JP2016160070A - 給紙装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】先端ひっかかりや座屈などの不具合を発生させることなく用紙を安定した状態で搬送することが可能なエア給紙方式の給紙装置を提供する。【解決手段】給紙開口を有する用紙収容部と、前記用紙収容部の給紙開口に対向配置された状態で一方向に移動するベルト本体を有する搬送ベルトと、前記ベルト本体を介して前記給紙開口に対向配置された吸引面を有し、当該吸引面での吸引によって前記用紙収容部内の用紙を当該ベルト本体に吸着させる吸引ダクトとを有し、前記搬送ベルトのベルト本体には、その全面に対して、前記一方向に同一ピッチで複数の孔部が設けられ、前記吸引ダクトの吸引面には、前記一方向に前記孔部と同一ピッチで複数の吸引開口が設けられた給紙装置である。【選択図】図1

Description

本発明は、給紙装置および画像形成装置に関し、特にはエア給紙方式を適用した給紙装置、およびこの給紙装置を備えた画像形成装置に関する。
複写機、プリンタ装置、ファクシミリ装置、印刷機、および複合機等の画像形成装置には、用紙収容部に積載された用紙を1枚ずつ給紙する給紙装置が装備されている。このような給紙装置の一つとして、内部が負圧に保たれる真空充気室と、真空充気室の開口部に接触しながら回転する吸着ベルトとを有し、吸着ベルトに吸着させた用紙を吸着ベルトの回転方向に搬送するエア給紙方式のものがある。
このようなエア給紙方式を適用した給紙装置としては、例えば吸着ベルトの回転方向に沿って、吸引孔を持つ部分と吸引孔を持たない部分とを配置した構成のものが開示されている。このような構成の給紙装置においては、用紙のベルト部材への吸着による搬送が終了した後は、吸着ベルトの吸引孔を持たない部分が真空充気室の開口部を遮蔽した状態で吸着ベルトの回転を停止させる。これにより、任意の長さを持つ用紙に対応させた搬送が可能であるとしている(下記特許文献1参照)。
特開2004−75201号公報
しかしながら、このような給紙装置では、次の用紙を搬送するべく吸着ベルトの回転を再開させた場合、吸着ベルトの吸引孔を持つ部分が真空充気室の開口部に差し掛かった時点から、次に搬送する用紙に対して順に吸着力が発生する。このため、吸着ベルトの吸引孔を持つ部分の先端が、次に搬送する用紙の先端に達する前に、次の用紙の中央部を吸着した状態で搬送が開始され、次の用紙の搬送において先端ひっかかりや座屈などの不具合が生じ易い。これを防止するためには、用紙に対して吸着ベルトが配置される領域を搬送方向の先端側に限定する必要があり、安定した用紙の搬送を行うことが困難であった。
そこで本発明は、先端ひっかかりや座屈などの不具合を発生させることなく用紙を安定した状態で搬送することが可能なエア給紙方式の給紙装置を提供すること、およびこの給紙装置を用いた画像形成装置を提供することを目的とする。
このような目的を達成するための本発明の給紙装置は、給紙開口を有する用紙収容部と、前記用紙収容部の給紙開口に対向配置された状態で一方向に移動するベルト本体を有する搬送ベルトと、前記ベルト本体を介して前記給紙開口に対向配置された吸引面を有し、当該吸引面での吸引によって前記用紙収容部内の用紙を当該ベルト本体に吸着させる吸引ダクトとを有し、前記搬送ベルトのベルト本体には、その全面に対して、前記一方向に同一ピッチで複数の孔部が設けられ、前記吸引ダクトの吸引面には、前記一方向に前記孔部と同一ピッチで複数の吸引開口が設けられている。
また本発明の画像形成装置は、用紙に画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部に用紙を供給する給紙装置として上述した本発明の給紙装置とを備えている。
以上のような構成の給紙装置および画像形成装置によれば、先端ひっかかりや座屈などの不具合を発生させることなく用紙を安定した状態で搬送することが可能である。
給紙装置の第1実施形態の構成を説明するための図である。 第1実施形態の給紙装置の要部を説明するための平面図である。 第1実施形態の給紙装置による給紙を説明するための図(その1) 第1実施形態の給紙装置による給紙を説明するための図(その2)である。 第1実施形態の給紙装置による給紙を説明するための図(その3)である。 第1実施形態の給紙装置による給紙を説明するための図(その4)である。 第1実施形態の給紙装置による給紙を説明するための図(その5)である。 給紙装置の第2実施形態の構成を説明するための図である。 第2実施形態の給紙装置の要部を説明するための平面図である。 第2実施形態の給紙装置による給紙を説明するための図(その1) 第2実施形態の給紙装置による給紙を説明するための図(その2)である。 第2実施形態の給紙装置による給紙を説明するための図(その3)である。 第2実施形態の給紙装置による給紙を説明するための図(その4)である。 第2実施形態の給紙装置による給紙を説明するための図(その5)である。 給紙装置の第3実施形態の構成を説明するための図である。 画像形成装置の一例を説明するための構成図である。
