JP2016168583A - 塗装工具及び塗布方法 - Google Patents

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和行 鎌谷
Kazuyuki Kamatani
和行 鎌谷
安達 陽一
Yoichi Adachi
陽一 安達
藤田 健
Takeshi Fujita
健 藤田
豪 鈴木
Takeshi Suzuki
豪 鈴木
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Abstract

【課題】塗膜の膜厚を容易にコントロールすることが可能な塗装工具及び塗布方法を提供すること。【解決手段】長尺状の塗装面と、前記塗装面の長手方向に沿って間隔を置いて配置される少なくとも2つのガイドとを有する塗装工具であって、前記ガイドは、前記塗装面から所要の高さを有し、そして、前記ガイドが塗装対象物の対象面に押し当てられるときに、前記ガイドを除く前記塗装面と前記塗装対象物の前記対象面との間に所要の間隔を保つ、塗装工具を提供する。また、第1の塗装工具及び第2の塗装工具を用いて、塗装対象物の対象面に塗料を塗布する塗布方法を提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、窓ガラスの表面のような塗装対象物の対象面に塗料を塗布するための塗装工具及び塗布方法に関する。
従来から、建物の窓ガラスを通して室内に入り込む太陽光による熱を遮断又は低減するために、熱線カット機能又は熱線制御機能を有する塗料を窓ガラスの表面に塗布することが行われている(例えば、特許文献1参照)。
すなわち、特許文献1に記載の塗布装置は、窓ガラスのガラス面に塗料塗布スポンジを接触させながら、塗料塗布スポンジを移動させることによって、窓ガラスのガラス面に塗料を塗布する。
また、従来から、スポンジ以外にも、例えば、ローラ、刷毛、スプレーなどを用いて、窓ガラスのガラス面に塗料を塗布することも行われている。
特開2014−193447号公報
しかしながら、特許文献1に記載の塗布装置は、スポンジを使用するため、塗膜の膜厚をコントロールすることが困難である。
また、ローラ、刷毛、スプレーなどを使用する場合も、塗膜の膜厚をコントロールすることが困難である。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、その目的は、塗膜の膜厚を容易にコントロールすることが可能な塗装工具及び塗布方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、長尺状の塗装面と、前記塗装面の長手方向に沿って間隔を置いて配置される少なくとも2つのガイドとを有する塗装工具であって、前記ガイドは、前記塗装面から所要の高さを有し、そして、前記ガイドが塗装対象物の対象面に押し当てられるときに、前記ガイドを除く前記塗装面と前記塗装対象物の前記対象面との間に所要の間隔を保つ、塗装工具を提供する。
前記塗装面は、長尺部材上に長手方向に沿って設けられ、前記ガイドは、前記長尺部材に設けられることが好ましい。
前記ガイドは、前記長尺部材の周囲に巻き付けられるワイヤであり、前記ワイヤの材質は、金属、樹脂又はガラスのうちのいずれか1つであり、前記ワイヤの太さは、50μm〜1mmであることが好ましい。
前記長尺部材は、長手方向に沿って延びる平坦な側面を有し、前記塗装面は、前記長尺部材の両端部間を前記平坦な側面に沿って延び、そして、前記長尺部材の一端部を越えてさらに延びることが好ましい。
前記塗装面は、前記長尺部材の両端間の長さよりも長い可撓性のフィルムによって構成されることが好ましい。
前記可撓性のフィルムの材質は、樹脂又は金属であり、前記可撓性のフィルムの厚みは、200μm以下であることが好ましい。
前記長尺部材は、周囲の少なくとも一部に長手方向に沿って延びる円弧状面を有し、そして、前記長尺部材の一端部において前記円弧状面側からその反対側に向かって前記長尺部材を横断する横断部を有し、前記横断部によって、前記長尺部材の前記円弧状面側の長さは、前記長尺部材の前記反対側の長さよりも短いことが好ましい。
前記塗装面は、前記長尺部材の長手方向に沿って延びる前記円弧状面及び少なくとも前記円弧状面側における前記横断部によって構成されることが好ましい。
前記長尺部材は、長手方向に沿って延びる平坦な側面を有し、前記塗装面は、前記長尺部材の両端部間を前記平坦な側面に沿って延び、そして、前記長尺部材の一端部を越えてさらに延びる第1の延長部、及び前記長尺部材の他端部を越えてさらに延びる第2の延長部を有する可撓性のフィルムによって構成されることが好ましい。
前記可撓性のフィルムの材質は、樹脂又は金属であり、前記第2の延長部は、前記第1の延長部に比べて撓みにくく、かつ、尖端を有することが好ましい。
前記長尺部材は、前記他端部に、前記塗装工具を使用する際の前記長尺部材の進行方向に延びる可撓性のフィルムを備えることが好ましい。
前記塗装対象物は、窓ガラスであることが好ましい。
