JP2016169574A - 対象物を保持する保持具 - Google Patents

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Abstract

【課題】対象物をより柔軟に保持することができる保持具を提供する。【解決手段】保持具1において、第1の保持機構2は、貫通孔をそれぞれ形成した直交する2つの面2e、2fを有する第1の本体部2bと、対象物を保持可能な第1の保持部2aと、支持面2eの貫通孔に挿通されて第1の保持部2aを第1の本体部2bに対して任意の回転姿勢にて締結する第1の締結部材2c、2dと、を備え、第2の保持機構3は、第1の保持機構2と対称の構造を有し、第2の本体部3bと、第2の保持部3aと、第2の締結部材3c、3dと、を備え、第1および第2の保持機構2,3において、取付面2f、3fのそれぞれに形成された貫通孔と、構造物の吊りピースの貫通孔に共通して挿通されて、吊りピースを挟むようにして第1および第2の保持機構2,3を任意の回転姿勢にて互いに締結する第3の締結部材4,5が設けられる。【選択図】図2

Description

本発明は、対象物を保持する保持具に関する。
従来より、対象物を保持する保持具が提案されている(例えば、特許文献1)。
特許文献1で提案される保持具は、単管などの長尺体をワンタッチで保持可能なように、クリップとホルダーからなるものである。
特開第2008−25700号公報
しかしながら、昨今では、単管などの対象物をより高い自由度で保持することが求められている。特許文献1の保持具では、1つの単管を保持可能であるものの、複数の単管を保持することができないため、対象物を高い自由度で保持するという点では未だ改善の余地があるといえる。
従って、本発明の目的は、対象物を高い自由度で保持することができる保持具を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は以下のように構成する。
本発明の一態様によれば、対象物を保持するための第1および第2の保持機構を備えた保持具であって、第1の保持機構は、貫通孔をそれぞれ形成した直交する2つの面を有する第1の本体部と、対象物を保持可能な構造を有した第1の保持部と、第1の本体部の1つの面において、当該面に形成された貫通孔に挿通されて第1の保持部を第1の本体部に対して任意の回転姿勢にて締結する第1の締結部材と、を備え、第2の保持機構は、貫通孔をそれぞれ形成した直交する2つの面を有する第2の本体部と、対象物を保持可能な構造を有した第2の保持部と、第2の本体部の1つの面において、当該面に形成された貫通孔に挿通されて第2の保持部を第2の本体部に対して任意の回転姿勢にて締結する第2の締結部材と、を備え、第1および第2の保持機構において、第1および第2の締結部材が挿通される面とは異なる側の第1および第2の本体部の面のそれぞれに形成された貫通孔と、構造物の吊りピースの貫通孔に共通して挿通されて、吊りピースを挟むようにして第1および第2の保持機構を任意の回転姿勢にて互いに締結する第3の締結部材が設けられる、保持具を提供する。
本発明の保持具は、対象物を高い自由度で保持することができる。
実施の形態にかかる保持具と吊りピースの分解斜視図 実施の形態にかかる保持具の組立斜視図 保持具による単管の保持形態を説明する図 保持具による単管の保持形態を説明する図 保持具による単管の保持形態を説明する図 保持具による単管の保持形態を説明する図 実施の形態にかかる保持具の適用例を示す図 変形例にかかる保持具の斜視図
本発明の第1態様によれば、対象物を保持するための第1および第2の保持機構を備えた保持具であって、第1の保持機構は、貫通孔をそれぞれ形成した直交する2つの面を有する第1の本体部と、対象物を保持可能な構造を有した第1の保持部と、第1の本体部の1つの面において、当該面に形成された貫通孔に挿通されて第1の保持部を第1の本体部に対して任意の回転姿勢にて締結する第1の締結部材と、を備え、第2の保持機構は、貫通孔をそれぞれ形成した直交する2つの面を有する第2の本体部と、対象物を保持可能な構造を有した第2の保持部と、第2の本体部の1つの面において、当該面に形成された貫通孔に挿通されて第2の保持部を第2の本体部に対して任意の回転姿勢にて締結する第2の締結部材と、を備え、第1および第2の保持機構において、第1および第2の締結部材が挿通される面とは異なる側の第1および第2の本体部の面のそれぞれに形成された貫通孔と、構造物の吊りピースの貫通孔に共通して挿通されて、吊りピースを挟むようにして第1および第2の保持機構を任意の回転姿勢にて互いに締結する第3の締結部材が設けられる、保持具を提供する。このような構成によれば、2つの保持機構の相対的な回転姿勢を調整することができるとともに、本体部に対する保持部の相対的な回転姿勢を調整することができる。これにより、対象物の位置および方向を様々に変えて保持することができ、高い自由度にて対象物の保持を行うことができる。
