JP2016161576A - 光学フィルムの検査システム及び検査方法、並びに光学フィルムの品質管理装置及び品質管理方法 - Google Patents

光学フィルムの検査システム及び検査方法、並びに光学フィルムの品質管理装置及び品質管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、光学フィルムの検査システム及び検査方法並びに光学フィルムの品質管理装置及び品質管理方法に関するものを提供する。【解決手段】本発明による光学フィルムの検査システム110は、光学フィルム工程ライン200上の特定の位置に配置され、光学フィルム230の欠陥を検出する第1検査装置111と、光学フィルム230の移送方向を基準として第1検査装置の後段に配置され、光学フィルム230の欠陥を検出する第2検査装置112とを含み、第1検査装置111及び第2検査装置112は、光学フィルム工程ライン200上で光学フィルム230の移送距離を算出し、相互間の距離及び光学フィルム230の移送距離に基づいて同期化される。【選択図】図1

Description

本発明は、光学フィルムの生産工程で光学フィルムを検査し、生産される光学フィルムの品質を管理するための技術に関する。
LCD光学材料に使用される偏光フィルムを生産する製造メーカでは、高速で生産される製品のリアルタイム検査のために、インライン(IN−LINE)自動光学検査システム(Automated Optical Inspection system、以下、自動光学検査機という)を利用している。一般的に、インライン自動光学検査機は、欠陥の発生位置にインクまたはバーコードマーキングを実施することによって、後工程でマーキングされた部位を廃棄するか、または検品員による追加検査を行うことができる。
しかし、検品員それぞれの熟練度や検品基準などが異なるので、検品員によって検品結果が異なることができ、検品員による検査作業は、多くの費用と時間を消費するようになるという問題点がある。
韓国特許公開第2013−0012379号公報
本発明は、光学フィルムの生産工程で光学フィルムを検査する光学フィルムの検査システム及び検査方法、並びに光学フィルムの品質管理装置及び品質管理方法を提供するためのものである。
本発明に係る光学フィルムの検査システムは、光学フィルム工程ライン上の特定の位置に配置され、光学フィルムの欠陥を検出する第1検査装置と、
前記光学フィルムの移送方向を基準として前記第1検査装置の後段に配置され、前記光学フィルムの欠陥を検出する第2検査装置とを含み、
前記第1検査装置及び前記第2検査装置は、前記光学フィルム工程ライン上で前記光学フィルムの移送距離を算出し、相互間の距離及び前記光学フィルムの移送距離に基づいて同期化される。
好適には、前記第1検査装置及び第2検査装置は、前記光学フィルム工程ライン上に配置される特定のエンコーダによって生成されるエンコーダ信号を利用して前記光学フィルムの移送距離を算出する。
好適には、前記第1検査装置は、前記光学フィルム工程ライン上に配置される特定のエンコーダによって生成されるエンコーダ信号を利用して前記光学フィルムの移送距離を算出し、
前記第2検査装置は、前記光学フィルム工程ライン上に配置され、前記特定のエンコーダと同一の分解能(Resolution)を有する他のエンコーダによって生成されるエンコーダ信号を利用して前記光学フィルムの移送距離を算出する。
好適には、前記第1検査装置は、欠陥検出を開始した後に算出された前記光学フィルムの移送距離が前記第2検査装置までの距離と一致する場合、前記第2検査装置に検査開始信号を伝送し、
前記第2検査装置は、前記検査開始信号を受信した場合、欠陥検出を開始し、前記光学フィルムの移送距離を算出する。
好適には、前記第1検査装置は、欠陥検出を終了した場合、前記第2検査装置に検査終了信号を伝送し、
前記第2検査装置は、前記検査終了信号を受信し、前記検査終了信号を受信した後に算出された前記光学フィルムの移送距離が前記第1検査装置までの距離と一致する場合、欠陥検出を終了する。
好適には、前記第1検査装置及び前記第2検査装置は、前記光学フィルムの移送距離に基づいて、前記検出された欠陥の位置を決定し、前記検出された欠陥の位置を含む欠陥データを生成する。
好適には、前記第1検査装置及び前記第2検査装置は、前記光学フィルムを巻き取る巻取部からロール(roll)交替信号を受信した場合、前記巻取部までの距離及び前記ロール交替信号を受信した時点まで算出された光学フィルムの移送距離に基づいて、前記ロール交替信号を受信した時点までの生成された欠陥データのうち前記巻取部によって巻き取られない区間に対する欠陥データを除いた交替前のロールに対する欠陥データを生成する。
好適には、前記第1検査装置及び前記第2検査装置は、前記ロール(roll)交替信号を受信した場合、前記巻取部によって巻き取られない区間に対する欠陥データを含む交替されたロールに対する欠陥データを生成する。
好適には、前記第1検査装置及び前記第2検査装置は、前記交替されたロールにおける欠陥の位置と一致するように、前記巻取部によって巻き取られない区間に対する欠陥データに含まれる欠陥の位置を修正する。
好適には、前記第1検査装置及び前記第2検査装置は、前記ロール交替信号を受信した時点を基準として、前記光学フィルムの移送距離を初期化し、初期化した移送距離を基準として前記ロール交替信号を受信した後に検出される欠陥の位置を決定する。
好適には、前記第1検査装置及び前記第2検査装置から前記欠陥データを受信し、受信された欠陥データに含まれる欠陥の数、種類、間隔及び分布のうち少なくとも1つに基づいて警告信号を発生させる警報装置をさらに含む。
本発明に係る光学フィルム検査方法は、光学フィルム工程ライン上の特定の位置に配置され、光学フィルムの欠陥を検出し、
前記光学フィルムの移送方向を基準として前記特定の位置の前段に配置される検査装置から検査開始信号を受信する段階と、
前記光学フィルムの欠陥を検出する段階と、
前記検査開始信号を受信した時点から前記光学フィルムの移送距離を算出する段階と、
前記算出された移送距離が前記特定の位置の後段に配置される検査装置までの距離と一致するか否かを判断する段階と、
前記算出された移送距離が前記後段に配置される検査装置までの距離と一致する場合、前記後段に配置される検査装置に検査開始信号を伝送する段階とを含む。
好適には、前記前段に配置される検査装置から検査終了信号を受信する段階と、
前記検査終了信号を受信した時点から前記光学フィルムの移送距離を算出する段階と、
前記検査終了信号を受信した時点から算出された光学フィルムの移送距離が前記前段に配置される検査装置までの距離と一致するか否かを判断する段階と、
前記検査終了信号を受信した時点から算出された光学フィルムの移送距離が前記前段に配置される検査装置までの距離と一致する場合、前記欠陥検出を終了する段階と、
前記後段に配置される検査装置に検査終了信号を伝送する段階とをさらに含む。
好適には、前記光学フィルムの移送距離は、前記光学フィルム工程ライン上に配置され、前記前段及び後段に配置される検査装置と共有する特定のエンコーダによって生成されるエンコーダ信号を利用して算出される。
好適には、前記光学フィルムの移送距離は、前記光学フィルム工程ライン上に配置され、前記前段及び後段に配置される検査装置によって利用されるエンコーダと同一の分解能を有するエンコーダによって生成されるエンコーダ信号を利用して算出される。
好適には、前記算出された前記光学フィルムの移送距離に基づいて、前記検出された欠陥の位置を決定する段階と、
前記検出された欠陥の位置を含む欠陥データを生成する段階とをさらに含む。
好適には、前記光学フィルムを巻き取る巻取部からロール(roll)交替信号を受信する段階と、
前記巻取部までの距離に基づいて、前記ロール交替信号を受信した時点までの生成された欠陥データのうち前記巻取部によって巻き取られない区間に対する欠陥データを除いた交替前のロールに対する欠陥データを生成する段階とをさらに含む。
好適には、前記巻き取られない区間に対する欠陥データを含む交替されたロールに対する欠陥データを生成する段階をさらに含む。
好適には、前記交替されたロールに対する欠陥データを生成する段階は、前記交替されたロールにおける欠陥の位置と一致するように、前記巻取部によって巻き取られない区間に対する欠陥データに含まれる欠陥の位置を修正する。
好適には、前記交替されたロールに対する欠陥データを生成する段階は、前記ロール交替信号を受信した時点を基準として、前記光学フィルムの移送距離を初期化し、初期化した移送距離を基準として前記ロール交替信号を受信した後に検出される欠陥の位置を決定する。
