JP2016168875A - 車両の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】駆動系を介して駆動源により駆動される第1駆動輪と、電動機により駆動される第2駆動輪とを含む車両において、第1駆動輪の駆動系の大型化や重量増を抑制する。【解決手段】ハイブリッド車両は、ハイブリッドトランスアクスルを介してエンジンおよびモータMG2により駆動される前輪と、モータMG3により駆動される後輪と、パーキング指示がなされると共に車速Vが所定車速Vref以下である際にパーキングギヤをロックするパーキングロック機構とを含み、ハイブリッドECUおよびモータECUは、互いに協働し、ハイブリッド車両の走行中にシフトレバーを介したパーキング指示がなされると共に車速Vが上記所定車速Vref以下である際に、路面勾配θに応じた向きのトルクを出力するように後輪駆動用のモータを制御する(ステップS100〜S160)。【選択図】図2
Description
本開示の発明は、車両の制御装置に関する。
従来、車両のパーキングロック機構として、所定の間隔をおいて配置されたパーキングポールとカム受けとを有し、パーキングポールとカム受けとの間隙にカムを進出させることにより、パーキングポールをパーキングギヤに向けて回動させてパーキングギヤをロックするものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このバーキングロック機構では、カム受けには、重りが設けられており、当該重りにより、カム受けから変速機ケースに伝わる振動が低減される。この種のパーキングロック機構は、一般に、車両の走行中に運転者によりシフトレバーを介してパーキング指示がなされた際に、車速が所定車速以下であれば、パーキングギヤをロックするように構成される。
特許文献1に記載されたように、カム受けに重りを設けることで、パーキングギヤとパーキングポールとの衝突の衝撃がカム受けから変速機ケースへと伝達するのを抑制し、変速機ケースから放射されるノイズを減少させることができる。しかしながら、カム受けに重りを設けることにより、上記パーキンロック機構を搭載した車両の重量も増加し、車重が増加すると、走行中にパーキング指示がなされてパーキングギヤがロックされた際に当該パーキングギヤに作用する力が大きくなる。このようにパーキングギヤに作用する力が大きくなると、パーキングギヤが取り付けられる回転軸を含む駆動系の強度を高めたり、当該回転軸を支持するベアリングの容量増加により軸間距離が増加したりすることで駆動系全体の大型化や重量増、更にはコストアップを招いてしまうおそれがある。そして、このような課題は、例えば前輪駆動車両または後輪駆動車両を4輪駆動化するために、当該車両に後輪または前輪を駆動する電動機を追加する場合にも、同様に発生し得る。
そこで、本開示の発明は、駆動系を介して駆動源により駆動される第1駆動輪と、電動機により駆動される第2駆動輪とを含む車両において、第1駆動輪の駆動系の大型化や重量増を抑制することを主目的とする。
本開示の車両の制御装置は、駆動系を介して駆動源により駆動される第1駆動輪と、電動機により駆動される第2駆動輪と、パーキング指示がなされると共に車速が所定車速以下である際に前記駆動系に含まれる回転軸に取り付けられたパーキングギヤをロックするパーキングロック機構とを含む車両の制御装置において、前記車両の走行中に前記パーキング指示がなされると共に車速が前記所定車速以下である際に、路面勾配に応じた向きの駆動力を出力するように前記電動機を制御することを特徴とする。
この制御装置は、パーキング指示がなされると共に車速が所定車速以下である際に第1駆動輪の駆動系に含まれる回転軸をロックするパーキングロック機構と、第2駆動輪を駆動する電動機とを含む車両を制御するものである。そして、この制御装置は、車両の走行中にパーキング指示がなされると共に車速が上記所定車速以下である際に、路面勾配に応じた向きの駆動力を出力するように電動機を制御する。これにより、走行中にパーキング指示がなされてパーキングギヤがロックされる際に、パーキングギヤに作用する力とは逆方向の駆動力を電動機から第2駆動輪に出力し、走行中のパーキングロックに伴ってパーキングギヤに作用する力を低減することができる。この結果、第2駆動輪を駆動する電動機を搭載することで車両の重量が増加しても、第1駆動輪の駆動系の大型化や重量増を抑制することが可能となる。
