JP2016165314A - X線撮影装置及びx線撮影方法 - Google Patents

X線撮影装置及びx線撮影方法 Download PDF

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Abstract

【課題】撮影待機時間を短縮できるようにすることができる回転陽極を用いるタルボ干渉計やタルボ・ロー干渉計を用いたX線撮影装置を提供する。【解決手段】X線撮影装置1によれば、X線源11のX線管111は回転陽極を有し、制御部は、回転陽極の回転を開始させ、当該回転陽極の回転を継続させたまま、X線源11、X線検出器16、駆動部12aにより被写体の再構成画像の生成に必要な複数のモアレ画像を取得するための一連の撮影を行わせる。【選択図】図1

Description

本発明は、タルボ干渉計やタルボ・ロー干渉計を用いたX線撮影装置及びX線撮影方法に関する。
照射されたX線に応じて電気信号を生成する変換素子が配列され、これらの変換素子によって生成された電気信号を画像信号として読み取るX線検出器(Flat Panel Detector:FPD)を備えるX線撮影装置としては、例えば、X線検出器にX線を照射するX線源や、複数の回折格子等を備えたタルボ(Talbot)干渉計やタルボ・ロー(Talbot-Lau)干渉計を用いたX線撮影装置が知られている(例えば特許文献1、2参照)。
タルボ干渉計やタルボ・ロー干渉計は、一定の周期でスリットが設けられた第1格子を可干渉性(コヒーレント)の光が透過すると光の進行方向に一定周期でその格子像を結ぶタルボ効果を利用するものである。タルボ干渉計やタルボ・ロー干渉計は、第1格子の格子像を結ぶ位置に第2格子を配置し、この第2格子の格子方向を第1格子の方向に対してわずかに傾けることでモアレ縞を形成させる。第2格子の前に物体を配置するとモアレが乱れることから、第1格子の前に被写体を配置して干渉性X線を照射し、得られたモアレ縞の画像(モアレ画像という)を演算することによって被写体の再構成画像を得ることが可能である。
再構成画像としては、少なくともX線の吸収画像や微分位相画像、小角散乱画像の3種類の画像を生成することができることが知られている。このうち、微分位相画像は、関節部の軟骨の描写が行えることが確認されている(非特許文献1、2参照)。
国際公開第2011/033798号パンフレット 米国特許第5812629号明細書
永島雅文他7名「関節軟骨の抽出−微分干渉の原理を応用したX線撮像技術の可能性−」臨床解剖研究会記録No.11(2011)p.56-57 Junji Tanaka et al. ,Cadaveric and in vivo human joint imaging based on differential phase contrast by X-ray Talbot-Lau interferometry, Z MED PHYS.,(2012) DOI:10.1016
ところで、上述のように、タルボ干渉計やタルボ・ロー干渉計は関節部の軟骨等の微細な構造を撮影するのに用いられる。そのため、ぼけを極力抑えるためにX線源は小焦点であることが好ましい。
また、タルボ干渉計やタルボ・ロー干渉計では、X線源とX線検出器の間に複数枚の格子を配置するためにX線が減弱される。そのため、格子を配置しない撮影装置に比べてX線量は多いほうが好ましい。また、タルボ干渉計やタルボ・ロー干渉計では、1枚の再構成画像を生成するために、被写体を固定したまま格子を相対移動させて一定周期間隔のモアレ画像を複数撮影する。そのため、撮影時間は短いほうが好ましい。X線量(mAs値)は管電流(mA)と時間(s)に比例することから、X線源は、最大許容管電流がより大きいものであることが好ましい。
ここで、X線CT(Computed Tomography)用の、回転陽極を使用したX線源をタルボ干渉計やタルボ・ロー干渉計に適用すれば、従来から使用されている単純X線撮影用のX線源を用いるよりも小焦点でかつ大きな管電流で撮影を行うことができる。しかしながら、X線CT用のX線源では、一度陽極を回転させると停止及び再起動するまでに時間がかかる。そのため、次の撮影までの待機時間が長くなってしまうという問題がある。
本発明の課題は、回転陽極を用いるタルボ干渉計やタルボ・ロー干渉計において、撮影待機時間を短縮できるようにすることである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
被写体を載置する被写体台と、
前記被写体にX線を照射するX線源と、
前記X線源により照射されたX線に応じて電気信号を生成する変換素子が2次元状に配置され、当該変換素子により生成された電気信号を画像信号として読み取るX線検出器と、
前記X線源と前記X線検出器との間のX線照射経路上に配置され、複数のスリットを有するマルチスリット、第1格子及び第2格子と、
前記マルチスリット、前記第1格子、前記第2格子のうち少なくとも一つを移動させる駆動部と、
を備え、
前記駆動部により前記マルチスリット、前記第1格子、前記第2格子のうち少なくとも一つを前記X線の照射方向と直交する方向に一定周期間隔で移動させる毎に、前記X線源により前記被写体にX線を照射して、照射されたX線に応じて前記X線検出器が画像信号を読み取る撮影を繰り返すことにより、前記被写体の再構成画像の生成に必要な複数のモアレ画像を取得するタルボ・ロー干渉計を用いたX線撮影装置であって、
前記X線源は、回転陽極を有し、
前記X線源の回転陽極の回転を開始させ、当該回転陽極の回転を継続させたまま、前記被写体の再構成画像の生成に必要な複数のモアレ画像を取得するための一連の撮影を行わせる制御部を備える。
請求項2に記載の発明は、
被写体を載置する被写体台と、
前記被写体にX線を照射するX線源と、
前記X線源により照射されたX線に応じて電気信号を生成する変換素子が2次元状に配置され、当該変換素子により生成された電気信号を画像信号として読み取るX線検出器と、
前記X線源と前記X線検出器との間のX線照射経路上に配置され、複数のスリットを有する第1格子及び第2格子と、
前記第1格子、前記第2格子のうち少なくとも一つを移動させる駆動部と、
を備え、
前記駆動部により前記第1格子、前記第2格子のうち少なくとも一つを前記X線の照射方向と直交する方向に一定周期間隔で移動させる毎に、前記X線源により前記被写体にX線を照射して、照射されたX線に応じて前記X線検出器が画像信号を読み取る撮影を繰り返すことにより、前記被写体の再構成画像の生成に必要な複数のモアレ画像を取得するタルボ干渉計を用いたX線撮影装置であって、
前記X線源は、回転陽極を有し、
前記X線源の回転陽極の回転を開始させ、当該回転陽極の回転を継続させたまま、前記被写体の再構成画像の生成に必要な複数のモアレ画像を取得するための一連の撮影を行わせる制御部を備える。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、
前記制御部は、前記被写体の再構成画像の生成に必要な複数のモアレ画像を取得するための一連の撮影後、継続して行う撮影がある場合は、前記回転陽極の回転を継続させたまま、次の撮影を行わせる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、