以下、本発明を適用した実施の形態を、給紙装置、給紙装置を用いた画像形成装置の順に図面に基づいて詳細に説明する。本発明の給紙装置は、エア給紙方式のものであり、給紙装置の各実施形態および画像形成装置の実施形態において、同一の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
≪給紙装置の第1実施形態≫
図1は、本発明を適用した第1実施形態の給紙装置の構成を説明するための構成図である。図2は、図1に示した第1実施形態の給紙装置1の要部平面図である。これらの図に示す給紙装置1は、画像形成装置における画像形成装置本体に用紙を供給するためのものであり、用紙収容部10、用紙収容部10に対向配置された搬送ベルト20、搬送ベルト20内に設けられた吸引ダクト30、搬送ベルト20に隣接して配置された搬送ローラ40、搬送ベルト20に接続された検知部50、および制御部60を備えている。これらの各部材の構成は、次のようである。
<用紙収容部10>
用紙収容部10は、画像が形成される複数枚の用紙Mを収容するための、いわゆる給紙トレイであって、用紙を取り出すための給紙開口10aが天面に設けられた略箱形状のものである。この用紙収容部10は、複数枚の用紙Mを所定状態で収容するものであり、ここでの図示は省略したが、収容した用紙Mの端縁位置を規制する部材や、給紙開口10aに対する最上部の用紙Mの高さ位置を一定に保つための部材等を備えている。
<搬送ベルト20>
搬送ベルト20は、用紙収容部10の給紙開口10aに対向配置された状態で一方向に移動するベルト本体21と、ベルト本体21を回転させる1対の駆動ローラ23とを有する。
ベルト本体21は、無端状の回転ベルトであって、平行に配置された2本の駆動ローラ23−23間に掛け回され、その内周に吸引ダクト30が収容された状態となっている。そしてベルト本体21は、2本の駆動ローラ23間に位置する部分を、用紙収容部10の給紙開口10aに対向させるように配置されている。
1対の駆動ローラ23は、何れか一方が駆動機能を有し、以降に説明する制御部60に接続され、制御部60からの指示によって任意の速度で一方向に回転し、また回転を停止する。また駆動ローラ23の何れか他方は、ベルト本体21の駆動に追従して自在に回転する従動ローラであってよい。
以上のような駆動ローラ23の作動により、駆動ローラ23−23間に掛け回されたベルト本体21は、給紙開口10aに対向配置された部分が図中の矢印で示した一方向に向かって移動する。この移動方向が用紙Mの搬送方向となり、以下においては搬送方向xと記す。尚、駆動ローラ23の駆動機能は、ステッピングモータであることが好ましく、これにより精度良好にベルト本体21を所定位置で精度良好に停止させることができる。
図2は、搬送ベルト20と吸引ダクト30とを、用紙収容部10側から見た平面図である。これらの図に示すように、搬送ベルト20は、駆動ローラ23−23間に複数(ここでは2本)のベルト本体21を掛け回した構成であってもよく、1本のベルト本体21を掛け回した構成であってもよい。ベルト本体21において、搬送方向xに対して垂直な方向(以下、垂直方向yと記す)の配置幅Lは、用紙収容部10の給紙開口10aの幅と同程度であることとし、複数本のベルト本体21が用いられている場合にはこれらの合計の配置幅Lが給紙開口10aの幅と同程度であることとする。
このような構成の搬送ベルト20において、ベルト本体21の全面には、以下のように複数の孔部27が設けられている。
[孔部27]
ベルト本体21に設けられた孔部27は、搬送方向xと垂直方向yとに、マトリックス状に配列されている。孔部27の配列は、搬送方向xに対しては、所定のピッチPである。一方、垂直方向yに対しては、ベルト本体21の幅方向にわたって均等に配置されていればよく、特に限定されることはない。
また、各孔部27の開口形状は、搬送方向xの開口幅Wが同一であることとする。これにより、搬送方向xにおける孔部27と孔部27との間隔d(=P−W)も一定となる。一方、垂直方向yの開口幅は特に限定されることはないが、各孔部27で同一であることが好ましい。
<吸引ダクト30>
図1および図2に示すように、吸引ダクト30は、搬送ベルト20におけるベルト本体21の内周側に配置されている。この吸引ダクト30は、排気ファン35(図2)に接続された状態で用いられるもので、ベルト本体21を介して用紙収容部10の給紙開口10aに対向配置された吸引面30aを有している。吸引面30aには、吸引開口31および吸引大開口33が設けられている。これにより、吸引ダクト30は、吸引開口31および吸引大開口33からの吸引により、用紙収容部10内の用紙Mを、用紙収容部10の給紙開口10aから1枚ずつベルト本体21に吸着させて取り出す。
