JP2016171745A - 係合構造 - Google Patents

係合構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2016171745A
JP2016171745A JP2016082205A JP2016082205A JP2016171745A JP 2016171745 A JP2016171745 A JP 2016171745A JP 2016082205 A JP2016082205 A JP 2016082205A JP 2016082205 A JP2016082205 A JP 2016082205A JP 2016171745 A JP2016171745 A JP 2016171745A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engagement
engaging
engaged
elastic piece
protrusion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016082205A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6103286B2 (ja
Inventor
山本 哲也
Tetsuya Yamamoto
哲也 山本
拓哉 中山
Takuya Nakayama
拓哉 中山
英正 吉田
Hidemasa Yoshida
英正 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Yazaki Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp, Yazaki Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2016082205A priority Critical patent/JP6103286B2/ja
Publication of JP2016171745A publication Critical patent/JP2016171745A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6103286B2 publication Critical patent/JP6103286B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Connection Of Plates (AREA)
  • Snaps, Bayonet Connections, Set Pins, And Snap Rings (AREA)
  • Connection Or Junction Boxes (AREA)

Abstract

【課題】未係合になり難く、かつ係合に必要な荷重を低減させることができる係合構造を提供すること。【解決手段】係合突起部53は、係合部50の片持ち弾性片部51に形成されている。被係合部93は、係合突起部53に摺接されることによって片持ち弾性片部51を固定端中心に中立位置から回動させ片持ち弾性片部51が中立位置に弾性復元されると係合突起部53と係合される。係合突起部53及び被係合部93は、片持ち弾性片部51が中立位置に弾性復元される場合、互いに接触されないように形成される。さらに係合突起部53及び被係合部93は、係合部50の移動方向に直交し、かつ係合が完了された場合、互いに向かい合う対向面54が、係合部50の移動方向に直交する方向で、係合突起部53と被係合部93とが互いに近づく側から離れる側に向けて上り階段状に連続する複数の階段面に分けて形成される。【選択図】図5