撮影オーダー情報を記憶するコンソールと接続され、
前記制御部は、前記コンソールにおいて、一の患者に対し複数の被写体部位の撮影オーダー情報が記憶されている場合は、一の被写体部位についての前記一連の撮影後、前記回転陽極の回転を継続させたまま、他の被写体部位についての前記一連の撮影を行わせる。
請求項5に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、
撮影オーダー情報を記憶するコンソールと接続され、
前記制御部は、前記コンソールにおいて、複数の患者に対する撮影オーダー情報が記憶されている場合は、一の患者についての前記一連の撮影後、前記回転陽極の回転を継続させたまま、他の患者についての前記一連の撮影を行わせる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の何れか一項に記載の発明において、
前記制御部は、前記一連の撮影の前後に画像補正用の画像の撮影を行う場合は、前記回転陽極の回転を継続させたまま、前記画像補正用の画像の撮影及び前記一連の撮影を行わせる。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の何れか一項に記載の発明において、
前記制御部は、前記一連の撮影の前に前記被写体のポジショニングの確認を行うための事前撮影を行う場合は、前記回転陽極を回転させて前記事前撮影を行った後、前記回転陽極の回転を継続させたまま、前記一連の撮影を行わせる。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7の何れか一項に記載の発明において、
タイマーを有し、
前記制御部は、前記回転陽極が回転を開始してから所定時間が経過した場合に、前記回転陽極の回転を停止させる。
請求項9に記載の発明は、請求項1〜8の何れか一項に記載の発明において、
前記X線源のHU値を算出する算出手段を備え、
前記制御部は、前記HU値が所定値以上となった場合に、前記回転陽極の回転を停止させる。
請求項10に記載の発明は、請求項1〜8の何れか一項に記載の発明において、
前記X線源のX線管の温度を測定する測定手段を備え、
前記制御部は、前記X線源のX線管の温度が所定値以上となった場合に、前記回転陽極の回転を停止させる。
請求項11に記載の発明は、
被写体を載置する被写体台と、
回転陽極を有し、前記被写体にX線を照射するX線源と、
前記X線源により照射されたX線に応じて電気信号を生成する変換素子が2次元状に配置され、当該変換素子により生成された電気信号を画像信号として読み取るX線検出器と、
前記X線源と前記X線検出器との間のX線照射経路上に配置され、複数のスリットを有するマルチスリット、第1格子及び第2格子と、
前記マルチスリット、前記第1格子、前記第2格子のうち少なくとも一つを移動させる駆動部と、
を備え、
前記駆動部により前記マルチスリット、前記第1格子、前記第2格子のうち少なくとも一つを前記X線の照射方向と直交する方向に一定周期間隔で移動させる毎に、前記X線源により前記被写体にX線を照射して、照射されたX線に応じて前記X線検出器が画像信号を読み取る撮影を繰り返すことにより、前記被写体の再構成画像の生成に必要な複数のモアレ画像を取得するタルボ・ロー干渉計を用いたX線撮影装置におけるX線撮影方法であって、
前記X線源の回転陽極の回転を開始させ、当該回転陽極の回転を継続させたまま、前記被写体の再構成画像の生成に必要な複数のモアレ画像を取得するための一連の撮影を行う。
請求項12に記載の発明は
被写体を載置する被写体台と、
回転陽極を有し、前記被写体にX線を照射するX線源と、
前記X線源により照射されたX線に応じて電気信号を生成する変換素子が2次元状に配置され、当該変換素子により生成された電気信号を画像信号として読み取るX線検出器と、
前記X線源と前記X線検出器との間のX線照射経路上に配置され、複数のスリットを有する第1格子及び第2格子と、
前記第1格子、前記第2格子のうち少なくとも一つを移動させる駆動部と、
を備え、
前記駆動部により前記第1格子、前記第2格子のうち少なくとも一つを前記X線の照射方向と直交する方向に一定周期間隔で移動させる毎に、前記X線源により前記被写体にX線を照射して、照射されたX線に応じて前記X線検出器が画像信号を読み取る撮影を繰り返すことにより、前記被写体の再構成画像の生成に必要な複数のモアレ画像を取得するタルボ干渉計を用いたX線撮影装置におけるX線撮影方法であって、
前記X線源の回転陽極の回転を開始させ、当該回転陽極の回転を継続させたまま、前記被写体の再構成画像の生成に必要な複数のモアレ画像を取得するための一連の撮影を行う。
本発明によれば、回転陽極を用いるタルボ干渉計やタルボ・ロー干渉計において、撮影待機時間を短縮することが可能となる。
本実施形態に係るX線撮影装置の側面図である。 マルチスリットの平面図である。 図1の本体部の機能的構成を示すブロック図である。 図1のコンソールの機能的構成を示すブロック図である。 タルボ干渉計の原理を説明する図である。 X線撮影装置による撮影制御処理を示すフローチャートである。 (a)は、本実施形態におけるX線源11、X線検出器16、駆動部12aの動作のタイミングチャート、(b)は、従来の撮影におけるX線源11、X線検出器16、駆動部12aの動作のタイミングチャートである。 5ステップの撮影により得られるモアレ画像を示す図である。 図6のステップS4において実行される陽極回転停止判断処理を示すフローチャートである。 再構成画像の生成に必要な複数のモアレ画像を取得するための一連の撮影を2回行った場合のX線源11、X線検出器16、駆動部12aの動作のタイミングチャートである。 プレ撮影を行ってから再構成画像の生成に必要な複数のモアレ画像を取得するための一連の撮影(本撮影)を行った場合のX線源11、X線検出器16、駆動部12aの動作のタイミングチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
<X線撮影システムの構成>
図1に、本実施形態に係るX線撮影システムを示す。X線撮影システムは、X線撮影装置1とコンソール5を備える。X線撮影装置1はタルボ・ロー干渉計によるX線撮影を行い、コンソール5は当該X線撮影により得られた複数のモアレ画像を用いて被写体の再構成画像を生成する。
X線撮影装置1は、図1に示すように、X線源11、マルチスリット12、被写体台13、第1格子14、第2格子15、X線検出器16、保持部17、本体部18等を備える。
X線撮影装置1は縦型であり、X線源11のX線管111、マルチスリット12、被写体台13、第1格子14、第2格子15、X線検出器16は、この順序に重力方向であるz方向に配置される。X線源11の焦点とマルチスリット12間の距離をd1(mm)、X線源11の焦点とX線検出器16間の距離をd2(mm)、マルチスリット12と第1格子14間の距離をd3(mm)、第1格子14と第2格子15間の距離をd4(mm)で表す。
距離d1は好ましくは5〜500(mm)であり、さらに好ましくは5〜300(mm)である。
距離d2は、一般的に撮影室の高さは3(m)程度又はそれ以下であることから、少なくとも3000(mm)以下であることが好ましい。なかでも、距離d2は400〜3000(mm)が好ましく、さらに好ましくは500〜2000(mm)である。
