以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態に係る蓄電素子について説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、製造工程、製造工程の順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
(実施の形態)
まず、蓄電素子10の構成について、説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る蓄電素子10の外観を模式的に示す斜視図である。図2は、本発明の実施の形態に係る蓄電素子10の容器100の容器本体111を分離して蓄電素子10が備える各構成要素を示す斜視図である。
なお、これらの図では、Z軸方向を上下方向として示しており、以下ではZ軸方向を上下方向として説明する場合があるが、使用態様によってはZ軸方向が上下方向にならない場合も考えられるため、Z軸方向は上下方向となることには限定されない。以降の図においても、同様である。
蓄電素子10は、電気を充電し、また、電気を放電することのできる二次電池であり、より具体的には、リチウムイオン二次電池などの非水電解質二次電池である。なお、蓄電素子10は、非水電解質二次電池には限定されず、非水電解質二次電池以外の二次電池であってもよいし、キャパシタであってもよい。
これらの図に示すように、蓄電素子10は、容器100と、正極端子200及び負極端子201と、正極集電体120及び負極集電体130と、接続部300及び301と、電極体140とを備えている。
また、蓄電素子10の容器100の内部には電解液(非水電解質)などの液体が封入されているが、当該液体の図示は省略する。なお、容器100に封入される電解液としては、蓄電素子10の性能を損なうものでなければその種類に特に制限はなく様々なものを選択することができる。
容器100は、矩形筒状で底を備える容器本体111と、容器本体111の開口を閉塞する板状部材である蓋体110とで構成されている。つまり、蓋体110は、容器100上面に配置された壁部である。また、容器100は、正極集電体120、負極集電体130及び電極体140等を内部に収容後、蓋体110と容器本体111とが溶接等されることにより、内部を密封することができるものとなっている。なお、蓋体110及び容器本体111の材質は、特に限定されないが、例えばステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金、鉄、メッキ鋼板など溶接可能な金属であるのが好ましい。
電極体140は、正極と負極とセパレータとを備え、電気を蓄えることができる部材である。正極は、アルミニウムやアルミニウム合金などからなる長尺帯状の金属箔である正極基材箔上に正極活物質層が形成されたものである。また、負極は、銅や銅合金などからなる長尺帯状の金属箔である負極基材箔上に負極活物質層が形成されたものである。また、セパレータは、樹脂からなる微多孔性のシートである。
ここで、正極活物質層に用いられる正極活物質、または負極活物質層に用いられる負極活物質としては、リチウムイオンを吸蔵放出可能な正極活物質または負極活物質であれば、適宜公知の材料を使用できる。
なお、正極活物質としては、例えば、LiMPO4、LiMSiO4、LiMBO3(MはFe、Ni、Mn、Co等から選択される1種または2種以上の遷移金属元素)等のポリアニオン化合物、チタン酸リチウム、マンガン酸リチウム等のスピネル化合物、LiMO2(MはFe、Ni、Mn、Co等から選択される1種または2種以上の遷移金属元素)等のリチウム遷移金属酸化物等を用いることができる。
また、負極活物質としては、例えば、リチウム金属、リチウム合金(リチウム−アルミニウム、リチウム−シリコン、リチウム−鉛、リチウム−錫、リチウム−アルミニウム−錫、リチウム−ガリウム、及びウッド合金等のリチウム金属含有合金)の他、リチウムを吸蔵・放出可能な合金、炭素材料(例えば黒鉛、難黒鉛化炭素、易黒鉛化炭素、低温焼成炭素、非晶質カーボン等)、金属酸化物、リチウム金属酸化物(Li4Ti5O12等)、ポリリン酸化合物などが挙げられる。
そして、電極体140は、負極と正極との間にセパレータが挟み込まれるように層状に配置されたものが巻き回されて形成され、正極集電体120及び負極集電体130と電気的に接続されている。なお、同図では、電極体140として断面が長円形状のものを示したが、円形状または楕円形状でもよい。また、電極体140の形状は巻回型に限らず、平板状極板を積層した積層型であってもよい。
正極端子200は、容器100の外方に配置され、電極体140の正極に電気的に接続された電極端子であり、負極端子201は、容器100の外方に配置され、電極体140の負極に電気的に接続された電極端子である。つまり、正極端子200及び負極端子201は、電極体140に蓄えられている電気を蓄電素子10の外部空間に導出し、また、電極体140に電気を蓄えるために蓄電素子10の内部空間に電気を導入するための導電性の電極端子である。
