JP2016168259A - センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】励起光により蛍光を発生する蛍光部材を内部に収容する針部材の細径化を、より容易に実現可能なセンサを提供する。【解決手段】中空部を区画する針部材と、前記中空部に位置し、励起光によりアナライトの量に応じた蛍光を発生する蛍光部材と、前記中空部のうち前記蛍光部材が収容された収容空間に対して前記針部材の基端側に延在しており、前記蛍光部材に前記励起光を照射する光ファイバと、を備え、前記光ファイバの外周面は、前記針部材の内周面と当接しており、前記針部材の前記収容空間を区画する部分には、貫通孔が形成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、センサに関し、特に、励起光により蛍光を発生する蛍光部材を備えるセンサに関する。
患者などの被測定者の体内にセンサを挿入又は埋め込み、患者の血液又は体液中のアナライト(例えば、グルコースやpH、コレステロール、たんぱく質等)すなわち被計測物質を該センサによって検出することが行われている。
特許文献1には、側部に複数個の貫通孔が設けられた針部材としての針状の中空容器と、この中空容器内に挿入された担体筒と、この担体筒内に端部が挿入された光ファイバと、を備え、被検体内に留置されるバイオセンサが開示されている。このバイオセンサの光ファイバの端部には、蛍光色素であるルテニウム有機錯体の薄膜が被覆されており、このルテニウム有機錯体は、光源からの励起光により、アナライト濃度に応じた強度の蛍光を発生するものである。
国際公開第2006/090596号
ところで、針部材の挿入時や針部材を留置している間に患者などの被測定者が感じる痛みを軽減するため、被測定者に挿入される針部材については径を細くすることが求められているが、特許文献1に開示のセンサでは、蛍光部材としてのルテニウム有機錯体の薄膜が、光ファイバの外周面上に被覆される構成であるため、針部材としての中空容器を細径化することが難しいという問題がある。
そこで、本発明の目的は、上記問題に鑑み、励起光により蛍光を発生する蛍光部材を内部に収容する針部材の細径化を、より容易に実現可能なセンサを提供することである。
本発明の第1の態様としてのセンサは、中空部を区画する針部材と、前記中空部に位置し、励起光によりアナライトの量に応じた蛍光を発生する蛍光部材と、前記中空部のうち前記蛍光部材が収容された収容空間に対して前記針部材の基端側に延在しており、前記蛍光部材に前記励起光を照射する光ファイバと、を備え、前記光ファイバの外周面は、前記針部材の内周面と当接しており、前記針部材の前記収容空間を区画する部分には、貫通孔が形成されていることを特徴とするものである。
本発明の1つの実施形態としてのセンサは、前記収容空間に対して前記針部材の先端側に位置する蓋部を備え、前記蛍光部材は、前記針部材の延在方向において、前記光ファイバと前記蓋部との間に位置することが好ましい。
本発明の1つの実施形態として、前記蓋部は、前記針部材の先端部に形成されていることが好ましい。
本発明の1つの実施形態として、前記蓋部は、前記延在方向において前記蛍光部材と対向する位置に、前記光ファイバからの前記励起光を反射する反射面を備えることが好ましい。
本発明の1つの実施形態として、前記反射面は、前記延在方向と略直交する平面であることが好ましい。
本発明の1つの実施形態として、前記蛍光部材は、前記貫通孔から前記収容空間内に流入する前記アナライトを含む体液により膨潤し、前記光ファイバの先端面及び前記蓋部の前記反射面に当接することが好ましい。
本発明の1つの実施形態として、前記針部材は、前記中空部を区画する筒状部材と、刃面を有し、前記筒状部材の一端に取り付けられた先端部材と、を備え、前記蓋部は、前記先端部材により構成されていることが好ましい。
本発明の1つの実施形態として、前記蓋部は、前記針部材の周壁のうち、前記収容空間を区画する部分の前記針部材の前記先端側の一端と連続して形成されているものとすることができる。
本発明によれば、励起光により蛍光を発生する蛍光部材を内部に収容する針部材の細径化を、より容易に実現可能なセンサを提供することができる。
本発明の第1実施形態としてのセンサを含む計測装置を示す概要図である。 図1に示すセンサの先端側部分を示す斜視図である。 図1に示すセンサの先端側部分の断面図である。 図2、図3に示す蛍光部材の変形例を示す図である。 図5(a)は、本発明の第2実施形態としてのセンサの先端側部分における断面図であり、図5(b)は、図5(a)に示すセンサを先端側から見た図である。 本発明の第3実施形態としてのセンサの先端側部分における断面図である。
以下、本発明に係るセンサの実施形態について、図1〜図6を参照して説明する。なお、各図において共通の部材には、同一の符号を付している。
<第1実施形態>
図1は、本実施形態としてのセンサ1を含む計測装置50を示す概要図である。図1に示すように、計測装置50は、センサ1と、このセンサ1を支持するセンサ支持部材30と、このセンサ支持部材30に着脱可能な処理装置40と、を備えている。
