JP2016163469A - 回転電機のコイル線接合方法、回転電機のバスバー製造方法、及び、回転電機のバスバー - Google Patents

回転電機のコイル線接合方法、回転電機のバスバー製造方法、及び、回転電機のバスバー Download PDF

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Abstract

【課題】コイル線の接合方法の簡素化を図ることができる回転電機のコイル線接合方法を提供する。
【解決手段】円筒状のステータのステータコアの各ティースに巻回された複数のコイル線13bのうち、同一相のコイル線13bをバスバーBに電気的に接合する回転電機のコイル線接合方法において、ステータの外周に沿ったバスバーBの本体部31からステータの径方向外側に突出した凸形状部33に形成され、ステータの径方向外側に向かって開放した溝部34の内側に、コイル線13bを挿入状態で保持するコイル線保持工程と、コイル線13bが溝部34に挿入保持されたら、凸形状部33をステータの径方向内側に押し曲げて溝部側面でコイル線13bを挟み込み、バスバーBにコイル線13bをカシメ固定するコイル線接合工程とを備える。
【選択図】図7D

Description

本発明は、回転電機のステータが有する複数のコイル線のうち、同一相のコイル線をバスバーに接合する際の回転電機のコイル線接合方法と、この接合方法に用いられるバスバーの製造方法、及び、そのバスバーに関する発明である。
従来、回転電機のステータが有する複数のコイル線のうち、同一相のコイル線をバスバーに接合する際、まず、コイル線を位置決めし、位置決めしたコイル線に対してバスバーを所定位置に配置することで、コイル線とバスバー端子を互いに接合位置に設定した後、通電カシメを行ってコイル線とバスバーを接合する回転電機のコイル線接合方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、バスバーが、環状の本体部からステータの軸方向に突出したコイル端子把持部を有しており、このコイル端子把持部に対してコイル線の端部を差し込み、ステータの周方向からコイル端子把持部を押圧することで、コイル線とバスバーをカシメ固定して接合する回転電機のコイル線接合方法も知られている(例えば、特許文献2参照)
特開2010−213409号公報 特開2011−151920号公報
しかしながら、従来の通電カシメによる回転電機のコイル線接合方法では、コイル線の位置決めのためにステータに電線先端保持溝を形成すると共に、コイル線に対してバスバーを所定位置に配置するためのコイル線とバスバーの間の位置決め構造も有している。そのため、ステータやバスバーの構造が複雑になり、接合方法を簡素化することができないという問題が生じていた。
一方、従来のカシメ固定による回転電機の接合方法にあっては、ステータの軸方向に突出したコイル端子把持部に対するコイル線の差し込み方向と、コイル端子把持部の押圧方向とが異なっている。そのため、コイル線とバスバーを接合する際の接合方法が煩雑になり、接合方法を簡素化することができないという問題が生じていた。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、コイル線の接合方法の簡素化を図ることができる回転電機のコイル線接合方法と、この接合方法に用いられるバスバー製造方法及びそのバスバーを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、円筒形状のステータの各ティースに巻回された複数のコイル線のうち、同一相のコイル線をバスバーに電気的に接続する回転電機のコイル線接合方法において、コイル線保持工程と、コイル線接合工程と、を備えている。
前記コイル線保持工程は、前記ステータの外周に沿った前記バスバーの本体部から前記ステータの径方向外側に突出した凸形状部に形成され、前記ステータの径方向外側に向かって開放した溝部の内側に前記コイル線を案内し、挿入状態で保持する。
前記コイル線接合工程は、前記コイル線が前記溝部に挿入保持されたら、前記凸形状部を前記ステータの径方向内側に押し曲げて前記溝部の側面で前記コイル線を挟み込み、前記バスバーに前記コイル線をカシメ固定する。
よって、本発明の回転電機のコイル線接合方法では、コイル線をステータの径方向外側に向かって開放したバスバーの溝部の内側に案内して挿入保持したら、溝部が形成された凸形状部をステータの径方向内側に押し曲げて溝部の側面でコイル線を挟み込み、バスバーにコイル線をカシメ固定する。
そのため、コイル線は、バスバーへの接合前に溝部の内側に案内されるので、バスバーを配置する前にコイル線の位置決めを事前に行う必要がなく、コイル線の位置決め構造を不要とすることができる。また、コイル線に対するバスバーの位置を所定位置に配置する必要もないので、コイル線とバスバーの間の位置決め構造も必要ない。
また、コイル線を挿入する溝部がステータの径方向外側に向かって開放しているので、コイル線を溝部の内側に案内するときには、このコイル線をステータの径方向外側から中心に向かって案内することになる。一方、凸形状部をステータの径方向内側に押し曲げることでバスバーにコイル線をカシメ固定するため、このときにも、バスバーをステータの径方向外側から中心に向かって押圧することになる。そのため、コイル線の案内方向と、バスバーのカシメ方向とを一致させることができ、コイル線を接合する際の作業方向を一方向にすることができる。
この結果、ステータやバスバーの構造を簡素化し、接合方法の単純化を図ることができるため、コイル線の接合方法の簡素化を図ることができる。
実施例1のステータアッシを示す全体斜視図である。 図1のステータアッシの一部を拡大して示す斜視図である。 図1のステータアッシの分解斜視図である。 図1のステータアッシの縦断面図である。 実施例1のバスバーアッシの分解斜視図である。 図5のA部の拡大図である。 実施例1のコイル線接合方法におけるバスバー押え治具設置工程を示す説明図である。 実施例1のコイル線接合方法におけるコイル線保持工程を示す説明図である。 実施例1のコイル線接合方法における押し曲げ治具案内工程を示す説明図である。 実施例1のコイル線接合方法におけるコイル線接合工程を示す説明図である。 実施例1のコイル線接合方法におけるバスバーしごき工程を示す説明図である。 実施例1のコイル線接合方法における治具退避工程を示す説明図である。 実施例1のバスバー製造方法における1サイクルでの、バスバーの加工範囲を示す説明図である。 実施例1の回転電機のバスバー製造方法における素材セット工程を示す説明図であり、(a)に平面図を示し、(b)に側面図を示し、(c)にC-C断面図を示す。 