JP2016166765A - 三次元計測装置及び三次元計測方法 - Google Patents

三次元計測装置及び三次元計測方法 Download PDF

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Abstract

【課題】高精度な三次元計測を行うことができる三次元計測装置及び三次元計測方法を提供する。
【解決手段】歯牙Tに向かって投影パターン光Lpを照射するとともに位相シフト法による画像解析処理を行って歯牙Tの三次元形状を計測するハンディスキャナであって、照射光Lを歯牙Tに向かって照射する空間的にインコヒーレントで、一次元明るさ分布がガウシアン関数に近似する近似ガウシアン形状となる光源20と、照射光Lに基づいて正弦波状の投影パターンを有する投影パターン光Lpを生成する、バイナリ型の透過分布となるスリット格子状透過板30と、歯牙Tに投影された投影パターン光Lpを、位相をシフトさせて複数回撮像する撮像部と、複数の撮像画像に基づいて歯牙Tの三次元形状を画像解析処理にて算出する制御・演算装置とを備えた。
【選択図】図3

Description

例えば、歯牙などの計測対象に向かって照射された光を撮像するとともに、画像解析処理を行って計測対象の三次元形状を計測する三次元計測装置及び三次元計測方法に関する。
例えば、光切断法、合焦法、空間コード法、位相シフト法などの様々な方法で、計測対象の三次元形状を計測する計測装置や計測方法が提案、実施されている。例えば、特許文献1の形状計測装置は、格子模様プレートを通過させた投影用光が格子形状の光となって計測対象に投影され、計測対象に投影した格子形状の投影用光の反射光を撮像した画像に基づいて計測対象の三次元形状を計測することができる装置である。
しかしながら、例えば、特許文献1のように、所定形状の投影用光を形成するための格子模様プレートを照射光が通過する際に、照射光が回折した回折光が干渉することによって、正確な所望形状の投影用光を計測対象に投影できず、高精度な三次元計測を行うことができないという問題が確認された。
特開2011−242178号公報
そこで、この発明は、高精度な三次元計測を行うことができる三次元計測装置及び三次元計測方法を提供することを目的とする。
この発明は、計測対象に向かって投影パターン光を照射するとともに位相シフト法による画像解析処理を行って前記計測対象の三次元形状を計測する三次元計測装置であって、照射光を前記計測対象に向かって照射する空間的にインコヒーレントな光源と、前記照射光に基づいて正弦波状の投影パターンを有する投影パターン光を生成する投影パターン光生成部と、前記計測対象に投影された前記投影パターン光を、位相をシフトさせて複数回撮像する撮像部と、該撮像部で撮像した複数の投影パターン光画像に基づいて前記計測対象の三次元形状を画像解析処理にて算出する画像解析処理部とを備え、前記投影パターン光生成部を、バイナリ型の透過分布となるように不透過部と透過部とを所定の第1方向に向けるとともに、該第1方向に対して直交する第1直交方向に交互に配列したスリット格子状の透過板で構成し、前記光源を、該光源から照射する照射光の明るさ分布を前記第1方向について積分した一次元明るさ分布がガウシアン関数に近似する近似ガウシアン形状となるように構成したことを特徴とする。
またこの発明は、計測対象に向かって投影パターン光を照射するとともに位相シフト法による画像解析処理を行って前記計測対象の三次元形状を計測する三次元計測方法であって、空間的にインコヒーレントな光源から、明るさ分布を前記第1方向について積分した一次元明るさ分布がガウシアン関数に近似する近似ガウシアン形状である照射光を照射するとともに、バイナリ型の透過分布となるように、所定の第1方向に向けた不透過部と透過部とを該第1方向に対して直交する第1直交方向に交互に配列したスリット格子状の透過板を透過させ、正弦波状の投影パターンを有する投影パターン光として前記計測対象に向かって照射し、
前記計測対象に投影された前記投影パターン光を、位相をシフトさせて撮像部で複数回撮像し、該撮像部で撮像した複数の投影パターン光画像に基づいて前記計測対象の三次元形状を画像解析処理にて算出することを特徴とする。
上記光源は、発光部分の形状が面状である面状光源、点状である点状光源、帯状である帯状光源など様々な光源を含み、単一の光源、あるいは複数の光源を配置したアレー状の光源を含む。
上述の空間的にインコヒーレントな光源は、空間コヒーレンスの低い光源であり、例えば、発光ダイオード(Light emitting diode,LED)、スペックルリデューサ等を介して空間コヒーレンスを低下させたレーザーダイオード(Laser diode,LD)、ハロゲンあるいは白熱球などで構成する光源であり、また、これらの光源から照射された照射光を、例えば、光ファイバ・レンズ導波路を導光した光や拡散板・遮光板を通じ整形した光を含むものとする。
上記撮像部は、フォトダイオード(Photodiode)を用いるCCDイメージセンサ(Charge Coupled Device image sensor)やCMOSイメージセンサ(Complementary MOS image sensor)などを含むものとする。
上記投影パターン光は、投影パターン光生成部によって生成され、正弦波状の投影パターンを所望の形状の計測用に投影する光である。
この発明により、精度よく計測対象の三次元形状を計測することができる。
詳述すると、バイナリ型の透過分布となるように不透過部と透過部とを所定の第1方向に向けるとともに、該第1方向に対して直交する第1直交方向に交互に配列したスリット格子状の透過板で構成した投影パターン光生成部に照射光を照射する光源を空間的にインコヒーレントな光源で構成するとともに、該光源から照射する照射光の明るさ分布を前記第1方向について積分した一次元明るさ分布がガウシアン関数に近似する近似ガウシアン形状となるように構成したことによって、きれいな正弦波状の投影パターンを有する投影パターン光を生成することができる。したがって、きれいな正弦波状の投影パターンを計測対象に投影するとともに、投影された投影パターン光の位相をシフトさせながら撮像部で少なくとも3回撮像し、位相シフト法による画像解析処理を行うことで計測対象の三次元形状を高精度で計測することができる。
この発明の態様として、前記透過板を、前記第1直交方向における前記各透過部の幅が前記各不透過部より幅狭な幅狭透過板で構成することができる。
この発明により、透過部において透過部より不透過部の占める割合が大きくなり、照射光が前記幅狭透過板を透過することで、投影パターン光のコントラストが向上され、よりきれいで明確な正弦波状の投影パターンを形成することができる。したがって、計測対象の三次元形状をさらに高精度で計測することができる。
またこの発明の態様として、前記光源を、複数の副光源で構成することができる。
上記副光源は、発光部分の形状が面状である面状光源、点状である点状光源、帯状である帯状光源など様々な光源を含み、同種の副光源で光源を構成する、あるいは、光の種類、発光面の形状や大きさ、発光色または発光量などが異なる副光源を組み合わせて光源を構成することを含むものとする。
