JP2016165195A - 回転電機及び回転電機用絶縁物 - Google Patents

回転電機及び回転電機用絶縁物 Download PDF

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Abstract

【課題】回転電機の固定子のコアが備える巻線の占積率を向上させることができる回転電機を提供する。
【解決手段】回転電機は、軸を中心に回転する回転子と、前記軸の周囲に配置される環状のヨーク及び前記ヨークの前記軸側から前記軸に向かって突出し、前記軸と直交する方向における前記回転子の外側に配置され、かつ前記ヨークの周方向に沿って配列される複数のティースを有し、隣接する前記ティース同士の間がスロットとなる固定子コアと、前記固定子コアの前記軸方向における端面に沿って張り出すフランジ部21及び前記スロットの前記軸方向の少なくとも一部の内面を、前記ティースが前記回転子と対向する面まで覆い、前記フランジ部と連結される胴部22を有し、前記スロットに取り付けられる絶縁物20と、を含む。
【選択図】図6

Description

本発明は、固定子コアと固定子の巻線との間を絶縁する絶縁物を備えた回転電機及び回転電機用絶縁物に関する。
回転電機の固定子は、回転電機の回転子が回転する軸の周りに、環状に配列され固定されたヨークとヨークから径方向へ突出したティースとを有する固定子コアと、各ティースに巻き付けられ、ティース間に形成されるスロットに配置された巻線とを有する。特許文献1及び特許文献2に記載されているように、固定子は、固定子コアと巻線との間を絶縁する絶縁物又は絶縁材を備える。
特開昭58−157349号公報 特開昭58−130751号公報
特許文献1及び特許文献2に記載された絶縁物は、ティースの回転子まで覆っていないので、絶縁物がない部分の巻線は固定子コアと接触する可能性がある。特許文献1及び特許文献2に記載された技術は、巻線の占積率を向上させることについて改善の余地がある。
本発明は、回転電機の固定子のコアが備える巻線の占積率を向上させることができる回転電機を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る回転電機は、回転子と、固定子と、絶縁物とを含む。回転子は、軸を中心に回転する。固定子は、前記軸の周囲に配置される環状のヨークと、前記ヨークの前記軸側から前記軸に向かって突出し、前記軸と直交する方向における前記回転子の外側に配置され、かつ前記ヨークの周方向に沿って配列される複数のティースとを有する。固定子コアは、隣接する前記ティース同士の間がスロットとなる。絶縁物は、前記スロットに取り付けられる。絶縁物は、前記固定子コアの前記軸方向における端面に沿って張り出すフランジ部と、前記スロットの前記軸方向の少なくとも一部の内面を、前記ティースが前記回転子と対向する面まで覆い、かつ前記フランジ部と連結される胴部とを有しする。
本発明によれば、回転電機の固定子のコアが備える巻線の占積率を向上させることができる回転電機を提供することができる。
実施の形態1に係る回転電機の斜視図 実施の形態1に係る回転電機を回転軸と平行かつ回転軸を通る平面で切った状態を示す断面図 図2のA−A矢視図 施の形態1に係る固定子コアの平面図 実施の形態1に係る固定子コアを形成するコアの斜視図 実施の形態1に係る回転電機が備える絶縁物を示す斜視図 実施の形態1に係る絶縁物の一部断面図 実施の形態1係る絶縁物がスロットに取り付けられた固定子コアの一部を示す平面図 図7のB−B断面図 実施の形態1の第1変形例に係る絶縁物を備えた固定子コアを示す図 実施の形態1の第2変形例に係る絶縁物を備えた固定子コアを示す図 実施の形態1の第3変形例に係る固定子コアを示す図 実施の形態1の第3変形例に係る固定子コアを示す図 実施の形態1の第3変形例に係る固定子コアを示す図 実施の形態2に係る絶縁物を示す斜視図 実施の形態2の固定子コアを示す図 実施の形態2の固定子コアを示す図