実施例1の回転電機のバスバー製造方法における第1プレス準備工程を示す説明図であり、(a)に平面図を示し、(b)に側面図を示し、(c)にC-C断面図を示す。 実施例1の回転電機のバスバー製造方法における第1プレスセット工程を示す説明図であり、(a)に平面図を示し、(b)に側面図を示し、(c)にC-C断面図を示す。 実施例1の回転電機のバスバー製造方法における第1プレス工程を示す説明図であり、(a)に平面図を示し、(b)に側面図を示し、(c)にC-C断面図を示す。 実施例1の回転電機のバスバー製造方法における第2プレス準備工程を示す説明図であり、(a)に平面図を示し、(b)に側面図を示し、(c)にC-C断面図を示す。 実施例1の回転電機のバスバー製造方法における第2プレスセット工程を示す説明図であり、(a)に平面図を示し、(b)に側面図を示し、(c)にC-C断面図を示す。 実施例1の回転電機のバスバー製造方法における第2プレス工程を示す説明図であり、(a)に平面図を示し、(b)に側面図を示し、(c)にC-C断面図を示す。 本発明の回転電機のバスバーを製造するプレス加工機の第1雄金型の他の例を示す説明図であり、(a)に平面図を示し、(b)にD-D断面図を示す。 本発明の回転電機のバスバーを製造するプレス加工機の第2雄金型の他の例を示す説明図であり、(a)に平面図を示し、(b)にE-E断面図を示す。
以下、本発明の回転電機のコイル線接合方法と、この接合方法に用いられる回転電機のバスバー製造方法、及び、回転電機のバスバーを実施するための形態を、図面に示す実施例1に基づいて説明する。
(実施例1)
まず、本発明のコイル線接合方法を適用する回転電機について説明する。
図1は実施例1のステータアッシを示す全体斜視図であり、図2は図1のステータアッシの一部を拡大して示す斜視図であり、図3は図1のステータアッシの分解斜視図であり、図4は図1のステータアッシの縦断面図である。また、図5はバスバーアッシの分解斜視図であり、図6は図5のA部の拡大図である。以下、図1〜図6に基づき、本発明を適用する回転電機について説明する。
実施例1の回転電機は、図1に示すステータアッシ10と、このステータアッシ10の内側で回転可能に保持されるロータ(不図示)と、ステータアッシ10及びロータを収納するケース(不図示)等を有している。そして、この回転電機は、入力した電気エネルギーによって発生させた電磁力に基づき、ロータを回転させる機械エネルギーを生成する。ここで、ステータアッシ10は、いわゆる回転電機の固定子となる。
前記ステータアッシ10は、図1に示すように、ステータ11と、バスバーアッシ20と、を備えている。
前記ステータ11は、図3に示すように、円環状に形成したステータ本体部11a、及び、ステータ本体部11aから径方向中心に向かう方向に突出して形成した複数のティース11bからなるステータコア11cと、ステータコア11cの各ティース11bにボビン12を介して巻回された複数のコイル線13と、を有し、両端が開放した円筒形状を呈している。そして、コイル線13に電力を印加することで、このステータ11に磁界が発生する。
前記ステータコア11cは、磁性体からなり、ステータ本体部11a及び複数のティース11bを一体化した輪郭形状に沿って打ち抜いた鋼板を、多数積層することで形成されている。
前記ボビン12は、絶縁性を備え、ステータ11のティース11bを被覆している。このボビン12は、図3に示すように、ここではステータアッシ10の軸方向(Z方向)に2分割された第1ボビン部材12aと第2ボビン部材12bからなり、ステータ11のティース11bをステータアッシ10の軸方向(Z方向)に沿った両側から挟み込む。
前記第1ボビン部材12a及び前記第2ボビン部材12bは、ほぼ対面同一に形成されている。そして、第1ボビン部材12aの開放接合縁12cと、第2ボビン部材12bの開放接合縁12dを、当接させつつ接合することによって一体化し、一つのボビン12を構成する。なお、一つのボビン12によって一つのティース11bを被覆する。
そして、第1ボビン部材12aの内面12eと、第2ボビン部材12bの内面12fによってティース11bを覆う。また、第1ボビン部材12aの外面12gと、第2ボビン部材12bの外面12hに、コイル線13を巻き付ける。さらに、図4に示すように、第1ボビン部材12aは、ステータ11の径方向外側に突出し、ステータ11のコイルエンドを覆うツバ部12jを有し、このツバ部12j上にバスバーアッシ20が固定される。なお、このツバ部12jには、後述するコイル線13の一端部13b及び他端部13cを挿通するための挿通路12kが形成され、コイル線13の一端部13b及び他端部13cを、ステータ11の径方向外側に引き出し可能となっている。
前記コイル線13は、長尺な銅線の外周面を絶縁体で被覆して形成した導電線であり、図2及び図3に示すように、ティース11bに巻回されたコイル部13aと、コイル部13aから延在された一端部13bと、コイル部13aから延在された他端部13cと、を有している。
一端部13b及び他端部13cは、いずれもボビン12に形成した挿通路12kを介してステータ11の径方向外側に引き出されており、バスバーアッシ20に接合される。なお、図2に示すように、この一端部13b及び他端部13cは、ステータ11の径方向外側に引き出された後、ステータ11の軸方向に沿って屈曲される。
前記バスバーアッシ20は、図5に示すように、U相バスバー21と、V相バスバー22と、W相バスバー23と、N相バスバー24と、各バスバー21〜24の間に介装された絶縁紙25と、を備えている。このバスバーアッシ20は、図2に示すように、コイル線13よりも径方向外側であって、ステータ11のコイルエンドに配置されている。そして、不図示の三相交流電源から供給される電力を受電して、コイル線13に分配して供給する。
前記U相バスバー21、V相バスバー22、W相バスバー23は、複数のティース11bに巻回された複数のコイル線13のうち、同一相のコイル線13を電気的に接続するバスバーである。また、N相バスバー24は、U相バスバー21、V相バスバー22、W相バスバー23のアースに相当するバスバーであり、すべてのコイル線13が接合される。
ここで、U相バスバー21、V相バスバー22、W相バスバー23は、同一の形状を呈している。また、N相バスバー24は、U相バスバー21等とは同一形状ではないものの、基本的な形状はほぼ同一である。このため、V相バスバー22、W相バスバー23、及びN相バスバー24については、詳細な説明を省略し、U相バスバー21についてのみ詳細に説明する。
前記U相バスバー21は、導電性を有する金属材によって形成され、本体部31と、コイル線接合部32と、を有している。
