JP2016172904A - 積層造形用顆粒及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】所定厚みに敷き詰めたWC基超硬合金粒子に電子ビームを照射して部分的に溶融後凝固させることによりWC基超硬合金の積層造形体(WC基超硬合金の焼結体)を形成するのに最適な電子ビームを用いた積層造形用顆粒及びその製造方法を提供する。【解決手段】WC基超硬合金用の原料粉末を造粒及び焼結してなる電子ビームを用いた積層造形用顆粒であって、平均粒径が60〜130μmであるとともに150μmアンダーであり、JISZ2502に準拠して測定した流動度が10〜25sec/50gであることを特徴とする積層造形用顆粒及びその製造方法である。【選択図】図1

Description

本発明は、所定厚みに敷き詰めたWC基超硬合金粒子に電子ビームを照射して部分的に溶融後凝固させることによりWC基超硬合金の積層造形体(WC基超硬合金の焼結体)を形成するのに最適な積層造形用顆粒及びその製造方法に関する。
積層造形により三次元物体を製作するための従来技術として、非特許文献1には、「電子ビームを用いた金属積層法の特徴とその可能性について」、特にチタニウム合金に絞って開示されている。
特許文献2には、高エネルギービームを照射することによって凝固させることができる粉状材料を使用して三次元物体を層ごとに製作する方法が開示されている。
特許文献3には、所定の押し込み硬さを有する第1、第2の金属を含む溶射用サーメット粉末が開示されている。前記第1、第2の金属微粒子として、例えばアトマイズ法による金属微粒子、粉砕又はメカニカルアロイングのような機械的プロセスによる金属微粒子、又は酸化物還元法等の化学的プロセスによる金属微粒子が挙げれらている。
特許文献4には、0.17W/m・K以下の熱伝導率を有するとともに造粒−焼結サーメット粒子からなる溶射用サーメット粉末であって、前記造粒−焼結サーメット粒子の平均一次粒子径及び気孔率は6μm以下及び4.0%以下である旨が開示されている。
粉体および粉末冶金第61巻第5号(2014年5月)、227−233
特許第5555769号 特開2014−12862号 特開2014−34724号
上述のとおり、非特許文献1及び特許文献2〜4には、WC基超硬合金粒子に電子ビームを照射して積層造形することは何ら記載されておらず、未検討であり、今後の課題となっていた。
従って、本発明は、所定厚みに敷き詰めたWC基超硬合金粒子に電子ビームを照射して部分的に溶融後凝固させることによりWC基超硬合金の積層造形体(WC基超硬合金の積層焼結体)を形成するのに最適な積層造形用顆粒及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の積層造形用顆粒は、WC基超硬合金用の原料粉末を造粒及び焼結してなる電子ビームを用いた積層造形用顆粒であって、平均粒径が60〜130μmであるとともに少なくとも150μmアンダーであり、JISZ2502に準拠して測定した流動度が10〜25sec/50gであることを特徴とする。
前記積層造形用顆粒が、5〜15質量%のCo、11質量%以下の周期律表の4a、5a及び6a族元素のうちの少なくとも一種の元素の炭化物、窒化物又は炭窒化物、残部WC及び不可避的不純物からなる組成を有するWC基超硬合金からなることが好ましい。
前記積層造形用顆粒の表面のWC粒子の形状が多角形であることが好ましい。