図2は、センサ1の一部としてセンサ1の先端側部分を示す斜視図である。また、図3は、センサ1の先端側部分の断面図である。図2、図3に示すように、センサ1は、針部材2と、蛍光部材3と、光ファイバ4と、を備えている。針部材2は、中空部5を区画する筒状の中空針であり、先端部に刃面10が形成されている。アナライトの検出部材としての蛍光部材3は、針部材2の中空部5に位置し、光ファイバ4からの励起光によりアナライトの量に応じた蛍光を発生する。光導管としての光ファイバ4は、針部材2の中空部5のうち蛍光部材3が収容された収容空間5aに対して針部材2の基端側に延在しており、光ファイバ4の先端面6から蛍光部材3に励起光を照射する。なお、図3に示す断面図は、針部材2の中心軸線を含み、針部材2の延在方向Aにおいて針部材2の刃面10の基端10aを通る平面での断面図である。
また、光ファイバ4の外周面は、針部材2の内周面と当接している。更に、針部材2の周壁のうち収容空間5aを区画する部分7には、貫通孔8が形成されている。なお、本実施形態では、以下、説明の便宜上、針部材2の周壁のうち収容空間5aを区画する部分7を、「周壁部7」と記載する。また、図3や、後に説明する図4、図5(a)及び図6では、説明の便宜上、光ファイバ4の外周面と針部材2、102及び202の内周面との間に隙間があるように描かれているが、実際は、光ファイバ4の外周面と針部材2、102及び202の内周面とは当接している。
センサ1は、針部材2の先端を生体表面から生体内へと穿刺することにより、生体内へと挿入される。そしてセンサ1は、蛍光部材3によるアナライトの検出が可能になるように、針部材2の先端を生体表面から所定深さまで挿入した状態で留置される。
センサ支持部材30は、扁平形状を有し、センサ1の針部材2の基端部が嵌着される貫通孔31を区画している。センサ支持部材30は、センサ1が生体内に留置された状態で生体表面上に留置されるものであり、厚み方向の一方の面(図1における下面)が、生体表面と当接する。また、厚み方向の他方の面(図1における上面)からは、センサ1の光ファイバ4の基端側部分が貫通孔31を通じて外方に延在している。生体表面と当接する面には粘着部材を設けてもよい。
処理装置40は、蛍光部材3に照射する励起光を発生する発光部41と、アナライトの量に応じて発生した蛍光部材3の蛍光を受光する受光部42を備えた光学検出部43と、この光学検出部43から得られた信号を処理する処理部44と、を備えている。処理装置40は、センサ支持部材30に対して着脱可能であり、センサ1を生体内に挿入し、留置した後で、生体表面上に留置されたセンサ支持部材30に対して装着することができる。処理装置40をセンサ支持部材30に対して装着する際には、センサ支持部材30の貫通孔31から生体外へと延在する光ファイバ4の基端側が、発光部41及び光学検出部43と光学系を構成するように、処理装置40に対して接続される。
したがって、計測装置50では、以下の工程により体液中のアナライト量を計測することができる。まず、処理装置40の発光部41が発生する励起光(図1中の矢印参照)を、光ファイバ4を通じて針部材2内へと案内する。そして、光ファイバ4の先端面6から蛍光部材3に対して励起光を照射する。蛍光部材3は、励起光によってアナライトの量に応じた蛍光を発生し、この発生した蛍光を、光ファイバ4を通じて、処理装置40まで案内する。処理装置40は、受光部42により受光された蛍光(図1中の矢印参照)に基づき、例えばアナライト濃度等のアナライト量を計測することができる。
なお、上述した処理装置40における発光部41は、発光ダイオードやレーザダイオードなどの光源を備えており、この光源が励起光を発生する。また、処理装置40における処理部44は、CPU等の電子回路を備えている。更に、処理装置は、上述した発光部、光学検出部及び処理部に加えて、生体情報を記憶するメモリ、生体情報を外部装置に送信する送信部、生体情報を表示する表示モニタなど、目的や使用用途に応じて適宜設計することができる。
以下、上述した計測装置50を構成する、本実施形態としてのセンサ1の詳細について説明する。
[針部材2]
図2、図3に示すように、針部材2は、先端部の先端面に刃面10が形成された略円筒状の金属製中空針であり、中空部5に光ファイバ4の先端側及び蛍光部材3を収容している。蛍光部材3が収容された周壁部7には、針部材2の外部と収容空間5aとを連通する貫通孔8が形成されている。そのため、アナライトを含む体液は、センサ1が生体内に留置された状態において、貫通孔8を通じて蛍光部材3が収容される収容空間5aへと流入することができる。
ここで、本実施形態の針部材2では複数の貫通孔8が形成されているが、この構成に限られるものではなく、収容空間を区画する針部材の周壁部分に少なくとも1つの貫通孔が形成されていればよい。但し、本実施形態のように、周壁部7に複数の貫通孔8が形成された構成とすれば、1つの貫通孔のみが形成された構成と比較して、体液の収容空間5aへの流入及び収容空間5aからの流出を促進することができ、経時的なアナライト量の変化をより正確に計測することが可能となる。
