JP2016169053A - ガラス板への合紙の積層方法およびガラス板積層体からの合紙の除去方法 - Google Patents

ガラス板への合紙の積層方法およびガラス板積層体からの合紙の除去方法 Download PDF

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泰弘 細川
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Abstract

【課題】ガラス板と合紙とが積層されたガラス板積層体を組立てる際、合紙の破れ等がなくガラス板へ合紙を円滑に積層する方法の提供、およびガラス板積層体から合紙を除去する際、合紙の破れ等がなく合紙を円滑に除去できる合紙の除去方法を提供する。【解決手段】ガラス板と合紙とが積層されたガラス板積層体を組立てる際、ガラス板面への合紙の積層工程が行なわれる環境雰囲気を7g/m3以上、13g/m3以下の絶対湿度の範囲とすることを特徴とするガラス板への合紙の積層方法、および複数枚のガラス板を、隣接するガラス板の間に合紙を挟んで積層されたガラス板積層体から合紙を除去する際、合紙の除去工程が行なわれる環境雰囲気を7g/m3以上、13g/m3以下の絶対湿度の範囲とすることを特徴とするガラス板積層体からの合紙の除去方法。【選択図】図1

Description

本発明は、複数枚のガラス板と合紙とが積層されたガラス板積層体を組立てる際のガラス板への合紙の積層方法、および合紙を挟んでガラス板が積層されたガラス板積層体から合紙を除去する方法に関する。
液晶ディスプレイ装置、有機ELディスプレイ装置やプラズマディスプレイ装置等のフラットディスプレイ装置で使用される大寸法のガラス板は、保管時、梱包時、あるいは次の工程への移送時に、ガラス板同士が直接接触しないように、隣り合うガラス板の間に合紙を挟んで、キズ発生、破損やガラス板同士の密着等を防止している。このようなガラス板積層体を組立てる際のガラス板面への合紙の積層工程は、例えば、斜め縦積みパレットに斜めに立て掛けられたガラス板の表面に、あるいは平積みパレットに平置きされたガラス板の表面に、吸着パッドにより合紙を吸着して合紙を一枚ずつ移動してガラス板に重ねることによって行なわれる。また、このように、保管、あるいは梱包されたガラス板を次の工程で処理する場合、合紙を挟んでガラス板が積層されたガラス板積層体から吸着パッドを有するロボットや専用機によって合紙を1枚ずつ取り出すことが行なわれる。
上記したようなガラス板積層体から合紙を除去する方法として、特許文献1には、アームと、前記アームの先端部に係合されたヘッドと、前記アームを移動させる移動機構とを備え、前記ヘッドが、挟持機構を少なくとも1つ備える合紙除去装置を用い、前記移動機構を、前記ヘッドがガラス板に接近する方向に前記アームを移動させ、前記挟持機構が、最表面の合紙を挟持し、前記移動機構が、前記ヘッドがガラス板から離れる方向に前記アームを移動させ、その後前記挟持機構が、前記挟持された合紙を解放して当該合紙をガラス板から取り除くことを特徴とする合紙除去方法について開示されている。
また、ガラス板積層体から合紙を除去する装置として、特許文献2には、回動可能に設けられた一対の保持片と、この保持片を進退自在に支持した支持部材と、この支持部材を進退させる駆動装置とを設け、前記保持片の先端部が回動する円弧上に前記基板表面の合紙が位置する状態で、前記支持部材の移動を停止させ、前記保持片を回動させて前記合紙を一対の保持片で挟持し、前記支持部材を退避させ、前記合紙を前記基板から剥離することを特徴とする合紙剥離装置について開示されている。
しかし、上記した特許文献1および2には、複数枚のガラス板を、隣り合うガラス板の間に合紙を挟んで積層されたガラス板積層体から合紙を除去する際、どのような条件であれば、合紙を円滑に吸着・把持し、合紙が破れたりすることなく、ガラス板積層体から合紙を支障なく除去できるかという課題については何等言及されていない。