本発明の積層造形用顆粒の製造方法は、WC基超硬合金用の原料粉末を造粒及び焼結してなる電子ビームを用いた積層造形用顆粒を製造するにあたり、WC粉末とCo粉末とを混合して原料粉末を得る混合工程、得られた原料粉末を造粒する造粒工程、及び得られた造粒粉末を焼結して顆粒を得る焼結工程を有し、前記焼結温度は、前記顆粒の製造に使用した前記造粒粉末をプレスし、得られた成形体を焼結し、得られた焼結体の断面をCIS006C−2007に準拠して測定した残留気孔がA04以下になる焼結温度(Ts)の0.85〜1.0Tsにしたことを特徴とする。
前記原料粉末に配合するWC粉末の平均粒径は10μm以下であるのが好ましい。
本発明の積層造形用顆粒を用いることにより、WC基超硬合金の積層造形が可能となり、従来製造が困難であった曲がった貫通孔を有するWC基超硬合金の焼結体インサート1(後述の図10、図11を参照。)の製造が可能となった。
実施例5の顆粒の代表的な外観を示す走査型電子顕微鏡写真(倍率:2,000倍)である。 実施例4の顆粒の表面形状を示す走査型電子顕微鏡写真(倍率:25,000倍)である。 実施例5の顆粒の表面形状を示す走査型電子顕微鏡写真(倍率:25,000倍)である。 実施例8の顆粒の表面形状を示す走査型電子顕微鏡写真(倍率:25,000倍)である。 比較例4の顆粒の表面形状を示す走査型電子顕微鏡写真(倍率:25,000倍)である。 比較例5の顆粒の表面形状を示す走査型電子顕微鏡写真(倍率:25,000倍)である。 比較例6の顆粒の表面形状を示す走査型電子顕微鏡写真(倍率:25,000倍)である。 本発明の顆粒を使用し、積層造形を行い得る電子ビーム照射型積層造形装置により積層造形する開始時点の状況を説明する模式図である。 本発明の顆粒を使用し、積層造形を行い得る電子ビーム照射型積層造形装置により所定厚みの積層造形体を形成した時点の状況を説明する模式図である。 本発明の顆粒を使用して第1層及び第2層を積層造形する工程を説明する模式図である。 実施例1〜3の顆粒を使用して積層造形を行い、得られた曲がった貫通孔を有する本発明に係るインサート(切削工具)を切れ刃側及び上側から見た図である。 実施例4〜8の顆粒を使用して積層造形を行い、得られた曲がった貫通孔を有する本発明に係る他のインサート(切削工具)を切れ刃側及び上側から見た図である。
[1]積層造形用顆粒
(1)平均粒径
本発明の積層造形用顆粒の平均粒径は60〜130μmである。本発明書では「積層造形用顆粒」を単に「顆粒」ともいう。
図9に示すように、基板G上に本発明の積層造形用顆粒Eを例えば1層だけ敷き詰めた状態で電子ビームを照射することにより、前記1層の顆粒Eを部分的に溶融せしめた後、凝固させて1層のWC基超硬合金の焼結体層を形成する。通常、部分的に溶融する部分はWC基超硬合金粒子を構成する結合相及び一部のWC粒子である。顆粒Eの平均粒径が60μm未満では、顆粒Eが電子ビームの照射により舞上って電子ビームが照射されないからWC基超硬合金の積層造形体(焼結体)が形成されない。顆粒Eの平均粒径が130μm超では、顆粒Eの粒径が過大なために、断面形状が円、楕円、矩形又は不定形である最大径0.1〜5mmの曲がった貫通孔を積層造形体中に形成できない。顆粒Eの平均粒径は好ましくは80〜110μmである。「曲がった貫通孔」とは、曲がった部分の曲率半径が1〜100mmであるものをいう。
(2)粒径分布
本発明の積層造形用顆粒の粒径分布は少なくとも150μmアンダーである。粒径分布が150μm以上では上記貫通孔の形成が困難になるからである。
(3)流動度
JISZ2502に準拠して測定した流動度は10〜25sec/50gである。本発明の積層造形用顆粒は図1に例示するように流動性の良い球状粒子だからである。流動度が10sec/50g未満では前記顆粒を構成するWC粒子が造粒後の焼結工程で顕著に粗大化し、この粗大WC粒子を含む顆粒に電子ビームを照射して得られた積層造形体(積層焼結体)は粒成長した粗大なWC粒子を含み、低強度になる。一方、流動度が25sec/50gを超えると、図9に示すように顆粒を所定厚みに敷き詰められない。