以下に、本発明の実施の形態に係る回転電機及び回転電機用絶縁物を図面に基づいて詳細に説明する。以下に示される実施の形態により本発明が限定されるものではない。以下の実施の形態において、回転電機は固定子コアに電線が巻き付けされた固定子を備えていればよく、種類は限定されるものではない。また、回転電機はモータ、すなわち動力を発生させる装置に限定されるものではなく、電力を発生する発電機であってもよい。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る回転電機の斜視図である。図2は、実施の形態1に係る回転電機を回転軸と平行かつ回転軸を通る平面で切った状態を示す断面図である。図1に示されるように、回転電機1は、筐体2と、シャフト3とを備えている。図2に示されるように、筐体2は、シャフト3を支持する一対の軸受4T,4Bと、固定子6と、シャフト3が取り付けられた回転子コア5及び回転子コア5に取り付けられた永久磁石7を有する回転子10とを収納する。シャフト3には、回転子コア5が取り付けられている。シャフト3及び回転子10は、軸Zrを中心として回転する。以下において、軸Zrを適宜回転中心軸Zrと称する。
筐体2は、筒状の側部2Sと、側部2Sの一端に取り付けられる第1フランジ2Tと、側部2Sの他端に取り付けられる第2フランジ2Bとを有する。側部2Sは、図2に示されるように、シャフト3及び回転子10の回転中心軸Zrと平行な方向に貫通する貫通孔2SHを有する。実施の形態1において、側部2Sは、四角柱の4個の角部を、回転中心軸Zrに向かって凸となる曲面とした形状であるが、側部2Sの形状はこのような形状に限定されない。
側部2Sは、内面2SIに固定子6が取り付けられる。側部2Sの内面2SIは、回転中心軸Zrと直交する平面で切った時の断面が円形である。固定子6は、側部2Sの貫通孔2SHに配置される。回転子10は、固定子6の内側に配置される。側部2Sの貫通孔2SHは、側部2Sの一方の端部に取り付けられた第1フランジ2Tと他方の端部に取り付けられた第2フランジ2Bとによって閉じられる。固定子6及び回転子10は、側部2Sと、第1フランジ2Tと、第2フランジ2Bとで囲まれる空間、すなわち貫通孔2SH内に収納される。
第1フランジ2Tは、回転子コア5が取り付けられたシャフト3が貫通する孔2THを有している。第1フランジ2Tの孔2THには、軸受4Tが取り付けられている。第2フランジ2Bには、軸受4Bが取り付けられている。前述したように、シャフト3の一端部と他端部とは一対の軸受4T,4Bによって支持されているので、シャフト3及び回転子10は、一対の軸受4T,4Bを介して第1フランジ2Tと第2フランジ2Bとによって支持される。実施の形態において、一対の軸受4T,4Bは玉軸受であるが、これには限定されない。
図3は、図2のA−A矢視図である。図3は、回転電機1を回転中心軸Zrと直交する平面で切った断面を、図2の矢印A方向から見た状態を示している。固定子6は、固定子コア8と、固定子コア8のティースに電線が巻き付けされた巻線9とを備える。固定子コア8は、複数のコア8Sが環状に組み合わされて形成された環状構造体である。実施の形態1において、固定子コア8は、12個のコア8Sから形成されるが、固定子コア8を形成するコア8Sの数は限定されるものではない。固定子コア8を形成する各コア8Sは、磁性体である電磁鋼板の円板を複数積層させて形成される。固定子6は、巻線9を備えた複数のコア8Sが環状に組み合わされて、回転中心軸Zrと直交する方向、すなわち固定子コア8の径方向における回転子10の外側に配置される。
回転子10は、環状構造体である固定子コア8の径方向内側に配置される。径方向は、図3の矢印RDで示される方向であり、回転子10の回転中心軸Zrと直交する方向である。回転子10の回転子コア5は、円柱形状の構造体である。回転子コア5は、磁性体である電磁鋼板の円板を複数積層させて形成される。回転子コア5の外周面5Pには、複数の永久磁石7が取り付けられている。複数の永久磁石7は、回転子コア5の円周に沿った方向CRDに沿って、N極とS極とが交互に配置される。実施の形態1において、回転子10は、10個の永久磁石7を備えるが、回転子10が備える永久磁石7の数は限定されるものではない。
実施の形態において、永久磁石7は、接着によって回転子コア5に取り付けられているが、永久磁石7を回転子コア5に取り付ける方法はこれに限定されない。実施の形態において、永久磁石7は、回転子コア5の外周面5Pに取り付けられているが、回転子コア5に設けられた回転中心軸Zr方向に貫通する孔に取り付けられてもよい。
