモードであることを特徴とする。
本発明の構成によれば、第2の無線通信モード時に無線通信設定を行い、第1の無線通信モード時に通常動作を行う無線通信機器に、本発明を適用可能である。
[第1実施形態]
以下、添付の図面を参照して、本発明の無線通信機器および無線通信機器の制御方法について説明する。本実施形態では、本発明の無線通信機器をプリンター1に適用した場合を例示する。
以下、添付の図面を参照して、本発明の無線通信機器および無線通信機器の制御方法について説明する。本実施形態では、本発明の無線通信機器をプリンター1に適用した場合を例示する。
図1は、本発明の一実施形態に係る印刷システムSYの構成図である。印刷システムSYは、プリンター1と、携帯端末2と、アクセスポイント3と、を備える。また、これらは無線ネットワーク5を介して接続される。無線ネットワーク5は、例えばIEEE802.11xで規定される無線LAN(Local Area Network)であり、WiFi(登録商標)に準拠する。また、本実施形態のプリンター1、携帯端末2およびアクセスポイント3には、共通するネットワーク名(ESS−ID,SSIDなど)、認証/暗号化方式および暗号化キーが予め設定された状態にある。
プリンター1は、ユーザーによって携帯(運搬)可能なモバイル型の無線インターフェースプリンターである。また、携帯端末2は、タッチパネル21を搭載したタブレット端末である。携帯端末2は、例えばPOS(Point of sale)アプリケーションがインストールされ、POS端末として機能する。また、プリンター1は、携帯端末2から出力された印刷データを受信して会計レシートを発行するレシートプリンターとして機能する。この場合、プリンター1は、長尺状の用紙10(ロール紙)に対して印刷を行い、印刷済み部分を切断する構成となる。また、携帯端末2は、プリンター1の無線通信設定を行う機能を有する。詳細については、後述する。
アクセスポイント3は、無線ネットワーク5内のクライアント間における通信を中継する。アクセスポイント3が、ビーコン(Beacon)信号を定期的に無線ネットワーク5に送信すると、クライアント(プリンター1または携帯端末2)は、ネットワーク名を問い合わせるプローブ要求をアクセスポイント3に送信する。アクセスポイント3は、同じネットワーク名である場合、プローブ応答を送信する。これにより、両者は互いの存在を認識する。以下、クライアントがアクセスポイント3に対しプローブ要求を送信する動作を「アクセスポイント3の探索」と称する。また、クライアントがアクセスポイント3からプローブ応答を受信する動作を「アクセスポイント3の発見」と称する。その後、アクセスポイント3は、予め設定された認証方式を用いて正式なクライアントであるか否かの認証を行う。クライアントは、正式なクライアントであると判定された場合、アクセスポイント3に対して接続要求を行う。これに対し、アクセスポイント3が許可応答を行うことで、両者の接続が確立する。
次に、図2を参照し、プリンター1のハードウェア構成について説明する。プリンター1は、制御機構11、無線LANドライバー12、無線LANモジュール13および印刷機構14を備える。
印刷機構14は、印刷を行う印刷ヘッド71と、用紙10を搬送する用紙搬送モーター72および用紙搬送ローラー73と、用紙10を切断する用紙カッターモーター74および用紙カッター75を含む。
制御機構11は、CPU(Central Processing Unit)61、ネットワーク制御ファームウェア62および印刷制御ファームウェア63を含む。ネットワーク制御ファームウェア62は、通信制御を行うためのファームウェアである。また、印刷制御ファームウェア63は、印刷機構14を制御するためのファームウェアである。CPU61は、これらネットワーク制御ファームウェア62および印刷制御ファームウェア63に基づいて、通信制御および印刷制御を行う。
無線LANドライバー12は、CPU61の命令に基づいて、無線LANモジュール13を動作させる。無線LANモジュール13は、アンテナ13aの他、不図示のRF(Radio Frequency)部および無線通信コントローラ部を一体化したモジュールである。RF部は、アンテナ13aから受信したアナログ信号をデジタル化してする無線通信コントローラ部に出力すると共に、無線通信コントローラ部により生成されたデジタル情報をアナログ化してアンテナ13aに出力する。また、無線通信コントローラ部は、MACアドレスや携帯端末2により設定された無線通信設定情報を記憶する記憶領域を有し、これらの設定に基づいて携帯端末2およびアクセスポイント3との通信を行う。
また、無線LANモジュール13は、端末モード(第1の無線通信モード)とAPモード(第2の無線通信モード)の2つの通信モードに対応する。制御機構11(CPU61)は、ネットワーク制御ファームウェア62に基づいて、無線LANドライバー12を介し、無線LANモジュール13の通信モードを切り替える。ここで、図3を参照し、各通信モードについて説明する。