また、正極端子200及び負極端子201は、電極体140の上方に配置された蓋体110に取り付けられている。具体的には、正極端子200は、接続部300によって、正極集電体120とともに蓋体110に固定される。また同様に、負極端子201は、接続部301によって、負極集電体130とともに蓋体110に固定される。なお、正極端子200及び負極端子201が正極集電体120及び負極集電体130とともに蓋体110に固定される詳細な構成については、後述する。
正極集電体120及び負極集電体130は、容器100の内方、つまり、蓋体110の内表面(Z軸方向マイナス側の面)に配置される。具体的には、正極集電体120は、電極体140の正極と容器本体111の側壁との間に配置され、正極端子200と電極体140の正極とに電気的に接続される導電性と剛性とを備えた部材である。負極集電体130は、電極体140の負極と容器本体111の側壁との間に配置され、負極端子201と電極体140の負極とに電気的に接続される導電性と剛性とを備えた部材である。
なお、正極集電体120は、電極体140の正極基材箔と同様、アルミニウムまたはアルミニウム合金などで形成されている。また、負極集電体130は、電極体140の負極基材箔と同様、銅または銅合金などで形成されている。
接続部300は、正極端子200と正極集電体120とを接続する部材であり、接続部301は、負極端子201と負極集電体130とを接続する部材である。具体的には、接続部300は、正極端子200と正極集電体120とを蓋体110に固定し、接続部301は、負極端子201と負極集電体130とを蓋体110に固定する。
また、接続部300及び301は、金属などの導電性の部材で形成されている。なお、接続部300は、正極集電体120及び電極体140の正極基材箔と同様、アルミニウムまたはアルミニウム合金などで形成されているのが好ましく、接続部301は、負極集電体130及び電極体140の負極基材箔と同様、銅または銅合金などで形成されているのが好ましい。
次に、正極端子200及び負極端子201が、接続部300及び301によって、正極集電体120及び負極集電体130とともに蓋体110に固定される構成について、説明する。まず、当該構成の概要について説明する。
図3は、本発明の実施の形態に係る正極端子200及び負極端子201が正極集電体120及び負極集電体130とともに蓋体110に固定される構成を示す断面図である。具体的には、同図は、図2に示された蓄電素子10を、III−III線を含むXZ平面に平行な面で切断した場合の、正極端子200及び負極端子201周りの構成を示す断面図である。
同図に示すように、蓄電素子10は、正極端子200及び正極集電体120側において、さらに、第一封止部材400と第二封止部材500とを備えており、正極端子200は、接続座210と接続ボルト220とを有している。同様に、蓄電素子10は、負極端子201及び負極集電体130側において、さらに、第一封止部材401と第二封止部材501とを備えており、負極端子201は、接続座202と接続ボルト203とを有している。
また、正極集電体120は、正極端子200と接続部300を介して接続される平板状の端子側配置部121と、電極体140の一端と接合される長尺状の2本の脚である電極体接続部122とを有している。同様に、負極集電体130は、負極端子201と接続部301を介して接続される平板状の端子側配置部131と、電極体140の他端と接合される長尺状の2本の脚である電極体接続部132とを有している。
接続座210及び202は、容器100の外方に配置される電極端子の本体部分である。つまり、接続座210は、正極端子200の本体部分であり、蓋体110の上方(Z軸方向プラス側)に配置される。また、接続座202は、負極端子201の本体部分であり、蓋体110の上方(Z軸方向プラス側)に配置される。接続座210及び202は、金属(例えば、アルミニウム)などの導電性の部材で形成されている。
また、接続座210は、接続部300によって、正極集電体120の端子側配置部121とともに、蓋体110に固定される。また、接続座202は、接続部301によって、負極集電体130の端子側配置部131とともに、蓋体110に固定される。
接続ボルト220及び203は、接続座210及び202から容器100の外方に突出して配置されたボルト形状の部材であり、蓄電素子10の電極端子間を繋ぐバスバー(図示せず)に接続される。接続ボルト220及び203は、金属(例えば、アルミニウムやステンレス)などの導電性の部材で形成されている。
第一封止部材400及び401は、正極端子200及び負極端子201と蓋体110との間に少なくともその一部が配置されるパッキンである。第一封止部材400及び401は、蓋体110よりも剛性が低く、かつ、絶縁性の部材で形成されているのが好ましく、例えば、ポリフェニレンサルファイド(PPS)やポリプロピレン(PP)などの樹脂で形成されている。
第二封止部材500及び501は、正極集電体120の端子側配置部121及び負極集電体130の端子側配置部131と蓋体110との間に少なくともその一部が配置されるパッキンである。第二封止部材500及び501は、蓋体110よりも剛性が低く、かつ、絶縁性の部材で形成されているのが好ましく、例えば、ポリフェニレンサルファイド(PPS)やポリプロピレン(PP)などの樹脂で形成されている。