また、前記制御装置は、前記路面勾配が所定勾配以上である場合、前記車両を前進させる方向の駆動力を出力するように前記電動機を制御し、前記路面勾配が前記所定勾配以上である場合、前記車両を後進させる方向の駆動力を出力するように前記電動機を制御するものであってもよい。更に、前記駆動系は、少なくとも1体の電動機を含むハイブリッドトランスミッションであってもよく、前記車両は、プラグイン式のハイブリッド車両であってもよい。
以下、図面を参照しながら、本開示の発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本開示の制御装置を含むハイブリッド車両20の概略構成図である。同図に示すハイブリッド車両20は、ガソリンや軽油といった炭化水素系の燃料と空気との混合気の爆発燃焼により動力を発生するエンジン(内燃機関)22と、シングルピニオン式のプラネタリギヤ30と、それぞれ同期発電電動機として構成されたモータMG1,MG2およびMG3と、パーキングロック機構60とを含む。
プラネタリギヤ30は、モータMG1のロータに接続されるサンギヤ31と、第1駆動軸35に接続されると共に図示しない変速機または減速機を介してモータMG2のロータに連結されるリングギヤ32と、複数のピニオンギヤ33を支持すると共に図示しないダンパを介してエンジン22のクランクシャフトに連結されるプラネタリキャリヤ34とを有する。第1駆動軸35は、図示しないギヤ機構やデファレンシャルギヤ36を介して第1駆動輪としての前輪Fwl,Fwrに連結される。プラネタリギヤ30、モータMG1およびMG2、第1駆動軸35、デファレンシャルギヤ36、ギヤ機構やトランスアクスルケース等は、前輪Fwl,Fwrの駆動系としてのハイブリッドトランスアクスル21を構成する。また、モータMG3は、第2駆動軸37およびデファレンシャルギヤ38を介して第2駆動輪としての後輪Rwl,Rwrに連結される。
モータMG1は、主に、負荷運転されるエンジン22からの動力の少なくも一部を用いて電力を生成する発電機として動作し、モータMG2およびMG3は、バッテリ50およびモータMG1の少なくとも何れかからの電力により駆動されて動力を発生する電動機として動作すると共に、ハイブリッド車両20の制動時に回生制動力を出力する。モータMG1,MG2およびMG3は、それぞれインバータ41,42または43を介して相互に電力をやり取りすると共にバッテリ50と電力をやり取りすることができる。
パーキングロック機構60は、トランスアクスルケース内に配置され、例えばモータMG2またはMG1のロータに接続される回転軸に取り付けられるパーキングギヤ61や、パーキングギヤ61と係合可能なパーキングポール62に加えて、ディテント機構に連結されるパーキングロッド、パーキングロッドの軸方向に移動可能なカム部材、パーキングポール62をパーキングギヤ61に押し付けるようにカム部材を付勢するカムスプリング等(何れも図示省略)を含む。また、パーキングロック機構60は、ハイブリッド車両20の走行中に運転者によりシフトレバー81がパーキングポジション(以下、「Pポジション」という。)にセットされた際(パーキング指示がなされた際)に、車速Vが所定車速Vref(例えば、4〜5km/h程度)以下であれば、パーキングギヤ61がパーキングポール62によりロックされるように構成される。なお、パーキングロック機構60は、シフトレバーに機械的に連結されるものであってもよく、アクチュエータにより駆動されるシフトバイワイヤ式のものであってもよい。
更に、ハイブリッド車両20は、エンジン22を制御するエンジン電子制御ユニット25と、モータMG1,MG2およびMG3を駆動するためのインバータ41,42および43と、リチウムイオン二次電池またはニッケル水素二次電池として構成されると共にインバータ41,42および43に電気的に接続されるバッテリ50と、インバータ41,42および43を介してモータMG1,MG2およびMG3を制御するモータ電子制御ユニット40と、バッテリ50を管理するバッテリ電子制御ユニット55と、これらの電子制御ユニット25,40および55等と通信しながら車両全体を制御するハイブリッド電子制御ユニット70とを含む。電子制御ユニット25,40,55および70は、いずれも図示しないCPUを中心とするマイクロコンピュータとして構成される。なお、以下、「電子制御ユニット」を「ECU」という。
ハイブリッドECU70は、上述のようにECU25,40および55等から各種信号を入力すると共に、様々なセンサからの信号を入力する。例えば、ハイブリッドECU70は、スタートスイッチ80からのシステム起動信号や、シフトポジションセンサ82により検出されるシフトレバー81のシフトポジションSP、アクセルペダルポジションセンサ84により検出されるアクセルペダル83のアクセル開度(踏み込み量)Acc、車速センサ87により検出される車速V、前後Gセンサ88により検出される前後G等を入力する。また、ハイブリッドECU70は、前後Gセンサ88からの前後Gに基づいて、ハイブリッド車両20の走行路の路面勾配θを算出する。なお、ハイブリッドECU70には、路面勾配θを検出する勾配センサが接続されてもよい。
