JP2016170855A - ランプ装置および照明器具 - Google Patents
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Abstract
【課題】
大容量の出力であっても、簡易な構成により放熱性が図れるランプ装置およびこのランプ装置を配設する照明器具を提供する。
【解決手段】
ランプ装置1は、半導体発光素子8を有する発光体2と、本体部9、本体部9の一端側3aに設けられ、発光体2を取り付ける取付部10、取付部10の外周に一端側3aから他端側3bに向けて通気可能な通気孔18が複数形成されるように設けられた外周壁部11および外周壁部11の他端側11bに設けられ、他端側3bに向かうにしたがって内側方向に傾斜する傾斜部12を有する筐体3と、発光体2を覆うように通気孔18よりも内方の取付部10側に取り付けられた透光性のカバー6と、を具備している。
【選択図】図3
大容量の出力であっても、簡易な構成により放熱性が図れるランプ装置およびこのランプ装置を配設する照明器具を提供する。
【解決手段】
ランプ装置1は、半導体発光素子8を有する発光体2と、本体部9、本体部9の一端側3aに設けられ、発光体2を取り付ける取付部10、取付部10の外周に一端側3aから他端側3bに向けて通気可能な通気孔18が複数形成されるように設けられた外周壁部11および外周壁部11の他端側11bに設けられ、他端側3bに向かうにしたがって内側方向に傾斜する傾斜部12を有する筐体3と、発光体2を覆うように通気孔18よりも内方の取付部10側に取り付けられた透光性のカバー6と、を具備している。
【選択図】図3
Description
本発明の実施形態は、口金付きのランプ装置およびこのランプ装置を装着する照明器具に関する。
LED(発光ダイオード)は、省電力や長寿命に加えて、色光の選択や組み合わせが容易であるので、多種の照明器具やランプ装置の光源として用いられている。そして、当該照明器具およびランプ装置は、LEDの性能向上に伴って小型化、大型化や大出力化されている。例えば、LEDは、大容量の口金付き灯光器の光源となっている。
しかしながら、照明器具およびランプ装置は、小型化、大型化や大出力化されるにしたがい、高出力のLEDや多数個のLEDが使用されるので、LEDからの熱の放熱性の向上が図られている。例えば、大容量の口金付き灯光器においては、筐体の外周面に多数の放熱フィンを配設し、この放熱フィンに空気流通孔を設けるものが提案されている(例えば特許文献1参照。)。
また、本体(筐体)の内部の空洞と接続する開口を前面および外周面にそれぞれ設けて、本体(筐体)の内部を通気するLED照明装置(ランプ装置)が提案されている(例えば特許文献2参照。)。このLED照明装置は、本体前面の開口の外周にLEDが配置され、口金内にLEDを点灯する点灯回路が設けられている。
筐体の外周面に放熱フィンを配設し、さらに放熱フィンに空気流通孔を設ける照明器具は、LEDが大容量化される照明器具、例えば大型の口金付き灯光器においては、LEDの温度上昇を抑制できるほどの放熱性が期待できないおそれがある。また、筐体内の空洞を通気路とするランプ装置は、口金内に設けられる点灯回路を超集積化して超小型化する必要があるので、高価になるという欠点を有する。
本発明の実施形態は、大容量の出力であっても、簡易な構成により放熱性が図れるランプ装置およびこのランプ装置を配設する照明器具を提供することを目的とする。
本実施形態のランプ装置は、発光体、筐体、口金および透光性のカバーを有して構成される。発光体は、半導体発光素子を有してなる。
筐体は、本体部、取付部、外周壁部および傾斜部を有してなる。本体部は、一端側から他端側に亘る大きさに形成される。取付部は、本体部の一端側に設けられており、発光体を取り付ける。外周壁部は、取付部の外周に一端側から他端側に向けて通気可能な通気孔が複数形成されるように設けられる。傾斜部は、外周壁部の他端側に設けられて、本体部の他端側に向かうにしたがって内側方向に傾斜するように形成される。
口金は、筐体の他端側に設けられる。透光性のカバーは、発光体を覆うように通気孔よりも内方の取付部側に取り付けられる。
本実施形態のランプ装置によれば、通気孔を通気する空気が傾斜部の傾斜によって筐体の一端側の外周面に沿って流れるので、筐体の一端側の放熱が迅速に行えて、一端側の取付部に取り付けられる発光体の温度上昇を抑制できることが期待できる。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
本実施形態のランプ装置1は、図1ないし図3に示すように構成される例えば口金付きの灯光器である。ランプ装置1は、図3に示すように、発光体2、筐体3、口金4、電源装置5およびカバー6を有して構成されている。