次に、正極端子200及び負極端子201が、接続部300及び301によって、正極集電体120及び負極集電体130とともに蓋体110に固定される構成の詳細について、説明する。なお、正極端子200側の構成と負極端子201側の構成とは、同様の構成を有するため、以下では正極端子200側の構成についての説明を中心に行い、負極端子201側の構成についての説明は、省略または簡略化する。
まず、正極端子200と正極集電体120とを蓋体110に固定する前の各構成要素の詳細について、説明する。
図4は、本発明の実施の形態に係る蓄電素子10の正極端子200周りの構成を分解した場合の各構成要素を示す分解図である。具体的には、同図は、図3に示された正極端子200周りの各構成要素を分離させた場合の断面図(組立前の各構成要素の図)である。
同図に示すように、正極端子200の接続座210は、矩形状かつ平板状の部材であり、第一接続座開口部211及び第二接続座開口部212が形成されている。第一接続座開口部211は、後述の接続部300の柱部310が挿入される断面が円形状の貫通孔であり、第二接続座開口部212は、後述の接続ボルト220の接続ボルト本体221が挿入される断面が円形状の貫通孔である。なお、第一接続座開口部211及び第二接続座開口部212の形状は、柱部310及び接続ボルト本体221の外形状に対応した形状であればよく、例えば断面が楕円形状や矩形状の貫通孔、または、半円形状や矩形状に切り欠いた切り欠きなどであってもかまわない。
接続ボルト220は、接続ボルト本体221と頭部222とを有している。接続ボルト本体221は、頭部222から上方(Z軸方向プラス側)に突出した円柱形状の部位であり、外周にねじ山が形成されている。頭部222は、扁平の例えば八角柱形状を有している。
なお、接続座210と接続ボルト220とは、一体に形成されていてもよい。また、正極端子200は、接続ボルト220を有することなく、接続座210のみを有している構成でもかまわない。この場合、接続座210には、第二接続座開口部212は形成されておらず、正極端子200は、蓄電素子10の電極端子間を繋ぐバスバーと、溶接によって接合される。
接続部300は、上部及び下部(Z軸方向プラス側及びマイナス側の部位)が中空のリベット(中空リベット)である。具体的には、接続部300は、上部内方に空間311が形成され下部内方に空間312が形成された円柱形状の柱部310と、柱部310の略中央位置から外方に突出した扁平の例えば八角柱形状のフランジ部320とを有している。また、柱部310は、上部が第一接続座開口部211に挿入され、下部が、後述の筒状部開口部421と、蓋体開口部112cと、第二封止部材開口部510と、集電体開口部123とに挿入される。
第一封止部材400は、矩形状かつ扁平形状の部材であり、平板状の板状部410と、板状部410から下方(Z軸方向マイナス側)に突出した円筒状の筒状部420とを有している。
ここで、板状部410には、第一板状部凹部411と第二板状部凹部412とが形成されている。第一板状部凹部411には、接続部300のフランジ部320が挿入され嵌合される。第二板状部凹部412には、接続ボルト220の頭部222が挿入され嵌合される。また、第一板状部凹部411及び第二板状部凹部412は、上面視で八角形状の凹部である。なお、第一板状部凹部411及び第二板状部凹部412の形状は、フランジ部320及び頭部222の外形状に対応した形状であればよく、八角形状には限定されない。
また、筒状部420には、筒状部開口部421が形成されている。筒状部開口部421には、接続部300の柱部310が挿入される。また、筒状部開口部421は、断面が円形状の貫通孔である。なお、筒状部開口部421は、柱部310の外形状に対応した形状であればよく、例えば断面が楕円形状や矩形状などであってもかまわない。また、筒状部420は、蓋体開口部112cと、第二封止部材開口部510とに挿入される。
蓋体110は、外面112a(Z軸方向プラス側の面)と内面112b(Z軸方向マイナス側の面)とを有する矩形状かつ平板状の部材であり、蓋体開口部112cが形成されている。蓋体開口部112cには、第一封止部材400の筒状部420が挿入される。また、蓋体開口部112cは、断面が円形状の貫通孔である。なお、筒状部420の外形状と、蓋体開口部112cの断面形状とは、互いに対応した形状であればよく、特に限定されない。
また、蓋体110の外面112a及び内面112bのうち少なくとも一方に、蓋体開口部112cを囲む環状の凹部(後述の凹部113)が形成されている。この凹部113についての詳細な説明は、後述する。
第二封止部材500は、矩形状かつ平板状の部材であり、第二封止部材開口部510と第二封止部材凹部520とが形成されている。第二封止部材開口部510には、第一封止部材400の筒状部420が挿入される。第二封止部材凹部520には、正極集電体120の端子側配置部121が内方に配置される。また、第二封止部材開口部510は、断面が円形状の貫通孔である。第二封止部材凹部520は、矩形状の凹部である。なお、筒状部420の外形状と、第二封止部材開口部510の断面形状とは、互いに対応した形状であればよく、特に限定されない。