このような吸引ダクト30は、用紙収容部10の給紙開口10aにおける搬送方向xの下流側において給紙開口10aの搬送方向xにわたって配置され、さらに給紙開口10aよりも搬送方向xの下流側にまでわたって配置されていることが好ましい。
尚、吸引ダクト30に接続された排気ファン35は、用紙Mの搬送期間に連続して駆動される。また、排気ファン35は、ここでの図示を省略した用紙Mの搬送制御部から、搬送開始のトリガを受信することで駆動が開始され、搬送が終了した時点で駆動が停止される。
吸引ダクト30の吸引面30aは、この吸引面30aに沿ってベルト本体21が搬送方向xに自在に摺動するように配置されている。
以下、吸引ダクト30の吸引面30aに設けられた吸引開口31および吸引開口31の詳細を説明する。
[吸引開口31]
吸引開口31は、吸引ダクト30の吸引面30aにおいて、搬送方向xの上流側に設けられている。各吸引開口31は、図中の矢印で示した搬送方向xに所定のピッチP1を保って配置されている。このピッチP1はベルト本体21の孔部27のピッチPと同一である。各吸引開口31は、搬送方向xの開口幅W1が同一である。これにより、搬送方向xにおける吸引開口31と吸引開口31との間隔d1(=P1−W1)は一定である。
また図2Aに示すように、吸引開口31の開口幅W1は、搬送ベルト20のベルト本体21における孔部27−27間の間隔dよりも小さい。また、吸引開口31−31間の間隔d1は、各孔部27における搬送方向xの開口幅Wよりも大きい。これにより、吸引ダクト30の吸引開口31−31間に、ベルト本体21の孔部27を配置することで、ベルト本体21によって吸引開口31を完全に閉塞し、吸引開口31における吸引状態を完全に解除することができる。
また図2Bに示すように、各吸引開口31の開口幅W1は、搬送ベルト20のベルト本体21の孔部27の開口幅Wよりも大きいことが好ましい。さらに各吸引開口31における垂直方向yの開口長さL1は、ベルト本体21の幅の範囲内で、垂直方向yに配列された複数の孔部27を内包する長さであることが好ましい。これにより、吸引ダクト30の吸引開口31に対してベルト本体21の孔部27を重ねた場合に、重なり部分に配置された全ての孔部27を完全に開口させることができ、またベルト本体21が垂直方向yに片寄っても、孔部27との重なり面積を一定にして吸引開口31からの吸引状態を安定化させることができる。
[吸引大開口33]
吸引大開口33は、吸引ダクト30の吸引面30aにおいて、搬送方向xの下流側に設けられており、給紙開口10aにおける搬送方向xの下流側から、さらに給紙開口10aよりも下流側にまでわたって配置されていてもよい。つまり、吸引大開口33は、搬送方向xの端部が、給紙開口10aの搬送方向xの端部と一致しているか、それよりもさらに搬送方向xの下流側にまで達していてもよい。
この吸引大開口33は、搬送方向xの開口幅W2が、吸引開口31の開口幅W1よりも大きく、さらに搬送ベルト20のベルト本体21における孔部27−27間の間隔dよりも大きい。また吸引開口31と吸引大開口33との間隔d2は、吸引開口31−31間の間隔d1と同じ大きさであってよい。これにより吸引大開口33は、ベルト本体21の回転による移動位置によらずに、常にベルト本体21の孔部27と重なり、吸引大開口33における吸引状態を持続させることができる。
尚、吸引大開口33における垂直方向yの開口長さL2は、吸引開口31の開口長さL1と同程度であってよく、これによりベルト本体21が垂直方向yに片寄っても、孔部27との重なり面積を一定にして吸引大開口33からの吸引状態を安定化させることができる。
<搬送ローラ40>
搬送ローラ40は、いわゆるニップローラであり、搬送ベルト20によって搬送された用紙Wを、厚み方向から2本のローラ部材41−41間に挟んだ状態で搬送方向xに搬送する。このような搬送ローラ40は、搬送ベルト20の搬送方向xの下流側に隣接させて配置され、2本のローラ部材41を搬送ベルト20の駆動ローラ23に対して平行に配置してなる。
以上のような搬送ローラ40は、搬送ベルト20よりも高速で用紙Mを搬送方向xに搬送する。また、搬送ローラ40は、用紙Mの搬送期間に連続して駆動される。
尚、搬送ローラ40と用紙収容部10との間には、搬送ベルト20によって搬送された用紙Mを下方から支持してローラ部材41−41間に導くための、板状のガイド部材43を配置してもよい。
<検知部50>
検知部50は、吸引ダクト30の吸引開口31に対するベルト本体21の孔部27の位置を検知するためのものであって、搬送ベルト20の制御部60に接続されている。このような検知部50としては、例えば反射型の光センサが用いられ、吸引開口31に対する所定位置において、吸引開口31と孔部27とが重った状態と、吸引開口31がベルト本体21で閉じられた状態とを検知し、その検知信号を制御部60に送信する。
<制御部60>