本発明に係る光学フィルムの品質管理装置は、光学フィルム工程ラインの異なる位置に配置される複数の検査装置の各々から欠陥データを受信し、受信された欠陥データを併合するデータ併合部と、
前記併合された欠陥データに基づいて、前記光学フィルムの切削サイズ及び切削位置を決定する切削モデル決定部と、
前記併合された欠陥データに基づいて、前記光学フィルムの領域別の検査方法を決定する検査方法決定部とを含む。
好適には、前記複数の欠陥データは、欠陥位置情報を含む。
好適には、前記データ併合部は、前記欠陥位置情報に基づいて前記複数の欠陥データを併合する。
好適には、前記欠陥データは、前記光学フィルム工程ライン上で前記光学フィルムの移送距離に関する情報をさらに含み、
前記データ併合部は、前記欠陥位置情報、前記光学フィルムの移送距離及び既定の光学フィルムロールの長さに基づいて前記受信された欠陥データを併合する。
好適には、前記データ併合部は、前記光学フィルムの移送距離に基づいて前記受信された欠陥データのうち前記既定の光学フィルムロールの長さまでの欠陥データを併合し、交替前のロールに対する欠陥データを生成する。
好適には、前記データ併合部は、前記光学フィルムの移送距離に基づいて前記受信された欠陥データのうち前記既定の光学フィルムロールの長さを超過する欠陥データを併合し、交替後のロールに対する欠陥データを生成する。
好適には、前記データ併合部は、前記既定の光学フィルムロールの長さを超過する欠陥データに対して、前記光学フィルムの移送距離を初期化し、初期化した移送距離を基準として前記欠陥位置情報を修正した後に併合し、交替後のロールに対する欠陥データを生成する。
好適には、前記切削モデル決定部は、前記併合された欠陥データに基づいて切削サイズ及び切削位置による前記光学フィルムの収率を計算し、前記計算された収率に基づいて前記光学フィルムの切削サイズ及び切削位置を決定する。
好適には、前記光学フィルムの収率は、面取り収率及び検品収率を含む。
好適には、前記検査方法決定部は、前記併合された欠陥データに含まれる欠陥を欠陥種類の別に分類し、前記分類された欠陥の種類及び位置に基づいて、前記領域別の検査方法を決定する。
好適には、前記併合された欠陥データは、未検査領域に関する情報を含み、
前記検査方法決定部は、前記未検査領域に対する検査方法を全数検査として決定する。
好適には、前記併合された欠陥データは、オーバーフロー(overflow)が発生した領域に関する情報を含み、
前記検査方法決定部は、前記オーバーフローが発生した領域に対する検査方法を全数検査として決定する。
好適には、前記領域別の検査方法、前記光学フィルムの切削サイズ及び切削位置に基づいて、簡易検査方法として決定された領域が最大限含まれるように、前記光学フィルムに対する製品ロット構成を決定するロット構成決定部をさらに含む。
本発明に係る光学フィルムの品質管理方法は、光学フィルム工程ラインの異なる位置に配置される複数の検査装置の各々から欠陥データを受信する段階と、
前記受信された欠陥データを併合する段階と、
前記併合された欠陥データに基づいて、前記光学フィルムの切削サイズ及び切削位置を決定する段階と、
前記併合された欠陥データに基づいて、前記光学フィルムの領域別の検査方法を決定する段階とを含む。
好適には、前記複数の欠陥データは、欠陥位置情報を含む。
好適には、前記併合する段階は、前記欠陥位置情報に基づいて前記複数の欠陥データを併合する。
好適には、前記欠陥データは、前記光学フィルム工程ライン上で前記光学フィルムの移送距離に関する情報をさらに含み、
前記併合する段階は、前記欠陥位置情報、前記光学フィルムの移送距離及び既定の光学フィルムロールの長さに基づいて前記受信された欠陥データを併合する。
好適には、前記併合する段階は、前記光学フィルムの移送距離に基づいて前記受信された欠陥データのうち前記既定の光学フィルムロールの長さまでの欠陥データを併合し、交替前のロールに対する欠陥データを生成する。
好適には、前記併合する段階は、前記光学フィルムの移送距離に基づいて前記受信された欠陥データのうち前記既定の光学フィルムロールの長さを超過する欠陥データを併合し、交替後のロールに対する欠陥データを生成する。
好適には、前記併合する段階は、前記既定の光学フィルムロールの長さを超過する欠陥データに対して、前記光学フィルムの移送距離を初期化し、初期化した移送距離を基準として前記欠陥位置情報を修正した後に併合し、交替後のロールに対する欠陥データを生成する。
好適には、前記光学フィルムの切削サイズ及び切削位置を決定する段階は、前記併合された欠陥データに基づいて切削サイズ及び切削位置による前記光学フィルムの収率を計算する段階と、
前記計算された収率に基づいて前記光学フィルムの切削サイズ及び切削位置を決定する段階とを含む。
好適には、前記光学フィルムの収率は、面取り収率及び検品収率を含む。
好適には、前記光学フィルムの領域別の検査方法を決定する段階は、前記併合された欠陥データに含まれる欠陥を欠陥種類の別に分類する段階と、
前記分類された欠陥の種類及び位置に基づいて、前記領域別の検査方法を決定する段階とを含む。
好適には、前記併合された欠陥データは、未検査領域に関する情報を含み、
前記光学フィルムの領域別の検査方法を決定する段階は、前記未検査領域に対する検査方法を全数検査として決定する。
好適には、前記複数の欠陥データは、オーバーフロー(overflow)が発生した領域に関する情報を含み、
前記光学フィルムの領域別の検査方法を決定する段階は、前記オーバーフローが発生した領域に対する検査方法を全数検査として決定する。
好適には、前記領域別の検査方法、前記光学フィルムの切削サイズ及び切削位置に基づいて、簡易検査方法として決定された領域が最大限含まれるように前記光学フィルムに対する製品ロット構成を決定する段階をさらに含む。
本発明によれば、インラインフィルム生産工程で生産するロールの品質を自動に分析し、分析した情報を活用して効果的な製品サイズを選定することによって、面取り収率を向上させることができる。
また、欠陥の位置によって適切な製品ロット(lot)構成を決定し、ロット別の検品方法を指定することによって、後工程で品質検査のための必要な人員と時間を低減することができる。
本発明の一実施形態による光学フィルム品質管理システムの概略的な構成図である。 本発明の一実施形態による検査装置の動作を説明するための例示図である。 本発明の一実施形態による品質管理装置120の構成図である。 光学フィルム切削モデルを説明するための例示図である。 光学フィルム切削モデルを説明するための例示図である。 光学フィルム切削モデルを説明するための例示図である。 光学フィルム切削モデルを説明するための例示図である。 光学フィルム切削モデルを説明するための例示図である。 光学フィルム切削モデルを説明するための例示図である。 製品ロット構成を説明するための例示図である。 製品ロット構成を説明するための例示図である。 製品ロット構成を説明するための例示図である。 一実施形態による光学フィルム検査方法の流れ図である。 他の実施形態による光学フィルム検査方法の流れ図である。 さらに他の実施形態による光学フィルム検査方法の流れ図である。 本発明の一実施形態による光学フィルムの品質管理方法の流れ図である。
以下、図面を参照して本発明の具体的な実施形態を説明する。以下の詳細な説明は、本明細書で記述された方法、装置及び/またはシステムに対する包括的な理解を助けるために提供される。しかし、これは、例示に過ぎず、本発明は、これに制限されない。
本発明の実施形態を説明するに際して、本発明と関連した公知技術に対する具体的な説明が本発明の要旨を不明にすることができると判断される場合には、その詳細な説明を省略する。そして、後述する用語は、本発明における機能を考慮して定義された用語であって、これは、使用者、運用者の意図または慣例などによって変わることができる。したがって、その定義は、本明細書全般にわたった内容に基づいて行われなければならない。詳細な説明において使用される用語は、ただ本発明の実施形態を記述するためのものであり、決して制限してはならない。 明確に別途示されない限り、単数形態の表現は、複数形態の意味を含む。本説明において、「含む」または「具備する」のような表現は、或る特性、数字、段階、動作、要素、これらの一部または組み合わせを示すためのものであり、記述されたもの以外に、1つまたはそれ以上の他の特性、数字、段階、動作、要素、これらの一部または組み合わせの存在または可能性を排除するように解釈してはならない。
図1は、本発明の一実施形態による品質管理システムの概略的な構成図である。
図1を参照すれば、本発明の一実施形態による品質管理システム100は、光学フィルムの検査システム110及び品質管理装置120を含む。
