JP2016169072A - エレベータの警報装置およびエレベータの警報報知方法 - Google Patents

エレベータの警報装置およびエレベータの警報報知方法 Download PDF

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Abstract

【課題】かご内に一度に積載できる重量を超えるおそれのある荷物の搬入を未然に防ぐ。
【解決手段】エレベータのかご戸の戸開閉領域を撮影する映像撮影部(9)から送られてくる映像を基に時系列画像を生成して画像処理を施すことで、乗場側から戸開閉領域に侵入してくる動物体の大きさおよび輪郭を推定する映像解析部(21)と、映像解析部による推定結果に基づいて、動物体が超過重量物体に当たるか否かを判定し、動物体が超過重量物体に当たると判定した場合には、警報器を介して利用者に警報報知を行う判定部(22)とを備え、映像解析部は、時系列画像をあらかじめ設定したサイズのブロックに分割し、ブロック毎に求めた動きベクトルの類似度から動物体の大きさおよび輪郭を推定する。
【選択図】図3

Description

本発明は、利用者によって、かご内に一度に積載できる重量を超えるおそれのある重量物がエレベータのかご内に搬入されようとした際に、積載重量オーバーであることを報知するエレベータの警報装置およびエレベータの警報報知方法に関するものである。
一般的に、エレベータには、かご内に積載できる総重量とは別に、一度に積載できる重量について制限が設けられている。しかしながら、利用者が、この制限を知らずに、例えば、フォークリフトなどの重量物をかごに乗せてしまい、エレベータ装置が故障してしまうという問題があった。この問題は、特に、工事現場にて、管理が行き届かず、発生するケースが多い。
動画像内の動物体を検出する従来方法としては、背景差分法、あるいはフレーム間差分法といった手法がよく知られている。
また、小さな荷物の搬入を目的として、一度に積載できる重量を超える荷物をかごに乗せることを未然に防止する従来技術がある(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1は、荷物の積載を行う出し入れ口に設置された出し入れ口荷受台が、荷重に応じた量沈み込むことで、荷物の荷重を測定している。このような構成を備えることで、かご内に荷物を積載する前に、荷物の重量を検出し、重量オーバーであれば、スピーカから警告を発生することを可能としている。
特開平8−12216号公報 特開2011−173707号公報
しかしながら、従来技術には、以下のような問題がある。
特許文献1に開示された技術は、小荷物専用であり、人が乗るエレベータを対象としていない。そして、この特許文献1の技術を、人が乗るような一般のエレベータに適用しようとした場合には、乗場床が沈み込むことになる。この結果、乗場床とかご床との間に段差ができてしまい、利用者が乗り降りする際に支障を来すおそれがある。
本発明は、前記のような課題を解決するためになされたものであり、一般のエレベータにおいて、利用者の乗り降りに支障を来すことなく、かご内に一度に積載できる重量を超えるおそれのある荷物の搬入を、未然に防ぐことのできるエレベータの警報装置およびエレベータの警報報知方法を得ることを目的とする。
本発明によるエレベータの警報装置は、エレベータのかご戸の戸開閉領域を撮影する映像撮影部から送られてくる映像を基に時系列画像を生成して画像処理を施すことで、乗場側から戸開閉領域に侵入してくる動物体の大きさおよび輪郭を推定する映像解析部と、映像解析部による推定結果に基づいて、動物体がかご内に一度に積載できる重量を超えた超過重量物体に当たるか否かを判定し、動物体が超過重量物体に当たると判定した場合には、警報器を介して利用者に警報報知を行う判定部とを備え、映像解析部は、時系列画像をあらかじめ設定したサイズのブロックに分割し、ブロック毎に求めた動きベクトルの類似度から動物体の大きさおよび輪郭を推定するものである。
