JP2016160807A - タービンロータの位置調整装置およびコンバインドサイクル発電設備 - Google Patents

タービンロータの位置調整装置およびコンバインドサイクル発電設備 Download PDF

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Abstract

【課題】蒸気タービンの性能の低下を防止することができるタービンロータの位置調整装置およびコンバインドサイクル発電設備を提供すること。【解決手段】タービンロータの位置調整装置は、タイロッドと、計測器と、調整機構とを備える。タイロッドは、コンバインドサイクル発電設備に設けられ、一端がガスタービン車室に固定され、他端が軸方向においてガスタービン車室に対向する蒸気タービンの基礎部に固定されている。計測器は、蒸気タービンロータと蒸気タービン車室との間の軸方向の間隔を計測する。調整機構は、間隔に応じてタイロッドの長さを調整する。【選択図】図1

Description

本発明による実施形態は、タービンロータの位置調整装置およびコンバインドサイクル発電設備に関する。
一軸型のコンバインドサイクル発電設備では、蒸気タービンロータとガスタービンロータとが、ロードカップリングと称される連結軸によって軸方向において連結(接続)されている。蒸気タービンロータおよびガスタービンロータに作用するスラスト力(軸方向の力)を受け止めるスラスト軸受は、通常、ガスタービン側に設けられる。スラスト軸受に対して、蒸気タービンロータおよびガスタービンロータの相対位置は、軸方向において固定される。また、ガスタービン車室は、軸方向に延びるタイロッドによって蒸気タービンの基礎台に固定されている。ガスタービン車室を蒸気タービンの基礎台に固定することで、スラスト力に対して安定的にガスタービン車室を保持する。
このようなコンバインドサイクル発電設備の運転時に、常温で伸びないタイロッドに対して、ロードカップリングおよびタービンロータは、回転にともなう風損の影響によって温度上昇し、軸方向に伸びる。すなわち、運転時において、タイロッドとロードカップリング及びタービンロータとの間には伸び差が生じる。このタイロッドとロードカップリング及びタービンロータとの伸び差は、蒸気タービンロータと蒸気タービン車室との伸び差につながる。そして、蒸気タービンロータと蒸気タービン車室との伸び差によって、蒸気タービンロータに設けられた動翼と、蒸気タービン車室に設けられた静翼とが接触するおそれがあった。
このため、従来は、蒸気タービンロータと蒸気タービン車室との伸び差によって動翼と静翼とが接触しないように、予め、動翼と静翼との間隙を広く設計していた。
しかしながら、従来は、動翼と静翼との間隙を広くする必要があったため、蒸気タービンの性能を低下させてしまうという問題が生じていた。
特開平11‐210406号公報
本発明は上述した課題を解決するためになされたものであり、蒸気タービンの性能低下を防止することができるタービンロータの位置調整装置およびコンバインドサイクル発電設備を提供することを目的とする。
本実施形態によるタービンロータの位置調整装置は、タイロッドと、計測器と、調整機構とを備える。タイロッドは、コンバインドサイクル発電設備に設けられている。コンバインドサイクル発電設備は、蒸気タービン車室と、蒸気タービン車室を貫通する蒸気タービンロータと、ガスタービン車室と、ガスタービン車室を貫通するガスタービンロータと、軸方向において蒸気タービンロータとガスタービンロータとを連結する連結軸と、ガスタービン車室内において蒸気タービンロータおよびガスタービンロータのスラスト力を受け止める軸受と、軸方向に可動にガスタービン車室および軸受を支持する支持リンクとを備える。タイロッドは、一端がガスタービン車室に固定され、他端が軸方向においてガスタービン車室に対向する蒸気タービンの基礎部に固定されている。計測器は、蒸気タービンロータと蒸気タービン車室との間の軸方向の間隔を計測する。調整機構は、間隔に応じてタイロッドの長さを調整する。
本発明によれば、蒸気タービンの性能の低下を防止することができる。
第1の実施形態を示すコンバインドサイクル発電設備1の概略断面図である。 図1のコンバインドサイクル発電設備1の位置調整装置14におけるタイロッド141の拡大図である。 図1のコンバインドサイクル発電設備1の位置調整装置14における計測器142の位置を示す部分拡大図である。 図1のコンバインドサイクル発電設備1の位置調整装置14の動作例を示すフローチャートである。 第2の実施形態を示すコンバインドサイクル発電設備1の概略断面図である。 第2の実施形態の第1の変形例を示すコンバインドサイクル発電設備1の模式図である。 第2の実施形態の第2の変形例を示すコンバインドサイクル発電設備1の模式図である。 第3の実施形態を示す位置調整装置14の模式図である。
