JP2016160517A - 金属表面処理液、配線構造、及び配線構造の製造方法 - Google Patents

金属表面処理液、配線構造、及び配線構造の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】金属配線又はバリア層と、絶縁層との密着性を向上させることができる金属表面処理液などの提供。
【解決手段】一般式(1)で表される化合物を含有する第1の液と、一般式(2)で表される化合物を含有する第2の液とを有する金属表面処理液。


(R及びRは各々独立に、置換/無置換のC1〜3のアルキル基又は置換/無置換のフェニル基;RはC1〜3のアルキル基;Rはアミノ基、メルカプト基、グリシジル基、グリシドキシ基、脂環式エポキシ基、イミダゾール基、イソシアネート基、ウレイド基、ビニル基、メタクリロキシ基、アクリロキシ基、スチリル基又は置換アミノ基;mは0〜5の整数;nは1〜2の整数)
【選択図】なし

Description

本件は、金属表面処理液、配線構造、及び配線構造の製造方法に関する。
近年、プリント配線板の微細化、及び多層化、並びに電子部品の高密度実装化が急速に進み、プリント配線板に対してビルドアップ多層配線構造の検討が行われている。前記ビルドアップ多層配線構造では、配線材料としては例えば銅が適用され、配線間の絶縁材料としては樹脂絶縁層が適用されており、これらを必要に応じて積層することで、高集積化した多層配線基板を形成する。
配線材料の銅と、樹脂絶縁層との密着性は、低い。そこで、従来では物理的アンカー効果に起因する密着性向上が行われている。つまり、配線表面を物理的に粗化して積極的に凹凸を形成し、この凹凸に樹脂絶縁層が噛み合うことで密着性を向上させている。
しかし、近年、ビルドアップ配線基板にも高周波の信号が伝送されるようになり、特に1GHzを超える周波数領域においては、凹凸のある配線構造では表皮効果による伝送損失、特に導体損が増大するという問題が生じてきた。
そのため、密着性を向上させる手法として、物理的アンカー効果以外の手法が望まれている。近年では、銅と絶縁層中の構成成分との間の化学的密着性を向上させる手法が検討されている。
例えば、各種のトリアジンチオールを用いた方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この提案の技術では、具体的には、導体上にトリアジンチオール層が形成される。しかし、この提案の技術では、樹脂がトリアジンチオールと反応可能なABS樹脂等に限定される。
また、トリアジン化合物と、前記トリアジン化合物と反応又は吸着可能な有機化合物とをそれぞれ調製し、それらに順に金属を浸積して接着層を形成し、該接着層を介して金属表面と樹脂材料とを接着する技術が提案されている(例えば、特許文献2参照)。しかし、この提案の技術では、トリアジン化合物の浸積処理の際、金属表面への処理ムラが生じるため、密着性向上の効果が均一に得られないという問題がある。
更に、近年の配線の微細化に伴い、信頼性の観点から金属配線に対して半導体同様にバリア層を設ける必要性が検討されている。例えば、配線の微細化による金属配線幅/間隔の縮小により、配線電流密度の増大による配線金属イオンの移動現象(エレクトロマイグレーション)が発生するため、これを抑制する目的で、配線金属を絶縁樹脂層中に移動させないためにバリア層を設ける手法である。前記バリア層の材質としては、具体的には、NiP、CoW、CoWPなどが挙げられるが、これらバリア層に対し、前述した従来の密着性改善手法は適用できないことが分かっている。バリア層の厚みは、〜300nm程度であることから、粗化処理による手法では、バリア層を消失させてしまう。また、化学的密着性の手法については、従来技術では、従来の材料と、バリア層との反応性が悪く、金属配線に対する密着改善効果ほどの効果は期待できないという問題がある。
特開平10−335782号公報 特開2007−221099号公報
本件は、従来における前記諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本件は、金属配線又はバリア層と、絶縁層との密着性を向上させることができる新たな金属表面処理液、前記金属表面処理液を用いた配線構造、及び前記配線構造の製造方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するための手段としては、後述する付記に記載した通りである。即ち、
開示の金属表面処理液は、下記一般式(1)で表される化合物を含有する第1の液と、下記一般式(2)で表される化合物を含有する第2の液とを有する。
ただし、前記一般式(1)中、R、及びRは、それぞれ独立して、置換又は無置換の炭素数1〜3のアルキル基、及び置換又は無置換のフェニル基のいずれかを表す。
ただし、前記一般式(2)中、Rは、炭素数1〜3のアルキル基を表し、Rは、アミノ基、メルカプト基、グリシジル基、グリシドキシ基、脂環式エポキシ基、イミダゾール基、イソシアネート基、ウレイド基、ビニル基、メタクリロキシ基、アクリロキシ基、スチリル基、及び置換アミノ基のいずれかを表し、mは、0〜5の整数を表し、nは、1〜2の整数を表す。
開示の配線構造の製造方法は、
基板の上方に金属配線を形成する工程と、
前記金属配線の表面に、下記一般式(1)で表される化合物を含有する第1の液を塗布し、次に、下記一般式(2)で表される化合物を含有する第2の液を塗布する工程と、
前記基板の上方に、前記金属配線を覆う絶縁層を形成する工程と、
を有する。
ただし、前記一般式(1)中、R、及びRは、それぞれ独立して、置換又は無置換の炭素数1〜3のアルキル基、及び置換又は無置換のフェニル基のいずれかを表す。
ただし、前記一般式(2)中、Rは、炭素数1〜3のアルキル基を表し、Rは、アミノ基、メルカプト基、グリシジル基、グリシドキシ基、脂環式エポキシ基、イミダゾール基、イソシアネート基、ウレイド基、ビニル基、メタクリロキシ基、アクリロキシ基、スチリル基、及び置換アミノ基のいずれかを表し、mは、0〜5の整数を表し、nは、1〜2の整数を表す。
開示の配線構造の製造方法は、
基板の上方に金属配線を形成する工程と、
前記金属配線の表面にバリア層を形成する工程と、
前記バリア層の表面に、下記一般式(1)で表される化合物を含有する第1の液を塗布し、次に、下記一般式(2)で表される化合物を含有する第2の液を塗布する工程と、
前記基板の上方に、前記銅配線及び前記バリア層を覆う絶縁層を形成する工程と、
を有する。
ただし、前記一般式(1)中、R、及びRは、それぞれ独立して、置換又は無置換の炭素数1〜3のアルキル基、及び置換又は無置換のフェニル基のいずれかを表す。
ただし、前記一般式(2)中、Rは、炭素数1〜3のアルキル基を表し、Rは、アミノ基、メルカプト基、グリシジル基、グリシドキシ基、脂環式エポキシ基、イミダゾール基、イソシアネート基、ウレイド基、ビニル基、メタクリロキシ基、アクリロキシ基、スチリル基、及び置換アミノ基のいずれかを表し、mは、0〜5の整数を表し、nは、1〜2の整数を表す。
開示の配線構造は、
基板と、
前記基板の上方に形成された金属配線と、
前記金属配線を覆う絶縁層と、
前記金属配線と前記絶縁層との間に形成された、下記一般式(3)で表される構造を有する密着層と、
を有する。
ただし、前記一般式(3)中、R、及びRは、それぞれ独立して、置換又は無置換の炭素数1〜3のアルキル基、及び置換又は無置換のフェニル基のいずれかを表す。Rは、アミノ基、メルカプト基、グリシジル基、グリシドキシ基、脂環式エポキシ基、イミダゾール基、イソシアネート基、ウレイド基、ビニル基、メタクリロキシ基、アクリロキシ基、スチリル基、及び置換アミノ基のいずれかを表す。mは、0〜5の整数を表し、pは、1以上の整数を表す。前記R及びRに結合するSiは、前記金属配線の金属と結合している。
開示の配線構造、
基板と、
前記基板の上方に形成された金属配線と、
前記金属配線の表面に形成されたバリア層と、
前記金属配線及び前記バリア層を覆う絶縁層と、
前記バリア層と前記絶縁層との間に形成された、下記一般式(3)で表される構造を有する密着層と、
を有する。
