JP2016173246A - 引継情報送信システム、引継情報送信装置、案内端末、引継情報送信方法、及び引継情報送信プログラム - Google Patents

引継情報送信システム、引継情報送信装置、案内端末、引継情報送信方法、及び引継情報送信プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】第1端末において案内するルートを、第2端末に引き継ぐことにより、ルートの案内におけるユーザの利便性を向上させることが可能となる、引継情報送信システム、引継情報送信装置、案内端末、引継情報送信方法、及び引継情報送信プログラムを提供すること。【解決手段】引継情報送信システム100は、端末装置1で案内する第1走行ルートに関する情報に基づいて、車載装置2において第1走行ルートを第2走行ルートとして引き継ぐための引継情報を取得する引継情報取得部162と、引継情報取得部162が取得した引継情報を、車載装置2に送信する引継情報送信部163と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、引継情報送信システム、引継情報送信装置、案内端末、引継情報送信方法、及び引継情報送信プログラムに関する。
従来、ユーザが移動する経路を互いに異なる装置において案内する技術の一つとして、一方の装置と、当該一方の装置との間で通信を行う他方の装置とを有するシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このシステムでは、一方の装置で案内している経路を他方の装置でも案内するために、一方の装置で利用されている経路情報を、他方の装置に送信していた。
特開2012−189438号公報
しかしながら、特許文献1では、一方の装置から他方の装置に対して経路情報のみを単にそのまま送信していたので、一方の装置において案内していた経路を、他方の装置において再現する再現性が低下する可能性があった。例えば、経路を生成するために用いられる地図情報のバージョンが、一方の装置及び他方の装置において互いに異なっている場合、一方の装置から受信した経路情報を用いて他方の装置で経路を生成しても、一方の装置で生成した経路と同じ経路を生成することができないため、経路の再現性の低下が顕著となる可能性があった。従って、特許文献1の技術については、互いに異なる装置において互いに対応する経路を案内することについての、ユーザの利便性の観点からは改善の余地があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、第1端末において案内するルートを、第2端末において引き継ぐことにより、ルートの案内におけるユーザの利便性を向上させることが可能となる、引継情報送信システム、引継情報送信装置、案内端末、引継情報送信方法、及び引継情報送信プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る引継情報送信システムは、第1端末で案内するルートに関するルート情報に基づいて、前記第1端末とは異なる第2端末において前記ルートを引き継ぐための引継情報を取得する引継情報取得手段と、前記引継情報取得手段が取得した前記引継情報を送信する引継情報送信手段とを備える。
また、本発明に係る引継情報送信装置は、第1端末で案内するルートに関するルート情報に基づいて、前記第1端末とは異なる第2端末において前記ルートを引き継ぐための引継情報を取得する引継情報取得手段と、前記引継情報取得手段が取得した前記引継情報を、前記第2端末に送信する引継情報送信手段とを備える。
また、本発明に係る案内端末は、自己が案内するルートに関するルート情報に基づいて、別の案内端末において前記ルートを引き継ぐための引継情報を取得する引継情報取得手段と、前記引継情報取得手段が取得した前記引継情報を、前記別の案内端末に送信する引継情報送信手段とを備える。
また、本発明に係る引継情報送信方法は、引継情報取得手段が、第1端末で案内するルートに関するルート情報に基づいて、前記第1端末とは異なる第2端末において前記ルートを引き継ぐための引継情報を取得する引継情報取得ステップと、引継情報送信手段が、前記引継情報取得ステップにて取得した前記引継情報を送信する引継情報送信ステップとを含む。
また、本発明に係る引継情報送信プログラムは、コンピュータを、第1端末で案内するルートに関するルート情報に基づいて、前記第1端末とは異なる第2端末において前記ルートを引き継ぐための引継情報を取得する引継情報取得手段と、前記引継情報取得手段が取得した前記引継情報を送信する引継情報送信手段として機能させる。
本発明に係る引継情報送信システム、引継情報送信装置、案内端末、引継情報送信方法、及び引継情報送信プログラムによれば、第1端末で案内するルートに関するルート情報に基づいて、第2端末で前述のルートに対応するルートを案内するための引継情報を取得することから、例えば、第1端末及び第2端末各々が用いる地図情報のバージョンが互いに異なっている場合においても、引継情報を用いることにより、第1端末において案内するルートを第2端末において引き継ぐことができるので、ルートの案内についてのユーザの利便性を向上させることが可能となる。
本発明の実施の形態1に係る端末装置及び車載装置を例示するブロック図である。 引継情報を例示した図である。 引継情報送信処理のフローチャートである。 第1走行ルートの一例を示す図である。 実施の形態2に係る端末装置及び車載装置を例示するブロック図である。 引継情報送信処理のフローチャートである。 実施の形態3に係る端末装置、センター装置、及び車載装置を例示するブロック図である。 センター引継情報を例示した図である。 装置情報を例示した図である。 引継情報送信処理のフローチャートである。
以下、本発明に係る引継情報送信システム、引継情報送信装置、案内端末、引継情報送信方法、及び引継情報送信プログラムの実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。ただし、実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
本発明に係る引継情報送信システムは、第1端末で案内するルートに関するルート情報に基づいて、第1端末におけるルートを第2端末において引き継ぐための引継情報を送信するためのシステムである。この引継情報送信システムにおいては、第1端末が引継情報を取得して、当該取得した引継情報を当該第1端末が第2端末に送信する場合と、第1端末とは異なる装置が引継情報を取得して、当該取得した引継情報を当該異なる装置が第2端末に送信する場合とが挙げられる。
ここで、「第1端末」とは、ルートを案内する装置であり、車両の走行ルートを引き継ぐ引き継ぎ元の装置であって、具体的には、車載装置、及び端末装置等を含む概念である。「走行ルート」とは、車両が走行するべきルートを含む概念である。「車載装置」とは、車両に搭載される装置であり、具体的には、車載用ナビゲーション装置を含む概念ある。また、「端末装置」とは、所定のコンピュータを搭載した装置であり、具体的には、スマートフォンや携帯用ナビゲーション装置を含む概念である。
また、「第2端末」とは、第1端末において案内するルートに対応するルートを案内する装置であり、車両の走行ルートが引き継がれる引き継ぎ先の装置であって、具体的には、車載装置、及び端末装置等を含む概念である。
また、「引継情報」とは、第1端末において案内するルートを、第2端末において引き継ぐための情報であり、第1端末において案内するルートの全てを特定する情報の全てでは無く、異機種間(つまり、第1端末と第2端末との間等)でもルートを特定(つまり、再現)できる情報(つまり、前述のルート全部を特定する情報のうちの一部のみの情報)である。この引継情報に含まれている具体的な情報については、第1端末において案内するルートの全てを特定する情報の全てでは無い限りにおいて任意であるが、例えば、分岐案内点を特定する情報、分岐案内点における進入方向又は退出方向を特定する情報、交差点を特定する情報、交差点における進入方向又は退出方向を特定する情報、道路種別を特定する情報、リンク識別情報、ルートの生成条件を特定する情報、地図情報のバージョンを特定する情報等が挙げられる。なお、これら各情報の詳細については、各実施の形態において説明する。そして、引継情報の送信については、これらの各情報の全てを送信してもよいし、これらの各情報のうちの一部のみを送信してもよい。これらの各情報のうちの一部のみを送信する場合において、当該送信する一部の情報を定める決定手法としては、任意の手法を用いることができるが、例えば、第1端末及び第2端末における地図情報のバージョンに基づいて定める手法と、第1端末及び第2端末におけるルートを案内するための機能に基づいて定める手法とが挙げられる。
