JP2016169875A - 冷凍装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷媒を圧縮する圧縮要素を収容するケーシング内に冷凍機油を貯留する油溜まり部が形成された圧縮機と、油溜まり部に貯留された冷凍機油を加熱するヒータと、ヒータを制御する制御部と、を備えた冷凍装置において、冷媒の寝込みの発生状況を考慮した適切なヒータ加熱を行えるようにして、ヒータ加熱に必要なエネルギの削減と圧縮機の速やかな起動を実現する。
【解決手段】ここでは、圧縮機21のケーシング21a内に希釈度センサ28を設け、冷凍装置1の停止中に、希釈度センサ28によって検出される冷凍機油の成分比率に応じてヒータ27を制御するようにしている。しかも、ここでは、冷凍装置1の停止中における冷凍機油の成分比率の低下率に応じて閾油比率を変更するようにしている。
【選択図】図1

Description

本発明は、冷凍装置、特に、冷媒を圧縮する圧縮要素を収容するケーシング内に冷凍機油を貯留する油溜まり部が形成された圧縮機と、油溜まり部に貯留された冷凍機油を加熱するヒータと、ヒータを制御する制御部と、を備えた冷凍装置に関する。
従来より、冷凍装置として、蒸気圧縮式の冷凍サイクルを行うことによって、ビル等の室内の冷暖房に使用される空気調和装置がある。この種の冷凍装置では、冷凍装置の停止中に、圧縮機内の冷凍機油中に冷媒が溶解する、いわゆる冷媒の寝込みが発生する。そして、冷凍機油中に冷媒が寝込んで冷凍機油が希釈されると、冷凍機油の粘性率が低下して圧縮機の潤滑不足が発生するおそれがある。
これに対して、従来より、圧縮機内における冷媒の寝込みを防止するため、圧縮機の外周にヒータを取り付けて、冷凍装置の停止中に圧縮機内の冷凍機油を加熱して冷媒が寝込まないようにする対策が採用されている。
しかし、冷凍装置の停止中にヒータによって圧縮機内の冷凍機油を加熱する構成を採用するだけでは、冷媒の寝込みによる圧縮機内の冷凍機油の希釈度合いによらずに、冷凍装置の停止中に常時ヒータ加熱に必要なエネルギが消費されてしまい、ヒータ加熱に必要なエネルギを削減することができないという課題がある。
これに対して、特許文献1(特開平4−273948号公報)のように、圧縮機に希釈度センサを設けて、圧縮機の起動時に、希釈度センサによって検出される冷凍機油の希釈度が高い場合(すなわち、冷凍機油の成分比率が低い場合)にだけ、ヒータによって圧縮機内の冷凍機油を加熱するようにした冷凍装置がある。このようなヒータ制御によれば、冷凍装置の停止中に圧縮機内の冷凍機油を常時ヒータ加熱する場合に比べて、ヒータ加熱に必要なエネルギを削減することができる。
しかし、特許文献1のヒータ加熱の構成では、圧縮機の起動時にヒータ加熱を行うようにしているため、冷凍機油の成分比率が非常に低い場合には、ヒータ加熱に長い時間が必要になり、速やかに圧縮機を起動できないことがある。また、冷媒の寝込みが急激に発生している状況では、希釈度センサによって検出される冷凍機油の成分比率自体はそれほど低くなっていない場合であっても、冷凍機油の加熱に必要なエネルギが大きくなる傾向にあるため、ヒータ加熱に長い時間が必要になることがある。これに対して、冷媒の寝込みが緩やかに発生している状況では、冷凍機油の成分比率自体はある程度低くなっている場合であっても、冷凍機油の加熱に必要なエネルギが小さくなる傾向にあるため、ヒータ加熱が短い時間で済むことがある。
このように、圧縮機に希釈度センサを設けて希釈度センサによって検出される冷凍機油の成分比率が低い場合にヒータによって圧縮機内の冷凍機油を加熱する構成を採用するだけでは、冷媒の寝込みの発生状況が考慮されないため、ヒータ加熱を適切に行うことができず、これにより、ヒータ加熱に必要なエネルギの削減が不十分になり、また、圧縮機の速やかな起動も難しいという課題がある。
本発明の課題は、冷媒を圧縮する圧縮要素を収容するケーシング内に冷凍機油を貯留する油溜まり部が形成された圧縮機と、油溜まり部に貯留された冷凍機油を加熱するヒータと、ヒータを制御する制御部と、を備えた冷凍装置において、冷媒の寝込みの発生状況を考慮した適切なヒータ加熱を行えるようにして、ヒータ加熱に必要なエネルギの削減と圧縮機の速やかな起動を実現することにある。
第1の観点にかかる冷凍装置は、冷媒を圧縮する圧縮要素を収容するケーシング内に冷凍機油を貯留する油溜まり部が形成された圧縮機と、油溜まり部に貯留された冷凍機油を加熱するヒータと、ヒータを制御する制御部と、を有している。そして、ここでは、ケーシング内に、油溜まり部に貯留されている冷凍機油と液状態の冷媒との成分比率を検出する希釈度センサを設け、制御部が、冷凍装置の停止中に、希釈度センサによって検出される冷凍機油の成分比率が閾油比率以下になった場合に、ヒータを作動させ、冷凍機油の成分比率が閾油比率以上になった場合に、ヒータを停止させる制御を行うようにしている。しかも、ここでは、制御部が、冷凍装置の停止中における冷凍機油の成分比率の低下率に応じて閾油比率を変更するようにしている。尚、冷凍機油の成分比率とは、冷凍機油量と冷凍機油中の冷媒量とを加えた量で冷凍機油量を除した値、すなわち、冷凍機油量/(冷凍機油量+冷凍機油中の冷媒量)である。
ここでは、上記のように、ケーシング内に希釈度センサを設けて、冷凍装置の停止中に希釈度センサによって検出される冷凍機油の成分比率に応じてヒータを制御するようにしている。このとき、ヒータ制御用の閾油比率を、特許文献1と同様に、冷媒の寝込みの発生状況によらずに一定の値にしていると、適切なヒータ加熱を行えなくなり、ヒータ加熱に必要なエネルギの削減が不十分になり、また、圧縮機の速やかな起動も難しくなるおそれがある。
これに対して、ここでは、上記のように、ヒータ制御用の閾油比率を、冷凍機油の成分比率の低下率に応じて変更するようにしている。このため、ここでは、冷媒の寝込みの発生状況を考慮した適切なヒータ加熱を行うことができるようになる。
このように、ここでは、ケーシング内に希釈度センサを設けて、冷凍装置の停止中に希釈度センサによって検出される冷凍機油の成分比率に応じてヒータを制御する構成を採用するにあたり、ヒータ制御用の閾油比率を冷凍機油の成分比率の低下率に応じて変更することによって、冷媒の寝込みの発生状況を考慮した適切なヒータ加熱を行えるようにして、ヒータ加熱に必要なエネルギの削減と圧縮機の速やかな起動を実現することができる。