本発明者は、ガラス板と合紙とが積層されたガラス板積層体を組立てる工程においてガラス板へ積層する合紙を1枚ずつ吸着パッドにより吸着・把持することができ、合紙が破れることなくガラス板の所定の領域に良好に積層することができる条件、またガラス板積層体から合紙を除去する工程においてガラス板積層体の合紙を1枚ずつ吸着パッドにより吸着・把持することができ、合紙が破れることなくガラス板から除去することができ、又除去された合紙を所定の合紙載置場所に支障なく移動することができる諸条件について着目し、実験を重ねて結果、ガラス板への合紙の積層工程の環境雰囲気の絶対湿度に、またガラス板積層体からの合紙の除去工程の環境雰囲気の絶対湿度に大きく相関関係があることを見出した。
特開2009-126609号公報 特開2007-106569号公報
本発明は、ガラス板へ積層する合紙を1枚ずつ吸着パッドにより吸着・把持することができ、また合紙が破れることなくガラス板の所定の領域に積層することができるガラス板への合紙の積層方法、およびガラス板積層体から合紙を1枚ずつ吸着パッドにより吸着・把持することができ、また合紙が破れることなくガラス板から除去することができ、また除去された合紙を所定の合紙載置場所に移送することができるガラス板積層体から合紙を除去する方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記したガラス板へ合紙を積層する環境雰囲気について、またガラス板積層体から合紙を除去する環境雰囲気について実験を重ね、検討の結果、発明されたものであり、以下の構成を有するものである。
(1)本発明のガラス板への合紙の積層方法は、ガラス板と合紙とが積層されたガラス板積層体を組立てる際、ガラス板面への合紙の積層工程が行なわれる環境雰囲気を7g/m以上、13g/m以下の絶対湿度の範囲とすることを特徴とする。
(2)上記(1)に記載のガラス板への合紙の積層方法において、前記したガラス板面への合紙の積層工程が行なわれる環境雰囲気の温度を、15〜25℃とすることを特徴とする。
(3)上記(1)または(2)に記載のガラス板への合紙の積層方法において、ガラス板用パレットに対し、ガラス板と合紙とを斜め縦姿勢で積層してガラス板積層体を組立てることを特徴とする。
(4)また、本発明のガラス板積層体からの合紙の除去方法は、複数枚のガラス板を、隣り合うガラス板の間に合紙を挟んで積層されたガラス板積層体から合紙を除去する際、合紙の除去工程が行なわれる環境雰囲気を7g/m以上、13g/m以下の絶対湿度の範囲とすることを特徴とする。
(5)上記(4)に記載のガラス板積層体からの合紙の除去方法において、前記した合紙の除去工程が行なわれる環境雰囲気の温度を、5〜30℃とすることを特徴とする。
(6)上記(4)または(5)に記載のガラス板積層体からの合紙の除去方法において、ガラス板用パレットに斜め縦姿勢で載置されたガラス板積層体から合紙を除去することを特徴とする。
本発明のガラス板への合紙の積層方法によれば、合紙を吸着パッドを用いて1枚ずつ吸着・把持してガラス板面に対し積層する際、合紙を円滑に吸着・把持できず合紙が破れてしまい、合紙をガラス板に積層できないという問題点が解決でき、ガラス板への合紙の積層工程を円滑に遂行することができる。
また、本発明のガラス板積層体からの合紙の除去方法によれば、ガラス板積層体から吸着パッドを用いてガラス板面から合紙を1枚ずつ吸着し取り出す際、合紙が破れてしまい、合紙を取り出すことができないという問題点が解決でき、ガラス板積層体からの合紙の除去工程を円滑に遂行することができる。
本発明のガラス板への合紙の積層方法を模式的に示す説明図。 ガラス板積層体からの合紙の除去方法を模式的に示す説明図。
以下、本発明のガラス板への合紙の積層方法について、図1を参照しながら説明する。
