JP2016161752A - 画像処理装置、表示装置、及び、画像処理方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】プロジェクターは、静止画像データ、または、映像データを構成するフレームのデータが処理対象データとして入力された場合に、処理対象データに対し複数の画像処理を実行可能に構成される。映像処理部2は、実行する画像処理の実行順を制御するセレクター56と、制御部により制御された実行順で処理された処理対象データを出力するパネル補正部27と、を備える。
【選択図】図2
Description
ところで、より多くの種類の処理を実行可能な装置やシステムでは、実行可能な処理の全てを行うとは限らないし、常に同じ実行順序では所望の結果が得られない可能性がある。このような問題に対処するためには、様々なケースに対応できるように、画像処理に関する制御が複雑化し、例えば画像処理を行うハードウェア回路では回路構成が複雑化することが懸念される。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、処理対象の画像や映像に対して複数の処理を行う場合に、効率よく、適切な実行順序で処理を行うことが可能な画像処理装置、表示装置、及び、画像処理方法を提供することを目的とする。
本発明によれば、処理対象データに対する複数の画像処理の実行順を制御できる。例えば、制御部は、複数の画像処理の実行順を変更する。このため、処理対象の画像や映像に対して複数の処理を行う場合に、効率よく、適切な実行順序で処理を行うことができる。
本発明によれば、画像処理の実行順序が、複数の画像処理を経た結果に対して大きく影響する場合に、複数の画像処理を適切な実行順で実行できる。
本発明によれば、処理対象データに対する複数の画像処理のそれぞれについて、実行するか実行しないかを制御できる。このため、処理対象の画像や映像に対して複数の処理を行う場合に、効率よく処理を行うことができる。
本発明によれば、それぞれの画像処理の実行の要否に基づき、実行順を速やかに決定できる。また、実行順を決定する処理の負荷を軽減できる。
本発明によれば、画像処理の実行順序の影響が大きい場合に、複数の画像処理を適切な実行順で実行できる。
本発明によれば、画像処理の実行順序の影響が大きい場合に、複数の画像処理を適切な実行順で実行できる。
本発明によれば、複数の処理を一つの処理実行部で実行する場合の実行順序を適切に制御できる。このため、回路構成の自由度が高まり、より一層の効率化を図ることができる。
本発明によれば、処理対象データにメニュー画面用の表示オブジェクトを重畳する場合に、この表示オブジェクトに輝度変更処理が影響しないので、メニュー画面用の表示オブジェクトを、明瞭に視認可能な状態とすることができる。
本発明によれば、処理対象データに画像を含む表示オブジェクトを重畳する場合に、この表示オブジェクトに輝度変更処理を施すことができ、処理対象データ全体の輝度を違和感なく調整できる。
本発明によれば、処理対象データに対する複数の画像処理のそれぞれの実行及び不実行と、画像処理の実行順とを制御できる。例えば、制御部は、複数の画像処理の実行順を変更する。このため、処理対象の画像や映像に対して複数の処理を行う場合に、効率よく、適切な実行順序で処理を行うことができる。
本発明によれば、処理対象データに対する複数の画像処理のそれぞれの実行及び不実行と、画像処理の実行順とを制御できる。例えば、複数の画像処理の実行順を変更できる。このため、処理対象の画像や映像に対して複数の処理を行う場合に、効率よく、適切な実行順序で処理を行うことができる。
図1は、本発明を適用した実施形態に係るプロジェクションシステム100の構成図である。
プロジェクションシステム100は、スクリーンSCに画像を投射する複数のプロジェクター1A、1Bと、プロジェクター1A、1Bに対し処理対象のデータを供給する映像供給装置3と、を備える。
本実施形態のプロジェクションシステム100では、プロジェクター1A、1Bは横(水平)方向に並べて配置され、それぞれ、一つの面を構成するスクリーンSCに画像を投射する。このため、プロジェクター1Aの投射画像PLと、プロジェクター1Bの投射画像PRとがスクリーンSC上で横方向に並ぶ。また、後述するように、投射画像PLと投射画像PRとは一部が重なるように投射される。このため、スクリーンSCには、投射画像PLと投射画像PRとが重なる重畳部Mが発生する。
