JP2016171390A - 通信システム、監視サーバ及び通信制御方法 - Google Patents

通信システム、監視サーバ及び通信制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】データ通信の混雑度に応じて通信条件を自動的に調整すること。【解決手段】通信システム1000は、LTEネットワーク300に接続された基地局100と、LTEネットワーク300に接続され、基地局100を監視する監視サーバ200とを有する。基地局100は、トラヒック情報と、通信条件とを監視サーバ200に送信する。監視サーバ200は、トラヒック情報に基づいて、障害基地局と、障害基地局に隣接する隣接基地局を抽出し、隣接基地局の通信条件を調整し、調整後の通信条件である調整後通信条件を隣接基地局に送信する。隣接基地局は、受信した調整後通信条件を設定する。【選択図】 図1

Description

本発明は、通信システム等に関し、例えば、基地局と監視サーバとを有する通信システム等に関する。
昨今、ネットワークに接続された基地局を有する通信システムが広く普及している。このような通信システムにおいて、例えば、基地局の送信電力やアンテナチルト角やハンドオーバパラメータ等といった基地局に設定される通信条件は、基地局設置時に設定された状態のままであった。
このような基地局に設定される通信条件は、基地局とネットワーク間におけるデータ通信の混雑度に応じて調整されることが望ましい。
なお、基地局を有する通信システムに関連する技術が、例えば、特許文献1に記載されている。
国際公開第2010/104143号
しかしながら、上述した通信条件の調整を基地局の保守者介在のもと実施すると、メンテナンス工数が増大してしまうという問題があった。一方、基地局の保守者介在のもと通信条件が調整されなければ、基地局とネットワーク間におけるデータ通信の混雑度に応じて通信条件が調整されないという問題があった。そのため、例えば、ネットワーク上に想定以上の通信量が流れ込んでしまい、ネットワーク上において輻輳やパケットロスが発生することもある。
本発明は、このような事情を鑑みてなされたものであり、その目的は、データ通信の混雑度に応じて通信条件を自動的に調整することができる通信システム等を提供することにある。
本発明の通信システムは、ネットワークに接続された複数の基地局と、前記ネットワークに接続され、前記複数の基地局を監視する監視サーバと、を有する通信システムであって、前記複数の基地局の各々は、前記基地局と当該基地局のセル内に存在する端末装置との間におけるデータ通信の混雑度を表すトラヒック情報を取得する取得部と、通信する際の通信条件を設定する条件設定部と、前記トラヒック情報と、前記通信条件とを前記監視サーバに送信する通信情報送信部と、通信条件受信部とを備え、前記監視サーバは、前記トラヒック情報と、前記通信条件と、を前記基地局から受信する通信情報受信部と、前記トラヒック情報と、前記トラヒック情報に対応する所定の閾値とに基づいて、通信状態が悪化している基地局を前記複数の基地局の中から障害基地局として抽出し、前記障害基地局に隣接する基地局である隣接基地局を前記複数の基地局の中から抽出する判断部と、前記トラヒック情報に基づいて、前記隣接基地局の前記通信条件を調整する調整部と、調整後の通信条件である調整後通信条件を前記隣接基地局に送信する通信条件送信部と、を備え、前記隣接基地局の前記通信条件受信部は、前記調整後通信条件を受信し、前記隣接基地局の前記条件設定部は、前記調整後通信条件を設定する。
本発明の監視サーバは、ネットワークを介して接続される複数の基地局を監視する監視サーバであって、前記複数の基地局と当該基地局のセル内に存在する端末装置との間におけるデータ通信の混雑度を表すトラヒック情報と、前記基地局に設定された通信する際の通信条件と、を前記基地局から受信する通信情報受信部と、前記トラヒック情報と、前記トラヒック情報に対応する所定の閾値とに基づいて、通信状態が悪化している基地局を前記複数の基地局の中から障害基地局として抽出し、前記障害基地局に隣接する基地局である隣接基地局を前記複数の基地局の中から抽出する判断部と、前記トラヒック情報に基づいて、前記隣接基地局の前記通信条件を調整する調整部と、調整後の通信条件である調整後通信条件を前記隣接基地局に送信する通信条件送信部と、を備える。
本発明の通信制御方法は、ネットワークに接続された複数の基地局と、前記ネットワークに接続され、前記基地局を監視する監視サーバと、を有する通信システムに用いられる通信制御方法であって、前記複数の基地局の各々が、前記基地局と当該基地局のセル内に存在する端末装置との間におけるデータ通信の混雑度を表すトラヒック情報を取得する取得ステップと、前記複数の基地局の各々が、通信する際の通信条件を設定する条件設定ステップと、前記複数の基地局の各々が、前記トラヒック情報と、前記通信条件とを前記監視サーバに送信する通信情報送信ステップと、前記監視サーバが、前記トラヒック情報と、前記通信条件と、を前記基地局から受信する通信情報受信ステップと、前記監視サーバが、前記トラヒック情報と、前記トラヒック情報に対応する所定の閾値とに基づいて、通信状態が悪化している基地局を前記複数の基地局の中から障害基地局として抽出し、前記障害基地局に隣接する基地局である隣接基地局を前記複数の基地局の中から抽出する基地局抽出ステップと、前記監視サーバが、前記トラヒック情報に基づいて、前記隣接基地局の前記通信条件を調整する調整ステップと、前記監視サーバが、調整後の通信条件である調整後通信条件を前記隣接基地局に送信する通信条件送信ステップと、前記隣接基地局が、前記調整後通信条件を受信する通信条件受信ステップと、を含み、前記条件設定ステップでは、前記隣接基地局が、前記調整後通信条件を設定する。
本発明の通信システム等によれば、データ通信の混雑度に応じて通信条件を自動的に調整することができる。
本発明の第1の実施の形態における通信システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態における通信システムの構成の概略を示す概略図である。 本発明の第1の実施の形態における通信システムの記憶部に基地局毎に記憶される通信条件、トラヒック情報及び許容スループットの一例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における通信システムの動作フローを示す図である。 本発明の第2の実施の形態における通信システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態における通信システムの動作フローを示す図である。 本発明の第2の実施の形態における基地局が減設される前又は基地局が新たに増設される前における、記憶部に記憶される基地局と、通信条件、トラヒック情報及び許容スループットとの対応関係の一例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態における基地局が新たに増設された後における、記憶部に記憶される基地局と、通信条件との対応関係の一例を示す図である。