ただし、前記一般式(3)中、R、及びRは、それぞれ独立して、置換又は無置換の炭素数1〜3のアルキル基、及び置換又は無置換のフェニル基のいずれかを表す。Rは、アミノ基、メルカプト基、グリシジル基、グリシドキシ基、脂環式エポキシ基、イミダゾール基、イソシアネート基、ウレイド基、ビニル基、メタクリロキシ基、アクリロキシ基、スチリル基、及び置換アミノ基のいずれかを表す。mは、0〜5の整数を表し、pは、1以上の整数を表す。前記R及びRに結合するSiは、前記バリア層の金属と結合している。
開示の金属表面処理液によると、従来における前記諸問題を解決し、前記目的を達成することができ、金属配線又はバリア層と、絶縁層との密着性を向上させることができる金属表面処理液を提供できる。
開示の配線構造の製造方法によると、従来における前記諸問題を解決し、前記目的を達成することができ、金属配線又はバリア層と、絶縁層との密着性を向上させることができる配線構造の製造方法を提供できる。
開示の配線構造によると、従来における前記諸問題を解決し、前記目的を達成することができ、金属配線又はバリア層と、絶縁層との密着性を向上させることができる配線構造を提供できる。
図1Aは、第1の態様に係る配線構造の製造方法の一例を示す断面図(その1)である。 図1Bは、第1の態様に係る配線構造の製造方法の一例を示す断面図(その2)である。 図1Cは、第1の態様に係る配線構造の製造方法の一例を示す断面図(その3)である。 図1Dは、第1の態様に係る配線構造の製造方法の一例を示す断面図(その4)である。 図1Eは、第1の態様に係る配線構造の製造方法の一例を示す断面図(その5)である。 図1Fは、第1の態様に係る配線構造の製造方法の一例を示す断面図(その6)である。 図1Gは、第1の態様に係る配線構造の製造方法の一例を示す断面図(その7)である。 図1Hは、第1の態様に係る配線構造の製造方法の一例を示す断面図(その8)である。 図2Aは、第2の態様に係る配線構造の製造方法の一例を示す断面図(その1)である。 図2Bは、第2の態様に係る配線構造の製造方法の一例を示す断面図(その2)である。 図2Cは、第2の態様に係る配線構造の製造方法の一例を示す断面図(その3)である。 図2Dは、第2の態様に係る配線構造の製造方法の一例を示す断面図(その4)である。 図2Eは、第2の態様に係る配線構造の製造方法の一例を示す断面図(その5)である。 図2Fは、第2の態様に係る配線構造の製造方法の一例を示す断面図(その6)である。 図2Gは、第2の態様に係る配線構造の製造方法の一例を示す断面図(その7)である。 図2Hは、第2の態様に係る配線構造の製造方法の一例を示す断面図(その8)である。 図2Iは、第2の態様に係る配線構造の製造方法の一例を示す断面図(その9)である。 図3Aは、第2の態様に係る配線構造の製造方法の他の一例を示す断面図(その1)である。 図3Bは、第2の態様に係る配線構造の製造方法の他の一例を示す断面図(その2)である。 図3Cは、第2の態様に係る配線構造の製造方法の他の一例を示す断面図(その3)である。 図3Dは、第2の態様に係る配線構造の製造方法の他の一例を示す断面図(その4)である。 図3Eは、第2の態様に係る配線構造の製造方法の他の一例を示す断面図(その5)である。 図3Fは、第2の態様に係る配線構造の製造方法の他の一例を示す断面図(その6)である。 図3Gは、第2の態様に係る配線構造の製造方法の他の一例を示す断面図(その7)である。 図3Hは、第2の態様に係る配線構造の製造方法の他の一例を示す断面図(その8)である。 図3Iは、第2の態様に係る配線構造の製造方法の他の一例を示す断面図(その9)である。 図4Aは、第2の態様に係る配線構造の製造方法の他の一例を示す断面図(その1)である。 図4Bは、第2の態様に係る配線構造の製造方法の他の一例を示す断面図(その2)である。 図4Cは、第2の態様に係る配線構造の製造方法の他の一例を示す断面図(その3)である。 図4Dは、第2の態様に係る配線構造の製造方法の他の一例を示す断面図(その4)である。 図4Eは、第2の態様に係る配線構造の製造方法の他の一例を示す断面図(その5)である。 図4Fは、第2の態様に係る配線構造の製造方法の他の一例を示す断面図(その6)である。
(金属表面処理液)
開示の金属表面処理液は、第1の液と、第2の液とを少なくとも有し、更に必要に応じて、その他の成分を含有する。
前記第1の液と、前記第2の液とは、混合せずに使用される。
前記第2の液は、例えば、前記第1の液で処理された金属表面に対して塗布される。
<第1の液>
前記第1の液は、下記一般式(1)で表される化合物を少なくとも含有し、更に必要に応じて、その他の成分を含有する。
<<一般式(1)で表される化合物>>
ただし、前記一般式(1)中、R、及びRは、それぞれ独立して、置換又は無置換の炭素数1〜3のアルキル基、及び置換又は無置換のフェニル基のいずれかを表す。
前記一般式(1)の前記R、及びRにおける置換の炭素数1〜3のアルキル基としては、例えば、ハロゲン化した炭素数1〜3のアルキル基などが挙げられる。前記炭素数1〜3のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基などが挙げられる。
前記一般式(1)の前記R、及びRにおける無置換の炭素数1〜3のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基などが挙げられる。
前記一般式(1)の前記R、及びRにおける置換のフェニル基としては、例えば、アルキル化フェニル基、ハロゲン化フェニル基などが挙げられる。前記アルキル化フェニル基としては、例えば、メチルフェニル基、エチルフェニル基などが挙げられる。前記ハロゲン化フェニル基としては、例えば、クロロフェニル基、ブロモフェニル基などが挙げられる。
前記一般式(1)で表される化合物としては、1,1,3,3−テトラメチルジシラザン、1,1,3,3−テトラエチルジシラザンが好ましい。
これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
<<その他の成分>>
前記第1の液における前記その他の成分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、溶媒などが挙げられる。
前記第1の液における前記一般式(1)で表される化合物の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記一般式(1)で表される化合物は、通常、常温で液体のため、前記一般式(1)で表される化合物自体を前記第1の液として用いてもよい。
<第2の液>
前記第2の液は、下記一般式(2)で表される化合物を少なくとも含有し、更に必要に応じて、その他の成分を含有する。
ただし、前記一般式(2)中、Rは、炭素数1〜3のアルキル基を表し、Rは、アミノ基、メルカプト基、グリシジル基、グリシドキシ基、脂環式エポキシ基、イミダゾール基、イソシアネート基、ウレイド基、ビニル基、メタクリロキシ基、アクリロキシ基、スチリル基、及び置換アミノ基のいずれかを表し、mは、0〜5の整数を表し、nは、1〜2の整数を表す。
前記一般式(2)の前記Rにおける炭素数1〜3のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基などが挙げられる。これらの中でも、立体障害の点で、メチル基、エチル基が好ましい。
前記一般式(2)におけるRO基の数(4−n)としては、3が好ましい。
そのため、前記一般式(2)の前記nは、1が好ましい。
前記一般式(2)における前記mとしては、立体障害による反応性、及び水溶性の点で、2又は3が好ましい。中でも、前記一般式(2)における−(CH−は、1,2−エチレン基、1,3−プロピレン基が好ましい。
前記Rにおける脂環式エポキシ基としては、例えば、3,4−エポキシシクロヘキシル基などが挙げられる。
前記Rにおける置換アミノ基の置換基としては、例えば、アルキル基、フェニル基、1,3−ジメチル−ブチリデン基、アミノアルキル基、置換アミノアルキル基などが挙げられる。前記アルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基などが挙げられる。前記アミノアルキル基としては、例えば、アミノメチル基、アミノエチル基などが挙げられる。前記置換アミノアルキル基における置換基としては、例えば、ビニルベンジル基などが挙げられる。