上述のように構成されたハイブリッド車両20では、ハイブリッドECU70により、前進方向または後進方向への走行に要求される要求トルクT*がアクセル開度Accと車速Vとに基づいて設定され、ハイブリッドECU70やエンジンECU25、モータECU40により、要求トルクT*に応じたトルクが第1駆動軸35および第2駆動軸37の少なくとも何れか一方に出力されるようにエンジン22とモータMG1〜MG3とが制御される。
また、本実施形態のハイブリッド車両20は、家庭用電源といった外部電源100からの電力によりバッテリ50を充電可能なプラグイン式のハイブリッド車両として構成されており、電力ラインを介してバッテリ50に接続された充電器57を含む。充電器57は、電源プラグを介して供給される外部電源100からの交流電力を直流電力に変換するAC/DCコンバータや、AC/DCコンバータからの直流電力の電圧を変換してバッテリ50に供給するDC/DCコンバータ等を含み(何れも図示省略)、ハイブリッドECU70により制御される。
ここで、上述のように構成されるハイブリッド車両20は、前輪駆動車両に後輪を駆動するモータを追加することにより4輪駆動化されたものである。従って、ハイブリッド車両20の車重は、モータMG3等を搭載する分だけ、ベースとなる前輪駆動車両に比べて増加する。更に、ハイブリッド車両20では、バッテリ50を外部電源100からの電力により充電することができるように構成されており、バッテリ50として大容量のものが用いられたり、充電器57等が搭載されたりすることで、ベースとなる前輪駆動車両に比べて更に車重が増加する。
このため、ハイブリッド車両20の走行中に運転者によりシフトレバー81がPポジションにセットされてパーキングギヤ61がロックされた際、当該パーキングギヤ61に作用する力は、ベースとなる前輪駆動車両に比べて、少なくとも車重の増加分だけ大きくなる。従って、ハイブリッド車両20では、前輪Fwl,Fwrを駆動するハイブリッドトランスアクスル21(駆動系)の強度を高めたり、パーキングギヤ61が取り付けられる回転軸を支持するベアリングの容量を増加させたりする必要が生じるが、それでは、駆動系全体の大型化や重量増、更には車両全体のコストアップを招いてしまうおそれがある。これを踏まえて、ハイブリッド車両20では、走行中にシフトレバー81がPポジションにセットされた際に、ハイブリッドECU70により図2に示すような処理が実行される。
図2に示すように、ハイブリッド車両20の走行中、ハイブリッドECU70(CPU)は、予め定められた時間おきに、シフトポジションセンサ82からのシフトポジションSPや、車速センサ87からの車速V、前後Gセンサ88により検出された前後Gに基づいて算出された路面勾配θといったデータを入力する(ステップS100)。次いで、ハイブリッドECU70は、ステップS100にて入力したシフトポジションSPがPポジションであるか否かを判定し(ステップS110)、シフトポジションSPがPポジション以外であれば、ステップS120以降の処理を実行することなく、図2のルーチンを終了させる。
また、ステップS110にてシフトポジションSPがPポジションであると判定した場合、ハイブリッドECU70は、ステップS100にて入力した車速Vが値0よりも高くかつ上記所定車速Vref以下であるか否かを判定する(ステップS120)。ハイブリッド車両20の走行中にシフトレバー81がセットされても、車速Vが所定車速Vrefよりも高い場合には、パーキングポール62によってパーキングギヤ61がロックされることはない。従って、ステップS120にて車速Vが所定車速Vrefよりも高いと判定した場合、ハイブリッドECU70は、ステップS130以降の処理を実行することなく、図2のルーチンを終了させる。
これに対して、ステップS120にてハイブリッド車両20が所定車速Vref以下で走行していると判定した場合、ハイブリッドECU70は、ステップS100にて入力した路面勾配θが所定勾配θref以上であるか否かを判定する(ステップS130)。所定勾配θrefは、例えば、10°〜20°程度の登り勾配を示す値として予め定められる。ステップS130にて路面勾配θが所定勾配θref以上であると判定した場合、ハイブリッドECU70は、予め定められたハイブリッド車両20を前進方向に走行させる方向のトルクT3fをモータMG3に対するトルク指令Tm3*に設定する(ステップS140)。また、ステップS130にて路面勾配θが所定勾配θref未満であると判定した場合、ハイブリッドECU70は、予め定められたハイブリッド車両20を後進方向に走行させる方向のトルクT3rをモータMG3に対するトルク指令Tm3*に設定する(ステップS150)。