正極集電体120は、端子側配置部121に、集電体開口部123が形成されている。集電体開口部123には、接続部300の柱部310が挿入される。集電体開口部123は、断面が円形状の貫通孔である。なお、集電体開口部123の形状は、柱部310の外形状に対応した形状であればよく、例えば断面が楕円形状や矩形状の貫通孔、または、半円形状や矩形状に切り欠いた切り欠きなどであってもかまわない。
次に、正極端子200と正極集電体120とを蓋体110に固定した後の構成について、説明する。
図5は、本発明の実施の形態に係る正極端子200が正極集電体120とともに蓋体110に固定された構成を示す断面図である。具体的には、同図は、図3に示された正極端子200周りの構成を拡大して示す拡大断面図である。
また、図6は、本発明の実施の形態に係る蓋体110に形成された凹部113の構成を示す断面図である。具体的には、同図は、図5に示された正極端子200周りの構成を、VI−VI線を含むXY平面に平行な面(蓋体110の外面112aを含む面)で切断した場合の構成を示す断面図である。
また、図7は、本発明の実施の形態に係る蓋体110に形成された凹部113に第一封止部材400が押圧される状態を示す断面図である。具体的には、同図の(a)は、凹部113に第一封止部材400が押圧される前の状態を示す断面図であり、同図の(b)は、凹部113に第一封止部材400が押圧された後の状態を示す断面図である。
まず、図5に示すように、第一封止部材400において、板状部410は、正極端子200の接続座210及び接続部300のフランジ部320と、蓋体110との間に配置されている。また、板状部410は、蓋体110の外面112aに接して配置されている。なお、板状部410は、接続座210及びフランジ部320のうちの少なくとも一方と、蓋体110との間に配置されていればよい。
また、筒状部420は、蓋体110及び第二封止部材500を貫通し、かつ、接続部300の周囲に配置されている。また、第二封止部材500は、正極集電体120の端子側配置部121と蓋体110との間に配置されている。また、第二封止部材500は、蓋体110の内面112bに接して配置されている。
接続部300は、柱部310が、接続座210と、蓋体110と、第一封止部材400と、第二封止部材500と、正極集電体120の端子側配置部121とを貫通して配置されている。また、接続部300は、接続座210と正極集電体120の端子側配置部121との間に、蓋体110を挟んで第一封止部材400と第二封止部材500とを配置して、接続座210と端子側配置部121とを挟み込むことで、接続座210と正極集電体120とを蓋体110に固定している。
つまり、接続座210と端子側配置部121とは、第一封止部材400と蓋体110と第二封止部材500とを挟み込んだ状態で、接続部300としてのリベットによりかしめられて、蓋体110に固定されている。この際、接続部300は、上部と下部とがかしめられることで、柱部310の上部の空間311及び下部の空間312が外方に広げられ、また、柱部310の上端部及び下端部が外方に広がるように押圧されて、第一突出部330及び第二突出部340が形成されている。
つまり、第一突出部330及び第二突出部340は、かしめによって形成されたかしめ部であり、蓋体110を挟むように蓋体110に沿って突出して配置されている。具体的には、第一突出部330は、接続部300の正極端子200側(Z軸方向プラス側)の端部、つまり、容器100の外方かつ接続座210の上方に配置された、環状のかしめ部である。また、第二突出部340は、接続部300の正極集電体120側(Z軸方向マイナス側)の端部、つまり、容器100の内方かつ端子側配置部121の下方に配置された、環状のかしめ部である。また、接続部300の空間311は、Z軸方向プラス側(第一突出部330側)の方が、Z軸方向マイナス側よりも広がって形成されている。空間312は、Z軸方向マイナス側(第二突出部340側)の方が、Z軸方向プラス側よりも広がって形成されている。
この構成により、第一突出部330と蓋体110との間に、接続座210と第一封止部材400とが配置され、第二突出部340と蓋体110との間に、正極集電体120の端子側配置部121と第二封止部材500とが配置される。
また、図5及び図6に示すように、蓋体110の外面112a及び内面112bのうち少なくとも一方には、凹部113が形成されている。本実施の形態では、凹部113は、蓋体110の外面112aに形成されている。
ここで、凹部113は、接続部300を囲うように環状に形成された溝である。具体的には、凹部113は、接続部300の柱部310と第一封止部材400の筒状部420とを囲うように環状に形成されている。さらに具体的には、凹部113は、断面が幅1mm、深さ0.1mm〜0.2mm程度の大きさの円弧形状の溝が環状に連なって形成されている。なお、凹部113は、環状に形成されていればよいが、気密状態を均等に保つために、円環状に形成されるのが好ましい。
また、第一封止部材400は、蓋体110の外面112a及び内面112bのうち凹部113が形成された面である外面112aに接するとともに、凹部113と対向して配置されている。つまり、第一封止部材400は、蓋体110の外面112aのうち、凹部113が形成されている領域を含む面に当接するように配置されている。