前記本体部31は、図6に示すように、ステータアッシ10の軸方向寸法を抑制するため、ステータ11の軸方向厚さW1よりも、ステータ11の径方向幅W2の方が長くなるように設定された鋼板である。この本体部31は、図5に示すように、ステータ11の外周に沿って環状に形成され、一端部31aと他端部31bとが対向している。なお、N相バスバー24では、この本体部31が切れ目のない円環状となっている。
そして、この本体部31の中間部には、外部からの受電用の配線を締結するためのボルト(不図示)を挿通する端子部31cが形成されている。この端子部31cは、ボルトを挿通するために、本体部31の中間部を、ステータ11の径方向外側に向かってU字状に突出させつつ、軸方向(Z方向)に沿って2回折り返すことで形成されている。なお、N相バスバー24には、端子部31cは形成されていない。
前記コイル線接合部32は、本体部31に一定の間隔をおいて複数(U相バスバー21、V相バスバー22、W相バスバー23では6ヵ所ずつ、N相バスバー24では18ヵ所)形成され、コイル線13が接合される。そして、このコイル線接合部32は、図6に示すように、凸形状部33と、溝部34と、一対のスリット35,35(変形促進部)と、を有している。
前記凸形状部33は、本体部31の一部を、ステータ11の径方向外側に向かって突出することで形成されている。この凸形状部33は、図6に示すように、本体部31から突出延在した一対の側辺部33a,33aと、この側辺部33a,33aの先端をつなぐ頂辺部33bと、を有している。
ここで、側辺部33a,33aは、互いに先端が近接するようにステータ11の径方向に対して傾斜した方向に沿って延在されている。一方、頂辺部33bは、ステータ11の接線方向にほぼ沿って延在されている。これにより、この凸形状部33は、全体として平面視ほぼ台形状に形成されている。
なお、頂辺部33bは、コイル線13を接合する前は、図6に示すように溝部34を中心に、ステータ11の径方向外側に向かって突出するように僅かに屈曲し、溝部34の開口部34aを外開き状に広げている。そして、この頂辺部33bは、コイル線13を接合した後は、本体部31の接線方向に沿った直線状になる(図7F参照)。
前記溝部34は、凸形状部33の頂辺部33bの周方向中央位置に形成されると共に、ステータ11の径方向外側に向かって開放した平面視U字状の凹み部分である。この溝部34は、コイル線13を挿入可能なように、開口部34aの開口寸法W3及び、この開口部34aからの奥行寸法H1は、コイル線13の直径寸法Rよりも大きく設定されている。なお、この溝部34は、後述するように、コイル線13を内側に挿入した後、溝部側面34bによってコイル線13を挟み込んでカシメ固定する。そのため、コイル線13を接合した後の開口部34aの開口寸法W3は、コイル線13の直径寸法Rよりも小さくなる(図7D参照)。
前記スリット35は、溝部34のステータ11の周方向両側であって、ステータ11の径方向内側に臨む位置に形成され、凸形状部33のステータ11の径方向内側への変形を促す切れ目である。
このスリット35は、ここでは凸形状部33の頂辺部33bを、ステータ11の径方向に沿って切り込むと共に、このスリット35の両側が、図6に示すように、板厚方向に屈曲変形してずらされ、切込端面35a,35aが互いに重複しない状態になっている。
なお、このスリット35は、凸形状部33の頂辺部33bがステータ11の径方向外側に向かって突出するように僅かに屈曲している状態のときに、切込端面35a,35aが重複しないようになっている。そのため、コイル線13を接合したことで、頂辺部33bが直線状になったら、切込端面35a,35aは重複して噛み合う(図7D参照)。
そして、U相バスバー21、V相バスバー22、W相バスバー23、N相バスバー24は、図5に示すように、それぞれのコイル線接合部32が、ステータ11の軸方向(Z方向)に対して重ならないように、互いのコイル線接合部32の位置を周方向に異ならせて重複される。
前記絶縁紙25は、絶縁性を備えたフィルム体(例えば、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート樹脂)であり、隣接するバスバー(例えば、U相バスバー21とV相バスバー22)の間に介在して互いに絶縁する。この絶縁紙25は、図4に示すように、ステータ11の径方向に沿った幅W4を、各バスバー21〜24のステータ11の径方向幅W2よりも長く形成している。
また、この絶縁紙25は、複数の円弧状の個片25aを環状に並べて、円環形状を形成している。このとき、互いに隣接する個片25aの端部は、重なり合い、隙間が空かないようにしている。
次に、コイル線13の一端部13b又は他端部13cを、バスバーアッシ20のU相バスバー21、V相バスバー22、W相バスバー23、N相バスバー24のいずれかのコイル線接合部32に接合する際の、コイル線接合方法について説明する。
図7A〜図7Fは、実施例1の回転電機のコイル線接合方法を示す説明図であり、図7Aはバスバー押え治具設置工程を示し、図7Bはコイル線保持工程を示し、図7Cは押し曲げ治具案内工程を示し、図7Dはコイル線接合工程を示し、図7Eはバスバーしごき工程を示し、図7Fは治具退避工程を示す。以下、図7A〜図7Fに基づき、実施例1の回転電機のコイル線接合方法を説明する。
実施例1のコイル線13をバスバーアッシ20の所定のコイル線接合部32に接合するには、バスバー押え治具40と、コイル線案内治具41と、バスバー押し曲げ治具42と、を使用する。
前記バスバー押え治具40は、少なくともU相バスバー21等(以下、「バスバーB」という)の本体部31の内側(ステータ11の径方向内側)に接して配置され、コイル線接合部32をステータ11の径方向内側に向かって押し曲げた際、本体部31の変形を規制すると共に押し曲げ力を受ける治具である。
このバスバー押え治具40は、ここでは、例えば図7Aに示すように、一対の側辺部33a,33aの各基部33c(本体部31と側辺部33a,33aとの境界位置)の内側に接する一対のバスバー受部40a,40aと、凸形状部33の内側に配置される変形規制部40bと、本体部31の外側(ステータ11の径方向外側)に配置される一対の挟持部40c,40cと、を有している。
前記バスバー受部40aは、一対の側辺部33a,33aの各基部33cに接し、コイル線接合部32を押し曲げた際、本体部31及び一対の側辺部33a,33aの変形を規制すると共に、押し曲げ力によって頂辺部33bを確実に変形するように、この押し曲げ力を受ける。
前記変形規制部40bは、両端部がそれぞれ一対の側辺部33a,33aの先端部(側辺部33a,33aと頂辺部33bとの境界位置)の内側に接し、コイル線接合部32を押し曲げたときに頂辺部33bに当接し、この頂辺部33bの過度な変形を規制する。