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の第1の実施の形態における通信システム1000の構成を示すブロック図である。図2は、本発明の第1の実施の形態における通信システム1000の構成の概略を示す概略図である。
以下の説明では、まず、図2を用いて通信システム1000の構成の概略を説明し、その後に図1を用いて通信システム1000の詳細な構成を説明する。
まず、図2を用いて、通信システム1000の構成の概略を説明する。図2に示されるように、通信システム1000は、少なくとも、複数の基地局100−1、100−2及び100−3と、監視サーバ200とを有して構成されている。なお、以下の説明では、基地局100−1、100−2及び100−3の各々を特に区別して説明する必要が無い限り、これらを総称して基地局100とする。
図2に示されるように、各基地局100は、LTE(Long Term Evolution)ネットワーク300に接続されている。各基地局100は、各セル600内に設けられている。また、各セル600内には、携帯電話等の端末装置(不図示)が存在する。各基地局100は、セル600内の端末装置との間でデータ通信を行う。
なお、ここでは、基地局100は、3つである例を示しているが、少なくとも2つ以上であればよい。
図2に示されるように、監視サーバ200は、LTEネットワーク300に接続されている。監視サーバ200は、複数の基地局100とLTEネットワークを介して接続され、基地局100を監視する。監視サーバ200は、O&M(Operation & Maintenance)サーバとも呼ばれる。
図2に示されるように、LTEネットワーク300は、複数の基地局100と、監視サーバ200と、EPC(Evolved Packet Core)400と、にそれぞれ接続されている。ここでは、例示的にLTE規格に準拠するLTEネットワーク300の例を示しているが、これに限定されない。例えば、LTEネットワーク300に代えて、3G(3rd Generation)規格に準拠するネットワークであってもよい。なお、LTEネットワーク300は、本発明のネットワークに相当する。
図2に示されるように、EPC400は、LTEネットワーク300と、コアネットワーク500とにそれぞれ接続されている。EPC400は、例えば、MME(Mobility Management Entity)やS−GW(Serving Gateway)やP−GW(PDN Gateway)等から構成されるコアネットワーク群である。
図2に示されるように、コアネットワーク500は、EPC400に接続されている。コアネットワーク500は、基幹回線網やバックボーンとも呼ばれる。
次に、図1を用いて、通信システム1000の詳細な構成を説明する。なお、図1では、図2に示したEPC400及びコアネットワーク500の図示を省略している。EPC400及びコアネットワーク500は、本発明の構成要件に含まれなくてよい。
まず、基地局100の詳細な構成について説明する。
図1に示されるように、基地局100は、取得部110と、条件設定部120と、通信情報送信部130と、通信条件受信部140と、第1の制御部150とを備えて構成されている。
図1に示されるように、取得部110は、第1の制御部150に接続されている。取得部110は、基地局100と、当該基地局100のセル内に存在する端末装置との間におけるデータ通信の混雑度を表すトラヒック情報を取得する。
ここでいう基地局100とLTEネットワーク300との間とは、基地局100と監視サーバ200との間(O&Mリンク)、又は基地局100とEPC400との間(S1リンク)を含むものである。
ここでいうデータ通信の混雑度とは、後述する調整部232が通信条件を調整する際に用いるデータ通信の混雑度合のことである。
トラヒック情報には、基地局100と当該基地局100のセル内に存在する端末装置との間におけるスループット、基地局100と当該基地局100のセル内に存在する端末装置との間におけるパケット廃棄率のうち、少なくとも1つが含まれる。
スループットとは、単位時間当たりに流れるデータ通信の通信量のことである。
パケット廃棄率とは、流れたパケットに対して損失したパケットの割合のことである。
また、取得部110は、トラヒック情報に加え、基地局100と、当該基地局100のセル内に存在する端末装置との間における許容スループットも取得する。許容スループットとは、基地局100と、当該基地局100のセル内に存在する端末装置との間において最大限許容されるスループットの値のことである。
図1に示されるように、条件設定部120は、第1の制御部150に接続されている。条件設定部120は、通信する際の通信条件を設定する。また、条件設定部120は、通信条件を記憶している。条件設定部120は、後述する通信条件送信部240から調整後通信条件が送信されたとき、調整後通信条件を設定する。後述の通り、第1の制御部150は、条件設定部120により設定された通信条件(調整後通信条件も含む。)に従って、基地局100を制御する。
通信条件は、例えば、基地局100におけるセル600のカバレッジや、基地局100と当該基地局100のセル内に存在する端末装置との間におけるデータ通信の混雑度や、基地局100のセル600内におけるデータ通信の混雑度に影響を与える情報である。
また、通信条件には、基地局100の送信電力、基地局100のアンテナチルト角、ハンドオーバパラメータのうち、少なくとも1つが含まれる。
基地局100の送信電力とは、基地局100からセル600内の端末装置に電波を送信する際における電力のことである。
基地局100のアンテナチルト角とは、基地局100のアンテナ(不図示)の角度のことである。
ハンドオーバパラメータとは、基地局100のセル600内に収容される端末装置が他の基地局100にハンドオーバする際に影響を及ぼすパラメータである。
ハンドオーバパラメータには、例えば、CIO(Cell Individual Offset)やTTT(Time to Trigger)等が挙げられる。ここでは、ハンドオーバパラメータが、CIOである例について説明する。
