JP2016172972A - 金属屋根用取付金具 - Google Patents

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Abstract

【課題】共通のボルトに挟持用ナットおよび取付用ナットを螺合して設置物を取り付ける金属屋根用取付金具において、十分な取付強度で設置物を固定できるようにする。
【解決手段】挟持用ナット80のおねじ104に対する固定ナット108の締付により、ベース部材30に対し挟持用ナット80が回転可能で且つ軸方向の相対移動不能に保持され、挟持用ナット80を締め付けて支持ブラケット20を金属屋根モデル14に固定した状態で、挟持用ナット80に螺合されたボルト48は支持ブラケット20に対し上下移動不能とされる。引張部材82は、第1引張部材82aと第2引張部材82bに2分割され、第1引張部材82aと第2引張部材82bは、係止部96とは反対側に設けられた連結平面部84をそれぞれ有し、ボルト48の上方移動が完了した際に、第1引張部材82aの連結平面部84と第2引張部材82bの連結平面部84とが面当てで重ね合わされる。
【選択図】図3

Description

本発明は金属屋根用取付金具に係り、特に、ボルトに挟持用ナットを螺合して支持ブラケットを金属屋根に固定するとともに、そのボルトに取付用ナットを螺合して設置物を支持ブラケットに固定する金属屋根用取付金具の改良に関するものである。
従来より、例えば、特許文献1には、(a) それぞれ下方へ延び出すとともに下端部が互いに接近する方向へ突き出すように曲げられた一対の挟持部を備え、金属屋根の突出部を両側から挟んで突出部に一体的に固定されるとともに、設置物が載置されるベース部を有する支持ブラケットと、(b) 前記ベース部に設けられた貫通穴内を上方へ挿通させられたボルトが、そのボルトに螺合されるとともにベース部の上面に着座している挟持用ナットの回転に伴ってベース部に対して上方へ移動させられることにより、前記一対の挟持部を互いに接近させて前記突出部を挟持させる挟持機構と、(c) 前記設置物を挟んで前記ベース部の上方に配置されるとともに、前記挟持用ナットから上方へ突き出す前記ボルトの上端部に螺合された取付用ナットが締め付けられることにより、ベース部との間で設置物を挟圧して一体的に固定する押え金具と、を有する金属屋根用取付金具が提案されている(特許文献1参照)。
特開2013−194448号公報
しかしながら、このような従来の金属屋根用取付金具においては、挟持用ナットをボルトに螺合して支持ブラケットを金属屋根に固定した後に、ベース部上に設置物を載置するとともに押え金具を配置して取付用ナットを締め付ける際に、ボルトが更に引き上げられて設置物をベース部に固定する取付強度を十分に確保できない可能性があった。すなわち、取付用ナットの締付力はボルトを介して挟持機構や挟持部へ伝達されるため、締付力が大きくなると挟持機構や挟持部の弾性変形などでボルトが上方へ移動し、設置物をベース部との間で挟圧する挟圧力(取付強度)が十分に得られない場合がある。
本発明は以上の事情を背景として為されたもので、その目的とするところは、共通のボルトに挟持用ナットおよび取付用ナットを螺合して設置物を取り付ける金属屋根用取付金具において、十分な取付強度で設置物を固定できるようにすることにある。
かかる目的を達成するために、第1発明は、(a) それぞれ下方へ延び出すとともに下端部が互いに接近する方向へ突き出すように曲げられた一対の挟持部を備え、金属屋根の突出部を両側から挟んでその突出部に一体的に固定されるとともに、設置物が載置されるベース部を有する支持ブラケットと、(b) 前記ベース部に設けられた貫通穴内を上方へ挿通させられたボルトが、そのボルトに螺合されるとともにそのベース部の上面に着座している挟持用ナットの回転に伴ってそのベース部に対して上方へ移動させられることにより、前記一対の挟持部を互いに接近させて前記突出部を挟持させる挟持機構と、(c) 前記設置物を挟んで前記ベース部の上方に配置されるとともに、前記挟持用ナットから上方へ突き出す前記ボルトの上端部に螺合された取付用ナットが締め付けられることにより、そのベース部との間でその設置物を挟圧して一体的に固定する押え金具と、を有する金属屋根用取付金具において、(d) 前記挟持用ナットは、前記ベース部の貫通穴内を貫通する筒部を有するとともに、その筒部がそのベース部から下方へ突き出す部分にはストッパが取り付けられ、そのベース部に対して上方へ移動することが阻止され、前記挟持機構は、長手方向の中央部分で前記ボルトに連結されているとともに、その中央部分の両側がそれぞれ斜め下方へ傾斜させられて先端に幅広の係止部が設けられた引張部材を有し、その引張部材のその係止部がそれぞれ前記一対の挟持部に設けられた引っ掛け穴から外側へ突き出してその引っ掛け穴に係止された状態で、前記ボルトと共に上方へ移動させられることにより、その一対の挟持部を内側へ引き込んで互いに接近させ、前記引張部材は、第1引張部材と第2引張部材に2分割され、前記第1引張部材と第2引張部材は、前記係止部とは反対側に設けられた連結平面部をそれぞれ有し、前記ボルトの上方移動が完了した際に、前記第1引張部材の連結平面部と前記第2引張部材の連結平面部とが面当てで重ね合わされることを特徴とする。
第2発明は、第1発明の金属屋根用取付金具において、前記第1引張部材と第2引張部材の相対的位置関係を保持し、前記ボルトが上方移動する際に変形可能なサポート部材を備えることを特徴とする。