第2の観点にかかる冷凍装置は、第1の観点にかかる冷凍装置において、制御部が、冷凍装置の停止中における冷凍機油の成分比率の低下率が大きいほど閾油比率が大きくなるように変更する。
冷媒の寝込みが急激に発生している状況、すなわち、冷媒の寝込みの発生速度が大きい状況では、冷凍機油の加熱に必要なエネルギが大きくなる傾向にあり、冷媒の寝込みが緩やかに発生している状況、すなわち、冷媒の寝込みの発生速度が小さい状況では、冷凍機油の加熱に必要なエネルギが小さくなる傾向にある。
そこで、ここでは、上記のように、冷凍装置の停止中における冷凍機油の成分比率の低下率が大きいほど閾油比率が大きくなるように変更するようにしている。このため、ここでは、冷媒の寝込みが急激に発生している状況では、冷凍機油の加熱に必要なエネルギが大きくなる傾向に応じて、閾油比率を大きくして、冷凍機油の加熱量を大きくすることができ、冷媒の寝込みが緩やかに発生している状況では、冷凍機油の加熱に必要なエネルギが小さくなる傾向に応じて、閾油比率を小さくして、冷凍機油の加熱量を小さくすることができる。
このように、ここでは、冷凍機油の成分比率の低下率に応じてヒータ制御用の閾油比率を変更するにあたり、冷凍機油の成分比率の低下率が大きいほど閾油比率が大きくなるように変更することによって、冷媒の寝込みの発生状況に応じて適切なヒータ加熱を行うことができる。
第3の観点にかかる冷凍装置は、第1又は第2の観点にかかる冷凍装置において、制御部が、冷凍装置の停止中における圧縮機の吸入側又は吐出側における冷媒の温度と圧縮機が設置される空間の雰囲気温度である室外温度との温度差である第1温度差に応じて閾油比率を変更する。
冷凍装置の停止中において、室外温度に対して圧縮機周りの冷媒の温度が低い等のように圧縮機周りの冷媒の温度と室外温度との温度差が小さい状況になると、冷媒の寝込みの発生速度が大きくなり、冷凍機油の加熱に必要なエネルギが大きくなる傾向にある。
そこで、ここでは、上記のように、圧縮機周りの冷媒の温度と室外温度との温度差である第1温度差に応じて閾油比率を変更するようにしている。例えば、第1温度差を圧縮機周りの冷媒の温度から室外温度を差し引いた値とし、第1温度差が小さいほど閾油比率を大きくして、冷凍機油の加熱量を大きくすることができる。
このように、ここでは、冷凍機油の成分比率の低下率だけでなく、圧縮機周りの冷媒の温度と室外温度との温度差である第1温度差にも応じて、ヒータ制御用の閾油比率を変更することによって、より適切なヒータ加熱を行うことができる。
第4の観点にかかる冷凍装置は、第1〜第3の観点のいずれかにかかる冷凍装置において、制御部が、冷凍装置の停止中における空調対象の空間の雰囲気温度である室内温度と室内温度の目標温度である目標室内温度との温度差である第2温度差に応じて閾油比率を変更する。
冷凍装置の停止中において、目標室内温度に対して室内温度が低い等のように室内温度と目標室内温度との温度差が大きい状況になると、次の圧縮機起動時には、冷凍能力をより速く発揮するために起動直後から圧縮機の運転容量を大きくする必要が出てくる。そうなると急激に低圧が低下してしまい、その時に冷媒が多く寝込んでいると、フォーミングを起こして冷凍機油が不足するおそれが出てくる。
そこで、ここでは、上記のように、室内温度と目標室内温度との温度差である第2温度差に応じて閾油比率を変更するようにしている。例えば、第2温度差を室内温度から目標室内温度を差し引いた値とし、第2温度差が大きいほど閾油比率を大きくして、冷凍機油の加熱量を大きくし、冷媒の寝込みを抑制するようにしている。これにより、次に圧縮機起動時において、フォーミングによる冷凍機油の不足を未然に防ぐことができ、その結果、余裕を持って圧縮機の起動を行うことができる。
このように、ここでは、冷凍機油の成分比率の低下率だけでなく、室内温度と目標室内温度との温度差である第2温度差にも応じて、ヒータ制御用の閾油比率を変更することによって、より適切なヒータ加熱を行うことができる。
第5の観点にかかる冷凍装置は、第1〜第4の観点のいずれかにかかる冷凍装置において、希釈度センサのうち油溜まり部に貯留されている冷凍機油の成分比率を検出する検出部が、油溜まり部から圧縮要素に冷凍機油を吸い上げるための吸油口よりも下側の位置において冷凍機油の成分比率を検出できるように配置されている。
希釈度センサは、その検出部が冷凍機油や液状態の冷媒に浸漬された状態においては、正常な冷凍機油の成分比率(正常値)を得ることできるが、検出部が冷凍機油や液状態の冷媒に浸漬されていない状態においては、正常な冷凍機油の成分比率を得ることができない(すなわち、冷凍機油や液状態の冷媒ではあり得ない異常値が得られる)。例えば、希釈度センサが冷凍機油や液状態の冷媒の比誘電率を検出して成分比率を得るものである場合、検出部が冷凍機油や液状態の冷媒に浸漬されていない状態においては、冷凍機油や液状態の冷媒の比誘電率ではなく、ケーシング内のガス冷媒の比誘電率を検出することになるため、冷凍機油や液状態の冷媒ではあり得ない異常な比誘電率が検出されるのである。
そこで、ここでは、この点を考慮して、上記のように、希釈度センサの検出部を油溜まり部から圧縮要素に冷凍機油を吸い上げるための吸油口よりも下側の位置において冷凍機油の成分比率を検出できるように配置するようにしている。このため、希釈度センサが異常値を検出した場合には、油溜まり部に貯留された冷凍機油の量が不足しているものと判定することができる。
このように、ここでは、ヒータ制御用に希釈度センサを設けるにあたり、その検出部を吸油口よりも下側の位置において冷凍機油の成分比率を検出できるように配置することによって、適切なヒータ加熱を行えるようにするとともに、圧縮機内の冷凍機油が不足しているかどうかも判定することができる。
以上の説明に述べたように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
第1の観点にかかる冷凍装置では、ケーシング内に希釈度センサを設けて、冷凍装置の停止中に希釈度センサによって検出される冷凍機油の成分比率に応じてヒータを制御する構成を採用するにあたり、ヒータ制御用の閾油比率を冷凍機油の成分比率の低下率に応じて変更することによって、冷媒の寝込みの発生状況を考慮した適切なヒータ加熱を行えるようにして、ヒータ加熱に必要なエネルギの削減と圧縮機の速やかな起動を実現することができる。
