JP2016173148A - 真空断熱パネル、コア材、冷蔵庫、真空断熱パネルの製造方法 - Google Patents

真空断熱パネル、コア材、冷蔵庫、真空断熱パネルの製造方法 Download PDF

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英司 品川
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Ikuo Uematsu
育生 植松
直哉 速水
Naoya Hayamizu
直哉 速水
健一 大城
Kenichi Oshiro
健一 大城
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Abstract

【課題】真空断熱パネルを、より容易に製造することができる真空断熱パネル、この真空断熱パネルを構成するコア材、この真空断熱パネルを備える冷蔵庫、並びに、この真空断熱パネルの製造方法を提供する。【解決手段】真空断熱パネル10は、不織布状に成膜された樹脂繊維13からなるコア材11を、外包材12内に収容した真空断熱パネルであって、樹脂繊維は、エレクトロスピニング法で形成されて、外包材の内面に直接成膜されている。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、真空断熱パネル、この真空断熱パネルを構成するコア材、この真空断熱パネルを備える冷蔵庫、並びに、この真空断熱パネルの製造方法に関する。
従来より、断熱機能を有するコア材を外包材内に収容することで構成される断熱材が考えられている(例えば、特許文献1参照)。そして、この種の断熱材に係る技術分野において、近年では、繊維材により不織布を形成し、その不織布を多数積層することによりコア材を構成することが考えられている。しかし、多数の不織布を積層する作業は、手間がかかり、また、このように多数の不織布が積層されたコア材を外包材に収容する作業、いわゆる袋詰め作業も、手間がかかる。
特開2006−105286号公報
本実施形態は、より容易に製造することができる真空断熱パネル、この真空断熱パネルを構成するコア材、この真空断熱パネルを備える冷蔵庫、並びに、この真空断熱パネルの製造方法を提供する。
本実施形態に係る真空断熱パネルは、樹脂繊維からなるコア材を外包材内に収容した真空断熱パネルであって、前記樹脂繊維は、前記外包材の内面に直接成膜されている。
本実施形態に係る真空断熱パネルの製造方法は、樹脂繊維からなるコア材を外包材内に収容した真空断熱パネルを製造する方法であって、前記外包材を形成するシート材に前記樹脂繊維からなる樹脂繊維層を成膜する行程と、前記樹脂繊維層が成膜された前記シート材により前記外包材を形成する行程と、を含む。
実施形態による真空断熱パネルを示す模式的な断面図 外包材を構成するシート材を示す模式的な断面図 真空断熱パネルの製造方法の一例を示す図(その1) 真空断熱パネルの製造方法の一例を示す図(その2) 冷蔵庫の断熱箱体を示す模式的な斜視図 冷蔵庫の真空断熱パネル組を示す模式的な斜視図 真空断熱パネルの変形例を示す模式的な断面図
以下、一実施形態を図面に基づいて説明する。図1に例示する真空断熱パネル10は、その主体部を構成するコア材11を外包材12内に備える。コア材11は、樹脂繊維13により構成されている。外包材12は、真空断熱パネル10の表面部を構成する。コア材11を内蔵する外包材12は、その内部が真空に近い圧力まで減圧された後、密封される。これにより、コア材11を内蔵する外包材12は、内部が真空化された真空断熱パネル10として形成される。
コア材11は、外包材12の内面に不織布状に成膜された樹脂繊維層14が複数層、この場合2層積層された状態となっている。樹脂繊維層14は、外包材12の内面に直接成膜されている。この樹脂繊維層14は、ランダムに絡み合った樹脂繊維13で形成されている。樹脂繊維13は、エレクトロスピニング法で形成されている。エレクトロスピニング法で形成された樹脂繊維13は、その平均繊維径が約1μm程度の細繊維であり、長さが外径の1000倍以上の長繊維である。また、この樹脂繊維13は、全体的に直線状ではなく、ランダムに湾曲した縮れ状である。そのため、樹脂繊維13は、互いに絡み合いやすく、容易に不織布状の樹脂繊維層14を形成する。エレクトロスピニング法を利用することにより、樹脂繊維13の紡糸と、樹脂繊維層14の形成とを同時に行なうことができる。その結果、コア材11は、短い工数で容易に形成することができる。