発光体2は、基板7および半導体発光素子としてのLED8を有して形成されている。基板7は、例えば高熱伝導率を有する金属板例えばアルミニウム板からなり、円形状に形成されている。基板7の一面側には、不図示の絶縁層が形成され、当該絶縁層上に複数個のLED8が実装されている。LED8は、例えば白色光を放射するパッケージ品からなっている。複数個のLED8は、基板7の一面側に同心円状に設けられており、直列接続または直並列接続されている。
筐体3は、一端側3aから他端側3bに亘る本体部9、取付部10、外周壁部11および傾斜部12を有して形成されている。本体部10は、本実施形態では、金属製の外ケース体13と樹脂製の取付け体14との合体からなっている。外ケース体13は、例えば高熱伝導率を有する金属、例えばアルミニウム(Al)もしくはマグネシウム合金からなり、一端側3aにシャーレ型の取付部10を有する円筒状に形成されている。取付部10の底部の一部は、段差部15に形成されている。
取付け体14は、電気絶縁性を有する合成樹脂、例えばポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂からなり、一端側3aに突出部16を有し、他端側3bが縮径された円筒状に形成されている。外ケース体13および取付け体14は、取付け体14が外ケース体13内に嵌め込まれ、突出部16が段差部15に係止する状態にして、接着剤またはねじ等により互いに固着されている。
そして、取付け体14内には、電源装置5が設けられ、取付け体14の他端側3bには、口金4が設けられている。また、外ケース体13は、外周面13aに複数個のフィン17を有するように形成されている。フィン17は、外周面13aから突出する板状に形成され、一端側3aから他端側3bに沿うとともに一端側3aから他端側3bに向かうにつれて突出長が緩やかに小さくなるように形成されている。そして、複数個のフィン17は、外ケース体13の周回方向に等間隔に設けられている。
このように、本体部9は、一端側3aに取付部10、他端側3bに口金4、内部に電源装置5を設けているとともに、外周面13aに複数個のフィン17を設けている。
取付部10は、その内部に発光体2を配設している。発光体2は、基板7の背面が取付部10の底部に密着するようにして、接着剤またはねじ等の取付手段により取付部10に取り付けられている。取付部10は、LED8が取付部10から外方に突出しない大きさに形成されている。
外周壁部11および傾斜部12は、本体部9の外ケース体13と一体に形成されたものであり、取付部10の外周に通気孔18が複数形成されるように設けられている。外周壁部11および傾斜部12は、図1に示すように、フィン17により取付部10に連結されている。外周壁部11は、取付部10の外周面と平行となるようにリング状に形成されている。そして、取付部10、外周壁部11、傾斜部12およびフィン17によって通気孔18が形成されている。通気孔18は、取付部10の外周に亘って形成されている。また、通気孔18は、傾斜部12によって外周壁部11の一端側11aから流入する空気を本体部9の一端側3aから他端側3bに向けて通気可能に形成されている。
傾斜部12は、図3に示すように、外周壁部11の他端側11bに設けられたものであり、本体部9の他端側3bに向かうにしたがって、外周壁部11の他端側11bから外周壁部11の内側方向に傾斜する筒状に形成されている。そして、傾斜部12は、外周壁部11に対する傾斜角度K1が60°〜90°となるように形成されている。
傾斜部12が外周壁部11に対して60°を下回る傾斜であると、傾斜部12の先端側が取付部10と離れることにより、通気孔18の傾斜部12側の開口が大きくなる。これにより、当該開口を流入または流出する空気が外ケース体13の一端側3aの外周面13aに沿う割合が小さくなるおそれがある。また、傾斜部12が外周壁部11に対して90°を上回る傾斜であると、傾斜部12の先端側が取付部10に接近することにより、通気孔18の傾斜部12側の開口が小さくなる。これにより、当該開口を介して通気孔18に流入または流出する空気が流れにくくなるおそれがある。したがって、傾斜部12の外周壁部11に対する傾斜角度K1は、60°〜90°の範囲に設定している。そして、本実施形態では、傾斜部12は、本体部9の一端側3a側において、図2に示すように、複数個のフィン17を包囲し、通気孔18がフィン17,17間に連通するように設けられている。
本実施形態において、外ケース体13、取付部10、フィン17、外周壁部11および傾斜部12は、アルミダイキャストもしくはマグネシウムダイキャストにより形成されている。
口金4は、例えばE形口金を用いている。口金4は、照明器具のソケットに接続される。また、図3において、電源装置5は、回路基板と、回路基板に実装された回路部品を有してなり、発光体2のLED8に流れる電流を制御するように形成されている。電源装置5は、口金4を介して給電され、LED8に所定電流を供給する。これにより、LED8は、点灯する。また、電源装置5は、LED8に過電流が流れたときに、電流を遮断する保護回路機能を備えている。