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態を説明する。本実施形態は、本発明を限定するものではない。
(第1の実施形態)
先ず、第1の実施形態として、油圧シリンダを用いてタイロッドを伸ばすコンバインドサイクル発電設備の実施形態を説明する。図1は、第1の実施形態を示すコンバインドサイクル発電設備1の概略断面図である。図1に示すように、コンバインドサイクル発電設備1は、蒸気タービン11と、ガスタービン12と、ロードカップリング13と、タービンロータの位置調整装置14とを備えている。
(蒸気タービン11)
蒸気タービン11は、第1蒸気タービン車室111aと、第2蒸気タービン車室111bと、蒸気タービンロータ112と、第1タービン113aと、第2タービン113bと、第1蒸気タービン軸受114aと、第2蒸気タービン軸受114bと、第1軸受台115aと、第2軸受台115bとを備えている。
第1蒸気タービン車室111aと第2蒸気タービン車室111bとは、蒸気タービンロータ112の軸方向D1において離間している。また、第1蒸気タービン車室111aは、第2蒸気タービン車室111bに対してガスタービン12側に配置されている。また、第1蒸気タービン車室111aおよび第2蒸気タービン車室111bは、蒸気タービンロータ112を包囲するようにして蒸気タービンロータ112と同心に配置されている。第1蒸気タービン車室111aおよび第2蒸気タービン車室111bには、ガスタービン12の排熱で気化した蒸気が給排される。
蒸気タービンロータ112は、軸方向D1において第1蒸気タービン車室111aおよび第2蒸気タービン車室111bを貫通している。蒸気タービンロータ112は、蒸気タービン車室111a、111b内に供給された蒸気によって軸回りに回転する。蒸気タービンロータ112が回転することで、蒸気タービンロータ112の同軸上に配置された不図示の発電機が回転して電力を発生することができる。
第1タービン113aは、第1蒸気タービン車室111a内に配置され、第2タービン113bは、第2蒸気タービン車室111b内に配置されている。タービン113a、113bは、蒸気タービン車室111a、111b内に供給された蒸気の圧力を蒸気タービンロータ112の回転力に変換する。タービン113a、113bは、蒸気タービンロータ112に設けられた複数の動翼1131(動翼列)と、蒸気タービン車室111a、111bに設けられた複数の静翼1132(静翼列)とで構成される(図3参照)。動翼1131と静翼1132とは、軸方向D1に間隔を有するように交互に配置されている。
もし、動翼1131と静翼1132が接触する場合、タービン113a、113bの回転が妨げられて発電効率が得られないばかりでなく、タービン113a、113bが破損してしまう。一方、もし、動翼1131と静翼1132とを接触させないために両翼1131、1132間の間隔を大きくした場合、動翼1131を効率的に回転させることができず、十分な発電効率を得ることが困難となる。これに対して、本実施形態では、位置調整装置14によって両翼1131、1132間の間隔を適正に調整できるので、運転時、常に十分な発電効率を得ることができる。位置調整装置14の詳細は後述する。
第1蒸気タービン軸受114aは、タービン113a、113bよりもガスタービン12側の位置において蒸気タービンロータ112を回転自在に支持している。第1蒸気タービン軸受114aは、第1軸受台115aによって下方から支持されている。一方、第2蒸気タービン軸受114bは、タービン113a、113bよりも発電機側の位置において蒸気タービンロータ112を回転自在に支持している。第2蒸気タービン軸受114bは、第2軸受台115bによって下方から支持されている。軸受台115a、115bは、蒸気タービン11の基礎部であり、建屋の床面(地面)に対して固定されている(不動である)。軸受台115a、115bは、例えば、コンクリートで形成されている。
(ガスタービン12)
ガスタービン12は、ガスタービン車室121と、ガスタービンロータ122と、タービン123と、空気圧縮機124と、第1ガスタービン軸受125aと、第2ガスタービン軸受125bと、第1支持リンク126aと、第2支持リンク126bとを備える。
