JP2016169916A - 冷却ユニット - Google Patents

冷却ユニット Download PDF

Info

Publication number
JP2016169916A
JP2016169916A JP2015050594A JP2015050594A JP2016169916A JP 2016169916 A JP2016169916 A JP 2016169916A JP 2015050594 A JP2015050594 A JP 2015050594A JP 2015050594 A JP2015050594 A JP 2015050594A JP 2016169916 A JP2016169916 A JP 2016169916A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cooling unit
pipe
radiator
evaporator
condensed water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015050594A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6478733B2 (ja
Inventor
和宏 表
Kazuhiro OMOTE
和宏 表
昌敬 早川
Masataka HAYAKAWA
昌敬 早川
健司 茂木
Kenji Mogi
健司 茂木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanden Corp
Original Assignee
Sanden Holdings Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanden Holdings Corp filed Critical Sanden Holdings Corp
Priority to JP2015050594A priority Critical patent/JP6478733B2/ja
Publication of JP2016169916A publication Critical patent/JP2016169916A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6478733B2 publication Critical patent/JP6478733B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Removal Of Water From Condensation And Defrosting (AREA)
  • Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)

Abstract

【課題】蒸発器で発生する凝縮水を外部に排出すること無く処理することができるようにしたノンドレンタイプの冷却ユニットを提供する。
【解決手段】冷却ユニット1は、圧縮機6、放熱器7、膨張弁8、及び、蒸発器9が順次環状に配管接続された冷媒回路Rを備え、蒸発器9における冷媒の蒸発温度が氷点より高いものであって、蒸発器9で発生した凝縮水を受容するための蒸発皿17と、蒸発器9から蒸発皿17に凝縮水を導く排水パイプ21とを備え、圧縮機6から放熱器7に至る吐出配管22と排水パイプ21とを熱交換させる。
【選択図】図4