本発明のガラス板への合紙の積層工程は、例えば、ガラス板製造ラインにて成形されたリボン状のガラス板を、所定の寸法の矩形状のガラス板となるように切断し、ガラス板を採板場所まで移送し、この場所にてガラス板用パレットにガラス板を載置する際に、ガラス板の1枚ごとに、キズ防止、破損防止のための合紙を1枚ずつ積層するということで行なわれる。このようなガラス板への合紙の積層工程は、上記したようなガラス板製造ラインばかりでなく、洗浄され、検査されたガラス板を次工程内に移送する際においても、また客先への出荷に当たり梱包する際にも、ガラス板用パレットに載置するときに、同様なガラス板への合紙の積層工程が行なわれる。
例えば、本発明のガラス板への合紙の積層工程は、図1に示されるように、基台部21と、背面部22と、傾斜台座部23と、傾斜背もたれ部24とから基本的に構成された、斜め縦置きタイプのガラス板用パレット25に対し、吸着パッド30を先端に有するロボットハンドを備えたガラス板ハンドリング装置(図示せず)により、合紙10とガラス板Gとをそれぞれ交互に吸着して積層してゆき、複数枚のガラス板の間に合紙が挟まれたガラス板積層体20が組み立てられる。このタイプにおいては、水平面に対し少し傾斜している傾斜台座部23(例えば、水平面に対し70°〜74°傾斜しているガラス板の端面を支持する傾斜台座部)にガラス板Gの下端が載り、傾斜台座部23の上面と直交し鉛直面に対して少し傾斜している傾斜背もたれ部24に、積層されていくガラス板G群の背面部分がもたれ掛る。
図1に示した例においては、まず吸着パッド30を先端に有するロボットハンドを備えたガラス板ハンドリング装置がガラス板積層体組立用の合紙の供給のため、合紙の置き場に合紙を取りにゆき、吸着パッドで合紙を吸着・把持してガラス板用パレット25の傾斜背もたれ部24に掛け、吸着を解除し、次いでロボットハンドはガラス板積層体組立用のガラス板の供給のためのガラス板の置き場、あるいはガラス板が搬送されてくる位置に、ガラス板を取りにゆき、吸着パッドでガラス板を吸着・把持してガラス板用パレット25の合紙が掛けられた傾斜背もたれ部24に積層し、吸着を解除し、合紙面にガラス板を積層する。次いで、次の合紙の積層のため、上記するロボットハンドがガラス板積層体組立用の合紙の供給のための合紙の置き場に再度合紙を取りにゆき、吸着パッドで合紙を吸着、把持してガラス板用パレット25の傾斜背もたれ部24に立て掛けられたガラス板に掛け、吸着を解除し、次いで、次のガラス板の積層のため、ロボットハンドはガラス板積層体組立用のガラス板の供給のためのガラス板の置き場、あるいはガラス板が搬送されてくる位置に再度ガラス板を取りにゆき、吸着パッドでガラス板を吸着、把持して吸着を解除し、ガラス板に合紙が掛けられた合紙面にガラス板を積層する。この操作を繰り返すことによって、ガラス板積層体20が組み立てられる。
次に、ガラス板積層体からの合紙の除去方法について、図2を参照しながら説明する。
本発明のガラス板積層体からの合紙の除去工程は、例えば、ガラス板用パレットに載置されたガラス板積層体のガラス板を次の処理工程に移す際に、あるいはガラス積層体を開梱するなどの際に、ガラス積層体のガラス板の1枚、1枚ごとの間に挿入されたキズ防止、破損防止のための合紙を1枚ずつ取り剥がす、すなわち除去するということで行なわれる。
例えば、本発明のガラス板積層体からの合紙の除去工程は、図2に示されるように、図1と同様な斜め縦置きタイプのガラス板用パレット25に載置された、複数枚のガラス板Gと合紙10とが積層されたガラス板積層体から、吸着パッド30を先端に有するロボットハンドを備えたガラス板ハンドリング装置(図示せず)により、合紙10とガラス板Gとをそれぞれ交互に吸着、把持して、合紙は、合紙置き場に移送され、ガラス板Gは、ガラス板Gの次の工程のための載置場所に移送される。