この発明により、計測対象の大きさや表面反射度などの様々な態様に応じた、あるいは計測内容に応じた光源を構成することができる。したがって、計測対象や計測環境など、計測精度に影響するような様々な要因に対応して、高精度な三次元計測を行うことができる。
またこの発明の態様として、前記光源、あるいは前記副光源のうち少なくとも1つを、前記第1方向に対して斜交する向きで配置することができる。また、前記副光源のうち少なくとも1つを、前記第1方向に対して、前記第1直交方向にシフトして配置する、あるいは、前記副光源のうち少なくとも1つを、前記第1直交方向における発光面の幅が他の副光源とは異なるように構成する、あるいは、前記副光源のうち少なくとも1つを、他の前記副光源と発光量が異なるように構成することができる。
上述の前記光源、あるいは前記副光源のうち少なくとも1つを、前記第1方向に対して斜交する向きで配置するとは、単一光源全体を斜交する向きで配置すること、前記副光源のいずれかのみを斜交する向きで配置すること、複数の副光源とともに、副光源で構成する光源全体も斜交する向きで配置すること、第1方向に向けた副光源で構成する光源が斜交する向きで配置すること、あるいは斜交する向きで配置した副光源で光源全体は第1方向となる向きで配置することを含む。
これらの発明における上述のいずれの構成、あるいはこれらの組み合わせによって、前記光源における照射光の一次元明るさ分布がガウシアン関数に近似する近似ガウシアン形状となるとともに、よりきれいな正弦波状の投影パターンを形成し、さらに高精度な三次元計測を行うことができる。
またこの発明の態様として、前記光源を、第2方向の長さが、該第2方向に直交する第2直交方向の長さ以上であるライン光源で構成することができる。
上記第2方向は、上述の第1方向に対して傾斜する向きの方向、あるいは第1方向と同じ向きの方向とすることができる。
上述のライン光源は、正方形状の光源、あるいは縦長形状のいわゆるライン光源などであり、単一光源あるいは副光源の集合で構成するものも含む。
この発明により、例えば点状光源の発光面の大きさを、第2直交方向、すなわち横長に拡張する場合には、前記透過板の不透過部の影となる部分に別の角度からの照射光が重なって投影されることによる投影パターン光のコントラストが低下するという問題に対し、この発明では点状光源を第2方向、すなわち縦長に発光面積を拡大するため、投影パターン光のコントラスト低下を招くことなく、照射光の明るさを向上させることができる。
これにより、計測対象の大きさや表面反射度などの様々な態様に応じた、あるいは計測内容に応じた投影パターン光の明るさや照射範囲を設定することができる。したがって、計測対象や計測環境など、計測精度に影響するような様々な要因に対応して、高精度な三次元計測を行うことができる。
またこの発明の態様として、前記第2方向と前記第1方向とが斜交する向きで前記ライン光源と前記透過板とを相対配置することができる。
この発明により、前記光源における照射光の一次元明るさ分布がガウシアン関数に近似する近似ガウシアン形状となるとともに、よりきれいな正弦波状の投影パターンを形成し、さらに高精度な三次元計測を行うことができる。
またこの発明の態様として、前記光源と、前記投影パターン光生成部との間に、透過する前記照射光を拡散させる拡散部を備えること、あるいは前記光源と、前記拡散部との間に、透過する前記照射光を屈折させるレンズ部を備えることができる。
ここで前記拡散部は、前記光源の近傍、あるいは前記レンズ部によって結像された光源の像の近傍に配置されているのがよい。ここで前記レンズ部は、単一のレンズであってもよいし、複数のレンズが光軸方向に直列配置された合成レンズであってもよいし、特定の方向とそれに直交する方向とで光学特性が異なる非対称レンズであってもよいし、複数のレンズが非光軸方向に並列配置されたレンズアレイなどであってもよい。
また、前記レンズ部は、前記拡散部の表面上で光源の像を結像するように配置されていてもよいし、前記光源の像を、前記拡散部の表面上でピントをずらして結像するように配置されていてもよい。また前記光源の像は、等倍で結像されていてもよいし、像の大きさが拡大または縮小されるように倍率変換結像されていてもよい。
これらの発明における上述のいずれの構成、あるいはこれらの組み合わせによって、拡散部での光拡散、及びレンズ部の収差やピントのずれによって光源における照射光の一次元明るさ分布がなだらかに整形され、よりガウシアン形状に近似する形状となるため、よりきれいな正弦波状の投影パターンを形成し、さらに高精度な三次元計測を行うことができる。
また、レンズ部の倍率変換結像によって、等価的に光源の大きさを所望の大きさに拡大または縮小することができるため、光源選択の自由度が向上されるとともに、所望の投影形状である正弦波状の投影パターン光を生成し、さらに高精度な三次元計測を行うことができる。
さらに、前記拡散部を、光源の近傍、あるいは前記レンズ部によって結像された光源の像の近傍に配置した場合、例えば光源から離れた位置にある前記透過板の近傍に拡散部を配置する場合と比べ、近似ガウシアン形状に整形された光源における前記照射光の一次元明るさ分布の前記第1直交方向における幅が過剰に大きくなることを防止できる。したがって、投影パターン光のコントラストが向上するため、より明確な正弦波状の投影パターンが形成され、さらに高精度な三次元計測を行うことができる。
またこの発明の態様として、前記光源と、前記投影パターン光生成部との間に、前記照射光が透過する透過開口を有するとともに、他の部分で前記照射光を遮光する遮光部を備えることができる。
この発明により、照射光が遮光部を通過することによって光源における照射光の一次元明るさ分布を任意の形状に整形することができ、光源選択の自由度が高まるとともに、所望の投影形状である正弦波状の投影パターンを形成し、さらに高精度な三次元計測を行うことができる。
またこの発明の態様として、前記透過開口を、透過する前記照射光の透過分布を前記第1方向について積分した一次元透過分布がガウシアン関数に近似する近似ガウシアン形状となる開口形状で形成することができる。
この発明により、光源における照射光の一次元明るさ分布がよりなだらかに整形され、さらにガウシアン形状に近似する形状となるため、よりきれいな正弦波状の投影パターンを形成し、さらに高精度な三次元計測を行うことができる。
さらにまたこの発明は、計測対象に向かって投影パターン光を照射するとともに位相シフト法による画像解析処理を行って前記計測対象の三次元形状を計測する三次元計測装置であって、照射光を前記計測対象に向かって照射する空間的にインコヒーレントな光源と、前記照射光に基づいて正弦波状の投影パターンを有する投影パターン光を生成する投影パターン光生成部と、前記計測対象に投影された前記投影パターン光を、位相をシフトさせて複数回撮像する撮像部と、該撮像部で撮像した複数の投影パターン光画像に基づいて前記計測対象の三次元形状を画像解析処理にて算出する画像解析処理部とを備え、前記投影パターン光生成部を、所定の第1方向に向けた不透過部と透過部とを、該第1方向に対して直交する第1直交方向に交互に配列するとともに、前記第1直交方向における前記各透過部の幅が前記各不透過部より幅狭であり、前記不透過部から前記透過部に向かって透過度が徐々に変化するグラデーション幅狭透過板で構成したことを特徴とする。