また、樹脂繊維層14を構成する樹脂繊維13は、エレクトロスピニング法を利用することにより、ナノメートルからマイクロメートルの極細い平均繊維径が容易に確保される。そのため、樹脂繊維層14は1枚あたりの厚さが非常に薄くなり、コア材11の厚さも薄くなる。従来のガラス繊維の場合、繊維長が短く、繊維同士の絡み合いが少ない。そのため、ガラス繊維を用いると、不織布状の繊維層の維持が困難となる。また、ガラス繊維の場合、ガラス繊維の紡糸と不織布状の繊維層の形成とを同時に行なうことは一般に困難である。
このように、本実施形態の場合、コア材11は、2層の樹脂繊維層14が積層された構成となる。樹脂繊維層14を形成する樹脂繊維13は、断面がほぼ均一な円形または楕円形に形成されている。樹脂繊維層14を形成する樹脂繊維13は、ガラスよりも密度の小さな有機系のポリマーで形成されている。樹脂繊維13をガラスよりも密度の小さなポリマーで形成することにより、樹脂繊維13の軽量化を図ることができる。樹脂繊維層14は、2種類以上の樹脂繊維13を混紡してもよい。
混紡によって形成される樹脂繊維層14の一例として、ポリスチレンの繊維と芳香族ポリアミド系樹脂(登録商標:ケプラー)などが用いられる。他にも樹脂繊維層14は、上記に加え、ポリカーボネート、ポリメタクリル酸メチル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリオキシメチレン、ポリアミドイミド、ポリイミド、ポリサルファン、ポリエーテルサルファン、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニレンサルファイド、変性ポリフェニレンエーテル、シンジオタクチックポリスチレン、液晶ポリマー、ユリア樹脂、不飽和ポリエステル、ポリフェノール、メラミン樹脂、エポキシ樹脂やこれらを含む共重合体などから選択される1種類、または2種類以上のポリマーの混紡によって形成することができる。
樹脂繊維13をエレクトロスピニング法で形成する場合、上記ポリマーを溶液化する。溶媒としては、例えば、イソプロパノール、エチレングリコール、シクロヘキサノン、ジメチルホルムアミド、アセトン、酢酸エチル、ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ヘキサン、トルエン、キシレン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン、酢酸ブチル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ピリジンなどの揮発性の有機溶剤や水を用いることができる。また、溶媒としては上記溶媒より選ばれる一種でもよく、また、複数種類が混在してもよい。なお、本実施形態に適用可能な溶媒は、上記溶媒に限定されるものではない。上記溶媒は、あくまでも例示である。
この場合、混紡される樹脂繊維13は、いずれも外径dがd<1μmとなるように設定されている。このように複数種類の樹脂繊維13を混紡することにより、樹脂繊維層14の断熱性と軽量化および強度の向上を図ることができる。樹脂繊維層14は、絡み合った樹脂繊維13の相互間に形成される空隙の体積が小さくなると、これに反してその空隙の数が増加する。樹脂繊維13の相互間の空隙の数は、多くなるほど断熱性の向上が図られる。そこで、樹脂繊維層14は、これを構成する樹脂繊維13の繊維の外径dをd<1μmとナノメートルオーダーに小径化することが好ましい。このように樹脂繊維13の外径dを小径化することにより、樹脂繊維13の相互間に形成される空隙の体積が小さくなりつつ数が増加する。このように小径化することにより、絡み合った樹脂繊維13の相互間に形成される空隙の体積がより小さくなりその数がより増加し、樹脂繊維層14の断熱性の向上が図られる。
