JP2021060974A - プログラム、情報処理システム、情報処理方法、情報処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】出力システムに蓄積されている印刷ジョブの一覧を表示することができるプログラム等を提供すること。【解決手段】情報処理装置10を、関連した1つ以上のジョブを指定する関連ジョブ指定情報を出力システムに送信して、前記情報処理装置から前記出力システムへ送信されたジョブの一覧を取得するジョブ一覧取得部15と、前記ジョブ一覧取得部が取得した前記ジョブの一覧を画面に表示する表示制御部13、として機能させるためのプログラムを提供する。【選択図】図2
Description
本発明は、プログラム、情報処理システム、情報処理方法、及び、情報処理装置に関する。
ユーザが操作する情報処理装置から印刷ジョブをネットワーク上の出力システムに送信しておき、ユーザが任意の出力装置から出力システムの印刷ジョブをダウンロードして印刷するプルプリントサービス(ロケーションフリー印刷、セキュア印刷等ともいう)が知られている。
出力システムに登録した印刷ジョブをユーザが容易に指定できる技術が考案されている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1には、サーバが情報処理装置に発行した一時コードを、ユーザが出力装置に入力すると、出力装置が一時コードをサーバに送信して、印刷ジョブをサーバから受信して印刷するシステムが開示されている。
しかしながら、従来の技術では、出力システムに蓄積されている印刷ジョブの一覧を情報処理装置が表示することが困難であるという問題があった。例えば、従来技術のように一時コードを情報処理装置が保持するだけでは、印刷ジョブを確認するためにユーザは各一時コードを出力システムに送信するなどの作業が必要になり、作業負荷が大きい。
本発明は、上記課題に鑑み、出力システムに蓄積されている印刷ジョブの一覧を表示することができるプログラム等を提供することを目的とする。
上記課題に鑑み、本発明は、情報処理装置を、関連した1つ以上のジョブを指定する関連ジョブ指定情報を出力システムに送信して、前記情報処理装置から前記出力システムへ送信されたジョブの一覧を取得するジョブ一覧取得部と、前記ジョブ一覧取得部が取得した前記ジョブの一覧を画面に表示する表示制御部、として機能させるためのプログラムを提供する。
出力システムに蓄積されている印刷ジョブの一覧を表示することができるプログラム等を提供することができる。
以下、本発明を実施するための形態の一例として、情報処理システムと情報処理システムが行う情報処理方法について図面を参照しながら説明する。
まず、本実施例の情報処理システムを説明するに際して、好適な比較例を説明する。この比較例は従来技術ではない点に注意されたい。
図1は比較例である情報処理システム1の概略的な動作を説明する図の一例である。ユーザは情報処理装置10を携帯しており、出力システム50を利用したプルプリントにより出力装置30で印刷ジョブを実行する。
(1) ユーザが文書を印刷したいと考えると、ユーザは情報処理装置10を操作してこの文書を印刷するための印刷ジョブを出力システム50に送信する。なお、情報処理装置10ではアプリケーションソフト(以下、アプリという)又はWebブラウザが動作しており、出力システム50のURL(Uniform Resource Locator)等は情報処理装置10に設定されている。情報処理装置10は携帯電話網などの公衆回線(セルラー回線)やLANなどのネットワークに接続することができる。
出力システム50は印刷ジョブを受け付けると、印刷ジョブを特定する情報(以下、ジョブ識別情報という)を情報処理装置10に送信する。
(2) ユーザが出力装置30に赴くと、情報処理装置10は受信したジョブ識別情報を表示するので、ユーザがジョブ識別情報24を手動で出力装置30に入力することができる。
(3) 出力装置30はLANなどのネットワークを介して出力システム50と通信でき、出力装置30はジョブ識別情報24に対応づけられている印刷ジョブを出力システム50に要求する。出力システム50は送信されたジョブ識別情報24に対応づけられている印刷ジョブを情報処理装置10に送信する。
(4) 出力装置30は出力システム50から受信した印刷ジョブを印刷する。
このように、比較例では、印刷ジョブがジョブ識別情報24のみで管理されており、出力システム50に蓄積されている印刷ジョブの一覧を表示させるような使い方は困難であった。また、出力システム50に蓄積されている印刷ジョブを一括印刷することもできなかった。
<本実施例の情報処理システムの概略>
続いて、図2を用いて、本実施例の情報処理システム1の概略的な動作について説明する。図2は情報処理システム1の概略的な動作を説明する図の一例である。
続いて、図2を用いて、本実施例の情報処理システム1の概略的な動作について説明する。図2は情報処理システム1の概略的な動作を説明する図の一例である。
(1) ユーザが文書を印刷したいと考えると、ユーザは情報処理装置10を操作してこの文書を印刷するための印刷ジョブを出力システム50に送信する。この場合、情報処理装置10は、印刷ジョブと情報処理装置10を識別する識別情報(以下、情報処理装置識別情報22という)を出力システム50に送信する。情報処理装置識別情報22は、情報処理装置10を一意に識別又は特定する識別情報であり、例えば、UUID(Universally Unique Identifier)やMACアドレスなどでよい。また、情報処理装置識別情報22は情報処理装置10が生成して自機に設定するが、出力システム50が情報処理装置10に付与してもよい。
出力システム50は受け付けた印刷ジョブについて、出力システム50に記憶される印刷ジョブから特定の印刷ジョブを一意に特定可能なPINコード等のジョブ識別情報24を発行し、情報処理装置10に送信する。また、出力システム50は、ジョブ識別情報24と情報処理装置識別情報22に印刷ジョブを対応づけて保持する。
(2) ユーザの操作により又は自動的に、情報処理装置10は自身の情報処理装置識別情報22に対応づけられている印刷ジョブの一覧を出力システム50に要求する。出力システム50は、情報処理装置識別情報22に対応づけられている印刷ジョブの一覧を情報処理装置10に送信する。このように、本実施例では情報処理装置10が、情報処理装置識別情報22を使って情報処理装置で登録した印刷ジョブの一覧を取得して表示できる。
(3) ユーザが出力装置30に赴くと、ユーザの操作により情報処理装置10は情報処理装置識別情報22を近距離無線通信で出力装置30に送信する。手動で入力してもよいが、桁数を考慮すると送信することが好ましい。なお、情報処理装置10はユーザが選択した印刷ジョブのジョブ識別情報24を出力装置30に送信することもできる。
(4) 出力装置30は送信された情報処理装置識別情報22に対応づけられている印刷ジョブの一覧を出力システム50に対して要求する。出力システム50は情報処理装置識別情報22に対応づけられている印刷ジョブの一覧を出力装置30に送信する。
(5) 出力装置30は出力システム50から受信した印刷ジョブを一括して印刷する。あるいは、ユーザが出力装置30の操作パネルから印刷する印刷ジョブを選択してから印刷することもできる。
このように、本実施例の情報処理装置10は、情報処理装置識別情報22を使ってユーザが出力システム50に蓄積している印刷ジョブの一覧を取得して表示できる。また、ユーザが情報処理装置識別情報22を出力装置30に送信すれば、出力装置30は出力システム50に蓄積されている全ての印刷ジョブを一括で印刷できる。また、ユーザは個別にジョブ識別情報24を出力装置30に送信したり入力したりして印刷ジョブを個別に印刷できる。
<用語について>
印刷ジョブとは印刷を要求された文書データを出力装置30が印刷する際の実行単位となる処理である。印刷ジョブには少なくとも文書データが含まれ、更に印刷設定が含まれる場合がある。画像形成装置のジョブを印刷ジョブというが、その他の機器では機器の機能に応じた名称のジョブが実行される。文書データには、文字だけでなく画像や図形などが含まれてもよいし、画像のみであってもよい。
印刷ジョブとは印刷を要求された文書データを出力装置30が印刷する際の実行単位となる処理である。印刷ジョブには少なくとも文書データが含まれ、更に印刷設定が含まれる場合がある。画像形成装置のジョブを印刷ジョブというが、その他の機器では機器の機能に応じた名称のジョブが実行される。文書データには、文字だけでなく画像や図形などが含まれてもよいし、画像のみであってもよい。
関連したジョブとは、関連ジョブ指定情報で関連づけられているジョブである。
関連ジョブ指定情報は、例えば少なくとも複数の印刷ジョブを関連付ける情報である。本実施例では、情報処理装置識別情報又はユーザ認証情報という用語で説明される。情報処理装置識別情報はアプリを識別するという意味でアプリ識別情報としてもよい。この他、複数のユーザに共通の識別情報でもよい。例えば、同じユーザ、同じ部署のユーザ、同じチーム内のユーザなどが登場したジョブを関連したジョブとしてもよい。
<システム構成例>
図3は、本実施例の情報処理システム1のシステム構成図の一例である。情報処理システム1は情報処理装置10、出力システム50、及び、出力装置30を有している。
図3は、本実施例の情報処理システム1のシステム構成図の一例である。情報処理システム1は情報処理装置10、出力システム50、及び、出力装置30を有している。
情報処理装置10と出力システム50は、ネットワークN1を介して通信する。本実施例のネットワークN1は、3G,4G、5G、LTEなどの公衆回線を利用したネットワークである。公衆回線とは、拠点間を結ぶ通信回線において、不特定のユーザが物理的に同じ回線を共有して利用する回線である。例えば、携帯電話網、PHS通信網が挙げられる。なお、情報処理装置10は、Wi-Fiなどの無線LANでアクセスポイントに接続し、インターネットを介して出力システム50と通信することも、有線で通信することも可能である。
情報処理装置10と出力装置30はネットワークN2を介して通信する。本実施例のネットワークN2は、NFC、Bluetooth(登録商標)、Bluetooth(登録商標) Low Energyなどの近距離無線通信を利用したネットワークである。この他、赤外線通信、可視光通信など、比較的近距離で通信するネットワークであればよい。
出力装置30と出力システム50はネットワークN3を介して通信する。本実施例のネットワークN3は、出力装置30と出力システム50が設置されている施設などに構築されているLAN、複数のLANを有するWAN、及び、インターネット等が想定される。出力装置30と出力システム50が通信できればよい。ネットワークN3は有線又は無線のどちらで構築されてもよく、また、有線と無線が組み合わされていてもよい。また、出力装置30が、公衆回線に接続して出力システム50と通信してもよい。
情報処理装置10はコンピュータとしての機能を有し、後述するアプリが動作している。アプリは、印刷ジョブを出力システム50に登録したり、印刷ジョブを取得して(ダウンロードして)一覧で表示したりする機能を有している。また、印刷ジョブを編集又は削除する機能を有していてよい。なお、情報処理装置10ではこのアプリとは別にユーザが文書データを作成することを支援したりインターネット上から取得したりするような一般的なアプリも動作する。また、情報処理装置10で動作するアプリは出力システム50に蓄積されている印刷ジョブを出力装置30に印刷させる機能(出力装置30と通信を開始して印刷ジョブを送信する)を有している。
情報処理装置10は、具体的には、スマートフォン、携帯電話、タブレット端末、ゲーム機、PDA(Personal Digital Assistant)、デジタルカメラ、ウェアラブルPC(Personal Computer)、PC、ゲーム機などであるがこれらには限られない。
出力システム50は、例えばインターネット上の1つ以上の情報処理装置である。ネットワーク上の情報処理装置をサーバという場合がある。サーバとは、クライアントからの要求に対して情報や処理結果を提供する機能を果たすコンピュータやソフトウェアである。
出力システム50は情報処理装置10から送信された印刷ジョブを蓄積し、また、出力装置30からの要求に応じて印刷ジョブを出力装置30に送信する。出力システム50は1つ以上の情報処理装置を有する。出力システム50はインターネット上に存在してもよいし、オンプレミスに存在してもよい。インターネット上に存在する場合はクラウドコンピューティングに対応しているとよい。クラウドとは、特定のハードウェア資源を意図しない場合に用いられる用語である。出力システムはクラウドシステム、サーバシステムなどと呼ばれる場合がある。
また、出力システム50は印刷ジョブを保存するためのストレージを有する。このストレージはインターネット上のディスクスペースをユーザに提供するサービスで使用されるストレージでよい。出力システム50はオンラインストレージと呼ばれる場合もある。出力システム50は、一般ユーザも企業も利用することができる。企業の場合、自社でファイルサーバ環境を構築する必要がなく、必要な分だけ容量を増減することができる。
出力装置30は、印刷ジョブを実行するプリンタ、画像形成装置、画像処理装置、複写機、複合機、又は、MFP(Multi−function Peripheral/Product/Printer)などである。本実施例ではプリンタ機能を有していればよい。