また、本発明によるエレベータの警報報知方法は、本発明のエレベータの警報装置で実行されるエレベータの警報報知方法であって、映像解析部において、かご戸が全開となった以降に映像撮影部から送られてくる映像を基に、戸開閉領域の部分を抽出した時系列第1画像を生成する抽出ステップと、時系列第1画像における戸開閉領域を、あらかじめ設定したサイズのブロックに分割することで、分割処理が施された時系列第2画像を生成する分割ステップと、時系列第2画像から、それぞれのブロックごとに、ブロックそれぞれの輝度の差分の累積値を算出し、算出した累積値があらかじめ設定された閾値以上であるブロックについて動きベクトルを算出し、動きベクトルを有するブロックの分布をベクトル分布情報として生成する第1算出ステップと、ベクトル分布情報を基に、それぞれのブロックにおける動きベクトルの類似度を類似度情報として生成する第2算出ステップと、類似度情報を基に、あらかじめ設定された基準類似度を超える類似度を有するブロックを、類似の動きベクトルを有するブロックとしてグループ化することで、動物体の大きさおよび輪郭を推定するためのグループ情報を生成するグループ化ステップと、グループ情報を基に、同一グループに含まれているブロック数をカウントし、ブロック数情報を生成する計測ステップと、グループ情報を基に、同一グループに含まれているブロックの位置のばらつき値を生成する第3算出ステップとを有し、判定部において、ブロック数情報が第1判定値を超えており、かつ、ばらつき値が第2判定値を超えている場合には、動物体が超過重量物体に当たると判定し、警報報知を行う報知判定ステップを有するものである。
本発明によれば、かご内から戸開閉領域を撮像して得られる一連の時系列画像について、戸開閉領域を所望のサイズのブロックに分割し、ブロック間で類似する動きベクトルを抽出してグループ化し、同一グループに含まれるブロック数およびブロック位置のばらつき値を算出することで、動物体の大きさおよび輪郭を高精度に推定できる構成を備えている。この結果、一般のエレベータにおいて、利用者の乗り降りに支障を来すことなく、かご内に一度に積載できる重量を超えるおそれのある荷物の搬入を、未然に防ぐことのできるエレベータの警報装置、およびエレベータの警報報知方法を得ることができる。
本発明の実施の形態1におけるエレベータの警報装置が適用されるエレベータシステムの全体図である。 本発明の実施の形態1において、エレベータの乗場からかご内に向かって動物体が乗せられようとしている状態を示す模式図である。 本発明の実施の形態1における警報装置の機能ブロック図である。 本発明の実施の形態1において、記憶部に記憶される戸開閉領域の一例を示す模式図である。 本発明の実施の形態1において、抽出部によって抽出された戸開閉領域部分の画像の一例を示す模式図である。 本発明の実施の形態1において、時系列第1画像の1枚の画像を、分割部により所望のサイズに分割した状態を示す模式図である。 本発明の実施の形態1における第1算出部によって算出された動きベクトルの一例を示す模式図である。 本発明の実施の形態1において、グループ化部によりグループ化された動きベクトルを示す模式図である。 本発明の実施の形態1における警報装置による警報処理の一連の流れをまとめたフローチャートである。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1におけるエレベータの警報装置が適用されるエレベータシステムの全体図である。また、図2は、本発明の実施の形態1において、エレベータの乗場からかご内に向かって動物体が乗せられようとしている状態を示す模式図である。
図1に示すように、昇降路1内には、かご2および釣合錘3が設けられている。また、昇降路1の上部に設けられた機械室4には、巻上機5が設けられている。
かご2および釣合錘3は、巻上機5に巻回された主索6により、昇降路1内に吊り下げられている。そして、かご2および釣合錘3は、巻上機5の駆動により、昇降路1内を反対方向に昇降される。
巻上機5は、機械室4に設置されたエレベータ制御装置7により駆動される。エレベータ制御装置7は、巻上機5の駆動を制御することで、かご2および釣合錘3の運転を制御している。
また、昇降路1には、複数の停止階である乗場8が設けられている。それぞれの乗場8には、昇降路1内を昇降しているかご2に出入する乗場出入口を開閉する個別の乗場戸8aが設けられている。
一方、かご2には、利用者が、乗場8とかご2内との出入りを可能にするかご出入口を開閉するかご戸2aが設けられている。乗場戸8aは、かご戸2aと係合することにより、かご戸2aと連動して開閉動作される。
また、かご2内には、かご戸2aを含むかご2内の様子を撮影する映像撮影部9が設けられている。映像撮影部9としては、例えば、かご戸2aを含むかご2内の様子を動画撮影できるカメラが用いられている。以下、映像撮影部9をカメラ9として説明する。
さらに、かご2内には、かご2内および乗場8の利用者に向けて警報を報知する警報器10が設けられている。そして、図2に示すように、カメラ9および警報器10は、かご2上に設けられた警報装置20に接続されている。