また、長尺部材が長手方向に沿って延びる平坦な側面を有し、塗装面が長尺部材の両端間の長さよりも長い可撓性のフィルムによって構成される第1の塗装工具、及び、塗装面が長尺部材の長手方向に沿って延びる円弧状面及び少なくとも円弧状面側における横断部によって構成される第2の塗装工具を用いて、塗装対象物の対象面に塗料を塗布する塗布方法であって、
前記第1の塗装工具の姿勢を横長にして、前記第1の塗装工具のガイドを窓ガラスの表面に押し当てた状態に保ち、前記第1の塗装工具の両端部間における可撓性のフィルムの塗装面と窓ガラスの表面との間に塗料を供給しながら、前記第1の塗装工具を上向きに移動させ、
続いて、前記第1の塗装工具から前記可撓性のフィルムの延びた側の塗膜の縁部の内側上に前記第2の塗装工具の横断部が位置するように、前記第2の塗装工具の横断部から前記第2の塗装工具の他方の端部が斜め下方に向くようにして、前記第2の塗装工具のガイドを窓ガラスの表面に押し当てた状態に保ち、前記第2の塗装工具の塗装面の両端部間と窓ガラスの表面との間に塗料を供給しながら、前記第2の塗装工具を上向きに移動させる塗布方法を提供する。
前記第2の塗装工具の横断部から前記第2の塗装工具の他方の端部が斜め下方に向く角度は、前記第2の塗装工具を移動させる方向に対して5〜85°であることが好ましい。
また、長尺部材が長手方向に沿って延びる平坦な側面を有し、塗装面が長尺部材の両端部間を平坦な側面に沿って延び、そして、長尺部材の一端部を越えてさらに延びる第1の延長部、及び長尺部材の他端部を越えてさらに延びる第2の延長部を有する可撓性のフィルムによって構成される塗装工具を用いて、塗装対象物の対象面に塗料を塗布する塗布方法であって、
前記塗装工具の姿勢を横長にして、前記塗装工具のガイドを前記塗装対象物の前記対象面に押し当てた状態に保ち、前記塗装工具の両端部間における可撓性のフィルムの塗装面と前記塗装対象物の前記対象面との間に塗料を供給しながら、前記塗装工具を上向きに移動させて最初の塗布作業を行い、
続いて、前記最初の塗布作業において前記塗装工具の前記第1の延長部側にできた塗膜の縁部の内側上に、前記塗装工具の前記第2の延長部が位置するように前記塗装工具を位置決めして、前記塗装工具のガイドを前記塗装対象物の前記対象面に押し当てた状態に保ち、前記塗装工具の両端部間における可撓性のフィルムの塗装面と前記塗装対象物の前記対象面との間に塗料を供給しながら、前記塗装工具を上向きに移動させる塗布方法を提供する。
前記塗装対象物は、窓ガラスであることが好ましい。
前記塗料は、水性塗料であることが好ましい。
本発明によれば、塗膜の膜厚を容易にコントロールすることが可能な塗装工具及び塗布方法を提供できる。
本発明の第1実施形態の塗装工具を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態の塗装工具のうちの第1の塗装工具を示す図である。 本発明の第1実施形態の塗装工具のうちの第2の塗装工具を示す図である。 本発明の第1実施形態の塗装工具による塗布方法を示す図である。 本発明の第2実施形態の塗装工具を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態の塗装工具を示す図である。 本発明の第2実施形態の塗装工具による塗布方法を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態の塗装工具1を示す。塗装工具1は、第1の塗装工具1A及び第2の塗装工具1Bにより構成される。
図2は、第1の塗装工具1Aを示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は拡大図、(d)は底面図である。
図1、図2に示すように、第1の塗装工具1Aは、第1の長尺部材10と、塗装面を構成する可撓性のフィルム20と、少なくとも2つのガイド30と、図示しない塗料収容部と、図示しないハンドル(柄)とを備える。
第1の長尺部材10は、長手方向に沿って延びる平坦な側面11(図2(c)参照)を有して、側面11は、第1の長尺部材10の両端部15、16間を延びる形状のものであればよい。
具体的には、図示の第1実施形態では、第1の長尺部材10は、中空の角パイプで作られる。そのため、第1の長尺部材10は、各々長手方向に沿って延びる4つの平坦な側面11、12、13、14を有する。また、第1の長尺部材10は、内部に、長手方向に沿って両端部15、16間を貫通する貫通孔17を有する。
しかしながら、第1の長尺部材10は、角パイプに限定されない。第1の長尺部材10は、例えば、中実の角柱でもよい。角柱の場合は、貫通孔17を有しない点で、角パイプの長尺部材10と異なる。
また、第1の長尺部材10は、例えば、かまぼこ状の形状のものでもよい。かまぼこ形状の場合は、長手方向に沿って延びる1つの平坦な側面11のみを有し、残りの3つの長手方向に沿って延びる平坦な側面12、13、14を有しない(つまり、1つの湾曲面に変更される)点で、角パイプの長尺部材10と異なる。この場合も、中空でも中実でもよい。
このような第1の長尺部材10は、例えば、金属、ガラス、樹脂、などの材質によって作られることができる。
