JP2016166473A - ユニット式建物におけるバルコニー柱の耐火構造、及び建物の耐火構造 - Google Patents

ユニット式建物におけるバルコニー柱の耐火構造、及び建物の耐火構造 Download PDF

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Abstract

【課題】ユニット式建物におけるバルコニー柱において、そのバルコニー柱下端に対する耐火機能を具備させる。【解決手段】バルコニー3aの一部を形成し、フレーム床部25f及びその四隅の柱25pを有するインナーバルコニーユニット25と、そのインナーバルコニーユニット25に隣接するバルコニーユニット28・29と、そのバルコニーユニットフレーム床部28f・29fの端部とインナーバルコニーユニットフレーム床部25fの端部とを結合するブラケット41と、四隅の柱25pの一本でバルコニー3a床上に露出するバルコニー柱3b(25p)と、インナーバルコニーユニットフレーム床部25pの周囲に取り付けられる耐火材52と、バルコニー柱3b(25p)のバルコニー3aの床内部に位置する下端の周囲で、ブラケット41の外側端部に隣接して配置される下地材72と、その下地材72に取り付けられる耐火材82と、を備える。【選択図】図15

Description

本発明は、ユニット式建物におけるバルコニー柱の耐火構造と、柱梁の軸材を構造体とする建物の出隅にバルコニーが形成される建物の耐火構造に関する。
ユニット式建物において、現場作業を大幅に簡略化し、施工期間を短縮化できると共に、ユニット製造が容易でコストダウンを図ることができるバルコニーが特許文献1に提案される。
これは、ルーフバルコニーに併設されるインナー付き建物ユニットが、略直方体状の骨組みと、その対向する床梁間に配設される床パネルとを備え、床パネル上に配設されるインナー部が、その四隅に立設される複数の柱の下端部間を立ち上がり下地によって連結され、立ち上がり下地と床パネルとの間に防水シートが敷設されて構成される。そして、インナー部の床パネル上には、ルーフバルコニーの床面を構成するALC床パネルと接続され、床面を形成する連結部材が配設されており、ルーフバルコニーの床面からインナー部の床面へと連続して防水層が敷設される。
なお、建物ユニットの外周に耐火層を設けるため、バルコニーの取付として露出する梁の表面に耐火板材を設ける。
特開2014−145175号公報
ところで、ルーフバルコニー等のバルコニーを広くするため、そのバルコニーの一部のインナーバルコニーを形成し、フレーム床部及びその四隅の柱を有するインナーバルコニーユニットを用いることが考えられる。
その場合、建物の周囲にはバルコニーの周囲を含んで耐火材である外壁材が取り付けられて、インナーバルコニーユニットのフレーム床部の梁の外側面には耐火材であるサイディングが取り付けられる。
また、インナーバルコニーユニットのフレーム床部の梁端部と、その外側に建物から張り出すキャンチバルコニーユニットのフレーム床部の梁端部とはブラケットを介して連結される。
さらに、建物の直交する2方向にも跨るキャンチバルコニーユニットを設ける場合には、インナーバルコニーユニットのフレーム床部の一隅部に直交方向にブラケットが位置し、その直交方向のブラケットから外側の角部に耐火材を設けることができなくなる。
その場合、バルコニー床の上に露出する、例えば1本のバルコニー柱としてのユニット柱の周囲には外壁材が取り付けられるが、バルコニー床とバルコニー柱の下端との関係では、耐火の面で効果的な提案がなされてこなかった。
本発明の課題は、ユニット式建物におけるバルコニー柱において、そのバルコニー柱下端に対する耐火機能を具備させることである。
また、本発明は、柱梁の軸材を構造体とする建物の出隅にバルコニーが形成される建物において、その出隅に位置してバルコニーの柱として露出する柱材に対する耐火機能を具備させることも課題とする。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、例えば図1〜図3、図5、図7、図12〜図16に示すように、
略直方体フレーム状に形成された複数の建物ユニット11・・・21・・・31・・・を組み合わせて構築される建物本体1・2にバルコニー3aを備えるユニット式建物において、
前記バルコニー3aの少なくとも一部のインナーバルコニーを形成し、フレーム床部25f及びその四隅の柱25pを有するインナーバルコニーユニット25と、
前記インナーバルコニーユニット25に隣接するバルコニーユニット28・29と、
前記バルコニーユニット28・29のフレーム床部28f・29fの端部と前記インナーバルコニーユニット25の前記フレーム床部25fの端部とを結合するブラケット41と、
前記四隅の柱25pのうち少なくとも一本の柱からなり、前記バルコニー3aの床上に露出するバルコニー柱3b(25p)と、
前記インナーバルコニーユニット25の前記フレーム床部25pの周囲に取り付けられる耐火材52と、
前記バルコニー柱3b(25p)の前記バルコニー3aの床内部に位置する下端の周囲で、前記ブラケット41の外側端部に隣接して配置される下地材72と、
前記下地材72に取り付けられる耐火材82と、を備えるバルコニー柱の耐火構造を特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、ユニット式建物のバルコニー3aの少なくとも一部のインナーバルコニーを形成し、フレーム床部25f及びその四隅の柱25pを有するインナーバルコニーユニット25のフレーム床部25fの端部と、そのインナーバルコニーユニット25に隣接するバルコニーユニット28・29のフレーム床部28f・29fの端部とをブラケット41で結合して、インナーバルコニーユニットフレーム床部25fの周囲に耐火材52を取り付けることで、耐火機能を具備させることができる。
そして、四隅の柱25pのうち少なくとも一本の柱からなり、バルコニー3aの床上に露出するバルコニー柱3b(25p)のバルコニー3aの床内部に位置する下端の周囲で、ブラケット41の外側端部に隣接して配置される下地材72に耐火材82を取り付けることで、耐火機能を具備させることができる。
請求項2に記載の発明は、例えば図1、図15、図16に示すように、
請求項1に記載のユニット式建物におけるバルコニー柱の耐火構造において、
前記バルコニー柱3b(25p)下端の周囲に組み付けられるボックス状ブラケット71・73と、
前記ボックス状ブラケット71・73の周囲に取り付けられる前記耐火材81と、を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、バルコニー柱3b(25p)下端の周囲にボックス状ブラケット71・73を組み付けて、そのボックス状ブラケット71・73の周囲に耐火材81を取り付けて備えることができる。
請求項3に記載の発明は、例えば図7〜図13、図15に示すように、
請求項2に記載のユニット式建物におけるバルコニー柱の耐火構造において、
前記ボックス状ブラケット71・73の一隅部下に前記下地材72を備えることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、バルコニー柱3b(25p)下端周囲のボックス状ブラケット71・73の一隅部下に下地材72を備えることで、その下地材72に耐火材82を取り付けることができる。
請求項4に記載の発明は、例えば図7、図9、図10、図12に示すように、
請求項1から3のいずれか一項に記載のユニット式建物におけるバルコニー柱の耐火構造において、
前記バルコニー柱3b(25p)の前記バルコニー床3b(25p)上に露出する部分の周囲に取り付けられる耐火・防水用の外壁材85を備えることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、バルコニー柱3b(25p)のバルコニー床3b(25p)上に露出する部分の周囲に耐火・防水用の外壁材85を取り付けて備えることで、バルコニー柱3b(25p)のバルコニー床3b(25p)上に露出する部分の周囲に対し、外壁材85により耐火機能及び防水機能を具備させることができる。
請求項5に記載の発明は、例えば図4、図5、図12、図15に示すように、
請求項2から4のいずれか一項に記載のユニット式建物におけるバルコニー柱の耐火構造において、
前記バルコニー柱3b(25p)下端の前記耐火材81の外側に取り付けられる防水シート下地材83と、
前記バルコニー床上に置かれる床材56・67と、
前記床材56・67の上に敷かれて、前記バルコニー柱3b(25p)下端の前記防水シート下地材83の外側を覆って取り付けられる防水シート56・66と、
を備えることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、バルコニー柱3b(25p)下端の耐火材81の外側に防水シート下地材83を取り付けておき、バルコニー床上の床材56・67の上に防水シート56・66を敷いて、その防水シート56・66をバルコニー柱3b(25p)下端の防水シート下地材83の外側に覆って取り付けることで、バルコニー柱3b(25p)下端の周囲に対し、耐火材81外側の防水シート下地材83外側の防水シート56・66により防水機能を具備させることができる。
請求項6に記載の発明は、
柱梁の軸材を構造体とする建物の出隅にバルコニーが形成される建物の耐火構造において、
前記出隅に位置し、前記バルコニーの柱として露出する柱材と、
前記柱材で互いに直交する2方向に各々設けられて、前記バルコニーがそれぞれ連結される連結材と、
前記2方向の連結材の上方で前記柱材の周囲に取り付けられて、前記バルコニーの床上に突出する防水立ち上がりと、
前記防水立ち上がりの一部から垂れ下がって前記2方向の連結材の間に位置する耐火材と、を備えることを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、柱梁の軸材を構造体とする建物の出隅にバルコニーが形成される建物において、出隅に位置する柱材がバルコニーの柱として露出し、そのバルコニーの柱として露出する柱材で、互いに直交する2方向に、バルコニーがそれぞれ連結される連結材を各々設けて、その2方向の連結材の上方で柱材の周囲に、バルコニーの床上に突出する防水立ち上がりを取り付けて、その防水立ち上がりの一部から垂れ下がって2方向の連結材の間に位置する耐火材を設けることで、出隅に位置してバルコニーの柱として露出する柱材に対する耐火機能を具備させることができる。
本発明によれば、ユニット式建物におけるバルコニー柱において、そのバルコニー柱下端に対する耐火機能を具備させることができる。
また、柱梁の軸材を構造体とする建物の出隅にバルコニーが形成される建物において、その出隅に位置してバルコニーの柱として露出する柱材に対する耐火機能を具備させることもできる。
本発明を適用するバルコニーを備えるユニット式建物の一例を示す概略斜視図である。 図1の建物のユニット配置を示すもので、1階ユニット配置図(a)、2階ユニット配置図(b)、及び3階ユニット配置図(c)である。 インナーバルコニーユニット、キャンチバルコニーユニット、及びその上のキャンチバルコニーユニットの分解斜視図である。 図1のバルコニーのフレーム構成例を示す平面図である。 図4のインナーバルコニーユニットの柱を示す平面図である。 図1のバルコニーの桁側構成例を示す縦断面図である。 図5のバルコニー柱の下端に対する長辺側ブラケットの取り付けを示す概略斜視図である。 内側の長辺側ブラケットの正面図(a)と、その平面図(b)及び側面図(c)である。 外側の長辺側ブラケットの正面図(a)と、その平面図(b)及び側面図(c)である。 図7の長辺側ブラケットに対する短辺側ブラケットの取り付けを示す図である。 短辺側ブラケットの正面図(a)と、その平面図(b)及び側面図(c)である。 耐火材取付状態で防水シート下地材の取り付けを示す概略斜視図である。 図12の耐火材取付部の横断面図である。 図12の耐火材取付状態のバルコニー床上部分を示す図である。 図14のバルコニー床上に防水シートを敷いてバルコニー柱に外壁材を取り付けた状態を示した縦断面図である。 図15の外壁材取付状態の平面図である。 バルコニー柱を横断面にしてその周辺部の構成を示した概略平面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
(実施形態1)
図1は本発明を適用するバルコニーを備えるユニット式建物の一例を示すもので、第一家屋本体部と第二家屋本体部とを有する建物本体と、上部構造と、オーバーハング部と、複数のバルコニーからなるバルコニー領域と、を備える。また、図1において、1は第一家屋本体部、2は第二家屋本体部、3はオーバーハング部である。
実施形態の建物は、図示のように、建物本体が、片流れ屋根と、上部構造の下方に位置する二階建ての第一家屋本体部1と、陸屋根の下方に位置する三階建ての第二家屋本体部2と、を有するユニット住宅である。これら第一家屋本体部1と第二家屋本体部2は、互いに隣接して空間的に連続した状態となっている。また、このユニット住宅は、第一家屋本体部1の2階部分外壁の直交する二面(正面及び右側面)に跨ってオーバーハングするオーバーハング部3を備えている。このオーバーハング部3の内側に、このオーバーハング部3を含む形で、インナーバルコニー3aが設けられている。
第一家屋本体部1と第二家屋本体部2とを有する建物本体は、略直方体フレーム状に形成された複数の建物ユニットを組み合わせて構築されている。
1階から3階の各建物ユニットは、四隅に立設された柱の上端間及び下端間をそれぞれ梁で直結した略直方体状のフレームを有して、下端部を床、上端部を天井、周囲を必要に応じて壁で覆ってそれぞれ構成される。
オーバーハング部3の上部構造は、下屋バルコニーであり、その下屋バルコニーは、建物本体の上に設けられ、この建物本体の上階部における屋外側の複数方向の面よりも外側に張り出した状態となっている。
また、オーバーハング部3は、その上部構造である下屋バルコニーの張出部分の下方に位置し、かつ建物本体の上階部における屋外側の複数方向の面に跨ってオーバーハングするように設けられている。
これら下屋バルコニーおよびオーバーハング部3も、建物本体を構成する各建物ユニットに連結される各種ユニットによって構成されている。
図2は図1の建物のユニット配置を示すもので、11〜14は1階建物ユニット、21〜23は2階建物ユニット、24はサービスバルコニーユニット(下屋バルコニーユニット)、25はインナーバルコニーユニット、26・27はオーバーハングユニット、28はキャンチバルコニーユニット、29はコーナーキャンチバルコニーユニット、31・32は3階建物ユニット、33・34は小屋パネル、35〜37は下屋バルコニーユニット、38はキャンチバルコニーユニット、39はコーナーキャンチバルコニーユニットである。
先ず、1階ユニット配置は、図2(a)に示すように、1階建物ユニット11・12・13・14を縦横方向に並べて組み付けて構成される。
次に、2階ユニット配置は、1階建物ユニット11・12・13・14の上に各々載せて、図2(b)に示すように、2階建物ユニット21・22・23、サービスバルコニーユニット24、及びインナーバルコニーユニット25を縦横方向に並べて組み付けて構成される。
以上において、図示下側で右側の1階建物ユニット12・13の入隅部に位置する中央の1階建物ユニット14の上にサービスバルコニーユニット24を配置して、図示上側で左側の出隅部に位置する1階建物ユニット11の上にインナーバルコニーユニット25を配置している。
なお、サービスバルコニーユニット24は、下屋バルコニーユニットであり、バルコニーフレーム、そのフレーム床部上の防水シート、床材が一体化されている。そのバルコニーフレームは、建物ユニットと同寸法で、四隅の柱と上下接合支持されている。本実施例では、下屋バルコニーユニットに手摺も一体化させている。
そして、インナーバルコニーユニット25の右側に並ぶ2階建物ユニット23の外側(図示上側)に沿ってオーバーハングユニット26を結合し、インナーバルコニーユニット25の下側に並ぶ2個の2階建物ユニット21・21の各々外側(図示左側)に沿ってオーバーハングユニット27をそれぞれ結合している。
なお、インナーバルコニーユニット25は、略直方体状のフレーム、そのフレーム床部上の防水シート、床材、天井、及びその天井上の小屋パネルが一体化されている。その略直方体状のフレームを構成する四隅の柱のうち1本が、インナーバルコニー3aのバルコニー柱3bとして露出している。
また、オーバーハングユニット26・27は、通常の建物ユニットと同様、略直方体状のフレーム、床、壁、及び天井がそれぞれ一体化されている。このオーバーハングユニット26・27は、水平方向に隣接する建物ユニット23・21にそれぞれ接合支持されている。
さらに、インナーバルコニーユニット25の図示上側に沿ってキャンチバルコニーユニット28を結合するとともに、同じくインナーバルコニーユニット25の図示左側に沿ってコーナーキャンチバルコニーユニット29を結合している。
なお、キャンチバルコニーユニット28及びコーナーまでの寸法を有するコーナーキャンチバルコニーユニット29は、バルコニーフレーム、そのフレーム床部上の防水シート、床材、及び手摺がそれぞれ一体化されている。
以上のようにして2階ユニットが配置されている。つまり、オーバーハング部3は、建物本体の出隅に位置し、床が、建物本体(第一家屋本体部1及び第二家屋本体部2)の上階(2階)部における屋外側の複数方向の面よりも張り出して設けられるキャンチバルコニー(キャンチバルコニーユニット28及びコーナーキャンチバルコニーユニット29参照)と、そのキャンチバルコニーの両端部の各々に設けられ、上端部がその上部構造(下屋バルコニー3c)にそれぞれ接続される壁と、を有した状態となっている。
さらに、建物本体の上階(2階)部を構成する建物ユニット21・・・のうち、オーバーハング部3に隣接する建物ユニット25には、キャンチバルコニーの床と連続する床を備えるとともに屋外に開放されて、オーバーハング部3と共にインナーバルコニー3aを構成するバルコニー領域が含まれた状態となっている。
そして、壁を含むオーバーハング部3全体の壁は、コ字状の壁面と、その対称のコ字状の壁面とを出隅部で向かい合わせたような状態に形成される。しかも、壁は、図1で見えている側の面だけでなく、それに直交する面にも範囲が及んでいる。
また、壁の下端部は、下階(1階)部の上端部の高さに達する。
なお、インナーバルコニー3aの内壁面は、壁と直交して設けられる。
次に、3階ユニット配置は、2階建物ユニット21・22・23、インナーバルコニーユニット25、オーバーハングユニット26・27の上に各々載せて、キャンチバルコニーユニット28及びコーナーキャンチバルコニーユニット29の上方に各々配置し、図2(c)に示すように、3階建物ユニット31・32、小屋パネル33・34、下屋バルコニーユニット35〜37、キャンチバルコニーユニット38及びコーナーまでの寸法を有するコーナーキャンチバルコニーユニット39を縦横方向に並べて組み付けて構成される。
インナーバルコニーユニット25の図示下側に並ぶ2階建物ユニット21・22及びその右側の2階建物ユニット23の各上に小屋パネル33・34をそれぞれ配置している。
そして、インナーバルコニーユニット25とその右側に並ぶ2階建物ユニット23の各上に下屋バルコニーユニット35をそれぞれ配置して接合するとともに、オーバーハングユニット26・27の各上に下屋バルコニーユニット36・37をそれぞれ配置して接合している。
また、キャンチバルコニーユニット28及びコーナーキャンチバルコニーユニット29の上階にキャンチバルコニーユニット38及びコーナーキャンチバルコニーユニット39をそれぞれ配置している。
なお、下屋バルコニーユニット35は、バルコニーフレーム、そのフレーム床部上の防水シート、及び床材で構成されている。
また、下屋バルコニーユニット36・37は、バルコニーフレーム、そのフレーム床部上の防水シート、床材、及び手摺がそれぞれ一体化されている。
同様に、キャンチバルコニーユニット38及びコーナーキャンチバルコニーユニット39も、バルコニーフレーム、そのフレーム床部上の防水シート、床材、及び手摺がそれぞれ一体化されている。このキャンチバルコニーユニット38及びコーナーキャンチバルコニーユニット39は、下屋バルコニーユニット35・36・37にそれぞれ接合して支持される。
以上のようにして3階ユニットが配置されている。つまり、建物本体の上に設けられ、この建物本体の上階部における屋外側の複数方向の面よりも外側に張り出した状態となっている。
続いて、オーバーハング部3周囲の構成についてより詳細に説明する。
ここで、オーバーハング部3に隣接する建物ユニットは、上階建物ユニット25・21・23の三つである。
そして、上階建物ユニット25の出隅・屋外側面と、他の二つの上階建物ユニット21,23の屋外側面に対応する範囲内で、オーバーハング部3(壁及びキャンチバルコニー)が設けられる。すなわち、オーバーハング部3は、キャンチバルコニーユニット28及びコーナーキャンチバルコニーユニット29と、両方のオーバーハングユニット26・27と、からなる。
図3はインナーバルコニーユニット25、その上の下屋バルコニーユニット35、オーバーハング部3のキャンチバルコニーユニット28及びコーナーキャンチバルコニーユニット29、その上方に位置するキャンチバルコニーユニット38及びコーナーキャンチバルコニーユニット39を分解して示した斜視図である。
図4は図1のオーバーハング部3のフレーム構成例を示すもので、オーバーハングユニット26・27、キャンチバルコニーユニット28及びコーナーキャンチバルコニーユニット29は、2階建物ユニット21・23のフレーム床部(図示せず)と、インナーバルコニーユニット25のバルコニーフレーム床部25fにそれぞれ結合される。
図示例では、出隅部のインナーバルコニーユニット25のバルコニーフレーム床部25fの長辺部に対し、キャンチバルコニーユニット28のバルコニーフレーム床部28fが、各々の両端部でブラケット41を介してボルト結合や溶接等により強固に連結されている。
また、バルコニーフレーム床部25fの短辺部に対し、コーナーキャンチバルコニーユニット29のバルコニーフレーム床部29fが、同様に、各々の両端部でブラケット41を介してボルト結合や溶接等により強固に連結されている。
詳細には、バルコニーフレーム床部25fの長辺部と短辺部の両端に各々溶接したブラケット41に対し、バルコニーフレーム床部28f・29fがブラケット41の各々の受け板42を介してボルト結合や溶接等により強固に連結されている。
なお、図示例では、バルコニーフレーム床部25fの短辺部の両端に各々溶接したブラケット41に対し、バルコニーフレーム床部29fの一端部と、他端部側に延長した延長部29gを備える中間梁29h部とが、ブラケット41の各々の受け板42を介してボルト結合や溶接等により強固に連結されている。
そして、バルコニーフレーム床部25fの短辺部に連結したバルコニーフレーム床部29fの延長部29gの先端が、バルコニーフレーム床部28fの一端部先端に溶接したブラケット41に対し、受け板42を介してボルト結合や溶接等により強固に連結されている。
なお、オーバーハングユニット26・27と、2階建物ユニット21・23のフレーム床部との各々の結合についても、図示しないが、同様のブラケット41を介してボルト結合や溶接等により強固に連結されている。
また、下屋バルコニーユニット35・36とキャンチバルコニーユニット38及びコーナーキャンチバルコニーユニット39との各々の結合、3階の小屋パネル34と下屋バルコニーユニット37との各々の結合についても、図示しないが、同様のブラケット41を介してボルト結合や溶接等により強固に連結されている。
以上のように、建物本体の上階部における屋外側の複数方向の面よりも外側に張り出す上部構造(下屋バルコニー)と、その上部構造の張出部分の下方に位置し、かつ建物本体の上階部における屋外側の複数方向の面に跨ってオーバーハングするように設けられたオーバーハング部3を備えるユニット式建物で、その建物本体の出隅に位置し、床が、建物本体の上階部における屋外側の複数方向の面よりも張り出して設けられるキャンチバルコニー(キャンチバルコニーユニット28・29)と、そのキャンチバルコニーの両端部の各々に設けられ、上端部が上部構造(下屋バルコニー)にそれぞれ接続される壁と、を有するオーバーハング部3としたため、外観における意匠性を高めることができる。
すなわち、ユニット式建物において、インナーバルコニーユニット25のフレーム床部に結合したキャンチバルコニーユニット28・29と、インナーバルコニーユニット25のフレーム天井部上に配置して結合した下屋バルコニーユニット35と、その下屋バルコニーユニット35のフレーム床部に結合してキャンチバルコニーユニット28・29の上階に配置したキャンチバルコニーユニット38・39とにより、意匠の構成要素としてオーバーハング部3を含むボックス体が形成され、このボックス体が建物本体からオーバーハングしていながらズレて配置されたように見せることができて、意匠性を高めることができる。
しかも、オーバーハング部3はキャンチバルコニー(キャンチバルコニーユニット28・29)により構成されるので、オーバーハング部3を軽量化することができる。
具体的には、オーバーハング部3は、インナーバルコニーユニット25の直交方向の二面にそれぞれ取り付けられるキャンチバルコニーユニット28・29であって、そのインナーバルコニーユニット25及びキャンチバルコニーユニット28・29の上に上部構造である下屋バルコニーを備えて、そのキャンチバルコニーユニット28・29の側方及び上部構造(下屋バルコニー)に跨る壁を備える構成なので、オーバーハング部3を軽量化することができる。
また、重量及びサイズを抑えることができるので、輸送時における利点もある。
そして、建物本体の上階(2階)部を構成する建物ユニット21・・・のうち、オーバーハング部3に隣接する建物ユニット25には、キャンチバルコニー(キャンチバルコニーユニット28・29)の床と連続する床を備えるとともに屋外に開放されて、オーバーハング部3と共にインナーバルコニー3aを構成するバルコニー領域が含まれているので、オーバーハング部3を含めてインナーバルコニー3aを広くすることができるとともに、外観における意匠性をさらに高めることができる。
また、インナーバルコニー3aの外壁からキャンチバルコニー(キャンチバルコニーユニット28・29)の先端までの距離が大きく、よりオーバーハングしているように見せることができる。
次に、図5はインナーバルコニーユニット25の柱25pを示すもので、インナーバルコニーユニット25のバルコニーフレーム床部25fの長辺梁25fL及び短辺梁25fSを四隅で各々結合するボックス状のダイヤフラム25fD上の柱25pのうち1本が、図示のように、オーバーハング部3のインナーバルコニー3aに露出するバルコニー柱3bとなっている。
図6はインナーバルコニー3aの桁側構成例を示すもので、インナーバルコニーユニット25のバルコニーフレーム床部25fの長辺梁25fLの外側面には、ブラケット51が溶接され、そのブラケット51に耐火材であるサイディング52がビス止めして取り付けられている。そして、インナーバルコニーユニット25の床材53の外側に沿って設けた補助梁54の上に面材55が支持されて、床材53及び面材55の上に防水シート56が敷かれる。なお、補助梁54の外側面とバルコニーフレーム床部25fの長辺梁25fLの外側部上面とに渡って断熱材57が設けられている。
また、キャンチバルコニーユニット28のバルコニーフレーム床部28fの長辺梁28fLの外側面には、耐火・防水用の外壁材61が取り付けられて、その外壁材61の上に笠木62が取り付けられている。そして、キャンチバルコニーユニット28の面材63の内側端を支持する角パイプ64に沿って、インナーバルコニーユニット25の面材55の外側端を支持する山形鋼65が設けられている。
さらに、面材63の上に防水シート66が敷かれる。この防水シート66は、図示のように、インナーバルコニーユニット25の面材55の上に敷かれてから、その上に、インナーバルコニーユニット25の床材53の上に敷いた防水シート56が敷かれる。この防水シート56の上には、図示しない床仕上げ材が設けられる。
なお、インナーバルコニー3aの妻側の構成も桁側と同様である。
図7はバルコニー柱3b(25p)の下端に対する長辺側ブラケット71の取り付けを示すもので、ボックス状のダイヤフラム25fD上のバルコニー柱3b(25p)の下端に対し、図示のように、バルコニーフレーム床部25fの長辺梁25fLに沿って配置されて、互いに対向する一対の長辺側ブラケット71を溶接して固定する。
ここで、内側の長辺側ブラケット71は、図8(a)(b)及び(c)に示すように、山形鋼及び鋼板を井桁状に組んで溶接した構成となっている。
そして、外側の長辺側ブラケット71は、図9(a)(b)及び(c)に示すように、山形鋼及び鋼板を井桁状に組んで溶接した構成で、その一隅部下に山形鋼によるサイディング下地材72を溶接して一体に備えている。
このサイディング下地材72は、ダイヤフラム25fDの出隅部に位置している。また、サイディング下地材72は、ダイヤフラム25fDから離間して配置されている。
次に、図10は長辺側ブラケット71に対する短辺側ブラケット73の取り付けを示すもので、ボックス状のダイヤフラム25fD上のバルコニー柱3b(25p)の下端に対し、図示のように、バルコニーフレーム床部25fの短辺梁25fSに沿って配置されて、互いに対向する一対の短辺側ブラケット73を溶接して固定する。
これにより、バルコニー柱3b(25p)の下端には、各々対をなす長辺側ブラケット71及び短辺側ブラケット73によるボックス状ブラケットが備えられる。
ここで、短辺側ブラケット73は、図11(a)(b)及び(c)に示すように、山形鋼及び鋼板を井桁状に組んで溶接した構成となっている。
次に、図12はサイディング52・81・82の取付状態で防水シート下地材であるBP鋼板83の取り付けを示すもので、図示のように、バルコニー柱3b(25p)下端周囲のボックス状ブラケットを形成する長辺側ブラケット71及び短辺側ブラケット73に、サイディング81をそれぞれビス止めして固定する。
そのサイディング81取付部の横断面を図13に示している。
また、図12に示すように、外側の長辺側ブラケット71の一隅部下のサイディング下地材72にも、その直交する外側面に、サイディング82をそれぞれビス止めして固定する。このサイディング82と、長辺側ブラケット71及び短辺側ブラケット73に固定されたサイディング81の表面は面一となっている。
なお、インナーバルコニーユニット25のバルコニーフレーム床部25fの長辺梁25fL及び短辺梁25fSの外側面には、前述したように、ブラケット51が溶接されて、そのブラケット51にサイディング52がそれぞれビス止めして取り付けられている。このサイディング52と、長辺側ブラケット71及び短辺側ブラケット73に固定されたサイディング81の表面も面一となっている。
また、サイディング下地材72と、バルコニーフレーム床部25fの長辺梁25fL及び短辺梁fSとの間に形成される空所には、インナーバルコニーユニット25に隣接するキャンチバルコニーユニット28及びコーナーキャンチバルコニーユニット29のフレーム床部28f・29fとインナーバルコニーユニット25のフレーム床部25fとを結合するブラケット41が通されている。
さらに、四周のサイディング81の外側には、BP鋼板83をそれぞれビス止めして固定する。このBP鋼板83は、図示のように、上部を内側に直角に折り曲げて、長辺側ブラケット71、短辺側ブラケット73、及びサイディング81の上面を覆う形状となっている。
図14はBP鋼板83の取付状態のバルコニー床上部分を示すもので、インナーバルコニー3aの床上に露出するBP鋼板83の四隅部には、図示のように、隅パッチ84をそれぞれビス止めして固定する。
図15はバルコニー床上に防水シート56・66を敷いてバルコニー柱3b(25p)に外壁材85を取り付けた状態を示したもので、前述したように、インナーバルコニーユニット25の床材53の上に敷かれる防水シート56を、図示のように、BP鋼板83の外側面に沿わせてバルコニー柱3b(25p)下部周囲にまで巻き付ける。
また、キャンチバルコニーユニット28のバルコニーフレーム床部28f上の床材67の上に敷かれる防水シート66を、図示のように、BP鋼板83の外側面に沿わせてバルコニー柱3b(25p)下部周囲にまで巻き付ける。
そして、バルコニー柱3b(25p)の周囲には、耐火・防水用の外壁材85をボルト止め等して固定する。
その外壁材85の取付状態を図16に示している。
また、バルコニー柱を横断面にしてその周辺部の概略構成を図17に示している。
以上、実施形態によれば、ユニット式建物のバルコニー3aの少なくとも一部のインナーバルコニーを形成し、フレーム床部25f及びその四隅の柱25pを有するインナーバルコニーユニット25のフレーム床部25fの端部と、隣接するキャンチバルコニーユニット28及びコーナーキャンチバルコニーユニット29のフレーム床部28f・29fの端部とをブラケット41で結合して、インナーバルコニーユニットフレーム床部25fの周囲にサイディング52を取り付けることで、耐火機能を具備させることができる。
そして、四隅の柱25pのうち少なくとも一本の柱からなり、バルコニー3aの床上に露出するバルコニー柱3b(25p)のバルコニー3aの床内部に位置する下端の周囲で、ブラケット41の外側端部に隣接して配置される下地材72にサイディング81を取り付けることで、耐火機能を具備させることができる。
また、バルコニー柱3b(25p)下端の周囲にボックス状ブラケット71・73を組み付けて、そのボックス状ブラケット71・73の周囲にサイディング81を取り付けて備えることができる。
さらに、バルコニー柱3b(25p)下端周囲のボックス状ブラケット71・73の一隅部下に下地材72を備えることで、その下地材72にサイディング82を取り付けることができる。
また、バルコニー柱3b(25p)のバルコニー床3b(25p)上に露出する部分の周囲に耐火・防水用の外壁材85を取り付けて備えることで、バルコニー柱3b(25p)のバルコニー床3b(25p)上に露出する部分の周囲に対し、外壁材85により耐火機能及び防水機能を具備させることができる。
そして、バルコニー柱3b(25p)下端のサイディング81の外側にBP鋼板83を取り付けておき、バルコニー床上の床材56・67の上に防水シート56・66を敷いて、その防水シート56・66をバルコニー柱3b(25p)下端のBP鋼板83の外側に覆って取り付けることで、バルコニー柱3b(25p)下端の周囲に対し、サイディング81外側のBP鋼板83外側の防水シート56・66により防水機能を具備させることができる。
(変形例)
以上の実施形態においては、3階建てや2階建ての建物としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、4階建て以上の建物であってもよい。
また、実施形態では、バルコニー柱を四角柱(四角筒)としたが、円柱(円筒)でも三角柱(三角筒)でも五角柱(五角筒)以上でもよい。その場合、耐火材はバルコニー柱の形状に合わせればよい。
さらに、建物本体及びバルコニーの構成等も任意であり、例えば、建物本体の直交する三壁面や全周囲壁面に沿ってオーバーハングするバルコニーを設けたり、インナーバルコニーユニットの三面にキャンチバルコニーユニットを設けてもよく、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
(実施形態2)
実施形態1では、ユニット式建物について説明したが、実施形態2においては、図示しないが、柱梁の軸材を構造体とする建物の出隅にバルコニーが形成される建物の耐火構造に適用する。
すなわち、その建物の耐火構造は、実施形態1と略同様に、出隅に位置し、バルコニーの柱として露出する柱材と、その柱材の下端で互いに直交する2方向に各々設けられて、バルコニーがそれぞれ連結される連結材(ブラケット)と、その2方向の連結材の上方で柱材の周囲に取り付けられて、バルコニーの床上に突出する防水立ち上がり(ボックス状ブラケット、サイディング、防水シート下地材、防水シート)と、その防水立ち上がりの一部から垂れ下がるサイディング下地材に取り付けられ、2方向の連結材の間に位置する耐火材(サイディング)と、を備える構成を特徴とするものである。
このように、柱梁の軸材を構造体とする建物の出隅にバルコニーが形成される建物において、出隅に位置する柱材がバルコニーの柱として露出し、そのバルコニーの柱として露出する柱材で、互いに直交する2方向に、バルコニーがそれぞれ連結される連結材(ブラケット)を各々設けて、その2方向の連結材の上方で柱材の周囲に、バルコニーの床上に突出する防水立ち上がり(ボックス状ブラケット、サイディング、防水シート下地材、防水シート)を取り付けて、その防水立ち上がりの一部から垂れ下がって取り付けられるサイディング下地材に、2方向の連結材の間に位置する耐火材(サイディング)を設けることで、出隅に位置してバルコニーの柱として露出する柱材に対する耐火機能を具備させることができる。
(変形例)
なお、バルコニーの柱として露出する柱材の下端において、互いに直交して、バルコニーがそれぞれ連結される2方向の連結材としたが、連結材の位置は柱材の下端より上方でもよい。
1 第一家屋本体部(建物本体)
2 第二家屋本体部(建物本体)
3 オーバーハング部
3a インナーバルコニー
3b バルコニー柱
11 1階建物ユニット
12 1階建物ユニット
13 1階建物ユニット
14 1階建物ユニット
21 2階建物ユニット
22 2階建物ユニット
23 2階建物ユニット
24 サービルバルコニーユニット(下屋バルコニーユニット)
25 インナーバルコニーユニット
25f バルコニーフレーム床部
25fD ダイヤフラム
25fL 長辺梁
25fS 短辺梁
25p 柱
26 オーバーハングユニット
27 オーバーハングユニット
28 キャンチバルコニーユニット
28f バルコニーフレーム床部
29 コーナーキャンチバルコニーユニット
29f バルコニーフレーム床部
29g 延長部
29h 中間梁
31 3階建物ユニット
32 3階建物ユニット
33 小屋パネル
34 小屋パネル
35 下屋バルコニーユニット
36 下屋バルコニーユニット
37 下屋バルコニーユニット
38 キャンチバルコニーユニット
39 コーナーキャンチバルコニーユニット
41 ブラケット
42 受け板
51 ブラケット
52 耐火材
53 床材
54 補助梁
55 面材
56 防水シート
57 断熱材
61 外壁材
62 笠木
63 面材
64 角パイプ
65 山形鋼
66 防水シート
67 床材
71 長辺側ブラケット
72 耐火材の下地材
73 短辺側ブラケット
81 耐火材
82 耐火材
83 防水シート下地材
84 隅パッチ
85 外壁材

Claims (6)

  1. 略直方体フレーム状に形成された複数の建物ユニットを組み合わせて構築される建物本体にバルコニーを備えるユニット式建物において、
    前記バルコニーの少なくとも一部のインナーバルコニーを形成し、フレーム床部及びその四隅の柱を有するインナーバルコニーユニットと、
    前記インナーバルコニーユニットに隣接するバルコニーユニットと、
    前記隣接するバルコニーユニットのフレーム床部の端部と前記インナーバルコニーユニットの前記フレーム床部の端部とを結合するブラケットと、
    前記四隅の柱のうち少なくとも一本の柱からなり、前記バルコニーの床上に露出するバルコニー柱と、
    前記インナーバルコニーユニットの前記フレーム床部の周囲に取り付けられる耐火材と、
    前記バルコニー柱の前記バルコニー床内部に位置する下端の周囲で、前記ブラケットの外側端部に隣接して配置される下地材と、
    前記下地材に取り付けられる耐火材と、を備えることを特徴とするユニット式建物におけるバルコニー柱の耐火構造。
  2. 請求項1に記載のユニット式建物におけるバルコニー柱の耐火構造において、
    前記バルコニー柱下端の周囲に組み付けられるボックス状ブラケットと、
    前記ボックス状ブラケットの周囲に取り付けられる耐火材と、を備えることを特徴とするユニット式建物におけるバルコニー柱の耐火構造。
  3. 請求項2に記載のユニット式建物におけるバルコニー柱の耐火構造において、
    前記ボックス状ブラケットの一隅部下に前記下地材を備えることを特徴とするユニット式建物におけるバルコニー柱の耐火構造。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載のユニット式建物におけるバルコニー柱の耐火構造において、
    前記バルコニー柱の前記バルコニー床上に露出する部分の周囲に取り付けられる耐火・防水用の外壁材を備えることを特徴とするユニット式建物におけるバルコニー柱の耐火構造。
  5. 請求項2から4のいずれか一項に記載のユニット式建物におけるバルコニー柱の耐火構造において、
    前記ボックス状ブラケット周囲の前記耐火材の外側に取り付けられる防水シート下地材と、
    前記バルコニー床上に置かれる床材と、
    前記床材の上に敷かれて、前記防水シート下地材の外側を覆って取り付けられる防水シートと、を備えることを特徴とするユニット式建物におけるバルコニー柱の耐火構造。
  6. 柱梁の軸材を構造体とする建物の出隅にバルコニーが形成される建物の耐火構造において、
    前記出隅に位置し、前記バルコニーの柱として露出する柱材と、
    前記柱材で互いに直交する2方向に各々設けられて、前記バルコニーがそれぞれ連結される連結材と、
    前記2方向の連結材の上方で前記柱材の周囲に取り付けられて、前記バルコニーの床上に突出する防水立ち上がりと、
    前記防水立ち上がりの一部から垂れ下がって前記2方向の連結材の間に位置する耐火材と、を備えることを特徴とする建物の耐火構造。
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