また、本実施形態における貫通孔8は、針部材2の延在方向A及び周方向Bにおいて複数形成されているが、この構成に限られるものではなく、例えば、針部材の延在方向及び周方向のいずれかにおいてのみ貫通孔を複数形成する構成としてもよい。但し、本実施形態のように貫通孔8を延在方向A及び周方向Bそれぞれに複数配置する構成や、針部材の周面に沿って螺旋状に複数の貫通孔を配置する構成など、貫通孔を針部材の延在方向及び周方向において複数配置する構成とすれば、針部材の延在方向の位置及び周方向の位置に応じたアナライト量のばらつき等の影響を軽減することができる。
更に、本実施形態における貫通孔8は、図2に示すように楕円形状の孔であるが、貫通孔の断面形状は楕円形状に限られるものではなく、例えば、円形や多角形など、各種形状を採用することができる。
なお、本実施形態の収容空間5aは、周壁部7の内周面及び光ファイバ4の先端面6により区画された空間であり、延在方向Aにおける針部材2の先端側は開放されている。そのため、本実施形態における収容空間5aは、貫通孔8に加えて、刃面10に区画された針部材2の先端開口9を通じて、針部材2の外部と連通している。
一方で、針部材2の周壁うち光ファイバ4が位置する部分には、貫通孔8が形成されておらず、内面に鏡面仕上げが施されており、JIS−B−0601−2013における表面粗さRz(十点平均粗さ)は800nm以下が好ましい。
また、本実施形態の針部材2の刃面10は、針部材2の延在方向Aに対して所定の角度をなして傾斜した一平面内に含まれる1つの傾斜面により構成されているが、この刃面形状に限られるものではなく、例えば、針部材の延在方向に対して異なる角度で傾斜した複数の傾斜面により刃面を構成することも可能である。
更に、本実施形態の針部材2を構成する中空針の材料としては、例えば、ステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金、チタン、チタン合金等の金属材料を用いることができる。
[蛍光部材3]
蛍光部材3は、針部材2の収容空間5aに収容されている。具体的に、本実施形態の収容空間5aは、図2、図3に示すように針部材2の先端部に区画されており、蛍光部材3は、延在方向Aにおいて針部材2の先端面である刃面の近傍に位置している。したがって、蛍光部材3が針部材2のより基端側の位置に収容されている構成と比較して、蛍光部材3によるアナライト量の検出のために生体内へ挿入される針部材2の挿入深さを低減することができ、患者等の被測定者の感じる痛みを軽減することができる。
蛍光部材3は、ゲル状の蛍光ゲルとすることができ、例えば、含水し易いハイドロゲルをベース材料として、ハイドロゲル内に蛍光色素を包含または結合させることにより構成される。ハイドロゲルの成分としてはメチルセルロースもしくはデキストランなどの多糖類、(メタ)アクリルアミド、メチロールアクリルアミド、もしくはヒドロキシエチルアクリレート等のモノマーを重合して作製するアクリル系ハイドロゲル、またはポリエチレングリコールとジイソシアネートから作製するウレタン系ハイドロゲルなどを用いることができ、上記で例示したものに加えて、例えば、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール、ポリヒドロキシアルカノエート、ポリ‐(ヒドロキシエチルメタクリレート)、ポリ‐(ヒドロキシエチルアクリレート)、ポリビニルピロリドン、ポリ‐(エチレン‐コ‐ビニルアルコール)、ポリ‐(酢酸ビニル‐コ‐ビニルアルコール)、ポリ(エチレン‐コ‐酢酸ビニル‐コ‐ビニルアルコール)、ポリ(エチレングリコール‐コ‐プロピレングリコール)などを用いることもできる。
蛍光色素は、アナライトの種類に応じて選択され、アナライトの量に応じて発生する蛍光の光量が可逆的に変化する蛍光色素ならば、どのようなものでも使用できる。例えば生体内の水素イオン濃度または二酸化炭素を測定する場合には、ヒドロキシピレントリスルホン酸誘導体、糖類を測定する場合には蛍光残基を有するフェニルボロン酸誘導体、カリウムイオンを測定する場合には蛍光残基を有するクラウンエーテル誘導体などを用いることができる。
そして、グルコースのような糖類を測定する場合には、蛍光色素として、ルテニウム有機錯体、蛍光フェニルボロン酸誘導体、または蛋白と結合したフルオレセイン等のグルコースと可逆結合する物質を用いることができる。また、ルテニウム有機錯体のルテニウムに代えてオスミウム、イリジウム、ロジウム、レニウムおよびクロム等の有機錯体を用いることができる。なお蛍光フェニルボロン酸誘導体としては、特に2つのフェニルボロン酸と蛍光残基としてアントラセンを含む化合物が、検出感度が高い。この他に、適切な検出技術として、蛍光共鳴エネルギー移動(フェルスター共鳴エネルギー移動、FRET)、蛍光エネルギー移動、蛍光偏光、蛍光消光、リン光、ルミネセンス増強、ルミネセンス消光があげられる。特に、供与体(D)−受容体(A)のエネルギー移動を利用したFRETを適用した発光法が好ましく、グルコースを検出する場合は、供与体(D)を結合させたレクチン(ConA)と受容体(A)を結合させたアナライト類縁体(デキストラン)が用いられる。
以上の説明のように、センサ1は、蛍光色素の選択によって、酸素センサ、グルコースセンサ、pHセンサ、免疫センサ、または微生物センサなど、多様な用途に対応している。