なお、この変形規制部40bは、ここではステータ11の周方向中央部(図7Aに破線で示す40d部)がステータ11の径方向内側に僅かにへこんでいる。このへこみ寸法は、コイル線接合部32を押し曲げた後に、この頂辺部33bが、自身の弾性力でステータ11の径方向外側に向かって復元した際、頂辺部33bを直線状に維持することができる程度の寸法とする。
前記挟持部40cは、凸形状部33の一対の側辺部33a,33aの外側(ステータ11の径方向外側)にそれぞれ接し、一対のバスバー受部40a,40aとの間に側辺部33a,33aを挟み込む。そして、コイル線接合部32を押し曲げた際、この側辺部33a,33aの変形を規制する。
前記コイル線案内治具41は、バスバーBに対し、ステータ11の径方向に離接動可能に配置され、コイル線13の一端部13b又は他端部13cを、頂辺部33bに形成した溝部34の内側に挿入すると共に、このコイル線13の挿入状態を維持する治具である。
このコイル線案内治具41は、ここでは、例えば図7Aに示すように、バスバーアッシ20に対向した先端部41aが二股に分かれた平面視Y字形状に形成され、この先端部41aによってコイル線13の一端部13b又は他端部13cを挟んで移動させる。
前記バスバー押し曲げ治具42は、バスバーBに対し、ステータ11の径方向に離接動可能に配置されると共に、ステータ11の周方向に移動可能となっている。そして、このバスバー押し曲げ治具42は、溝部34の両側位置にそれぞれ接したままステータ11の径方向内側に移動することで、コイル線接合部32の凸形状部33をステータ11の径方向内側に押し曲げた後、頂辺部33bに接触したまま溝部34に向かって移動することで、溝部34の両側をコイル線13に向かってしごく治具である。
このバスバー押し曲げ治具42は、ここでは、例えば図7Aに示すように、溝部34の両側位置にそれぞれ接する一対の押圧ピン42a,42aを有している。
そして、ステータ11のコイル線13をバスバーBの所定のコイル線接合部32に接合するには、予めステータ11のティース11bにコイル線13を巻回すると共に、このコイル線13の一端部13b及び他端部13cを、それぞれステータ11の径方向外側に引き出す。そして、このステータ11の径方向外側に引き出されたコイル線13の一端部13b及び他端部13cを、いずれもバスバーアッシ20の外側で、ステータ11の軸方向に沿うように屈曲する。また、バスバーアッシ20を、ステータ11のコイルエンドに配置する。このとき、バスバーアッシ20は、ボビン12のツバ部12jに形成された図示しない係止部によって、ステータ11に対し固定される。
図7Aに示すバスバー押え治具設置工程では、バスバーアッシ20に対してバスバー押え治具40をセットする。このとき、一対のバスバー受部40a,40a及び変形規制部40bは、ステータ11の軸方向に沿って移動し、バスバーBの内側に差し込まれる。一方、一対の挟持部40c,40cは、ステータ11の径方向沿って移動し、バスバーBの外側に当接する。
図7Bに示すコイル線保持工程では、コイル線案内治具41の先端部41aをステータ11の内側に向けた状態でステータ11の径方向に沿って移動させ、この先端部41aにコイル線13の一端部13b又は他端部13cを挟み込む。そして、コイル線案内治具41は、先端部41aにコイル線13を挟んだまま、ステータ11の径方向内側に向かって移動し、コイル線13をコイル線接合部32の溝部34の内側に挿入する。さらに、コイル線13を溝部34に挿入したら、コイル線案内治具41の位置を固定し、コイル線13の溝部34内への挿入状態を維持する。
図7Cに示す押し曲げ治具案内工程では、バスバー押し曲げ治具42の一対の押圧ピン42a,42aを、ステータ11の径方向内側に向かって移動し、各押圧ピン42aの先端を、それぞれ溝部34の両側位置に当接させる。
このとき、押圧ピン42aのステータ11の周方向位置を調整し、押圧ピン42aの先端が、溝部34と、溝部34の両側に形成されたスリット35との間に当接するように設定する。
図7Dに示すコイル線接合工程では、コイル線案内治具41及びバスバー押し曲げ治具42を、ステータ11の径方向内側に向かって一体的に移動させ、コイル線接合部32の凸形状部33を塑性変形するまでステータ11の径方向内側に押し曲げる。
このとき、凸形状部33はバスバー押え治具40によって一対の側辺部33a,33aのそれぞれの基部33cが挟み込まれている。このため、この凸形状部33を押し曲げる押し曲げ力は、バスバーBの本体部31をステータ11の径方向内側から受けた状態で、バスバー押し曲げ治具42が接触した溝部34の両側位置に入力する。また、一対の側辺部33a,33aは、それぞれバスバー押え治具40のバスバー受部40a,40aと挟持部40c,40cとの間に挟持されて変形せず、入力した押し曲げ力を受ける。
これにより、凸形状部33の頂辺部33bが溝部34を中心に曲がり、コイル線13を挿入したまま開口部34aの開口寸法W3が狭まる。なお、頂辺部33bは、バスバー押え治具40の変形規制部40bに当接し、過度な変形が規制される。さらに、凸形状部33の押し曲げ時、スリット35の切込端面35a,35aの位置がずれて重複し、頂辺部33bの円滑な変形が促進される。
図7Eに示すバスバーしごき工程では、バスバー押し曲げ治具42を凸形状部33の頂辺部33bに当接させ、凸形状部33に押し曲げ力を与えたままの状態で、一対の押圧ピン42a,42aをそれぞれ溝部34に向けて移動させ、溝部34の両側をコイル線13に向かってしごく。
これにより、溝部34の両側の材料が開口部34aに向かって寄せられて、開口部34aは変形し、開口寸法W3がより狭められる。
図7Fに示す治具退避工程では、コイル線案内治具41及びバスバー押し曲げ治具42を、一体的にステータ11の径方向外側に向かって移動させ、バスバーアッシ20から両治具を退避させる。ここでは、コイル線案内治具41等を退避させたことで、凸形状部33の頂辺部33bが自身の弾性力によってステータ径方向外側に向かって僅かに復元して直線状になるが、それ以上は復元しない。そして、凸形状部33は、自身の塑性変形によって、溝部側面34bでのコイル線13の挟み込み状態を保持する。
また、溝部34の開口部34aは、開口寸法W3がコイル線13の直径寸法よりも小さくなり、コイル線13が溝部34から脱落することが防止される。これにより、コイル線接合部32に対しコイル線13がカシメ固定される。
次に、コイル線13の一端部13b又は他端部13cを、バスバーアッシ20のU相バスバー21、V相バスバー22、W相バスバー23、N相バスバー24のいずれかのバスバーを製造する際の、バスバー製造方法について説明する。