図3(a)は、プリンター1(無線LANモジュール13)が端末モードで動作する場合の接続形態を示す図である。端末モードは、プリンター1の通常動作時のモードである。プリンター1は、端末モードに設定されると、クライアント(子機)として動作する。同図に示すように、プリンター1が端末モードの場合は、アクセスポイント3を介して携帯端末2と通信を行う。
一方、図3(b)は、プリンター1(無線LANモジュール13)がAPモードで動作する場合の接続形態を示す図である。APモードは、プリンター1が端末モードで動作する際の無線通信設定を行うモードである。プリンター1は、APモードに設定されると、AP(親機)として動作する。同図に示すように、プリンター1がAPモードの場合は、アクセスポイント3を介さず直接携帯端末2と通信を行う。そして、携帯端末2からの設定命令を受信して無線通信設定を行う。
なお、本実施形態のプリンター1は、工場出荷状態ではAPモードで起動し、一度無線通信設定が行われると端末モードで起動する。したがって、一旦端末モードで通常動作した後、無線通信設定をやり直す際には、特別な操作(プリンター1に搭載された所定のボタンの長押しを複数回繰り返すなど)を行って工場出荷状態に戻し、APモードで起動させる必要がある。ところが、工場出荷状態に戻す操作は、誤作動防止の観点から複雑なものとなるため、取扱説明書等を参照する必要があり、ユーザーにとっては面倒である。そこで、本実施形態では、状況に応じて通信モードを切り替える通信モード自動切替制御を行う。詳細については、後述する。
次に、図4を参照し、プリンター1の機能構成について説明する。プリンター1は、機能構成として、通信部110、探索部120、印刷部130および制御部140を備える。
通信部110(無線LANモジュール13)は、端末モードとAPモードを切り替えて動作する。探索部120は、通信部110の接続先を探索する。探索部120の探索周期は、予め無線LANモジュール13またはネットワーク制御ファームウェア62にて設定された値に基づく。印刷部130は、携帯端末2から受信した印刷データに基づく印刷(会計レシートの印刷)やエラー情報の印(図6参照)を行う。
制御部140は、上記のとおり通信モード自動切替制御を行う。具体的には、通信部110が端末モードのとき、予め登録されたアクセスポイント3(接続先)との接続を所定の期間確立できない場合、通信部110をAPモードに切り替える。本実施形態の通信部110(無線LANモジュール13)は、APモード時にアクセスポイント3の探索ができないため、定期的に(所定の時間間隔で)通信モードを端末モードに切り替えて探索部120に探索処理を行わせる。以下、この探索処理を「定期探索処理」と称する。
定期探索処理では、通信部110をAPモードに移行させた後、定期的に端末モードに切り替え、通信部110が端末モードで動作中に探索部120に登録済みのアクセスポイント3を探索させる。端末モードで動作中に登録済みのアクセスポイント3が発見された場合は、通信部110を端末モードのまま維持する。なお、定期探索処理における通信モードの切り替えは、端末モードの継続時間L1とAPモードの継続時間L2との関係が、L1<L2となるような時間間隔で行う。例えば、APモードを数分程度継続させた後、数秒程度端末モードに切り替えて探索を行い、APモードに戻す、といった処理を繰り返す。
ここで、図5のフローチャートを参照し、通信モード自動切替制御の流れを説明する。ここでは、プリンター1が工場出荷状態ではなく、一度無線通信設定が行われた状態であるものとする。また、同図において、点線枠Aは、定期探索処理を示す。
プリンター1(制御部140)は、端末モードで起動すると(S01)、登録済みのアクセスポイント3の探索を開始する(S02)。登録済みのアクセスポイント3を発見した場合は(S03:Yes)、そのアクセスポイント3へ接続する(S04)。アクセスポイント3への接続後、アクセスポイント3との接続が切断された場合は(S05:Yes)、S02に戻る。なお、登録済みのアクセスポイント3を発見し、接続が確立できなかった場合も、S02に戻る。
一方、制御部140は、登録済みのアクセスポイント3を発見しない場合(S03:No)、探索開始から時間L0(所定の期間)が経過したか否かを判別し(S06)、経過していない場合は(S06:No)、S02に戻る。また、探索開始から時間L0が経過した場合は(S06:Yes)、定期探索処理を行う(点線枠A参照)。なお、時間L0は、L0>L2となる時間である。