第2の観点にかかる冷凍装置では、冷凍機油の成分比率の低下率に応じてヒータ制御用の閾油比率を変更するにあたり、冷凍機油の成分比率の低下率が大きいほど閾油比率が大きくなるように変更することによって、冷媒の寝込みの発生状況に応じて適切なヒータ加熱を行うことができる。
第3の観点にかかる冷凍装置では、冷凍機油の成分比率の低下率だけでなく、圧縮機周りの冷媒の温度と室外温度との温度差である第1温度差にも応じて、ヒータ制御用の閾油比率を変更することによって、より適切なヒータ加熱を行うことができる。
第4の観点にかかる冷凍装置では、冷凍機油の成分比率の低下率だけでなく、室内温度と目標室内温度との温度差である第2温度差にも応じて、ヒータ制御用の閾油比率を変更することによって、より適切なヒータ加熱を行うことができる。
第5の観点にかかる冷凍装置では、ヒータ制御用に希釈度センサを設けるにあたり、その検出部を吸油口よりも下側の位置において冷凍機油の成分比率を検出できるように配置することによって、適切なヒータ加熱を行えるようにするとともに、圧縮機内の冷凍機油が不足しているかどうかも判定することができる。
本発明にかかる冷凍装置の一実施形態としての空気調和装置の概略構成図である。 空気調和装置の制御ブロック図である。 圧縮機の概略縦断面図である。 冷凍機油の成分比率の低下率によるヒータ制御用の閾油比率の変更を伴う冷凍機油のヒータ加熱制御のフローチャートである。 変形例1における冷凍機油のヒータ加熱制御のフローチャートである。 変形例2における冷凍機油のヒータ加熱制御のフローチャートである。
以下、本発明にかかる冷凍装置の実施形態及びその変形例について、図面に基づいて説明する。尚、本発明にかかる冷凍装置の具体的な構成は、下記の実施形態及びその変形例に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
(1)空気調和装置の構成
図1は、本発明の一実施形態にかかる冷凍装置としての空気調和装置1の概略構成図である。また、図2は、空気調和装置1の制御ブロック図である。
空気調和装置1は、蒸気圧縮式の冷凍サイクルを行うことによって、建物等の室内の冷房及び暖房を行うことが可能な装置である。空気調和装置1は、主として、室外ユニット2と、室内ユニット4とが接続されることによって構成されている。ここで、室外ユニット2と室内ユニット4とは、液冷媒連絡管5及びガス冷媒連絡管6を介して接続されている。すなわち、空気調和装置1の蒸気圧縮式の冷媒回路10は、室外ユニット2と、室内ユニット4とが冷媒連絡管5、6を介して接続されることによって構成されている。
<室内ユニット>
室内ユニット4は、室内に設置されており、冷媒回路10の一部を構成している。室内ユニット4は、主として、室内熱交換器41を有している。
室内熱交換器41は、冷房運転時には冷媒の蒸発器として機能して室内空気を冷却し、暖房運転時には冷媒の放熱器として機能して室内空気を加熱する熱交換器である。室内熱交換器41の液側は液冷媒連絡管5に接続されており、室内熱交換器41のガス側はガス冷媒連絡管6に接続されている。
室内ユニット4は、室内ユニット4内に室内空気を吸入して、室内熱交換器41において冷媒と熱交換させた後に、供給空気として室内に供給するための室内ファン42を有している。すなわち、室内ユニット4は、室内熱交換器41を流れる冷媒の加熱源又は冷却源としての室内空気を室内熱交換器41に供給するファンとして、室内ファン42を有している。ここでは、室内ファン42として、室内ファン用モータ42aによって駆動される遠心ファンや多翼ファン等が使用されている。
室内ユニット4には、空調対象の空間(室内)の雰囲気温度である室内温度Trを検出する室内温度センサ43が設けられている。
室内ユニット4は、室内ユニット4を構成する各部の動作を制御する室内側制御部40を有している。そして、室内側制御部40は、室内ユニット4の制御を行うために設けられたマイクロコンピュータやメモリ等を有しており、室内ユニット4を個別に操作するためのリモコン(図示せず)との間で制御信号等のやりとりを行ったり、室外ユニット2との間で伝送線を介して制御信号等のやりとりを行うことができるようになっている。
<室外ユニット>
室外ユニット2は、室外に設置されており、冷媒回路10の一部を構成している。室外ユニット2は、主として、圧縮機21と、四路切換弁22と、室外熱交換器23と、膨張弁24と、液側閉鎖弁25と、ガス側閉鎖弁26とを有している。
圧縮機21は、冷凍サイクルの低圧の冷媒を高圧になるまで圧縮する機器である。圧縮機21は、ケーシング21a内に収容されたロータリ式やスクロール式等の容積式の圧縮要素21bを圧縮機用モータ21cによって回転駆動する密閉式構造となっている。圧縮機21は、吸入側に吸入管31が接続されており、吐出側に吐出管32が接続されている。吸入管31は、圧縮機21の吸入側と四路切換弁22とを接続する冷媒管である。吐出管32は、圧縮機21の吐出側と四路切換弁22とを接続する冷媒管である。また、圧縮機21には、空気調和装置1の停止中に圧縮機21内の冷凍機油をヒータ加熱するための構成(具体的には、クランクケースヒータ27及び希釈度センサ28)が設けられているが、冷凍機油をヒータ加熱するための構成を含めた圧縮機21の内部構造については、後述するものとする。
四路切換弁22は、冷媒回路10における冷媒の流れの方向を切り換えるための切換弁である。四路切換弁22は、冷房運転時には、室外熱交換器23を圧縮機21において圧縮された冷媒の放熱器として機能させ、かつ、室内熱交換器41を室外熱交換器23において放熱した冷媒の蒸発器として機能させる冷房サイクル状態への切り換えを行う。すなわち、四路切換弁22は、冷房運転時には、圧縮機21の吐出側(ここでは、吐出管32)と室外熱交換器23のガス側(ここでは、第1ガス冷媒管33)とが接続される(図1の四路切換弁22の実線を参照)。しかも、圧縮機21の吸入側(ここでは、吸入管31)とガス冷媒連絡管6側(ここでは、第2ガス冷媒管34)とが接続される(図1の四路切換弁22の実線を参照)。また、四路切換弁22は、暖房運転時には、室外熱交換器23を室内熱交換器41において放熱した冷媒の蒸発器として機能させ、かつ、室内熱交換器41を圧縮機21において圧縮された冷媒の放熱器として機能させる暖房サイクル状態への切り換えを行う。すなわち、四路切換弁22は、暖房運転時には、圧縮機21の吐出側(ここでは、吐出管32)とガス冷媒連絡管6側(ここでは、第2ガス冷媒管34)とが接続される(図1の四路切換弁22の破線を参照)。しかも、圧縮機21の吸入側(ここでは、吸入管31)と室外熱交換器23のガス側(ここでは、第1ガス冷媒管33)とが接続される(図1の四路切換弁22の破線を参照)。ここで、第1ガス冷媒管33は、四路切換弁22と室外熱交換器23のガス側とを接続する冷媒管である。第2ガス冷媒管34は、四路切換弁22とガス側閉鎖弁26とを接続する冷媒管である。