(4)破壊強度
後述の条件で測定した本発明の積層造形用顆粒の破壊強度は100〜2000MPaであるのが好ましい。破壊強度の測定は微小圧縮強度試験機(MCT510、島津製作所製)を用いて、本発明の顆粒を任意にサンプリングし、207.4mN/secの負荷速度にて破壊強度を計5回測定し、得られた測定値を算術平均して破壊強度とした。破壊強度が100MPa未満の場合、積層造形後の造形体を取り出すときに前記造形体に付着した顆粒が破壊して顆粒のリサイクル使用が困難になり実用性が低下する。破壊強度が2000MPaを超える場合、Tsを1.0以上とする必要があり、低強度になる。
(5)組成
本発明の積層造形用顆粒の組成は、5〜15質量%のCo、11質量%以下の4a、5a及び6a族元素のうちの少なくとも一種の元素の炭化物、窒化物又は炭窒化物、残部WC及び不可避的不純物からなることが好ましい。前記組成は蛍光X線分析値を「Co+(前記の炭化物、窒化物又は炭窒化物)+WC=100質量%」に換算して求めた。
Co含有量が、5質量%未満では得られる積層造形体の靱性が大きく低下し、15質量%を超えると耐摩耗性が大きく低下する。
4a、5a及び6a族元素のうちの少なくとも一種の炭化物、窒化物又は炭窒化物の含有量が11質量%を超えると焼結性が劣化し、積層造形体の相対密度(真密度に対する実測した密度の比率)を95%以上にするのが困難になる。4a、5a及び6a族元素のうちの少なくとも一種の元素の炭化物、窒化物又は炭窒化物の含有量は、6質量%以下がより好ましく、3質量%以下が特に好ましい。
(6)顆粒表面のWC粒子の形状
顆粒表面のWC粒子の形状がWCの結晶構造である六方最密充填構造に起因して多角形であること、即ち六方最密充填構造の基本結晶格子である三角柱形状の断面である、三角形、四角形又は六角形等の多角形状であることが好ましい。
[2]顆粒の製造条件
(1)原料WC粉末の平均粒径
原料WC粉末の平均粒径を10μm以下にするのが好ましい。平均粒径が10μm超では積層造形体中のWC粒子が粗大になる。より好ましくは5μm以下であり、更に好ましくは2μm以下であり、最も好ましくは0.1〜1μmである。
(2)積層造形用顆粒の焼結温度
上記の多角形状のWC粒子を得るために、後述の図2〜図4に示すように、本発明の積層造形用顆粒の製造に使用した造粒粉末をプレスし、得られた成形体を焼結し、得られた焼結体の断面をCIS006C−2007に準拠して測定した残留気孔がA04以下になる焼結温度(Ts)に対し、本発明の積層造形用顆粒の焼結温度を0.85〜1.0Tsにすることが必要である。具体的にTsは1350〜1450℃にするのが好ましく、1370〜1430℃にするのがより好ましい。0.85Ts未満では焼結が不十分であり、顆粒表面のWC粒子が多角形ではなく丸みを帯びた形状(図5、図6を参照。)になり、流動性及び破壊強度が大きく低下する。一方、1.0Ts超ではWC粒子の粒成長が顕著(図7を参照。)になり、低性能になる。
(3)顆粒の分級用篩の目開き
本発明の積層造形用顆粒を得るために、焼結後の顆粒を目開き106〜150μmの篩で分級することが好ましい。前記目開きの特定範囲を外れると平均粒径60〜130μmに調整するのが困難になる。
[3]電子ビーム方式の積層造形装置及び積層造形方法
