JP2016166312A - インクセット - Google Patents

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Abstract

【課題】メンテナンス時において、異物が発生しにくく、吐出安定性を阻害しないインクセットを提供することを目的とする。【解決手段】水系洗浄送品液と、分散染料インク組成物と、を備え、前記水系洗浄送品液が、色材を含まず、水と、分散剤Iとして芳香族スルホン酸塩ホルマリン縮合物及びリグニンスルホン酸塩の少なくとも一方と、を含み、前記分散染料インク組成物が、分散染料と、水と、分散剤IIと、を含む、インクセット。【選択図】なし

Description

本発明は、インクセットに関する。
インクジェット記録方法は、比較的単純な装置で、高精細な画像の記録が可能であり、各方面で急速な発展を遂げている。その中で、記録装置のメンテナンスの面について種々の検討がなされている。例えば、特許文献1には、インクジェット記録装置に対する悪影響が極めて低く、洗浄効果が十分に高い上に、フィルタの洗浄にも有効なインクジェット記録装置用洗浄液の提供を目的として、少なくとも水、水溶性有機溶剤、及びメラミン樹脂微粒子を含有するインクジェット記録装置用洗浄液が開示されている。
特開2013−159752号公報
しかしながら、インク組成物が分散染料を含む場合には、引用文献1等に記載の従来の洗浄液を用いたとしても、異物が生じやすく、吐出安定性が害されるという問題がある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、メンテナンス時において、異物が発生しにくく、吐出安定性を阻害しないインクセットを提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した。その結果、所定の水系洗浄送品液と、分散染料インク組成物と、を組み合わせて用いることにより上記課題を解決できることを見出して、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は以下のとおりである。
〔1〕
水系洗浄送品液と、分散染料インク組成物と、を備え、
前記水系洗浄送品液が、色材を含まず、水と、分散剤Iとして芳香族スルホン酸塩ホルマリン縮合物及びリグニンスルホン酸塩の少なくとも一方と、を含み、
前記分散染料インク組成物が、分散染料と、水と、分散剤IIと、を含む、
インクセット。
〔2〕
前記分散剤Iの含有量Iが、前記水系洗浄送品液の総量に対して、2.0〜30質量%であり、
前記分散剤IIの含有量IIが、前記分散染料インク組成物の総量に対して、2.0質量%以上であり、
前記含有量Iに対する前記含有量IIの比A(含有量II/含有量I)が、0.10〜3.0である、
前項〔1〕に記載のインクセット。
〔3〕
前記分散剤Iの含有量Iが、前記水系洗浄送品液の総量に対して、5.0〜15質量%であり、
前記分散剤IIの含有量IIが、前記分散染料インク組成物の総量に対して、2.0質量%以上であり、
前記含有量Iに対する前記含有量IIの比A(含有量II/含有量I)が、0.30〜2.0である、
前項〔2〕に記載のインクセット。
〔4〕
前記分散剤Iの含有量Iが、前記水系洗浄送品液の総量に対して、2.0〜30質量%であり、
前記分散剤IIの含有量IIが、前記分散染料インク組成物の総量に対して、2.0質量%未満であり、
前記含有量Iに対する前記含有量IIの比B(含有量II/含有量I)が、0.050〜1.3である、
前項〔1〕に記載のインクセット。
〔5〕
前記分散剤Iの含有量Iが、前記水系洗浄送品液の総量に対して、5.0〜15質量%であり、
前記分散剤IIの含有量IIが、前記分散染料インク組成物の総量に対して、2.0質量%未満であり、
前記含有量Iに対する前記含有量IIの比B(含有量II/含有量I)が、0.15〜0.50である、
前項〔4〕に記載のインクセット。
〔6〕
前記水系洗浄送品液が、保湿剤Iをさらに含み、該保湿剤Iの含有量が、前記水系洗浄送品液の総量に対して、5.0〜30質量%であり、
前記分散染料インク組成物が、保湿剤IIをさらに含み、該保湿剤IIの含有量が、前記分散染料インク組成物の総量に対して、5.0〜30質量%である、
前項〔1〕〜〔5〕のいずれか1項に記載のインクセット。
〔7〕
前記水系洗浄送品液が、表面張力調整剤をさらに含み、
前記水系洗浄送品液の表面張力が、35mN/m以下である、
前項〔1〕〜〔6〕のいずれか1項に記載のインクセット。
〔8〕
前記水系洗浄送品液が、pH調整剤Iをさらに含み、前記水系洗浄送品液のpHが、7.0〜10.0であり、
前記分散染料インク組成物が、pH調整剤IIをさらに含み、前記分散染料インク組成物のpHが、7.0〜10.0である、
前項〔1〕〜〔7〕のいずれか1項に記載のインクセット。
〔9〕