また、出力装置30はプリンタ機能以外でデータを出力する機能を有する機器であってもよい。例えば、プロジェクタ、HUD(Head Up Display)装置、電子黒板、デジタルサイネージなどである。これらの機器の場合、出力装置30は出力システム50から取得した映像、文書、音楽などのデータを出力する(表示、再生など)。
この他、出力装置30は通信機能を備えた装置であれば、プリンタ等に限られない。出力装置30は、例えば、産業機械、撮像装置、集音装置、医療機器、ネットワーク家電、自動車(Connected Car)、ノートPC(Personal Computer)、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、ゲーム機、PDA(Personal Digital Assistant)、デジタルカメラ、ウェアラブルPC又はデスクトップPC等であってもよい。
<ハードウェア構成>
続いて、図4〜図6を用いて情報処理装置システムのハードウェア構成について説明する。
続いて、図4〜図6を用いて情報処理装置システムのハードウェア構成について説明する。
<<情報処理装置>>
図4は、情報処理装置10のハードウェア構成図である。図4に示されているように、情報処理装置10は、CPU401、ROM402、RAM403、EEPROM404、CMOSセンサ405、撮像素子I/F406、加速度・方位センサ407、メディアI/F409、GPS受信部411を備えている。
図4は、情報処理装置10のハードウェア構成図である。図4に示されているように、情報処理装置10は、CPU401、ROM402、RAM403、EEPROM404、CMOSセンサ405、撮像素子I/F406、加速度・方位センサ407、メディアI/F409、GPS受信部411を備えている。
これらのうち、CPU401は、情報処理装置10全体の動作を制御する。ROM402は、CPU401やIPL等のCPU401の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM403は、CPU401のワークエリアとして使用される。EEPROM404は、CPU401の制御にしたがって、情報処理装置10用のプログラム(アプリ)等の各種データの読み出し又は書き込みを行う。CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ405は、CPU401の制御にしたがって被写体(主に自画像)を撮像して画像データを得る内蔵型の撮像手段の一種である。なお、CMOSセンサではなく、CCD(Charge Coupled Device)センサ等の撮像手段であってもよい。撮像素子I/F406は、CMOSセンサ405の駆動を制御する回路である。加速度・方位センサ407は、地磁気を検知する電子磁気コンパスやジャイロコンパス、加速度センサ等の各種センサである。メディアI/F409は、フラッシュメモリ等の記録メディア408に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。GPS受信部411は、GPS衛星からGPS信号を受信する。
また、情報処理装置10は、遠距離通信回路412、CMOSセンサ413、撮像素子I/F414、マイク415、スピーカ416、音入出力I/F417、ディスプレイ418、外部機器接続I/F(Interface)419、近距離通信回路420、近距離通信回路420のアンテナ420a、及びタッチパネル421を備えている。
これらのうち、遠距離通信回路412は、ネットワークN1を介して、他の機器と通信する回路である。CMOSセンサ413は、CPU401の制御にしたがって被写体を撮像して画像データを得る内蔵型の撮像手段の一種である。撮像素子I/F414は、CMOSセンサ413の駆動を制御する回路である。マイク415は、音を電気信号に変える内蔵型の回路である。スピーカ416は、電気信号を物理振動に変えて音楽や音声などの音を生み出す内蔵型の回路である。音入出力I/F417は、CPU401の制御にしたがってマイク415及びスピーカ416との間で音信号の入出力を処理する回路である。ディスプレイ418は、被写体の画像や各種アイコン等を表示する液晶や有機EL(Electro Luminescence)などの表示手段の一種である。外部機器接続I/F419は、各種の外部機器を接続するためのインターフェースである。近距離通信回路420は、NFC(Near Field Communication)やBluetooth(登録商標)等の通信回路である。タッチパネル421は、利用者がディスプレイ418を押下することで、情報処理装置10を操作する入力手段の一種である。
また、情報処理装置10は、バスライン410を備えている。バスライン410は、図4に示されているCPU401等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
<<出力システム>>
図5は、出力システム50のハードウェア構成図である。図5に示されているように、出力システム50は、コンピュータによって構築されており、図5に示されているように、CPU501、ROM502、RAM503、HD504、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ505、ディスプレイ506、外部機器接続I/F(Interface)508、ネットワークI/F509、バスライン510、キーボード511、ポインティングデバイス512、DVD−RW(Digital Versatile Disk Rewritable)ドライブ514、メディアI/F516を備えている。
図5は、出力システム50のハードウェア構成図である。図5に示されているように、出力システム50は、コンピュータによって構築されており、図5に示されているように、CPU501、ROM502、RAM503、HD504、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ505、ディスプレイ506、外部機器接続I/F(Interface)508、ネットワークI/F509、バスライン510、キーボード511、ポインティングデバイス512、DVD−RW(Digital Versatile Disk Rewritable)ドライブ514、メディアI/F516を備えている。
これらのうち、CPU501は、出力システム50全体の動作を制御する。ROM502は、IPL等のCPU501の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM503は、CPU501のワークエリアとして使用される。HD504は、プログラム等の各種データを記憶する。HDDコントローラ505は、CPU501の制御にしたがってHD504に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。ディスプレイ506は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、又は画像などの各種情報を表示する。外部機器接続I/F508は、各種の外部機器を接続するためのインターフェースである。この場合の外部機器は、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリやプリンタ等である。ネットワークI/F509は、ネットワークN1,N3を利用してデータ通信をするためのインターフェースである。バスライン510は、図5に示されているCPU501等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
また、キーボード511は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えた入力手段の一種である。ポインティングデバイス512は、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などを行う入力手段の一種である。DVD−RWドライブ514は、着脱可能な記録媒体の一例としてのDVD−RW513に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。なお、DVD−RWに限らず、DVD−R等であってもよい。メディアI/F516は、フラッシュメモリ等の記録メディア515に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。
<<出力装置>>
図6は、出力装置30のハードウェア構成図である。図6では出力装置30として画像形成装置が想定されている。図6に示されているように、出力装置30は、コントローラ910、近距離通信回路920、エンジン制御部930、操作パネル940、ネットワークI/F950を備えている。
図6は、出力装置30のハードウェア構成図である。図6では出力装置30として画像形成装置が想定されている。図6に示されているように、出力装置30は、コントローラ910、近距離通信回路920、エンジン制御部930、操作パネル940、ネットワークI/F950を備えている。
これらのうち、コントローラ910は、コンピュータの主要部であるCPU901、システムメモリ(MEM−P)902、ノースブリッジ(NB)903、サウスブリッジ(SB)904、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)906、記憶部であるローカルメモリ(MEM−C)907、HDDコントローラ908、及び、記憶部であるHD909を有し、NB903とASIC906との間をAGP(Accelerated Graphics Port)バス921で接続した構成となっている。
これらのうち、CPU901は、出力装置30の全体制御を行う制御部である。NB903は、CPU901と、MEM−P902、SB904、及びAGPバス921とを接続するためのブリッジであり、MEM−P902に対する読み書きなどを制御するメモリコントローラと、PCI(Peripheral Component Interconnect)マスタ及びAGPターゲットとを有する。
MEM−P902は、コントローラ910の各機能を実現させるプログラムやデータの格納用メモリであるROM902a、プログラムやデータの展開、及びメモリ印刷時の描画用メモリなどとして用いるRAM902bとからなる。なお、RAM902bに記憶されているプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、CD−R、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
SB904は、NB903とPCIデバイス、周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。ASIC906は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGPバス921、PCIバス922、HDDコントローラ908及びMEM−C907をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。このASIC906は、PCIターゲット及びAGPマスタ、ASIC906の中核をなすアービタ(ARB)、MEM−C907を制御するメモリコントローラ、ハードウェアロジックなどにより画像データの回転などを行う複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)、並びに、スキャナ部931及びプリンタ部932との間でPCIバス922を介したデータ転送を行うPCIユニットとからなる。なお、ASIC906には、USB(Universal Serial Bus)のインターフェースや、IEEE1394(Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)のインターフェースを接続するようにしてもよい。
MEM−C907は、コピー用画像バッファ及び符号バッファとして用いるローカルメモリである。HD909は、画像データの蓄積、印刷時に用いるフォントデータの蓄積、フォームの蓄積を行うためのストレージである。HD909は、CPU901の制御にしたがってHD909に対するデータの読出又は書込を制御する。AGPバス921は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレータカード用のバスインタフェースであり、MEM−P902に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレータカードを高速にすることができる。
また、近距離通信回路920には、近距離通信回路のアンテナ920aが備わっている。近距離通信回路920は、NFC、Bluetooth(登録商標)等の通信回路である。
更に、エンジン制御部930は、スキャナ部931及びプリンタ部932によって構成されている。また、操作パネル940は、現在の設定値や選択画面等を表示させ、操作者からの入力を受け付けるタッチパネル等のパネル表示部940a、並びに、濃度の設定条件などの画像形成に関する条件の設定値を受け付けるテンキー及びコピー開始指示を受け付けるスタートキー等からなるハードキー940bを備えている。コントローラ910は、出力装置30全体の制御を行い、例えば、描画、通信、操作パネル940からの入力等を制御する。スキャナ部931又はプリンタ部932には、誤差拡散やガンマ変換などの画像処理部分が含まれている。