ガスタービン車室121は、ガスタービンロータ122を包囲するようにしてガスタービンロータ122と同心に配置されている。
ガスタービンロータ122は、軸方向D1においてガスタービン車室121を貫通している。ガスタービンロータ122は、蒸気タービンロータ112と軸方向D1において連結されている。具体的には、ガスタービンロータ122と蒸気タービンロータ112とは、ロードカップリング13で連結されている。ガスタービンロータ122は、後述する高温高圧のガスによって軸回りに回転する。ガスタービンロータ122が回転することで、ガスタービンロータ122および蒸気タービンロータ112の同軸上に配置された発電機が回転して電力を発生することができる。
空気圧縮機124は、ガスタービン車室121内に配置されている。空気圧縮機124は、ガスタービンロータ122に設けられた動翼列と、ガスタービン車室121に設けられた静翼列とで構成される。空気圧縮機124には、空気が供給される。空気圧縮機124は、供給された空気を圧縮する。空気圧縮機124で圧縮された空気は、不図示の燃焼器において燃料を噴射されて燃焼されることで、高温高圧のガスとなる。
タービン123は、ガスタービン車室121内に配置されている。タービン123は、ガスタービンロータ122に設けられた動翼列と、ガスタービン車室121に設けられた静翼列とで構成される。タービン123には、空気圧縮機124で圧縮されて燃焼器で燃焼された高温高圧のガスが給排される。タービン123は、供給されたガスの圧力をガスタービンロータ122の回転力に変換する。タービン123から排気されたガスは、蒸気タービン11に供給される蒸気を発生させるために利用される。
第1ガスタービン軸受125aは、ガスタービン車室121内におけるタービン123の排気側の位置において、ガスタービンロータ122を回転自在に支持している。第1ガスタービン軸受125aは、ガスタービン車室121内において、蒸気タービンロータ112およびガスタービンロータ122のスラスト力を受け止める。すなわち、第1ガスタービン軸受125aは、スラスト軸受であり、第1ガスタービン軸受125aに対するタービンロータ112、122の相対位置は、軸方向D1において一定である(固定されている)。
一方、第2ガスタービン軸受125bは、ガスタービン車室121内における空気圧縮機124の入口側の位置において、ガスタービンロータ122を回転自在に支持している。
第1支持リンク126aは、第1ガスタービン軸受125aとガスタービン12の基礎部127との間に揺動可能に設けられている。第1支持リンク126aは、第1ガスタービン軸受125aおよびガスタービン車室121を、軸方向D1に可動に支持している。第2支持リンク126bは、第2ガスタービン軸受125bとガスタービン12の基礎部127との間に揺動可能に設けられている。第2支持リンク126bは、第2ガスタービン軸受125bおよびガスタービン車室121を軸方向D1に可動に支持している。
蒸気タービン11の軸受台115a、115bが固定であるのに対してガスタービン車室121が可動であることで、後述する位置調整装置14によるタービンロータの軸方向D1の位置調整を適切に行うことができる。
(位置調整装置14)
図1に示すように、位置調整装置14は、タイロッド141と、計測器142と、調整機構143とを備える。
タイロッド141は、蒸気タービン11の軸受台115a、115b(すなわち、蒸気タービン11の基礎部)と、ガスタービン車室121との間に、軸方向D1に延びるように設けられている。すなわち、タイロッド141は、長手方向の一端が、ガスタービン車室121に固定され、長手方向の他端が、軸方向D1においてガスタービン車室121に対向する軸受台115a、115bに固定されている。なお、タイロッド141は、ガスタービン車室121および/または軸受台115a、115bに対して、着脱不能であってもよいし、または、着脱可能であってもよい。
以下に詳述するように、タイロッド141は、長さが可変である。図2は、図1のコンバインドサイクル発電設備1の位置調整装置14におけるタイロッド141の拡大図である。
図2に示すように、タイロッド141は、シリンダ1411と、ピストン1412とを備えている。シリンダ1411は、軸方向D1に長尺な円筒形状に形成されている。シリンダ1411の内部には、シリンダ1411の周壁を貫通する不図示の貫通孔を通して油が給排可能である。具体的には、シリンダ1411は、複動型シリンダであり、ピストン1412で仕切られた2つの内空1411a、1411bに対する油の給排量を調整することで、ピストン1412に対して往復動双方向への油圧力を付与できる。