図示していないが、警報装置20は、エレベータ制御装置7に接続されている。なお、本実施の形態1では、警報装置20をかご2上に設けているが、警報装置20は、エレベータ制御装置7の構成の1つとして、エレベータ制御装置7内に設けられていてもよい。
ここで、エレベータ制御装置7および警報装置20としては、CPU、ROM、RAM、および信号変換装置を有するエレベータ制御コンピュータが用いられている。エレベータ制御装置7および警報装置20の動作は、エレベータ制御コンピュータのプロセッサがメモリに記憶されたプログラムを実行することにより実行される。なお、エレベータ制御装置7および警報装置20は、複数のプロセッサおよび複数のメモリが連携して実行する構成としてもよい。
本実施の形態1におけるエレベータの警報装置は、カメラ9、警報器10、および警報装置20を主要な要素として構成されている。そして、警報装置20は、カメラ9からの一連の時系列画像に基づいて、警報処理を行い、必要に応じて、警報器10を介して警報を行うこととなる。
より具体的には、警報装置20は、以下のような警報処理を行うこととなる。
・乗場8からかご内に搬入されようとしている荷物が、設計時にあらかじめ設定された、一度にかご2内に積載できる重量を超えるおそれがあるか否かを、時系列画像から算出した動きベクトルに基づいて判断する。
・警報装置20は、荷物が重量オーバーであると判断した場合には、警報器10を介して、乗場8の利用者に対して、重量オーバーのおそれがあることを報知する。
そこで、本実施の形態1における具体的な警報処理について、警報装置20内の機能ブロック図を用いて説明する。図3は、本発明の実施の形態1における警報装置20の機能ブロック図である。なお、図3においては、警報装置20と接続されているエレベータ制御装置7、カメラ9、および警報器10も合わせて図示されている。
図3に示すように、本実施の形態1における警報装置20は、カメラ9から取得した映像を解析する映像解析部21と、映像解析部21が解析した情報を基に、利用者に警報を行うか否かを判定する判定部22と、記憶部23と、を有して構成されている。
さらに、映像解析部21は、抽出部211、分割部212、第1算出部213、第2算出部214、グループ化部215、計測部216、および第3算出部217を有して構成されている。
映像解析部21内の抽出部211は、搬入される荷物がない状態において、カメラ9からあらかじめ取得した画像に対して画像処理を施すことで、かご2のかご戸2aの開閉領域に相当する戸開閉領域を検出し、記憶部23に記憶させる。すなわち、記憶部23には、戸開閉領域の位置を特定するための基準画像があらかじめ記憶されることになる。
図4は、本発明の実施の形態1において、記憶部23に記憶される戸開閉領域の一例を示す模式図である。本実施の形態1では、図4に示す塗りつぶされた部分の領域が、かご戸2aの戸開閉領域として記憶部23に記憶されている。
図4に示す戸開閉領域は、カメラ9が撮影した画像に対して、抽出部211による画像処理によって抽出された領域である。そして、このような戸開閉領域の抽出方法としては、特に限定されないが、例えば、特許文献2に記載されている従来の抽出方法を適用することができる。
次に、抽出部211は、エレベータ制御装置7から、かご戸2aの戸開情報を受信すると、映像解析動作を開始する。そして、抽出部211は、カメラ9を介して取得した画像の中から、記憶部23に記憶されている戸開閉領域の画像を抽出することで、戸開閉領域部分の画像を抽出する。抽出部211は、例えば、カメラ9から取得される時系列の静止画像のそれぞれについて、順次、戸開閉領域部分の画像を抽出することができる。
図5は、本発明の実施の形態1において、抽出部211によって抽出された戸開閉領域部分の画像の一例を示す模式図である。抽出部211は、エレベータ制御装置7からの戸開情報を受信することでかご戸2aが完全に開いた状態になったことを検出すると、戸開閉領域部分の画像を所望の時間間隔で抽出することで時系列第1画像を生成し、順次、分割部212に送る。
ここで、所望の時間間隔とは、図2および図5に示すような乗場8にある動物体11について、かご2内に乗る前に、重量オーバーのおそれがあるか否かを判断するために用いられる動きベクトルを生成するのに適した時系列第1画像が取得できる時間間隔として、あらかじめ設定されている。