定期探索処理では、まず通信モードをAPモードに移行し(S07)、時間L2が経過したか否かを判別する(S08)。時間L2が経過した場合は(S08:Yes)、端末モードに移行し(S09)、登録済みのアクセスポイント3を探索する(S10)。ここで、登録済みのアクセスポイント3を発見した場合は(S11:Yes)、S04に進む。また、登録済みのアクセスポイント3を発見しない場合は(S11:No)、端末モードへの移行から時間L1が経過したか否かを判別し(S12)、経過していない場合は(S12:No)、S10に戻る。また、端末モードへの移行から時間L1が経過した場合は(S12:Yes)、S07に戻り定期探索処理を繰り返す。
このように、制御部140は、登録済みのアクセスポイント3を発見するまで定期探索処理を繰り返すが、定期探索処理開始後(S07でAPモードへ移行後)、所定の期間(少なくとも時間L1+L2より長い時間)内に登録済みのアクセスポイント3を発見できなかった場合は、定期探索処理を終了する、若しくは復帰処理を行う(プリンター1を再起動する)。
また、制御部140は、定期探索処理開始後、所定の期間内に登録済みのアクセスポイント3を発見できなかった場合、印刷部130にエラー情報を印刷させる。図6は、印刷部130により印刷されたエラー情報の一例を示す図である。同図に示すように、エラー情報としては、アクセスポイント3を発見できなかった旨、およびその対処方法を印刷する。
なお、定期探索処理の終了およびエラー情報の印刷は、定期探索処理開始後、所定の期間内に登録済みのアクセスポイント3を発見できなかった場合に代えて、定期探索処理を所定回数繰り返しても登録済みのアクセスポイント3を発見できなかった場合に行っても良い。
以上説明したとおり、本実施形態のプリンター1は、端末モードのとき、登録済みのアクセスポイント3との接続を所定の期間確立できない場合は、APモードに移行するため、一旦端末モードで通常動作された後でも、ユーザーによる通信モード切替操作を必要とすることなく無線通信設定を行うことができる。また、APモードに移行した後も、登録済みのアクセスポイント3が発見された場合には端末モードに移行するため、無線通信設定を行った後、ユーザーが手動で端末モードに切り替える操作(再起動操作など)を省略できる。
また、このように登録済みのアクセスポイント3との接続を所定の期間確立できないことによりAPモードに移行する構成とすると、例えばアクセスポイント3の電源投入が遅れてしまった場合、ユーザーの意志に反してAPモードに移行させてしまう虞がある。本実施形態によれば、このような場合でも、アクセスポイント3の発見により端末モードで動作させるため、APモードに移行したまま端末モードに復帰できなくなる不具合がない。
また、本実施形態によれば、定期探索処理において、定期的に端末モードに切り替えるため、APモードで動作中にアクセスポイント3を探索不可能な一般的な無線LANモジュール13を用いることができる。また、定期探索処理では、端末モードの継続時間L1よりもAPモードの継続時間L2が長くなるような時間間隔でモード切替を行うため、アクセスポイント3の探索を行いつつも無線通信設定の操作を妨げることがない。
なお、以下の変形例を採用可能である。
[変形例1]
上記の実施形態では、定期探索処理において、端末モードの継続時間L1よりもAPモードの継続時間L2が長くなるような時間間隔でモード切替を行ったが、これら継続時間L1および/または継続時間L2を電源の種類(駆動方式)に応じて可変設定しても良い。この場合、電源の種類を検出する電源検出部を備え、制御部140は、電源検出部の検出結果に応じて、継続時間L1および/または継続時間L2の値を可変する。例えば、ACアダプターを用いた場合のL1/L2の値よりも電池を用いた場合のL1/L2の値を大きくすることが好ましい。この構成によれば、一般的にAPモードの方が端末モードよりも消費電力が大きいため、電池を用いた場合の電池切れを抑制できる。
[変形例1]
上記の実施形態では、定期探索処理において、端末モードの継続時間L1よりもAPモードの継続時間L2が長くなるような時間間隔でモード切替を行ったが、これら継続時間L1および/または継続時間L2を電源の種類(駆動方式)に応じて可変設定しても良い。この場合、電源の種類を検出する電源検出部を備え、制御部140は、電源検出部の検出結果に応じて、継続時間L1および/または継続時間L2の値を可変する。例えば、ACアダプターを用いた場合のL1/L2の値よりも電池を用いた場合のL1/L2の値を大きくすることが好ましい。この構成によれば、一般的にAPモードの方が端末モードよりも消費電力が大きいため、電池を用いた場合の電池切れを抑制できる。
[変形例2]
上記の実施形態では、APモードに移行して所定期間が経過した後も登録済みのアクセスポイント3を発見できない場合にエラー情報を印刷したが、APモードに移行してアクセスポイント3を発見した場合にもその旨の情報(「APモードでアクセスポイントを発見しました。」などのメッセージ)を印刷しても良い。