ピストン1412は、シリンダ1411に挿入されている。ピストン1412は、シリンダ1411内に供給された油による油圧で軸方向D1に可動である。ピストン1412が軸方向D1に可動であることで、タイロッド141の長さを変更できる。ガスタービン車室121と蒸気タービン11の軸受台115a、115bとの間においてタイロッド141の長さが可動であることで、蒸気タービンロータ112およびガスタービンロータ122の軸方向D1位置調整を適切に行うことができる。
図3は、図1のコンバインドサイクル発電設備1の位置調整装置14における計測器142の位置を示す部分拡大図である。なお、図3では、第2蒸気タービン車室111b内の計測器142を代表的に図示しているが、計測器142は、第1蒸気タービン車室111a内にも備えられている。計測器142は、蒸気タービンロータ112と蒸気タービン車室111a、111bとの間の軸方向D1の間隔(以下、ロータ−タービン車室間隔ともいう)を計測する。
例えば、計測器142は、タービン113a、113bの下流側の蒸気タービンロータ112上に設けられたカラー1121と、蒸気タービン車室111a、111bにおける軸方向D1に垂直な内壁部1111との間隔d(図3参照)を計測してもよい。計測器142は、計測されたロータ−タービン車室間隔を示す間隔計測信号を出力する。ロータ−タービン車室間隔は、動翼1131と静翼1132との間隔を反映し、ロータ−タービン車室間隔が小さければ、動翼1131と静翼1132との間隔が狭いと推定できる。したがって、ロータ−タービン車室間隔の計測結果に基づいたタービンロータ112、122
の位置調整を行うことで、動翼1131と静翼1132との間隔に適合した位置調整を行うことができる。計測器142の具体的な態様は特に限定されず、例えば、計測器142は、光学式の距離センサであってもよい。
図1に示すように、調整機構143は、調整弁1431と、制御装置1432とを備える。
調整弁1431は、タイロッド141への油の供給量を調整可能である。具体的には、調整弁1431は、油タンク144とタイロッド141とを接続する配管P上に配置されている。調整弁1431は、設定された開度によって配管Pの断面積を調整することで、配管Pを通してタイロッド141に供給される油の量を調整できる。調整弁1431は、例えば、三方弁であってもよい。
制御装置1432には、計測器142から出力された間隔計測信号が入力される。制御装置1432は、入力された間隔計測信号に基づいて、調整弁1431に対して、ロータ−タービン車室間隔に対応する開度を指定した制御信号を出力する。これにより、制御装置1432は、調整弁1431に、ロータ−タービン車室間隔に対応した開度を設定する。
制御装置1432は、ロータ−タービン車室間隔と開度との対応関係を示すテーブルや関数に基づいて、調整弁1431に設定すべき開度を取得してもよい。
次に、上述の構成を有する位置調整装置14の動作例について説明する。図4は、図1のコンバインドサイクル発電設備1の位置調整装置14の動作例を示すフローチャートである。
図4に示すように、先ず、計測器142は、ロータ−タービン車室間隔を計測する(ステップST1)。
次いで、制御装置1432は、ロータ−タービン車室間隔の計測値と基準値との差分を算出する(ステップST2)。基準値は、タイロッド141を伸ばさなくてよい場合のロータ−タービン車室間隔(理想値)である。
次いで、制御装置1432は、ロータ−タービン車室間隔の計測値と基準値との差分に対応した開度を、調整弁1431に設定する(ステップST3)。
以上の処理を繰り返すことで、タイロッド141の長さを、常時ロータ−タービン車室間隔に対応した好適な長さに調整できる。
もし、タイロッド141が可動でない場合、ロードカップリング13が運転時における温度上昇によって軸方向D1に伸びることで、ロードカップリング13とタイロッド141との間に、軸方向D1の伸び差が生じる。伸び差が生じることで、蒸気タービン11の動翼1131と静翼1132とは、両者1131、1132の間隙が予め大きく設計されていない限り接触してしまう。
これに対して、本実施形態では、タイロッド141の長さを可変とし、なおかつ、長さが可変のタイロッド141を、不動の軸受台115a、115bと可動のガスタービン車室121との間に配置する構成を採っている。