前記分散剤IIが、芳香族スルホン酸塩ホルマリン縮合物及びリグニンスルホン酸塩の少なくとも一方を含む、
前項〔1〕〜〔8〕のいずれか1項に記載のインクセット。
〔10〕
前記分散剤I及び前記分散剤IIの少なくとも一方が、芳香族スルホン酸塩ホルマリン縮合物Na塩及び芳香族スルホン酸塩ホルマリン縮合物Ca塩の少なくとも一方を含む、
前項〔1〕〜〔9〕のいずれか1項に記載のインクセット。
〔11〕
前記分散剤I及び前記分散剤IIの少なくとも一方が、リグニンスルホン酸Na塩及びリグニンスルホン酸Ca塩の少なくとも一方を含む、
前項〔1〕〜〔10〕のいずれか1項に記載のインクセット。
〔12〕
前記分散剤I及び前記分散剤IIの少なくとも一方が、ナフタレンスルホン酸塩ホルマリン縮合物を含む、
前項〔1〕〜〔11〕のいずれか1項に記載のインクセット。
以下、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」という。)について詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
〔インクセット〕
本実施形態のインクセットは、水系洗浄送品液と、分散染料インク組成物と、を備え、前記水系洗浄送品液が、色材を含まず、水と、分散剤Iとして芳香族スルホン酸塩ホルマリン縮合物及びリグニンスルホン酸塩の少なくとも一方と、を含み、前記分散染料インク組成物が、分散染料と、水と、分散剤IIと、を含む。
ここで、「洗浄送品液」とは、インク充填時の気泡排出効果や長期不使用時の異物発生の抑制などを目的として、インク充填前又は記録装置の長期不使用時にインク収容容器内又はインク流路内の少なくともいずれかに予め充填する液である。洗浄送品液の充填箇所及び充填量は特に限定されるものではなく、インク収容容器又はインク流路内の少なくとも一部に洗浄送品液を充填すればよい。
また、インクジェット記録装置を用いた画像の記録を長期間行わない場合や吐出不良が起こった場合には、インク収容容器又はインク流路内の少なくともいずれかをインクから洗浄送品液に置換することができる。洗浄送品液への置換は、インクで満たされたインク収容容器又はインク流路内の少なくともいずれかに洗浄送品液を流入させて、インク収容容器又はインク流路内の少なくともいずれかのインクを洗浄送品液に置き換えることで行うことができる。この際、洗浄送品液の流入に先立って、インク収容容器又はインク流路内の少なくともいずれかのインクを系外に排出してもよい。
一方、インクジェット記録装置を用いて画像の記録を再開する場合には、洗浄送品液で満たされたインク収容容器又はインク流路内の少なくともいずれかにインクを流入させて、洗浄液をノズル開口部から排出させることで、洗浄送品液をインクと置換すればよい。この際、インクの流入に先立って、インク収容容器又はインク流路内の少なくともいずれかの洗浄液をノズル開口部から排出させてもよい。
また、インク収容容器又はインク流路の少なくともいずれかをインク又は洗浄送品液で充填するのに、インクと洗浄送品液とを通常のクリーニング動作で入れ替えるようにして充填してもよい。また、記録ヘッドのノズル開口面をキャップにより封止して、キャップと吸引ポンプで接続し、吸引ポンプによりキャップ内に負圧を発生させて、インク又は洗浄送品液をインク流路内に流通させることで充填してもよい。以下、水系洗浄送品液から分散染料インク組成物への置換、及び、分散染料インク組成物から水系洗浄送品液への置換の双方の操作をまとめて「メンテナンス」とも言う。
メンテナンス時には、分散染料インク組成物と水系洗浄送品液とが接することにより、分散染料インク組成物中の分散安定性が害され、異物が発生することがある。また、異物の発生の程度により、記録装置のノズルに目詰まりが生じ、吐出安定性が害される恐れがある。
これに対し、本実施形態のインクセットは、上記構成を有することにより、分散染料インク組成物と水系洗浄送品液とが接した場合でも、分散染料インク組成物の分散安定性を害せず、異物発生を抑制し、吐出安定性も確保することができる。以下各成分について説明する。
ここで、「インク流路」とは、インクジェット記録装置において、インクを流通させるための流路をいう。インク流路としては、例えば、インクを貯留するインク収容容器からインクジェット式記録ヘッドにインクを供給するためのインク供給路や、インクジェット式記録ヘッド内においてインクをノズル開口部まで流通させるための流路が挙げられる。
〔水系洗浄送品液〕
水系洗浄送品液は、色材を含まず、水と、分散剤Iとして芳香族スルホン酸塩ホルマリン縮合物及びリグニンスルホン酸塩の少なくとも一方と、を含み、必要に応じてその他の成分を含むことができる。
(水)
水としては、例えば、イオン交換水、限外濾過水、逆浸透水、及び蒸留水等の純水、並びに超純水のような、イオン性不純物を極力除去したものが挙げられる。水の含有量は、水系洗浄送品液の総量に対して、好ましくは45〜85質量%であり、より好ましくは50〜80質量%であり、さらに好ましくは60〜75質量%である。