Description

本発明は、片持ち弾性片部の一側部に係合突起部が形成されてなる係合部と、係合突起部に係合される被係合部を含む相手係合部と、を有してなる係合構造に関する。
従来、例えば、電子制御ユニットと電気接続箱とをそれぞれに設けられたコネクタを接続させながら固定させる係合構造として、片持ち弾性片部の一側部に係合突起部が形成されてなる係合部と、係合突起部に係合される被係合部を含む相手係合部と、を有してなる係合構造がある(例えば、特許文献1参照)。
このような片持ち弾性片部の一側部に係合突起部が形成されてなる係合部と、係合突起部に係合される被係合部を含む相手係合部と、を有してなる係合構造は、図10に示すように、片持ち弾性片部810の一側部に係合突起部820が形成されてなる係合部830と、係合部830が係合のため移動される場合、係合突起部820に摺接されることによって片持ち弾性片部810を固定端811中心に中立位置から回動させ、片持ち弾性片部810が中立位置に弾性復元された場合、係合突起部820との係合が完了される被係合部840を含む相手係合部850と、を有してなる。
しかしながら、図10に示すような係合構造800は、係合部830が係合のため移動される際、図11に示すように、断面視で被係合部840の直線状の部分L1に係合突起部820が摩擦抵抗によって引掛り、結果的に未係合になってしまうという問題がある。
また、図12に示すような係合構造900は、相手係合部950の被係合部930が、図10に示した被係合部840とは異なり、直線状の部分L1が形成されていないので、未係合の場合、係合部940が戻る方向に移動される(図12(a)参照)。このため、作業者は未係合であることに容易に気づくので、未係合のまま放置され難い。
特開2009−17757号公報
しかしながら、図12に示すような係合構造900は、図10に示した係合構造800と同様に傾斜部分L2において係合突起部920と被係合部930とが接触されるため(図13参照)、係合のための荷重が大きくなってしまうという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、未係合になり難く、かつ係合に必要な荷重を低減させることができる係合構造を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の請求項1に係る係合構造は、片持ち弾性片部の一側部に係合突起部が形成されてなる係合部と、前記係合部が係合のため移動される場合、前記係合突起部に摺接されることによって前記片持ち弾性片部を固定端中心に中立位置から回動させ、前記片持ち弾性片部が中立位置に弾性復元された場合、前記係合突起部と係合される被係合部を含む相手係合部と、を有してなる係合構造において、前記係合突起部および前記被係合部は、前記片持ち弾性片部が中立位置に弾性復元される場合、互いに接触されないように形成されてなり、さらに、前記係合突起部および前記被係合部は、前記係合部の移動方向に直交し、かつ係合が完了された場合、互いに向かい合う対向面が、前記係合部の移動方向に直交する方向で、前記係合突起部と前記被係合部とが互いに近づく側から離れる側に向けて上り階段状に連続する複数の階段面に分けて形成されてなることを特徴とする。
また、本発明の請求項2に係る係合構造は、前記係合突起部および前記被係合部は、前記複数の階段面の段差を形成する各段差面が、下段の階段面から上段の階段面に向けて前記係合部の移動方向に直交する方向で前記係合突起部と前記被係合部とが離れるように傾斜されていることを特徴とする。
また、本発明の請求項3に係る係合構造は、前記係合突起部および前記被係合部は、最下段の前記階段面が前記係合突起部と前記被係合部とが互いに摺接される面となる摺接面に対して鋭角を形成するようにも設けられてなることを特徴とする。
本発明の請求項1に係る係合構造は、前記片持ち弾性片部が中立位置に弾性復元される場合、前記係合突起部と前記被係合部との間に摩擦抵抗が発生しないため、未係合になり難く、かつ係合に必要な荷重を低減させることができる。
また、本発明の請求項1に係る係合構造は、前記係合突起部と前記被係合部とが前記係合部の移動方向に直交する方向で、前記複数の階段面を互いに向かい合わせることによって、前記係合突起部と前記被係合部との間の隙間を小さくして係合状態におけるガタツキを少なくできるとともに、係合のための係り代を大きくすることができ、結果的に前記係合部と前記相手係合部とを確実に係合することができる。
本発明の請求項2に係る係合構造は、製造誤差等の誤差に起因して前記係合突起部、あるいは前記被係合部が、係合相手の前記係合突起部、あるいは前記被係合部の前記段差面に接触されたとしても、その前記段差面が傾斜されているので正規の係合状態へ移動させることができる。
本発明の請求項3に係る係合構造は、前記係合突起部の回動移動方向の先端部分、および前記被係合部の前記係合突起部に対して相対的に移動される方向の先端部分のそれぞれが、尖り形状となっているので、製造誤差等の誤差に起因して係合相手の前記係合突起部、あるいは前記被係合部に接触される可能性のある先端部分の面積を小さく抑えることができ、結果的に摩擦抵抗を小さく抑えることができる。
