JP2016168900A - ハイブリッド車両の駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジンとモータジェネレータとを動力源とするハイブリッド車両において、車両後進時の駆動力を十分に確保する。【解決手段】本発明に係るハイブリッド車両の制御装置は、エンジンによって駆動されるエンジン駆動軸110と、発電用のモータジェネレータ120の駆動軸122と、車輪に駆動力を伝達する車輪駆動軸210とを連結する遊星歯車機構140と、車輪駆動動軸210と連結され、車輪駆動軸210を駆動する車両駆動用のモータ130と、車両を後進させる際に、エンジン駆動軸110のロック機構として機能するエンジンブレーキギヤ240と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、ハイブリッド車両の駆動装置に関する。
従来、下記の特許文献1には、エンジンとモータジェネレータとを動力源とするハイブリッド車両を構成し、駆動輪と連動して回転するパーキングギヤと、パーキングギヤと噛み合って回転を止めるパーキングポールを設けたパーキングロック装置が記載されている。
また、下記の特許文献2には、電動機に連結された第1回転要素、エンジンに連結された第2回転要素、および駆動輪に動力伝達可能に連結された第3回転要素からなる差動機構と、第3回転要素に機械的に連結されているパーキングギヤおよびパーキングギヤと噛合可能なパーキングポールを含んで構成されるパーキングロック機構とを備え、シフト位置がPレンジに切り換えられるとパーキングギヤとパーキングポールとを噛み合わせる信号が出力されるハイブリッド車両の制御装置が記載されている。
特開2010−254229号公報 特開2010−254229号公報
しかしながら、エンジンとモータジェネレータとを動力源とするハイブリッド車両においては、エンジンの回転方向が一方向であることから、車両後進時にはエンジンの駆動力を利用して後進することができない問題がある。このため、モータジェネレータの駆動力のみで後進を行うことになるが、モータジェネレータの駆動力のみで後進を行うと、出力トルク不足による登坂性能の低下が問題となる。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、エンジンとモータジェネレータとを動力源とするハイブリッド車両において、車両後進時の駆動力を十分に確保することが可能な、新規かつ改良されたハイブリッド車両の駆動装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、エンジンによって駆動されるエンジン駆動軸と、発電用のモータジェネレータの駆動軸と、車輪に駆動力を伝達する車輪駆動軸とを連結する遊星歯車機構と、前記車輪駆動軸と連結され、前記車輪駆動軸を駆動する車両駆動用のモータと、車両を後進させる際に、前記エンジン駆動軸をロックするロック機構と、を備える、ハイブリッド車両の駆動装置が提供される。
前記ロック機構は、シフトレバーがRレンジに入った場合に前記エンジン駆動軸をロックするものであっても良い。
また、前記シフトレバーがPレンジに入った場合に前記車輪駆動軸をロックするパーキングロック機構を備えるものであっても良い。
また、前記ロック機構と前記パーキングロック機構とが、前記シフトレバーの位置と連動して動作するものであっても良い。
また、前記ロック機構は、車両を後進させる際に、前記車両駆動用のモータに電力を供給するバッテリの充電状態が所定値以下の場合は、前記エンジン駆動軸をロックしないものであっても良い。
また、前記ロック機構は、シフトレバーの位置に応じて前記エンジン駆動軸のロックをモータ駆動により行うシフトバイワイヤ機構により構成されるものであっても良い。
以上説明したように本発明によれば、エンジンとモータジェネレータとを動力源とするハイブリッド車両において、車両後進時の駆動力を十分に確保することが可能となる。