光学フィルムの検査システム110は、光学フィルム工程ライン200の異なる位置に配置される複数の検査装置111、112及び警報装置113を含むことができる。図示の例において、検査装置111、112は、2個で例示されているが、必ずこれに限定されるものではなく、必要に応じて、2個以上の検査装置が配置され得る。また、それぞれの検査装置111、122は、光学フィルムの工程中に発生する欠陥を検出するに適した位置なら、光学フィルム工程ライン200のいずれにも配置され得る。
以下では、説明の便宜のために、光学フィルム230の移送方向を基準として光学フィルム工程ライン200の前段に配置される検査装置111を第1検査装置と指称し、後段に配置される検査装置112を第2検査装置と指称する。
第1検査装置111及び第2検査装置112は、光学フィルム230の上面に配置されるカメラモジュールを含むことができ、カメラモジュールを利用して光学フィルム230を撮影し、撮影されたイメージから欠陥を検出するように構成され得る。また、第1検査装置111及び第2検査装置112は、光学フィルム230を基準としてカメラモジュールが位置する面の反対面に光源を具備できる。カメラモジュールは、光源から放出されて光学フィルム230を透過する光を撮影するように構成され得る。この場合、光学フィルム230に欠陥が存在する場合、当該部分は、光の透過度が低くなるので、容易に欠陥を検出できる。
また、第1検査装置111及び第2検査装置112は、検出された欠陥に関する情報を含む欠陥データを生成できる。例えば、欠陥データは、光学フィルムのロット(lot)番号、検出された欠陥の位置、サイズ、明るさ、欠陥を撮影したイメージ、検査開始及び終了時間などを含むことができる。この際、光学フィルムのロット番号は、光学フィルムロール(roll)を識別するためのものである。
また、第1検査装置111と第2検査装置112は、光学フィルム工程ライン200上で光学フィルム230の移送距離を算出できる。
例えば、第1検査装置111及び第2検査装置112は、光学フィルム工程ライン200に配置される特定のエンコーダ(encoder)210によって生成されたエンコーダ信号を共有し、当該エンコーダ信号を利用して、光学フィルム230の移送距離を算出できる。
また、図1に示された例において、光学フィルム工程ライン200上に配置されるエンコーダ210が1個で図示しているが、必ずこれに限定されるものではなく、図示の例とは異なって、同一の分解能(Resolution)を有する複数のエンコーダが配置され得る。この場合、第1検査装置111は、複数のエンコーダのうち1つによって生成されたエンコーダ信号を利用して光学フィルム230の移送距離を算出し、第2検査装置112は、他のエンコーダで生成されたエンコーダ信号を利用して光学フィルム230の移送距離を算出できる。
また、エンコーダ210によって生成されたエンコーダ信号は、光学フィルム工程ライン200上で移送される光学フィルム230の移送速度を含むことができる。したがって、第1検査装置111及び第2検査装置112は、検査を開始した時点以後に経過した時間をエンコーダ信号に乗算して、光学フィルム230の移送距離を算出できる。また、第1検査装置111と第2検査装置112は、算出された光学フィルム230の移送距離に基づいて光学フィルム230で検出された欠陥の位置を決定できる。
また、第1検査装置111と第2検査装置112は、相互間の距離に関する情報を保有できる。また、第1検査装置111と第2検査装置112は、エンコーダ信号によって算出された光学フィルム230の移送距離及び相互間の距離に基づいて同期化され得る。
また、第1検査装置111と第2検査装置112は、光学フィルム工程ライン200に配置され、工程済みの光学フィルム230を巻き取る巻取部220までの距離に関する情報を保有できる。また、第1検査装置111と第2検査装置112は、エンコーダ信号によって算出された光学フィルムの移送距離及び巻取部220までの距離に基づいて巻取部220と同期化され得る。
第1検査装置111と第2検査装置112の同期化に対する詳細な説明は、図2を参照して後述する。
警報装置113は、第1検査装置111及び第2検査装置から欠陥データを受信し、受信された欠陥データ各々に含まれる欠陥の数、種類、間隔及び分布のうち少なくとも1つに基づいて警告信号を発生させることができる。
例えば、警報装置113は、第1検査装置111または第2検査装置112から受信された欠陥データを累積し、一定区間に含まれる欠陥の数乃至一定領域に含まれる欠陥の数が既定の数以上となる場合、警告信号を発生させることができる。
他の例として、警報装置113は、第1検査装置111または第2検査装置112から受信された欠陥データのうち一定区間以内に同じ間隔の不良が既定の数以上である場合または一定区間以内に不良の分布が線形を成す場合、警告信号を発生させることができる。
さらに他の例として、警報装置113は、第1検査装置111または第2検査装置112から受信された欠陥データのうち一定区間内に含まれる不良の密集度が既定の値以上である場合、警告信号を発生させることができる。
さらに他の例として、警報装置113は、第1検査装置111または第2検査装置112から受信された欠陥データのうち主要不良として指定された欠陥が含まれる場合、警告信号を発生させることができる。
また、警報装置113は、ディスプレイ手段を具備でき、発生する警告信号は、ディスプレイ手段を用いて表示され得る。これにより、管理者は、即刻で工程ラインの異常発生を認知できる。
品質管理装置120は、第1検査装置111及び第2検査装置112から欠陥データを受信する。また、品質管理装置120は、受信された欠陥データに基づいて、光学フィルムの切削サイズ及び位置を決定し、光学フィルムの領域別の検査方法を決定できる。品質管理装置に関する詳細な説明は、図3を参照して後述する。
図2は、本発明の一実施形態による検査装置の動作を説明するための例示図である。図示の例において、L1は、第1検査装置111と第2検査装置112との間の距離を示す。また、L2は、第1検査装置111と巻取部220との間の距離、L3は、第2検査装置112と巻取部220との間の距離をそれぞれ示す。
図2を参照すれば、第1検査装置111は、エンコーダ信号を利用して、光学フィルム230に対する欠陥検出を開始した時点から光学フィルム230の移送距離を算出する。その後、第1検査装置111は、光学フィルム230の移送距離が第2検査装置112までの距離L1と一致する場合、第2検査装置112に検査開始信号を伝送できる。
また、第2検査装置112は、第1検査装置111から検査開始信号を受信した場合、検査開始信号を受信した時点から光学フィルム230に対する欠陥検出を開始できる。具体的に、第2検査装置112は、第1検査装置111から検査開始信号を受信した時点から光学フィルム230の欠陥を検出し、エンコーダ信号を利用して光学フィルム230の移送距離を算出できる。これによって、光学フィルム230に対して第1検査装置111によって生成された欠陥データの検査開始位置と第2検査装置112によって生成された欠陥データの検査開始位置とが同期化され得る。
また、第1検査装置111は、光学フィルム230に対する欠陥検出を終了した場合、検査終了信号を第2検査装置112に伝送できる。第1検査装置111から検査終了信号を受信した第2検査装置112は、検査終了信号を受信した時点から算出された光学フィルム230の移送距離が第1検査装置111までの距離L1と一致するか否かを判断できる。その後、第2検査装置112は、検査終了信号を受信した時点以後に算出された光学フィルム230の移送距離が第1検査装置111までの距離L1と一致する場合、光学フィルム230に対する検査を終了できる。これによって、光学フィルム230に対して第1検査装置111によって生成された欠陥データの検査終了位置と第2検査装置112によって生成された検査終了位置とが同期化され得る。
また、第1検査装置111及び第2検査装置112は、光学フィルム工程ライン200に配置され、光学フィルム230を巻き取る巻取部220と同期化して動作できる。
図1を参照すれば、巻取部220は、2以上のコア221、222を具備でき、それぞれのコア221、222を利用して、光学フィルム230を巻き取ることができる。例えば、巻取部220は、コア221を利用して、移送される光学フィルム230を連続的に巻り取って、特定条件によって巻き取られる光学フィルム230を切断し、1つのロール(roll)を生成する。その後、巻取部220は、他のコア222を利用して切断した地点以後から移送される光学フィルム230を連続的に巻き取って、他の1つのロールを生成できる。すなわち、コアが交替された後、巻取部220によって巻き取られる光学フィルム230は、コア交替前に巻き取られた光学フィルム230と別個のロールを形成するようになるので、第1検査装置111及び第2検査装置112は、それぞれのロールに対して欠陥データを区分して生成する必要がある。
