JP2016169107A - 媒体搬送装置およびプリンター - Google Patents

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Abstract

【課題】簡素な構成で、従動ローラーで紙送りローラーを押圧する押圧力の調節を容易に行うこと。
【解決手段】プリンター1は、紙送りローラー40の上方に配置した複数の分割ローラー41aで連続用紙2を紙送りローラー40に押し付ける押圧機構60を備える。押圧機構60は、分割ローラー41aを支持するアーム61と、第2のばね足63cでアーム61を下向きに付勢する捻りコイルばね63と、捻りコイルばね63の第1のばね足63bが固定され、下端を中心として回動可能な上フレーム68と、上フレーム68の回動位置を調節する位置調節機構(回転カム64、圧縮コイルばね65、および押圧モーター66等)を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、搬送ローラーと従動ローラーで媒体を挟み込んで搬送する媒体搬送装置およびプリンターに関する。
記録紙(媒体)を搬送する紙送り機構(媒体搬送装置)として、紙送りローラー(搬送ローラー)と、紙送りローラーの回転に従動する従動ローラーで記録紙を挟み込んで搬送するものがある。従動ローラーは、記録紙の幅全体を押えるように複数個並んで配置されている。複数個の従動ローラーは、押圧ばねを介してフレームに連結され、押圧ばねによって紙送りローラーに押し付けられている。特許文献1には、この種の紙送り機構を備えるプリンターが開示されている。
特開2014−124869号公報
従動ローラーで記録紙を紙送りローラーに押し付けて搬送する紙送り機構は、記録紙の紙厚に応じて、従動ローラーを紙送りローラーに押し付ける押圧力の最適値が異なる。従来は、従動ローラーの押圧力は、使用が想定される最も薄い紙と最も厚い紙の中間の厚さの紙に最適となるように設定される。このため、紙厚によっては、適切な押圧力で搬送できないという問題点がある。
ここで、特許文献1の紙送り機構は、従動ローラーを紙送りローラーに押し付けるための機構として、従動ローラーを取り付けた紙押さえレバーを、押圧ばねを介してフレーム(固定されたフレーム)に連結した押圧機構を備える。しかしながら、このような構成では、従動ローラーによる押圧力を調節するためには、押圧ばね自体を取り付け直してばね力を調節する作業を行わなければならない。従って、従動ローラーによる押圧力の調節に手間がかかる。
また、特許文献1のように、複数組の押圧機構で複数の従動ローラーを個別に押圧する構造の場合、従動ローラーによる押圧力を調節するためには、複数組の押圧機構のそれぞれに対して、個別にばね力の調節を行わなければならない。従って、従動ローラーによる押圧力の調節に手間がかかる。
また、複数組の押圧機構で複数の従動ローラーを個別に押圧する構造の場合、自動で押圧力を調節できるようにするためには、複数組の押圧機構のそれぞれに対してアクチュエータを設ける必要がある。このため、部品点数が増加してコスト高になり、且つ、装置が大型化してしまうという問題点がある。
本発明の課題は、上記の問題点に鑑みて、従動ローラーと紙送りローラーで媒体を挟み込んで搬送する媒体搬送装置およびこれを備えるプリンターにおいて、簡素な構成で、従動ローラーによる押圧力の調節を容易に行うことを可能にすることにある。
上記の課題を解決するために、本発明の媒体搬送装置は、シート状の媒体を搬送する搬送ローラーと、前記搬送ローラーとの間に前記媒体を挟持する従動ローラーと、前記従動ローラーを前記搬送ローラーに押し付けるばねと、前記ばねを支持しており、回動可能な支持部材と、前記支持部材の回動位置を調節する位置調節機構と、を有し、前記従動ローラーを前記搬送ローラーに押し付ける押圧力は、前記支持部材の回動位置に応じて変動することを特徴とする。
本発明によれば、従動ローラーを搬送ローラーに押し付けるばねを支持する支持部材が回動可能であるので、従動ローラーによる押圧力を調節するために、ばねを取り付け直してばね長を調節する作業を行う必要がなく、支持部材の回動位置(傾き)を調節するだけでよい。従って、押圧力の調節が容易であり、調節時の作業負担が少ない。また、支持部材の回動位置(傾き)を調節する機構は単純な機構にできるので、装置を簡素な構成にすることができる。