本発明の一実施形態に係るシステムの前提となる構成例を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係るシステムの構成を示す模式図である。 エンジンブレーキギヤをロックするためのロック機構を示す模式図である。 図3の一点鎖線I−I’に沿った断面を示す模式図である。 カムがポールとサポートの間に完全に挿入された状態を示す模式図である。 エンジンブレーキギヤをロックするためのカムが、ポールとサポートの間に完全に挿入された状態を示す図であって、パーキングギヤをロックするためのカムが、パーキングギヤをロックするためのポールとサポートの間に挿入されていない状態を示す模式図である。 シフトレバーがPレンジに入った状態を示す模式図である。 パーキングロッドにカムのストッパを設け、パーキングロッドに対するストッパの位置をバッテリのSOCの状態に応じて可動できるようにした例を示す模式図である。 バッテリのSOCに応じた制御を説明するための模式図である。 バッテリのSOCに応じた制御を説明するための模式図である。 バッテリのSOCに応じた制御を説明するための模式図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
まず、図1を参照して、本発明の一実施形態に係るシステムの前提となる構成例について説明する。本システムは、エンジンとモータジェネレータで駆動されるハイブリッド車両の駆動装置のシステムである。図1に示すように、このシステム200は、エンジンの駆動力によって駆動される出力軸110、発電用のモータジェネレータ(MG1)120、車両駆動用のモータジェネレータ(MG2)130、遊星歯車機構140、遊星歯車機構150、前輪160、後輪(不図示)に駆動力を伝達するプロペラシャフト170、を有して構成されている。
図1において、エンジンの出力軸110の駆動力は、減速ギヤ180,182を介して遊星歯車機構140のキャリア142に伝達され、ピニオンギヤ144、およびサンギヤ145を介して発電用のモータジェネレータ120の駆動軸122に伝達される。また、キャリア142に伝達されたエンジンの出力軸110の駆動力は、ピニオンギヤ144を介してリングギヤ146に伝達される。リングギヤ146の駆動力は、伝達ギヤ190,192を介して車輪駆動軸210へ伝達される。
また、車両駆動用のモータジェネレータ130の出力軸132の駆動力は、遊星歯車機構150のピニオンギヤ152に伝達される。遊星歯車機構150のキャリア154は、回動しないように固定されている。すなわち、遊星歯車機構150のピニオンギヤ152は公転しない。出力軸132の駆動力は、ピニオンギヤ152を介して、車輪駆動軸210に固定されたリングギヤ156に伝達される。これにより、エンジンの出力軸110の駆動力と車両駆動用のモータジェネレータ130の駆動力が車輪駆動軸210で合算される。
車輪駆動軸210の駆動力は、伝達ギヤ220,222を介して前輪160の駆動軸162に伝達され、駆動軸162の駆動力によって前輪160が駆動される。また、車輪駆動軸210の駆動力はカップリング230によって前後輪の回転数差が吸収され、プロペラシャフト170に伝達される。このような通常の走行時においては、エンジンの回転数と発電用のモータジェネレータ120の回転数のバランスで車輪を駆動する車輪駆動軸210の回転数が定まる。一例として、エンジン出力のうち30%が発電用のモータジェネレータ120による発電に費やされ、残りの70%が車輪の駆動に費やされる。なお、本実施形態では、車輪駆動軸210の駆動力が前輪160及び後輪に伝達されるフルタイム4WDのシステムを例示しているが、車輪駆動軸210の駆動力が前輪160と後輪のいずれかに伝達されるFF又はFRのシステムに適用することも可能である。
以上のように構成された図1のシステム200において、車両を前進させる際には、エンジンの出力軸110の駆動力から発電に費やされる駆動力を減算した駆動力と、車両駆動用のモータジェネレータ130の駆動力とが車輪駆動軸210上で合算され、車輪駆動軸210の駆動力によって前輪160及び後輪が駆動される。また、エンジンの出力軸110の駆動力が発電用のモータジェネレータ120の駆動軸に伝達されることによって、発電用のモータジェネレータ120によって発電が行われる。発電用のモータジェネレータ120によって発電された電力は、バッテリに充電され、また車両駆動用のモータジェネレータ130の駆動源となる。
また、図1のシステムにおいて、車両を後進させる際には、車両駆動用のモータジェネレータ130を逆回転させることで、車輪駆動軸210を車両前進時に対して逆回転させる。これにより、図1に示すシステム200では、車両駆動用のモータジェネレータ130の駆動力によって車両の後進が行われる。