図8は、実施例1のバスバー製造方法における1サイクルでの、バスバーの加工範囲を示す説明図である。図9A〜図9Gは、実施例1の回転電機のバスバー製造方法を示す説明図であり、図9Aは素材セット工程を示し、図9Bは第1プレス準備工程を示し、図9Cは第1プレスセット工程を示し、図9Dは第1プレス工程を示し、図9Eは第2プレス準備工程を示し、図9Fは第2プレスセット工程を示し、図9Gは第2プレス工程を示す。なお、図9A〜図9Gにおいては、それぞれ(a)に平面図を示し、(b)に側面図を示し、(c)にC-C断面図を示す。以下、図8及び図9A〜図9Gに基づき、実施例1の回転電機のバスバー製造方法を示す。
実施例1のバスバーアッシ20におけるU相バスバー21等のバスバー(以下、「バスバーB」という)は、雌金型101(図9A等参照)と、第1雄金型102(図9B等参照)と、第1パット103(図9B等参照)と、第2雄金型104(図9E等参照)と、第2パット105(図9E等参照)と、を有するプレス加工機100により製造される。
なお、この実施例1のバスバー製造方法では、1サイクルでバスバーBの一部を加工し、複数サイクル繰り返すことで、一つのバスバーBを完成させる。すなわち、図8に示すように、コイル線接合部32を中心に、両側に隣接するコイル線接合部32,32との間の本体部31の中間位置までの範囲(図8において「矢印α」で示す範囲)を、1サイクルで加工する。
なお、1サイクルでの加工範囲は、図8において矢印βで示すように、隣接する加工範囲と一部が重複し、加工漏れがないようにしている。
そして、前記雌金型101(下型)は、例えば、図9Aに示すように、バスバーBの所定の加工範囲の輪郭形状にへこんだ凹部101aを有している。この凹部101aにバスバー素材がセットされ、第1雄金型102及び第2雄金型104によってバスバー素材をプレス加工することで、バスバーBが形成される。
ここで、凹部101aは、両端が開放しており、プレス加工時に生じた余剰素材が、凹部101aの外側に逃げられるようになっている。
前記第1雄金型102(第1成形パンチ)は、例えば、図9Bに示すように、雌金型101の凹部101a内に挿入され、先端にバスバー素材を押圧するプレス面102bが形成された凸部102aを有している。この第1雄金型102では、雌金型101にセットされたバスバー素材のうち、溝部34の形成位置を含みバスバーBの一方向(図9Bでは右方向)に延びる第1領域Xを押圧する。
また、この第1雄金型102のプレス面102bの端部には、傾斜部102cが形成されている。この傾斜部102cは、プレス一般面102dよりも傾斜し、溝部34の形成位置の中心(中心線O)から、後述する第2領域Y側に向かってバスバー素材の圧縮量を次第に減少させる部分である。なお、プレス一般面102dは、雌金型101の凹部101aの底面101bに対して水平な面である。
前記第1パット103は、雌金型101の凹部101a内に挿入され、先端にバスバー素材を押える押え面103bが形成された凸部103aを有している。この第1パット103では、第1雄金型102によってバスバー素材を押圧する際、この第1雄金型102で押圧しない領域のバスバー素材を押える。
前記第2雄金型104(第2成形パンチ)は、例えば、図9Eに示すように、雌金型101の凹部101a内に挿入され、先端にバスバー素材を押圧するプレス面104bが形成された凸部104aを有している。この第2雄金型104では、雌金型101にセットされたバスバー素材のうち、溝部34の形成位置を含みバスバーBの他方向(図9Eでは左方向)に延びる第2領域Yを押圧する。
前記第2パット105は、雌金型101の凹部101a内に挿入され、先端にバスバー素材を押える押え面105bが形成された凸部105aを有している。この第2パット105では、第2雄金型104によってバスバー素材を押圧する際、この第2雄金型104で押圧しない領域のバスバー素材を押える。
そして、この実施例1のバスバー製造方法では、バスバー素材として、図9Aに示すように、導電性を有する断面円形の金属線材Kを用い、この金属線材Kを平板状にプレス加工してバスバーBを製造する。
図9Aに示す素材セット工程では、バスバーBの輪郭形状に合わせて予め折り曲げた金属線材Kを、雌金型101の凹部101a内にセットする。
このとき、第1雄金型102、第1パット103、第2雄金型104、第2パット105は、それぞれ金属線材Kのセットに邪魔にならない位置に退避しておく。
図9Bに示す第1プレス準備工程では、第1雄金型102及び第1パット103を雌金型101の上方に配置し、第1雄金型102の凸部102a及び第1パット103の凸部103aを、それぞれ雌金型101の凹部101aに対向させる。
図9Cに示す第1プレスセット工程では、第1パット103を雌金型101に向けて降下させ、凸部103aを凹部101a内に挿入する。そして、押え面103bを金属線材Kに当接させて、第1雄金型102によって押圧しない領域の金属線材Kを押える。
図9Dに示す第1プレス工程では、金属線材Kを第1パット103によって押えたまま、第1雄金型102を雌金型101に向けて降下させ、凸部102aを凹部101a内に挿入する。そして、プレス面102bによって第1領域Xの金属線材Kを押圧し、平板状に加工する。
ここで、「第1領域X」とは、上述のように、溝部34の形成位置を含みバスバーBの一方向に延びる領域である。ここでは、溝部34の形成位置よりも第2領域Y側に寄った位置に境界線を設定する。
また、傾斜部102cによって押圧された部分では、第2領域Y側に向かって次第に圧縮量が減少するため、第2領域Y側の金属線材Kの厚みが漸増する。
図9Eに示す第2プレス準備工程では、第1雄金型102及び第1パット103を退避させた後、第2雄金型104及び第2パット105を雌金型101の上方に配置し、第2雄金型104の凸部104a及び第2パット105の凸部105aを、それぞれ雌金型101の凹部101aに対向させる。
図9Fに示す第2プレスセット工程では、第2パット105を雌金型101に向けて降下させ、凸部105aを凹部101a内に挿入する。そして、押え面105bを半製品となった金属線材Kに当接させて、第2雄金型104によって押圧しない領域の金属線材Kを押える。
図9Gに示す第2プレス工程では、半製品になった金属線材Kを第2パット105によって押えたまま、第2雄金型104を雌金型101に向けて降下させ、凸部104aを凹部101a内に挿入する。そして、プレス面104bによって第2領域Yの金属線材Kを押圧し、平板状に加工する。
ここで、「第2領域Y」とは、上述のように、溝部34の形成位置を含みバスバーBの他方向に延びる領域である。ここでは、溝部34の形成位置において第1領域X側の開口部34aの端部位置に境界線を設定する。
そして、以上説明した素材セット工程からこの第2プレス工程までが、バスバーBの一部を加工する1サイクルであり、これを複数サイクル繰り返し、バスバーBのプレス加工を完了する。
なお、このバスバーBのプレス加工が完了した後に、溝部34の両側であってステータ11の径方向内側に臨む位置に、凸形状部33のステータ径方向内側への変形を促す一対の変形促進部であるスリット35を形成する。
