JP2016159944A - 中栓付き容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】中栓をスムーズに着脱可能であり、繰り返し中栓の着脱を行った場合の耐久性に優れた中栓付き容器を提供する。
【解決手段】容器本体、この容器本体と係合する中栓、および前記容器本体とネジ係合する外キャップからなる中栓付き容器であって、前記容器本体の口部の外側面に、環状の係合突起、および、前記環状の係合突起の下方に位置し、外側へと突出し凸形状を有する少なくとも2つの凸部から構成される外側突出部が形成され、前記中栓の内部には、前記中栓の上面から下方に延伸る係合部、および、前記中栓の内側面から内側へと突出し、下端が下方への凸形状を有する内側突出部が、それぞれ少なくとも2つ形成され、前記係合部の下端には内側へと突出し、前記環状の係合突起と係合する円弧状の係合突起が形成されており、前記中栓が前記口部に係合されている時、前記外側突出部の凸部の間に、前記内側突出部が位置する。
【選択図】図1

Description

本発明は、化粧水等の内容物を詰め替えて使用することが可能な中栓付き容器に関する。
化粧水等を収容する容器には、内容物を詰めた後で取り付けられる、注出口を有する中栓が用いられている中栓付き容器が多数存在する。一般的な中栓は容器の口部の内側に嵌合されており、特に圧入により中栓が嵌合されている場合には、中栓を簡単に取り外すことができない構造が多い。
しかしながら、最近は内容物だけを容器本体に詰め替えて繰り返し利用する容器が増えてきており、このような容器には内容物を詰め替えるために着脱可能な中栓が用いられている。着脱可能な中栓の構造は中栓と容器本体の口部にそれぞれ設けた環状の突起を互いに係合させる構造(特許文献1参照)、あるいは、ネジ係合を用いたもの(特許文献2参照)等が存在する。
突起を係合させた中栓の場合は中栓を取り外す際に突起を乗り越えさせて係合を解除し、ネジ係合を用いた中栓の場合は中栓を回転させることで係合を解除して取り外すことができる。このような中栓を取り外す動作を容易にするために、特許文献1には、容器本体の口部の外面に係止突起および略三角形の上向き係合突部を設け、中栓の内面には、前記口部の係止突起と係止する係止突起、およびその下方に、中栓を取り付ける時に係合し、中栓を取り外す時に中栓を円周方向に回動し前記係合突部に乗り上げさせて中栓を持ち上げることにより両係止突起の係止を解除する係合突部を設けることが記載されている。ネジ係合の構造は一般的なネジ構造が用いられている。
特開2001−158456号公報 特開2014−55018号公報
しかしながら、引用文献1のように、口部に設けた係合突部に、中栓に設けた係合突部を乗り上げさせて係止突起の係止を解除する場合は、中栓の係止突起が口部の係止突起と当接し乗り越えることになり、このような動作を繰り返すと両係止突起は摩耗あるいは変形する可能性がある。その結果、容器本体の口部と中栓との係止が弱くなり、繰り返し使用する上で耐久性に問題が生じる。また、係止突起の係止を解除する際に、中栓を外周方向へ広げようとする力が作用するが、このような中栓の変形がスムーズに行われないという問題がある。また、引用文献2のようなネジ係合を用いた容器では、形状によって蓋の開閉によって中栓も移動するという問題が生じる可能性がある。
そこで、本発明は中栓をスムーズに取り外すことが可能で、蓋の開閉時に中栓が蓋と一緒に外れてしまうことがなく、かつ長期間繰り返し使用することができる中栓付き容器を提供することを目的とする。
