JP2016172510A - 乗員保護装置の起動制御装置 - Google Patents

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Shinya Nakamura
真也 中村
藤澤 直樹
Naoki Fujisawa
直樹 藤澤
鈴木 裕之
Hiroyuki Suzuki
裕之 鈴木
孝彰 二井
Takaaki Nii
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Abstract

【課題】乗員保護装置を適切な状況で且つ早期に起動させることができる乗員保護装置の起動制御装置を提供する。【解決手段】開閉状態判定部42によってドア8が閉状態であると判定された場合には、変動検出部41による検出値が第1の閾値を超えた際に乗員保護装置2の起動が必要であると判定し、開閉状態判定部42によってドア8が開状態であると判定された場合には、変動検出部41による検出値が第1の閾値よりも大きい第2の閾値を超えた際に、乗員保護装置2の起動が必要であると判定する要否判定部43を備える構成とする。【選択図】図2

Description

本発明は、例えば、エアバッグ装置等の乗員保護装置をより適切なタイミングで起動させるための乗員保護装置の起動制御装置に関する。
従来、車両には、衝突時に乗員を保護するための乗員保護装置、例えば、エアバッグ装置が搭載されているものがある。エアバッグ装置は、様々な衝突形態に対応したものがあり、例えば、車両が側面衝突した際に、乗員と側面車体部材(例えば、サイドドア)との間にエアバッグを展開膨張させ、シートに着座している乗員の側面部分を保護するものがある。
このような乗員保護装置は、例えば、車両の衝突があった場合にその衝撃の大きさから起動の要否を判定し、その判定結果に応じて起動される。具体的には、車両のドアを構成するアウタパネルとインナパネルとの間の空間の圧力を検出する圧力検出部を備え、この圧力検出部によって検出される圧力が所定圧力(判定閾値)を超えた場合に、エアバッグ装置を起動、つまりエアバッグを展開させるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−46862号公報
ところで、車両の衝突時に乗員を適切に保護するためには、エアバッグ装置等の乗員保護装置をできるだけ早期に起動させることが好ましい場合がある。上述のように圧力変化等に基づいて乗員保護装置を起動させる場合、判定閾値を低めに設定することで、乗員保護装置を早期に起動させることができる。
しかしながら、判定閾値を低めに設定すると、例えば、乗員がドアを開く際に電柱にドアをぶつけた場合等のように、比較的小さい衝撃によっても乗員保護装置が起動されてしまう虞がある。すなわち、起動させる必要のない状態であっても、乗員保護装置が起動されてしまう虞がある。
一方で、判定閾値を高めに設定することで、不要な乗員保護装置の起動を抑制できるが、乗員保護装置の起動が必要な衝突において,乗員保護装置の起動が遅れてしまうという問題がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、乗員保護装置を適切な状況で且つ早期に起動させることができる乗員保護装置の起動制御装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の第1の態様は、車両のドアを構成するインナパネルとアウタパネルとで形成された空間の圧力、又は前記車両に加わる加速度の少なくとも何れか一方の変動を検出する変動検出部と、前記変動検出部の検出値に基づいて乗員保護装置の起動の要否を判定する要否判定部と、前記ドアの開閉状態を判定する開閉状態判定部と、を有し、前記要否判定部は、前記開閉状態判定部によって前記ドアが閉状態であると判定された場合には、前記変動検出部による検出値が第1の閾値を超えた際に前記乗員保護装置の起動が必要であると判定し、前記開閉状態判定部によって前記ドアが開状態であると判定された場合には、前記変動検出部による検出値が前記第1の閾値よりも大きい第2の閾値を超えた際に、前記乗員保護装置の起動が必要であると判定することを特徴とする乗員保護装置の起動制御装置にある。
かかる第1の態様では、車両のドアが閉状態である場合には、乗員保護装置の起動のタイミングが早まり、ドアが開状態である場合には、より適切な状況で乗員保護装置が起動される。