樹脂繊維13は、例えばケイ素酸化物、金属の水酸化物、炭酸塩、硫酸塩、ケイ酸塩など各種の無機フィラーを添加してもよい。このように樹脂繊維13に無機フィラーを添加することにより、樹脂繊維層14の断熱性を維持しつつ強度の向上を図ることができる。具体的には、添加する無機フィラーとしては、ウォラスナイト、チタン酸カリウム、ゾノトライト、石膏繊維、アルミニウムポレート、MOS(塩基性硫酸マグネシウム)、アラミド繊維、炭素繊維、ガラス繊維、タルク、マイカ、ガラスフレークなども用いることができる。
外包材12は、例えば1層または2層以上の樹脂フィルムに金属または金属酸化物を蒸着させることにより、気体の透過性を無くした気密性のシート材からなる。図2に示すように、外包材12を構成するシート材12sは、複数の層が積層された構造となっている。この場合、シート材12sは、少なくとも4つの層12s1〜12s4を有する。層12s1は、シート材12sにより外包材12を形成した状態で、当該外包材12の内面を構成する。この層12s1は、例えばポリエチレンで構成され、熱シール性を有する。なお、この層12s1を構成する材料はポリエチレンに限られず、例えばポリプロピレンで構成してもよい。層12s2は、例えばエチレン酢酸ビニルコポリマー(EVA)で構成され、シート材12sに柔軟性を持たせる。層12s3は、例えばアルミ箔やアルミ蒸着層で構成される金属層であり、空気の流れを遮断する機能を有する。層12s4は、シート材12sにより外包材12を形成した状態で、当該外包材12の外面を構成する。この層12s4は、例えばポリエチレンテレフタレートやポリアミドなどで構成され、シート材12sの剛性や強度を向上する機能を有する。
次に、上記の真空断熱パネル10の製造方法について説明する。図3に示すように、真空断熱パネル10の製造装置は、ノズル101と対極板102を備える。ノズル101と対極板102は、相互に対向している。ノズル101と対極板102との間には、例えば数kV以上の高電圧が印加される。即ち、ノズル101と対極板102との間には、印加される高電圧により電場が形成される。そして、製造装置は、ノズル101と対極板102との間に載置部103を備える。この載置部103には、シート材12sが載置される。なお、載置部103は、例えば搬送ベルトにより構成してもよい。
樹脂繊維13の原料となる樹脂は、その樹脂に対し相溶性を有する溶媒、例えばトルエンなどに溶解され、ノズル101に供給される。ノズル101へ供給された樹脂の溶液は、高圧でノズル101からシート材12sに向けて噴射される。このとき、上述のようにノズル101と対極板102との間には、高電圧による電場が形成されている。ノズル101から噴射された樹脂の溶液は、高電圧の印加によって微細化し、また電荷を帯びていることから、ゆらぎを含みながらランダムにノズル101から対極板102へ静電的な作用によって引き付けられる。また、高圧で噴射された樹脂の溶液は、ノズル101から噴射されると、溶媒が気化する。そのため、微細な繊維状となってランダムな形状でシート材12sに付着する。その結果、シート材12sのノズル101側の面には、微細な繊維がランダムに絡み合った樹脂繊維層14が形成される。
また、樹脂繊維13は、ランダムかつ乱雑、つまり不規則な状態でノズル101から噴射される。そのため、樹脂繊維13は、ノズル101から噴射されると不規則に転回し、全体的にストレート状でないランダムな縮れ状に形成される。その結果、樹脂繊維13は、互いに不規則かつ強固に絡み合って樹脂繊維層14を構成する。また、樹脂繊維13は、ノズル101から噴射された際に渦巻き形状を呈する場合がある。この渦巻き形状の樹脂繊維13は、他の樹脂繊維13と強固に絡み合い、樹脂繊維層14の強度の向上に寄与する。さらに、樹脂繊維13は、ノズル101から連続して噴射される。そのため、形成される樹脂繊維13は、ノズル101からの噴射が終了するまでほぼ連続した一本の繊維となる。その結果、樹脂繊維13は、繊維の外径に対する繊維長が1000倍以上と非常に大きな長繊維となる。