分割部212は、抽出部211から順次送られてくる時系列第1画像を、鉛直方向および水平方向について、それぞれあらかじめ設定された所望のサイズに分割する。図6は、本発明の実施の形態1において、時系列第1画像の1枚の画像を、分割部212により所望のサイズに分割した状態を示す模式図である。
ここで、鉛直方向は、図6の矢印A方向に一致しており、水平方向は、図6の矢印B方向に一致している。そして、戸開閉領域は、鉛直方向と垂直方向のそれぞれについて、設計時にあらかじめ決められた所望のサイズによって分割されることとなる。
従って、図6に示すように、分割部212は、抽出部211によって抽出された戸開閉領域部分の画像を、所望のサイズのブロックに分割することができる。分割部212は、時系列第1画像のそれぞれについて分割処理を施すことで得られた時系列第2画像を、順次、第1算出部213に送る。
第1算出部213は、時系列第2画像に基づいて、各ブロックの動きベクトルを算出する演算部である。第1算出部213は、分割部212から少なくとも2枚以上の画像として時系列第2画像を受信すると、それらの画像から、各ブロックの動きベクトルを算出する。
第1算出部213は、時系列第2画像のそれぞれのブロックごとに、ブロックそれぞれの輝度の差分の累積値を算出し、算出した累積値があらかじめ設定された閾値以上である場合に、そのブロックの動きベクトルを算出する。
より、具体的な各ブロックにおける動きベクトルの算出方法としては、例えば、ブロックマッチング方式を用い、下式(1)のfを最小化する(Vx,Vy)を算出する方法が挙げられる。
Figure 2016169072
なお、上式(1)において、fは評価値、Vxは水平方向ベクトル、Vyは鉛直方向ベクトル、Yは輝度値、tは時間、NXは水平方向ブロック分割数、NYは鉛直方向ブロック分割数、をそれぞれ示している。
図7は、本発明の実施の形態1における第1算出部213によって算出された動きベクトルの一例を示す模式図である。第1算出部213は、動きベクトルを有するブロックの分布を、ベクトル分布情報として生成し、第2算出部214に送信する。
第2算出部214は、ベクトル分布情報を基に、第1算出部で算出されたそれぞれの動きベクトルの類似度を算出する。第2算出部214による類似度の算出方法としては、例えば、コサイン類似度を求める方法が挙げられる。コサイン類似度は、ベクトル同士のなす角度の近さを指標値として求めており、指標値が1に近い程、類似度が高いことになる。第2算出部214は、算出した類似度を、類似度情報として、グループ化部215に送信する。
グループ化部215は、受信した類似度情報のうち、あらかじめ設定された基準類似度を超えるブロックを、類似の動きベクトルを有するブロックとして同一グループにグループ化する。
図8は、本発明の実施の形態1において、グループ化部215によりグループ化された動きベクトルを示す模式図である。図8に示すように、グループ化部215は、破線で囲まれた部分を同一グループとして判定する。従って、グループ化部215は、かご2内に乗ってくる動物体11の輪郭を割り出していることになる。グループ化部215は、グループ化した同一グループの情報を、グループ情報として計測部216に送る。
換言すると、グループ化部215によるグルーピング処理によりグループ情報を生成することで、1つの動物体11の輪郭を、他の移動物体や静止物体と区別して、抽出することができる。
なお、グループ化部215は、生成したグループ情報を、記憶部23に記憶させる。従って、記憶部23は、グループ情報も記憶する。このグループ情報は、警報装置20がエレベータ制御装置7から戸閉情報を受信すると、記憶部23から消去される。
計測部216は、グループ情報を基に、同一グループに含まれるブロック数をカウントする。計測部216は、計測した同一グループ毎のブロック数の情報を、ブロック数情報として判定部22に送る。
判定部22は、ブロック数情報を基に、同一グループのブロック数が、あらかじめ設定された第1判定値を超えたか否かを判断する。判定部22は、同一グループのブロック数が、第1判定値を超えていない場合には、巨大な動物体11は検出されなかったと判断して、一連処理を終了する。
一方、判定部22は、同一グループのブロック数が、第1判定値と超えていた場合には、巨大な動物体11であるか否かを判定するために、第3算出部217に対して、該当グループのブロック位置のばらつき具合を定量的に評価するためのばらつき値を要求する。
