JP2016167803A - プログラム、情報処理装置、通信システム - Google Patents

プログラム、情報処理装置、通信システム Download PDF

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Abstract

【課題】端末が複数のネットワークへ接続可能な機器へ要求を送信する際に複数のネットワークのうち適切なネットワークに接続するプログラムを提供する。【解決手段】複数のネットワークから接続可能な機器20に、複数のネットワークのうちのいずれかのネットワークを介して処理を要求する情報処理装置10を、ユーザの識別情報と、複数のネットワークの通信情報とに基づいて、第1のネットワークを介して機器20に処理の要求を行うか判断し、第1のネットワークを介して機器20に処理の要求を行うと判断した場合には、第1のネットワークとは異なる第3のネットワークを介した通信を行う情報処理装置10に、第3のネットワークから第1のネットワークに切り替えて通信を行わせ、機器20へ処理の要求を行わせる。【選択図】図1

Description

本発明は、プログラム、情報処理装置及び通信システムに関する。
端末を保持するユーザが無線通信により端末を画像形成装置などの他の機器と通信させて機器の機能を利用できれば、有線による接続が不要であるため便利である。しかし、端末が機器と無線通信を行うためには無線通信のためのパラメータが必要である場合が多く、また、無線通信パラメータの機器への設定は必ずしも容易でない。
そこで、従来からユーザ設定なしに又はユーザ設定を最小限にして端末に無線通信パラメータを設定する技術が考案されている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1には、同じ機器に対し異なる無線通信パラメータを用いて無線通信装置が接続できるように、ユーザのNFC(Near Field Communication)チップから記憶されている情報を読み取り、該情報に応じてホーム用の無線通信パラメータ又は外出先用の無線通信パラメータを無線通信装置に設定する管理装置が開示されている。
しかしながら、特許文献1に開示された無線通信パラメータの設定方法では、不要な通信が発生してしまうという問題がある。例えば、端末が複数のネットワークと接続可能な場合に、ユーザが使用すべきでない無線通信パラメータを選択すると、不要な通信が発生してしまう。端末がすでに何らかのネットワークに接続している場合もあり、この場合には端末は接続しているネットワークに接続しようとするためさらに不要な通信が発生しやすい。
具体的な例を挙げて説明する。例えば、画像形成装置が社員用の社員用ネットワークと来客者向けのゲスト用ネットワークとに接続されている場合を想定する。この場合、NFCチップにネットワークごとの無線通信パラメータが記憶されていれば、ユーザが携帯する端末がNFCチップから無線通信パラメータを読み取って端末に設定することができる。しかし、一般に来客者を社員用ネットワークに接続させるべきではなく、社員であればゲスト用ネットワークよりも外部から遮蔽されている社員用ネットワークを経由して機器と通信すべきである。すなわち、ユーザは適切なネットワークを介して画像形成装置に接続すべきであるが、無線通信パラメータなどを取得できてもユーザがどの無線通信パラメータを選択すべきか判断することは困難である場合が多い。
さらに、ユーザが社員でありユーザが社員用の無線通信パラメータを選択したとしても、3GやLTE等の社員用のネットワーク以外に端末が接続した状態では画像形成装置に接続できない。しかし、端末は、3GやLTE等の現在、通信を行なっているネットワークを介して画像処理装置への接続を試みようとするため、無駄な通信が発生してしまう。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、端末が複数のネットワークへ接続可能な機器へ要求を送信する際に複数のネットワークのうち適切なネットワークに接続するプログラムを提供することを目的とする。
上記課題に鑑み、本発明は、複数のネットワークに接続可能な機器に、前記複数のネットワークのうちのいずれかのネットワークを介して処理を要求する情報処理装置を、ユーザを識別するための識別情報を受け付ける識別情報受付手段と、第1のネットワークを介して前記機器と接続するための第1通信情報を含む複数の通信情報を取得する取得手段と、前記識別情報に基づいて、前記第1のネットワークを介して前記機器に前記処理の要求を行うか判断する判断手段と、前記判断手段によって行うと判断され、前記第1のネットワークとは異なる第3のネットワークを介した通信を行う前記情報処理装置に、該第3のネットワークから前記第1のネットワークに切り替えて通信を行わせる通信切替制御手段と、前記判断手段によって前記第1のネットワークを介して前記処理の要求を行うと判断された前記機器へ前記処理の要求を行う要求手段と、として機能させるためのプログラムを提供する。
端末が複数のネットワークへ接続可能な機器へ要求を送信する際に複数のネットワークのうち適切なネットワークに接続するプログラムを提供することができる。
本実施形態の印刷システムが想定する主なユースケースについて説明する図の一例である。 印刷システムの一例の構成図である。 携帯端末の一例のハードウェア構成図である。 画像形成装置及び情報媒体の一例のハードウェア構成図である。 認証サーバのハードウェア構成図の一例である。 印刷システムの一例の機能ブロック図である。 通信情報の一例を説明するための図である。 認証情報入力画面の一例を示す図である。 印刷処理の一例のシーケンスである。 接続可否判断処理の一例のフローチャートである。 携帯端末の表示装置に表示されるアプリケーションの画面例を示す図である。 携帯端末の表示装置に表示されるアプリケーションの画面例を示す図である。 通信情報の別の一例を説明するための図である。 優先度を用いた接続可否判断処理の一例のフローチャートである。 携帯端末が情報記憶部へ社員IDとパスワードの記憶を記憶する手順を示すシーケンス図の一例である。 接続可否判断処理の一例のフローチャートである(実施例2)。 印刷システムの一例の機能ブロック図である(実施例2)。 印刷処理の一例のシーケンスである(実施例3)。 印刷システムの一例の機能ブロック図である(実施例4)。 URL情報とURLを説明する図の一例である。 シーケンス図を用いたサーバ部の機能を説明する図の一例である。 画像形成装置のIPアドレスを取得するための印刷処理の一例のシーケンス図である(実施例4)。 印刷処理の一例のシーケンス図である(実施例4)。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。
<本実施形態の印刷システムのユースケース>
まず、図1を用いて本実施形態の印刷システム1が想定する主なユースケースについて説明する。図1は本実施形態の印刷システム1が想定する主なユースケースについて説明する図の一例である。画像形成装置20は社内LAN等に相当するネットワークN1に接続されている。また、画像形成装置20はP2P(Peer to Peer)にて通信するネットワークN2を介した通信も可能である。また、認証サーバ80(認証装置の一例)がインターネットに接続可能なネットワークN3に接続されている。さらに、ネットワークN1は無線通信のためのアクセスポイント7を有している。
・ユースケース1
ユースケース1は来客者9が自分の携帯端末10を用いて印刷などのため画像形成装置20と無線通信するケースである。図1(a)を用いて説明する。
(1)まず、来客者9は携帯端末10を画像形成装置20が有する近距離無線通信装置301に接近させる(かざす)。これにより、携帯端末10は、ネットワークN1を介して画像形成装置20に接続するための第1通信情報1100、ネットワークN2を介して画像形成装置20に接続するための第2通信情報1300、及び、ネットワークN3を介して認証サーバ80と接続するための認証接続情報900を取得する。
(2)次に、来客者9の携帯端末10は認証接続情報900を用いて認証サーバ80に接続する。しかし、来客者9の携帯端末10はネットワークN1を介して画像形成装置20に接続するための有効な認証情報(社員IDとパスワード)の入力を受け付けられないため、認証サーバ80から認証を受けられない。
(3)認証を受けられないため、来客者9の携帯端末10は第2通信情報1300を用いた通信を試みる。第2通信情報1300を用いれば画像形成装置20と通信できるため、ネットワークN2を介して画像形成装置20と通信を開始する。
したがって、来客者9の携帯端末10は、社内LANであるネットワークN1を介することなく、画像形成装置20と通信することが可能である。また、仮に、ネットワークN3に接続できたとしても、認証サーバ80から認証を受けられず画像形成装置20に接続できないので、来客者9が接続できる範囲を認証サーバ80かネットワークN2に限定できる。
・ユースケース2
ユースケース2は社員8が自分の携帯端末10を用いて印刷などのため、普段は使用しない別部署などの画像形成装置20と無線通信するケースである。図1(b)を用いて説明する。
(1)まず、社員8は携帯端末10を画像形成装置20が有する近距離無線通信装置301に接近させる(かざす)。これにより、携帯端末10は、ネットワークN1を介して通信するための第1通信情報1100、ネットワークN2を介して通信するための第2通信情報1300、及び、ネットワークN3を介して認証サーバ80と接続するための認証接続情報900を取得する。
(2)次に、社員8の携帯端末10は認証接続情報900を用いて認証サーバ80に接続し、認証要求と共に認証情報(社員IDとパスワード)を送信する。正しい認証情報を送信すれば社員8の携帯端末10は認証サーバ80から認証OK(認証成立)を受けられる。
(3)認証OKを受けたので、社員8の携帯端末10は第1通信情報1100を用いた通信を試みる。社員8の携帯端末10はネットワークN1に接続する権限を有しているのでアクセスポイント7を介して社内LANに接続して、第1通信情報1100による通信が可能である。このため、携帯端末10はネットワークN1を介して画像形成装置20と通信を開始する。
したがって、社員8の携帯端末10は、社内LANであるネットワークN3を介して認証を受け、社内LANであるネットワークN1を介して画像形成装置20と通信することが可能である。仮に、社員8の携帯端末10が認証を受けられなかったりネットワークN1を介して画像形成装置20に接続できない場合でも、社員8の携帯端末10もネットワークN2を介して画像形成装置20に接続することが可能なので、ネットワークN2を介して臨時的に印刷などすることが可能である。
このように本実施形態の印刷システム1は、ユーザが通信情報を設定する労力を低減すると共に、来客者9や社員8などのユーザがそれぞれ適切なネットワークを自動的に選択することを可能にする。
<用語について>
社員…携帯端末10と画像形成装置20のユーザの具体例の1つであり、社内LANに接続する権限を有する(携帯端末10に社内LANに接続するための無線通信パラメータが予め設定されている)ユーザである。このユーザは社員8と呼ばれていなくてもよく、職員、従業員、スタッフなどどのような呼称でもよい。
来客者…携帯端末10と画像形成装置20のユーザの具体例の1つであり、社内LANに接続する権限を有していないユーザである。社員以外のユーザは全て来客者9に含まれる。なお、来客者9もどのように呼ばれていてもよい。
<システム構成>
図2を用いて、本実施例に係る印刷システム1のシステム構成について説明する。印刷システム1は通信システムの一例である。図2は、本実施例に係る印刷システムの一例の構成図である。図2の印刷システム1は、携帯端末10と、1台以上の画像形成装置20と、認証サーバ80とを有する。携帯端末10と画像形成装置20とは、有線又は無線によりネットワークN1及びネットワークN2を介して接続可能なように構成されている。携帯端末10と認証サーバ80とは、有線又は無線によりネットワークN3を介して接続可能なように構成されている。
なお、携帯端末10は後述するようにユーザが携帯可能な情報処理装置であるため、携帯端末10と画像形成装置20又は認証サーバ80とは無線によりネットワークN1〜N3を介して接続可能なように構成されていることが好ましい。接続可能であるとは、接続する機能を備えることをいい、実際に接続できるかどうかは図9,10などで説明する判断により異なる。
ネットワークN1とネットワークN2は、どちらも無線LANを使用するが互いに異なるネットワークである。本実施形態においてネットワークが異なるとは、接続のために別の無線通信パラメータが必要であることをいい、例えばSSID(Service Set Identifier)が異なることをいう。
また、携帯端末10が来客者9により携帯されるものである場合、携帯端末10はネットワークN1、N3に接続しておらず、オンデマンドでネットワークN2に接続する。また、社員8はネットワークN1、N3へ接続する権限を予め有している。このため、携帯端末10が社員8により携帯されるものである場合、携帯端末10にはアクセスポイント6のSSIDとパスワード、及び、アクセスポイント7のSSIDとパスワードが予め設定されている。したがって、社員8が携帯する携帯端末10は画像形成装置20のIPアドレスが分かれば画像形成装置20と通信可能であり、認証サーバ80のIPアドレスが分かれば認証サーバ80と通信可能である。
なお、以降では、一例として、ネットワークN1、N3は携帯端末10が無線LAN(Local Area Network)を介して画像形成装置20に接続するための社内LANなどのネットワークであり、他方、ネットワークN2はWi−Fi DirectによりP2Pで画像形成装置20と直接接続するためのネットワークであるものとして説明する。ただし、ネットワークN1〜N3は、これらに限られない。ネットワークN1、N3は社内LANなどのネットワークの他、WANやインターネットを含んでいてもよいし、一部に携帯電話網を含んでいてもよい。また、ネットワークN2は、例えば、無線LANのアドホックモード、携帯電話網、赤外線通信、Bluetooth(登録商標)などを介して画像形成装置20と接続するためのネットワークでもよい。すなわち、社内LANなどの社内に進入しないネットワークであればよい。また、ネットワークN2は、ネットワークN1,N3に対し隔離されるなど適切に設定されていれば、例えば、無線LANを介して画像形成装置20に接続するための社内LANであってもよい(例えば、ネットワークアドレスがネットワークN1、N3とは異なるネットワーク)。