制御部60は、CPU(Central Processing Unit)等によって構成されており、給紙装置1内の各部の動作を制御する。この制御部60は、搬送ベルト20の駆動ローラ23、排気ファン35、および搬送ローラ40に接続して設けられ、これらの駆動を以下のように制御する。
[制御部60による給紙装置1の駆動制御]
次に、第1実施形態の給紙装置1において、制御部60によって実施される給紙装置1の各部の駆動制御を、先の図1,2と共に、図3〜図7に基づいて説明する。
先ず、図1に示すように、制御部60は、用紙Mの搬送を開始する前の初期状態として、吸引ダクト30の吸引開口31をベルト本体21で閉塞した状態としておく。この場合、制御部60は、検知部50での検知信号に基づいて検知される吸引開口31が開き始めてからのベルト本体21の搬送方向xへの移動距離に基づいて、吸引開口31がベルト本体21で完全に閉塞される位置で搬送ベルト20の駆動を停止させておく。尚、ベルト本体21の搬送方向xへの移動距離は、制御部60によって駆動制御される駆動ローラ23の径および回転角度から算出される。
この状態で、図3に示すように、用紙Mの搬送を開始する。この場合、制御部60は、用紙Pの搬送開始のジョブを受信すると、吸引ダクト30に接続された排気ファンの駆動を開始させ、吸引ダクト30内を排気する。これにより吸引ダクト30の吸引大開口33に重ねて配置されたベルト本体21の孔部27から、用紙収容部10内の最上部に収容された1枚目の用紙M1に対して吸引力が発生し、1枚目の用紙M1の搬送方向xの下流側の端部が、ベルト本体21に吸引される。尚、搬送開始のジョブは、例えばここでの図示を省略した操作部から送信されることとする。
また制御部60は、搬送ローラ40の駆動を開始させる。
さらに制御部60は、用紙Pの搬送開始のジョブを受信すると、搬送ベルト20の駆動を開始させる。これにより、ベルト本体21において給紙開口10aに対向配置された部分を、搬送方向xに移動させ、ベルト本体21に吸着された1枚目の用紙M1をベルト本体21に吸着された状態で搬送方向xに搬送する。
そして、図4に示すように、制御部60は、検知部50での検知信号に基づいて検知される吸引開口31が開き始めてからのベルト本体21の搬送方向xへの移動距離に基づいて、吸引ダクト30の吸引開口31に対してベルト本体21の孔部27が完全に重なった状態で、搬送ベルト20の駆動を一旦停止させる。これにより、吸引開口31に重なる孔部27から、用紙収容部10内の最上部に収容された1枚目の用紙M1に対して吸引力を発生させ、1枚目の用紙M1の広い範囲をベルト本体21に吸着させる。
その後、制御部60は、搬送ベルト20の駆動を再開させ、一定の速度でベルト本体21を搬送方向xに移動させる。この際、図3で示した吸引開口31が閉じた状態と、図4で示した吸引開口31が開いた状態とを繰り返しながら、1枚目の用紙M1が搬送ベルト20の駆動によって搬送方向xに搬送される。
尚、図4に示したように、吸引開口31が開いた状態となって、1枚目の用紙M1の広い範囲がベルト本体21に吸引された以降は、図3に示した吸引開口31が閉じた状態と図4に示した吸引開口31が開いた状態とが、搬送速度に対応する速いタイミングで切り替わる。これにより用紙M1は、図4に示したようにベルト本体21を介して吸引ダクト30の吸着面30aに吸着された状態を保ちながら、搬送ローラ40にまで搬送される。
その後、図5に示すように、1枚目の用紙M1の搬送方向xの先端が搬送ローラ40にまで達する。この際、制御部60は、搬送ベルト20におけるベルト本体21の搬送方向xへの駆動距離から、1枚目の用紙M1の搬送方向xの先端が搬送ローラ40にまで達したことを検知する。これにより制御部60は、検知部50での検知信号に基づいて検知される吸引開口31が開き始めてからのベルト本体21の搬送方向xへの移動距離に基づいて、吸引開口31がベルト本体21で完全に閉塞される位置で搬送ベルト20の駆動を停止させる。
そして図6に示すように、搬送ローラ40のローラ部材41−41間に1枚目の用紙M1が供給されると、1枚目の用紙M1の端部がローラ部材41−41間に挟持され、搬送ローラ40による1枚目の用紙M1の搬送が開始される。これにより、1枚目の用紙M1は、搬送ベルト20による搬送よりも高速で搬送方向xに搬送される。この際、吸引ダクト30の吸引開口31は、ベルト本体21で閉塞されている。また、搬送ローラ40による搬送の初期段階においては、1枚目の用紙M1によって吸引大開口33が閉塞された状態となる。このため、用紙収容部10内の2枚目の用紙M2が、吸引開口31および吸引大開口33からの吸引によってベルト本体21に吸着されることはない。
その後、図7に示すように、搬送ローラ40によって、1枚目の用紙M1が搬送方向xに搬送され、1枚目の用紙M1による吸引大開口33の閉塞状態が解除される。これにより、吸引ダクト30の吸引大開口33に重ねて配置されたベルト本体21の孔部27から、用紙収容部10内の最上部に収容された2枚目の用紙M2に対して吸引力が発生し、2枚目の用紙M2の搬送方向xの下流側の端部が、ベルト本体21に吸引される。