第3発明は、第1発明または第2発明の金属屋根用取付金具において、(a) 前記一対の挟持部は互いに別体に構成されているとともに、その一対の挟持部の上端には、それぞれ互いに接近する内側へ向かって突き出す平板状のスライド部が一体に設けられている一方、(b) 前記ベース部には、前記スライド部がスライド可能に嵌合される一対のガイド溝が設けられており、(c) 前記スライド部がそれぞれ前記ベース部の前記ガイド溝内に挿入されることにより、前記一対の挟持部の下端部が互いに接近する方向へ突き出す姿勢で、その接近する方向へ移動可能にそのベース部に組み付けられることを特徴とする。
第4発明は、第3発明の金属屋根用取付金具において、(a) 前記スライド部の先端の両側部には、その側部からそれぞれスリットが設けられることによって、その先端の角部に分岐突起が片持ち状に形成されている一方、(b) 前記ベース部は、金属板材を矩形状に曲げ加工したもので、所定の隙間を隔てて下面側へ180°回曲させられた断面U字状の折返し部を4隅に備えていて、その折返し部によって前記ガイド溝が形成されており、(c) 前記スライド部が前記先端側から前記ガイド溝に挿入されて、前記挟持部が前記ベース部に組み付けられた状態において、前記分岐突起が前記折返し部から内側へ突き出す位置で板厚方向へ折り曲げられることにより、そのスライド部がそのガイド溝から抜け出す際にその折返し部に当接させられて抜け出しを阻止する抜止め部が設けられていることを特徴とする。
第5発明は、第1発明〜第4発明の何れかの金属屋根用取付金具において、前記ストッパは固定ナットで、前記筒部に設けられたおねじに螺合されることにより前記挟持用ナットの前記ベース部に対する上方への移動が規制されることを特徴とする。
このような金属屋根用取付金具においては、挟持用ナットに設けられた筒部にストッパが取り付けられることにより、その挟持用ナットがベース部に対して上方へ移動することが阻止されるため、取付用ナットの締付力に拘らずボルトがベース部に対して上方へ移動することが阻止され、設置物はその取付用ナットの締付力に応じてベース部と押え金具との間で挟圧されて固定される。一方、金属屋根の突出部に対する支持ブラケットの固定強度は挟持用ナットの締付力に応じて定まるため、結局、支持ブラケットの固定強度および設置物の取付強度を、互いに影響されることなくそれぞれ独立に適切に定めることができる。
第1発明では、引張部材の両端部に設けられた一対の幅広の係止部がそれぞれ一対の挟持部の引っ掛け穴に係止された状態で、挟持用ナットの回転に伴ってその引張部材がボルトと共に上方へ移動させられることにより、その一対の挟持部を内側へ引き込んで互いに接近させるため、前記特許文献1に記載のように断面U字形状の外側金具によって一対の挟持部を接近させる場合に比較して強度的に有利であり、引張部材を含めた挟持機構を簡単で安価に構成しつつ支持ブラケットを大きな固定強度で金属屋根に固定することができる。
第1発明では、一対の挟持部に係止された引張部材が第1引張部材と第2引張部材に2分割されており、一対の挟持部を大きく離間させた状態を確保できるため、金属屋根の突出部が種々の形状・幅であっても、一対の挟持部で金属屋根の突出部を挟持することが可能である。さらに、第1引張部材と第2引張部材は、係止部とは反対側に設けられた連結平面部をそれぞれ有する。一対の挟持部で金属屋根の突出部を挟持すると、ボルトの上方移動が完了し、第1引張部材の連結平面部と第2引張部材の連結平面部とが面当てで重ね合わされる。つまり、一対の挟持部で金属屋根の突出部を挟持する直前まで、第1引張部材と第2引張部材を容易に移動させることができるので、挟持用ナットの締付力によって引張部材(第1引張部材と第2引張部材)が変形しない。よって、挟持用ナットの締付力が金属屋根の突出部を挟持する力に効率的に利用される。
第2発明では、サポート部材は、第1引張部材と第2引張部材の相対的位置関係を保持し、ボルトが上方移動する際に変形される。つまり、少なくとも、一対の挟持部で金属屋根の突出部を挟持する迄は、サポート部材によって、第1引張部材と第2引張部材は一体的に取り扱われる。よって、引張部材が第1引張部材と第2引張部材に2分割されても、引張部材の取り扱いが容易である。
第3発明では、一対の挟持部が別体に構成されてそれぞれスライド部を備えており、そのスライド部がベース部に設けられたガイド溝内に挿入されることにより、それ等の一対の挟持部が互いに接近する方向へ移動可能にベース部に組み付けられるため、一対の挟持部を一体に連結してその連結部等の変形により互いに接近させる場合に比較して、挟持部の強度や形状等の設計の自由度が高くなり、支持ブラケットの固定強度を確保しつつ小型化、軽量化を図ることができる。
第4発明では、スライド部がガイド溝に挿入されて挟持部がベース部に組み付けられた状態で分岐突起が板厚方向へ折り曲げられることにより、スライド部がガイド溝から抜け出すことを阻止する抜止め部が設けられているため、ベース部に組み付けられた一対の挟持部がそのベース部から離脱することが防止され、支持ブラケットを金属屋根に固定する際の作業性が向上する。特に、分岐突起はスライド部の先端角部に片持ち状に設けられており、スライド部のスライド方向に対して横向きに折り曲げられて抜止め部が形成されるため、その抜止め部の曲げR部がガイド溝に噛み込んでスライド部の動きが阻害される恐れがなく、一対の挟持部を容易に接近離間させることが可能で、支持ブラケットを金属屋根の突出部に固定する作業が一層容易になる。
第5発明では、ストッパとして固定ナットが用いられ、挟持用ナットのおねじに螺合されることにより、その挟持用ナットのベース部に対する上方移動が規制されるため、E形止め輪やかしめ、溶接等に比較してストッパの組付作業が容易である。