本発明の中栓付き容器は、円筒形の口部を有する容器本体、前記容器本体内の内容物の注出口を上面に有し、前記容器本体の円筒形の口部と係合する中栓、および前記容器本体の口部とネジ係合する外キャップからなる中栓付き容器であって、前記口部の外側面に、外側へと突出する環状の係合突起、および、前記環状の係合突起の下方に位置し、外側へと突出し、上方への凸形状を有する少なくとも2つの凸部から構成される外側突出部が形成され、前記中栓の内部には、前記中栓の上面から下方に延伸る係合部、および、前記中栓の内側面から内側へと突出し、下端が下方への凸形状を有する内側突出部が、それぞれ少なくとも2つ形成され、前記係合部の下端には内側へと突出し、前記環状の係合突起と係合する円弧状の係合突起が形成されており、前記係合部は、前記内側突出部とは重ならないように、同一円周上に配置されており、前記外側突出部の凸部の周縁には、前記口部の外側面へと傾斜して繋がる上部傾斜面が形成され、前記内側突出部の下端の周縁には、前記中栓の内側面へと傾斜して繋り、前記上部傾斜面と当接する下部傾斜面が形成されており、前記中栓が前記口部に係合されている時、前記外側突出部の凸部の間に、前記内側突出部が位置することを特徴とする。
そして、前記環状の係合突起は、前記口部の外側面において、下方に行くにつれて突出量が増加する傾斜面を有し、傾斜面の下端において前記口部の外側面と段差が生じた形状である。
前記外側突出部は、隣接する前記凸部の間にそれぞれ凹部が形成され、交互に配置された前記凸部と前記凹部は一体となっており、前記外側突出部の凹部の周縁にも、前記口部の外側面へと傾斜して繋がり、前記下部傾斜面と当接する上部傾斜面が形成され、前記中栓が前記口部に係合されている時、前記内側突出部の下端が前記外側突出部の凸部の間にある凹部内に位置する。
そして、前記中栓の外側面には、ローレット、および、前記内側突出部に対応する位置に縦方向に延伸するように設けられた溝のうち、少なくとも1つが設けられている。
本発明の中栓付き容器は、円筒形の口部を有する容器本体、前記容器本体内の内容物の注出口を上面に有し、前記容器本体の円筒形の口部と係合する中栓、および前記容器本体の口部とネジ係合する外キャップからなる中栓付き容器であって、前記口部の外側面に、外側へと突出する環状の係合突起、および、前記環状の係合突起の下方に位置し、外側へと突出し、上方への凸形状を有する少なくとも2つの凸部から構成される外側突出部が形成され、前記中栓の内部には、前記中栓の上面から下方に延伸る係合部、および、前記中栓の内側面から内側へと突出し、下端が下方への凸形状を有する内側突出部が、それぞれ少なくとも2つ形成され、前記係合部の下端には内側へと突出し、前記環状の係合突起と係合する円弧状の係合突起が形成されており、前記係合部は、前記内側突出部とは重ならないように、同一円周上に配置されており、前記外側突出部の凸部の周縁には、前記口部の外側面へと傾斜して繋がる上部傾斜面が形成され、前記内側突出部の下端の周縁には、前記中栓の内側面へと傾斜して繋り、前記上部傾斜面と当接する下部傾斜面が形成されており、前記中栓が前記口部に係合されている時、前記外側突出部の凸部の間に、前記内側突出部が位置することにより、前記口部と係合している前記中栓を回転させると、前記内側突出部が前記外側突出部と当接し、前記外側突出部に沿って上方へと移動することで、前記中栓は前記口部との係合を解除して上方へと移動しようとするが、この時に、前記係合部が上端が固定された片持ち梁として作用して、前記円弧状の係合突起が前記環状の係合突起を乗り越えて上方へと移動し易くなり、前記中栓の係合の解除がスムーズに行われ、さらに繰り返し使用しても前記中栓の係合状態が緩むことなく長期間使用することが可能となる。
そして、前記環状の係合突起は、前記口部の外側面において、下方に行くにつれて突出量が増加する傾斜面を有し、傾斜面の下端において前記口部の外側面と段差が生じた形状であることによって、前記中栓を前記容器本体に取り付ける際に、スムーズに前記円弧状の係合突起を前記環状の係合突起を乗り越えて下方へと移動し係合状態とすることが可能となる。
前記外側突出部は、隣接する前記凸部の間にそれぞれ凹部が形成され、交互に配置された前記凸部と前記凹部は一体となっており、前記外側突出部の凹部の周縁にも、前記口部の外側面へと傾斜して繋がり、前記下部傾斜面と当接する上部傾斜面が形成され、前記中栓が前記口部に係合されている時、前記内側突出部の下端が前記外側突出部の凸部の間にある凹部内に位置することにより、前記中栓が回動することなく前記容器本体の口部と係合することが可能となる。