なお、図2、図3では、ハイドロゲルをベース材料とした蛍光部材3が、針部材2の貫通孔8を通じて収容空間5a内に流入した体液等の液体によって含水状態となった状態を示している。ここで、ハイドロゲルをベース材料とした蛍光部材3は、含水状態が維持されると特性が経時変化してしまうことがある。したがって、蛍光部材3は、使用前の劣化を抑制するため、使用前は乾燥状態とし、使用開始時に含水状態とすることが好ましい。すなわち、蛍光部材3は、使用開始時に生体内に挿入されると、貫通孔8から収容空間5a内に流入するアナライトを含む体液を吸収して膨潤する。
図2、図3では、含水状態にある蛍光部材3が、体液等の液体により収容空間5aにおいて膨潤し、周壁部7の内周面と当接及び周壁部7の内周面を押圧した状態となっている。つまり、蛍光部材3は、周壁部7の内周面と密着した状態となっている。これにより、光ファイバ4の先端面6からの励起光が、周壁部7の内周面と蛍光部材3の外面との間から延在方向Aの針部材2の先端側に漏れ出てしまうことを抑制することができる。更に、図2、図3では、蛍光部材3が光ファイバ4の先端面6と当接した状態となっている。これにより、光ファイバ4の先端面6と蛍光部材3との間に空隙がある場合と比較して、光ファイバ4の先端面6からの励起光を効率良く蛍光部材3に照射することができる。また同様に、蛍光部材3からの蛍光を効率良く光ファイバ4の先端面6が受光することができる。なお、図3や、後に説明する図4、図5(a)及び図6では、説明の便宜上、含水状態にある蛍光部材3及び3´と、針部材2、102及び202の内周面との間に隙間があるように描かれているが、実際は、含水状態にある蛍光部材3及び3´は、針部材2、102及び202の内周面に当接している。
また、図2、図3に示すように、本実施形態における含水状態にある蛍光部材3は、針部材2の延在方向Aにおいて、針部材2の刃面10が形成された部分よりも基端側の位置に収容されており、延在方向Aにおいて刃面10が形成された部分には位置していないが、この構成に限られるものではない。図4は、本実施形態における蛍光部材3の変形例を示す図であり、図4に示すように、含水状態とした蛍光部材3´が、針部材2の延在方向Aにおいて、針部材2の刃面10が形成された部分まで位置する構成としてもよい。なお、図4に示す蛍光部材3´は、延在方向Aにおいて、光ファイバ4の先端面6から針部材2の刃面10が区画する先端開口9に亘って位置している。
このように、蛍光部材3の延在方向Aにおける長さを長くする(図4の「蛍光部材3´」参照)ことにより、光ファイバ4の先端面6から針部材2の先端側に照射される励起光が蛍光部材3を透過し、無駄になってしまうことを抑制可能である。
[光ファイバ4]
光ファイバ4は、センサ支持部材30の貫通孔31を通じて、先端側部分が針部材2内に延在し、基端側部分がセンサ支持部材30の外方に延在している。図2、図3に示すように、光ファイバ4は、その外周面が針部材2の内周面と当接するように、針部材2内を延在している。換言すれば、光ファイバ4の外径は、針部材2の内径より若干小さい又は略等しく形成されている。
ここで、本実施形態の光ファイバ4は単線であり、発光部41からの励起光及び蛍光部材3からの蛍光を伝達するコアから構成され、コアの径方向外側に、コアよりも屈折率の小さいクラッドを備えていない。つまり、本実施形態では、光ファイバ4の外周面を針部材2の内周面と当接するように配置することにより、針部材2が光ファイバ4のクラッドとして機能し、針部材2及び光ファイバ4が協働して所謂メタルクラッドファイバのように機能するものである。
本実施形態のように、光ファイバ4の外周面が針部材2の内周面と当接する構成としたことにより、光ファイバの外周面と針部材の内周面との間に空隙や別部材が介在する構成と比較して、針部材2をより細径化することが容易となる。更に、光ファイバ4自体がクラッドを備えず、針部材2が光ファイバ4のクラッドとしての機能を兼ね備える構成としたことにより、光ファイバ自体がクラッドを備える構成と比較して、光ファイバ4自体も細径化でき、針部材2をより一層、細径化することが可能となる。このように、本実施形態のセンサ1では、針部材2の中空部5において、針部材2の延在方向Aの基端側から先端側に向かって、光ファイバ4、蛍光部材3の順に配設され、針部材2は、その内周面が光ファイバ4の外周面と当接するまで細径化されているため、センサ1の生体内への挿入時やセンサ1を生体内に留置している間に、患者等の被測定者が感じる痛みを軽減することができる。
なお、針部材2の外径は、強度を考慮すると0.2mm以上とすることが好ましく、被測定者が感じる痛みの軽減を考慮すると、0.7mm以下とすることが好ましい。そのため、針部材2内に位置する光ファイバ4の外径としては、0.1mm〜0.6mm程度とすることが好ましい。
また、本実施形態では、上述したように、針部材2のうち光ファイバ4が位置する部分には貫通孔8が形成されていない。そのため、針部材2のうち、延在方向Aにおいて光ファイバ4が位置する部分において、針部材2の周壁から外方へ光が漏れ出ることが抑制される。更に、上述したように、針部材2のうち光ファイバ4が位置する部分の内面は、鏡面仕上げが施されているため、鏡面仕上げが施されていない構成と比較して、発光部41から蛍光部材3への励起光および蛍光部材3から受光部42への測定光(蛍光部材3の蛍光)それぞれの伝達効率を向上させることができる。また更に、上述したように、収容空間5aで膨潤した蛍光部材3は、光ファイバ4の先端面6と当接すると共に先端面6を覆うように位置するため、光ファイバ4の先端面6から蛍光部材3への励起光の照射効率及び蛍光部材3から光ファイバ4の先端面6への測定光の受光効率を向上させることができる。
