JP2016160987A - 軸受装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】軸に垂直な断面において開口した軸受を使用する場合において、軸と軸受との間への異物の混入を抑制する。
【解決手段】ブシュ10は、軸を収容する軸受である。ブシュ10は、軸の延びる方向に垂直な断面において円弧形状を有する円弧部101と、円弧部101の端から円弧部101の外接円の外側へ延びる非円弧部102とを有する。ハウジング本体31は、軸の延びる方向に垂直な断面において、ブシュ10の円弧部101の外周面に沿った凹部を有している。ハウジング本体31は、この凹部にブシュ10の円弧部101の外周面を設置することにより、ブシュ10を収容してその回転を制限する。蓋32は、ハウジング本体31の開口に配置され、ハウジング本体31とともにハウジング30を形成し、ブシュ10と軸とを囲う。蓋32は、軸に垂直な断面において、凹部のうち軸およびブシュ10を除く領域の面積の半分以上を占める。
【選択図】図2
【解決手段】ブシュ10は、軸を収容する軸受である。ブシュ10は、軸の延びる方向に垂直な断面において円弧形状を有する円弧部101と、円弧部101の端から円弧部101の外接円の外側へ延びる非円弧部102とを有する。ハウジング本体31は、軸の延びる方向に垂直な断面において、ブシュ10の円弧部101の外周面に沿った凹部を有している。ハウジング本体31は、この凹部にブシュ10の円弧部101の外周面を設置することにより、ブシュ10を収容してその回転を制限する。蓋32は、ハウジング本体31の開口に配置され、ハウジング本体31とともにハウジング30を形成し、ブシュ10と軸とを囲う。蓋32は、軸に垂直な断面において、凹部のうち軸およびブシュ10を除く領域の面積の半分以上を占める。
【選択図】図2
Description
本発明は、軸受装置において異物の混入を抑制する技術に関する。
車両のステアリング装置において、ステアリングシャフトの可動コラム部材を支持する軸受として、円筒ではなく円弧形状の軸受を用いる技術が知られている(例えば特許文献1および2)。一般に円弧形状の軸受を用いた場合、軸の円周方向の力が加わると、軸受が容易に回転すなわち位置ずれしてしまうという問題がある。これに対し特許文献1および2では、樹脂製の軸受の外周面に大きな凸部を、ハウジングにこれと噛み合う凹部を、それぞれ設け、この凸部および凹部の噛み合わせにより軸受の回転を防止している。
ところで軸受部材を、メインハウジングの筐体の内壁に適合するU字などの形状とした場合(特許文献1の請求項3,特許文献2の請求項5)、メインハウジングの開口から軸受部材を容易に組み付けることができるものの、軸受も開口しているため、この開口から異物が混入して軸と軸受との間に蓄積しやすいという問題があった。
これに対し本発明は、軸と軸受との間への異物の混入を抑制する技術を提供する。
本発明は、軸を収容する軸受であって、該軸の延びる方向に垂直な断面において円弧形状を有する円弧部、および該断面において該円弧部の端から該円弧部の外接円の外側へ延びる非円弧部、を有する軸受と、前記断面において前記円弧部の外周面に沿った凹部を有し、前記軸受を収容して該軸受の回転を制限するハウジングと、前記断面において前記ハウジングの凹部の開口に配置して該ハウジングとともに前記軸および前記軸受を囲う蓋と、を有し、前記断面において前記凹部のうち前記軸および前記軸受を除く面積の半分以上を、前記蓋が占めることを特徴とする軸受装置を提供する。
前記蓋は、樹脂により形成された部分を有してもよい。また、前記蓋は、前記軸の外周面に沿った形状の部分を有してもよい。
本発明によれば、軸に垂直な断面において開口した軸受を使用する場合において、軸と軸受との間への異物の混入を抑制することができる。
図1は、一実施形態に係るステアリング装置1の外観を示す図である。ステアリング装置1は、一実施形態に係るブシュ10(軸受の一例)を用いた軸受装置の一例であり、自動車に用いられる。ステアリング装置1は、ステアリングシャフト20、ハウジング30、テレスコピック機構40、およびチルト機構50を有する。
ステアリングシャフト20は、ステアリングホイール(図示略)の回転をステアリングギヤボックス(図示略)に伝達する。ハウジング30は、ステアリングシャフト20を収容する。テレスコピック機構40は、ステアリングホイールの、前後方向(ステアリングシャフト20の軸方向。図の左右方向)の位置を調整する機構である。チルト機構50は、ステアリングホイールの、上下方向(ステアリングシャフト20の軸方向と直交する方向。図の上下方向)の位置を調整する機構である。テレスコピック機構およびチルト機構は、例えば、モータ(図示略)により駆動される。