前記一般式(2)における前記Rは、アミノ基、メルカプト基、グリシジル基、グリシドキシ基、脂環式エポキシ基、イミダゾール基、イソシアネート基、ウレイド基、ビニル基、メタクリロキシ基、アクリロキシ基、スチリル基、及び置換アミノ基のいずれかであれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、絶縁層の主材構造に応じて適宜選択されることが好ましい。
例えば、前記絶縁層の主材がフェノール樹脂の場合、前記Rは、アミノ基、メルカプト基、グリシジル基、グリシドキシ基、脂環式エポキシ基、イソシアネート基、及びウレイド基のいずれかであることが好ましい。
前記絶縁層の主材がエポキシ樹脂の場合、前記Rは、アミノ基、メルカプト基、グリシジル基、グリシドキシ基、脂環式エポキシ基、及びイソシアネート基のいずれであることが好ましい。
前記絶縁層の主材が不飽和ポリエステル樹脂の場合、前記Rは、グリシジル基、グリシドキシ基、脂環式エポキシ基、ビニル基、メタクリロキシ基、及びアクリロキシ基のいずれかであることが好ましい。
前記一般式(2)で表される化合物としては、3−メルカプトプロピルトリアルコキシシラン、3−ウレイドプロピルトリアルコキシシラン、γ−アミノプロピルトリアルコキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリアルコキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリアルコキシシラン、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリアルコキシシランが好ましい。
これらにおけるアルコキシ基としては、例えば、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基などが挙げられる。
これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記一般式(2)で表される化合物は市販品であってもよい。前記市販品としては、例えば、信越化学工業株式会社製のシランカップリング剤などが挙げられる。
<<その他の成分>>
前記第2の液における前記その他の成分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、溶媒などが挙げられる。
−溶媒−
前記溶媒としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、水、アルコールなどが挙げられる。前記アルコールとしては、例えば、メタノール、エタノールなどが挙げられる。
前記第2の液においては、前記一般式(2)で表される化合物を加水分解させるために、水を含有することが好ましい。更に、加水分解の安定性を向上させるために、前記アルコールを併用することがより好ましい。前記第2の液が、前記水、及び更には前記アルコールを含有することにより、前記第2の液による均一な塗布が可能になる。
前記第2の液における前記一般式(2)で表される化合物の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記第2の液における前記アルコールの含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記溶媒に対して、0.01質量%〜50質量%が好ましく、0.1質量%〜10質量%がより好ましい。前記アルコールの含有量が少ないと、加水分解の安定性を向上させる効果が低下することがある。
(配線構造の製造方法、及び配線構造)
<第1の態様>
<<配線構造の製造方法>>
開示の配線構造の製造方法の第1の態様は、金属配線形成工程と、金属表面処理工程と、絶縁層形成工程とを少なくとも含み、更に必要に応じて、その他の工程を含む。
−金属配線形成工程−
前記金属配線形成工程は、基板の上方に金属配線を形成する工程であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記基板としては、例えば、シリコン基板、樹脂基板、セラミック基板などが挙げられる。前記樹脂基板の材質としては、例えば、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂、ビスマレイミド樹脂、マレイミド樹脂、シアネート樹脂、フェノール樹脂、ノボラック樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリフェニレンオキサイド樹脂、オレフィン樹脂、フッ素含有樹脂、液晶ポリマー、ポリエーテルイミド樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記金属配線の材質としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、銅、スズ、クロム、ニッケル、亜鉛、アルミニウム、コバルト、金、白金、銀、パラジウムなどが挙げられる。これらの中でも、銅が好ましい。
前記金属配線の形状、大きさ、構造としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記金属配線の形成方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、セミアディティブ法などが挙げられる。
−金属表面処理工程−
前記金属表面処理工程としては、前記金属配線の表面に、前記第1の液を塗布し、次に、前記第2の液を塗布する工程であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
−−第1の液の塗布、及び第2の液の塗布−−
前記第1の液、及び前記第2の液を塗布する方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、浸漬法、スプレー法、スピンコート法、ベーパー法などが挙げられる。
前記浸漬法は、前記第1の液、又は前記第2の液に、被処理基板を一定時間浸ける方法である。浸漬中、被処理基板は、静止させていてもよいし、揺動させていてもよい。浸漬時間としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、5秒間〜600秒間が好ましく、10秒間〜180秒間がより好ましい。浸漬時間が短いと、十分な処理がなされないことがあり、浸漬時間が長いと、工程時間の超過によって非効率となることがある。
前記スプレー法、及び前記スピンコート法では、前記第1の液、又は前記第2の液を、被処理基板の表面に接するように塗布する。各々の処理装置の処理手法に応じ、均一に処理されるように条件を最適化して処理することが望ましい。
前記ベーパー法は、前記第1の液の塗布に好適に用いることができる。前記ベーパー法は、例えば、被処理基板を導入した密閉容器中で前記一般式(1)で表される化合物を気相化させる手法である。処理時間としては、処理の目的や被処理基板の状態により、適宜選択することができるが、30秒間〜1,800秒間が好ましく、60秒間〜600秒間がより好ましい。処理時間が短いと、基板間の処理量のバラツキが大きくなることがあり、処理時間が長いと、工程時間の超過によって非効率となることがある。
いずれの塗布方法においても、前記第1の液、又は前記第2の液の温度としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、反応の安定性を考慮した場合、一定温度に固定することが好ましい。特に高温の処理は必要ないが、20℃〜50℃程度の汎用な温度を好ましく用いることができる。
また、前記第1の液の塗布の後であって前記第2の液の塗布の前、及び前記第2の液の後のいずれにおいても、水、又はアルコールを含む水でのリンス処理を行ってもよい。前記リンス処理はできるだけ効率的に表面を洗浄することが必要なため、流水を用いる方法、大量の溜め水に浸漬する方法、循環された水浴に浸漬する方法が好ましい。リンスは必要に応じて適用する工程のため、特に処理時間に制限はないが、リンス時間が長いと、工程時間の超過によって非効率となることがあるため、〜600秒間が好ましい。
また、前述のスプレー法、スピンコート法で用いる装置を使用して、スプレーリンス処理、スピンコートリンス処理を行っても十分に洗浄は可能であり、その際の処理時間は、同様に〜600秒間が好ましい。
更に、処理工程中に必要に応じて適宜の加熱処理を行ってもよい。