そして、以下に示す実施の形態1〜3では、第1端末を「引き継ぎ元の装置」と称し、第2端末を「引き継ぎ先の装置」と称し、第1端末において案内するルートを「第1走行ルート」と称し、第1端末において案内するルートに対応するルートであって、第2端末において案内するルートを「第2走行ルート」と称し、また、第1走行ルートを生成する生成元の装置を「生成元の装置」と称して、以下説明する。そして、実施の形態1〜3について具体的には、端末装置が「生成元の装置」及び「引き継ぎ元の装置」として機能し、車載装置が「引き継ぎ先の装置」として機能する場合において、引継情報を送信する場合について説明する。そして、実施の形態1について更に具体的には、端末装置が、「分岐案内点を特定する情報、分岐案内点における進入方向又は退出方向を特定する情報、及び道路種別を特定する情報」を引継情報として送信する場合について説明する。また、実施の形態2について更に具体的には、端末装置が、「交差点を特定する情報、交差点における進入方向又は退出方向を特定する情報、及び道路種別を特定する情報」を引継情報として送信する場合について説明する。また、実施の形態3について更に具体的には、端末装置及び車載装置とは異なる装置であるセンター装置が、端末装置及び車載装置における地図情報のバージョンに基づいて、「分岐案内点を特定する情報、分岐案内点における進入方向又は退出方向を特定する情報、及び道路種別を特定する情報」、又は「リンク識別情報」を引継情報として送信する場合について説明する。そして、実施の形態1〜3において説明する引継情報以外の引継情報、及び第1端末及び第2端末におけるルートを案内するための機能に基づいて引継情報を送信することについては、変形例において説明する。
(実施の形態1)
初めに、実施の形態1について説明する。この実施の形態においては、端末装置において生成された走行ルートを、分岐案内点を特定する情報、分岐案内点における進入方向又は退出方向を特定する情報、及び道路種別を特定する情報等の引継情報を用いて、車載装置に引き継ぐ場合について主に説明するが、車載装置において生成された走行ルートを、引継情報を用いて、端末装置に引き継ぐこともできる。なお、以下では、車載装置を搭載した車両(車載装置を操作するユーザが搭乗する車両)を「自車両」と称して説明する。また、「自車両」とは、例えば、四輪自動車、二輪自動車、及び自転車等を含む概念であるが、以下では、自車両が四輪自動車である場合について説明する。また、引継情報送信システムにおける車載装置としての機能については、特記する部分を除いて、公知の車載用ナビゲーション装置と同様の構成により得ることができるので、その説明は省略することとする。
(構成)
まず、本実施の形態に係る引継情報送信システム100として機能する端末装置1、及び車載装置2の構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る端末装置及び車載装置を例示するブロック図である。
(構成−端末装置)
最初に、端末装置1の構成について説明する。図1に示すように、端末装置1は、案内端末又は引継情報送信装置であり、概略的に、通信部11、タッチパネル12、ディスプレイ13、現在位置検出部14、データ記録部15、及び制御部16を備えている。
(構成−端末装置−通信部)
通信部11は、車載装置2との間でネットワークを介した通信を行う通信手段である。この通信部11の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、公知の移動体無線通信手段や近距離無線通信手段を用いることができる。
(構成−端末装置−タッチパネル)
タッチパネル12は、ユーザの指等で押圧されることにより、当該ユーザから各種操作入力を受け付ける操作手段である。このタッチパネル12は、透明又は半透明状に形成され、ディスプレイ13の前面において当該ディスプレイ13の表示面と重畳するように設けられている。このタッチパネル12としては、例えば、抵抗膜方式や静電容量方式等による操作位置検出手段を備えた公知のタッチパネルを用いることができる。
(構成−端末装置−ディスプレイ)
ディスプレイ13は、後述する制御部16の制御に基づいて各種の画像を表示する表示手段であり、特に、後述する地図情報データベース151(以下、データベースを「DB」と称する)に格納された地図情報に基づいて地図を表示する表示手段である。このディスプレイ13の具体的な構成は任意であり、例えば、公知の液晶ディスプレイや有機ELディスプレイの如きフラットパネルディスプレイ等を用いることができる。
(構成−端末装置−現在位置検出部)
現在位置検出部14は、端末装置1の現在位置を検出する現在位置検出手段である。この現在位置検出部14は、GPS又は地磁気センサ(いずれも図示省略)を有し、現在の端末装置1の位置(座標)及び方位等を公知の方法にて検出する。
(構成−端末装置−データ記録部)
データ記録部15は、端末装置1の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段であり、例えば、外部記録装置としてのハードディスク(図示省略)を用いて構成されている。ただし、ハードディスクに代えてあるいはハードディスクと共に、磁気ディスクの如き磁気的記録媒体、又はDVDやブルーレイディスクの如き光学的記録媒体を含む、その他の任意の記録媒体を用いることができる(後述するデータ記録部25、実施の形態2のデータ記録部35、45、及び実施の形態3のデータ記録部65も同様とする)。
また、このデータ記録部15は、地図情報DB151、及び引継情報DB152を備えている。
地図情報DB151は、地図情報を格納する地図情報格納手段である。ここで、「地図情報」とは、道路、道路の交差点、道路構造物、施設等を含む各種の位置の特定に必要な情報であり、例えば、道路上に設定された各ノードに関するノードデータ(例えばノードID、座標等)や、道路上に設定された各リンクに関するリンクデータ(例えばリンクID、リンク名、接続ノードID、道路座標、道路種別(例えば、有料道路、一般道路、高架道路等)、車線数等)、地物データ(例えば信号機、道路標識、ガードレール、施設等)、地形データ等を含んで構成されている。
引継情報DB152は、引継情報を格納する引継情報格納手段である。ここで、「引継情報」とは、第1走行ルートを第2走行ルートとして、車載装置2において引き継ぐための情報であって、第1走行ルート全部を特定する情報全てのうちの一部のみの情報を含んでいる情報である。そして、この引継情報は、例えば、分岐案内点を特定する情報、分岐案内点における進入方向又は退出方向を特定する情報、及び道路種別を特定する情報等を含んでいる情報である。ここで、「分岐案内点」とは、第1走行ルート上の分岐点のうちの案内を行うべき分岐点であり、具体的には、第1走行ルート上の分岐点のうちの、自車両の進行方向が変わる分岐点であって、右折又は左折等の案内を行う分岐点である。なお、「分岐点」とは、第1走行ルート上における道路が分岐している地点であり、具体的には、交差点、及び交差点以外の分岐する点であって、進行方向において一の道路が複数に分岐する点を含むものである。図2は、引継情報を例示した図である。この図2に示すように、引継情報は、例えば、項目「位置」、項目「進入道路」、及び項目「退出道路」と、各項目に対応する情報とを、相互に関連付けて構成されている。ここで、項目「位置」に対応する情報は、分岐案内点の位置を特定する情報である(図2では、緯度及び経度の座標であり、例えば「34度56分40秒、137度11分45秒」等)。また、項目「進入道路」及び項目「退出道路」には各々、更に、項目「方位」、及び項目「種別」が含まれている。そして、項目「進入道路」の項目「方位」に対応する情報は、分岐案内点を基準として当該分岐案内点に対して進入道路が延びている方位(進入方向)を特定する情報である(図2では、8方位であり、例えば「南西」等)。なお、「進入道路」とは、自車両が走行ルートに沿って分岐案内点に進入する場合に、当該分岐案内点を走行する直前に自車両が走行する道路である。また、項目「進入道路」の項目「種別」に対応する情報は、進入道路の道路種別を特定する情報である(図2では、例えば「一般道路」)。なお、この項目「進入道路」の項目「種別」に対応する情報としては、図2の「一般道路」以外には、走行ルートに応じて、「有料道路」、「高架道路」等が含まれる場合がある(後述する項目「退出道路」の項目「種別」に対応する情報も同様とする)。また、項目「退出道路」の項目「方位」に対応する情報は、分岐案内点を基準として当該分岐案内点に対して退出道路が延びている方位(退出方向)を特定する情報である(図2では、8方位であり、例えば「東」等)。なお、「退出道路」とは、自車両が走行ルートに沿って分岐案内点から退出する場合に、当該分岐案内点を走行した直後に自車両が走行する道路である。また、項目「退出道路」の項目「種別」に対応する情報は、退出道路の道路種別を特定する情報である(図2では、例えば「一般道路」)。このような引継情報DB152の引継情報は、後述する引継情報送信処理において記録される。