図4は、実施の形態1に係る固定子コアの平面図である。環状構造体である固定子コア8を形成する複数のコア8Sは、ヨーク8SYと、ティース8STとを備える。環状構造体である固定子コア8の中心軸は、回転子10の回転中心軸Zrである。ヨーク8SYは、回転中心軸Zrの周囲に配置される環状の構造体である。ヨーク8SYは、回転中心軸Zr方向から見た形状が円弧形状である。
ティース8STは、ヨーク8SYの円弧の内周部8SYI側、すなわちヨーク8SYの回転中心軸Zr側から回転中心軸Zrに向かって突出する。ティース8STは、回転中心軸Zrと直交する方向における前記回転子の外側、すなわち回転子10の径方向外側に配置される。固定子コア8は、複数のティース8STを有している。複数のティース8STは、ヨーク8SYの周方向Cに沿って配置される。
複数のコア8Sは、円弧形状のヨーク8SYの端部同士が組み合わされて、環状の固定子コア8を形成する。コア8Sのティース8STには電線が巻き付けられることにより、巻線9が形成される。巻線9は、隣接するコア8Sのティース8STの部分に形成されるスロット8SLに収納される。
図5は、実施の形態1に係る固定子コアを形成するコアの斜視図である。コア8Sは、ヨーク8SYと、ヨーク8SYから突出するティース8STとを有する。ティース8STは、図2及び図3に示される回転子10と対向する面である内周面8I側に、ティース8STからヨーク8SYの周方向に突出する突起8Y,8Yを有する。突起8Yのヨーク8SY側の面と、ティース8STの側面、すなわち周方向Cにおけるティース8STの面と、ヨーク8SYの内周面8I側の面とは、図4に示されるスロット8SLの内面8SLIとなる。
回転中心軸Zrと平行な方向におけるコア8Sの両方の端面を、それぞれ第1端面8TA、第2端面8TBと称する。前述したように、固定子コア8は、複数のコア8Sが組み合わされた構造体である。コア8Sの第1端面8TAと第2端面8TBとは、複数のコア8Sが組み合わされた固定子コア8の回転中心軸Zr方向における一方の端面と他方の端面とに相当する。第1端面8TAと第2端面8TBとを区別しない場合、端面8Tと称する。端面8Tは、ヨーク8SYの部分と、ティース8STの部分との両方を含む。
図6は、実施の形態1に係る回転電機が備える絶縁物を示す斜視図である。図7は、実施の形態1に係る絶縁物の一部断面図である。図8は、実施の形態1に係る絶縁物がスロットに取り付けられた固定子コアの一部を示す平面図である。図9は、図7のB−B断面図である。絶縁物20は、固定子コア8のスロット8SLに取り付けられる、回転電機用絶縁物である。絶縁物20は、固定子コア8の回転中心軸Zr方向における端面8Tに沿って張り出すフランジ部21と、スロット8SLの回転中心軸Zr方向の少なくとも一部の内面8SLIを、ティース8STが回転子10と対向する面である内周面8Iまで覆い、かつフランジ部21と連結される胴部22とを有する。
実施の形態1において、フランジ部21は、固定子コア8の第1端面8TAに張り出す第1フランジ部21Aと、第2端面8TBに張り出す第2フランジ部21Bとを有する。胴部22は、第1端面8TAから第2端面8TBに向かって延在してスロット8SLの回転中心軸Zr方向のすべての内面8SLIを覆い、かつ第1フランジ部21A及び第2フランジ部21Bと連結する。
絶縁物20は、第1フランジ部21Aと第2フランジ部21Bと胴部22とが連結されて一体となっている。実施の形態1において、絶縁物20は、紙又は樹脂が加熱されながら成形されることにより、第1フランジ部21Aと第2フランジ部21Bと胴部22とが一体となった3次元形状の構造物である。絶縁物20は、このような構造物に限定されず、胴部22と第1フランジ部21Aと第2フランジ部21Bとを別の部材とし、これらの部材が接着又は融着によって連結されることによって一体の構造物とされてもよい。
実施の形態1において、図6に示される絶縁物20の胴部22は、2つの側部22S,22Sと、固定子コア8の径方向RDの外側に配置される外周部22Eと、固定子コア8の径方向RDの内側に配置される2つの内周部22T,22Tとを含む。外周部22Eは、固定子コア8の径方向RDの外側における2つの側部22S,22Sのそれぞれの端部とつながっている。2つの側部22S,22Sは、平板状の部分であり、外周部22Eから固定子コア8の径方向RDの内側に向かって延在している。2つの側部22S,22Sは、固定子コア8の径方向RDの内側における端部に、それぞれ内周部22T,22Tがつながっている。内周部22Tは、自身がつながっている側部22Sの端部から、他方の側部22Sの端部に向かって張り出している。