また、凹部113は、接続部300が蓋体110の蓋体開口部112cを貫通する方向(Z軸方向)から見て、第一突出部330及び第二突出部340の双方の外縁部よりも内側に配置されている。つまり、凹部113は、全ての部分が、第一突出部330の外縁部よりも内側、かつ、第二突出部340の外縁部よりも内側に配置されている。なお、凹部113は、第一突出部330及び第二突出部340の双方の外縁部よりも内側に配置されていればよいが、気密状態を保つために、接続部300の近くに形成されるのが好ましい。
ここで、第一突出部330の外縁部とは、第一突出部330をZ軸方向から見た場合に、第一突出部330の最も外側の縁を結んだ線であり、凹部113は、全ての部分が、当該線で囲まれる領域内に配置されている。また、同様に、第二突出部340の外縁部とは、第二突出部340をZ軸方向から見た場合に、第二突出部340の最も外側の縁を結んだ線であり、凹部113は、全ての部分が、当該線で囲まれる領域内に配置されている。言い換えれば、凹部113は、Z軸方向から見て、第一突出部330及び第二突出部340の双方が重なる領域内に配置されている。
また、凹部113は、柱部310の下部の空間312の周囲に配置されている。つまり、柱部310には、凹部113の位置まで達する深さの深い空間312が形成されている。ここで、空間312は、かしめられる際に、外方に広がるため、第一封止部材400は、凹部113の位置においても柱部310から押圧され、気密性が向上する。
また、図5及び図7に示すように、第一封止部材400は、一部が、凹部113の端縁において蓋体110と接するとともに、当該端縁に沿って凹部113の内方に配置されている。つまり、第一突出部330及び第二突出部340によって、蓋体110の外面112aに形成された凹部113に第一封止部材400の板状部410が押圧されることで、板状部410の一部413が凹部113内にくい込む。なお、図6では、説明の便宜のため、凹部113内にくい込んだ板状部410の一部413については、省略して図示している。
これにより、凹部113内に板状部410がくい込むが、この場合において、凹部113内の全てに板状部410がくい込む構成の他、図5に示すように、凹部113の内方に空隙114が形成される構成でもかまわない。このように、凹部113の内方に空隙114が形成されていれば、漏れ出してきた電解液を空隙114に溜めることができるため、外部に電解液が漏れ出すのを抑制することができるなどの効果がある。
以上のように、本発明の実施の形態に係る蓄電素子10によれば、容器100の蓋体110の凹部113が、接続部300の2つの突出部(第一突出部330及び第二突出部340)の間に配置されている。このため、当該2つの突出部で蓋体110を挟み込んで正極端子200と正極集電体120とを蓋体110に固定する際に、当該2つの突出部に押圧されて第一封止部材400が蓋体110に凹部113の位置で密着する。これにより、接続部300まわりの気密性を向上させることができる。
特に、第一封止部材400が筒状部420を有し、かつ、凹部113が蓋体110の外面112aに形成されている構成であるため、図8に示すように、凹部113に第一封止部材400の板状部410がくい込むことで、複数の気密漏れパスをカバーすることができる。図8は、本発明の実施の形態に係る蓄電素子10が奏する効果を説明する図である。
つまり、同図に示すように、本実施の形態のように第一封止部材400が筒状部420を有する構成においては、かしめによる押圧が緩んだ場合に、気密漏れパスP1及びP2の2ルートで気密漏れが発生する場合が多い。このため、凹部113を蓋体110の外面112aに形成することで、当該2ルートでの気密漏れを抑制することができる。
このため、凹部113を蓋体110の内面112bに形成(この場合は、気密漏れパスP1のみをカバー)してもかまわないが、本実施の形態の構成においては、蓋体110の外面112aに形成するのが好ましい。また、同様の理由により、本実施の形態では、接続部300(リベット)に凹部を形成する(この場合は、当該2ルートでの気密漏れパスはいずれもカバーできない)よりも多くの気密漏れパスをカバーできているため、蓋体110に凹部113を形成する方が効果が高い。
なお、蓋体110に、凹部ではなくて凸部が形成されている場合には、第一封止部材400の凸部への押圧力が小さいと、第一封止部材400が当該凸部に接触することで、蓋体110の凸部の周りの面に接触できなくなり、気密状態を保てない虞がある。このため、蓋体110には凹部113を形成する方が効果が高い。
また、第一突出部330及び第二突出部340は、かしめによって形成されたかしめ部であるため、当該かしめによって、第一封止部材400をより強く蓋体110の凹部113にくい込ませ、接続部300まわりの気密性を向上させることができる。
また、接続部300を囲うように環状に凹部113が形成されているため、接続部300まわりの気密性をより向上させることができる。
また、第一封止部材400の一部が、凹部113の端縁で蓋体110と接するとともに凹部113内に配置されているため、接続部300まわりの気密性を向上させることができる。