(構成−端末装置−制御部)
図1に戻って、制御部16は、端末装置1を制御する制御手段であり、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである。特に、実施の形態1に係る引継情報送信プログラムは、任意の記録媒体又はネットワークを介して端末装置1にインストールされることで、制御部16の各部を実質的に構成する(後述する制御部26、実施の形態2の制御部36、46、及び実施の形態3の制御部56、66、76も同様とする)。
また、この制御部16は、機能概念的に、ルート生成部161、引継情報取得部162、及び引継情報送信部163を備えている。
ルート生成部161は、出発地から目的地に至る第1走行ルートを、地図情報DB151の地図情報に基づいて、公知の生成手法を用いて生成するルート生成手段である。ここで、「出発地」とは、車両が移動を開始する地点であり、例えば、タッチパネル12を介してユーザの所定操作が受け付けられることで設定されたり、現在位置検出部14又は後述する車載装置2の現在位置検出部24によって検出された現在位置が設定されたりする。また、「目的地」とは、車両の移動の目的となる地点であり、例えば、タッチパネル12を介してユーザの所定操作が受け付けられることで設定される。引継情報取得部162は、端末装置1で案内する第1走行ルートに関す情報に基づいて、端末装置1とは異なる車載装置2において第1走行ルートを第2走行ルートとして引き継ぐための引継情報を取得する引継情報取得手段である。引継情報送信部163は、引継情報取得部162が取得した引継情報を送信する引継情報送信手段である。なお、これら制御部16の各部により行われる処理については、後述する。
(構成−車載装置)
次に、車載装置2の構成について説明する。図1に示すように、車載装置2は、案内端末又は引継情報送信装置であり、概略的に、通信部21、タッチパネル22、ディスプレイ23、現在位置検出部24、データ記録部25、及び制御部26を備えている。
(構成−車載装置−通信部)
通信部21は、端末装置1との間でネットワークを介した通信を行う通信手段であり、具体的な構成については、通信部11の構成と同様である。
(構成−車載装置−タッチパネル)
タッチパネル22は、ユーザから各種操作入力を受け付ける操作手段であり、具体的な構成については、タッチパネル12の構成と同様である。
(構成−車載装置−ディスプレイ)
ディスプレイ23は、後述する制御部26の制御に基づいて各種の画像を表示する表示手段であり、具体的な構成については、ディスプレイ13の構成と同様である。
(構成−車載装置−現在位置検出部)
現在位置検出部24は、車載装置2の現在位置を検出する現在位置検出手段であり、具体的な構成については、現在位置検出部14の構成と同様である。
(構成−車載装置−データ記録部)
データ記録部25は、地図情報DB251、及び引継情報DB252を備えており、この各情報の構成は、データ記録部15の各情報の構成と同様である。
(構成−車載装置−制御部)
図1に戻って、制御部26は、機能概念的に、ルート生成部261、引継情報取得部262、及び引継情報送信部263を備えており、この各部の構成は、制御部16の同一名称の各部の構成と同様である。
(処理)
次に、このように構成される引継情報送信システム100の端末装置1によって実行される引継情報送信処理について説明する。図3は、引継情報送信処理のフローチャートである(以下の各処理の説明ではステップを「S」と略記する)。また、図4は、第1走行ルートの一例を示す図である。引継情報送信処理は、概略的には、引継情報を取得し、当該取得した引継情報を送信する処理である。そして、この引継情報送信処理を実行するタイミングは、端末装置1のルート生成部261が第1走行ルートを生成した後の任意のタイミングであるが、例えば、端末装置1のルート生成部261が第1走行ルートR1を生成した後、引継情報を車載装置2に送信するための操作入力がタッチパネル12を介して行われた後に起動されるものとして、当該処理が起動したところから説明する。
まず、図3に示すように、SA1において端末装置1の引継情報取得部162は、引継情報を取得する。具体的には、ルート生成部261が生成した第1走行ルート上の分岐案内点を特定した上で、当該特定した分岐案内点の位置、当該特定した分岐案内点に対する進入道路及び退出道路の方位、及び進入道路及び退出道路の道路種別(以下、分岐案内点に関する事項)を特定し、これらの特定結果を引継情報として取得する。引継情報の取得について更に具体的には、まず、引継情報取得部162は、第1走行ルート上で出発地に最も近い分岐点を特定し、当該特定した分岐点が分岐案内点であるか否かを判定する。次に、分岐案内点であると判定した場合、この分岐点について前述の「分岐案内点に関する事項」を特定し、この特定結果を引継情報として取得する。一方、分岐案内点ではないと判定した場合、この分岐点については「分岐案内点に関する事項」を特定しない。そして、これらの処理を、出発地側から目的地側に向かって、目的地に最も近い分岐点に至るまで順次行う。ここで、「分岐点を特定」する手法、「分岐点が分岐案内点であるか否かを判定」する手法、及び「分岐案内点に関する事項を特定」する手法については、任意の手法を用いることができるが、例えば、リンクデータ及びノードデータを用いて特定する公知の手法を用いることができる。ここでは、例えば、図4の分岐点J1〜J4のうちの分岐点J1、J2の位置を分岐案内点の位置として特定し、分岐点J1の進入道路の方位及び退出道路の方位を「南西」、「東」と特定し、分岐点J2の進入道路の方位及び退出道路の方位を「西」、「北東」と特定し、分岐点J1、J2の進入道路の道路種別及び退出道路の道路種別を「一般道路」と特定する。
図3に戻って、SA2において端末装置1の引継情報取得部162は、引継情報を登録する。具体的には、SA1で取得した引継情報を、引継情報DB152に格納することにより登録する。ここでは、例えば、図2に示す引継情報を、引継情報DB152に格納することにより登録する。
図3に戻って、SA3において端末装置1の引継情報送信部163は、引継情報等を送信する。具体的には、SA2で登録した引継情報、及び生成情報を、図1の通信部11を介して車載装置2に送信する。ここで、「生成情報」とは、第2走行ルートを生成するための情報であり、具体的には、第2走行ルートを生成するための情報として引継情報と共に用いられる情報であり、例えば、第1走行ルートの「出発地」及び「目的地」を特定する情報が含まれている。そして、このSA3の後、引継情報送信処理が終了する。
一方、SA3で送信された引継情報及び生成情報を受信した車載装置2は、受信したこれらの情報及び地図情報DB251の地図情報に基づいて、第2走行ルートを生成し、当該生成した第2走行ルートをディスプレイ23に表示して案内する。第2走行ルートの生成について具体的には、車載装置2のルート生成部261は、生成情報が特定する「出発地」及び「目的地」を第2走行ルートの「出発地」及び「目的地」として設定し、引継情報が反映されるように、第2走行ルートを生成する。ここで、「引継情報が反映されるように、第2走行ルートを生成する」とは、引継情報が特定する道路種別、分岐案内点の位置、進入道路の方位、及び退出道路の方位夫々と、第2走行ルートにおける道路種別、分岐案内点の位置、進入道路の方位、及び退出道路の方位夫々との一致度が最大となるように、第2走行ルートを探索することである。ここでは、例えば、車載装置2のルート生成部261は、まず、引継情報と探索する走行ルートとにおいて一致する分岐案内点が可能な限り多数となるように、走行ルートを探索する。ここで、「引継情報と探索する走行ルートとにおいて一致する分岐案内点」とは、地図上の位置と、進入道路の方位、及び退出道路の方位の全てが一致する分岐案内点を示している。次に、当該探索した走行ルートが1つのみである場合、ルート生成部261は、当該1つのみの走行ルートを第2走行ルートとする。一方、当該生成した走行ルートが複数である場合、ルート生成部261は、当該複数の走行ルート各々が特定する道路種別と、引継情報が特定する道路種別との一致数が最大となる走行ルートを、当該複数の走行ルートから選択し、当該選択した走行ルートを第2走行ルートとする。なお、当該選択した走行ルートが複数存在する場合、ルート生成部261は、公知の手法(例えば、ユーザによって設定された距離優先、又は時間優先等の探索条件に従って、1つのみのルートを探索する手法等)を用いて、当該複数の走行ルートのうちの1つのみの走行ルートを第2走行ルートとすることとしてもよい。このように、引継情報を反映して第2走行ルートが生成されるので、第1走行ルートと第2走行ルートとの一致度(つまり、第2走行ルートにおける第1走行ルートの再現性)を向上させることができる。
