JP2016167000A - 焦点検出装置、撮像装置、焦点検出方法および焦点検出プログラム - Google Patents

焦点検出装置、撮像装置、焦点検出方法および焦点検出プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】被写界深度が深くてもデフォーカス量の検出精度を低下させないようにする。
【解決手段】焦点検出装置107は、撮像光学系104により形成された被写体像を撮像素子により撮像して得られた位相差検出用の一対の像信号405a,405bに対してバンドパスフィルタ処理を行う処理手段401と、フィルタ処理後の一対の像信号を所定のシフト量検出範囲で相対的にシフトさせて相関演算を行い、該相関演算結果に基づいて撮像光学系のデフォーカス量を算出する算出手段402,403,404とを有する。処理手段は、撮像光学系の被写界深度に対応するシフト量検出範囲の幅に応じて、バンドパスフィルタ処理に用いるバンドパスフィルタ特性を変更する。
【選択図】図4

Description

本発明は、撮像装置において、いわゆる瞳分割型位相差検出方式により撮像光学系のデフォーカス量を検出する焦点検出装置に関する。
瞳分割型位相差検出方式では、撮像光学系の予定結像面に位置する撮像素子上に、マイクロレンズとその背後に配置された複数(例えば一対)の光電変換部(サブ画像)とを有する画素を複数設ける。これら複数の画素のそれぞれにおいて撮像光学系の射出瞳のうち互いに異なる領域としての一対の瞳領域からマイクロレンズに入射した一対の光束が形成する一対の像を一対のサブ画素で光電変換することで一対の像信号を生成する。そして、一対の像信号のずれ量(位相差)を算出することで、撮像光学系のデフォーカス量を検出(算出)する。
特許文献1には、瞳分割型位相差検出方式を用いる焦点検出装置において、撮像素子(撮像範囲)の全体を複数の微小ブロックに分割し、微小ブロックごとにデフォーカス量を算出することで撮像範囲内のデフォーカス量分布の情報を取得する方法が開示されている。この方法では、微小ブロックで得られる一対の画素データ(像信号)をサブ画素単位で相対的にずらしながらずらし量(シフト量)における相関値を演算する。さらに、3点内挿の手法を用いて最小相関値を与えるシフト量を、マイクロレンズとこれに対応する複数のサブ画素からなる画素セット以下の精度で求める(推定する)。
図13には、特許文献1にて開示された手法により、撮像光学系のピントを合わせた物体距離が50f(fは焦点距離)であるときの無限遠物体距離に対するデフォーカス量(DEF値)と3点内挿により計算されたシフト量ksの例を示す。図13の例では、無限遠物体距離を100mとし、撮像光学系の絞り値がF3.5の場合とF16の場合のDEF値(=KX・PY・ks)とシフト量ksとを示している。特許文献1にて説明されている一対の瞳領域を通過する光束の重心の開き角に応じた変換係数KXとサブ画素のピッチPYとの積(KX・PY)を、F3.5では0.4mm/画素とし、F16では4.0mm/画素としている。
デフォーカス量分布を図13の無限遠物体距離に対するDEF値から0mmの範囲で検出する場合に、シフト量の可変範囲(以下、シフト量検出範囲という)の幅は図13に示すksの絶対値となる。シフト量検出範囲の幅は、焦点距離fが短く被写界深度が深くなると小さくなる傾向がある。また、絞り値が大きく被写界深度が深い場合も、シフト量検出範囲の幅は小さくなる傾向がある。シフト量検出範囲の幅が小さくなると、3点内挿によるシフト量ksの推定精度がデフォーカス量の検出精度を決めることになる。
特開2008−15754号公報
しかしながら、特許文献1にて開示された焦点検出装置を含む従来の焦点検出装置では、被写界深度にかかわらず同じデフォーカス量検出処理によってデフォーカス量が検出される。このため、被写界深度が深いときに3点内挿によるシフト量の推定精度を上げることができず、その結果、デフォーカス量の検出精度が低くなる。
本発明は、被写界深度が深くてもデフォーカス量の検出精度を低下させないようにすることができる焦点検出装置およびこれを備えた撮像装置等を提供する。
本発明の一側面としての焦点検出装置は、撮像光学系により形成された被写体像を撮像素子により撮像して得られた位相差検出用の一対の像信号に対してバンドパスフィルタ処理を行う処理手段と、フィルタ処理後の一対の像信号を所定のシフト量検出範囲で相対的にシフトさせて相関演算を行い、該相関演算結果に基づいて撮像光学系のデフォーカス量を算出する算出手段とを有する。そして、処理手段は、撮像光学系の被写界深度に対応するシフト量検出範囲の幅に応じて、バンドパスフィルタ処理に用いるバンドパスフィルタ特性を変更することを特徴とする。