(分散剤I)
分散剤Iは、芳香族スルホン酸塩ホルマリン縮合物及びリグニンスルホン酸塩の少なくとも一方である。このような分散剤を用いることにより、分散染料インク組成物の分散安定性を害さずに、メンテナンス時における異物発生がより抑制され、インク置換後の吐出安定性がより向上する。なお、本実施形態において、「芳香族スルホン酸塩ホルマリン縮合物」には、芳香族スルホン酸塩ホルマリン縮合物の塩が含まれるものとする。
芳香族スルホン酸塩ホルマリン縮合物としては、特に限定されないが、例えば、クレオソート油スルホン酸、クレゾールスルホン酸、フェノールスルホン酸、β−ナフトールスルホン酸、メチルナフタレンスルホン酸、ブチルナフタレンスルホン酸等のアルキルナフタレンスルホン酸のホルマリン縮合物;β−ナフタレンスルホン酸、β−ナフトールスルホン酸のホルマリン縮合物;クレゾールスルホン酸と2−ナフトール−6−スルホン酸のホルマリン縮合物;及びこれらの塩が挙げられる。
芳香族スルホン酸塩ホルマリン縮合物及びリグニンスルホン酸塩と塩を形成し得る、アニオンとしては、特に限定されないが、例えば、リチウム、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属;マグネシウム、カルシウム等のアルカリ土類金属が挙げられる。このなかでも、ナトリウム、カルシウムが好ましい。このような塩を用いることにより、メンテナンス時における異物発生がより抑制され、インク置換後の吐出安定性がより向上する傾向にある。
一態様として、分散剤Iは、芳香族スルホン酸塩ホルマリン縮合物Na塩及び芳香族スルホン酸塩ホルマリン縮合物Ca塩の少なくとも一方を含むことが好ましく、ナフタレンスルホン酸塩ホルマリン縮合物を含むことがより好ましく、ナフタレンスルホン酸塩ホルマリン縮合物Na塩及びナフタレンスルホン酸塩ホルマリン縮合物Ca塩の少なくとも一方を含むことがさらに好ましい。このような分散剤Iを用いることにより、低温から常温における安定性が比較的向上するため、メンテナンス時における異物発生がより抑制され、インク置換後の吐出安定性がより向上する傾向にある。
また、別態様として、分散剤Iは、リグニンスルホン酸Na塩及びリグニンスルホン酸Ca塩の少なくとも一方を含むことが好ましい。このような分散剤Iを用いることにより、常温から高温における安定性が比較的向上するため、メンテナンス時における異物発生がより抑制され、インク置換後の吐出安定性がより向上する傾向にある。
分散剤Iの含有量Iは、水系洗浄送品液の総量に対して、好ましくは2.0〜30質量%であり、より好ましくは3.0〜20質量%であり、さらに好ましくは5.0〜15質量%である。分散剤Iの含有量Iが2.0質量%以上であることにより、メンテナンス時における異物発生がより抑制され、インク置換後の吐出安定性がより向上する傾向にある。また、分散剤Iの含有量Iが30質量%以下であることにより、インク置換後の吐出安定性がより向上する傾向にある。
(保湿剤I)
水系洗浄送品液は、保湿剤Iをさらに含んでもよい。保湿剤としては、特に限定されないが、1気圧下相当での沸点が、好ましくは180℃以上、より好ましくは200℃以上の高沸点保湿剤を用いることができる。当該沸点が上記範囲内であると、水系洗浄送品液中の揮発成分が揮発することを防止できる。
このような保湿剤Iとしては、特に限定されないが、例えば、グリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ペンタメチレングリコール、トリメチレングリコール、2−ブテン−1,4−ジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、トリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、イソプロピレングリコール、イソブチレングリコール、メソエリスリトール、及びペンタエリスリトール等が挙げられる。
保湿剤Iの含有量は、水系洗浄送品液の総量に対して、好ましくは5.0〜30質量%であり、より好ましくは10〜25質量%であり、さらに好ましくは15〜22.5質量%である。保湿剤Iの含有量が5.0質量%以上であることにより、保湿性が向上することにより、再溶解しにくい固形物の形成をより抑制できるほか、凍結による記録装置へのアタックをより抑制できる傾向にある。また、保湿剤Iの含有量が30質量%以下であることにより、洗浄性がより向上する傾向にある。
(表面張力調整剤)
水系洗浄送品液は、表面張力調整剤をさらに含んでもよい。表面張力調整剤としては、特に限定されないが、例えば、アセチレングリコール系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、及びシリコーン系界面活性剤が挙げられる。