つまり、本実施形態のセンサ1によれば、針部材2及び光ファイバ4の細径化が可能であると共に、上述の構成により、励起光の照射効率及び蛍光の受光効率を向上させることができる。そのため、針部材2及び光ファイバ4を細径化し、蛍光部材3の量や、光ファイバ4を通じて単位時間当たりに伝達される光量が低減したとしても、上述の構成等を採用することにより、蛍光部材3への励起光の照射効率や蛍光部材3が発生した蛍光の受光効率を向上させ、アナライト量の計測精度を維持又は向上させることが可能である。
なお、本実施形態の光ファイバ4の材料としては、例えば、石英ガラス等のガラスやプラスチックを使用することができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態としてのセンサ101について説明する。図5(a)は、センサ101の先端側部分の断面図である。図5(b)は、センサ101を先端側から見た図である。図5(a)、図5(b)に示すように、本実施形態としてのセンサ101は、上述した第1実施形態としてのセンサ1と比較して、主に、蛍光部材3が収容される収容空間105aに対して針部材102の先端側に位置する蓋部61を備える点で構成が相違している。したがって、ここでは、主に、センサ101のうちセンサ1と相違する構成について説明する。
本実施形態の蓋部61は、針部材102の周壁のうち、収容空間105aを区画する周壁部107の針部材102の先端側の一端と連続して形成されており、この蓋部61によって、収容空間105aのうち針部材102の先端側が閉鎖されている。そのため、収容空間105aに位置する蛍光部材3は、針部材102の延在方向Aにおいて、光ファイバ4の先端面6と蓋部61の基端側の面62(以下、「基端側面62」と記載する。)との間に位置し、例えば乾燥して収縮状態にある蛍光部材3が、針部材102の先端から抜け落ちることを防止することができる。
具体的に、本実施形態の蓋部61は、針部材102の先端部に形成されている。より具体的に、本実施形態の蓋部61は、周壁部107の針部材102の先端側の一端を構成する刃面110の基端110aから折り曲げられて形成されている。つまり、本実施形態の蓋部61は、刃面110の基端110aに連続して突設された円形板状の突出部を、収容空間105aを閉鎖するように針部材102の内方に折り曲げることにより形成されている。この構成により、蓋部61を備えることで、蛍光部材3から発生した蛍光がセンサ101外への漏出を防ぐことができる。
また、本実施形態の蓋部61は、延在方向Aにおいて蛍光部材3と対向する位置に反射面を備えている。本実施形態の反射面は、蓋部61の基端側面62である。蓋部61が反射面を備えることにより、光ファイバ4の先端面6から放出された励起光の一部が蛍光部材3を透過した場合であっても、この透過した励起光を反射面により反射させて、蛍光部材3に再び照射することが可能となる。また、蛍光部材3から発生した蛍光が、光ファイバ4と反対方向に進んだ場合であっても、反射面により反射させて光ファイバ4に伝達させることができる。つまり、蓋部61が反射面を備える構成とすれば、蛍光部材3を透過した励起光や蛍光が無駄になることを抑制することができ、ファイバを細径化し、蛍光部材3の充填量が減じた場合においても、アナライト量の計測精度を維持又は向上させることが可能である。なお、ここでいう反射面とは、JIS−B−0601−2013による表面粗さの最大高さRyが6.3μm以下、好ましくは3μm以下、より好ましくは2μm以下の面である。
更に、本実施形態の基端側面62は、光ファイバ4の先端面6と同様、針部材102の延在方向Aと略直交する平面である。反射面としての基端側面62をこのような平面とすることにより、針部材102の先端側に向かって蛍光部材3を透過した励起光が、基端側面62によって、針部材102の基端側に向かって反射され易くなる。そのため、基端側面62で反射した励起光の蛍光部材3への照射効率を向上させることができる。
より具体的に、本実施形態では、図5(a)に示すように、光ファイバ4の先端面6、蓋部61の反射面としての基端側面62、蛍光部材3の基端側の面、及び蛍光部材3の先端側の面がいずれも、針部材102の延在方向Aと略直交する平面により構成されている。そのため、光ファイバ4の先端面6から収容空間105a内に放出される励起光及び蓋部61の反射面としての基端側面62により反射される励起光の進行方向を、針部材102の延在方向Aに沿う方向へと集中させることができる。その結果、延在方向Aにおいて、光ファイバ4の先端面6と蓋部61の基端側面62との間に位置する蛍光部材3に対して励起光を効率良く照射することができる。