本発明の第2態様によれば、第1および第2の保持部は、対象物として単管を保持可能な単クランプであり、第1、第2および第3の締結部材は、それぞれがボルトとナットとを備える、第1態様に記載の保持具を提供する。このように、ボルトとナットを用いることで、簡易な構成とすることができる。また、2つの単管を保持することができるため、単管による強固な構造を形成することができ、安全性を向上させることができる。
本発明の第3態様によれば、第1の保持部は、対象物として単管を保持可能な単クランプであり、第2の保持部は、対象物としてチェーンを保持可能な環状部材であり、第1、第2および第3の締結部材は、それぞれがボルトとナットとを備える、第1態様に記載の保持具を提供する。このように、ボルトとナットを用いることで、簡易な構成とすることができる。また、単管およびチェーンという異なる種類の対象物を保持することができるため、設計の自由度を高めることができる。
本発明の第4態様によれば、第1および第2の保持機構は、第1および第2の本体部における第1および第2の締結部材が挿通される面が水平方向又は鉛直方向に延びた状態で、吊りピースに取り付けられる、第1態様から第3態様のいずれか1つに記載の保持具を提供する。
本発明の第5態様によれば、吊り足場に用いられる、第1態様から第4態様のいずれか1つに記載の保持具を提供する。これにより、吊り足場において、対象物を高い自由度にて保持することができる。
本発明の第6態様によれば、第1態様から第5態様のいずれか1つに記載の保持具と、当該保持具が取り付けられた吊りピースと、を備える、吊り足場における保持構造を提供する。このような構成によれば、吊りピースとともに保持具を用いることで、高い自由度にて対象物の保持を行い、例えば吊り足場などを組み立てる際に設計の自由度を高めることができる。
以下、本発明の保持具に係る実施の形態について、添付の図面を参照しながら説明する。なお、本発明の保持具は、以下の実施の形態に記載した構成に限定されるものではない。
(実施の形態)
まず、図1、図2について説明する。図1、図2は、本実施の形態にかかる保持具1を示すものであり、図1は、保持具1および吊ピース8aの分解斜視図であり、図2は、保持具1の組立斜視図である(吊ピース8aの図示は省略)。
図1に示すように、保持具1は、対象物(例えば単管)を保持するための第1、第2の保持機構2、3と、ボルト4と、ナット5とを備える。吊りピース8aを挟むように第1、第2の保持機構2、3を配置して、第1、第2の保持機構2、3にボルト4を挿通してナット5で締めることにより、第1、第2の保持機構2、3が吊りピース8aを介して互いに取り付けられる。
図2に示すように、第1、第2の保持機構2、3は、第1、第2の保持部2a、3aと、第1、第2の本体部2b、3bとをそれぞれ備える。図1では、説明のために、第1、第2の保持部2a、3aの図示を省略している。
第1、第2の保持部2a、3aはそれぞれ、対象物(単管)を保持するための部材である。本実施の形態では、第1、第2の保持部2a、3aとして、単管を保持可能な構造を有する単クランプが用いられている。第1、第2の保持部2a、3aのそれぞれには、第1、第2のボルト2c、3cと、第1、第2のナット2d、3dとが取り付けられている。第1、第2のボルト2c、3cは、第1、第2の本体部2b、3bの貫通孔2g、3g(図1)に挿通されるボルトである。本実施の形態では、第1、第2のボルト2c、3cは、第1、第2の保持部2a、3aに予め取り付けて固定されている。第1、第2のナット2d、3dは、第1、第2のボルト2c、3cを締めるナットである。これらのボルト2c、3cとナット2d、3dは、第1、第2の保持部2a、3aを第1、第2の本体部2b、3bに対して任意の回転位置にて締結する締結部材として機能する。図1では、説明のために、ボルト2c、3cおよびナット2d、3dの図示を第1、第2の保持部2a、3aと同様に省略している。