室外熱交換器23は、冷房運転時には室外空気を冷却源とする冷媒の放熱器として機能し、暖房運転時には室外空気を加熱源とする冷媒の蒸発器として機能する熱交換器である。室外熱交換器23は、液側が液冷媒管35に接続されており、ガス側が第1ガス冷媒管33に接続されている。液冷媒管35は、室外熱交換器23の液側と液冷媒連絡管5側とを接続する冷媒管である。
膨張弁24は、冷房運転時には、室外熱交換器23において放熱した冷凍サイクルの高圧の冷媒を冷凍サイクルの低圧まで減圧する弁である。また、膨張弁24は、暖房運転時には、室内熱交換器41において放熱した冷凍サイクルの高圧の冷媒を冷凍サイクルの低圧まで減圧する弁である。膨張弁24は、液冷媒管35に設けられている。ここでは、膨張弁24として、電動膨張弁が使用されている。
液側閉鎖弁25及びガス側閉鎖弁26は、外部の機器・配管(具体的には、液冷媒連絡管5及びガス冷媒連絡管6)との接続口に設けられた弁である。液側閉鎖弁25は、液冷媒管35の端部に設けられている。ガス側閉鎖弁26は、第2ガス冷媒管34の端部に設けられている。
室外ユニット2は、室外ユニット2内に室外空気を吸入して、室外熱交換器23において冷媒と熱交換させた後に、外部に排出するための室外ファン36を有している。すなわち、室外ユニット2は、室外熱交換器23を流れる冷媒の冷却源又は加熱源としての室外空気を室外熱交換器23に供給するファンとして、室外ファン36を有している。ここでは、室外ファン36として、室外ファン用モータ36aによって駆動されるプロペラファン等が使用されている。
室外ユニット2には、圧縮機21の吸入側の冷媒の温度Tsを検出する吸入温度センサ37と、圧縮機21の吐出側の冷媒の温度Tdを検出する吐出温度センサ38と、が設けられている。ここで、吸入温度センサ37は吸入管31に設けられており、吐出温度センサ38は吐出管32に設けられている。また、室外ユニット2には、圧縮機21が設置される空間(室外)の雰囲気温度である室外温度Taを検出する室外温度センサ39が設けられている。
室外ユニット2は、室外ユニット2を構成する各部の動作を制御する室外側制御部20を有している。そして、室外側制御部20は、室外ユニット2の制御を行うために設けられたマイクロコンピュータやメモリ等を有しており、室内ユニット4との間で伝送線を介して制御信号等のやりとりを行うことができるようになっている。
<冷媒連絡管>
冷媒連絡管5、6は、空気調和装置1を建物等の設置場所に設置する際に、現地にて施工される冷媒管であり、設置場所や室外ユニットと室内ユニットとの組み合わせ等の設置条件に応じて種々の長さや管径を有するものが使用される。
以上のように、室外ユニット2と、室内ユニット4と、冷媒連絡管5、6とが接続されることによって、空気調和装置1の冷媒回路10が構成されている。
<制御部>
空気調和装置1は、室内側制御部40と室外側制御部20とから構成される制御部8によって、室外ユニット2及び室内ユニット4の各機器の制御を行うことができるようになっている。すなわち、室内側制御部40と室外側制御部20との間が伝送線等で接続されることによって、空気調和装置1の停止中に圧縮機21内の冷凍機油をヒータ加熱する動作を含めた空気調和装置1全体の運転動作を制御する制御部8が構成されている。
制御部8は、各種センサ28、37〜39、43等の検出信号を受けることができるように、各種センサ28、37〜39、43等に接続されている。そして、制御部8は、これらの検出信号等に基づいて各種機器及び弁21、22、24、27、36、42等を制御することができるように、各種機器及び弁21、22、24、27、36、42等に接続されている。
(2)空気調和装置の基本動作
次に、空気調和装置1(冷凍装置)の基本動作について、図1及び図2を用いて説明する。空気調和装置1は、基本動作として、冷房運転及び暖房運転を行うことが可能である。尚、冷房運転及び暖房運転は、制御部8によって行われる。
<冷房運転>
冷房運転時には、四路切換弁22が冷房サイクル状態(図1の実線で示される状態)に切り換えられる。
冷媒回路10において、冷凍サイクルの低圧のガス冷媒は、圧縮機21に吸入され、冷凍サイクルの高圧になるまで圧縮された後に吐出される。
圧縮機21から吐出された高圧のガス冷媒は、四路切換弁22を通じて、室外熱交換器23に送られる。
室外熱交換器23に送られた高圧のガス冷媒は、室外熱交換器23において、室外ファン36によって冷却源として供給される室外空気と熱交換を行って放熱して、高圧の液冷媒になる。
室外熱交換器23において放熱した高圧の液冷媒は、膨張弁24に送られる。
膨張弁24に送られた高圧の液冷媒は、膨張弁24によって冷凍サイクルの低圧まで減圧されて、低圧の気液二相状態の冷媒になる。膨張弁24で減圧された低圧の気液二相状態の冷媒は、液側閉鎖弁25及び液冷媒連絡管5を通じて、室内熱交換器41に送られる。
室内熱交換器41に送られた低圧の気液二相状態の冷媒は、室内熱交換器41において、室内ファン42によって加熱源として供給される室内空気と熱交換を行って蒸発する。これにより、室内空気は冷却され、その後に、室内に供給されることで室内の冷房が行われる。
室内熱交換器41において蒸発した低圧のガス冷媒は、ガス冷媒連絡管6、ガス側閉鎖弁26及び四路切換弁22を通じて、再び、圧縮機21に吸入される。
尚、この冷房運転においては、制御部8が、圧縮機21の運転容量、膨張弁24の開度、室外ファン36の風量、及び、室内ファン42の風量を制御することによって、室内温度センサ42によって検出される室内温度Trを室内温度の目標温度である目標室内温度Trsに近づける冷房能力制御が行われるようになっている。尚、目標室内温度Trsは、リモコン(図示せず)等を通じてユーザによって設定されている。
<暖房運転>
暖房運転時には、四路切換弁22が暖房サイクル状態(図1の破線で示される状態)に切り換えられる。
冷媒回路10において、冷凍サイクルの低圧のガス冷媒は、圧縮機21に吸入され、冷凍サイクルの高圧になるまで圧縮された後に吐出される。