X線源11の焦点と第1格子14間の距離(d1+d3)は、好ましくは300〜3000(mm)であり、さらに好ましくは400〜1800(mm)である。
X線源11の焦点と第2格子15間の距離(d1+d3+d4)は、好ましくは400〜3000(mm)であり、さらに好ましくは500〜2000(mm)である。
それぞれの距離は、X線源11から照射されるX線の波長から、第2格子15上に第1格子14による格子像(自己像)が重なる最適な距離を算出し、設定すればよい。
X線源11のX線管111、マルチスリット12、被写体台13、第1格子14、第2格子15、X線検出器16は、同一の保持部17に一体的に保持され、z方向における位置関係が固定されている。保持部17はアーム状に形成され、本体部18に設けられた駆動部18aによりz方向に移動可能に本体部18に取り付けられている。
X線源11のX線管111は、緩衝部材17aを介して保持されている。緩衝部材17aは、衝撃や振動を吸収できる材料であれば何れの材料を用いてもよいが、例えばエラストマー等が挙げられる。X線管111はX線の照射によって発熱するため、X線管111側の緩衝部材17aは加えて断熱素材であることが好ましい。
X線源11は、回転陽極及び陰極のフィラメントを有するX線管111と、X線管111から目的の線質、線量のX線を照射させるための高電圧供給等を行うためのX線制御装置112を備えて構成されており、X線制御装置112によりX線管111にX線を発生させて重力方向(z方向)にX線を照射する。
X線管111の回転陽極は、タングステンやモリブデン等からなるターゲットを有し、X線制御装置112からの制御に従って、ターゲット面の局部過熱を防ぐ目的で、不図示の駆動モーターにより所定の回転数で回転される。X線管111のフィラメントは、X線制御装置112から供給される電流により熱せられ、熱電子を放出する。放出された熱電子は、X線制御装置112により陽極と陰極との間に印加された20 〜100 kVの高電圧によりターゲット方向に加速され、ターゲットに衝突し、X線を発生させる。
X線制御装置112は、X線管111に高電圧を印加する高電圧発生装置112aと、X線管111及び高電圧発生装置112aを制御するX線制御部112bとを備えて構成されている。
高電圧発生装置112aとしては、単相全波整流回路、単相半波整流回路、自己整流回路、三相全波整流回路、定電圧回路、コンデンサ式等様々な種類の回路を適用可能であるが、特に限定されない。
X線制御部112bは、X線管111に供給する管電流、管電圧、これらを供給する時間等を制御することにより、X線管111によるX線照射を制御する。管電流は、X線管111のターゲットに入射する電子ビームの電流である。管電圧は、X線管111の陽極と陰極との間に印加する電圧である。また、X線制御部112bは、X線管111の回転陽極に接続された駆動モーターを制御して、回転陽極を回転させる。
X線の焦点径は、0.03〜3(mm)が好ましく、さらに好ましくは0.1〜1(mm)である。
本実施形態におけるX線源11は、X線CT装置用の、小焦点かつ高出力(最大許容管電流の大きい)のX線源である。
マルチスリット12は回折格子であり、図2に示すようにx方向に複数のスリットが所定間隔で設けられている。マルチスリット12はシリコンやガラスといったX線の吸収率が低い材質の基板上に、タングステン、鉛、金といったX線の遮蔽力が大きい、つまりX線の吸収率が高い材質により形成される。例えば、フォトリソグラフィーによりレジスト層がスリット状にマスクされ、UVが照射されてスリットのパターンがレジスト層に転写される。露光によって当該パターンと同じ形状のスリット構造が得られ、電鋳法によりスリット構造間に金属が埋め込まれて、マルチスリット12が形成される。
マルチスリット12のスリット周期は1〜60(μm)である。スリット周期は、図2に示すように隣接するスリット間の距離を1周期とする。スリットの幅(x方向の長さ)はスリット周期の1〜60(%)の長さであり、さらに好ましくは10〜40(%)である。スリットの高さ(z方向の長さ)は1〜500(μm)であり、好ましくは1〜150(μm)である。
マルチスリット12のスリット周期をw(μm)、第1格子14のスリット周期をw(μm)とすると、スリット周期wは下記式により求めることができる。
=w・(d3+d4)/d4
当該式を満たすように周期wを決定することにより、マルチスリット12及び第1格子14の各スリットを通過したX線により形成される自己像が、それぞれ第2格子15上で重なり合い、いわばピントが合った状態とすることができる。
図1に示すように、マルチスリット12に隣接して、マルチスリット12をz方向と直交するx方向に移動させる駆動部12aが設けられる。駆動部12aとしては、例えばウォーム減速機等の比較的大きな減速比系の駆動機構を単体で又は組合せて用いることができる。
被写体台13は、被写体を載置するための台である。
第1格子14は、マルチスリット12と同様にx方向に所定の周期の複数のスリットが設けられた回折格子である(図2参照)。第1格子14は、マルチスリット12と同様にUVを用いたフォトリソグラフィーによって形成することもできるし、いわゆるICP法によりシリコン基板に微細細線で深掘加工を行い、シリコンのみで格子構造を形成することとしてもよい。第1格子14のスリット周期は1〜20(μm)である。スリットの幅はスリット周期の20〜70(%)であり、好ましくは35〜60(%)である。スリットの高さは1〜100(μm)である。
第1格子14として位相型を用いる場合、スリットの高さはスリット周期を形成する2種の素材、つまりX線透過部とX線遮蔽部の素材による位相差がπ/8〜15×π/8となる高さとする。好ましくは、π/4〜3×π/4となる高さである。第1格子14として吸収型を用いる場合、スリットの高さはX線遮蔽部によりX線が十分吸収される高さとする。
第1格子14が位相型である場合、第1格子14と第2格子15間の距離d4は、次の条件をほぼ満たすことが必要である。
d4=(m+1/2)・w /λ
なお、mは整数であり、λはX線の波長である。
第2格子15は、マルチスリット12と同様にx方向に所定の周期の複数のスリットが設けられた回折格子である(図2参照)。第2格子15もフォトリソグラフィーにより形成することができる。第2格子15のスリット周期は1〜20(μm)である。スリットの幅はスリット周期の30〜70(%)であり、好ましくは35〜60(%)である。スリットの高さは1〜100(μm)である。
本実施形態では第1格子14及び第2格子15は、それぞれの格子面がz方向に対し垂直(x−y平面内で平行)であり、第1格子14のスリットの方向と第2格子15のスリットの方向とは、x−y平面内で所定角度だけ(わずかに)傾けて配置されているが、両者を平行な配置としても良い。
上記マルチスリット12、第1格子14、第2格子15は、例えば下記のように構成することができる。
X線源11のX線管111の焦点径;300(μm)、管電圧:40(kVp)、付加フィルター:アルミ1.6(mm)
X線源11の焦点からマルチスリット12までの距離d1 : 240(mm)