図2に示した例においては、まずガラス板用パレット25の傾斜背もたれ部24に斜め縦置きされたガラス板積層体20に対して最外表面の合紙10を取り剥がすため、吸着パッド30を先端に有するロボットハンドを備えたガラス板ハンドリング装置が操作されて、吸着パッド30が合紙を取りにゆき、吸着パッド30で合紙を吸着・把持して、ガラス板積層体20から合紙10を除去し、除去された合紙を合紙の置き場に移送する。
次いで、除去された合紙の下層のガラス板を取り出すため、吸着パッド30が当該ガラス板Gを迎えにゆき、当該吸着パッド30が当該ガラス板Gを吸着・把持して、ガラス板積層体20からガラス板を取り出し、取り出されたガラス板を、ガラス板の置き場、あるいはガラス板の次の工程のステーションに移送する。次いで、次の合紙の除去のため、吸着パッド30が合紙を取りにゆき、吸着パッド30で合紙を吸着・把持して、ガラス板積層体20から合紙を除去し、除去された合紙を合紙の置き場に移送する。次いで、次のガラス板の取り出しのため、吸着パッド30が当該ガラス板Gを吸着・把持して、ガラス板積層体20からガラス板を取り出し、取り出されたガラス板をガラス板の置き場、あるいはガラス板の次の工程のステーションに移送する。この操作を繰り返すことによって、ガラス板積層体20から合紙が除去され、またガラス板が取り出される。
なお、図1および図2においては、斜め縦置きタイプのガラス板用パレットの例を示したが、ガラス板を平置きして重ねる平置きタイプのガラス板用パレットにおいても同様に使用できる。
上記したガラス板積層体20は、ガラス板を出荷する際であれば、ガラス板梱包体であり、ガラス板を次の工程へ移送するために、保管する際であれば、ガラス板保管体と称することもできる。
図示した例は、ガラス板Gおよび合紙10の大きさに応じて、ガラス板または合紙の上辺側領域、中間領域、下辺側領域を吸着して把持することができるように、3列の吸着パッド列を有するロボットハンドを備えたガラス板ハンドリング装置であるが、ガラス板Gおよび合紙10の大きさに応じて、吸着パッド列は、1列であっても2列であっても、4列以上など適宜のパターンを採用してもよい。同様に各列における吸着パッドの数も、ガラス板Gおよび合紙10の大きさに応じて適宜の数が採用される。また、吸着パッドとしては、ガラス板Gおよび合紙の両方に適用できるものが、ハンドリング装置の構造を複雑にしないという面から好ましいが、ガラス板Gおよび合紙10のそれぞれに対応する最適な構造を有する吸着パッドを使用してもよい。
ガラス板Gまたは合紙10を吸着パッドにより把持する際の吸着力は、ガラス板の大きさ、重量、厚さ等のガラス板Gの仕様、また合紙10の材質、厚さ等によって最適な範囲が選択される。
また、ガラス板への合紙の積層工程において、ガラス板G面への合紙10の積層が全面に渡って均一に行なわれるように、ガラス板G面へ積層された合紙10の面に対し、風を送る空気吹出し装置を付設しても良い。
また、ガラス板積層体からの合紙の除去工程において、合紙の除去が容易となるように、ガラス板Gと合紙10との間に、風を送る空気吹出し装置を付設しても良いし、または合紙10の除去が容易となるように、ガラス板Gの辺部からはみ出した合紙10の端部を把持して合紙10の移動が容易となるように、合紙10の端部を把持する把持手段を付設しても良い。
本発明においては、上記したガラス板へ合紙を積層する際、ガラス板面への合紙の積層工程が行なわれる環境雰囲気を7g/m以上、13g/m以下の絶対湿度の範囲とすることを特徴する。
上記した環境雰囲気が7g/m未満の絶対湿度であると、合紙が乾燥しやすくなり、合紙を吸着パッドにより吸着したとき合紙が破れやすくなり、また合紙を吸着パッドにより吸着し、ガラス板に積層するときに合紙が破れやすくなり、好ましくない。
一方、13g/m超の絶対湿度であると、合紙が水分により合紙の腰が弱くなり、特に、斜め縦置きタイプのガラス板用パレットを使用する場合、合紙をガラス板面の積層する際に合紙が倒れやすくなり、好ましくない。