本発明の第2の態様は、第1の態様の乗員保護装置の起動制御装置において、前記変動検出部は、前記車両の左右の両側部における前記圧力又は前記加速度の少なくとも何れか一方の変動を検出し、前記開閉状態判定部によって右側部又は左側部の何れか一方に設けられる前記ドアが開状態であると判定された場合には、前記要否判定部は、前記変動検出部の前記車両の前記一方の側部における検出値が前記第2の閾値を超えた際に前記乗員保護装置の起動が必要であると判定し、前記変動検出部の前記車両の他方側の側部における検出値が前記第1の閾値を超えた際に前記乗員保護装置の起動が必要であると判定することを特徴とする乗員保護装置の起動制御装置にある。
本発明の第3の態様は、第1又は2の態様の乗員保護装置の起動制御装置において、前記車両の走行状態を検出する走行状態検出部をさらに有し、前記要否判定部は、前記開閉状態判定部によって前記ドアが開状態であると判定され且つ前記走行状態検出部によって前記車両が非走行状態であると検出された場合に、前記変動検出部による検出値が前記第2の閾値を超えた際に、前記乗員保護装置の起動が必要であると判定することを特徴とする乗員保護装置の起動制御装置にある。
かかる第2,3の態様では、乗員保護装置がより適切な状況で起動される。
本発明の第4の態様は、第1から3の何れか一つの態様の乗員保護装置の起動制御装置において、前記開閉状態判定部は、前記ドアに設けられているラッチと、前記車両の車体に設けられているストライカーとの係合状態から前記ドアの開閉状態を判定することを特徴とする乗員保護制装置の起動制御装置にある。
かかる第4の態様では、車両のドアの開閉状態を、比較的簡単且つ確実に判定することができる。
かかる本発明では、乗員保護装置を、従来よりも適切な状況で且つ早期に起動させることができるようになる。
乗員保護装置を備える車両の概略構成を示す図である。 実施形態1に係る乗員保護装置の起動制御装置の概略構成を示す図である。 変動検出部によって検出される圧力値の変動の一例を示すグラフである。 変動検出部によって検出される加速度値の変動の一例を示すグラフである。 実施形態2に係る乗員保護装置の起動制御装置の概略構成を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
(実施形態1)
まずは乗員保護装置を備える車両の概略構成について説明する。
図1に示すように、車両1には、乗員保護装置である(サイド)エアバッグ装置2が搭載されている。エアバッグ装置2は、例えば、シート(シートバック側部)3等のドア側内部に折り畳まれて格納されるエアバッグ4と、このエアバッグ4を膨張展開させるインフレータ5とを備える。このエアバッグ装置2は、インフレータ5が作動して発生するガスの圧力でシート3に着座する乗員とドア8との間に膨張展開するよう起動制御装置6によって起動される。起動制御装置6は、車両1の衝突(側面衝突)が起きた際、その衝撃の大きさから起動の必要性を判断し、その判断結果に応じてインフレータ5を起動(点火)させることで、シート3等に配置されたエアバッグ4を展開させる。これにより、車両1の衝突(側面衝突)時に、例えば、柱状の衝突物7が侵入してドア8が変形した場合でも、乗員を適切に保護することができる。
次に、エアバッグ装置(乗員保護装置)2の起動制御装置6についてより詳しく説明する。
図2に示すように、車両1の左右のドア8は、車両の外板をなす外装部材であるアウタパネル11と、アウタパネル11の車室側に配された内装部材であるインナパネル12とで構成されるドアパネル13と、樹脂材料等からなりインナパネル12の車室側に配されたドアトリム14と、を備えている。ドアパネル13内の空間15には、ウィンドガラス(図示なし)やドアロックシステム16等が収容される。
インナパネル12には、ドアパネル13の空間15内の圧力を検出する圧力センサー20が設けられている。また車両1は、前部ドア8aと後部ドア8bとの間に、センターピラーアウタ9aとセンターピラーインナ9bとにより閉断面形状で構成される骨格部材であるセンターピラー9を備えている。このセンターピラー9は、図示は省略するが、ルーフサイドレールとサイドシルの間に上下方向に亘って設けられている。センターピラー9内のセンターピラーインナ9bには、車両1の左右方向(車幅方向)の加速度を検出する加速度センサー30が設けられている。なお圧力センサー20は、車両1の左右両側の前部ドア8aにそれぞれ設けられ、加速度センサー30は左右両側のセンターピラー9にそれぞれ設けられている。このように圧力センサー20と加速度センサー30とは車体を構成する別の部材にそれぞれ設けられている。また加速度センサー30は、本実施形態では、センターピラーインナ9bに設けられているが、加速度センサー30を設ける位置はセンターピラーインナ9bに限定されない。例えば、センターピラー9が、その内部に補強部材であるセンターピラーリンフォース(図示は省略)を有する場合には、このセンターピラーリンフォースに加速度センサーを設けてもよい。