しかしながら、図1のシステム200においては、車両駆動用のモータジェネレータ130の駆動力によって車両の後進が行われるため、駆動力が不足する場合が発生する。特に、車両駆動用のモータジェネレータ130の駆動力は、車輪駆動軸210を介して前輪160及び後輪に直結されているため、車両駆動用のモータジェネレータ130の最高回転数により最高車速が定まり、また車両駆動用のモータジェネレータ130の最大トルクにより後進時の最大登坂角が決定される。この際、エンジンは一方向のみしか回転できず、車両後進時も車両前進時と同じ方向に回転する。このため、エンジンのトルクは車両駆動用のモータジェネレータ130による車輪駆動軸210の駆動力を制限する方向に働くため、エンジンのトルクを活用して後進時の駆動力を確保することはできない。このため、図1のシステムでは、後進時の駆動力を確保するための方策が、車両駆動用のモータジェネレータ130の最大トルクを向上させる、最高車速を犠牲にして車両駆動用のモータジェネレータ130から前輪160及び後輪に至る減速比をローギヤ化する、車両を軽量化する、等に限定されてしまう。
以上の点に鑑み、本実施形態のシステム100では、既存のパーキングロック機構を活用して、シフトレバーがRレンジに設定されている際に、エンジンの出力軸110をロックすることで、発電用のモータジェネレータ120の駆動力を車両駆動用のモータジェネレータ130の駆動力に合算し、車両後進時の駆動力を増大させる。以下、詳細に説明する。
図2は、本発明の一実施形態に係るシステム100の構成を示す模式図である。図2に示す構成では、図1に示す構成に対して、エンジンブレーキギヤ240が追加されている。エンジンブレーキギヤ240は、エンジンの出力軸110の駆動力が伝達される減速ギヤ182の回転軸に固定されている。本実施形態では、ドライバーの操作によりシフトレバーがRレンジ(後進位置)に入ると、Rサポートがエンジンブレーキギヤ240に嵌合し、エンジンブレーキギヤ240がロックされる。
エンジンブレーキギヤ240がロックされると、出力軸110とともに遊星歯車機構140のキャリア142がロックされる。この状態で発電用のモータジェネレータ120をモータとして機能させ、モータジェネレータ120の駆動軸122を駆動すると、サンギヤ145の回転によってピニオンギヤ144が駆動され、ピニオンギヤ144の駆動によりリングギヤ146が駆動される。リングギヤ146の駆動力は、伝達ギヤ190,192を介して車輪駆動軸210へ伝達される。この際、遊星歯車機構140のサンギヤ145、ピニオンギヤ144、リングギヤ146のギヤ比に応じて駆動軸122の回転が減速されるため、車輪駆動軸210には発電用のモータジェネレータ120のトルクが増幅されて伝わることになる。
また、上述のように、車両駆動用のモータジェネレータ130の出力軸132の駆動力は、遊星歯車機構150のピニオンギヤ152に伝達され、ピニオンギヤ152を介して、車輪駆動軸210に固定されたリングギヤ156に伝達される。これにより、発電用のモータジェネレータ120の駆動力と車両駆動用のモータジェネレータ130の駆動力が車輪駆動軸210で合算される。なお、発電用のモータジェネレータ120と車両駆動用のモータジェネレータ130は、ともに正逆両方向に回転できるため、回転方向を車輪の後進方向とすることで車両を後進させることができる。
従って、本実施形態の構成によれば、車両の後進時において、発電用のモータジェネレータ120の駆動力と車両駆動用のモータジェネレータ130の駆動力の双方により前輪160及び後輪を駆動することが可能となる。これにより、図1に示したシステム200に対して、車両後進時の駆動力を増大させることができ、車両後進時の速度、登坂性能を大幅に向上させることが可能となる。
次に、エンジンブレーキギヤ240をロックする機構について説明する。本実施形態において、エンジンブレーキギヤ240をロックする機構は、車輪駆動軸210に固定されたパーキングギヤ250をロックする機構を利用して構成される。先ず、エンジンブレーキギヤ240のロックについて説明する。図3は、エンジンブレーキギヤ240をロックするためのロック機構300を示す模式図である。図3に示すロック機構300は、パーキングギヤ250をロックする機構とともに設けられている。図3に示すように、ロック機構300は、エンジンブレーキギヤ240に係合するポール310、固定部材であるサポート320、ポール310とサポート320の間に挿入されるカム330を有して構成される。
ポール310は、支点310aを中心に回動可能とされ、バネ等により矢印A1方向に付勢されている。ポール310とサポート320の間にカム330が挿入されると、ポール310とサポート320の隙間が拡がる。この際、固定部材であるサポート320は移動しないため、ポール310が支点310aを中心に矢印A2方向に回動する。