特に、ガラス板面への合紙の積層工程が行なわれる環境雰囲気を上記したように7g/m以上、13g/m以下の絶対湿度の範囲とすることにより、合紙の吸着・把持の際、ロボットハンドによって合紙に負荷がかかっても、合紙が破れるということもなく、一枚ずつ合紙をガラス板に対し積層することができ、ガラス板面への合紙の積層作業が円滑となり、合紙の破れによるガラス板面への合紙の積層作業の中断を少なくすることができ、ガラス板面への合紙の積層工程の効率化を図ることができる。
また、上記したガラス板への合紙の積層工程が行なわれる環境雰囲気の温度は、通常の作業温度範囲である15〜25℃の温度範囲でよい。
なお、ガラス板面への合紙の積層工程が行なわれる環境雰囲気とは、ガラス板を合紙とともにガラス板用パレットに載置する場所の環境雰囲気をいい、ガラス板に合紙を積層する場所において合紙が置かれている場所の環境雰囲気も含むものとする。
また、ガラス板積層体から合紙を除去する際、合紙の除去工程が行なわれる環境雰囲気を7g/m以上、13g/m以下の絶対湿度の範囲とすることを特徴する。
上記した環境雰囲気が7g/m未満の絶対湿度であると、合紙が乾燥しやすくなり、合紙を吸着パッドにより吸着したとき合紙が破れやすくなり、また合紙を吸着パッドにより吸着し、ガラス板から除去するとき、すなわち取り剥がすときに合紙が破れやすくなり、好ましくない。
一方、13g/m超の絶対湿度であると、合紙が水分により合紙の腰が弱くなり、特に、斜め縦置きタイプのガラス板用パレットを使用する場合、ガラス板積層体から合紙を除去する際に合紙が倒れやすくなり、好ましくない。
特に、ガラス板積層体から合紙を除去する際、合紙の除去工程が行なわれる環境雰囲気を上記したように7g/m以上、13g/m以下の絶対湿度の範囲とすることにより、合紙の取り剥がしのためのロボットハンドによって合紙に負荷がかかっても、合紙が破れるということもなく、一枚ずつ合紙を取り剥がすことができ、ガラス板積層体からの合紙の除去作業が円滑となり、合紙の破れによるガラス板積層体からの合紙の除去作業の中断を少なくすることができ、ガラス板積層体からの合紙の除去工程の効率化を図ることができる。
また、ガラス板積層体からの合紙の除去工程が行なわれる環境雰囲気の温度は、通常の作業温度範囲である5〜30℃の温度範囲でよい。
なお、ガラス板積層体からの合紙の除去工程が行なわれる環境雰囲気とは、ガラス板積層体から合紙の除去のためにガラス板用パレットが置かれている場所の環境雰囲気をいい、ガラス板積層体から除去された合紙が置かれている場所の環境雰囲気も含むものとする。
なお、上記したそれぞれの環境雰囲気は、クリーンルームであっても良い。
本発明において適用されるガラス板は、ガラス板の組成、板厚、大きさ、用途等に限定されず、各種のガラス板が挙げられるが、例えば、ガラス板の種類としては、液晶ディスプレイ装置、有機ELディスプレイ装置やプラズマディスプレイ装置等のフラットディスプレイ装置のガラス基板として使用される無アルカリガラス板、ソーダライムガラス板、ホウケイ酸塩ガラス板、アルミノホウケイ酸塩ガラス板などが挙げられる。
図示した例のガラス板Gは、液晶ディスプレイ用等のFPD用ガラス基板に使用される無アルカリガラスからなるガラス板で、その厚さは0.4mm〜0.7mm程度の矩形状のガラス板である。