なお、撮像光学系により形成された被写体像を撮像する撮像素子と、上記焦点検出装置と、該焦点検出装置により算出されたデフォーカス量に基づいて撮像光学系のフォーカス制御を行う制御手段とを有する撮像装置を本発明の他の一側面を構成する。
また、本発明の他の一側面としての焦点検出方法は、撮像光学系により形成された被写体像を撮像素子により撮像して得られた位相差検出用の一対の像信号に対してバンドパスフィルタ処理を行い、該フィルタ処理後の一対の像信号を所定のシフト量検出範囲で相対的にシフトさせて相関演算を行い、該相関演算結果に基づいて撮像光学系ののデフォーカス量を算出する。そして、撮像光学系の被写界深度に対応するシフト量検出範囲の幅に応じて、バンドパスフィルタ処理に用いるバンドパスフィルタ特性を変更することを特徴とする。
なお、上記焦点検出方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラムとしての焦点検出プログラムも、本発明の他の一側面を構成する。
本発明によれば、被写界深度にかかわらず(被写界深度が深くても)、デフォーカス量を高い精度で検出することができる。
本発明の実施例1であるデジタルカメラの構成を示すブロック図。 実施例1のデジタルカメラに用いられる撮像素子の画素構造を示す図。 実施例1のデジタルカメラの別の撮像部を示す図。 実施例1のデジタルカメラの画像処理部におけるデフォーカス量演算処理の流れを示す図。 実施例1における可変フィルタ処理部のフィルタ特性を示す図。 実施例1における可変フィルタ処理部の入出力信号を示す図。 実施例1における可変フィルタ処理部の別の入出力信号を示す図。 実施例1における相関値演算部の構成を示す図。 本発明の実施例2であるデジタルカメラの画像処理部におけるデフォーカス量演算処理の流れを示す図。 実施例2における合成係数演算部の構成を示す図。 実施例2における相関値演算部の構成を示す図。 実施例1におけるシフト量と相関値との関係を説明する図。 従来の手法による計算例を示す図。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1には、本発明の実施例1である撮像装置としてのデジタルカメラ(以下、単にカメラという)の構成を示している。カメラは、撮像光学系104を含む交換レンズの着脱が可能なレンズ交換タイプであってもよいし、撮像光学系104が一体に設けられたレンズ一体タイプであってもよい。
撮像光学系104は、被写体像(光学像)を撮像部105に結像する。撮像光学系104は、光軸方向に移動して焦点調節を行う不図示のフォーカスレンズや、光軸方向に移動して焦点距離を変更する変倍レンズや、開口径(絞り値)を変化させて光量を調節する絞りを含む。
撮像部105は、CCDセンサやCMOSセンサ等により構成される撮像素子とその駆動回路を含む。撮像素子の具体的な構成については後述する。撮像部105は、撮像光学系104により撮像素子上に結像された被写体像を撮像素子により撮像(光電変換)することによりアナログ画素信号を生成し、該アナログ画素信号をA/D変換部106に出力する。A/D変換部106は、アナログ画素信号をデジタル画素信号に変換して画像データとしてRAM103に出力して一時的に記憶させる。
画像処理部107は、RAM103に記憶された画像データに対して、ホワイトバランス調整、色補間、縮小/拡大およびフィルタリング等の様々な画像処理を行って、出力用画像データを生成する。また、画像処理部107は、撮像部105からの画素信号を用いて瞳分割型位相差検出方式によるデフォーカス量演算処理を行う焦点検出装置としても機能する。デフォーカス量演算処理については後述する。
制御部(制御手段)101は、CPU等により構成され、コンピュータプログラムをROM102から読み出してRAM103に展開して実行することにより、デジタルカメラ100が有する各動作ブロックの動作を制御する。また、制御部101は、画像処理部107でのデフォーカス量演算処理により算出された撮像光学系104のデフォーカス量に基づいてフォーカス制御(フォーカスレンズの移動制御)を行う。
ROM102は、書き換え可能な不揮発性メモリであり、上記コンピュータプログラムに加え、各動作ブロックの動作に必要なパラメータ等を記憶する。RAM103は、書き換え可能な揮発性メモリであり、各動作ブロックから出力されたデータの一時的な記憶領域として用いられる。
記録媒体108は着脱可能なメモリカード等であり、画像処理部107で生成された出力用画像データを記録用画像として記録する。また、図示はしないが、液晶表示パネル等により構成される表示部は、画像処理部107で生成された出力用画像データを表示用画像として表示する。