また、図1ではネットワークN1はアクセスポイント7に、ネットワークN3はアクセスポイント6に接続されているが、ネットワークN1とネットワークN3は同じアクセスポイントに接続されていてもよい。この場合、例えばSSIDが異なっていれば、少なくともネットワークN1とN3へ接続する際の論理的なアクセスポイントは異なることになる。また、ネットワークN1、N3のアクセスポイントとSSIDが同じでも、ネットワークN1、N3のネットワークアドレスが異なっていれば、携帯端末10が同時にネットワークN1、N3にアクセスすることを防止できる。なお、社員しかネットワークN1にアクセスできないという前提では、ネットワークN1、N3は同じネットワークアドレスのネットワーク(すなわち同一LAN)でもよい。
また、画像形成装置20の筐体には、情報媒体30が貼り付けられており、携帯端末10と情報媒体30とが近距離無線通信を介して通信可能なように構成されている。
携帯端末10は、ユーザが操作するスマートフォンなどの携帯可能な情報処理装置である。携帯端末10は、スマートフォン、携帯電話、タブレット端末、ゲーム機、PDA(Personal Digital Assistant)、デジタルカメラ、ウェアラブルPC、ノートPCなどでもよい。携帯端末10には、画像形成装置20に機能の提供(例えば印刷対象データに印刷指示を行う、原稿をスキャンさせる、FAX送信させる、コピーさせるなど)を要求することができるアプリケーションが搭載(インストール)されており、携帯端末10は、印刷指示に係る印刷対象データを含む印刷ジョブ、スキャンジョブ、FAX送信ジョブ、及び、コピージョブなどを生成し、画像形成装置20に送信する。
また、携帯端末10は、後述するようにNFCチップなどの近距離無線通信装置を備えている。ユーザは、携帯端末10を画像形成装置20の筐体の所定の位置に貼り付けられている情報媒体30にかざすことにより画像形成装置20と通信を行うためのIPアドレスなどを含む複数の通信情報を取得する。そして、携帯端末10は、取得した通信情報に基づき生成した印刷ジョブを画像形成装置20に送信することで、この画像形成装置20において印刷ジョブを実行させ、印刷対象データの印刷を行うことができる。
なお、アプリケーションは、画像形成装置20と通信して画像形成装置20にジョブの実行を要求するブラウザ、文書作成ソフト、ビューワなどのソフトウェアでもよい。
画像形成装置20は、携帯端末10から印刷ジョブなどを受け取り、印刷対象データの印刷を行うプリンタなどの機器である。なお、画像形成装置20は、プリント機能の他、コピー機能、スキャナ機能、FAX機能など複数の機能を有するMFPなどの複合機でもよい。
また、画像形成装置20は、例えば、スキャナ装置、ファクシミリ装置、画像投影装置(プロジェクタ)、背面投影装置、HUD(Head Up Display)装置、電子黒板、デジタルサイネージなどの出力装置、又は、スピーカ装置などの音響出力装置であってもよい。したがって、本実施例では、情報処理システムの一例として印刷システムである場合について説明するが、これに限られず、例えば、画像形成装置20の代わりに画像出力装置を用いた画像出力システムや画像形成装置20の代わりにスピーカ装置を用いた音響出力システムなどであってもよい。すなわち、本実施例は、各種のジョブ、画像や画像に変換しうるデータを生成する携帯端末10と、携帯端末10から受け取った各種のジョブ、画像や画像に変換しうるデータを出力する機器(本実施例では画像形成装置20)とを用いた各種システムに適用することができる。また、データの出力を伴わず、単に携帯端末10と機器とが無線通信するだけでもよい。
情報媒体30は、画像形成装置20の筐体の所定の位置に貼り付けられた、NFCチップなどの近距離無線通信装置である。すなわち、情報媒体30は、NFCタグなどである。情報媒体30には、この情報媒体30が貼り付けられている画像形成装置20のIPアドレスなどを含む通信情報が記憶されている。より具体的には、情報媒体30には、携帯端末10がネットワークN1を介して画像形成装置20と通信するための通信情報と、ネットワークN2を介して画像形成装置20と通信するための通信情報と、ネットワークN3を介して認証サーバ80と通信するための認証接続情報と、が記憶されている。すなわち、情報媒体30には、携帯端末10と画像形成装置20とが接続可能なネットワークの数に応じた通信情報が記憶されている。
携帯端末10は、近距離無線通信を介して、情報媒体30に記憶されているこれらの通信情報を取得することができる。そして、上記したように、携帯端末10は、情報媒体30から取得した通信情報に基づき、画像形成装置20に対して印刷ジョブを送信することで、この画像形成装置20において印刷ジョブを実行することができる。なお、通信情報1000を記憶したり携帯端末10に送信したりするのはNFCタグのような情報媒体30に限られない。画像形成装置20が通信情報を記憶していることを前提に、例えば、Bluetooth(登録商標)や赤外線等、予めアドレス等を必要とせずに携帯端末10と直接通信できる他の通信方法を使用して携帯端末10に通信情報1000を送信してもよい。この場合、携帯端末10にも対応する通信機能(Bluetooth(登録商標)や赤外線等)が必要である。
認証サーバ80は、携帯端末10を認証するための情報処理装置である。認証サーバ80は携帯端末10から認証情報(社員IDとパスワード)を受信して、社員IDとパスワードに基づいて社員の認証が成立するか否かを判断する。認証が成立する場合は認証OKを携帯端末10に返し、成立しない場合は認証NG(認証不成立)を携帯端末10に返す。
なお、上記で説明した印刷システム1では、携帯端末10と画像形成装置20とは、ネットワークN1及びネットワークN2の2個のネットワークを介して接続可能なように構成されているが、接続可能なネットワークの個数は1以上の任意の個数(3つ以上)でもよい。
また、上記で説明した印刷システム1は、例えば、携帯端末10から送信された印刷ジョブを蓄積する印刷サーバなどを有する構成であってもよい。さらに、印刷システム1は、携帯端末10を1台以上の任意の台数有する構成であってもよい。
<ハードウェア構成>
≪携帯端末≫
本実施例に係る携帯端末10は、例えば図3に示すようなハードウェア構成により実現される。図3は、本実施例に係る携帯端末の一例のハードウェア構成図である。図3に示す携帯端末10は、入力装置101、表示装置102、外部I/F103、RAM(Random Access Memory)104、ROM(Read Only Memory)105、CPU(Central Processing Unit)106、通信I/F107、SSD(Solid State Drive)108、及び近距離無線通信装置109などを備え、それぞれがバスBで相互に接続されている。
入力装置101は、例えば、タッチパネルであり、携帯端末10に各操作信号を入力するのに用いられる。なお、入力装置101は、キーボードやマウスなどであってもよい。表示装置102は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)などであり、携帯端末10による処理結果を表示する。
外部I/F103は、外部装置とのインタフェースである。外部装置には、記録媒体103aなどがある。記録媒体103aには、実施例を実現するプログラムを格納することができる。携帯端末10は外部I/F103を介して、記録媒体103aの読み取り及び/又は書き込みを行うことができる。
記録媒体103aは、例えば、SDメモリカード(SD Memory card)などの記録媒体である。記録媒体103aは、USBメモリ(Universal Serial Bus memory)、DVD(Digital Versatile Disk)、CD(Compact Disk)、フレキシブルディスクなどの記録媒体であってもよい。
RAM104は、プログラムやデータを一時保持する揮発性の半導体メモリ(記憶装置)である。ROM105は、電源を切ってもプログラムやデータを保持することができる不揮発性の半導体メモリ(記憶装置)である。ROM105には、携帯端末10の起動時に実行されるBIOS(Basic Input/Output System)、OS設定、及びネットワーク設定などのプログラムやデータが格納されている。
CPU106は、ROM105やSSD108などの記憶装置からプログラムやデータをRAM104上に読み出し、処理を実行することで、携帯端末10全体の制御や機能を実現する演算装置である。
通信I/F107は、ネットワークN1及びネットワークN2を介した通信を行うためのインタフェースである。例えば、通信I/F107は、携帯端末10を無線LANを介して社内LAN等に接続するためのインタフェースである。また、通信I/F107は、Wi−Fi Directを介して画像形成装置20と接続するためのインタフェースである。これにより、携帯端末10は通信I/F107を介してデータ通信を行うことができる。なお、通信I/F107は、携帯電話網やインターネット等に接続するためのインタフェースであってもよい。
SSD108は、プログラム108aやデータを格納している不揮発性の記憶装置である。格納されるプログラム108aやデータには、例えば携帯端末10全体を制御する基本ソフトウェアであるOS(Operating System)や、OS上において各種機能を提供するアプリケーションソフトウェア(以下、単にアプリケーションという)などがある。SSD108は格納しているプログラムやデータを所定のファイルシステム及び/又はDB(データベース)により管理している。なお、携帯端末10は、SSD108の代わりに又はSSD108と併せて、HDD(Hard Disk Drive)等を備えていてもよい。
近距離無線通信装置109は、例えば、NFCチップやBluetooth(登録商標) Low Energyにより通信する通信装置である。これにより、携帯端末10は、近距離無線通信装置109を介してデータ通信を行うことができる。
本実施例に係る携帯端末10は、上記したハードウェア構成により後述するような各種処理を実現できる。
<<画像形成装置及び情報媒体>>
本実施例に係る画像形成装置20及び情報媒体30は、例えば図4に示すようなハードウェア構成により実現される。図4は、本実施例に係る画像形成装置及び情報媒体の一例のハードウェア構成図である。図4に示す画像形成装置20は、コントローラ201、操作パネル202、外部I/F203、通信I/F204、及びプリンタ205などを有している。また、画像形成装置20の外部(筐体)には、情報媒体30を実現する構成として近距離無線通信装置301が貼り付けられている。
コントローラ201はCPU211、RAM212、ROM213と、NVRAM214、HDD215を有する。ROM213は、各種プログラムやデータが格納されている。RAM212はプログラムやデータを一時保持する。NVRAM214は、例えば設定情報等が格納されている。また、HDD215は各種のプログラム215aやデータが格納されている。
CPU211は、ROM213やNVRAM214、HDD215などからプログラム215aやデータ、設定情報等をRAM212上に読み出し、処理を実行することで、画像形成装置20全体の制御や機能を実現する。
操作パネル202はユーザからの入力を受け付ける入力部と、表示を行う表示部とを備えている。外部I/F203は外部装置とのインタフェースである。外部装置には、記録媒体203a等がある。これにより、画像形成装置20は外部I/F203を介して記録媒体203aの読み取り及び/又は書き込みを行うことができる。記録媒体203aには、フレキシブルディスク、CD、DVD、SDメモリカード、USBメモリなどがある。
通信I/F204は、ネットワークN1及びネットワークN2を介した通信を行うためのインタフェースである。これにより、画像形成装置20は通信I/F204を介してデータ通信を行うことができる。プリンタ205は、印刷対象データを印刷して出力するための印刷装置である。
近距離無線通信装置301は、例えば、NFCチップやBluetooth(登録商標) Low Energyにより通信する通信装置である。情報媒体30は、近距離無線通信装置301の不揮発性メモリに構築されている。近距離無線通信装置301は携帯端末10の近距離無線通信装置109の接近を検出すると、近距離無線通信装置109と通信して情報媒体30の情報を読み出し携帯端末10に情報媒体30の情報を送信することができる。近距離無線通信装置301は、例えば、NFCチップが画像形成装置20の筐体の所定の位置に貼り付けられて構成されているなど、画像形成装置20の外部に構成されている。この場合、NFCチップは、携帯端末10との間で近距離無線通信が容易な位置に貼り付けされることが好ましい。情報媒体30の情報は、NFCリーダ・ライタなどを用いて画像形成装置20のユーザ側で書き換えることが可能である。
なお、近距離無線通信装置301は、画像形成装置20の外部に構成されずに、携帯端末10との間で近距離無線通信が可能な範囲内で、画像形成装置20の内部に構成されていてもよい。また、近距離無線通信装置301は、画像形成装置20と一体である必要はなく、画像形成装置20の付近や画像形成装置20へいたる経路に設置された案内板などに配置されていてもよい。
本実施例に係る画像形成装置20及び情報媒体30は、上記したハードウェア構成により後述するような各種処理を実現できる。
図5は、認証サーバ80のハードウェア構成図の一例である。認証サーバ80は、バス310に接続されたCPU330、ROM302、RAM303、HDD305、ディスプレイ308、ネットワークI/F309、キーボード311、マウス312、メディアドライブ307、及び、光学ドライブ314を有する。CPU330は、HD304に記憶されているプログラム320を実行して、認証サーバ80の全体の動作を制御する。ROM302はIPL等のCPU330の駆動に用いられるプログラムを記憶している。RAM303はCPU330のワークエリアとして使用される。HD304は不揮発性メモリを搭載した記憶装置であり、認証を行うプログラム320、OSなどを記憶している。