第1の長尺部材10の長さは、任意に決定することができる。しかし、第1の長尺部材10の長さは、取り扱う塗装対象物の対象面(例えば、窓ガラスの表面)の横幅の大きさの1/2よりも大きいことが好ましい。
可撓性のフィルム20は、第1の長尺部材10の長手方向に沿って延びる平坦な側面11に取り付けられる。そして、取り付けられる面の反対側の面が塗装面21となる。可撓性のフィルム20の長さは、第1の長尺部材10の平坦な側面11の長さよりも長い。可撓性のフィルム20の幅は、第1の長尺部材10の平坦な側面11の幅に等しい。可撓性のフィルム20の厚みは、200μm以下である。
可撓性のフィルム20の塗装面21の裏面は、例えば、接着剤などによって、第1の長尺部材10の平坦な側面11に貼り付けられてよい。この場合、可撓性のフィルム20は、その端部22を第1の長尺部材10の端部16に一致させて、平坦な側面11に沿って貼り付ける。すると、可撓性のフィルム20の反対側の端部23は、第1の長尺部材10の反対側の端部15を越えてさらに延びる。そのため、可撓性のフィルム20は、第1の長尺部材10の端部15から可撓性のフィルム20の端部23まで、第1の長尺部材10に貼り付けられていないフリーな領域24を有する。
このような可撓性のフィルム20は、例えば、樹脂、金属、などの材質によって作られることができる。
少なくとも2つのガイド30は、可撓性のフィルム20の塗装面21の長手方向に沿って間隔を置いて配置される。各ガイド30は、可撓性のフィルム20の塗装面21から所要の高さを有して、ガイド30が塗装対象物の対象面(例えば、窓ガラスの表面)に押し当てられるときに、ガイド30を除く塗装面21と塗装対象物の対象面(例えば、窓ガラスの表面)との間に所要の間隔を保つものであればよい。
すなわち、ガイド30の所要の高さとは、塗膜の膜厚に相当する。ガイド30の高さをより高く設定した場合には、塗膜の膜厚はより厚くなる。反対に、ガイド30の高さをより低く設定した場合には、塗膜の膜厚はより薄くなる。したがって、ガイド30の所要の高さを調節することによって、塗装膜厚を制御することができる。
具体的には、図示の第1実施形態では、ガイド30は、可撓性のフィルム20が貼り付けられた第1の長尺部材10の周囲に巻き付けられるワイヤ31である。
しかしながら、ガイド30は、ワイヤ31に限定されない。ガイド30は、可撓性のフィルム20が貼り付けられた第1の長尺部材10の平坦な側面11を除く他の側面12、13、14には必要ない。ガイド30は、第1の長尺部材10の平坦な側面11に貼り付けられた可撓性のフィルム20上にのみあればよい。そのため、ガイド30は、可撓性のフィルム20から突出する任意の突起又は突条などでもよい。
このようなガイド30又はワイヤ31は、金属、樹脂、ガラス、などの材質によって作られることができる。ワイヤ31の太さは、例えば、50μm〜1mmであることが好ましい。
図示しない塗料収容部は、第1の塗装工具1Aを使用するときに、可撓性のフィルム20の塗装面21と、ガイド30を除く塗装対象物の対象面(例えば、窓ガラスの表面)との間に、塗料を上から必要量供給できるように収容するものであればよい。
図示しないハンドル(柄)は、第1の塗装工具1Aを使用するときに、ハンドルを保持することにより、第1の塗装工具1Aを容易に取り扱えるものであればよい。
図3は、第2の塗装工具1Bを示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は拡大図、(d)は底面図である。
図1、図3に示すように、第2の塗装工具1Bは、第2の長尺部材60と、少なくとも2つのガイド70と、図示しない塗料収容部と、図示しないハンドル(柄)とを備える。
第2の長尺部材60は、周囲の少なくとも一部に長手方向に沿って延びる円弧状面61を有して、長尺部材60の一端部において円弧状面61側からその反対側に向かって長尺部材60を横断する横断部62を有するものであればよい。ここで、長尺部材60の円弧状面61側の長さは、横断部62によって、長尺部材60の反対側の長さよりも短く構成される。そして、第2の長尺部材60の長さの最も短い部分(それは、円弧状面61側に含まれる)が塗装面63となる。
具体的には、図示の第1実施形態では、第2の長尺部材60は、中空の丸パイプで作られる。そして、横断部62は、中空の丸パイプを斜めにカットすることによって構成される。そのため、第2の長尺部材60は、周囲全体に長手方向に沿って延びる円周面64を有する。また、第2の長尺部材60は、横断部62に、楕円状のリング面65を有する。さらに、第2の長尺部材60は、内部に、長手方向に沿って両端部66、67間を貫通する貫通孔68を有する。
しかしながら、第2の長尺部材60は、丸パイプに限定されない。第2の長尺部材60は、例えば、中実の丸柱でもよい。丸柱の場合は、貫通孔68を有しない点で、丸パイプの長尺部材60と異なる。
また、第2の長尺部材60は、例えば、かまぼこ状の形状のものでもよい。かまぼこ形状(例えば、かまぼこの湾曲面全体が一様の曲率で湾曲した形状)の場合は、周囲の一部にのみ長手方向に沿って延びる円弧状面61を有し、周囲の残りの部分は、例えば、長手方向に沿って延びる1つ又は複数の平坦な側面を有してもよい(つまり、1つ又は複数の平坦な側面に変更される)点で、丸パイプの長尺部材60と異なる。この場合も、中空でも中実でもよい。