内周部22T,22Tは、図5に示されるコア8Sの突起8Y,8Yを覆う部分である。このため、内周部22T,22Tは、コア8Sの突起8Y,8Yの外側の形状に沿って折り曲げられている。2つの側部22S,22Sと外周部22Eとは、スロット8SLの内面8SLIのうち、ティース8STの突起8Y,8Yを除いた部分と、ヨーク8SYの径方向RDの内側の部分とを覆う。
図7に示されるように、固定子コア8は、複数のスロット8SLを有している。絶縁物20は、各スロット8SLに取り付けられているので、固定子コア8は、複数の絶縁物20を有している。スロット8SLの数と絶縁物20の数とは等しい。図8に示されるように、隣接するスロット8SLに取り付けられる、隣接する絶縁物20の2つのフランジ部21が、端面8Tの少なくともティース8STの部分の全体を覆う。実施の形態1では、2つの絶縁物20の各フランジ部21が固定子コア8の径方向RDにわたって接することにより、ティース8STの部分の全体を覆う。このようにすることで、巻線9が巻き付けられるティース8STと巻線9との絶縁をティース8STの径方向RD全体にわたって確保できるので、固定子コア8の巻線9の占積率を向上させることができる。また、固定子コア8は、隣接する絶縁物20の2つのフランジ部21によって端面8Tの少なくともティース8STの部分の全体が覆われるので、沿面距離を十分に確保できる。
実施の形態1において、隣接する絶縁物20の2つのフランジ部21は、端面8Tのヨーク8SY側の部分も覆っているが、前述したように、フランジ部21は、少なくともティース8STの部分を覆っていればよい。フランジ部21が端面8Tのヨーク8SYの部分まで覆うことにより、絶縁物20は、固定子コア8と巻線9とをより確実に絶縁できる。
図8に示されるように、絶縁物20のフランジ部21、すなわち第1フランジ部21A及び第2フランジ部21Bは、胴部22と直交している。具体的には、フランジ部21と胴部22とは、絶縁物20に巻線9が巻き付けられる側が直交している。フランジ部21と胴部22とが直交するとは、両者のなす角度が90度の場合の他、両者のなす角度が設計上許容される公差の範囲内である場合も含む。
フランジ部21と胴部22とが直交することにより、図9に示されるように、固定子コア8の第1端面8TAに第1フランジ部21Aを、第2端面8TBに第2フランジ部21Bを密着させることができる。このため、絶縁物20を備えた固定子コア8は、絶縁物20が端面8Tから突出する量が小さくなるので、回転中心軸Zr方向における寸法の増加を抑制できる。その結果、絶縁物20を備えた固定子コア8は、固定子コア8から回転中心軸Zr方向に突出する巻線9の量を小さくすることができるので、回転中心軸Zr方向における固定子6の寸法を小さくすることができる。また、回転中心軸Zr方向における固定子コア8の寸法を大きくして、回転電機1の出力を向上させることもできる。
図7に示されるように、絶縁物20は、固定子コア8のスロット8SLの内面8SLIを、ティース8STが、図2及び図3に示される回転子10と対向する内周面8Iまで覆う。絶縁物20は、図6に示されるように、固定子コア8の径方向RDの内側における内周部22Tは開放されている。このため、絶縁物20は、ティース8STの内周面8Iは覆わない。実施の形態1において、絶縁物20は、スロット8SLの内面8SLIを、回転中心軸Zr方向の全体にわたって覆っているが、回転中心軸Zr方向の全体おいてはスロット8SLの内面8SLIの全体を覆う必要はない。
このように、固定子コア8のスロット8SLの内面8SLIは、絶縁物20によって内周面8Iまで覆われているので、ティース8STの突起8Yの部分まで巻線9を巻き付けても、巻線9と突起8Yとの絶縁が確保できる。このため、絶縁物20を備える固定子コア8は、突起8Yの部分まで巻線9を巻き付けられるので、巻線9の占積率を向上させることができる。
第1変形例.