また、本発明において、ガラス板を保管、あるいは搬送する際に、ガラス板にキズがついたり、異物の付着、破損を防ぐために、ガラス板の両表面を保護する目的で使用される合紙、すなわち、ガラス板Gとガラス板Gとの間に挟み込まれる合紙は、上記したように、ガラス板を保管のため、梱包のため、あるいは移送のために、ガラス板積層体としたときに、キズ防止、破損防止やガラス板同士の密着等を防止することができるものであればよく、古紙から回収した再生パルプを主体として含む製紙原料から製造される再生紙である合紙であっても良いし、あるいは古紙を使わないフレッシュパルプを主体とする紙から作られた合紙であってもよい。合紙としては、吸着パッドにより合紙の着脱が容易となるような透気度と有し、ガラス板から合紙を剥がす際に合紙がガラス板に密着して剥がすことが困難となることがない様な平滑度を有し、ガラス板積層体として合紙を介装して重ねて場合に余り嵩張らず、又適度な剛性を確保できるような密度を有していることが好ましい。平滑度としてはJIS−P8119の規格に従って、透気度としてはJIS−P8117の規格に従って、また密度としてはJIS−P8118の規格に従って測定した値が下記の値を有する合紙が代表的なものとして挙げられる。例えば、紙厚が75μm〜95μm、密度が0.50g/cm〜0.70g/cm、裏の平滑度が15秒以下、表の平滑度が12秒以下、そして透気度が10秒以上の合紙が第一の合紙例として挙げられ、また紙厚が68μm〜88μm、密度が0.57g/cm〜0.67g/cm、裏の平滑度が15秒以下、表の平滑度が15秒以下、そして透気度が8秒以上、30秒以下の合紙が第二の合紙例として挙げられる。
また、合紙としては、ガラス板Gをより保護しやすくするために、ガラス板Gよりも大きいサイズの紙であり、合紙10の一部は、ガラス板Gの辺部からはみ出されているようにするのが、より好ましい。
本発明におけるガラス板積層体は、多数枚のガラス板を、それぞれの隣り合うガラス板の間に合紙を挟んで積層される構成体であり、ガラス板の枚数は、任意であり、またガラス板間に挟み込まれる合紙の枚数も通常1枚であるが、複数枚挟み込んでもよい。ガラス板積層体の好ましい態様は、ガラス板積層体の両側の最外層に合紙がある形の構成体である。
以下、本発明の実施例および比較例について説明する。
なお、例1および例2において使用したガラス板、合紙、および吸着パッドは、以下の通りである。
・ガラス板:無アルカリガラス板(旭硝子(株)製、「AN100」)。厚さが0.5mm、縦寸法が1500mm、横寸法が1800mmの矩形状のガラス板。枚数:300枚。
・合紙:上記した第一の合紙例。厚さが85μm、縦寸法が1545mm、横寸法が1855mmの矩形状の合紙。枚数:300枚。
・ロボットハンド:1列に3個の吸着パッドを有する吸着パッド列を縦方向に3列形成したロボットハンドを用いた。
(例1)
図1に示した様に、斜め縦置きタイプのガラス板用パレットに上記した合紙とガラス板とをそれぞれ一枚ずつ重ねるガラス板積層体の組立て作業を行なった。
すなわち、図1に概略説明した斜め縦掛けタイプのガラス板用パレット25を20台用意し、これらパレット25の傾斜背もたれ部24にガラス板を載置するとともに、前述した吸着パッド付きのロボットハンドにより合紙置き場から合紙を吸着、把持して、斜め縦掛けされたガラス板の表面に積層した。ガラス板面への合紙の積層工程が行なわれる環境雰囲気としては、5g/m、6g/m、7g/m、13g/m、14g/m、15g/mの6種類の絶対湿度の条件を選んだ。また、環境雰囲気の温度は、22℃に設定した。
合紙のガラス板面への積層作業を、ガラス板300枚、合紙300枚について順次、繰り返し行なうという試験を行ない、合紙の吸着パッドによる吸着・把持状態(チャックミスの有無)、合紙の破れ状態、ガラス板への合紙の積層状態を観察し、合紙の吸着パッドによる吸着・把持不良(チャックミス)、および合紙の破れ等の不良が生じた合紙の枚数をカウントした。この不良枚数が1枚以上発生したガラスパレットの台数をカウントし、この台数が、1台以上発生した環境条件を総合評価結果として「×」とし、このような問題が生じなかった環境条件を総合評価結果として「○」とし、その結果を、表1に示した。
Figure 2016169053
上記した表1から判断されるように、ガラス板へ合紙を積層する際のガラス板面への合紙の積層工程が行なわれる環境雰囲気を7g/m以上、13g/m以下の絶対湿度の範囲とすることにより、良好な評価結果が得られる。