本発明において、前記従動ローラーが、前記搬送ローラーに沿って複数配置されている場合には、前記支持部材は、前記従動ローラーの数に対応する数の前記ばねを支持することが望ましい。このようにすると、様々な幅の媒体を精度良く搬送するために従動ローラーを複数に分割した構成においても、単一の部材である支持部材の回動位置の調節により、複数の従動ローラーの押圧力をまとめて調節できる。従って、簡素な構成で、複数の従動ローラーによる押圧力の調節を行う場合の作業負担が少ない。
本発明において、前記ばねは、第1のばね足が前記支持部材に固定され、第2のばね足によって前記従動ローラーを前記搬送ローラーに押し付ける捻りコイルばねであることが望ましい。このようにすれば、支持部材の傾き(回動位置)を調節することによって、従動ローラーの押圧力を調節することができる。また、第1のばね足を支持部材に固定し、第2のばね足を従動ローラーの支軸あるいは支軸に連結されたアームなどに固定すればよいので、ばねの取り付け構造が簡素である。
本発明において、前記位置調節機構は、前記ばねのばね力を変化させる方向に前記支持部材を回動させることができる。このように、ばねのばね力を変化させる方向に支持部材を回動させるという簡素な構成で、従動ローラーを搬送ローラーに押し付ける押圧力を変動させることができる。
あるいは、本発明において、前記位置調節機構は、前記支持部材に当接するカム面を有するカム部材と、前記カム部材を駆動するモーターと、を備える構成にすることもできる。このようにすると、モーターの駆動量に応じて支持部材の回動位置を調節できるので、ユーザーが外装ケース等を開けて内部の機構を手動で調節する必要がない。従って、押圧力を調節するための作業負担が少ない。また、モーターの駆動量を制御することにより、支持部材の回動位置を細かく調節でき、従動ローラーの押圧力を細かく調節できる。従って、媒体の種類に応じて、最適な押圧力で押圧できる。
この場合に、前記位置調節機構は、前記支持部材を前記カム面に向けて付勢する付勢部材を備えることが望ましい。このようにすると、支持部材の回動位置を、カム部材の位置に確実に追従させることができる。
次に、本発明のプリンターは、印刷ヘッドと、前記印刷ヘッドによる印刷位置を経由して前記媒体を搬送する上記の媒体搬送装置と、を有する。あるいは、印刷ヘッドと、前記印刷ヘッドによる印刷位置を経由して前記媒体を搬送する上記の媒体搬送装置と、前記印刷ヘッドおよび前記媒体搬送装置を制御する制御部と、を有する。このように、上記の媒体搬送機構をプリンターに適用することにより、媒体(記録紙)の厚さに応じて、従動ローラーを搬送ローラーに押し付ける押圧力を最適な値に調節できる。従って、様々な厚さの媒体(記録紙)を精度良く搬送することができる。
本発明のプリンターにおいて、前記制御部は、前記媒体の情報を取得すると、当該媒体の情報に基づいて前記モーターを駆動して、前記従動ローラーを前記搬送ローラーに押し付ける押圧力を調節するように構成することが望ましい。例えば、プリンターに印刷データを送信するプリンタードライバーの用紙設定において指定された用紙の種類等の情報を取得した場合に、設定内容に基づいて押圧力を調節することができる。このようにすると、ユーザーが媒体の厚さに応じてその都度モーターの駆動量を設定する必要がない。従って、押圧力の調節が容易である。
本発明を適用したプリンターの斜視図である。 プリンター機構部の斜視図および平面図である。 プリンターの内部構成を模式的に示す説明図である。 押圧機構の説明図である。
以下に、図面を参照して、本発明を適用したプリンターの実施の形態を説明する。
(全体構成)
図1は本発明を適用したプリンターの斜視図である。本実施の形態のプリンター1はインクジェットプリンターである。図1に示すXYZの3方向は互いに直交する方向であり、矢印の向きが+方向(正方向)、矢印の向きとは逆向きが−方向(負方向)を示す。X方向は装置幅方向であり、Y方向は装置前後方向であり、+Y方向が前方、−Y方向が後方を示す。また、Z方向は鉛直方向であり、+Z方向が上方、−Z方向が下方を示す。