図10は、実施の形態1の第1変形例に係る絶縁物を備えた固定子コアを示す図である。図10は、図7のB−B断面図に相当する。第1変形例に係る絶縁物20aは、第1フランジ部21Aa及び第2フランジ部21Baであるフランジ部21aが、固定子コア8の第1端面8TA及び第2端面8TBである端面8Tのティース8STの部分をすべて覆っていない。沿面距離が十分確保できる場合、第1変形例のように、隣接する絶縁物20aのフランジ部21a,21a同士の間に隙間があってもよい。すなわち、隣接する絶縁物20aのフランジ部21a,21aは、固定子コア8の端面8Tにおいて、ティース8STの一部を覆う。このように、固定子コア8は、端面8Tの少なくともティース8STの部分の一部が、絶縁物20a」,20aによって覆われていればよい。絶縁物20aは、隣接するフランジ部21a,21a間に隙間があるので、絶縁物20aをスロット8SLに取り付ける際には、隣接するフランジ部21a,21aの干渉を容易に回避できる。
第2変形例.
図11は、実施の形態1の第2変形例に係る絶縁物を備えた固定子コアを示す図である。図11は、図7のB−B断面図に相当する。第2変形例に係る絶縁物20bは、フランジ部21bが、固定子コア8の端面8Tの少なくともティース8STの部分で重ね合わされている。このようにすることで、ティース8STの部分における絶縁性能が向上する。
第3変形例.
図12から図14は、実施の形態1の第3変形例に係る固定子コアを示す図である。図12から図14は、図7のB−B断面図に相当する。第3変形例に係る固定子コア8c,8d,8eは、実施の形態1に係る絶縁物20を備えるが、第1変形例に係る絶縁物20a又は第2変形例に係る絶縁物20bを備えていてもよい。
第3変形例に係る固定子コア8c,8d,8eは、自身の表面を覆う絶縁層30を有している。図12に示される固定子コア8cは、第1端面8TA、第2端面8TB及びスロット8SLの内面8SLIに絶縁層30が設けられている。図13に示される固定子コア8dは、スロット8SLの内面8SLIに絶縁層30が設けられている。図14に示される固定子コア8eは、第1端面8TA及び第2端面8TBに絶縁層30が設けられている。絶縁層30は、固定子コア8c,8d,8eの表面に絶縁材料を電着塗装したり、絶縁物の粉体を塗装したりすることにより形成される。このような構造により、固定子コア8c,8d,8eは、絶縁物20による巻線9と固定子コア8c,8d,8eとの絶縁性能をより向上させることができる。
以上、実施の形態1及びその第1変形例から第3変形例は、絶縁物20,20a,20bが固定子コア8,8c,8d,8eのスロット8SLの内面8SLIを、ティース8STの内周面8Iまで覆う。このため、固定子コア8,8c,8d,8eは、ティース8STの突起8Yの部分まで巻線9を巻き付けられるので、巻線9の占積率を向上させることができる。その結果、絶縁物20,20a,20bを備えた回転電機1は、出力が増加する。
また、絶縁物20,20a、20cを備えた固定子コア8,8c,8d,8eは、フランジ部21,21a,21bにより絶縁距離を十分に確保できる。絶縁物20,20a、20cを備えた固定子コア8,8c,8d,8eは、フランジ部21,21a,21bが固定子コア8,8c,8d,8eに密着するので、巻線9と固定子コア8,8c,8d,8eとの距離を小さくすることがきる。このため、絶縁物20,20a、20cを備えた固定子コア8,8c,8d,8eは、回転中心軸Zr方向の寸法の増加を抑制できる。
その結果、絶縁物20,20a、20cを備えた固定子コア8,8c,8d,8eは、回転中心軸Zr方向への巻線9の飛び出し量を抑制できるので、回転電機1の小型化を実現できる。また、回転中心軸Zr方向への巻線9の飛び出し量を抑制するのではなく、固定子コア8,8c,8d,8eを積み増しすることで、鎖交磁束を増加させて、回転電機1の高出力化を実現することもできる。
絶縁物20,20a、20cは、フランジ部21,21a,21bと胴部22とがつながって、固定子コア8,8c,8d,8eの端面8Tとスロット8SLの内面8SLIとを覆う。このため、固定子コア8の端面8Tとスロット8SLの内面8SLIとがつながっている角部と巻線9との間に絶縁物20,20a、20cが介在して、巻線9の被覆を保護できる。その結果、絶縁物20,20a、20cは、巻線9と固定子コア8,8c,8d,8eとの絶縁性能の低下を抑制できる。