位置検出部6が指示位置を検出可能な位置検出範囲は、例えば、プロジェクター1A、1Bが映像を投射する表示領域を含む範囲に設定される。位置検出部6が指示体5の指示位置を検出する具体的な方法は、例えば、位置検出部6が撮像素子を備え、撮像画像データから指示体5の画像を検出する方法を利用できる。この場合、指示体5に代えて、例えばユーザーの手指を指示体として用いることができる。また、例えば、指示体5が赤外光、可視光、紫外光等を発する発光部を備え、位置検出部6が指示体5の発光を検出する方法がある。その他の方法を用いることも勿論可能である。
プロジェクター1Aは、プロジェクター1Aの各部を制御する制御部10と、インターフェイス部11に入力される映像データに基づく映像をスクリーンSCに表示(投射)する画像形成部12と、を備える。また、インターフェイス部11には、映像データを処理して表示用の映像信号を画像形成部12に出力する映像処理部2(画像処理装置)が接続される。
光源13は、キセノンランプ、超高圧水銀ランプ等のランプ類、或いは、LEDやレーザー光源等の固体光源で構成される。光源13は、光源制御部16から供給される電力により点灯し、変調部14に向けて光を発する。光源制御部16は、制御部10の制御に従って、光源13の発光輝度を調整できる。
変調部14の3つの液晶ライトバルブには表示駆動部17が接続される。表示駆動部17は、映像処理部2が出力する映像信号に基づき、液晶ライトバルブの各画素を駆動して、液晶ライトバルブにフレーム(画面)単位で画像を描画する。
制御部10は、描画装置7がインターフェイス部11に入力するデータD5を取得して、映像処理部2が備えるDRAM22(図2)に書き込む処理を実行する。また、制御部10は、後述するOSD画像をDRAM22に書き込む処理を実行する。
また、プロジェクター1Bは、上述したプロジェクター1Aと同様に構成される。
映像処理部2は、インターフェイス部11から映像データが入力される入力処理部21、入力処理部21に入力される映像データを処理する各種処理部、及び、処理された映像データを記憶するメモリーを備える。映像処理部2が有するメモリーの具体的仕様は特に制限されず、揮発性メモリーであっても不揮発性メモリーであってもよい。
本実施形態では、映像処理部2が、映像データを記憶するメモリーとしてDRAM22を備え、DRAM22に、DRAM22に対する映像データの書き込み及び読み出しを制御するDRAMコントローラー23を接続した構成を説明する。DRAM22は、いわゆるフレームメモリーとしても機能し、映像データをフレーム単位で記憶する。また、DRAM22に、映像データのフレームと、このフレームに関連する制御データとを対応付けて記憶することもできる。
映像処理部2は、例えば一つのASICとして実装することが可能であり、DRAM22をASICに内蔵してもよいし、ASICにDRAM22を外部接続してもよい。
スケーラー32は、映像入力部31が出力する映像データに対し、フレームを拡大し、或いは縮小する解像度変換処理を実行する。また、スケーラー32は、解像度を高める場合に、超解像処理などの鮮鋭化処理を行う構成としてもよい。スケーラー32は、解像度変換処理のタイミングを映像入力部31が映像データを出力するタイミングに合わせることで、DRAM22に映像データを書き込むことなく、解像度を変換した映像データを色補正部33に出力する。また、スケーラー32は、映像入力部31が出力する映像データのフレームをDRAM22に書き込み、書き込んだ映像データのフレームの解像度を変換して出力してもよい。すなわち、スケーラー32は、DRAM22への書き込みと読み出しを伴う解像度変換処理を行う構成としてもよい。
スケーラー42はスケーラー32と同様に構成される。スケーラー42は、映像入力部41が出力する映像データに対し、DRAM22に対する書き込み及び読み出しを伴わない解像度変換処理を実行し、処理後の映像データを色補正部43に出力する。色補正部43は、色補正部33と同様に、制御部10の制御に従って映像データに対する色補正処理を実行する。
以下、図2、図3及び図4を参照してレイヤー処理部50の動作について説明する。図3及び図4は、プロジェクター1A,1Bの機能の説明図であり、特にレイヤー処理部50の機能を示す。図3(A)は2画面制御部51が生成する合成映像データの一態様を示し、図3(B)は合成映像データの別の態様を示す。図3(C)はOSD処理部54が重畳する画像の一例を示し、図3(D)はOSD処理部54が重畳する画像の別の例を示す。