プリンター1は、連続用紙2(媒体)を外装ケース3の後側に設けられた供給口4から取り込み、外装ケース3内の印刷部5(図2、図3参照)において連続用紙2に印刷を施し、外装ケース3の前側に設けられた排出口6から排出する。連続用紙2としては、紙幅方向の両端にスプロケットホール2aを備えるファンフォールド紙などが用いられる。外装ケース3の内側には、供給口4から印刷部5による印刷位置を経由して排出口6に至る搬送路8が設けられている。搬送路8は装置前後方向(Y方向)に直線状に延びている。
図2はプリンター1から外装ケース3を取り外したプリンター機構部7を示しており、図2(a)はプリンター機構部7の斜視図、図2(b)はプリンター機構部7の平面図である。また、図3はプリンターの内部構成を模式的に示す説明図である。印刷部5は、搬送路8の下側に配置されたプラテン10と、プラテン10の上方に位置するインクジェットヘッド11(印刷ヘッド)を備える。インクジェットヘッド11は、搬送路8と交差する方向(装置幅方向/X方向)に延びるキャリッジガイド軸20、21に装着されている。キャリッジ12は、一方のキャリッジガイド軸20に沿って掛け渡されたタイミングベルト22に連結されており、キャリッジモーター23の駆動力によって装置幅方向(X方向)に往復移動する。
図3に示すように、プリンター1は、搬送路8に沿って連続用紙2を搬送するための搬送機構25を備える。搬送機構25は、第1搬送機構26、第2搬送機構27、第3搬送機構28を備える。さらに、プリンター1は、搬送機構25の駆動源としての紙送りモーター29と、紙送りモーター29の駆動力を搬送機構25に伝達する駆動力伝達機構30を備える。
第1搬送機構26は、供給口4の近傍に設けられたトラクターユニットであり、搬送路8の装置幅方向(X方向)の両側に配置された一対のトラクター31を備える。各トラクター31は、トラクターピン32、トラクターベルト33、駆動スプロケット34、従動スプロケット35およびトラクター軸36を備える。一対のトラクター31の駆動スプロケット34は、いずれもトラクター軸36に連結されているので、一対のトラクター31は同期して駆動される。
第2搬送機構27は、第1搬送機構26とインクジェットヘッド11の間に配置されている。第2搬送機構27は、装置幅方向(X方向)に延びる紙送りローラー40(搬送ローラー)および押さえローラー41を備える。押さえローラー41は、後述する押圧機構60により下方に向けて付勢されており、搬送路8を搬送される連続用紙2を上方(+Z方向)から紙送りローラー40に押し付ける。また、第3搬送機構28は、インクジェットヘッド11と排出口6の間に配置されている。第3搬送機構28は、装置幅方向(X方向)に延びる排出ローラー42および押さえローラー43を備える。押さえローラー43は、搬送路8を搬送される連続用紙2を上方(+Z方向)から排出ローラー42に押し付ける。
駆動力伝達機構30は、紙送りモーター29の回転を紙送りローラー40に伝達するローラー側伝達機構45と、紙送りモーター29の回転を駆動側のトラクター軸36に伝達するトラクター側伝達機構46を備える。また、駆動力伝達機構30は歯車列47を備える。歯車列47は、第3搬送機構28の排出ローラー42を第2搬送機構27の紙送りローラー40と同期させて同一方向に同一搬送速度で回転させる。
連続用紙2は、そのスプロケットホール2aにトラクターピン32が挿入された状態となるように第1搬送機構26にセットされる。この状態で、紙送りモーター29が駆動されると、紙送りモーター29の駆動力によって駆動スプロケット34が駆動され、トラクターベルト33が回転する。これにより、第1搬送機構26はトラクターピン32を順次にスプロケットホール2aに係合させて連続用紙2を搬送路8へと送り込む。また、紙送りモーター29の駆動力によって紙送りローラー40が駆動されるので、第1搬送機構26によって連続用紙2が搬送路8に送り込まれる。また、第2搬送機構27は、搬送路8に送り込まれる連続用紙2を第1搬送機構26と同期して搬送する。インクジェットヘッド11は、第1搬送機構26、第2搬送機構27、第3搬送機構28による紙送り動作に連動して、連続用紙2にインクを吐出することにより、連続用紙2への印刷を行う。