そして、前記中栓の外側面には、ローレット、および、前記内側突出部に対応する位置に縦方向に延伸するように設けられた溝のうち、少なくとも1つが設けられていることにより、前記中栓を取り外す際の滑り止めの効果を生じる。
第1の実施形態の中栓付き容器の断面図であり、左右は異なる位置の断面を示している。 中栓および容器本体の口部付近の拡大断面図であり、左右は異なる位置の断面を示している。 一部を切り欠いた中栓と容器本体の口部付近の拡大斜視図である。 中栓の下方からの斜視図である。 中栓の底面図である。 第2の実施形態の中栓付き容器を、中栓および外キャップを分離した状態の拡大斜視図である。 中栓を容器本体に係合させた時の内側突出部の位置を破線で示した容器本体の口部の拡大斜視図である。
本発明を図を用いて以下に詳細に説明する。図1が本発明の第1の実施形態の中栓付き容器1の断面図であり、図2は外キャップ4を取り外した状態の中栓付き容器1の一部を拡大した断面図である。図1,2の断面図は、左右は異なる位置の断面を示している。本発明の中栓付き容器1は、図1,2に示すように、円筒形の口部5を有する容器本体2、この容器本体2の口部5と係合する円筒形の側面12を有する中栓3、および前記容器本体2の口部5とネジ係合する円筒形の側面を有する外キャップ4からなり、前記中栓3を取り外して前記容器本体2に新しい内容物を入れることで繰り返し使用される化粧水等の詰め替え可能な容器として使用される。
前記容器本体2は、図1に示すように、円筒の上部が細くなったボトル形状で、上部に前記口部5が円筒形に形成されている。図2,3に示すように、前記口部5の外側面は上部が下部よりも半径が小さい段差を有する円筒形となっており、前記口部5の上段が前記中栓3との係合に用いられ、下段が前記外キャップ4との係合に用いられる。前記容器本体2の形状は円筒形状に限定するものではなく、その他の形状を用いることも可能である。
図3に示すように、前記中栓3との係合のために、前記口部5の外側面の上段に、外側面を1周し、外側へと突出する環状の係合突起7、この環状の係合突起7の下方に位置し、外側へと突出し、交互に配置された4つの凹部10と4つの凸部11が一体となって構成され、波形となった外側突出部8が形成され、さらに、前記外側突出部8の下方には、前記外キャップ4(図示せず)との係合のためのネジ山6が形成されている。
図2の右側断面に示すように、前記環状の係合突起7は下方に行くにつれて緩やかに突出量が増加する傾斜面を有し、傾斜面の下端において前記口部5の外側面と段差が生じた形状である。そして、図3に示すように、前記環状の係合突起7と前記外側突出部8との間には、環状の溝23が形成されている。前記外側突出部8の凹部10と凸部11の周縁には、前記口部5の外側面へと傾斜して繋がる上部傾斜面9が所定の角度で形成されている。
前記中栓3は、図2,3に示すように、上面中央に前記容器本体2内に収容された内容物を排出する注出口17が設けられ、前記容器本体2との係合に用いられる前記側面12よりも内側に前記口部5内に挿入される円筒形の挿入部18が形成されている。そして、前記中栓3の内側には、図5に示すように、4つの係合部13および4つの内側突出部15が形成されている。
前記係合部13は前記中栓3の上面から下方に円弧を延伸させた形状を有しており、前記係合部13の下端には、内側へと突出し、前記環状の係合突起7と係合する円弧状の係合突起14が形成されている。前記内側突出部15は、前記中栓3の側面12の内側面から内側へと突出するように形成されており、下端が前記外側突出部8の波形の凹部10に嵌合する、下方への凸形状を有している。
図5に示すように、4つの前記係合部13は等間隔で同一円周上に配置されており、4つの前記内側突出部15も等間隔で前記中栓3の内側面に配置されている。前記係合部13と前記内側突出部15とは互いに重ならないように配置されている。そして、前記内側突出部15は、前記係合部14よりも内側に突出しないように突出量を設定している。
図2,3に示すように、前記係合部13は均一な厚みで下方に延伸し、途中から徐々に厚みが薄くなりながら下方に延伸し、その後、内側に突出して前記円弧状の係合突起14が形成されている。前記係合部13の厚みが薄くなっている部分は、内側面が傾斜して傾斜面となっている。前記係合部13の傾斜面は、前記環状の係合突起7の傾斜面と当接することで、前記円弧状の係合突起14と前記環状の係合突起7との係合状態をより強固にする効果がある。