第1、第2の本体部2b、3bはそれぞれ、第1、第2の保持部2a、3aを支持するための部材である。図示するように、第1、第2の本体部2b、3bはそれぞれ、直交する2つの面で構成されており、L字状の断面形状を有している。第1、第2の本体部2b、3bはそれぞれ、第1、第2の支持面2e、3eと、第1、第2の取付面2f、3fとを有する。第1、第2の支持面2e、3eは、第1、第2の本体部2b、3bを構成する面のうち、第1、第2の保持部2a、3aを支持する側の面である。第1、第2の取付面2f、3fは、第1、第2の本体部2b、3bにおける第1、第2の支持面2e、3eとは異なる側の面であり、第1、第2の保持機構2、3を互いに取り付けるための面である。
第1、第2の支持面2e、3eおよび第1、第2の取付面2f、3fのそれぞれには、貫通孔が1つずつ形成されている(合計4つ)。前述したように、第1、第2の支持面2e、3eの貫通孔(図1に示す2g、3g)には、保持部2a、3aのボルト2c、3cが挿通され、第1、第2の取付面2f、3fの貫通孔(図1に示す2h、3h)には、保持具1のボルト4が挿通される。
図1に示す吊りピース(hanging plate)8aは、チェーン等を取り付けるために橋などの構造物に設けられた部材(取付座)である。図1に示すように、吊りピース8aは、構造物の表面の一部である土台面8bから垂直に立ち上がる板状に形成される。吊りピース8aには、貫通孔8cが形成される。
保持具1は、図1に示すように吊りピース8aを挟むように配置される。具体的には、吊りピース8aを第1、第2の取付面2f、3fで挟みながら、吊りピース8aの貫通孔8cおよび第1、第2の本体部2b、3bの貫通孔2h、3hにボルト4を挿通してナット5で締めて、締結する。このように締結された保持具1は、吊りピース8aに固定された状態で対象物を保持する。
このような保持具1における各種のボルトとナットを用いた締結形態によれば、締結される部材同士の相対的な回転姿勢(回転位置)を任意に設定することができる。具体的には、第1、第2の保持部2a、3aは、第1、第2の支持面2e、3eに対して、第1、第2の支持面2e、3eに直交する軸A1、A2を中心に任意の回転姿勢に取り付けられる。また、第1、第2の保持機構2、3は、第1、第2の取付面2f、3fにおいて、第1、第2の取付面2f、3fに直交する軸A3を中心に任意の回転姿勢にて互いに取り付けられる。
次に、本実施の形態における保持具1を用いて対象物(単管)を保持する保持形態の例について、図3−図6を用いて説明する。
図3−図6は、対象物として2つの単管を保持した保持形態の例を示す。図3、図4では、2つの単管が交差した状態で保持されており、図5、図6では、2つの単管が平行な状態で保持されている。
図3に示す例では、第1、第2の保持機構2、3は、土台面8bに垂直な方向から見て逆L字状に配置され、吊りピース8aに締結されている。第1の保持機構2の第1の保持部2aは、吊りピース8aの土台面8bに平行に延びるように単管9を保持している。第2の保持機構3の第2の保持部3aは、吊りピース8aの土台面8bに対して垂直に延びるように単管10を保持している。このような保持形態により、単管9、10を互いに交差させて保持している。
図4に示す例では、第1の保持機構2による単管9の保持形態は図3に示す例と同じである一方、第2の保持機構3による単管10の保持形態が異なる。具体的には、図4に示す第2の保持機構3においては、第2の本体部3bにおける第2の支持面3eは土台面8bに対して略垂直に延びる一方、第2の取付面3fは土台面8bに対して略平行に延びるように配置される。このように配置された第2の本体部3bに取り付けられた第2の保持部3aは、第2の取付面3fおよび土台面8bに対して平行に延びるように単管10を保持する。このような保持形態により、単管9、10を互いに交差させて保持する。
図5、図6に示す例では、図3、図4に示す例と異なり、単管9、10を互いに平行な状態で保持する。図5に示す例では、吊りピース8aに対する第1、第2の本体部2b、3bの取付姿勢は図3に示す例と同じであり、第1の保持部2aによる単管9の保持形態も同じである一方、第2の保持部3aによる単管10の保持形態が異なる。具体的には、第2の保持部3aは、吊りピース8aの土台面8bに対して略平行に延びるように単管10を保持する。このような保持形態を実現するには、例えば図3に示した保持形態から、第2の本体部3bに対する第2の保持部3aの取付姿勢(回転位置)を90度回転させればよい。このような保持形態により、単管9、10を互いに平行な状態で保持する。