巻取部220は、コア221、222を交替する場合、第1検査装置111及び第2検査装置112にロール交替信号を伝送できる。第1検査装置111及び第2検査装置112は、巻取部220からロール交替信号を受信した場合、交替前のロールに対する欠陥データ生成を終了し、交替されたロールに対する欠陥データを生成できる。
具体的に、第1検査装置111は、巻取部220からロール交替信号を受信した場合、巻取部220までの距離L2及びロール交替信号を受信した時点まで算出された光学フィルム230の移送距離に基づいて、ロール交替信号を受信した時点まで生成された欠陥データのうち巻取部220によって巻き取られない区間に対する欠陥データを削除し、交替前のロールに対する欠陥データを生成できる。
また、第1検査装置111は、巻取部220からロール交替信号を受信した場合、巻取部220までの距離L2及びロール交替信号を受信した時点まで算出された光学フィルム230の移送距離に基づいて、ロール交替信号を受信した時点まで生成された欠陥データのうち巻取部220によって巻き取られない区間に対する欠陥データを含む交替されたロールに対する欠陥データを生成できる。
同様に、第2検査装置112は、巻取部220からロール交替信号を受信した場合、巻取部220までの距離L3及びロール交替信号を受信した時点まで算出された光学フィルムの移送距離に基づいて、ロール交替信号を受信した時点まで生成された欠陥データのうち巻取部220によって巻き取られない区間に対する欠陥データを削除し、交替前のロールに対する欠陥データを生成できる。
また、第2検査装置112は、巻取部220からロール交替信号を受信した場合、巻取部220までの距離L3及びロール交替信号を受信した時点まで算出された光学フィルム230の移送距離に基づいて、ロール交替信号を受信した時点まで生成された欠陥データのうち巻取部220によって巻き取られない区間に対する欠陥データを含む交替されたロールに対する欠陥データを生成できる。
例えば、巻取部220からロール交替信号を受信した時点に第1検査装置111によって算出された光学フィルムの移送距離が300mであり、第1検査装置111と巻取部220との間の距離が10mであると仮定すれば、290〜300m区間の光学フィルム230は、まだ巻取部220によって巻き取られない状態であり、巻取部220のコアが交替された後、交替されたコアによって巻き取られる。したがって、第1検査装置111は、ロール交替信号を受信した時点まで生成された欠陥データのうち0〜290m区間に対する欠陥データは、交替前のロールに対する欠陥データに含まれるようにし、290〜300m区間に対する欠陥データの場合、交替後のロールに対する欠陥データに含まれるようにすることができる。
また、交替後のロールに対する欠陥データは、290〜300m区間に対する欠陥データとロール交替信号を受信した時点以後に検出された欠陥に対する欠陥データを含むようになる。この際、290〜300m区間に対する欠陥データは、交替されたロールを基準として0〜10m区間に対する欠陥データに該当し、ロール交替信号を受信した時点以後に検出された欠陥は、交替されたロールを基準として10m以後に検出された欠陥である。したがって、交替されたロールに対する欠陥データを生成する場合、欠陥の位置を交替されたロールにおいて実際欠陥の位置と一致させる必要がある。
このために、まず、第1検査装置111は、交替されたロールにおいて欠陥の実際位置と一致するように、290〜300m区間に対する欠陥データに含まれる欠陥の位置を修正できる。例えば、292m地点で検出された欠陥の場合、欠陥の位置を2mに修正し、295m地点で検出された欠陥の場合、5mに修正することができる。また、修正された欠陥の位置は、多様な方法によって計算され得る。一例として、修正された欠陥の位置は、次のような数式1によって計算され得る。
[数式1]
Lm=Ld−L+L2
この際、Lmは、修正された欠陥の位置、Ldは、修正前の欠陥の位置、Lは、検査開始時点からロール交替信号を受信するまで算出された光学フィルムの移送距離、L2は、巻取部220と第1検査装置111との間の距離をそれぞれ意味する。
また、第1検査装置111は、ロール交替信号を受信した時点を基準として、光学フィルム230の移送距離を初期化し、初期化した移送距離を基準として欠陥検出位置を判断する。例えば、第1検査装置111は、ロール交替信号を受信した時点を基準として、光学フィルム230の移送距離を巻取部220までの距離L2に初期化することができる。この場合、ロール交替信号を受信した時点から欠陥が検出された時点まで光学フィルム230の移送距離がxの場合、検出された欠陥の位置は、L2+xになる。
また、前述したように、第1検査装置111と第2検査装置112は、同期化されて動作する。したがって、第1検査装置111と第2検査装置112との間の距離L1が5mであると仮定すれば、巻取部220からロール交替信号を受信した時点に第1検査装置111によって算出された光学フィルムの移送距離が300mの場合、第2検査装置112によって算出される光学フィルムの移送距離は、295mである。また、第2検査装置112と巻取部220との間の距離L3が5mであると仮定すれば、ロール交替信号を受信した時点に290〜295m区間の光学フィルム230は、まだ巻取部220によって巻き取られない状態であり、巻取部220のコアが交替された後に、交替されたコアによって巻き取られる。したがって、第2検査装置112は、ロール交替信号を受信した時点まで生成された欠陥データのうち0〜290m区間に対する欠陥データは、交替前のロールに対する欠陥データに含まれるようにし、290〜295m区間に対する欠陥データの場合、交替後のロールに対する欠陥データに含まれるようにすることができる。
また、第1検査装置111と同様に、第2検査装置112は、交替されたロールにおいて欠陥の実際位置と一致するように、290〜295m区間に対する欠陥データに含まれる欠陥の位置を修正できる。例えば、291m地点で検出された欠陥の場合、欠陥の位置を1mに修正し、294m地点で検出された欠陥の場合、4mに修正することができる。
また、第2検査装置112は、ロール交替信号を受信した時点を基準として、光学フィルム230の移送距離を初期化し、初期化した移送距離を基準として欠陥検出位置を判断する。例えば、第2検査装置112は、ロール交替信号を受信した時点を基準として、光学フィルム230の移送距離を巻取部220までの距離L3に初期化できる。この場合、ロール交替信号を受信した時点から欠陥が検出された時点まで光学フィルム230の移送距離がxの場合、第2検査装置112によって算出される検出された欠陥の位置は、L3+xになる。
また、交替前のロールに対する欠陥データと交替後のロールに対する欠陥データ生成は、前述したように、第1検査装置111及び第2検査装置112によって行われるが、必ずこれに限定されるものではなく、後述するように、品質管理装置120によって行われてもよい。
図3は、本発明の一実施形態による品質管理装置の構成図である。
図3を参照すれば、品質管理装置120は、データ併合部121、切削モデル決定部123、検査方法決定部125及びロット構成部127を含む。
データ併合部121は、第1検査装置111及び第2検査装置112によって生成された欠陥データを受信し、受信された欠陥データを併合できる。例えば、データ併合部121は、第1検査装置111から受信された欠陥データと第2検査装置112から受信された欠陥データのうち重複されるデータを除去した後、2つのデータを1つにまとめることができる。これによって、データ併合部121は、光学フィルムから検出されたすべての欠陥に関する情報を含む1つの欠陥データを生成できる。この際、重複されるデータは、欠陥の位置によって判断され得る。
また、第1検査装置111及び第2検査装置112によって生成された欠陥データは、光学フィルム工程ライン200上で光学フィルム230の移送距離に関する情報を含むことができる。例えば、第1検査装置111及び第2検査装置112は、前述したように、エンコーダ情報に基づいて、それぞれの検査開始時点から光学フィルム工程ライン上の光学フィルム230の移送距離を測定でき、第1検査装置111及び第2検査装置112によって生成される欠陥データは、測定された光学フィルム230の移送距離に関する情報を含むことができる。