なお、出力装置30は、操作パネル940のアプリケーション切り替えキーにより、ドキュメントボックス機能、コピー機能、プリンタ機能、及びファクシミリ機能を順次に切り替えて選択することが可能となる。ドキュメントボックス機能の選択時にはドキュメントボックスモードとなり、コピー機能の選択時にはコピーモードとなり、プリンタ機能の選択時にはプリンタモードとなり、ファクシミリモードの選択時にはファクシミリモードとなる。
また、ネットワークI/F950は、ネットワークN3を利用してデータ通信をするためのインターフェースである。近距離通信回路920及びネットワークI/F950は、PCIバス922を介して、ASIC906に電気的に接続されている。
<情報処理システムの機能について>
続いて、図7を参照して情報処理システムが提供する機能について説明する。図7は、情報処理システム1が有する情報処理装置10、出力システム50、及び、出力装置30の機能をブロックに分けて説明する機能ブロック図の一例である。
続いて、図7を参照して情報処理システムが提供する機能について説明する。図7は、情報処理システム1が有する情報処理装置10、出力システム50、及び、出力装置30の機能をブロックに分けて説明する機能ブロック図の一例である。
<<情報処理装置の機能について>>
情報処理装置10は第1通信部11、ジョブ登録部12、第1表示制御部13、第1近距離無線通信部14、ジョブ一覧取得部15、及び、第1操作受付部16を有する。情報処理装置10が有するこれら各機能部は、図4に示された各構成要素のいずれかが、EEPROM404からRAM403に展開されたプログラム(アプリ又はWebブラウザ)に従ったCPU401からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。
情報処理装置10は第1通信部11、ジョブ登録部12、第1表示制御部13、第1近距離無線通信部14、ジョブ一覧取得部15、及び、第1操作受付部16を有する。情報処理装置10が有するこれら各機能部は、図4に示された各構成要素のいずれかが、EEPROM404からRAM403に展開されたプログラム(アプリ又はWebブラウザ)に従ったCPU401からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。
第1通信部11は、ネットワークN1に接続し、第1記憶部19に記憶されている登録先情報23を使用して、出力システム50と通信を行う。登録先情報23は、印刷ジョブの登録先を示す情報である。詳細は表2で説明する。上記のように、公衆回線(3G/4G/LTEなど)や無線LAN等に接続し、印刷ジョブを出力システム50に送信する。なお、無線に限定されることはなく有線LANなどを経由して送信してもよい。また、第1通信部11は印刷ジョブの一覧を出力システム50から受信する。
ジョブ登録部12は、文書データを出力装置30が印刷するための印刷ジョブとして出力システム50に送信する。印刷ジョブが文書データ+印刷設定とすると、ジョブ登録部12はユーザが設定した印刷設定又はデフォルトの印刷設定を文書データと共に送信する。ただし、本実施例では、情報処理装置10が出力システムに送信する段階で印刷ジョブと称するものの、これは説明を容易にするためであり、情報処理装置10は単に文書データのみを印刷ジョブとして出力システム50に送信してもよい。この場合は、印刷時に情報処理装置10又は出力装置30にユーザが印刷設定するか、又は、デフォルトの印刷設定が用いられる。
ジョブ一覧取得部15は、第1通信部11を介して情報処理装置識別情報22を出力システム50に送信し、出力システム50から情報処理装置識別情報22に対応づけられている印刷ジョブの一覧を取得する。
第1表示制御部13は、UI(ユーザインタフェース)となる画面の生成及びディスプレイ418への表示を行う。画面例を図11〜図13等に示す。情報処理装置10がアプリを実行する場合、予め決まっているレイアウト用の部品に出力システムから取得した情報を配置して画面を生成する。情報処理装置10がWebブラウザを実行する場合、出力システム50から送信される画面情報を解析してディスプレイ418に表示する。
第1操作受付部16は、情報処理装置10に対する各種の操作を受け付ける。例えば、印刷ジョブとして登録する文書データの選択、一括印刷、及び、実行する印刷ジョブの選択などの指示をユーザから受け付ける。
第1近距離無線通信部14は、近距離無線(NFC/Bluetooth(登録商標)/Bluetooth(登録商標) LE、赤外線通信、可視光通信など)により出力装置30と通信を行う。QRコード(登録商標)のようなバーコード又は二次元バーコードを出力装置30に読み取らせて情報を送信してもよい。
また、情報処理装置10は、図4に示したEEPROM404,RAM403又はROM402の1つ以上により構成される第1記憶部19を有している。第1記憶部19には文書データ記憶部21が構築されると共に、情報処理装置識別情報22、登録先情報23、及び、ジョブ識別情報24が記憶される。このうち文書データ記憶部21にはユーザが生成した文書データ又はインターネット等から取得した文書データが記憶される。文書データ記憶部21はネットワーク上にあってもよい。ユーザが選択した文書データは印刷ジョブとして出力システム50に登録される。
情報処理装置識別情報22、登録先情報23、及び、ジョブ識別情報24について表1〜表3を用いて説明する。
なお、情報処理装置識別情報22としては、UUIDやMACアドレスの他、固定のIPアドレス、SIM(Subscriber Identity Module Card)カードの情報、製造番号、シリアル番号などでもよい。情報処理装置10に固有の番号等であればよい。なお、情報処理装置識別情報22は、情報処理装置10の同一性を表すものなので同じものが継続して使用される(少なくとも頻繁には変更されない)。
URLは、ネットワーク上でアクセス可能なファイルやサービスなどの資源の場所と通信方式を表す情報である。URLは、資源の場所を示すアドレス情報を含んでよい。本実施例では出力システム50のアドレスが含まれる。ユーザ名とパスワードはユーザが出力システム50にログインするためのログイン情報であるが、ログイン情報は必須ではない。なお、このログイン情報は実施例2において認証サーバによる認証に使用されてよい。
ジョブ識別情報24は、ユーザが印刷ジョブを登録するたびに最新のものが上書きされる。つまり、最も最近登録した印刷ジョブのジョブ識別情報24しか保存されていない。こうすることで、出力システム50に最後に登録した印刷ジョブを情報処理装置10が出力装置30に送信して実行できる。
出力システム50には各印刷ジョブのジョブ識別情報24が保存されているため、情報処理装置識別情報22を出力システム50に情報処理装置10が送信することで、情報処理装置10は各印刷ジョブのジョブ識別情報24を取得できる。ただし、情報処理装置10側でもジョブ識別情報24を各印刷ジョブに対応づけて保持してもよい。
<<出力システム>>
続いて出力システム50の機能について説明する。出力システム50は、第2通信部51、印刷ジョブ蓄積処理部52、及び、印刷ジョブ提供部53を有する。出力システム50が有するこれら各機能部は、図5に示された各構成要素のいずれかが、HD504からRAM503に展開されたプログラムに従ったCPU501からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。
続いて出力システム50の機能について説明する。出力システム50は、第2通信部51、印刷ジョブ蓄積処理部52、及び、印刷ジョブ提供部53を有する。出力システム50が有するこれら各機能部は、図5に示された各構成要素のいずれかが、HD504からRAM503に展開されたプログラムに従ったCPU501からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。
第2通信部51は、ネットワークN1又はN3に接続して、情報処理装置10及び出力装置30と各種のデータの送受信を行う。本実施例では主に情報処理装置10から印刷ジョブを受信し、出力装置30に印刷ジョブを送信する。出力システム50はデータセンタなどに存在するので、第2通信部51は高速なLANなどに接続されている。したがって、直接、公衆回線に接続しておらず、電話会社のゲートウェイを介して情報処理装置10と通信する。
印刷ジョブ蓄積処理部52は、第2通信部51が情報処理装置10から受信した印刷ジョブを印刷ジョブ記憶部61に蓄積する。蓄積時に印刷ジョブ蓄積処理部52はジョブ識別情報24を採番して、ファイル名などと共に保持する。
印刷ジョブ提供部53は、情報処理装置識別情報22又はジョブ識別情報24を指定した印刷ジョブの要求を第2通信部51が出力装置30から受信した場合、情報処理装置識別情報22又はジョブ識別情報24に対応づけられている印刷ジョブを印刷ジョブ記憶部61から取得して、第2通信部51を介して出力装置30に送信する。
また、出力システム50は、図5に示したHD504,RAM503又はROM502の1つ以上により構成される第2記憶部59を有している。第2記憶部59には印刷ジョブ記憶部61が構築される。表4に印刷ジョブ記憶部61に記憶される情報を示す。
ファイル名…文書データのファイル名である。
ジョブ識別情報24…出力システム50が印刷ジョブごとに採番したものである。
情報処理装置識別情報22…情報処理装置10が生成して自機に設定したか、又は、出力システム50が生成して情報処理装置10に送信したものである。
ファイルURL…文書データが蓄積されている場所(ネットワーク上のアドレス)を示す。ファイルパスでもよいし、文書データが印刷ジョブ記憶部61に保存されていてもよい。
<<出力装置>>
続いて出力装置30の機能について説明する。出力装置30は、第2近距離無線通信部31、第2操作受付部32、第2表示制御部33、第3通信部34、印刷ジョブ取得部35、及び、出力部36を有している。出力部36が有するこれら各機能部は、図6に示された各構成要素のいずれかが、HD905からRAM902bに展開されたプログラムに従ったCPU901からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。
続いて出力装置30の機能について説明する。出力装置30は、第2近距離無線通信部31、第2操作受付部32、第2表示制御部33、第3通信部34、印刷ジョブ取得部35、及び、出力部36を有している。出力部36が有するこれら各機能部は、図6に示された各構成要素のいずれかが、HD905からRAM902bに展開されたプログラムに従ったCPU901からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。
第2近距離無線通信部31は、ネットワークN2に接続し、近距離無線(NFC/Bluetooth(登録商標)/Bluetooth(登録商標) LEなど)により情報処理装置10と通信する。第2近距離無線通信部31は、自分の存在を示す電波を定期的に周囲に送信している。情報処理装置10が電波の到達範囲に接近するとこの電波を検出して、情報処理装置10の第1近距離無線通信部14と第2近距離無線通信部31との間で自動的に通信が開始する。本実施例では情報処理装置10から情報処理装置識別情報22又はジョブ識別情報24を受信する。
第2操作受付部32は、出力装置30に対する各種の操作を受け付ける。例えば、ユーザが手動でジョブ識別情報24を入力する場合には、ジョブ識別情報24の入力を受け付ける。
第2表示制御部33は、出力システム50から取得した印刷ジョブを印刷する場合に、ジョブ識別情報24の入力を受け付ける画面、ユーザに操作を案内する画面、又は、状況を報知する画面等を操作パネルに表示する。
第3通信部34は、ネットワークN3を介して出力システム50と各種のデータを送受信する。本実施例では、情報処理装置識別情報22又はジョブ識別情報24を送信して、印刷ジョブを受信する。
印刷ジョブ取得部35は、第3通信部34を介して情報処理装置識別情報22又はジョブ識別情報24を出力システム50に送信し、出力システム50から情報処理装置識別情報22又はジョブ識別情報24に対応づけられている印刷ジョブを取得する。
出力部36は、印刷ジョブ取得部35が取得した印刷ジョブを実行することで、文書データを用紙などのシート材に印刷する。印刷することを出力するという場合がある。
<動作手順>
次に、図8、図9を参照して、情報処理装置10による出力システム50への印刷ジョブの登録と、出力装置30による印刷ジョブの実行の処理について説明する。図8は、情報処理装置10が出力システム50に印刷ジョブを登録し、ジョブ識別情報24を出力装置30に送信し、出力装置30が印刷ジョブを実行する手順を示すシーケンス図の一例である。図9は、情報処理装置10で動作するアプリの画面遷移例である。
次に、図8、図9を参照して、情報処理装置10による出力システム50への印刷ジョブの登録と、出力装置30による印刷ジョブの実行の処理について説明する。図8は、情報処理装置10が出力システム50に印刷ジョブを登録し、ジョブ識別情報24を出力装置30に送信し、出力装置30が印刷ジョブを実行する手順を示すシーケンス図の一例である。図9は、情報処理装置10で動作するアプリの画面遷移例である。
S1:印刷ジョブの登録を行うアプリは、例えば情報処理装置10へのインストール時に情報処理装置識別情報22を生成して、第1記憶部19に記憶する。インストール時でなく、インストール後のアプリの最初の起動時に生成してもよい。したがって、ステップS1の処理はインストールされたアプリに対し1回行えばよい。