このような構成によれば、ロードカップリング13が熱膨張で伸びた分、タイロッド141をガスタービン12側に伸ばすことができる。すなわち、ロードカップリング13とタイロッド141との伸び差を抑制できる。タイロッド141をガスタービン12側に伸ばすことで、ガスタービンロータ122を蒸気タービン11と反対側に押圧することができる。ガスタービンロータ122を蒸気タービン11と反対側に押圧することで、蒸気タービン11側に熱伸びしたロードカップリング13を、ガスタービン12側に押し戻すことができる。ロードカップリング13を押し戻すことで、蒸気タービン11の動翼1131と静翼1132との接触を回避できる。蒸気タービン11の動翼1131と静翼1132との接触を回避できるので、動翼1131と静翼1132との間隔を小さく設計できる。この結果、蒸気タービン11の性能低下を防止できる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態として、電気ヒータを用いてタイロッドを伸ばすコンバインドサイクル発電設備の実施形態を説明する。なお、第2の実施形態の説明にあたり、第1の実施形態に対応する構成部については同一の符号を用いて重複した説明を省略する。図5は、第2の実施形態を示すコンバインドサイクル発電設備1の概略断面図である。
第2の実施形態の位置調整装置14は、タイロッド141を伸ばす機構が第1の実施形態と異なる。具体的には、第2の実施形態において、タイロッド141は、熱膨張(熱伸び)によって長さが可変である。タイロッド141は、例えば、ステンレス鋼(SUS)等で形成してもよい。
また、位置調整装置14は、調整機構として、加熱装置である電気ヒータ1433を備えている。制御装置1432は、ロータ−タービン車室間隔に対応した加熱温度を電気ヒータ1433に設定する。電気ヒータ1433は、電力を熱に変換することにより、設定された加熱温度すなわちロータ−タービン車室間隔に対応した温度でタイロッド141を加熱する。電気ヒータ1433は、熱電対1433aによって実際の加熱温度を測定しながら、設定された加熱温度を維持する。
第2の実施形態によれば、電気ヒータ1433でタイロッド141を加熱して熱伸びさせることで、ロードカップリング13とタイロッド141との伸び差を抑制できる。これにより、第1の実施形態と同様に、動翼1131と静翼1132との間の間隔を小さく設計でき、蒸気タービン11の性能低下を防止できる。
(第1の変形例)
次に、第2の実施形態の第1の変形例として、冷却水の排熱を利用してタイロッドを伸ばすコンバインドサイクル発電設備の例を説明する。なお、第1の変形例の説明にあたり、図5の位置調整装置14に対応する構成部については同一の符号を用いて重複した説明を省略する。図6は、第2の実施形態の第1の変形例を示すコンバインドサイクル発電設備1の模式図である。
図6に示すように、第1の変形例において、タイロッド141は、管状に形成されており、中央部の内空が温水の流路141aとして機能する。
また、図6に示すように、第1の変形例の位置調整装置14は、調整機構(加熱装置)としての混合弁(合流弁)1434を備えている。混合弁1434は、コンバインドサイクル発電設備1における使用前後の冷却水を主流から取り出して混合する(合流させる)ことで、温水を生成する。なお、図6に示される主流の冷却水Wは、第1蒸気タービン軸受114aを冷却する冷却水Wであるが、冷却水の具体的な態様は図6に限定されない。冷却に使用する前の冷却水Wbは低温であるのに対して、冷却に使用した後の冷却水Waは、冷却対象(例えば、第1蒸気タービン軸受114a)との熱交換によって加熱されている。したがって、使用前後の冷却水Wa、Wbを混合することで、温水Wcを生成できる。混合弁1434で生成された温水Wcは、配管Pを通じてタイロッド141の流路141aに供給される。なお、位置調整装置14は、主流の冷却水Wを混合弁1434側に分流する不図示の分流弁を更に備えてもよい。
制御装置1432は、ロータ−タービン車室間隔に対応した開度を混合弁1434に設定する。これにより、使用前後の冷却水の混合割合が調整されて、温水の温度がロータ−タービン車室間隔に対応した好適な温度に制御される。
第1の変形例の混合弁1434においても、図5の電気ヒータ1433と同様に、ロータ−タービン車室間隔に対応した温度でタイロッド141を加熱して熱伸びさせることができる。したがって、第1の変形例のコンバインドサイクル発電設備1は、図5のコンバインドサイクル発電設備1と同様に、蒸気タービン11の性能低下を防止できる。
(第2の変形例)