カバー6は、透光性の合成樹脂、例えばポリカーボネート(PC)樹脂からなり、低底の椀形の器体に形成されている。そして、カバー6は、取付部10の開口側端面に接着剤により取り付けられている。すなわち、カバー6は、発光体2を覆うとともに、カバー6の外側に通気孔18が位置するように、通気孔18よりも内方の取付部10側に設けられている。
そして、ランプ装置1は、図4に示すように、照明器具21に搭載される。照明器具21は、箱状に形成された器具本体22内にソケット23および反射鏡24を配設している。ソケット23は、不図示の端子台を介して外部電源に電気接続されている。反射鏡24は、例えばアルミニウム板により放物形に形成されている。そして、器具本体22は、取付部材25や造営物などに取り付けられている。
ランプ装置1は、その口金4がソケット23にねじ込まれて接続されている。この状態において、ランプ装置1は、反射鏡24の内側に配置されている。ランプ装置1は、ソケット23に直流電源が投入されることにより点灯し、例えば白色光を放射する。放射光は、器具本体22の前面側の照射開口26から外部空間に出射される。放射光の漏れ光は、反射鏡24で反射されて外部空間に出射される。
次に、本発明の実施形態の作用について述べる。
今、照明器具21は、鉛直下向きに配置され、ランプ装置1が地面や床面などに放射光を照射するものとする。ランプ装置1は、照明器具21のソケット23に外部電源が投入されると、直流電圧が口金4に印加されて、電源装置5に入力される。電源装置5は、発光体2に逆電流が流れないように制御するとともに、所定電流をLED8に供給する。LED8は、点灯し、白色光を放射するとともに発熱する。白色光は、透光性のカバー6を透過して、器具本体22の照射開口26から地面等を照明する。
そして、LED8に発生した熱は、主として、発光体2から外ケース体13の取付部10に熱伝導し、取付部10からフィン17に熱伝導するとともに、外ケース体13の一端側3aから他端側3bに熱伝導していく。このとき、熱は、外ケース体13からフィン17に熱伝導される。そして、外ケース体13の外周面13aおよびフィン17の表面から外部空間に放熱される。
外ケース体13およびフィン17において、熱が一端側3aから他端側3bに熱伝導することにより、一端側3aの温度が高く、他端側3bの温度が低い温度勾配が発生する。これにより、ランプ装置1は、カバー6側が高温度側となり、口金4側が低温度側となる。ランプ装置1の近傍の空気は、カバー6側から口金4側に流れるようになる。すなわち、ランプ装置1の近傍の外部空間において、鉛直方向の下側から上側に気流が発生する。この気流の一部の空気は、外周壁部11の一端側11aから通気孔18に流入する。
通気孔18に流入した空気は、傾斜部12により通気方向が制御されて、通気孔18から流出する。ここで、傾斜部12は、外周壁部11に対して60°〜90°傾斜しているので、通気孔18に流入した空気を抑えることなく通気孔18から迅速に流出させるとともに、流出する空気を外ケース体13の一端側3aに導かせる。これにより、通気孔18を流出した空気の一部は、外ケース体13の一端側3aの外周面13aに当たった後に、一端側3aから他端側3bに流れる。
そして、本実施形態では、外ケース体13(本体部9)の外周面13aに、一端側3aから他端側3bに沿う複数個のフィン17が本体部9の周回に亘って設けられ、フィン17,17間に外周壁部11および傾斜部12により通気孔18が形成されている。したがって、通気孔18を流出した空気は、フィン17,17間を流れて、一端側3aから他端側3bに沿って流れやすくなる。このとき、一部の空気は、外ケース体13の外周面13aおよびフィン17の表面に沿って流れる。この気流によって、外ケース体13およびフィン17の全領域から熱が迅速に奪われる。すなわち、外ケース体13およびフィン17から外部空間へ迅速に放熱される。これにより、取付部10側の温度が低下して、発光体2(LED8)の温度上昇が抑制されるとともに、ランプ装置1全体の温度上昇が抑制される。
照明器具21において、ランプ装置1から放出された熱は、反射鏡24から器具本体22に熱伝導して器具本体22から外部空間に放出されるとともに、反射鏡24の内側で対流して、照射開口26側の外部空間に放出される。
上述したように、ランプ装置1は、通気孔18を通気する空気が本体部9の一端側3aから他端側3bに沿って流れることにより、外ケース体13の外周面13aおよびフィン17の表面から迅速に放熱される。したがって、ランプ装置1は、筐体3内を通気させる構造でなくても、多数個のLED8や高出力のLED8を用いて、発光体2の出力を大容量とすることができ、また、大型の口金付きの灯光器などに形成可能となる。