S2:ユーザが印刷ジョブを出力システム50に登録する場合、ユーザは情報処理装置10を操作して、アプリを起動する。これによりメニュー画面が表示される(図11(a))。ユーザはメニュー画面でファイル送信ボタンを押下する。これにより、メニュー画面が印刷ファイル選択画面に遷移する(図11(b))。印刷ファイル選択画面には文書データ記憶部21に記憶されている文書データが表示される。ユーザは印刷ファイル選択画面を操作して出力システム50に送信する文書データを選択する。第1操作受付部16は文書データの選択を受け付ける。ユーザが印刷ジョブを送信する操作を行うと(図11(b)では文書データの選択が対応するが、別途送信ボタンを押下してよい)、第1通信部11が登録先情報23を用いてネットワークN1に接続し、ジョブ登録部12が印刷ジョブと情報処理装置識別情報22を出力システム50に送信する。これにより、印刷ファイル選択画面が送信完了画面320に遷移する(図11(c))。送信完了画面320はユーザが完了ボタンを押下するとメニュー画面に戻る(図11(a))。
S3:出力システム50の第2通信部51は印刷ジョブと情報処理装置識別情報22を受信し、印刷ジョブ蓄積処理部52がジョブ識別情報24を採番して、印刷ジョブ記憶部61に印刷ジョブ情報を蓄積する。出力システム50の第2通信部51はジョブ識別情報24を情報処理装置10に送信する。
情報処理装置10の第1通信部11は印刷ジョブの送信に対する応答としてジョブ識別情報24を受信して、ジョブ登録部12が第1記憶部19に記憶しておく。以上で、印刷ジョブが出力システム50に登録された。
S2-n、S3-n:ユーザは繰り返し又は複数回、印刷ジョブを出力システム50に登録するが、登録時にはその都度、同じ情報処理装置識別情報を出力システム50に送信する。出力システム50はその都度、ジョブ識別情報を情報処理装置10に送信する。
S4:次に、ユーザが印刷ジョブを出力装置30で実行する場合を説明する。ユーザは、
(i) 最後に登録した印刷ジョブのジョブ識別情報24を指定して印刷ジョブを印刷すること(近距離無線通信、手動入力)
(ii) 印刷ジョブの一覧の中から1つ以上の印刷ジョブを選択して印刷すること(近距離無線通信、手動入力)
(iii) 印刷ジョブの一括印刷(主に近距離無線通信)
が可能である。
(i) 最後に登録した印刷ジョブのジョブ識別情報24を指定して印刷ジョブを印刷すること(近距離無線通信、手動入力)
(ii) 印刷ジョブの一覧の中から1つ以上の印刷ジョブを選択して印刷すること(近距離無線通信、手動入力)
(iii) 印刷ジョブの一括印刷(主に近距離無線通信)
が可能である。
(i)の場合、ジョブ識別情報24は情報処理装置10に保存されているので、情報処理装置10はこのジョブ識別情報24を出力装置30に送信すればよい。ユーザはアプリに用意されている画面からこの操作を行うので、ステップS7以降が実行される。(ii)(iii)の場合、印刷ジョブの一覧を取得するため、情報処理装置10は情報処理装置識別情報22を出力システム50に送信する。図8では、(ii)(iii)の処理に対応するため印刷ジョブの一覧の表示から説明する。
情報処理装置10の第1操作受付部16は印刷ジョブの一覧を取得するというユーザの操作を受け付けて(図11(a)のメニュー画面の印刷ファイル選択ボタンの押下)、ジョブ一覧取得部15が第1通信部11を介して、情報処理装置識別情報22を指定して印刷ジョブの一覧取得要求を出力システム50に送信する。
S5:出力システム50の第2通信部51は情報処理装置識別情報22と印刷ジョブの一覧取得要求を受信し、印刷ジョブ提供部53が情報処理装置識別情報22に対応づけられている全ての印刷ジョブの一覧を印刷ジョブ記憶部61から取得し、第2通信部51を介して情報処理装置10に送信する。情報処理装置10のジョブ一覧取得部15は、第1通信部11を介して印刷ジョブの一覧を受信する。
S6:第1表示制御部13は印刷ジョブの一覧をディスプレイ418に表示する(図11(d))。なお、印刷ジョブの一覧にはジョブ識別情報24が含まれている。ただし、表示しなくてもよいし、ユーザの操作に応じて表示してよい。
また、ユーザの操作に応じて印刷ジョブの一覧を出力システム50が送信するのでなく、印刷ジョブの登録時には自動的に印刷ジョブの一覧を出力システム50が送信してもよい。また、印刷ジョブの一覧は出力システム50から取得してもよいし、ステップS3で受信したジョブ識別情報を受信するたびに情報処理装置10が記憶しておき、情報処理装置10が記憶しているジョブ識別情報に基づいて印刷ジョブの一覧を作成してもよい。
S7:ユーザは選択した印刷ジョブを出力装置30で印刷することができる。また、画面遷移からは明らかでないが、印刷ジョブの一覧を表示し場合でも全ての印刷ジョブを一括して印刷できてよい。
ここではユーザが選択した個別の印刷ジョブを印刷する場合を説明する。ユーザは印刷する印刷ジョブを選択し印刷開始する操作を行うと(図11(d)でPIN送信ボタンを押下)、第1操作受付部16が操作を受け付け、第1近距離無線通信部14が選択された印刷ジョブのジョブ識別情報24と共に印刷要求を出力装置30に送信する。上記のように、情報処理装置10と出力装置30が近距離無線通信できる程度にユーザが出力装置30に接近している。仮に出力装置30を別のユーザが使用している場合は、ユーザが接近できないので、近距離無線もできないように通信できる距離(電波強度)が設計されている。なお、ジョブ識別情報24をユーザが手動で出力装置30に入力してもよい。PIN送信ボタンを押下すると、印刷ジョブ一覧画面から印刷実行画面に遷移する(図11(e))。
S8:出力装置30の第2近距離無線通信部31はジョブ識別情報24と共に印刷要求を受信し、印刷要求に応じて、印刷ジョブ取得部35が第3通信部34を介してジョブ識別情報24を指定して印刷ジョブを出力システム50に要求する。
S9:出力システム50の第2通信部51はジョブ識別情報24と印刷ジョブの要求を受信し、印刷ジョブ提供部53が印刷ジョブ記憶部61からジョブ識別情報24に対応づけられている全ての印刷ジョブを取得する。第2通信部51は印刷ジョブの一覧(1つの場合もある)を出力装置30に送信する。印刷ジョブの一覧には全ての文書データが含まれていなくてもよく、まずは、印刷ジョブの一覧のみを送信しておき、出力装置30が印刷ジョブを実行するごとに、順次、文書データを送信してよい。
S10:出力装置30の第3通信部34は印刷ジョブの一覧を受信するので、出力部36が全ての印刷ジョブを順番に実行して印刷物を出力する。
このように、本実施例では、情報処理装置識別情報22を関連ジョブ指定情報として、情報処理装置10が出力システム50に蓄積されている印刷ジョブの一覧を取得して表示するので、ユーザが出力システム50に蓄積されている印刷ジョブを把握することができる。また、印刷ジョブの一覧の中から選択された個別の印刷ジョブを印刷できる。
<<一括印刷の場合>>
次に、図9を参照して、情報処理装置10が印刷ジョブの一覧を一括印刷する処理を説明する。図9は、情報処理装置10が出力システム50に印刷ジョブを登録し、情報処理装置識別情報22を出力装置30に送信し、出力装置30が印刷ジョブを実行する手順を示すシーケンス図の一例である。なお、図9の説明では主に図8との相違を説明する。
次に、図9を参照して、情報処理装置10が印刷ジョブの一覧を一括印刷する処理を説明する。図9は、情報処理装置10が出力システム50に印刷ジョブを登録し、情報処理装置識別情報22を出力装置30に送信し、出力装置30が印刷ジョブを実行する手順を示すシーケンス図の一例である。なお、図9の説明では主に図8との相違を説明する。
まず、ステップS1〜S3の処理は図8と同様になる。
S4−2:情報処理装置10の第1操作受付部16は印刷ジョブの一覧を一括印刷するというユーザの操作を受け付ける(図11(a)のメニュー画面の一括印刷ボタンの押下)。この場合、印刷ジョブの一覧を取得することなく、表示することもない。ただし、図8と同様の処理で表示することもできる。
S4−2:情報処理装置10の第1操作受付部16は印刷ジョブの一覧を一括印刷するというユーザの操作を受け付ける(図11(a)のメニュー画面の一括印刷ボタンの押下)。この場合、印刷ジョブの一覧を取得することなく、表示することもない。ただし、図8と同様の処理で表示することもできる。
S7−2:ユーザが全ての印刷ジョブを一括印刷する操作を行うと、第1操作受付部16が操作を受け付け、第1近距離無線通信部14が情報処理装置識別情報22と共に印刷要求を出力装置30に送信する。
S8−2:出力装置30の第2近距離無線通信部31は情報処理装置識別情報22と共に印刷要求を受信し、印刷ジョブ取得部35が印刷要求に応じて、第3通信部34を介して情報処理装置識別情報22を指定して印刷ジョブの一覧を出力システム50に要求する。
S9:出力システム50の第2通信部51は情報処理装置識別情報22と印刷ジョブの一覧の要求を受信し、印刷ジョブ提供部53が印刷ジョブ記憶部61から情報処理装置識別情報22に対応づけられている全ての印刷ジョブを取得する。第2通信部51は印刷ジョブの一覧を出力装置30に送信する。
S10:出力装置30の第3通信部34は印刷ジョブの一覧を受信するので、出力部36が全ての印刷ジョブを順番に実行して印刷物を出力する。
このように、本実施例では、情報処理装置識別情報22を関連ジョブ指定情報として、情報処理装置10が出力装置30に送信することで、出力装置30は出力システム50に蓄積されている印刷ジョブを一括して印刷することができる。
<<図11以外の画面遷移における処理の補足>>
図8,図9では主に図11の画面遷移に基づいて説明したが、アプリは図12,図13に示す画面遷移を採用することもできる。図12,図13の画面遷移に関しても図8、図9のシーケンス図が対応するが、図12で採用される手動入力に関して補足する。
図8,図9では主に図11の画面遷移に基づいて説明したが、アプリは図12,図13に示す画面遷移を採用することもできる。図12,図13の画面遷移に関しても図8、図9のシーケンス図が対応するが、図12で採用される手動入力に関して補足する。
図12(a)のメニュー画面でPINコード確認ボタンが押下された場合の処理の流れを図10に示す。図10は、情報処理装置10が出力システム50に印刷ジョブを登録し、ユーザがジョブ識別情報を手動で出力装置30に入力して、出力装置30が印刷ジョブを実行する手順を示すシーケンス図の一例である。図10の処理では図8との相違を説明する。
図10ではステップS7が不要になり、ステップS7-3が実行される。
S7−3:ユーザが図12(d)の印刷ジョブ一覧画面で確認した印刷ジョブを出力装置30に手動で入力する。以降の処理は図8と同様になる。
S7−3:ユーザが図12(d)の印刷ジョブ一覧画面で確認した印刷ジョブを出力装置30に手動で入力する。以降の処理は図8と同様になる。
また、図13のメニュー画面でPINコード確認ボタンが押下された場合は図8と同じ処理となり、図13のメニュー画面で一括印刷ボタンが押下された場合は図9と同じ処理となる。
<<画面例>>
図11〜図13は、情報処理装置10がディスプレイ418に表示するアプリの画面の遷移を説明する図である。なお、情報処理装置識別情報22はすでに生成済みであるとする。以下では、情報処理装置10が個別の印刷ジョブのジョブ識別情報24又は情報処理装置識別情報22を出力装置30に送信する場合(図11)、ユーザが印刷ジョブのジョブ識別情報24を手動で出力装置30に入力する場合(図12)、情報処理装置10が情報処理装置識別情報22を出力装置30に送信する場合(図13)、に分けて説明する。
図11〜図13は、情報処理装置10がディスプレイ418に表示するアプリの画面の遷移を説明する図である。なお、情報処理装置識別情報22はすでに生成済みであるとする。以下では、情報処理装置10が個別の印刷ジョブのジョブ識別情報24又は情報処理装置識別情報22を出力装置30に送信する場合(図11)、ユーザが印刷ジョブのジョブ識別情報24を手動で出力装置30に入力する場合(図12)、情報処理装置10が情報処理装置識別情報22を出力装置30に送信する場合(図13)、に分けて説明する。
図11は、近距離無線通信でユーザが選択した個別の印刷ジョブのジョブ識別情報24又は情報処理装置識別情報22を送信する場合の画面遷移例である。
図11(a)はメニュー画面300の一例を示す。例えば、ユーザがアプリを起動した直後にメニュー画面300が表示される。メニュー画面300は、ファイル送信ボタン301、印刷ファイル選択ボタン302、及び、一括印刷ボタン303を有している。ファイル送信ボタン301はユーザが印刷ジョブを出力システム50に登録する場合に押下される。印刷ファイル選択ボタン302はユーザが出力システム50から印刷ジョブの一覧を取得して表示する場合に押下される。一括印刷ボタン303はユーザが出力システム50に登録されているユーザの全ての印刷ジョブを一括して印刷する場合に押下される。メニュー画面300でファイル送信ボタン301が押下されると、メニュー画面300は図11(b)の印刷ファイル選択画面310に遷移する。
図11(b)は印刷ファイル選択画面310の一例を示す。印刷ファイル選択画面310は、文書データ記憶部21に記憶されている文書データの一覧を表示する画面である。図11(b)では3つの文書データのファイル名が表示されている。各文書データは個別に選択可能となっている。図11(b)では1番目の文書データが選択されている。文書データが選択されると、印刷ファイル選択画面310は図11(c)の送信完了画面320に遷移する。なお、印刷ファイル選択画面310で文書データが選択されると、情報処理装置識別情報22と文書データが出力システム50に送信され、情報処理装置10はジョブ識別情報24を受信する。