図6に示す例では、図5に示す例と同様に、単管9、10を互いに平行な状態で保持する。図6に示す例は、図5に示す例と比較して、第1、第2の本体部2b、3bに対する第1、第2の保持部2a、3aの取付姿勢が異なる。図6に示すように、第1、第2の保持部2a、3aはともに、吊りピース8aの土台面8bに対して略垂直に延びるように単管9、10を保持する。このような保持形態を実現するには、例えば図5に示した保持形態から、第1の本体部2bに対する第1の保持部2aの回転姿勢と、第2の本体部3bに対する第2の保持部3aの回転姿勢をともに90度回転させればよい。このような保持形態により、単管9、10を互いに平行に保持する。
本実施の形態における保持具1は、図3−図6に示した例に限らず、単管9および単管10を様々な位置および方向にて保持することができる。具体的には、吊りピース8aに対する第1、第2の本体部2b、3bの回転姿勢を変えることで、第1、第2の本体部2b、3bが支持する第1、第2の保持部2a、3aの位置・姿勢を調整することができる。さらに、第1、第2の本体部2b、3bに対する第1、第2の保持部2a、3aの回転姿勢を変えることで、単管9および単管10の保持姿勢を調整することができる。このような調整を行うことで、単管9および単管10を様々な位置および方向にて保持し、高い自由度で保持することができる。
本実施の形態では、部材同士を任意の回転姿勢にて締結するための締結部材として、ボルト2c、3c、4とナット2d、3d、5が用いられている。ナットを緩めた状態で部材の回転姿勢を変更するとともに、所望の回転姿勢にてナットを締めるようにすれば、任意の回転姿勢にて締結することができる。ただし、部材同士の回転姿勢を調整可能な構成であれば、ボルトやナットとは異なる締結部材を採用してもよい。なお、本実施の形態では、ナット2d、3d、5のそれぞれが本体部2b、3bとは分離した部材である場合について説明したが、このような場合に限らない。例えば、ナット2d、3d、5を本体部2b、3bに溶接等して一体的に形成してもよい。このような構成によれば、本体部2b、3bに溶接されたナット2d、3d、5にボルト2c、3c、4を嵌め込んで回すのみで締結を行うことができるため、作業性を向上させることができる。
上述したように、本実施の形態にかかる保持具1は、対象物を保持するための第1および第2の保持機構2、3を備えた保持具である。第1の保持機構2は、第1の保持部2aと、第1の本体部2bと、第1の締結部材(第1のボルト2cおよび第1のナット2d)と、を備える。第1の保持部2aは、対象物(単管)を保持可能な構造を有する。第1の本体部2bは、貫通孔2g、2hをそれぞれ形成した直交する2つの面を有する。第1の締結部材は、第1の本体部2bの1つの面(第1の支持面2e)において、当該面に形成された貫通孔2gに挿通されて、第1の保持部2aを第1の本体部2bに対して任意の回転姿勢にて締結する。第2の保持機構3は、第2の保持部3aと、第2の本体部3bと、第2の締結部材(第2のボルト3cおよび第2のナット3d)とを備える。第2の保持部3aは、対象物(単管)を保持可能な構造を有する。第2の本体部3bは、貫通孔3g、3hをそれぞれ形成した直交する2つの面を有する。第2の締結部材は、第2の本体部3bの1つの面(第2の支持面3e)において、当該面に形成された貫通孔3gに挿通されて、第2の保持部3aを第2の本体部3bに対して任意の回転姿勢にて締結する。保持具1にはさらに、第3の締結部材(ボルト4およびナット5)が設けられる。第3の締結部材は、第1および第2の保持機構2、3において、第1および第2の本体部2b、3bの面(第1および第2の取付面2f、3f)のそれぞれに形成された貫通孔2h、3hと、構造物の吊りピース8aの貫通孔8cに共通して挿通される。この第3の締結部材は、吊りピース8aを挟むようにして第1および第2の保持機構2、3を任意の回転姿勢にて互いに締結する。上述した構成によれば、2つの保持機構2、3の相対的な回転姿勢を調整することができるとともに、本体部2b、3bに対する保持部2a、3aの相対的な回転姿勢を調整することができる。これにより、対象物の位置および方向を様々に変えて保持することができ、高い自由度にて対象物の保持を行うことができる。