エレクトロスピニング法で樹脂繊維13を形成すると、繊維が途切れることなく連続した十分な長さを有する。そのため、エレクトロスピニング法による樹脂繊維13は、その長さおよび形成時の転回による不規則な形状によって、他の繊維との絡み合いだけでなく、自身が連続して絡み合う。その結果、エレクトロスピニング法による樹脂繊維13は、一本の繊維自身の強固な絡み合いによっても樹脂繊維層14を形成する。これにより、より安定した形状の樹脂繊維層14を形成することができる。
なお、樹脂繊維層14の形成に際しては、樹脂繊維層14を成膜する前に、シート材12sの端部を、例えば、図示しないマスキングテープにより予めマスキングしておくとよい。これにより、シート材12sの端部に樹脂繊維層14が形成されてしまうことを回避することができる。シート材12sの端部は、当該シート材12sを外包材12として形成する際に密封される部分である。そのため、この部分に樹脂繊維13が存在すると、その密封度が損なわれ、真空断熱パネル10の真空度を維持できないからである。また、シート材12sは、導電性を有する金属層を含んでおり、電界の作用を受けやすくなっている。従って、シート材12sの表面に、樹脂繊維層14を効率良く形成することができる。
この場合、2つのシート材12sに、それぞれ樹脂繊維層14を形成する。そして、これらシート材12sを、樹脂繊維層14側を相互に対向させるようにして重ね合わせる。そして、シート材12sの端部を溶着する。これにより、シート材12sを袋状に形成する。なお、このとき、シート材12sの一部は開放したままとする。この開放部から、袋状となったシート材12sの内部を減圧するためである。そして、袋状となったシート材12sの内部を減圧し、端部のうち開放している部分を溶着する。これにより、シート材12sの全ての端部が溶着され、内部が真空化された真空断熱パネル10が得られる。
なお、真空断熱パネル10の製造方法は、上述したものに限られない。例えば図4に示す製造方法では、まず、1枚の長尺なシート材12sの2箇所に、相互に所定の間隔をあけて樹脂繊維層14を形成する。2つの樹脂繊維層14により挟まれている部分は、真空断熱パネル10の一端部を構成する部分である。そして、そのシート材12sを、樹脂繊維層14を相互に対向させるようにして折り畳む。そして、シート材12sの端部を溶着し、袋状に形成する。なお、この場合も、シート材12sの一部は開放したままとする。そして、袋状となったシート材12sの内部を減圧し、開放している端部を溶着する。この製法によれば、真空断熱パネル10の少なくとも1つの端部、つまりシート材12sの中央部において2つの樹脂繊維層14により挟まれている部分により形成される端部の気密性を高めることができる。よって、一層真空度の高い真空断熱パネル10を製造することができる。
本実施形態に係る真空断熱パネル10によれば、シート材12sのうち外包材12の内面となる部分に、樹脂繊維13からなる樹脂繊維層14を直接成膜する。そして、そのシート材12sを袋状の外包材12に成形することで真空断熱パネル10を構成する。この構成によれば、多数の不織布を積層する作業や多数の不織布が積層されたコア材を外包材12内に収容する作業を不要とすることができ、真空断熱パネル10を、より容易に製造することができる。
なお、樹脂繊維13は、例えば、溶融紡糸法により成形してもよい。溶融紡糸法は、樹脂繊維13の原料を加熱溶融し、それをノズルから空気中あるいは水中に押し出して冷却することにより樹脂繊維13を得る製法である。
次に、上記の真空断熱パネル10を用いた冷蔵庫について図5および図6に基づいて説明する。
冷蔵庫40は、図5に示すように前面が開口した断熱箱体41を備えている。冷蔵庫40は、この断熱箱体41に図示しない冷凍サイクルが取り付けられている。また、冷蔵庫40は、断熱箱体41を複数の貯蔵室に仕切る図示しない仕切板、貯蔵室の前面を覆う図示しない断熱扉、および貯蔵室の内部を前後へ移動する図示しない引き出しなどを備えている。冷蔵庫40の断熱箱体41は、外箱42、内箱43、およびこれら外箱42と内箱43との間に挟まれた真空断熱パネル組50を有している。外箱42は鋼板で形成され、内箱43は合成樹脂で形成されている。