次に、実施例1の回転電機のコイル線接合方法の作用、バスバー製造方法の作用、バスバーの作用について、それぞれ説明する。
[回転電機のコイル線接合方法]
実施例1において、U相バスバー21等のバスバーBのコイル線接合部32に対し、ステータ11のコイル線13を接合するには、バスバーBの本体部31からステータ11の径方向外側に突出した凸形状部33に形成された溝部34にコイル線13を案内して挿入保持し、その状態で凸形状部33をステータ11の径方向内側に押し曲げ、溝部34の側面でコイル線13を挟み込むことで接合する。
ここで、溝部34は、ステータ11の径方向外側に向かって開放している。そのため、この溝部34の内側にコイル線13を案内して挿入するときのコイル線案内治具41の移動方向は、図7Bに示すように、ステータ11の径方向に沿っている。
これに対し、凸形状部33の押し曲げ方向はステータ11の径方向内側である。そのため、凸形状部33を押し曲げるときのバスバー押し曲げ治具42の移動方向も、図7Dに示すように、ステータ11の径方向に沿っている。
このように、コイル線13を溝部34内に挿入するコイル線案内治具41の移動方向と、凸形状部33を押し曲げるバスバー押し曲げ治具42の移動方向とは一致する。すなわち、コイル線13の案内方向と、バスバーBのカシメ方向とを一致させることができる。
これにより、コイル線13を接合する際の作業方向(治具の移動方向)を一方向にすることができ、接合方法の単純化を図ることができる。
また、コイル線13は、コイル線案内治具41によって溝部34に向けて案内しつつ、この溝部34の内側に挿入し、そのままコイル線案内治具41を固定することでコイル線13を溝部34内に保持する。
そのため、バスバーBを設置する以前にコイル線13の位置決めをしておく構造や、コイル線13に対するバスバーBのコイル線接合部32の位置を設定する構造は必要がない。つまり、溝部34に対するコイル線13の案内挿入動作と、コイル線13の保持動作とを集約することができ、ステータ11とバスバーBとの間のコイル線13の接合構造を簡素化することができる。
さらに、コイル線13の固定は、バスバーBの凸形状部33を押し曲げて、溝部34の溝部側面34bによってコイル線13を挟み込むカシメ固定であるので、コイル線13の接合時に通電等によって入熱することはない。
この結果、コイル線の接合方法の簡素化を図り、バスバーBにコイル線13を容易且つ安価に接合することができる。
なお、バスバーBのコイル線接合部32は、本体部31をステータ11の径方向外側に突出させた凸形状部33と、この凸形状部33に形成された溝部34と、によって構成されている。そのため、このコイル線接合部32が、ステータ11の軸方向に突出することはなく、バスバーアッシ20は、ステータ11の軸方向寸法を薄くすることができる。
また、この実施例1では、バスバーBの凸形状部33を押し曲げた後、バスバー押し曲げ治具42の一対の押圧ピン42a,42aを凸形状部33の頂辺部33bに当接させたまま、溝部34に向けて移動させ、溝部34の両側をコイル線13に向かってしごく。
これにより、溝部34の両側が開口部34aに向かって寄せられて変形し、開口部34aの開口寸法がより狭められる。
このため、コイル線13をバスバーBに対してより強固に固定することができ、コイル線13の接合不良を防止することができる。
さらに、この実施例1では、バスバー押え治具40を用いて、バスバーBの本体部31を内側から受けた状態で、バスバーBの凸形状部33を押し曲げている。そのため、凸形状部33の一対の側辺部33a,33aが、バスバー押し曲げ治具42からの押し曲げ力によって撓み、押し曲げ力が逃げてしまうことを防止して、入力した押し曲げ力を確実に頂辺部33bに伝達することができる。
このため、頂辺部33bを確実に押し曲げることができ、コイル線13の接合不良を防止することができる。
[バスバー製造方法の作用]
実施例1において、バスバーBは、バスバー素材として金属線材Kを用い、この金属線材Kをプレス加工することで製造する。
そのため、廃棄するバスバー素材をなくすことができ、金属板材を打ち抜き加工(切り出し加工)する場合と比べて、材料歩留まりの向上を図り、部品コストを抑えることができる。
また、この実施例1では、金属線材Kをプレス加工する領域を、溝部34の形成位置を含みバスバーBの一方向に延びる第1領域Xと、溝部34の形成位置を含みバスバーBの他方向に延びると共に、第1領域Xと一部が重複する第2領域Yとに分け、プレス加工を2回行っている。
そのため、溝部34の形成位置は、2回プレスされることになり、一回のプレス加工によって全体を押圧する場合と比べて、少ない押圧力(プレス成型力)で、溝部34の開口部34aの周りへと材料移動を促すことができる。これにより、少ない押圧力(プレス成型力)であっても、溝部34の輪郭精度(溝部側面34bの寸法精度)の向上を図ることができる。すなわち、コイル線13との接合方法を簡素化することができるバスバーBを、精度よく製造することができる。
そして、溝部34の溝部側面34bの寸法精度を向上させることで、コイル線13とバスバーBとの接触面積を確保することができ、コイル線13とバスバーB間の接触抵抗を削減して、通電時の発熱を抑制することができる。
さらに、この実施例1では、第1雄金型102のプレス面102bにおいて、第2領域Yと重複する領域を押圧する部分に、プレス一般面102dよりも傾斜し、溝部34の形成位置の中心(中心線O)から第2領域Y側に向かって金属線材Kの圧縮量を次第に減少させる傾斜部102cが形成されている。そのため、第1プレス工程終了時の、半製品になった金属線材Kは、第1領域Xの境界部分の端部の板厚が次第に厚くなるように傾斜する。
これにより、第2雄金型104によって金属線材Kを押圧した際、この第2雄金型104によって押圧される第1領域Xの境界部分が歪んでしまうことを抑えることができる。そのため、2回プレス加工する第1領域Xの境界部分に、プレス加工の痕が発生することを抑制することができる。
[バスバーの作用]
実施例1のバスバーBでは、本体部31と、この本体部31からステータ11の径方向外側に突出した凸形状部33と、この凸形状部33に形成されると共にステータ11の径方向外側に向かって開放した溝部34と、この溝部34の両側であってステータ11の径方向に内側に臨む一対のスリット35,35と、を備えている。
そのため、溝部34の内側にコイル線13を挿入保持したまま、凸形状部33をステータ11の径方向内側に押し曲げたとき、一対のスリット35,35のそれぞれにおいて、切込端面35a,35aがずれる。これにより、凸形状部33の変形抵抗を減少させ、この凸形状部33を確実に押し曲げることができる。そして、溝部34の開口寸法W3をコイル線13の直径寸法Rよりも小さくして、コイル線13を確実に溝部34の溝部側面34bによって挟み込むことができる。この結果、コイル線13の接合方法を簡素化すると共に、コイル線13の接合不良を防止することができる。