マルチスリット12から第1格子14までの距離d3 :1110(mm)
マルチスリット12から第2格子15までの距離d3+d4:1370(mm)
マルチスリット12のサイズ:10(mm四方)、スリット周期:22.8(μm)
第1格子14のサイズ:50(mm四方)、スリット周期:4.3(μm)
第2格子15のサイズ:50(mm四方)、スリット周期:5.3(μm)
X線検出器16は、照射されたX線に応じて電気信号を生成する変換素子が2次元状に配置され、当該変換素子により生成された電気信号を画像信号として読み取る。
X線検出器16の画素サイズは10〜300(μm)であり、さらに好ましくは50〜200(μm)である。
X線検出器16は第2格子15に当接するように保持部17に位置を固定することが好ましい。第2格子15とX線検出器16間の距離が大きくなるほど、X線検出器16により得られるモアレ画像がボケるからである。
X線検出器16としては、FPD(Flat Panel Detector)を用いることができる。FPDには、検出されたX線を光電変換素子を介して電気信号に変換する間接変換型、検出されたX線を直接的に電気信号に変換する直接変換型があるが、何れを用いてもよい。
間接変換型は、CsIやGd等のシンチレータプレートの下に、光電変換素子がTFT(薄膜トランジスタ)とともに2次元状に配置されて各画素を構成する。X線検出器16に入射したX線がシンチレータプレートに吸収されると、シンチレータプレートが発光する。この発光した光により、各光電変換素子に電荷が蓄積され、蓄積された電荷は画像信号として読み出される。
直接変換型は、アモルファスセレンの熱蒸着により、100〜1000(μm)の膜圧
のアモルファスセレン膜がガラス上に形成され、2次元状に配置されたTFTのアレイ上にアモルファスセレン膜と電極が蒸着される。アモルファスセレン膜がX線を吸収するとき、電子正孔対の形で物質内に電圧が遊離され、電極間の電圧信号がTFTにより読み取られる。
なお、CCD(Charge Coupled Device)、X線カメラ等の撮影手段をX線検出器16
として用いてもよい。
本体部18は、図3に示すように、制御部181、操作部182、表示部183、通信部184、記憶部185、タイマー186等を備えて構成されている。
制御部181は、CPU(Central Processing Unit)やRAM(Random Access Memory)等から構成され、記憶部185に記憶されているプログラムとの協働により、各種処理を実行する。制御部181は、X線制御装置112、駆動部12a、駆動部18a、X線検出器16等の各部に接続されており、例えば、コンソール5から入力される撮影条件の設定情報に従って、X線源11からのX線照射のタイミングやX線照射条件、X線検出器16による画像信号の読取タイミング、マルチスリット12の移動等を制御する。
操作部182は、曝射スイッチ、プレ曝射スイッチ等を備え、これらの操作に応じた操作信号を生成して制御部181に出力する。
表示部183は制御部181の表示制御に従って、ディスプレイに操作画面やX線撮影装置1の動作状況等を表示する。
通信部184は通信インターフェイスを備え、ネットワーク上のコンソール5と通信する。例えば、通信部184はX線検出器16によって読み取られ、記憶部185に記憶されたモアレ画像をコンソール5に送信する。
記憶部185は、制御部181により実行されるプログラム、プログラムの実行に必要なデータを記憶している。また、記憶部185はX線検出器16によって得られたモアレ画像を記憶する。
コンソール5は、オペレーターによる操作に従ってX線撮影装置1の撮影動作を制御する。また、コンソール5は、X線撮影装置1により得られた複数のモアレ画像を用いて診断用の(被写体の)再構成画像を生成する。
コンソール5は、図4に示すように、制御部51、操作部52、表示部53、通信部54、記憶部55を備えて構成されている。
制御部51は、CPU(Central Processing Unit)やRAM(Random Access Memory
)等から構成され、記憶部55に記憶されているプログラムとの協働により、後述する再構成画像生成処理をはじめとする各種処理を実行する。
操作部52は、カーソルキー、数字入力キー、及び各種機能キー等を備えたキーボードと、マウス等のポインティングデバイスを備えて構成され、キーボードで押下操作されたキーの押下信号とマウスによる操作信号とを、入力信号として制御部51に出力する。表示部53のディスプレイと一体に構成されたタッチパネルを備え、これらの操作に応じた操作信号を生成して制御部51に出力する構成としてもよい。
表示部53は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等のモニターを備えて構成されており、制御部51の表示制御に従って、操作画面、X線撮影装置1の動作状況、生成された診断用の再構成画像等を表示する。
通信部54は、通信インターフェイスを備え、ネットワーク上のX線撮影装置1やX線検出器16と有線又は無線により通信する。例えば、通信部54は、X線撮影装置1に撮影条件や制御信号を送信したり、X線撮影装置1又はX線検出器16からモアレ画像を受信したりする。
記憶部55は、制御部51により実行されるプログラム、プログラムの実行に必要なデータを記憶している。例えば、記憶部55は、図示しないRIS(Radiology Information System)やHIS(Hospital Information System)等により予約された撮影の情報である撮影オーダー情報を記憶している。撮影オーダー情報は、患者ID、患者名、撮影部位(被写体部位)、バックグラウンド撮影の有無等の情報である。
ここで、バックグラウンド撮影とは、コンソール5において実行される再構成画像生成処理において被写体の再構成画像に対し補正を行うために用いられる画像補正用の画像を取得するための撮影である。具体的には、被写体台13に被写体を載置することなく後述の複数ステップの一連の撮影を行い、被写体なしのモアレ画像を複数得るものである。
また、記憶部55は、撮影オーダー情報に基づいてX線撮影装置1で取得されたモアレ画像、モアレ画像に基づき生成された診断用の再構成画像を当該撮影オーダー情報に対応付けて記憶する。
また、記憶部55は、X線検出器16に対応するゲイン補正データ、欠陥画素マップ等を予め記憶する。欠陥画素マップは、X線検出器16の欠陥画素(画素がないものも含む)の位置情報(座標)である。
コンソール5においては、操作部52の操作により撮影オーダー情報の一覧表示が指示されると、制御部51により、記憶部55から撮影オーダー情報が読み出されて表示部53に表示される。操作部52により撮影オーダー情報が指定されると、制御部51により、指定された撮影オーダー情報に「撮影中」のステータスが対応付けられるとともに、指定された撮影オーダー情報に応じた撮影条件の設定情報(被写体部位、バックグラウンド撮影の有無の情報を含む)が通信部54によりX線撮影装置1に送信される。
X線撮影装置1においては、通信部184によりコンソール5から撮影条件の設定情報等が受信されると、撮影条件の設定情報に基づいてX線撮影準備が実行される。
<X線撮影システムの動作>