このような第2の長尺部材60は、例えば、金属、ガラス、樹脂、などの材質によって作られることができる。
第2の長尺部材60の長さは、任意に決定することができる。しかし、第2の長尺部材60の長さは、取り扱う塗装対象物の対象面(例えば、窓ガラスの表面)を第1の長尺部材10が塗布工程を行って残った幅よりも大きいことが好ましい。
少なくとも2つのガイド70は、第2の長尺部材60の塗装面63の長手方向に沿って間隔を置いて配置される。各ガイド70は、第2の長尺部材60の塗装面63から所要の高さを有して、ガイド70が塗装対象物の対象面(例えば、窓ガラスの表面)に押し当てられるときに、ガイド70を除く塗装面63と塗装対象物の対象面(例えば、窓ガラスの表面)との間に所要の間隔を保つものであればよい。
具体的には、図示の第1実施形態では、ガイド70は、第2の長尺部材60の周囲に巻き付けられるワイヤ71である。このようなワイヤ71は、金属、樹脂、ガラス、などの材質によって構成されることができる。
しかしながら、ガイド70は、ワイヤ71に限定されない。ガイド70は、第2の長尺部材60の塗装面63を除く他の円周面64には必要ない。ガイド70は、第2の長尺部材60の塗装面63上にのみあればよい。そのため、ガイド70は、第2の長尺部材60の塗装面63から突出する任意の突起又は突条などでもよい。
このようなガイド70又はワイヤ71は、金属、樹脂、ガラス、などの材質によって作られることができる。ワイヤ71の太さは、例えば、50μm〜1mmであることが好ましい。塗装工具1Aと塗装工具1Bを同時に使用する場合、ワイヤ31の太さとワイヤ71の太さは同じであることが好ましい。
図示しない塗料収容部は、第2の塗装工具1Bを使用するときに、第2の長尺部材60の塗装面63と、ガイド70を除く塗装対象物の対象面(例えば、窓ガラスの表面)との間に、塗料を上から必要量供給できるように収容するものであればよい。
図示しないハンドル(柄)は、第2の塗装工具1Bを使用するときに、ハンドルを保持することにより、第2の塗装工具1Bを容易に取り扱えるものであればよい。
次に、図4を参照して、第1実施形態の塗装工具1による塗布方法について説明する。
図4は、例えば、建物の壁面に開けた窓孔に設置された窓ガラス100を示す。窓ガラス100は、窓枠101、102に嵌め込まれたガラス103を有する。この窓ガラス100の表面(ガラス面)104に、塗装工具1すなわち第1の塗装工具1A及び第2の塗装工具1Bを用いて、塗料を塗布する。
図4において、第1の塗装工具1A及び第2の塗装工具1Bの塗装面21、63は、向こう(紙面を突き抜ける方向)を向いている。
最初に、第1の塗装工具1Aを用いて、窓ガラス100のガラス面104に塗料を塗布する。
第1の塗装工具1Aの姿勢を横長にして、窓ガラス100の左右の窓枠101、102のいずれか一方(例えば、左の窓枠101)に、第1の塗装工具1Aの端部16を隣接させる。すると、第1の塗装工具1Aの反対側の端部15は、窓ガラス100の左右の窓枠101、102間の中央部又はそれよりも右側に位置する。そして、可撓性のフィルム20のフリーな領域24は、それよりもさらに右側に位置する。
この位置において、両ガイド30を窓ガラス100のガラス面104に押し当てた状態に保ち、第1の塗装工具1Aの両端部15、16間における可撓性のフィルム20の塗装面21と窓ガラス100のガラス面104との間に塗料を供給しながら、第1の塗装工具1Aを所定の速度で上向きに移動させる。
すると、第1の塗装工具1Aの両端部15、16間における可撓性のフィルム20の塗装面21と窓ガラス100のガラス面104との間には、両ガイド30によって一定の間隔が保たれるため、塗料は、一定の膜厚で塗布される。
このとき、第1の塗装工具1Aの端部15に対応する可撓性のフィルム20の位置から、可撓性のフィルム20のフリーな領域24に向かって、塗料は、漏れ出す。可撓性のフィルム20のフリーな領域24では、漏れ出す塗料の毛細管現象によって、可撓性のフィルム20は、窓ガラス100のガラス面104に接近する方向に撓む。
これにより、第1の塗装工具1Aの両端部15、16間における塗膜の膜厚に比べて、可撓性のフィルム20のフリーな領域24における塗膜の膜厚は、徐々に薄くなる傾向がある。したがって、可撓性のフィルム20のフリーな領域24の中央部付近にできる塗膜の右側縁部(図4にMで示す)の膜厚は、かなり薄い。それでも、目視できる塗膜の縁部が無くなるほどではない。
次に、第2の塗装工具1Bを用いて、窓ガラス100のガラス面104に塗料を塗布する。
第2の塗装工具1Bを横長からやや右下向きにして、窓ガラス100の左右の窓枠101、102の他方(右の窓枠102)に、第2の塗装工具1Bの端部67を隣接させる。このとき、第2の塗装工具1Bの端部66側にある横断部62を、第1の塗装工具1Aを用いて塗布した塗膜の右側縁部Mよりも左側に位置させる。より詳しくは、第2の塗装工具1Bの塗装面63の左端部に相当する横断部62の開始部位69を、第1の塗装工具1Aを用いて塗膜を塗布したときの第1の塗装工具1Aの反対側の端部15よりも左側に位置させる。