図1に示されるように、通信情報送信部130は、第1の制御部150に接続されている。通信情報送信部130は、取得部110により取得したトラヒック情報と、条件設定部120により設定された通信条件とを監視サーバ200に送信する。また、通信情報送信部130は、トラヒック情報及び通信条件に加え、取得部110により取得された許容スループットも送信する。
図1に示されるように、通信条件受信部140は、第1の制御部150に接続されている。通信条件受信部140は、監視サーバ200から、後述する調整部232により調整された調整後通信条件を受信する。
図1に示されるように、第1の制御部150は、取得部110と、条件設定部120と、通信情報送信部130と、通信条件受信部140とにそれぞれ接続されている。第1の制御部150は、基地局100の全体を制御する。第1の制御部150は、取得部110の取得結果を取得し、その取得結果を通信情報送信部130に出力する。第1の制御部150は、通信条件受信部140の受信結果を取得し、その受信結果を条件設定部120に出力する。
また、第1の制御部150は、条件設定部120により設定された通信条件(調整後通信条件も含む。)に従って、基地局100を制御する。例えば、第1の制御部150は、アンテナチルト角の値に従って、アンテナチルト角を調整する。
以上、基地局100の詳細な構成について説明した。
次に、監視サーバ200の詳細な構成について説明する。
図1に示されるように、監視サーバ200は、通信情報受信部210と、記憶部220と、第2の制御部230と、通信条件送信部240とを備えて構成されている。
図1に示されるように、通信情報受信部210は、第2の制御部230に接続されている。通信情報受信部210は、通信情報送信部130により送信されるトラヒック情報及び通信条件を受信する。また、通信情報受信部210は、これらトラヒック情報及び通信条件に加え、通信情報送信部130により送信される許容スループットも受信する。
図1に示されるように、記憶部220は、第2の制御部230に接続されている。記憶部220は、通信情報受信部210により受信された通信条件を基地局100毎に記憶する。また、記憶部220は、通信条件に加え、通信情報受信部210により受信されたトラヒック情報及び許容スループットも、基地局100毎に記憶する。
さらに、記憶部220は、ネットワークトポロジ情報も記憶する。ここでいうネットワークトポロジ情報とは、LTEネットワーク300にどのような基地局100が接続されているか等といったLTEネットワーク300の構成情報のことである。
記憶部220は、調整部232により、通信条件の調整があった場合、調整部232により調整された調整後の通信条件である調整後通信条件を、調整前の通信条件と置き換えて記憶する。
ここで、図3を用いて、基地局100と、通信条件、トラヒック情報及び許容スループットとの対応関係について説明する。図3は、記憶部220に基地局100毎に記憶される通信条件、トラヒック情報及び許容スループットの一例を示す図である。
図3に示されるように、複数の基地局100の各々毎に、ネットワークパラメータ、許容スループット、通信条件及びトラヒック情報が、各々互いに対応付けられて記憶されている。
ネットワークパラメータには、図3に示されるように、IP(Internet Protocol)アドレス、サブネットマスク、ゲートウェイ及びMTU(Maximum Transmission Unit)等が含まれる。ネットワークパラメータは、監視サーバ200から基地局100に対して割り当てられる。本発明では、ネットワークパラメータについての詳細な説明を省略する。
図3の(1)に示されるように、基地局100−1について、許容スループットX1[bps]、送信電力a1[dB]、アンテナチルト角a2[度]、CIOa3、スループットA1[bps]及びパケット廃棄率B1[%]がそれぞれ記憶部220に記憶されている。
図3の(2)及び(3)は、基地局100−2、100−3の各種情報が、記憶部220に記憶されていることを示す。なお、具体的内容については図3の(1)と同様のため説明を省略する。
図1に戻って、第2の制御部230は、通信情報受信部210と、記憶部220と、通信条件送信部240とにそれぞれ接続されている。第2の制御部230は、監視サーバ200の全体を制御する。第2の制御部230は、通信情報受信部210の受信結果を取得し、その受信結果を記憶部220に出力する。
また、第2の制御部230は、調整部232の調整結果を記憶部220及び通信条件送信部240に出力する。
図1に示されるように、第2の制御部230は、判断部231と、調整部232とを備えて構成されている。
判断部231は、トラヒック情報と、トラヒック情報に対応する所定の閾値とに基づいて、通信状態が悪化している基地局である障害基地局を複数の基地局の中から抽出する。より具体的には、判断部231は、基地局100毎に、トラヒック情報と、トラヒック情報に対応する所定の閾値を比較する。そして、判断部231は、トラヒック情報が当該トラヒック情報に対応する所定の閾値よりも大きい基地局100が存在した場合、当該基地局を障害基地局として抽出する。なお、障害基地局の具体例は、たとえば、スループットが低下していたり、パケットロスが頻繁に生じていたりする基地局や、CPU(Central Processing Unit)使用率やメモリ使用率が高くなっている高負荷の基地局である。
判断部231は、障害基地局に隣接する基地局を複数の基地局の中から調整対象基地局として抽出する。より具体的には、判断部231は、障害基地局に隣接する基地局が存在するか否かを、ネットワークトポロジ情報に基づいて、判断する。前述の通り、ネットワークトポロジ情報は、予め記憶部220に記憶されている。
そして、障害基地局に隣接する基地局が存在する場合、判断部231は、障害基地局に隣接する基地局を複数の基地局の中から隣接基地局として抽出する。判断部231の詳細な動作については後述する。
調整部232は、判断部231の判断結果及びトラヒック情報に基づいて、隣接基地局について、記憶部220に記憶されている通信条件を調整する。調整部232に詳細な動作については後述する。
また、トラヒック情報に基地局100とLTEネットワーク300との間におけるスループットが含まれる場合、調整部232は、通信条件を調整後に予測されるスループットが、許容スループット以下になるように、隣接基地局の通信条件を調整する。
図1に示されるように、通信条件送信部240は、第2の制御部230に接続されている。通信条件送信部240は、調整部232により調整された調整後の通信条件である調整後通信条件を基地局100に送信する。
次に、図4を用いて、通信システム1000の動作を説明する。図4は、通信システム1000の動作フローを示す図である。
ここでは特に、基地局100−1と監視サーバ200との間における処理について説明する。