図11(c)は送信完了画面320の一例を示す。送信完了画面320は例えば「印刷ファイルを送信しました」というメッセージ321とOKボタン322を有している。ユーザがOKボタン322を押下すると、送信完了画面320は図11(a)のメニュー画面300に戻る。メニュー画面300で印刷ファイル選択ボタン302が押下されると、メニュー画面300は図11(d)の印刷ジョブ一覧画面330に遷移する。なお、印刷ファイル選択ボタン302が押下されると情報処理装置10は情報処理装置識別情報22を出力システム50に送信し、印刷ジョブの一覧を取得する。
図11(d)は印刷ジョブ一覧画面330の一例を示す。印刷ジョブ一覧画面330は印刷ジョブの一覧を表示する。したがって、情報処理装置識別情報22に対応づけて出力システム50に登録されている全ての印刷ジョブが表示される。各印刷ジョブの先頭に選択用のチェックボックス331があり、ユーザは印刷する1つ以上の印刷ジョブを選択できる。印刷ジョブ一覧画面330はPIN送信ボタン332を有しており、ユーザがPIN送信ボタン332を押下すると、印刷ジョブ一覧画面330は図11(e)の印刷実行画面340に遷移する。
図11(e)は印刷実行画面340の一例を示す。印刷実行画面340は、「MFPに近づけてください」というメッセージ341を有する。このメッセージ341を見てユーザは情報処理装置10を出力装置30の所定の部位(第2近距離無線通信部がある場所)に接近させ、印刷ジョブ一覧画面330で選択された印刷ジョブのジョブ識別情報24を情報処理装置10が出力装置30に送信する。一定時間内に、第1近距離無線通信部14が出力装置30と通信できない場合、その旨のエラー画面を情報処理装置10が表示するとよい。印刷ジョブのジョブ識別情報24を情報処理装置10が出力装置30に送信すると、印刷実行画面340はメニュー画面300に遷移する。
メニュー画面300で一括印刷ボタン303が押下された場合、メニュー画面300は印刷実行画面340に遷移する。一括印刷ボタン303が押下されると情報処理装置10は情報処理装置識別情報22を出力装置30に送信するため、印刷実行画面340に遷移する。したがって、この場合、印刷ジョブ一覧画面330が表示されず、出力システム50に蓄積されている全ての印刷ジョブを出力装置30が印刷する。
図12は、ユーザが印刷ジョブのジョブ識別情報24を手動で出力装置30に入力する場合の画面の遷移例である。なお、図12の説明では、主に図11との相違を説明する。図12(a)はメニュー画面300の一例を示す。図12(a)のメニュー画面300はファイル送信ボタン301とPINコード確認ボタン304を有している。また、一括印刷ボタン303がない。ユーザが手動で情報処理装置識別情報22を出力装置30に入力することは困難か、又は、情報処理装置識別情報22は秘匿性がありディスプレイ418に表示すべきでないからである。
メニュー画面300でPINコード確認ボタン304が押下されると、メニュー画面300は図12(d)の印刷ジョブ一覧画面330に遷移する。なお、PINコード確認ボタン304が押下されると情報処理装置10は情報処理装置識別情報22を出力システム50に送信し、印刷ジョブの一覧を取得する。
図12(d)は印刷ジョブ一覧画面330の一例を示す。図12(d)は図11(d)と同様に印刷ジョブ一覧画面330は印刷ジョブの一覧を表示するが、各印刷ジョブのジョブ識別情報24がファイル名と共に表示されている。したがって、ユーザはジョブ識別情報24を確認して、自分が印刷したい印刷ジョブのジョブ識別情報24を出力装置30に入力できる。
図12は手動でジョブ識別情報24が入力される場合の画面遷移なので、図12(d)の印刷ジョブ一覧画面330でも各印刷ジョブの先頭に選択用のチェックボックス331は表示されない。また、印刷実行画面340は表示されない。印刷ジョブ一覧画面330のOKボタン333をユーザが押下すると、印刷ジョブ一覧画面330はメニュー画面300に戻る。
図13は、情報処理装置10が情報処理装置識別情報22を近距離無線通信で出力装置30に送信する場合の画面の遷移例である。なお、図13の説明では、主に図12との相違を説明する。図13(a)のメニュー画面300は一括印刷ボタン303を有している。
メニュー画面300で一括印刷ボタン303が押下された場合、メニュー画面300は印刷実行画面340に遷移する。一括印刷ボタン303が押下されると情報処理装置10は情報処理装置識別情報22を出力装置30に送信するため、印刷実行画面340に遷移する。したがって、出力システム50に蓄積されている全ての印刷ジョブを出力装置30が印刷する。
なお、図11〜図13では、印刷設定(用紙、カラー、濃度、両面、集約、部数など)に関する画面が表示されないが、印刷設定については出力システム又は出力装置30において予めデフォルトの設定で印刷されてよい。あるいは、印刷ジョブ一覧画面330で印刷ジョブを選択すると、ユーザが印刷設定する画面が表示されてもよい。
<手動の入力と近距離無線の両方への対応>
図11、図13では近距離無線通信でしかジョブ識別情報24を出力装置30に送信できず、図12では手動でしかジョブ識別情報24を出力装置30に入力できない。しかし、近距離無線通信による送信又は手動での入力を選択できれば利便性が向上する。そこで、図14に示すような印刷ジョブ一覧画面330を情報処理装置10が表示するとよい。
図11、図13では近距離無線通信でしかジョブ識別情報24を出力装置30に送信できず、図12では手動でしかジョブ識別情報24を出力装置30に入力できない。しかし、近距離無線通信による送信又は手動での入力を選択できれば利便性が向上する。そこで、図14に示すような印刷ジョブ一覧画面330を情報処理装置10が表示するとよい。
図14は、ジョブ識別情報24の手動の入力と近距離無線による送信を両立する場合に表示される印刷ジョブ一覧画面330の一例である。図14の印刷ジョブ一覧画面330は、印刷ジョブごとに、ファイル名334、チェックボックス331、ジョブ識別情報24を表示し、更に、PIN送信ボタン332を有している。
したがって、手動で入力したいユーザはジョブ識別情報24を確認して出力装置30に手動で入力可能であり、近距離無線で送信したいユーザは所望の印刷ジョブを選択してPIN送信ボタン332を押下すればよい。このように、1つの印刷ジョブ一覧画面330でジョブ識別情報24の手動入力と、近距離無線を用いたジョブ識別情報24の送信のどちらにも対応することができる。
<出力装置の画面遷移>
図15、図16を用いて、出力装置30側の画面遷移について説明する。図15は、図11の情報処理装置10の画面遷移に対応した出力装置30の画面遷移例である。図11(e)の印刷実行画面340を確認したユーザが情報処理装置10を出力装置30に接近させ、情報処理装置10と出力装置30が通信を開始する。
図15、図16を用いて、出力装置30側の画面遷移について説明する。図15は、図11の情報処理装置10の画面遷移に対応した出力装置30の画面遷移例である。図11(e)の印刷実行画面340を確認したユーザが情報処理装置10を出力装置30に接近させ、情報処理装置10と出力装置30が通信を開始する。
図15(a)は情報処理装置10と出力装置30の通信の開始で出力装置30が表示する通信開始画面351である。通信開始画面351を表示する前の出力装置30はアプリの一覧を表示するなどのホーム画面350であったり、コピー用の画面などであり、出力装置30の設計によって異なってよい。通信開始画面351では、出力装置30が「携帯端末と通信中です」というメッセージ352を表示している。通信開始画面351の表示中、情報処理装置10がジョブ識別情報24又は情報処理装置識別情報22を出力装置30に送信している。ジョブ識別情報24又は情報処理装置識別情報22の送信が完了すると、図15(b)の通信中画面353が表示される。
図15(b)は、通信中画面353の一例を示す。通信中画面353では、出力装置30が「出力システムから印刷ジョブを取得しています」というメッセージ354を表示している。通信中画面353の表示中、出力装置30がジョブ識別情報24又は情報処理装置識別情報22を出力システム50に送信し、印刷ジョブを受信している。印刷ジョブの受信が完了すると、図15(c)の印刷中画面355が表示される。
図15(c)は、印刷中画面355の一例を示す。印刷中画面355では、出力装置30が「印刷中」というメッセージ356を表示している。印刷中画面355の表示中、出力装置30は印刷ジョブを印刷している。メッセージ356だけでなく印刷中のファイル名を表示してもよい。印刷ジョブの実行(出力)が完了すると、メッセージ356が消去され、ホーム画面350等に戻る。
なお、図15(b)から図15(c)に自動で遷移するのでなく、印刷ジョブの受信が完了すると、ユーザからの印刷実行の入力を受け付けてから図15(c)に遷移してもよい。この場合、出力装置30は印刷ジョブの一覧を表示して、再度、印刷する印刷ジョブの再選択を可能としてもよい。
図16は、図12の情報処理装置10の画面遷移に対応した出力装置30の画面遷移例である。図16では、出力装置30が、常に、ジョブ識別情報24の入力画面360を表示しているか、又は、ユーザが出力装置30でアプリを起動させることで、ジョブ識別情報24の入力画面360を表示させる。
図16(a)はジョブ識別情報24の入力画面360である。ジョブ識別情報24の入力画面360は、ジョブ識別情報入力欄361と印刷ボタン362を有している。ユーザは、図12(d)の印刷ジョブ一覧画面330で確認したジョブ識別情報24をジョブ識別情報入力欄361に入力し、印刷ボタン362を押下する。印刷ボタン362を押下すると、図16(b)の通信中画面353が表示される。図16(b)、図16(c)については図15(b)、図15(c)と同様でよい。
なお、図13の情報処理装置10の画面遷移に対応した出力装置30の画面遷移例は図15と同様でよい。
図17は、図14に示した手動の入力と近距離無線の両方へ対応した情報処理装置10の画面遷移に対応した出力装置30の画面遷移例である。図17(a)はジョブ識別情報24の入力画面360である。ユーザは、図14の印刷ジョブ一覧画面330で確認したジョブ識別情報24をジョブ識別情報入力欄361に入力することもできるし、情報処理装置10を出力装置30に接近させることもできる。
図17(b)に示すように、ユーザがジョブ識別情報24をジョブ識別情報入力欄361に入力した場合は図16(a)〜図16(c)のように画面遷移し、情報処理装置10を出力装置30に接近させた場合は、図17(c)に示す通信開始画面351が表示され、図15(a)〜図15(c)のように遷移する。
<情報処理装置がジョブ識別情報を送信するか情報処理装置識別情報を送信するかの切り替え>
図18は、近距離無線通信で情報処理装置がジョブ識別情報を送信するか情報処理装置識別情報を送信するかを切り替える処理を説明するフローチャート図の一例である。図18の処理は例えば、情報処理装置10が印刷実行画面340を表示して、ジョブ識別情報又は情報処理装置識別情報を出力装置30に送信する場合に実行される。
図18は、近距離無線通信で情報処理装置がジョブ識別情報を送信するか情報処理装置識別情報を送信するかを切り替える処理を説明するフローチャート図の一例である。図18の処理は例えば、情報処理装置10が印刷実行画面340を表示して、ジョブ識別情報又は情報処理装置識別情報を出力装置30に送信する場合に実行される。
情報処理装置10の第1近距離無線通信部14は印刷ジョブ一覧画面330で印刷ジョブが選択されたか否かを判断する(S101)。印刷ジョブ一覧画面330が表示されない場合や印刷ジョブ一覧画面330が表示されても印刷ジョブが選択されない場合はNoと判断される。
ステップS101の判断がYesの場合、第1近距離無線通信部14は選択されたジョブ識別情報を出力装置30に送信する(S102)。
ステップS101の判断がNoの場合、第1近距離無線通信部14は情報処理装置識別情報を出力装置30に送信する(S103)。
このように、情報処理装置10は印刷ジョブが選択されたかどうかにより、ジョブ識別情報を送信するか情報処理装置識別情報を送信するかを切り替えることができる。
<まとめ>
このように、本実施例の情報処理装置10は、情報処理装置識別情報22を使ってユーザが蓄積している印刷ジョブの一覧を取得して表示できる。また、印刷ジョブの一覧には印刷ジョブを識別するジョブ識別情報24が含まれているので、ユーザは個別にジョブ識別情報24を出力装置30に送信したり入力したりして印刷ジョブを個別に印刷できる。また、ユーザが情報処理装置識別情報22を出力装置30に送信すれば、出力システム50に蓄積されている全ての印刷ジョブを一括で印刷できる。
また、図8のステップS7、図9のステップS7−2のように情報処理装置10から出力装置30に近距離無線通信でジョブ識別情報又は情報処理装置識別情報を送信する場合、ユーザは情報処理装置10を出力装置30に近づける操作のみを行えばよい。また、ユーザはユーザが保持する情報処理装置10において印刷対象とする印刷ジョブを選択可能である。したがって、ユーザは出力装置30に触れることなく、ユーザが保持する情報処理装置10を出力装置30に近接させるだけで、所望の印刷ジョブの印刷を行うことが可能となる。つまり、複数のユーザが使用することが想定される共有端末である出力装置30にユーザが触る必要がなく、衛生面でのメリットがある。また、ユーザは情報処理装置10が接続する無線LAN等のネットワークの切り替えを行う必要もない。したがって、ユーザはセキュリティを担保して所望の印刷ジョブの印刷を行うことが可能となる。