この位置において、両ガイド70を窓ガラス100のガラス面104に押し当てた状態に保ち、第2の塗装工具1Bの塗装面63の両端部間と窓ガラス100のガラス面104との間に塗料を供給しながら、第2の塗装工具1Bを所定の速度で上向きに移動させる。
すると、第2の塗装工具1Bの塗装面63の両端部間と窓ガラス100のガラス面104との間には、両ガイド70によって一定の間隔が保たれるため、塗料は、一定の膜厚で塗布される。
このとき、第2の塗装工具1Bの塗装面63の左端部に相当する横断部62の開始部位69から右側の領域は、第1の塗装工具1Aを用いて塗布した塗膜の右側縁部Mから左側の領域をなぞる。同時に、第1の塗装工具1Aを用いて塗布した塗膜の右側縁部Mよりも右側には塗料が塗布される。これにより、第1の塗装工具1Aを用いて塗布した塗膜の右側縁部Mから左側の領域は、第2の塗装工具1Bを用いて塗布した塗料が薄く重ね塗りされる。これにより、第1の塗装工具1Aを用いて塗布した塗膜の右側縁部Mは、第2の塗装工具1B用いて薄く重ね塗りされた塗膜によって、視認できない程度に消滅する。
図5は、本発明の第2実施形態の塗装工具2を示す。図6は、本発明の第2実施形態の塗装工具2を示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は拡大図、(d)は底面図である。
塗装工具2は、第1実施形態の塗装工具1の場合と異なり、単一の工具である。しかし、図2に示す塗装工具1の第1の塗装工具1Aと類似しているところもある。そこで、塗装工具1の第1の塗装工具1Aと同様の部分には、第1の塗装工具1Aで用いた符号に200を加えた符号を付けて示すことにより、重複する説明を省略する。
図5、図6に示すように、塗装工具2は、長尺部材210と、塗装面を構成する可撓性のフィルム220と、少なくとも2つのガイド230と、図示しない塗料収容部と、図示しないハンドル(柄)とを備える。
長尺部材210についての説明は、第1の塗装工具1Aの第1の長尺部材10についての上記した説明を援用する。
可撓性のフィルム220は、長尺部材210の長手方向に沿って延びる平坦な側面211に取り付けられる。そして、取り付けられる面の反対側の面が塗装面221となる。可撓性のフィルム220の長さは、長尺部材210の平坦な側面211の長さよりも長い。可撓性のフィルム220の幅は、長尺部材210の平坦な側面211の幅に等しい。可撓性のフィルム220の厚みは、200μm以下である。
可撓性のフィルム220の塗装面221の裏面は、例えば、接着剤などによって、長尺部材210の平坦な側面211に貼り付けられてよい。可撓性のフィルム220は、長尺部材210の両端部215、216を越えてさらに延びる。長尺部材210の端部215側において、可撓性のフィルム220は、第1の延長部224を有する。長尺部材210の端部216側において、可撓性のフィルム220は、第2の延長部225を有する。
可撓性のフィルム220の第1および第2の延長部224、225は、いずれも長尺部材210に貼り付けられていないフリーな領域である。第1の延長部224は、可撓性のフィルム220の幅よりも長い長さを有する矩形状の延長部である。可撓性のフィルム220の第2の延長部225は、長尺部材210の端部216に隣接した位置から実質的に二等辺三角形状の延長部であり、頂点となる尖端226を有する。第2の延長部225は、第1の延長部224に比べて長さが短いため、撓みにくい。第2の延長部225の形状は、二等辺三角形に限定されないが、頂点となる尖端226を有する形状であることは好ましい。
このような可撓性のフィルム220は、例えば、樹脂、金属、などの材質によって作られることができる。可撓性のフィルム220は、全体を1種類の材質によって構成することができるが、複数種類の材質によって構成してもよい。例えば、第1の延長部224を有する長尺部材210の端部215側のフィルム220を第1の材質により構成し、第2の延長部225を有する長尺部材210の端部216側のフィルム220を第2の材質により構成し、長尺部材210の長手方向の任意の位置において、両者を接合してもよい。この場合、第2の材質を、第1の材質に比べて撓みにくい材質とすることもできる。そうすれば、第1の延長部224の長さを任意に選定することができる。
加えて、長尺部材210は、端部216に、塗装工具2を使用する際の長尺部材210の進行方向に延びる可撓性のフィルム217を備える。可撓性のフィルム217の材質は、樹脂又は金属である。可撓性のフィルム217は、全体を1種類の材質によって構成することができるが、複数種類の材質によって構成してもよい。可撓性のフィルム217は、長尺部材210の端部216から、塗装工具2を使用する際の長尺部材210の進行方向(図5の矢印参照)に延びる。換言すれば、可撓性のフィルム217は、塗装工具2を使用する際に、可撓性のフィルム220の塗装面221から塗装の進行方向に延びる。可撓性のフィルム220から塗装の進行方向に可撓性のフィルム217が延びる長さは、例えば、2mm〜5cmであり、より好ましくは4mm〜1cmである。