前記内側突出部15の下端の周縁には、前記中栓3の内側面へと傾斜して繋がり、前記上部傾斜面9と当接する下部傾斜面16が所定の角度で形成されている。前記内側突出部15の上端は前記中栓3の上面へと繋がっている。前記上部傾斜面9および前記下部傾斜面16の角度は、特に限定するものではなく、適宜、設定することができる。
前記円弧状の係合突起14が前記環状の係合突起7と係合している時、図2の断面図左側に示すように、前記円弧状の係合突起14が前記環状の係合突起7の下方に位置し、前記溝23に挿入された状態となっている。そして、前記係合部13の傾斜面は、前記環状の係合突起7の傾斜面と当接した状態となっている。また、前記内側突出部15は、前記外側突出部8の凹部10内に位置している。
前記中栓3の側面12の外側面には、図3,4に示すように、全面に垂直に伸びる溝状のローレット24が設けられており、さらに、前記内側突出部15に対応する位置に縦方向に延伸するように設けられた4つの溝25が設けられている。前記溝25は、前記ローレットよりも幅および深さが大きい形状である。前記ローレット24および溝25により、前記中栓3を取り外すために前記中栓3を手で回す時の滑り止めの効果を生じる。前記ローレット24および溝25は、両方ではなくいずれか1つだけを形成することも可能である。
前記外キャップ4は、図1に示すように、蓋となる上面、前記容器本体2の口部5とのネジ係合に用いられる円筒形の側面から構成され、上面の内面には前記注出口17内に挿入される、下方に突出した突起22が設けられており、前記側面の内側面には、前記口部5に設けられたネジ山6とねじ係合するネジ山21が設けられている。
前記中栓3と前記容器本体2の係合について説明する。前記中栓3を前記容器本体2に取り付けるときには、前記中栓3を前記容器本体2の口部5に上から押し付ける。すると、前記円弧状の係合突起14が前記環状の係合突起7と当接する。この時、前記円弧状の係合突起14は、前記環状の係合突起7によって外側へと押されて、前記環状の係合突起7を乗り越えて下方へと移動する。この際に、前記係合部13は、上端が前記中栓3の上面に固定された片持ち梁の状態で変形し易いことから、前記円弧状の係合突起14はスムーズに前記環状の係合突起7を乗り越えることができる。
前記円弧状の係合突起14が前記環状の係合突起7を乗り越えると、図2の断面図左側に示すように、前記円弧状の係合突起14が前記環状の係合突起7と係合した状態となる。この時、前記係合部13の傾斜面は、前記環状の係合突起7の傾斜面と当接し、前記内側突出部15は、前記外側突出部8の凹部10(図示せず)に嵌合された状態となる。同時に、前記中栓3の挿入部18は前記容器本体2の口部5内へと挿入されており、前記中栓3は前記容器本体2の口部5に固定される。
前記中栓3を前記容器本体2に取り付ける際に、前記内側突出部15が前記外側突出部8の凹部10に挿入されない位置にある場合は、前記中栓3を回動させると、前記内側突出部15が前記外側突出部8の凹部10に挿入される。
前記中栓3の固定が完了し、前記外キャップ4のネジ山21を前記容器本体2のネジ山6とネジ係合させると、前記外キャップ4が前記容器本体2に取り付けられ、前記中栓付き容器1が完成する。
次に、前記中栓3を前記容器本体2から取り外す場合について説明する。前記中栓3を取り外すためには前記中栓3を回動させる。前記中栓3を回動させる方向はネジ係合とは異なり左右どちらでもよい。すると、前記中栓3の内側突出部15の下部傾斜面16が前記容器本体2の外側突出部8の上部傾斜面9と当接し、前記内側突出部15が前記外側突出部8の波形に沿って上方へと移動する。より詳しくは、前記外側突出部8の凹部10に挿入されていた前記内側突出部15が、前記中栓3を回動させることによって前記外側突出部8の凸部11に乗り上げる。その結果、前記中栓3が上方へと移動する。これにより、前記円弧状の係合突起14が前記環状の係合突起7を上方に乗り越えて係合を解除しようとする。