リンス処理前の加熱処理では、前記一般式(1)で表される化合物、及び前記一般式(2)で表される化合物の結合を促進させる効果が期待できる。
また、リンス処理後の加熱処理では、付着した水分、有機溶剤の除去や、前記同様に結合の促進及び安定化の効果が期待できる。
加熱処理温度としては、60℃〜150℃が好ましく、80℃〜120℃がより好ましい。
加熱処理時間としては、30秒間〜300秒間が好ましい。
前記金属配線の表面に、前記第1の液を塗布し、次に、前記第2の液を塗布することにより、前記金属配線の表面に、前記一般式(1)で表される化合物と前記一般式(2)で表される化合物とが反応して得られる構造を有する密着層が形成される。
前記構造は、例えば、下記一般式(3)で表される。
ただし、前記一般式(3)中、R、及びRは、それぞれ独立して、置換又は無置換の炭素数1〜3のアルキル基、及び置換又は無置換のフェニル基のいずれかを表す。Rは、アミノ基、メルカプト基、グリシジル基、グリシドキシ基、脂環式エポキシ基、イミダゾール基、イソシアネート基、ウレイド基、ビニル基、メタクリロキシ基、アクリロキシ基、スチリル基、及び置換アミノ基のいずれかを表す。mは、0〜5の整数を表し、pは、1以上の整数を表す。前記R及びRに結合するSiは、前記金属配線の金属と結合している。
前記一般式(3)で表される構造は、以下のようにして形成されると考えられる。
まず、前記金属配線の表面に前記第1の液を塗布することにより、前記金属配線の表面に、前記一般式(1)で表される化合物の分解物であるHRSi−が生成する。このHRSi−は、Siが前記金属配線の金属と結合している。
次に、前記第2の液を塗布することにより、前記一般式(2)で表される化合物が加水分解し、自己縮合しつつ、HRSi−とも脱水縮合し、前記一般式(3)で表される構造が生成する。
なお、前記金属表面処理工程において、前記一般式(1)で表される化合物と前記一般式(2)で表される化合物とが反応して前記一般式(3)で表される構造が生成することは、
(i)ジシラザンは反応性が非常に高いこと、
(ii)前記一般式(1)で表される化合物において、Si−HのHが存在しないと、前記一般式(2)で表される化合物と反応せず、結果、十分な密着性が得られないこと(後述する比較例4参照)、及び
(iii)前記第1の液、又は前記第2の液を単独で用いても、十分な密着性が得られないこと(後述する比較例1〜3参照)
からも、間接的に確認される。
−絶縁層形成工程−
前記絶縁層形成工程としては、前記基板の上方に、前記金属配線を覆う絶縁層を形成する工程であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記絶縁層の材質としては、例えば、絶縁樹脂などが挙げられる。前記絶縁樹脂としては、例えば、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂、ビスマレイミド樹脂、マレイミド樹脂、シアネート樹脂、フェノール樹脂、ノボラック樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリフェニレンオキサイド樹脂、オレフィン樹脂、フッ素含有樹脂、液晶ポリマー、ポリエーテルイミド樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記絶縁層を形成する方法としては、例えば、前記絶縁層を構成する材質を含有する塗布液を、前記金属配線を覆うように塗布する方法などが挙げられる。前記塗布の方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、スプレーコート法、スピンコート法などが挙げられる。
前記塗布の後には、加熱処理を行うことが好ましい。
前記加熱処理における温度としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、90℃〜300℃で段階的に加熱処理することが好ましく、具体的には90℃〜130℃で加熱処理を行った後、130℃〜300℃の温度範囲で1段または複数段階で加熱処理を行うことが好ましい。
前記加熱処理における時間としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、最初の加熱処理は1分間〜10分間、その後の段階的な加熱処理は10分間〜5時間が好ましく、トータルの処理時間としては温度調整の時間も含め、30分間〜5時間程度が好ましい。
前記加熱処理における雰囲気としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、130℃以上の加熱処理時には、絶縁層の酸化を防ぐため、不活性ガス雰囲気が好ましい。前記不活性ガスとしては、例えば、窒素ガスなどが挙げられる。
前記密着層における、例えば、前記一般式(3)で表される構造のRと前記絶縁層との親和性により、優れた密着性が得られる。
<<配線構造>>
開示の配線構造の第1の態様は、基板と、前記基板の上方に形成された金属配線と、前記金属配線を覆う絶縁層と、前記金属配線と前記絶縁層との間に形成された、前記一般式(3)で表される構造を有する密着層と、を有する。
前記配線構造の第1の態様は、例えば、前記配線構造の製造方法の前記第1の態様により製造できる。
<第2の態様>
<<配線構造の製造方法>>
開示の配線構造の製造方法の第2の態様は、金属配線形成工程と、バリア層形成工程と、金属表面処理工程と、絶縁層形成工程とを少なくとも含み、更に必要に応じて、その他の工程を含む。
−金属配線形成工程−
前記金属配線形成工程としては、基板の上方に金属配線を形成する工程であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記第1の態様で記載した前記金属配線形成工程が挙げられる。
−バリア層形成工程−
前記バリア層形成工程としては、前記金属配線の表面にバリア層を形成する工程であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記バリア層の材質としては、例えば、CoWP、CoWB、CoP、CoB、NiP、NiWP、NiB、NiWBなどが挙げられる。
前記バリア層の形成方法としては、例えば、無電解めっきなどが挙げられる。
−金属表面処理工程−
前記金属表面処理工程としては、前記バリア層の表面に、前記第1の液を塗布し、次に、前記第2の液を塗布する工程であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記第1の態様で記載した前記金属表面処理工程と同様の工程により行うことができる。
前記バリア層の表面に、前記第1の液を塗布し、次に、前記第2の液を塗布することにより、前記バリア層の表面に、前記一般式(1)で表される化合物と前記一般式(2)で表される化合物とが反応して得られる構造を有する密着層が形成される。
前記構造は、例えば、下記一般式(3)で表される。
ただし、前記一般式(3)中、R、及びRは、それぞれ独立して、置換又は無置換の炭素数1〜3のアルキル基、及び置換又は無置換のフェニル基のいずれかを表す。Rは、アミノ基、メルカプト基、グリシジル基、グリシドキシ基、脂環式エポキシ基、イミダゾール基、イソシアネート基、ウレイド基、ビニル基、メタクリロキシ基、アクリロキシ基、スチリル基、及び置換アミノ基のいずれかを表す。mは、0〜5の整数を表し、pは、1以上の整数を表す。前記R及びRに結合するSiは、前記バリア層の金属と結合している。
−絶縁層形成工程−
前記絶縁層形成工程としては、前記基板の上方に、前記金属配線及び前記バリア層を覆う絶縁層を形成する工程であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記第1の態様で記載した前記絶縁層形成工程と同様の工程により行うことができる。
<<配線構造>>
開示の配線構造の第2の態様は、基板と、前記基板の上方に形成された金属配線と、前記金属配線を覆う絶縁層と、前記金属配線と前記絶縁層との間に形成された、前記一般式(3)で表される構造を有する密着層と、を有する。
前記配線構造の第2の態様は、例えば、前記配線構造の製造方法の前記第2の態様により製造できる。
以下に図を用いて、開示の技術について説明する。