ガイド230についての説明は、第1の塗装工具1Aのガイド30についての上記した説明を援用する。
図示しない塗料収容部についての説明は、第1の塗装工具1Aの図示しない塗料収容部についての上記した説明を援用する。
図示しないハンドル(柄)についての説明は、第1の塗装工具1Aの図示しないハンドル(柄)についての上記した説明を援用する。
次に、図7を参照して、第2実施形態の塗装工具2による塗布方法について説明する。
図7は、例えば、建物の壁面に開けた窓孔に設置された窓ガラス100を示す。窓ガラス100は、窓枠101、102に嵌め込まれたガラス103を有する。この窓ガラス100の表面(ガラス面)104に、塗装工具2を用いて、塗料を塗布する。
図7において、塗装工具2の塗装面221は、向こう(紙面を突き抜ける方向)を向いている。
最初に、図7(a)に示すように、塗装工具2を用いて、窓ガラス100の左右いずれか(例えば左側)約半分のガラス面104に塗料を塗布する。
塗装工具2の姿勢を横長にして、窓ガラス100の左の窓枠101に、塗装工具2の第2の延長部225を隣接させる。すると、塗装工具2の第1の延長部224は、窓ガラス100の左右の窓枠101、102間の中央部よりも右側に位置する。
この位置において、両ガイド230を窓ガラス100のガラス面104に押し当てた状態に保ち、塗装工具2の長尺部材両端部215、216間における可撓性のフィルム220の塗装面221と窓ガラス100のガラス面104との間に塗料を供給しながら、塗装工具2を所定の速度で上向きに移動させる。
すると、塗装工具2の長尺部材両端部215、216間における可撓性のフィルム220の塗装面221と窓ガラス100のガラス面104との間には、両ガイド230によって一定の間隔が保たれるため、塗料は、一定の膜厚で塗布される。
このとき、塗装工具2の端部215に対応する可撓性のフィルム220の位置から、可撓性のフィルム220の第1の延長部224に向かって、塗料は、漏れ出す。可撓性のフィルム220の第1の延長部224では、漏れ出す塗料の毛細管現象によって、可撓性のフィルム220は、窓ガラス100のガラス面104に接近する方向にある程度撓む。
同様に、塗装工具2の端部216に対応する可撓性のフィルム220の位置から、可撓性のフィルム220の第2の延長部225に向かって、塗料は、漏れ出す。しかし、可撓性のフィルム220の塗装面221から塗装の進行方向に可撓性のフィルム217が延びているため、塗料の漏れは、抑制される。そして、可撓性のフィルム220の第2の延長部225は、第1の延長部224に比べて撓みにくいため、漏れ出す塗料の毛細管現象による撓みは、ほとんどない。
これにより、塗装工具2の長尺部材両端部215、216間における塗膜の膜厚と比べて、可撓性のフィルム220の第2の延長部225における塗膜の膜厚は、ほとんど変わらない。一方、可撓性のフィルム220の第1の延長部224における塗膜の膜厚は、徐々に薄くなる傾向がある。したがって、可撓性のフィルム20の第1の延長部224の右側縁部付近にできる塗膜の縁部(図6にMで示す)の膜厚は、ある程度薄い。そのため、塗膜の縁部は、容易に視認することができる。
次に、図7(b)に示すように、塗装工具2を用いて、窓ガラス100の残り(右側)約半分のガラス面104に塗料を塗布する。
塗装工具2の姿勢を横長にして、最初の塗布作業において塗装工具2の第1の延長部224側にできた塗膜の縁部Mの内側(左側)上に、塗装工具2の第2の延長部225が位置するように、そして、窓ガラス100の右の窓枠102に塗装工具2の第1の延長部224が隣接するように、塗装工具2を位置決めする。
この位置において、両ガイド230を窓ガラス100のガラス面104に押し当てた状態に保ち、塗装工具2の長尺部材両端部215、216間における可撓性のフィルム220の塗装面221と窓ガラス100のガラス面104との間に塗料を供給しながら、塗装工具2を所定の速度で上向きに移動させる。
すると、塗装工具2の長尺部材両端部215、216間における可撓性のフィルム220の塗装面221と窓ガラス100のガラス面104との間には、両ガイド230によって一定の間隔が保たれるため、塗料は、一定の膜厚で塗布される。
このとき、塗装工具2の長尺部材端部215に対応する可撓性のフィルム220の位置から、可撓性のフィルム220の第1の延長部224に向かって、塗料は、漏れ出す。可撓性のフィルム220の第1の延長部224は、漏れ出す塗料の毛細管現象によって、窓ガラス100のガラス面104に接近する方向にある程度撓む。
同様に、塗装工具2の長尺部材端部216に対応する可撓性のフィルム220の位置から、可撓性のフィルム220の第2の延長部225に向かって、塗料は、漏れ出す。可撓性のフィルム220の第2の延長部225は、第1の延長部224に比べて撓みにくいため、漏れ出す塗料の毛細管現象による撓みは、ほとんどない。