アセチレングリコール系界面活性剤としては、特に限定されないが、例えば、2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオール及び2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオールのアルキレンオキサイド付加物、並びに2,4−ジメチル−5−デシン−4−オール及び2,4−ジメチル−5−デシン−4−オールのアルキレンオキサイド付加物から選択される一種以上が好ましい。アセチレングリコール系界面活性剤の市販品としては、特に限定されないが、例えば、オルフィン104シリーズやオルフィンE1010等のEシリーズ(エアプロダクツ社(Air Products Japan, Inc.)製商品名)、サーフィノール465やサーフィノール61(日信化学工業社(Nissin Chemical Industry CO.,Ltd.)製商品名)などが挙げられる。アセチレングリコール系界面活性剤は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
フッ素系界面活性剤としては、特に限定されないが、例えば、パーフルオロアルキルスルホン酸塩、パーフルオロアルキルカルボン酸塩、パーフルオロアルキルリン酸エステル、パーフルオロアルキルエチレンオキサイド付加物、パーフルオロアルキルベタイン、パーフルオロアルキルアミンオキサイド化合物が挙げられる。フッ素系界面活性剤の市販品としては、特に限定されないが、例えば、S−144、S−145(旭硝子株式会社製);FC−170C、FC−430、フロラード−FC4430(住友スリーエム株式会社製);FSO、FSO−100、FSN、FSN−100、FS−300(Dupont社製);FT−250、251(株式会社ネオス製)などが挙げられる。フッ素系界面活性剤は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
シリコーン系界面活性剤としては、ポリシロキサン系化合物、ポリエーテル変性オルガノシロキサン等が挙げられる。シリコーン系界面活性剤の市販品としては、特に限定されないが、具体的には、BYK−306、BYK−307、BYK−333、BYK−341、BYK−345、BYK−346、BYK−347、BYK−348、BYK−349(以上商品名、ビックケミー・ジャパン株式会社製)、KF−351A、KF−352A、KF−353、KF−354L、KF−355A、KF−615A、KF−945、KF−640、KF−642、KF−643、KF−6020、X−22−4515、KF−6011、KF−6012、KF−6015、KF−6017(以上商品名、信越化学株式会社製)等が挙げられる。シリコーン系界面活性剤は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
表面張力調整剤の含有量は、水系洗浄送品液の総量に対して、好ましくは0.10〜1.5質量%であり、より好ましくは0.15〜1.0質量%であり、さらに好ましくは0.25〜0.75質量%である。表面張力調整剤の含有量が上記範囲内であることにより、洗浄性がより向上する傾向にある。
水系洗浄送品液の表面張力は、好ましくは35mN/m以下である。また、水系洗浄送品液の表面張力は、インク組成物の表面張力よりも低いことが好ましい。水系洗浄送品液の表面張力が上記範囲内であることにより、洗浄性やインク置換時の初期充填性がより向上する傾向にある。水系洗浄送品液の表面張力は、実施例に記載の方法により測定することができる。
(pH調整剤I)
水系洗浄送品液は、pH調整剤Iをさらに含んでもよい。pH調整剤Iとしては、特に限定されないが、例えば、無機酸(例えば、硫酸、塩酸、硝酸等)、無機塩基(例えば、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニア等)、有機塩基(トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、モノエタノールアミン、トリプロパノールアミン)、有機酸(例えば、アジピン酸、クエン酸、コハク酸等)が挙げられる。
pH調整剤Iの含有量は、水系洗浄送品液の総量に対して、好ましくは0.10〜1.5質量%であり、より好ましくは0.15〜1.0質量%であり、さらに好ましくは0.25〜0.75質量%である。pH調整剤Iの含有量が上記範囲内であることにより、記録装置のノズルプレートや、樹脂部品、金属部品へのアタック性がより低下し、水系洗浄送品液の安定性もより向上する傾向にある。
水系洗浄送品液のpHは、好ましくは7.0〜10.0である。水系洗浄送品液のpHが上記範囲内であることにより、記録装置のノズルプレートや、樹脂部品、金属部品へのアタック性がより低下し、水系洗浄送品液の安定性もより向上する傾向にある。