特に限定されないが、図8の電子ビーム方式の積層造形装置により積層造形体を作製する方法を以下に説明する。図8(a)において、真空チャンバーI内で、ホッパーDよりステージK上に排出された本発明の顆粒Eを、ステージK上においてブレードHにより右側に搬送して中央の基板G上に、図9の(a)に示すように、顆粒1粒の厚みで敷き詰めてなる1層(以後、「顆粒1層」という。)を形成する。次に図9の(b)に示すように、顆粒1層の造形したい部分に、CADデータに基づき、フィラメントAから発生し、レンズ群Bにより集光された電子ビームCを走査しながら照射し、顆粒1層を焼結せしめて造形体1層を形成する。次に基板Gを1層分下方向に移動した後、前記と同様にホッパーDから排出された顆粒Eを基板G上に搬送して顆粒1層を形成(図9の(c)を参照。)し、再度電子ビームを照射(図9の(d)を参照。)して造形体の2層目を積層する。造形体の3層目以降も前記手順を繰り返すことにより、図8(b)に示すように基板G上に1層ずつ積層してなる所定厚みの一体造形体(焼結体)を形成することができる。
以下本発明を実施例により説明するが、本発明は下記の実施例により限定されるものではない。
実施例1〜3
原料粉末として平均粒径0.6μmのWC粉末、Co粉末、Cr粉末、及びTaC粉末を使用し、残部WC−10質量%Co−0.8質量%Cr−0.25質量%TaCの組成に配合した。得られた配合粉末を湿式混合後、スプレードライヤーにより造粒した。得られた造粒粉末を0.9Ts(1260℃)、真空雰囲気中(1〜2Pa)で焼結して顆粒を作製した。得られた顆粒を目開き106μm(実施例1)、125μm(実施例2)、及び150μm(実施例3)の篩で分級し、得られた分級後の各顆粒の平均粒径、流動度及び破壊強度を測定した。また得られた各顆粒表面のWC粒子の形状をSEMにより観察した。これらの結果を表1に示す。
アーカム社製の電子ビーム積層造形装置(図8に模式図を示す。)に分級後の実施例1〜3の各顆粒をそれぞれ投入後、出力2000W、電子ビーム径100μm、スキャンスピード4000m/sの条件にて、図10に示すように、ほぼ横幅方向に沿った2箇所の貫通孔3を持つ、横幅:35mm、縦幅:30mm、厚さ:10mmの積層造形体(WC基超硬合金の積層焼結体)を作製した。貫通孔3について、断面はほぼ円形状であり、直径の最大径:1mmであり、湾曲部5の曲率半径:50mmであった。得られた各例の積層造形体の貫通孔の状況を切断断面により観察した結果を表2に示す。
表1、2より、実施例1〜3の各顆粒を用いて作製した各インサート(積層造形体)では良好に貫通した曲がった貫通孔(オイルホール等の冷媒流通孔として使用。)を形成できており、切削工具として実用に耐えることが分かった。
比較例1〜3
分級篩の目開きを63μm(比較例1)、75μm(比較例2)、及び180μm(比較例3)に変更した以外は実施例1と同様にして顆粒を作製し、得られた顆粒について実施例1と同様の評価を行った。更に得られた各顆粒を用いた以外は実施例1と同様に積層造形体を作製し、評価した。これらの評価結果を表1、2に示す。
表1、2より、比較例1、2では積層造形時に顆粒が舞い上がり、積層造形ができなかった。比較例3では顆粒の平均粒径が過大であり、貫通孔を形成できなかった。
実施例4〜8、比較例4〜6
実施例1と同様にしてスプレードライヤーにより造粒した。得られた造粒粉末を0.75〜1.06Ts(1050〜1428℃)、真空雰囲気中(1〜2Pa)で焼結して顆粒を作製した。得られた顆粒を125μmの篩で分級して本発明の顆粒を作製した。表1に各例の顆粒の平均粒径、流動度、破壊強度及び顆粒表面のWC粒子の形状を示す。