テレスコピック機構40は、可動コラム41を有する。可動コラム41は、インナーチューブ411(図1では不図示)およびアウターチューブ412、およびテレスコピックチューブ(図示略)を有する。インナーチューブ411は、内部にステアリングシャフト20を収容する。インナーチューブ411は軸受(図示略)を介してステアリングシャフト20を支持する。ステアリングシャフト20は、インナーチューブ411に対して相対的に回転可能である。しかし、ステアリングシャフト20とインナーチューブ411とは相対的に前後方向には移動(スライド)しない。アウターチューブ412は、内部にインナーチューブ411を収容する。テレスコピックチューブは、内部にアウターチューブを収容する。インナーチューブ411とアウターチューブ412とは相対的に回転せず、両者およびテレスコピックチューブは一体となってハウジング30に対して軸方向に移動すなわちスライドする。さらに、ステアリングシャフト20に対して強い荷重が加えられたときには、インナーチューブ411がアウターチューブ412に対しスライドし、エネルギーを吸収する。すなわち、ステアリングホイールの操作によるステアリングシャフト20の回転に対し、インナーチューブ411およびアウターチューブ412は回転しない。インナーチューブ411、アウターチューブ412、およびステアリングシャフト20がハウジング30に対して前後方向に移動(スライド)することによって、ステアリングホイールの前後方向の位置が調整される。
図2は、ステアリング装置1の断面図である。図2(A)には、ステアリング装置1を図1に示したステアリングシャフト20の軸方向に沿って見た断面図が示されている。また、図2(B)には、ステアリング装置1を、図1における左右方向に沿って右から見た断面図が示されている。なおこの図では、図面を簡単にするため、インナーチューブ411およびアウターチューブ412を単に可動コラム41として記載している。
ブシュ10は、インナーチューブ411およびステアリングシャフト20を含んで構成される軸を収容する軸受である。ブシュ10は、金属で一体形成されている。金属は、単体金属でも合金でもよく、さらに、全体が単一の層で形成されていても、多層構造(例えばバイメタル)を有していてもよい。
ブシュ10は、上述した軸の延びる方向に垂直な断面において円弧形状を有する円弧部101と、円弧部101の端から円弧部101の外接円の外側へ延びる非円弧部102とを有する。すなわち、ブシュ10は、この断面においてU字形状となる。図2(A)に示す水平線LVは、上述した軸の中心を示す線である。例えば、円弧部101は、この水平線LVよりも下側の部位であり、非円弧部102は、この水平線LVよりも上側の部位である。なおここでいう「円弧」は必ずしも数学的に厳密な円弧でなくてもよい。
ハウジング30は、ハウジング本体31および蓋32を有する。ハウジング本体31は、上述した軸の延びる方向に垂直な断面において、ブシュ10の円弧部101の外周面に沿った凹部を有している。ハウジング本体31は、この凹部にブシュ10の円弧部101の外周面を設置することにより、ブシュ10を収容してその回転を制限する。これは、非円弧部102が円弧部101の外接円の外側へ延びているため、ブシュ10が回転しようとしても、この非円弧部102が円弧部101の外周面に沿った形状の凹部にぶつかり、回転が阻まれるためである。
ブシュ10のサイズはステアリングシャフト20等のサイズに応じて設計されるが、一例として、円弧部101の内周の半径dは20〜30mm、非円弧部102の長さLは1mm〜10mmである。
ハウジング30は、ブシュ10を介してインナーチューブ411およびステアリングシャフト20を支持している。ハウジング本体31の上部(ステアリングシャフト20から見てブシュ10と反対側)は開口している。蓋32は、この開口に配置され、ハウジング本体31とともにハウジング30を形成し、ブシュ10、インナーチューブ411およびステアリングシャフト20を囲う。
非円弧部102は、ハウジング本体31に張力を与え、ハウジング本体31に固定されやすくするため、外側に向かって開いていてもよい。すなわち、円弧部101の端部間よりも、2つの非円弧部102の先端間の方が広くてもよい。
蓋32は、平板部321と、複数箇所(この例では2箇所)の保護部322とを有する。保護部322は、蓋32でハウジング本体31の上部の開口を覆ったときにブシュ10に対向するように、平板部321の決められた位置に固定されている。つまり、保護部322とブシュ10とは、軸方向(前後方向)において同じ位置に設けられている。
保護部322は、材質に樹脂を含み、ブシュ10に対向する位置に配置されたとき、インナーチューブ411およびステアリングシャフト20を含んで構成される軸の外周面に沿っていて、かつ、この軸に接触しない形状に形成されている。保護部322に樹脂を用いることにより、金属を用いた場合に比べて、重量および製造コストが抑制される。
図3は、保護部322の占める領域を説明するための図である。図2に示したインナーチューブ411およびステアリングシャフト20を含んで構成される軸に垂直な断面において、ハウジング本体31の凹部のうち、この軸およびブシュ10を除く領域Sの面積を、図3(A)に示す。この断面において、保護部322は図3(B)に示すように、領域Sの面積の半分以上を占めている。そのため、蓋32とインナーチューブ411またはステアリングシャフト20との間の隙間は、保護部322を有していない場合に比べて狭くなっており、ステアリング装置1は、軸とブシュ10との間に異物が混入し難い構造となっている。