また制御部60は、搬送ベルト20におけるベルト本体21の搬送方向xへの駆動距離から、1枚目の用紙M1の後端が吸引大開口33を通過したことを検知すると、搬送ベルト20の駆動を再開させる。そして、先に図4を用いて説明したように、吸引ダクト30の吸引開口31に対してベルト本体21の孔部27が重なり、吸引開口31が開いた状態で、搬送ベルト20の駆動を一旦停止させる。これにより、吸引開口31に重なる孔部27から、用紙収容部10内の最上部に収容された2枚目の用紙M2に対して吸引力が発生し、2枚目の用紙M2の広い範囲がベルト本体21に吸引される。
以降、制御部60は、先に説明した手順を繰り返し、検知部50での検知信号とベルト本体21の搬送方向xへの駆動距離とに基づいて、搬送ベルト20の駆動を制御しながら、ジョブに基づいて所定枚数の用紙Mの搬送を実施する。
所定枚数の用紙Mの搬送が完了した後、制御部60は、搬送ローラ40の駆動および排気ファンの駆動を停止させ、用紙Mの搬送工程を終了させる。
<第1実施形態の効果>
以上説明した第1実施形態の給紙装置1は、搬送ベルト20のベルト本体21の全面に対して、搬送方向xにピッチPで孔部27を設け、吸引ダクト30の吸引面30aにも同一のピッチP1(=P)で複数の吸引開口31を設けた構成である。これにより、搬送ベルト20のわずかな駆動によって、吸引ダクト30の吸引面30aに設けた複数の吸引開口31の全てを一斉に開閉させることができ、吸引開口31に対向する用紙Mの広い領域に対して、短時間で同時に吸引力の切り替えを実施することができる。
しかも、吸引ダクト30の吸引面30aにおける搬送方向xの下流側には、搬送ベルト20の駆動状態によらずに常時開口している吸引大開口33を設けた構成である。したがって、搬送方向xの下流側においては、常に用紙Mに対して吸引力を発揮させておくことができる。
したがって、給紙装置1によれば、用紙収容部10内の用紙Mを、確実に搬送方向xの下流側の端部からベルト本体21に対して吸着させることが可能である。また、用紙Mにおける搬送方向xの下流側の端部を吸着させた後に、一斉に吸引開口31を開くことにより用紙Mの広い領域をベルト本体21に吸着させることができるため、負圧発生手段を強力にすることなく搬送力の安定化を図ることができる。この結果、先端ひっかかりや座屈などの不具合を発生させることなく、用紙Mを安定した状態で搬送方向xに搬送することが可能となる。
≪給紙装置の第2実施形態≫
図8は、本発明を適用した第2実施形態の給紙装置の構成を説明するための構成図である。図9は、図8に示した第2実施形態の給紙装置2の要部平面図である。これらの図に示す第2実施形態の給紙装置2が、図1〜図7を用いて説明した第1実施形態の給紙装置1と異なるところは、吸引ダクト30’の吸引面30aに、吸引開口31のみが設けられているところにあり、他の構成は同様である。
すなわち、吸引ダクト30’の吸引面30aには、同一の開口形状の吸引開口31のみがピッチP1で配列されている。各吸引開口31の配置ピッチP1および開口形状は、第1実施形態と同様である。また吸引開口31は、給紙開口10aの搬送方向xの端部にまでわたって配置されているか、それよりも搬送方向xの下流側にまで配置されていてもよい。
[制御部60による給紙装置2の駆動制御]
第2実施形態の給紙装置2において、制御部60によって実施される給紙装置2の各部の駆動制御を、図10〜図14に基づいて説明する。
先ず、図10に示すように、制御部60は、用紙Mの搬送を開始する前の初期状態として、吸引ダクト30の吸引開口31をベルト本体21で閉塞した状態としておくことは第1実施形態と同様である。
この状態で、用紙Mの搬送を開始する。制御部60は、用紙Pの搬送開始のジョブを受信すると、吸引ダクト30に接続された排気ファンの駆動を開始させ、吸引ダクト30内を排気する。この状態においては、全ての吸引開口31がベルト本体21で閉塞されているため、用紙収容部10内の用紙Mに対して、吸引開口31からの吸引力が働くことはない。
また制御部60は、搬送ローラ40の駆動を開始させる。
さらに制御部60は、用紙Pの搬送開始のジョブを受信すると、搬送ベルト20の駆動を開始させる。
そして、図11に示すように、制御部60は、検知部50での検知信号に基づいて検知される吸引開口31が開き始めてからのベルト本体21の搬送方向xへの移動距離に基づいて、吸引ダクト30の吸引開口31に対してベルト本体21の孔部27が完全に重なった状態で、搬送ベルト20の駆動を一旦停止させる。これにより、吸引開口31に重なる孔部27から、用紙収容部10内の最上部に収容された1枚目の用紙M1に対して吸引力を発生させ、1枚目の用紙M1の広い範囲をベルト本体21に吸着させる。