図4は、図3の一点鎖線I−I’に沿った断面を示す模式図である。図4に示すように、カム330にはパーキングロッド410が挿入され、圧縮バネ420によってカム330は矢印A3方向に付勢されている。カム330は円錐状の側面330aを有し、シフトレバーがRレンジに入る際にパーキングロッド410が矢印A3方向に移動することによって矢印A3方向に移動する。この際、カム330の側面330aがポール310の斜面310b、サポート320の斜面320aに当接することで、ポール310とサポート320の隙間が拡がり、ポール310が図3中の矢印A2方向に回動する。
図5は、カム330がポール310とサポート320の間に完全に挿入された状態を示している。この状態では、ポール310が図3中の矢印A2方向に回動することで、ポール310の係合部310cがエンジンブレーキギヤ240の歯の間に係合する。これにより、エンジンブレーキギヤ240がロックされる。
パーキングロッド410は、ドライバーが操作するシフトレバーとケーブル等により直結されており、シフトレバーと連動して図4中の矢印A3方向に移動する。そして、カム330は、パーキングロッド410の動きに連動して図4中の矢印A3方向に移動する。そして、シフトレバーがRレンジに入ると、カム330が図5に示す状態まで移動する。これにより、車両後進時にエンジンブレーキギヤ240をロックすることができる。
パーキングギヤ250についても、シフトレバーがPレンジに入った際に、エンジンブレーキギヤ240と同様の機構によりロックされる。本実施形態では、RレンジとPレンジにおいて、エンジンブレーキギヤ240とパーキングギヤ250のロック状態を制御するため、シフトレバーの操作に伴って移動するパーキングロッド410に対し、2つのポール310,312、2つのサポート320,322、2つのカム330,332が設けられている。
図6は、図5と同様に、エンジンブレーキギヤ240をロックするためのカム330が、ポール310とサポート320の間に完全に挿入された状態を示している。この状態では、パーキングギヤ250をロックするためのカム332は、パーキングギヤ250をロックするためのポール312とサポート322の間に挿入されていない。従って、パーキングギヤ250は、図6の段階ではロックされていない。
図7は、シフトレバーがPレンジに入った状態を示している。この状態では、図6の状態に加え、パーキングギヤ250をロックするためのカム332が、ポール312とサポート322の間に挿入される。従って、エンジンブレーキギヤ240がロックされるとともに、パーキングギヤ250がロックされ、パーキングギヤ250が固定された車輪駆動軸210がロックされる。これにより、前輪160及び後輪がロックされる。なお、図1に示す通常のシステムでは、パーキングロッド410に対して、パーキングギヤ250をロックするポール312、サポート322、カム332のみが設けられている。本実施形態では、パーキングロッド410に対し、2つのポール310,312、2つのサポート320,322、2つのカム330,332を設けることによって、Pレンジでのパーキングギヤ250のロックに加えて、Rレンジでのエンジンブレーキギヤ240のロックを行うことができる。
以上のように、本実施形態にシステムでは、パーキングギヤ250をロックする機構に対して、新たにエンジンブレーキギヤ240をロックする機構を設けることで、シフトレバーがRレンジに入った際にエンジンブレーキギヤ240をロックすることができる。なお、上述したロック機構300以外の機構でエンジンの出力軸110をロックしても良く、例えば電磁クラッチ等の機構により出力軸110をロックしても良い。
次に、バッテリの充電量が低下した場合の制御について説明する。上述したように、本実施形態では、エンジンの出力軸110をロックし、車両駆動用のモータジェネレータ130の駆動力に加えて発電用のモータジェネレータ120の駆動量を用いることで、後進時の車両駆動力を増大させることができる。
一方、バッテリの充電量(SOC)が低下した場合は、車両駆動用のモータジェネレータ130と発電用のモータジェネレータ120の駆動量を十分に得られない場合が想定される。このため、本実施形態では、バッテリの充電量が所定値以下となった場合は、車両後進時にエンジンブレーキギヤ240をロックしないように制御を行う。