次に、第2の実施形態の第2の変形例として、潤滑油の戻り油を利用してタイロッドを伸ばすコンバインドサイクル発電設備の例を説明する。なお、第2の変形例の説明にあたり、図5の位置調整装置14に対応する構成部については同一の符号を用いて重複した説明を省略する。図7は、第2の実施形態の第2の変形例を示すコンバインドサイクル発電設備1の模式図である。
図7に示すように、第2の変形例の位置調整装置14は、調整機構(加熱装置)として、潤滑油の戻り油の流路上に配置された分流弁1436と合流弁1437とを備えている。分流弁1436は、潤滑対象(図7では、第1蒸気タービン軸受114a)の潤滑に用いられた潤滑油の戻り油ROを、第1の分岐流路f_1と第2の分岐流路f_2とに分流させる。第1の分岐流路f_1は、分流弁1436から、コンバインドサイクル発電設備1で使用される水W(図7では、第1蒸気タービン軸受114aの冷却水)との熱交換を経て、合流弁1437に至る流路である。第2の分岐流路f_2は、分流弁1436から直接(熱交換を経ずに)合流弁1437に至る流路である。合流弁1437は、第1の分岐流路f_1を経た戻り油と、第2の分岐流路f_2を経た戻り油とを混合し、混合された戻り油を、タイロッド141の流路141aに供給する。制御装置1432は、分流弁1436の開度を制御することで、第1の分岐流路f_1に分流させる戻り油と、第2の分岐流路f_2に分流させる戻り油との割合を、ロータ−タービン車室間隔に対応した割合に制御する。これにより、タイロッド141に供給される戻り油の温度が、ロータ−タービン車室間隔に対応した好適な温度に制御される。
第2の変形例の分流弁1436および合流弁1437においても、図5の電気ヒータ1433と同様に、ロータ−タービン車室間隔に対応した温度でタイロッド141を加熱して熱伸びさせることができる。したがって、第2の変形例のコンバインドサイクル発電設備1は、図5のコンバインドサイクル発電設備1と同様に、蒸気タービン11の性能低下を防止できる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態として、ねじ歯車を用いてタイロッドを伸ばすコンバインドサイクル発電設備の実施形態を説明する。なお、第3の実施形態の説明にあたり、第1の実施形態に対応する構成部については同一の符号を用いて重複した説明を省略する。図8は、第3の実施形態を示す位置調整装置14の模式図である。
図8に示すように、第3の実施形態の位置調整装置14は、調整機構として、第1ねじ歯車1438Aと、第2ねじ歯車1438Bと、電動機1439とを備えている。また、第3の実施形態において、タイロッド141は、軸回りに回転することで長さが可変である。具体的には、タイロッド141は、軸回りの回転運動を軸方向D1への伸び(並進運動)に変換し得るように、互いに螺合された雄ねじ部141Aと雌ねじ部141Bとで構成されている。第1ねじ歯車1438Aは、タイロッド141の雌ねじ部141Bの外周面に形成されている。第2ねじ歯車1438Bは、第1ねじ歯車1438Aと噛み合っている。電動機1439は、第2ねじ歯車1438Bに接続されている。電動機1439は、第2ねじ歯車1438Bと同軸に直結されていてもよく、または、減速ギア等の動力伝達部材を介して接続されていてもよい。
電動機1439がねじ歯車1438を回転駆動することにより、タイロッド141の雌ねじ部141Bには、軸回りの回転力が付与される。軸回りの回転力が付与されることで、雌ねじ部141Bは軸回りに回転する。雌ねじ部141Bが軸回りに回転することで、雌ねじ部141Bに噛み合っている雄ねじ部141Aは、軸方向D1に並進(移動)する。雄ねじ部141Aが軸方向D1に並進することで、タイロッド141の長さを変更できる。
制御装置1432は、電動機1439の回転駆動量を制御することで、雄ねじ部141Aの並進量を、ロータ−タービン車室間隔に対応した並進量に制御する。例えば、ロードカップリング13の熱伸びの影響でロータ−タービン車室間隔が小さくなった場合、制御装置1432は、雄ねじ部141Aの締め付け量が減少する方向に雌ねじ部141Bを回転駆動することで、タイロッド141を伸ばす。これにより、第1の実施形態と同様に、ロードカップリング13が熱伸びした分、タイロッド141を伸ばすことができ、ロードカップリング13とタイロッド141との伸び差を抑制できる。これにより、第1の実施形態と同様に、動翼−静翼間のクリアランスを小さく設計でき、蒸気タービン11の性能低下を防止できる。