(実施の形態1の効果)
このように本実施の形態によれば、引継情報取得部162が、端末装置1で案内する第1走行ルートに基づいて、車載装置2で第2走行ルートを案内するための引継情報を取得することから、例えば、引継情報を用いることにより、端末装置1及び車載装置2各々が用いる地図情報のバージョンが互いに異なっている場合においても、引継情報を用いることにより、第1走行ルートを第2走行ルートとして、車載装置2において引き継ぐことができるので、ルートの案内についてのユーザの利便性を向上させることが可能となる。
また、例えば、分岐案内点を特定する情報を引継情報として用いることにより、引継情報の情報量を低減することができるので、引継情報を端末装置1から車載装置2に送信する送信時間を短縮して、第2走行ルートの案内を迅速に行うことができる。
また、例えば、分岐案内点における進入道路が延びている方位又は退出道路が延びている方位を特定する情報を引継情報として用いることにより、分岐案内点における進入道路が延びている方位又は退出道路が延びている方位を特定する情報を反映させることができるので、端末装置1で案内する第1走行ルートを、車載装置2において第2走行ルートとして再現する再現性を向上させることができる。
また、例えば、道路種別を特定する情報を引継情報として用いることにより、道路種別を特定する情報を反映させることができるので、端末装置1で案内する第1走行ルートを、車載装置2において第2走行ルートとして再現する再現性を向上させることができる。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2について説明する。この実施の形態においては、端末装置において生成された走行ルートを、交差点を特定する情報、交差点における進入方向又は退出方向を特定する情報、及び道路種別を特定する情報等の引継情報を用いて、車載装置に引き継ぐ場合について主に説明するが、車載装置において生成された走行ルートを、引継情報を用いて、端末装置に引き継ぐこともできる。なお、実施の形態2の構成は、特記する場合を除いて実施の形態1の構成と略同一であり、実施の形態1の構成と略同一の構成についてはこの実施の形態1で用いたのと同一の符号を必要に応じて付して、その説明を省略する。
(構成)
まず、本実施の形態に係る引継情報送信システム300として機能する端末装置3、及び車載装置4の構成について説明する。図5は、本発明の実施の形態に係る端末装置及び車載装置を例示するブロック図である。
(構成−端末装置)
最初に、端末装置3の構成について説明する。図5に示すように、端末装置3は、案内端末又は引継情報送信装置であり、概略的に、通信部11、タッチパネル12、ディスプレイ13、現在位置検出部14、データ記録部35、及び制御部36を備えている。
(構成−端末装置−データ記録部)
データ記録部35は、引継情報DB352を備えている。引継情報DB352は、引継情報を格納する引継情報格納手段である。ここで、「引継情報」とは、第1走行ルートを第2走行ルートとして、車載装置4において引き継ぐための情報であって、第1走行ルート全部を特定する情報全てのうちの一部のみの情報を含んでいる情報である。そして、この引継情報は、例えば、交差点を特定する情報、交差点における進入方向又は退出方向を特定する情報、及び道路種別を特定する情報等を含んでいる情報である。この引継情報は、図1の引継情報DB152に格納されている引継情報と同様な構成であり、走行ルート上の交差点についての、図2に示す各項目に対応する情報が含まれている情報である。
(構成−端末装置−制御部)
図5に戻って、制御部36は、端末装置3を制御する制御手段であり、機能概念的に、引継情報取得部362、及び引継情報送信部363を備えている。引継情報取得部362は、端末装置3で案内する第1走行ルートに関す情報に基づいて、端末装置3とは異なる車載装置4において第1走行ルートを第2走行ルートとして引き継ぐための引継情報を取得する引継情報取得手段である。引継情報送信部363は、引継情報取得部362が取得した引継情報を送信する引継情報送信手段である。なお、これら制御部36の各部により行われる処理については、後述する。
(構成−車載装置)
次に、車載装置4の構成について説明する。図5に示すように、車載装置4は、案内端末又は引継情報送信装置であり、概略的に、通信部21、タッチパネル22、ディスプレイ23、現在位置検出部24、データ記録部45、及び制御部46を備えている。
(構成−車載装置−データ記録部)
データ記録部45は、引継情報DB452を備えており、この引継情報DB452の構成は、引継情報DB352の構成と同様である。
(構成−車載装置−制御部)
制御部46は、機能概念的に、引継情報取得部462、及び引継情報送信部463を備えており、この各部の構成は、制御部36の各部の構成と同様である。
(処理)
次に、このように構成される引継情報送信システム300の端末装置3によって実行される引継情報送信処理について説明する。図6は、引継情報送信処理のフローチャートである。
まず、図6に示すように、SB1において端末装置3の引継情報取得部362は、引継情報を取得する。具体的には、ルート生成部261が生成した第1走行ルート上の全交差点を特定した上で、当該特定した全交差点の位置、当該特定した全交差点に対する進入道路及び退出道路の方位、及び交差点の進入道路及び退出道路の道路種別(以下、交差点に関する事項)を特定し、これらの特定結果を引継情報として取得する。引継情報の取得について更に具体的には、引継情報取得部362は、第1走行ルート上で出発地に最も近い交差点を特定し、当該特定した交差点について前述の「交差点に関する事項」を特定し、この特定結果を引継情報として取得する。そして、これらの処理を、出発地側から目的地側に向かって、目的地に最も近い交差点に至るまで順次行う。ここで、「交差点を特定」する手法については、任意の手法を用いることができるが、例えば、リンクデータ及びノードデータを用いて、3本以上の道路が交わっている地点を交差点として特定する公知の手法を用いることができる。また、「交差点に関する事項を特定」する手法についても、任意の手法を用いることができるが、例えば、リンクデータ及びノードデータを用いて特定する公知の手法を用いることができる。ここでは、例えば、図4の分岐点J1〜J4の位置を交差点の位置として特定し、分岐点J1〜J4の進入道路及び退出道路の方位、道路種別を特定し、これらの特定結果を引継情報して取得する。
図5に戻って、SB2において端末装置3の引継情報取得部362は、図3のSA2と同様な処理を行い、この後、図5のSB3において端末装置3の引継情報送信部363は、図3のSA3と同様な処理を行う。
一方、図5のSB3で送信された引継情報及び生成情報を受信した車載装置4は、図1の車載装置2と同様にして、第2走行ルートを生成し、当該生成した第2走行ルートをディスプレイ23に表示して案内する。
(実施の形態2の効果)
このように本実施の形態によれば、例えば、交差点を特定する情報を引継情報として用いることにより、案内する第1走行ルートに関わる交差点を特定する情報を反映させることができるので、端末装置3で案内する第1走行ルートを、車載装置4において第2走行ルートとして再現する再現性を向上させることができる。
(実施の形態3)
次に、実施の形態3について説明する。なお、この実施の形態3においては、センター装置が、端末装置及び車載装置における地図情報のバージョンに基づいて引継情報を取得し、当該取得した引継情報を用いて、端末装置において生成された走行ルートを、車載装置に引き継ぐ場合について主に説明するが、車載装置において生成された走行ルートを、端末装置に引き継ぐこともできる。実施の形態3の構成は、特記する場合を除いて実施の形態1の構成と略同一であり、実施の形態1の構成と略同一の構成についてはこの実施の形態1で用いたのと同一の符号を必要に応じて付して、その説明を省略する。
(構成)
まず、本実施の形態に係る引継情報送信システム500として機能する端末装置5、センター装置6、及び車載装置7の構成について説明する。図7は、本発明の実施の形態に係る端末装置、センター装置、及び車載装置を例示するブロック図である。
(構成−端末装置)
最初に、端末装置5の構成について説明する。図7に示すように、端末装置5は、案内端末又は引継情報送信装置であり、概略的に、通信部51、タッチパネル12、ディスプレイ13、現在位置検出部14、データ記録部15、及び制御部56を備えている。
(構成−端末装置−通信部)
通信部51は、センター装置6との間でネットワークを介した通信を行う通信手段であり、具体的な構成については、図1の通信部11の構成と同様である。
(構成−端末装置−制御部)