図1は、本発明の実施例に係る係合構造が組み込まれた電気接続ユニットの電気接続箱に電子制御ユニットが取り付けられる前の状態を示した斜視図である。 図2は、図1に示した電気接続ユニットの上面図である。 図3は、図2に示した電気接続ユニットのA−A線断面図である。 図4は、図3に示した係合構造の周辺を拡大した図である。 図5は、係合部と相手係合部とが係合される流れを説明するための図である。 図6は、片持ち弾性片部の固定端の位置ズレが発生した場合の係合構造周辺の断面を図6(a)に示し、係合移動方向での位置ズレが発生した場合の係合構造周辺の断面を図6(b)に示した図である。 図7は、本発明の実施例の変形例1の係合構造周辺を拡大した断面図である。 図8は、本発明の実施例の変形例2の係合構造周辺を拡大した断面図である。 図9は、本発明の実施例の変形例3の係合構造周辺を拡大した断面図である。 図10は、従来技術を説明するための図である。 図11は、従来技術を説明するための図である。 図12は、従来技術を説明するための図である。 図13は、従来技術を説明するための図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る係合構造の好適な実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例に係る係合構造1が組み込まれた電気接続ユニット100の電気接続箱70に電子制御ユニット30が取り付けられる前の状態を示した斜視図である。図2は、図1に示した電気接続ユニット100の上面図である。図3は、図2に示した電気接続ユニット100のA−A線断面図である。図4は、図3に示した係合構造1の周辺を拡大した図である。
なお、以下、電子制御ユニット30が電気接続箱70に取り付けされるために移動される方向、すなわち係合部50が係合のため移動される方向(以下、係合部移動方向という。)を、図中矢印Dで示す。
本発明の実施例に係る係合構造1は、電気接続ユニット100に組み込まれ、電子制御ユニット30と電気接続箱70とを固定するものである。
この係合構造1は、図4および図5に示すように、片持ち弾性片部51の一側部51aに係合突起部53が形成されてなる係合部50と、係合部50が係合のため移動される場合、係合突起部53に摺接されることによって片持ち弾性片部51を固定端51b中心に中立位置から回動させ、片持ち弾性片部51が中立位置に弾性復元された場合、係合突起部53との係合が完了される被係合部93を含む相手係合部90と、を有してなる。
まず、電子制御ユニット30について説明する。
電子制御ユニット30は、車載電子制御装置として機能され、車載電装品の電源等の制御を行うものである。この電子制御ユニット30は、電気接続箱70に電気的に接続される。すなわち、電子制御ユニット30は、図1−図3に示すように、係合部50が電気接続箱70の被係合部93に向けて移動されることによって、ユニット本体40内に設けられている電子制御ユニット側コネクタ31が電気接続箱70内に設けられている後述する電気接続箱側コネクタ81に接続される。
ユニット本体40は、矩形状の天井壁41と、天井壁41の縁に立設されてなる周側壁42とを有してなる箱型形状をなし、電子制御ユニット側コネクタ31が設けられた不図示の回路基板等が内部に取り付けられている。
周側壁42には、ユニット本体40が電気接続箱70に取り付けられた場合、電気接続箱70に設けられた被係合部93に係合されるように係合部50が設けられている。
係合部50は、周側壁42のうち、向かい合う壁面を形成するそれぞれの部分に1箇所ずつ設けられている。このため、ユニット本体40が均等に押圧されながら電気接続箱70に取り付けられるようになっている。
各係合部50は、片持ち弾性片部51と、係合突起部53とを有してなる。
片持ち弾性片部51は、ユニット本体40の周側壁42の外面42aから係合部移動方向Dの手前側に向けて突出され、係合部移動方向Dの奥側部分を固定端51bとして弾性的に回動される部分である。
より具体的には、片持ち弾性片部51は、折り返し突出片52が係合部移動方向Dの手前側に向けて折り返されてなる部分である。折り返し突出片52は、係合部移動方向Dの手前側から係合部移動方向Dの奥側に向けて周側壁42の外面42aに突出され、係合部移動方向Dの奥側部分にて係合部移動方向Dの手前側に向けて折り返されてなる。
このような片持ち弾性片部51は、折り返し突出片52の折り返し部分を固定端51bとして弾性的に回動可能に支持され、その先端が周側壁42の外面から離れる方向に傾いた位置が弾性的に中立となるようになっている。
このため、片持ち弾性片部51は、この中立位置から、周側壁42の外面42a側に回動された場合、弾性的に回動されることによって中立位置に復元されるようになっている。
なお、片持ち弾性片部51は、折り返し突出片52の一部となるものに限らず、その先端が周側壁42の外面42aから離れる方向に傾いた位置が弾性的に中立となる位置とされ、固定端51b中心に中立位置から回動させた場合、中立位置に弾性復元ようになっていればその他の形状であっても構わない。
係合突起部53は、片持ち弾性片部51の一側部51aに突起された部分である。なお、この係合突起部53については、被係合部93の説明とともにより具体的に後述する。
次に、電気接続箱70について説明する。
電気接続箱70は、電子制御ユニット30のユニット本体40が取り付けられるユニット取付部80を有してなる。
このユニット取付部80には、電子制御ユニット側コネクタ31に接続される電気接続箱側コネクタ81が設けられ、電子制御ユニット30のユニット本体40がユニット取付部80に取り付けられることによって、電気接続箱側コネクタ81と、電子制御ユニット側コネクタ31とが接続されるようになっている。
また、ユニット取付部80は、図2および図3に示すように、ユニット本体40の周側壁42の外周に沿ってユニット取付部80の底面から立設され、各係合部50に係合される一対の相手係合部90が設けられている。
各相手係合部90は、ユニット取付部80の底面から間隔を空けて立設されてなる一対の支持部91と、各支持部91の上端部を橋渡すように設けられた橋渡し部92とを有してなり、この橋渡し部92に係合突起部53と係合される被係合部93が設けられている。
被係合部93は、係合部50が係合のため移動される場合、係合突起部53に摺接されることによって片持ち弾性片部51を固定端51b中心に中立位置から回動させ、片持ち弾性片部51が中立位置に弾性復元された場合、係合突起部53と係合されるようになっている。