図2には、図1に示した撮像部105における撮像素子200の画素構造を示している。撮像素子は2次元配置された複数の画素202を有する。各画素202は、マイクロレンズ201とその背後に配置された一対のサブ画素(光電変換部)203,204とを有する。マイクロレンズ201とこれに対応する一対のサブ画素203,204とをまとめて画素セットともいう。
複数の画素202のそれぞれにおいて、撮像光学系104の射出瞳のうち互いに異なる領域(以下、瞳領域という)からの一対の光束がマイクロレンズを通ることで一対の像(以下、A像およびB像ともいう)を一対のサブ画素203,204上に形成する。そして、複数の画素202のそれぞれにおいて、一対のサブ画素203,204がA像およびB像を光電変換することで、位相差検出用の一対の像信号(以下、A像信号およびB像信号という)が生成される。
図2は、撮像光学系104の射出瞳のうち水平方向に分割された瞳領域からマイクロレンズに入射した一対の光束が水平方向に視差を有するA像およびB像を一対のサブ画素203,204上に形成する場合の画素構造を示している。以下の説明において、射出瞳においてA像およびB像を形成する一対の光束が通過する一対の瞳領域が分割された方向を、瞳分割方向という。
なお、図3に示すような画素構造を有する撮像素子300ものを用いてもよい。この撮像素子300では、2次元配置された複数の画素306のそれぞれが、マイクロレンズ305とその背後に配置された水平2画素×垂直2画素の4つのサブ画像301,302,303,304とを有する。マイクロレンズ305とこれに対応する4つのサブ画素301〜304とをまとめて画素セットともいう。
サブ画素301,303の出力を加算してA像信号を生成し、サブ画像302,304の出力を加算してB像信号を生成することで、図2の撮像素子と同様に水平方向に視差を有するA像およびB像信号を生成することができる。また、サブ画像301,302の出力を加算してA像信号を生成し、サブ画素303,304の出力を加算してB像信号を生成すれば、垂直方向に視差を有するA像およびB像信号を生成することができる。さらに、サブ画素301の出力からA像信号を生成し、サブ画素304の出力からB像信号を生成すれば、斜め45°方向に視差を有するA像およびB像信号を生成することができる。また、サブ画素302の出力からA像信号を生成し、サブ画素303の出力からB像信号を生成すれば、斜め135°方向に視差を有するA像およびB像信号を生成することができる。
図4には、図1に示した焦点検出装置としての画像処理部107が行うデフォーカス量演算処理の流れ(フローチャート)を示している。画像処理部107は、コンピュータとして、コンピュータプログラムである焦点検出プログラムに従ってデフォーカス量演算処理(焦点検出方法)を実行する。
画像処理部107は、可変フィルタ処理部(可変フィルタ処理ステップ)401、相関値演算部(相関値演算ステップ)402、3点内挿部(3点内挿ステップ)403およびデフォーカス量算出部(デフォーカス量算出ステップ)404を含む。可変フィルタ処理部401が処理手段に相当し、相関値演算部402、3点内挿部403およびデフォーカス量算出部404が算出手段に相当する。画像処理部107には、撮像部105による撮像によって生成されたA像信号405aとB像信号405bとが入力される。
可変フィルタ処理部401は、A像信号405aとB像信号405bに対する瞳分割方向(ここでは水平方向とする)に対応するバンドパスフィルタ処理を行う。このバンドパスフィルタ処理では、低周波成分の通過を抑制するバンドパスフィルタ特性を用い、撮像光学系104の瞳のケラレの影響を低減する。このバンドパスフィルタ特性については後に詳しく説明する。バンドパスフィルタフィルタ処理後のA像信号406aとB像信号406bは相関値演算部402に入力される。
次に、相関値演算部402は、特許文献1にて開示された手法と同様の手法を用いて、A像信号406aとB像信号406bの相関値C(k)を演算する。すなわち、相関演算を行う。具体的には、相関値演算部402は、まず撮像素子(撮像範囲)の全体を複数の微小ブロックに分割し、微小ブロックごとにA像信号を構成する画素値データE(1)〜E(m)(mはサブ画素の画素値のデータ数)とB像信号を構成する画素値データF(1)〜F(m)とを得る。そして、相関値演算部402は、以下の式(1)を用いて、画素値データE(1)〜E(m)に対して画素値データF(1)〜F(m)をサブ画素単位で相対的にシフトさせながらこれら2つの画素値データ間のシフト量kにおける相関値C(k)を演算する。
C(k)=Σ|E(n)−F(n+k)| (1)
シフト量kは整数(1,2,3,・・・)、すなわち離散的な値であり、所定のシフト量の可変範囲(シフト量検出範囲)1〜mで変更される。