アーカム社製の電子ビーム積層造形装置(図8に模式図を示す。)に分級後の実施例4〜8の各顆粒をそれぞれ投入後、出力2000W、電子ビーム径100μm、スキャンスピード4000m/sの条件にて、図11に示す貫通孔13を持つ、横幅:35mm、縦幅:30mm、厚さ:10mmの積層造形体(WC基超硬合金の積層焼結体)を作製した。貫通孔13は一端13a、13bからほぼ横幅方向に沿って湾曲部15、15まで延設され、更に二股の分岐点16で一路になっている。二股の分岐点16は湾曲部であり、貫通孔13は更にほぼ横幅方向に延設されて他端13cに至る。実施例1と同様に貫通孔13の状況を確認した結果、貫通孔13の断面は円形状であり、直径の最大径:2mmであり、湾曲部15の曲率半径:10mmであり、湾曲部16の曲率半径:5mmであり、湾曲部17の曲率半径:20mmであった。積層造形体の評価結果を表2に示す。
表1、2より、実施例4〜8の各インサート(積層造形体)は良好に貫通した曲がった貫通孔を形成しており、切削工具として実用に耐えることが分かった。これに対し、比較例4、5では顆粒の流動度が過小であり、積層造形ができなかった。比較例6では、流動度が過大であり、積層造形体中のWC粒子が粗大化して強度不足になり実用に耐えなかった。
上記実施の形態では、本発明の積層造形用顆粒を1粒の厚みで敷き詰めた場合を記載したが、照射する電子ビームの強度を適宜調整することにより、本発明の積層造形用顆粒を数粒(例えば2〜5粒)厚みで敷き詰めた後に電子ビームを照射して各顆粒を部分的に溶融後、凝固せしめて高強度の積層焼結体を形成することができる。
1、11:インサート
3:貫通孔
3a、3b、13a、13b:貫通孔の一端
3c、3d、13c:貫通孔の他端
5、15、16、17:貫通孔の湾曲部
6a、6b、16a、16b:円弧状切れ刃
8、18:ねじ挿通孔
J:顆粒
A:フィラメント
B:レンズ群
C:電子ビーム
D:ホッパー
E:顆粒
F:積層造形体(WC基超硬合金の積層焼結体)
G:基板
H:ブレード
I:真空チャンバー
J:未固化粒子
K:ステージ

Claims (5)

  1. WC基超硬合金用の原料粉末を造粒及び焼結してなる電子ビームを用いた積層造形用顆粒であって、
    平均粒径が60〜130μmであるとともに少なくとも150μmアンダーであり、JISZ2502に準拠して測定した流動度が10〜25sec/50gであることを特徴とする積層造形用顆粒。
  2. 請求項1に記載の積層造形用顆粒において、5〜15質量%のCo、11質量%以下の周期律表の4a、5a及び6a族元素のうちの少なくとも一種の元素の炭化物、窒化物又は炭窒化物、残部WC及び不可避的不純物からなる組成を有するWC基超硬合金からなることを特徴とする積層造形用顆粒。
  3. 請求項1又は2に記載の積層造形用顆粒において、表面のWC粒子の形状が多角形であることを特徴とする積層造形用顆粒。
  4. WC基超硬合金用の原料粉末を造粒及び焼結してなる電子ビームを用いた積層造形用顆粒の製造方法であって、
    WC粉末とCo粉末とを混合して原料粉末を得る混合工程、得られた原料粉末を造粒する造粒工程、及び得られた造粒粉末を焼結して顆粒を得る焼結工程を有し、
    前記焼結温度は、前記顆粒の製造に使用した前記造粒粉末をプレスし、得られた成形体を焼結し、得られた焼結体の断面をCIS006C−2007に準拠して測定した残留気孔がA04以下になる焼結温度(Ts)の0.85〜1.0Tsにしたことを特徴とする積層造形用顆粒の製造方法。
  5. 請求項4に記載の積層造形用顆粒の製造方法において、前記原料粉末に配合するWC粉末の平均粒径が10μm以下であることを特徴とする積層造形用顆粒の製造方法。
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