HDD(Hard Disk Drive)305はCPU330の制御にしたがってHD304に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。ディスプレイ308はカーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、又は画像などの各種情報を表示する。ネットワークI/F309はネットワークN3とのインタフェースである。キーボード311及びマウス312は入出力装置であり、キーボード311は文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えこれらからの入力を受け付ける。マウス312はマウスポインターの移動及び各種指示の選択や実行、処理対象の選択などを受け付ける。
メディアドライブ307はフラッシュメモリ等のメディア306に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。光学ドライブ314は着脱可能な記録媒体の一例としてのCD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)313等に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。
なお、上記プログラム320は、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルで、メディア306やCD−ROM313等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して流通させるようにしてもよい。あるいは、プログラム320は、任意のサーバ型の情報処理装置からダウンロードされる形態で配布されてもよい。
なお、認証サーバ80は、クラウドコンピューティングにより実現されてもよい。すなわち、図示する認証サーバ80のハードウェア構成は1つの筐体に収納されていたりひとまとまりの装置として備えられていたりする必要はなく、認証サーバ80が備えていることが好ましいハード的な要素を示す。
<ソフトウェア構成>
本実施例に係る印刷システム1は、例えば図6に示すような機能ブロックにより表すことができる。図6は、本実施例に係る印刷システムの一例の機能ブロック図である。
<<携帯端末の機能について>>
印刷システム1の携帯端末10は、認証要求部11、情報取得部12、接続可否判断部13、UI表示部14、通信部15、情報記憶部16、操作受付部17、通信切替制御部18などを有する。また、通信部15は、第1通信部151、第2通信部152及びサーバ通信部159などを有する。
情報取得部12は、CPU106、近距離無線通信装置109などにより実現され、近距離無線通信を介して、情報媒体30から画像形成装置20と通信を行うための複数の通信情報及び認証サーバ80と通信するための認証接続情報900を取得する。
接続可否判断部13は、CPU106などにより実現され、情報媒体30から取得された複数の通信情報に基づき、画像形成装置20と接続可能な複数のネットワークのうちのいずれのネットワークを介して通信を行うかを選択する。本実施例では、具体的には、情報媒体30から取得された複数の通信情報に基づき、ネットワークN1及びネットワークN2のいずれのネットワークを介して画像形成装置20と通信を行うかを選択する。
UI表示部14は、CPU106、表示装置102などにより実現され、UI(ユーザインタフェース)画面の生成及び表示を行う。
通信部15は、通信I/F107などにより実現され、画像形成装置20及び認証サーバ80との通信を行う。より具体的には、接続可否判断部13の選択結果に応じて、第1通信部151はネットワークN1を介して画像形成装置20と通信を行い、第2通信部152はネットワークN2を介して画像形成装置20と通信を行う。また、サーバ通信部159はネットワークN3を介して認証サーバ80と通信する。
操作受付部17は、CPU106がアプリケーションを実行し入力装置101と協働することで実現され、ユーザの操作を受け付ける。
情報記憶部16は、CPU106、ROM105、及び、SSD108などにより実現され、情報取得部12により取得された通信情報1000を記憶すると共に、記憶されている情報の読み出しを行う。また、情報記憶部16には操作受付部17が入力を受け付けた携帯端末10のユーザの認証情報(社員IDとパスワード)が記憶されている。
認証要求部11はCPU106などにより実現され、情報媒体30から取得された認証接続情報900に基づき認証サーバ80と通信し、認証情報(社員IDとパスワード)を送信して認証結果(認証OK、認証NG)を受信する。
通信切替制御部18はCPU106などにより実現され、ネットワークN1を介して画像形成装置20にジョブの要求を行うと判断され、ネットワークN1とは異なるネットワークに接続されている場合、該ネットワークからネットワークN1に切り替えて通信を行わせる。
<<画像形成装置の機能について>>
他方、印刷システム1の画像形成装置20は、プリント機能部21などを有する。プリント機能部21は、プリンタ205などにより実現され、携帯端末10から実行を要求された印刷ジョブに含まれる印刷対象データを印刷する。なお、画像形成装置20は、プリント機能部21に加えて、読み取った原稿から画像データ(電子データ)を生成するためのスキャン機能部、読み取った原稿を複製するコピー機能部、読み取った原稿又は電子データを電話回線網などを介してFAX送信するFAX機能部などを有していてもよい。
情報媒体30は、近距離無線通信装置301により実現され、この情報媒体30が貼り付けられている画像形成装置20と通信を行うための通信情報1000を記憶している。また、情報媒体30は、携帯端末10の情報取得部12からの要求に応じて、近距離無線通信を介して、情報媒体30が記憶している通信情報1000を携帯端末10に送信する。
<<認証サーバ80の機能について>>
認証サーバ80は、送受信部81及び認証部82を有する。また、認証サーバ80はHD304やROM302などに構築された認証DB83を有する。
Figure 2016167803
表1は認証情報テーブルの一例を示す。認証DB83には、表1に示されているような認証情報テーブルが記憶されている。認証情報テーブルには、社員IDとパスワードが1組になって、画像形成装置を使用しうる全ての社員の社員IDとパスワードが登録されている。社員IDは画像形成装置20が配置されている企業の社員を一意に識別するために使われる言語、文字、記号、又は各種のしるし等の識別情報である。
送受信部81はCPU330がプログラム320を実行してネットワークI/F309と協働することで実現され、ネットワークN3を介して携帯端末10と主に認証情報(社員IDとパスワード)を受信し、認証結果を返す。
認証部82は、送受信部81が受信した社員IDとパスワードの組と同じ社員IDとパスワードの組を認証情報テーブルから検索する。受信した社員IDとパスワードの組と一致する社員IDとパスワードの組が認証情報テーブルにあれば認証OKを携帯端末10に返し、一致する社員IDとパスワードの組がなければ認証NGを携帯端末10に返す。
<情報媒体30が記憶している通信情報1000>
情報媒体30が記憶している通信情報1000について図7を用いて説明する。なお、携帯端末10の情報記憶部16が記憶している通信情報1000も同様の構成である。図7は、通信情報の一例を説明するための図である。
図7(a)に示す通信情報1000は、ネットワークN3を介して認証サーバ80と通信を行うための認証接続情報900と、ネットワークN1を介して画像形成装置20と通信を行うための第1通信情報1100と、ネットワークN2を介した通信の利用可否を示す利用可否情報1200と、ネットワークN2を介して画像形成装置20と通信を行うための第2通信情報1300とを有している。すなわち、通信情報1000は、認証接続情報900、第1通信情報1100、第2通信情報1300など複数の通信情報を有している。
認証接続情報900は携帯端末10が認証サーバ80とネットワークN3(例えば無線LANを介して接続される社内LANなど)を介して通信を行うために必要な情報である。認証接続情報900には、ネットワークN3における認証サーバ80のIPアドレスである認証サーバ80IPアドレス、ネットワークN3におけるSSL(Secure Sockets Layer)通信の利用有無を示すSSL通信などの情報を含む。認証により、来客者9を社内LANなどに接続させず、社員8だけを社内LANに接続させることができる。
認証接続情報900にはアクセスポイント6から社内LANなどに接続するためのSSIDやパスワードは含まれない。これは、上記のように、ネットワークN3は社員8が接続することが想定されており、社員8の携帯端末10には予めSSIDやパスワードが設定されているためである。ただし、認証接続情報900に社内LANなどのSSIDやパスワードが設定されていたとしても、認証サーバ80が社員か否かについてユーザを認証するので、セキュリティが大きく低下するものではない。
認証接続情報900は必ずしも画像形成装置20から取得する必要はなく、予め、携帯端末10に記憶されていてもよい。
第1通信情報1100は、携帯端末10が画像形成装置20とネットワークN1(例えば無線LANを介して接続される社内LANなど)を介して通信を行うために必要な情報である。第1通信情報1100には、ネットワークN1における画像形成装置20のIPアドレスである第1IPアドレス、ネットワークN1におけるSSL(Secure Sockets Layer)通信の利用有無を示すSSL通信などの情報を含む。また、第1通信情報1100に社内LANなどのSSID等ネットワークを識別可能な情報が含まれる。また、SSIDに加えてパスワードが設定されていたとしても、本実施例では社員の認証が画像形成装置20との通信よりも先に行われるので、セキュリティが大きく低下するものではない。
しかし、第1通信情報1100にパスワード等が記憶されていないことでセキュリティを向上できる。具体的には図7(b)に示すように、暗号化方式、パスワード、HTTPポート番号及びHTTPSポート番号を有さない第1通信情報1100が情報媒体30に記憶されている。ネットワークN1を介して画像形成装置20と接続可能な携帯端末10であれば、すでにネットワークN1に接続するためのパスワード等を保持しているはずである。また、ネットワークN1に接続が許可されない携帯端末10にパスワード等が提供されることはセキュリティ上好ましくない。よって、図7(b)のような第1通信情報1100が好ましい。
また、第1通信情報1100のSSID及びパスワードはセキュリティを高めるために暗号化されていてもよい。復号のための復号キーは携帯端末10に予め記憶されているか、又は、認証が成立した場合に認証サーバ80から送信される。
以上のようなネットワークを識別可能な情報のみが記憶されている通信情報又はSSID及びパスワードが暗号化された通信情報を「社員用の通信情報(特許請求の範囲の第1通信情報の一例)」と称する場合がある。
利用可否情報1200は、社員の認証が成立しない場合、又は、接続可否判断部13により画像形成装置20とネットワークN1を介した通信を行うことができないと判断された場合、ネットワークN2を介した通信を行うか否かを示す情報である。例えば、図7の通信情報1000では、利用可否情報1200は「Yes」と設定されている。したがって、この場合、詳しくは後述するが、接続可否判断部13により社員の認証が成立しない場合、又は、画像形成装置20とネットワークN1を介した通信を行うことができないと判断された場合、携帯端末10は、画像形成装置20とネットワークN2を介した通信を試みる処理を行う。他方、利用可否情報1200が「No」と設定されている場合、携帯端末10は、画像形成装置20とネットワークN2を介した通信を行うことはできない。
利用可否情報1200は、例えば課金制御に使用される。画像形成装置20の利用料金が印刷枚数などの従量制で課金される場合がある。例えば企業Aに画像形成装置20が配置されている場合、企業Aの社員8が印刷しても、企業Aへの来客者9が印刷しても、利用料金の請求は企業Aに対して行われる。したがって、来客者9が多い場所に設置された画像形成装置20などでは来客者9による印刷を企業Aが一切、許可したくない場合がある。
これに対し、例えば市役所や図書館などでは来客者9により印刷したいという要望に応える必要がある。このため、公共性の高い場所には画像形成装置20と共にコインメックが配置され、ユーザが投入した金額の範囲で、来客者9による印刷が許可される。
したがって、課金可能な配置場所又は来客者9による印刷数が少ない配置場所などに配置された画像形成装置20では、来客者9による印刷を許可してよい。このように、利用可否情報1200は、来客者9による画像形成装置20の利用の可否そのものを制御できる。
なお、第1通信情報1100に対しても、利用可否情報が設定されていてもよい。例えばネットワークN1にセキュリティ上の不都合などがある場合に、社員8がネットワークN1を介して画像形成装置20と通信することを防止できる。
第2通信情報1300は、携帯端末10が画像形成装置20とネットワークN2(例えばWi−Fi DirectによるP2P)を介して通信を行うために必要な情報である。第2通信情報1300には、ネットワークN2における画像形成装置20のIPアドレスである第2IPアドレス、ネットワークN2を識別するためのSSID(Service Set Identifier)、ネットワークN2における暗号化方式、パスワード、ネットワークN2を介して通信を行う際の画像形成装置20HTTP(HyperText Transfer Protocol)ポート番号又はHTTPS(HTTP over SSL/TLS)ポート番号などの情報を含む。なお、画像形成装置20がデータを暗号化して通信しない場合、パスワードがなくても通信自体は可能である。このようなSSIDやパスワードが記憶されている通信情報を「来客者が使用できる通信情報(特許請求の範囲の第2通信情報の一例)」と称する場合がある。
上記の、認証接続情報900、第1通信情報1100及び第2通信情報1300に含まれる情報は一例であり、それぞれネットワークN3、ネットワークN1及びネットワークN2を介した通信を行うために必要な各種の情報が含まれていてよい。また、上記で示した通信情報1000では、第1IPアドレスと第2IPアドレスが異なるが、これらは同一のIPアドレスであってもよい。
なお、例えば、携帯端末10と画像形成装置20とがさらにネットワークN4を介して接続可能なように構成されている場合、通信情報1000には、ネットワークN4を介した通信の利用可否を示す利用可否情報と、ネットワークN3を介して画像形成装置20と通信を行うための第3通信情報とを有していてもよい。