また、ここでは、まず、基地局100−1は、図3の(1)に示した通信条件で動作しているものとする。
まず、図4に示されるように、取得部110は、トラヒック情報(スループット、パケット廃棄率)及び許容スループットを取得する(ステップ:STEP(以下、Sとする)110)。
次に、通信情報送信部130は、S110の処理において取得したトラヒック情報及び許容スループット並びに条件設定部120に設定された通信条件(送信電力a1、アンテナチルト角a2及びCIOa3)を、監視サーバ200に送信する(S120)。
通信情報受信部210は、通信情報送信部130から送信されたトラヒック情報、許容スループット及び通信条件を受信する(S130)。第2の制御部230は、これらの情報を取得し、記憶部220へ出力する。
記憶部220は、第2の制御部230の指示に従って、図3を用いて前述したように、基地局100−1と、トラヒック情報、許容スループット及び通信条件と、を対応付けて記憶する(S140)。
判断部231は、トラヒック情報と、トラヒック情報に対応する所定の閾値とに基づいて、障害基地局を複数の基地局の中から抽出する(S150)。
ここで、判断部231が、スループットA1[bps]及びパケット廃棄率B1[%]を用いて、障害基地局を複数の基地局の中から抽出する動作について説明する。
まず、判断部231が、スループットA1[bps]を用いて、障害基地局を複数の基地局の中から抽出する動作について説明する。
判断部231は、例えば、スループットA1[bps]<閾値Thrpt1[bps]の場合、当該基地局100−1が障害基地局であると判断する。同様に、判断部231は、基地局100−1以外の基地局すべてに対して、障害基地局であるか否かを判定する。また、Thrpt1は、監視サーバ200の管理者が任意に設定できるものとする。
次に、判断部231が、パケット廃棄率B1を用いて、障害基地局を複数の基地局の中から抽出する動作について説明する。
判断部231は、例えば、パケット廃棄率B1[%]>閾値P1[%]の場合、当該基地局100−1が障害基地局であると判断する。同様に、判断部231は、基地局100−1以外の基地局すべてに対して、障害基地局であるか否かを判定する。また、閾値P1は、監視サーバ200の管理者が任意に設定できるものとする。
なお、判断部231は、スループットA1[bps]のみを用いて、障害基地局を複数の基地局の中から抽出してもよい。また、判断部231は、パケット廃棄率B1[%]のみを用いて、障害基地局を複数の基地局の中から抽出してもよい。さらに、判断部231は、スループットA1[bps]及びパケット廃棄率B1[%]の両方を用いて、障害基地局を複数の基地局の中から抽出してもよい。
図4に戻って、障害基地局が判断部231により抽出された場合(S150、YES)、判断部231は、障害基地局に隣接する基地局である隣接基地局が存在するか否かを、記憶部220に予め記憶されているネットワークトポロジ情報に基づいて判断する(S170)。
一方、障害基地局が判断部231により抽出されなかった場合(S150、NO)判断部231は何も処理を行わずに動作を終了する。
隣接基地局が存在すると判断部231により判断された場合(S160、YES)、調整部232は隣接基地局の通信条件を調整する(S170)。
隣接基地局が存在しないと判断部231により判断された場合(S160、NO)、調整部232は何も処理を行わずに動作を終了する。
ここで、S170の処理について、調整部232が、スループットA1[bps]及びパケット廃棄率B1[%]に基づいて、隣接基地局の通信条件を調整する動作について説明する。
ここでは、障害基地局が基地局100−1であり、隣接基地局が基地局100−2であったとする。隣接基地局が存在すると判断部231により判断された場合、調整部231は、隣接基地局100−2の新しいカバレッジ設定パラメータ候補値を予測する。また、複数の隣接基地局が存在する場合、調整部232は、通信品質(トラヒック情報)が最も高いか、もしくは負荷が最も低い基地局を選択する。
まず、前述したように、障害基地局100−1のスループットA1[bps]<閾値Thrpt1[bps](又は障害基地局100−1のパケット廃棄率B1[%]<閾値P2[%])の場合について説明する。
この場合、調整部232は、隣接基地局100−2について、送信電力a1[dB]を増加、アンテナチルト角a2[度]を増減又はCIOa3を減少させるといった調整を行う。
隣接基地局100−2の送信電力a1[dB]を増加させた場合や、隣接基地局100−2のアンテナチルト角a2[度]を増減させた場合には、隣接基地局100−2のセル600の半径が大きくなる。これにより、隣接基地局100−2のセルから移動基地局100−1のセルへの端末装置の移動が減少する。したがって、障害基地局100−1のセル600内に存在する端末装置が必要以上に増えなくなり、結果として、障害基地局100−1の負荷を低減することができる。
また、隣接基地局100−2のCIOa3を減少させた場合も、隣接基地局100−2のセルから障害基地局100−1のセル600内へ端末装置の移動が減少する。これにより、障害基地局100−1のセル600に存在する端末装置の数が減る。したがって、障害基地局100−1の負荷を減少させることができる。このように、障害基地局100−1と、この障害基地局内に存在する端末装置との間の通信量を増やさないことにより、障害基地局100−1と、この障害基地局内に存在する端末装置との間の通信品質を回復させることができる。なお、隣接基地局100−2のアンテナチルト角a2[度]の調整方法については、限定されない。
隣接基地局100−2のセル600におけるデータ通信の通信量が増加することにより、障害基地局100−1とLTEネットワーク300との間におけるデータ通信の通信量は増加する。このようにして、調整部232は、隣接基地局100−2の送信電力a1[dB]やアンテナチルト角a2[度]やCIOa3を増減させることにより、障害基地局100−1のスループットA1[bps]を増加させることができる。
なお、調整部232が障害基地局100−1のスループットA1[bps]をどの程度まで増加させるかについては限定されない。例えば、調整部232は、各基地局100とLTEネットワーク300との間の総データ通信量等を鑑みて障害基地局100−1のスループットA1[bps]の増加量を調整してもよい。
このとき、調整部232は、通信条件を調整後に予測される障害基地局100−1のスループット(A2[bps]とする)が、許容スループットX1[bps]以下になるように、隣接基地局100−2の通信条件を調整する。