さらにまたこの発明は、計測対象に向かって投影パターン光を照射するとともに位相シフト法による画像解析処理を行って前記計測対象の三次元形状を計測する三次元計測方法であって、空間的にインコヒーレントな光源から前記計測対象に向かって照射光を照射するとともに、所定の第1方向に向けた不透過部と透過部とを、該第1方向に対して直交する第1直交方向に交互に配列するとともに、前記第1直交方向における前記各透過部の幅が前記各不透過部より幅狭であり、前記不透過部から前記透過部に向かって透過度が徐々に変化するグラデーション幅狭透過板を透過させ、正弦波状の投影パターンを有する投影パターン光として前記計測対象に向かって照射し、前記計測対象に投影された前記投影パターン光を、位相をシフトさせて撮像部で複数回撮像し、該撮像部で撮像した複数の投影パターン光画像に基づいて前記計測対象の三次元形状を画像解析処理にて算出することを特徴とする。
これらの発明により、照射光がグラデーション幅狭透過板を透過する際の回折光が抑制されるとともに、投影パターン光のコントラストが向上され、よりきれいで明確な正弦波状の投影パターン光を生成し、さらに高精度な三次元計測を行うことができる。
またこの発明の態様として、前記光源、前記投影パターン光生成部、及び前記撮像部を内部に配置し、握持可能な筐体を備えることができる。
この発明により、所望の計測対象の三次元形状を容易に計測することができる。
またこの発明の態様として、前記計測対象が、口腔内における少なくとも一部とすることができる。
上述の口腔内の少なくとも一部とは、1本の歯牙、複数本の歯牙を含む関心領域、歯列弓全体などを指す。
この発明により、狭隘で計測が困難である口腔内における計測対象の三次元形状を計測することができる。
この発明によれば、高精度な三次元計測を行うことができる三次元計測装置及び三次元計測方法を提供することができる。
三次元計測システムの概略構成図。 ハンディスキャナの概略構成図。 投影機構の概略斜視図。 光源における照射光の一次元明るさ分布、スリット格子状透過板及び投影パターンとの相関関係についての説明図。 投影パターンによる三次元計測結果の相関関係についての説明図。 光源についての説明図。 ライン光源についての説明図。 別のライン光源についての説明図。 スリット格子状透過板についての説明図。 光源の傾き角度による、光源における照射光の一次元明るさ分布についての説明図。 別の投影機構についての概略斜視図。 遮光板についての説明図。 さらに別の投影機構についての概略斜視図。
以下において、計測対象の三次元形状を計測する三次元計測装置及び計測方法について、図1乃至図13とともに説明する。
なお、本実施形態において、計測対象として、口腔内の歯牙Tの三次元形状を計測する装置及びシステム、並びに計測方法について説明するが、計測対象が生体における別の部位について計測してもよいし、生体に限らず、例えば工業製品やその他さまざまな立体形状の無機物などを計測対象としてよい。
図1は計測対象である歯牙Tの三次元形状を計測する三次元計測システム1の概略構成図を示し、図2は三次元計測装置として機能するハンディスキャナ100の概略構成図を示し、図3は投影機構10の概略斜視図を示している。なお、図2では、ハンディスキャナ100の筐体110の手前側半分の図示を省略している。
また、図4は、光源20における照射光Lの一次元明るさ分布Ld、スリット格子状透過板30及び投影パターンPpとの相関関係についての説明図を示し、図5は投影パターンPpによる三次元計測結果Mrの相関関係についての説明図を示している。
詳しくは、図4(a)は光源20における明るさ分布をX1方向について積分した一次元明るさ分布Ld0が急峻な立ち上がりとなる照射光Lを、スリット格子状透過板30aを通過させた場合の投影パターンPp2を示し、図4(b)は光源20における一次元明るさ分布Ldがガウシアン関数に近似する近似ガウシアン形状となる照射光Lを、スリット格子状透過板30aを通過させた場合の投影パターンPp1を示し、図4(c)は光源20における一次元明るさ分布Ldがガウシアン関数に近似する近似ガウシアン形状となる照射光Lを、後述する幅狭スリット格子状透過板30bを通過させた場合の投影パターンPp3を示している。
また、図5(a)は光源20における明るさ分布をX1方向について積分した一次元明るさ分布Ldがガウシアン関数に近似する近似ガウシアン形状となる照射光Lを照射した場合の三次元計測結果Mr1を示し、図5(b)は光源20における明るさ分布をX1方向について積分した一次元明るさ分布Ld0が急峻な立ち上がりとなる照射光Lを照射した場合の三次元計測結果Mr2を示している。
図6は光源20についての説明図を示し、図7及び図8はライン光源21についての説明図を示している。
詳しくは、図6(a)は複数の矩形面状発光体22aをX2方向に配置して構成する縦長のライン光源21AをY2方向に複数配列して構成する光源20aの正面図を示し、図6(b)は複数の帯状発光体22bをY2方向に複数配置して構成する縦長のライン光源21Bをひとつ配列して構成する光源20bの正面図を示している。
また、図6(c)は複数の正方形発光体22cをX2方向及びY2方向に複数配置して構成する縦長のライン光源21Cをひとつだけ配列して構成する光源20cの正面図を示し、図6(d)は複数の横長の矩形面状発光体22dをX2方向及びY2方向に配置して構成する横長の光源20dの正面図を示し、図6(e)は複数の矩形面状発光体22aをX2方向及びY2方向に配置して構成する略正方形のライン光源21Eをひとつだけ配列して構成する光源20eの正面図を示している。
図7(a)は複数の矩形面状発光体22aをX2方向に配置して構成するライン光源21Aの正面図を示し、図7(b)はX2方向に対して傾斜するX3方向に複数の矩形面状発光体22aを向けるとともに、X3方向に沿うように配置して構成するライン光源21Abの正面図を示し、図7(c)はX2方向に向けた矩形面状発光体22aをX3方向に配置して構成するライン光源21Acの正面図を示し、図7(d)はX2方向に向けた矩形面状発光体22aをY2方向にシフトさせるとともにX2方向に配置して構成するライン光源21Adの正面図を示している。
また、図7(e)はX3方向に向けた矩形面状発光体22aをX2方向に配置して構成するライン光源21Aeの正面図を示し、図7(f)はX2方向に対して任意の角度及び向きで傾斜させた矩形面状発光体22aをX2方向に配置して構成するライン光源21Afの正面図を示し、図7(g)は矩形面状発光体22aと、Y2方向における発光面の幅が前記矩形面状発光体22aと異なる矩形面状発光体22e乃至22hを組み合わせて構成するライン光源21Agの正面図を示し、図7(h)は複数の円形発光体22iをX3方向に沿うように配置して構成するライン光源21Ahの正面図を示している。
図8(a)乃至(h)は、図7(a)乃至(h)に示すライン光源21A乃至21Ahを、発光量が異なる低発光面状発光体22kや高発光面状発光体22jで構成する明るさ変調ライン光源23a乃至23hの正面図を示している。