図3に示すように、路面勾配θが所定勾配θref以上である登坂路をハイブリッド車両20が上記所定車速Vref以下の車速Vで前進走行している最中にパーキングギヤ61がロックされた際には、ハイブリッド車両20を前進させるトルクが無くなることで、当該ハイブリッド車両20に自重による後進方向の力(図3における破線矢印参照)が作用する。従って、ハイブリッド車両20の登坂走行中にロックされたパーキングギヤ61には、図3において一点鎖線で示すように、ハイブリッド車両20を後進させる方向の力(トルク)がパーキングポール62から加えられる。これを踏まえて、ステップS140にてトルク指令Tm3*に設定されるトルクT3fは、ハイブリッド車両20の登坂走行中にロックされたパーキングギヤ61に作用する力のうち、ベースとなる前輪駆動車両に対するハイブリッド車両20の車重の増加分による力を打ち消すハイブリッド車両20を前進させる方向のトルクとして定められる。
また、図4に示すように、路面勾配θが所定勾配θref未満である走行路(例えば平坦路)をハイブリッド車両20が上記所定車速Vref以下の車速Vで前進走行している最中にパーキングギヤ61がロックされた際には、ハイブリッド車両20に自重(慣性)による前進方向の力(図4における破線矢印参照)が作用する。従って、比較的平坦な走行路の走行中にロックされたパーキングギヤ61には、図4において一点鎖線で示すように、ハイブリッド車両20を前進させる方向の力(トルク)がパーキングポール62から加えられる。これを踏まえて、ステップS150にてトルク指令Tm3*に設定されるトルクT3rは、比較的平坦な走行路の走行中にロックされたパーキングギヤ61に作用する力のうち、ベースとなる前輪駆動車両に対するハイブリッド車両20の車重の増加分による力を打ち消すハイブリッド車両20を後進させる方向のトルクとして定められる。
ステップS140またはS150にてトルク指令Tm3*を設定した後、ハイブリッドECU70は、トルク指令Tm3*をモータECU40に送信し(ステップS160)、図2のルーチンを終了させる。ハイブリッドECU70からトルク指令Tm3*を受信したモータECU40は、当該トルク指令Tm3*により示されるトルクT3fまたはT3rを所定時間(例えば、0.3〜1秒程度)にわたって出力するようにモータMG3を制御する。これにより、ハイブリッド車両20の走行中に運転者によりシフトレバー81がPポジションにセットされてパーキングギヤ61がロックされる際に、当該パーキングギヤ61に作用する力とは逆方向のトルクをモータMG3から後輪Rwl,Rwrに出力し、走行中のパーキングロックに伴ってパーキングギヤ61に作用する力を低減することが可能となる。
この結果、後輪Rwl,Rwrを駆動するモータMG3の追加による4輪駆動化やプラグイン化によりハイブリッド車両20の重量が増加しても、前輪Fwl,Fwrを駆動するハイブリッドトランスアクスル21(駆動系)の強度を高めたり、パーキングギヤ61が取り付けられる回転軸を支持するベアリングの容量を増加させたりする必要がなくなる。従って、ハイブリッド車両20では、前輪Fwl,Fwrの駆動系であるハイブリッドトランスアクスル21の大型化や重量増を抑制すると共に、当該ハイブリッドトランスアクスル21として、ベースとなる前輪駆動車両に搭載されるものと基本設計を共通にするものを採用することが可能となり、開発コスト等の上昇を抑えることができる。
以上説明したように、ハイブリッド車両20は、ハイブリッドトランスアクスル21を介してエンジン22およびモータMG2により駆動される前輪Fwl,Fwrと、モータMG3により駆動される後輪Rwl,Rwrと、パーキング指示がなされると共に車速Vが所定車速Vref以下である際にハイブリッドトランスアクスル21に含まれる回転軸に取り付けられたパーキングギヤ61をロックするパーキングロック機構60とを含む。そして、ハイブリッド車両20のハイブリッドECU70およびモータECU40は、互いに協働し、当該ハイブリッド車両20の走行中にシフトレバー81を介したパーキング指示がなされると共に車速Vが上記所定車速Vref以下である際に、路面勾配θに応じた向きのトルクを出力するようにモータMG3を制御する(ステップS100〜S160)。