圧縮機21から吐出された高圧のガス冷媒は、四路切換弁22、ガス側閉鎖弁26及びガス冷媒連絡管6を通じて、室内熱交換器41に送られる。
室内熱交換器41に送られた高圧のガス冷媒は、室内熱交換器41において、室内ファン42によって冷却源として供給される室内空気と熱交換を行って放熱して、高圧の液冷媒になる。これにより、室内空気は加熱され、その後に、室内に供給されることで室内の暖房が行われる。
室内熱交換器41で放熱した高圧の液冷媒は、液冷媒連絡管5及び液側閉鎖弁25を通じて、膨張弁24に送られる。
膨張弁24に送られた高圧の液冷媒は、膨張弁24によって冷凍サイクルの低圧まで減圧されて、低圧の気液二相状態の冷媒になる。膨張弁24で減圧された低圧の気液二相状態の冷媒は、室外熱交換器23に送られる。
室外熱交換器23に送られた低圧の気液二相状態の冷媒は、室外熱交換器23において、室外ファン36によって加熱源として供給される室外空気と熱交換を行って蒸発して、低圧のガス冷媒になる。
室外熱交換器23で蒸発した低圧の冷媒は、四路切換弁22を通じて、再び、圧縮機21に吸入される。
尚、この暖房運転においては、制御部8が、圧縮機21の運転容量、膨張弁24の開度、室外ファン36の風量、及び、室内ファン42の風量を制御することによって、室内温度センサ42によって検出される室内温度Trを室内温度の目標温度である目標室内温度Trsに近づける暖房能力制御が行われるようになっている。尚、目標室内温度Trsは、リモコン(図示せず)等を通じてユーザによって設定されている。
(3)冷凍機油をヒータ加熱するための構成を含めた圧縮機の内部構造
次に、冷凍機油をヒータ加熱するための構成を含めた圧縮機21の内部構造について、図1〜図3を用いて説明する。図3は、圧縮機21の概略縦断面図である。
<圧縮機の基本構造>
圧縮機21は、縦長円筒形状のケーシング21aを有している。ケーシング21aは、ケーシング本体51aと上壁部51bと底壁部51cとによって構成される圧力容器であり、その内部は空洞になっている。ケーシング本体51aは、上下方向に延びる軸線を有する円筒状の胴部である。上壁部51bは、ケーシング本体51aの上端部に気密状に溶接されて一体接合されており、上方に突出した凸面を有する椀状の部分である。底壁部51cは、ケーシング本体51aの下端部に気密状に溶接されて一体接合されており、下方に突出した凸面を有する椀状の部分である。
ケーシング21aの内部には、冷媒を圧縮する圧縮要素21bと、圧縮要素21bの下方に配置される圧縮機モータ21cとが収容されている。圧縮要素21bと圧縮機モータ21cとは、ケーシング21a内を上下方向に延びるように配置される駆動軸52によって連結されている。
圧縮要素21bは、ここでは、スクロール型の圧縮要素が採用されており、主として、ハウジング53と、ハウジング53の上方に密着して配置される固定スクロール54と、固定スクロール54に噛合する可動スクロール55とを有している。ハウジング53は、その外周面において周方向の全体に亘ってケーシング本体51aに圧入固定されており、これにより、ケーシング21a内が、ハウジング53の下方の高圧空間56aと、ハウジング53の上方の低圧空間56bとに区画されている。
ケーシング21aの上壁部51bには、冷媒回路10(ここでは、吸入管31)の冷媒をケーシング21aの外部から内部に冷媒を流入させて圧縮要素21bに導く吸入ノズル57が気密状に嵌入されている。また、ケーシング本体51aには、ケーシング21a内の冷媒をケーシング21a外(ここでは、冷媒回路10の吐出管32)に吐出させる吐出ノズル58が気密状に嵌入されている。
圧縮機モータ21cは、高圧空間56aに配置されており、ケーシング21a内の壁面に固定された環状のステータ59と、ステータ59の内周側に回転自在に構成されたロータ60とを有するモータにより構成されている。ステータ59には、巻線が装着されている。ロータ60は、上下方向に延びるようにケーシング本体51aの軸心に配置された駆動軸52を介して圧縮要素21bの可動スクロール55に駆動連結されている。
圧縮機モータ21cの下方の空間には、その底部に冷凍機油が貯留される油溜まり部56cが形成されるとともに、ポンプ61が配設されている。ポンプ61は、ケーシング本体51aに固定される一方で駆動軸52の下端に取り付けられ、油溜まり部56cに貯留された冷凍機油を吸油口61aから吸い上げるように構成されている。駆動軸52内には給油路52aが形成されており、ポンプ61により吸い上げられた冷凍機油は、給油路52aを通じて圧縮要素21b等の各摺動部分へ供給されるようになっている。
そして、圧縮機21は、吸入ノズル57を通じてケーシング21a内に吸入された冷媒を圧縮要素21bによって圧縮する。そして、この圧縮要素21bによって圧縮された冷媒は、圧縮要素21bに形成された流路及びケーシング21aとモータ21cとの隙間を下方に向かって通過して、油溜まり部56cの油面付近に至る。そして、この油溜まり部56cの油面付近に至った冷媒は、圧縮機モータ21cの下端と油溜まり部56cの油面との上下方向間の空間を通過した後に、ケーシング21aとモータ21cとの隙間やステータ59とロータ60との隙間を上方に向かって通過して、吐出ノズルを通じてケーシング21a外に吐出される。このように、ここでは、圧縮機21は、圧縮要素21bによって圧縮した冷媒を、冷凍機油を貯留する油溜まり部56cが形成されたケーシング21aの内部空間(ここでは、高圧空間56a)に吐出した後に、ケーシング21a外に送る構造(「高圧ドーム型」と呼ばれる構造)を有している。
<冷凍機油をヒータ加熱するための構成>
圧縮機21には、ケーシング21aの外周から油溜まり部56cに貯留された冷凍機油を加熱するヒータとしてのクランクケースヒータ27が設けられている。ここでは、クランクケースヒータ27は、ケーシング21aの底壁部51cに巻き付けられるように配置されている。尚、クランクケースヒータ27は、底壁部51cに配置されるものに限定されず、例えば、ケーシング本体51aの下端部等に配置されていてもよい。そして、クランクケースヒータ27は、他の機器と同様に、制御部8によって制御されるようになっている。