ここで、上記X線撮影装置1のタルボ・ロー干渉計によるX線撮影方法を説明する。
図5に示すように、X線源11のX線管111から照射されたX線が第1格子14を透過すると、透過したX線がz方向に一定の間隔で像を結ぶ。この像を自己像といい、自己像が形成される現象をタルボ効果という。自己像を結ぶ位置に第2格子15が自己像と概ね平行に配置され、第2格子15を透過したX線によりモアレ画像(図5においてMで示す)が得られる。X線源11のX線管111と第1格子14間に被写体(図5においてHで示す)が存在すると、被写体によってX線の位相がずれるため、図5に示すようにモアレ画像上のモアレ縞は被写体の辺縁を境界に乱れる。このモアレ縞の乱れを、モアレ画像を処理することによって検出し、被写体像を画像化することができる。これがタルボ干渉計の原理である。
X線撮影装置1では、X線源11のX線管111と第1格子14との間のX線管111に近い位置に、マルチスリット12が配置され、タルボ・ロー干渉計によるX線撮影が行われる。タルボ干渉計はX線源11が理想的な点線源であることを前提としているが、ある程度焦点径が大きい焦点が用いられた場合でも、マルチスリット12によってあたかも点線源が複数連なってX線が照射されているかのように多光源化する。これがタルボ・ロー干渉計によるX線撮影法であり、焦点径がある程度大きい場合にも、タルボ干渉計と同様のタルボ効果を得ることができる。
図6は、X線撮影装置1の制御部181により実行される撮影制御処理を示すフローチャートである。図6を参照して撮影制御処理の流れについて説明する。
被写体台13に被写体を載置した状態で、オペレーターにより操作部182の曝射スイッチが操作されると(ステップS1;Y)、制御部181は、X線源11、X線検出器16、駆動部12aを制御して複数ステップの撮影を実行し、1枚の再構成画像を生成するのに必要な複数のモアレ画像を取得する(ステップS2)。
図7(a)に、ステップS2におけるX線源11、X線検出器16、駆動部12aの動作のタイミングチャートを示す。なお、図7、図10、図11のタイミングチャートにおいて、凸の区間が各動作が実施されている期間を示す。
ステップS2において、制御部181は、X線管111の回転陽極の回転が停止している場合、X線源11のX線制御装置112によりX線管111の回転陽極を回転させ(陽極回転)、マルチスリット12が停止した状態でX線源11によるX線の照射を開始させる(X線照射)。また、X線検出器16に前回の撮影により残存する不要な電荷を取り除くリセットを行わせた後、X線照射のタイミングに合わせて電荷の蓄積を行わせ、X線の照射停止のタイミングに合わせて蓄積された電荷を画像信号として読み取らせる(画像取得)。これが1ステップ分の撮影である。1ステップ分の撮影が終了するタイミングで駆動部12aによるマルチスリット12の移動を開始させ、所定量移動すると停止させ(格子移動)、次のステップの撮影を行わせる。このようにして、マルチスリット12の移動と停止が所定のステップ数分だけ繰り返され、マルチスリット12が停止したときにX線の照射と画像信号の読み取りが行われる。マルチスリット12がスリット周期1周期分移動した撮影が終了したときに、1枚の再構成画像を生成するのに必要な複数のモアレ画像を取得するための一連の撮影が終了する。
ここで、従来より単純X線撮影等に用いられるX線源を用いたタルボ干渉計やタルボ・ロー干渉計においては、図7(b)に示すように、1ステップ分の撮影毎に回転陽極の回転と停止が繰り返されていた。しかし、本実施形態のX線撮影装置1のように、画質向上のためにX線源としてCT用の小焦点かつ高出力の回転陽極X線管を用いた場合、回転陽極を一旦回転させると、停止及び再起動に時間がかかる(約3分程度時間がかかる)。この間、患者は、被写体部位を固定させておかなければならないが、この間に動かないでいることはほとんど不可能である。
そこで、X線撮影装置1では、図7(a)に示すように、少なくとも1枚の再構成画像の生成に必要な複数のモアレ画像を取得するための一連の撮影(1スリット周期分の撮影)が終了するまでは、X線管111の回転陽極の回転を継続することとしている。なお、制御部181は、X線制御装置112によりX線管111の回転陽極を回転させた後、タイマー186に予め定められた所定時間をセットし、計時(カウントダウン)を開始させる。ここでセットされる所定時間は、X線管111の回転陽極を継続して回転させる場合の制限時間に相当する時間であり、実験的経験的に、この所定時間以上継続して回転陽極を回転させるとX線管111の寿命に影響がでるとされる時間である。
なお、一連の撮影におけるステップ数は2〜20、さらに好ましくは3〜10である。視認性の高い再構成画像を短時間で得るという観点からすれば、5ステップが好ましい(参照文献1:K.Hibino, B.F.Oreb and D.I.Farrant, Phase shifting for nonsinusoidal wave forms with phase-shift errors, J.Opt.Soc.Am.A, Vol.12, 761-768(1995)、参照文献2:A.Momose, W.Yashiro, Y. Takeda, Y.Suzuki and T.Hattori, Phase Tomography by X-ray Talbot Interferometetry for biological imaging, Jpn. J. Appl. Phys., Vol.45, 5254-5262(2006))。ここでは、5ステップの撮影を行うこととして説明する。
例えば、マルチスリット12のスリット周期を22.8(μm)とし、5ステップの撮影を10秒で行うとする。マルチスリット12がそのスリット周期の1/5に該当する4.56(μm)移動し停止する毎に撮影が行われる。撮影時間でいえば曝射スイッチON後、2、4、6、8、10秒後にそれぞれ撮影が行われる。理想的な送り精度によりマルチスリット12を一定の送り量で移動できた場合、図8に示すように、5ステップの撮影でマルチスリット12のスリット周期1周期分のモアレ画像5枚が得られる。
一連の各ステップの撮影が終了すると、制御部181は、通信部184によりコンソール5に、各ステップのモアレ画像を送信させる(ステップS3)。通信部184からコンソール5に対しては各ステップの撮影が終了する毎に1枚ずつ送信することとしてもよいし、各ステップの撮影が終了し、全てのモアレ画像が得られた後、まとめて送信することとしてもよい。
コンソール5の制御部51は、X線撮影装置1から送信されたモアレ画像を「撮影中」のステータスが対応付けられた撮影オーダー情報に対応付けて記憶部55に記憶する。また、その撮影オーダー情報のステータスを「撮影済み」に更新する。
また、一連の撮影が終了後、制御部181は、陽極回転停止判断処理を実行する(ステップS4)。
図9に、制御部181により実行される陽極回転停止判断処理のフローチャートを示す。
まず、制御部181は、タイマー186による時間計測に基づいてX線管111の回転陽極が回転を開始してから予め定められた所定時間が経過したか(即ち、回転陽極が所定時間回転を続けているか否か)を判断する(ステップS11)。X線管111の回転陽極が回転を開始してから予め定められた所定時間が経過したと判断した場合(ステップS11;Y)、制御部181は、X線制御装置112によりX線管111の回転陽極の回転を停止させ(ステップS16)、陽極回転停止判断処理を終了する。