<社員IDとパスワードについて>
図8を用いて社員IDとパスワードの入力について説明する。図8は、認証情報入力画面941の一例を示す図である。認証情報入力画面941では、「MFPと通信するため社員IDとパスワードを入力してください」というメッセージ942、MFPのアイコン943、社員ID入力欄944、パスワード入力欄945、OKボタン946、及び、キャンセルボタン947を有している。ユーザが社員ID入力欄944に社員IDを入力し、パスワード入力欄945にパスワードを入力してOKボタン946を押下すると、入力された社員IDとパスワードが情報記憶部16に記憶される。
認証情報入力画面941はユーザが社員IDとパスワードを携帯端末10に記憶させたい時に表示装置102に表示させればよい。また、社員IDとパスワードが情報記憶部16に記憶されていない場合には、携帯端末10が認証サーバ80へ認証要求する直前に表示されてもよい。
携帯端末10にインストールされるアプリケーションは画像形成装置20のユーザに広く配布され得る。したがって、各ユーザは任意に社員IDとパスワードを携帯端末10に記憶させることができる。しかし、以下のように、携帯端末10に社員IDとパスワードが記憶されるかどうかは携帯端末10によって異なる。
例えば、企業Aでは社員8が携帯端末10で画像形成装置20を使用する際に社員8を認証する場合、企業Aの社員の携帯端末10には社員IDとパスワードが記憶されている場合が多いと考えられる。社員8を認証する企業Bにおいても同様だが、企業Bの社員8の携帯端末10には企業Bの社員IDとパスワードが記憶されている。携帯端末10で操作可能な画像形成装置20が配置されていない企業Cの社員8が出先でアプリケーションを使用するためインストールしても、携帯端末10には社員IDとパスワードが記憶されていない可能性が高いと考えられる。また、企業A、Bの社員8でも、社員IDとパスワードを携帯端末10に記憶していない場合も生じうる。したがって、携帯端末10には社員IDとパスワードが記憶されていないものも存在する。
<処理の詳細>
次に、印刷システム1の処理の詳細について説明する。
<<印刷処理>>
まず、本実施例に係る印刷システム1の印刷処理の流れについて説明する。図9は、本実施例に係る印刷処理の一例のシーケンスである。
ステップS601において、ユーザは、UI表示部14を介して、携帯端末10に搭載されたアプリケーションから所望の印刷対象データを選択し、印刷指示を行う。これにより、ユーザが選択した印刷対象データが含まれる印刷ジョブが生成される。
ステップS602において、携帯端末10のUI表示部14は、印刷ジョブの実行通知を受け取ると、通信情報1000の取得要求を情報取得部12に対して行う。そして、携帯端末10は、近距離無線通信装置109による近距離無線通信の開始を検出するまで待機状態となる。なお、この間、ユーザに対して画像形成装置20のNFCチップ(情報媒体30)の位置に携帯端末10をかざすように促す画面を、表示装置102に表示させてもよい。
ステップS603において、ユーザが携帯端末10を情報媒体30にかざすと、情報取得部12は、情報媒体30との近距離無線通信の開始を検出し、情報媒体30から通信情報1000を取得する。
ステップS604において、携帯端末10の情報取得部12は、情報媒体30から通信情報1000を取得した通信情報1000を情報記憶部16に保存する。
ステップS605において、携帯端末10の情報記憶部16は、社員IDとパスワードを読み出し、通信情報1000に含まれる認証接続情報900を用いて認証するように認証要求部11に要求する。
ステップS606において、携帯端末10の認証要求部11は、認証接続情報900を用いて認証サーバ80に接続し、認証要求と共に認証情報(社員IDとパスワード)を送信する。これにより、認証要求部11は認証サーバ80から認証結果(OK,NG)を取得する。以降の処理は認証結果により異なるが、詳細は図10にて説明する。
ステップS607において、携帯端末10の認証要求部11は、通信情報1000に含まれる複数の通信情報のうちのいずれの通信情報に基づき画像形成装置20と通信を行うかの判断要求を接続可否判断部13に対して送信する。
ステップS608において、携帯端末10の接続可否判断部13は、接続可否判断処理を行う。本実施例では、接続可否判断処理では、接続可否判断部13は以下いずれかの結果を生成する。なお、この接続可否判断処理の詳細については後述する。
(1)携帯端末10は、ネットワークN1及びネットワークN2のいずれのネットワークを介しても画像形成装置20と通信することができない(選択結果が通信不可)。
(2)携帯端末10は、ネットワークN1を介して画像形成装置20と通信を行う(選択結果が第1通信部で通信)。
(3)携帯端末10は、ネットワークN2を介して画像形成装置20と通信を行う(選択結果が第2通信部で通信)。
接続可否判断部13による選択結果が上記(1)の場合、UI表示部14は、ステップS610の処理を行う。接続可否判断部13による選択結果が上記(2)の場合、通信部15は、ステップS612の処理を行う。接続可否判断部13による選択結果が上記(3)の場合、通信部15は、ステップS615の処理を行う。
ステップS609において、携帯端末10の接続可否判断部13は、携帯端末10は画像形成装置20と通信を行うことができないことを示す画面(図12(b)の通信不可画面)の表示要求をUI表示部14に対して送信する。
ステップS610において、携帯端末10のUI表示部14は、通信不可画面の表示要求を受け付けると、通知不可画面を生成し、表示装置102に表示させる。これにより、ユーザに対して、このユーザが操作する携帯端末10では所望の画像形成装置20と通信を行うことができないことが通知される。
ステップS611において、携帯端末10の接続可否判断部13は、印刷ジョブの実行要求を第1通信部151に対して送信する。
ステップS612において、携帯端末10の第1通信部151は、印刷ジョブの実行要求を受け付けると、この印刷ジョブの実行要求を画像形成装置20に対して送信する。すなわち、携帯端末10は、ネットワークN1(例えば無線LANを介して接続される社内LAN)を介して画像形成装置20に印刷ジョブを送信する。
ステップS613において、画像形成装置20のプリント機能部21は、携帯端末10から印刷ジョブを受け付けると、この印刷ジョブを実行し、印刷対象データを印刷する。これにより、ユーザは、所望の印刷対象データを画像形成装置20で印刷することができる。
ステップS614において、携帯端末10の接続可否判断部13は、印刷ジョブの実行要求を第2通信部152に対して送信する。
ステップS615において、携帯端末10の第2通信部152は、印刷ジョブの実行要求を受け付けると、この印刷ジョブの実行要求を画像形成装置20に対して送信する。すなわち、携帯端末10は、ネットワークN2(例えばWi−Fi DirectによるP2P)を介して画像形成装置20に印刷ジョブを送信する。
ステップS616において、画像形成装置20のプリント機能部21は、携帯端末10から印刷ジョブを受け付けると、この印刷ジョブを実行し、印刷対象データを印刷する。これにより、ユーザは、所望の印刷対象データを画像形成装置20で印刷することができる。
以上のように、本実施例に係る印刷システム1では、携帯端末10は情報媒体30から画像形成装置20と通信を行うための複数の通信情報を取得する。そして、携帯端末10は、ユーザが社員であるかどうかの認証を受けた後、これらの複数の通信情報のうちのいずれかの通信情報に基づき、画像形成装置20と通信を行い、印刷を行うことができる。すなわち、携帯端末10は、画像形成装置20と接続される複数のネットワークのうちのいずれかのネットワークを選択し、この選択されたネットワークを介して印刷ジョブを画像形成装置20に送信することで印刷を行うことができる。
<<認証結果と接続可否判断処理>>
次に、図10〜12を用いて、上記で説明した印刷処理におけるステップS606の認証結果に応じたステップS608の接続可否判断処理について説明する。接続可否判断処理は、情報取得部12が取得した通信情報1000に含まれる第1通信情報1100と第2通信情報1300について、第1通信情報1100と第2通信情報1300のどちらに基づいて画像形成装置20と通信を行うかを選択する処理である。換言すれば、画像形成装置20と接続される複数のネットワークのうちのいずれのネットワークを介して通信を行うかを選択する処理である。
図10は、本実施例に係る接続可否判断処理の一例のフローチャートである。図11、12は携帯端末10の表示装置102に表示されるアプリケーションの画面例を示す図である。以下、図10の処理の流れを、図11,12を参照しながら説明する。
まず、ユーザは、アプリケーションが表示装置102に表示した印刷対象データの一覧などから印刷対象データを選択する。すると、図11(a)に示すように、携帯端末10の表示装置102には印刷条件画面901が表示される。印刷条件画面901には、印刷対象データ902、画像形成装置20のアイコン903、印刷部数904、カラー/白黒905、及び、用紙サイズ906が表示される。印刷部数904、カラー/白黒905、及び、用紙サイズ906には、アプリケーションに予め設定されている初期の設定値が表示されると共に、ユーザが最後に設定した設定値が保持される。したがって、ユーザは携帯端末10を用いて画像形成装置20に印刷させる場合、設定の変更を最小限にして自分が望む設定値(印刷条件)で印刷することができる。
なお、使用方法アドバイス907は、例えばアイコン907aや「MFPにタッチしてプリントスタート」というメッセージ907bを有し、ユーザが携帯端末10を画像形成装置20の近距離無線通信装置301(NFCチップ)の位置にかざすことを促す。かざすことにより、携帯端末10の情報取得部12は情報媒体30から通信情報1000を取得する。通信情報の取得により図10の処理がスタートする。
図10のステップS701において、携帯端末10の認証要求部11は、認証サーバ80から取得した認証結果が認証OKであったか否かを判断する。判断方法についてユースケースごとに説明する。ユーザが来客者9であるユースケース1では、携帯端末10がそもそもアクセスポイント6に接続できないので、認証サーバ80から認証結果を取得できない(画像形成装置20が企業Aに配置されている場合の上記の企業Bの社員)。ユースケース1において上記の企業Cの社員8は、アクセスポイント6に接続できない点では同様だが、携帯端末10に社員IDとパスワードを携帯端末10に入力していないので(認証情報入力画面941を表示しても入力しない場合)、認証要求部11は認証サーバ80に認証要求しようと試みることなく、認証NGであると判断する。これにより認証のための通信を省略できる。
また、ユーザが社員8であるユースケース2(上記の企業Aの社員)では、携帯端末10はアクセスポイント6を介して認証サーバ80に接続し、認証結果を取得できる場合が多いと考えられる。この場合は、通信情報1000に含まれる認証接続情報900に基づきネットワークN3を介して認証サーバ80に認証要求して、認証結果を取得する。認証結果が認証OKである場合、処理はステップS702に進み、認証NGである場合、処理はステップS706に進む。
このように、認証サーバ80がユーザを認証することで、社員8以外のユーザが社内LANであるネットワークN1に接続することを防止できる。また、社員8は認証を受けることで、社内LANであるネットワークN1を介して画像形成装置20と通信するのでセキュリティが高い通信環境で通信できる。また、社員以外のユーザにとって接続できないネットワークN1上のIPアドレスへ社員以外のユーザが接続を試みることを防止し、不要な通信が発生することを防ぐことができる。
次に、接続可否判断部13は第1通信情報に含まれるSSIDと現在通信を行なっているネットワークのSSIDが同じかどうかを判断する(S702)。異なっている場合は、通信切替制御部18は接続しているネットワークを第1通信情報1100によって識別されるネットワークに切り替える(S711)。第1通信情報1100に含まれるSSIDやパスワードが暗号化されていた場合には、認証サーバ80から復号するための情報(復号キー)を取得することでSSIDやパスワードを復号してもよいし、携帯端末10に予め復号のための情報を記憶しておいた復号のための情報(復号キーなど)を用いてSSIDやパスワードを復号してもよい。携帯端末10に復号のための情報を予め記憶しておく場合には、認証NGの場合、SSIDを含む第1通信情報1100は削除されることが、セキュリティの観点上好ましい。
図10のステップS703において、ユーザが社員8であると認証できたので、携帯端末10の接続可否判断部13は、通信情報1000に含まれる第1通信情報1100に基づきネットワークN1を介した画像形成装置20との通信を第1通信部151に要求する。そして、第1通信部151は、第1通信情報1100を用いて画像形成装置20との通信を試みる。通信の電波は空間を広がり画像形成装置20にもアクセスポイント7にも到達するので、第1通信部151は、第1通信情報1100に含まれる第1IPアドレスが示す機器(ここでは画像形成装置20)との通信を試みる。なお、3GやLTEによる通信が許可されている携帯端末10では、キャリヤの基地局を経由して第1IPアドレスが示す機器との通信が試みられる場合がある。
第1通信部151が画像形成装置20との通信を試みている間、携帯端末10の表示装置102には図11(b)に示す接続中画面911が表示される。接続中画面911では、アイコン912と文字913などにより接続中である旨が表示される。また、ユーザが接続や印刷ジョブを中止するためのキャンセルボタン914が表示される。
図10に戻りステップS704において、携帯端末10の接続可否判断部13は、第1通信部151による通信結果に基づきネットワークN1を介して画像形成装置20と通信できたか否かを判断する。ネットワークN1を介して画像形成装置20と通信できた場合、ステップS705に進む一方、通信できなかった場合、ステップS706に進む。
ここで、接続可否判断部13は、第1通信情報1100を用いて画像形成装置20と通信できたか否かについて、以下のように判断する。説明の便宜のため、ユースケースに分けて説明する。
・ユースケース1
来客者9の携帯端末10はステップS701で認証NGと判断される。したがって、ユースケース1ではステップS704で通信の可否が判断されることはない。
・ユースケース2