図2に示すように、プリンター機構部7は板金製のプリンター本体フレームを備え、このプリンター本体フレームに各構成部品が組み付けられる。プリンター本体フレームは、ベースフレーム51と、ベースフレーム51における装置幅方向(X方向)の両側の部位から垂直に起立するサイドフレーム52、53と、サイドフレーム52、53の間に掛け渡されたフロントフレーム54およびリアフレーム55を備える。キャリッジガイド軸20、21は、フロントフレーム54とリアフレーム55の間に配置され、サイドフレーム52、53の間に掛け渡される。
(押圧機構)
図3に示すように、第2搬送機構27(媒体搬送装置)は、紙送りローラー40(搬送ローラー)に対して押さえローラー41を押し付けるための押圧機構60を備える。紙送りローラー40は、搬送路8の幅よりも長い単一のローラーであり、上述したサイドフレーム52、53の間に回転可能に掛け渡される。一方、押さえローラー41は、図2(b)に示すように、装置幅方向(X方向)に配列される複数の分割ローラー41a(従動ローラー)によって構成されている。分割ローラー41aは、紙送りローラー40の上方(+Z方向)で、搬送路8の幅全体をカバーする領域に一定ピッチで並んでいる。複数の分割ローラー41aのそれぞれは、上下に揺動するアーム61(図4参照)の先端に回転可能に取り付けられる。
図4は、押圧機構60の説明図であり、図4(a)は押圧機構60を模式的に示す正面図(+Y方向から見た図)である。また、図4(b)、(c)は押圧機構60の動作説明図であり、図4(b)は押圧力が最も大きい状態、図4(c)は押圧力を低減させた状態を示す。押圧機構60は、一端側に分割ローラー41aが取り付けられたアーム61と、アーム61の他端側で鉛直方向(Z方向)に起立する支持フレーム62と、支持フレーム62に取り付けられた捻りコイルばね63(ばね)と、支持フレーム62の上端部に当接可能な位置に配置された回転カム64と、支持フレーム62の上端部を回転カム64の側に付勢する圧縮コイルばね65と、回転カム64を回転させる押圧モーター66等を備える。
支持フレーム62は、搬送路8の幅全体をカバーする領域で装置幅方向(X方向)に延在する。図4(a)に示すように、アーム61は、支持フレーム62の下側(−Z方向)において、分割ローラー41aが配列されている範囲で複数本並んでいる。本形態では、1本のアーム61によって2つの分割ローラー41aが回転可能に支持される。各アーム61は装置前後方向(Y方向)に延びており、+Y方向に位置する先端部に分割ローラー41aが回転可能に取り付けられる。各アーム61は、−Y方向の端部に設けられた支軸61aを中心として上下に回動可能である。アーム61を下方(−Z方向)に押圧すると、分割ローラー41aが紙送りローラー40に押し付けられる。
支持フレーム62は、その下端近傍に設けられた支軸67と、支軸67によって装置前後方向(Y方向)に回動可能に支持される上フレーム68(支持部材)を備える。上フレーム68は支軸67から上方(+Z方向)に延びている。上フレーム68の上端部と、その後方(−Y方向)に配置されたプリンター本体フレームの一部との間には、圧縮コイルばね65が圧縮状態で配置されている。圧縮コイルばね65は、上フレーム68を前方(+Y方向)へ回動させる方向の付勢力を加える。
上フレーム68は板金製であり、その支軸67寄りの位置から前方(+Y方向)に突出するフック状のばね支持部68aと、ばね支持部68aよりも上方(+Z方向)に形成された開口部68bと、ばね支持部68aよりも上方で開口部68bの縁から後方(−Y方向)に突出するばね固定部68cと、ばね支持部68aの下側で支軸67の上下に形成された切り欠き部68d、68eを備える。
図4(a)に示すように、上フレーム68の前面には、アーム61の配列ピッチと同一ピッチで複数のばね支持部68aが装置幅方向(X方向)に並んでいる。複数のばね支持部68aのそれぞれは、アーム61によって支持される2つの分割ローラー41aの間に対応する位置に配置されている。開口部68bは、ばね支持部68aの装置幅方向(X方向)の両側にそれぞれ、1つずつ形成されている。ばね支持部68aの上方で隣り合う2つの開口部68bの間には、これら2つの開口部68bを仕切る縦板部が設けられ、この縦板部(開口部68bの縁)から後方(−Y方向)にばね固定部68cが突出する。