X線管111の回転陽極が回転を開始してから予め定められた所定時間が経過していないと判断した場合(ステップS11;N)、制御部181は、HU(Heat Unit)値が予め定められた所定値に到達したか否かを判断する(ステップS12)。
制御部181は、X線制御装置112からHU値を取得して、HU値が所定値に到達したか否かを判断する。
HU値は、X線制御装置112において算出される、X線管111の入力を表す値であり、JIS Z4704において、高電圧発生装置112aの回路構成に応じて以下の(1)〜(4)の式によって定義されている(「医用X線管装置 JIS Z4704:200*ガイド」(社)日本画像医療システム工業会 SC0101参照)。なお、各式で用いられる記号は、以下のとおりである。
U:管電圧(kV)
I:管電流(mA)
T:負荷時間(s)
C:コンデンサ容量(μF)
ここで、負荷時間は、陽極入力をX線管111に供給している時間である。
(1)高電圧発生装置112aの回路が単相全波整流回路、単相半波整流回路又は自己整流回路の場合
HU値=U×I×T
(2)高電圧発生装置112aの回路が三相全波整流回路又はこれと同等のリプル百分率をもつ回路の場合
HU値=U×I×T×1.35
(3)定電圧回路の場合
HU値=U×I×T×1.41
(4)コンデンサ式の場合
HU値=0.71×C×(U1−U2
ただし、U1は放電開始時、U2は放電終了時の管電圧を表す。
ステップS12の判断基準となる所定値は、X線管111のHU値の制限値に相当する値であり、実験的経験的に、HU値がこの所定値以上になるとX線管111の寿命に影響がでるとされる値である。
HU値が予め定められた所定値に到達したと判断した場合(ステップS12;Y)、制御部181は、X線制御装置112によりX線管111の回転陽極の回転を停止させ(ステップS16)、陽極回転停止判断処理を終了する。
HU値が予め定められた所定値に到達していないと判断した場合(ステップS12;N)、制御部181は、ステップS13〜S15により、継続して行う撮影があるか否かを判断する。
ステップS13において、制御部181は、コンソール5から送信された撮影条件の設定情報に、バックグラウンド撮影をする設定がされているか否かを判断する(ステップS13)。バックグラウンド撮影をする設定がされていると判断した場合(ステップS13;Y)、制御部181は、X線管111の回転陽極の回転を継続させ(ステップS17)、陽極回転停止判断処理を終了する。
バックグラウンド撮影をする設定がされていないと判断した場合(ステップS13;N)、制御部181は、撮影した患者に対する他の被写体部位の撮影がコンソール5に登録されているか否かを判断する(ステップS14)。ステップS14において、制御部181は、例えば、撮影した患者に対する患者ID、被写体部位の情報等を通信部184を介してコンソール5に送信し、撮影した患者に対して他の被写体部位の撮影(未撮影のもの)が登録されているか否か(具体的には、コンソール5の記憶部55に、撮影した患者に対する他の被写体部位の撮影オーダー情報(ステータスが撮影中、撮影済みのものを除く)が記憶されているか否か)の問い合わせを行う。そして、コンソール5からの回答に応じて、撮影した患者に対する他の被写体部位の撮影が登録されているか否かを判断する。
撮影した患者に対する他の被写体部位の撮影が登録されていると判断した場合(ステップS14;Y)、制御部181は、X線管111の回転陽極の回転を継続させ(ステップS17)、陽極回転停止判断処理を終了する。
撮影した患者に対する他の被写体部位の撮影が登録されていないと判断した場合(ステップS14;N)、制御部181は、他の患者に対する撮影がコンソール5に登録されているか否かを判断する(ステップS15)。ステップS15において、制御部181は、例えば、通信部184を介してコンソール5に他の患者に対する撮影が登録されているか否か(具体的には、コンソール5の記憶部55に、他の患者に対する撮影オーダー情報(ステータスが撮影中、撮影済みのものを除く)が記憶されているか否か)の問い合わせを行い、コンソール5からの回答に応じて、他の患者に対する撮影が登録されているか否かを判断する。
他の患者に対する撮影が登録されていると判断した場合(ステップS15;Y)、制御部181は、X線管111の回転陽極の回転を継続させ(ステップS17)、陽極回転停止判断処理を終了する。
他の患者に対する撮影が登録されていないと判断した場合(ステップS15;N)、制御部181は、継続して行う撮影がないと判断し、X線制御装置112によりX線管111の回転陽極の回転を停止させ(ステップS16)、陽極回転停止判断処理を終了する。
上記の陽極回転停止判断処理により、1枚の再構成画像を生成するのに必要な複数のモアレ画像を得るための一連の撮影が1回終了した後、次の(2回目の)一連の撮影が待機している場合(バックグラウンド撮影がある、撮影した患者に他の被写体部位の撮影が登録されている、他の患者の撮影が登録されている場合)は、図10のタイミングチャートに示すように、X線管111の回転陽極の回転が継続され、次の(2回目の)一連の撮影が実行される(図6の撮影制御処理が実行される。バックグラウンド撮影は被写体台13に被写体を載置しないで撮影を行われる。)。その後も次の撮影が待機している場合は、回転陽極の回転が所定時間以上継続した、所定のHU値に到達した等の条件に該当しない限り、同様にX線管111の回転陽極の回転が継続されたまま、次の撮影が実行される。
このように、バックグラウンド撮影がある、撮影した患者に他の被写体部位の撮影が登録されている、他の患者の撮影が登録されている等、継続して行うべき次の撮影が待機している場合は、X線管111の陽極の回転を停止させずに、回転を継続したまま次の撮影に移行するので、陽極の停止、再起動を待たずに次の撮影を行うことができ、撮影待機時間を短縮することが可能となる。
なお、バックグラウンド撮影は、被写体台13に被写体を載置して行う一連の撮影の前後の何れに実施しても良い。撮影前に行う場合、図10に示す1回目がバックグラウンド撮影となり、2回目が被写体ありの1枚の再構成画像を得るための一連の撮影となる。
また、X線撮影装置1においては、被写体のポジショニングの確認のため、本番の撮影前に、被写体台13に被写体を載置して、プレ撮影(事前撮影)を行うことができる。プレ撮影は、操作部182のプレ曝射ボタンが押下された際に、制御部181により実行される。プレ撮影において、制御部181は、X線管111の陽極が回転していなければ陽極の回転を開始させ、X線照射、画像取得を行わせる。即ち、プレ撮影では、複数ステップの撮影は行われず、マルチスリット12の移動を伴わない1回の撮影が行われる。制御部181は、プレ撮影終了後はX線管111の回転陽極の回転を停止させずに継続し、次のプレ撮影又は本番の撮影(図6の撮影制御処理)を実行する。