このとき、塗装工具2における可撓性のフィルム220の第2の延長部225の尖端226から右側の領域は、最初の塗布作業でできた塗膜の縁部Mから左側の領域をなぞる。同時に、最初の塗布作業でできた塗膜の縁部Mよりも右側には塗料が塗布される。これにより、最初の塗布作業でできた塗膜の縁部Mから左側の領域には、このとき塗布する塗料が薄く重ね塗りされる。これにより、最初の塗布作業でできた塗膜の縁部Mは、このとき薄く重ね塗りされた塗膜によって、視認できない程度に消滅する。特に、第2の延長部225の尖端226が点状に形成されているため、重ね塗りされた塗膜の縁部(尖端226の移動軌跡)を消す効果が高い。
なお、窓ガラス100を左右2分割してガラス面104に塗料を塗布する場合に限らず、必要に応じて、3分割以上に分割してガラス面104に塗料を塗布することも、同様に行うことができる。
結局、本発明の第1及び第2実施形態による塗装工具を用いた塗布方法によれば、塗膜の膜厚を容易にコントロールすることができる。
また、塗り位置を変えて塗り重ねるときの塗りムラ、継ぎ目、塗り重ね跡などを解消することができる。
上記の塗装工具又は塗布方法で用いられる塗料は、例えば、アクリル樹脂系エマルション、ウレタン樹脂系エマルション、ポリオレフィン系エマルション、エチレン酢酸ビニル系エマルション、ポリ塩化ビニル系エマルション、酢酸ビニル系エマルション、ポリエステルエマルション、シラン系樹脂エマルション、フッ素樹脂系エマルションを含む合成樹脂系エマルションとアクリル系水溶性樹脂組成物等の水性塗料である。
なお、溶剤系塗料にも、上記の塗装工具又は塗布方法を適用することは、可能である。
本発明による実施例と比較例を表1〜表3に示す。なお、表3中の記載「バー」は、上記第1実施形態の記載における「第1の長尺部材」、第2実施形態の記載における「長尺部材」のことである。
先ず、バー及びワイヤのみを備える、ワイヤの本数が2本以上の本発明に係る塗装工具(第1実施形態の第1の塗装工具1Aからフィルムを除去したもの)を実施例1とし、かかる塗装工具を用いて本発明の塗布方法に従って、窓ガラスに水性塗料を塗布したときの膜厚制御の評価を目視で行った。
また、実施例1の塗装工具に対して、ワイヤの本数を0本としたものを比較例1とし、ワイヤの本数を1本としたものを比較例2として同様の評価を行った。なお、ワイヤの太さはいずれも300μmとした。結果は表1に示す通りであった。なお、膜厚制御の評価基準は、次のとおりとした。
1:全面にわたり、膜厚が不均一である。
2:部分的に、膜厚が不均一である。
3:全面にわたり、膜厚が均一である。
Figure 2016168583
次に、実施例1の塗装工具に対して、ワイヤの太さを30μmとしたものを実施例2、50μmとしたものを実施例3、1000μmとしたものを実施例4、1500μmとしたものを実施例5として、上記と同様にして膜厚制御の評価を行った。結果は表2に示す通りであった。
Figure 2016168583
次に、窓ガラスに水性塗料を塗り重ねたときの塗膜外観の評価を目視で行った。従来一般的なドクターブレードを用いた場合を比較例3とし、バー及びワイヤのみを備える本発明の塗装工具(第1実施形態の第1の塗装工具1Aからフィルムを除去したもの)のみを用いた場合(実施例1と同じ)を実施例6とし、実施例6の塗装工具にさらにフィルムを備える塗装工具(第1実施形態の第1の塗装工具1A参照)のみを用いた場合を実施例7とした。また、実施例7の塗装工具に加えて、上述の横断部を備える塗装工具(第1実施形態の第2の塗装工具1B参照)を傾けずに併用した場合を実施例8とし、45°傾けた場合を実施例9とした。さらに、バー、ワイヤ及び両端フィルムを備える本発明の塗装工具(第2実施形態の塗装工具2参照)を用いた場合を実施例10とし、これにフィルム217を加えた場合を実施例11とした。結果は表3に示す通りであった。なお、塗膜外観の評価基準は、次のとおりとした。
1:塗り重ね跡が、はっきり残る。
2: 塗り重ね跡が、部分的にはっきり残る。
3:塗り重ね跡が、部分的にうっすら残る。
4:塗り重ね跡が、残らない。
Figure 2016168583
以上の結果から、本発明に係る塗装工具及び塗布方法によれば、塗膜の膜厚を容易にコントロールできるとともに、塗り重ねたときも優れた塗膜外観が得られることが確認された。
1、2…塗装工具
1A…第1の塗装工具
1B…第2の塗装工具
10…第1の長尺部材
210…長尺部材
11、211…平坦な側面
12、212…平坦な側面
13、213…平坦な側面
14、214…平坦な側面
15、215…端部
16、216…端部
217…可撓性のフィルム
17…貫通孔
20、220…可撓性のフィルム
21、221…塗装面
22…端部
23、223…端部
24…フリーな領域
224…第1の延長部
225…第2の延長部
226…尖端
30、230…ガイド
31、231…ワイヤ
60…第2の長尺部材
61…円弧状面
62…横断部
63…塗装面
64…円周面
65…楕円状のリング面
66…端部
67…端部
68…貫通孔
70…ガイド
71…ワイヤ
100…窓ガラス
101…窓枠
102…窓枠
103…ガラス
104…ガラス面(表面)
M…塗膜の縁部

Claims (17)