また、調整部232は、隣接基地局100−2の通信条件を調整後に予測される障害基地局100−1のパケット廃棄率(B2[%]とする)が、許容されるパケット廃棄率(Y1[%]とする)以下になるように、隣接基地局100−2の通信条件を調整してもよい。許容される障害基地局100−1のパケット廃棄率は、例えば、監視サーバ200の管理者が任意に設定できるものとする。これにより、調整部232は、障害基地局100−1のパケット廃棄率が必要以上に高くなることを防止できる。
また、調整部232が隣接基地局100−2のどの通信条件を調整するかについては限定されない。
なお、隣接基地局100−2の通信条件を変更することで、隣接基地局100−2のセル600の通信品質が大きく下がったり、負荷が大きくなったりする場合は、隣接基地局100−2の通信条件の更新を行わない。必要以上に隣接基地局100−2の通信条件を変更しないためである。通信条件の更新が必要になった場合、該当する隣接基地局100−2に対して通信条件の更新を要求する。どの通信条件を更新するかは予め選択しておく。
図4に戻って、通信条件送信部240は、調整部232により調整された調整後の通信条件である調整後通信条件を基地局100に送信する(S180)。
記憶部220は、第2の制御部230の指示に従って、調整部232により調整された調整後通信条件を、調整前の通信条件と置き換えて記憶する(S190)。
隣接基地局100−2の通信条件受信部140は、通信条件送信部240により送信された調整後通信条件を受信する(S200)。
最後に、隣接基地局100−2の条件設定部120は、調整後通信条件を設定する(S210)。そして、隣接基地局100−2の基地局100−1の第1の制御部150は、調整後の通信条件に従って、基地局100−1を制御する。
なお、S210の処理の後、基地局100(障害基地局100−1、隣接基地局100−2を含む。)は、所定の周期でトラヒック情報を取得し、監視サーバ200に送信してもよい。そして、監視サーバ200は、所定の周期で取得され障害基地局100−1のトラヒック情報に基づいて、隣接基地局100−2の通信条件を調整してもよい。
また、監視サーバ200は、基地局100に対して、トラヒック情報、許容スループット値及び通信条件を送信するように命令する命令信号を送信してもよい。基地局100は、この命令信号を受信したとき、トラヒック情報、許容スループット値及び通信条件を監視サーバ200に送信することにしてもよい。
以上に説明したように、本発明の第1の実施の形態における通信システム1000は、複数の基地局100と、監視サーバ200とを有する。基地局100は、LTEネットワーク300に接続されている。監視サーバ200は、LTEネットワーク300に接続され、複数の基地局100を監視する。
複数の基地局100の各々は、取得部110と、条件設定部120と、通信情報送信部130と、通信条件受信部140とを備えている。取得部110は、基地局100と当該基地局100のセル内に存在する端末装置との間におけるデータ通信の混雑度を表すトラヒック情報を取得する。条件設定部120は、通信する際の通信条件を設定する。通信情報送信部130は、トラヒック情報と、通信条件とを監視サーバ200に送信する。
監視サーバ200は、通信情報受信部210と、判断部231と、調整部232と、通信条件送信部240とを備えている。通信情報受信部210は、トラヒック情報と、通信条件とを基地局100から受信する。判断部231は、トラヒック情報に基づいて、通信状態が悪化している基地局を複数の基地局の中から障害基地局100−1として抽出し、障害基地局100−1に隣接する基地局である隣接基地局100−2を複数の基地局100の中から抽出する。調整部232は、トラヒック情報に基づいて、調整対象基地局100−2の通信条件を調整する。通信条件送信部240は、調整後の通信条件である調整後通信条件を調整対象基地局100−2に送信する。隣接基地局100−2の通信条件受信部140は、調整後通信条件を受信する。隣接基地局100−2の条件設定部120は、調整後通信条件を設定する。
このように、基地局100は、基地局100と当該基地局100のセル内に存在する端末装置との間におけるデータ通信の混雑度を表すトラヒック情報と、通信条件とを監視サーバ200に送信し、監視サーバ200は、トラヒック情報に基づいて、通信状態が悪化している障害基地局100−1と、障害基地局100−1に隣接する隣接基地局100−2を抽出する。また、監視サーバ200は、隣接基地局100−2の通信条件を調整し、調整後通信条件を調整対象基地局100−2に送信する。隣接基地局100−2は、通信条件送信部240により送信された調整後通信条件を設定する。
これにより、基地局100と当該基地局100のセル内に存在する端末装置との間におけるデータ通信の混雑度に応じて、障害基地局100−1に隣接する隣接基地局100−2の通信条件を調整することができる。また、隣接基地局100−2の通信条件を調整することによって、障害基地局100−1のトラヒック情報を変更することができる。これにより、基地局100の保守者が通信条件を設定する場合と比較して、基地局100の保守運営費を低減することができ、低コスト化を図ることができる。また、基地局100の保守者が通信条件を調整する必要がないので、保守者により通信条件の調整ミス等といったオペレーションミスを抑制することができる。
また、隣接基地局100−2の通信条件を調整することにより、障害基地局100−1とLTEネットワーク300との間におけるスループットを調整することができる。その結果、障害基地局100−1と当該障害基地局100−1のセル内に存在する端末装置との間におけるデータ通信のネットワークリソース(回線帯域等)を有効活用できる。また、障害基地局100−1とLTEネットワーク300との間における輻輳やパケットロスを低減することができる。
また、本発明の第1の実施の形態における通信システム1000において、トラヒック情報は、基地局100と当該基地局100のセル内に存在する端末装置との間におけるスループットを少なくとも含み、調整部232は、隣接基地局100−2の通信条件を調整後に予測されるスループットが、基地局100とLTEネットワーク300との間における許容スループット以下になるように、隣接基地局100−2の通信条件を調整する。
これにより、基地局100と当該基地局100のセル内に存在する端末装置との間におけるデータ通信のネットワークリソース(回線帯域等)をより有効活用できる。
また、本発明の第1の実施の形態における通信システム1000において、トラヒック情報は、基地局100と当該基地局100のセル内に存在する端末装置との間におけるスループット、基地局100と当該基地局100のセル内に存在する端末装置との間におけるパケット廃棄率のうち、少なくとも1つを含む。