図9はスリット格子状透過板30についての説明図を示している。詳しくは、図9(a)はX1方向の不透過部31と透過部32とが、同じ幅でY1方向に交互に配置されたスリット格子状透過板30aの正面図を示し、図9(b)は透過部32bの幅が不透過部31bの幅より狭い幅狭スリット格子状透過板30bの正面図を示し、図9(c)はY1方向に濃淡が徐々に変化するグラデーション不透過部31cとグラデーション透過部32cとがY1方向に交互に配置され、グラデーション透過部32cの幅がグラデーション不透過31cの幅よりも狭いグラデーションスリット格子状透過板30cの正面図を示している。
図10は光源20のX1方向に対する傾き角度rによる、光源20における照射光Lの一次元明るさ分布Ldについての説明図を示している。
詳しくは、図10(a)はスリット格子状透過板30のX1方向に対してX2方向を傾斜させた光源20と、光源20における照射光Lの明るさ分布の正面図を示し、図10(b)はX2方向をX1方向に合わせた光源20を配置した場合の光源20における照射光Lの一次元明るさ分布Ld0を示し、図10(c)はX1方向に対してX2方向を傾斜させて光源20を配置した場合の光源20における照射光Lの一次元明るさ分布Ldを示し、図10(d)はX1方向に対してX2方向をさらに傾斜させて光源20を配置した場合の光源20における照射光Lの一次元明るさ分布Ld1を示している。
また、図11は別の投影機構10aについての概略斜視図を示している。詳しくは、光源20とスリット格子状透過板30との間に、遮光板70や拡散板80を配置する、さらには、拡散板80に加えてレンズ90を配置する投影機構10aについての概略斜視図を示している。
図12は遮光板70についての説明図を示している。詳しくは、図12(a)はX1方向に対して傾斜させた透過開口71aを有する遮光板70aの概略正面図を示し、図12(b)はY1方向の両縁部の濃淡が徐々に変化するグラデーション透過開口71bを有する遮光板70bの概略正面図を示し、図12(c)はX1方向に対して傾斜するとともに、両端部が互いに反対方向にわずかに屈曲した透過開口71cを有する遮光板70cの概略正面図を示している。
また、図12(d)はX1方向に長く、X1方向の両頂部が円弧状で、Y1方向の頂部が外向きに尖って突出する略菱形状の透過開口71dを有する遮光板70dの概略正面図を示し、図12(e)はX1方向の両頂部が円弧状で、Y1方向の頂部が外向きに尖って突出する略菱形状の透過開口71eを複数X1方向に並べた遮光板70eの概略正面図を示し、図12(f)は階段状の辺で形成する略三角形を、交互に向きを反転させてX1方向に複数配置するとともに、X1方向に連続する透過開口71fを有する遮光板70fの概略正面図を示している。
図13はさらに別の投影機構10bについての概略斜視図を示している。詳しくは、X2方向をX1方向に合わせた光源20と歯牙Tとの間にグラデーションスリット格子状透過板30cを配置する投影機構10bについての概略斜視図を示している。
歯牙Tの三次元形状を計測する三次元計測システム1は、図1に示すように、投影側光学経路Rtを介してきれいな正弦波状の投影パターンPp(図4(b)参照)となるように計測対象である歯牙Tに投影パターン光Lpを投影する投影機構10と、受光側光学経路Rrを介して受光した反射光Lrを撮像する撮像部40と、投影機構10及び撮像部40と接続され、投影機構10を構成する光源20での発光や位相のシフト、あるいは撮像部40の撮像を制御するとともに、撮像部40で撮像した結果に基づいて三次元形状を演算する制御・演算装置50、及び制御・演算装置50に接続された記憶部60とで構成している。
投影機構10は、投影側光学経路Rtを介して正弦波状の投影パターンPpとなるように歯牙Tに照射光Lを照射する構成であり、光源20とスリット格子状透過板30とで構成している。
投影機構10を構成する光源20は、図3に示すように、照射光Lを照射する空間的にインコヒーレントな光源であり、面状発光体22を光源20における高さ方向であるX2方向に複数配置して構成したライン光源21をY2方向に複数配置して構成している。詳しくは、光源20a(20)として、図6(a)に示すように複数の矩形面状発光体22aをX2方向に配置して構成するライン光源21AをY2方向に複数配列して構成している。
光源20とともに投影機構10を構成するスリット格子状透過板30は、図3に示すように、X1方向の不透過部31と透過部32とがY1方向に交互に配置され、通過する光がバイナリ型の透過分布となるようなスリット格子状の透過板である。
より具体的には、図9(a)に示すように、不透過部31と透過部32とが、Y1方向の幅が同じ幅で形成されるとともに、不透過部31と透過部32とがY1方向に交互に配置され、通過する光がバイナリ型の透過分布となるようなスリット格子状のスリット格子状透過板30aを用いている。
撮像部40は、フォトダイオードを用いるCCDイメージセンサやCMOSイメージセンサなどで構成され、制御・演算装置50の制御によって、照射光Lが歯牙Tで反射した反射光Lrを、受光側光学経路Rrを介して受光し、撮像する構成である。
制御・演算装置50は、いわゆるCPUやMPUで構成された演算部であり、記憶部60に記憶した各種制御プログラムを実行して、電気的に接続された光源20、撮像部40及び記憶部60を制御するとともに、撮像部40で撮像した画像に基づいて歯牙Tの三次元形状を演算するように構成している。
記憶部60は、制御・演算装置50に電気的に接続された各種装置の制御プログラム、撮像画像に基づいて三次元形状を演算する演算プログラム、さらには、撮像部40で撮像した撮像画像などを記憶する記憶媒体である。
このように構成する三次元計測システム1に用いる三次元計測装置の一例であるハンディスキャナ100について、図2とともに説明する。
ハンディスキャナ100は、図2に示すように、筐体110の後端部100a(図2において左側)の接続ケーブル101を介して制御・演算装置50に接続された略筒状体であり、後方の内部に投影機構10を配置するとともに、前方に向かって光学経路R(Rt,Rr)を配置し、口腔内に挿入可能な先端部100b(図2において右側)の下方を歯牙Tに対向させて、歯牙Tの三次元形状をスキャニングするように構成している。
より詳しくは、ハンディスキャナ100の内部における上段側に、後方から前方に向かって順に、光源20、スリット格子状透過板30、ビームスプリッタ102、光学経路Rを構成するリレーレンズ103、及びミラー104を配置し、光源20及びスリット格子状透過板30の下側に、撮像部40及び受光レンズ105を配置している。
なお、ミラー104は、先端部100bに下向きに形成した先端スキャニング部106の上方に配置している。また、光学経路Rを構成するリレーレンズ103は、投影側光学経路Rtと受光側光学経路Rrとの両経路を兼ねているが、投影側光学経路Rtと受光側光学経路Rrとを別々に構成してもよい。また、上述のビームスプリッタ102やリレーレンズ103を用いずとも構成することもできる。
また、図2では図面の簡単化のため、投影側光学経路Rtと受光側光学経路Rrとが平行であるように描かれているが、実際には投影側光学経路Rtと受光側光学経路Rrは、三角測量の原理に基づき5度から50度程度で斜交する角度で配置されている。