(例2)
図2に示した様に、斜め縦置きタイプのガラス板用パレット25の傾斜背もたれ部24に載置されたガラス板積層体20から、前述した吸着パッド付きのロボットハンドにより、合紙を一枚ずつ吸着、把持して、合紙をガラス板積層体から除去するというガラス板積層体からの合紙の除去作業を行なった。ガラス板積層体からの合紙の除去作業が行なわれる環境雰囲気としては、5g/m、6g/m、7g/m、13g/m、14g/m、15g/mの6種類の絶対湿度の条件を選んだ。また、環境雰囲気の温度は、20℃に設定した。
ガラス板300枚、合紙300枚が積層されたガラス板積層体からの合紙の除去作業を、順次、一枚ずつ繰り返し行なうという試験を行ない、合紙の吸着パッドによる吸着・把持状態(チャックミスの有無)、合紙の破れ状態、合紙の除去を観察し、合紙の吸着パッドによる吸着・把持不良(チャックミス)、および合紙の破れ等の不良が生じた合紙の枚数をカウントした。この不良枚数が1枚以上発生したガラスパレットの台数をカウントし、この台数が、1台以上発生した環境条件を総合評価結果として「×」とし、このような問題が生じなかった環境条件を総合評価結果として「○」とし、その結果を、表2に示した。
Figure 2016169053
上記した表2から判断されるように、ガラス板積層体から合紙を除去する合紙の除去工程が行なわれる環境雰囲気を7g/m以上、13g/m以下の絶対湿度の範囲とすることにより、良好な評価結果が得られる。
本発明のガラス板への合紙の積層方法によれば、ガラス板に対し合紙を吸着パッドを用いて1枚ずつ吸着してガラス板に積層する際、合紙を適切に吸着・把持することができなかったり、合紙が破れてしまったり、合紙をガラス板に積層することができないという問題点を解決でき、ガラス板への合紙の積層工程を円滑に遂行することができる。
また、本発明のガラス板積層体からの合紙の除去方法によれば、ガラス板積層体から吸着パッドを用いてガラス板間に挿入された合紙を1枚ずつ吸着して除去する際、合紙を適切に吸着・把持することができなかったり、合紙が破れてしまったり、合紙を取り出すことができないという問題点を解決でき、ガラス板積層体からの合紙の除去工程を円滑に遂行することができる。
G…ガラス板、10…合紙、20…ガラス板積層体、21…基台部、22…背面部、23…傾斜台座部、24…傾斜背もたれ部、25…斜め縦置きタイプのガラス板用パレット、30…吸着パッド

Claims (6)

  1. ガラス板と合紙とが積層されたガラス板積層体を組立てる際、ガラス板面への合紙の積層工程が行なわれる環境雰囲気を7g/m以上、13g/m以下の絶対湿度の範囲とすることを特徴とするガラス板への合紙の積層方法。
  2. 前記したガラス板面への合紙の積層工程が行なわれる環境雰囲気の温度を、15〜25℃とすることを特徴とする請求項1に記載のガラス板への合紙の積層方法。
  3. ガラス板用パレットに対し、ガラス板と合紙とを斜め縦姿勢で積層しガラス板積層体を組立てることを特徴とする請求項1または2に記載のガラス板への合紙の積層方法。
  4. 複数枚のガラス板を、隣接するガラス板の間に合紙を挟んで積層されたガラス板積層体から合紙を除去する際、合紙の除去工程が行なわれる環境雰囲気を7g/m以上、13g/m以下の絶対湿度の範囲とすることを特徴とするガラス板積層体からの合紙の除去方法。
  5. 前記した合紙の除去工程が行なわれる環境雰囲気の温度を、5〜30℃とすることを特徴とする請求項4に記載のガラス板積層体からの合紙の除去方法。
  6. ガラス板用パレットに斜め縦姿勢で載置されたガラス板積層体から合紙を除去することを特徴とする請求項4または5に記載のガラス板積層体からの合紙の除去方法。
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