第3算出部217は、判定部22から要求を受信すると、記憶部23からグループ情報を取得し、該当グループのブロック位置のばらつき値を算出する。第3算出部217によるばらつき値の算出方法としては、該当グループのブロック位置の標準偏差を求める方法を用いることができる。あるいは、標準偏差の代わりに分散値を使用することも可能である。
なお、動物体11が巨大である場合には、ブロック位置が水平方向にばらつく傾向にある。そこで、このような傾向を利用して、第3算出部217は、標準偏差の算出時に、水平方向の残差にあらかじめ設定された1以上の所望の重みを掛けて、鉛直方向よりも水平方向のばらつきを重視して、ばらつき値を算出することができる。
第3算出部217は、算出したばらつき値を、要求の送信元である判定部22に対して返送する。判定部22は、受信したばらつき値が、あらかじめ設定された第2判定値を超えているか否かを判断する。そして、判定部22は、該当グループのばらつき値が、第2判定値を超えていない場合には、巨大な動物体11が検出されなかったとして、一連処理を終了する。
一方、判定部22は、該当グループのばらつき値が、第2判定値を超えたと判断すると、画像処理の結果として巨大な動物体11が検出されたと判断し、重量オーバーのおそれがあることを、警報器10を介して報知する。
すなわち、判定部22は、同一グループのブロック数が第1判定値を超えるとともに、同一グループのブロック位置のばらつき値が第2判定値を超えたときに、動物体11が巨大であると判定し、利用者に重量オーバーのおそれがあることを報知する。
次に、警報装置20で実行される、上述した一連の警報処理について、フローチャートを用いて、詳細に説明する。図9は、本発明の実施の形態1における警報装置20による警報処理の一連の流れをまとめたフローチャートである。
具体的には、警報装置20が画像処理を実行することで、利用者に重量オーバーのおそれがある動物体11を検出した際に、警報器10を介して報知を行うまでの一連動作を示すフローチャートである。なお、図9のフローチャートでは、戸開閉領域の基準画像があらかじめ記憶部23に記憶されている以降の処理をまとめている。
まず始めに、警報装置20の抽出部211は、ステップS101において、エレベータ制御装置7から、かご戸2aの戸開情報を受信することで、かご戸2aが全開になったことを検出できたか否かを判断する。
そして、かご戸2aが全開になったことを検出できた場合には、ステップS102に進み、抽出部211は、カメラ9から受信している映像の時系列データのそれぞれから、記憶部23に記憶された戸開閉領域の部分を抽出することで、時系列第1画像を生成する。そして、抽出部211は、生成した時系列第1画像を、順次、分割部212に送信する。このステップS102は、抽出ステップに相当する。
次に、ステップS103において、分割部212は、時系列第1画像のそれぞれを、あらかじめ決められた所望のサイズのブロックに分割して、時系列第2画像を生成する。そして、分割部212は、生成した時系列第2画像を、順次、第1算出部213に送信する。このステップS103は、分割ステップに相当する。
次に、ステップS104において、第1算出部213は、時系列第2画像に含まれている、時間的に前後する2枚の画像から、対応する各ブロックの動きベクトルを算出する。そして、第1算出部213は、あらかじめ設定された閾値を超える動きベクトルの分布を、ベクトル分布情報として生成し、第2算出部214に送信する。このステップS104は、第1算出ステップに相当する。
次に、ステップS105において、第2算出部214は、ベクトル分布情報に含まれている各ブロックについて、動きベクトルの類似度を算出し、類似度情報を生成する。そして、第2算出部214は、生成した類似度情報を、グループ化部215に送信する。このステップS105は、第2算出ステップに相当する。
次に、ステップS106において、グループ化部215は、受信した類似度情報のうち、基準類似度を超える動きベクトルを有するブロックを同一のグループとしてグループ化し、グループ情報を生成する。そして、グループ化部215は、生成したグループ情報を、計測部216に送信する。このステップS106は、グループ化ステップに相当する。
次に、ステップS107において、計測部216は、受信したグループ情報に基づいて、同一グループに含まれているブロック数のカウントを行い、ブロック数情報を生成する。そして、計測部216は、生成したブロック数情報を、判定部22に送る。このステップS107は、計測ステップに相当する。