このように、本実施例の情報処理装置10は、情報処理装置識別情報22を使ってユーザが蓄積している印刷ジョブの一覧を取得して表示できる。また、印刷ジョブの一覧には印刷ジョブを識別するジョブ識別情報24が含まれているので、ユーザは個別にジョブ識別情報24を出力装置30に送信したり入力したりして印刷ジョブを個別に印刷できる。また、ユーザが情報処理装置識別情報22を出力装置30に送信すれば、出力システム50に蓄積されている全ての印刷ジョブを一括で印刷できる。
また、図8のステップS7、図9のステップS7−2のように情報処理装置10から出力装置30に近距離無線通信でジョブ識別情報又は情報処理装置識別情報を送信する場合、ユーザは情報処理装置10を出力装置30に近づける操作のみを行えばよい。また、ユーザはユーザが保持する情報処理装置10において印刷対象とする印刷ジョブを選択可能である。したがって、ユーザは出力装置30に触れることなく、ユーザが保持する情報処理装置10を出力装置30に近接させるだけで、所望の印刷ジョブの印刷を行うことが可能となる。つまり、複数のユーザが使用することが想定される共有端末である出力装置30にユーザが触る必要がなく、衛生面でのメリットがある。また、ユーザは情報処理装置10が接続する無線LAN等のネットワークの切り替えを行う必要もない。したがって、ユーザはセキュリティを担保して所望の印刷ジョブの印刷を行うことが可能となる。
実施例1では関連ジョブ指定情報として情報処理装置識別情報22を使用したが、本実施例では関連ジョブ指定情報としてユーザ認証情報を使用する情報処理システム1について説明する。
ユーザ認証情報とは、Webサービスを利用するために、認証局がユーザを認証する情報として発行した情報である。一般にトークンやアクセストークンなどと呼ばれるが、別の名称で呼ばれていてもよい。つまり、ユーザ認証情報を持つユーザは認証局によりユーザであることが証明される。
<本実施例の情報処理システムの概略>
図19を用いて、本実施例の情報処理システム1の概略的な動作について説明する。図19は情報処理システム1の概略的な動作を説明する図の一例である。
図19を用いて、本実施例の情報処理システム1の概略的な動作について説明する。図19は情報処理システム1の概略的な動作を説明する図の一例である。
(1) 情報処理システム1で使用されるユーザ認証情報を取得するため、ユーザは情報処理装置10を操作して認証サーバ70と通信させ、例えばユーザID(例えばメールアドレス)とパスワードを送信してユーザ認証を要求する。これにより、情報処理装置10はユーザ認証情報を保持する。
(2) ユーザが文書を印刷したいと考えると、ユーザは情報処理装置10を操作してこの文書を印刷するための印刷ジョブを出力システム50に送信する。この場合、情報処理装置10は、印刷ジョブとユーザ認証情報を出力システム50に送信する。
(3) 出力システム50は、ユーザ認証情報が認証されているものかどうかを検証するため、認証サーバ70にユーザ認証情報の検証を要求する。認証サーバ70は検証対象のユーザ認証情報が発行したものと同じかどうかを判断して、同じであれば検証成功と判断する。認証サーバ70にはユーザ認証情報に対応づけてユーザIDが登録されているので、検証成功の場合、認証サーバ70はユーザIDを出力システム50に送信する。
検証が成功した場合、出力システム50は受け付けた印刷ジョブについてジョブ識別情報24を採番し、情報処理装置10に送信する。また、出力システム50は、ジョブ識別情報24とユーザIDに印刷ジョブを対応づけて保持する。
(4) 登録すると、実施例1で説明したように、ユーザの操作により又は自動的に、情報処理装置10は自身のユーザIDに対応づけられている印刷ジョブの一覧を出力システム50に要求する(本実施例で送信するのは関連ジョブ指定情報なので、ユーザIDでなくユーザ認証情報を送信する)。出力システム50は、(3)と同様にユーザ認証情報を検証してユーザIDを取得し、ユーザIDに対応づけられている印刷ジョブの一覧を情報処理装置10に送信する。このように、本実施例においても情報処理装置10が、ユーザ認証情報を使ってユーザが蓄積している印刷ジョブの一覧を取得して表示できる。
(5) ユーザが出力装置30に赴くと、ユーザの操作により情報処理装置10はユーザ認証情報を近距離無線通信で出力装置30に送信する。手動で入力してもよいが、桁数を考慮すると送信することが好ましい。
(6) 出力装置30は送信されたユーザ認証情報に対応する印刷ジョブの一覧を出力システム50に対して要求する。出力システム50は、(3)と同様にユーザ認証情報を検証してユーザIDを取得し、ユーザIDに対応づけられている印刷ジョブの一覧を出力装置30に送信する。
(7) 出力装置30は出力システム50から受信した印刷ジョブを印刷する。
このように、本実施例では、関連ジョブ指定情報としてユーザ認証情報を使用して、ユーザが蓄積している印刷ジョブの一覧を取得し表示できる。情報処理装置識別情報22は固定なので漏洩するリスクがあり変更も容易でなく、メールアドレスなどのユーザIDは公開されているため関連ジョブ指定情報として使用しにくいが、ユーザ認証情報は認証サーバ70が時間の経過に伴って変更するので、漏洩してもセキュリティを維持しやすい。
<システム構成例>
図20は、本実施例の情報処理システム1のシステム構成図の一例である。情報処理システム1は情報処理装置10、出力システム50、認証サーバ70、及び、出力装置30を有している。図20の説明において、図3において同一の符号を付した構成要素は同様の機能を果たすので、主に本実施例の主要な構成要素についてのみ説明する場合がある。
図20は、本実施例の情報処理システム1のシステム構成図の一例である。情報処理システム1は情報処理装置10、出力システム50、認証サーバ70、及び、出力装置30を有している。図20の説明において、図3において同一の符号を付した構成要素は同様の機能を果たすので、主に本実施例の主要な構成要素についてのみ説明する場合がある。
情報処理装置10と認証サーバ70は、ネットワークN4を介して通信する。ネットワークN4はネットワークN1と同様でよい。出力システム50と認証サーバ70はネットワークN5を介して通信する。ネットワークN5はネットワークN3と同様でよい。
認証サーバ70は、OAUTHなどの認証方法において認可サーバと呼ばれるアクセストークンを発行するサーバである。本実施例では、情報処理装置10のアプリがOAUTHのクライアントアプリに、出力システム50がOAUTHのリソースサーバに対応する。出力システム50はアクセストークンが正しいことを認証サーバ70に問い合わせて検証すると、自分のリソース(印刷ジョブ等)を提供する。
<情報処理システムの機能について>
図21は、情報処理システム1が有する情報処理装置10、出力システム50、及び、出力装置30の機能をブロックに分けて説明する機能ブロック図の一例である。なお、図21の説明において、図7において同一の符号を付した構成要素は同様の機能を果たすので、主に本実施例の主要な構成要素についてのみ説明する場合がある。
図21は、情報処理システム1が有する情報処理装置10、出力システム50、及び、出力装置30の機能をブロックに分けて説明する機能ブロック図の一例である。なお、図21の説明において、図7において同一の符号を付した構成要素は同様の機能を果たすので、主に本実施例の主要な構成要素についてのみ説明する場合がある。
<<情報処理装置>>
情報処理装置10は、新たにユーザ認証情報取得部17を有する。ユーザ認証情報取得部17は、ユーザIDとパスワードを認証サーバ70に送信して、ユーザ認証情報を要求する。取得したユーザ認証情報25を第1記憶部19に記憶しておく。
情報処理装置10は、新たにユーザ認証情報取得部17を有する。ユーザ認証情報取得部17は、ユーザIDとパスワードを認証サーバ70に送信して、ユーザ認証情報を要求する。取得したユーザ認証情報25を第1記憶部19に記憶しておく。
<<出力システム>>
出力システム50は、新たに検証要求部54を有する。検証要求部54は情報処理装置10又は出力装置30から送信されたユーザ認証情報の検証を認証サーバ70に要求し、認証サーバ70からユーザIDを取得する。
出力システム50は、新たに検証要求部54を有する。検証要求部54は情報処理装置10又は出力装置30から送信されたユーザ認証情報の検証を認証サーバ70に要求し、認証サーバ70からユーザIDを取得する。
また、本実施例では印刷ジョブ記憶部61に記憶される印刷ジョブ情報が実施例1と異なっている。表5を用いて説明する。
ユーザID…ユーザを識別するユーザの識別情報である。ユーザIDは認証サーバ70においてユーザ認証情報と対応づけられており、認証サーバ70から取得される。表5ではメールアドレスがユーザIDであるが、ユーザを識別する情報であればよい。
<<認証サーバ>>
認証サーバ70は、第4通信部71、ユーザ認証情報発行部72、及び、ユーザ認証情報検証部73を有している。認証サーバ70が有するこれら各機能部は、図5に示された各構成要素のいずれかが、HD504からRAM503に展開されたプログラムに従ったCPU501からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。
認証サーバ70は、第4通信部71、ユーザ認証情報発行部72、及び、ユーザ認証情報検証部73を有している。認証サーバ70が有するこれら各機能部は、図5に示された各構成要素のいずれかが、HD504からRAM503に展開されたプログラムに従ったCPU501からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。
第4通信部71は、情報処理装置10及び出力システム50と各種のデータの送受信を行う。本実施例では主に情報処理装置10からユーザ認証情報の要求を受信してユーザ認証情報を送信し、出力システム50から検証要求を受信するとユーザIDを送信する。認証サーバ70はデータセンタなどに存在するので、第4通信部71はLANなどに接続されている。したがって、直接、公衆回線に接続しておらず、電話会社のゲートウェイを介して情報処理装置10と通信する。
ユーザ認証情報発行部72は、第4通信部71が情報処理装置10から受信したユーザIDとパスワードに基づいてユーザ認証情報を発行し、ユーザ情報記憶部81にユーザID、パスワード及びユーザ認証情報を登録する。
ユーザ認証情報検証部73は、第4通信部71が出力システム50から受信したユーザ認証情報の検証要求に対し、ユーザ情報記憶部81に登録されているユーザ認証情報と比較し、一致すればユーザIDを出力システム50に送信する。
また、認証サーバ70は、図5に示したHD504,RAM503又はROM502の1つ以上により構成される第3記憶部79を有している。第3記憶部79にはユーザ情報記憶部81が構築される。表6にユーザ情報記憶部81に記憶される情報を示す。
ユーザID…ユーザを位置に識別又は登録するためのユーザの識別情報である。
パスワード…ユーザであることを証明するための秘匿情報である。
ユーザ認証情報…本実施例の関連ジョブ指定情報であり、例えばアクセストークンである。ユーザ認証情報には有効期限が設定される。
<動作手順>
図22は、情報処理装置10が出力システム50に印刷ジョブを登録し、ユーザ認証情報を出力装置30に送信し、出力装置30が印刷ジョブを実行する手順を示すシーケンス図の一例である。
図22は、情報処理装置10が出力システム50に印刷ジョブを登録し、ユーザ認証情報を出力装置30に送信し、出力装置30が印刷ジョブを実行する手順を示すシーケンス図の一例である。
S11:ユーザが印刷ジョブを出力システム50に登録する場合、ユーザは情報処理装置10を操作して、アプリを起動する。ユーザはユーザIDとパスワードをユーザ認証画面に入力する(図25(f)参照)。必要に応じて、ユーザ認証情報取得部17は第1通信部11を介して、ユーザ認証情報を認証サーバ70に要求する。必要に応じてとは、第1記憶部19にユーザ認証情報が記憶されていない場合、又は、ユーザ認証情報の有効期限が切れている場合である。ユーザ認証情報取得部17はユーザが入力したユーザIDとパスワードと共にユーザ認証情報取得要求を認証サーバ70に送信する。
S12:認証サーバ70の第4通信部71はユーザ認証情報取得要求を受信し、ユーザ認証情報発行部72はユーザ情報記憶部81に記憶されているユーザIDとパスワードを検証してユーザ認証情報を発行する。なお、初めてユーザ認証情報を発行する場合は、認証サーバ70はメールにURLを記載して送信し、ユーザがこのURLにアクセスした場合に本人であると確認してユーザ認証情報を発行する。
情報処理装置10の第1通信部11はユーザ認証情報を受信して、ユーザ認証情報取得部17は第1記憶部19にユーザ認証情報25を記憶する。これにより、図25(a)のメニュー画面が表示される。ユーザ認証情報25を取得する必要がない場合、アプリの起動の直後にメニュー画面が表示されてよい。
S13:ユーザはメニュー画面でファイル送信ボタンを押下する。これにより、メニュー画面が印刷ファイル選択画面に遷移する(図25(b))。印刷ファイル選択画面には文書データ記憶部21に記憶されている文書データが表示される。ユーザは印刷ファイル選択画面を操作して出力システム50に送信する文書データを選択する。第1操作受付部16は文書データの選択を受け付ける。ユーザが印刷ジョブを送信する操作を行うと(図25(b)では文書データの選択が対応するが、別途送信ボタンを押下してよい)、第1通信部11が登録先情報23を用いてネットワークN1に接続し、ジョブ登録部12が印刷ジョブとユーザ認証情報を出力システム50に送信する。これにより、印刷ファイル選択画面が送信完了画面320に遷移する(図25(c))。