式(1)により、一対の画素値データの相関度が最も高くなるシフト量k(=kj,j=1,2,3,・・・)において最小相関値C(kj)が得られる。式(1)の演算結果の例として、図12には、シフト量k(横軸)と相関値C(k)(縦軸)との関係を示す。A像およびB像信号の相関度が高いシフト量k(=kj=2)において相関値C(k)が最小になる。
シフト量kjでの最小相関値C(kj)およびシフト量kj−1,kj+1での相関値C(kj−1),C(kj+1)は、3点内挿部403に入力される。
次に、3点内挿部403は、以下の式(2)〜(5)による3点内挿を用いて、連続的な相関値における最小値C(ks)を与える画素セット以下の単位のシフト量ksを求める。SLOPは相関値の傾きを示し、MAX(a,b)は、aとbのうち大きい方を意味する。
ks=kj+D/SLOP (2)
D={C(kj−1)−C(kj+1)}/2 (3)
SLOP=MAX{C(kj+1)−C(kj),C(kj−1)−C(kj)} (4)
このようにして、画素セット以下の単位(精度)で最小相関値C(ks)を与えるシフト量ksが推定される。推定されたシフト量(以下、推定シフト量という)ksは、A像信号406aとB像信号406bの相関度が最大となるシフト量、すなわちA像信号406aとB像信号406bの位相差としてデフォーカス量算出部404に入力される。
デフォーカス量算出部404は、位相差としての推定シフト量ksを用いて、撮像光学系104の予定結像面(撮像素子)に対するデフォーカス量DEFを、以下の式(5)で求める。
DEF=KX・PY・ks (5)
ただし、PYはA像およびB像信号のうち一方を生成するためのサブ画素のピッチであり、KXはA像およびB像を形成する一対の光束の重心の射出瞳での開き角の大きさによって決まる変換係数(単位はmm/サブ画素)である。開き角の大きさは撮像光学系104の絞り値に応じて変化し、絞り値が大きく開き角が小さくなるほど、変換係数KXは大きな値となる。本実施例では、変換係数KXを、撮像光学系104の絞り値に応じて決定する。
デフォーカス量算出部404は、算出したデフォーカス量DEFを制御部101に出力する。制御部101は、撮像範囲内でユーザが指定した又は所定のアルゴリズムにより制御部101が選択した焦点検出領域でのデフォーカス量DEFに基づいて撮像光学系104のフォーカスレンズの移動量を算出する。そして、該移動量だけフォーカスレンズを移動させるよう不図示のアクチュエータを制御するフォーカス制御を行う。これにより、撮像光学系104の合焦状態が得られる。
また、制御部101は、前述した微小ブロックごとのデフォーカス量から撮像範囲内のデフォーカス量分布の情報を取得し、該デフォーカス量分布の情報から撮像範囲内での被写体距離分布の情報も取得する。
図5には、図4に示した可変フィルタ処理部401でのバントパスフィルタ特性(振幅周波数特性)を示している。横軸はサンプリング周波数で正規化された周波数を示し、縦軸はピーク振幅で正規化された振幅を示している。501〜505はバンドパスフィルタ特性(以下、単にフィルタ特性という)を示す。可変フィルタ処理部401は、これらフィルタ特性501〜505のうち1つのフィルタ特性を、相関値を演算する際のシフト量の可変範囲であるシフト量検出範囲の幅に応じて変更(選択)する。
例えば、シフト量検出範囲の幅が5画素である場合は、可変フィルタ処理部401は、A像およびB像信号のうちシフト量検出範囲で繰り返し成分となる5画素未満の周期の信号の通過を抑制するフィルタ特性を選択する。つまり、周波数が0.2より高い信号の通過を抑制するフィルタ特性501またはフィルタ特性502を選択する。さらに、その中でも振幅周波数特性のピーク周波数がより高い(つまりはその中で最も高い)フィルタ特性を選択することで、3点内挿部403における推定シフト量の推定精度を向上させることができる。この場合は、最終的にフィルタ特性502が選択される。
また、例えばシフト量検出範囲の幅が2画素である場合は、A像およびB像信号のうちシフト量検出範囲で繰り返す信号が存在しないので、可変フィルタ処理部401は、最もピーク周波数が高いフィルタ特性505を選択する。
このように、可変フィルタ処理部401は、被写界深度が深くなりシフト量検出範囲の幅が狭いほど振幅周波数特性のピーク周波数が高いバンドパスフィルタ特性を選択する。
そして、バンドパスフィルタ処理に用いるフィルタ特性をシフト量検出範囲に応じて選択するために、可変フィルタ処理部401は、撮像光学系104の被写界深度に対応するシフト量検出範囲を設定する。具体的には、可変フィルタ処理部401は、撮像光学系104の焦点距離と絞り値の情報を撮像光学系104または制御部101から取得し、これら焦点距離および絞り値に応じて(つまりは被写界深度に応じて)シフト量検出範囲を変更する。