捻りコイルばね63は、線材をコイル状に巻いたコイル部63aと、コイル部63aの一方の端部から延びる第1のばね足63bと、コイル部63aの他方の端部から延びる第2のばね足63cを備える。捻りコイルばね63は、ばね支持部68aの下側にコイル部63aが収容され、コイル部63aに支軸67を通した状態に装着される。コイル部63aは、支軸67の上方で切り欠き部68dを通り、支軸67の下方で切り欠き部68eを通るように配置される。第1のばね足63bは、支軸67の後方(−Y方向)へ取り出され、上フレーム68に沿って上方(+Z方向)に延ばした姿勢で配置され、その先端部はばね固定部68cに固定される。第2のばね足63cは、支軸67の前方(+Y方向)へ取り出され、アーム61の上方で前方に延びるように配置される。第2のばね足63cはアーム61に固定されておらず、アーム61の上面に載っている。なお、第2のばね足63cで押圧する箇所は、アーム61でなく分割ローラー41aの回転軸や、回転軸を回転可能に支持する軸受部であってもよい。
捻りコイルばね63は、第1のばね足63bと第2のばね足63cがなす角度が、両ばね足が固定されていない自由な状態での角度よりも小さくなるように装着されている。第1のばね足63bは上フレーム68に沿って上下に延びる位置で固定されているので、アーム61の上面に載っている第2のばね足63cが、第1のばね足63bから離れる方向(下方)に回動する方向のばね力が生じる。その結果、第2のばね足63cがアーム61を下向き(−Z方向)に押圧するので、アーム61の先端に取り付けられた分割ローラー41aが紙送りローラー40に押し付けられる。
分割ローラー41aが紙送りローラー40を押圧する押圧力は、捻りコイルばね63が備える、第1のばね足63bと第2のばね足63cのなす角度に対応する大きさとなる。本形態では、第1のばね足63bを固定した上フレーム68が装置前後方向(Y方向)に回動可能であるため、上フレーム68の傾きすなわち回動位置を調節することで、第1のばね足63bと第2のばね足63cのなす角度を調節可能である。つまり、上フレーム68の回動位置を調節することで、分割ローラー41aが紙送りローラー40を押圧する押圧力を調節できる。
(上フレームの回動位置を調節する機構)
本形態では、上フレーム68の回動位置を調節するための位置調節機構として、回転カム64(カム部材)と、圧縮コイルばね65と、押圧モーター66(モーター)等を用いる。回転カム64は、上フレーム68の上端部の前方(+Y方向)に配置され、装置幅方向(X方向)に延びる回転軸64aに固定されている。回転軸64aは、図示しないプリンター本体フレームの一部(例えば、サイドフレーム52あるいはサイドフレーム53)によって回転可能に支持される。回転軸64aには、押圧モーター66の出力軸が減速機構を介して連結される。従って、押圧モーター66の回転に基づき、回転カム64を回転させることが可能である。
回転カム64の外周面には、回転カム64の回転中心Pからの距離が周方向の位置によって異なるカム面64bが形成されている。上述したように、上フレーム68は、圧縮コイルばね65によって前方(+Y方向)に回動する方向に押圧されているので、上フレーム68の上端部がカム面64bに後方(−Y方向)から押し付けられる。このため、上フレーム68の回動位置は、回転カム64の回転位置に応じて変化することになる。
図4(b)は、回転カム64が第1カム位置64Aにある状態を示す。第1カム位置64Aでは、回転中心Pからの距離が最も小さいカム面64bの部分が上フレーム68に当接し、上フレーム68は鉛直方向(Z方向)に起立した姿勢になっている。この位置が、上フレーム68の第1回動位置68Aである。この状態から、押圧モーター66を駆動して回転カム64を回転させると、カム面64bが上フレーム68の上端部を後方に押圧移動させてゆく。そして、回転カム64は、図4(c)に示す第2カム位置64Bに到達する。第2カム位置64Bでは、回転中心Pからの距離が最も大きいカム面64bの部分が上フレーム68に当接し、上フレーム68は後方に所定角度傾いた姿勢となる。この位置が、上フレーム68の第2回動位置68Bである。この状態から、さらに押圧モーター66を駆動させると、回転カム64が第1カム位置64Aに戻り、上フレーム68は第1回動位置68Aに戻る。