本発明の一実施例である金属屋根用取付金具を用いて設置物が金属屋根モデルに取り付けられた状態を示す3面図である。 図1の斜視図である。 図1の(a) の平面図におけるIII −III 矢視部分の縦断面図である。 図1の金属屋根用取付金具の支持ブラケットを金属屋根モデルに固定する際の手順を説明する工程図である。 金属屋根モデルに固定された支持ブラケットに対して設置物を取り付ける際の手順を説明する工程図である。 図1の金属屋根用取付金具のベース部材を単独で示す3面図である。 図6のベース部材の斜視図である。 図1の金属屋根用取付金具の一方のサイドブラケットを単独で示す4面図である。 図8のサイドブラケットの斜視図である。 図1の金属屋根用取付金具の引張部材を単独で示す3面図である。 図1の金属屋根用取付金具の挟持用ナットを単独で示す3面図である。 図11(a) におけるXII−XII 矢視断面、すなわち挟持用ナットの縦断面図である。 本発明の他の実施例を説明する図で、図1に対応する3面図である。 本発明の更に別の実施例を説明する図で、図4の(a) に相当する支持ブラケットの組付状態を示す正面図である。 図14において、左右方向へ離間させられた一対のサイドブラケットが抜止め部によって抜け止めされている状態を示す正面図である。 図14の実施例の一方のサイドブラケットを単独で示す4面図である。 図14の実施例において、サイドブラケットのスライド部をベース部材のガイド溝に挿入し、分岐突起を折り曲げて抜止め部を形成する工程を説明する図である。 図17の折曲げ工程で折り曲げられた抜止め部を拡大して示した2面図である。 スライド部の先端から前方へ突き出すように設けられた突起部を折り曲げて抜止め部を形成する場合を説明する図で、図17に対応する工程図である。 他の引張部材を単独で示す3面図である。
本発明の金属屋根用取付金具は、例えば金属屋根のはぜ部(連結部)に支持ブラケットを固定し、その支持ブラケットに太陽光発電パネルの枠体を取り付ける場合に好適に用いられるが、金属屋根の他の突出部に支持ブラケットを固定することもできるし、太陽光発電パネル以外の設置物を取り付けることも可能である。一対の挟持部は、例えば前記特許文献1に記載の内側金具のように一体に構成されたものでも良いが、別体に設けられてベース部にスライド可能に組み付けられるものでも良いなど、種々の態様が可能である。挟持用ナットが螺合されるボルトは、例えば挟持機構を構成している引張部材等に回転不能に係止され、挟持用ナットの回転に伴ってベース部の貫通穴内を上方へ移動させられる。
挟持用ナットの筒部に設けられるストッパとしては、筒部に設けられたおねじに螺合される固定ナットが適当であるが、筒部に設けられた環状溝にE形止め輪を嵌め付けたり筒部をかしめたり、或いはストッパを溶接したりしても良いなど、種々の態様が可能である。固定ナットの場合、挟持用ナットとの間でベース部を挟圧することにより、そのベース部に挟持用ナットを一体的に固定し、ボルトを軸方向の移動不能に位置決めすることができるが、E形止め輪などでは、寸法誤差等により挟持用ナットがベース部に対して僅かに上下変位可能であっても良い。ストッパによって挟持用ナットの上方への移動、更にはボルトの上方への移動が阻止されるようになっていれば良い。
第1発明の挟持機構は引張部材を有し、その引張部材がボルトと共に上方へ移動させられることにより、一対の挟持部を内側へ引き込んで互いに接近させるようになっており、第3発明では一対の挟持部が互いに別体に構成されてベース部に組み付けられるようになっているが、第1発明の実施に際しては、例えば前記特許文献1に記載のように一対の挟持部が一体に設けられた内側金具をボルトと共に上方へ移動させることにより、断面U字形状の外側金具によって一対の挟持部を内側へ接近させることもできるなど、種々の態様が可能である。また、第2発明のサポート部材は、ボルトが上方移動する際に変形可能なものであるが、ボルトの上方移動が完了した後でも弾性又は塑性の性質が維持されるものでもよいし、ボルトの上方移動が完了する迄は弾性の性質を有し、ボルトの上方移動が完了した後は塑性の性質に移行されるものでもよい。第4発明では、スリットによって形成された分岐突起が板厚方向へ折り曲げられることにより、スライド部がガイド溝から抜け出すことを阻止する抜止め部が設けられているが、このような抜止め部が無くても差し支えないし、先端側へ突き出す突起を折り曲げて抜止め部を設けたり、別体の抜止めピン等を取り付けたりしても良いなど、種々の態様が可能である。
以下、本発明の実施例を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例である金属屋根用取付金具10(以下、単に取付金具10という)を用いて2個の設置物12が金属屋根モデル14に取り付けられた状態を示す3面図で、(a) は平面図、(b) は(a) の下方から見た正面図、(c) は(a) の右側から見た側面図である。また、図2は斜視図で、図3は図1の(a) におけるIII −III 矢視部分の縦断面図である。金属屋根モデル14は金属屋根を表したもので、はぜ部に相当する突出部16を備えており、取付金具10はこの突出部16に一体的に固定されて設置物12を支持する。設置物12は、太陽光発電パネルの枠体などである。