上記の実施形態では、APモードに移行して所定期間が経過した後も登録済みのアクセスポイント3を発見できない場合にエラー情報を印刷したが、APモードに移行してアクセスポイント3を発見した場合にもその旨の情報(「APモードでアクセスポイントを発見しました。」などのメッセージ)を印刷しても良い。
[変形例3]
また、上記の実施形態では、アクセスポイント3の探索を開始してから所定の期間(時間L0)経過後も接続先を発見できなかった場合(接続を確立できなかった場合)に定期探索処理を行ったが、当該定期探索処理の実行を、プリンター1の起動時のみに限定しても良い。つまり、端末モードで起動した後、所定の期間(時間L0)内に接続先を発見した場合は、その後アクセスポイント3との接続が切断されて所定の期間(時間L0)接続先を発見できなかった場合でも、定期探索処理を行わない(APモードへ移行しない)構成としても良い。この構成によれば、通常動作中に何らかの不具合で接続先との接続ができない状況になってしまった場合に、不要にAPモードに切り替わることを防止できる。
また、上記の実施形態では、アクセスポイント3の探索を開始してから所定の期間(時間L0)経過後も接続先を発見できなかった場合(接続を確立できなかった場合)に定期探索処理を行ったが、当該定期探索処理の実行を、プリンター1の起動時のみに限定しても良い。つまり、端末モードで起動した後、所定の期間(時間L0)内に接続先を発見した場合は、その後アクセスポイント3との接続が切断されて所定の期間(時間L0)接続先を発見できなかった場合でも、定期探索処理を行わない(APモードへ移行しない)構成としても良い。この構成によれば、通常動作中に何らかの不具合で接続先との接続ができない状況になってしまった場合に、不要にAPモードに切り替わることを防止できる。
[変形例4]
また、上記の実施形態では、探索部120の探索周期は、設定値に基づくものとしたが、定期探索処理開始後、時間の経過と共に(若しくは、端末モードに移行するたびに)徐々に探索周期を長くする構成でも良い。この構成によれば、周囲にアクセスポイント3が存在しない場合など、不要な探索による、無駄な電力消費を防止できる。
また、上記の実施形態では、探索部120の探索周期は、設定値に基づくものとしたが、定期探索処理開始後、時間の経過と共に(若しくは、端末モードに移行するたびに)徐々に探索周期を長くする構成でも良い。この構成によれば、周囲にアクセスポイント3が存在しない場合など、不要な探索による、無駄な電力消費を防止できる。
[第2実施形態]
次に、図7を参照し、本発明の第2実施形態について説明する。上記の第1実施形態では、定期探索処理において、定期的に端末モードに切り替えたが、本実施形態では、APモードのままアクセスポイント3の探索を行う。つまり、本実施形態の制御部140は、通信部110をAPモードに移行させた後、通信部110がAPモードで動作中に所定の時間間隔で探索部120に登録済みのアクセスポイント3を探索させ、アクセスポイント3が発見された場合は、通信部110を端末モードに移行する。以下、第1実施形態と異なる点のみ説明する。なお、本実施形態において、第1実施形態と同様の構成部分については同様の符号を付し、詳細な説明を省略する。また、第1実施形態と同様の構成部分について適用される変形例は、本実施形態についても同様に適用される。
次に、図7を参照し、本発明の第2実施形態について説明する。上記の第1実施形態では、定期探索処理において、定期的に端末モードに切り替えたが、本実施形態では、APモードのままアクセスポイント3の探索を行う。つまり、本実施形態の制御部140は、通信部110をAPモードに移行させた後、通信部110がAPモードで動作中に所定の時間間隔で探索部120に登録済みのアクセスポイント3を探索させ、アクセスポイント3が発見された場合は、通信部110を端末モードに移行する。以下、第1実施形態と異なる点のみ説明する。なお、本実施形態において、第1実施形態と同様の構成部分については同様の符号を付し、詳細な説明を省略する。また、第1実施形態と同様の構成部分について適用される変形例は、本実施形態についても同様に適用される。
本実施形態では、APモードで動作中にアクセスポイント3を探索可能な無線LANモジュール13を用いることを前提とする。当該無線LANモジュール13は、一般的に通信可能エリアを拡張する目的に用いられるが、本実施形態ではこれを用いて定期探索処理を実現する。