社員8の携帯端末10は第1通信情報1100により画像形成装置20と通信することができる場合が多いと考えられる。この場合は、例えば、以下の(1)〜(3)のいずれかの方法により判断する。
(1)第1通信部151は、ネットワークN1を介して画像形成装置20のMIB(Management Information Base)情報の取得を試みる。そして、MIB情報の取得ができた場合、画像形成装置20と通信できたと判断する一方、MIB情報の取得ができなかった場合、画像形成装置20と通信できなかったと判断する。MIB情報は標準MIBでも拡張MIBでもよい。標準MIBを取得できれば少なくとも何らかの機器と(画像形成装置20である可能性を含め)データの通信が可能であることが分かり、拡張MIBを取得できれば携帯端末10のアプリケーションが想定する画像形成装置20(アプリケーションは特定のメーカ又は機種の画像形成装置20を想定して作成されている)とデータの通信が可能であることが分かる。なお、さらに、MIB情報が取得できた場合であっても、取得されたMIB情報に含まれる機器情報が通信対象の画像形成装置20の機器情報(これは、例えば情報媒体30から取得される通信情報1000に含まれる)と異なる場合、通信できなかったと判断してもよい。これにより、接続可否判断部13は通信情報1000を読み取った情報媒体30を有する画像形成装置20と通信できたことを確実に判断できる。ここで、機器情報とは、例えば、画像形成装置20の製造固有番号(シリアルナンバー)やMAC(Media Access Control)アドレスなどの画像形成装置20を一意に識別する情報である。
(2)第1通信部151は、ネットワークN1を介して画像形成装置20が提供するWebAPI(Web Application Programming Interface)を利用して、機器情報の取得を試みる。WebAPIとは、機器Aと機器Bがネットワークを介して処理を行う際の取り決め(処理の依頼方法やデータの指定方法など)をいう。携帯端末10の情報記憶部16には予めWebAPIが記憶されている。そして、機器情報の取得ができた場合、画像形成装置20と通信できたと判断する。一方、機器情報の取得ができなかった場合、画像形成装置20と通信できなかったと判断する。すなわち、WebAPIが画像形成装置20のメーカに固有でない場合、少なくとも何らかの機器と(画像形成装置20である可能性を含み)データの通信が可能であることが分かる。WebAPIが画像形成装置20のメーカに固有である場合、機器情報を取得できることで携帯端末10のアプリケーションが想定する画像形成装置20とデータの通信が可能であることが分かる。なお、さらに、機器情報が取得できた場合であっても、取得された機器情報が所望の画像形成装置20の機器情報と異なる場合、通信できなかったと判断してもよい。これにより、接続可否判断部13は通信情報1000を読み取った情報媒体30を有する画像形成装置20と通信できたことを確実に判断できる。
(3)第1通信部151は、ネットワークN1を介してARP(Address Resolution Protocol)により画像形成装置20のMACアドレスの取得を試みる。そして、MACアドレスの取得ができた場合、画像形成装置20と通信できたと判断する。一方、MACアドレスの取得ができなかった場合、画像形成装置20と通信できなかったと判断する。MACアドレスが取得できれば情報媒体30に記憶されているIPアドレスの装置(画像形成装置20)が存在し、情報媒体30を有する画像形成装置20とデータの通信ができたことを高い確度で特定できる。なお、さらに、MACアドレスが取得できた場合であっても、取得されたMACアドレスが画像形成装置20のMACアドレス(情報媒体30から取得されるものとする)と異なる場合、通信できなかったと判断してもよい。これにより、接続可否判断部13は情報媒体30が配置されている画像形成装置20と通信できたことを確実に判断できる。
なお、ユースケース2においても、希な状況として社員8の携帯端末10が送信するパケットが画像形成装置20まで到達できない場合がある。このような状況としては、携帯端末10の最寄りのアクセスポイント7から画像形成装置20に至るまでの経路のルータの電源がOFFである場合や、画像形成装置20のIPアドレスが変更されたが情報媒体30に反映されていない場合などが考えられる。
これらの場合、接続可否判断部13はタイムアウトや通信エラー(例えばHTTPでは400のステータスコードが帰ってくる)などを検出することで、第1通信情報1100により画像形成装置20と通信することができないと判断する。
通信エラー等であればリトライしてもよく、(1)〜(3)により通信できないと判断された場合は1回の試みで通信できないと判断してよい。
なお、3GやLTEにより通信が試みられた場合も、同様にタイムアウトや通信エラーが検出される。
また、ステップS711ではSSIDを切り替えることができなかった場合(例えば、第1通信情報1100にはパスワードが含まれず、携帯端末10では今まで社内LANに接続したことがない場合、携帯端末10はパスワードを記憶していないため、ネットワークN1への接続ができない)、上記(1)〜(3)のいずれかの処理を行わずに接続ができないと判断してもよい。
ステップS705において、ネットワークN1を介して画像形成装置20と通信できた場合、携帯端末10の接続可否判断部13は、通信情報1000に含まれる第1通信情報1100に基づきネットワークN1を介して画像形成装置20と通信を行うと判断する。
この場合、図12(a)に示すように、携帯端末10の表示装置102には送信完了画面921が表示される。送信完了画面921は携帯端末10から画像形成装置20への印刷ジョブの送信が完了した旨を表す画面である。送信完了画面921は「送信完了」というメッセージ922と送信が完了したことを示すアイコン923が表示されている。送信完了画面921は一定時間表示された後、自動的に消去され図11(a)の印刷条件画面901が表示される。なお、ユーザがアイコン923を押下(タッチ)することなどにより図11(a)の印刷条件画面901が表示されてもよい。
図10に戻って説明する。ステップS701で認証NGと判断された場合、又は、ステップS704で通信できないと判断された場合、処理はステップS706に進む。
ステップS706において、携帯端末10の接続可否判断部13は、通信情報1000に含まれる利用可否情報1200を参照し、ネットワークN2の利用が可能か否かを判断する。ネットワークN2の利用が可能である場合、ステップS706に進み、ネットワークN2の利用が不可能である場合、ステップS709に進む。
これにより、例えば、ネットワークN2がWi−Fi DirectなどのP2Pで携帯端末10と画像形成装置20とを接続可能であっても、P2Pによる接続が許可されているか否かを判断できる。これは上記の課金のような理由の他、一般に、P2Pによる接続は、無線LANを用いた社内LANを介した接続に比べてセキュリティ等が低い傾向があることによるものである。すなわち、社員8の携帯端末10がネットワークN1に接続できない場合、臨時的であっても社員8がP2Pによる接続を行わないようにするためである。このように、ステップS705の判断によりセキュリティを向上させることができる。
ここで、第2通信情報1300に含まれるSSIDと現在通信を行なっているネットワークのSSIDを比較し、異なる場合には接続しているネットワークを切り替える。
ステップS707において、携帯端末10の接続可否判断部13は、通信情報1000に含まれる第2通信情報1300に基づきネットワークN2を介した画像形成装置20との通信を第2通信部152に要求する。そして、第2通信部152は、第2通信情報1300に基づきネットワークN2を介して画像形成装置20との通信を試みる。すなわち、第2通信部152は、第2通信情報1300に含まれる第2IPアドレスが示す画像形成装置20との通信を試みる。
ステップS708において、携帯端末10の接続可否判断部13は、第2通信部152による通信結果に基づきネットワークN2を介して画像形成装置20と通信できたか否かを判断する。ネットワークN2を介して画像形成装置20と通信できた場合、ステップS709に進む一方、通信できなかった場合、ステップS710に進む。ステップS708の判断中も引き続き、図11(b)の接続中画面が表示される。
ここで、接続可否判断部13は、第2通信情報1300を用いて画像形成装置20と通信できたか否かについて、以下のように判断する。ステップS708の判断では、ユースケース1、2のいずれのケースも同様に判断される。
すなわち、来客者9の携帯端末10及び社員8の携帯端末10は第2通信情報1300を用いてパケットを画像形成装置20との間で送受信できると考えられる。したがって、例えば、ステップS704の判断基準(1)〜(3)により判断することが可能になる。
なお、希であるが、画像形成装置20の通信I/F204に電源が供給されていなかったり、通信I/F204が通信不良を起こしたため、携帯端末10がネットワークN2を介して画像形成装置20とパケットを送受信できないことも起こりうる。この場合は、接続可否判断部13は画像形成装置20から何ら応答を得られないこと、タイムアウト、又は、通信エラーを検出することなどで、第2通信情報1300により画像形成装置20と通信することができないと判断する。
ステップS708において、ネットワークN2を介して画像形成装置20と通信できた場合、携帯端末10の接続可否判断部13は、通信情報1000に含まれる第2通信情報1300に基づきネットワークN2を介して画像形成装置20と通信を行うと判断する。
この場合、携帯端末10の表示装置102には図12(a)の送信完了画面921が表示される。すなわち、ネットワークN1又はネットワークN2のいずれを経由して印刷ジョブが送信されても同じ画面が表示されるので、ユーザはネットワークの違いを意識する必要がない。なお、携帯端末10はネットワークN1又はネットワークN2のいずれを経由して印刷ジョブが送信されたのか表示装置102に表示してもよい。これにより、社員8としてのユーザはセキュリティが高い社内LANを使用できたかどうかを確認できる。また、来客者9としてのユーザは自分の印刷ジョブがP2Pネットワークを介して送信されたことを把握できる。
図10に戻り、ステップS710において、ネットワークN1及びネットワークN2のいずれにおいても画像形成装置20と通信することができない場合、携帯端末10の接続可否判断部13は、画像形成装置20と通信することはできないと判断する。
この場合、図12(b)に示すように、携帯端末10の表示装置102には通信不可画面931が表示される。通信不可画面931では、「機器と接続できません」というメッセージ932とOKボタン933が表示される。ユーザがOKボタン933を押下すると(タッチすると)、表示装置102には図11(a)の印刷条件画面901が表示される。
図10の処理で説明されたように、本実施例の印刷システム1は、複数のネットワークに接続された画像形成装置20に対し、ユーザが第1通信情報1100,第2通信情報1300を設定する労力を低減すると共に、各ユーザがそれぞれ適切なネットワークを自動的に選択することができる。社員8であれば最初にネットワークN1で通信を試み、通信できない場合にだけネットワークN2で通信を試みるので、安全なネットワークN1を優先しつつネットワークN2を介した通信も可能である。また、来客者9が社内LANであるネットワークN1に接続することを防止して、ネットワークN2を介した通信を許可できる。また、ネットワークの切り替えを行うことで、社員8が、セキュリティが高いことを保障されているネットワークN1とは異なるネットワークである3GやLTE等を介して、第1通信情報1100に記載されたIPアドレスへの通信を試みるといった不要な通信が発生してしまうことがない。つまり、セキュリティ上の問題となるような不要な通信を行うことを防止できる。
<<通信情報の別の形態について>>
上記のステップS703において、接続可否判断部13は第1通信情報1100を用いて画像形成装置20との通信を試み、ステップS707では第2通信情報1300を用いて画像形成装置20との通信を試みた。すなわち、接続が試みられる第1通信情報1100と第2通信情報1300の順番は、図7の通信情報1000に記録されている第1通信情報1100と第2通信情報1300の順番(例えばアドレス順)により固定されていた。
ここで、接続可否判断部13が先に第2通信情報1300で通信を試み、通信できない場合に第1通信情報1100で通信を試みることを検討する。この場合、認証OKである(すなわち社員8である)と判断されると、第2通信情報1300で通信を試るので、社員8は第2通信情報1300で通信できる。しかし、社員8が常にネットワークN2に接続することは好ましいとは言えない。また、認証NGである(すなわち来客者9である)と判断されると、接続可否判断部13は第1通信情報1100を用いて通信を試るので、来客者9はアクセスポイント7に接続できず来客者9は画像形成装置20と一切、通信できないことになる。したがって、本実施形態において通信が試みられる順番は、社員用の第1通信情報1100が先で、来客者が使用できる第2通信情報1300は後であることが好ましい。
同様の考え方によれば、通信情報1000に第3通信情報が含まれる場合、第3通信情報が社員用であれば第2通信情報1300よりも先に通信接続が試みられ、第3通信情報が来客者が使用できる通信情報であれば第1通信情報1100よりも後に通信接続が試みられるべきである。
このような接続の試みの順番を制御する方法として、通信情報の優先度を用いてもよい。
図13は、通信情報の別の一例を説明するための図である。図13では、複数のネットワークのうちのネットワークN1の第1通信情報1100が優先度1、ネットワークN2の第2通信情報1300が優先度2である。通信情報1000にこのように各ネットワーク(各通信情報)の優先度が登録されている場合、接続可否判断部13は第1通信情報1100(ネットワークN1)、第2通信情報1300(ネットワークN2)の順に画像形成装置20との通信を試みる。
したがって、第1通信情報1100が情報媒体30の一番最初に記憶されていない場合でも、優先度によりユーザに使用させるネットワークを柔軟に制御できるようになる。すなわち、優先度により制御される場合には、画像形成装置20が設置されている企業は、社員用の第1通信情報1100に、来客者が使用できる第2通信情報1300よりも高い優先度を付与すればよい。
