JP2016158879A - 匂い発生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】SAWデバイスの最適な共振周波数を維持して液体の霧化を良好に行うことができ、匂い発生装置全体を小型化すること。
【解決手段】匂い発生装置30は、マイクロポンプ部50で香料を含む液体を吸込んでチューブ53の先端から滴下させる。SAWデバイス40は、圧電基板41上に交流電圧信号S11bの印加により弾性表面波を励起する駆動IDT42a,42bが配設されている。更に、制御部70の制御に応じてポンプ52を駆動する交流の駆動信号Voを生成する駆動回路90を有する。そして、圧電基板41の温度を検出する温度センサ60を備え、制御部70が、温度センサ60での検出温度に応じて、交流電圧信号S11bの周波数を、チューブ53の先端からSAWデバイス40上に滴下される液体を弾性表面波で最適に霧化可能な最適駆動周波数となるように制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、匂いを発生してユーザに提供する匂い発生装置に関する。
近年、食べ物や化粧品等の香りに係る産業分野、医療分野、バーチャルリアリティ等の分野において、装置で匂いを発生させてユーザに提供する試みが始まっている。匂いを発生させるために、各々異なる香料を含む液体を複数のマイクロポンプで吸込み、チューブの先端から液滴としてSAW(Surface Acoustic Wave:表面弾性波)デバイス上に滴下させる。この液を、SAWデバイスで霧化することにより、匂い(香り)を発生させる匂い発生装置がある。この匂い発生装置は、小型化することによりウェアラブルに使用することも提案されている。なお、香料は、揮発性香気成分である。
図12に示すように、従来の匂い発生装置10は、SAWデバイス11と、マイクロポンプ部12と、RF(Radio Frequency)アンプ13と、マイクロポンプ駆動回路(駆動回路)14と、制御部15とを備えて構成されている。
SAWデバイス11は、RFアンプ13で増幅された交流電圧信号(高周波のRFバースト波)が印加されるとデバイス表面に弾性表面波が励起され、この弾性表面波が表面の液体に伝搬されるようになっている。また、SAWデバイス11の表面には、マイクロポンプ部12から突出た各ステンレスチューブ24a〜24dの先端から液滴16a〜16dが滴下して表面に付着し、表面に伝搬される弾性表面波により、表面に付着した液滴16a〜16dに縦波を生じさせ、SAW streaming現象により液体と共に香料を霧化する。
制御部15は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Acce
ss Memory、ROM(Read-Only Memory)及び入出力回路を実装したFPGA(FieldProgrammable Gate Array)である。この制御部15は、SAWデバイス11に弾性表面波を発生させるための交流電圧信号S1をRFアンプ13へ出力すると共に、マイクロポンプ部12のマイクロポンプ22a〜22d(図13参照)を駆動するための制御信号S2を駆動回路14へ出力する。
マイクロポンプ部12は、図13に示すように、液貯め部21と、4つのマイクロポンプ(ポンプ)22a〜22dと、チューブ固定部23とを備えて構成されている。但し、各ポンプ22a〜22dは、薄膜等を膨縮してポンプ動作を行うダイヤフラム式である。
液貯め部21は、箱形を成し、内部に4つの独立した液貯留部21a〜21d(分り易くするため、1つの液貯留部21aのみを破線で示した)を備える。各液貯留部21a〜21dには、霧化した際に各々匂いの異なる揮発性香気成分を含有する各々異なる液体が貯留されている。各液貯留部21a〜21dは、上面に液体を入れる開口a1〜d1を備え、一側面に内部に連通する管a2〜d2を水平状に突出して備える。各液貯留部21a〜21dの内部に溜められた液体が、管a2〜d2から吐出されるようになっている。
チューブ固定部23は、箱形を成し、一側面に内部に連通する4つの管a3〜d3を水平状に突出して備える。チューブ固定部23の内部には、4本のステンレスチューブ24a〜24dが、各管a3〜d3が配設された第1側面と、この第1側面の反対側の第2側面との間に、第1側面から第2側面へ向かって下る傾斜状態に固定されている。各ステンレスチューブ24a〜24dの一端は各管a3〜d3に接続され、他端は第2側面を貫通して外部へ所定長さ水平状に突出している。この突出した各ステンレスチューブ24a〜24dは、SAWデバイス11の上方に隣接して配置される。
液貯め部21とチューブ固定部23との間には、4つの薄型直方体形状のマイクロポンプ22a〜22dが配設されている。各ポンプ22a〜22dの液体流入側の管a4〜d4と、液貯め部21の各管a2〜d2とは、図示せぬシリコンチューブ等により接続されている。また、各ポンプ22a〜22dの液体流出側の管a5〜d5と、チューブ固定部23の各管a3〜d3とも、シリコンチューブ等により接続されている。更に、各ポンプ22a〜22dの上面には、駆動回路14に繋がる配線ケーブルa6〜d6(図には配線の途中までを記載)が接続されている。