図7に戻って、制御部56は、機能概念的に、引継情報取得部562、及び引継情報送信部563を備えている。引継情報取得部562は、端末装置5で案内する第1走行ルートに関す情報に基づいて、端末装置5とは異なる車載装置7において第1走行ルートを第2走行ルートとして引き継ぐための引継情報を取得する引継情報取得手段である。引継情報送信部563は、引継情報取得部562が取得した引継情報を送信する引継情報送信手段である。なお、これら制御部56の各部により行われる処理については、後述する。
(構成−センター装置)
次に、センター装置6の構成について説明する。図7に示すように、センター装置6は、案内端末又は引継情報送信装置であり、後述する車載装置7に対して情報を送信する装置であって、概略的に、通信部61、データ記録部65、及び制御部66を備えている。
(構成−センター装置−通信部)
通信部61は、端末装置5及び車載装置7との間でネットワークを介した通信を行う通信手段であり、具体的な構成については、通信部51の構成と同様である。
(構成−センター装置−データ記録部)
データ記録部65は、引継情報DB652、及び装置情報DB653を備えている。
引継情報DB652は、センター引継情報を格納する引継情報格納手段である。ここで、「センター引継情報」とは、センター装置6に格納されている引継情報であって、第1走行ルートを第2走行ルートとして、車載装置7において引き継ぐための情報であり、第1走行ルート全部を特定する情報全てのうちの一部のみの情報を含んでいる情報である。そして、このセンター引継情報は、例えば、分岐案内点を特定する情報、分岐案内点における進入方向又は退出方向を特定する情報、道路種別を特定する情報、及びリンクIDを含んでいる情報である。図8は、センター引継情報を例示した図である。この図8に示すように、センター引継情報は、項目「元装置」、項目「先装置」、項目「出発地」、項目「目的地」、項目「位置」、項目「進入道路」、項目「退出道路」、及び項目「リンクID」と、各項目に対応する情報とを、相互に関連付けて構成されている。ここで、項目「元装置」に対応する情報は、第1走行ルートの生成元の装置の装置識別情報(以下、装置ID)である(図8では、例えば「UID010」等)。なお、図8の「UID010」は、端末装置5の装置IDを示しており、「UID001」は、車載装置7の装置IDを示している。なお、これら端末装置5及び車載装置7以外にも、引き継ぎ先の装置又は引き継ぎ元の装置が存在し得る場合には、このような装置の装置IDについても格納しておくことができ、「UID002」は、このような装置の装置IDを示している。また、項目「先装置」に対応する情報は、引き継ぎ先の装置の装置IDである(図8では、例えば「UID001」、「UID002」等)。また、項目「出発地」に対応する情報は、第1走行ルートの出発地を特定する情報である(図8では、緯度及び経度の座標であり、例えば「34度55分43秒、137度11分50秒」等)。また、項目「目的地」に対応する情報は、第1走行ルートの目的地を特定する情報である(図8では、緯度及び経度の座標であり、例えば「34度56分40秒、137度11分50秒」等)。また、項目「位置」、項目「進入道路」、項目「退出道路」に対応する情報は、図2の同一名称の各項目に対応する情報と同様な情報である。また、項目「リンクID」に対応する情報は、第1走行ルートに対応する全リンクIDである(図8では、例えば「LID005、LID003、LID002、LID001、LID009」等)。
図7に戻って、装置情報DB653は、装置情報を格納する装置情報格納手段である。ここで、「装置情報」とは、端末装置5及び車載装置7(端末装置5及び車載装置7以外にも、引き継ぎ先の装置又は引き継ぎ元の装置が存在し得る場合には、さらにこのような装置を含む。以下同じ)を特定するための情報であり、具体的には、端末装置5及び車載装置7に格納されている地図情報のバージョンを特定する情報である。図9は、装置情報を例示した図である。この図9に示すように、装置情報は、項目「装置ID」、及び項目「地図バージョン」と、各項目に対応する情報とを、相互に関連付けて構成されている。ここで、項目「装置ID」に対応する情報は、端末装置5及び車載装置7の装置IDである(図9では、例えば「UID001」、「UID002」、「UID010」等)。また、項目「地図バージョン」に対応する情報は、端末装置5及び車載装置7に格納されている地図情報のバージョンを特定する情報である(図9では、「VER5」等)。このような装置情報DB653の装置情報は、任意の方法により取得することができ、例えば、所定時間毎にセンター装置6が行うバージョン要求に応じて、端末装置5及び車載装置7がセンター装置6に送信する地図情報のバージョンを反映させることにより記録される。
(構成−センター装置−制御部)
図7に戻って、制御部66は、機能概念的に、引継情報取得部662、及び引継情報送信部663を備えている。引継情報取得部662は、端末装置5で案内する第1走行ルートに関す情報に基づいて、端末装置5とは異なる車載装置7において第1走行ルートを第2走行ルートとして引き継ぐための引継情報を取得する引継情報取得手段である。引継情報送信部663は、引継情報取得部662が取得した引継情報を送信する引継情報送信手段である。
(構成−車載装置)
次に、車載装置7の構成について説明する。図7に示すように、車載装置7は、案内端末又は引継情報送信装置であり、概略的に、通信部71、タッチパネル22、ディスプレイ23、現在位置検出部24、データ記録部25、及び制御部76を備えている。
(構成−車載装置−通信部)
通信部71は、センター装置6との間でネットワークを介した通信を行う通信手段であり、具体的な構成については、通信部51の構成と同様である。
(構成−車載装置−制御部)
制御部76は、機能概念的に、ルート生成部761を備えている。ルート生成部761は、地図情報DB251の地図情報及びセンター装置6から受信した引継情報に基づいて、第2走行ルートを、公知の生成手法を用いて生成するルート生成手段である。
(処理)
次に、このように構成される引継情報送信システム500によって実行される処理について説明する。引継情報送信システム500によって実行される処理には、端末装置による引継情報送信処理と、センター装置による引継情報送信処理とが含まれているが、以下では、これら各処理について説明する。
(処理‐端末装置による引継情報送信処理)
まず、「端末装置による引継情報送信処理」とは、端末装置5によって行われる処理であり、具体的には、端末処理5が第1走行ルートの引継情報を取得し、当該取得した引継情報をセンター装置6に送信する処理である。
この処理においては、まず、図7の端末装置5の引継情報取得部562は、ルート生成部161によって生成された第1走行ルートについての引継情報を取得する。この取得について具体的には、図1の引継情報取得部162が取得する情報と共に、第1走行ルートの生成元の装置の装置ID、当該第1走行ルートの引き継ぎ先の装置の装置ID、当該第1走行ルートの「出発地」及び「目的地」を特定する情報、及び当該第1走行ルートに対応する全リンクID(リンク識別情報)を引継情報として取得する。ここで、「第1走行ルートの生成元の装置の装置ID」とは、第1走行ルートを生成した装置を一意に識別するための情報であり、ここでは、端末装置5を一意に識別するための情報である。また、「第1走行ルートの引き継ぎ先の装置の装置ID」とは、第1走行ルートを引き継ぐ引き継ぎ先の装置を一意に識別するための情報であり、具体的には、タッチパネル12を介してユーザの所定操作が受け付けられることで設定される情報であり、ここでは、車載装置7を一意に識別するための情報である。
次に、端末装置5の引継情報送信部563は、引継情報取得部562が取得した引継情報を、通信部51を介してセンター装置6に送信した後、端末装置による引継情報送信処理が終了する。一方、端末装置5から送信された引継情報を受信したセンター装置6は、受信した当該引継情報が反映されるように、図8のセンター引継情報を記録する。
(処理‐センター装置による引継情報送信処理)
次に、「センター装置による引継情報送信処理」とは、センター装置6によって行われる処理であり、具体的には、センター装置6が地図情報のバージョンに基づいて引継情報を取得し、当該取得した引継情報を車載装置7に送信する処理である。図10は、センター装置による引継情報送信処理のフローチャートである。この引継情報送信処理を実行するタイミングは、図8のセンター引継情報が記録された後の任意のタイミングであるが、例えば、引き継ぎ先の装置(ここでは、図7の車載装置7)からの引継情報要求を、通信部61を介して受信した場合に起動されるものとして、当該処理が起動したところから説明する。ここで、「引継情報要求」とは、引継情報を送信することの要求あり、具体的には、引継情報を要求している引き継ぎ先の装置の装置ID(ここでは、「UID001」)が含まれている要求である。