データ併合部121は、既定の光学フィルムロールの長さと第1検査装置111及び第2検査装置112から受信された欠陥データに含まれる光学フィルムの移送距離に関する情報及び欠陥位置情報に基づいて第1検査装置111及び第2検査装置112から受信された欠陥データを併合できる。この際、光学フィルムロールの長さは、使用者によってあらかじめ設定され得る。
具体的に、巻取部220は、あらかじめ設定された光学フィルムロールの長さ分だけ光学フィルム230を巻き取った場合、巻き取られる光学フィルム230を切断し、1つのロールを生成した後、コア221または222を交替して、切断した地点以後から移送される光学フィルム230を巻き取ることができる。この際、第1検査装置111と第2検査装置112は、光学フィルム工程ライン200上で光学フィルム230の移送方向を基準として巻取部220の前段に配置されるので、第1検査装置111と第2検査装置112によって生成される光学フィルムに対する欠陥データは、交替前のロールの長さと一致しない。したがって、データ併合部121は、第1検査装置111と第2検査装置112から受信される欠陥データの各々に含まれる光学フィルムの移送距離に関する情報に基づいて、受信された欠陥データのうち既定の光学フィルムロールの長さ分だけの欠陥データを併合することによって、交替前のロールに対する欠陥データを生成できる。
例えば、図2で、第1検査装置111と巻取部220との間の距離L2が30mであり、第2検査装置112と巻取部220との間の距離L3が20mであり、既定の光学フィルムロールの長さが100mであると仮定すれば、巻取部220は、100mの光学フィルムロールを巻き取った後、コアを交替する。この際、第1検査装置111によって測定される光学フィルム230の移送距離は、130mであり、第2検査装置112によって測定される光学フィルム230の移送距離は、120mである。したがって、データ併合部121は、第1検査装置111及び第2検査装置112から受信された欠陥データのうち光学フィルムの移送距離が100mに該当する欠陥データを併合し、交替前のロールに対する結合データを生成できる。
その後、データ併合部121は、第1検査装置111及び第2検査装置112から受信された欠陥データのうち光学フィルムの移送距離が100mを超過する欠陥データを併合し、交替後のロールに対する欠陥データを生成できる。
また、データ併合部121は、交替後のロールに対する欠陥データを生成する場合、第1検査装置111及び第2検査装置112から受信された光学フィルムの移送距離を0mに初期化できる。その後、データ併合部121は、初期化した光学フィルムの移送距離に基づいて第1検査装置111及び第2検査装置112から受信された欠陥データに含まれる欠陥の位置を修正できる。その後、データ併合部121は、修正された欠陥データを併合し、交替後のロールに対する欠陥データを生成できる。例えば、第1検査装置111から受信された欠陥データのうち130m地点で検出された欠陥の場合、欠陥の位置を30mに修正でき、第2検査装置112から受信された欠陥データのうち120m地点で検出された欠陥の場合、20mに修正できる。
また、結合された欠陥データは、オーバーフローが発生した領域及び未検査領域に関する情報を含むことができる。この際、オーバーフローが発生した領域は、第1検査装置111または第2検査装置112で処理可能な数以上の欠陥が検出された領域を意味することができる。例えば、第1検査装置111及び第2検査装置112は、光学フィルム230の特定領域でオーバーフローが発生した場合、オーバーフローが発生した領域に関する情報を欠陥データに含ませることができ、これによって、データ併合部121によって結合された欠陥データも、オーバーフローが発生した領域に関する情報を含むことができる。
また、未検査領域に関する情報は、第1検査装置111または第2検査装置112のエラーに起因して検査されない領域に関する情報を意味できる。例えば、第1検査装置111がエラーに起因して光学フィルム230に対する検査を一時的に中断してから再び始まった場合、第1検査装置111によって検査されない領域が発生する。この際、第1検査装置111が光学フィルム230に対する検査を再度開始した後には、検査を中断した時点まで生成された欠陥データとは別個の欠陥データが生成され得、それぞれの欠陥データは、異なるロット番号を有する。
データ併合部121は、現在製造中の光学フィルムに対するロット番号を保有でき、第1検査装置111から現在製造中の光学フィルムに対するロット番号と異なるロット番号を有する欠陥データが受信された場合、以前に受信された欠陥データの終了時点とロット番号が異なる欠陥データの開始時間との差を距離に換算して、未検査領域を設定し、結合された欠陥データに未検査領域に関する情報を含ませることができる。
切削モデル決定部123は、データ併合部121によって併合された欠陥データに基づいて、光学フィルムの切削サイズ及び位置を含む切削モデルを決定できる。
具体的に、切削モデル決定部123は、併合された欠陥データに基づいて、光学フィルムの切削サイズ及び位置による収率を計算し、計算された収率が最大になる切削サイズ及び位置を光学フィルムの切削サイズ及び位置に決定できる。この際、収率は、面取り収率及び検品収率を含むことができる。また、切削モデル決定部123は、面取り収率と検品収率を乗算した総合収率が最大になるように、光学フィルムの切削サイズ及び位置を決定できる。
また、面取り収率は、例えば、特定の切削サイズによって光学フィルムロールを切断したとき、光学フィルムのロールから獲得できる製品数を意味できる。例えば、面取り収率は、数式2を利用して算出され得る。
[数式2]
面取り収率=ロールの面積/製品の面積
また、検品収率は、例えば、特定の切削サイズ及び位置によって光学フィルムロールを切断したとき、光学フィルムのロールから獲得できる製品の数と、獲得された製品のうち欠陥を含んでいない良品の数との比率を意味することができる。
例えば、検品収率は、数式3を利用して計算され得る。
[数式3]
検品収率=良品の数/全体製品の数
例えば、切削モデル決定部153は、既定の製品のサイズを基準としてx軸及びy軸によって切削位置を変更しつつ、光学フィルムロールを仮想カットして、検品収率を計算できる。
以下では、具体的に、図4a〜図4fを参照して、切削モデル決定部153の収率計算について説明する。
図4a〜図4fは、切削サイズ及び位置によって光学フィルムを仮想カットした例を示し、図示の例において、点で表示された部分は、光学フィルムで検出された欠陥を示す。
図4a〜図4cは、同一のサイズで光学フィルムを切断した場合であり、図4aは、光学フィルムの進行方向を基準として左にかたよって光学フィルムを四角形のシート形態で切断した場合、図4bは、右側にかたよって切断した場合、図4cは、中央を基準として光学フィルムを切断した場合の例をそれぞれ示す。
図面から分かるように、図4a〜図4cの場合、面取りされる製品の数は、いずれも14である。図4aの場合、14個のシートのうち欠陥が含まれていないシートの数は7個であり、図4bの場合には、8個であり、図4cの場合、7個である。これによって、それぞれの検品収率を計算して見れば、図4aの場合、50%、図4bの場合、約57.1%、図4cの場合、50%である。したがって、図4a及び図4bと比較して、図4cの場合に検品収率が高いことが分かる。
また、図4aと図4cの場合、総合収率が700であり、図4bの場合、総合収率が約799.4である。
図4d〜図4fは、図4a〜図4cと異なるサイズで光学フィルムを切断した場合であり、図4dは、光学フィルムの進行方向を基準として左にかたよって光学フィルムを四角形のシート形態で切断した場合、図4eは、フィルムの中央を基準として切断した場合、図4fは、右側にかたよって光学フィルムを切断した場合の例をそれぞれ示す。
図面から分かるように、図4d〜図4fの場合、面取りされる製品の数は、いずれも10である。図4dの場合、10個のシートのうち欠陥が含まれていないシートの数は、3個であり、図4eと図4fの場合、4個である。これによって、それぞれの検品収率を計算して見れば、図4dの場合、30%、図4eと図4fの場合、40%である。したがって、図4dと比較して、図4e及び図4fの場合に検品収率が高いことが分かる。
また、図4dの総合収率は、300であり、図4e及び図4fの総合収率は、400である。
図4a〜図4fに示された例の総合収率を参照すれば、図4bに示された例が最も高い総合収率を示すことが分かる。したがって、切削モデル決定部123は、図4bに示された例のように、光学フィルムの切削位置及びサイズを決定できる。
検査方法決定部125は、データ併合部121によって併合された欠陥データに基づいて、前記光学フィルムの領域別の検査方法を決定できる。この際、領域別の検査方法は、光学フィルムロールが製造された後、後工程で追加に行われる検査方法を意味できる。