その後、制御部60は、搬送ベルト20の駆動を再開させ、一定の速度でベルト本体21を搬送方向xに移動させる。この際、図10で示した吸引開口31が閉じた状態と、図11で示した吸引開口31が開いた状態とを繰り返しながら、1枚目の用紙M1が搬送ベルト20の駆動によって搬送方向xに搬送される。
尚、図11に示したように、吸引開口31が開いた状態となって、1枚目の用紙M1の広い範囲がベルト本体21に吸引された以降は、図10に示した吸引開口31が閉じた状態と図11に示した吸引開口31が開いた状態とが、搬送速度に対応する速いタイミングで切り替わる。これにより用紙M1は、図11に示したようにベルト本体21を介して吸引ダクト30の吸着面30aに吸着された状態を保ちながら、搬送ローラ40にまで搬送される。
その後、図12に示すように、1枚目の用紙M1の搬送方向xの先端が搬送ローラ40にまで達する。この際、制御部60は、搬送ベルト20におけるベルト本体21の搬送方向xへの駆動距離から、1枚目の用紙M1の搬送方向xの先端が搬送ローラ40にまで達したことを検知する。これにより制御部60は、検知部50での検知信号に基づいて検知される吸引開口31が開き始めてからのベルト本体21の搬送方向xへの移動距離に基づいて、吸引開口31がベルト本体21で完全に閉塞される位置で搬送ベルト20の駆動を停止させる。
そして図13に示すように、搬送ローラ40のローラ部材41−41間に1枚目の用紙M1が供給されと、1枚目の用紙M1の端部がローラ部材41−41間に挟持され、搬送ローラ40による1枚目の用紙M1の搬送が開始される。これにより、1枚目の用紙M1は、搬送ベルト20による搬送よりも高速で搬送方向xに搬送される。この際、吸引ダクト30の吸引開口31は、ベルト本体21で閉塞されている。このため、用紙収容部10内の2枚目の用紙M2が、吸引開口31からの吸引によってベルト本体21に吸着されることはない。
その後図14に示すように、搬送ローラ40によって1枚目の用紙M1が、搬送方向xに搬送される。制御部60は、搬送ベルト20におけるベルト本体21の搬送方向xへの駆動距離から、1枚目の用紙M1の後端が吸引開口31を通過したことを検知すると、搬送ベルト20の駆動を再開させる。
これにより、先に図11を用いて説明したように、吸引ダクト30の吸引開口31に対してベルト本体21の孔部27が重なり、吸引開口31が一斉に開いた状態となる。そして、吸引開口31に重なる孔部27から、用紙収容部10内の最上部に収容された2枚目の用紙M2に対して吸引力が発生し、2枚目の用紙M2は、搬送方向xの下流側の先端からの広い範囲がベルト本体21に吸引される。
以降、制御部60は、先に説明した手順を繰り返し、検知部50での検知信号とベルト本体21の搬送方向xへの駆動距離とに基づいて、搬送ベルト20の駆動を制御しながら、ジョブに基づいて所定枚数の用紙Mの搬送を実施する。
所定枚数の用紙Mの搬送が完了した後、制御部60は、搬送ローラ40の駆動および排気ファンの駆動を停止させ、用紙Mの搬送工程を終了させる。
<第2実施形態の効果>
以上説明した第2実施形態の給紙装置2は、搬送ベルト20のベルト本体21の全面に対して、搬送方向xにピッチPで孔部27を設け、吸引ダクト30の吸引面30aにも同一のピッチP1(=P)で複数の吸引開口31を設けた構成である。これにより、搬送ベルト20のわずかな駆動によって、吸引ダクト30の吸引面30aに設けた複数の吸引開口31の全てを一斉に開閉させることができ、吸引開口31に対向する用紙Mの広い領域に対して、短時間で同時に吸引力の切り替えを実施することができる。
これらの吸引開口31は、給紙開口10aの搬送方向xの上流側の端部にまでわたって配置されているため、用紙Mに対して搬送方向xの下流側の先端から広い範囲で、同時に吸引力を発揮させることができる。
この結果、第2実施形態の給紙装置2であっても、用紙収容部10内の用紙Mを、確実に搬送方向xの下流側から吸引ダクト30の吸引面30aに対して吸着させることが可能であり、これによって先端ひっかかりや座屈などの不具合を発生させることなく用紙Mを安定した状態で搬送方向xに搬送することが可能となる。
≪第3実施形態≫
図15は、本発明を適用した第3実施形態の給紙装置の構成を説明するための構成図である。この図に示す第3実施形態の給紙装置3は、図1〜図7を用いて説明した第1実施形態の給紙装置1の構成と、図8〜図14を用いて説明した第2実施形態の給紙装置2の構成とを組み合わせたものである。
すなわち、第3実施形態の給紙装置3は、搬送ベルト20のベルト本体21の内周側に、第1実施形態で説明した構成の吸引ダクト30と、第2実施形態で説明した構成の吸引ダクト30’とを配置した構成である。
この場合、第1実施形態で説明した構成の吸引ダクト30、すなわち吸引面30aに吸引開口31と吸引大開口33とを有する吸引ダクト30は、用紙収容部10の給紙開口10aに対向して搬送方向xの下流側に配置される。