このように各要素を構成したハンディスキャナ100は、制御・演算装置50の制御によって光源20のライン光源21から発光した照射光Lがスリット格子状透過板30を通過することで投影パターン光Lpとなり、さらに、ビームスプリッタ102、投影側光学経路Rtとして機能するリレーレンズ103、及びミラー104を通り、先端スキャニング部106から歯牙Tに向かって投影される。
歯牙Tに照射された投影パターン光Lpは、歯牙Tの表面で反射し、反射光Lrとして、先端スキャニング部106からハンディスキャナ100の内部に入射し、ミラー104、受光側光学経路Rrとして機能するリレーレンズ103を通り、ビームスプリッタ102で導光方向を変え、受光レンズ105を通過して、撮像部40は受光した反射光Lrを画像として撮像する。
これを、ライン光源21の発光をY2方向に順次切り替えながら投影パターン光Lpの位相をシフトさせて三回以上繰り返し、三回以上撮像した画像に基づいて制御・演算装置50で歯牙Tの三次元形状を計測するように構成している。
しかしながら、図4(a)に示すように、光源20から照射された照射光Lがスリット格子状透過板30を通過した際の透過分布がバイナリ型であり、且つ光源20の明るさをX1方向について積分して得られる一次元明るさ分布Ld0が急峻な立ち上がりを有していると、歯牙Tに投影される投影パターン光Lpの投影パターンPp2は、透過部32を通過する照射光Lの回折によって、非正弦波状に歪むことになる。
このように、非正弦波状に歪んだ投影パターンPp2を有する投影パターン光Lpを用いて計測された歯牙Tの三次元計測結果Mr2(図5(b))には、誤差が生じ、正確な三次元形状を計測することができない。特に、面状発光体22が、矩形の外縁が枠状に光る発光体である場合や、発光面の直上にワイヤボンディング配線などの遮蔽物があり、発光面の中心部がその周囲よりも暗くなるような場合には、投影パターンPp2の歪みは大きくなり、三次元計測結果Mr2における誤差はより大きくなる。
これに対し、光源20における照射光Lの一次元明るさ分布Ldが概ねガウシアン形状である、つまりガウシアン形状に近似する近似ガウシアン形状であると、歯牙Tに投影される投影パターン光Lpの投影パターンPp1は、図4(b)に示すように、きれいな正弦波状になる。
このように、きれいな正弦波状の投影パターンPp1を有する投影パターン光Lpを用いて計測された歯牙Tの三次元計測結果Mr1(図5(a))は誤差の生じない正確な三次元形状の計測結果となる。
そのため、投影機構10では、図3に示すように、スリット格子状透過板30のX1方向に対してライン光源21のX2方向を傾斜させて光源20を配置している。このように、スリット格子状透過板30に対して光源20を傾斜させて配置することよって、光源20における照射光Lの明るさをX1方向について積分して得られる一次元明るさ分布Ldが概ねガウシアン形状となる。
詳述すると、図10(b)に示すように、X2方向をX1方向に合わせて光源20を配置した場合、光源20における照射光Lの明るさ分布をX1方向について積分した一次元明るさ分布Ld0は急峻な立ち上がりを有するが、図10(c)に示すように、X1方向に対してX2方向を傾斜させて光源20を配置した場合、光源20における照射光Lの一次元明るさ分布Ldは近似ガウシアン形状になる。
逆に、図10(d)に示すように、X1方向に対してX2方向をさらに傾斜させて光源20を配置した場合、光源20における照射光Lの一次元明るさ分布Ldは三角形状となって近似ガウシアン形状ではなくなるため、図4(b)に示すようなきれいな正弦波状の投影パターンPpを形成できない場合がある。
投影パターンPpにおける非正弦波状の歪みが最小化される最適な光源20の傾き角度rは、光源の形状や、装置の構成により異なるが、例えばライン光源21が、高さが約0.6mmであり幅が0.25mmの単一の矩形面状発光体であった場合、角度rが約15度となるよう光源20を傾斜させて配置するのがよい。
これにより、光源20における照射光Lの明るさをX1方向について積分して得られる一次元明るさ分布Ldがガウシアン形状に近似され、きれいな正弦波状の投影パターンPpが形成され、誤差の生じない、正確な三次元形状の三次元計測結果Mrを得ることができる。
このように構成したハンディスキャナ100、及びハンディスキャナ100を用いた三次元計測方法は、きれいな正弦波状の投影パターンPpを有する投影パターン光Lpを生成するとともに、歯牙Tに投影された投影パターン光Lpを、位相をシフトさせて撮像部40で複数回撮像し、撮像部40で撮像した複数の撮像画像に基づいて歯牙Tの三次元形状を画像解析処理にて算出するため、精度よく歯牙Tの三次元形状を計測することができる。
詳述すると、バイナリ型の透過分布となるように不透過部31と透過部32とを所定のX1方向に向けるとともに、X1方向に対して直交するY1方向に交互に配列したスリット格子状のスリット格子状透過板30に照射光Lを照射する光源20が空間的にインコヒーレントな光源であるとともに、光源20における照射光Lの明るさ分布をX1方向について積分した一次元明るさ分布Ldが近似ガウシアン形状となるように光源20をスリット格子状透過板30に対して傾斜させて配置しているため、きれいな正弦波状の投影パターンPpを形成することができる。
したがって、正弦波状の投影パターンPpを有する投影パターン光Lpを歯牙Tに投影するとともに、投影された投影パターン光Lpの位相をシフトさせながら撮像部40で少なくとも3回撮像し、位相シフト法による画像解析処理を行うことで歯牙Tの三次元形状を高精度で計測することができる。
また、光源20を、X2方向の長さが、X2方向に直交するY2方向の長さ以上であるライン光源21で構成しているため、例えば点状の光源を用いた場合と比べ、投影パターン光Lpのコントラストを損なうことなく光源20の明るさを増加することができ、所望の投影範囲に対して投影できる正弦波状の投影パターンPpを形成することができる。したがって、様々な形状の歯牙Tの三次元形状をさらに高精度で計測することができる。
また、ライン光源21を、複数の面状発光体22で構成することにより、歯牙Tの大きさや表面反射度などの様々な態様に応じた、あるいは計測内容に応じた光源20を構成することができる。したがって、歯牙Tや計測環境など、計測精度に影響するような様々な要因に対応して、高精度な三次元計測を行うことができる。
また、ハンディスキャナ100の筐体110を、光源20、スリット格子状透過板30、及び撮像部40を内部に配置し、握持可能に構成しているため、狭隘な空間である口腔内において所望の歯牙Tの三次元形状を容易に計測することができる。
なお、上述の説明では、Y1方向の幅が同じ透過部32aと不透過部31aとで構成するスリット格子状透過板30aを用いたが、投影パターン光Lpのコントラストが十分でない場合にも、三次元計測結果Mrには誤差が発生するおそれがある。すなわち、きれいでない投影パターンPp2に起因する誤差とは種類の異なる第2の誤差を有する三次元計測結果Mrとなるため、前記第2の誤差を低減するために、Y1方向の幅が狭い透過部32bと、Y1方向の幅が広い不透過部31bとがY1方向に交互に配置された幅狭スリット格子状透過板30b(図9(b)参照)を用いてもよい。