エンジンブレーキギヤ240がロックされていない状態でエンジンを駆動すると、図1で説明したように、出力軸110の駆動力により発電用のモータジェネレータ120の駆動軸122が駆動され、発電用のモータジェネレータ120により発電が行われる。バッテリの充電量が所定値以下の場合に車両後進を行う際には、この発電用のモータジェネレータ120が発電した電力により車両駆動用のモータジェネレータ130が駆動される。これにより、バッテリの充電量が所定値以下となった場合においても、発電量のモータジェネレータ120により発電しながら駆動用のモータジェネレータ130を駆動することができる。
なお、図1で説明したように、エンジンの出力軸110の駆動力は、遊星歯車機構140を介して車輪駆動軸210へ伝達される。また、車両駆動用のモータジェネレータ130の駆動力は、遊星歯車機構150を介して車輪駆動軸210へ伝達される。この際、車両前進時に対して車両駆動用のモータジェネレータ130は逆向きに回転するのに対し、エンジンの回転は車両前進時と同じ向きであるため、車両駆動用のモータジェネレータ130の駆動力からエンジンの駆動力が減算されて車輪駆動軸210上に伝達される。従って、エンジンの駆動力で発電を行うことによって、車両駆動用のモータジェネレータ130の駆動力よりも低い駆動力で前輪160及び後輪が駆動されることになるが、バッテリ充電量が低下した場合においても車両を後進させることが可能である。
Rレンジでエンジンブレーキギヤ240をロックさせない機構は様々なものが想定できる。例えば、図8に示すように、パーキングロッド410にカム330のストッパ430を設け、パーキングロッド410に対するストッパ430の位置をバッテリのSOCの状態に応じて可動できるようにする。図8では、シフトレバーはRレンジに入っているが、ストッパ430の位置に応じてカムの矢印A3方向への移動が阻害され、カム330によってポール310が駆動されていない状態を示している。これにより、シフトレバーがRレンジに入った場合においても、カム330がポール310とサポート320の間に入り込まないため、エンジンブレーキギヤ240をロックさせないようにすることができる。
また、シフトレバーがRレンジに入った場合においても、エンジンブレーキギヤ240をロックさせないようにするため、シフトバイワイヤ(SBW)機構等によりモータ制御でカム330を駆動することもできる。これにより、シフトレバーはRレンジに入っているが、エンジンブレーキギヤ240をロックさせないようにすることができる。
図9〜図11は、バッテリのSOCに応じた制御を説明するための模式図である。ここで、図9は、比較のためバッテリのSOCに応じた制御を行わない場合を示している。また、図10は、図8に示す機構によりRレンジでエンジンブレーキギヤ240をロックさせない場合を示しており、図11は、シフトバイワイヤ機構によりRレンジでエンジンブレーキギヤ240をロックさせない場合を示している。
図9に示すように、バッテリのSOCに応じた制御を行わない場合は、図4〜図7で説明した機構によりエンジンブレーキギヤ240、パーキングギヤ250のロックが制御される。バッテリのSOCが十分である場合、枯渇している場合のいずれにおいても、Pレンジでパーキングギヤ250及びエンジンブレーキギヤ240がロックし、Rレンジでエンジンブレーキギヤ240のみがロックする。Nレンジ、Dレンジでは、パーキングギヤ250及びエンジンブレーキギヤ240がロックされない状態となる。
図9に示すように、Rレンジに入った場合において、バッテリのSOCが十分である場合は、エンジンブレーキギヤ240をロックすることで、発電用のモータジェネレータ130の駆動力を車両駆動用モータジェネレータ140の駆動力と合算して車両後進を行うことができる。従って、エンジンブレーキギヤ240のロックの要否は“要”となる。そして、エンジンブレーキギヤ240がロックされることで、発電用のモータジェネレータ130の駆動力を車両駆動用モータジェネレータ140の駆動力により車両後進を行うことができる。
図9に示すように、Rレンジに入った場合において、バッテリのSOCが枯渇している場合は、エンジンブレーキギヤ240をロックしても、発電用のモータジェネレータ130と車両駆動用のモータジェネレータ140を駆動することができない。従って、エンジンブレーキギヤ240のロックの要否は“不要”となる。しかしながら、図4〜図7で説明したパーキングロッド410の動きと連動してカム330が動く機構では、Rレンジでエンジンブレーキギヤ240が常にロックされる。このため、Rレンジで発電用のモータジェネレータ130による発電を行うことができない。