これにより、走行中にパーキング指示がなされてパーキングギヤ61がロックされる際に、当該パーキングギヤ61に作用する力とは逆方向のトルクをモータMG3から後輪Rwl,Rwrに出力し、走行中のパーキングロックに伴ってパーキングギヤ61に作用する力を低減することができる。この結果、後輪Rwl,Rwrを駆動するモータMG3を搭載することでハイブリッド車両20の重量が増加しても、前輪Fwl,Fwrの駆動系であるハイブリッドトランスアクスル21の大型化や重量増を抑制し、ハイブリッド車両20のコストアップを抑えることが可能となる。
なお、ハイブリッド車両20は、ハイブリッドトランスミッションを有する後輪駆動車両に対して前輪を駆動するモータを追加することにより4輪駆動化されたものであってもよい。また、ハイブリッドトランスアクスル21は、プラネタリギヤ30と2体のモータMG1,MG2とを含むものに限られず、1モータ式のハイブリッドトランスアクスルとして構成されてもよく、プラネタリギヤ以外のギヤ機構と2体のモータとを含むものであってもよい。更に、ハイブリッド車両20は、エンジン22からの動力を前輪Fwl,Fwrに伝達するモータを含まないトランスアクスルを搭載するものであってもよい。
また、ハイブリッド車両20は、必ずしもプラグイン式のハイブリッド車両として構成される必要はない。加えて、ハイブリッド車両20は、エンジン22からの動力のすべてを用いて発電可能な第1のモータと、バッテリおよび第1のモータの少なくとも何れかからの電力により駆動されて第1駆動軸35または第2駆動軸37に動力を出力する第2のモータと、バッテリおよび第1のモータの少なくとも何れかからの電力により駆動されて第2駆動軸37または第1駆動軸35に動力を出力する第3のモータとを含むように構成されてもよい。
以上、本開示の発明の実施形態について説明したが、本開示の発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本開示の外延の範囲内において様々な変更をなし得ることはいうまでもない。また、上記発明を実施するための形態は、あくまで発明の概要の欄に記載された発明の具体的な一形態に過ぎず、発明の概要の欄に記載された発明の要素を限定するものではない。
本開示の発明は、車両の製造産業等において利用可能である。
20 ハイブリッド車両、21 ハイブリッドトランスアクスル、22 エンジン、25 エンジン電子制御ユニット、30 プラネタリギヤ、31 サンギヤ、32 リングギヤ、33 ピニオンギヤ、34 プラネタリキャリヤ、35 第1駆動軸、36,38 デファレンシャルギヤ、37 第2駆動軸、40 モータ電子制御ユニット、41,42,43 インバータ、50 バッテリ、55 バッテリ電子制御ユニット、57 充電器、60 パーキングロック機構、61 パーキングギヤ、62 パーキングポール、70 ハイブリッド電子制御ユニット、80 スタートスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、87 車速センサ、88 前後Gセンサ、100 外部電源、Fwl,Fwr 前輪、Rwl,Rwr 後輪、MG1,MG2,MG3 モータ。
Claims (1)
- 駆動系を介して駆動源により駆動される第1駆動輪と、電動機により駆動される第2駆動輪と、パーキング指示がなされると共に車速が所定車速以下である際に前記駆動系に含まれる回転軸に取り付けられたパーキングギヤをロックするパーキングロック機構とを含む車両の制御装置において、
前記車両の走行中に前記パーキング指示がなされると共に車速が前記所定車速以下である際に、路面勾配に応じた向きの駆動力を出力するように前記電動機を制御することを特徴とする車両の制御装置。
Priority Applications (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN110194170A (zh) * | 2019-07-01 | 2019-09-03 | 安徽江淮汽车集团股份有限公司 | 一种坡道驻车控制方法、装置和存储介质 |
CN110816514A (zh) * | 2019-10-30 | 2020-02-21 | 武汉理工大学 | 一种基于多模式切换的轮毂电机驱动车辆控制方法及系统 |
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2015
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