図6、図7および図8を用いて、フィルタ特性の違いが推定シフト量の推定精度に与える影響について説明する。図6には、図5に示したフィルタ特性501を用いてバンドパスフィルタ処理(以下、単にフィルタ処理という)を行った場合のA像信号の変化を示している。横軸は水平座標(x座標)を示し、縦軸はA像信号の画素値を示している。このことは、図7でも同じである。601はフィルタ処理前のA像信号(図4の405a)であり、602はフィルタ処理後のA像信号(同406a)である。検出されるデフォーカス量はゼロであり、B像信号はA像信号と同様とする。このことも、図7において同じである。
図7には、図5に示したフィルタ特性505を用いてフィルタ処理を行った場合のA像信号の変化を示している。701はフィルタ処理前のA像信号であり、702はフィルタ処理後のA像信号である。フィルタ特性505は、フィルタ特性501よりもピーク周波数が高いので、より急峻に変化する信号を通過させる。
図8には、相関値C(k)を示している。横軸はシフト量kを、縦軸は相関値C(k)を示している。801は図6に示したフィルタ処理後のA像信号602とB像信号との相関値を示し、802は図7に示したフィルタ処理後のA像信号702とB像信号との相関値を示す。A像信号602よりもA像信号702の方が急峻に変化するので、最小相関値C(k)を与えるシフト量k(図8ではk=0)付近における相関値の傾きも相関値801に比べて相関値802の方が急になる。このため、3点内挿部403における推定シフト量の推定精度は、相関値801における推定精度よりも相関値802における推定精度の方が高くなる。つまり、図5に示したフィルタ特性501よりもピーク周波数が高いフィルタ特性505を選択した方が、推定シフト量の推定精度を向上させることができる。
このように、本実施例では、撮像光学系104の被写界深度に対応するシフト量検出範囲の幅に応じてバンドフィルタ処理に用いるバンドパスフィルタ特性を変更する。具体的には、被写界深度が深くなりシフト量検出範囲の幅が狭いほど振幅周波数特性のピーク周波数が高いバンドパスフィルタ特性に変更する。これにより、被写界深度が深くシフト量検出範囲の幅が狭い場合でも推定シフト量の推定精度を向上させることができる。これにより、被写界深度にかかわらず高いデフォーカス量検出精度を確保することができる。
次に、本発明の実施例2について説明する。本実施例におけるカメラの構成は、実施例1で図1を用いて説明した構成と同様である。
図9には、本実施例のカメラにおける画像処理部107′が行うデフォーカス量演算処理の流れ(フローチャート)を示している。画像処理部107′は、コンピュータとして、コンピュータプログラムである焦点検出プログラムに従ってデフォーカス量演算処理を実行する。
画像処理部107′には、撮像部105からのA像信号405aとB像信号405bとが入力される。A像信号405aとB像信号405bは、可変フィルタ処理部401と固定フィルタ処理部901とに入力される。本実施例では、可変フィルタ処理部401および固定フィルタ処理部901が処理手段に相当する。
可変フィルタ処理部401は、実施例1で説明したように、図5に示したフィルタ特性501〜505のうちシフト量検出範囲に応じたフィルタ特性(第1のバンドパスフィルタ特性)を用いてフィルタ処理としての第1のバンドパスフィルタ処理を行う。可変フィルタ処理部401は、第1のバンドパスフィルタ処理後のA像およびB像信号406a,406bを相関値演算部402に出力する。
相関値演算部402、3点内挿部403およびデフォーカス量算出部404は、実施例1と同じ機能を有する。ただし、相関値演算部402から出力される推定シフト量ksを、図9ではks_Lと示している。また、デフォーカス量算出部404にて算出されるデフォーカス量(第1のデフォーカス量)をDEF_Lと示している。
固定フィルタ処理部(固定フィルタ処理ステップ)901は、A像信号405aとB像信号405bに対して、図5に示したフィルタ特性(第2のバンドパスフィルタ特性)505を用いて第2のバンドパスフィルタ処理を行う。言い換えれば、固定フィルタ処理部901のフィルタ特性は、シフト量検出範囲の幅に応じて変更されず、フィルタ特性505に固定されている。これにより、固定フィルタ処理部901は、シフト量検出範囲の幅にかかわらず常に高い空間周波数の信号を出力することができ、3点内挿部903における推定シフト量の推定精度を常に高くすることができる。固定フィルタ処理部901は、第2のバンドパスフィルタ処理後のA像およびB像信号906a,906bを相関値演算部902に出力する。
相関値演算部(相関値演算ステップ)902は、相関値演算部402と同じ機能を有する。また、3点内挿部(3点内挿ステップ)903も、3点内挿部403と基本的に同じ機能を有する。ただし、3点内挿部(3点内挿ステップ)903は、式(2)で示した推定シフト量ksとしてのks_Hを出力するとともに、推定シフト量ks_Hの演算に用いた式(4)の相関値の傾きSLOPを出力する。