取付金具10は、支持ブラケット20、挟持機構22、および押え金具24を備えている。支持ブラケット20は、金属屋根モデル14の突出部16に固定されるもので、設置物12が載置される平坦なベース部材30と、そのベース部材30の両側部に組み付けられた一対のサイドブラケット32、34とを備えている。図6はベース部材30の3面図で、(a) は平面図、(b) は(a) の下方から見た正面図、(c) は(a) の右側から見た側面図であり、(c) の側面図は図1(b) の正面図に対応する。また、図7はベース部材30の斜視図である。このベース部材30は、金属板材を矩形状に曲げ加工したもので、設置物12が載置される長方形のベース部36と、そのベース部36の4隅において所定の隙間を隔てて下面側へ180°回曲させられた断面U字状の折返し部38a〜38dとを備えており、その折返し部38aおよび38b、38cおよび38dによって一対のガイド溝40、42が構成されている。ベース部36の両端部には、それぞれ略直角に上方へ折り曲げられた一対のガード44、46が設けられて、設置物12を位置決めするようになっているとともに、ベース部36の中央には、挟持用ナット80の円筒部102(図11参照)が挿通させられる貫通穴50が設けられている。また、折返し部38aおよび38c、38bおよび38dは、それぞれベース部36の下側にガイド溝40、42を挟んで平行に設けられた先端連結部52、54を介して互いに連結されており、それ等の先端連結部52、54の先端縁には、貫通穴50に対応して半円形状の切欠が設けられている。ガード44、46が設けられたベース部36の突出部分と、折返し部38a〜38dとの間には、それぞれスリット56a〜56dが設けられている。
一対のサイドブラケット32、34は同一形状で、図1の(b) の正面図および図3から明らかなように左右対称に上記ベース部材30のガイド溝40、42に組み付けられる。図8は、図1の(b) の正面図において左側に位置する一方のサイドブラケット32の4面図で、(a) は平面図、(b) は(a) の下方から見た正面図、(c) は(b) の下側から見た底面図、(d) は(b) の右側から見た側面図であり、(d) の側面図は図1(b) の正面図に対応する。また、図9はサイドブラケット32の斜視図である。このサイドブラケット32は、図8の(d) の側面図から明らかなように金属板材を略U字形状に曲げ加工したもので、平板状のスライド部60と、そのスライド部60の一端部から下方へ延び出すとともに下端部が他方のサイドブラケット34側へ突き出すように曲げられた略L字形状の挟持部68とを備えている。スライド部60は、前記ベース部材30のガイド溝40内に図3における左右方向へスライド可能に嵌合され、他方のサイドブラケット34に対して接近する方向へ移動可能にベース部材30に組み付けられるとともに、そのスライド部60の先端の中央部分には前記貫通穴50に対応して半円形状の切欠66が形成されている。
挟持部68は、下方へ延び出す縦板部62と、その縦板部62の下端から略直角に曲げられた突出板部64とを有し、突出板部64は金属屋根モデル14上に載置されるとともに、その突出板部64の先端には略90°上側へ曲げられて前記突出部16に面接触させられる当接部70が設けられている。この突出板部64の左右両側には、突出板部64に対し略90°折り曲げられて突出板部64と共に金属屋根モデル14上に載置される一対の補助脚部72が設けられている。また、縦板部62の下半分の部分には、上部が幅狭で下部が幅広の引っ掛け穴74が設けられている。この引っ掛け穴74は前記挟持機構22の一部を構成している。なお、このサイドブラケット32の図8(d) におけるU字形状の角部や、縦板部62、突出板部64には、それぞれプレス加工によってビード状の補強リブ76が設けられているとともに、縦板部62の両側部には略90°折り曲げられた補強フランジ78が設けられている。
前記挟持機構22は、前記ベース部36に設けられた貫通穴50内を上方へ挿通させられたボルト48が、そのボルト48に螺合されるとともにベース部36の上面に着座させられる挟持用ナット80の回転に伴ってベース部36に対して上方へ移動させられることにより、前記一対の挟持部68を互いに接近させて突出部16を挟持させるもので、前記引っ掛け穴74に引っ掛けられる引張部材82、ボルト48、挟持用ナット80を含んで構成されている。図10は、引張部材82の3面図で、(a) は平面図、(b) は(a) の下方から見た正面図、(c) は(a) の右側から見た側面図であり、(b) の正面図は図1(b) の正面図に対応する。この引張部材82は、長手形状の金属板材に曲げ加工等を行ったもので、第1引張部材82aと第2引張部材82bを有する。第1引張部材82aと第2引張部材82bにおいて、長手方向の一端部分の連結平面部84には連結穴86が設けられて前記ボルト48に連結されるとともに、その連結平面部84の両側には、それぞれ斜め下方へ対称的に傾斜する一対の傾斜部88が設けられている。第1引張部材82aと第2引張部材82bの連結穴86は、ボルト48の軸部(おねじ部)よりも大径で且つ頭部90よりも小径である。重ね合わされた連結穴86内にボルト48が第2引張部材82bの連結平面部84の下側から挿入されることにより、ボルト48の頭部90が第2引張部材82bの連結平面部84の下面に当接させられ、挟持用ナット80の回転に伴って引張部材82(第1引張部材82aと第2引張部材82b)がボルト48と共に上方へ移動させられる。第2引張部材82bでは、連結穴86の近傍には一対の半円形の係合突起92がプレスによって設けられており、頭部90と係合させられることによってボルト48の回転が阻止されるようになっている。また、第1引張部材82aでは、連結平面部84の両側部、すなわち第2引張部材82bの係合突起92よりも外側の側端部には、下方へ略90°折り曲げられた補強フランジ94が設けられている。
上記第1引張部材82aと第2引張部材82bの傾斜部88の先端、すなわち引張部材82(第1引張部材82aと第2引張部材82b)の長手方向の他端部には、それぞれT字形状を成すように幅広の係止部96が設けられており、その係止部96が前記引っ掛け穴74から外側へ突き出して、その引っ掛け穴74に係止されるようになっている。引っ掛け穴74の下側の幅広部74aは、係止部96よりも幅寸法が大きく、係止部96をその引っ掛け穴74から外側へ挿通させることができる一方、引っ掛け穴74の上側の幅狭部74bは係止部96よりも幅寸法が狭く、引張部材82(第1引張部材82aと第2引張部材82b)がボルト48と共に上方へ移動させられることにより、係止部96はその幅狭部74bに係止される。そして、引張部材82(第1引張部材82aと第2引張部材82b)がボルト48と共に更に上方へ引き上げられると、左右両側のサイドブラケット32、34の一対の挟持部68は引張部材82(第1引張部材82aと第2引張部材82b)を介して内側へ引っ張られ、互いに接近させられて金属屋根モデル14の突出部16を両側から挟んで挟持する。図3から明らかなように、引張部材82(第1引張部材82aと第2引張部材82b)の傾斜部88は、中央の連結平面部84が上方へ引っ張られることにより、一対の挟持部68が互いに接近する内側へ引っ張られる。