図4(A)はプロジェクター1Aのエッジブレンド部52の処理の様子を示し、図4(B)はプロジェクター1Bのエッジブレンド部52の処理の様子を示す。また、図4(C)はエッジブレンド部52の処理を行った場合の投射画像を示し、図4(D)はエッジブレンド部52で処理される映像データの特性を示す図表である。
レイヤー処理部50は、各処理部に接続されるセレクター56が、レジスター55の設定値に従って、各処理部が処理を実行するか否かを制御する。2画面制御部51、エッジブレンド部52、及びOSD処理部54の各部は、セレクター56の制御に従って処理を実行する。また、処理を実行しないよう制御された場合、2画面制御部51、エッジブレンド部52及びOSD処理部54は、それぞれ、入力された映像データをそのままパススルー出力する。セレクター56は、処理の実行/不実行を、それぞれの処理部について独立して制御できる。
つまり、レイヤー処理部50は、制御部10が設定した処理を、制御部10が設定した順序で実行する。
図3(A)の例は、いわゆるピクチャーインピクチャーの形態である。この例では、スクリーンSCの表示領域VAに、主映像データに基づく主映像V1が表示され、主映像V1の一部に重なるように、副映像データに基づく副映像V2が配置される。主映像V1のサイズは表示領域VAのほぼ全体に等しく、副映像V2のサイズは主映像V1より小さい。
図3(B)の例は、いわゆるスプリットスクリーンの形態である。この例では、主映像V1と副映像V2とが同じサイズで並べられている。主映像V1及び副映像V2はいずれも、アスペクト比を維持して表示領域VAより小さいサイズに縮小されるため、表示領域VAの上下に黒い帯状の非表示領域がある。
このとき、主映像データ及び副映像データのフレームは、いずれも縮小され、DRAM22における主映像データ用の領域、及び副映像用の領域の指定された位置に書き込まれる。この方法では、主映像データ及び副映像データが、DRAM22への書き込み時に縮小されて、DRAM22において合成される。主映像データ及び副映像データのフレームは、縮小された後に、主映像データ用の領域と副映像データ用の領域の先頭から書き込まれても良い。2画面制御部51は、いったん書き込んだ主映像データのフレームと副映像データのフレームとを読み出して、非表示領域を付加した合成映像データを生成する。
なお、レイヤー処理部50には、主映像パス30が主映像データを出力し、副映像パス40が副映像データを出力してもよい。また、例えば主映像パス30が主映像データのフレームと副映像データのフレームとを交互に出力してもよい。この場合、主映像パス30は、映像データのフレームに、主映像データであるか副映像データであるかを示す識別データを付加してもよい。また、2画面制御部51は、合成映像データのフレームをDRAM22に書き込んでもよい。
本実施形態では、図1に示したように、スクリーンSC上でプロジェクター1A、1Bの投射画像が水平方向に並ぶ例を示す。プロジェクター1Aの投射画像PLはスクリーンSCの左側に位置し、プロジェクター1Bの投射画像PRはスクリーンSCの右側に位置する。投射画像PLと投射画像PRとが重畳部Mを形成する場合、重畳部Mには2台分のプロジェクター1A、1Bの投射光が重なるため、エッジブレンド処理により、重畳部Mにおける輝度を調整する。
図4(D)に示すように、プロジェクター1Aで処理される映像データである処理対象データVD1の輝度は、重畳部Mに相当する範囲で、右側ほど低輝度となるように輝度調整される。また、プロジェクター1Bで処理される映像データである処理対象データVD2は、重畳部Mに相当する範囲で、左側ほど低輝度となるように輝度調整される。
エッジブレンド処理の態様は、プロジェクションシステム100が備えるプロジェクターの数、及び配置状態に合わせて設定される。すなわち、プロジェクター1Aのエッジブレンド部52には、プロジェクションシステム100におけるプロジェクター1Aの相対位置、及び、投射画像PLに対する重畳部Mの長さや面積の比に基づき、輝度調整のプロファイルが設定される。また、プロジェクター1Bのエッジブレンド部52には、プロジェクションシステム100におけるプロジェクター1Bの相対位置、及び、投射画像PRに対する重畳部Mの長さや面積の比に基づき、輝度調整のプロファイルが設定される。エッジブレンド部52のプロファイルは、例えば映像供給装置3が映像データとは別に出力する制御データに従って、制御部10が設定する。