デフォーカス量算出部904は、推定シフト量ks_H(=ks)に基づいて、式(5)を用いてデフォーカス量(第2のデフォーカス量)DEF_Hを算出する。
デフォーカス量合成部(デフォーカス量合成ステップ)910は、デフォーカス量算出部404にて算出されたデフォーカス量DEF_Lとデフォーカス量算出部904にて算出されたデフォーカス量DEF_Hとを以下の式(6)により合成(重み付け加算)する。これにより、合成デフォーカス量(第3のデフォーカス量)DEFを算出する。合成係数演算部911は、この合成に用いる合成係数(重み係数)αを演算する。
DEF=DEF_L×(1−α)+DEF_H×α (6)
図10には、合成係数αを示している。横軸は相関値の傾きSLOPを示し、縦軸は合成係数αの値(0〜1)を示している。A像信号405aおよびB像信号405bに高い空間周波数の成分が含まれる場合は、固定フィルタ処理部901を高い空間周波数の成分が高い振幅で通過するため、3点内挿部903が出力する相関値の傾きSLOPも大きくなり、合成係数αも大きくなる。このため、デフォーカス量合成部910からは、A像信号405aおよびB像信号405bに高い空間周波数の成分が含まれる場合は、シフト量検出範囲にかかわらず推定精度が高い合成デフォーカス量DEF_Mが出力される。
合成デフォーカス量DEF_Mは、制御部101に入力される。制御部101は、デフォーカス量DEF_Mに基づいて撮像光学系104のフォーカスレンズの移動量を算出する。
生成手段としてのコントラスト評価部(コントラスト評価ステップ)912は、可変フィルタ処理部401による第1のバンドパスフィルタ処理後のA像およびB像信号406a,406bの鮮鋭度であるコントラストを示すコントラスト評価値を生成する。ここでは、シフト量検出範囲の幅が10画素で、可変フィルタ処理部401のフィルタ特性が周波数0.1以上の信号の通過を抑制する図5中のフィルタ特性501が選択されているものとする。A像およびB像信号406a,406bのコントラストの評価値OLCは、例えば以下の式(7)を用いて演算することができる。
OLC=1/2(Σ|An−An+1|+Σ|Bn−Bn+1|) (7)
ただし、Anはx座標nにおけるA像信号の値であり、|An−An+1|はA像信号の1次微分絶対値である。同様に、Bnはx座標nにおけるB像信号の値であり、|Bn−Bn+1|はB像信号の1次微分絶対値である。つまり、コントラスト評価値OLCは、可変フィルタ処理部401を通過したA像信号406aとB像信号406bのエッジ成分の積分値である。
コントラスト評価値OLCは、判定手段としての信頼度判定部(信頼度判定ステップ)915に入力される。信頼度判定部915は、コントラスト評価値OLCに基づいて推定シフト量ks_L,ks_Hの信頼度、つまりはデフォーカス量算出部404にて算出されるデフォーカス量の信頼度を判定する。そして、この信頼度の情報を制御部101に出力する。制御部101は、例えば、信頼度の情報に基づいて、デフォーカス量算出部404からのデフォーカス量DEF_Mに基づいてフォーカスレンズを移動させるか否かを判定する。
コントラスト評価値OLCが低いと、A像信号406aとB像信号406b相関値を示すカーブが平坦になるため、推定シフト量ks_Lの信頼度が低くなる。逆にコントラスト評価値OLCが高ければ、推定シフト量ks_Lの信頼度が高くなる。同様に、推定シフト量ks_Hもコントラスト評価値OLCが低ければ信頼度が低くなり、コントラスト評価値OLCが高ければ信頼度が高くなる。
コントラスト評価値が低い場合に推定シフト量の信頼度が低くなる理由を説明する。コントラスト評価値が低いと、フィルタ処理前のA像およびB像信号405a,405bには、図5に示したフィルタ特性501を有するフィルタを通過する低周波成分は含まれない。さらに、フィルタ特性501によって通過が抑制される高周波成分も含まれない場合は、相関値を示すカーブが平坦になる。この結果、推定シフト量の信頼度が低くなる。
また、A像およびB像信号405a,405bにフィルタ特性501を有するフィルタを通過する低周波成分が含まれず、フィルタ特性501によって通過が抑制される高周波成分のみが含まれる場合について、図11を用いて説明する。図11において、横軸はシフト量を、縦軸は相関値演算部902で演算される相関値を示す。この場合、A像およびB像信号405a,405bに含まれる高周波成分は、シフト量検出範囲の幅の範囲内で繰り返す成分となる。このため、相関値に最小ピークが複数発生し、正しいシフト量を検出することができず、結果として推定シフト量の信頼度が低くなる。