本実施形態のランプ装置1によれば、通気孔18を通気する空気が傾斜部12の傾斜によって本体部9(外ケース体13)の外周面13aを一端側3aから他端側3bに沿って流れるので、筐体3内を通気させる構造でなくても、本体部9の放熱を迅速に行うことができて発光体2の温度上昇を抑制でき、これにより、発光体2を大容量にでき、またはランプ装置1を大型化に形成できるという効果を有する。
また、ランプ装置1は、傾斜部12が外周壁部11に対して60°〜90°傾斜しているので、通気孔18を通気する空気を流れ易くできるとともに、本体部9の一端側3aに気流を発生させて一端側3aから放熱できるという効果を有する。
また、本体部9の外周面13aには、一端側3aから他端側3bに沿う複数個のフィン17が本体部9の周回に亘って設けられているので、通気孔18を通気する空気をフィン17,17間で一端側3aから他端側3bに亘って流通することができて、本体部9およびフィン17から迅速に放熱できるという効果を有する。
なお、本実施形態において、照明器具21は、照射開口26が鉛直上向きとなるように設けられてもよい。すなわち、ランプ装置1は、鉛直上向きに取り付けられてもよい。この場合、通気孔18には、口金4側からカバー6側へ空気が流れるが、上述と同様の作用、効果が得られる。
また、ランプ装置1は、器具本体22の外側で外部空間に露出するようにソケット23に設けられてもよい。
また、本実施形態において、電源装置5は、筐体3内に設けたが、ランプ装置1と別置し、例えば器具本体22に設けてもよい。この場合、筐体3内には、ヒューズなどの保護回路を設けてもよい。また、口金4は、E形口金を用いたが、これに限らず、差込形の口金を用いてもよい。
また、本発明の上述した実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…ランプ装置、 2…発光体、 3…筐体、 4…口金、 6…カバー、 8…半導体発光素子としてのLED、 9…本体部、 10…取付部、 11…外周壁部、 12…傾斜部、 17…フィン、 18…通気孔、 21…照明器具、 22…器具本体、 23…ソケット
Claims (4)
- 半導体発光素子を有する発光体と;
一端側から他端側に亘る本体部、この本体部の一端側に設けられ、前記発光体を取り付ける取付部、この取付部の外周に一端側から他端側に向けて通気可能な通気孔が複数形成されるように設けられた外周壁部およびこの外周壁部の他端側に設けられ、他端側に向かうにしたがって内側方向に傾斜する傾斜部を有する筐体と;
この筐体の他端側に設けられた口金と;
前記発光体を覆うように前記通気孔よりも内方の前記取付部側に取り付けられた透光性のカバーと;
を具備していることを特徴とするランプ装置。 - 前記傾斜部は、前記外周壁部に対して60°〜90°傾斜していることを特徴とする請求項1記載のランプ装置。
- 前記本体部の外周面には、一端側から他端側に沿う複数個のフィンが設けられていることを特徴とする請求項1または2記載のランプ装置。
- 請求項1ないし3いずれか一記載のランプ装置と;
このランプ装置の前記口金が接続されるソケットを有する器具本体と;
を具備していることを特徴とする照明器具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015047781A JP2016170855A (ja) | 2015-03-11 | 2015-03-11 | ランプ装置および照明器具 |
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JP2015047781A JP2016170855A (ja) | 2015-03-11 | 2015-03-11 | ランプ装置および照明器具 |
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JP2016170855A true JP2016170855A (ja) | 2016-09-23 |
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ID=56983979
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JP2015047781A Pending JP2016170855A (ja) | 2015-03-11 | 2015-03-11 | ランプ装置および照明器具 |
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2015
- 2015-03-11 JP JP2015047781A patent/JP2016170855A/ja active Pending
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