まず、図10に示すように、SC1においてセンター装置6の引継情報取得部662は、引継情報要求に対応する引継情報が格納されているか否かを判定する。具体的には、図8のセンター引継情報を参照して、項目「先装置」に対応する情報として、前述の引継情報要求が特定する装置IDが格納されているか否かを判定する。そして、引継情報要求が特定する装置IDが格納されている場合、引継情報要求に対応する引継情報が格納されていると判定し(SC1のYES)、SC2に移行する。また、引継情報要求が特定する装置IDが格納されていない場合、引継情報要求に対応する引継情報が格納されていないと判定し(SC1のNO)、引継情報送信処理を終了する。なお、SC1のNOの場合、引継情報が格納されていないことを報知するために、所定のメッセージを車載装置7に対して送信することとしてもよい。ここでは、例えば、引継情報要求に含まれている装置IDが「UID001」であり、図8の項目「先装置」=「UID001」が格納されているので、引継情報が格納されていると判定する。
図10に戻って、SC2においてセンター装置6の引継情報取得部662は、SC1で格納されている判定された引継情報の生成元の装置、及び当該引継情報の引き継ぎ先の装置を特定する。具体的には、SC1で格納されていると判定された引継情報における項目「元装置」の装置IDに対応する装置を、生成元の装置として特定し、項目「先装置」の装置IDに対応する装置を、引き継ぎ先の装置として特定する。ここでは、例えば、図8の項目「元装置」=「UID010」に対応する端末装置5を生成元の装置として特定し、項目「先装置」=「UID001」に対応する車載装置7を引き継ぎ先の装置として特定する。
図10に戻って、SC3においてセンター装置6の引継情報取得部662は、生成元の装置と引き継ぎ先の装置との間における、格納されている地図情報のバージョンの異同を判定する。具体的には、図9の装置情報を参照して、SC2で特定した生成元の装置に対応する地図情報のバージョンと、SC2で特定した引き継ぎ先の装置に対応する地図情報のバージョンとの異同を判定する。ここでは、例えば、生成元の装置である項目「装置ID」=「UID010」に対応する項目「地図バージョン」が「VER5」であり、引き継ぎ先の装置である項目「装置ID」=「UID001」に対応する項目「地図バージョン」も「VER5」であるので、地図情報のバージョンが同じであると判定する。
図10に戻って、SC4においてセンター装置6の引継情報取得部662は、引継情報を取得する。具体的には、SC2の特定結果及びSC3の判定結果に基づいて、図8のセンター引継情報に含まれている情報を、引継情報として取得する。引継情報の取得について更に具体的には、SC3で地図のバージョンが同じであると判定した場合、後述する形状マッチングにより第2走行ルートを生成することが可能であるものとして、SC2で特定した引き継ぎ先の装置及び生成元の装置に対応付けられている情報のうちの、項目「リンクID」に対応する情報(以下、リンクID情報)を、引継情報として取得する。一方、SC3で地図のバージョンが異なっていると判定した場合、後述する形状マッチングにより第2走行ルートを生成することが不可能であるものとして、SC2で特定した引き継ぎ先の装置及び生成元の装置に対応付けられている情報のうちの、項目「出発地」、項目「目的地」、項目「位置」、項目「進入道路」、及び項目「退出道路」に対応する情報(以下、分岐案内点情報)を、引継情報として取得する。ここでは、例えば、地図情報のバージョンが同じであると判定したので、項目「リンクID」に対応する「LID005、LID003、LID002、LID001、LID009」を取得する。
図10に戻って、SC5においてセンター装置6の引継情報取得部662は、引継情報を送信する。具体的には、SC4で取得した引継情報を、図7の通信部61を介して車載装置7に送信する。ここでは、例えば、「LID005、LID003、LID002、LID001、LID009」を特定する引継情報を、車載装置7に送信する。
一方、SC5で送信された引継情報を受信した車載装置7は、受信した引継情報等に基づいて、第2走行ルートを生成し、当該生成した第2走行ルートをディスプレイ23に表示して案内する。第2走行ルートの生成について具体的には、リンクID情報を引継情報として受信した場合には、形状マッチングにより生成し、分岐案内点情報を引継情報として受信した場合には、図1の車載装置2のルート生成部261と同様にして探索することにより生成する。ここで、「形状マッチング」とは、探索することなく走行ルートを生成する生成手法であり、具体的には、リンクIDと地図情報DB251の地図情報とに基づいて、走行ルートを生成する生成手法である。この「形状マッチング」について更に具体的には、地図情報においてリンクIDに対応するリンクを相互に接続することにより、走行ルートを生成する生成手法である。そして、この「形状マッチング」を用いるためには、生成元の装置と引き継ぎ先の装置との間において、地図情報のバージョンが同じであることを要する。ここでは、例えば、リンクID情報を引継情報として受信したので、形状マッチングにより第2走行ルートを生成して表示する。
(実施の形態3の効果)
このように本実施の形態によれば、例えば、リンクIDを引継情報として用いることにより、第2走行ルートの案内を行うために探索を行うのが不要となるので、端末装置5で案内する第1走行ルートを迅速且つ確実に、車載装置7において第2走行ルートとして再現することができる。
また、例えば、端末装置5に格納されている地図情報のバージョン及び車載装置7に格納されている地図情報のバージョンの異同に基づいて、適切な引継情報を用いることができるので、車載装置7における引き継ぎ精度を向上させることが可能となる。
〔実施の形態に対する変形例〕
以上、本発明に係る各実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の細部に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏したりすることがある。例えば、本発明に係る引継情報送信システムを用いて行われるルート案内についての、ユーザの利便性が従来と同程度であっても、従来と異なる構造により従来と同程度のルート案内についてのユーザの利便性を有している場合には、本願発明の課題は解決されている。
(分散や統合について)
また、上述した各電気的構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散又は統合して構成できる。例えば、端末装置1を、相互に通信可能に構成された複数の装置に分散して構成し、これら複数の装置の一部に引継情報取得部162を設けると共に、これら複数の装置の他の一部に引継情報送信部163を設けてもよい。
(形状、数値、構造、時系列について)
各実施の形態や図面において例示した構成要素に関して、形状、数値、又は複数の構成要素の構造若しくは時系列の相互関係については、本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。
(引継情報について)
上記各実施の形態では、分岐案内点又は交差点の位置、進入道路又は退出道路が延びている方位、及び道路の道路種別を特定する情報、又はリンクIDを、引継情報として取得して送信する場合について説明したが、これに限られない。例えば、これらの情報に加えて、あるいは、これらの情報の一部に代えて、以下のような情報を引継情報として取得して送信することとしてもよい。
例えば、第1走行ルートの生成条件を引継情報として取得して送信することとしてもよい。具体的には、図1の端末装置1のタッチパネル12を介して、ユーザの所定操作が受け付けられることで設定される第1走行ルートの生成条件を、引継情報取得部262が取得し、引継情報送信部263が送信することとしてもよい。ここで、「第1走行ルートの生成条件」とは、第1走行ルートを生成するための条件であり、具体的には、時間優先、一般道路優先、有料道路優先等の走行ルートを探索する探索条件を含む条件である。このように構成した場合、第1走行ルートの生成条件と同様な生成条件により第2走行ルートを生成することにより、第2走行ルートにおける第1走行ルートの再現性を向上させることができる。
また、例えば、第1走行ルートの全リンクの始点及び終点の位置を特定する情報、又は第1走行ルート上の全ノードのノードIDを、引継情報として取得して送信することとしてもよい。
また、各実施の形態及び変形例において引継情報として取得した情報のうちの一部のみの情報、任意に組み合わせた情報、又は全部の情報を、引継情報として取得して送信することとしてもよい。
(引継情報の送信手法について)