また、圧縮機21には、冷凍機油をヒータ加熱する際に使用される希釈度センサ28が設けられている。希釈度センサ28は、ケーシング21a内に設けられており、油溜まり部56cに貯留されている冷凍機油と液状態の冷媒との成分比率を検出するセンサである。ここで、冷凍機油の成分比率とは、冷凍機油量と冷凍機油中の冷媒量とを加えた量で冷凍機油量を除した値、すなわち、冷凍機油量/(冷凍機油量+冷凍機油中の冷媒量)である。そして、希釈度センサ28としては、例えば、電極間にエレメントを挟むことによって構成された検出部28aを有しており、この検出部28aによって油溜まり部56cに貯留された冷凍機油の比誘電率を検出して成分比率を得るものを採用することができる。ここで、希釈度センサ28のうち検出部28aは、油溜まり部56cから圧縮要素21bに冷凍機油を吸い上げるための吸油口61aよりも下側の位置において冷凍機油の成分比率を検出できるように配置されている。具体的には、検出部28aは、その下端が吸油口61aの高さ位置よりも下側になるように配置されている。尚、検出部28aの配置は、これに限定するものではなく、吸油口61aと同一高さに配置されていてもよいし、吸油口61a近傍の上側に配置されてもよい。そして、制御部8は、他のセンサと同様に、希釈度センサ28からの検出信号を受けることができるように希釈度センサ28に接続されている。
このように、空気調和装置1(冷凍装置)は、圧縮機21の油溜まり部56cに貯留された冷凍機油を加熱するヒータ(ここでは、クランクケースヒータ27)と、クランクケースヒータ27を制御する制御部8とを有しており、そして、圧縮機21のケーシング21a内に油溜まり部56cに貯留されている冷凍機油と液状態の冷媒との成分比率を検出する希釈度センサ28が設けられている。
(4)冷凍機油のヒータ加熱制御
空気調和装置1(冷凍装置)では、制御部8が、圧縮機21内における冷媒の寝込みを防止するために、クランクケースヒータ27(ヒータ)を使用して、空気調和装置1の停止中(すなわち、圧縮機21の停止中)に圧縮機21内(より具体的には、油溜まり部56c内)の冷凍機油を加熱するようにしている。
このとき、空気調和装置1の停止中に油溜まり部56c内の冷凍機油をクランクケースヒータ27によって常時加熱することによる無駄なエネルギ消費を削減するために、特許文献1と同様に、圧縮機21の起動時に、希釈度センサ28によって検出される冷凍機油の成分比率が所定の閾値以下である場合に、クランクケースヒータ27によって圧縮機21内の冷凍機油を加熱することが考えられる。
しかし、このような冷凍機油のヒータ加熱制御では、圧縮機21の起動時にヒータ加熱を行うようにしているため、冷凍機油の成分比率が非常に低い場合には、ヒータ加熱に長い時間が必要になり、速やかに圧縮機21を起動できないことがある。また、冷媒の寝込みが急激に発生している状況では、希釈度センサ28によって検出される冷凍機油の成分比率自体はそれほど低くなっていない場合であっても、冷凍機油の加熱に必要なエネルギが大きくなる傾向にあるため、ヒータ加熱に長い時間が必要になることがある。これに対して、冷媒の寝込みが緩やかに発生している状況では、冷凍機油の成分比率自体はある程度低くなっている場合であっても、冷凍機油の加熱に必要なエネルギが小さくなる傾向にあるため、ヒータ加熱が短い時間で済むことがある。
このように、ケーシング21a内に希釈度センサを設けて、空気調和装置1の停止中に希釈度センサ28によって検出される冷凍機油の成分比率に応じてクランクケースヒータ27を制御する場合において、ヒータ制御用の閾油比率を、冷媒の寝込みの発生状況によらずに一定の閾値にしていると、適切なヒータ加熱を行えなくなり、ヒータ加熱に必要なエネルギの削減が不十分になり、また、圧縮機21の速やかな起動も難しくなるおそれがある。
そこで、ここでは、制御部9が、空気調和装置1の停止中に、希釈度センサ28によって検出される冷凍機油の成分比率Rが閾油比率Rs以下になった場合に、クランクケースヒータ27を作動させ、冷凍機油の成分比率Rが閾油比率Rs以上になった場合に、クランクケースヒータ27を停止させる制御を行うとともに、ヒータ制御用の閾油比率Rsを、冷凍機油の成分比率の低下率ΔRに応じて変更するようにしている。
次に、冷凍機油の成分比率の低下率ΔRによるヒータ制御用の閾油比率Rsの変更を伴う冷凍機油のヒータ加熱制御について、図1〜図4を用いて説明する。ここで、図4は、冷凍機油の成分比率の低下率ΔRによるヒータ制御用の閾油比率Rsの変更を伴う冷凍機油のヒータ加熱制御のフローチャートである。
空気調和装置1が停止すると、制御部8は、まず、ステップST1において、ヒータ制御用の閾油比率Rsを初期値Rs0に設定する。
次に、制御部8は、ステップST2において、所定時間tが経過した後に、ステップST3において、この所定時間tをカウントする直前に希釈度センサ28よって検出された冷凍機油の成分比率R1、及び、この所定時間tが経過した直後に希釈度センサ28よって検出された冷凍機油の成分比率R2から冷凍機油の成分比率の低下率ΔR(=R1−R2)を算出する。
次に、制御部8は、ステップST4において、ステップST3において算出された冷凍機油の成分比率の低下率ΔRから閾油比率の補正値f(ΔR)を算出する。ここで、閾油比率の補正値f(ΔR)は、次式のような冷凍機油の成分比率の低下率ΔRを変数とする関数で表される。
f(ΔR)=kf×ΔR
ここで、kfは正の値からなる定数であり、これにより、閾油比率の補正値f(ΔR)は、冷凍機油の成分比率の低下率ΔRが大きいほど大きい値になる。尚、ここでは、補正値f(ΔR)が冷凍機油の成分比率の低下率ΔRの一次式で表されているが、これに限定されるものではなく、冷凍機油の成分比率の低下率ΔRの二次式や三次式等のような他の関数によって表されていてもよく、この場合においても、閾油比率の補正値f(ΔR)が、冷凍機油の成分比率の低下率ΔRが大きいほど大きい値になるものであればよい。そして、制御部8は、この補正値f(ΔR)を現在の閾油比率Rs(停止直後は初期値Rs0)に加えること(次式参照)によって、冷凍機油の成分比率の低下率ΔRに応じて変更された後の閾油比率Rsを算出する。
Rs=Rs+f(ΔR)
ここで、閾油比率の補正値f(ΔR)は、上記のように、冷凍機油の成分比率の低下率ΔRが大きいほど大きい値になるため、閾油比率Rsも、冷凍機油の成分比率の低下率ΔRが大きいほど大きくなるように変更されることになる。