ボルト48の上方移動が完了した際は、第1引張部材82aの連結平面部84の下面と第2引張部材82bの連結平面部84の上面とが面当てで重ね合わされる(図1の(b)、図3、図4の(c)、及び図5等参照)。
幅広の係止部96の先端に更に長手方向へ略水平に延び出す延出部162が設けられている。この延出部162の寸法は、前記図4の(a)に示されるように一対のサイドブラケット32、34が互いに離間させられた拡開状態においても、引張部材82の両端部がそれぞれ挟持部68の引っ掛け穴74から抜け出さないように定められており、延出部162と引っ掛け穴74との係合状態が維持されることにより、図4の(a) 〜(b) に示すように一対のサイドブラケット32、34を接近離間させながら支持ブラケット20を金属屋根モデル14の突出部16に配置する作業を一層容易に行うことができる。
引張部材82(第1引張部材82aと第2引張部材82b)には、図10等に表されたように、サポート部材202が設けられる。サポート部材202は、弾性体であり、ボルト48が上方移動する際に変形可能である。サポート部材202の中央には、連結平面部204が設けられる。サポート部材202の連結平面部204は、第2引張部材82bの連結平面部84の下面に対し、一対の係合突起92間で密着される。密着状態では、連結平面部204の中央に設けられた連結穴が、第2引張部材82bの連結穴86に重ね合わされる。連結平面部204の連結穴は、第2引張部材82bの連結穴86と同様にして、ボルト48の軸部(おねじ部)よりも大径で且つ頭部90よりも小径である。連結平面部204の両側には、それぞれ斜め下方へ対称的に傾斜する一対の傾斜部206が設けられる。一対の傾斜部206の先端には、把持部208が設けられる。把持部208は、引張部材82(第1引張部材82aと第2引張部材82b)の傾斜部88に固定される。このような構成より、サポート部材202は、第1引張部材82aと第2引張部材82bの相対的位置関係を保持する。
挟持用ナット80は、図11に示す3面図および図12の縦断面図から明らかなように、ボルト48に螺合されるめねじが設けられたナット部100と、そのナット部100に連続して同心に設けられた円筒部102と、その円筒部102の先端側部分に設けられたおねじ104とを一体に備えている。円筒部102の内径はボルト48のおねじの外径よりも大きいとともに、前記ベース部36に設けられた貫通穴50は、その円筒部102の外径よりも大きく、円筒部102は貫通穴50内に挿入される。また、ナット部100と円筒部102との境界部分には、その貫通穴50よりも大径のフランジ106が設けられており、ベース部36の上面に着座させられるようになっている。図3から明らかなように、フランジ106がベース部36の上面に着座させられた状態でおねじ104は前記ベース部材30の先端連結部52、54よりも下方へ突き出すように設けられており、そのおねじ104に固定ナット108が螺合されることにより、その挟持用ナット80のベース部材30に対する上方移動が規制される。固定ナット108はストッパに相当し、E形止め輪等に比較して組付作業が容易である。
本実施例では、円筒部102がおねじ104よりも大径で段差が設けられており、固定ナット108はその段差に当接するまで締め付けられて一体的に固定される。円筒部102の長さ寸法Lは、ベース部材30のベース部36の厚さd(図6の(b) 参照)よりも僅かに大きい寸法であり、固定ナット108がおねじ104に締め付けられて一体的に固定された挟持用ナット80は、ベース部材30に対して軸方向の相対移動不能で且つ軸まわりに回転可能に保持される。これにより、その挟持用ナット80に螺合されるとともに、前記引張部材82の係合突起92により回転が阻止されているボルト48も、挟持用ナット80が回転しない限りベース部材30に対して上下移動不能に固定される。図11の(a) はナット部100側から見た平面図で、(b) は(a) の下方から見た正面図、(c) は(b) の下方から見た底面図であり、円筒部102は筒部に相当する。また、図12の縦断面図は、図11(a) における XII−XII 矢視断面に相当する。
前記押え金具24は、長手形状の金属板材に曲げ加工等を行ったもので、長手方向の中央部分に設けられた平坦な締結部110には、前記挟持用ナット80から上方へ突き出すボルト48の軸部(おねじ)が挿通させられる貫通穴112が設けられているとともに、その締結部110の両側には対称的に略垂直に上方へ延び出す一対の縦壁部114、およびその縦壁部114の上端から互いに離間する外方へ延び出す一対の平坦な挟圧部116が設けられている。そして、ベース部36上に載置された一対の設置物12の上面に一対の挟圧部116がそれぞれ略密着するように押え金具24を配置し、締結部110から上方へ突き出すボルト48に螺合された取付用ナット118を締め付けると、ベース部36と挟圧部116との間で設置物12が挟圧されて支持ブラケット20に一体的に固定される。設置物12は、図1の(c) から明らかなように、前記ベース部36に設けられたガード44、46と押え金具24の縦壁部114との間で位置決めされる。押え金具24には、長手方向に沿って一対のビード状の補強リブ119がプレス加工によって設けられている。