これにより、調整部232は、基地局100と当該基地局100のセル内に存在する端末装置との間におけるスループット又は基地局100と当該基地局100のセル内に存在する端末装置との間におけるパケット廃棄率に基づいて、隣接基地局100−2の通信条件を調整することができる。その結果、基地局100と当該基地局100のセル内に存在する端末装置との間における輻輳やパケットロスをより効果的に低減することができる。
本発明の第1の実施の形態における通信システム1000において、通信条件は、送信電力、アンテナチルト角、ハンドオーバパラメータのうち、少なくとも1つを含む。これにより、また、隣接基地局100−2の送信電力、アンテナチルト角、ハンドオーバパラメータのうち、少なくとも1つを調整することによって、障害基地局100−1のトラヒック情報を変更することができる。これにより、障害基地局100−1の通信状態を良くすることができる。
また、本発明の第1の実施の形態における監視サーバ200は、LTEネットワーク300を介して接続される基地局100を監視する。監視サーバ200は、通信情報受信部210と、判断部231と、調整部232と、通信条件送信部240とを備える。通信情報受信部210は、基地局100と当該基地局100のセル内に存在する端末装置との間におけるデータ通信の混雑度を表すトラヒック情報と、基地局100に設定された通信する際の通信条件と、を基地局100から受信する。判断部231は、トラヒック情報に基づいて、通信状態が悪化している基地局を複数の基地局100の中から障害基地局100−1として抽出し、障害基地局100−1に隣接する基地局である隣接基地局100−2を複数の基地局100の中から抽出する。調整部232は、トラヒック情報に基づいて、隣接基地局100−2の通信条件を調整する。通信条件送信部240は、調整後の通信条件である調整後通信条件を隣接基地局100−2に送信する。
このように、監視サーバ200は、トラヒック情報に基づいて、隣接基地局100−2の通信条件を調整し、調整後の通信条件である調整後通信条件を隣接基地局100−2に送信するので、上述した通信システム1000と同様の作用効果を奏する。
また、本発明の第1の実施の形態における通信制御方法は、LTEネットワーク300に接続された複数の基地局100と、LTEネットワーク300に接続され、基地局100を監視する監視サーバ200と、を有する通信システム1000に用いられる。
本発明の通信制御方法は、取得ステップと、条件設定ステップと、通信情報送信ステップと、基地局抽出ステップと、調整ステップと、通信条件送信ステップと、通信条件受信ステップとを含んでいる。取得ステップでは、複数の基地局100の各々が、基地局100と当該基地局100のセル内に存在する端末装置との間におけるデータ通信の混雑度を表すトラヒック情報を取得する。条件設定ステップでは、複数の基地局100の各々が、通信する際の通信条件を設定する。通信情報送信ステップでは、前記複数の基地局の各々が、トラヒック情報と、通信条件とを監視サーバ200に送信する。基地局抽出ステップでは、監視サーバ200が、トラヒック情報に基づいて、通信状態が悪化している基地局を複数の基地局100の中から障害基地局100−1として抽出し、障害基地局100−1に隣接する基地局である隣接基地局100−2を複数の基地局100の中から抽出する。調整ステップでは、監視サーバ200が、トラヒック情報に基づいて、隣接基地局100−2の通信条件を調整する。通信条件送信ステップでは、監視サーバ200が、調整後の通信条件である調整後通信条件を隣接基地局100−2に送信する。通信条件受信ステップでは、隣接基地局100−2が、調整後通信条件を受信する。そして、条件設定ステップでは、隣接基地局100−2が、調整後通信条件を設定する。
この通信制御方法は、上述した通信システム1000のシステムの発明を方法の発明としたものであるから、上述した通信システム1000と同様の作用効果を奏する。
<第2の実施の形態>
図5を用いて、本発明の第2の実施の形態における通信システム1000Bの詳細な構成を説明する。図5は、通信システム1000Bの構成を示すブロック図である。なお、図5では、図1〜4で示した各構成要素と同等の構成要素には、図1〜4で示した符号と同等の符号を付している。
図5に示されるように、通信システム1000Bは、基地局100B−1、100B−2及び100B−3と、監視サーバ200Bとを有して構成されている。なお、以下の説明では、基地局100B−1、100B−2及び100B−3の各々を特に区別して説明する必要がない限り、これらを総称して基地局100Bとする。
図5に示されるように、基地局100Bは、取得部110と、条件設定部120Aと、通信情報送信部130と、通信条件受信部140Aと、第1の制御部150と、通知送信部170とを備えて構成されている。
図5に示されるように、監視サーバ200Bは、通信情報受信部210と、記憶部220Aと、第2の制御部230Bと、通信条件送信部240Aと、通知受信部260とを備えて構成されている。第2の制御部230Bは、判断部231と、調整部232と、変更部233とを含んで構成されている。
ここで、図1と図5とを対比する。図5では、基地局100Bは通知送信部170を更に備えている。監視サーバ200Bは通知受信部260を更に備えている。これらの点で、図1および図5は互いに相違する。また、図5では、第2の制御部230Bは、変更部233を更に備えた点で、図1に示される第2の制御部230と互いに相違する。以下の説明では、図1で示した構成と同等の構成については説明を省略する。
図5に示されるように、通知送信部170は、第1の制御部150に接続されている。通知送信部170は、基地局100Bの増設又は減設に伴うネットワークトポロジの変更通知を監視サーバ200Bに送信する。ここでいうネットワークトポロジとは、前述と同様に、LTEネットワーク300にどのような基地局100Bが接続されているか等といったLTEネットワーク300の構成情報のことである。
基地局100Bが、基地局100Bの増減を検出する動作については既知の技術を用いることができる。例えば、基地局100Bは、自身のセル600に隣接する他のセル600の増減を検出することにより、基地局100Bが増減したことを検出することができる。
記憶部220Aは、図3を用いて前述したように、通信情報受信部210により受信された通信条件と基地局200Bとを対応付けて記憶する。
図5に示されるように、通知受信部260は、第2の制御部230Bに接続されている。通知受信部260は、ネットワークトポロジの変更通知を各基地局100から受信する。