  1. 長尺状の塗装面と、前記塗装面の長手方向に沿って間隔を置いて配置される少なくとも2つのガイドとを有する塗装工具であって、
    前記ガイドは、前記塗装面から所要の高さを有し、そして、前記ガイドが塗装対象物の対象面に押し当てられるときに、前記ガイドを除く前記塗装面と前記塗装対象物の前記対象面との間に所要の間隔を保つ、塗装工具。
  2. 前記塗装面は、長尺部材上に長手方向に沿って設けられ、前記ガイドは、前記長尺部材に設けられる、請求項1に記載の塗装工具。
  3. 前記ガイドは、前記長尺部材の周囲に巻き付けられるワイヤであり、前記ワイヤの材質は、金属、樹脂又はガラスのうちのいずれか1つであり、前記ワイヤの太さは、50μm〜1mmである、請求項2に記載の塗装工具。
  4. 前記長尺部材は、長手方向に沿って延びる平坦な側面を有し、前記塗装面は、前記長尺部材の両端部間を前記平坦な側面に沿って延び、そして、前記長尺部材の一端部を越えてさらに延びる、請求項2又は3に記載の塗装工具。
  5. 前記塗装面は、前記長尺部材の両端間の長さよりも長い可撓性のフィルムによって構成される、請求項4に記載の塗装工具。
  6. 前記可撓性のフィルムの材質は、樹脂又は金属であり、前記可撓性のフィルムの厚みは、200μm以下である、請求項5に記載の塗装工具。
  7. 前記長尺部材は、周囲の少なくとも一部に長手方向に沿って延びる円弧状面を有し、そして、前記長尺部材の一端部において前記円弧状面側からその反対側に向かって前記長尺部材を横断する横断部を有し、前記横断部によって、前記長尺部材の前記円弧状面側の長さは、前記長尺部材の前記反対側の長さよりも短い、請求項2又は3に記載の塗装工具。
  8. 前記塗装面は、前記長尺部材の長手方向に沿って延びる前記円弧状面及び少なくとも前記円弧状面側における前記横断部によって構成される、請求項7に記載の塗装工具。
  9. 前記長尺部材は、長手方向に沿って延びる平坦な側面を有し、前記塗装面は、前記長尺部材の両端部間を前記平坦な側面に沿って延び、そして、前記長尺部材の一端部を越えてさらに延びる第1の延長部、及び前記長尺部材の他端部を越えてさらに延びる第2の延長部を有する可撓性のフィルムによって構成される、請求項2又は3に記載の塗装工具。
  10. 前記可撓性のフィルムの材質は、樹脂又は金属であり、前記第2の延長部は、前記第1の延長部に比べて撓みにくく、かつ、尖端を有する、請求項9に記載の塗装工具。
  11. 前記長尺部材は、前記他端部に、前記塗装工具を使用する際の前記長尺部材の進行方向に延びる可撓性のフィルムを備える、請求項10に記載の塗装工具。
  12. 前記塗装対象物は、窓ガラスである、請求項1〜11のいずれか1項に記載の塗装工具。
  13. 請求項5又は6に記載の第1の塗装工具及び請求項8に記載の第2の塗装工具を用いて、塗装対象物の対象面に塗料を塗布する塗布方法であって、
    前記第1の塗装工具の姿勢を横長にして、前記第1の塗装工具のガイドを前記塗装対象物の前記対象面に押し当てた状態に保ち、前記第1の塗装工具の両端部間における可撓性のフィルムの塗装面と前記塗装対象物の前記対象面との間に塗料を供給しながら、前記第1の塗装工具を上向きに移動させ、
    続いて、前記第1の塗装工具から前記可撓性のフィルムの延びた側の塗膜の縁部の内側上に前記第2の塗装工具の横断部が位置するように、前記第2の塗装工具の横断部から前記第2の塗装工具の他方の端部が斜め下方に向くようにして、前記第2の塗装工具のガイドを前記塗装対象物の前記対象面に押し当てた状態に保ち、前記第2の塗装工具の塗装面の両端部間と前記塗装対象物の前記対象面との間に塗料を供給しながら、前記第2の塗装工具を上向きに移動させる、塗布方法。
  14. 前記第2の塗装工具の横断部から前記第2の塗装工具の他方の端部が斜め下方に向く角度は、前記第2の塗装工具を移動させる方向に対して5〜85°である、請求項13に記載の塗布方法。
  15. 請求項9〜11のいずれか1項に記載の塗装工具を用いて、塗装対象物の対象面に塗料を塗布する塗布方法であって、
    前記塗装工具の姿勢を横長にして、前記塗装工具のガイドを前記塗装対象物の前記対象面に押し当てた状態に保ち、前記塗装工具の両端部間における可撓性のフィルムの塗装面と前記塗装対象物の前記対象面との間に塗料を供給しながら、前記塗装工具を上向きに移動させて最初の塗布作業を行い、
    続いて、前記最初の塗布作業において前記塗装工具の前記第1の延長部側にできた塗膜の縁部の内側上に、前記塗装工具の前記第2の延長部が位置するように前記塗装工具を位置決めして、前記塗装工具のガイドを前記塗装対象物の前記対象面に押し当てた状態に保ち、前記塗装工具の両端部間における可撓性のフィルムの塗装面と前記塗装対象物の前記対象面との間に塗料を供給しながら、前記塗装工具を上向きに移動させる、塗布方法。
  16. 前記塗装対象物は、窓ガラスである、請求項13〜15のいずれか1項に記載の塗布方法。
  17. 前記塗料は、水性塗料である、請求項13〜16のいずれか1項に記載の塗布方法。
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