なお、ユニット本体40は、ユニット取り付け部80に取り付けされる場合、一対の係合部50と一対の相手係合部90との位置決め機能、および係合部50を保護する機能をなす一対の係合部囲い壁部43が設けられている。
各係合部囲い壁部43は、各係合部50を筒内に配置して囲うように筒状に形成され、この筒内に各相手係合部90が位置決めされて挿入されるようになっている。
ここで、係合部50および相手係合部90についてより詳細に説明する。
係合突起部53および被係合部93は、片持ち弾性片部51が中立位置に弾性復元される場合、互いに接触されないように形成されてなる。
より具体的には、係合突起部53および被係合部93は、係合部移動方向Dに直交し、かつ係合が完了された場合、互いに向かい合う対向面54,94が、係合部移動方向Dに直交する方向で、係合突起部53と被係合部93とが互いに近づく側から離れる側に向けて上り階段状に連続する二つの階段面54a,54b,94a,94bに分けて形成されてなる。
また、係合突起部53および被係合部93は、二つの階段面54a,54b,94a,94bの段差を形成する各段差面55,95が、下段の階段面54a,94aから上段の階段面54b,94bに向けて係合部移動方向Dに直交する方向で係合突起部53と被係合部93とが離れるように傾斜されている。
さらに、係合突起部53および被係合部93は、最下段の階段面54a,94aが係合突起部53と被係合部93とが互いに摺接される面となる摺接面53a,93aに対して鋭角を形成するようにも設けられてなる。
すなわち、片持ち弾性片部51が中立位置に弾性復元されるため回動された場合、係合突起部53の回動移動方向の先端部分となる回動先端部53b、および被係合部93の係合突起部53に対して相対的に移動される方向の先端部分となる相対移動先端部93bのそれぞれが、尖り形状となっている。
このような係合部50と相手係合部90とが係合された場合、係合突起部53および被係合部93のそれぞれに設けられた二つの階段面54a,54b,94a,94bが互いに向かい合わされることによって、係合部50の係合移動方向D逆方向への移動が規制されるようになっている。
次に、図5および図6を用いて電子制御ユニット30が電気接続箱70に取り付けられることによって、係合部50と相手係合部90とが係合される流れを説明する。
図5は、係合部50と相手係合部90とが係合される流れを説明するための図である。図6は、片持ち弾性片部51の固定端51bの位置ズレS1がある場合の係合構造1周辺の断面を図6(a)に示し、係合移動方向Dでの位置ズレS2がある場合の係合構造1周辺の断面を図6(b)に示した図である。なお、図6中、一点鎖線で示した曲線Aは位置ズレが無い正規の場合の係合突起部53の軌跡を示し、実線で示した曲線Bは位置ズレが発生した場合の係合突起部53の軌跡を示している。
まず、作業者によってユニット本体40がユニット取付部80に取り付け開始されると、すなわち係合部50が係合移動方向Dに移動開始されると、係合突起部53と被係合部93とが互いの摺接面53a,93aを当接させ、係合突起部53が被係合部93に摺接されながら係合のため移動される(図5(a)参照)。このように、係合突起部53が被係合部93に摺接される間、片持ち弾性片部51は、中立位置に対して周側壁42の外面42a側に回動されるので、中立位置に向けて弾性的に回動できる状態になっている。
その後、作業者によって係合部50が係合移動方向Dにさらに移動されると、回動先端部53bが相対移動先端部93bを乗り越えることによって、片持ち弾性片部51が中立位置に向けて弾性的に回動開始される(図5(b)参照)。
このとき、係合移動方向Dでの、係合突起部53と被係合部93との相対位置の変化をみると、係合突起部53が被係合部93に近づいてから離れるように相対位置が変化される。ここで、片持ち弾性片部51が中立位置に向けて回動開始された際、係合突起部53の下段の階段面54aと、被係合部93の下段の階段面94aとが向かい合わされるので、係合突起部53と被係合部93とが互いに接触されない間隔を保持するようになっている。
なお、図6(a)に示すように、製造誤差等によって片持ち弾性片部51の固定端51bの位置ズレS1が発生した場合であっても、係合突起部53が被係合部93の傾斜された段差面95に当接されるため、接触による摩擦力を小さく抑えることができ、片持ち弾性片部51が係合完了位置まで弾性的に回動される。
また、図6(b)に示すように、製造誤差等によって係合移動方向Dでの位置ズレS2が発生した場合であっても、係合突起部53が被係合部93の傾斜された段差面95に当接されるため、接触による摩擦力を小さく抑えることができ、片持ち弾性片部51が係合完了位置まで弾性的に回動される。
しかも、回動先端部53bと、相対移動先端部93bとのそれぞれが、尖り形状となっているので、これらが、係合突起部53、あるいは被係合部93に接触された場合にはその接触面積を小さく抑えることができるようになっている。
その後、作業者によって係合部50が係合移動方向Dにさらに移動され、係合部50と相手係合部90とが係合完了される(図5(c)参照)。これによって、係合部50および相手係合部90のそれぞれに設けられた二つの階段面54a,54b,94a,94bが僅かな隙間を空けて向かい合わされ、係合部50の係合移動方向D逆方向への移動が規制される。
本発明の実施例に係る係合構造1は、片持ち弾性片部51が中立位置に弾性復元される場合、係合突起部53と被係合部93との間に摩擦抵抗が発生しないため、未係合になり難く、かつ係合に必要な荷重を低減させることができる。