〔分散染料インク組成物〕
分散染料インク組成物は、分散染料と、水と、分散剤IIと、を含み、必要に応じて、その他の成分を含むことができる。
(分散染料)
分散染料とは、インク組成物中で溶解せず、自己分散状態、又は分散剤による分散状態で存在する染料をいう。具体的には、昇華性染料などが挙げられる。分散染料としては、特に限定されないが、例えば、以下に列記するものが挙げられる。
イエロー分散染料としては、特に限定されないが、例えば、C.I.ディスパースイエロー3、4、5、7、9、13、23、24、30、33、34、42、44、49、50、51、54、56、58、60、63、64、66、68、71、74、76、79、82、83、85、86、88、90、91、93、98、99、100、104、108、114、116、118、119、122、124、126、135、140、141、149、160、162、163、164、165、179、180、182、183、184、186、192、198、199、202、204、210、211、215、216、218、224、227、231、232等が挙げられる。
オレンジ分散染料としては、特に限定されないが、例えば、C.I.ディスパースオレンジ1、3、5、7、11、13、17、20、21、25、29、30、31、32、33、37、38、42、43、44、45、46、47、48、49、50、53、54、55、56、57、58、59、61、66、71、73、76、78、80、89、90、91、93、96、97、119、127、130、139、142等が挙げられる。
レッド分散染料としては、特に限定されないが、例えば、C.I.ディスパースレッド1、4、5、7、11、12、13、15、17、27、43、44、50、52、53、54、55、56、58、59、60、65、72、73、74、75、76、78、81、82、86、88、90、91、92、93、96、103、105、106、107、108、110、111、113、117、118、121、122、126、127、128、131、132、134、135、137、143、145、146、151、152、153、154、157、159、164、167、169、177、179、181、183、184、185、188、189、190、191、192、200、201、202、203、205、206、207、210、221、224、225、227、229、239、240、257、258、266、277、278、279、281、288、298、302、303、310、311、312、320、324、328等が挙げられる。
バイオレット分散染料としては、特に限定されないが、例えば、C.I.ディスパースバイオレット1、4、8、23、26、27、28、31、33、35、36、38、40、43、46、48、50、51、52、56、57、59、61、63、69、77等が挙げられる。
グリーン分散染料としては、特に限定されないが、例えば、C.I.ディスパースグリーン9等が挙げられる。
ブラウン分散染料としては、特に限定されないが、例えば、C.I.ディスパースブラウン1、2、4、9、13、19等が挙げられる。
ブルー分散染料としては、特に限定されないが、例えば、C.I.ディスパースブルー3、7、9、14、16、19、20、26、27、35、43、44、54、55、56、58、60、62、64、71、72、73、75、79、81、82、83、87、91、93、94、95、96、102、106、108、112、113、115、118、120、122、125、128、130、134、139、141、142、143、146、148、149、153、154、158、165、167、171、173、174、176、181、183、185、186、187、189、197、198、200、201、205、207、211、214、224、225、257、259、266、267、268、270、284、285、287、288、291、293、295、297、301、315、330、333、359、360等が挙げられる。
ブラック分散染料としては、特に限定されないが、例えば、C.I.ディスパースブラック1、3、10、24等が挙げられる。
一態様として、分散剤IIの含有量IIは、2.0質量%以上であることが好ましい。なお、この態様の場合、分散染料の含有量は、分散染料インク組成物の総量に対して、好ましくは1.6〜8.5質量%であり、より好ましくは4.0〜8.0質量%であり、さらに好ましくは4.5〜7.5質量%である。
別態様として、分散剤IIの含有量IIは、2.0質量%未満であることが好ましい。なお、この態様の場合、分散染料の含有量は、分散染料インク組成物の総量に対して、好ましくは0.25〜3.5質量%であり、より好ましくは0.50〜3.0質量%であり、さらに好ましくは0.75〜2.5質量%である。