Description

本発明は、圧縮機や蒸発器等から成る冷媒回路を備えた冷却ユニットにおいて、特に蒸発器で発生する凝縮水の処理能力を改善したものに関する。
従来より此の種冷却ユニットは、圧縮機、凝縮器(又は、放熱器)、膨張弁等の絞り手段、及び、蒸発器を環状に配管接続した冷媒回路を備えており、蒸発器で生じる冷媒の吸熱作用で冷却能力を発揮するように構成されている。このとき、蒸発器には熱交換した空気中の水分が凝縮して付着するため、機械室内に蒸発皿(ドレン受皿)を設け、蒸発器で生じた凝縮水(ドレン水)を排水パイプ(ドレンホース)で蒸発皿に導き、この蒸発皿にて蒸発させて処理するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
この場合、従来では冷媒回路中の高温冷媒が流れる冷媒配管を蒸発皿底面に配置し、或いは、蒸発皿内に挿入して凝縮水を加熱することで、凝縮水を蒸発させるものが一般的であったが、前記特許文献1では、蒸発皿における凝縮水の処理能力を向上させるために、蒸発皿内に吸水性の蒸発部材を設けると共に、ドレン循環ポンプによってドレン配管に凝縮水を循環させ、冷媒回路中の高温冷媒と熱交換させて温度を上げるようにしていた。
特開2001−27473号公報
しかしながら、前述の如く高温冷媒が流れる冷媒配管で蒸発皿やその内部の凝縮水を加熱する場合、蒸発皿までの冷媒配管が長く複雑となるため、機械室内空間が限られている場合には、蒸発皿を加熱するための冷媒配管を機械室内に収納することが困難となる。
一方、前記特許文献1の如く蒸発皿内に蒸発部材を配置し、ドレン循環ポンプで凝縮水の温度を上げるようにしても、蒸発皿に流入した直後の凝縮水の温度は低いため、凝縮水の量が多くなる環境下では処理能力が不足し、蒸発皿から凝縮水が溢れ出て周囲を汚損してしまうことになる。そのため、従来では蒸発皿で処理し切れない凝縮水を外部に排出するホースを取り付けていたが、例えば配電盤内を冷却する場合の如く、開閉パネルに外側から冷却ユニットを取り付けるときには、開閉パネルを開閉する際に冷却ユニットも移動することになるため、凝縮水を外部に排出するためのホースの取り回しが極めて面倒となる問題が生じる。
本発明は、係る従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、蒸発器で発生する凝縮水を外部に排出すること無く処理することができるようにしたノンドレンタイプの冷却ユニットを提供することを目的とする。
本発明の冷却ユニットは、圧縮機、放熱器、絞り手段、及び、蒸発器が順次環状に配管接続された冷媒回路を備え、蒸発器における冷媒の蒸発温度が氷点より高いものであって、蒸発器で発生した凝縮水を受容するための蒸発皿と、蒸発器から蒸発皿に凝縮水を導く排水パイプとを備え、圧縮機から放熱器に至る吐出配管と排水パイプとを熱交換させることを特徴とする。
請求項2の発明の冷却ユニットは、上記発明において蒸発皿内に設けられ、毛細管現象による吸水作用を有する蒸発部材を備えたことを特徴とする。
請求項3の発明の冷却ユニットは、上記発明において排水パイプは、蒸発部材の上から凝縮水を流出させることを特徴とする。
請求項4の発明の冷却ユニットは、上記各発明において、排水パイプを金属管にて構成し、この排水パイプと吐出配管とを半田付けにて密着させたことを特徴とする。
請求項5の発明の冷却ユニットは、上記各発明において、圧縮機、放熱器、及び、蒸発皿が設置された機械室を備え、蒸発皿は、機械室の一側に配置され、排水パイプは、機械室の他側から一側に渡る直管部を有し、この直管部と吐出配管とを熱交換関係に配置したことを特徴とする。
請求項6の発明の冷却ユニットは、上記各発明において、吐出配管と排水パイプとが熱交換する箇所において、当該排水パイプ内を流れる凝縮水の流れと、吐出配管内を流れる冷媒の流れを対向流としたことを特徴とする。
請求項7の発明の冷却ユニットは、上記各発明において、放熱器に外気を通風して空冷する放熱器用送風機を備え、蒸発皿を、放熱器用送風機による空気の流れに対して放熱器及び圧縮機の下流側に配置したことを特徴とする。
請求項8の発明の冷却ユニットは、上記各発明において、開閉パネルを有する機器の当該開閉パネルに外側から取り付けられ、この開閉パネルに形成された連通部より蒸発器に機器内の空気を循環通風することにより、当該機器内を冷却することを特徴とする。
請求項9の発明の冷却ユニットは、上記各発明において、冷媒回路の冷媒として二酸化炭素を用いたことを特徴とする。
本発明によれば、圧縮機、放熱器、絞り手段、及び、蒸発器が順次環状に配管接続された冷媒回路を備え、蒸発器における冷媒の蒸発温度が氷点より高い冷却ユニットにおいて、蒸発器で発生した凝縮水を受容するための蒸発皿と、蒸発器から蒸発皿に凝縮水を導く排水パイプとを備えており、圧縮機から放熱器に至る吐出配管と排水パイプとを熱交換させるようにしたので、圧縮機から吐出された高温冷媒により、排水パイプ内を流れて蒸発皿に向かう凝縮水を加熱し、排水パイプから蒸発皿に流出する凝縮水の温度を上昇させることができるようになる。