また、本発明の実施例に係る係合構造1は、係合突起部53と被係合部93とが係合移動方向Dに直交する方向で、二つの階段面54a,54b,94a,94bを互いに向かい合わせることによって、係合突起部53と被係合部93との間の隙間を小さくして係合状態におけるガタツキを少なくできるとともに、係合のための係り代を大きくすることができ、結果的に係合部50と相手係合部90とを確実に係合することができる。
また、本発明の実施例に係る係合構造1は、製造誤差等の誤差に起因して係合突起部53、あるいは被係合部93が、係合相手となる係合突起部53、あるいは被係合部93の段差面55,95に接触されたとしても、その段差面55,95が傾斜されているので正規の係合状態へ移動させることができる。
また、本発明の実施例に係る係合構造1は、係合突起部53の回動移動方向の先端部分となる回動先端部53b、および被係合部93の係合突起部53に対して相対的に移動される方向の先端部分となる相対移動先端部93bのそれぞれが、尖り形状となっているので、製造誤差等の誤差に起因して係合相手の係合突起部53、あるいは被係合部93に接触される可能性のある先端部分の面積を小さく抑えることができ、結果的に摩擦抵抗を小さく抑えることができる。
(変形例1)
次に、図7を用いて本発明の実施例の係合構造1の変形例1について説明する。図7は、本発明の実施例の変形例1の係合構造1周辺を拡大した断面図である。
この変形例1の係合構造2は、係合突起部53に代わって係合突起部200を有してなり、被係合部93に代わって被係合部300を有してなる点で実施例の係合構造1と異なる。
なお、その他の構成は実施例と同様であり、実施例と同一構成部分には同一符号を付している。
係合突起部200および被係合部300は、係合が完了された場合、互いに向かい合う対向面210,310が、係合移動方向Dに直交する方向で、係合突起部200と被係合部300とが互いに近づく側から離れる側に向けて上り階段状の連続する三つの階段面に分けて形成されてなる。
この変形例1の係合構造2は、実施例の係合構造1と同様の効果を奏することができる。
(変形例2)
次に、図8を用いて本発明の実施例の係合構造1の変形例2について説明する。図8は、本発明の実施例の変形例2の係合構造3周辺を拡大した断面図である。
この変形例2の係合構造3は、係合突起部53に代わって係合突起部400を有してなり、被係合部93に代わって被係合部500を有してなる点で実施例の係合構造1と異なる。
なお、その他の構成は実施例と同様であり、実施例と同一構成部分には同一符号を付している。
係合突起部400および被係合部500は、二つの階段面54a,54b,94a,94bの段差を形成する各段差面410,510が、下段の階段面54a,94aから上段の階段面54b,94bに向けて直立された面になっている。
この変形例2の係合構造3は、実施例の係合構造1と同様に、片持ち弾性片部51が中立位置に弾性復元される場合、係合突起部400と被係合部500との間に摩擦抵抗が発生しないため、未係合になり難く、かつ係合に必要な荷重を低減させることができる。
(変形例3)
次に、図9を用いて本発明の実施例の係合構造1の変形例3について説明する。図9は、本発明の実施例の変形例3の係合構造4周辺を拡大した断面図である。
この変形例3の係合構造4は、係合突起部53に代わって係合突起部600を有してなり、被係合部93に代わって被係合部700を有してなる点で実施例の係合構造1と異なる。
なお、その他の構成は実施例と同様であり、実施例と同一構成部分には同一符号を付している。
係合突起部600および被係合部700は、回動先端部610、相対移動先端部710のそれぞれが、丸みをおびた先細り形状をなしている。
この変形例3の係合構造4は、実施例の係合構造1と同様の効果を奏することができる。
なお、本発明の実施例に係る係合構造1,2,3,4は、電気接続ユニット100に組み込まれ、電子制御ユニット30と電気接続箱70とを固定するものを例示したが、これに限らず、例えば、電気接続とは関係ない二つの箱体を重ねた状態で固定させるものであっても構わない。
また、本発明の実施例に係る係合構造1,2,3,4は、被係合部93,300,500,700が、一対の支持部91を橋渡すように設けられるものを例示したが、これに限らず、被係合部93,300,500,700は、係合部50が係合のため移動される場合、係合突起部53,200,400,600に摺接されることによって片持ち弾性片部51を固定端51b中心に中立位置から回動させ、片持ち弾性片部51が中立位置に弾性復元された場合、係合突起部53,200,400,600と係合されるようになっていれば、その他の設置形態であっても構わない。例えば、壁面から突起されてなる突部であっても構わない。
また、本発明の実施例に係る係合構造1,2,3,4は、2箇所に設けられるものを例示したが、これに限らず、1箇所以上に設けられていればよい。
以上、本発明者によってなされた発明を、上述した発明の実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、上述した発明の実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。
1,2,3,4 係合構造
30 電子制御ユニット
31 電子制御ユニット側コネクタ
40 ユニット本体
41 天井壁
42 周側壁
42a 外面
43 係合部囲い壁部
50 係合部
51 片持ち弾性片部
51a 一側部
51b 固定端
52 折り返し突出片
53,200,400,600 係合突起部
53a 摺接面
53b,610 回動先端部
54,210 対向面
54a,54b 階段面
55,410 段差面
70 電気接続箱
80 ユニット取付部
81 電気接続箱側コネクタ
90 相手係合部
91 支持部
92 橋渡し部
93,300,500,700 被係合部
93a 摺接面
93b,710 相対移動先端部
94,310 対向面
94a,94b階段面
95,510 段差面
100 電気接続ユニット