このように、回転カム64、圧縮コイルばね65、押圧モーター66等による位置調節機構は、押圧モーター66の駆動力により、第1回動位置68Aと第2回動位置68Bの間で上フレーム68を移動させることができる。そして、上フレーム68が、回動可能範囲の一端である第1回動位置68Aに位置している状態では、第1のばね足63bと第2のばね足63cのなす角度が、本形態の位置調節機構で調節可能な範囲内で最も小さい角度となる。従って、この状態で、捻りコイルばね63のばね力が最も大きく、分割ローラー41aが紙送りローラー40を押圧する押圧力が最も大きい。一方、上フレーム68が、回動可能範囲の他端である第2回動位置68Bに位置している状態では、第1のばね足63bと第2のばね足63cのなす角度が、本形態の位置調節機構で調節可能な範囲内で最も大きい。従って、この状態で、捻りコイルばね63のばね力が最も小さく、分割ローラー41aが紙送りローラー40を押圧する押圧力が最も小さくなる。
(押圧機構の制御)
図3に示すように、プリンター1は、インクジェットヘッド11、キャリッジモーター23、紙送りモーター29、および押圧モーター66等を制御する制御部70を備える。制御部70は、上位装置80と通信可能な通信部(図示省略)を備えており、上位装置80から印刷データを受信すると、この印刷データに基づいてプリンター1の各部を制御して、連続用紙2を搬送して印刷を施す。ここで、制御部70は、連続用紙2の紙厚等に応じて押圧機構60を制御して、分割ローラー41aによる押圧力を最適な値にするために、以下のような制御を行う。
制御部70は、上位装置80で動作するプリンタードライバーの用紙設定画面で、印刷対象の用紙についての設定がなされると、その情報を取得して、自動で押圧機構60を制御する。例えば、連続用紙2の紙厚が、印刷可能な範囲で最も大きいという設定がなされたときは、その情報に基づき、回転カム64を第1カム位置64Aに移動させるように押圧モーター66を駆動する。これにより、上フレーム68が第1回動位置68Aに移動して、分割ローラー41aが紙送りローラー40を押圧する押圧力が最も大きくなる。また、連続用紙2の紙厚が印刷可能な範囲で最も小さいという設定がなされたときは、その情報に基づき、回転カム64を第2カム位置64Bに移動させるように押圧モーター66を駆動する。これにより、上フレーム68が第2回動位置68Bに移動して、分割ローラー41aが紙送りローラー40を押圧する押圧力が最も小さくなる。このように、制御部70は、プリンタードライバーの用紙設定画面で用紙についての設定が行われたことに基づき、自動で押圧機構60を制御して、分割ローラー41aの押圧力を最適な押圧力に調節できる。
なお、プリンター1に設けたタッチパネルなどの操作部で用紙の設定を行い、この設定情報を制御部70が取得して、押圧機構60による押圧力を調節してもよい。あるいは、プリンター1の操作部で、押圧機構60による押圧力の増減値を入力し、これに基づいて押圧機構60による押圧力を調節してもよい。
(本形態の主な作用効果)
以上のように、本形態のプリンター1が備える第2搬送機構27は、連続用紙2を搬送する紙送りローラー40と、紙送りローラー40との間に連続用紙2を挟持する押さえローラー41を構成する分割ローラー41aと、分割ローラー41aを紙送りローラー40に押し付ける押圧機構60を備える。押圧機構60は、捻りコイルばね63と、捻りコイルばね63を支持しており、捻りコイルばね63のばね力を増減する方向(本形態では、+Y方向および−Y方向)に回動可能な上フレーム68と、上フレーム68の回動位置を調節する位置調節機構としての回転カム64、圧縮コイルばね65、および押圧モーター66等を有する。分割ローラー41aを紙送りローラー4に押し付ける押圧力は、上フレーム68の回動位置に応じて変動する。