また、上記各実施の形態では、取得した引継情報を全て送信する場合と、地図情報のバージョンの異同に基づいて送信する場合とについて説明したが、これに限られない。例えば、図7のセンター装置6が、引き継ぎ先の装置の走行ルートを案内するための機能(ここでは、走行ルートを生成する機能)に基づいて引継情報を送信することとしてもよい。具体的には、図9の装置情報に項目「機能」を設けて、項目「機能」に対応する情報として、各装置の走行ルートを生成する機能(例えば、形状マッチング及び探索による生成が可能、形状マッチングのみによる生成が可能等)を特定する情報を格納することとしてもよい。なお、この項目「機能」に対応する情報は、機能内容要求に対する各装置からの応答に基づいて記録されることとしてもよい。そして、センター装置6の引継情報取得部662が、引き継ぎ先の装置において第2走行ルートを生成することが可能となる情報を、図8のセンター引継情報から引継情報として取得し、引継情報送信部263が送信することとしてもよい。この場合、例えば、引き継ぎ先の装置の機能が「形状マッチングのみによる生成が可能」である場合、リンクID情報を引継情報として取得して送信する。このように構成した場合、引き継ぎ先の装置におけるルートを案内するための機能に基づいて、適切な引継情報を取得して送信することができるので、引き継ぎ精度を向上させることができる。
また、実施の形態3においては、端末装置5及び車載装置7に格納されている地図情報のバージョンを特定する情報が、センター装置6の装置情報DB653に格納されているものとして説明したが、必要に応じて、端末装置5及び車載装置7が、自己に格納されている地図情報のバージョンを特定する情報をセンター装置6に送信するようにしてもよい。
(引き継ぎ元の装置及び引き継ぎ先の装置について)
また、上記各実施の形態では、引き継ぎ元の装置が端末装置であると共に、引き継ぎ先の装置が車載装置である場合について説明したが、これに限られない。例えば、引き継ぎ元の装置が車載装置であると共に、引き継ぎ先の装置が端末装置であってもよく、あるいは、引き継ぎ元の装置及び引き継ぎ先の装置が、それぞれ異なる端末装置であったり、それぞれ異なる車載装置であったりしてもよい。
(生成元の装置について)
また、上記各実施の形態では、生成元の装置が端末装置である場合について説明したが、これに限られない。例えば、生成元の装置が図7のセンター装置6であることとしてもよい。この場合、例えば、図7の端末装置5からの要求に応じてセンター装置6が第1走行ルートを生成し、当該生成した第1走行ルートを端末装置5に送信することとしてもよい。
また、上記実施の形態3では、図7の車載装置7が第2走行ルートを生成する場合について説明したが、これに限られない。例えば、センサ装置6が引継情報に基づいて第2走行ルートを生成し、当該生成した第2走行ルートを車載装置7に送信することとしてもよい。また、この構成と前述の変形例における「生成元の装置について」の構成とを組み合わせることにより、センター装置6が第1及び第2走行ルートの双方を生成して各装置に対して送信することとしてもよい。
〔実施の形態の特徴と効果の一部〕
最後に、これまでに説明した各実施の形態の特徴と効果の一部を、以下に例示する。ただし、各実施の形態の特徴と効果は、以下の内容に限定されず、以下の特徴の一部のみを具備することによって以下の効果の一部のみを奏する場合や、以下の特徴以外の他の特徴を具備することによって以下の効果以外の他の効果を奏する場合がある。
実施の形態の1つの側面1に係る引継情報送信システムは、第1端末で案内するルートに関するルート情報に基づいて、前記第1端末とは異なる第2端末において前記ルートを引き継ぐための引継情報を取得する引継情報取得手段と、前記引継情報取得手段が取得した前記引継情報を送信する引継情報送信手段とを備える。
上記側面1に係る引継情報送信システムによれば、引継情報取得手段が、第1端末で案内するルートに関するルート情報に基づいて、第2端末で前述のルートに対応するルートを案内するための引継情報を取得することから、例えば、第1端末及び第2端末各々が用いる地図情報のバージョンが互いに異なっている場合においても、引継情報を用いることにより、第1端末で案内するルートを第2端末において引き継ぐことができるので、ルートの案内についてのユーザの利便性を向上させることが可能となる。
実施の形態の他の側面2に係る引継情報送信システムは、上記側面1に係る引継情報送信システムにおいて、前記引継情報取得手段は、前記第1端末で案内するルート上の分岐点であって進行方向が変わる分岐点である分岐案内点を特定する情報を、前記引継情報として取得する。
上記側面2に係る引継情報送信システムによれば、例えば、分岐案内点を特定する情報を引継情報として用いることにより、引継情報の情報量を低減することができるので、引継情報を送信する送信時間を短縮して、ルートの案内を迅速に行うことができる。
実施の形態の他の側面3に係る引継情報送信システムは、上記側面2に係る引継情報送信システムにおいて、前記引継情報取得手段は、前記分岐案内点における進入方向又は退出方向を特定する情報を、前記引継情報として取得する。
上記側面3に係る引継情報送信システムによれば、例えば、分岐案内点における進入方向又は退出方向を特定する情報を引継情報として用いることにより、分岐案内点における進入方向又は退出方向を特定する情報を反映させることができるので、第1端末で案内するルートを第2端末において再現する再現性を向上させることができる。
実施の形態の他の側面4に係る引継情報送信システムは、上記側面1から側面3のいずれかに係る引継情報送信システムにおいて、前記引継情報取得手段は、前記第1端末で案内するルート上の交差点を特定する情報を、前記引継情報として取得する。
上記側面4に係る引継情報送信システムによれば、例えば、交差点を特定する情報を引継情報として用いることにより、案内するルートに関わる交差点を特定する情報を反映させることができるので、第1端末で案内するルートを第2端末において再現する再現性を向上させることができる。
実施の形態の他の側面5に係る引継情報送信システムは、上記側面1から側面4のいずれかに係る引継情報送信システムにおいて、前記引継情報取得手段は、前記第1端末で案内するルートの道路種別を特定する情報を、前記引継情報として取得する。
上記側面5に係る引継情報送信システムによれば、例えば、道路種別を特定する情報を引継情報として用いることにより、道路種別を特定する情報を反映させることができるので、第1端末で案内するルートを第2端末において再現する再現性を向上させることができる。
実施の形態の他の側面6に係る引継情報送信システムは、上記側面1から側面5のいずれかに係る引継情報送信システムにおいて、前記引継情報取得手段は、前記第1端末で案内するルートのリンク識別情報を、前記引継情報として取得する。
上記側面6に係る引継情報送信システムによれば、例えば、リンク識別情報を引継情報として用いることにより、ルートの案内を行うためにルート探索を行うのが不要となるので、第1端末で案内するルートを迅速且つ確実に第2端末において再現することができる。
実施の形態の他の側面7に係る引継情報送信システムは、上記側面1から側面6のいずれかに係る引継情報送信システムにおいて、前記引継情報取得手段は、前記第1端末で案内するルートの生成条件を特定する情報を、前記引継情報として取得する。
上記側面7に係る引継情報送信システムによれば、例えば、第1端末で案内するルートの生成条件を特定する情報を引継情報として用いることにより、第1端末での生成条件を反映させることができるので、第1端末で案内するルートを第2端末において再現する再現性を向上させることができる。
実施の形態の他の側面8に係る引継情報送信システムは、上記側面1から側面7のいずれかに係る引継情報送信システムにおいて、前記引継情報取得手段は、前記第1端末で用いられる地図情報のバージョンを特定する情報を、前記引継情報として取得する。
上記側面8に係る引継情報送信システムによれば、例えば、第1端末で用いられる地図情報のバージョンを特定する情報を引継情報として用いることにより、第1端末で用いられる地図情報のバージョンを考慮して第2端末でルートを案内することができるので、地図情報のバージョンに対応する適切な案内を行うことができ、案内精度を向上させることが可能となる。
実施の形態の他の側面9に係る引継情報送信システムは、上記側面1から側面8のいずれかに係る引継情報送信システムにおいて、前記引継情報取得手段は、前記第1端末で用いられる地図情報のバージョンと、前記第2端末で用いられる地図情報のバージョンとの異同を判定し、当該判定の結果に基づいて、前記引継情報を取得する。
上記側面9に係る引継情報送信システムによれば、例えば、第1及び第2端末各々の地図情報のバージョンの異同に基づいて、適切な引継情報を用いることができるので、引き継ぎ精度を向上させることが可能となる。