次に、効果を説明する。
実施例1の回転電機のコイル線接合方法と、この接合方法に用いられるバスバーの製造方法及びそのバスバーにあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1) ステータコア11cの各ティース11bに巻回された複数のコイル線13を有する円筒状のステータ11と、前記複数のコイル線13のうち、同一相のコイル線13を電気的に接続するバスバーBと、を備えた回転電機において、
前記ステータ11の外周に沿った前記バスバーBの本体部31から前記ステータ11の径方向外側に突出した凸形状部33に形成され、前記ステータ11の径方向外側に向かって開放した溝部34の内側に前記コイル線13を案内し、挿入状態で保持するコイル線保持工程(図7B)と、
前記コイル線13が前記溝部34に挿入保持されたら、前記凸形状部33を前記ステータ11の径方向内側に押し曲げて前記溝部34の側面(溝部側面34b)で前記コイル線13を挟み込み、前記バスバーBに前記コイル線13をカシメ固定するコイル線接合工程(図7D)と、
を備える構成とした。
これにより、コイル線13の接合方法の簡素化を図ることができる。
(2) 前記凸形状部33を前記ステータ11の径方向内側に押し曲げてから、前記溝部34の両側を前記コイル線13に向かってしごき、前記溝部34の開口寸法W3を狭めるバスバーしごき工程(図7E)を備える構成とした。
これにより、(1)の効果に加え、溝部34の開口寸法W3がより狭くなり、コイル線13をバスバーBに対してより強固に固定することができて、コイル線13の接合不良を防止することができる。
(3) 前記コイル線接合工程(図7D)では、前記バスバーBの本体部31を内側から受けた状態で、前記凸形状部33を前記ステータ11の径方向内側に押し曲げる構成とした。
これにより、(1)又は(2)の効果に加え、凸形状部33の押し曲げ時、この凸形状部33が撓んで、押し曲げ力が逃げることを防止し、凸形状部33を確実に押し曲げてコイル線13の接合不良を防止することができる。
(4) 前記バスバーBは、前記溝部34の両側であって前記ステータ11の径方向内側に臨む位置に形成され、前記凸形状部33の前記ステータ11の径方向内側への変形を促す一対の変形促進部(スリット35,35)を有する構成とした。
これにより、(1)から(3)のいずれかの効果に加え、凸形状部33の押し曲げ時の変形抵抗を減少させ、凸形状部33を確実に押し曲げて、コイル線13の接合不良を防止することができる。
(5) 回転電機のステータ11が有する複数のコイル線13のうち、同一相のコイル線13を電気的に接続するバスバーBを、プレス加工機100によって製造する回転電機のバスバー製造方法において、
前記バスバーBは、前記ステータ11の外周に沿った本体部31と、前記本体部31から前記ステータ11の径方向外側に突出した凸形状部33と、前記凸形状部33に形成されると共に前記ステータ11の径方向外側に向かって開放して前記コイル線13が挿入される溝部34と、を有し、
前記バスバーBの輪郭形状に合わせて折り曲げた金属線材Kを前記プレス加工機100の雌金型101にセットする素材セット工程(図9A)と、
前記雌金型101にセットされた金属線材Kのうち、前記溝部34の形成位置を含み前記バスバーBの一方向に延びる第1領域Xを、前記プレス加工機100の第1雄金型102によって押圧する第1プレス工程(図9D)と、
前記第1雄金型102によって押圧された金属線材Kのうち、前記溝部34の形成位置を含み前記バスバーBの他方向に延びると共に、前記第1領域Xと一部が重複する第2領域Yを、前記プレス加工機100の第2雄金型104によって押圧する第2プレス工程(図9G)と、
を備える構成とした。
これにより、コイル線13の接合方法を簡素化すると共に、材料歩留まりを向上して部品コストを抑え、さらに高精度に製造することができる。
(6) 前記第1雄金型102は、前記第2領域Yと重複する領域を押圧する部分に、プレス一般面102dよりも傾斜し、前記第2領域Y側に向かって前記金属線材Kの圧縮量を次第に減少させる傾斜部102cを有する構成とした。
これにより、(5)の効果に加え、第1領域Xの境界位置を第2雄金型104で押圧した際、この境界位置が歪んでプレス痕が発生することを抑制できる。
(7) 回転電機のステータ11が有する複数のコイル線13のうち、同一相のコイル線13を電気的に接続する回転電機のバスバーBにおいて、
前記ステータ11の外周に沿った本体部31と、
前記本体部31から前記ステータ11の径方向外側に突出した凸形状部33と、
前記凸形状部33に形成されると共に前記ステータ11の径方向外側に向かって開放し、前記コイル線13が挿入される溝部34と、
前記溝部34の両側であって前記ステータ11の径方向内側に臨む位置に形成され、前記凸形状部33の前記ステータ11の径方向内側への変形を促す一対の変形促進部(スリット35,35)と、
を備える構成とした。
これにより、コイル線13の接合方法を簡素化すると共に、凸形状部33の押し曲げ時の変形抵抗を減少させ、凸形状部33を確実に押し曲げて、コイル線13の接合不良を防止することができる。
以上、本発明の回転電機のコイル線接合構造と、この接合方法に用いられるバスバーの製造方法及びそのバスバーを実施例1に基づき説明してきたが、具体的な構成については、この実施例1に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1では、第1雄金型102のプレス面102bに、第1領域Xの境界部分の圧縮量を第2領域Y側に向かって次第に減少させる傾斜部102cを形成した例を示したが、これに限らない。例えば、図10Aに示すように、第1雄金型102のプレス面102bに第1圧縮用突部102eを形成し、図10Bに示すように、第2雄金型104のプレス面104bに第2圧縮用突部104eを形成してもよい。
この第1圧縮用突部102eは、第1雄金型102のプレス一般面102dよりも突出し、溝部34の形成位置の近傍の金属線材Kの圧縮量を増加させる(図10A(b)参照)。また、第2圧縮用突部104eは、第2雄金型104のプレス一般面104dよりも突出し、溝部34の形成位置の近傍の金属線材Kの圧縮量を増加させる(図10B(b)参照)。
また、図10A及び図10Bでは、第1,第2圧縮用突部102e,104eは、それぞれ溝部34の溝部側面34bに沿って延在されている。