OSD画像は、例えば図3(C)に示すように、プロジェクター1A,1Bの操作や設定を行うためのメニュー画像等である。図3(C)の例では、表示領域VAの中央に、操作や設定を行うためのメニューOSD画像V3が配置される。DRAM22にメニューOSD画像V3の画像データが書き込まれている状態で、OSD処理部54は、メニューOSD画像V3のデータを読み出して、処理対象データにメニューOSD画像V3のデータをαブレンドして出力する。メニューOSD画像V3は、メニュー画面用の表示オブジェクトに相当する。OSD処理部54がメニューOSD画像を処理対象データに重畳する処理は、メニューOSD処理に相当する。
このように、OSD処理部は、メニュー画面用の表示オブジェクトを処理対象データに重畳するメニューOSD処理と、描画画像等の画像を含む表示オブジェクトを重畳する画像OSD処理と、の少なくとも2種類のOSD処理を実行する。メニュー画面用の表示オブジェクト第1種の画像とし、メニューOSD処理を第1種OSD処理とし、描画画像等の画像を含む表示オブジェクトを第2種の画像とし、画像OSD処理を第2種OSD処理ということができる。
また、制御部10は、描画装置7(描画部)が座標データを入力した場合に、この座標データに基づき画像を描画し、描画した画像データをDRAM22に書き込むことができる。例えば、制御部10は、指示体5で指示された位置を頂点とする幾何学図形や、指示体5の指示位置の軌跡に沿った直線や曲線の画像を描画する。制御部10が描画しDRAM22に書き込む画像データは、OSD画像のデータとしてDRAM22が記憶する。
また、上述のように、プロジェクター1A、1Bの制御部10が描画機能を具備する構成としてもよい。この場合、描画機能を有するプロジェクター1A、1Bの制御部10が描画部に相当する。
或いは、プロジェクター1A、1Bが、制御部10とは別に、描画装置7から入力される座標データに基づき描画を行う描画部を具備する構成としてもよい。この場合、制御部10は、描画部が描画する画像を、映像処理部2によってOSD処理させればよい。
また、ブロック転送部28は、入力処理部21や制御部10から画像データが入力された場合に、この画像データをDRAM22に転送し、書き込むことが可能である。
図5(B)には、メニューのOSD画像P21、P22を表示する例を示す。この例では、プロジェクター1Aの設定を行うためのメニューのOSD画像P21をプロジェクター1Aが表示し、プロジェクター1Bの設定に係るメニューのOSD画像P22をプロジェクター1Bが表示する。このため、OSD画像P21はプロジェクター1Aの投射画像PL2に位置し、OSD画像P22はプロジェクター1Bの投射画像PR2に位置する。また、OSD画像P21の一部は重畳部Mにある。この例において、OSD処理部54がOSD画像P21を重畳した後にエッジブレンド処理を行うと、OSD画像P21のうち重畳部Mに重なる部分の輝度が低くなるが、OSD画像P21は投射画像PR2には無い。このため、OSD画像P21は、重畳部Mで輝度が不自然に低くなる結果を招く。
従って、レイヤー処理部50がメニュー画像のOSD処理とエッジブレンド処理とを行う場合、先にエッジブレンド処理を行い、その後にメニュー画像のOSD処理を行うことが望ましい。また、メニュー画像のように、いずれか一方のプロジェクターしか表示しないOSD画像を重畳する位置は、図5(B)のOSD画像P21のように重畳部Mに重なる位置ではなく、OSD画像P22のように、重畳部Mから外れた位置とすることが望ましい。
描画画像は指示体5の操作に応じて描画される。指示体5を操作するユーザーは、プロジェクター1Aの投射画像、重畳部M、及びプロジェクター1Bの投射画像の境界を意識することなく指示体5を操作できる。このため、描画画像がプロジェクター1A、1Bの両方の投射画像に跨がることは十分にあり得る。
この図8の例では、エッジブレンド処理、メニュー画像のOSD処理、描画画像のOSD処理の実行状態に対応付けて、実行順序が定義される。この図8の例に限らず、2画面合成処理を含めた4つの処理の実行状態に対応付けて、実行順序を定義するテーブルとしてもよい。
図9の動作は、指示体5の操作に応じて描画した結果を保存する動作を示す。すなわち、描画画像のOSD処理を行う場合に、2画面制御部51がDRAM22に書き込みを行う機能を利用して、投射される映像のデータを、DRAM22に書き込んで保存する動作である。
制御部10は、1フレームメモリーライト処理を実行する(ステップS12)。ステップS12の1フレームメモリーライト処理は、1フレームのデータをDRAM22に書き込む処理である。