また更に、図5(a)に示すように、本実施形態の蓋部61の基端側面62は、収容空間105aにおいて含水状態にある蛍光部材3(図5(a)に示す状態)と当接している。このように、基端側面62と蛍光部材3との間に空隙や別部材が介在しない構成とすれば、基端側面62において反射された励起光をより確実に蛍光部材3に照射することができ、基端側面62で反射した励起光の蛍光部材3への照射効率をより向上させることができる。なお、貫通孔108から収容空間105a内に流入するアナライトを含む体液により膨潤した蛍光部材3(図5(a)参照)は、蓋部61の反射面としての基端側面62に加えて、光ファイバ4の先端面6とも当接している。
なお、図5(b)に示すように、本実施形態の蓋部61は、収容空間105aのうち針部材102の先端側を閉鎖する構成であるが、これに限られるものではなく、例えば、図5(b)と同じ平面視において、収容空間の一部のみを覆う蓋部とし、収容空間のうち針部材の先端側を一部開放するような構成としてもよい。但し、上述したように、蓋部の反射面による励起光および蛍光の反射を考慮すると、本実施形態のように、収容空間105aのうち針部材102の先端側を閉鎖する構成とすることが好ましい。なお、図5(b)では、説明の便宜上、針部材102と蓋部61との間に、針部材102の周方向Bに沿う間隙を描いているが、図5(b)の平面視において、針部材102の内縁と蓋部61の外縁とは当接した構成となっている。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態としてのセンサ201について説明する。図6は、センサ201の先端側部分の断面図である。図6に示すように、本実施形態としてのセンサ201は、上述した第1実施形態としてのセンサ1と比較して、主に、針部材202が複数部材により構成されている点、及び、蛍光部材3が収容される収容空間205aに対して針部材202の先端側に位置する蓋部71を備える点で相違している。したがって、ここでは、主に、センサ201のうちセンサ1と相違する構成について説明する。
本実施形態の針部材202は、中空部205を区画する筒状部材72と、刃面210を有し、筒状部材72の一端に取り付けられた先端部材73と、を備えており、蓋部71は、先端部材73により構成されている。
筒状部材72の中空部205には、光ファイバ4の先端側と、蛍光部材3とが位置しており、蛍光部材3の周囲に貫通孔208が形成されている。より具体的に、筒状部材72の中空部205のうち、先端部材73が取り付けられる一端側(先端側)に蛍光部材3が収容されており、他端側(基端側)に光ファイバ4の先端部分が位置している。換言すれば、筒状部材72の周壁のうち先端側の部分である周壁部207が、蛍光部材3を収容する収容空間205aを区画しており、この周壁部207に複数の貫通孔208が形成されている。
先端部材73は、筒状部材72の周壁部207と共に、針部材202の先端部を構成している。先端部材73は、筒状部材72の先端に、筒状部材72が区画する中空部205の一端側を閉塞するように、圧入やスポット溶接等によって取り付けられ、筒状部材72に対して固定されている。
より具体的に、本実施形態の先端部材73は中実部材であり、針部材202の延在方向Aにおいて、刃面210が形成された領域である刃面部74と、この刃面部74に対して針部材202の基端側に連続して形成された円柱状の接続部75と、を備えている。
図6に示すように、接続部75は、筒状部材72の先端側開口から圧入等され、接続部75の外周面と筒状部材72の内周面とが当接した状態で、筒状部材72に嵌合している。なお、刃面部74の基端における外径と、筒状部材72の先端における外径とは略等しい。そのため、先端部材73が接続部75を介して筒状部材72に嵌合した状態(図6参照)では、筒状部材72の外周面と、先端部材73の刃面部74の外周面とが、段差なく面一に連続する。これにより、筒状部材の先端の外径が刃面部の基端における外径より大きいことによって段差が形成された構成と比較して、針部材202を生体内に挿入する際の筒状部材72及び先端部材73の接続位置における挿入抵抗を低減することができる。更に、筒状部材の先端の外径が刃面部の基端における外径より小さいことによって段差が形成される構成と比較して、針部材202を生体内から抜去する際の筒状部材72及び先端部材73の接続位置における抜去抵抗についても低減することができる。
また、刃面部74に形成される刃面210については、針部材202の延在方向Aに対して傾斜した一平面により構成された傾斜面としてもよく、針部材202の延在方向Aに対して異なる角度で傾斜した複数の傾斜面を連続させたものであってもよい。
ここで、本実施形態の蓋部71は、針部材202の先端部に形成されている。具体的に、本実施形態の蓋部71は、針部材202の先端部の一部である先端部材73により構成されている。より具体的に、本実施形態の蓋部71は、先端部材73の接続部75により構成されている。したがって、蛍光部材3を収容する収容空間205aは、針部材202の周壁の内面、光ファイバ4の先端面6、及び先端部材73の接続部75の基端側の面76(以下、単に「基端側面76」と記載する。)により区画されている。換言すれば、収容空間205aのうち針部材2の先端側は、蓋部71としての先端部材73によって閉鎖されている。そのため、収容空間205aに位置する蛍光部材3は、針部材202の延在方向Aにおいて、光ファイバ4の先端面6と蓋部71としての先端部材73における基端側面76との間に位置し、例えば乾燥して収縮状態にある蛍光部材3が、筒状部材72の先端開口から抜け落ちることが防止される。