次に、制御部8は、ステップST5において、現在の冷凍機油の成分比率RがステップST4において算出された変更後の閾油比率Rs以下であるかどうかを判定する。そして、現在の冷凍機油の成分比率Rが閾油比率Rs以下である場合には、ステップST5に移行して、クランクケースヒータ27を作動(ON)させる制御を行い、現在の冷凍機油の成分比率Rが閾油比率Rs以上になった場合には、ステップST6において、クランクケースヒータ27を停止(OFF)させる制御を行い、その後、ステップST2の処理に戻る。
その後、制御部8は、空気調和装置1の停止中において、ステップST2〜ST7の処理を繰り返し、これにより、冷凍機油の成分比率の低下率ΔRに応じてヒータ制御用の閾油比率Rsを変更しつつ冷凍機油のヒータ加熱を行うのである。
以上のような冷凍機油の成分比率の低下率ΔRによるヒータ制御用の閾油比率Rsの変更を伴う冷凍機油のヒータ加熱制御によれば、以下のような作用効果を得ることができる。
まず、ここでは、空気調和装置1(圧縮機21)の起動時ではなく、空気調和装置1の停止時にヒータ加熱を行うようにしているため、冷凍機油の成分比率Rが非常に低い場合であっても、空気調和装置1の起動に先立ってヒータ加熱を行っておくことができ、速やかに空気調和装置1を起動することができる。
また、ここでは、ヒータ制御用の閾油比率Rsを冷凍機油の成分比率の低下率ΔRに応じて変更するようにしているため、冷媒の寝込みが急激に発生している状況、すなわち、冷媒の寝込みの発生速度が大きい状況においては、ヒータ制御用の閾油比率Rsが大きくなるように変更され、これにより、冷凍機油の加熱に必要なエネルギが大きくなる傾向に対応したヒータ加熱を行うことができる。これに対して、冷媒の寝込みが緩やかに発生している状況、すなわち、冷媒の寝込みの発生速度が小さい状況においては、ヒータ制御用の閾油比率Rsが小さくなるように変更され、これにより、冷凍機油の加熱に必要なエネルギが小さくなる傾向に対応したヒータ加熱を行うことができる。このため、ここでは、冷媒の寝込みの発生状況を考慮した適切なヒータ加熱を行うことができる。
このように、ここでは、ケーシング21a内に希釈度センサ28を設けて、空気調和装置1の停止中に希釈度センサ28によって検出される冷凍機油の成分比率Rに応じてクランクケースヒータ27を制御する構成を採用するにあたり、ヒータ制御用の閾油比率Rsを冷凍機油の成分比率の低下率ΔRに応じて変更することによって、冷媒の寝込みの発生状況を考慮した適切なヒータ加熱を行えるようにして、ヒータ加熱に必要なエネルギの削減と圧縮機21の速やかな起動を実現することができる。
また、ここでは、圧縮機21内における希釈度センサ28の配置に関して、次のような工夫を行っている。また、希釈度センサ28は、その検出部28aが冷凍機油や液状態の冷媒に浸漬された状態においては、正常な冷凍機油の成分比率(正常値)を得ることできるが、検出部28aが冷凍機油や液状態の冷媒に浸漬されていない状態においては、正常な冷凍機油の成分比率を得ることができない(すなわち、冷凍機油や液状態の冷媒ではあり得ない異常値が得られる)。例えば、希釈度センサ28が冷凍機油や液状態の冷媒の比誘電率を検出して成分比率を得るものである場合、検出部28aが冷凍機油や液状態の冷媒に浸漬されていない状態においては、冷凍機油や液状態の冷媒の比誘電率ではなく、ケーシング21a内のガス冷媒の比誘電率を検出することになるため、冷凍機油や液状態の冷媒ではあり得ない異常な比誘電率が検出されるのである。そこで、ここでは、この点を考慮して、希釈度センサ28の検出部28aを油溜まり部56cから圧縮要素21bに冷凍機油を吸い上げるための吸油口61aよりも下側の位置において冷凍機油の成分比率を検出できるように配置するようにしている。このため、希釈度センサ28が異常値を検出した場合には、油溜まり部56cに貯留された冷凍機油の量が不足しているものと判定することができる。尚、ここでは、検出部28aが吸油口61aよりも下側の位置に配置されているが、ポンプ61の給油性能によっては、検出部28aが吸油口61aと吸油口61aと同一高さや吸油口61a近傍の上側に配置されてもよい。
このように、ここでは、ヒータ制御用に希釈度センサ28を設けるにあたり、その検出部28aを吸油口61aよりも下側の位置において冷凍機油の成分比率を検出できるように配置することによって、適切なヒータ加熱を行えるようにするとともに、圧縮機21内の冷凍機油が不足しているかどうかも判定することができる。
(5)変形例1
空気調和装置1(冷凍装置)の停止中において、室外温度に対して圧縮機21周りの冷媒の温度が低い等のように圧縮機21周りの冷媒の温度と室外温度との温度差が小さい状況になると、冷媒の寝込みの発生速度が大きくなり、冷凍機油の加熱に必要なエネルギが大きくなる傾向にある。
そこで、ここでは、上記の実施形態におけるヒータ制御用の閾油比率Rsを冷凍機油の成分比率の低下率ΔRに応じて変更することに加えて、空気調和装置1の停止中における圧縮機21の吸入側又は吐出側における冷媒の温度Ts、Tdと圧縮機21が設置される空間の雰囲気温度である室外温度Taとの温度差である第1温度差ΔT1に応じて閾油比率Rsを変更するようにしている。
具体的には、図5のフローチャートに示すように、まず、制御部8は、ステップST3において、第1温度差ΔT1を圧縮機周りの冷媒の温度Ts、Tdから室外温度Taを差し引くこと(=Ts−Ta、又は、Td−Ta)によって算出する。
次に、制御部8は、ステップST4において、ステップST3において算出された第1温度差ΔT1から閾油比率の補正値g(ΔT1)を算出する。ここで、閾油比率の補正値g(ΔT1)は、次式のような第1温度差ΔT1を変数とする関数で表される。
g(ΔT1)=kg×ΔT1
ここで、kgは負の値からなる定数であり、これにより、閾油比率の補正値g(ΔT1)は、第1温度差ΔT1が小さいほど大きい値になる。尚、ここでは、補正値g(ΔT1)が第1温度差ΔT1の一次式で表されているが、これに限定されるものではなく、第1温度差ΔT1の二次式や三次式等のような他の関数によって表されていてもよく、この場合においても、閾油比率の補正値g(ΔT1)が、第1温度差ΔT1が小さいほど大きい値になるものであればよい。そして、制御部8は、この補正値g(ΔT1)を現在の閾油比率Rs(停止直後は初期値Rs0)に加えること(次式参照)によって、冷凍機油の成分比率の低下率ΔR及び第1温度差ΔT1に応じて変更された後の閾油比率Rsを算出する。
Rs=Rs+f(ΔR)+g(ΔT1)