制御部10は、映像処理部2の処理部の動作設定を変更する(ステップS21)。映像処理部2は、レジスター55に加え、レート変換部26、主映像パス30、及び副映像パス40の各処理部の動作の設定を記憶するレジスター(図示略)を備える。制御部10は、各レジスターの設定値を書き換えることで、動作設定を変更する。ステップS21では、色補正部33、43の色補正処理をオフに設定する。これは、できるだけ描画画像の合成以外の処理がされていない状態のデータを保存するためである。また、ステップS21で、制御部10は、2画面制御部51のDRAM22への書き込みをオンにし、2画面制御部51からDRAM22以外へのデータ出力をオフに設定する。また、レート変換部26がDRAM22からフレームのデータの読み出しを繰り返してパネル補正部27にデータを出力する動作(リピート出力)をオンに設定する。
これにより2画面制御部51が1フレームのデータをDRAM22に書き込むことが可能になる。さらに、2画面制御部51がDRAM22以外の処理部へデータを出力せず、レート変換部26がDRAM22への書き込みを行わなくなるので、DRAM22のデータが意図せず更新されることを防止する。
図11は、アップデート処理を示すフローチャートである。アップデート処理は、制御部10が映像処理部2の各部の設定を変更した場合に、この変更を反映させるための動作である。具体的には、制御部10は、映像処理部2が備えるアップデートレジスター(図示略)の値を更新し(ステップS31)、アップデート完了まで待機し(ステップS32;NO)、アップデートが完了したら本処理を終了する(ステップS32;YES)。映像処理部2が備えるアップデートレジスターは、設定の更新の有無を示す値を保持するレジスターである。
すなわち、制御部10は、設定を変更した処理部について、ステップS31でアップデートレジスターの値を1に書き換える。アップデートレジスターが1に書き換えられた処理部は、次のVSYNCに同期して動作を切り替え、この切り替えに伴いアップデートレジスターの値は0に書き換えられる。従って、制御部10は、ステップS32で、アップデートレジスターの値を参照して、処理部の動作が切り替わったことを検出できる。
制御部10は、映像処理部2の処理部の動作設定に関し、レジスターの値を書き換え、設定を変更する(ステップS41)。具体的には、制御部10は、ブロック転送部28の入力を、入力処理部21側に切り替えるよう設定を変更する。
これにより、入力処理部21が主映像パス30に出力する主映像データを、主映像パス30で処理し、レイヤー処理部50及びレート変換部26の処理を経てパネル補正部27に出力できる。
図13及び図14は、映像処理部2の動作を示す説明図であり、図13は通常表示の動作を示し、図14は1フレームメモリーライト処理を示す。図13及び図14では、実際に映像データが出力される経路を破線で示す。
また、図13及び図14において、レイヤー処理部50が備える各処理部(2画面制御部51、エッジブレンド部52、及びOSD処理部54)の配置が異なっているが、この配置の違いはハードウェア構成に何らかの変更があったことを意味しない。
エッジブレンド部52は処理後の映像データをレート変換部26に出力し、レート変換部26は、映像データをDRAM22に書き込み、この映像データを設定されたフレームレートで読み出して、パネル補正部27に出力する。
また、映像処理部2では、実行順序テーブルにより、それぞれの画像処理を実行とするか不実行とするかの組合せに対応して画像処理の実行順が予め設定される。このため、それぞれの画像処理の実行の要否に基づき、実行順を速やかに決定できる。また、実行順を決定する処理の負荷を軽減できる。
また、映像処理部2では、レイヤー処理部50が実行する画像処理は、処理対象データに基づく画像の輝度を、予め設定された面内輝度分布に従って変化させる処理を含む。具体的には、エッジブレンド部52は、フレーム全体に対し、予め設定された輝度分布の係数に基づき、輝度を調整するエッジブレンド処理を行う。
このように、レイヤー処理部50は、画像処理の実行順序の影響が大きい場合に、複数の画像処理を適切な実行順で実行できる。
図16は、第1変形例のプロジェクションシステム110の構成図である。この第1変形例、及び後述する第2変形例において、上記実施形態と同様に構成される各部には、同じ符号を付して説明を省略する。