(水)
水としては、例えば、イオン交換水、限外濾過水、逆浸透水、及び蒸留水等の純水、並びに超純水のような、イオン性不純物を極力除去したものが挙げられる。水の含有量は、分散染料インク組成物の総量に対して、好ましくは45〜75質量%であり、より好ましくは50〜70質量%であり、さらに好ましくは55〜65質量%である。
(分散剤II)
分散剤IIとしては、特に限定されないが、例えば、アニオン系分散剤、ノニオン系分散剤、高分子分散剤が挙げられる。
アニオン系分散剤としては、特に限定されないが、例えば、芳香族スルホン酸のホルマリン縮合物、リグニンスルホン酸が挙げられる。上記芳香族スルホン酸としては、特に限定されないが、例えば、クレオソート油スルホン酸、クレゾールスルホン酸、フェノールスルホン酸、β−ナフトールスルホン酸、メチルナフタレンスルホン酸、ブチルナフタレンスルホン酸等のアルキルナフタレンスルホン酸、β−ナフタレンスルホン酸とβ−ナフトールスルホン酸との混合物、クレゾールスルホン酸と2−ナフトール−6−スルホン酸との混合物等が挙げられる。
ノニオン系分散剤としては、特に限定されないが、例えば、フィトステロールのエチレンオキサイド付加物、コレスタノールのエチレンオキサイド付加物等が挙げられる。
高分子分散剤としては、特に限定されないが、例えば、ポリアクリル酸部分アルキルエステル、ポリアルキレンポリアミン、ポリアクリル酸塩、スチレン−アクリル酸共重合物、ビニルナフタレン−マレイン酸共重合物等が挙げられる。
このなかでも、芳香族スルホン酸塩ホルマリン縮合物及びリグニンスルホン酸塩の少なくとも一方が好ましい。このような分散剤IIを用いることにより、メンテナンス時における異物発生がより抑制され、インク置換後の吐出安定性がより向上がより向上する傾向にある。
芳香族スルホン酸塩ホルマリン縮合物及びリグニンスルホン酸塩と塩を形成し得る、アニオンとしては、特に限定されないが、例えば、リチウム、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属;マグネシウム、カルシウム等のアルカリ土類金属が挙げられる。このなかでも、ナトリウム、カルシウムが好ましい。このような塩を用いることにより、メンテナンス時における異物発生がより抑制され、インク置換後の吐出安定性がより向上する傾向にある。
一態様として、分散剤IIは、芳香族スルホン酸塩ホルマリン縮合物Na塩及び芳香族スルホン酸塩ホルマリン縮合物Ca塩の少なくとも一方を含むことが好ましく、ナフタレンスルホン酸塩ホルマリン縮合物を含むことがより好ましく、ナフタレンスルホン酸塩ホルマリン縮合物Na塩及びナフタレンスルホン酸塩ホルマリン縮合物Ca塩の少なくとも一方を含むことがさらに好ましい。このような分散剤IIを用いることにより、低温から常温における安定性が比較的向上するため、メンテナンス時における異物発生がより抑制され、インク置換後の吐出安定性がより向上する傾向にある。
また、別態様として、分散剤IIは、リグニンスルホン酸Na塩及びリグニンスルホン酸Ca塩の少なくとも一方を含むことが好ましい。このような分散剤IIを用いることにより、常温から高温における安定性が比較的向上するため、メンテナンス時における異物発生がより抑制され、インク置換後の吐出安定性がより向上する傾向にある。
一態様として、分散剤IIの含有量IIが、分散染料インク組成物の総量に対して、2.0質量%以上である場合において、含有量Iに対する含有量IIの比A(含有量II/含有量I)は、好ましくは0.10〜3.0であり、より好ましくは0.30〜2.0であり、さらに好ましくは0.50〜1.5である。特に、含有量Iが、水系洗浄送品液の総量に対して、5.0〜15質量%である場合に、比A(含有量II/含有量I)が、0.30〜2.0であることが好ましい。比Aが0.10以上であることにより、メンテナンス時における異物発生がより抑制され、インク置換後の吐出安定性がより向上する傾向にある。
また、別態様として、分散剤IIの含有量IIが、分散染料インク組成物の総量に対して、2.0質量%未満である場合において、含有量Iに対する含有量IIの比A(含有量II/含有量I)は、好ましくは0.050〜1.3であり、より好ましくは0.10〜1.0であり、さらに好ましくは0.15〜0.50である。特に、含有量Iが、水系洗浄送品液の総量に対して、5.0〜15質量%である場合に、比A(含有量II/含有量I)が、0.15〜0.50であることが好ましい。比Aが0.050以上であることにより、メンテナンス時における異物発生がより抑制され、インク置換後の吐出安定性がより向上する傾向にある。
(pH調整剤II)
分散染料インク組成物は、pH調整剤IIをさらに含んでもよい。pH調整剤IIとしては、特に限定されないが、例えば、pH調整剤Iで列記したものが挙げられる。pH調整剤IとpH調整剤IIは同一であっても異なっていてもよい。