一方、第2実施形態で説明した構成の吸引ダクト30’、すなわち吸引面30aに複数の吸引開口31のみが配列された吸引ダクト30’は、用紙収容部10の給紙開口10aに対向して搬送方向xの上流側で、吸引ダクト30の上流側に配置される。
このように配置された吸引ダクト30,30’は、ここでの図示を省略した1つの排気ファンに接続されている。また、搬送方向xの上流側に配置された吸引ダクト30’と排気ファンとの間の排気管には、吸引ダクト30’と排気ファンとを、接続した状態と遮断した状態との間で切り替え可能なシャッタ(図示省略)が設けられている。このシャッタには、制御部60が接続されていることとする。
[制御部60による給紙装置3の駆動制御]
第3実施形態の給紙装置3の制御部60によって実施される給紙装置3の各部の駆動制御は、吸引ダクト30と共に吸引ダクト30’とを排気ファンと接続した状態において、第1実施形態と同様に実施することができる。
また、第3実施形態の給紙装置3の制御部60によって実施される給紙装置3の各部の駆動制御の他の例として、吸引ダクト30のみを排気ファンと接続させ、吸引ダクト30’と排気ファンとを遮断した状態において、第1実施形態と同様に実施することができる。
ただし、制御部60は、用紙Pの搬送開始のジョブを受信すると、排気ファンの駆動を開始させるのに先立ち、吸引ダクト30’と排気ファンとの接続状態の切り替えを行う。すなわち、制御部60は、ジョブに基づいて搬送される用紙Mの搬送方向xの大きさ(長さ)が、ダクト30よりも所定の長さより大きい場合には、シャッタを開いて吸引ダクト30’と排気ファンとを接続する。一方、それ以外の場合には、シャッタを閉じて吸引ダクト30’と排気ファンとを遮断する。
<第3実施形態の効果>
以上説明した第3実施形態の給紙装置3であっても、第1実施形態の給紙装置と同様の効果を得ることができる。また特に本第3実施形態の給紙装置3によれば、搬送方向xに沿って吸引ダクト30,30’を配置した構成である。このため、用紙Mのサイズが大きい場合には、上流側の吸引ダクト30’と排気ファンとを接続し、用紙Mのサイズが小さい場合には、上流側の吸引ダクト30’と排気ファンとを遮断して用いることができる。したがって、様々なサイズの用紙Mに対応した給紙の実施が可能であると共に、排気ファンの出力を調整することでエネルギーの省力化を期待することもできる。
≪画像形成装置の実施形態≫
本発明の一実施の形態に係る給紙装置は、画像形成装置本体とは独立しており、この給紙装置を備えた画像形成装置として、複写機、プリンタ装置、ファクシミリ装置、印刷機、複合機等を例示することができる。以下に、本実施の形態に係る給紙装置を用いた画像形成装置が例えば複写機である場合を例に挙げて説明する。
図16は、本発明を適用した画像形成装置の一例を説明するための構成図である。この図に示す画像形成装置4は、画像形成装置本体200、画像読取装置300、自動原稿送り装置400、および本発明の給紙装置1を有する給紙装置本体500を備えている。尚、ここでは一例として、本発明の給紙装置1として、第1実施形態の給紙装置1を例示するが、この画像形成装置4に設ける本発明の給紙装置がこれに限定されることはなく、第2実施形態の給紙装置2や第3実施形態の給紙装置3であってもよい。以下、各構成要素を説明する。
<画像形成装置本体200>
画像形成装置本体200は、画像形成部210、定着部220、および用紙搬送部230を有する。
画像形成部210は、感光体211、帯電部212、露光部213、現像部214、転写部215、およびクリーニング部216等から構成され、用紙搬送部230から搬送された用紙Mに対して、トナー像を転写する。
定着部220は、画像形成部210に隣接して配置され、画像形成部210において転写されたトナー像を、用紙Mに対して定着させる。
用紙搬送部230は、用紙Mの搬送方向の上流側から順に、用紙Mを収容する給紙カセット231、第1給紙部232、第2給紙部233、および排紙部234等を有し、給紙カセット231から取り出した用紙Mを、画像形成部210から定着部220に搬送し、さらに排紙部234から排出する。また、この用紙搬送部230の第2給紙部233には、給紙装置本体500からの用紙Mも搬送される構成となっている。
<画像読取装置300>
画像読取装置300は、イメージセンサ310と画像処理部311とを備え、例えば画像形成装置本体200の上部に配置されている。この画像読取装置300は、自動原稿送り装置400から搬送された原稿dに形成されている画像をイメージセンサ310によって読み取る。また読み取った画像信号に対し、画像処理部311においてアナログ処理、A/D変換処理、シェーデイング補正処理、画像圧縮処理等の各種の信号処理を施し、信号処理された画像信号を、画像形成装置本体200の画像形成部210に設けられた露光部213に送る。
<自動原稿送り装置400>