まず、第1の態様の一例について説明する。
図1A〜図1Hは、セミアディティブ法による金属配線の形成方法の一例を示す図である。この方法では、金属配線として銅配線を用いている。
まず、図1Aに示すように、シリコン基板11の上に下地絶縁層12を形成し、更にその上に例えばTiにより密着バリア層13を形成する。この密着バリア層13は、後述する工程で密着バリア層13上に形成される銅配線と下地絶縁層12とを強固に密着させる機能と、銅配線から下地絶縁層12への金属原子(Cu)の拡散を防止するバリア層としての機能とを有する。
次に、図1Bに示すように、密着バリア層13の上に、めっきシード層14を薄く形成する。その後、図1Cに示すように、めっきシード層14の上にフォトレジスト膜15を形成し、露光及び現像処理を実施して、めっきシード層14が露出する開口部15aを所望のパターンで形成する。
次に、図1Dに示すように、電解めっき法又は無電解めっき法により、開口部15aの内側のめっきシード層14上に銅をめっきして、銅配線16を形成する。
次に、図1Eに示すように、フォトレジスト膜15を除去する。そして、図1Fに示すように、めっきシード層14と密着バリア層13のうち銅配線16に覆われていない部分をエッチングにより除去する。
次に、図1Gに示すように、銅配線16の表面に、前記第1の液、及び前記第2の液をこの順で塗布し、前記一般式(3)で表される構造を有する密着層17を形成する。前記一般式(3)において、前記R及びRに結合するSiは、銅配線16の銅と結合している。
その後、図1Hに示すように、シリコン基板11の上側全面に絶縁物を堆積させて、密着層17が形成された銅配線16を覆う絶縁層18を形成する。このようにして、配線構造が製造される。
この態様では、密着層17の形成により、銅配線16と絶縁層18との密着性が向上する。
次に、第2の態様の一例について説明する。
図2A〜図2Iは、第2の態様の一例の配線構造の製造方法を工程順に示す断面図である。この方法では、金属配線として銅配線を用いている。
まず、図2Aに示すように、基板21上に下地絶縁層22を形成する。本実施形態では基板21としてシリコン基板を用いるが、樹脂又はセラミック等の基板を使用することもできる。下地絶縁層22は、基板21の表面を熱酸化させて形成した熱酸化膜でもよいし、CVD(Chemical Vapor Deposition)法等により成膜した絶縁膜を用いてもよい。
次に、図2Bに示すように、下地絶縁層22の上にTi(チタン)等の金属又はその化合物からなる密着バリア層23を例えば5nm〜20nmの厚みに形成する。この密着バリア層23は、後述する銅配線26(図3D参照)と下地絶縁層22とを強固に密着させる機能と、銅配線26から下地絶縁層22への金属原子(Cu)の拡散を防止するバリア層としての機能とを有する。密着バリア層23を形成後、例えばスパッタ法により、密着バリア層23の上に銅からなるめっきシード層24を10nm〜200nmの厚みに形成する。
次に、図2Cに示すように、めっきシード層24の上にフォトレジスト膜25を形成し、該フォトレジスト膜25を露光及び現像処理して、めっきシード層24が露出する開口部25aを所望のパターン(配線パターン)で形成する。ここでは、開口部25aの幅、すなわち形成しようとする配線の幅が2μm程度であるとする。
次に、図2Dに示すように、電解めっき法又は無電解めっき法により、開口部25aの内側のめっきシード層24上に銅を例えば2μmの厚みにめっきして、銅配線26を得る。その後、図2Eに示すように、フォトレジスト膜25を除去する。
次に、図2Fに示すように、銅配線26に覆われていない部分のめっきシード層24及び密着バリア層23をエッチングにより除去する。めっきシード層24は、例えば硫化カリウムを用いてエッチングする。このエッチング工程では銅配線26もエッチングされるが、銅配線26の厚みはめっきシード層24及び密着バリア層23に比べて十分厚いため、銅配線26の厚みの減少はわずかである。このエッチングによる膜厚の減少を考慮して、開口部25aの幅及び銅配線26形成時のめっき厚みを設定しておく。密着バリア層23は、例えばフッ化アンモニウムを用いてエッチングする。
次に、無電解めっき法により、銅配線26の側面及び上面に例えばCoWP又はNiP等の金属を被着させて、図2Gに示すようにバリア層27を形成する。バリア層27の厚みは、例えば20nm〜200nmとする。バリア層27は、銅配線26に対する密着性が高く、且つ水分や酸素の侵入、及びCuの拡散を防止できる金属により形成する。バリア層27に好適な金属には、前述のCoWP及びNiP以外にも、CoWB、CoP、CoB、NiWP、NiB及びNiWB等がある。
次に、図2Hに示すように、バリア層27の表面に、前記第1の液、及び前記第2の液をこの順で塗布し、前記一般式(3)で表される構造を有する密着層28を形成する。前記一般式(3)において、前記R及びRに結合するSiは、バリア層27の金属と結合している。
次に、図2Iに示すように、基板21の上側全面に絶縁層29を、例えば5μmの厚みに形成し、この絶縁層29により銅配線26を覆う。絶縁層29は樹脂等の有機絶縁物により形成してもよく、酸化シリコン等の無機絶縁物により形成してもよい。このようにして、本態様に係る配線構造が完成する。
この態様では、密着層28の形成により、バリア層27と絶縁層29との密着性が向上する。
次に、第2の態様の他の一例について説明する。
図3A〜図3Iは、第2の態様の他の一例の配線構造の製造方法を工程順に示す断面図である。この方法では、金属配線として銅配線を用いている。
本態様では、多層配線構造の製造方法について説明する。また、図3A〜図3Iにおいて、図2A〜図2Iと同一物には同一符号を付している。
まず、図2A〜図2Iを用いて説明した方法と同様の方法により、図3Aに示すように基板21の上に第1配線層(銅配線26及び絶縁層29等)を形成する。なお、図3Aにおいては、密着層28が形成されている。密着層28は、形成されていることが好ましいが、形成されていなくてもよい。
次いで、図3Bに示すように、絶縁層29の表面から所定の銅配線26に到達する孔を形成した後、基板21の上側全面に、Ti等の金属からなる密着バリア層31と、銅からなるめっきシード層32とを順次形成する。
次に、図3Cに示すように、めっきシード層32の上にフォトレジスト膜33を形成し、該フォトレジスト膜33を露光及び現像処理して、めっきシード層32が露出する開口部33aを所望のパターンで形成する。
次に、図3Dに示すように、開口部33aの内側のめっきシード層32の上に銅を例えば2μmの厚みにめっきして、銅配線34を形成する。その後、図3Eに示すように、フォトレジスト膜33を除去した後、図3Fに示すように銅配線34に覆われていない部分のめっきシード層32及び密着バリア層31をエッチングにより除去する。
その後、無電解めっき法等により、図3Gに示すように銅配線34の側面及び上面を覆うバリア層35を形成する。
次に、図3Hに示すように、バリア層35の表面に、前記第1の液、及び前記第2の液をこの順で塗布し、前記一般式(3)で表される構造を有する密着層36を形成する。前記一般式(3)において、前記R及びRに結合するSiは、バリア層35の金属と結合している。
次に、図3Iに示すように、基板21の上側全面に絶縁層37を形成し、この絶縁層36により銅配線34を覆う。これにより、第2配線層が完成する。
その後、必要であれば、第2配線層と同様にして第3配線層、第4配線層、・・・を形成する。このようにして、本実施形態に係る配線構造(多層配線構造)が完成する。
この態様では、例えば、密着層36の形成により、バリア層35と絶縁層37との密着性が向上する。
次に、第2の態様の他の一例について説明する。
図4A〜図4Fは、第2の態様の他の一例の配線構造の製造方法を工程順に示す断面図であり、LSIの配線構造に適用した例を示している。この方法では、金属配線として銅配線を用いている。
最初に、図4Aに示す構造を得るまでの工程について説明する。
まず、公知の方法により、半導体基板51に素子分離膜52及びトランジスタ53を形成する。その後、素子分離膜52及びトランジスタ53を被覆する層間絶縁膜54と、その上の保護層55とを形成する。ここでは、層間絶縁膜54は酸化シリコンからなり、厚みは300nmとする。また、保護層55はSiOCからなり、厚みは50nmとする。