この時、前記係合部13は、上端が前記中栓3の上面に固定された片持ち梁の状態で変形し易いことから、前記円弧状の係合突起14は外側へと押されてスムーズに前記環状の係合突起7を乗り越えて係合が解除される。そして、前記中栓3の前記円弧状の係合突起14と前記容器本体2の環状の係合突起7との係合が解除されると、前記中栓3は取り外される。
このように、本発明の中栓付き容器1は、前記中栓3の側面12とは別に内側に複数の係合部13を設けて下端に円弧状の係合突起14を配置し、前記側面12に内側突出部14を設けることで、前記中栓3の着脱時に前記係合部13が変形し易くなり、前記中栓3の着脱をスムーズに行うことを可能とする。さらに、前記円弧状の係合突起14が前記環状の係合突起7を乗り越える際に互いに作用する力を軽減することで、繰り返し中栓3を着脱した際の耐久性を向上させることが可能となる。
前記係合部13と前記内側突出部15の個数は、それぞれ4個の場合で説明したが、個数については複数であればよく、3個なども可能である。また、前記係合部13と前記内側突出部15の幅なども適宜変更可能である。
前記係合部13および前記内側突出部15の個数だけでなく、前記外側突出部8の凹部10および凸部11の個数についても、前記係合部13と前記内側突出部15に合わせて適宜変更可能である。さらに、前記内側突出部15に対する凹部10および凸部11の比率についても変更可能であり、前記内側突出部15の個数が凹部10および凸部11の個数と同数か少なければよい。また、前記外側突出部8の形状も波形に限定するものではなく、凹部と凸部を組み合わせた形状であれば変更可能であり、また、上方に延伸し上端を曲面とした形状の凸部を等間隔で複数設けることも可能である。
次に、本発明の第2の実施形態の中栓付き容器1’について説明する。前記中栓付き容器1’は、図6に示すように、円筒形の口部5’を有する容器本体2’、この容器本体2’の口部5’と係合する円筒形の側面12を有する中栓3、および前記容器本体2’の口部5’とネジ係合する円筒形の側面を有する外キャップ4からなる。前記中栓3および前記外キャップ4の構造は、第1の実施形態の中栓付き容器1とほぼ同じであることから、各部材については同じ符号を用いており、詳細な説明は省略する。
前記容器本体2’は、図6,7に示すように、前記中栓3との係合のために、前記口部5’の外側面の上段に、外側面を1周し、外側へと突出する環状の係合突起7’、この環状の係合突起7’の下方に位置し、外側へと突出し、上方への凸形状を有する2つの凸部19から構成される外側突出部が形成され、さらに、前記外側突出部の下方には、前記外キャップ4との係合のためのネジ山6’が形成されている。2つの前記凸部19は、前記口部5’の外側面において対向する位置に独立して形成されており、前記凸部19の間に凹部は設けられておらず、前記口部5’の側面だけが存在している。
図6に示すように、前記環状の係合突起7’は下方に行くにつれて緩やかに突出量が増加する傾斜面を有し、傾斜面の下端において前記口部5’の外側面と段差が生じた形状である。そして、前記環状の係合突起7’と前記外側突出部の凸部19との間には、環状の溝23’が形成されている。前記外側突出部の凸部19の周縁には、前記口部5’の外側面へと傾斜して繋がる上部傾斜面20が所定の角度で形成されている。
前記中栓3は、図6に示すように、上面には注出口17および円筒形の挿入部18が形成されている。そして、前記中栓3の内側には、2つの係合部13および2つの内側突出部15が、それぞれ対向するように形成されている。前記係合部13および前記内側突出部15は、第1の実施形態とは数だけが異なっており、前記係合部13は前記中栓3の上面から下方に延伸する形状を有し、さらに下端には内側へと突出し、前記環状の係合突起7’と係合する円弧状の係合突起14が形成されている。前記内側突出部15は、前記中栓3の側面12の内側面から内側へと突出するように形成されており、下端が下方への凸形状を有している。そして、前記内側突出部15の下端の周縁には、前記中栓3の内側面へと傾斜して繋がり、前記上部傾斜面20と当接する下部傾斜面16が所定の角度で形成されている。