図7は、第2実施形態に係る通信モード自動切替制御を示すフローチャートである。定期探索処理(点線枠B参照)以外の工程S21〜S26は、第1実施形態のS01〜S06(図5参照)と同様であるため、説明を省略する。本実施形態の定期探索処理では、通信モードをAPモードに移行し(S27)、時間L4が経過したか否かを判別する(S28)。時間L4が経過した場合は(S28:Yes)、登録済みのアクセスポイント3を探索する(S29)。ここで、登録済みのアクセスポイント3を発見した場合は(S30:Yes)、端末モードへ移行し(S31)、アクセスポイント3へ接続する(S24)。また、登録済みのアクセスポイント3を発見しない場合は(S30:No)、アクセスポイント3の探索を開始してから時間L3が経過したか否かを判別し(S32)、経過していない場合は(S32:No)、S29に戻る。また、アクセスポイント3の探索を開始してから時間L3が経過した場合は(S32:Yes)、S28に戻る。なお、定期探索処理における探索の実行は、探索時間L3と休止時間L4との関係が、L3<L4となるような時間間隔で行う。
以上説明したとおり、第2実施形態によれば、APモードで動作中に接続先を探索可能な無線LANモジュール13を用いることで、定期探索処理を容易に実現できる。
以上、2つの実施形態および変形例を示したが、これらに示した印刷システムSY(プリンター1)の各構成要素をプログラムとして提供しても良い。また、そのプログラムを各種記録媒体(CD−ROM、フラッシュメモリー等)に格納して提供しても良い。すなわち、コンピューターをプリンター1の各構成要素として機能させるためのプログラム、それを記録した記録媒体も、本発明の権利範囲に含まれる。その他、携帯端末2に代えてPC(Personal Computer)など他の情報処理端末を用いたり、プリンター1の制御部140をクラウドコンピューティングで実現するなど、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更が可能である。
1:プリンター 2:携帯端末 3:アクセスポイント 5:無線ネットワーク 10:用紙 11:制御機構 12:無線LANドライバー 13:無線LANモジュール 13a:アンテナ 14:印刷機構 61:CPU 62:ネットワーク制御ファームウェア 63:印刷制御ファームウェア 110:通信部 120:探索部 130:印刷部 140:制御部 SY:印刷システム
Claims (8)
- 第1の無線通信モードと第2の無線通信モードで動作する通信部と、
前記通信部の接続先を探索する探索部と、
前記通信部が前記第1の無線通信モードのとき、予め登録された接続先との接続を所定の期間確立できない場合は、前記通信部を前記第2の無線通信モードに移行させ、その後前記探索部により前記接続先が発見された場合は、前記通信部を前記第1の無線通信モードで動作させる制御部と、を備えることを特徴とする無線通信機器。 - 前記制御部は、前記通信部を前記第2の無線通信モードに移行させた後、所定の時間間隔で前記第1の無線通信モードに移行させ、前記通信部が前記第1の無線通信モードで動作中に前記探索部に前記接続先を探索させ、前記接続先が発見された場合は、前記通信部を前記第1の無線通信モードのまま維持することを特徴とする請求項1に記載の無線通信機器。
- 前記所定の時間間隔は、前記第1の無線通信モードの継続時間L1と、前記第2の無線通信モードの継続時間L2との関係が、L1<L2となるような時間間隔であることを特徴とする請求項2に記載の無線通信機器。
- 電源の種類を検出する電源検出部を備え、
前記電源検出部の検出結果に応じて、前記継続時間L1および/または前記継続時間L2の値を可変することを特徴とする請求項3に記載の無線通信機器。 - 前記制御部は、前記通信部を前記第2の無線通信モードに移行させた後、前記通信部が前記第2の無線通信モードで動作中に所定の時間間隔で前記探索部に前記接続先を探索させ、前記接続先が発見された場合は、前記通信部を前記第1の無線通信モードに移行することを特徴とする請求項1に記載の無線通信機器。
- 印刷部を備え、
前記制御部は、前記通信部を前記第2の無線通信モードに移行させた後、所定の期間内に前記接続先を発見できない場合、前記印刷部にその旨の情報を印刷させることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の無線通信機器。 - 前記第2の無線通信モードは、前記第1の無線通信モードの無線通信設定を行うモードであることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の無線通信機器。
- 第1の無線通信モードと第2の無線通信モードで動作する通信部を備えた無線通信機器の制御方法であって、
前記通信部が前記第1の無線通信モードのとき、予め登録された接続先との接続を所定の期間確立できない場合は、前記通信部を前記第2の無線通信モードに移行させ、その後前記接続先を探索させて前記接続先が発見された場合は、前記通信部を前記第1の無線通信モードで動作させることを特徴とする無線通信機器の制御方法。
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