真空断熱パネル組50は、冷蔵庫40の断熱箱体41の各壁部に対応して分割されている。具体的には、真空断熱パネル組50は、図6に示すように左壁パネル51、右壁パネル52、天井パネル53、後壁パネル54および底壁パネル55に分割されている。これら左壁パネル51、右壁パネル52、天井パネル53、後壁パネル54および底壁パネル55は、いずれも上述の真空断熱パネル10で構成されている。左壁パネル51、右壁パネル52、天井パネル53、後壁パネル54および底壁パネル55は、真空断熱パネル組50として組み立てられ、外箱42と内箱43との間に挟み込まれる。外箱42と内箱43との間において真空断熱パネル組50を構成する左壁パネル51、右壁パネル52、天井パネル53、後壁パネル54および底壁パネル55の相互間に形成される隙間は、図示しない断熱性のシール部材で封止される。シール部材は、例えば発泡性の樹脂などで形成される。
このように、冷蔵庫40は、断熱箱体41を構成する真空断熱パネル組50を有している。真空断熱パネル組50は、上述の真空断熱パネル10で構成されている。従って、厚みや重量をさらに軽減しつつ、高い断熱性能を確保することができる。
本実施形態に係る真空断熱パネルは、樹脂繊維からなるコア材を外包材内に収容した真空断熱パネルであって、前記樹脂繊維は、前記外包材の内面に直接成膜されている。また、本実施形態に係る真空断熱パネルの製造方法は、樹脂繊維からなるコア材を外包材内に収容した真空断熱パネルを製造する方法であって、前記外包材を形成するシート材に前記樹脂繊維からなる樹脂繊維層を成膜する行程と、前記樹脂繊維層が成膜された前記シート材により前記外包材を形成する行程と、を含む。本実施形態によれば、多数の不織布を積層する作業や多数の不織布が積層されたコア材を外包材内に収容する作業を不要とすることができ、真空断熱パネルを、より容易に製造することができる。
本実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。本実施形態およびその変形は、発明の範囲および要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば図7に示すように、真空断熱パネル10は、外包材12内において相互に対向する樹脂繊維層14の厚さを異ならせてもよい。樹脂繊維層14の厚さは、シート材12sに樹脂繊維層14を成膜する際に、例えば、ノズル101から噴射する樹脂溶液の噴射量や噴射時間を調整したり、ノズル101と対極板102との間との間に形成する電場の強さを調整することにより調整することができる。
図面中、10は真空断熱パネル、11はコア材、12は外包材、13は樹脂繊維、14は樹脂繊維層、40は冷蔵庫を示す。

Claims (11)

  1. 樹脂繊維からなるコア材を外包材内に収容した真空断熱パネルであって、
    前記樹脂繊維は、前記外包材の内面に直接成膜されている真空断熱パネル。
  2. 前記外包材の内面は、ポリエチレンまたはポリプロピレンで構成されている請求項1に記載の真空断熱パネル。
  3. 前記外包材は、金属層を含む請求項1または2に記載の真空断熱パネル。
  4. 前記樹脂繊維は、ポリスチレンからなる請求項1から3の何れか1項に記載の真空断熱パネル。
  5. 前記樹脂繊維の平均繊維径は、1μmよりも小さい請求項1から4の何れか1項に記載の真空断熱パネル。
  6. 前記樹脂繊維は、エレクトロスピニング法により成形されている請求項1から5の何れか1項に記載の真空断熱パネル。
  7. 前記樹脂繊維は、溶融紡糸法により成形されている請求項1から5の何れか1項に記載の真空断熱パネル。
  8. 請求項1から7の何れか1項に記載の真空断熱パネルに備えられるコア材。
  9. 請求項1から7の何れか1項に記載の真空断熱パネルを備える冷蔵庫。
  10. 樹脂繊維からなるコア材を外包材内に収容した真空断熱パネルを製造する方法であって、
    前記外包材を形成するシート材に前記樹脂繊維からなる樹脂繊維層を成膜し、
    前記樹脂繊維層が成膜された前記シート材により前記外包材を形成する真空断熱パネルの製造方法。
  11. 前記樹脂繊維層を成膜する前に、前記シート材の縁部をマスキングする請求項10に記載の真空断熱パネルの製造方法。
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