即ち、蒸発皿に流入する以前に、排水パイプを流れる過程で凝縮水の温度を上昇させることになるため、排水パイプから流出した凝縮水の蒸発量を効果的に増加させて、蒸発皿から外部に排出する必要性を解消し、ノンドレンタイプの冷却ユニットとすることができるようになる。これにより、例えば請求項8の発明の如く冷却ユニットが、開閉パネルを有する機器の当該開閉パネルに外側から取り付けられ、この開閉パネルに形成された連通部より蒸発器に機器内の空気を循環通風することにより、当該機器内を冷却するために用いられる場合に、従来の排水用のホースを取り回す必要がなくなるため、極めて好適なものとなる。
一方、圧縮機から吐出された冷媒は放熱器に流入する以前に予め凝縮水により冷却されて温度が下がることになるので、冷凍能力の改善も図ることができるようになる。この場合、従来の如く蒸発皿まで冷媒配管を延長させる必要が無くなるので、省スペース化も実現することが可能となる。特に、請求項9の発明の如く冷媒回路の冷媒として二酸化炭素を使用する場合には、圧縮機の吐出冷媒温度が高くなるので、一層効果的に凝縮水を加熱し、冷凍能力の改善も図ることができるようになるものである。
また、請求項2の発明によれば、上記発明に加えて蒸発皿内に、毛細管現象による吸水作用を有する蒸発部材を設けたので、凝縮水がこの蒸発部材に浸透することで蒸発面積が拡張され、更に蒸発処理能力が向上することになる。
このとき、請求項3の発明の如く排水パイプが、蒸発部材の上から凝縮水を流出させるようにすれば、凝縮水が蒸発部材に直接振り掛けられることになる。このときに振り掛けられた凝縮水は、温度が高くなった水であるので、流下する過程で蒸発部材に行き渡り、迅速に蒸発するようになる。これにより、蒸発皿に溜まる以前に殆ど全ての凝縮水を蒸発させてしまうことも可能となり、外部への溢出を確実に防止することができるようになる。
また、請求項4の発明の如く排水パイプを金属管にて構成し、この排水パイプと吐出配管とを半田付けにて密着させれば、圧縮機から吐出された高温冷媒と凝縮水とをより一層効果的に熱交換させることができるようになる。
また、請求項5の発明の如く圧縮機、放熱器、及び、蒸発皿が設置された機械室の一側に蒸発皿を配置し、排水パイプに、機械室の他側から一側に渡る直管部を設け、この直管部と吐出配管とを熱交換関係に配置することにより、限られた機械室内スペースにおいて、簡単な構成で高温冷媒と凝縮水とが熱交換する距離を確保することができるようになる。
また、請求項6の発明の如く吐出配管と排水パイプとが熱交換する箇所において、当該排水パイプ内を流れる凝縮水の流れと、吐出配管内を流れる冷媒の流れを対向流とすることにより、高温冷媒と凝縮水それぞれの上流から下流に渡って、両者の間の温度差を確保し、熱交換効率を向上させることができるようになる。
また、請求項7の発明の如く放熱器に外気を通風して空冷する放熱器用送風機を備え、蒸発皿を、放熱器用送風機による空気の流れに対して放熱器及び圧縮機の下流側に配置することにより、放熱器や圧縮機を空冷して温度が上昇した空気を蒸発皿や蒸発部材に通風し、より効率的に凝縮水を蒸発させることができるようになる。
外装パネルを取り外した状態の本発明の一実施例の冷却ユニットを下から見た斜視図である。 図1の冷却ユニットの吐出配管と排水パイプとが熱交換する箇所の拡大斜視図である。 図1の冷却ユニットの排水パイプから凝縮水が流出する箇所を拡大した斜視図である。 図1の冷却ユニットの冷媒回路と排水経路を示す図である。 図1の冷却ユニットが取り付けられる機器の一実施例としての配電盤の斜視図である。 図5の配電盤と本発明の冷却ユニットの取付状態を説明する図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。実施例の冷却ユニット1は、図5に示す如き工場の配電盤2(機器の実施例)に取り付けられて内部を冷却するために用いられる。冷却ユニット1は、図1に示すようなフレーム3に、図5に示される外装パネル4を取り付けた筐体状を呈しており、その内部に圧縮機6、放熱器(ガスクーラ)7、絞り手段としての膨張弁8(図4。又は、キャピラリチューブ)、蒸発器9、放熱器用送風機11(図4)及び冷気循環用送風機12等を収納して一体化した構成とされている。
前記圧縮機6、放熱器7、膨張弁8及び蒸発器9は、冷媒配管(銅管)によって図4に示すように順次環状に配管接続されて周知の冷媒回路Rが構成されており、実施例ではこの冷媒回路R内に、冷媒として二酸化炭素が所定量封入されている。この場合、冷却ユニット1内は仕切壁13により上下に区画され、この仕切壁13の下側が機械室14、上側が冷却室16とされている(図1)。
そして、蒸発器9、膨張弁8及び冷気循環用送風機12は上側の冷却室16内に設置され、圧縮機6、放熱器7及び放熱器用送風機11は下側の機械室14内に設置されている。また、機械室14内の一側には蒸発皿17が設けられており、この蒸発皿17内には、蒸発部材18が載置されている。この蒸発部材18は毛細管現象による吸水作用を発揮する部材であり、実施例では蒸発紙を用いている。
この場合、放熱器用送風機11は運転されて外気を吸引し、放熱器7及び圧縮機6に吹き付ける。蒸発皿17はこの放熱器用送風機11による空気の流れに対して放熱器7及び圧縮機6の下流側に配置されており、放熱器7及び圧縮機6を通過した空気はその後、蒸発皿17及び蒸発部材18に通風されることになる(図4)。