次に、公知のフォトリソグラフィ法及びエッチング法を使用して、保護層55の上面からトランジスタ53に到達するビアホールを形成する。そして、例えばスパッタ法により、半導体基板51の上側全面にTiNからなるバリア層56を25nmの厚みに形成して、ビアホールの内側をバリア層56で覆う。その後、CVD法等により半導体基板51の上側全面にW(タングステン)膜を形成するとともに、ビアホール内にWを埋め込んでWプラグ57を形成する。次いで、例えばCMP(Chemical Mechanical Polishing)法により、保護層55が露出するまで保護層55上のW膜及びバリア層56を除去する。
このようにして、図4Aに示す構造が得られる。
次に、図4Bに示す構造を得るまでの工程について説明する。
上述の工程でWプラグ57を形成した後、保護層55及びWプラグ57の上に、酸化シリコン等により層間絶縁膜58を例えば300nmの厚みに形成する。そして、フォトリソグラフィ法及びエッチング法を用いて、層間絶縁膜58に配線溝を所望のパターンで形成する。その後、半導体基板51の上側全面に例えばTaによりバリア層59を例えば5nm〜20nmの厚みに形成し、更にその上にCuからなるめっきシード層(図示せず)を50nm〜200nmの厚みに形成する。そして、電解めっき法により、めっきシード層の上に銅膜を形成するとともに、配線溝内に銅を埋め込んで、銅配線60を形成する。次いで、CMP法により、層間絶縁膜58が露出するまで層間絶縁膜58上の銅膜、めっきシード層及びバリア層59を除去する。
このようにして、図4Bに示す構造が得られる。
次に、図4Cに示すように、銅配線60の上にNiP又はCoWPを無電解めっきして、バリア層61(メタルキャップ層)を形成する。
次に、図4Dに示すように、バリア層61の表面に、前記第1の液、及び前記第2の液をこの順で塗布し、前記一般式(3)で表される構造を有する密着層62を形成する。前記一般式(3)において、前記R及びRに結合するSiは、バリア層61の金属と結合している。
次に、図4Eに示す構造を得るまでの工程について説明する。
上述の工程で密着層62を形成した後、半導体基板51の上側全面に層間絶縁膜63、ストッパ膜64、層間絶縁膜65及びストッパ膜66を順次形成する。ここでは、層間絶縁膜63,65は酸化シリコンからなり、ストッパ膜64,66は窒化シリコンからなるものとする。
その後、フォトリソグラフィ法及びエッチング法を使用し、ストッパ膜66の上面からストッパ膜64まで到達する深さの配線溝65aと、ストッパ膜64の上面から銅配線60(バリア層61)に到達するビアホール63aとを形成する。
このようにして、図4Eに示す構造が得られる。
次に、図4Fに示す構造を形成するまでの工程について説明する。
上述の工程で配線溝65a及びビアホール63aを形成した後、半導体基板51の上側全面に例えばNiP又はCoWPからなるバリア層67と、銅からなるめっきシード層(図示せず)とを順次形成する。その後、電解めっき法によりめっきシード層の上に銅膜を形成するとともに、ビアホール63a及び配線溝65a内に銅を埋め込む。これにより、銅配線69(第2の銅配線)と、銅配線60(第1の銅配線)及び銅配線69を電気的に接続するビアコンタクト68とが形成される。
次いで、CMP法により、ストッパ層65が露出するまでストッパ層65上の銅膜、めっきシード層及びバリア層67を除去する。
次に、銅配線60と同様に、銅配線69の上にNiP又はCoWPを無電解めっきして、バリア層70(メタルキャップ層)を形成する。このようにして、本実施形態に係る半導体装置の多層配線構造が完成する。
この態様では、例えば、密着層62の形成により、バリア層61と層間絶縁膜63との密着性が向上する。
以下、開示の技術の実施例について説明するが、開示の技術は下記実施例に何ら限定されるものではない。
(実施例1)
<第1の液>
1,1,3,3−テトラメチルジシラザン(Gelest製)を第1の液として用いた。
<第2の液>
3−ウレイドプロピルトリエトキシシラン(KBE−585、信越化学工業株式会社製)の0.2vol%水溶液を第2の液として用いた。
<基板>
基板Aとして、めっき銅(銅配線を想定)を形成した基板を用いた。
基板Bとして、前記基板A上にバリア層としてNiPを形成した基板を用いた。
<金属表面処理、及び積層体の作製>
<<基板Aの金属表面処理、及び積層体の作製>>
樹脂製容器に前記第1の液を入れた。そして、前記第1の液に、前記基板Aを60秒間浸漬した。次いで110℃のホットプレートで30秒間ベーキングを行い、未反応物を除去した。
次に、前記第2の液を、スプレーコート法により前記基板Aに塗布した。その後、流水で60秒間リンスを行い、金属配線層上に密着層を形成した。
次に、金属表面処理を行った表面に、フェノール樹脂を主材とする樹脂絶縁材料を、スピンコート法により塗布し、110℃のホットプレートで2分間ベークを行い、平均厚み5μmの絶縁樹脂層を形成した。更に、230℃の窒素雰囲気オーブンで1時間熱硬化処理を行い、金属配線層上に密着層を介して絶縁樹脂層を形成し、積層体を得た。
<<基板Bの金属表面処理、及び積層体の作製>>
樹脂製容器に前記第1の液を入れた。そして、前記第1の液に、前記基板Bを60秒間浸漬した。次いで110℃のホットプレートで30秒間ベーキングを行い、未反応物を除去した。
次に、前記第2の液を、スプレーコート法により前記基板Bに塗布した。その後、流水で10秒間リンスを行い、金属配線バリア層上に密着層を形成した。
次に、金属表面処理を行った表面に、フェノール樹脂を主材とする樹脂絶縁材料を、スピンコート法により塗布し、110℃のホットプレートで2分間ベークを行い、平均厚み5μmの絶縁樹脂層を形成した。更に、230℃の窒素雰囲気オーブンで1時間熱硬化処理を行い、金属配線バリア層上に密着層を介して絶縁樹脂層を形成し、積層体を得た。
(実施例2〜15、及び比較例1〜4)
実施例1において、第1の液、及びそれを用いた処理条件、第2の液、及びそれを用いた処理条件、並びに絶縁樹脂材料を、表1に記載の通りに変更した以外は、実施例1と同様にして、金属表面処理、及び積層体の作製を行った。
なお、表1における各処理法は以下のとおりである。
<第1の液>
<<浸漬>>
第1の液に基板を60秒間浸漬した。
<<スピンコート>>
第1の液を基板上に塗布し、スピンコートした。
<<スプレー>>
25℃に調整したステージを有するスプレーコータを用い、ステージ上に設置した基板に対して、第1の液をスプレーコートした。
<<ベーパー>>
テフロン製の小容器に第1の液を5mL入れ、これを蓋付シャーレ内に1時間放置した後、速やかにシャーレ内に基板を静置し、5分後に基板を取り出した。
<第2の液>
<<浸漬>>
樹脂製容器に第2の液を入れて40℃に調整し、これに基板を3分間浸漬した。
<<スピンコート>>
第2の液を基板上に塗布し、スピンコートした。
<<スプレー>>
50℃に調整したステージを有するスプレーコータを用い、ステージ上に設置した基板に対して、40℃に調整した第2の液をスプレーコートした。
<評価>
以下の評価を行った。結果を表2に示した。
<<ピール強度>>
ピール強度測定は、90°剥離試験機(日新科学社製)にフォースゲージ(DPX−5TR、IMADA製)を設置したものを測定装置として用い、速度約50mm/minで垂直に引き剥がした際の引き剥がし強度を測定することで行った。
評価試料は以下の方法で作製した。
−めっき銅−
各実施例、及び各比較例の積層体の作製における基板Aを、ピーラブルCu箔上にCuめっきを形成したCCL基板(ガラス布などの基材にエポキシ等の絶縁樹脂を含浸させ、銅箔を張り合わせて積層したプリント基板用の積層基板)に変更した以外は、各実施例、及び各比較例と同様にして、積層体を作製した。更に、熱硬化性ドライフィルムを用いてCCL基板(転写基板)を接着し、ピーラブルCu箔界面で剥離して、評価試料を得た。
−NiP−
各実施例、及び各比較例の積層体の作製における基板Bを、ピーラブルCu箔上にCuめっきを形成し、更にバリア層として平均厚み200nmのNiPを形成したCCL基板(ガラス布などの基材にエポキシ等の絶縁樹脂を含浸させ、銅箔を張り合わせて積層したプリント基板用の積層基板)に変更した以外は、各実施例、及び各比較例と同様にして、積層体を作製した。更に、熱硬化性ドライフィルムを用いてCCL基板(転写基板)を接着し、ピーラブルCu箔界面で剥離して、評価試料を得た。