このように、本形態は、分割ローラー41aを紙送りローラー40に押し付ける捻りコイルばね63を支持する上フレーム68が回動可能であるので、分割ローラー41aによる押圧力を調節するために、ばね自体を取り付け直してばね力を調節する作業を行う必要がなく、上フレーム68の回動位置を調節するだけでよい。従って、様々な厚さの媒体(記録紙)を精度良く搬送するための押圧力の調節が容易であり、調節時の作業負担が少ない。また、上フレーム68の回動位置(傾き)を調節する機構は単純な機構にすることができるので、第2搬送機構27を簡素な構成にすることができる。
また、本形態は、押さえローラー41を構成する複数の分割ローラー41aを2個ずつ、捻りコイルばね63で付勢する構造であるが、複数の捻りコイルばね63を、単一の部材である上フレーム68によって支持する。従って、複数の捻りコイルばね63のばね力をまとめて調節できる。よって、分割ローラー41aを用いることにより、様々な幅の媒体を精度良く搬送できる構造でありながら、分割ローラー41aによる押圧力を最適にするための調節作業の作業負担が少ない。
また、本形態は、分割ローラー41aを付勢するばねとして捻りコイルばね63を用いているので、上フレーム68とアーム61との間にばねを取り付けるための取付構造が簡素である。また、上フレーム68の回動位置を調節することにより、捻りコイルばね63のばね力を調節できる。
また、本形態は、回転カム64、圧縮コイルばね65、押圧モーター66等による位置調節機構を備えているので、押圧モーター66の駆動量に応じて上フレーム68の回動位置を調節でき、ユーザーが外装ケース3を開けて内部の機構を手動で調節する必要がない。また、押圧モーター66の駆動量を制御部70で制御することにより、上フレーム68の回動位置を精密に調節でき、分割ローラー41aの押圧力を精密に調節できる。従って、用紙の種類に応じて、最適な押圧力で押圧できる。
また、本形態は、プリンター1に印刷データを送信するプリンタードライバーの用紙設定において指定された用紙の情報を取得した場合に、設定内容に基づいて押圧モーター66の駆動量を決定し、押圧力を調節することができる。このようにすると、ユーザーが用紙の厚さに応じてその都度押圧モーター66の駆動量を設定する必要がない。従って、ユーザーが押圧モーター66の駆動量を設定しなくても、常に最適な押圧力で押圧できる。
(他の実施形態)
(1)上記形態は、押圧モーター66の駆動力で回転カム64を回転させて上フレーム68の回動位置を変更しているが、このようなアクチュエータによる位置調節機構に代えて、手動で上フレーム68の回動位置を調節する位置調節機構を設けてもよい。例えば、つまみネジを回転させて上フレーム68の回動位置を調節する機構を設けることができる。このようにすると、アクチュエータやカム機構を設ける必要がないので、より簡素で省スペースな構成にすることができる。
(2)上記形態は、回転カム64を用いて上フレーム68の回動位置を変更しているが、他の位置調節機構を用いても良い。例えば、上フレーム68を回動可能に支持する支軸67に代えて、上フレーム68と一体に回転する回転軸を設け、この回転軸をアクチュエータで回転させる構造にしてもよい。
(3)上記形態は、捻りコイルばね63のばね力で分割ローラー41aを押圧するものであったが、板ばねや圧縮コイルばねなどを用いることも可能である。
(4)上記形態は、複数の分割ローラー41aで押さえローラー41を構成し、複数の分割ローラー41aを2つずつ、1つの捻りコイルばね63のばね力で押圧する構成であったが、1つの捻りコイルばね63で1つの分割ローラー41aを押圧する構造にしてもよい。また、押さえローラー41を分割ローラー41aでなく単一の長いローラーで構成し、この押さえローラー41を上記形態の押圧機構60で紙送りローラー40に押し付ける構造にしてもよい。
(5)上記形態は、第1搬送機構26、第2搬送機構27、第3搬送機構28を備えるプリンター1に本発明を適用したものであったが、本発明は、第1搬送機構26を備えていないプリンターにも適用できる。また、印刷ヘッドとしてインクジェットヘッド以外のものを用いるプリンターや、スキャナー等の印刷以外の処理を行う装置の媒体搬送装置にも適用できる。