そしてエアバッグ装置2の起動制御装置6は、これら圧力センサー20及び加速度センサー30の検出結果に基づいてインフレータ5の起動を制御するエアバッグECU(電子制御ユニット)40を備えている。エアバッグECU40は、変動検出部41と、開閉状態判定部42と、要否判定部43と、起動制御部44と、を有する。
変動検出部41は、圧力センサー20からの信号を読み込んで、ドアパネル13内の空間15の圧力値の変動を検出する。また変動検出部41は、加速度センサー30からの信号を読み込んで、車両1の左右方向(車幅方向)の加速度値の変動を検出する。
開閉状態判定部42は、車両1のドア8の開閉状態を判定する。車両1のドア8の開閉状態の判定方法は、特に限定されないが、開閉状態判定部42は、例えば、各ドア8に設けられるドアロックシステム16の状態から開閉状態を判定している。ドアロックシステム16は、図示は省略するがドア8側に設けられたラッチと、車両1の車体(骨格部材)に設けられたストライカーとで構成され、これらラッチとストライカーとが係合している場合、開閉状態判定部42はドア8が閉じている状態(閉状態)であると判定し、ラッチとストライカーとの係合が解除されている場合、つまりドア8が開いている状態(開状態)であると判定する。
要否判定部43は、車両1の衝突(側面衝突)が起きた場合に、変動検出部41の検出結果と、開閉状態判定部42の判定結果とに基づいて、エアバッグ装置2の起動の要否を判定する。具体的には、まず開閉状態判定部42によってドア8が閉状態であると判定された場合、要否判定部43は、第1の閾値を基準としてエアバッグ装置2の起動の必要性を判定する。
ここで、図3は、車両の衝突が起きた場合に、変動検出部41によって検出される圧力値の変動を示すグラフである。また図4は、車両の衝突が起きた場合に、変動検出部41によって検出される加速度値の変動を示すグラフである。これら圧力値及び加速度値の大きさは、衝突による衝撃の大きさに応じて変化する。図中実線は、衝撃が比較的大きい衝突時の圧力値及び加速度値の変動を示し、図中点線は、衝撃が比較的小さい衝突時の圧力値及び加速度値の変動を示す。
例えば、走行中の車両同士の衝突時のように衝撃が比較的大きい衝突が起きた場合、要否判定部43は、図3に実線で示すように、変動検出部41によって検出される圧力値が、予め設定された第1の圧力値(第1の閾値)を超え(時刻t1)、且つ図4に実線で示すように、変動検出部41によって検出される加速度値が予め設定された第1の加速度値(第1の閾値)を超えると(時刻t2)、エアバッグ装置2の起動が必要であると判定する。この場合、時刻t1又は時刻t2の何れか遅い方のタイミングで、要否判定部43によってエアバッグ装置2の起動が必要であると判定されることになる。
一方、例えば、車両同士の衝突等であっても衝撃の比較的小さい場合、要否判定部43は、図3に点線で示すように、変動検出部41によって検出される圧力値が第1の圧力値を超え(時刻t3)、且つ図4に点線で示すように、変動検出部41によって検出される加速度値が第1の加速度値を超えると(時刻t4)、エアバッグ装置2の起動が必要であると判定する。この場合、時刻t3又は時刻t4の何れか遅い方のタイミングで、要否判定部43によってエアバッグ装置2の起動が必要であると判定される。
このように開閉状態判定部42によってドア8が閉状態であると判定された場合には、衝撃の大きい衝突時はもちろん、衝撃が比較的小さい衝突時にも、要否判定部43はエアバッグ装置2の起動が必要であると判定される。
また開閉状態判定部42によってドア8が開状態であると判定された場合には、要否判定部43は、第1の閾値よりも大きい第2の閾値を基準としてエアバッグ装置2の起動の必要性を判定する。
例えば、衝撃の大きい衝突が起きた場合、要否判定部43は、図3に実線で示すように、変動検出部41によって検出される圧力値が第1の圧力値よりも大きい第2の圧力値(第2の閾値)を超え(時刻t5)、且つ図4に実線で示すように変動検出部41によって検出される加速度値が第1の加速度値よりも大きい第2の加速度値(第2の閾値)を超えると(時刻t6)、エアバッグ装置2の起動が必要であると判定する。この場合、時刻t5又は時刻t6の何れか遅い方のタイミングで、要否判定部43によってエアバッグ装置2の起動が必要であると判定されることになる。
一方、例えば、乗員がドア8を開けた際に柱状の障害物にぶつけたときのように、衝撃が比較的小さい衝突が起きた場合、要否判定部43は、図3に点線で示すように、変動検出部41によって検出される圧力値が第2の圧力値を超えず、且つ図4に点線で示すように、変動検出部41によって検出される加速度値が第2の加速度値を超えないため、エアバッグ装置2の起動が必要であるとは判定しない。