Claims (3)

  1. 片持ち弾性片部の一側部に係合突起部が形成されてなる係合部と、前記係合部が係合のため移動される場合、前記係合突起部に摺接されることによって前記片持ち弾性片部を固定端中心に中立位置から回動させ、前記片持ち弾性片部が中立位置に弾性復元された場合、前記係合突起部と係合される被係合部を含む相手係合部と、を有してなる係合構造において、
    前記係合突起部および前記被係合部は、
    前記片持ち弾性片部が中立位置に弾性復元される場合、互いに接触されないように形成されてなり、
    さらに、前記係合突起部および前記被係合部は、
    前記係合部の移動方向に直交し、かつ係合が完了された場合、互いに向かい合う対向面が、前記係合部の移動方向に直交する方向で、前記係合突起部と前記被係合部とが互いに近づく側から離れる側に向けて上り階段状に連続する複数の階段面に分けて形成されてなることを特徴とする係合構造。
  2. 前記係合突起部および前記被係合部は、
    前記複数の階段面の段差を形成する各段差面が、下段の階段面から上段の階段面に向けて前記係合部の移動方向に直交する方向で前記係合突起部と前記被係合部とが離れるように傾斜されていることを特徴とする請求項1に記載の係合構造。
  3. 前記係合突起部および前記被係合部は、
    最下段の前記階段面が前記係合突起部と前記被係合部とが互いに摺接される面となる摺接面に対して鋭角を形成するようにも設けられてなることを特徴とする請求項1または2に記載の係合構造。
JP2016082205A 2016-04-15 2016-04-15 係合構造 Active JP6103286B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016082205A JP6103286B2 (ja) 2016-04-15 2016-04-15 係合構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016082205A JP6103286B2 (ja) 2016-04-15 2016-04-15 係合構造