また本実施の形態にかかる保持具1では、第1および第2の保持部2a、3aは、対象物として単管を保持可能な単クランプであり、第1、第2および第3の締結部材は、それぞれがボルト(2c、3c、4)とナット(2d、3d、5)とを備える。このように、ボルトとナットを用いて部材同士を取り付けることで、任意の相対的な回転姿勢にて取り付け可能としている。すなわち、ボルトとナットという簡易な構成により、第1、第2の本体部2b、3bに対する第1、第2の保持部2a、3aの相対的な回転姿勢を調整可能とすることができる。また、第1および第2の保持機構2、3により2つの単管を保持できるため、単管による強固な構造を形成することができ、安全性を向上させることができる。
次に、上述した保持具1の適用例について、図7を用いて説明する。
図7は、吊り足場における固定構造101の斜視図を示す。吊り足場は、例えば橋などの構造物に対して作業員が作業を行うための足場として、構造物の下方や側方に設置される。図7に示すように、固定構造101は、複数の足場板102と、複数の水平単管103(第1の水平単管103)と、複数の水平単管104(第2の水平単管104)と、複数の鉛直単管105と、複数の第1の固定具106と、複数の第2の固定具107とを備える。このような構成において、足場板102の上面に一端105eを当接させた状態の鉛直単管105と、足場板102の下方に配置された水平単管104とを、第1の固定具106を用いて固定することで、固定構造101が形成される。上述した保持具1は、固定構造101における第2の固定具107として適用可能である(吊りピース8aも同様)。
足場板102は、作業員が作業を行うための土台となる板状の部材である。本実施の形態におけるそれぞれの足場板102は、長手方向Aと長手方向Aに直交する短手方向Bとを有した矩形状の外形(断面)を有している。水平単管103および水平単管104は、複数の足場板102を下方側から直接的又は間接的に支持する水平方向に配置されたパイプである。図1に示すように、水平単管103はB方向に延びるように配置され、水平単管104は水平単管103の下方にてA方向に延びるように配置されている。鉛直単管105は、長手方向Aおよび短手方向Bを含む水平面に対して垂直な方向である鉛直方向Cに沿って延びるように配置されたパイプである。第1の固定具106は、鉛直単管105を水平単管104に固定する固定具である。第1の固定具106は、鉛直単管105の一端105eが接触する足場板102およびそれに隣接する足場板102の隙間を通じて、鉛直単管105と水平単管104とを固定している。第2の固定具107は、鉛直単管105の他端側を構造物に固定する固定具である。本実施の形態における第2の固定具107は、鉛直単管105の他端側を、構造物に設けられた吊りピース108aに固定している。
図7に示すように、鉛直単管105は、第1の固定具106によって水平単管104に固定されている。よって、鉛直単管105に対して、水平単管104の鉛直荷重を含めて、各種の鉛直荷重が第1の固定具106を介して付与される。一方で、鉛直単管105の下方側の一端105eは、足場板102の上面に接触するように配置されている。これにより、前述した鉛直単管105に掛かる鉛直荷重は、足場板102により面で受けられることとなる。このような関係によれば、吊り足場の固定構造1にかかる鉛直荷重を複数の足場板102で形成する面(水平面)で受けて応力を分散させることができ、いわゆるモノコック構造のような応力分散構造を形成することができる。これにより、固定構造101をより安定させることができる。すなわち、より安定した吊り足場を組み立てることができ、吊り足場の安全性を向上させることができる。前述した保持具1は、このような吊り足場の固定構造101を形成する際の部品(第2の固定具107)として用いることが可能であり、安全な吊り足場の組立に貢献することができる。図7に示す例では、第2の固定具107により1つの単管(鉛直単管5)を保持しているが、もう1つ別の単管を保持することもできる。前述した保持具1は、2つの単管を水平方向又は鉛直方向に延びるように保持することで、吊り足場7の構造をより強固にすることができる。具体的には、第1、第2の本体部2b、3bにおける第1、第2の締結部材が挿通される面(第1、第2の取付面2e、3e)が水平方向又は鉛直方向に延びた状態で、保持具1を吊りピース108aに取り付けて使用すればよい。
また本実施の形態にかかる保持具1は、吊り足場に用いられる。これにより、吊り足場において、対象物である単管を高い自由度にて保持することができる。
本実施の形態にかかる吊り足場7における保持構造は、保持具1と、当該保持具1が取り付けられた吊りピース8aと、を備える。このような構成によれば、吊りピース8aとともに保持具1を用いることで、高い自由度にて対象物の保持を行うことができ、吊り足場7を組み立てる際の設計の自由度を高めることができる。