固定フィルタ処理部901に周期が4画素の高周波信号のみが入力された場合、この高周波信号は図5に示したフィルタ特性505のピーク周波数0.25に対応する信号であるので、高い振幅で通過する。この結果、相関値には、カーブ1101で示すようにシフト量検出範囲の幅の10画素未満の4画素の周期で最小ピークが複数発生する。この場合、誤って、正しいシフト量に対応した相関値−4画素付近や+4画素付近の相関値を3点内挿の対象にしてしまうおそれがある。
次に、コントラスト評価値OLCが高い場合に推定シフト量ks_Hの信頼度が高くなる理由を説明する。コントラスト評価値OLCが高い場合は、A像およびB像信号405a,405bには図5に示したフィルタ特性501を有するフィルタを通過する低周波成分が含まれる。このため、フィルタ特性501により通過が抑制される高周波成分が含まれない場合でも、相関値演算部902で演算される相関値は単一の最小ピークを有するカーブを描く。したがって、推定シフト量ks_Hの信頼度は高くなる。
例えば周期が20画素の低周波信号のみが入力された場合、可変フィルタ処理部401のフィルタ特性としてフィルタ特性501が選択され、ピーク周波数0.05が周期20画素に対応するので、コントラスト評価値OLCは高い値となる。また、固定フィルタ処理部901のフィルタ特性は図5に示したフィルタ特性505であり、同じ周波数の通過振幅は0.1程度に低下するものの信号は固定フィルタ処理部901を通過する。このため、相関値演算部902で演算される相関値は、図11中のカーブ1102のように周期20画素で単一の最小ピークを持ったカーブとなる。このため、正しい相関値を用いて3点内挿を行うことができる。ただし、相関値のカーブが緩やかすぎて相関値の傾きSLOPが小さくなりすぎると合成係数αが0になるため、結果的に推定シフト量ks_Hは使われなくなる。
また、フィルタ特性501を有するフィルタを通過する低周波成分とフィルタ特性501により通過が抑制される高周波成分の両方が含まれる場合も、相関値は単一の最小ピークを有するカーブを描くため、推定シフト量ks_Hの信頼度は高くなる。例えば、周期20画素の低周波信号と周期4の高周波信号が重畳された信号が入力された場合、コントラスト評価値OLCは高い値となる。また、固定フィルタ処理部901のフィルタ特性505は、低周波信号を通過振幅0.1程度で通過させつつ高周波信号をピーク振幅1.0で通過させる。この場合、相関値は、図11中にカーブ1103で示すように周期20画素の低周波成分と周期4画素の高周波成分が重畳されたカーブとなり、唯一の最小ピークを有する。このため、正しい相関値を用いて3点内挿を行うことができる。
このように、推定シフト量ks_Lと推定シフト量ks_Hの信頼度は、可変フィルタ処理部401を通過したA像およびB像信号406a,406bのコントラスト評価値OLCのみで判定することができる。このため、推定シフト量ks_L,ks_Hから得られる合成シフト量ks_Mに基づくデフォーカス量DEFの信頼度も、可変フィルタ処理部401を通過したA像およびB像信号406a,406bのコントラスト評価値OLCのみで判定することができる。
本実施例によれば、実施例1と同様に、可変フィルタ処理部401におけるフィルタ特性を、シフト量検出範囲の幅が狭いほど、振幅周波数特性のピーク周波数がより高いフィルタ特性に変更する。これにより、被写界深度が深くシフト量検出範囲の幅が狭い場合でも、推定シフト量の推定精度、つまりはデフォーカス量の検出精度を向上させることができる。これにより、被写界深度にかかわらず高いデフォーカス量検出精度を確保することができる。
また、本実施例では、固定フィルタ処理部901での固定されたフィルタ特性によるフィルタ処理後のA像およびB像信号から求めた位相差を可変フィルタ処理部401でのフィルタ処理後のA像およびB像信号から求めた位相差に合成する。これにより、高周波成分を含む被写体に対しては、被写界深度(つまりはシフト量検出範囲の幅)にかかわらず推定シフト量の推定精度を向上させることができる。
さらに、本実施例によれば、フィルタ処理後のA像およびB像信号のコントラスト評価値を用いてデフォーカス量の信頼度を判定するので、信頼度の高いデフォーカス量の検出精度を向上させることができる。なお、本実施例で説明したコントラスト評価部912と信頼度判定部915を実施例1の構成に追加してもよい。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
100 デジタルカメラ
104 撮像光学系
105 撮像部
107 画像処理部(焦点検出装置)

Claims (11)

  1. 撮像光学系により形成された被写体像を撮像素子により撮像して得られた位相差検出用の一対の像信号に対してバンドパスフィルタ処理を行う処理手段と、