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012119236A Division JP5935182B2 (ja) 2012-05-25 2012-05-25 係合構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016171745A true JP2016171745A (ja) 2016-09-23
JP6103286B2 JP6103286B2 (ja) 2017-03-29

Family

ID=56982711

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016082205A Active JP6103286B2 (ja) 2016-04-15 2016-04-15 係合構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6103286B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190051572A (ko) 2017-11-07 2019-05-15 현대자동차주식회사 조향 휠의 핸즈-오프 경고 장치 및 방법

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60174410U (ja) * 1984-04-24 1985-11-19 矢崎総業株式会社 ボツクスとカバ−の係止構造
JPS63113420U (ja) * 1987-01-09 1988-07-21
JPH0591123U (ja) * 1992-05-12 1993-12-10 矢崎総業株式会社 ケース部材における取付構造
JP2010220451A (ja) * 2009-03-19 2010-09-30 Sumitomo Wiring Syst Ltd ロック装置
JP5935182B2 (ja) * 2012-05-25 2016-06-15 矢崎総業株式会社 係合構造

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60174410U (ja) * 1984-04-24 1985-11-19 矢崎総業株式会社 ボツクスとカバ−の係止構造
JPS63113420U (ja) * 1987-01-09 1988-07-21
JPH0591123U (ja) * 1992-05-12 1993-12-10 矢崎総業株式会社 ケース部材における取付構造
JP2010220451A (ja) * 2009-03-19 2010-09-30 Sumitomo Wiring Syst Ltd ロック装置
JP5935182B2 (ja) * 2012-05-25 2016-06-15 矢崎総業株式会社 係合構造

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190051572A (ko) 2017-11-07 2019-05-15 현대자동차주식회사 조향 휠의 핸즈-오프 경고 장치 및 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP6103286B2 (ja) 2017-03-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5935182B2 (ja) 係合構造
JP5575314B1 (ja) 電子制御装置及びその製造方法
JP5887597B2 (ja) 接触部材
TWI482368B (zh) 同軸型電連接器
JP6483038B2 (ja) ケーブルコネクタと実装コネクタを有するコネクタ装置、及び、これに用いるコネクタ
JP6441278B2 (ja) 係止機構、コネクタ、及び、ワイヤハーネス
TWI608668B (zh) 電連接器
JP5891950B2 (ja) 電気コネクタ
JP6103286B2 (ja) 係合構造
JP6661747B2 (ja) 連結アセンブリ、ハンドルジンバルおよび電子機器
JP5915142B2 (ja) 電気コネクタ
JP6638659B2 (ja) 情報処理装置
JP5157651B2 (ja) 電気コネクタ
JP6356974B2 (ja) 金属端子
JP6500761B2 (ja) 電気接続装置
JP6090564B2 (ja) 複数の樹脂部品の基板固定構造
TWI752409B (zh) 連接器裝置及連接器
JPWO2018061981A1 (ja) コネクタ組立体
JP4800404B2 (ja) 電気コネクタ
JP5249085B2 (ja) 電気接続箱
JP5893652B2 (ja) フレキシブルケーブルを備える検出器及び検出器の製造方法
JP2014049360A (ja) コネクタの嵌合構造および電気接続箱
JP6157313B2 (ja) 接続装置
JP7389399B2 (ja) 電気コネクタ
JP6054160B2 (ja) 摺動子の被取付体への取付構造

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A132

Effective date: 20161129

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161220

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170131

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170214

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6103286

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250