実施の形態の他の側面10に係る引継情報送信システムは、上記側面1から側面9のいずれかに係る引継情報送信システムにおいて、前記引継情報取得手段は、前記第2端末におけるルートを案内するための機能を特定し、特定した当該機能に基づいて、前記引継情報を取得する。
上記側面10に係る引継情報送信システムによれば、例えば、第2端末におけるルートを案内するための機能に基づいて、適切な引継情報を用いることができるので、引き継ぎ精度を向上させることが可能となる。
実施の形態の他の側面11に係る引継情報送信装置は、第1端末で案内するルートに関するルート情報に基づいて、前記第1端末とは異なる第2端末において前記ルートを引き継ぐための引継情報を取得する引継情報取得手段と、前記引継情報取得手段が取得した前記引継情報を、前記第2端末に送信する引継情報送信手段とを備える。
上記側面11に係る引継情報送信装置によれば、引継情報取得手段が、第1端末で案内するルートに関するルート情報に基づいて、第2端末で前述のルートに対応するルートを案内するための引継情報を取得することから、例えば、第1端末及び第2端末各々が用いる地図情報のバージョンが互いに異なっている場合においても、引継情報を用いることにより、第1端末で案内するルートを第2端末において引き継ぐことができるので、ルートの案内についてのユーザの利便性を向上させることが可能となる。
実施の形態の他の側面12に係る案内端末は、自己が案内するルートに関するルート情報に基づいて、別の案内端末において前記ルートを引き継ぐための引継情報を取得する引継情報取得手段と、前記引継情報取得手段が取得した前記引継情報を、前記別の案内端末に送信する引継情報送信手段と備える。
上記側面12に係る案内端末によれば、引継情報取得手段が、第1端末で案内するルートに関するルート情報に基づいて、第2端末で前述のルートに対応するルートを案内するための引継情報を取得することから、例えば、第1端末及び第2端末各々が用いる地図情報のバージョンが互いに異なっている場合においても、引継情報を用いることにより、第1端末で案内するルートを第2端末において引き継ぐことができるので、ルートの案内についてのユーザの利便性を向上させることが可能となる。
実施の形態の他の側面13に係る引継情報送信方法は、引継情報取得手段が、第1端末で案内するルートに関するルート情報に基づいて、前記第1端末とは異なる第2端末において前記ルートを引き継ぐための引継情報を取得する引継情報取得ステップと、引継情報送信手段が、前記引継情報取得ステップにて取得した前記引継情報を送信する引継情報送信ステップとを含む。
上記側面13に係る引継情報送信方法によれば、引継情報取得ステップが、第1端末で案内するルートに関するルート情報に基づいて、第2端末で前述のルートに対応するルートを案内するための引継情報を取得することから、例えば、第1端末及び第2端末各々が用いる地図情報のバージョンが互いに異なっている場合においても、引継情報を用いることにより、第1端末で案内するルートを第2端末において引き継ぐことができるので、ルートの案内についてのユーザの利便性を向上させることが可能となる。
実施の形態の他の側面14に係る引継情報送信プログラムは、コンピュータを、第1端末で案内するルートに関するルート情報に基づいて、前記第1端末とは異なる第2端末において前記ルートを引き継ぐための引継情報を取得する引継情報取得手段と、前記引継情報取得手段が取得した前記引継情報を送信する引継情報送信手段として機能させる。
上記側面14に係る引継情報送信プログラムによれば、引継情報取得手段が、第1端末で案内するルートに関するルート情報に基づいて、第2端末で前述のルートに対応するルートを案内するための引継情報を取得することから、例えば、第1端末及び第2端末各々が用いる地図情報のバージョンが互いに異なっている場合においても、引継情報を用いることにより、第1端末で案内するルートに対応するルートを第2端末において引き継ぐことができるので、ルートの案内についてのユーザの利便性を向上させることが可能となる。
1、3、5 端末装置
2、4、7 車載装置
6 センター装置
11、21、51、61、71 通信部
12、22 タッチパネル
13、23 ディスプレイ
14、24 現在位置検出部
15、25、35、45、65 データ記録部
16、26、36、46、56、66、76 制御部
100、300、500 引継情報送信システム
151、251、761 地図情報DB
152、252、352、452、652 引継情報DB
161、261、761 ルート生成部
162、262、362、462、562、662 引継情報取得部
163、263、363、463、563、663 引継情報送信部
653 装置情報DB
R1 第1走行ルート
J1〜J4 分岐点

Claims (14)

  1. 第1端末で案内するルートに関するルート情報に基づいて、前記第1端末とは異なる第2端末において前記ルートを引き継ぐための引継情報を取得する引継情報取得手段と、
    前記引継情報取得手段が取得した前記引継情報を送信する引継情報送信手段と、
    を備える引継情報送信システム。
  2. 前記引継情報取得手段は、前記第1端末で案内するルート上の分岐点であって進行方向が変わる分岐点である分岐案内点を特定する情報を、前記引継情報として取得する、
    請求項1に記載の引継情報送信システム。
  3. 前記引継情報取得手段は、前記分岐案内点における進入方向又は退出方向を特定する情報を、前記引継情報として取得する、
    請求項2に記載の引継情報送信システム。
  4. 前記引継情報取得手段は、前記第1端末で案内するルート上の交差点を特定する情報を、前記引継情報として取得する、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の引継情報送信システム。
  5. 前記引継情報取得手段は、前記第1端末で案内するルートの道路種別を特定する情報を、前記引継情報として取得する、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の引継情報送信システム。
  6. 前記引継情報取得手段は、前記第1端末で案内するルートのリンク識別情報を、前記引継情報として取得する、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の引継情報送信システム。
  7. 前記引継情報取得手段は、前記第1端末で案内するルートの生成条件を特定する情報を、前記引継情報として取得する、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の引継情報送信システム。
  8. 前記引継情報取得手段は、前記第1端末で用いられる地図情報のバージョンを特定する情報を、前記引継情報として取得する、
    請求項1から7のいずれか一項に記載の引継情報送信システム。
  9. 前記引継情報取得手段は、前記第1端末で用いられる地図情報のバージョンと、前記第2端末で用いられる地図情報のバージョンとの異同を判定し、当該判定の結果に基づいて、前記引継情報を取得する、
    請求項1から8のいずれか一項に記載の引継情報送信システム。
  10. 前記引継情報取得手段は、前記第2端末におけるルートを案内するための機能を特定し、特定した当該機能に基づいて、前記引継情報を取得する、
    請求項1から9のいずれか一項に記載の引継情報送信システム。
  11. 第1端末で案内するルートに関するルート情報に基づいて、前記第1端末とは異なる第2端末において前記ルートを引き継ぐための引継情報を取得する引継情報取得手段と、
    前記引継情報取得手段が取得した前記引継情報を、前記第2端末に送信する引継情報送信手段と、
    を備える引継情報送信装置。
  12. 自己が案内するルートに関するルート情報に基づいて、別の案内端末において前記ルートを引き継ぐための引継情報を取得する引継情報取得手段と、
    前記引継情報取得手段が取得した前記引継情報を、前記別の案内端末に送信する引継情報送信手段と、
    を備える案内端末。
  13. 引継情報取得手段が、第1端末で案内するルートに関するルート情報に基づいて、前記第1端末とは異なる第2端末において前記ルートを引き継ぐための引継情報を取得する引継情報取得ステップと、
    引継情報送信手段が、前記引継情報取得ステップにて取得した前記引継情報を送信する引継情報送信ステップと、
    を含む引継情報送信方法。
  14. コンピュータを、
    第1端末で案内するルートに関するルート情報に基づいて、前記第1端末とは異なる第2端末において前記ルートを引き継ぐための引継情報を取得する引継情報取得手段と、
    前記引継情報取得手段が取得した前記引継情報を送信する引継情報送信手段と、
    として機能させるための引継情報送信プログラム。
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