絶縁物20,20a、20cは、フランジ部21,21a,21bと胴部22とが一体で形成されている。このため、絶縁物20,20a、20cをスロット8SLに取り付ける際には、フランジ部21,21a,21bが固定子コア8,8c,8d,8eの端面8Tと係り合い、内周部22Tがティース8STの突起8Yと係り合うので、スロット8SLと絶縁物20,20a、20cとの位置決めが容易になる。また、絶縁物20,20a、20cは、内周部22Tがティース8STの突起8Yと係り合うので、スロット8SLからの脱落が抑制される。
実施の形態1では、複数のコア8Sを組み合わせて固定子コア8,8c,8d,8eとしたが、固定子コア8,8c,8d,8eは、このような構造に限定されない。固定子コア8,8c,8d,8eは、環状のヨーク8SY及び環状のヨーク8SYに複数のティース8STが形成された電磁鋼板を、複数積層したものであってもよい。また、固定子コア8,8c,8d,8eは、磁性材料の粉末を成形したものであってもよい。実施の形態1及びその第1変形例から第3変形例で開示した構成は、以下においても適宜適用することができる。
実施の形態2.
図15は、実施の形態2に係る絶縁物を示す斜視図である。図16及び図17は、実施の形態2の固定子コアを示す図である。実施の形態2の固定子コア8c,8dは、実施の形態1の第3変形例と同様である。実施の形態2の絶縁物20fは、固定子コア8c又は固定子コア8dの回転中心軸Zr方向における第1端面8TAにフランジ部21Afが接し、かつ胴部22Afが固定子コア8c,8dの回転中心軸Zr方向における第2端面8TBに向かって延びる第1絶縁物20f1と、固定子コア8c,8dの回転中心軸Zr方向における第2端面8TBにフランジ部21Bfが接し、かつ胴部22Bfが固定子コア8c,8dの回転中心軸Zr方向における第1端面8TAに向かって延びる第2絶縁物20f2と、を有する。
絶縁物20fは、実施の形態1の絶縁物20の胴部22を、第1フランジ部21Aと第2フランジ部21Bとの間で分割した構造である。図16及び図17に示されるように、固定子コア8c,8dのスロット8SLに絶縁物20fを取り付けると、第1絶縁物20f1の胴部22Afと、第2絶縁物20f2の胴部22Bfとの間には隙間が形成される。固定子コア8c,8dは、スロット8SLの内面8SLIに、絶縁層30を有している。固定子コア8cは端面8Tにも絶縁層30を有し、固定子コア8dは、スロット8SLの内面8SLIのみに絶縁層30を有している。このため、第1絶縁物20f1の胴部22Afと、第2絶縁物20f2の胴部22Bfとの隙間の部分の絶縁は、絶縁層30によって確保される。実施の形態2においては、絶縁層30は、少なくともスロット8SLの内面8SLIに形成されていればよい。
絶縁物20fは、第1絶縁物20f1と第2絶縁物20f2とを備えるので、回転中心軸Zr方向から第1絶縁物20f1と第2絶縁物20f2とをスロット8SLに取り付けることもできる。第1絶縁物20f1の胴部22Afと、第2絶縁物20f2の胴部22Bfとは、スロット8SL内で重ね合わされてもよい。この場合、回転中心軸Zr方向における胴部22Afの長さと胴部22Bfの長さとの和は、回転中心軸Zr方向におけるスロット8SLの長さよりも大きい。このような構造により、スロット8SLの内面8SLIに絶縁層30を設けなくても、絶縁物20fのみで巻線9と固定子コア8との絶縁を確保できる。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略又は変更することも可能である。
1 回転電機、2 筐体、3 シャフト、5 回転子コア、6 固定子、8,8c,8d,8e 固定子コア、8I 内周面、8S コア、8SL スロット、8SLI 内面、8ST ティース、8SY ヨーク、8T 端面、8TA 第1端面、8TB 第2端面、8Y 突起、9 巻線、10 回転子、20,20a,20b,20f 絶縁物、20f1 第1絶縁物、20f2 第2絶縁物、21,21a,21b, 21Af,21Bf フランジ部、21A,21Aa 第1フランジ部、21B,21Ba 第2フランジ部、22,22Af,22Bf 胴部、22E 外周部、22S 側部、22T 内周部、30 絶縁層、Zr 回転中心軸。