以上のように構成された取付金具10は、先ず、例えば図4に示すように支持ブラケット20が挟持機構22により金属屋根モデル14に取り付けられる。図4の(a) は組付工程で、金属屋根モデル14に設置するのに先立って、ボルト48に引張部材82および固定ナット108を装着して、円筒部102がベース部材30の貫通穴50内に挿入された挟持用ナット80に螺合するとともに、その状態でベース部材30の両側のガイド溝40、42内に一対のサイドブラケット32、34のスライド部60をそれぞれ挿入して組み付ける。また、挟持用ナット80のおねじ104に対して固定ナット108を締め付け、一体的に固定することにより、ベース部材30に対して挟持用ナット80が軸まわりに回転可能で且つ軸方向の相対移動不能に保持される。この時、一対のサイドブラケット32、34の挟持部68は突出部16に相当する幅寸法だけ互いに離間しており、(b) の設置工程では、矢印Aで示すように支持ブラケット20を下降させて金属屋根モデル14上に一対の挟持部68を載置するとともに、矢印Bで示すように一対のサイドブラケット32、34を手作業で互いに接近させて一対の挟持部68によって突出部16を挟み込む。
図4の(c) では、挟持用ナット80を締め付けて、その締付力でボルト48をベース部材30に対して上方へ移動させることにより、引張部材82を介して一対の挟持部68を互いに接近させて、突出部16を強固に挟持させる。これにより、支持ブラケット20が挟持用ナット80の締付力に応じた固定強度で金属屋根モデル14に固定される。また、ベース部材30に軸方向の相対移動不能に保持されている挟持用ナット80に螺合されているボルト48は、挟持用ナット80が回転しない限りベース部材30、更には支持ブラケット20に対して上下移動不能とされる。
図5は、以上のように金属屋根モデル14に配設された支持ブラケット20に対して設置物12を取り付ける工程を説明する図で、(a) の設置物載置工程では一対の設置物12をベース部材30のベース部36上に載置する。(b) の押え金具配置工程では、一対の設置物12の上面に一対の挟圧部116がそれぞれ略密着するように押え金具24を配置し、(c) の取付用ナット締付工程で押え金具24の締結部110から上方へ突き出すボルト48に取付用ナット118を螺合して締め付ることにより、ベース部36と挟圧部116との間で設置物12が挟圧されて一体的に固定される。ボルト48は支持ブラケット20に上下移動不能に固定されているため、設置物12は取付用ナット118の締付力に応じた取付強度で支持ブラケット20に取り付けられる。
このように、本実施例の取付金具10によれば、挟持用ナット80のおねじ104に固定ナット108が締め付けられることにより、ベース部材30に対して挟持用ナット80が軸まわりに回転可能で且つ軸方向の相対移動不能に保持されているため、その挟持用ナット80を締め付けることにより一対の挟持部68を互いに接近させて支持ブラケット20を金属屋根モデル14に固定した状態で、その挟持用ナット80に螺合されたボルト48は支持ブラケット20に対して上下移動不能とされている。このため、設置物12を固定するために取付用ナット118をボルト48に締め付ける際に、その取付用ナット118の締付力に拘らずボルト48がベース部36に対して上方へ移動することが阻止され、設置物12はその取付用ナット118の締付力に応じてベース部36と押え金具24との間で挟圧されて支持ブラケット20に一体的に固定される。一方、金属屋根モデル14の突出部16に対する支持ブラケット20の固定強度は挟持用ナット80の締付力に応じて定まるため、結局、支持ブラケット20の固定強度および設置物12の取付強度を、互いに影響されることなくそれぞれ独立に適切に定めることができる。
また、引張部材82の両端部に設けられた一対の幅広の係止部96がそれぞれ一対の挟持部68の引っ掛け穴74に係止された状態で、挟持用ナット80の回転に伴ってその引張部材82がボルト48と共に上方へ移動させられることにより、その一対の挟持部68を内側へ引き込んで互いに接近させるため、前記特許文献1に記載のように断面U字形状の外側金具によって一対の挟持部を接近させる場合に比較して強度的に有利であり、引張部材82を含めた挟持機構22を簡単で安価に構成しつつ支持ブラケット20を大きな固定強度で金属屋根モデル14に固定することができる。
また、一対の挟持部68に係止された引張部材82が第1引張部材82aと第2引張部材82bに2分割されており、一対の挟持部68を大きく離間させた状態を確保できるため、金属屋根モデル14の突出部16が種々の形状・幅であっても、一対の挟持部68で金属屋根モデル14の突出部16を挟持することが可能である。さらに、第1引張部材82aと第2引張部材82bは、係止部96とは反対側に設けられた連結平面部84をそれぞれ有する。一対の挟持部68で金属屋根モデル14の突出部16を挟持すると、ボルトの48上方移動が完了し、第1引張部材82aの連結平面部84と第2引張部材82bの連結平面部84とが面当てで重ね合わされる。つまり、一対の挟持部68で金属屋根モデル14の突出部16を挟持する直前まで、第1引張部材82aと第2引張部材82bを容易に移動させることができるので、挟持用ナット80の締付力によって引張部材82(第1引張部材82aと第2引張部材82b)が変形しない。よって、挟持用ナット80の締付力が金属屋根モデル14の突出部16を挟持する力に効率的に利用される。
また、サポート部材202は、第1引張部材82aと第2引張部材82bの相対的位置関係を保持し、ボルト48が上方移動する際に変形される。つまり、少なくとも、一対の挟持部68で金属屋根モデル14の突出部16を挟持する迄は、サポート部材202によって、第1引張部材82aと第2引張部材82bは一体的に取り扱われる。よって、引張部材82が第1引張部材82aと第2引張部材82bに2分割されても、引張部材82の取り扱いが容易である。