一方、図10に示すように、図8に示す機構を用いた場合は、Rレンジに入った場合にバッテリのSOCが枯渇している場合は、ストッパ430の位置を制御することでエンジンブレーキギヤ240のロックが解除された状態(フリー)となる。このため、エンジンの駆動力を使って発電用のモータジェネレータ130で発電を行うことができ、上述のように発電した電力で車両駆動用のモータジェネレータ140を駆動して車両後進を行うことができる。また、図8に示す機構を用いた場合は、Pレンジにおいてカム330,カム332の位置を、ポール310,ポール312を駆動しない位置に設定することもできる。これにより、Pレンジにおいて、エンジンブレーキギヤ240、パーキングギヤ250の双方をロックしていない状態(フリー)にすることができ、発電用のモータジェネレータ130を駆動して発電することができる。
また、図11に示すように、シフトバイワイヤ機構を用いた場合は、シフトレバーの位置によらずカム330の位置を制御することができるため、シフトレバーの位置がRレンジに入っていたとしても、カム330がポール310を駆動しないようにカム330の位置を自由に制御することができる。従って、シフトバイワイヤ機構を用いた場合も、Rレンジに入った場合にバッテリのSOCが枯渇している場合は、エンジンブレーキギヤ240のロックが解除された状態(フリー)となる。このため、エンジンの駆動力を使って発電用のモータジェネレータ130で発電を行うことができ、上述のように発電した電力で車両駆動用のモータジェネレータ140を駆動して車両後進を行うことができる。
また、図11に示すように、シフトバイワイヤ機構を用いた場合は、シフトレバーの位置によらずカム330、カム332の位置を制御することができるため、シフトレバーの位置がPレンジに入っていた場合に、カム330がポール310を駆動しないようにカム330の位置を制御することができ、カム332がポール312を駆動しないようにカム332の位置を制御することができる。従って、Pレンジにおいてバッテリが枯渇している場合は、エンジンブレーキギヤ240、パーキングギヤ250の双方をロックしていない状態(フリー)にすることができる。これにより、バッテリが枯渇している場合は、発電用のモータジェネレータ130を駆動して発電することができる。
以上説明したように本実施形態によれば、車両後進時にエンジンブレーキギヤ240をロックすることで、車両駆動用のモータジェネレータ130の駆動力に発電用のモータジェネレータ120の駆動力を合算することができる。従って、車両後進時の車両駆動力を増大することができ、登坂性能、車両速度を向上させることが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
100 システム
110 出力軸
120 発電用のモータジェネレータ
130 車両駆動用のモータジェネレータ
122 駆動軸
140 遊星歯車機構
210 車輪駆動軸
300 ロック機構

Claims (6)

  1. エンジンによって駆動されるエンジン駆動軸と、発電用のモータジェネレータの駆動軸と、車輪に駆動力を伝達する車輪駆動軸とを連結する遊星歯車機構と、
    前記車輪駆動軸と連結され、前記車輪駆動軸を駆動する車両駆動用のモータと、
    車両を後進させる際に、前記エンジン駆動軸をロックするロック機構と、
    を備えることを特徴とする、ハイブリッド車両の駆動装置。
  2. 前記ロック機構は、シフトレバーがRレンジに入った場合に前記エンジン駆動軸をロックすることを特徴とする、請求項1に記載のハイブリッド車両の駆動装置。
  3. 前記シフトレバーがPレンジに入った場合に前記車輪駆動軸をロックするパーキングロック機構を備えることを特徴とする、請求項2に記載のハイブリッド車両の駆動装置。
  4. 前記ロック機構と前記パーキングロック機構とが、前記シフトレバーの位置と連動して動作することを特徴とする、請求項3に記載のハイブリッド車両の駆動装置。
  5. 前記ロック機構は、車両を後進させる際に、前記車両駆動用のモータに電力を供給するバッテリの充電状態が所定値以下の場合は、前記エンジン駆動軸をロックしないことを特徴とする、請求項1に記載のハイブリッド車両の駆動装置。
  6. 前記ロック機構は、シフトレバーの位置に応じて前記エンジン駆動軸のロックをモータ駆動により行うシフトバイワイヤ機構により構成されることを特徴とする、請求項5に記載のハイブリッド車両の駆動装置。
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