変更部233は、基地局100Bが減設された場合には、減設された基地局100Bに対応する通信条件を記憶部220Aから削除し、基地局200Bが増設された場合には、所定の通信条件を、増設された基地局200Bと対応付けて記憶部220Aに新たに記憶させる。
通信条件送信部240Aは、基地局200Bが増設された場合、記憶部220Aに新たに記憶された所定の通信条件を、増設された基地局100Bに送信する。
通信条件受信部140Aは、通信条件送信部240Aから送信される所定の通信条件を受信する。
条件設定部120Aは、所定の通信条件を設定する。
次に、図6を用いて、通信システム1000Bの動作について詳細に説明する。図6は、通信システム1000Bの動作フローを示す図である。
ここでは、基地局100B−1が、ネットワークトポロジの変更通知を監視サーバ200Bに送信する場合を想定する。また、基地局100B−2が減設された場合と、基地局100B−3が新たに増設された場合を想定する。
監視サーバ200Bは、基地局100B−1及び100B−2から、トラヒック情報、許容スループット及び通信条件を既に受信しているものとする。
ここで、図7を用いて、基地局100B−2が減設される前又は基地局100B−3が新たに増設される前における、記憶部220Aに記憶される基地局100Bと、通信条件、トラヒック情報及び許容スループットとの対応関係について説明する。
図7は、基地局100B−2が減設される前又は基地局100B−3が新たに増設される前における、記憶部220Aに記憶される基地局100Bと、通信条件、トラヒック情報及び許容スループットとの対応関係の一例を示す図である。
図7の(1)では、基地局100B−1と、許容スループットX1[bps]、送信電力a1[dB]、アンテナチルト角a2[度]、CIOa3、スループットA1[bps]及びパケット廃棄率B1[%]とがそれぞれ対応付けられている場合を示している。図7の(2)は、図5の(1)と同様のため説明を省略する。
図6に戻って、まず、基地局100B−1の通知送信部170は、基地局100B−3の増設又は基地局100B−2の減設に伴うネットワークトポロジの変更通知を送信する(S400)。
監視サーバ200Bの通知受信部260は、ネットワークトポロジの変更通知を受信する(S410)。
変更部233は、基地局100B−2が減設された場合(S420、減設)、減設された基地局100B−2に対応する通信条件を記憶部220Aから削除する(S430)。この場合、変更部233は、図7の(2)に示した通信条件を削除する。このとき、変更部233は、図7の(2)に示す通信条件に加え、図7の(2)に示した基地局リスト、ネットワークパラメータ、許容スループット及びトラヒック情報を削除してもよい。
一方、変更部233は、基地局100B−3が増設された場合(S420、増設)、所定の通信条件を、増設された基地局100B−3と対応付けて記憶部220Aに新たに記憶させる(S440)。
ここで、図8を用いて、基地局100B−3が新たに増設された後における、記憶部220Aに記憶される基地局100B−3と、通信条件との対応関係について説明する。
図8は、基地局100B−3が新たに増設された後における、記憶部220Aに記憶される基地局100B−3と、通信条件との対応関係の一例を示す図である。
図8の(3)では、基地局100B−3と、所定の通信条件とが対応付けられている場合を示している。なお、図8の(3)では、所定の通信条件の図示を省略している。所定の通信条件は、例えば、監視サーバ200Bに予め設定されている。また、所定の通信条件は、例えば、監視サーバ200Bの管理者により任意に設定されてもよい。
図6に戻って、監視サーバ200Bの通信条件送信部240Aは、記憶部220Aに記憶され基地局100B−2に対応付けられた所定の通信条件を、基地局100B−3に送信する(S450)。
基地局100B−3の通信条件受信部140Aは、所定の通信条件を受信する(S460)。
最後に、基地局100B−3の条件設定部120Aは、所定の通信条件を設定する(S470)。そして、第1の制御部150が、条件設定部120Aにより設定された通信条件に従って、基地局100B−3を制御する。
なお、S470の処理の後、基地局100B−3は、図4のS110の処理を行ってもよい。これにより、基地局100B−3は、基地局100B−3とLTEネットワーク300との間におけるデータ通信の混雑度に応じて、通信条件を調整することができる。
以上に説明したように、本発明の第2の実施の形態における通信システム1000Bにおいて、基地局100Bは、通知送信部170を備えている。通知送信部170は、基地局100Bの増設又は減設に伴うネットワークトポロジの変更通知を監視サーバ200Bに送信する。監視サーバ200Bは、記憶部220Aと、通知受信部260と、変更部233とを備えている。
記憶部220Aは、通信情報受信部210により受信された通信条件と基地局200Bとを対応付けて記憶する。通知受信部260は、ネットワークトポロジの変更通知を受信する。変更部233は、基地局100Bが減設された場合には、減設された基地局100Bに対応する通信条件を記憶部220Aから削除し、基地局200Bが増設された場合には、所定の通信条件を、増設された基地局200Bと対応付けて記憶部220Aに新たに記憶させる。通信条件送信部240Aは、基地局200Bが増設された場合、記憶部220Aに新たに記憶された所定の通信条件を、増設された基地局100Bに送信する。通信条件受信部140Aは、通信条件送信部240Aから送信される所定の通信条件を受信する。条件設定部120Aは、所定の通信条件を設定する。
このように、通信条件送信部240Aは、基地局200Bが増設された場合、記憶部220Aに新たに記憶された所定の通信条件を、増設された基地局100Bに送信する。条件設定部120Aは、所定の通信条件を設定する。従って、基地局100Bの保守者は、新たに増設された基地局100B−3に対して、通信条件を設定する必要がない。この結果、基地局100Bの保守者が通信条件を設定する場合と比較して、基地局100Bの保守運営費を低減することができ、低コスト化を図ることができる。また、基地局100Bの保守者が通信条件を調整する必要がないので、保守者により通信条件の調整ミス等といったオペレーションミスを抑制することができる。
以上、実施の形態を基に本発明を説明した。実施の形態は例示であり、本発明の主旨から逸脱しない限り、上述の実施の形態に対して、様々な変更、増減、組合せを加えてもよい。
100、100B 基地局
110 取得部
120、120A 条件設定部
130 通信情報送信部
140、140A 通信条件受信部
150 第1の制御部
170 通知送信部
200、200B 監視サーバ
210 通信情報受信部