このように、Y1方向における各透過部32bの幅が各不透過部31bより幅狭である幅狭スリット格子状透過板30bを用いることにより、幅狭スリット格子状透過板30bにおいて透過部32bより不透過部31bの占める割合が大きくなり、幅狭スリット格子状透過板30bを透過する投影パターン光Lpのコントラストが向上される。つまり、図4(b),(c)に示すように、不透過部31と透過部32とが同じ幅で形成されたスリット格子状透過板30aを用いた場合と比べて、投影パターン光Lpの投影パターンPp3の明暗の比が大きくなるため、より明確な正弦波状の投影パターンPpを形成することができ、高精度な三次元形状を計測することができる。
また、上述の説明では、光源20をスリット格子状透過板30のX1方向に対して傾斜させて配置したが、光源20のX2方向をハンディスキャナ100の高さ方向に合わせて配置するとともに、X1方向がX2方向に対して傾斜するようにスリット格子状透過板30を配置してもよいし、光源20及びスリット格子状透過板30が相互に傾斜するように相対配置していれば、光源20及びスリット格子状透過板30をハンディスキャナ100の高さ方向に対して傾斜させて配置しても、同様に高精度な三次元計測結果Mrを得ることができる。
また、同様に、X2方向もX1方向もハンディスキャナ100の高さ方向として、光源20及びスリット格子状透過板30を配置するとともに、光源20を構成するライン光源21として、図7(b)に示すようにX2方向に対して傾斜するX3方向に複数の矩形面状発光体22aを向けるとともに、X3方向に沿うように配置して構成したライン光源21Abを用いてもよい。
さらに、図7(c)に示すようにX2方向に向けた矩形面状発光体22aをX3方向に配置して構成したライン光源21Ac、図7(d)に示すようにX2方向に向けた矩形面状発光体22aをY2方向にシフトさせるとともにX2方向に配置して構成したライン光源21Ad、図7(e)に示すようにX3方向に向けた矩形面状発光体22aをX2方向に配置して構成したライン光源21Aeを用いてもよい。
さらにまた、図7(f)に示すようにX2方向に対して任意の角度及び向きで傾斜させた矩形面状発光体22aをX2方向に配置して構成したライン光源21Af、図7(g)に示すように、矩形面状発光体22aと、横一文字面状発光体22e、大正方形面状発光体22f、正方形面状発光体22g、及び縦一文字面状発光体22hなど、Y2方向における発光面の幅が一様でない複数の面状発光体を組み合わせ、X2方向に配置して構成したライン光源21Ag、あるいは図7(h)に示すように複数の円形発光体22iをX3方向に沿うように配置して構成したライン光源21Ahを用いてもよい。
このように、図7(b)乃至図7(h)で図示するライン光源21Ab乃至21Ahにおける照射された照射光Lの一次元明るさ分布Ldはよりガウシアン形状に近似するため、一次元明るさ分布Ldが近似ガウシアン形状である照射光Lがスリット格子状透過板30を通過することで、投影パターン光Lpの投影パターンPpはきれいな正弦波状となり、誤差の生じない、正確な三次元形状の三次元計測結果Mrを得ることができる。
さらに、図8に示すように、スリット格子状透過板30のX1方向に対してX2方向を傾斜させて配置したライン光源21Aや、スリット格子状透過板30のX1方向と光源20のX2方向とを一致させて配置した際のライン光源21Ab乃至21Ahを、発光量が異なる低発光面状発光体22kや高発光面状発光体22jを組み合わせて配置した明るさ変調ライン光源23a乃至23hで構成してもよい。
このように、上述のライン光源21A乃至ライン光源21Ahを、低発光面状発光体22kや高発光面状発光体22jを用いて構成することにより、Y1方向における明るさ変調ライン光源23から照射される照射光Lの明るさが変調されるため、光源20における照射光Lの一次元明るさ分布Ldはさらにガウシアン形状に近似し、投影パターンPpがさらにきれいな正弦波状となり、さらに高精度な三次元形状の三次元計測結果Mrを得ることができる。
なお、図8に示すように、明るさ変調ライン光源23a乃至明るさ変調ライン光源23hにおいて、Y1方向の中心に近い面状発光体22ほど発光量が明るくなるように低発光面状発光体22kや高発光面状発光体22jを配置することが望ましい。
また、図11に示すように、投影機構10は、光源20とスリット格子状透過板30との間に遮光板70を設けた投影機構10aであってもよい。
投影機構10aに備えた遮光板70は、透過開口71を有する遮光板であり、光源20から照射された照射光Lが遮光板70の透過開口71を通過することで、照射光Lの一次元明るさ分布Ldを任意の形状に整形できるため、光源20の選択自由度が向上されるとともに、所望の投影形状である正弦波状の投影パターンPpを形成し、さらに高精度な三次元計測を行うことができる。
なお、図11では図面の簡単化のため透過開口71は遮光板70においてひとつのみ設けられているように描かれているが、実際には光源20内に複数設けられたライン光源21それぞれに対して、対応する位置に透過開口がひとつ以上ずつ設けてあってもよい。
また、遮光板70として、図12(a)に示すように縦長の透過開口71がX1方向に対して傾斜した透過開口71aを有する遮光板70a、図12(b)に示すようにY1方向の両縁部の濃淡が徐々に変化するグラデーション透過開口71bを有する遮光板70b、あるいは図12(c)に示すようにX1方向に対して傾斜するとともに、両端部が互いに反対方向にわずかに屈曲した透過開口71cを有する遮光板70cを用いてもよい。
これにより、光源20における照射光Lの一次元明るさ分布Ldが整形され、滑らかな近似ガウシアン形状となるため、きれいな正弦波状の投影パターンPpが形成され、誤差の生じない、正確な三次元形状の三次元計測結果Mrを得ることができる。
同様に、図12(d)に示すようにX1方向に長く、X1方向の両頂部が円弧状で、Y1方向の頂部が外向きに尖って突出する略菱形状の透過開口71dを有する遮光板70d、図12(e)に示すようにX1方向の両頂部が円弧状で、Y1方向の頂部が外向きに尖って突出する略菱形状の透過開口71eを複数X1方向に並べた遮光板70e、あるいは図12(f)に示すように、階段状の辺で形成する略三角形を、交互に向きを反転させてX1方向に複数配置するとともに、X1方向に連続する透過開口71fを有する遮光板70fを用いてもよい。
なお、これら透過開口71(71a乃至71f)は、透過する照射光Lの第1方向について積分した一次元透過分布がガウシアン関数に近似する近似ガウシアン形状となる開口形状であり、近似ガウシアン形状であれば、上述の形状に限定されず、いずれの形状であってもよい。
さらには、図11に示すように、遮光板70の代わりに、すりガラスのような拡散板80を光源20とスリット格子状透過板30との間に配置してもよく、この場合も、遮光板70を設けた投影機構10aと同様に、照射光Lが拡散板80を通過することで、照射光Lの一次元明るさ分布Ldがなだらかになって滑らかな近似ガウシアン形状に整形されるため、きれいな正弦波状の投影パターンPpが形成され、誤差の生じない、正確な三次元形状の三次元計測結果Mrを得ることができる。