具体的に、検査方法決定部125は、データ併合部131によって併合された欠陥データに含まれる欠陥を欠陥種類の別に分類し、分類された欠陥の種類及び位置に基づいて、領域別の検査方法を決定できる。この際、欠陥の種類は、輝点欠陥、気泡、スクラッチ(scratch)、密集性欠陥、ピッチ(pitch)欠陥などに分類され得、分類された欠陥に対する検査法は、透過検査、反射検査、全数検査、目視検査などを含むことができる。
例えば、検査方法決定部125は、併合された欠陥データに基づいて、欠陥が含まれる領域と含まれない領域を分類し、欠陥が含まれない領域は、目視検査のような簡易な検査が行われるように検査方法を決定できる。
また、検査方法決定部125は、欠陥が含まれる領域の場合、欠陥を種類の別に分類し、分類された欠陥の種類の別にあらかじめ指定された検査方法で当該領域に対する検査方法を決定できる。
また、検査方法決定部125は、オーバーフローが発生した領域または未検査領域に対しては全数検査が行われるように検査方法を決定できる。
ロット構成部127は、検査方法決定部125によって決定された領域別の検査方法及び既定の製品ロット(lot)別の製品個数に基づいて、簡易検査領域が最大限含まれるように製品ロット構成を決定できる。この際、製品ロットは、切削された光学フィルムの束ね単位を識別するためのものである。
図5a〜図5cは、製品ロット構成を説明するための例示図である。
図5aは、切削モデル決定部123によって決定された切削モデルによる光学フィルムの切削位置と検査方法決定部125によって決定された領域別の検査方法を示している。図示の例において、検査方法が表示されない領域は、欠陥が検出されない領域として簡易検査で指定されたものと仮定する。
図5bを参照すれば、1つの製品ロットを構成する製品個数が4個であると仮定すれば、切削方向を基準として、横方向または縦方向に製品ロットを構成できる。
具体的に、縦方向に製品ロットを構成する場合を説明すれば、ロット510の場合、簡易検査領域のみを含んでおり、ロット520の場合、全数検査領域を含んでいる。また、横方向に製品ロットを構成する場合を説明すれば、ロット530とロット540は、いずれも、全数検査領域を含んでいる。したがって、ロット構成部127は、縦方向に製品ロット510、520を決定できる。
このような方法で、光学フィルムのすべての領域に対する製品ロットを構成した結果は、図5cに示された通りである。図5cにおいて、同一の数字で表示された部分は、同一のロットに含まれるシートを意味する。
図6は、一実施形態による光学フィルム検査方法の流れ図である。
図6を参照すれば、検査装置は、光学フィルムの移送方向を基準として光学フィルム工程ラインの前段に配置される検査装置から検査開始信号を受信する(610)。
検査開始信号を受信した場合、検査装置は、光学フィルムに対する検査を開始し(620)、検査開始信号を受信した時点から光学フィルムの移送距離を算出する(630)。
その後、検査装置は、算出された光学フィルムの移送距離Lが光学フィルムの移送方向を基準として光学フィルム工程ラインの後段に配置される検査装置までの距離L1と一致するか否かを判断し(640)、一致する場合、後段に配置される検査装置に検査開始信号を伝送する(650)。
図7は、他の実施形態による光学フィルム検査方法の流れ図である。
図7を参照すれば、検査装置は、光学フィルムの移送方向を基準として光学フィルム工程ラインの前段に配置される検査装置から検査終了信号を受信する(710)。
検査終了信号を受信した場合、検査装置は、検査終了信号を受信した時点から光学フィルムの移送距離を算出する(720)。
その後、検査装置は、算出された光学フィルムの移送距離Lが光学フィルムの移送方向を基準として検査終了信号を伝送した検査装置までの距離L1と一致するか否かを判断し(730)、一致する場合、光学フィルムに対する検査を終了する(740)。
その後、検査装置は、後段に配置される検査装置に検査終了信号を伝送する(750)。
図8は、さらに他の実施形態による光学フィルム検査方法の流れ図である。
図8を参照すれば、検査装置は、巻取部220からロール交替信号を受信する(810)。
その後、検査装置は、巻取部220までの距離に基づいて、ロール交替信号を受信した時点までの生成された欠陥データのうち巻取部220によって巻き取られない区間に対する欠陥データを除いた交替前のロールに対する欠陥データを生成する(820)。
その後、検査装置は、ロール交替信号を受信した時点までの生成された欠陥データのうち巻取部220によって巻き取られない区間に対する欠陥データを含む交替されたロールに対する欠陥データを生成する(830)。
この際、検査装置は、交替されたロールにおける欠陥の位置と一致するように、巻取部220によって巻き取られない区間に対する欠陥データに含まれる欠陥の位置を修正できる。
また、検査装置は、ロール交替信号を受信した時点を基準として、光学フィルムの移送距離を巻取部220までの距離に初期化し、初期化した移送距離を基準としてロール交替信号を受信した後に検出される欠陥の位置を決定できる。
また、図6〜図8に示された光学フィルム検査方法は、第1検査装置111または第2検査装置112によって行われることができる。
図9は、本発明の一実施形態による光学フィルムの品質管理方法の流れ図である。
図9を参照すれば、光学フィルムの品質管理装置120は、光学フィルム工程ラインの異なる位置に配置される複数の検査装置の各々から欠陥データを受信する(910)。
その後、光学フィルムの品質管理装置120は、受信された欠陥データを併合し、併合された欠陥データを生成する(920)。
この際、欠陥データは、光学フィルム工程ライン上で光学フィルムの移送距離に関する情報を含むことができ、光学フィルムの品質管理装置120は、欠陥位置情報、光学フィルムの移送距離及び既定の光学フィルムロールの長さに基づいて複数の検査装置から受信された欠陥データを併合できる。
具体的に、光学フィルムの品質管理装置120は、光学フィルムの移送距離に基づいて複数の検査装置から受信された欠陥データのうち既定の光学フィルムロールの長さまでの欠陥データを併合し、交替前のロールに対する欠陥データを生成できる。
また、光学フィルムの品質管理装置120は、光学フィルムの移送距離に基づいて複数の検査装置から受信された欠陥データのうち既定の光学フィルムロールの長さを超過する欠陥データを併合し、交替後のロールに対する欠陥データを生成できる。この際、光学フィルムの品質管理装置120は、既定の光学フィルムロールの長さを超過する欠陥データに対して、光学フィルムの移送距離を初期化し、初期化した移送距離を基準として欠陥位置情報を修正した後に併合し、交替後のロールに対する欠陥データを生成できる。
また、併合された欠陥データは、未検査領域に関する情報またはオーバーフロー(overflow)が発生した領域に関する情報を含むことができる。
その後、光学フィルムの品質管理装置120は、併合された欠陥データに基づいて、光学フィルムの切削サイズ及び切削位置を決定する(930)。
この際、光学フィルムの品質管理装置120は、併合された欠陥データに基づいて切削サイズ及び切削位置による前記光学フィルムの収率を計算し、計算された収率に基づいて前記光学フィルムの切削サイズ及び切削位置を決定できる。また、光学フィルムの収率は、面取り収率及び検品収率を含むことができる。
その後、光学フィルムの品質管理装置120は、併合された欠陥データに基づいて、光学フィルムの領域別の検査方法を決定する(940)。
この際、光学フィルムの品質管理装置120は、併合された欠陥データに含まれる欠陥を欠陥種類の別に分類し、分類された欠陥の種類及び位置に基づいて領域別の検査方法を決定できる。
また、光学フィルムの品質管理装置120は、併合された欠陥データに未検査領域またはオーバーフローが発生した領域に関する情報を含む場合、当該領域に対する検査方法を全数検査として決定できる。
その後、光学フィルムの品質管理装置120は、決定された領域別の検査方法、光学フィルムの切削サイズ及び切削位置に基づいて、簡易検査方法として決定された領域が最大限含まれるように、光学フィルムに対する製品ロット構成を決定する(950)。
図6〜図9に示された流れ図においては、前記方法を複数個の段階に分けて記載したが、少なくとも一部の段階は、手順を替えて行われてもよく、他の段階と結合されて一緒に行われてもよく、省略されてもよく、詳細段階に分けて行われてもよく、または図示しない1つ以上の段階を付加して行われてもよい。