<<stud pull強度>>
評価試料を垂直方向に引っ張った際の引張り強度を測定した。
測定はセバスチャン試験装置(セバスチャンV型、quad group製)を用い、引張速度2.12kgf/sec、測定試料数は14個とした。
評価試料は以下の方法で作製した。
−めっき銅−
各実施例、及び各比較例の積層体の作製における基板Aを、評価用基板(酸化膜付Si基板上に、Ti及びCuシードを形成し、更に2μmのCuめっきを施した基板)に変更した以外は、各実施例、及び各比較例と同様にして、積層体を作製した。更に、前記積層体の絶縁樹脂層上にスタッドピン(直径2.7mm、901106型、フォトテクニカ製、エポキシ系接着剤付)を付け、150℃1時間の大気加熱によって接着材を硬化させ、評価試料を得た。
−NiP−
各実施例、及び各比較例の積層体の作製における基板Bを、評価用基板(酸化膜付Si基板上に、Ti及びCuシードを形成し、更に2μmのCuめっきを施し、更にバリア層として平均厚み200nmのNiPを形成した基板)に変更した以外は、各実施例、及び各比較例と同様にして、積層体を作製した。更に、前記積層体の絶縁樹脂層上にスタッドピン(直径2.7mm、901106型、フォトテクニカ製、エポキシ系接着剤付)を付け、150℃1時間の大気加熱によって接着材を硬化させ、評価試料を得た。
TMDS:1,1,3,3−テトラメチルジシラザン
TEDS:1,1,3,3−テトラエチルジシラザン
HMDS:ヘキサメチルジシラザン
KBM−803:3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン
KBE−585:3−ウレイドプロピルトリエトキシシラン
KBM−903:γ−アミノプロピルトリメトキシシラン
KBM−403:3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン
KBM−5103:3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン
なお、TMDS、TEDS、及びHMDSは、いずれもGelest製である。
なお、KBM−803、KBE−585、KBM−903、KBM−403、及びKBM−5103は、いずれも信越化学工業株式会社製である。
表2において未処理とは、金属表面処理を行っていない場合を指す。
前記一般式(1)で表される化合物、及び前記一般式(2)で表される化合物を組合せて用いた条件においては、いずれも密着性の向上を確認した。
一方で、前記一般式(1)で表される化合物、及び前記一般式(2)で表される化合物のいずれか単独では、それらを組み合わせた場合に比べて効果は小さかった。
また、比較例4では、前記一般式(1)中にSiに結合するHを含まないため、前記一般式(2)で表される化合物との化学結合が形成されず、結果、密着性向上の効果は得られなかった。
特に、金属配線バリア層相当のNiP表面に対しての効果に関しては、未処理では全く密着せず、比較例1〜3でもほとんど密着しないのに対し、実施例1〜15においては、ピール強度で0.40kgf/cm以上、stud pullで570kg/cm程度以上の密着性を確保できることを見いだした。
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
下記一般式(1)で表される化合物を含有する第1の液と、下記一般式(2)で表される化合物を含有する第2の液とを有することを特徴とする金属表面処理液。
ただし、前記一般式(1)中、R、及びRは、それぞれ独立して、置換又は無置換の炭素数1〜3のアルキル基、及び置換又は無置換のフェニル基のいずれかを表す。
ただし、前記一般式(2)中、Rは、炭素数1〜3のアルキル基を表し、Rは、アミノ基、メルカプト基、グリシジル基、グリシドキシ基、脂環式エポキシ基、イミダゾール基、イソシアネート基、ウレイド基、ビニル基、メタクリロキシ基、アクリロキシ基、スチリル基、及び置換アミノ基のいずれかを表し、mは、0〜5の整数を表し、nは、1〜2の整数を表す。
(付記2)
前記一般式(1)で表される化合物が、1,1,3,3−テトラメチルジシラザン、及び1,1,3,3−テトラエチルジシラザンの少なくともいずれかである付記1に記載の金属表面処理液。
(付記3)
前記一般式(2)で表される化合物が、3−メルカプトプロピルトリアルコキシシラン、3−ウレイドプロピルトリアルコキシシラン、γ−アミノプロピルトリアルコキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリアルコキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリアルコキシシラン、及びN−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリアルコキシシランの少なくともいずれかである付記1から2のいずれかに記載の金属表面処理液。
(付記4)
前記第2の液が水を含有する付記1から3のいずれかに記載の金属表面処理液。
(付記5)
基板の上方に金属配線を形成する工程と、
前記金属配線の表面に、下記一般式(1)で表される化合物を含有する第1の液を塗布し、次に、下記一般式(2)で表される化合物を含有する第2の液を塗布する工程と、
前記基板の上方に、前記金属配線を覆う絶縁層を形成する工程と、
を有することを特徴とする配線構造の製造方法。
ただし、前記一般式(1)中、R、及びRは、それぞれ独立して、置換又は無置換の炭素数1〜3のアルキル基、及び置換又は無置換のフェニル基のいずれかを表す。
ただし、前記一般式(2)中、Rは、炭素数1〜3のアルキル基を表し、Rは、アミノ基、メルカプト基、グリシジル基、グリシドキシ基、脂環式エポキシ基、イミダゾール基、イソシアネート基、ウレイド基、ビニル基、メタクリロキシ基、アクリロキシ基、スチリル基、及び置換アミノ基のいずれかを表し、mは、0〜5の整数を表し、nは、1〜2の整数を表す。
(付記6)
基板の上方に金属配線を形成する工程と、
前記金属配線の表面にバリア層を形成する工程と、
前記バリア層の表面に、下記一般式(1)で表される化合物を含有する第1の液を塗布し、次に、下記一般式(2)で表される化合物を含有する第2の液を塗布する工程と、
前記基板の上方に、前記金属配線及び前記バリア層を覆う絶縁層を形成する工程と、
を有することを特徴とする配線構造の製造方法。
ただし、前記一般式(1)中、R、及びRは、それぞれ独立して、置換又は無置換の炭素数1〜3のアルキル基、及び置換又は無置換のフェニル基のいずれかを表す。
ただし、前記一般式(2)中、Rは、炭素数1〜3のアルキル基を表し、Rは、アミノ基、メルカプト基、グリシジル基、グリシドキシ基、脂環式エポキシ基、イミダゾール基、イソシアネート基、ウレイド基、ビニル基、メタクリロキシ基、アクリロキシ基、スチリル基、及び置換アミノ基のいずれかを表し、mは、0〜5の整数を表し、nは、1〜2の整数を表す。
(付記7)
前記バリア層の材質が、CoWP、CoWB、CoP、CoB、NiP、NiWP、NiB、及びNiWBのいずれかである付記6に記載の配線構造の製造方法。
(付記8)
前記一般式(1)で表される化合物が、1,1,3,3−テトラメチルジシラザン、及び1,1,3,3−テトラエチルジシラザンの少なくともいずれかである付記5から7のいずれかに記載の配線構造の製造方法。
(付記9)
前記一般式(2)で表される化合物が、3−メルカプトプロピルトリアルコキシシラン、3−ウレイドプロピルトリアルコキシシラン、γ−アミノプロピルトリアルコキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリアルコキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリアルコキシシラン、及びN−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリアルコキシシランの少なくともいずれかである付記5から8のいずれかに記載の配線構造の製造方法。
(付記10)
基板と、
前記基板の上方に形成された金属配線と、
前記金属配線を覆う絶縁層と、