一方、冷却室16内の蒸発器9下側にはドレンパン19(図4)が配置されており、このドレンパン19によって冷却室16内は、上側の吸込側16Aと下側の吹出側16Bとに区画されている。そしてこのドレンパン19には排水パイプ21が接続され、この排水パイプ21は、機械室14内にその一側から引き出されている。実施例では排水パイプ21は銅管(金属管の実施例)にて構成されており、機械室14内の上部を一側から他側に向かった後、Uターンして他側から一側に渡る形状を呈し、その出口21Aは蒸発部材18の直上にて開口されている(図3)。また、機械室14内で一側から他側に渡る部分と他側から一側に渡る部分の排水パイプ21はそれぞれ直管部21B、21Cとされている。
他方、圧縮機6から放熱器7に至る吐出配管22(銅管)も、機械室14内の上部において、その一側から他側に渡る直管部22Aを有している。そして、この直管部22Aは、機械室14内を他側から一側に渡る排水パイプ21の直管部21Cと抱き合わされ、半田付けにて密着されている(図2)。
係る構成の冷却ユニット1は、配電盤2の開閉パネル23に外側から取り付けられる。この場合、回動式(観音開き)の開閉パネル23には図6に示す如く矩形状の連通部24(透孔)が形成されており、冷却室16がこの連通部24に対応し、それを塞ぐかたちで冷却ユニット1は開閉パネル23に取り付けられる。開閉パネル23は内部に収納された電気部品の点検などのために開閉されるので、その際に冷却ユニット1も開閉パネル23と共に移動(回動)することになる。
以上の構成で、次に実施例の冷却ユニット1の動作を説明する。圧縮機6及び各送風機11、12が運転されると、圧縮機6にて圧縮されて超臨界状態となった二酸化炭素冷媒が吐出配管22に吐出される。このときの冷媒は約+80℃程まで温度上昇した高温冷媒である。吐出配管22に吐出された冷媒は直管部22Aに入り、機械室14内を一側から他側に向かって流れた後、放熱器7に入る。放熱器7に流入した冷媒は、放熱器用送風機11により吸引された外気により空冷されるが、未だ超臨界状態である。
放熱器7で空冷された超臨界状態の冷媒は、膨張弁8に流入して減圧され、その過程で液相に移行する。そして、蒸発器9に流入して蒸発し、このときの吸熱作用で冷気循環用送風機12により通風される配電盤2内の空気を冷却する。即ち、配電盤2内の空気は冷気循環用送風機12により吸引され、連通部24を経て吸込側16Aに入り、蒸発器9を通過して冷却された後、吹出側16Bから再度連通部24を経て配電盤2内に吹き出される。このように配電盤2内の空気が冷却ユニット1の蒸発器9に循環通風されることにより、配電盤2内は冷却されて内部に収納された電気部品の過熱が防止される。
尚、蒸発器9での冷媒の蒸発温度は、氷点より高い、実施例では+5℃に制御される。そして、この蒸発器9で蒸発した冷媒は圧縮機6に再び吸い込まれることになる。
このような冷媒の蒸発による冷却作用で蒸発器9の表面には、配電盤2内の空気中の水分が凝結し、凝縮水となって付着する。この凝縮水は蒸発器9から滴下してドレンパン19に受容されるが、このときの凝縮水の温度は約+25℃程であり、運転中殆ど常時発生している。ドレンパン19に受け止められた凝縮水は排水パイプ21に入り、直管部21Bに流入して機械室14内を一側から他側に向かって流れた後、Uターンして直管部21Cに入る。そして、この直管部21C内を、機械室14内の他側から一側に向かって流れた後、出口21Aから流出する。
前述した如く実施例では排水パイプ21は熱伝導性の高い銅管にて構成されており、機械室14内の上部を一側から他側に向かった後、Uターンして他側から一側に渡る形状を呈しているので、凝縮水は直管部21B内を流れる過程で、圧縮機6や放熱器7からの放熱により温度が高くなっている機械室14内上部の空気により温められることになる。
更に、排水パイプ21の直管部21Cは、前述した如く吐出配管22の直管部22Aと抱き合わされ、半田付けにて密着されているので、直管部21Bを出て直管部21C内に入った凝縮水は、当該直管部21C内を流れる過程で吐出配管22内を流れる高温冷媒と熱交換する。これにより凝縮水は更に加熱され、冷媒は逆に冷却されることになる。
また、直管部21C内を流れる凝縮水は、機械室14内を他側から一側に向かって流れ、直管部22A内を流れる高温冷媒は、機械室14内を一側から他側に向かって流れるので、吐出配管22と排水パイプ21とが熱交換する箇所(直管部22Aと直管部21C)において、高温冷媒と凝縮水の流れは対向流となる。そのため、直管部21C及び22Aの略全域において両者(冷媒は超臨界状態)の温度差が確保されることになり、熱交換効率は極めて良好なものとなる。
このような高温冷媒との熱交換により、凝縮水の温度は約+50℃程まで上昇し、出口21Aから流出する。この排水パイプ21の出口21Aは前述した如く蒸発部材18の直上にて開口しているので、出口21Aから流出した凝縮水(+50℃)は、蒸発部材18に上方から降り掛かり、上から下に流れながら蒸発部材18の全体に行き渡っていくことになる。