そして、この第1圧縮用突部102eを形成したことで、第1雄金型102によって金属線材Kを押圧した際、溝部34の形成位置に向かって材料移動を促すことができる。また、第2圧縮用突部104eを形成したことで、第2雄金型104によって金属線材Kを押圧した際、溝部34の形成位置に向かって材料移動を促すことができる。そのため、溝部34の形成位置に材料を集めることができ、溝部側面34bの輪郭精度を向上して、溝部34にコイル線13を接合した際、コイル線13と溝部34との接触面積を確保することができる。そして、このコイル線13を固定する面積が確保され、コイル線13の接合不良を抑制することができる。
なお、第1,第2圧縮用突部102e,104eは、少なくともいずれか一方が形成されていれば、溝部34の形成位置に材料を集めることができ、溝部側面34bの輪郭精度の向上を図ることができる。
また、実施例1では、バスバー素材として、断面円形の金属線材Kを用いた例を示したが、これに限らない。バスバーBの形状に加工したときの断面積と同じ断面積を有する金属線材であれば、断面多角形であってもよい。
さらに、実施例1では、変形促進部としてスリット35を形成した例を示したが、これに限らない。この変形促進部は、凸形状部33の押し曲げ時の変形抵抗を低減すればよいので、例えば、凸形状部33のステータ11の径方向内側に臨む一部を切り欠いた切欠部や、凸形状部33のステータ11の径方向内側に臨む一部を薄肉にした薄肉部であってもよい。
そして、バスバーBを製造する際の第1領域Xと第2領域Yは、実施例1に示した領域に限らない。それぞれ溝部34を形成する位置を含み、互いに一部が重複していればよい。そのため、例えば、第1領域Xを、溝部34の形成位置の中心線Oから一方向に延びる領域に設定し、第2領域Yを、溝部34の形成位置を全て含むと共に、第1領域Xと一部が重複し、他方向に延びる領域に設定してもよい。
10 ステータアッシ
11 ステータ
11a ステータ本体部
11b ティース
11c ステータコア
12 ボビン
13 コイル線
20 バスバーアッシ
21 U相バスバー
22 V相バスバー
23 W相バスバー
24 N相バスバー
25 絶縁紙
B バスバー
31 本体部
32 コイル線接合部
33 凸形状部
33a 側辺部
33b 頂辺部
34 溝部
34a 開口部
34b 溝部側面
35 スリット(変形促進部)
40 バスバー押え治具
41 コイル線案内治具
42 バスバー押し曲げ治具

Claims (8)

  1. 円筒状のステータの各ティースに巻回された複数のコイル線のうち、同一相のコイル線をバスバーに電気的に接合する回転電機のコイル線接合方法において、
    前記ステータの外周に沿った前記バスバーの本体部から前記ステータの径方向外側に突出した凸形状部に形成され、前記ステータの径方向外側に向かって開放した溝部の内側に前記コイル線を案内し、挿入状態で保持するコイル線保持工程と、
    前記コイル線が前記溝部に挿入保持されたら、前記凸形状部を前記ステータの径方向内側に押し曲げて前記溝部の側面で前記コイル線を挟み込み、前記バスバーに前記コイル線をカシメ固定するコイル線接合工程と、
    を備えることを特徴とする回転電機のコイル線接合方法。
  2. 請求項1に記載された回転電機のコイル線接合方法において、
    前記凸形状部を前記ステータの径方向内側に押し曲げてから、前記溝部の両側を前記コイル線に向かってしごき、前記溝部の開口寸法を狭めるバスバーしごき工程を備える
    ことを特徴とする回転電機のコイル線接合方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載された回転電機のコイル線接合方法において、
    前記コイル線接合工程では、前記バスバーの本体部を内側から受けた状態で、前記凸形状部を前記ステータの径方向内側に押し曲げる
    ことを特徴とする回転電機のコイル線接合方法。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載された回転電機のコイル線接合方法において、
    前記バスバーは、前記溝部の両側であって前記ステータの径方向内側に臨む位置に形成され、前記凸形状部の前記ステータの径方向内側への変形を促す一対の変形促進部を有する
    ことを特徴とする回転電機のコイル線接合方法。
  5. 回転電機のステータが有する複数のコイル線のうち、同一相のコイル線を電気的に接続するバスバーを、プレス加工機によって製造する回転電機のバスバー製造方法において、
    前記バスバーは、前記ステータの外周に沿った本体部と、前記本体部から前記ステータの径方向外側に突出した凸形状部と、前記凸形状部に形成されると共に前記ステータの径方向外側に向かって開放して前記コイル線が挿入される溝部と、を有し、
    前記バスバーの輪郭形状に合わせて折り曲げた金属線材を前記プレス加工機の雌金型にセットする素材セット工程と、
    前記雌金型にセットされた金属線材のうち、前記溝部の形成位置を含み前記バスバーの一方向に延びる第1領域を、前記プレス加工機の第1雄金型によって押圧する第1プレス工程と、
    前記第1雄金型によって押圧された金属線材のうち、前記溝部の形成位置を含み前記バスバーの他方向に延びると共に、前記第1領域と一部が重複する第2領域を、前記プレス加工機の第2雄金型によって押圧する第2プレス工程と、
    を備えることを特徴とする回転電機のバスバー製造方法。
  6. 請求項5に記載された回転電機のバスバー製造方法において、
    前記第1雄金型は、前記第2領域と重複する領域を押圧する部分に、プレス一般面よりも傾斜し、前記第2領域側に向かって前記金属線材の圧縮量を次第に減少させる傾斜部を有する
    ことを特徴とする回転電機のバスバー製造方法。
  7. 請求項5又は請求項6に記載された回転電機のバスバー製造方法において、
    前記第1雄金型又は前記第2雄金型の少なくとも一方は、プレス一般面よりも突出し、前記溝部形成位置の近傍の前記金属線材の圧縮量を増加させる圧縮用突部を有する
    ことを特徴とする回転電機のバスバー製造方法。
  8. 回転電機のステータが有する複数のコイル線のうち、同一相のコイル線を電気的に接続する回転電機のバスバーにおいて、
    前記ステータの外周に沿った本体部と、
    前記本体部から前記ステータの径方向外側に突出した凸形状部と、
    前記凸形状部に形成されると共に前記ステータの径方向外側に向かって開放し、前記コイル線が挿入される溝部と、
    前記溝部の両側であって前記ステータの径方向内側に臨む位置に形成され、前記凸形状部の前記ステータの径方向内側への変形を促す一対の変形促進部と、
    を備えることを特徴とする回転電機のバスバー。
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