ここで、閾油比率の補正値g(ΔT1)は、上記のように、第1温度差ΔT1が小さいほど大きい値になるため、閾油比率Rsも、第1温度差ΔT1が小さいほど大きくなるように変更されることになり、冷凍機油の加熱量を大きくすることができる。
このように、ここでは、冷凍機油の成分比率の低下率ΔRだけでなく、圧縮機21周りの冷媒の温度Ts、Tdと室外温度Taとの温度差である第1温度差ΔT1にも応じて、ヒータ制御用の閾油比率Rsを変更することによって、より適切なヒータ加熱を行うことができる。
(6)変形例2
空気調和装置1(冷凍装置)の停止中において、目標室内温度に対して室内温度が低い等のように室内温度と目標室内温度との温度差が大きい状況になると、冷媒の寝込みの発生速度が大きくなり、冷凍機油の加熱に必要なエネルギが大きくなる傾向にある。
そこで、ここでは、上記の実施形態におけるヒータ制御用の閾油比率Rsを冷凍機油の成分比率の低下率ΔRに応じて変更することに加えて、空気調和装置1の停止中における空調対象の空間の雰囲気温度である室内温度Trと室内温度の目標温度である目標室内温度Trsとの温度差である第2温度差ΔT2に応じて閾油比率Rsを変更するようにしている。
具体的には、図6のフローチャートに示すように、まず、制御部8は、ステップST3において、第2温度差ΔT2を室内温度Trから目標室内温度Trsを差し引くこと(=Tr−Trs)によって算出する。
次に、制御部8は、ステップST4において、ステップST3において算出された第2温度差ΔT2から閾油比率の補正値h(ΔT2)を算出する。ここで、閾油比率の補正値h(ΔT2)は、次式のような第2温度差ΔT2を変数とする関数で表される。
h(ΔT2)=kh×ΔT2
ここで、khは負の値からなる定数であり、これにより、閾油比率の補正値h(ΔT2)は、第2温度差ΔT2が小さいほど大きい値になる。尚、ここでは、補正値h(ΔT2)が第2温度差ΔT2の一次式で表されているが、これに限定されるものではなく、第2温度差ΔT2の二次式や三次式等のような他の関数によって表されていてもよく、この場合においても、閾油比率の補正値h(ΔT2)が、第2温度差ΔT2が小さいほど大きい値になるものであればよい。そして、制御部8は、この補正値h(ΔT2)を現在の閾油比率Rs(停止直後は初期値Rs0)に加えること(次式参照)によって、冷凍機油の成分比率の低下率ΔR及び第2温度差ΔT2に応じて変更された後の閾油比率Rsを算出する。
Rs=Rs+f(ΔR)+h(ΔT2)
ここで、閾油比率の補正値g(ΔT2)は、上記のように、第2温度差ΔT2が小さいほど大きい値になるため、閾油比率Rsも、第2温度差ΔT2が小さいほど大きくなるように変更されることになり、冷凍機油の加熱量を大きくすることができる。
このように、ここでは、冷凍機油の成分比率の低下率ΔRだけでなく、室内温度Trと目標室内温度Trsとの温度差である第2温度差ΔT2にも応じて、ヒータ制御用の閾油比率Rsを変更することによって、より適切なヒータ加熱を行うことができる。
また、ここでは図示しないが、変形例1と変形例2とを組み合わせてもよい。すなわち、冷凍機油の成分比率の低下率ΔRだけでなく、圧縮機21周りの冷媒の温度Ts、Tdと室外温度Taとの温度差である第1温度差ΔT1、及び、室内温度Trと目標室内温度Trsとの温度差である第2温度差ΔT2にも応じて、ヒータ制御用の閾油比率Rsを変更するようにしてもよい。
本発明は、冷媒を圧縮する圧縮要素を収容するケーシング内に冷凍機油を貯留する油溜まり部が形成された圧縮機と、油溜まり部に貯留された冷凍機油を加熱するヒータと、ヒータを制御する制御部と、を備えた冷凍装置に対して、広く適用可能である。
1 空気調和装置(冷凍装置)
8 制御部
21 圧縮機
21a ケーシング
21b 圧縮要素
21c 圧縮機用モータ
27 クランクケースヒータ(ヒータ)
28 希釈度センサ
28a 検出部
56c 油溜まり部
61a 吸油口
特開平4−273948号公報

Claims (5)

  1. 冷媒を圧縮する圧縮要素(21b)を収容するケーシング(21a)内に冷凍機油を貯留する油溜まり部(56c)が形成された圧縮機(21)と、前記油溜まり部に貯留された前記冷凍機油を加熱するヒータ(27)と、前記ヒータを制御する制御部(8)と、を備えた冷凍装置において、
    前記ケーシング内に、前記油溜まり部に貯留されている前記冷凍機油と液状態の前記冷媒との成分比率を検出する希釈度センサ(28)を設け、
    前記制御部は、前記冷凍装置の停止中に、前記希釈度センサによって検出される前記冷凍機油の成分比率が閾油比率以下になった場合に、前記ヒータを作動させ、前記冷凍機油の成分比率が前記閾油比率以上になった場合に、前記ヒータを停止させる制御を行っており、
    前記制御部は、前記冷凍装置の停止中における前記冷凍機油の成分比率の低下率に応じて前記閾油比率を変更する、
    冷凍装置(1)。
  2. 前記制御部(8)は、前記冷凍装置の停止中における前記冷凍機油の成分比率の低下率が大きいほど前記閾油比率が大きくなるように変更する、
    請求項1に記載の冷凍装置(1)。
  3. 前記制御部(8)は、前記冷凍装置の停止中における前記圧縮機(21)の吸入側又は吐出側における前記冷媒の温度と前記圧縮機が設置される空間の雰囲気温度である室外温度との温度差である第1温度差に応じて前記閾油比率を変更する、
    請求項1又は2に記載の冷凍装置(1)。
  4. 前記制御部(8)は、前記冷凍装置の停止中における空調対象の空間の雰囲気温度である室内温度と前記室内温度の目標温度である目標室内温度との温度差である第2温度差に応じて前記閾油比率を変更する、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の冷凍装置(1)。
  5. 前記希釈度センサ(28)のうち前記油溜まり部(56c)に貯留されている前記冷凍機油の成分比率を検出する検出部(28a)は、前記油溜まり部から前記圧縮要素(21b)に前記冷凍機油を吸い上げるための吸油口(61a)よりも下側の位置において前記冷凍機油の成分比率を検出できるように配置されている、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の冷凍装置(1)。
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