以上、上述の実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されない。例えば、本実施の形態では、保持具1によって保持する対象物が2つの単管であり、保持部2a、3aとして単クランプを用いる場合について説明したが、このような場合に限らない。例えば、単管以外の対象物(例えばチェーン)を保持することも可能である。これに関連して、保持具1の別の形態について図8を用いて説明する。
図8は、保持具1の変形例としての保持具11を示す。保持具11は、対象物として単管を1つ、チェーンを1つ保持するものである。具体的には、第1の保持機構2の構成は、実施の形態と共通する一方、第2の保持機構13として、チェーンを保持する機構が設けられる。第2の保持機構13は、チェーンを保持可能な構造を有する環状部材としての保持部14を備える。その他の構成については、実施の形態にかかる第2の保持機構3と共通する。このような構成により、単管とチェーンという異なる対象物を保持可能することもできる。このような保持具11によれば、保持具11により単管を保持して吊り足場などを設計する際に、設計の自由度を向上させることができる。ここでは単管の代わりにチェーンを保持する変形例について説明したが、チェーンに限らず、その他の任意の対象物を保持するように設計変更してもよい。
本発明は、対象物を保持する保持具であれば適用可能である。
1、11 保持具
2 第1の保持機構
3 第2の保持機構
2a 第1の保持部
2b 第1の本体部
2c 第1のボルト(第1の締結部材)
2d 第1のナット(第1の締結部材)
2e 第1の支持面
2f 第1の取付面
2g、2h 貫通孔
3a 第2の保持部
3b 第2の本体部
3c 第2のボルト(第2の締結部材)
3d 第2のナット(第2の締結部材)
3e 第2の支持面
3f 第2の取付面
3g、3h 貫通孔
4 ボルト(第3の締結部材)
5 ナット(第3の締結部材)
8a 吊りピース
8b 土台面
8c 貫通孔
9、10 単管
101 固定構造
102 足場板
103 第1の水平単管
104 第2の水平単管
105 鉛直単管
105e 一端
106 第1の固定具
107 第2の固定具(保持具)
108a 吊りピース

Claims (6)

  1. 対象物を保持するための第1および第2の保持機構を備えた保持具であって、
    第1の保持機構は、貫通孔をそれぞれ形成した直交する2つの面を有する第1の本体部と、対象物を保持可能な構造を有した第1の保持部と、第1の本体部の1つの面において、当該面に形成された貫通孔に挿通されて第1の保持部を第1の本体部に対して任意の回転姿勢にて締結する第1の締結部材と、を備え、
    第2の保持機構は、貫通孔をそれぞれ形成した直交する2つの面を有する第2の本体部と、対象物を保持可能な構造を有した第2の保持部と、第2の本体部の1つの面において、当該面に形成された貫通孔に挿通されて第2の保持部を第2の本体部に対して任意の回転姿勢にて締結する第2の締結部材と、を備え、
    第1および第2の保持機構において、第1および第2の締結部材が挿通される面とは異なる側の第1および第2の本体部の面のそれぞれに形成された貫通孔と、構造物の吊りピースの貫通孔に共通して挿通されて、吊りピースを挟むようにして第1および第2の保持機構を任意の回転姿勢にて互いに締結する第3の締結部材が設けられる、保持具。
  2. 第1および第2の保持部は、対象物として単管を保持可能な単クランプであり、第1、第2および第3の締結部材は、それぞれがボルトとナットとを備える、請求項1に記載の保持具。
  3. 第1の保持部は、対象物として単管を保持可能な単クランプであり、第2の保持部は、対象物としてチェーンを保持可能な環状部材であり、第1、第2および第3の締結部材は、それぞれがボルトとナットとを備える、請求項1に記載の保持具。
  4. 第1および第2の保持機構は、第1および第2の本体部における第1および第2の締結部材が挿通される面が水平方向又は鉛直方向に延びた状態で、吊りピースに取り付けられる、請求項1から3のいずれか1つに記載の保持具。
  5. 吊り足場に用いられる、請求項1から4のいずれか1つに記載の保持具。
  6. 請求項1から5のいずれか1つに記載の保持具と、
    当該保持具が取り付けられた吊りピースと、を備える、吊り足場における保持構造。
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