例えば、通信情報1000に第3通信情報が含まれる場合、画像形成装置20が設置されている企業は、第3通信情報が社員用であれば第2通信情報1300よりも高い優先度を付与し、第3通信情報が来客者が使用できる通信情報であれば第1通信情報1100よりも低い優先度を付与する。すなわち、社員用の通信情報にはある閾値未満(数値が低いほど優先度が高い場合)の優先度を付し、来客者が使用できる通信情報には閾値以上の優先度を付する。
優先度が付与された通信情報1000が情報媒体30に記憶されている場合、接続可否判断部13は以下のように処理する。
図14は、優先度を用いた接続可否判断処理の一例のフローチャートである。なお、図14では主に図10との相違点を説明する。
ステップS701において認証OKである場合、ステップS7100に示すように、優先度が閾値未満(図13の通信情報では閾値=2である)の通信情報を用いた接続を全て試みる。当然ながら、接続が試みられる順番は優先度の順である。この中に通信できる通信情報があれば、ステップS705に示すように通信情報に対応する通信部15で通信すると判断する。
優先度が閾値未満の通信情報を用いても通信できない場合(S7100のYes)、処理はステップS706に進み、優先度が閾値以上の通信情報を用いた接続が優先度の順に試みられる。
ステップS701において認証NGである場合、ステップS7200に示すように、優先度が閾値以上の通信情報を用いた接続を試みる。この中に通信できる通信情報があれば、ステップS709に示すように通信情報に対応する通信部15で通信すると判断する。
こうすることで、印刷システム1は、優先度を用いて社員8を社内用のネットワークN1に優先的に接続させ、来客者をP2PのネットワークN2に接続させることができる。
<<IPアドレスに基づく通信の試み>>
さらに、携帯端末10のIPアドレスと画像形成装置20のIPアドレスとに基づいて、複数のネットワークのうちのいずれのネットワークを介して画像形成装置20との通信を試みるかを決定してもよい。例えば、携帯端末10のIPアドレスが「192.160.0.4」、ネットワークN1における画像形成装置20の第1IPアドレスが「192.160.0.3」、ネットワークN2における画像形成装置20の第2IPアドレスが「192.168.20.1」であるとする。この場合、画像形成装置20のユーザ側ではサブネットワークアドレス部「192.160.0.0」が同一であるネットワークN1を社員用の通信情報で通信可能なネットワークに設定し、ネットワークN2を来客者が使用できる通信情報で通信するネットワークに設定する。このようにすることで、画像形成装置20とネットワークN1を介して通信する場合、同一サブネット内(同一LAN内)における通信になるため、ネットワークトラフィックの増加を防止することができる。
<まとめ>
以上のように、本実施例に係る印刷システム1では、携帯端末10は情報媒体30から、認証サーバ80と通信するための認証接続情報900,及び、画像形成装置20と通信を行うための複数の通信情報を取得する。そして、携帯端末10は認証サーバから社員であることの認証を受ける。携帯端末10は、認証結果に応じてこれらの複数の通信情報のうちのいずれかの通信情報に基づき、画像形成装置20と通信を行うかを決定できる。すなわち、携帯端末10は、認証結果に応じて、画像形成装置20と接続される複数のネットワークのうちのいずれかのネットワークを選択し、この選択されたネットワークを介して印刷ジョブを画像形成装置20に送信することで印刷を行うことができる。したがって、ユーザは、複数のネットワークのうち通信情報を自身の携帯端末10に設定する必要なく、適切なネットワークで通信できる。これにより、印刷システム1のユーザ及び管理の手間が軽減される。
本発明は、具体的に開示された上記の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
実施例1では携帯端末10は画像形成装置20と通信するたびに認証サーバ80と通信して認証を受けていた。本実施例では、携帯端末10は認証サーバ80から認証を受けた認証情報のみを予め保持することで、画像形成装置20と通信する際の認証サーバ80との通信を不要とする印刷システムについて説明する。
本明細書において、同一の符号を付した構成要素については、同様の機能を果たすので、一度説明した構成要素の説明を省略あるいは相違点についてのみ説明する場合がある。
<情報記憶部への社員IDとパスワードの記憶>
図15は、携帯端末が情報記憶部16へ社員IDとパスワードの記憶を記憶する手順を示すシーケンス図の一例である。図15の処理は、ユーザがアプリケーションを起動させ認証を受ける操作を行うと開始される。
S901において、ユーザが携帯端末10を情報媒体30にかざすと、情報取得部12は、情報媒体30との近距離無線通信の開始を検出し、情報媒体30から通信情報1000を取得する。
ステップS902において、携帯端末10の情報取得部12は、情報媒体30から取得した通信情報1000を情報記憶部16に保存する。
ステップS903において、携帯端末10の情報記憶部16は、UI表示部14に認証情報入力画面941の表示を要求する。
ステップS904において、UI表示部14は認証情報入力画面941を表示装置102に表示させる。
ステップS905において、ユーザが社員IDとパスワードを入力すると、操作受付部17が社員IDとパスワードをUI表示部14に送出する。
ステップS906において、UI表示部14はユーザが入力した社員IDとパスワードを認証要求部11に送出する。
ステップS907において、認証要求部11は情報記憶部16から通信情報1000を読み出す。これにより、認証要求部11は認証接続情報900を用いて認証サーバ80と通信できる。なお、認証サーバ80のIPアドレスをユーザが既知の場合は、認証接続情報900を読み出すことなく、ユーザがアプリケーションに認証サーバ80のIPアドレスを入力してもよい。
ステップS908において、認証要求部11は認証要求と共に社員IDとパスワードを認証サーバ80に送信する。これにより、認証要求部11は認証サーバ80から認証結果(OK,NG)を取得する。
ステップS909において、認証結果が認証OKの場合のみ、認証要求部11は社員IDとパスワードを情報記憶部16に記憶させる。したがって、情報記憶部16には携帯端末10の認証が成立した場合にだけ社員IDとパスワードが記憶される。なお、携帯端末10が画像形成装置20と通信する際は、社員IDとパスワードによる認証が不要なので、情報記憶部16に記憶されるのは認証済みを示す情報などでもよい。
ステップS910において、情報記憶部は接続可否判断部13に対し接続可否判断処理を要求する。以降の処理は実施例1の図9のシーケンス図のステップS608以降の処理に沿ったものとなる。
<<認証結果と接続可否判断処理>>
図16を用いて、認証結果に応じた接続可否判断処理について説明する。図16は、本実施例に係る接続可否判断処理の一例のフローチャートである。図16のステップS702以降の処理は図10と同様なので主に相違点を説明する。
図16のステップS701−2において、携帯端末10の認証要求部11は、情報記憶部16に認証情報が記憶されているか否かを判断する。本実施例ではユースケースに関係なく、情報記憶部16に認証情報が記憶されているか否かが判断される。例えば、実施例1で説明した社員A、社員Bの場合、認証サーバ80による認証済みであれば、ステップS701−2の判断はYesとなる。しかし、社員Bは第1通信情報1100だけでは社内LANであるネットワークN1に接続できないので、ステップS704で通信できないと判断され、ネットワークN2を介して通信する。
また、社員Cは認証サーバ80による認証済みでないため、ステップS701−2の判断はNoとなる。
このように、本実施例においても、来客者9が社内LANであるネットワークN1に接続することを抑制し、来客者9と社員8が適切なネットワークに接続することができる。
以上説明したように、本実施例では、実施例1の効果に加え、携帯端末10が認証サーバ80から認証を受けた認証情報を予め記憶しているので、画像形成装置20と通信する際の認証サーバ80との通信を不要とすることができる。
画像形成装置20が画像投影装置(プロジェクタ)などの装置でよいことは実施例1にて説明したが、本実施例では画像形成装置20が画像投影装置(プロジェクタ)である場合について説明する。
本明細書において、同一の符号を付した構成要素については、同様の機能を果たすので、一度説明した構成要素の説明を省略あるいは相違点についてのみ説明する場合がある。
図17は、本実施例に係る印刷システムの一例の機能ブロック図である。図17において、携帯端末10の構成は図6と同様である。これに対し、図17では携帯端末10は画像形成装置20でなく画像投影装置22と通信する。画像投影装置22には情報媒体30が配置されており、画像投影装置22は画像投影部23を有している。情報媒体30は実施例1と同様のものである。
画像投影装置22は、DLP(Digital Right Processing)方式や液晶方式で画像データを変調して、画像をスクリーンや壁などに投影する。画像データはネットワークN1又はN2を経由して携帯端末10から送信される。画像投影部23は、画像投影装置22のCPUやDLP方式や液晶方式の投影エンジンにより実現され、画像データに基づいて投影画像を生成する。
図18は、本実施例に係る印刷処理の一例のシーケンスである。図18の処理は実施例1の図9とステップS609〜S614で異なっているため、ステップS609〜S614の処理について説明する。
ステップS609において、携帯端末10の接続可否判断部13は、画像投影の要求を第1通信部151に対して送信する。
ステップS610において、携帯端末10の第1通信部151は、画像投影の要求を受け付けると、この画像投影の要求を画像投影装置22に対して送信する。すなわち、携帯端末10は、ネットワークN1(例えば無線LANを介して接続される社内LAN)を介して画像投影装置22に画像データを送信する。この画像データは例えば携帯端末10の表示装置102に現在、表示されている画像又はユーザが選択した画像から生成される。
ステップS611において、画像投影装置22の画像投影部23は、携帯端末10から画像投影の要求を受け付けるとこの画像を投影する。これにより、ユーザは、所望の画像を画像投影装置22で投影することができる。
ステップS612において、携帯端末10の接続可否判断部13は、画像投影の要求を第2通信部152に対して送信する。
ステップS613において、携帯端末10の第2通信部152は、画像投影の要求を受け付けると、この画像投影の要求を画像投影装置22に対して送信する。すなわち、携帯端末10は、ネットワークN2(例えばWi−Fi DirectによるP2P)を介して画像投影装置22に画像データを送信する。
ステップS614において、画像投影装置22の画像投影部23は、携帯端末10から画像投影の要求を受け付けると、この画像を投影する。これにより、ユーザは、所望の画像を画像投影装置22で投影することができる。
なお、携帯端末10が画像形成装置20に印刷させる場合、携帯端末10は印刷ジョブを画像形成装置20に送信すれば、携帯端末10は印刷完了まで待機すればよい。これに対し、携帯端末10が画像投影装置22に画像を投影させる場合、携帯端末10は複数回、画像を投影させる必要がある。
例えば、携帯端末10が表示装置102に表示している静止画を更新したり(画像を切り替えるほか、拡大・縮小・表示範囲の変更などが含まれる)ユーザが選択し直したりした場合、画像データを送信する。携帯端末10が表示装置102に動画を表示している場合、周期的に画像を取り込んで画像データを作成して送信する。なお、画像データのフォーマットはJPEG、TIFF、GIF、PNGなど、画像投影装置22が対応してればどのようなものでもよい。
また、携帯端末10は画像が含まれるファイルをそのまま送信してもよい。例えば、PDFファイル、MPEGファイルなどを送信できる。この場合、画像投影装置22はファイルを開いて画像に変換してから投影する。
以上説明したように、本実施例の印刷システムは、実施例1の効果に加え、携帯端末10と無線通信する適切なネットワークで通信し、画像データなど必要なデータを送信できる。
本実施例では、携帯端末10がサーバを構築し、画像形成装置20がサーバにリクエストを送信することで携帯端末10がネットワークN1又はN2における画像形成装置20のIPアドレスを取得する印刷システム1について説明する。
<ソフトウェア構成>
図19は、本実施例に係る印刷システム1の一例の機能ブロック図である。なお、本実施例において、図5において同一の符号を付した構成要素は同様の機能を果たすので、主に本実施例の主要な構成要素についてのみ説明する場合がある。
<<携帯端末の機能について>>
本実施例の携帯端末10は、新たに、近接通信部41、ジョブ制御部42、ネットワーク切替部43及びサーバ構築部44を有する。点線で記載されたサーバ部44aについては後述する。
近接通信部41は、図3に示したCPU106及び近距離無線通信装置109等により実現され、数m程度の距離内に存在する画像形成装置20と無線通信を行う。後述するように、近接通信部41が受信する主な情報は通信情報1000であり、送信する主な情報は後述される後述するURL情報5000である。近接通信部41はBluetooth(登録商標) Low Energy(以下、BLEという)の通信規格にしたがって通信するが、通信手順は公知であるため詳細は省略する。
また、本実施例では通信情報1000に、画像形成装置20のIPアドレスが含まれない。本実施例の通信情報1000の一例を表5に示す。
Figure 2016167803
表2の通信情報1000には、第1通信情報1100、第2通信情報1300のどちらにも画像形成装置20のIPアドレスが含まれていない。これは、IPアドレスは画像形成装置20が携帯端末10のサーバ部44aと通信する際に、画像形成装置20から携帯端末10に通知されるためである。なお、第2通信情報1300には、実施例1〜3と異なり「携帯端末のサーバのポート番号」が含まれている。「携帯端末のサーバのポート番号」は、画像形成装置20がサーバ部44aと通信するために使用される。
ジョブ制御部42は、図3に示したCPU106等により実現され、画像形成装置20に印刷などのジョブを要求するための処理を行う。
ネットワーク切替部43は、ネットワークN1(又は携帯端末10が接続しているその他のネットワーク)からネットワークN2に携帯端末10の接続先を切り替える。具体的には、第2通信情報1300が適用された第2通信部152を作成(第2通信情報1300を第2通信部152に設定)する。ただし、携帯端末10のOSによってはネットワークの切り替えにユーザの許可又は操作が必要である。なお、携帯端末10がネットワークに一切接続されていない場合もある。この場合は、ネットワークN2に携帯端末10を接続させればよい。