図11に、2回のプレ撮影後に本撮影(再構成画像を生成するのに必要な複数のモアレ画像を取得するための一連の撮影)を行った場合のX線源11、X線検出器16、駆動部12aの動作のタイミングチャートを示す。図11に示すように、プレ撮影から本撮影まで陽極の回転が継続されるので、プレ撮影後、陽極の回転停止及び再起動を待たずに次の撮影を行うことができ、患者が姿勢を固定したままで長時間待機することなく、撮影を行うことが可能となる。
コンソール5の制御部51においては、通信部54により本体部18からの複数ステップのモアレ画像が受信されると、受信したモアレ画像をステータスが「撮影中」の撮影オーダー情報に対応付けて記憶部55に記憶した後、受信したモアレ画像に対し、再構成画像生成処理を実行する。なお、被写体台13に被写体を載置して行った撮影により得られたモアレ画像を被写体有りのモアレ画像と呼ぶ。被写体台13に被写体を載置せずに行ったバックグラウンド撮影により得られたモアレ画像を被写体無しのモアレ画像と呼ぶ。
再構成画像生成処理において、制御部51は、まず、被写体有りの一連のモアレ画像と被写体無しの一連のモアレ画像に、オフセット補正処理、ゲイン補正処理、欠陥画素補正処理、X線強度変動補正等の補正処理を施す。なお、撮影オーダー情報にバックグラウンド撮影無しの情報が含まれている場合は、予め記憶部55に記憶されている被写体無しのモアレ画像を使用する。
次いで、制御部51は、補正後の被写体有りのモアレ画像と被写体無しのモアレ画像に基づいて、3種類の再構成画像(吸収画像、微分位相画像、小角散乱画像)を生成する。3種類の再構成画像は、例えば、国際公開第2012/029340号公報に記載のように、公知の手法により生成することができる。
まず、補正後の被写体有りのモアレ画像に基づいて、被写体有りの3種類の再構成画像(吸収画像、微分位相画像、小角散乱画像)を生成する。また、補正後の被写体無しのモアレ画像に基づいて、被写体無しの3種類の再構成画像(吸収画像、微分位相画像、小角散乱画像)を生成する。
具体的には、複数のモアレ画像のモアレ縞を加算することにより吸収画像を生成する。また、縞走査法の原理を用いてモアレ縞の位相を計算することにより、微分位相画像を生成する。また、縞走査法の原理を用いてモアレ縞のVisibilityを計算し(Visibility=振幅÷平均値)、小角散乱画像を生成する。
そして、生成された被写体有りの再構成画像に対し、同種の被写体無しの再構成画像を用いて(例えば、被写体有りの微分位相画像に対し、被写体無しの微分位相画像を用いて)、モアレ縞の位相の除去と、画像ムラを除去するための補正処理を行い、最終的な診断用の(被写体の)3種類の再構成画像が生成される。
以上説明したように、X線撮影装置1によれば、X線源11のX線管111は回転陽極を有し、制御部181は、X線制御装置112により回転陽極の回転を開始させ、当該回転陽極の回転を継続させたまま、X線源11、X線検出器16、駆動部12aにより被写体の再構成画像の生成に必要な複数のモアレ画像を取得するための一連の撮影を行わせる。
従って、回転陽極の停止、再起動を行わずに一連の撮影を行うことができるので、撮影待機時間を短縮することが可能となる。
また、制御部181は、被写体の再構成画像の生成に必要な複数のモアレ画像を取得するための一連の撮影後、継続して行う撮影がある場合は、回転陽極の回転を継続させたまま、X線源11、X線検出器16、駆動部12aにより次の撮影を行わせる。
従って、一連の撮影後、次の撮影がある場合は、回転陽極の停止、再起動を行わずに次の撮影を行うことができるので、撮影待機時間を短縮することが可能となる。
例えば、コンソール5において、一の患者に対し複数の被写体部位の撮影オーダー情報が記憶されている場合は、一の被写体部位についての一連の撮影後、回転陽極の回転を継続させたまま、他の被写体部位の一連の撮影に移行するので、他の被写体部位の撮影までの待機時間を短縮することができる。また、コンソール5において、複数の患者に対する撮影オーダー情報が記憶されている場合は、一の患者についての一連の撮影後、回転陽極の回転を継続させたまま、他の患者についての一連の撮影に移行するので、他の患者の撮影までの待機時間を短縮することができる。
また、一連の撮影の前後に画像補正用の画像の撮影を行う場合は、回転陽極の回転を継続させたまま、画像補正用の画像の撮影及び一連の撮影を行うので、画像補正用の画像の撮影及び一連の撮影の間の撮影待機時間を短縮することができる。
また、一連の撮影の前に被写体のポジショニングの確認を行うための事前撮影を行う場合は、回転陽極を回転させて事前撮影を行った後、回転陽極の回転を継続させたまま、一連の撮影に移行するので、事前撮影と本番の撮影の間の撮影待機時間を短縮することができる。患者の負担も低減することができる。
また、制御部181は、回転陽極が回転を開始してから所定時間が経過した場合は、回転陽極の回転を停止させるので、制限時間を超えない範囲、即ち、X線管の寿命に影響のない範囲で回転陽極の回転を継続させることができる。
また、制御部181は、HU値が所定値以上となった場合は、回転陽極の回転を停止させるので、X線管の寿命に影響のない範囲で回転陽極の回転を継続させることができる。
なお、上述した本実施形態における記述は、本発明に係る好適な一例であり、これに限定されるものではない。
例えば、上記実施形態では、撮影時にマルチスリット12を第1格子14及び第2格子15に対して移動させる方式のタルボ・ロー干渉計を用いたX線撮影装置を例にとり説明したが、本発明は、第1格子14又は第2格子15の何れか又は双方を移動させる方式のタルボ・ロー干渉計を用いたX線撮影装置に適用してもよい。また、本発明は、第1格子14又は第2格子15の何れかを他の格子に対して移動させる方式のタルボ干渉計を用いたX線撮影装置に適用してもよい。
また、上記実施形態においては、HU値が所定値に到達した場合に、X線管111の回転陽極の回転を停止させることとしたが、X線撮影装置1はX線管111の温度を測定する温度計(測定手段)を有する構成とし、制御部181は、図9のステップS12において、HU値の代わりに測定手段により測定されたX線管111の温度が所定値に達したと判断した場合に、X線管111の回転陽極の回転を停止させることとしてもよい。このように構成しても、X線管の寿命に影響のない範囲で回転陽極の回転を継続させることができる。
その他、X線撮影システムを構成する各装置の細部構成及び細部動作に関しても、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
1 X線撮影装置
11 X線源
111 X線管
112 X線制御装置
112a 高電圧発生装置
112b X線制御部
12 マルチスリット
12a 駆動部
13 被写体台
14 第1格子
15 第2格子
16 X線検出器
17 保持部
17a 緩衝部材
18 本体部
181 制御部
182 操作部
183 表示部
184 通信部
185 記憶部
186 タイマー
18a 駆動部
5 コンソール
51 制御部
52 操作部
53 表示部
54 通信部
55 記憶部

Claims (12)

  1. 被写体を載置する被写体台と、
    前記被写体にX線を照射するX線源と、
    前記X線源により照射されたX線に応じて電気信号を生成する変換素子が2次元状に配置され、当該変換素子により生成された電気信号を画像信号として読み取るX線検出器と、