S14:出力システム50の第2通信部51は印刷ジョブとユーザ認証情報を受信し、検証要求部54がユーザ認証情報を認証サーバ70に送信して検証を要求する。
S15:認証サーバ70の第4通信部71はユーザ認証情報と検証要求を受信し、ユーザ認証情報検証部73はユーザ認証情報がユーザ情報記憶部81に登録されているか否かに応じてユーザ認証情報を検証する。本実施例では検証が成功したものとする。検証が成功した場合、ユーザ認証情報検証部73はユーザ認証情報に対応づけられているユーザIDをユーザ情報記憶部81から取得し、第4通信部71を介して出力システム50に送信する。
S16:検証成功の場合(ユーザIDを取得した場合)、出力システム50の印刷ジョブ蓄積処理部52がジョブ識別情報24を採番して、印刷ジョブ記憶部61に印刷ジョブ情報を蓄積する。出力システム50の第2通信部51はジョブ識別情報24を情報処理装置10に送信する。
情報処理装置10の第1通信部11は印刷ジョブの送信に対する応答としてジョブ識別情報24を受信して、ジョブ登録部12が第1記憶部19に記憶しておく。以上で、印刷ジョブが出力システム50に登録された。
S17:次に、ユーザが印刷ジョブを出力装置30で実行する場合について説明する。この場合の3つの態様(i)〜(iii)は実施例1と同様である。
情報処理装置10の第1操作受付部16は印刷ジョブの一覧を取得するというユーザの操作を受け付けて(図25(a)のメニュー画面の印刷ファイル選択ボタンの押下)、ジョブ一覧取得部15が第1通信部11を介して、ユーザ認証情報を指定して印刷ジョブの一覧取得要求を出力システム50に送信する。
S18:出力システム50の第2通信部51はユーザ認証情報と印刷ジョブの一覧取得要求を受信し、検証要求部54がユーザ認証情報を認証サーバ70に送信して検証を要求する。
S19:認証サーバ70の処理はステップS15と同様になる。
S20:検証成功の場合(ユーザIDを取得した場合)、出力システム50の印刷ジョブ提供部53がユーザIDに対応づけられている全ての印刷ジョブの一覧を印刷ジョブ記憶部61から取得し、第2通信部51を介して情報処理装置10に送信する。情報処理装置10のジョブ一覧取得部15は、第1通信部11を介して印刷ジョブの一覧を受信する。
S21:第1表示制御部13は印刷ジョブの一覧をディスプレイ418に表示する(図25(d))。なお、印刷ジョブの一覧にはジョブ識別情報24が含まれている。ただし、表示しなくてもよいし、ユーザの操作に応じて表示してよい。
また、ユーザの操作に応じて印刷ジョブの一覧を出力システム50が送信するのでなく、印刷ジョブの登録時には自動的に印刷ジョブの一覧を出力システム50が送信してもよい。
S22:ユーザは選択した印刷ジョブを出力装置30で印刷することができる。また、画面遷移からは明らかでないが、印刷ジョブの一覧を表示し場合でも全ての印刷ジョブを一括して印刷できてよい。
ここではユーザが選択した個別の印刷ジョブを印刷する場合を説明する。ユーザは印刷する印刷ジョブを選択し印刷開始する操作を行うと(図25(d)でPIN送信ボタンを押下)、第1操作受付部16が操作を受け付け、第1近距離無線通信部14が選択された印刷ジョブのジョブ識別情報24とユーザ認証情報と共に印刷要求を出力装置30に送信する。上記のように、情報処理装置10と出力装置30が近距離無線通信できる程度にユーザが出力装置30に接近している。仮に出力装置30を別のユーザが使用している場合は、ユーザが接近できないので、近距離無線もできないように通信できる距離(電波強度)が設計されている。
なお、ジョブ識別情報が出力装置30に送信される場合、ユーザ認証情報は必須でない(ユーザを検証しない場合)。また、ジョブ識別情報24をユーザが手動で出力装置30に入力してもよい。PIN送信ボタンを押下すると、印刷ジョブ一覧画面から印刷実行画面に遷移する(図25(e))。
S23:出力装置30の第2近距離無線通信部31はジョブ識別情報24とユーザ認証情報と共に印刷要求を受信し、印刷ジョブ取得部35が印刷要求に応じて、第3通信部34を介してジョブ識別情報24とユーザ認証情報を指定して印刷ジョブの一覧を出力システム50に要求する。
S24:出力システム50の第2通信部51はジョブ識別情報とユーザ認証情報と共に印刷ジョブの要求を受信し、検証要求部54がユーザ認証情報を認証サーバ70に送信して検証を要求する。ユーザを検証しない場合、ステップS24、S25は不要になる。
S25:認証サーバ70の処理はステップS15と同様になる。
S26:検証成功の場合(ユーザIDを取得した場合)、出力システム50の印刷ジョブ提供部53が印刷ジョブ記憶部61からジョブ識別情報24に対応づけられている全ての印刷ジョブを取得する。第2通信部51は印刷ジョブの一覧を出力装置30に送信する。印刷ジョブの一覧には全ての文書データが含まれていなくてもよく、まずは、印刷ジョブの一覧のみを送信しておき、出力装置30が印刷ジョブを実行するごとに、順次、文書データを送信してよい。
S27:出力装置30の第3通信部34は印刷ジョブの一覧を受信するので、出力部36が全ての印刷ジョブを順番に実行して印刷物を出力する。
このように、本実施例では、ユーザ認証情報を関連ジョブ指定情報として、情報処理装置10が出力システム50から出力システム50に蓄積されている印刷ジョブの一覧を取得して表示するので、ユーザが出力システム50に蓄積されている印刷ジョブを把握することができる。
<<一括印刷の場合>>
次に、図23を参照して、情報処理装置10が印刷ジョブを一括印刷する処理を説明する。図23は、情報処理装置10が出力システム50に印刷ジョブを登録し、ユーザ認証情報を出力装置30に送信し、出力装置30が印刷ジョブを実行する手順を示すシーケンス図の一例である。なお、図23の説明では主に図22との相違を説明する。
次に、図23を参照して、情報処理装置10が印刷ジョブを一括印刷する処理を説明する。図23は、情報処理装置10が出力システム50に印刷ジョブを登録し、ユーザ認証情報を出力装置30に送信し、出力装置30が印刷ジョブを実行する手順を示すシーケンス図の一例である。なお、図23の説明では主に図22との相違を説明する。
まず、ステップS11〜S16の処理は図8と同様になる。
S17−2:情報処理装置10の第1操作受付部16は印刷ジョブの一覧を一括印刷するというユーザの操作を受け付ける(図25(a)のメニュー画面の一括印刷ボタンの押下)。この場合、印刷ジョブの一覧を取得することなく、表示することもない。ただし、図22と同様の処理で表示することもできる。
S17−2:情報処理装置10の第1操作受付部16は印刷ジョブの一覧を一括印刷するというユーザの操作を受け付ける(図25(a)のメニュー画面の一括印刷ボタンの押下)。この場合、印刷ジョブの一覧を取得することなく、表示することもない。ただし、図22と同様の処理で表示することもできる。
S22−2:ユーザが全ての印刷ジョブを一括印刷する操作を行うと、第1操作受付部16が操作を受け付け、第1近距離無線通信部14がユーザ認証情報と共に印刷要求を出力装置30に送信する。ステップS22-2の印刷要求は、一括印刷の要求である。
S23−2:出力装置30の第2近距離無線通信部31はユーザ認証情報と共に印刷要求を受信し、印刷ジョブ取得部35が印刷要求に応じて、第3通信部34を介してユーザ認証情報を指定して印刷ジョブの一覧を出力システム50に要求する。
S24,S25:出力システム50の第2通信部51はユーザ認証情報と印刷ジョブの一覧の要求を受信すると、検証要求部54が認証サーバ70に検証を要求する。
S26:検証成功の場合(ユーザIDを取得した場合)、印刷ジョブ提供部53が印刷ジョブ記憶部61からユーザIDに対応づけられている全ての印刷ジョブを取得する。第2通信部51は印刷ジョブの一覧を出力装置30に送信する。
S27:出力装置30の第3通信部34は印刷ジョブの一覧を受信するので、出力部36が全ての印刷ジョブを順番に実行して印刷物を出力する。
このように、本実施例では、ユーザ認証情報を関連ジョブ指定情報として、情報処理装置10が出力システム50に蓄積されている印刷ジョブを一括して印刷することができる。
<<図25以外の画面遷移における処理の補足>>
図22,図23では主に図25の画面遷移に基づいて説明したが、アプリは図26,図27に示す画面遷移を採用することもできる。図26,図27の画面遷移に関しても図22、図23のシーケンス図が対応するが、図26で採用される手動入力に関して補足する。
図22,図23では主に図25の画面遷移に基づいて説明したが、アプリは図26,図27に示す画面遷移を採用することもできる。図26,図27の画面遷移に関しても図22、図23のシーケンス図が対応するが、図26で採用される手動入力に関して補足する。
図26(a)のメニュー画面でPINコード確認ボタンが押下された場合の処理の流れを図24に示す。図24は、情報処理装置10が出力システム50に印刷ジョブを登録し、ユーザがジョブ識別情報を手動で出力装置30に入力して、出力装置30が印刷ジョブを実行する手順を示すシーケンス図の一例である。図24の処理では図22との相違を説明する。
図24ではステップS22−2でユーザ認証情報のみが送信される。
S22−3:ユーザは図25(d)の印刷ジョブ一覧画面でジョブ識別情報を確認すると、出力装置30に入力する。出力装置30の第2操作受付部32が入力を受け付ける。以降の処理は図22と同様になる。
S22−3:ユーザは図25(d)の印刷ジョブ一覧画面でジョブ識別情報を確認すると、出力装置30に入力する。出力装置30の第2操作受付部32が入力を受け付ける。以降の処理は図22と同様になる。
このように、本実施例ではユーザ認証情報が情報処理装置10から出力装置30に送信されるので、ユーザ認証を行ってから、ユーザが手動で入力した印刷ジョブを印刷できる。一方、図24の処理では情報処理装置10がユーザ認証情報を送信する際にジョブ識別情報も送信することができ、ジョブ識別情報だけをユーザが手動で入力するよりも、ジョブ識別情報とユーザ認証情報のどちらも手動で入力することが有用になる。あるいは、実施例1と同様に、個別の印刷ジョブの印刷の場合、出力装置30がユーザ認証を省略すれば、ステップS22−2でユーザ認証情報を送信する必要がない。
なお、図27のメニュー画面300でPINコード確認ボタンが押下された場合は図22と同じ処理となり、図27のメニュー画面で一括印刷ボタンが押下された場合は図23と同じ処理となる。
<<画面例>>
図25〜図27は、図22の処理において、情報処理装置10がディスプレイ418に表示するアプリの画面の遷移を説明する図である。図25は、情報処理装置10が個別の印刷ジョブのジョブ識別情報24又はユーザ認証情報を出力装置30に送信する場合の画面例であり、図26はユーザが印刷ジョブのジョブ識別情報24を手動で出力装置30に入力する場合の画面例であり、図27は情報処理装置10がユーザ認証情報を出力装置30に送信する場合の画面例である。図25〜図27は図11〜図13と対応しており、相違点を説明する。
図25〜図27は、図22の処理において、情報処理装置10がディスプレイ418に表示するアプリの画面の遷移を説明する図である。図25は、情報処理装置10が個別の印刷ジョブのジョブ識別情報24又はユーザ認証情報を出力装置30に送信する場合の画面例であり、図26はユーザが印刷ジョブのジョブ識別情報24を手動で出力装置30に入力する場合の画面例であり、図27は情報処理装置10がユーザ認証情報を出力装置30に送信する場合の画面例である。図25〜図27は図11〜図13と対応しており、相違点を説明する。
本実施例では、情報処理装置10が認証サーバ70からユーザ認証情報を取得して記憶するため、図25〜図27ではいずれも認証画面370が表示される。認証画面370はアプリの起動時に毎回、表示されてもよいし、ユーザ認証情報の有効期限が切れている場合に表示されてもよいし、定期的に表示されてもよい。
認証画面370は、ユーザID入力欄371、パスワード入力欄372、及び、ログインボタン373を有している。ユーザはユーザID入力欄371にユーザIDを、パスワード入力欄372にパスワードをそれぞれ入力し、ログインボタン373を押下する。認証サーバ70がユーザの認証に成功したと判断すると、情報処理装置10はユーザ認証情報を取得し、認証画面370はメニュー画面300に遷移する。メニュー画面300以降の画面遷移は図11〜図13と同じになる。また、出力装置30の画面遷移も図15〜図17と同様でよい。
<まとめ>
以上説明したように、本実施例の情報処理システム1によれば、実施例1の効果に加え、情報処理装置識別情報22でなくユーザ認証情報を関連ジョブ指定情報として使用するので、文書データのセキュリティを維持しやすい。
また、図22のステップS22、図23のステップS22−2のように情報処理装置10から出力装置30に近距離無線通信でジョブ識別情報、ユーザ認証情報、又は、印刷要求を送信する場合、ユーザは情報処理装置10を出力装置30に近づける操作のみを行えばよい。また、ユーザはユーザが保持する情報処理装置10において印刷対象とする印刷ジョブを選択可能である。したがって、ユーザは出力装置30に触れることなく、所望の印刷ジョブの印刷を行うことが可能となる。つまり、複数のユーザが使用することが想定される共有端末である出力装置30にユーザは触る必要がなく、衛生面でのメリットがある。また、ユーザは情報処理装置10が接続している無線LAN等のネットワークの切り替えを行う必要もない。したがって、ユーザはセキュリティを担保して所望の印刷ジョブの印刷を行うことが可能となる。