pH調整剤IIの含有量は、分散染料インク組成物の総量に対して、好ましくは0.10〜1.0質量%であり、より好ましくは0.15〜0.75質量%であり、さらに好ましくは0.25〜0.50質量%である。pH調整剤IIの含有量が上記範囲内であることにより、記録装置のノズルプレートや、樹脂部品、金属部品へのアタック性がより低下し、水系洗浄送品液の安定性もより向上する傾向にある。
分散染料インク組成物のpHは、好ましくは7.0〜10.0である。分散染料インク組成物のpHが上記範囲内であることにより、記録装置のノズルプレートや、樹脂部品、金属部品へのアタック性がより低下し、水系洗浄送品液の安定性もがより向上する傾向にある。
以下、本発明を実施例及び比較例を用いてより具体的に説明する。本発明は、以下の実施例によって何ら限定されるものではない。
[水系洗浄送品液用の材料]
下記の実施例及び比較例において使用した水系洗浄送品液用の主な材料は、以下の通りである。
〔分散剤I〕
ナフタレンスルホン酸Naホルマリン縮合物
リグニンスルホン酸Na
ナフタレンスルホン酸Caホルマリン縮合物
スチレン−アクリル共重合体
〔保湿剤I〕
グリセリン
〔表面張力調整剤〕
BYK348(シリコーン系界面活性剤、ビックケミー・ジャパン社製)
〔pH調整剤I〕
トリエタノールアミン
[水系洗浄送品液の調製]
各材料を下記の表1に示す組成で混合し、十分に撹拌し、各水系洗浄送品液S−1〜13を得た。なお、下記の表1中、数値の単位は質量%であり、合計は100.0質量%である。
〔表面張力〕
全自動表面張力計CBVP−Z(協和界面科学社製)を用いたWilhelmy法により、各水系洗浄送品液S−1〜13の表面張力を測定した。
〔pH〕
pH METER MODEL PH82(横河電機製)を用いて、各水系洗浄送品液S−1〜13のpHを測定した。
Figure 2016166312
[インク組成物用の材料]
下記の実施例及び比較例において使用したインク組成物用の主な材料は、以下の通りである。
〔分散染料〕
DY54(Disperse Yellow 54)
DR60(Disperse Red 60)
DB359(Disperse Blue 359)
〔分散剤II〕
ナフタレンスルホン酸Naホルマリン縮合物
〔表面張力調整剤〕
BYK348(シリコーン系界面活性剤、ビックケミー・ジャパン社製)
〔溶剤〕
グリセリン
トリエチレングリコール
〔pH調整剤II〕
トリエタノールアミン
〔キレート剤〕
EDTA・2Na(四酢酸エチレンジアミン)
〔防腐剤〕
プロキセルGXL(Avecia社製)
[分散染料インク組成物の調製]
各材料を下記の表2に示す組成で混合し、十分に撹拌し、各分散染料インク組成物A−1〜7、B−1〜2を得た。なお、下記の表2中、数値の単位は質量%であり、合計は100.0質量%である。
〔表面張力〕
全自動表面張力計CBVP−Z(協和界面科学社製)を用いたWilhelmy法により、各分散染料インク組成物A−1〜7、B−1〜2の表面張力を測定した。
〔pH〕
pH METER MODEL PH82(横河電機製)を用いて、各分散染料インク組成物A−1〜7、B−1〜2のpHを測定した。
Figure 2016166312
〔異物発生評価〕
上記のようにして得られた水系洗浄送品液99部と分散染料インク組成物1部を混合し、10mLの混合液を得た。得られた混合液を、40℃で1週間放置した後のサンプルXと、40℃で2週間放置した後のサンプルYを用意した。得られたサンプル中の異物を観察し、下記評価基準により、異物の発生を評価した。
(評価基準)
○ :サンプルXにおいても、サンプルYにおいても異物の発生が認められない
△ :サンプルXにおいては異物の発生が認められず、サンプルYにおいては異物の発生が認められた
× :サンプルXにおいても、サンプルYにおいても異物の発生が認められた
××:サンプルXにおいても、サンプルYにおいても多量の異物の発生が認められた
〔吐出安定性評価〕
記録装置(セイコーエプソン社製、製品名:SureColor SC−F6000)のインク流路及びインク収容体に上記のようにして得られた水系洗浄送品液を充填した。その後、水系洗浄送品液を排出し、そのまま記録装置を40℃で1週間放置した。放置後の記録装置のインク流路及びインク収容体に上記のようにして得られた分散染料インク組成物を充填し、B0サイズの被記録媒体に対して、打ち込み量100%で、べた画像を記録し、下記評価基準で吐出安定性を評価した。
(評価基準)
◎ :連続で抜け・ヨレなく記録が可能な枚数が、20枚以上
○ :連続で抜け・ヨレなく記録が可能な枚数が、15枚以上〜20枚未満
△ :連続で抜け・ヨレなく記録が可能な枚数が、10枚以上〜15枚未満
× :連続で抜け・ヨレなく記録が可能な枚数が、5枚以上〜10枚未満
××:連続で抜け・ヨレなく記録が可能な枚数が、5枚未満
Figure 2016166312