サーバ構築部44は、図3に示したCPU106等により実現され、携帯端末10にサーバを構築する。構築されたサーバがサーバ部44aである。サーバを構築するとは、HTTP(又はHTTPS)のリクエストに対応するレスポンスを用意することをいう。サーバ部44aの機能については図21にて後述される。一般に、携帯端末10に対し外部から(画像形成装置20等が)アクセスすることはセキュリティ上できないようになっている。しかし、サーバ部44aを作成することでHTTP通信などで外部から携帯端末10に通信可能になる。
また、サーバ構築部44は構築したサーバ部44aへの通信を受け付けるURL情報5000を作成する。URL情報5000は、画像形成装置20がサーバ部44aのURLを生成するための情報を含む。URL情報5000の作成方法は図20にて後述する。このURL情報5000は近接通信部41により画像形成装置20に送信される。
<<画像形成装置>>
本実施例の画像形成装置20は、新たに近接通信部36と通信部35を有する。近接通信部36は、図4に示したCPU211及び近距離無線通信装置301等により実現され、数m程度の距離内に存在する携帯端末10と無線通信を行う。後述するように、近接通信部36が受信する主な情報はURL情報5000であり、送信する主な情報は通信情報1000である。
通信部35は、第3通信部351及び第4通信部352などを有する。第3通信部351はネットワークN1に接続して携帯端末10と通信し、第4通信部352はネットワークN2に接続して携帯端末10と通信する。第3通信部351は、実施例1〜3の第1通信情報1100のIPアドレスを有し、第4通信部352は実施例1〜3の第2通信情報1300のIPアドレスを有する。
また、画像形成装置20は通信情報DB31を有している。通信情報DB31は、図4に示したHDD215、RAM212、ROM213又はNVRAM214等に構築される記憶手段である。通信情報DB31には表2の通信情報1000が記憶されている。
なお、本実施例では近距離無線通信装置109、301がBLEを用いた通信を行うものとして説明する。ただし、近距離無線通信装置109、301はNFCリーダライタや赤外線等が可能な装置であってもよい。
<URL情報5000>
図20を用いてURL情報5000について説明する。図20は、URL情報とURLを説明する図の一例である。携帯端末10のサーバ構築部44が作成するURL情報5000は、携帯端末10のIPアドレス、ポート番号及びワンタイムパスワードの3つの情報を有している。
・携帯端末10のIPアドレスは、携帯端末10に固定又はDHCPサーバが付与したIPアドレスである。IPアドレスは例えば「ipconfig」などのコマンドで検出できるものであり、携帯端末10にとっては既知である。
・ポート番号は、画像形成装置20から送信された第2通信情報1300の「携帯端末のサーバのポート番号」である。画像形成装置20からの通信を携帯端末10が待ち受けるためのポート番号となる。
・ワンタイムパスワードは、携帯端末10が画像形成装置20を認証するための情報であり、サーバ構築部44がURL情報5000を作成するたびに変更される。ワンタイムパスワードは例えば任意の不作為な英数字の組み合わせである。つまり、このワンタイムパスワードを指定して携帯端末10に接続する画像形成装置20は、携帯端末10がURL情報5000を送信した画像形成装置20であることが認証される。
このように、URL情報5000により、IPアドレスやポート番号という画像形成装置20が携帯端末10のサーバ部44aと通信するために必要な情報が得られる。画像形成装置20の通信部35(第3通信部351と第4通信部352の両方)はURL情報5000を用いて、HTTP通信の仕様にしたがってURLを作成する。これにより、画像形成装置20の通信部35は、携帯端末10に構築されたサーバ部44aと通信できる。なお、携帯端末10のサーバ構築部44はURL情報5000でなくURLそのものを画像形成装置20に送信してもよい。
URLはサーバ部44aに画像形成装置20が通信するためのアドレス情報なので、サーバ部44aと画像形成装置20が通信すると、携帯端末10は画像形成装置20がURL情報5000を使用して通信したと判断できる。
URL情報5000はネットワークN1とN2それぞれについて(ネットワークが切り替わるごとに)携帯端末10から画像形成装置20に送信される。IPアドレスは携帯端末10に固定又はDHCPサーバが付与したものに依存し、ポート番号は画像形成装置20が送信する「携帯端末のサーバのポート番号」に依存する。したがって、URL情報5000はワンタイムパスワードを除いて変更がなくてもよい。ネットワークが切り替わるごとにURL情報5000が送信されるのは、URL情報5000のIPアドレスがネットワークの切り替えによって変化する可能性があるため、画像形成装置20がサーバ部44aとの通信を開始することの契機となるため、及び、ワンタイムパスワードを送信するためである。
なお、URL情報のうち携帯端末10のIPアドレスの部分をIPアドレスでなくホスト名で送信してもよい。この場合、サーバ構築部44はDNS(Domain Name System)サーバに携帯端末10のIPアドレス(ポート番号を除くURL)とホスト名を対応付けて登録しておく。
<サーバ部44aの機能>
まず、サーバとは、ネットワークにおいて、他のコンピュータに対し、自身の持っている機能やサービス、データなどを提供するサービス提供部(コンピュータや装置)をいう。サービス提供部は具体的にはサーバやサーバ装置と呼ばれる。本実施形態のサーバ部44aもこのような意味のサーバとして動作する。しかしながら、サーバ部44aは画像形成装置20が携帯端末10に接続できたことを検出する機能と画像形成装置20のアドレス情報を取得するという機能を有する。画像形成装置20のアドレス情報は、ネットワークN1又はN2上で画像形成装置20を一意に識別するための情報である。具体的には画像形成装置20のURI、URL、ホスト名又はIPアドレスなどが挙げられる。本実施形態ではIPアドレスを例にして説明する。
図21はシーケンス図を用いたサーバ部44aの機能を説明する図の一例である。図21はURL情報5000が画像形成装置20に送信された後の処理を示している。
S1:上記のように携帯端末10にサーバ部44aがあることで、画像形成装置20がURLを指定してHTTP通信のリクエストなどで携帯端末10にアクセスできる。
S2:サーバ部44aは上記のURLで送信されるパスワードを取得し、URL情報5000に含まれるパスワードと一致するかどうかを判断する。
S3:一致する場合は、サーバ部44aは第1通信部151又は第2通信部152を介して通信OK(ステータスコード200)を画像形成装置20に送信する。通信OK(ステータスコード200)は、通信が成功した旨を示す。
S4:一致しない場合は、サーバ部44aは第1通信部151又は第2通信部152を介して通信NG(ステータスコード401)を画像形成装置20に送信する。通信NG(ステータスコード401)は、認証に失敗した旨(Unauthorixed)を示す。ステータスコード401は400番台の別のステータスコードでもよい。
S5:サーバ部44aは画像形成装置20のIPアドレスを取得する。第1通信部151又は第2通信部152がリクエストを受信することでTCP/IPレイヤで送受信されるIPヘッダーに含まれている画像形成装置20のIPアドレスを取得できる。
S6〜S8:画像形成装置20は繰り返しサーバ部44aにHTTP通信のリクエストを送信する(通信OK以外の場合にステップS1のリクエストが届いたかどうか不明のため)。構築されたサーバ部44aは、構築された後の最初のリクエストに対してのみ通信OKを返し、2回目以降のリクエストに対してはパスワードが一致しても通信NG(ステータスコード404)を返す。ステータスコード404は、リクエストされたリソースが見つからなかったこと(Not Found)を示す。なお、2回目以降のリクエストに対しては400番台の他のレスポンスを作成してもよい。
2回目以降のリクエストに対して通信NGが返されることにより、携帯端末10が画像形成装置20以外の機器から送信されるリクエストを受信しても該機器を画像形成装置20と取り違えることを抑制できる。
このように、サーバ部44aを作成することで、画像形成装置20のIPアドレスを画像形成装置20から携帯端末10がBLEなどで取得しなくても、画像形成装置20のIPアドレスの取得などが可能になる。
<処理の詳細>
次に、印刷システム1の処理の詳細について説明する。
<<全体の動作>>
図22を用いて本実施例に係る印刷システム1の印刷処理の流れについて説明する。図22は、画像形成装置20のIPアドレスを取得するための印刷処理の一例のシーケンス図である。
S1:ユーザは携帯端末10のUI表示部14が表示させた画面を操作して印刷の実行を指示する。携帯端末10の操作受付部17は印刷実行の操作を受け付ける。ユーザは携帯端末10に搭載されたアプリケーションから所望の印刷対象データを選択し印刷実行の指示を行う。これにより、ユーザが選択した印刷対象データが含まれる印刷ジョブが生成される。印刷実行により携帯端末10の表示装置102には図11(a)の印刷条件画面901が表示される。
S2:ユーザは画面の指示にしたがって携帯端末10を画像形成装置20の近距離無線通信装置301に近づける。BLEとしては数m程度の距離で機器同士が通信できる。しかし、複数の画像形成装置20が近くに配置されている場合もあるため、ユーザが意識的に画像形成装置20から一定距離内まで携帯端末10を接近させたことを携帯端末10が検出する。具体的には、10〜50cm位より短い距離に携帯端末10が画像形成装置20に接近したことを携帯端末10の近接通信部41が検出する。この一定距離はユーザが設定可能でもよい。
距離の検出について説明する。画像形成装置20はBLEが通信可能な範囲(数m)にアドバタイズパケットを送信している。このアドバタイズパケットには、近距離無線通信装置301の出力が含まれている。また、近距離無線通信装置109はBLEの電波を受信した際の電波強度を検出している。携帯端末10の近接通信部41は、出力と電波強度の差や比率を所定の変換式又はテーブルで距離に変換する。これにより、携帯端末10の近接通信部41は画像形成装置20との距離を検出できる。
なお、一定距離内かどうかの判断を行うことなく、近接通信部41は画像形成装置20と通信を開始してもよい。
S2.1:携帯端末10の近接通信部41は、画像形成装置20から数m程度以内に接近することで電波の受信を開始したが、一定距離内に接近するまで、画像形成装置20との距離の検出を繰り返す。
S2.2:携帯端末10の近接通信部41が画像形成装置20から一定距離内に接近したと判断すると、近接通信部41は画像形成装置20との通信を開始する(通信開始を宣言する)。これにより、携帯端末10の近接通信部41はBLEのネットワークに接続したことになる。
S2.3:次に、携帯端末10の近接通信部41はBLEのネットワークを介して、通信情報1000を画像形成装置20に要求する。具体的には、通信情報1000を要求するキャラクタリスティックを指定することで、通信情報1000を要求する。画像形成装置20の近接通信部36は通信情報1000の要求を取得して、通信情報DB31から通信情報1000を読み出し携帯端末10に送信する。携帯端末10の近接通信部41は通信情報1000を情報記憶部16に記憶させる。
以降のステップS2.4〜S5.1までは、携帯端末10がネットワークN1における画像形成装置20のIPアドレス及びネットワークN2における画像形成装置20のIPアドレスをそれぞれ取得するために実行される(ネットワークの数だけ繰り返される)。
S2.4:ネットワーク切替部43は携帯端末10が接続するネットワークをネットワークN1(又は携帯端末10が接続している別のネットワーク)からネットワークN2へ切り替える。この処理は、携帯端末10がすでにネットワークN1に接続している場合は行われなくてよい。
S2.5:携帯端末10がBLEのネットワークに接続すると、携帯端末10のサーバ構築部44はサーバ部44aを構築する。また、サーバ構築部44は画像形成装置20から取得した通信情報1000を用いてURL情報5000を作成する。携帯端末10のIPアドレスは既知であり、「携帯端末のサーバのポート番号」は第2通信情報1300に記述されており、ワンタイムパスワードは任意に作成できる。
S2.6:携帯端末10の近接通信部41はBLEのネットワークを介して、URL情報5000を画像形成装置20に送信する。具体的には、URL情報5000を送信するキャラクタリスティックを指定しURL情報5000を格納することで送信する。
なお、近接通信部41はURL情報5000を暗号化しておくことが好ましい。暗号化には予め携帯端末10のプログラム108aと画像形成装置20のプログラム215aに設定されている固定値を使用すればよい。この他、ステップS2.2のBLEの通信の開始時に交換してもよい。
なお、画像形成装置20の近接通信部36が、画像形成装置20に存在しないキャラクタリスティック(上記のデータのリストに存在しない)を取得した場合はエラーを検出して、以降の処理は行わない。
携帯端末10がURL情報5000を送信すると、携帯端末10の表示装置102には図11(b)に示す接続中画面911が表示される。
S2.6.1.1:画像形成装置20の通信部35はURL情報5000を用いて、図20のようにURLを作成する。画像形成装置20の通信部35はURL情報5000を取得したことを契機にしてネットワークN1を介して携帯端末10のサーバ部44aとの通信を試みる。なお、画像形成装置20の第3通信部351はネットワークN1へすでに接続しており、また、画像形成装置20の第4通信部352はネットワークN2へすでに接続しているか又は接続していない場合でも接続への支障はないものとする。