この例で、円弧部101の外周には凸部が形成されていない。しかし、非円弧部102により、ブシュ10の回転は抑制される。
本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能である。以下、変形例をいくつか説明する。以下の変形例のうち2つ以上のものが組み合わせて用いられてもよい。
非円弧部102の長さ(軸方向に垂直な断面における、円弧部101の端部からの長さ)は、異なっていてもよい。
蓋32の保護部322は、樹脂で形成されていたが、蓋32は樹脂により形成された部分を有していなくてもよい。
保護部322は、ブシュ10に対向する位置に配置されたとき、インナーチューブ411およびステアリングシャフト20を含んで構成される軸の外周面に沿っていて、かつ、この軸に接触しない形状に形成されていたが、保護部322の形状はこれに限られない。図4は、この変形例における保護部の形状を説明するための図である。この変形例において、蓋32aは、平板部321と保護部322aとを有している。保護部322aは、軸に対向する面が軸の外周面に沿った形状ではなく平面形状を有している。この場合であっても、保護部322aは、図3で示した領域Sの面積の半分以上を占めているため、軸とブシュ10との間に異物が混入することが抑制される。
蓋32は、平板部321と保護部322とを有していたが、一体として形成されていてもよい。図5は、一体として形成された蓋の一例を示す図である。図5に示すように、一体として形成された蓋32bによって、ハウジング本体31の開口と、その内側の凹部に収容されたブシュ10、インナーチューブ411およびステアリングシャフト20を覆うことによっても、軸とブシュ10との間に異物が混入し難くなる。
蓋32は、中空を有していてもよい。図6は、中空を有する蓋の一例を示す図である。図6に示す蓋32cは、袋状に構成された膜部321cと、この膜部321cにより外部と仕切られた内部空間である中空部322cとを有する。この蓋32cも、上述した軸に垂直な断面において領域Sの面積の半分以上を占めるため、この形状を有しない蓋を用いた場合に比べて、軸とブシュ10との間に異物が混入することが抑制される。また、中空部322cによって材料費が低減され、蓋32c全体の重量も小さくてすむ。
ステアリング装置1の具体的構造は、実施形態で説明したものに限定されない。さらに、ブシュ10の用途はステアリング装置に限定されず、どのような装置に利用されてもよい。
1…ステアリング装置、10…ブシュ、101…円弧部、102…非円弧部、20…ステアリングシャフト、30…ハウジング、31…ハウジング本体、32…蓋、32a…蓋、32b…蓋、32c…蓋、321…平板部、321c…膜部、322…保護部、322a…保護部、322c…中空部、40…テレスコピック機構、41…可動コラム、411…インナーチューブ、412…アウターチューブ、50…チルト機構、LV…水平線、S…領域
Claims (3)
- 軸を収容する軸受であって、該軸の延びる方向に垂直な断面において円弧形状を有する円弧部、および該断面において該円弧部の端から該円弧部の外接円の外側へ延びる非円弧部、を有する軸受と、
前記断面において前記円弧部の外周面に沿った凹部を有し、前記軸受を収容して該軸受の回転を制限するハウジング本体と、
前記断面において前記ハウジング本体の凹部の開口に配置され、該ハウジング本体とともにハウジングを形成して前記軸および前記軸受を囲う蓋と、を有し、
前記断面において前記凹部のうち前記軸および前記軸受を除く面積の半分以上を、前記蓋が占める
ことを特徴とする軸受装置。 - 前記蓋は、樹脂により形成された部分を有する
ことを特徴とする請求項1に記載の軸受装置。 - 前記蓋は、前記軸の外周面に沿った形状の部分を有する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の軸受装置。
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Citations (2)
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JPS6023621A (ja) * | 1983-07-16 | 1985-02-06 | Ricoh Co Ltd | 保持装置 |
JPS612557U (ja) * | 1984-06-13 | 1986-01-09 | 新キャタピラ−三菱株式会社 | 油圧シヨベルのブ−ム取付装置 |
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- 2015-02-27 JP JP2015038473A patent/JP2016160987A/ja active Pending
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