また、前述した如く放熱器用送風機11の運転により、放熱器7及び圧縮機6を経て温度が上昇した空気が蒸発皿17及び蒸発部材18に通風されるので、蒸発部材18に滴下して面積が広がった温度の高い(+50℃)凝縮水は迅速に蒸発していき、殆どの場合蒸発皿17まで至る以前に蒸発し切ってしまう状況となる。即ち、この実施例の場合、蒸発皿17は環境条件(高温多湿など)により蒸発部材18で蒸発し切れなかった凝縮水を受けるためのものとなる。
このように本発明の冷却ユニット1では、圧縮機6から放熱器7に至る吐出配管22と排水パイプ21とを熱交換させるようにしたので、圧縮機6から吐出された高温冷媒により、排水パイプ21内を流れて蒸発皿17に向かう凝縮水を加熱し、排水パイプ21から蒸発皿17に流出する凝縮水の温度を上昇させることができるようになる。
即ち、蒸発皿17に流入する以前に、排水パイプ21を流れる過程で凝縮水の温度を上昇させることになるため、排水パイプ21から流出した凝縮水の蒸発量を効果的に増加させて、蒸発皿17から外部に排出する必要性を解消し、ノンドレンタイプの冷却ユニット1とすることができるようになる。
即ち、従来必要とされていた排水用のホースを取り付ける必要がなくなるので、実施例の如く冷却ユニット1が、配電盤2の開閉パネル23に外側から取り付けられ、この開閉パネル23に形成された連通部24より蒸発器9に配電盤2内の空気を循環通風することにより、当該配電盤2内を冷却するために用いられる場合に、排水用のホースを取り回す必要がなくなるため、極めて好適なものとなる。
一方、圧縮機6から吐出された高温冷媒は放熱器7に流入する以前に予め凝縮水により冷却されて温度が下がることになるので、冷凍能力の改善も図ることができるようになる。この場合、従来の如く蒸発皿17まで冷媒配管を延長させる必要が無くなるので、機械室14の省スペース化も実現することが可能となる。特に、実施例の如く冷媒回路Rの冷媒として二酸化炭素を使用する場合には、圧縮機6の吐出冷媒温度が高くなるので、一層効果的に凝縮水を加熱し、冷凍能力の改善も図ることができるようになる。
また、実施例では蒸発皿17内に、毛細管現象による吸水作用を有する蒸発部材18を設けているので、凝縮水がこの蒸発部材18に浸透することで蒸発面積が拡張され、更に蒸発処理能力が向上することになる。
このとき、実施例では排水パイプ21の出口21Aを蒸発部材18の直上に配置し、蒸発部材18の上から凝縮水を流出させるようにしているので、凝縮水が蒸発部材18に直接振り掛けられることになる。このときに振り掛けられた凝縮水は、温度が高くなった水であるので、流下する過程で蒸発部材18に行き渡り、迅速に蒸発するようになる。これにより、蒸発皿17に溜まる以前に殆ど全ての凝縮水を蒸発させてしまうことも可能となり、外部への溢出を確実に防止することができるようになる。
また、実施例では排水パイプ21を銅管(金属管)にて構成し、この排水パイプ21と吐出配管22とを半田付けにて密着させているので、圧縮機6から吐出された高温冷媒と凝縮水とをより一層効果的に熱交換させることができるようになる。
特に、圧縮機6と、放熱器7が設置された機械室14の一側に蒸発皿17を配置し、排水パイプ21には、機械室14の他側から一側に渡る直管部21Cを設け、この直管部21Cと吐出配管22の直管部22Aとを熱交換関係に配置したので、限られた機械室14内のスペースにおいて、例えば排水パイプ21と吐出配管22を抱き合わせ、或いは、二重管とした状態でコイル状に巻回するなどすること無く、簡単な構成で高温冷媒と凝縮水とが熱交換する距離を確保することができるようになる。
また、吐出配管22と排水パイプ21とが熱交換する直管部22A、21Cにおいて、排水パイプ21内を流れる凝縮水の流れと、吐出配管22内を流れる冷媒の流れが対向流となるようにしているので、高温冷媒と凝縮水それぞれの上流から下流に渡って、両者の間の温度差を確保し、熱交換効率を向上させることができるようになる。
更に、放熱器7に外気を通風して空冷する放熱器用送風機11による空気の流れに対して、蒸発皿を放熱器7及び圧縮機6の下流側に配置しているので、放熱器7や圧縮機6を空冷して温度が上昇した空気を蒸発皿17や蒸発部材18に通風して、より効率的に凝縮水を蒸発させることができるようになる。
尚、本発明の冷却ユニット1が取り付けられる機器としては実施例のような配電盤2に限らず、コンピュータサーバのパネルや、家屋の窓、家屋の扉、配送トラックのドア、輸送コンテナのドア等に取り付けられる場合にも有効である。また、請求項8以外の発明ではこのような機器に限らず、通常の家庭用エアコンであっても良く、業務用のショーケース内を冷却するために用いられる場合にも有効である。
更に、実施例では排水パイプ21を銅管(金属管)にて構成したが、請求項4以外の発明では通常の樹脂製ホースを用いても良い。但し、実施例の如く金属管にて構成し、吐出配管22と半田付けすることができるようにすれば、より一層の熱交換性能を得ることができる。
更にまた、実施例では二酸化炭素を冷媒として使用したが、請求項9以外の発明ではそれに限らず、種々の冷媒を用いた冷媒回路Rを備えた冷却ユニットに本発明は有効である。
1 冷却ユニット
2 配電盤
6 圧縮機
7 放熱器
8 膨張弁(絞り手段)
9 蒸発器
11 放熱器用送風機
12 冷気循環用送風機
14 機械室
17 蒸発皿
18 蒸発部材
19 ドレンパン
21 排水パイプ
21A 出口
21C 直管部
22 吐出配管
21A 直管部
R 冷媒回路