S3:近接通信部41がURL情報5000を送信してから所定の待機時間の間、画像形成装置20のサーバ部44aはHTTP通信のリクエストを待っている。待機時間は例えば数秒であるが、これに限られるものではなく、ユーザが画面から設定できることが好ましい。画像形成装置20の第3通信部351はURLでサーバ部44aのIPアドレスとポート番号を指定してHTTP通信のリクエストを送信する。リクエストにはワンタイムパスワードが含まれる。HTTP通信のリクエストとなるメソッドは種々であるが、例えばPOSTやGETなどが使用される。本実施形態ではどのようなメソッドでもよい。これは、HTTP通信のリクエストは、画像形成装置20が携帯端末10に画像形成装置20のIPアドレスを通知するために行われるためである。なお、IPアドレスを通知するにはIPプロトコルが使用されていればよいので、IPプロトコルより上位の通信プロトコルは、HTTP通信に限られない。例えば、HTTPSs、HTTP/2、FTP(File Transfer Protocol)などでもよい。また、TCPでなくUDPが使用されてもよい。
画像形成装置20の第3通信部351がHTTP通信のリクエストを送信した場合、携帯端末10の第1通信部151がリクエストを受け付け、サーバ部44aにリクエストを通知する。上記のように、サーバ部44aはワンタイムパスワードが一致する場合、URL情報5000が送信されてから最初のリクエストに対し、ステータスコード200のレスポンスを返し、2回目以降のリクエストに対しステータスコード404のレスポンスを返す。ステータスコードが200でない場合、携帯端末10がリクエストを受信したかどうか画像形成装置20にとって不明なので、ステップS5のリクエストを繰り返し送信しているためである。
S3.1:携帯端末10のサーバ部44aは画像形成装置20のIPアドレス(通信情報1000として提供されない実施例1〜3の第1通信情報1100のIPアドレス)を取得できる。携帯端末10のサーバ部44aは画像形成装置20のIPアドレスを情報記憶部16に記憶させる。
S4:画像形成装置20のIPアドレスを取得できたことで、サーバ部44aは不要となるためサーバ構築部44はサーバ部44aを削除する。
S5:また、画像形成装置20のIPアドレスを取得できたことで、画像形成装置20がリクエストを送信することが不要となるので、携帯端末10の近接通信部41はリクエストの終了通知を画像形成装置20に送信する。具体的には、リクエストの終了を通知するキャラクタリスティックに所定の値(ゼロ)を書き込む。
S5.1:画像形成装置20の近接通信部36はリクエストの終了通知を取得し、第3通信部351にリクエストの送信を終了させる。
続いて、ステップS2.4から再度、実行され、携帯端末10は自身が接続しているネットワークN1をN2に切り替えてステップS2.5〜S5.1を実行する。これにより、2回目のURL情報が画像形成装置20に送信される。したがって、携帯端末10のサーバ部44aは画像形成装置20のIPアドレス(通信情報1000として提供されない実施例1〜3における第2通信情報1300のIPアドレス)を取得できる。
S6:携帯端末10の近接通信部41はBLEの通信を終了する(通信終了を宣言する)。これにより、携帯端末10はBLEのネットワークに接続しなくなる。
<<認証>>
以上で、IPアドレスを含む実施例1〜3と同等の通信情報1000が得られたので、携帯端末10は実施例1と同様に認証を受け、接続可否判断を行う。
図23は、印刷処理の一例のシーケンス図を示す。図23の処理は図22に続いて実行される。なお、図23では図9との相違を主に説明する。
図22の処理で、情報記憶部16にはIPアドレスを含む通信情報1000が記憶されているので、ステップS605において、携帯端末10の認証要求部11は情報記憶部16から社員IDとパスワードを読み出す。
ステップS606において、携帯端末10の認証要求部11は、通信情報1000に含まれる認証接続情報900を用いて認証サーバ80に接続し、認証要求と共に認証情報(社員IDとパスワード)を送信する。これにより、認証要求部11は認証サーバ80から認証結果(OK,NG)を取得する。
ステップS607において、携帯端末10の認証要求部11は、通信情報1000に含まれる複数の通信情報のうちのいずれの通信情報に基づき画像形成装置20と通信を行うかの判断要求を接続可否判断部13に対して送信する。
ステップS608において、携帯端末10の接続可否判断部13は、接続可否判断処理を行う。接続可否判断処理は実施例1と同様でよい。
この後、図10の処理が実行される。図10ではステップS703で第1通信情報1100を用いて通信が試みられる。この時、本実施例の第1通信情報1100にはIPアドレスが含まれないので、図22のステップS3.1で1回目に取得された画像形成装置20のIPアドレスが使用される。同様に、ステップS707で第2通信情報1300を用いて通信が試みられる。ステップS707では、携帯端末10のネットワーク切替部43が、携帯端末10が接続されているネットワークN1をネットワークN2に切り替える。この時、本実施例の第2通信情報1300にはIPアドレスが含まれないので、図22のステップS3.1で2回目に取得された画像形成装置20のIPアドレスが使用される。
このようにして、本実施例でも第1通信部151又は第2通信部152のどちらで通信すべきが判断され、第1通信部151又は第2通信部152が画像形成装置20と通信しジョブの実行を要求できる。
以上の処理で説明されたように、本実施例の印刷システム1は、携帯端末10にサーバ部44aが構築されるので、画像形成装置20のIPアドレスを携帯端末10が取得できる。携帯端末10はBLEで取得した通信情報1000を用いて認証を受け、サーバ部44aが取得した画像形成装置20のIPアドレスで画像形成装置20にジョブを実行要求できる。したがって、複数のネットワークに接続された画像形成装置20に対し、ユーザが第1通信情報1100や第2通信情報1300を携帯端末10に設定する労力を低減すると共に、各ユーザがそれぞれ適切なネットワークを自動的に選択することができる。
<その他の適用例>
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
なお、画像形成装置20は機器の一例であり、携帯端末10は情報処理装置の一例であり、ネットワークN1は第1のネットワークの一例であり、ネットワークN2は第2のネットワークの一例であり、ネットワークN1に接続する前に携帯端末10が接続しているネットワークは第3のネットワークの一例である。操作受付部17は識別情報受付手段の一例であり、情報取得部12は取得手段12の一例であり、接続可否判断部13は判断手段の一例であり、通信切替制御手段18は通信切替制御手段の一例であり、通信部15は要求手段の一例である。認証要求部11は認証結果取得手段の一例であり、認証サーバ80は認証装置の一例であり、情報記憶部16は情報記憶手段の一例である。
1 印刷システム
10 携帯端末
11 認証要求部
12 情報取得部
13 接続可否判断部
14 UI表示部
15 通信部
17 操作受付部
151 第1通信部
152 第2通信部
16 情報記憶部
18 通信切替制御部
20 画像形成装置
21 プリント機能部
30 情報媒体
80 認証サーバ
特許第5121212号公報

Claims (12)

  1. 複数のネットワークに接続可能な機器に、前記複数のネットワークのうちのいずれかのネットワークを介して処理を要求する情報処理装置を、
    ユーザを識別するための識別情報を受け付ける識別情報受付手段と、
    第1のネットワークを介して前記機器と接続するための第1通信情報を含む複数の通信情報を取得する取得手段と、
    前記識別情報に基づいて、前記第1のネットワークを介して前記機器に前記処理の要求を行うか判断する判断手段と、
    前記判断手段によって行うと判断され、前記第1のネットワークとは異なる第3のネットワークを介した通信を行う前記情報処理装置に、該第3のネットワークから前記第1のネットワークに切り替えて通信を行わせる通信切替制御手段と、
    前記判断手段によって前記第1のネットワークを介して前記処理の要求を行うと判断された前記機器へ前記処理の要求を行う要求手段、として機能させるためのプログラム。
  2. 前記情報処理装置を認証装置による認証結果を取得する認証結果取得手段として機能させ、
    前記判断手段は、前記認証結果取得手段により取得された前記認証結果に応じて前記第1のネットワークと前記第1のネットワークとは異なる第2のネットワークとのいずれのネットワークを介して前記機器に前記処理の要求を行うかを判断するものであり、
    前記認証結果取得手段により認証成立の旨の前記認証結果が取得された場合、前記判断手段は、予め定められた前記第1通信情報を用いて前記機器に無線で接続できるか否かを試み、
    前記認証結果取得手段により認証不成立の旨の前記認証結果が取得された場合、前記判断手段は前記取得手段が取得した第2通信情報を用いて前記機器に無線で接続できるか否かを試みる請求項1に記載のプログラム。
  3. 前記判断手段は、前記第1通信情報を用いて前記機器に前記処理の要求を行うことができないと判断した場合、さらに、前記第2通信情報を用いて前記機器に前記処理の要求を行うことができるか否かを試みる請求項2に記載のプログラム。
  4. それぞれの前記通信情報は優先度の設定を有すると共に、前記第1通信情報は閾値以上の前記優先度を有し、前記第2通信情報は前記閾値より小さい前記優先度を有するものであり、
    前記認証結果取得手段により認証成立の旨の前記認証結果が取得された場合、
    前記判断手段は前記第1通信情報を用いて前記機器との無線による接続を試みた後、前記第1通信情報では前記機器と無線で接続できない場合に前記第2通信情報を用いて前記機器との無線による接続を試み、
    前記認証結果取得手段により認証不成立の旨の前記認証結果が取得された場合、
    前記判断手段は、前記第2通信情報を用いて前記機器との無線による接続を試みる請求項2又は3に記載のプログラム。
  5. 前記取得手段は前記認証装置に接続するための認証接続情報を前記複数の通信情報と共に取得するものであり、
    前記情報処理装置に前記情報処理装置の認証のための認証情報が記憶されている場合、前記認証結果取得手段は前記取得手段により取得された前記認証接続情報を用いて前記認証装置に対し前記認証情報を送信して認証要求し、前記認証装置から認証結果を取得し、
    前記情報処理装置に前記認証情報が記憶されていない場合、前記認証結果取得手段は前記認証装置に対し認証要求せずに認証不成立の認証結果を取得したと判断する請求項2〜4いずれか1項に記載のプログラム。
  6. 前記認証結果取得手段は、前記判断手段が前記機器との接続を試みるたびに、前記判断手段が前記機器との接続を試みる前に前記認証装置に対し前記認証情報を送信し、前記認証装置から認証結果を取得する請求項5に記載のプログラム。
  7. 前記認証結果取得手段は、前記認証装置に前記認証情報を送信して認証成立の旨の認証結果を取得した場合にだけ、所定の情報を情報記憶手段に記憶させておき、
    前記判断手段が前記機器との無線による接続を試みる前に、前記情報記憶手段に前記所定の情報が記憶されている場合、認証成立の旨の認証結果が取得されたと判断する請求項5に記載のプログラム。
  8. 前記取得手段により取得された前記複数の通信情報の1つ以上は接続の可否の設定を有しており、前記判断手段は前記接続の可否で接続が許可されている前記通信情報のみを用いて前記機器との無線による接続を試みる請求項2〜7いずれか1項に記載のプログラム。
  9. 前記取得手段は、前記機器又は前記機器の付近に配置されたNFCタグから近距離無線通信を介して前記複数の通信情報を取得する請求項2〜8いずれか1項に記載のプログラム。
  10. 複数のネットワークに接続可能な機器に、前記複数のネットワークのうちのいずれかのネットワークを介して処理を要求する情報処理装置であって
    ユーザを識別するための識別情報を受け付ける識別情報受付手段と、
    第1のネットワークを介して前記機器と接続するための第1通信情報を含む複数の通信情報を取得する取得手段と、
    前記識別情報に基づいて、前記第1のネットワークを介して前記機器に前記処理の要求を行うか判断する判断手段と、
    前記判断手段によって行うと判断され、前記第1のネットワークとは異なる第3のネットワークを介した通信を行う前記情報処理装置に、該第3のネットワークから前記第1のネットワークに切り替えて通信を行わせる通信切替制御手段と、
    前記判断手段によって前記第1のネットワークを介して前記処理の要求を行うと判断された前記機器へ前記処理の要求を行う要求手段と、を有する情報処理装置。
  11. 複数のネットワークに接続可能な機器と、前記機器に前記複数のネットワークのうちのいずれかのネットワークを介して処理を要求する情報処理装置とを有する通信システムであって、
    ユーザを識別するための識別情報を受け付ける識別情報受付手段と、
    第1のネットワークを介して前記機器と接続するための第1通信情報を含む複数の通信情報を取得する取得手段と、
    前記識別情報に基づいて、前記第1のネットワークを介して前記機器に前記処理の要求を行うか判断する判断手段と、
    前記判断手段によって行うと判断され、前記第1のネットワークとは異なる第3のネットワークを介した通信を行う前記情報処理装置に、該第3のネットワークから前記第1のネットワークに切り替えて通信を行わせる通信切替制御手段と、
    前記判断手段によって前記第1のネットワークを介して前記処理の要求を行うと判断された前記機器へ前記処理の要求を行う要求手段と、を有する通信システム。
  12. 複数のネットワークに接続可能な機器に、前記複数のネットワークのうちのいずれかのネットワークを介して処理を要求する情報処理装置を
    ユーザを識別するための識別情報を受け付ける識別情報受付手段と、
    第1のネットワークを介して前記機器と接続するための第1通信情報を含む複数の通信情報を取得する取得手段と、
    前記識別情報に基づいて、前記第1のネットワークを介して前記機器に前記処理の要求を行うか判断する判断手段と、
    前記判断手段によって行うと判断され、前記第1のネットワークとは異なる第3のネットワークを介した通信を行う前記情報処理装置に、該第3のネットワークから前記第1のネットワークに切り替えて通信を行わせる通信切替制御手段と、
    前記判断手段によって前記第1のネットワークを介して前記処理の要求を行うと判断された前記機器へ前記処理の要求を行う要求手段と、として機能させるためのプログラムと、
    前記情報処理装置と通信して所定の機能を提供する前記機器と、を有する通信システム。
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