自動原稿送り装置400は、原稿台410と原稿搬送部411とを備え、画像読取装置300に隣接して配置されている。この自動原稿送り装置400は、用紙Mに転写する画像が形成された原稿dを所定の状態で画像読取装置300に搬送するためのものであり、原稿台410上に載置された原稿dを、原稿搬送部411によって画像読取装置300へ搬送する。
<給紙装置本体500>
給紙装置本体500は、例えば第1実施形態の給紙装置1を備えたものであり、画像形成装置本体200に隣接して配置されている。この給紙装置本体500には、3つの給紙装置1が上下方向に積層して設けられている。画像形成装置本体200と、これらの給紙装置1が設けられた給紙装置本体500とは、各給紙装置1の用紙収容部10から取り出されて搬送ローラ40で搬送された用紙Mが、画像形成装置本体200の用紙搬送部230における第2給紙部233に搬送されるように接続して設けられている。
尚、この給紙装置本体500に設けられた複数の給紙装置1は、それぞれが別の構成のものであってもよく、例えばそのうちの1つが図15を用いて説明した第3実施形態の給紙装置3であってもよい。
<画像形成装置の効果>
以上のような構成の画像形成装置4は、本発明の給紙装置1(2,3)を備えたことにより、給紙装置1(2,3)からの安定した給紙が行われ、複数枚の用紙Mに対して連続した画像形成を実施することが可能になる。
尚、本発明の画像形成装置は、上述した構成の画像形成装置4において、画像形成装置本体200の用紙搬送部230に設けた給紙カセット231として、本発明の給紙装置1(2,3)を適用した構成としてもよく、同様の効果を得ることができる。
1,2,3…給紙装置、4…画像形成装置、10…用紙収容部、10a…給紙開口、20…搬送ベルト、21…ベルト本体、27…孔部、30,30’…吸引ダクト、30a…吸引面、P…ピッチ、P1…ピッチ、31…吸引開口、33…吸引大開口、40…搬送ローラ、50…検知部、60…制御部、210…画像形成部、d…間隔(孔部)、M…用紙、W…開口幅(孔部)、W1…開口幅(吸引開口)、x…搬送方向(移動方向)、

Claims (6)

  1. 給紙開口を有する用紙収容部と、
    前記用紙収容部の給紙開口に対向配置された状態で一方向に移動するベルト本体を有する搬送ベルトと、
    前記ベルト本体を介して前記給紙開口に対向配置された吸引面を有し、当該吸引面での吸引によって前記用紙収容部内の用紙を当該ベルト本体に吸着させる吸引ダクトとを有し、
    前記搬送ベルトのベルト本体には、その全面に対して、前記一方向に同一ピッチで複数の孔部が設けられ、
    前記吸引ダクトの吸引面には、前記一方向に前記孔部と同一ピッチで複数の吸引開口が設けられた
    給紙装置。
  2. 前記一方向における前記吸引開口の開口幅は、前記孔部と孔部の間隔よりも小さい
    請求項1記載の給紙装置。
  3. 前記吸引ダクトの吸引面には、前記給紙開口に対向する前記ベルト本体の移動方向の下流側に、前記一方向における前記孔部と孔部の間隔よりも開口幅が大きい吸引大開口が設けられた
    請求項1または2に記載の給紙装置。
  4. 前記吸引ダクトの吸引開口に対する前記ベルト本体の孔部の位置を検知する検知部と、
    前記検知部からの検知信号に基づいて前記搬送ベルトの駆動を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記吸引開口と前記孔部とが重なる位置と、当該吸引開口が前記ベルト本体で塞がれる位置とで、任意に前記搬送ベルトの駆動を停止させる
    請求項1〜3の何れかに記載の給紙装置。
  5. 前記給紙開口に対向する前記ベルト本体の移動方向の下流側に、前記搬送ベルトで搬送された用紙を挟持して当該搬送ベルトよりも高速で当該用紙を搬送する搬送ローラを備え、
    前記制御部は、前記搬送ベルトで搬送された用紙が前記搬送ローラにまで達した場合に、前記吸引開口が前記ベルト本体で塞がれる位置で前記搬送ベルトの駆動を停止させる
    請求項4記載の給紙装置。
  6. 用紙に画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部に用紙を供給する給紙装置とを備え、
    前記給紙装置は、
    給紙開口を有する用紙収容部と、
    前記用紙収容部の給紙開口に対向配置された状態で一方向に移動するベルト本体を有する搬送ベルトと、
    前記ベルト本体を介して前記給紙開口に対向配置された吸引面を有し、当該吸引面での吸引によって前記用紙収容部内の用紙を当該ベルト本体に吸着させる吸引ダクトとを有し、
    前記搬送ベルトのベルト本体には、その全面に対して、前記一方向に同一ピッチで複数の孔部が設けられ、
    前記吸引ダクトの吸引面には、前記一方向に前記孔部と同一ピッチで複数の吸引開口が設けられた
    画像形成装置。

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