Claims (9)

  1. 圧縮機、放熱器、絞り手段、及び、蒸発器が順次環状に配管接続された冷媒回路を備え、前記蒸発器における冷媒の蒸発温度が氷点より高い冷却ユニットにおいて、
    前記蒸発器で発生した凝縮水を受容するための蒸発皿と、
    前記蒸発器から前記蒸発皿に凝縮水を導く排水パイプとを備え、
    前記圧縮機から前記放熱器に至る吐出配管と前記排水パイプとを熱交換させることを特徴とする冷却ユニット。
  2. 前記蒸発皿内に設けられ、毛細管現象による吸水作用を有する蒸発部材を備えたことを特徴とする請求項1に記載の冷却ユニット。
  3. 前記排水パイプは、前記蒸発部材の上から凝縮水を流出させることを特徴とする請求項2に記載の冷却ユニット。
  4. 前記排水パイプを金属管にて構成し、該排水パイプと前記吐出配管とを半田付けにて密着させたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちの何れかに記載の冷却ユニット。
  5. 前記圧縮機、前記放熱器、及び、前記蒸発皿が設置された機械室を備え、
    前記蒸発皿は、前記機械室の一側に配置され、
    前記排水パイプは、前記機械室の他側から一側に渡る直管部を有し、該直管部と前記吐出配管とを熱交換関係に配置したことを特徴とする請求項1乃至請求項4のうちの何れかに記載の冷却ユニット。
  6. 前記吐出配管と前記排水パイプとが熱交換する箇所において、当該排水パイプ内を流れる凝縮水の流れと、前記吐出配管内を流れる冷媒の流れを対向流としたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のうちの何れかに記載の冷却ユニット。
  7. 前記放熱器に外気を通風して空冷する放熱器用送風機を備え、
    前記蒸発皿を、前記放熱器用送風機による空気の流れに対して前記放熱器及び前記圧縮機の下流側に配置したことを特徴とする請求項1乃至請求項6のうちの何れかに記載の冷却ユニット。
  8. 開閉パネルを有する機器の当該開閉パネルに外側から取り付けられ、該開閉パネルに形成された連通部より前記蒸発器に前記機器内の空気を循環通風することにより、当該機器内を冷却することを特徴とする請求項1乃至請求項7のうちの何れかに記載の冷却ユニット。
  9. 前記冷媒回路の冷媒として二酸化炭素を用いたことを特徴とする請求項1乃至請求項8のうちの何れかに記載の冷却ユニット。
JP2015050594A 2015-03-13 2015-03-13 冷却ユニット Expired - Fee Related JP6478733B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015050594A JP6478733B2 (ja) 2015-03-13 2015-03-13 冷却ユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015050594A JP6478733B2 (ja) 2015-03-13 2015-03-13 冷却ユニット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016169916A true JP2016169916A (ja) 2016-09-23
JP6478733B2 JP6478733B2 (ja) 2019-03-06