220、220A 記憶部
230、230B 第2の制御部
231 判断部
232 調整部
233 変更部
240、240A 通信条件送信部
260 通知受信部
300 LTEネットワーク
400 EPC
500 コアネットワーク
600 セル
1000、1000B 通信システム

Claims (8)

  1. ネットワークに接続された複数の基地局と、前記ネットワークに接続され、前記複数の基地局を監視する監視サーバと、を有する通信システムであって、
    前記複数の基地局の各々は、
    前記基地局と当該基地局のセル内に存在する端末装置との間におけるデータ通信の混雑度を表すトラヒック情報を取得する取得部と、
    通信する際の通信条件を設定する条件設定部と、
    前記トラヒック情報と、前記通信条件とを前記監視サーバに送信する通信情報送信部と、
    通信条件受信部とを備え、
    前記監視サーバは、
    前記トラヒック情報と、前記通信条件と、を前記基地局から受信する通信情報受信部と、
    前記トラヒック情報に基づいて、通信状態が悪化している基地局を前記複数の基地局の中から障害基地局として抽出し、前記障害基地局に隣接する基地局である隣接基地局を前記複数の基地局の中から抽出する判断部と、
    前記トラヒック情報に基づいて、前記隣接基地局の前記通信条件を調整する調整部と、
    調整後の通信条件である調整後通信条件を前記隣接基地局に送信する通信条件送信部と、を備え、
    前記隣接基地局の前記通信条件受信部は、前記調整後通信条件を受信し、
    前記隣接基地局の前記条件設定部は、前記調整後通信条件を設定する通信システム。
  2. 前記トラヒック情報は、前記基地局と当該基地局のセル内に存在する端末装置との間におけるスループットを少なくとも含み、
    前記調整部は、前記隣接基地局の前記通信条件を調整後に予測されるスループットが、前記基地局と当該基地局のセル内に存在する端末装置との間における許容スループット以下になるように、前記隣接基地局の前記通信条件を調整する請求項1又は2に記載の通信システム。
  3. 前記複数の基地局の各々は、
    前記基地局の増設又は減設に伴うネットワークトポロジの変更通知を前記監視サーバに送信する通知送信部と、を備え、
    前記監視サーバは、
    前記通信情報受信部により受信された前記通信条件と前記基地局とを対応付けて記憶する記憶部と、
    前記ネットワークトポロジの変更通知を受信する通知受信部と、
    前記基地局が減設された場合には、減設された基地局に対応する通信条件を前記記憶部から削除し、前記基地局が増設された場合には、所定の通信条件を、増設された基地局と対応付けて前記記憶部に新たに記憶させる変更部と、を備え、
    前記通信条件送信部は、前記基地局が増設された場合、前記記憶部に新たに記憶された所定の通信条件を、増設された基地局に送信し、
    前記通信条件受信部は、前記所定の通信条件を受信し、
    前記条件設定部は、前記所定の通信条件を設定する請求項1または2に記載の通信システム。
  4. 前記トラヒック情報は、前記基地局と当該基地局のセル内に存在する端末装置との間におけるスループット、前記基地局と前記ネットワークとの間におけるパケット廃棄率のうち、少なくとも1つを含む請求項1又は2に記載の通信システム。
  5. 前記通信条件は、送信電力、アンテナチルト角、ハンドオーバパラメータのうち、少なくとも1つを含む請求項1から6のいずれか1項に記載の通信システム。
  6. ネットワークを介して接続される複数の基地局を監視する監視サーバであって、
    前記複数の基地局と当該基地局のセル内に存在する端末装置との間におけるデータ通信の混雑度を表すトラヒック情報と、前記基地局に設定された通信する際の通信条件と、を前記基地局から受信する通信情報受信部と、
    前記トラヒック情報に基づいて、通信状態が悪化している基地局を前記複数の基地局の中から障害基地局として抽出し、前記障害基地局に隣接する基地局である隣接基地局を前記複数の基地局の中から抽出する判断部と、
    前記トラヒック情報に基づいて、前記隣接基地局の前記通信条件を調整する調整部と、
    調整後の通信条件である調整後通信条件を前記隣接基地局に送信する通信条件送信部と、を備える監視サーバ。
  7. ネットワークに接続された複数の基地局と、前記ネットワークに接続され、前記基地局を監視する監視サーバと、を有する通信システムに用いられる通信制御方法であって、
    前記複数の基地局の各々が、前記基地局と当該基地局のセル内に存在する端末装置との間におけるデータ通信の混雑度を表すトラヒック情報を取得する取得ステップと、
    前記複数の基地局の各々が、通信する際の通信条件を設定する条件設定ステップと、
    前記複数の基地局の各々が、前記トラヒック情報と、前記通信条件とを前記監視サーバに送信する通信情報送信ステップと、
    前記監視サーバが、前記トラヒック情報と、前記通信条件と、を前記基地局から受信する通信情報受信ステップと、
    前記監視サーバが、前記トラヒック情報に基づいて、通信状態が悪化している基地局を前記複数の基地局の中から障害基地局として抽出し、前記障害基地局に隣接する基地局である隣接基地局を前記複数の基地局の中から抽出する基地局抽出ステップと、
    前記監視サーバが、前記トラヒック情報に基づいて、前記隣接基地局の前記通信条件を調整する調整ステップと、
    前記監視サーバが、調整後の通信条件である調整後通信条件を前記隣接基地局に送信する通信条件送信ステップと、
    前記隣接基地局が、前記調整後通信条件を受信する通信条件受信ステップと、を含み、
    前記条件設定ステップでは、前記隣接基地局が、前記調整後通信条件を設定する通信制御方法。
  8. 前記基地局は、
    前記通信条件を調整するように要求する要求信号を、前記監視サーバに送信する要求信号送信部と、を備え、
    前記監視サーバは、
    前記要求信号を受信する要求信号受信部と、を備え、
    前記要求信号受信部が前記要求信号を受けたとき、
    前記判断部は、前記トラヒック情報に基づいて、前記要求信号を送信した基地局が前記障害基地局とあるか否かを判断し、前記要求信号を送信した基地局が前記障害基地局であると判断した場合、前記隣接基地局を前記複数の基地局の中から抽出し、
    前記調整部は、前記要求信号を受けたとき、トラヒック情報に基づいて、前記隣接基地局の前記通信条件を調整する請求項1から3のいずれか1項に記載の通信システム。
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