また、本実施形態の蓋部71を構成する先端部材73は、延在方向Aにおいて蛍光部材3と対向する位置に反射面を備えている。本実施形態の反射面は、先端部材73における基端側面76である。蓋部71が反射面を備えることにより、光ファイバ4の先端面6から放出された励起光の一部が蛍光部材3を透過した場合であっても、この透過した励起光を反射面により反射させて、蛍光部材3に再び照射することが可能となる。また、蛍光部材3から発生した蛍光が、光ファイバ4と反対方向に進んだ場合であっても、反射面により反射させて光ファイバ4に伝達させることができる。つまり、蓋部71が反射面を備える構成とすれば、蛍光部材3を透過した励起光や蛍光が無駄になることを抑制することができ、ファイバを細径化し、蛍光部材3の充填量が減じた場合においても、アナライト量の計測精度を維持又は向上させることが可能である。なお、ここでいう反射面とは、上述した第2実施形態と同様、JIS−B−0601−2013による表面粗さの最大高さRyが6.3μm以下、好ましくは3μm以下、より好ましくは2μm以下の面である。
更に、本実施形態の基端側面76は、光ファイバ4の先端面6と同様、針部材202の延在方向Aと略直交する平面である。反射面としての基端側面76をこのような平面とすることにより、針部材202の先端側に向かって蛍光部材3を透過した励起光が、基端側面76によって、針部材202の基端側に向かって反射され易くなる。そのため、基端側面76で反射した励起光の蛍光部材3への照射効率を向上させることができる。
より具体的に、本実施形態では、図6に示すように、光ファイバ4の先端面6、蓋部71の反射面(本実施形態では先端部材73の基端側面76)、蛍光部材3の基端側の面、及び蛍光部材3の先端側の面がいずれも、針部材202の延在方向Aと略直交する平面により構成されている。そのため、光ファイバ4の先端面6から収容空間205a内に放出される励起光及び蓋部71の反射面により反射される励起光の進行方向を、針部材202の延在方向Aに沿う方向へと集中させることができる。その結果、延在方向Aにおいて、光ファイバ4の先端面6と蓋部71の反射面との間に位置する蛍光部材3に対して励起光を効率良く照射することができる。
また更に、図6に示すように、蓋部71の反射面(本実施形態では先端部材73の基端側面76)は、収容空間205aにおいて含水状態にある蛍光部材3(図6に示す状態)と当接している。このように、蓋部71の反射面と蛍光部材3との間に空隙や別部材が介在しない構成とすれば、蓋部71の反射面において反射された励起光をより確実に蛍光部材3に照射することができ、蓋部71の反射面で反射した励起光の蛍光部材3への照射効率をより向上させることができる。なお、貫通孔208から収容空間205a内に流入するアナライトを含む体液により膨潤した蛍光部材3(図6参照)は、蓋部71の反射面としての基端側面76に加えて、光ファイバ4の先端面6とも当接している。
なお、図6に示すように、本実施形態の蓋部71を構成する先端部材73は、中実部材であり、収容空間205aのうち針部材202の先端側を閉鎖する構成であるが、これに限られるものではなく、例えば、先端部材が、収容空間と外方とを連通する細い貫通孔を有する構成とすることもできる。但し、上述したように、蓋部の反射面による励起光の反射を考慮すると、本実施形態の先端部材73のように、収容空間205aのうち針部材202の先端側を閉鎖する構成とすることが好ましい。
このように、本実施形態の蓋部71は、光ファイバ4及び蛍光部材3が内部に位置する針部材202の筒状部材72とは別の部材である、刃面210を含む先端部材73により構成されている。このような構成することにより、刃面210を所望の形状に形成し易く、成形品の刃面210の形状のばらつきを抑制することができる。
最後に、上述した第1〜第3実施形態としてのセンサ1、101及び201の製造方法の例について説明する。
上述した第1実施形態のセンサ1は、針部材2の基端側から中空部5内へ光ファイバ4の先端部を挿入し、光ファイバ4の先端面6が針部材2の延在方向Aにおける所定位置に到達するまで、光ファイバ4を押し込む工程と、針部材2の先端開口9から蛍光部材3を中空部5の収容空間5a内に供給する工程と、を含む方法により製造可能である。また、蛍光部材3が例えば紫外線硬化型の蛍光ゲルの場合、上記製法は、含水状態にある蛍光部材3を針部材2の先端開口9から押し込んで供給した後に蛍光部材3に対して光ファイバ4から光を照射し、蛍光部材3を硬化させる工程と、この硬化させた蛍光部材3を乾燥させる工程と、を更に含む。上述したセンサ1は、これら工程を含む製法により製造可能である。
なお、蛍光部材3が蛍光ゲルの場合には、含水状態にある蛍光部材3を収容空間5a内に供給する工程の際に、光ファイバ4と蛍光部材3との間に介在する空気が、貫通孔8を通じて外方に排出される。また、含水状態にある蛍光部材3を収容空間5a内に供給する際に、蛍光部材3の一部が貫通孔8を通じて外方に漏出する場合があるため、上述した工程に加えて、貫通孔8を通じて針部材2の外方に漏出した蛍光部材3を除去する工程を更に含むようにしてもよい。