前記金属配線と前記絶縁層との間に形成された、下記一般式(3)で表される構造を有する密着層と、
を有することを特徴とする配線構造。
ただし、前記一般式(3)中、R、及びRは、それぞれ独立して、置換又は無置換の炭素数1〜3のアルキル基、及び置換又は無置換のフェニル基のいずれかを表す。Rは、アミノ基、メルカプト基、グリシジル基、グリシドキシ基、脂環式エポキシ基、イミダゾール基、イソシアネート基、ウレイド基、ビニル基、メタクリロキシ基、アクリロキシ基、スチリル基、及び置換アミノ基のいずれかを表す。mは、0〜5の整数を表し、pは、1以上の整数を表す。前記R及びRに結合するSiは、前記金属配線の金属と結合している。
(付記11)
基板と、
前記基板の上方に形成された金属配線と、
前記金属配線の表面に形成されたバリア層と、
前記金属配線及び前記バリア層を覆う絶縁層と、
前記バリア層と前記絶縁層との間に形成された、下記一般式(3)で表される構造を有する密着層と、
を有することを特徴とする配線構造。
ただし、前記一般式(3)中、R、及びRは、それぞれ独立して、置換又は無置換の炭素数1〜3のアルキル基、及び置換又は無置換のフェニル基のいずれかを表す。Rは、アミノ基、メルカプト基、グリシジル基、グリシドキシ基、脂環式エポキシ基、イミダゾール基、イソシアネート基、ウレイド基、ビニル基、メタクリロキシ基、アクリロキシ基、スチリル基、及び置換アミノ基のいずれかを表す。mは、0〜5の整数を表し、pは、1以上の整数を表す。前記R及びRに結合するSiは、前記バリア層の金属と結合している。
(付記12)
前記バリア層の材質が、CoWP、CoWB、CoP、CoB、NiP、NiWP、NiB、及びNiWBのいずれかである付記11に記載の配線構造。
11 シリコン基板
12 下地絶縁層
13 密着バリア層
14 めっきシード層
15 フォトレジスト膜
15a 開口部
16 銅配線
17 密着層
18 絶縁層
21 基板
22 下地絶縁層
23 密着バリア層
24 めっきシード層
25 フォトレジスト膜
25a 開口部
26 銅配線
27 バリア層
28 密着層
29 絶縁層
31 密着バリア層
32 めっきシード層
33 フォトレジスト膜
33a 開口部
34 銅配線
35 バリア層
36 密着層
37 絶縁層
51 半導体基板
52 素子分離膜
53 トランジスタ
54 層間絶縁膜
55 保護層
56 バリア層
57 Wプラグ
58 層間絶縁膜
59 バリア層
60 銅配線
61 バリア層
62 密着層
63 層間絶縁膜
63a ビアホール
64 ストッパ膜
65 層間絶縁膜
65a 配線溝
66 ストッパ膜
67 バリア層
68 ビアコンタクト
69 銅配線
70 バリア層

Claims (8)

  1. 下記一般式(1)で表される化合物を含有する第1の液と、下記一般式(2)で表される化合物を含有する第2の液とを有することを特徴とする金属表面処理液。
    ただし、前記一般式(1)中、R、及びRは、それぞれ独立して、置換又は無置換の炭素数1〜3のアルキル基、及び置換又は無置換のフェニル基のいずれかを表す。
    ただし、前記一般式(2)中、Rは、炭素数1〜3のアルキル基を表し、Rは、アミノ基、メルカプト基、グリシジル基、グリシドキシ基、脂環式エポキシ基、イミダゾール基、イソシアネート基、ウレイド基、ビニル基、メタクリロキシ基、アクリロキシ基、スチリル基、及び置換アミノ基のいずれかを表し、mは、0〜5の整数を表し、nは、1〜2の整数を表す。
  2. 前記一般式(1)で表される化合物が、1,1,3,3−テトラメチルジシラザン、及び1,1,3,3−テトラエチルジシラザンの少なくともいずれかである請求項1に記載の金属表面処理液。
  3. 前記一般式(2)で表される化合物が、3−メルカプトプロピルトリアルコキシシラン、3−ウレイドプロピルトリアルコキシシラン、γ−アミノプロピルトリアルコキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリアルコキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリアルコキシシラン、及びN−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリアルコキシシランの少なくともいずれかである請求項1から2のいずれかに記載の金属表面処理液。
  4. 前記第2の液が水を含有する請求項1から3のいずれかに記載の金属表面処理液。
  5. 基板の上方に金属配線を形成する工程と、
    前記金属配線の表面に、下記一般式(1)で表される化合物を含有する第1の液を塗布し、次に、下記一般式(2)で表される化合物を含有する第2の液を塗布する工程と、
    前記基板の上方に、前記金属配線を覆う絶縁層を形成する工程と、
    を有することを特徴とする配線構造の製造方法。
    ただし、前記一般式(1)中、R、及びRは、それぞれ独立して、置換又は無置換の炭素数1〜3のアルキル基、及び置換又は無置換のフェニル基のいずれかを表す。
    ただし、前記一般式(2)中、Rは、炭素数1〜3のアルキル基を表し、Rは、アミノ基、メルカプト基、グリシジル基、グリシドキシ基、脂環式エポキシ基、イミダゾール基、イソシアネート基、ウレイド基、ビニル基、メタクリロキシ基、アクリロキシ基、スチリル基、及び置換アミノ基のいずれかを表し、mは、0〜5の整数を表し、nは、1〜2の整数を表す。
  6. 基板の上方に金属配線を形成する工程と、
    前記金属配線の表面にバリア層を形成する工程と、
    前記バリア層の表面に、下記一般式(1)で表される化合物を含有する第1の液を塗布し、次に、下記一般式(2)で表される化合物を含有する第2の液を塗布する工程と、
    前記基板の上方に、前記金属配線及び前記バリア層を覆う絶縁層を形成する工程と、
    を有することを特徴とする配線構造の製造方法。
    ただし、前記一般式(1)中、R、及びRは、それぞれ独立して、置換又は無置換の炭素数1〜3のアルキル基、及び置換又は無置換のフェニル基のいずれかを表す。
    ただし、前記一般式(2)中、Rは、炭素数1〜3のアルキル基を表し、Rは、アミノ基、メルカプト基、グリシジル基、グリシドキシ基、脂環式エポキシ基、イミダゾール基、イソシアネート基、ウレイド基、ビニル基、メタクリロキシ基、アクリロキシ基、スチリル基、及び置換アミノ基のいずれかを表し、mは、0〜5の整数を表し、nは、1〜2の整数を表す。
  7. 基板と、
    前記基板の上方に形成された金属配線と、
    前記金属配線を覆う絶縁層と、
    前記金属配線と前記絶縁層との間に形成された、下記一般式(3)で表される構造を有する密着層と、
    を有することを特徴とする配線構造。
    ただし、前記一般式(3)中、R、及びRは、それぞれ独立して、置換又は無置換の炭素数1〜3のアルキル基、及び置換又は無置換のフェニル基のいずれかを表す。Rは、アミノ基、メルカプト基、グリシジル基、グリシドキシ基、脂環式エポキシ基、イミダゾール基、イソシアネート基、ウレイド基、ビニル基、メタクリロキシ基、アクリロキシ基、スチリル基、及び置換アミノ基のいずれかを表す。mは、0〜5の整数を表し、pは、1以上の整数を表す。前記R及びRに結合するSiは、前記金属配線の金属と結合している。
  8. 基板と、
    前記基板の上方に形成された金属配線と、
    前記金属配線の表面に形成されたバリア層と、
    前記金属配線及び前記バリア層を覆う絶縁層と、
    前記バリア層と前記絶縁層との間に形成された、下記一般式(3)で表される構造を有する密着層と、
    を有することを特徴とする配線構造。
    ただし、前記一般式(3)中、R、及びRは、それぞれ独立して、置換又は無置換の炭素数1〜3のアルキル基、及び置換又は無置換のフェニル基のいずれかを表す。Rは、アミノ基、メルカプト基、グリシジル基、グリシドキシ基、脂環式エポキシ基、イミダゾール基、イソシアネート基、ウレイド基、ビニル基、メタクリロキシ基、アクリロキシ基、スチリル基、及び置換アミノ基のいずれかを表す。mは、0〜5の整数を表し、pは、1以上の整数を表す。前記R及びRに結合するSiは、前記バリア層の金属と結合している。
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