次に、ステップS108において、判定部22は、受信したブロック数情報が第1判定値を超えたか否かを判定する。そして、ブロック数情報が第1判定値を超えていないと判定した場合には、ステップS109に進み、判定部22は、巨大な動物体11は検出されなかったと判断し、一連処理を終了する。
一方、先のステップS108において、ブロック数情報が第1判定値を超えたと判定した場合には、ステップS110に進み、判定部22は、第3算出部217に対して、該当グループのばらつき値の算出を要求する。そして、判定部22から、ばらつき値の算出を要求された第3算出部217は、同じステップS110において、記憶部23から取得したグループ情報に基づいて、ばらつき値を算出して、判定部22に返送する。このステップS110は、第3算出ステップに相当する。
次に、ステップS111において、判定部22は、ばらつき値が、あらかじめ設定された第2判定値を超えたか否かを判定する。そして、ばらつき値が第2判定値よりも小さいと判定した場合には、先のステップS109に進み、判定部22は、巨大な動物体11は検出されなかったと判断し、一連処理を終了する。
一方、先のステップS111において、ばらつき値が第2判定値を超えたと判断した場合には、ステップS112に進み、判定部22は、巨大な動物体11が検出されたと判断し、警報器10を介して、利用者に向けて、重量オーバーのおそれがあることを報知し、一連処理を終了する。このステップS111〜S112は、報知判定ステップに相当する。
これにより、利用者は、かご2内に乗せようとしている動物体11が、一度に積載できる重量以上であるおそれがあることを、動物体11をかご内に運び込む前段階で、警報により事前に確認することができる。この結果、エレベータ装置の故障を未然に防ぐことができる。
以上のように、実施の形態1によれば、戸全開状態において抽出された戸開閉領域の画像に相当する時系列第1画像をブロックに分割し、時系列第2画像を生成する構成を備えている。そして、時系列第2画像を基に、動きベクトルの類似度を算出し、基準類似度を超えるブロックをグループ化し、動物体の輪郭を割り出す構成を備えている。さらに、グループ化された同一グループに含まれるブロック数と、ブロック位置のばらつき値から、かご内に乗せようとしている動物体が、一度に積載できる重量以上であるおそれがあるか否かを判断できる構成を備えている。
これらの構成を備えることにより、複数の人数または複数の物体が連続して乗場の画像内に入ったような場合と、単一の巨大な動物体が画像内に入った場合とを、確実に識別することができる。
さらに、巨大な動物体のブロック位置は、水平方向にばらつく傾向があることを利用して、鉛直方向よりも水平方向の重みをより重くして、ばらつき値を算出し、単一の巨大な動物体が画像内に入ったか否かを判断する機能も備えている。これにより、乗場の動物体が、単一の巨大な動物体であるか否かを、より高精度に判断することができる。
なお、上述した実施の形態1では、機械室ありのエレベータを例に説明しているが、機械室レスのエレベータに対しても、本発明を適用できる。
また、上述した実施の形態1では、利用者に向けて、重量オーバーのおそれがあることの報知を、かご2内に設けた警報器を介して音声で行っているが、これに限るものではなく、乗場8のインジケータに表示してもよい。また、音声および表示の両方を行って報知してもよい。
2 かご、2a かご戸、3 乗場、9 カメラ(映像撮影部)、10 警報器、11 動物体、20 警報装置、21 映像解析部、22 判定部、211 抽出部、212 分割部、213 第1算出部、214 第2算出部、215 グループ化部、216 計測部、217 第3算出部。

Claims (6)

  1. エレベータのかご戸の戸開閉領域を撮影する映像撮影部から送られてくる映像を基に時系列画像を生成して画像処理を施すことで、乗場側から前記戸開閉領域に侵入してくる動物体の大きさおよび輪郭を推定する映像解析部と、
    前記映像解析部による推定結果に基づいて、前記動物体がかご内に一度に積載できる重量を超えた超過重量物体に当たるか否かを判定し、前記動物体が前記超過重量物体に当たると判定した場合には、警報器を介して利用者に警報報知を行う判定部と
    を備え、
    前記映像解析部は、前記時系列画像をあらかじめ設定したサイズのブロックに分割し、ブロック毎に求めた動きベクトルの類似度から前記動物体の大きさおよび輪郭を推定する
    エレベータの警報装置。
  2. 前記映像解析部は、