上述した第3実施形態のセンサ201は、針部材202の筒状部材72の基端側から中空部205内へ光ファイバ4の先端部を挿入し、光ファイバ4の先端面6が筒状部材72の延在方向Aにおける所定位置に到達するまで、光ファイバ4を押し込む工程と、筒状部材72の先端開口から蛍光部材3を中空部205の収容空間205a内に供給する工程と、筒状部材72の先端に先端部材73を取り付ける工程と、を含む方法により製造可能である。また、蛍光部材3が例えば紫外線硬化型の蛍光ゲルの場合、上記製法は、蛍光部材3に対して光ファイバ4から光を照射し、蛍光部材3を硬化させる工程と、この硬化させた蛍光部材3を乾燥させる工程と、を更に含む。また更に、蛍光部材3が蛍光ゲルの場合には、上述したセンサ1の製法と同様、貫通孔208を通じて針部材202の筒状部材72の外方に漏出した蛍光部材3を除去する工程を更に含むようにしてもよい。センサ201は、これら工程を含む製法により製造可能である。
上述した第2実施形態のセンサ101は、貫通孔108を打ち抜き、長軸方向に貫通する中空部を有する筒体および蓋部の展開形状をなした板状体を形成する工程と、この板状体をプレス加工し、筒体および蓋部を形成する工程と、筒体及び蓋部の接合部を溶接して針部材102を形成する工程と、針部材102の基端側から蛍光部材3を挿入し、収容空間105aまで供給する工程と、針部材102の基端側から光ファイバ4を挿入し、光ファイバ4の先端面6が針部材102の延在方向Aにおける所定位置に到達するまで、光ファイバ4を押し込む工程と、を含む方法により製造可能である。このとき、貫通孔108は、蛍光部材3を充填する際の空気抜きの役割を担うことができる。なお、第2実施形態の針部材102は、上述したように筒体及び蓋部の接合部を溶接する工程を経て形成されているが、これに限られるものではなく、接合部を溶接する工程を経ずに針部材102を形成することも可能である。
本発明に係るセンサは、上述した第1〜第3実施形態の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲で記載された内容を逸脱しない範囲で、様々な構成により実現することが可能である。
本発明は、センサに関し、特に、励起光により蛍光を発生する蛍光部材を備えるセンサに関する。
1、101、201:センサ
2、102、202:針部材
3、3´:蛍光部材
4:光ファイバ
5、105、205:中空部
5a、105a、205a:収容空間
6:先端面
7、107、207:周壁部(針部材の周壁のうち収容空間を区画する部分)
8、108、208:貫通孔
9:針部材の先端開口
10、110、210:刃面
10a、110a:刃面の基端
30:センサ支持部材
31:貫通孔
40:処理装置
41:発光部
42:受光部
43:光学検出部
44:処理部
50:計測装置
61:蓋部
62:蓋部の基端側面(反射面)
71:蓋部
72:筒状部材
73:先端部材
74:刃面部
75:接続部
76:接続部の基端側面(反射面)
A:針部材の延在方向
B:針部材の周方向

Claims (8)

  1. 中空部を区画する針部材と、
    前記中空部に位置し、励起光によりアナライトの量に応じた蛍光を発生する蛍光部材と、
    前記中空部のうち前記蛍光部材が収容された収容空間に対して前記針部材の基端側に延在しており、前記蛍光部材に前記励起光を照射する光ファイバと、を備え、
    前記光ファイバの外周面は、前記針部材の内周面と当接しており、
    前記針部材の前記収容空間を区画する部分には、貫通孔が形成されていることを特徴とするセンサ。
  2. 前記収容空間に対して前記針部材の先端側に位置する蓋部を備え、
    前記蛍光部材は、前記針部材の延在方向において、前記光ファイバと前記蓋部との間に位置することを特徴とする、請求項1に記載のセンサ。
  3. 前記蓋部は、前記針部材の先端部に形成されていることを特徴とする、請求項2に記載のセンサ。
  4. 前記蓋部は、前記延在方向において前記蛍光部材と対向する位置に、前記光ファイバからの前記励起光を反射する反射面を備えることを特徴とする、請求項2又は3に記載のセンサ。
  5. 前記反射面は、前記延在方向と略直交する平面であることを特徴とする、請求項4に記載のセンサ。
  6. 前記蛍光部材は、前記貫通孔から前記収容空間内に流入する前記アナライトを含む体液により膨潤し、前記光ファイバの先端面及び前記蓋部の前記反射面に当接することを特徴とする、請求項4又は5に記載のセンサ。
  7. 前記針部材は、前記中空部を区画する筒状部材と、刃面を有し、前記筒状部材の一端に取り付けられた先端部材と、を備え、
    前記蓋部は、前記先端部材により構成されていることを特徴とする、請求項2乃至6のいずれか1つに記載のセンサ。
  8. 前記蓋部は、前記針部材の周壁のうち、前記収容空間を区画する部分の前記針部材の前記先端側の一端と連続して形成されていることを特徴とする、請求項2乃至6のいずれか1つに記載のセンサ。


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