また、凹部113は、蓋体110の外面112aに形成されているため、凹部113の加工時に発生した例えば金属粉等の異物が凹部113またはその周辺に残っていても、当該異物が容器100の内部に侵入するのを防ぐことができる。
なお、第一突出部330及び第二突出部340のいずれか一方は、かしめではなく、溶接などによって固定されていてもよい。つまり、本実施の形態では、第一突出部330及び第二突出部340の少なくとも一方が、かしめによって形成されたかしめ部であればよい。なお、本実施の形態の他、第一突出部330及び第二突出部340の双方がかしめ部ではない構成も、考えられる。この構成の詳細については、以下の変形例(変形例3、4)において詳述する。
(変形例1)
次に、上記実施の形態の変形例1について、説明する。本変形例は、蓋体に、断面が矩形状の凹部が形成されている。図9は、本発明の実施の形態の変形例1に係る正極端子200が正極集電体120とともに蓋体110aに固定された構成を示す断面図である。具体的には、同図は、図5に対応する図である。
同図に示すように、本変形例における蓄電素子は、上記実施の形態における蓄電素子10が有する蓋体110に代えて、蓋体110aを有している。蓋体110aは、上記実施の形態における蓋体110に形成された凹部113に代えて、凹部113aが形成されている。その他の構成については、上記実施の形態と同様のため、説明は省略する。
凹部113aは、蓋体110aの外面112aに、接続部300を囲うように環状(円環状)に形成された断面が矩形状の溝である。また、凹部113aは、上記実施の形態と同様に、接続部300が蓋体110aを貫通する方向(Z軸方向)から見て、第一突出部330及び第二突出部340の双方の外縁部よりも内側に配置されている。これにより、第一突出部330及び第二突出部340によって、蓋体110aの凹部113aに第一封止部材400の板状部410が押圧されることで、板状部410の一部413が凹部113a内にくい込む。
以上のように、本発明の実施の形態の変形例1に係る蓄電素子においても、上記実施の形態と同様の効果を奏することができる。特に、凹部113aは断面が矩形状の溝であるため、上記実施の形態と比べて、第一封止部材400の凹部113aへのくい込みが緩みにくい構成となっている。これにより、接続部300まわりの気密性をさらに向上させることができる。
(変形例2)
次に、上記実施の形態の変形例2について、説明する。本変形例は、第一封止部材ではなく第二封止部材が筒状部を有しており、凹部が蓋体の内面に形成されている。図10は、本発明の実施の形態の変形例2に係る正極端子200が正極集電体120とともに蓋体110bに固定された構成を示す断面図である。具体的には、同図は、図5に対応する図である。
同図に示すように、本変形例における蓄電素子は、上記実施の形態における蓄電素子10が有する蓋体110、第一封止部材400及び第二封止部材500に代えて、蓋体110b、第一封止部材400a及び第二封止部材500aを有している。蓋体110bは、上記実施の形態における蓋体110の外面112aに形成された凹部113に代えて、内面112bに形成された凹部113bを有している。第一封止部材400aは、上記実施の形態における第一封止部材400が有する筒状部420を有しておらず、第二封止部材500aは、板状部530と筒状部540とを有している。その他の構成については、上記実施の形態と同様のため、説明は省略する。
つまり、本変形例における蓄電素子は、上記実施の形態における蓄電素子10の第一封止部材400及び第二封止部材500の構成が逆、かつ、凹部113の位置が上下逆になったものである。
具体的には、蓋体110bの外面112a及び内面112bのうち少なくとも一方には、凹部113bが形成されている。本実施の形態では、凹部113bは、蓋体110bの内面112bに、接続部300を囲うように環状に形成された溝である。また、凹部113bは、上記実施の形態と同様に、接続部300が蓋体110bを貫通する方向(Z軸方向)から見て、第一突出部330及び第二突出部340の双方の外縁部よりも内側に配置されている。
また、第二封止部材500aは、蓋体110bの外面112a及び内面112bのうち凹部113bが形成された面である内面112bに接するとともに、凹部113bと対向して配置されている。つまり、第二封止部材500aは、端子側配置部121と蓋体110bとの間であって蓋体110bの内面112bに接して配置される板状部530と、蓋体110bを貫通し接続部300の周囲に配置される筒状部540とを有している。
これにより、第一突出部330及び第二突出部340によって、蓋体110bの内面112bに形成された凹部113bに第二封止部材500aの板状部530が押圧されることで、板状部530の一部531が凹部113b内にくい込む。
以上のように、本発明の実施の形態の変形例2に係る蓄電素子においても、上記実施の形態と同様の効果を奏することができる。特に、凹部113bは蓋体110bの内面112bに形成されているため、容器100の内方で気密性を向上することができ、容器100の外部へ電解液などが漏れ出すのを抑制することができる。