また、一対の挟持部68が別体に構成されてそれぞれスライド部60を備えており、そのスライド部60がベース部材30に設けられたガイド溝40、42内に挿入されることにより、それ等の一対の挟持部68が互いに接近する方向へ移動可能にベース部材30に組み付けられるため、一対の挟持部68を一体に連結してその連結部等の変形により互いに接近させる場合に比較して、挟持部68の強度や形状等の設計の自由度が高くなり、支持ブラケット20の固定強度を確保しつつ小型化、軽量化を図ることができる。
また、ストッパとして固定ナット108が用いられ、挟持用ナット80のおねじ104に螺合されることにより、その挟持用ナット80のベース部材30に対する上下移動が規制されるため、E形止め輪等に比較して組付作業が容易である。
次に、本発明の他の実施例を説明する。なお、以下の実施例において前記実施例と実質的に共通する部分には同一の符号を付して詳しい説明を省略する。
図13は前記図1に相当する3面図で、(a) は平面図、(b) は(a) の下方から見た正面図、(c) は(a) の右側から見た側面図であり、この取付金具120は前記実施例に比較して押え金具122が相違する。すなわち、押え金具122は、単一の設置物12を固定するためのもので、左右非対称形状であり、前記締結部110を挟んで図13の(c) の上側部分は前記押え金具24と同じで、ベース部36と挟圧部116との間で設置物12を挟圧して固定することができる。一方、締結部110を挟んで反対側の下側部分には、締結部110からベース部36側へ略90°曲げられた補助脚部124が設けられており、ベース部36の上面に当接させられることにより、押え金具122の姿勢を規定して、取付用ナット118の締め付けにより設置物12を確実にベース部36との間で挟圧して固定できるようになっている。
図14は、支持ブラケットの別の態様を説明する図で、前記図1(b) に対応する正面図であり、この支持ブラケット130は、前記支持ブラケット20に比較してサイドブラケット132、134が相違する。サイドブラケット132、134は同一形状で、一方のサイドブラケット132の4面図を示す図16から明らかなように、スライド部60および挟持部68を有し、スライド部60を介して左右対称にベース部材30のガイド溝40、42に組み付けられる点は前記実施例と同じであるが、スライド部60の先端(図16(a) の上端)の両側の角部には、側部からそれぞれスリット136が設けられることによってI字形の分岐突起138が形成されている点が相違する。図16は前記図8に相当する4面図で、(a) は平面図、(b) は(a) の下方から見た正面図、(c) は(b) の下方から見た底面図、(d) は(b) の右側から見た側面図であり、(d) の側面図は図14に対応する。
そして、図17の(a) に示すようにスライド部60が先端側からガイド溝40に挿入されて、サイドブラケット132がベース部材30に組み付けられた状態において、上記分岐突起138が前記折返し部38aから内側へ突き出す位置で、図17の(b) に示すようにその分岐突起138が板厚方向へ折り曲げられることによって抜止め部140が設けられ、スライド部60がガイド溝40から抜け出す際に折返し部38aに当接させられて抜け出しが阻止される。図18の(a) は抜止め部140が設けられた部分の平面図で、(b) は(a) の右側から見た側面図である。反対側の側部の分岐突起138も同様に折り曲げられて、折返し部38bに当接させられることにより抜け出しが阻止され、片当たりによるこじりが防止される。他方のサイドブラケット134についても同じである。ベース部材30の各折返し部38a〜38dとガード44、46が設けられた突出部分との間にはそれぞれスリット56a〜56dが設けられているため、このスリット56a〜56dからパンチを挿入して分岐突起138を曲げ加工することができる。
これにより、ベース部材30に組み付けられた一対のサイドブラケット132、134がそのベース部材30から離脱することが防止され、支持ブラケット130を金属屋根モデル14に固定する際の作業性が向上する。図15は、一対のサイドブラケット132、134の抜止め部140がそれぞれ折返し部38a〜38dに当接するまでサイドブラケット132、134が互いに離間した拡開状態であり、この拡開状態で前記図4の(a) 〜(b) に示すように金属屋根モデル14の突出部16に支持ブラケット130を容易に設置することができる。
特に、分岐突起138は、スライド部60の側部から設けられたスリット136によってスライド部60の先端角部に片持ち状に設けられており、スライド部60のスライド方向に対して横向きに折り曲げられて抜止め部140が形成されるため、その抜止め部140の曲げR部がガイド溝40、42に噛み込んでスライド部60の動きが阻害される恐れがなく、一対のサイドブラケット132、134を容易に接近離間させることが可能で、支持ブラケット130を金属屋根モデル14の突出部16に固定する作業が一層容易になる。すなわち、例えば図19の(a) に示すように、スライド部60の先端にその先端側(図19(a) の右方向)へ突き出す突起部150を設け、その突起部150を図19の(b) に示すように曲げ加工して抜止め部152を設けた場合、抜止め部152の曲げR部がガイド溝40に噛み込んでスライド部60のスライド移動が阻害される可能性がある。なお、このような抜止め部152を設ける態様も本発明の一実施例である。