    前記かご戸が全開となった以降に前記映像撮影部から送られてくる映像を基に、前記戸開閉領域の部分を抽出した時系列第1画像を生成する抽出部と、
    前記時系列第1画像における前記戸開閉領域を、あらかじめ設定したサイズの前記ブロックに分割することで、分割処理が施された時系列第2画像を生成する分割部と、
    前記時系列第2画像から、それぞれのブロックごとに、ブロックそれぞれの輝度の差分の累積値を算出し、算出した累積値があらかじめ設定された閾値以上であるブロックについて動きベクトルを算出し、前記動きベクトルを有するブロックの分布をベクトル分布情報として生成する第1算出部と、
    前記ベクトル分布情報を基に、それぞれのブロックにおける動きベクトルの類似度を類似度情報として生成する第2算出部と、
    前記類似度情報を基に、あらかじめ設定された基準類似度を超える類似度を有するブロックを、類似の動きベクトルを有するブロックとしてグループ化することで、前記動物体の大きさおよび輪郭を推定するためのグループ情報を生成するグループ化部と、
    前記グループ情報を基に、同一グループに含まれているブロック数をカウントし、ブロック数情報を生成する計測部と、
    前記グループ情報を基に、同一グループに含まれているブロックの位置のばらつき値を生成する第3算出部と
    を有し、
    前記判定部は、前記ブロック数情報が第1判定値を超えており、かつ、前記ばらつき値が第2判定値を超えている場合には、前記動物体が前記超過重量物体に当たると判定し、前記警報報知を行う
    請求項1に記載のエレベータの警報装置。
  3. 前記第1算出部は、前記動きベクトルの算出に当たって、ブロックマッチング方式である下式
    Figure 2016169072
    を用い、
    上式のfは、評価値であり、Vxは、水平方向ベクトルであり、Vyは、鉛直方向ベクトルであり、Yは、輝度値であり、tは、時間であり、NXは、水平方向ブロック分割数であり、NYは、鉛直方向ブロック分割数であり、
    上式fの値を最小化する(Vx,Vy)を前記動きベクトルとして算出する
    請求項2に記載のエレベータの警報装置。
  4. 前記第3算出部は、前記グループ情報に含まれているブロックの位置の標準偏差を求めることで、前記ばらつき値を生成する
    請求項2または3に記載のエレベータの警報装置。
  5. 前記第3算出部は、前記ばらつき値を生成する際に、水平方向の残差にあらかじめ設定された1以上の重みを掛けて前記標準偏差を求める
    請求項4に記載のエレベータの警報装置。
  6. 請求項1に記載のエレベータの警報装置で実行されるエレベータの警報報知方法であって、
    前記映像解析部において、
    前記かご戸が全開となった以降に前記映像撮影部から送られてくる映像を基に、前記戸開閉領域の部分を抽出した時系列第1画像を生成する抽出ステップと、
    前記時系列第1画像における前記戸開閉領域を、あらかじめ設定したサイズのブロックに分割することで、分割処理が施された時系列第2画像を生成する分割ステップと、
    前記時系列第2画像から、それぞれのブロックごとに、ブロックそれぞれの輝度の差分の累積値を算出し、算出した累積値があらかじめ設定された閾値以上であるブロックについて動きベクトルを算出し、前記動きベクトルを有するブロックの分布をベクトル分布情報として生成する第1算出ステップと、
    前記ベクトル分布情報を基に、それぞれのブロックにおける動きベクトルの類似度を類似度情報として生成する第2算出ステップと、
    前記類似度情報を基に、あらかじめ設定された基準類似度を超える類似度を有するブロックを、類似の動きベクトルを有するブロックとしてグループ化することで、前記動物体の大きさおよび輪郭を推定するためのグループ情報を生成するグループ化ステップと、
    前記グループ情報を基に、同一グループに含まれているブロック数をカウントし、ブロック数情報を生成する計測ステップと、
    前記グループ情報を基に、同一グループに含まれているブロックの位置のばらつき値を生成する第3算出ステップと
    を有し、
    前記判定部において、
    前記ブロック数情報が第1判定値を超えており、かつ、前記ばらつき値が第2判定値を超えている場合には、前記動物体が前記超過重量物体に当たると判定し、前記警報報知を行う報知判定ステップ
    を有するエレベータの警報報知方法。
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