    前記フィルタ処理後の一対の像信号を所定のシフト量検出範囲で相対的にシフトさせて相関演算を行い、該相関演算結果に基づいて前記撮像光学系のデフォーカス量を算出する算出手段とを有し、
    前記処理手段は、前記撮像光学系の被写界深度に対応する前記シフト量検出範囲の幅に応じて、前記バンドパスフィルタ処理に用いるバンドパスフィルタ特性を変更することを特徴とする焦点検出装置。
  2. 前記処理手段は、前記バンドパスフィルタの特性を、前記シフト量検出範囲で決まる周波数より高い周波数の信号を抑圧する特性に変更することを特徴とする請求項1に記載の焦点検出装置。
  3. 前記処理手段は、前記シフト量検出範囲の幅に応じた複数の前記バンドパスフィルタ特性のうち振幅周波数特性のピーク周波数が最も高いバンドパスフィルタ特性を選択することを特徴とする請求項1または2に記載の焦点検出装置。
  4. 前記処理手段は、前記撮像光学系の焦点距離および絞り値に応じて前記シフト量検出範囲の幅を変更することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の焦点検出装置。
  5. 前記バンドパスフィルタ処理後の前記一対の像信号のコントラスト評価値を生成する生成手段と、
    前記コントラスト評価値を用いて前記デフォーカス量の信頼度を判定する判定手段とを有することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の焦点検出装置。
  6. 前記処理手段は、撮像により得られた前記一対の像信号に対して、前記バンドパスフィルタ処理として、前記シフト量検出範囲の幅に応じて変更した前記バンドパスフィルタ特性を用いた第1のバンドパスフィルタ処理と前記第1のバンドパスフィルタ処理にて用いる前記バンドパスフィルタ特性とは異なり、かつ前記シフト量検出範囲の幅に応じて変更しないバンドパスフィルタ特性を用いた第2のバンドパスフィルタ処理とを行い、
    前記算出手段は、前記デフォーカス量として、前記第1のバンドパスフィルタ処理後の前記一対の像信号から第1のデフォーカス量を算出するとともに前記第2のバンドパスフィルタ処理後の前記一対の像信号から第2のデフォーカス量を算出し、該第1および第2のデフォーカス量の重み付け加算により得られた第3のデフォーカス量を算出することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の焦点検出装置。
  7. 前記第1のバンドパスフィルタ処理後の前記一対の像信号のコントラスト評価値を生成する生成手段と、
    前記コントラスト評価値を用いて前記デフォーカス量の信頼度を判定する判定手段とを有することを特徴とする請求項6に記載の焦点検出装置。
  8. 前記撮像素子は、1つのマイクロレンズと複数の画素とを含む画素セットを複数有し、
    前記算出手段は、前記画素セット以下の単位で前記位相差を算出することを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の焦点検出装置。
  9. 撮像光学系により形成された被写体像を撮像する撮像素子と、
    請求項1から8のいずれか一項に記載の焦点検出装置と、
    前記焦点検出装置により算出された前記デフォーカス量に基づいて前記撮像光学系のフォーカス制御を行う制御手段とを有することを特徴とする撮像装置。
  10. 撮像光学系により形成された被写体像を撮像素子により撮像して得られた位相差検出用の一対の像信号に対してバンドパスフィルタ処理を行い、
    前記フィルタ処理後の一対の像信号を所定のシフト量検出範囲で相対的にシフトさせて相関演算を行い、該相関演算結果に基づいて前記撮像光学系のデフォーカス量を算出する焦点検出方法であって、
    前記撮像光学系の被写界深度に対応する前記シフト量検出範囲の幅に応じて、前記バンドパスフィルタ処理に用いるバンドパスフィルタ特性を変更することを特徴とする焦点検出方法。
  11. コンピュータに、
    撮像光学系により形成された被写体像を撮像素子により撮像して得られた位相差検出用の一対の像信号に対してバンドパスフィルタ処理を行わせ、
    前記フィルタ処理後の一対の像信号を所定のシフト量検出範囲で相対的にシフトさせて相関演算を行い、該相関演算結果に基づいて前記撮像光学系のデフォーカス量を算出させるコンピュータプログラムであって、
    前記撮像光学系の被写界深度に対応する前記シフト量検出範囲の幅に応じて、前記バンドパスフィルタ処理に用いるバンドパスフィルタ特性を変更させることを特徴とする焦点検出プログラム。
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