ここで、拡散板80は光源20の近傍に配置されているのがよい。これにより、例えば光源20から離れた位置にあるスリット格子状透過板30の近傍に拡散板80を配置する場合と比べ、近似ガウシアン形状に整形された照射光Lの一次元明るさ分布LdのY1方向における幅が過剰に大きくなることを防止できる。したがって、投影パターン光Lpのコントラストが向上するため、より明確な正弦波状の投影パターンPpが形成され、さらに高精度な三次元計測結果Mrを得ることができる。
さらにまた、光源20と拡散板80との間にレンズ90を設け、光源20の像を拡散板80の表面上に概ね結像するように配置してもよい。ここで、拡散板80は、レンズ90により結像された光源20の像の近傍に配置されているのがよい。また、レンズ90は、前記光源20の像が、等倍結像となるように配置されていてもよいし、像の大きさが拡大または縮小されるように倍率変換結像となるように配置されていてもよい。
この場合は、レンズ90を併用せずに拡散板80だけを設けた投影機構10aに比べ、レンズ90の収差やピントのズレによって、拡散板80の表面上で照射光Lの一次元明るさ分布Ldをなだらかに整形することができ、等価的に光源20における照射光Lの一次元明るさ分布Ldが近似ガウシアン形状に整形されるため、滑らかでよりきれいな正弦波状の投影パターンPpが形成され、誤差の生じない、正確な三次元形状の三次元計測結果Mrを得ることができる。
さらに、レンズ90の倍率変換結像によって、等価的に光源20の大きさを所望の大きさに拡大または縮小することができるため、光源選択の自由度が向上されるとともに、所望の投影形状である正弦波状の投影パターンPpが形成され、さらに高精度な三次元計測を行うことができる。
また、拡散板80を、レンズ90により結像された光源20の像の近傍に配置したことにより、例えば光源20の像から離れた位置にあるスリット格子状透過板30の近傍に拡散板80を配置する場合と比べ、近似ガウシアン形状に整形された照射光Lの一次元明るさ分布LdのY1方向における幅が過剰に大きくなることが防がれる。したがって、投影パターン光Lpのコントラストが向上するため、より明確な正弦波状の投影パターンPpが形成され、さらに高精度な三次元計測結果Mrを得ることができる。
なお、図11では図面の簡単化のため、レンズ90は単一の軸対称なレンズとして描かれているが、複数のレンズを接続した合成レンズであってもよいし、特定の方向とそれに直交する方向とで光学特性が異なる非対称レンズであってもよいし、ライン光源21それぞれに対して、対応する位置にひとつ以上ずつ設けられたレンズアレイなどであってもよい。
さらにまた、図13に示すように、X2方向もX1方向もハンディスキャナ100の高さ方向として、光源20及びスリット格子状透過板30を配置するとともに、図9(c)に示すように、透過部と不透過部の境界部濃淡が徐々に変化するとともに幅広であるグラデーション不透過部31cと、前記グラデーション不透過部31cよりも幅狭であるグラデーション透過部32cとがY1方向に交互に配置されたグラデーションスリット格子状透過板30cを用いてもよい。
これにより、ライン光源21から照射された照射光Lが、濃淡が徐々に変化するグラデーション透過部32cを通過することで、透過部32と不透過部31の幅が等しくバイナリ型の透過分布を有する通常のスリット格子状透過板30aを用いた場合と比べ、照射光Lがグラデーションスリット格子状透過板30cを通過する際の回折光が抑圧されるとともに、投影パターン光Lpのコントラストが向上され、きれいで明確な正弦波状の投影パターンPpが形成され、誤差の生じない、正確な三次元形状の三次元計測結果Mrを得ることができる。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、この発明の計測対象は歯牙Tに対応し、
以下同様に、
三次元計測装置はハンディスキャナ100に対応し、
投影パターン光生成部及び透過板はスリット格子状透過板30に対応し、
画像解析処理部は制御・演算装置50に対応し、
幅狭透過板は幅狭スリット格子状透過板30bに対応し、
副光源は面状発光体22に対応し、
第1方向はX1方向に対応し、
第1方向に対して斜交する向きはX3方向に対応し、
第1直交方向はY1方向に対応し、
第2方向はX2方向に対応し、
第2直交方向はY2方向に対応し、
拡散部は拡散板80に対応し、
レンズ部はレンズ90に対応し、
遮光部は遮光板70に対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
上述の説明では、図6(a)に示すように、光源20において複数備えたライン光源21Aの発光を順次切り替えて投影パターン光Lpの位相をシフトさせたが、光源20とスリット格子状透過板30との少なくとも一方を、ピエゾ駆動などによって、Y1方向またはY2方向に相対移動させて、投影パターン光Lpの位相をシフトさせるように構成してもよい。
この場合、図6(b)(c)(e)に示すように、ひとつのライン光源21(21B、21C、21E)で光源20を構成することができる。
具体的には、光源20は、図6(b)に示すように複数の帯状発光体22bをY2方向に複数配置して構成する縦長のライン光源21Bをひとつだけ配列して構成する光源20bとしてもよい。あるいは、図6(c)に示すように、複数の正方形発光体22cをX2方向及びY2方向に複数配置して構成する縦長のライン光源21Cをひとつだけ配列して構成する光源20cであってもよい。あるいは、図6(e)に示すように複数の矩形面状発光体22aをX2方向およびY2方向に配置して構成する略正方形状のライン光源21Eを、ひとつだけ配列して構成する光源20eであってもよい。
また、光源20は、図6(d)に示すように横長の光源20dであってもよい。具体的には、複数の横長の矩形面状発光体22dをX2方向及びY2方向に配置して構成した横長の光源20dであってもよい。通常、光源20のY1方向の幅を過剰に増加させた場合、すなわち横長の形状とした場合、投影パターン光Lpのコントラストの低下が問題となるが、スリット格子透過板30の格子周期、すなわち透過部32の幅と不透過部31のY1方向の幅を一周期分合計したものが、光源20のY1方向の幅よりも十分に大きい場合には、投影パターン光Lpのコントラスト低下が問題とならないため、横長光源20dを用いた構成の場合でも、高精度な三次元計測結果Mrを得ることができる。
また、上述の説明において、近似ガウシアン形状という表現を用いているが、ここでの近似ガウシアン形状とは、ガウシアン関数に厳密に一致している必要はなく、概ねガウシアン関数に近似できる関数を意味する。すなわち、台形関数、ハニング窓関数、高次のガウシアン関数や、前記各種関数の近似関数など、概ね滑らかな立ち上がりと、中心付近での概ね滑らかな極大値を有する形状全般を含んでいる。
また、上述したように、ハンディスキャナ100では、狭隘な空間である口腔内における歯牙Tの三次元形状を正確に計測することができるが、複数本の歯牙を含む関心領域、歯列弓全体の三次元形状を計測してもよい。
また、ハンディスキャナ100として、投影機構10と撮像部40と光学経路Rとがあれば、制御・演算装置50や記憶部60を内蔵してもよい。さらに、三次元計測システム1で計測対象の三次元形状を計測するのであれば、ハンディスキャナ100のようにハンディタイプでなくてもよく、設置式であってもよい。
20…光源
21…ライン光源
22…面状発光体
23…明るさ変調ライン光源
30…スリット格子状透過板