以上説明したように、本実施例の情報処理システム1によれば、実施例1の効果に加え、情報処理装置識別情報22でなくユーザ認証情報を関連ジョブ指定情報として使用するので、文書データのセキュリティを維持しやすい。
また、図22のステップS22、図23のステップS22−2のように情報処理装置10から出力装置30に近距離無線通信でジョブ識別情報、ユーザ認証情報、又は、印刷要求を送信する場合、ユーザは情報処理装置10を出力装置30に近づける操作のみを行えばよい。また、ユーザはユーザが保持する情報処理装置10において印刷対象とする印刷ジョブを選択可能である。したがって、ユーザは出力装置30に触れることなく、所望の印刷ジョブの印刷を行うことが可能となる。つまり、複数のユーザが使用することが想定される共有端末である出力装置30にユーザは触る必要がなく、衛生面でのメリットがある。また、ユーザは情報処理装置10が接続している無線LAN等のネットワークの切り替えを行う必要もない。したがって、ユーザはセキュリティを担保して所望の印刷ジョブの印刷を行うことが可能となる。
<その他の適用例>
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、情報処理装置10だけでなく出力装置が印刷ジョブの一覧を表示することもできる。ユーザは出力装置30上で印刷する印刷ジョブを選択できる。また、この場合、印刷設定を出力装置30で設定できる。
また、本実施例では出力装置30として主に画像形成装置を説明に使用したが、画像形成装置に限られない。出力装置30は、例えば、PJ(Projector:プロジェクタ)、IWB(Interactive White Board:相互通信が可能な電子式の黒板機能を有する白板)、デジタルサイネージ等の出力装置、HUD(Head Up Display)装置、産業機械、撮像装置、集音装置、医療機器、ネットワーク家電、自動車(Connected Car)、ノートPC、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、ゲーム機、PDA(Personal Digital Assistant)、デジタルカメラ、ウェアラブルPC又はデスクトップPC等であってもよい。
また、図7などの構成例は、情報処理装置10、出力システム50及び出力装置30による処理の理解を容易にするために、主な機能に応じて分割したものである。処理単位の分割の仕方や名称によって本願発明が制限されることはない。情報処理装置10、出力システム50及び出力装置30の処理は、処理内容に応じて更に多くの処理単位に分割することもできる。また、1つの処理単位が更に多くの処理を含むように分割することもできる。
また、実施例に記載された装置群は、本明細書に開示された実施形態を実施するための複数のコンピューティング環境のうちの1つを示すものにすぎない。ある実施形態では、出力システム50は、サーバクラスタといった複数のコンピューティングデバイスを含む。複数のコンピューティングデバイスは、ネットワークや共有メモリなどを含む任意のタイプの通信リンクを介して互いに通信するように構成されており、本明細書に開示された処理を実施する。
更に、出力システム50は、開示された処理ステップ、例えば図8等を様々な組み合わせで共有するように構成できる。例えば、所定のユニットによって実行されるプロセスは、出力システム50が有する複数の情報処理装置によって実行され得る。また、出力システム50は、1つのサーバ装置にまとめられていても良いし、複数の装置に分けられていても良い。
上記で説明した実施形態の各機能は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
1 情報処理システム
10 情報処理装置
30 出力装置
50 出力システム
70 認証サーバ
10 情報処理装置
30 出力装置
50 出力システム
70 認証サーバ
Claims (15)
- 情報処理装置を、
関連した1つ以上のジョブを指定する関連ジョブ指定情報を出力システムに送信して、前記情報処理装置から前記出力システムへ送信されたジョブの一覧を取得するジョブ一覧取得部と、
前記ジョブ一覧取得部が取得した前記ジョブの一覧を画面に表示する表示制御部、
として機能させるためのプログラム。 - 前記情報処理装置を、前記ジョブ及び前記関連ジョブ指定情報を前記出力システムに送信して、関連する1つ以上の前記ジョブを前記出力システムに登録するジョブ登録部として機能させ、
前記関連ジョブ指定情報は、前記ジョブを前記出力システムに登録した前記情報処理装置を識別する情報処理装置識別情報であることを特徴とする請求項1に記載のプログラム。 - 前記ジョブ登録部は、複数の前記ジョブを送信するごとに、前記ジョブと対応づけて同じ前記関連ジョブ指定情報を前記出力システムに送信して、前記ジョブを前記出力システムに登録し、
前記ジョブ一覧取得部は、前記ジョブ登録部によって登録された複数のジョブそれぞれに対応する、前記出力システムに記憶されたジョブから一のジョブを識別するジョブ識別情報を含む前記ジョブの一覧を取得することを特徴とする請求項2に記載のプログラム。 - 前記情報処理装置識別情報は、UUID(Universally Unique Identifier)、MACアドレス、IPアドレス、SIM(Subscriber Identity Module Card)カードの情報、製造番号、又はシリアル番号であることを特徴とする請求項2又は3に記載のプログラム。
- 前記関連ジョブ指定情報は、前記情報処理装置のユーザの認証の成功により認証サーバから送信されるユーザ認証情報であることを特徴とする請求項1に記載のプログラム。
- 前記ユーザ認証情報は、アクセストークンであることを特徴とする請求項5に記載のプログラム。
- 前記ジョブ一覧取得部は、前記出力システムに記憶されたジョブから一のジョブを識別するジョブ識別情報を取得し、
前記表示制御部は、前記ジョブの一覧において前記ジョブ識別情報をジョブごとに表示することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のプログラム。 - 前記ジョブ識別情報は、出力装置に入力されることで、ジョブの実行が可能なPINコードであることを特徴とする請求項7に記載のプログラム。
- 前記ジョブ一覧取得部は前記出力システムに記憶された前記ジョブから一の前記ジョブを識別するジョブ識別情報を取得し、
前記情報処理装置を、前記ジョブの一覧において前記ジョブの選択を受け付ける操作受付部と、
ユーザの選択を受け付けた前記ジョブのジョブ識別情報を出力装置に送信する近距離無線通信部として機能させることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のプログラム。 - 前記情報処理装置を、前記関連ジョブ指定情報を出力装置に送信する近距離無線通信部として機能させることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のプログラム。
- 前記ジョブ一覧取得部がジョブの一覧を取得した場合、前記表示制御部は前記情報処理装置を前記出力装置に接近させる旨を表示することを特徴とする請求項10に記載のプログラム。
- 前記情報処理装置を、前記ジョブ及び前記関連ジョブ指定情報を前記出力システムに送信して、関連する1つ以上のジョブを前記出力システムに登録するジョブ登録部として機能させ、
前記ジョブ一覧取得部は、前記関連ジョブ指定情報を前記出力システムに送信して、前記関連ジョブ指定情報に基づく関連するジョブの一覧と共に各ジョブを識別するジョブ識別情報を取得し、
ユーザの操作に応じて、ユーザの選択を受け付けた前記ジョブのジョブ識別情報を出力装置に送信するか、又は、前記関連ジョブ指定情報を出力装置に送信するかを切り替えることを特徴とする請求項1に記載のプログラム。 - 情報処理装置を、
関連した1つ以上のジョブを指定する関連ジョブ指定情報を出力システムに送信して、前記情報処理装置から前記出力システムへ送信されたジョブの一覧と前記ジョブのジョブ識別情報を取得するジョブ一覧取得部と、
前記ジョブ一覧取得部が取得した前記ジョブの一覧を画面に表示する表示制御部と、
ユーザの選択を受け付けた前記ジョブのジョブ識別情報を出力装置に送信する第1近距離無線通信部、
として機能させるためのプログラムと、
前記情報処理装置から前記ジョブのジョブ識別情報を受信する第2近距離無線通信部と、
前記第2近距離無線通信部が受信した前記ジョブ識別情報を前記出力システムに送信して、前記ジョブ識別情報に対応づけられた前記ジョブを取得するジョブ取得部と、
前記ジョブ取得部が取得した前記ジョブを出力する出力部と、を有する出力装置と、
を有することを特徴とする情報処理システム。 - 情報処理装置が行う情報処理方法であって、
ジョブ一覧取得部が、関連した1つ以上のジョブを指定する関連ジョブ指定情報を出力システムに送信して、関連したジョブの一覧を取得するステップと、
表示制御部が、前記ジョブ一覧取得部が取得した前記ジョブの一覧を画面に表示するステップと、
を有することを特徴とする情報処理方法。 - 関連した1つ以上のジョブを指定する関連ジョブ指定情報を出力システムに送信して、情報処理装置から前記出力システムへ送信されたジョブの一覧を取得するジョブ一覧取得部と、
前記ジョブ一覧取得部が取得した前記ジョブの一覧を画面に表示する表示制御部と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US17/060,365 US20210105375A1 (en) | 2019-10-02 | 2020-10-01 | Information processing system, information processing method, and information processing apparatus |
EP20199637.8A EP3800540A1 (en) | 2019-10-02 | 2020-10-01 | Program, information processing system, information processing method, and information processing apparatus |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019182071 | 2019-10-02 | ||
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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ID=75380262
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020135984A Pending JP2021060974A (ja) | 2019-10-02 | 2020-08-11 | プログラム、情報処理システム、情報処理方法、情報処理装置 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2021060974A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11645027B2 (en) | 2020-10-13 | 2023-05-09 | Ricoh Company, Ltd. | Information processing system and method for processing data output requests and identification information |
DE112022001951T5 (de) | 2021-03-31 | 2024-01-25 | Koito Manufacturing Co., Ltd. | Bilderzeugungsvorrichtung, Bildbestrahlungsvorrichtung, die mit dieser Bilderzeugungsvorrichtung ausgestattet ist, und Bildbestrahlungsvorrichtung |
-
2020
- 2020-08-11 JP JP2020135984A patent/JP2021060974A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US11645027B2 (en) | 2020-10-13 | 2023-05-09 | Ricoh Company, Ltd. | Information processing system and method for processing data output requests and identification information |
DE112022001951T5 (de) | 2021-03-31 | 2024-01-25 | Koito Manufacturing Co., Ltd. | Bilderzeugungsvorrichtung, Bildbestrahlungsvorrichtung, die mit dieser Bilderzeugungsvorrichtung ausgestattet ist, und Bildbestrahlungsvorrichtung |
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