Figure 2016166312
Figure 2016166312
なお、上記実施例及び比較例においては、水系洗浄送品液S−1〜S−13をそれぞれ1水準として、この水系洗浄送品と各インク組成物との組み合わせ(実施例I−1〜VIII−1、実施例I−2〜VIII−2、実施例I−3〜VIII−3、実施例I−4〜VIII−4、実施例I−5〜VIII−5、実施例I−6〜VIII−6、実施例I−7〜VIII−7、実施例I−8〜VIII−8、比較例I−1〜VIII−1、比較例I−2〜VIII−2、比較例I−3〜VIII−3、及び比較例I−4〜VIII−4、比較例I−5〜VIII−5)の評価結果において、×の評価が2つ以下、及び、△の評価が2つ以下のものについては、異物が発生しにくく、吐出安定性を阻害しないインクセットであると評価した。

Claims (12)

  1. 水系洗浄送品液と、分散染料インク組成物と、を備え、
    前記水系洗浄送品液が、色材を含まず、水と、分散剤Iとして芳香族スルホン酸塩ホルマリン縮合物及びリグニンスルホン酸塩の少なくとも一方と、を含み、
    前記分散染料インク組成物が、分散染料と、水と、分散剤IIと、を含む、
    インクセット。
  2. 前記分散剤Iの含有量Iが、前記水系洗浄送品液の総量に対して、2.0〜30質量%であり、
    前記分散剤IIの含有量IIが、前記分散染料インク組成物の総量に対して、2.0質量%以上であり、
    前記含有量Iに対する前記含有量IIの比A(含有量II/含有量I)が、0.10〜3.0である、
    請求項1に記載のインクセット。
  3. 前記分散剤Iの含有量Iが、前記水系洗浄送品液の総量に対して、5.0〜15質量%であり、
    前記分散剤IIの含有量IIが、前記分散染料インク組成物の総量に対して、2.0質量%以上であり、
    前記含有量Iに対する前記含有量IIの比A(含有量II/含有量I)が、0.30〜2.0である、
    請求項2に記載のインクセット。
  4. 前記分散剤Iの含有量Iが、前記水系洗浄送品液の総量に対して、2.0〜30質量%であり、
    前記分散剤IIの含有量IIが、前記分散染料インク組成物の総量に対して、2.0質量%未満であり、
    前記含有量Iに対する前記含有量IIの比B(含有量II/含有量I)が、0.050〜1.3である、
    請求項1に記載のインクセット。
  5. 前記分散剤Iの含有量Iが、前記水系洗浄送品液の総量に対して、5.0〜15質量%であり、
    前記分散剤IIの含有量IIが、前記分散染料インク組成物の総量に対して、2.0質量%未満であり、
    前記含有量Iに対する前記含有量IIの比B(含有量II/含有量I)が、0.15〜0.50である、
    請求項4に記載のインクセット。
  6. 前記水系洗浄送品液が、保湿剤Iをさらに含み、該保湿剤Iの含有量が、前記水系洗浄送品液の総量に対して、5.0〜30質量%であり、
    前記分散染料インク組成物が、保湿剤IIをさらに含み、該保湿剤IIの含有量が、前記分散染料インク組成物の総量に対して、5.0〜30質量%である、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載のインクセット。
  7. 前記水系洗浄送品液が、表面張力調整剤をさらに含み、
    前記水系洗浄送品液の表面張力が、35mN/m以下である、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載のインクセット。
  8. 前記水系洗浄送品液が、pH調整剤Iをさらに含み、前記水系洗浄送品液のpHが、7.0〜10.0であり、
    前記分散染料インク組成物が、pH調整剤IIをさらに含み、前記分散染料インク組成物のpHが、7.0〜10.0である、
    請求項1〜7のいずれか1項に記載のインクセット。
  9. 前記分散剤IIが、芳香族スルホン酸塩ホルマリン縮合物及びリグニンスルホン酸塩の少なくとも一方を含む、
    請求項1〜8のいずれか1項に記載のインクセット。
  10. 前記分散剤I及び前記分散剤IIの少なくとも一方が、芳香族スルホン酸塩ホルマリン縮合物Na塩及び芳香族スルホン酸塩ホルマリン縮合物Ca塩の少なくとも一方を含む、
    請求項1〜9のいずれか1項に記載のインクセット。
  11. 前記分散剤I及び前記分散剤IIの少なくとも一方が、リグニンスルホン酸Na塩及びリグニンスルホン酸Ca塩の少なくとも一方を含む、
    請求項1〜10のいずれか1項に記載のインクセット。
  12. 前記分散剤I及び前記分散剤IIの少なくとも一方が、ナフタレンスルホン酸塩ホルマリン縮合物を含む、
    請求項1〜11のいずれか1項に記載のインクセット。
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