30b…幅狭スリット格子状透過板
30c…グラデーションスリット格子状透過板
31…不透過部
32…透過部
40…撮像部
50…制御・演算装置
70…遮光板
71…透過開口
80…拡散板
90…レンズ
100…ハンディスキャナ
110…筐体
L…照射光
Lp…投影パターン光
T…歯牙

Claims (19)

  1. 計測対象に向かって投影パターン光を照射するとともに位相シフト法による画像解析処理を行って前記計測対象の三次元形状を計測する三次元計測装置であって、
    照射光を前記計測対象に向かって照射する空間的にインコヒーレントな光源と、
    前記照射光に基づいて正弦波状の投影パターンを有する投影パターン光を生成する投影パターン光生成部と、
    前記計測対象に投影された前記投影パターン光を、位相をシフトさせて複数回撮像する撮像部と、
    該撮像部で撮像した複数の投影パターン光画像に基づいて前記計測対象の三次元形状を画像解析処理にて算出する画像解析処理部とを備え、
    前記投影パターン光生成部を、
    バイナリ型の透過分布となるように不透過部と透過部とを所定の第1方向に向けるとともに、該第1方向に対して直交する第1直交方向に交互に配列したスリット格子状の透過板で構成し、
    前記光源を、該光源から照射する照射光の明るさ分布を前記第1方向について積分した一次元明るさ分布がガウシアン関数に近似する近似ガウシアン形状となるように構成した

    三次元計測装置。
  2. 前記透過板を、
    前記第1直交方向における前記各透過部の幅が前記各不透過部より幅狭な幅狭透過板で構成した
    請求項1に記載の三次元計測装置。
  3. 前記光源を、複数の副光源で構成した
    請求項1または2に記載の三次元計測装置。
  4. 前記光源、あるいは前記副光源のうち少なくとも1つを、
    前記第1方向に対して斜交する向きで配置した
    請求項3に記載の三次元計測装置。
  5. 前記副光源のうち少なくとも1つを、
    前記第1方向に対して、前記第1直交方向にシフトして配置した
    請求項3または4に記載の三次元計測装置。
  6. 前記副光源のうち少なくとも1つを、前記第1直交方向における発光面の幅が他の副光源とは異なるように構成した
    請求項3乃至5のうちいずれかに記載の三次元計測装置。
  7. 前記副光源のうち少なくとも1つを、
    他の前記副光源と発光量が異なるように構成した
    請求項3乃至6のうちいずれかに記載の三次元計測装置。
  8. 前記光源を、
    第2方向の長さが、該第2方向に直交する第2直交方向の長さ以上であるライン光源で構成した
    請求項1乃至7のうちいずれかに記載の三次元計測装置。
  9. 前記第2方向と前記第1方向とが斜交する向きで前記ライン光源と前記透過板とを相対配置した
    請求項8に記載の三次元計測装置。
  10. 前記光源と、前記投影パターン光生成部との間に、透過する前記照射光を拡散させる拡散部を備えた
    請求項1乃至9のうちいずれかに記載の三次元計測装置。
  11. 前記光源と、前記拡散部との間に、透過する前記照射光を屈折させるレンズ部を備えた
    請求項10に記載の三次元計測装置。
  12. 前記光源と、前記投影パターン光生成部との間に、前記照射光が透過する透過開口を有するとともに、他の部分で前記照射光を遮光する遮光部を備えた
    請求項1乃至11のうちいずれかに記載の三次元計測装置。
  13. 前記透過開口を、
    透過する前記照射光の透過分布を前記第1方向について積分した一次元透過分布がガウシアン関数に近似する近似ガウシアン形状となる開口形状で形成した
    請求項12に記載の三次元計測装置。
  14. 計測対象に向かって投影パターン光を照射するとともに位相シフト法による画像解析処理を行って前記計測対象の三次元形状を計測する三次元計測装置であって、
    照射光を前記計測対象に向かって照射する空間的にインコヒーレントな光源と、
    前記照射光に基づいて正弦波状の投影パターンを有する投影パターン光を生成する投影パターン光生成部と、
    前記計測対象に投影された前記投影パターン光を、位相をシフトさせて複数回撮像する撮像部と、
    該撮像部で撮像した複数の投影パターン光画像に基づいて前記計測対象の三次元形状を画像解析処理にて算出する画像解析処理部とを備え、
    前記投影パターン光生成部を、
    所定の第1方向に向けた不透過部と透過部とを、該第1方向に対して直交する第1直交方向に交互に配列するとともに、前記第1直交方向における前記各透過部の幅が前記各不透過部より幅狭であり、前記不透過部から前記透過部に向かって透過度が徐々に変化するグラデーション幅狭透過板で構成した
    三次元計測装置。
  15. 前記光源を、複数の副光源で構成した
    請求項14に記載の三次元計測装置。
  16. 前記光源、前記投影パターン光生成部、及び前記撮像部を内部に配置し、握持可能な筐体を備えた
    請求項1乃至15のうちいずれかに記載の三次元計測装置。
  17. 前記計測対象が、口腔内における少なくとも一部である
    請求項1乃至16のうちいずれかに記載の三次元計測装置。
  18. 計測対象に向かって投影パターン光を照射するとともに位相シフト法による画像解析処理を行って前記計測対象の三次元形状を計測する三次元計測方法であって、
    空間的にインコヒーレントな光源から、明るさ分布を前記第1方向について積分した一次元明るさ分布がガウシアン関数に近似する近似ガウシアン形状である照射光を照射するとともに、バイナリ型の透過分布となるように、所定の第1方向に向けた不透過部と透過部とを該第1方向に対して直交する第1直交方向に交互に配列したスリット格子状の透過板を透過させ、正弦波状の投影パターンを有する投影パターン光として前記計測対象に向かって照射し、
    前記計測対象に投影された前記投影パターン光を、位相をシフトさせて撮像部で複数回撮像し、
    該撮像部で撮像した複数の投影パターン光画像に基づいて前記計測対象の三次元形状を画像解析処理にて算出する
    三次元計測方法。
  19. 計測対象に向かって投影パターン光を照射するとともに位相シフト法による画像解析処理を行って前記計測対象の三次元形状を計測する三次元計測方法であって、
    空間的にインコヒーレントな光源から前記計測対象に向かって照射光を照射するとともに、所定の第1方向に向けた不透過部と透過部とを、該第1方向に対して直交する第1直交方向に交互に配列するとともに、前記第1直交方向における前記各透過部の幅が前記各不透過部より幅狭であり、前記不透過部から前記透過部に向かって透過度が徐々に変化するグラデーション幅狭透過板を透過させ、正弦波状の投影パターンを有する投影パターン光として前記計測対象に向かって照射し、
    前記計測対象に投影された前記投影パターン光を、位相をシフトさせて撮像部で複数回撮像し、
    該撮像部で撮像した複数の投影パターン光画像に基づいて前記計測対象の三次元形状を画像解析処理にて算出する
    三次元計測方法。
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