Family

ID=56982257

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015050594A Expired - Fee Related JP6478733B2 (ja) 2015-03-13 2015-03-13 冷却ユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6478733B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3511643A4 (en) * 2016-09-29 2019-09-11 Huawei Technologies Co., Ltd. CONDENSED WATER TREATMENT DEVICE AND AIR CONDITIONING SYSTEM WITHOUT CONDENSED WATER
CN115095922A (zh) * 2022-06-24 2022-09-23 珠海格力电器股份有限公司 空调烟机及其控制方法
WO2023083340A1 (zh) * 2021-11-12 2023-05-19 重庆海峻机电设备有限公司 一种空调机的高效制冷结构
WO2023187920A1 (ja) * 2022-03-28 2023-10-05 日本電気株式会社 結露ドレイン回収装置および冷却装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH021217U (ja) * 1988-06-14 1990-01-08
JPH10267508A (ja) * 1997-03-28 1998-10-09 Nec Home Electron Ltd 電気冷蔵庫
JP2001027473A (ja) * 1999-07-13 2001-01-30 Nakano Refrigerators Co Ltd 冷凍機内蔵型ショーケースのドレン蒸発構造
JP2001280811A (ja) * 2000-03-30 2001-10-10 Nippon Kentetsu Co Ltd ドレン水蒸発装置
JP2003156291A (ja) * 2001-11-19 2003-05-30 Daikin Ind Ltd 熱交換器
JP2008533426A (ja) * 2005-03-18 2008-08-21 キャリア・コマーシャル・リフリージレーション・インコーポレーテッド 遷臨界二酸化炭素冷蔵システムの凝縮水による熱伝達