なお本実施形態では、要否判定部43は、圧力値又は加速度値の何れか一方のみが上記閾値を超えた場合も、エアバッグ装置2の起動が必要であるとは判定しない。すなわち要否判定部43は、圧力値及び加速度値の両方が上記閾値を超えた場合にのみ、エアバッグ装置2の起動が必要であると判定する。
そして起動制御部44は、このような要否判定部43の判定結果に応じてエアバッグ装置2を起動させる。すなわち要否判定部43によってエアバッグ装置2の起動が必要であると判定されると、起動制御部44がインフレータ5を起動(点火)させてエアバッグ4が展開される。
以上のように本実施形態では、エアバッグ装置2の起動の要否を判定する基準として、第1の閾値(第1の圧力値、第1の加速度値)と、第2の閾値(第2の圧力値、第2の加速度値)とをドア8の開閉状態に応じて適宜変更するようにした。これにより、車両1の衝突が起きた際にエアバッグ装置2を早期に起動させることができ、且つ不要な状況でのエアバッグ装置2の起動を抑制することを両立させることができる。
ドア8の閉状態に対応する第1の閾値が低めに設定されているため、例えば、車両1の走行中に側突が起きた場合等のようにエアバッグ装置2の起動が必要な状況では、変動検出部41によって検出される検出値(圧力値、加速度値)が第1の閾値を超えるタイミングが比較的早い。つまりエアバッグ装置2の起動の必要性の判定が比較的早く行われる。したがってエアバッグ装置2を早期に起動させることができる。
一方で、ドア8の開状態に対応する第2の閾値が高めに設定されているため、例えば、乗員がドア8を開く際に柱状の障害物にぶつけた場合等のように変動検出部41によって検出される検出値(圧力値、加速度値)が比較的小さい状況では、検出値が第2の閾値(第2の圧力値、第2の加速度値)を超えることがない。このため、エアバッグ装置2の起動の必要性が適切に判定される。したがって、この判定に応じてエアバッグ装置2を起動させることで、不要なエアバッグ装置2の起動を抑制することができる。
以上のように本発明によれば、エアバッグ装置(乗員保護装置)2を従来よりも適切な状況で且つ早期に起動させることができる。
なお、左右のドアの何れか一方が開状態であり、他方が閉状態であると判定された場合、左右のシートに設けられる各エアバッグ装置の起動の必要性を同一基準(閾値)で判定するようにしてもよいが、個々の基準で判定することが好ましい。すなわち、要否判定部43は、左右の一方の開状態であると判定されたドア8側においては、変動検出部41による検出値が第2の閾値を超えた際にエアバッグ装置2の起動が必要であると判定することが好ましい。さらに要否判定部43は、左右の他方の閉状態と判定されたドア8側においては、変動検出部41の検出値が1の閾値を超えた際にエアバッグ装置2の起動が必要であると判定することが好ましい。これにより、エアバッグ装置2をより適切な状況で起動させることができる。
(実施形態2)
図5は、実施形態2に係るエアバッグ装置の起動制御装置を説明する概略図である。
図5に示すように、本実施形態に係るエアバッグECU40Aは、変動検出部41、開閉状態判定部42、要否判定部43及び起動制御部44に加えて、走行状態検出部45を備える。
走行状態検出部45は、例えば、車両1の車輪10に近接して設けられた車速センサー50からの信号を読み込んで、車両1の速度や、車両1が前進しているか後進しているか等、車両1の走行状態を検出する。なお走行状態検出部45は、車速センサー50の他、例えば、シフトポジションセンサー、アクセル開度センサー、パーキングブレーキセンサー等からの信号に基づいて車両1の走行状態を検出するようにしてもよい。
そして、要否判定部43は、開閉状態判定部42の判定結果と共に、この走行状態検出部45の検出結果に基づいて、上記第1の閾値又は第2の閾値を選択する。具体的には、要否判定部43は、上述のように開閉状態判定部42によって車両1のドア8が開状態であると判定された場合には、さらに走行状態検出部45によって車両1が走行していない状態であることが検出された場合に、第2の閾値を基準としてエアバッグ装置2の起動の必要性を判定する。
なお走行状態検出部45は、車両1が完全に停止している状態を、車両1が走行していない状態であると判断してもよいが、車両1が実質的に停止している状態、すなわち車両1が所定速度以下である状態も、車両1が走行していない状態(非走行状態)であると判断するようにしてもよい。逆に、車両1が停止していても、例えば、アイドリングストップ中のように走行中の一時的な停止である場合には、走行状態と判断することが望ましい。また例えば、渋滞に巻き込まれたときのストップアンドゴーを繰り返す走行、すなわち低速走行で停車と発進を繰り返すような渋滞時走行などの場合も、走行状態と判断することが望ましい。
これにより、エアバッグ装置2の起動の必要性をより適切に判定することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。
例えば、上述の実施形態では、第1の閾値及び第2の閾値のそれぞれが予め設定された例を説明したが、第1の閾値又は第2の閾値の一方のみを予め設定するようにしてもよい。例えば、第1の閾値のみを予め設定しておき、開閉状態判定部42によってドア8が開状態であると判定された場合に、第1の閾値を適宜補正するようにしてもよい。
また上述の実施形態では、変動検出部が圧力センサー及び加速度センサーのそれぞれからの信号を読み込んで、圧力値及び加速度値の変動を検出するようにしたが、変動検出部は、圧力値又は加速度値の何れか一方のみの変動を検出するようにしてもよい。すなわち要否判定部は、圧力値又は加速度値の何れか一方に基づいて乗員保護装置の起動の必要性を判定するようにしてもよい。
また上述の実施形態では、乗員保護装置としてサイドエアバッグ装置を例示したが、例えば、カーテンエアバッグやファーサイドエアバッグなどの他のエアバッグ装置にも本発明を適用することができる。さらには、例えば、シートベルトプリテンショナなどエアバッグ装置以外であっても、衝突時等に起動され乗員を保護する装置であれば、本発明を適用することが可能である。
また上述の実施形態では、乗降用のドア内の圧力変動を検出し、その検出結果に基づいて乗員保護装置を起動させるようにしたが、例えば、ドア以外の車体部分の圧力変動を検出し、その検出結果に基づいて乗員保護装置を起動させるようにしてもよい。
1 車両
2 エアバッグ装置
3 シート
4 エアバッグ
5 インフレータ
6 起動制御装置
7 衝突物
8 ドア
9 センターピラー
10 車輪
11 アウタパネル
12 インナパネル
13 ドアパネル
14 ドアトリム
15 空間
20 圧力センサー
30 加速度センサー
40 エアバッグECU
41 変動検出部
42 開閉状態判定部
43 要否判定部
44 起動制御部
45 走行状態検出部
50 車速センサー

Claims (4)

  1. 車両のドアを構成するインナパネルとアウタパネルとで形成された空間の圧力、又は前記車両に加わる加速度の少なくとも何れか一方の変動を検出する変動検出部と、
    前記変動検出部の検出値に基づいて乗員保護装置の起動の要否を判定する要否判定部と、
    前記ドアの開閉状態を判定する開閉状態判定部と、
    を有し、
    前記要否判定部は、
    前記開閉状態判定部によって前記ドアが閉状態であると判定された場合には、前記変動検出部による検出値が第1の閾値を超えた際に前記乗員保護装置の起動が必要であると判定し、
    前記開閉状態判定部によって前記ドアが開状態であると判定された場合には、前記変動検出部による検出値が前記第1の閾値よりも大きい第2の閾値を超えた際に、前記乗員保護装置の起動が必要であると判定する
    ことを特徴とする乗員保護装置の起動制御装置。
  2. 請求項1に記載の乗員保護装置の起動制御装置において、
    前記変動検出部は、前記車両の左右の両側部における前記圧力又は前記加速度の少なくとも何れか一方の変動を検出し、
    前記開閉状態判定部によって右側部又は左側部の何れか一方に設けられる前記ドアが開状態であると判定された場合には、
    前記要否判定部は、前記変動検出部の前記車両の前記一方の側部における検出値が前記第2の閾値を超えた際に前記乗員保護装置の起動が必要であると判定し、前記変動検出部の前記車両の他方側の側部における検出値が前記第1の閾値を超えた際に前記乗員保護装置の起動が必要であると判定する
    ことを特徴とする乗員保護装置の起動制御装置。
  3. 請求項1又は2に記載の乗員保護装置の起動制御装置において、
    前記車両の走行状態を検出する走行状態検出部をさらに有し、
    前記要否判定部は、前記開閉状態判定部によって前記ドアが開状態であると判定され且つ前記走行状態検出部によって前記車両が非走行状態であると検出された場合に、前記変動検出部による検出値が前記第2の閾値を超えた際に、前記乗員保護装置の起動が必要であると判定する
    ことを特徴とする乗員保護装置の起動制御装置。
  4. 請求項1から3の何れか一項に記載の乗員保護装置の起動制御装置において、
    前記開閉状態判定部は、前記ドアに設けられているラッチと、前記車両の車体に設けられているストライカーとの係合状態から前記ドアの開閉状態を判定する
    ことを特徴とする乗員保護制装置の起動制御装置。
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