前記円弧状の係合突起14が前記環状の係合突起7’と係合している時、前記外側突出部の2つの凸部19の間に、図7(a)に破線で示すように前記内側突出部15が位置する状態となる。この時、前記内側突出部15は、2つの凸部19の間で移動可能な状態であり、前記中栓3は回動可能ではあるが、前記中栓3が回動したとしても前記円弧状の係合突起14と前記環状の係合突起7’との係合は解除されることはない。
前記外キャップ4は、図6に示すように、上面の内面には下方に突出した突起22が設けられており、側面の内側面には、前記口部5’のネジ山6’とねじ係合するネジ山21が設けられている。前記中栓3の側面12の外側面には溝状のローレット24が設けられており、さらに、前記内側突出部15に対応する位置には2つの溝25が設けられている。前記ローレット24および溝25により、前記中栓3を取り外すために手で回動させる時の滑り止めの効果を生じる。
前記中栓付き容器1’における前記中栓3と前記容器本体2’の係合について説明する。前記中栓3を前記容器本体2’に取り付ける方法は、基本的に第1の実施形態と同じである。簡単に説明すると、前記中栓3を前記容器本体2’の口部5’に上から押し付けると、前記係合部13の円弧状の係合突起14が前記環状の係合突起7’と当接し、前記円弧状の係合突起14は前記環状の係合突起7’によって外側へと押されて、前記環状の係合突起7’を乗り越えて下方へと移動する。その後、前記円弧状の係合突起14が前記環状の係合突起7’と係合した状態となる。
前記係合部13の円弧状の係合突起14が前記環状の係合突起7’を乗り越える時に、前記係合部13は、上端が前記中栓3の上面に固定された片持ち梁の状態となっており前記円弧状の係合突起14に力が作用すると変形し易いことから、前記円弧状の係合突起14はスムーズに前記環状の係合突起7’を乗り越えることができる。
前記円弧状の係合突起14と前記環状の係合突起7’とが係合すると、前記内側突出部15は、図7(a)に破線で示すように、前記外側突出部の2つの凸部19の間の空間に配置される。そして、前記中栓3の挿入部18(図示せず)は前記容器本体2’の口部5’内へと挿入されており、前記中栓3は前記容器本体2’の口部5’に固定される。
このようにして、前記中栓3が前記容器本体2’の口部5’に固定された状態において、前記中栓3の内側突出部15は、前記外側突出部の2つの前記凸部19の間で、図7(a)に矢印で示すように移動可能であることから、前記中栓3は前記容器本体2’の口部5’に対して所定の範囲で回動可能に係合された状態となっている。しかしながら、前記円弧状の係合突起14と前記環状の係合突起7’とによる係合によって、前記中栓3は垂直方向への移動は阻止されているために前記中栓3が前記容器本体2’から外れることはない。
前記中栓3を前記容器本体2’に取り付ける際に、前記内側突出部15が前記外側突出部の凸部19と重なる位置にある場合は、前記中栓3を回動させると、前記内側突出部15が前記凸部19の間の空間に移動し、前記中栓3は前記容器本体2’に取り付けられる。前記中栓3の固定が完了すると、前記外キャップ4のネジ山21を前記容器本体2’のネジ山6’とネジ係合させると、前記外キャップ4が前記容器本体2’に取り付けられ、前記中栓付き容器1’が完成する。
次に、前記中栓3を前記容器本体2’から取り外す場合について説明する。例えば、図7(a)の状態から前記中栓3を取り外すためには前記中栓3を右側の矢印の方向に回動させる。すると、図7(b)に示すように、前記中栓3の内側突出部15の下部傾斜面16の一部が前記外側突出部の凸部19の上部傾斜面20の一部と当接する。さらに前記中栓3を回動させると、前記中栓3の内側突出部15が前記外側突出部の凸部19に沿って上方へと移動する方向に力が作用し、前記中栓3が上方へと移動する。これにより、前記円弧状の係合突起14が前記環状の係合突起7’を上方に乗り越えて係合を解除しようとする。