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH021217U (ja) * 1988-06-14 1990-01-08
JPH10267508A (ja) * 1997-03-28 1998-10-09 Nec Home Electron Ltd 電気冷蔵庫
JP2001027473A (ja) * 1999-07-13 2001-01-30 Nakano Refrigerators Co Ltd 冷凍機内蔵型ショーケースのドレン蒸発構造
JP2001280811A (ja) * 2000-03-30 2001-10-10 Nippon Kentetsu Co Ltd ドレン水蒸発装置
JP2003156291A (ja) * 2001-11-19 2003-05-30 Daikin Ind Ltd 熱交換器
JP2008533426A (ja) * 2005-03-18 2008-08-21 キャリア・コマーシャル・リフリージレーション・インコーポレーテッド 遷臨界二酸化炭素冷蔵システムの凝縮水による熱伝達

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3511643A4 (en) * 2016-09-29 2019-09-11 Huawei Technologies Co., Ltd. CONDENSED WATER TREATMENT DEVICE AND AIR CONDITIONING SYSTEM WITHOUT CONDENSED WATER
WO2023083340A1 (zh) * 2021-11-12 2023-05-19 重庆海峻机电设备有限公司 一种空调机的高效制冷结构
WO2023187920A1 (ja) * 2022-03-28 2023-10-05 日本電気株式会社 結露ドレイン回収装置および冷却装置
CN115095922A (zh) * 2022-06-24 2022-09-23 珠海格力电器股份有限公司 空调烟机及其控制方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6478733B2 (ja) 2019-03-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9863677B2 (en) Sublimation defrost system and sublimation defrost method for refrigeration apparatus
KR101760694B1 (ko) 데이터 센터의 냉각기구
JP6827542B2 (ja) 冷凍サイクル装置
JP6091302B2 (ja) 空気調和機
JP6478733B2 (ja) 冷却ユニット
JP6254349B2 (ja) ヒートポンプ機器の室外機
JP2009079778A (ja) 冷蔵庫
JP2012225563A (ja) ヒートポンプ装置の熱源機、空気調和機の室外機
JP2013047588A (ja) 建築構造物の空調構造
JP6501149B2 (ja) 冷凍装置
JP2010169273A (ja) ヒートポンプ式温水暖房装置
JP2011142131A (ja) 冷凍装置
KR20150126480A (ko) 제습장치
JP2010007939A (ja) 凝縮器およびこれを備える圧縮空気除湿装置
KR102378368B1 (ko) 응결수 순환 냉각 방식 제습기
JP2001343182A (ja) 業務用冷蔵庫
JP6182798B2 (ja) 冷却装置、温調装置および温調除湿システム
WO2017013743A1 (ja) 冷蔵庫
JP2019113306A (ja) 冷凍装置
JP6426970B2 (ja) 室外機の排気冷却装置および空気調和装置
JP2004060957A (ja) 熱移動装置
WO2016067509A1 (ja) 熱交換装置とそれを用いた発熱体収納装置
CN218565713U (zh) 防冷凝结构、接线盒及换热装置
JP5992735B2 (ja) 空気調和機
WO2019053852A1 (ja) 空気調和装置の室外機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180309

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190123

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190129

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190205

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6478733

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees