JP2016166313A - 消臭抗菌塗料、消臭抗菌材、水質改善材及び水質改善材の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
また、特開平11−35874号公報(特許文献2)は、やかん等に水道水を保存する場合、その内側に塗布し、水道水の塩素臭を低減させる消臭性塗料が記載されている。
更に、本発明の他の目的は、化学物質を使用することなく、利用者にとって安全なかつ環境にも優しい水質改善材を提供することにある。
以下、本発明の第1の実施の形態について説明する。第1の実施の形態に関する消臭抗菌塗料は、モンモリロナイトをナノサイズに細かく砕いた素材と、シラスバルーンとからなるものである。
以上第1の実施の形態に関する消臭抗菌塗料によれば、化学物質を使用することなく、利用者にとって安全なかつ環境にも優しい消臭抗菌塗料を提供することができる。更に、抗菌、消臭のみならず、断熱、遮熱、不燃、調湿という効果を有する消臭抗菌塗料を得ることができる。
次に、第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態に関する消臭抗菌材は、モンモリロナイトをナノサイズに細かく砕いた前記素材としてのアドバンスクレイ(登録商標)と、シラスバルーンからなる前記消臭抗菌塗料を布等の基材に塗布して得るものである。モンモリロナイト及びシラスバルーンは自然物である。なお、前記素材としてのアドバンスクレイ(登録商標)、シラスバルーン及び消臭抗菌塗料については、第1の実施の形態と同じであるので説明を省略する。
実施例1は、基材としての布からなる平面状の内装材としてのカーテンに前記消臭抗菌塗料を塗布した消臭抗菌材である。この場合、塗布は塗る工程か吹付け工程により行う。カーテンの基材としては、化学繊維、ビニール等の高分子樹脂、麻、紙又はプラスチックであってもよい。カーテンの形状はレース状のカーテンであってもよい。レース状のカーテンに前記消臭抗菌塗料を吹付けることによって、目詰まりを防ぐことができる。平面状又はレース状のカーテンに塗布した消臭抗菌材は、カーテンとして室内に設置することにより消臭効果を発揮する。
実施例2は、基材としての木材、化学繊維、発泡スチロール等の合成樹脂、ゴム、ダンボール等の紙類、合板、セラミック、コンクリート、金属、石膏ボード又はガラス等からなる建築資材又は内装材に前記消臭抗菌塗料を塗布した消臭抗菌材である。建築資材又は内装材としては間仕切り、壁紙、唐紙、網戸、天井、床(ゆか)、ドア、戸及び壁などである。この場合、塗布は塗る工程又は吹付け工程により行うが、網戸の場合は目詰まりを防ぐために吹付け工程により行う。基材の形状は平面状が多いが、曲面状、網状、チップ状、立体形状であってもよい。建築資材又は内装材に前記消臭抗菌塗料を塗布した消臭抗菌材は、例えば室内に設置することによって、消臭効果を発揮する。
実施例3は、基材としての布又は化学繊維からなる平面状の寝具又は敷物に前記消臭抗菌塗料を塗布した消臭抗菌材である。この場合、塗布は吹付け工程により行う。基材の形状は平面状が多いが、曲面状であってもよい。医療介護用品としての寝具は、ベッドに寝たきりの患者の下に敷く又は上に掛けることによって消臭効果を発揮する。また医療用品としてのマスクも、身に着けることによって消臭効果を発揮する。
また、実施例3の消臭抗菌材は、基材としての布からなる網状のシートに前記消臭抗菌塗料を塗布した消臭抗菌材であってもよい。網状のシートのサイズは、はがき乃至A3程度の大きさであり、環境に合わせて折り曲げて使用する。網状のシートに塗布した消臭抗菌材は、例えば電機製品としての冷蔵庫内の食品に被せるとか、家具としての下駄箱内の靴に被せることによって消臭効果を発揮する。
実施例4は、基材としてのガラス、磁器又は陶器からなる室内装飾品としての置物に前記消臭抗菌塗料を塗布した消臭抗菌材である。この場合、塗布は塗る工程又は吹付け工程により行う。基材の形状は立体形状であれば何でもよい。置物に前記消臭抗菌塗料を塗布した消臭抗菌材は、例えば家屋の玄関等に設置することによって消臭効果を発揮する。その他、室内装飾品としての敷物並びに衣料及び服飾雑貨に適用することも可能である。
次に、第3の実施の形態について説明する。本実施の形態に関する水質改善材は、水中に沈めて、又は浸して使用することにより水質の劣化を防止することができる。本実施の形態に関する水質改善材は、粘土と、モンモリロナイトを細かく砕いた前記素材としてのアドバンスクレイ(登録商標)と、シラスバルーンとを水により混練し、成形後、得られた成形物を焼成して得るものである。前記素材としてのアドバンスクレイ(登録商標)、シラスバルーンについては、第1の実施の形態と同じであるので説明を省略する。
本実施の形態に関する水質改善材1は、水中に沈めて、又は浸して使用するものである。そのため、表面積を多くすることにより、より効果が得られる。焼成して得られた焼成物は、全体が多孔状であることが望ましい。多孔状の焼成物を得るためには、炭粒を前述の粘土と、アドバンスクレイ(登録商標)と、シラスバルーンを水と一緒に混ぜて練り合わせる。混ぜた粘土状の中間物には、炭粒が混在する。この中間物を成形して成形物とし、得られた成形物を乾燥させ、更に電気炉等で1500℃〜1700℃で約2時間焼成する。これによって、全体が多孔状の焼成物としての第3の実施の形態の変形例1に関する水質改善材を得る。
変形例2は、表面積を多くする方法として、成形物を焼成後、得られた焼成物を粉砕して水質改善材を得る方法である。焼成物の粉砕は、ハンマーなどで衝撃力を加えることにより行う。図3は第3の実施の形態に関する水質改善材の変形例2の斜視図である。水質改善材21は、粉砕した粉砕物3を、適当な大きさの袋4に複数詰めたものである。袋4は水を通す透水性と耐水性があればよい。袋4に詰める粉砕物3の量を適量とすることにより、袋4に粉砕物3が入った水質改善材21の形状を設置場所に応じて任意に変えることができる取扱いが容易となる。これにより、表面積が多くなり、その結果、水質改善効果が大きく、また取扱いが容易な水質改善材21を得ることができる。
実施例5は、水質改善材1、11又は21をプールの水質改善用に使用するものである。前記製造方法によって得られた水質改善材1、11又は21を複数用意し、プール内に浸しておくと、プル内の水の劣化の度合いが遅くなるものと思われる。
実施例6は、水質改善材1、11又は21を花器又は花瓶の水質改善用に使用するものである。本実施の形態に関する水質改善材1を入れた瓶と水のみ入れた瓶の両者について蓋をしないで日光の当たる場所に2週間放置したところ、視覚による観察ではあるが、後者は水に濁りが生じ(藻が発生したものと思われる)たが、前者は変化がなかった。前者の水質が改善されたものと思われる。
実施例7は、水質改善材1、11又は21を金魚用水槽又は熱帯魚用水槽の水質改善用に使用するものである。金魚用水槽又は熱帯魚用水槽に水とともに本実施の形態に関する水質改善材1、11又は21を入れておけば、水のきれいさが維持できる。
実施例8は、水質改善材1、11又は21を「水を使った遊具」の水質改善用に使用するものである。遊具内の水槽は水を循環させるが、長期間使用していると水に濁りが生じるため、この水は数週間毎に交換していた。本実施の形態に関する水質改善材1を循環水の出入り口に設置したところ、きれいな水の状態を維持する期間が長くなった。
2 気泡状の穴
3 粉砕物
Claims (14)
- モンモリロナイトを細かく砕いた素材と、シラスバルーンとからなることを特徴とする消臭抗菌塗料。
- モンモリロナイトを細かく砕いた素材と、シラスバルーンとからなる消臭抗菌塗料を基材に塗布してなることを特徴とする消臭抗菌材。
- 前記基材の材質は、布、竹、木材、化学繊維、発泡スチロール等の合成樹脂、ビニール等の高分子樹脂、ゴム、麻、ダンボール等の紙類、合板、セラミック、コンクリート、金属、石膏ボード、プラスチック、ガラス、磁器、陶器のうちいずれか一又は複数の複合体からなることを特徴とする請求項2記載の消臭抗菌材。
- 前記基材の形状は、平面状、曲面状、レース状、紐状、球状、短冊状、網状、チップ状及び立体形状のうちいずれか一であることを特徴とする請求項3記載の消臭抗菌材。
- 前記基材は建築資材、内装材、電機製品、家具、室内装飾品、医療介護用品、衣料、服飾雑貨のうちいずれか一であることを特徴とする請求項4記載の消臭抗菌材。
- 粘土と、モンモリロナイトを細かく砕いた素材と、シラスバルーンとを水により混練し、成形後焼成してなることを特徴とする水質改善材。
- 更に、雲母を含めて混練し、成形後焼成してなることを特徴とする請求項6記載の水質改善材。
- 前記焼成して得られた焼成物は、多孔状であることを特徴とする請求項6記載の水質改善材。
- 前記焼成して得られた焼成物を粉砕して粉砕物とし、透水性のある袋に詰めたことを特徴とする請求項6記載の水質改善材。
- 粘土と、モンモリロナイトを細かく砕いた素材と、シラスバルーンとを水により混練する混練工程と、
前記混練工程で得られた粘土状中間物を所定の大きさに成形する成形工程と、
その後、前記成形工程で得られた成形物を焼成する焼成工程を含むことを特徴とする水質改善材の製造方法。 - 常温では粒状で、高温で焼失する粒状物を前記混練工程に混入することにより、前記焼成工程により得られた焼成物を多孔状にすることを特徴とする請求項10記載の水質改善材の製造方法。
- 前記粒状物は炭粒であることを特徴とする請求項11記載の水質改善材の製造方法。
- 前記成形工程において、前記粘土状中間物を所定の大きさに成形後、得られた成形物に複数の孔をあけ多孔状とすることを特徴とする請求項10記載の水質改善材の製造方法。
- 請求項10記載の水質改善材の製造方法において、
更に、前記焼成工程により得られた焼成物を粉砕する粉砕工程を含むことを特徴とする水質改善材の製造方法。
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