図14の実施例ではまた、図16から明らかなように、一対のサイドブラケット132、134の挟持部68の当接部70の上端縁に、複数(実施例では2つ)の係止爪142が設けられており、金属屋根モデル14の突出部16に食い込むようになっている。この係止爪142は、当接部70の上端縁にプレス加工によってV字溝が形成されることによって設けられている。これにより、突出部16に対する支持ブラケット130の位置ずれが抑制され、更に強固に固定することができる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、これ等はあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
例えば、図20の3面に表された引張部材160では、前記引張部材82と比べ、係止部96の先端から延出部162(図10参照)が省かれている。このような引張部材160を、前記引張部材82に代え、使用してもよい。
10、120:金属屋根用取付金具 12:設置物 14:金属屋根モデル(金属屋根) 16:突出部 20、130:支持ブラケット 22:挟持機構 24、122:押え金具 36:ベース部 38a〜38d:折返し部 40、42:ガイド溝 48:ボルト 50:貫通穴 60:スライド部 68:挟持部 74:引っ掛け穴 80:挟持用ナット 82、160:引張部材 82a:第1引張部材 82b:第2引張部材 84:連結平面部 96:係止部 102:円筒部(筒部) 104:おねじ 108:固定ナット(ストッパ) 118:取付用ナット 136:スリット 138:分岐突起 140:抜止め部 202:サポート部材

Claims (5)

  1. それぞれ下方へ延び出すとともに下端部が互いに接近する方向へ突き出すように曲げられた一対の挟持部を備え、金属屋根の突出部を両側から挟んで該突出部に一体的に固定されるとともに、設置物が載置されるベース部を有する支持ブラケットと、
    前記ベース部に設けられた貫通穴内を上方へ挿通させられたボルトが、該ボルトに螺合されるとともに該ベース部の上面に着座している挟持用ナットの回転に伴って該ベース部に対して上方へ移動させられることにより、前記一対の挟持部を互いに接近させて前記突出部を挟持させる挟持機構と、
    前記設置物を挟んで前記ベース部の上方に配置されるとともに、前記挟持用ナットから上方へ突き出す前記ボルトの上端部に螺合された取付用ナットが締め付けられることにより、該ベース部との間で該設置物を挟圧して一体的に固定する押え金具と、
    を有する金属屋根用取付金具において、
    前記挟持用ナットは、前記ベース部の貫通穴内を貫通する筒部を有するとともに、該筒部が該ベース部から下方へ突き出す部分にはストッパが取り付けられ、該ベース部に対して上方へ移動することが阻止され、
    前記挟持機構は、長手方向の中央部分で前記ボルトに連結されているとともに、該中央部分の両側がそれぞれ斜め下方へ傾斜させられて先端に幅広の係止部が設けられた引張部材を有し、該引張部材の該係止部がそれぞれ前記一対の挟持部に設けられた引っ掛け穴から外側へ突き出して該引っ掛け穴に係止された状態で、前記ボルトと共に上方へ移動させられることにより、該一対の挟持部を内側へ引き込んで互いに接近させ、
    前記引張部材は、第1引張部材と第2引張部材に2分割され、
    前記第1引張部材と第2引張部材は、前記係止部とは反対側に設けられた連結平面部をそれぞれ有し、
    前記ボルトの上方移動が完了した際に、前記第1引張部材の連結平面部と前記第2引張部材の連結平面部とが面当てで重ね合わされる
    ことを特徴とする金属屋根用取付金具。
  2. 前記第1引張部材と第2引張部材の相対的位置関係を保持し、前記ボルトが上方移動する際に変形可能なサポート部材を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の金属屋根用取付金具。
  3. 前記一対の挟持部は互いに別体に構成されているとともに、該一対の挟持部の上端には、それぞれ互いに接近する内側へ向かって突き出す平板状のスライド部が一体に設けられている一方、
    前記ベース部には、前記スライド部がスライド可能に嵌合される一対のガイド溝が設けられており、
    前記スライド部がそれぞれ前記ベース部の前記ガイド溝内に挿入されることにより、前記一対の挟持部の下端部が互いに接近する方向へ突き出す姿勢で、該接近する方向へ移動可能に該ベース部に組み付けられる
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の金属屋根用取付金具。
  4. 前記スライド部の先端の両側部には、該側部からそれぞれスリットが設けられることによって、該先端の角部に分岐突部が片持ち状に形成されている一方、
    前記ベース部は、金属板材を矩形状に曲げ加工したもので、所定の隙間を隔てて下面側へ180°回曲させられた断面U字状の折返し部を4隅に備えていて、該折返し部によって前記ガイド溝が形成されており、
    前記スライド部が前記先端側から前記ガイド溝に挿入されて、前記挟持部が前記ベース部に組み付けられた状態において、前記分岐突部が前記折返し部から内側へ突き出す位置で板厚方向へ折り曲げられることにより、該スライド部が該ガイド溝から抜け出す際に該折返し部に当接させられて抜け出しを阻止する抜止め部が設けられている
    ことを特徴とする請求項3に記載の金属屋根用取付金具。
  5. 前記ストッパは固定ナットで、前記筒部に設けられたおねじに螺合されることにより前記挟持用ナットの前記ベース部に対する上方への移動が規制される
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の金属屋根用取付金具。
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