また、第二封止部材500aが筒状部540を有し、かつ、凹部113bが蓋体110bの内面112bに形成されている構成であるため、上記実施の形態と同様に、複数の気密漏れパスをカバーすることができる。つまり、本変形例において凹部113bを蓋体110bの外面112aに形成してもかまわないが、上記実施の形態と同様に、本変形例の構成においては、蓋体110bの内面112bに凹部113bを形成する方が、多くの気密漏れパスをカバーできるため好ましい。
(変形例3)
次に、上記実施の形態の変形例3について、説明する。本変形例では、接続部はかしめではなくボルト締めによって固定されている。図11は、本発明の実施の形態の変形例3に係る正極端子200が正極集電体120とともに蓋体110に固定された構成を示す断面図である。具体的には、同図は、図5に対応する図である。
同図に示すように、本変形例における蓄電素子は、上記実施の形態における蓄電素子10が有する接続部300に代えて、接続部300aを有している。接続部300aは、上記実施の形態のように柱部310の上部に第一突出部330が形成されている構成に代えて、柱部310aの上部に第一突出部330aが形成されている。その他の構成については、上記実施の形態と同様のため、説明は省略する。
第一突出部330aは、ボルト部331aとナット部332aとを有している。ボルト部331aは、柱部310aの上部に形成された雄ねじが切られたボルト部分であり、ナット部332aは、ボルト部331aが挿入される雌ねじが切られたナット部分である。ボルト部331aは、第一接続座開口部211に挿入され、ナット部332aによって締められている。
また、蓋体110の外面112aに形成された凹部113は、接続部300aが蓋体110を貫通する方向(Z軸方向)から見て、第一突出部330a(ナット部332a)及び第二突出部340の双方の外縁部よりも内側に配置されている。この構成により、第一突出部330a及び第二突出部340によって、凹部113に第一封止部材400が押圧される。つまり、本変形例における蓄電素子は、上記実施の形態における接続部300の上部のかしめ部としての第一突出部330を、一組のボルト及びナットから構成された第一突出部330aで実現したものである。
以上のように、本発明の実施の形態の変形例3に係る蓄電素子においても、上記実施の形態と同様の効果を奏することができる。特に、第一突出部330aが一組のボルト及びナットから構成されているため、第一突出部330aにおける固定が緩んだ場合には、ナットを締め直すことで、当該緩みを改善することができる。また、当該ナットの緩み具合から、接続部300の緩み具合を検知することもできる。
なお、ナット部332aと接続座210との間に、スプリングワッシャが設けられていてもよい。これにより、ナット部332aによる締め付け力を維持し、接続部300まわりの気密状態を保つことができる。
また、第一突出部330aではなく、第二突出部340の方が、一組のボルト及びナットで構成されていてもよい。さらに、第一突出部330a及び第二突出部340の双方が、一組のボルト及びナットで構成されていてもよい。すなわち、第一突出部330a及び第二突出部340の少なくとも一方が、一組のボルト及びナットから構成されていればよい。
(変形例4)
次に、上記実施の形態の変形例4について、説明する。本変形例では、接続部の上部が電極端子と一体に形成されている。図12は、本発明の実施の形態の変形例4に係る正極端子200aが正極集電体120とともに蓋体110に固定された構成を示す断面図である。具体的には、同図は、図5に対応する図である。
同図に示すように、本変形例における蓄電素子は、上記実施の形態における蓄電素子10が有する正極端子200及び接続部300に代えて、正極端子200a及び接続部300bを有している。ここで、正極端子200aと接続部300bとは、一体に形成されている。つまり、正極端子200aが有する接続座210aと接続部300bが有する柱部310bとが一体に形成されることで、正極端子200aと接続部300bとが一体化されている。その他の構成については、上記実施の形態と同様のため、説明は省略する。
ここで、接続座210aは、上記実施の形態と同様、矩形状かつ平板状の部材である。また、柱部310bは、略中央部分が接続座210aと一体に形成されており、上部には中実の突起部分が形成され、下部には第二突出部340が形成されている。なお、柱部310bの上部の突起部分は、中実ではなく、中空であってもよい。
これにより、接続座210aに含まれる柱部310bの周囲の部分は、第二突出部340とで蓋体110を挟むように蓋体110に沿って突出して配置された突出部であり、本変形例では、これを第一突出部330bとする。
つまり、蓋体110の外面112aに形成された凹部113は、接続部300bが蓋体110を貫通する方向(Z軸方向)から見て、第一突出部330b及び第二突出部340の双方の外縁部よりも内側に配置されている。
以上のように、本発明の実施の形態の変形例4に係る蓄電素子においても、上記実施の形態と同様の効果を奏することができる。特に、正極端子200aと接続部300bとが一体に形成されているため、部品点数を低減し、簡易に蓄電素子を製造することができる。
なお、正極端子200aは、上記実施の形態のような接続ボルト220を有していない構成でもかまわない。この場合、接続部300bの上部の突起部分が、接続ボルト220の役割を担うように構成してもよい。