また、本発明の実施形態は、本明細書で記述した方法をコンピュータ上で行うためのプログラムを含むコンピュータ読み取り可能な記録媒体を含むことができる。前記コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、プログラム命令、ローカルデータファイル、ローカルデータ構造などを単独でまたは組み合わせて含むことができる。前記媒体は、本発明のために特別に設計され構成されたものであるか、またはコンピュータソフトウェア分野において通常的に使用可能なものであることができる。コンピュータ読み取り可能な記録媒体の例には、ハードディスク、プロッピィーディスク及び磁気テープのような磁気媒体、CD−ROM、DVDのような光記録媒体、プロッピィーディスクのような磁気−光媒体、及びロム、ラム、フラッシュメモリーなどのようなプログラム命令を格納し実行するように特別に構成されたハードウェア装置が含まれる。プログラム命令の例には、コンパイラーによって作われるもののような機械語コードだけでなく、インタプリターなどを使用してコンピュータによって実行され得る高級言語コードを含むことができる。
以上、本発明の代表的な実施形態を詳細に説明したが、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者は、前述した実施形態に対して本発明の範疇を逸脱しない限度内で多様な変形が可能であることを理解することができる。したがって、本発明の権利範囲は、説明された実施形態に限って定められてはならず、後述する特許請求範囲だけでなく、この特許請求範囲と均等なものによって定められなければならない。
100 品質管理システム
110 光学フィルムの検査システム
111 第1検査装置
112 第2検査装置
113 警報装置
120 品質管理装置
200 光学フィルム工程ライン
210 エンコーダ
220 巻取部
221、222 コア
230 光学フィルム
121 データ併合部
123 切削モデル決定部
125 検査方法決定部
127 ロット構成部

Claims (46)

  1. 光学フィルム工程ライン上の特定の位置に配置され、光学フィルムの欠陥を検出する第1検査装置と、
    前記光学フィルムの移送方向を基準として前記第1検査装置の後段に配置され、前記光学フィルムの欠陥を検出する第2検査装置とを含み、
    前記第1検査装置及び前記第2検査装置は、前記光学フィルム工程ライン上で前記光学フィルムの移送距離を算出し、相互間の距離及び前記光学フィルムの移送距離に基づいて同期化される、光学フィルムの検査システム。
  2. 前記第1検査装置及び第2検査装置は、前記光学フィルム工程ライン上に配置される特定のエンコーダによって生成されるエンコーダ信号を利用して前記光学フィルムの移送距離を算出することを特徴とする請求項1に記載の光学フィルムの検査システム。
  3. 前記第1検査装置は、前記光学フィルム工程ライン上に配置される特定のエンコーダによって生成されるエンコーダ信号を利用して前記光学フィルムの移送距離を算出し、
    前記第2検査装置は、前記光学フィルム工程ライン上に配置され、前記特定のエンコーダと同一の分解能(Resolution)を有する他のエンコーダによって生成されるエンコーダ信号を利用して前記光学フィルムの移送距離を算出することを特徴とする請求項1に記載の光学フィルムの検査システム。
  4. 前記第1検査装置は、欠陥検出を開始した後に算出された前記光学フィルムの移送距離が前記第2検査装置までの距離と一致する場合、前記第2検査装置に検査開始信号を伝送し、
    前記第2検査装置は、前記検査開始信号を受信した場合、欠陥検出を開始し、前記光学フィルムの移送距離を算出することを特徴とする請求項1に記載の光学フィルムの検査システム。
  5. 前記第1検査装置は、欠陥検出を終了した場合、前記第2検査装置に検査終了信号を伝送し、
    前記第2検査装置は、前記検査終了信号を受信し、前記検査終了信号を受信した後に算出された前記光学フィルムの移送距離が前記第1検査装置までの距離と一致する場合、欠陥検出を終了することを特徴とする請求項1に記載の光学フィルムの検査システム。
  6. 前記第1検査装置及び前記第2検査装置は、前記光学フィルムの移送距離に基づいて、前記検出された欠陥の位置を決定し、前記検出された欠陥の位置を含む欠陥データを生成することを特徴とする請求項1に記載の光学フィルムの検査システム。
  7. 前記第1検査装置及び前記第2検査装置は、前記光学フィルムを巻き取る巻取部からロール(roll)交替信号を受信した場合、前記巻取部までの距離及び前記ロール交替信号を受信した時点まで算出された光学フィルムの移送距離に基づいて、前記ロール交替信号を受信した時点までの生成された欠陥データのうち前記巻取部によって巻き取られない区間に対する欠陥データを除いた交替前のロールに対する欠陥データを生成することを特徴とする請求項6に記載の光学フィルムの検査システム。
  8. 前記第1検査装置及び前記第2検査装置は、前記ロール(roll)交替信号を受信した場合、前記巻取部によって巻き取られない区間に対する欠陥データを含む交替されたロールに対する欠陥データを生成することを特徴とする請求項7に記載の光学フィルムの検査システム。
  9. 前記第1検査装置及び前記第2検査装置は、前記交替されたロールにおける欠陥の位置と一致するように、前記巻取部によって巻き取られない区間に対する欠陥データに含まれる欠陥の位置を修正することを特徴とする請求項8に記載の光学フィルムの検査システム。
  10. 前記第1検査装置及び前記第2検査装置は、前記ロール交替信号を受信した時点を基準として、前記光学フィルムの移送距離を初期化し、初期化した移送距離を基準として前記ロール交替信号を受信した後に検出される欠陥の位置を決定することを特徴とする請求項8に記載の光学フィルムの検査システム。
  11. 前記第1検査装置及び前記第2検査装置から前記欠陥データを受信し、受信された欠陥データに含まれる欠陥の数、種類、間隔及び分布のうち少なくとも1つに基づいて警告信号を発生させる警報装置をさらに含むことを特徴とする請求項6に記載の光学フィルムの検査システム。
  12. 光学フィルム工程ライン上の特定の位置に配置され、光学フィルムの欠陥を検出する検査装置の光学フィルム検査方法において、
    前記光学フィルムの移送方向を基準として前記特定の位置の前段に配置される検査装置から検査開始信号を受信する段階と、
    前記光学フィルムの欠陥を検出する段階と、
    前記検査開始信号を受信した時点から前記光学フィルムの移送距離を算出する段階と、
    前記算出された移送距離が前記特定の位置の後段に配置される検査装置までの距離と一致するか否かを判断する段階と、
    前記算出された移送距離が前記後段に配置される検査装置までの距離と一致する場合、前記後段に配置される検査装置に検査開始信号を伝送する段階とを含む光学フィルム検査方法。
  13. 前記前段に配置される検査装置から検査終了信号を受信する段階と、
    前記検査終了信号を受信した時点から前記光学フィルムの移送距離を算出する段階と、
    前記検査終了信号を受信した時点から算出された光学フィルムの移送距離が前記前段に配置される検査装置までの距離と一致するか否かを判断する段階と、
    前記検査終了信号を受信した時点から算出された光学フィルムの移送距離が前記前段に配置される検査装置までの距離と一致する場合、前記欠陥検出を終了する段階と、
    前記後段に配置される検査装置に検査終了信号を伝送する段階とをさらに含むことを特徴とする請求項12に記載の光学フィルム検査方法。
  14. 前記光学フィルムの移送距離は、前記光学フィルム工程ライン上に配置され、前記前段及び後段に配置される検査装置と共有する特定のエンコーダによって生成されるエンコーダ信号を利用して算出されることを特徴とする請求項13に記載の光学フィルム検査方法。
  15. 前記光学フィルムの移送距離は、前記光学フィルム工程ライン上に配置され、前記前段及び後段に配置される検査装置によって利用されるエンコーダと同一の分解能を有するエンコーダによって生成されるエンコーダ信号を利用して算出されることを特徴とする請求項13に記載の光学フィルム検査方法。
  16. 前記算出された前記光学フィルムの移送距離に基づいて、前記検出された欠陥の位置を決定する段階と、
    前記検出された欠陥の位置を含む欠陥データを生成する段階とをさらに含むことを特徴とする請求項12に記載の光学フィルム検査方法。
  17. 前記光学フィルムを巻き取る巻取部からロール(roll)交替信号を受信する段階と、
    前記巻取部までの距離に基づいて、前記ロール交替信号を受信した時点までの生成された欠陥データのうち前記巻取部によって巻き取られない区間に対する欠陥データを除いた交替前のロールに対する欠陥データを生成する段階とをさらに含むことを特徴とする請求項16に記載の光学フィルム検査方法。