映像供給装置3Aは、プロジェクター1A、1Bの投射範囲に基づき、プロジェクター1Aに出力する主映像データD1、プロジェクター1Bに出力する主映像データD3を主映像データから生成する。同様に、映像供給装置3Bは,プロジェクター1Aとプロジェクター1Bの投射画像に跨がる副映像データから、プロジェクター1Aに出力する副映像データD2、プロジェクター1Bに出力する副映像データD4を生成する。
これにより、図15(A)〜(C)に示したように、プロジェクター1A、1Bの投射範囲に跨がる主映像及び副映像を投射できる。
この場合、レイヤー処理部50では、エッジブレンド処理を行ってから、2画面合成処理を行う。
これに対し、プロジェクター1Bは、図15(E)に示すように、主映像VD45と副映像VD46とを含む処理対象データVD44を生成する。処理対象データVD44では、主映像VD45はエッジブレンド処理により左端部の輝度が調整されているが、副映像VD46はエッジブレンド処理の後に合成(重畳)されたため、エッジブレンド処理の影響を受けない。
Claims (11)
- 静止画像データ、または、映像データを構成するフレームのデータが処理対象データとして入力された場合に、前記処理対象データに対し複数の画像処理を実行可能に構成され、
複数の前記画像処理の実行順を制御する制御部と、
前記制御部により制御された実行順で処理された前記処理対象データを出力する出力部と、を備えること、
を特徴とする画像処理装置。 - 少なくともいずれかの前記画像処理により、前記処理対象データの全体を処理対象として処理を実行すること、
を特徴とする請求項1記載の画像処理装置。 - 前記制御部は、複数の前記画像処理のそれぞれの実行及び不実行を制御し、実行する前記画像処理の実行順を制御すること、
を特徴とする請求項1または2記載の画像処理装置。 - それぞれの前記画像処理を実行とするか不実行とするかの組合せに対応して前記画像処理の実行順が予め設定されたこと、
を特徴とする請求項3記載の画像処理装置。 - 複数の前記画像処理は、前記処理対象データに基づく画像に対し他の画像を重畳する処理を含むこと、
を特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の画像処理装置。 - 複数の前記画像処理は、前記処理対象データに基づく画像の輝度を、予め設定された面内輝度分布に従って変化させる処理を行うこと、
を特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の画像処理装置。 - 複数の前記画像処理を実行する複数処理実行部を備え、
前記制御部は、前記複数処理実行部が実行する複数の前記画像処理のそれぞれについて、実行順を制御すること、
を特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の画像処理装置。 - 前記制御部は、前記処理対象データに対し面内の位置に応じて輝度を変更する輝度変更処理と、前記処理対象データにメニュー画面用の表示オブジェクトを重畳するメニューOSD処理とを含む複数の前記画像処理を実行する場合の実行順を、
前記輝度変更処理が前記メニューOSD処理よりも前に実行されるよう制御すること、
を特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の画像処理装置。 - 前記制御部は、前記処理対象データに対し面内の位置に応じて輝度を変更する輝度変更処理と、前記処理対象データに画像を含む表示オブジェクトを重畳する画像OSD処理とを含む複数の前記画像処理を実行する場合の実行順を、
前記画像OSD処理が前記輝度変更処理よりも前に実行されるよう制御すること、
を特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の画像処理装置。 - 静止画像データ、または、映像データを構成するフレームのデータが処理対象データとして入力された場合に、前記処理対象データに対し複数の画像処理を実行可能に構成され、
複数の前記画像処理の実行順を制御する制御部と、
前記制御部により制御された実行順で処理された前記処理対象データに基づき、画像を表示する表示部と、
を備えることを特徴とする表示装置。 - 静止画像データ、または、映像データを構成するフレームのデータが処理対象データとして入力された場合に、前記処理対象データに対して実行可能な複数の画像処理について実行順を制御し、
前記実行順で前記処理対象データに対する前記画像処理を実行し、
処理された前記処理対象データを出力すること、
を特徴とする画像処理方法。
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