Claims (9)

  1. 軸を中心に回転する回転子と、
    前記軸の周囲に配置される環状のヨーク及び前記ヨークの前記軸側から前記軸に向かって突出し、前記軸と直交する方向における前記回転子の外側に配置され、かつ前記ヨークの周方向に沿って配列される複数のティースを有し、隣接する前記ティース同士の間がスロットとなる固定子コアと、
    前記固定子コアの前記軸方向における端面に沿って張り出すフランジ部、及び前記スロットの前記軸方向の少なくとも一部の内面を前記ティースが前記回転子と対向する面まで覆い、かつ前記フランジ部と連結される胴部を有し、前記スロットに取り付けられる絶縁物と、
    を含むことを特徴とする回転電機。
  2. 前記固定子コアは複数の前記スロット及び複数の前記絶縁物を有し、
    隣接する前記スロットに取り付けられる、隣接する前記絶縁物の2つの前記フランジ部が、前記端面の少なくとも前記ティースの部分の全体を覆うことを特徴とする、請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記固定子コアは複数の前記スロット及び複数の前記絶縁物を有し、
    隣接する前記スロットに取り付けられる、隣接する前記絶縁物の2つの前記フランジ部は、前記端面の少なくとも前記ティースの部分の一部を覆うことを特徴とする、請求項1に記載の回転電機。
  4. 前記固定子コアは複数の前記スロット及び複数の前記絶縁物を有し、
    隣接する前記スロットに取り付けられる、隣接する前記絶縁物の2つの前記フランジ部は、前記端面の少なくとも前記ティースの部分で重ね合されることを特徴とする、請求項1に記載の回転電機。
  5. 前記フランジ部は、
    前記固定子コアの前記軸方向における第1端面に張り出す第1フランジ部と、第2端面に張り出す第2フランジ部とを有し、
    前記胴部は、
    前記第1端面から前記第2端面に向かって延在して前記スロットの軸方向のすべての内面を覆い、かつ前記第1フランジ部及び前記第2フランジ部と連結する、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の回転電機。
  6. 前記絶縁物は、
    前記固定子コアの前記軸方向における第1端面に前記フランジ部が接し、かつ前記胴部が前記固定子コアの前記軸方向における第2端面に向かって延びる第1絶縁物と、
    前記固定子コアの前記軸方向における第2端面に前記フランジ部が接し、かつ前記胴部が前記固定子コアの前記軸方向における第1端面に向かって延びる第2絶縁物と、
    を有することを特徴とする、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の回転電機。
  7. 前記固定子コアは、前記固定子コアの表面を覆う絶縁層を有することを特徴とする、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の回転電機。
  8. 環状のヨーク及び前記ヨークの軸側から前記軸に向かって突出し、前記軸と直交する方向における前記回転子の外側に配置され、かつ前記ヨークの周方向に配列される複数のティースを有し、隣接する前記ティース同士の間がスロットとなる固定子コアに取り付けられる絶縁物であり、
    前記固定子コアの前記軸方向における端面に沿って張り出すフランジ部と、
    前記スロットの軸方向の少なくとも一部の内面を、前記ティースが前記回転子と対向する面まで覆い、かつ前記フランジ部と連結される胴部と、
    を含むことを特徴とする回転電機用絶縁物。
  9. 前記フランジ部は、
    前記固定子コアの前記軸方向における第1端面に張り出す第1フランジ部と、第2端面に張り出す第2フランジ部とを有し、
    前記胴部は、
    前記第1端面から前記第2端面に向かって延在して前記スロットの軸方向のすべての内面を覆い、かつ前記第1フランジ部及び前記第2フランジ部と連結する、請求項8に記載の回転電機用絶縁物。

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