また、上記の変形例3のように、第二突出部340が、一組のボルト及びナットで構成されていてもよい。
また、正極端子200aと接続部300bではなく、正極集電体120の端子側配置部121と接続部300bとが一体化された構成でもよい。つまり、正極集電体120の端子側配置部121と接続部300bの柱部310bとが一体に形成されてもよい。この場合、端子側配置部121に含まれる柱部310bの周囲の部分が、第一突出部とで蓋体110を挟むように蓋体110に沿って突出して配置された第二突出部となる。この構成においても、凹部113は、Z軸方向から見て、第一突出部及び第二突出部の双方の外縁部よりも内側に配置されており、同様の効果を奏することができる。
(変形例5)
次に、上記実施の形態の変形例5について、説明する。本変形例では、第一封止部材に凸部が形成されており、蓋体110の凹部113に嵌合される。図13は、本発明の実施の形態の変形例5に係る第一封止部材400bの構成を示す断面図である。具体的には、同図は、図7に対応する図である。
同図の(a)に示すように、本変形例における蓄電素子は、上記実施の形態における蓄電素子10が有する第一封止部材400に代えて、第一封止部材400bを有している。第一封止部材400bは、上記実施の形態における第一封止部材400が有する板状部410に代えて、板状部410bを有している。その他の構成については、上記実施の形態と同様のため、説明は省略する。
板状部410bには、蓋体110の外面112aに形成された凹部113に対向して配置され、凹部113に嵌合される凸部414が形成されている。凸部414は、凹部113の内方空間よりも大きく形成されている。つまり、凸部414は、突出部分の体積が、凹部113の内方空間の容積よりも大きくなるように形成されている。これにより、同図の(b)に示すように、凸部414と凹部113とが嵌合した場合に、凹部113内には空隙は形成されず、第一封止部材400bと蓋体110とが密着する。
以上のように、本発明の実施の形態の変形例5に係る蓄電素子においても、上記実施の形態と同様の効果を奏することができる。特に、第一封止部材400bに凸部414が形成されているため、第一封止部材400bと蓋体110との密着性が向上し、接続部300まわりの気密性を向上させることができる。
なお、凸部414は、凹部113の内方空間よりも小さく形成されており、凸部414と凹部113とが嵌合した場合に、凹部113内に空隙が形成される構成でもかまわない。
以上、本発明の実施の形態及びその変形例に係る蓄電素子について説明したが、本発明は、上記実施の形態及びその変形例に限定されるものではない。つまり、今回開示された実施の形態及びその変形例は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
例えば、上記実施の形態及びその変形例では、接続部が蓋体開口部を貫通する方向から見て、蓋体に形成された凹部は、第一突出部及び第二突出部の双方の外縁部よりも内側に形成されていることとした。しかし、上記の方向から見て、当該凹部は、第一突出部及び第二突出部のうちのいずれか一方の外縁部よりも内側に形成されていればよい。また、接続部に形成されたフランジ部320を上記の突出部としてもよい。つまり、上記の方向から見て、当該凹部は、フランジ部320の外縁部よりも内側に形成されている構成でもかまわない。このような場合でも、容器の気密性の低下を抑制することができるという効果を奏することができる。
また、上記実施の形態及びその変形例では、蓋体に形成された凹部は、接続部の全周を囲うように環状に形成された溝であることとしたが、当該凹部は、接続部の全周ではなく、接続部の周囲に離散的に配置された溝であってもよい。
また、上記実施の形態及びその変形例1〜4では、蓋体に形成された凹部の内方に空隙が形成されることとしたが、当該空隙は形成されなくてもよい。
また、上記実施の形態及びその変形例では、凹部は、蓋体に形成されていることとしたが、構成によっては、容器本体111のいずれかの壁部に形成されていることにしてもよい。
また、上記実施の形態及びその変形例では、接続部として用いられるリベットは、中空リベットであることとしたが、中実リベットであってもよい。
また、上記実施の形態及びその変形例では、蓄電素子は、1つの電極端子に対して1つの接続部(リベット)を備えていることとしたが、1つの電極端子に対して複数の接続部(リベット)を備えている構成でもかまわない。この場合、少なくとも1つの接続部に、上記の構成が採用されていればよいが、当該電極端子における気密性を向上させるために、全ての接続部に上記の構成が採用されるのが好ましい。
また、上記実施の形態及びその変形例では、蓄電素子は、1つの電極体を備えていることとしたが、複数の電極体を備えている構成でもかまわない。
また、上記実施の形態及び上記変形例を任意に組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。例えば、上記の変形例2〜5に、変形例1の変形を適用してもよいし、変形例3〜5に、変形例2の変形を適用してもよいし、変形例3、4に、変形例5の変形を適用してもよい。