    前記X線源と前記X線検出器との間のX線照射経路上に配置され、複数のスリットを有するマルチスリット、第1格子及び第2格子と、
    前記マルチスリット、前記第1格子、前記第2格子のうち少なくとも一つを移動させる駆動部と、
    を備え、
    前記駆動部により前記マルチスリット、前記第1格子、前記第2格子のうち少なくとも一つを前記X線の照射方向と直交する方向に一定周期間隔で移動させる毎に、前記X線源により前記被写体にX線を照射して、照射されたX線に応じて前記X線検出器が画像信号を読み取る撮影を繰り返すことにより、前記被写体の再構成画像の生成に必要な複数のモアレ画像を取得するタルボ・ロー干渉計を用いたX線撮影装置であって、
    前記X線源は、回転陽極を有し、
    前記X線源の回転陽極の回転を開始させ、当該回転陽極の回転を継続させたまま、前記被写体の再構成画像の生成に必要な複数のモアレ画像を取得するための一連の撮影を行わせる制御部を備えるX線撮影装置。
  2. 被写体を載置する被写体台と、
    前記被写体にX線を照射するX線源と、
    前記X線源により照射されたX線に応じて電気信号を生成する変換素子が2次元状に配置され、当該変換素子により生成された電気信号を画像信号として読み取るX線検出器と、
    前記X線源と前記X線検出器との間のX線照射経路上に配置され、複数のスリットを有する第1格子及び第2格子と、
    前記第1格子、前記第2格子のうち少なくとも一つを移動させる駆動部と、
    を備え、
    前記駆動部により前記第1格子、前記第2格子のうち少なくとも一つを前記X線の照射方向と直交する方向に一定周期間隔で移動させる毎に、前記X線源により前記被写体にX線を照射して、照射されたX線に応じて前記X線検出器が画像信号を読み取る撮影を繰り返すことにより、前記被写体の再構成画像の生成に必要な複数のモアレ画像を取得するタルボ干渉計を用いたX線撮影装置であって、
    前記X線源は、回転陽極を有し、
    前記X線源の回転陽極の回転を開始させ、当該回転陽極の回転を継続させたまま、前記被写体の再構成画像の生成に必要な複数のモアレ画像を取得するための一連の撮影を行わせる制御部を備えるX線撮影装置。
  3. 前記制御部は、前記被写体の再構成画像の生成に必要な複数のモアレ画像を取得するための一連の撮影後、継続して行う撮影がある場合は、前記回転陽極の回転を継続させたまま、次の撮影を行わせる請求項1又は2に記載のX線撮影装置。
  4. 撮影オーダー情報を記憶するコンソールと接続され、
    前記制御部は、前記コンソールにおいて、一の患者に対し複数の被写体部位の撮影オーダー情報が記憶されている場合は、一の被写体部位についての前記一連の撮影後、前記回転陽極の回転を継続させたまま、他の被写体部位についての前記一連の撮影を行わせる請求項3に記載のX線撮影装置。
  5. 撮影オーダー情報を記憶するコンソールと接続され、
    前記制御部は、前記コンソールにおいて、複数の患者に対する撮影オーダー情報が記憶されている場合は、一の患者についての前記一連の撮影後、前記回転陽極の回転を継続させたまま、他の患者についての前記一連の撮影を行わせる請求項3に記載のX線撮影装置。
  6. 前記制御部は、前記一連の撮影の前後に画像補正用の画像の撮影を行う場合は、前記回転陽極の回転を継続させたまま、前記画像補正用の画像の撮影及び前記一連の撮影を行わせる請求項1〜5の何れか一項に記載のX線撮影装置。
  7. 前記制御部は、前記一連の撮影の前に前記被写体のポジショニングの確認を行うための事前撮影を行う場合は、前記回転陽極を回転させて前記事前撮影を行った後、前記回転陽極の回転を継続させたまま、前記一連の撮影を行わせる請求項1〜6の何れか一項に記載のX線撮影装置。
  8. タイマーを有し、
    前記制御部は、前記回転陽極が回転を開始してから所定時間が経過した場合に、前記回転陽極の回転を停止させる請求項1〜7の何れか一項に記載のX線撮影装置。
  9. 前記X線源のHU値を算出する算出手段を備え、
    前記制御部は、前記HU値が所定値以上となった場合に、前記回転陽極の回転を停止させる請求項1〜8の何れか一項に記載のX線撮影装置。
  10. 前記X線源のX線管の温度を測定する測定手段を備え、
    前記制御部は、前記X線源のX線管の温度が所定値以上となった場合に、前記回転陽極の回転を停止させる請求項1〜8の何れか一項に記載のX線撮影装置。
  11. 被写体を載置する被写体台と、
    回転陽極を有し、前記被写体にX線を照射するX線源と、
    前記X線源により照射されたX線に応じて電気信号を生成する変換素子が2次元状に配置され、当該変換素子により生成された電気信号を画像信号として読み取るX線検出器と、
    前記X線源と前記X線検出器との間のX線照射経路上に配置され、複数のスリットを有するマルチスリット、第1格子及び第2格子と、
    前記マルチスリット、前記第1格子、前記第2格子のうち少なくとも一つを移動させる駆動部と、
    を備え、
    前記駆動部により前記マルチスリット、前記第1格子、前記第2格子のうち少なくとも一つを前記X線の照射方向と直交する方向に一定周期間隔で移動させる毎に、前記X線源により前記被写体にX線を照射して、照射されたX線に応じて前記X線検出器が画像信号を読み取る撮影を繰り返すことにより、前記被写体の再構成画像の生成に必要な複数のモアレ画像を取得するタルボ・ロー干渉計を用いたX線撮影装置におけるX線撮影方法であって、
    前記X線源の回転陽極の回転を開始させ、当該回転陽極の回転を継続させたまま、前記被写体の再構成画像の生成に必要な複数のモアレ画像を取得するための一連の撮影を行うX線撮影方法。
  12. 被写体を載置する被写体台と、
    回転陽極を有し、前記被写体にX線を照射するX線源と、
    前記X線源により照射されたX線に応じて電気信号を生成する変換素子が2次元状に配置され、当該変換素子により生成された電気信号を画像信号として読み取るX線検出器と、
    前記X線源と前記X線検出器との間のX線照射経路上に配置され、複数のスリットを有する第1格子及び第2格子と、
    前記第1格子、前記第2格子のうち少なくとも一つを移動させる駆動部と、
    を備え、
    前記駆動部により前記第1格子、前記第2格子のうち少なくとも一つを前記X線の照射方向と直交する方向に一定周期間隔で移動させる毎に、前記X線源により前記被写体にX線を照射して、照射されたX線に応じて前記X線検出器が画像信号を読み取る撮影を繰り返すことにより、前記被写体の再構成画像の生成に必要な複数のモアレ画像を取得するタルボ干渉計を用いたX線撮影装置におけるX線撮影方法であって、
    前記X線源の回転陽極の回転を開始させ、当該回転陽極の回転を継続させたまま、前記被写体の再構成画像の生成に必要な複数のモアレ画像を取得するための一連の撮影を行うX線撮影方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113133171A (zh) * 2020-01-15 2021-07-16 株式会社岛津制作所 X射线摄影系统

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