  18. 前記巻き取られない区間に対する欠陥データを含む交替されたロールに対する欠陥データを生成する段階をさらに含むことを特徴とする請求項17に記載の光学フィルム検査方法。
  19. 前記交替されたロールに対する欠陥データを生成する段階は、前記交替されたロールにおける欠陥の位置と一致するように、前記巻取部によって巻き取られない区間に対する欠陥データに含まれる欠陥の位置を修正することを特徴とする請求項18に記載の光学フィルム検査方法。
  20. 前記交替されたロールに対する欠陥データを生成する段階は、前記ロール交替信号を受信した時点を基準として、前記光学フィルムの移送距離を初期化し、初期化した移送距離を基準として前記ロール交替信号を受信した後に検出される欠陥の位置を決定することを特徴とする請求項18に記載の光学フィルム検査方法。
  21. 光学フィルム工程ラインの異なる位置に配置される複数の検査装置の各々から欠陥データを受信し、受信された欠陥データを併合するデータ併合部と、
    前記併合された欠陥データに基づいて、前記光学フィルムの切削サイズ及び切削位置を決定する切削モデル決定部と、
    前記併合された欠陥データに基づいて、前記光学フィルムの領域別の検査方法を決定する検査方法決定部とを含む光学フィルムの品質管理装置。
  22. 前記複数の欠陥データは、欠陥位置情報を含むことを特徴とする請求項21に記載の光学フィルムの品質管理装置。
  23. 前記データ併合部は、前記欠陥位置情報に基づいて前記複数の欠陥データを併合することを特徴とする請求項22に記載の光学フィルムの品質管理装置。
  24. 前記欠陥データは、前記光学フィルム工程ライン上で前記光学フィルムの移送距離に関する情報をさらに含み、
    前記データ併合部は、前記欠陥位置情報、前記光学フィルムの移送距離及び既定の光学フィルムロールの長さに基づいて前記受信された欠陥データを併合することを特徴とする請求項23に記載の光学フィルムの品質管理装置。
  25. 前記データ併合部は、前記光学フィルムの移送距離に基づいて前記受信された欠陥データのうち前記既定の光学フィルムロールの長さまでの欠陥データを併合し、交替前のロールに対する欠陥データを生成することを特徴とする請求項24に記載の光学フィルムの品質管理装置。
  26. 前記データ併合部は、前記光学フィルムの移送距離に基づいて前記受信された欠陥データのうち前記既定の光学フィルムロールの長さを超過する欠陥データを併合し、交替後のロールに対する欠陥データを生成することを特徴とする請求項24に記載の光学フィルムの品質管理装置。
  27. 前記データ併合部は、前記既定の光学フィルムロールの長さを超過する欠陥データに対して、前記光学フィルムの移送距離を初期化し、初期化した移送距離を基準として前記欠陥位置情報を修正した後、併合し、交替後のロールに対する欠陥データを生成することを特徴とする請求項26に記載の光学フィルムの品質管理装置。
  28. 前記切削モデル決定部は、前記併合された欠陥データに基づいて切削サイズ及び切削位置による前記光学フィルムの収率を計算し、前記計算された収率に基づいて前記光学フィルムの切削サイズ及び切削位置を決定することを特徴とする請求項21に記載の光学フィルムの品質管理装置。
  29. 前記光学フィルムの収率は、面取り収率及び検品収率を含むことを特徴とする請求項28に記載の光学フィルムの品質管理装置。
  30. 前記検査方法決定部は、前記併合された欠陥データに含まれる欠陥を欠陥種類の別に分類し、前記分類された欠陥の種類及び位置に基づいて、前記領域別の検査方法を決定することを特徴とする請求項22に記載の光学フィルムの品質管理装置。
  31. 前記併合された欠陥データは、未検査領域に関する情報を含み、
    前記検査方法決定部は、前記未検査領域に対する検査方法を全数検査として決定することを特徴とする請求項21に記載の光学フィルムの品質管理装置。
  32. 前記併合された欠陥データは、オーバーフロー(overflow)が発生した領域に関する情報を含み、
    前記検査方法決定部は、前記オーバーフローが発生した領域に対する検査方法を全数検査として決定することを特徴とする請求項21に記載の光学フィルムの品質管理装置。
  33. 前記領域別の検査方法、前記光学フィルムの切削サイズ及び切削位置に基づいて、簡易検査方法として決定された領域が最大限含まれるように、前記光学フィルムに対する製品ロット構成を決定するロット構成決定部をさらに含むことを特徴とする請求項21に記載の光学フィルムの品質管理装置。
  34. 光学フィルム工程ラインの異なる位置に配置される複数の検査装置の各々から欠陥データを受信する段階と、
    前記受信された欠陥データを併合する段階と、
    前記併合された欠陥データに基づいて、前記光学フィルムの切削サイズ及び切削位置を決定する段階と、
    前記併合された欠陥データに基づいて、前記光学フィルムの領域別の検査方法を決定する段階とを含む光学フィルムの品質管理方法。
  35. 前記複数の欠陥データは、欠陥位置情報を含むことを特徴とする請求項34に記載の光学フィルムの品質管理方法。
  36. 前記併合する段階は、前記欠陥位置情報に基づいて前記複数の欠陥データを併合することを特徴とする請求項35に記載の光学フィルムの品質管理方法。
  37. 前記欠陥データは、前記光学フィルム工程ライン上で前記光学フィルムの移送距離に関する情報をさらに含み、
    前記併合する段階は、前記欠陥位置情報、前記光学フィルムの移送距離及び既定の光学フィルムロールの長さに基づいて前記受信された欠陥データを併合することを特徴とする請求項36に記載の光学フィルムの品質管理方法。
  38. 前記併合する段階は、前記光学フィルムの移送距離に基づいて前記受信された欠陥データのうち前記既定の光学フィルムロールの長さまでの欠陥データを併合し、交替前のロールに対する欠陥データを生成することを特徴とする請求項37に記載の光学フィルムの品質管理方法。
  39. 前記併合する段階は、前記光学フィルムの移送距離に基づいて前記受信された欠陥データのうち前記既定の光学フィルムロールの長さを超過する欠陥データを併合し、交替後のロールに対する欠陥データを生成することを特徴とする請求項37に記載の光学フィルムの品質管理方法。
  40. 前記併合する段階は、前記既定の光学フィルムロールの長さを超過する欠陥データに対して、前記光学フィルムの移送距離を初期化し、初期化した移送距離を基準として前記欠陥位置情報を修正した後、併合し、交替後のロールに対する欠陥データを生成することを特徴とする請求項39に記載の光学フィルムの品質管理方法。
  41. 前記光学フィルムの切削サイズ及び切削位置を決定する段階は、前記併合された欠陥データに基づいて切削サイズ及び切削位置による前記光学フィルムの収率を計算する段階と、
    前記計算された収率に基づいて前記光学フィルムの切削サイズ及び切削位置を決定する段階とを含むことを特徴とする請求項34に記載の光学フィルムの品質管理方法。
  42. 前記光学フィルムの収率は、面取り収率及び検品収率を含むことを特徴とする請求項41に記載の光学フィルムの品質管理方法。
  43. 前記光学フィルムの領域別の検査方法を決定する段階は、前記併合された欠陥データに含まれる欠陥を欠陥種類の別に分類する段階と、
    前記分類された欠陥の種類及び位置に基づいて、前記領域別の検査方法を決定する段階とを含むことを特徴とする請求項35に記載の光学フィルムの品質管理方法。
  44. 前記併合された欠陥データは、未検査領域に関する情報を含み、
    前記光学フィルムの領域別の検査方法を決定する段階は、前記未検査領域に対する検査方法を全数検査として決定することを特徴とする請求項34に記載の光学フィルムの品質管理方法。
  45. 前記複数の欠陥データは、オーバーフロー(overflow)が発生した領域に関する情報を含み、
    前記光学フィルムの領域別の検査方法を決定する段階は、前記オーバーフローが発生した領域に対する検査方法を全数検査として決定することを特徴とする請求項34に記載の光学フィルムの品質管理方法。
  46. 前記領域別の検査方法、前記光学フィルムの切削サイズ及び切削位置に基づいて、簡易検査方法として決定された領域が最大限含まれるように、前記光学フィルムに対する製品ロット構成を決定する段階をさらに含むことを特徴とする請求項34に記載の光学フィルムの品質管理方法。
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