この時、前記係合部13は、片持ち梁の状態で変形し易いことから、前記円弧状の係合突起14はスムーズに前記環状の係合突起7’を乗り越えて係合が解除される。そして、前記中栓3の前記円弧状の係合突起14と前記容器本体2’の環状の係合突起7’との係合が解除されると、前記中栓3は取り外される。
このように、本実施形態の中栓付き容器1’は前記外側突出部として凸部19だけを用いているために、中栓3が所定の範囲で回動可能に固定されているが、第1の実施形態と同様に、前記中栓3を着脱する際に、前記係合部13が片持ち梁として変形することで、前記中栓3の着脱はスムーズに行うことを可能である。
本実施形態においても、前記円弧状の係合突起14と前記内側突出部15の個数は適宜変更可能である。また、前記外側突出部の凸部19の個数についても適宜変更可能である。例えば、前記円弧状の係合突起14と前記内側突出部15の個数は2個のままで、前記外側突出部の凸部19の個数を4個とすることで、前記中栓3を前記容器本体2’に固定した時の回動範囲を狭くすることも可能である。さらに、前記外側突出部の凸部19の個数を2個のままで、前記円弧状の係合突起14と前記内側突出部15の個数を、前記凸部19よりも多い4個とすることで、前記中栓3を前記容器本体2’に固定した時の回動範囲を狭くすることも可能である。
1,1’ 中栓付き容器
2,2’ 容器本体
3 中栓
4 外キャップ
5,5’ 口部
6,6’ ネジ山
7,7’ 環状の係合突起
8 外側突出部
9 上部傾斜面
10 凹部
11 凸部
12 側面
13 係合部
14 円弧状の係合突起
15 内側突出部
16 下部傾斜面
17 注出口
18 挿入部
19 凸部
20 上部傾斜面
21 ネジ山
22 突起
23,23’ 溝
24 ローレット
25 溝

Claims (4)

  1. 円筒形の口部を有する容器本体、前記容器本体内の内容物の注出口を上面に有し、前記容器本体の円筒形の口部と係合する中栓、および前記容器本体の口部とネジ係合する外キャップからなる中栓付き容器であって、
    前記口部の外側面に、外側へと突出する環状の係合突起、および、前記環状の係合突起の下方に位置し、外側へと突出し、上方への凸形状を有する少なくとも2つの凸部から構成される外側突出部が形成され、
    前記中栓の内部には、前記中栓の上面から下方に延伸る係合部、および、前記中栓の内側面から内側へと突出し、下端が下方への凸形状を有する内側突出部が、それぞれ少なくとも2つ形成され、前記係合部の下端には内側へと突出し、前記環状の係合突起と係合する円弧状の係合突起が形成されており、
    前記係合部は、前記内側突出部とは重ならないように、同一円周上に配置されており、
    前記外側突出部の凸部の周縁には、前記口部の外側面へと傾斜して繋がる上部傾斜面が形成され、
    前記内側突出部の下端の周縁には、前記中栓の内側面へと傾斜して繋り、前記上部傾斜面と当接する下部傾斜面が形成されており、
    前記中栓が前記口部に係合されている時、前記外側突出部の凸部の間に、前記内側突出部が位置することを特徴とする中栓付き容器。
  2. 前記環状の係合突起は、前記口部の外側面において、下方に行くにつれて突出量が増加する傾斜面を有し、傾斜面の下端において前記口部の外側面と段差が生じた形状であることを特徴とする請求項1に記載の中栓付き容器。
  3. 前記外側突出部は、隣接する前記凸部の間にそれぞれ凹部が形成され、交互に配置された前記凸部と前記凹部は一体となっており、前記外側突出部の凹部の周縁にも、前記口部の外側面へと傾斜して繋がり、前記下部傾斜面と当接する上部傾斜面が形成され、前記中栓が前記口部に係合されている時、前記内側突出部の下端が前記外側突出部の凸部の間にある凹部内に位置することを特徴とする請求項1または2に記載の中栓付き容器。
  4. 前記中栓の外側面には、ローレット、および、前記内側突出部に対応する位置に縦方向に延伸するように設けられた溝のうち、少なくとも1つが設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の中栓付き容器。
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