なお、本実施形態は、図1に示したコンバインドサイクル発電設備1よりも多数のタービンロータが同軸状に連結されたコンバインドサイクル発電設備に適用することもできる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 コンバインドサイクル発電設備
11 蒸気タービン
112 蒸気タービンロータ
12 ガスタービン
14 位置調整装置
141 タイロッド
143 調整機構

Claims (8)

  1. 蒸気タービン車室と、前記蒸気タービン車室を貫通する蒸気タービンロータと、ガスタービン車室と、前記ガスタービン車室を貫通するガスタービンロータと、軸方向において前記蒸気タービンロータと前記ガスタービンロータとを連結する連結軸と、前記ガスタービン車室内において前記蒸気タービンロータおよび前記ガスタービンロータのスラスト力を受け止める軸受と、前記軸方向に可動に前記ガスタービン車室および前記軸受を支持する支持リンクと、を備えたコンバインドサイクル発電設備に設けられ、一端が前記ガスタービン車室に固定され、他端が前記軸方向において前記ガスタービン車室に対向する蒸気タービンの基礎部に固定されたタイロッドと、
    前記蒸気タービンロータと前記蒸気タービン車室との間の前記軸方向の間隔を計測する計測器と、
    前記間隔に応じて前記タイロッドの長さを調整する調整機構と、を備える、タービンロータの位置調整装置。
  2. 前記タイロッドは、
    内部に油が供給されるシリンダと、
    前記シリンダ内に供給された油の油圧で前記軸方向に可動なピストンと、を備え、
    前記調整機構は、
    前記タイロッドへの前記油の供給量を調整可能な調整弁と、
    前記調整弁に、前記間隔に対応した開度を設定する制御装置と、を備える、請求項1に記載の位置調整装置。
  3. 前記タイロッドは、熱膨張によって長さが可変であり、
    前記調整機構は、前記間隔に対応した温度で前記タイロッドを加熱する加熱装置を備える、請求項1に記載の位置調整装置。
  4. 前記加熱装置は、前記タイロッドに電力を変換した熱を供給する電気ヒータを備える、請求項3に記載の位置調整装置。
  5. 前記加熱装置は、前記タイロッドに、前記コンバインドサイクル発電設備での使用前後の冷却水を混合した温水を供給する、請求項4に記載の位置調整装置。
  6. 前記加熱装置は、前記タイロッドに、前記コンバインドサイクル発電設備で使用された潤滑油の戻り油であって、前記コンバインドサイクル発電設備で使用される水と熱交換した戻り油を供給する、請求項4に記載の位置調整装置。
  7. 前記タイロッドは、軸回りに回転することで長さが可変であり、
    前記調整機構は、
    前記タイロッドに前記軸回りの回転力を付与するねじ歯車と、
    前記間隔に対応した駆動量で前記ねじ歯車を回転駆動する電動機と、を備える、請求項1に記載の位置調整装置。
  8. 蒸気タービンと、ガスタービンと、連結軸と、タービンロータの位置調整装置とを備え、
    前記蒸気タービンは、
    蒸気タービン車室と、
    前記蒸気タービン車室を貫通する蒸気タービンロータと、を備え、
    前記ガスタービンは、
    ガスタービン車室と、
    前記ガスタービン車室を貫通し、前記連結軸を介して軸方向において前記蒸気タービンロータと連結されたガスタービンロータと、
    前記ガスタービン車室内において前記蒸気タービンロータおよび前記ガスタービンロータのスラスト力を受け止める軸受と、
    前記軸方向に可動に前記ガスタービン車室および前記軸受を支持する支持リンクと、を備え、
    前記位置調整装置は、
    一端が前記ガスタービン車室に固定され、他端が前記軸方向において前記ガスタービン車室に対向する前記蒸気タービンの基礎部に固定され、長さが可変なタイロッドと、
    前記蒸気タービンロータと前記蒸気タービン車室との間の前記軸方向の間隔を計測する計測器と、
    前記間隔に応じて前記タイロッドの長さを調整する調整機構と、を備える、コンバインドサイクル発電設備。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109268079A (zh) * 2018-09-30 2019-01-25 西安陕鼓动力股份有限公司 Shrt机组变频降转速过程中汽轮机的负荷控制方法
CN111911244A (zh) * 2020-06-29 2020-11-10 东方电气集团东方汽轮机有限公司 一种多合缸空气透平机组

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