1…プリンター、2…連続用紙(媒体)、2a…スプロケットホール、3…外装ケース、4…供給口、5…印刷部、6…排出口、7…プリンター機構部、8…搬送路、10…プラテン、11…インクジェットヘッド、12…キャリッジ、20、21…キャリッジガイド軸、22…タイミングベルト、23…キャリッジモーター、25…搬送機構、26…第1搬送機構、27…第2搬送機構(媒体搬送装置)、28…第3搬送機構、29…紙送りモーター、30…駆動力伝達機構、31…トラクター、32…トラクターピン、33…トラクターベルト、34…駆動スプロケット、35…従動スプロケット、36…トラクター軸、40…紙送りローラー(搬送ローラー)、41…押さえローラー、41a…分割ローラー(従動ローラー)、42…排出ローラー、43…押さえローラー、45…ローラー側伝達機構、46…トラクター側伝達機構、47…歯車列、51…ベースフレーム、52、53…サイドフレーム、54…フロントフレーム、55…リアフレーム、60…押圧機構、61…アーム、61a…支軸、62…支持フレーム、63…捻りコイルばね(ばね)、63a…コイル部、63b…第1のばね足、63c…第2のばね足、64…回転カム(カム部材/位置調節機構)、64A…第1カム位置、64B…第2カム位置、64a…回転軸、64b…カム面、65…圧縮コイルばね(付勢部材/位置調節機構)、66…押圧モーター(モーター/位置調節機構)、67…支軸、68…上フレーム(支持部材)、68A…第1回動位置、68B…第2回動位置、68a…ばね支持部、68b…開口部、68c…ばね固定部、68d、68e…切り欠き部、70…制御部、80…上位装置、P…回転中心

Claims (9)

  1. シート状の媒体を搬送する搬送ローラーと、
    前記搬送ローラーとの間に前記媒体を挟持する従動ローラーと、
    前記従動ローラーを前記搬送ローラーに押し付けるばねと、
    前記ばねを支持しており、回動可能な支持部材と、
    前記支持部材の回動位置を調節する位置調節機構と、を有し、
    前記従動ローラーを前記搬送ローラーに押し付ける押圧力は、前記支持部材の回動位置に応じて変動することを特徴とする媒体搬送装置。
  2. 前記従動ローラーは、前記搬送ローラーに沿って複数配置され、
    前記支持部材は、前記従動ローラーの数に対応する数の前記ばねを支持することを特徴とする請求項1に記載の媒体搬送装置。
  3. 前記ばねは、第1のばね足が前記支持部材に固定され、第2のばね足によって前記従動ローラーを前記搬送ローラーに押し付ける捻りコイルばねであることを特徴とする請求項1または2に記載の媒体搬送装置。
  4. 前記位置調節機構は、前記ばねのばね力を変化させる方向に前記支持部材を回動させることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかの項に記載の媒体搬送装置。
  5. 前記位置調節機構は、前記支持部材に当接するカム面を有するカム部材と、前記カム部材を駆動するモーターと、を備えることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかの項に記載の媒体搬送装置。
  6. 前記位置調節機構は、前記支持部材を前記カム面に向けて付勢する付勢部材を備えることを特徴とする請求項5に記載の媒体搬送装置。
  7. 印刷ヘッドと、
    前記印刷ヘッドによる印刷位置を経由して前記媒体を搬送する請求項1ないし4のいずれかの項に記載の媒体搬送装置と、を有することを特徴とするプリンター。
  8. 印刷ヘッドと、
    前記印刷ヘッドによる印刷位置を経由して前記媒体を搬送する請求項5または6に記載の媒体搬送装置と、
    前記印刷ヘッドおよび前記媒体搬送装置を制御する制御部と、を有することを特徴とするプリンター。
  9. 前記制御部は、前記媒体の情報を取得すると、当該媒体の情報に基づいて前記モーターを駆動して、前記従動ローラーを前記搬送ローラーに押し付ける押圧力を調節することを特徴とする請求項8に記載のプリンター。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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