次に、駆動回路14の回路構成を、図14を参照して説明する。ここで、ポンプ22a〜22dはダイヤフラム式なので、薄膜等を膨縮するために数百Hz程度で+200Vと−50V等の非対称の交流電圧が必要となる。この交流電圧である駆動信号Voutを駆動回路14で生成している。
図14において、P型MOSFET(電界効果トランジスタ)14pのドレイン端子と、N型MOSFET14nのドレイン端子との間に、2つの直列接続された抵抗器R1,R2が接続されている。各抵抗器R1,R2の間には、抵抗器R3を介して駆動信号Voutが出力される出力端子14oが接続されている。
また、P型MOSFET14pのソース端子には、DC−DCコンバータ(コンバータ)14dcが接続され、このコンバータ14dcで図示せぬ直流電源の電圧+12vが変換された+200Vの直流電圧が印加されている。N型MOSFET14nのソース端子にも、DC−DCコンバータ14dcが接続され、このコンバータ14dcで図示せぬ直流電源の電圧+12vが変換された−50Vの直流電圧が印加されている。
P型MOSFET14pのゲート端子には、コンデンサC1を介してバイポーラトランジスタ(トランジスタ)T1のコレクタ端子が接続されている。N型MOSFET14nのゲート端子には、コンデンサC2を介してトランジスタT1のコレクタ端子が接続されている。トランジスタT1のコレクタ端子は、抵抗器R4を介して図示せぬ直流電源に接続され、その直流電圧+12Vが供給されている。更に、トランジスタT1のベース端子は、抵抗器R5を介してグランドGNDに接続されると共に、抵抗器R6を介して制御部15(図12)に接続され、制御信号S2が供給される。
制御信号S2の電圧は、通常、3.3V等のように低圧でP型MOSFET14pのゲート部分が駆動できない。このため、制御信号S2によりトランジスタT1をオン/オフして、直流電圧+12Vを抵抗器R4及びコンデンサC1を介して、ゲート閾値電圧よりも高いゲート駆動電圧としてP型MOSFET14pのゲート端子に供給している。
更に、P型MOSFET14pのソース端子と、N型MOSFET14nのソース端子には、分圧用の2つ抵抗器R7,R8が直列接続され、各抵抗器R7,R8の間が出力端子14oに接続されている。
更に、P型MOSFET14pのソース端子とグランドGNDとの間に、2つの抵抗器R9,R10が直列接続され、これら抵抗器R9,R10の間がP型MOSFET14pのゲート端子とコンデンサC1とに接続されて、P型MOSFET14pの動作電圧をバイアスしている。また、N型MOSFET14nのソース端子とグランドGNDとの間に、2つの抵抗器R11,R12が直列接続され、これら抵抗器R11,R12の間がN型MOSFET14nのゲート端子とコンデンサC2とに接続されて、N型MOSFET14nの動作電圧をバイアスしている。
また、P型MOSFET14pのソース端子と、トランジスタT1のコレクタ端子との間には、コンデンサC1を介して、カソード端子同士が接続された2つのツェナーダイオードD1,D2が接続されている。N型MOSFET14nのソース端子と、トランジスタT1のコレクタ端子との間にも、コンデンサC2を介して、カソード端子同士が接続された2つのツェナーダイオードD3,D4が接続されている。各ツェナーダイオードD1〜D4は、P型MOSFET14p、N型MOSFET14n、トランジスタT1を高電圧による破壊から保護する。
このような構成の駆動回路14において、制御信号S2がオフ(「L」レベル)の場合は、トランジスタT1がオフとなって、直流電圧+12Vが抵抗器R4及びコンデンサC1を介してゲート駆動電圧に変換され、このゲート駆動電圧がP型MOSFET14pのゲート端子に供給される。これによりP型MOSFET14pがオフとなる。この際、コンデンサC2を介した同ゲート駆動電圧はN型MOSFET14nのゲート端子にも供給されるので、N型MOSFET14nはオンとなる。
これによりコンバータ14dcからの−50Vの電圧が、駆動信号Voutとして各ポンプ22a〜22dに供給される。一方、制御信号S2がオンの場合は、トランジスタT1がオンとなって、各MOSFET14p,14nのゲート端子の電圧レベルはLレベルとなる。このため、N型MOSFET14nがオフ、P型MOSFET14pがオンとなり、コンバータ14dcからの+200Vの電圧が、駆動信号Voutとして各ポンプ22a〜22dに供給される。
このように、+200Vと−50Vとの駆動信号Voutが交互にポンプ22a〜22dに供給されることにより、各ポンプ22a〜22dは、薄膜を膨縮してポンプ駆動する。これにより、液貯め部21から各種の香料を含む液体が各ポンプ22a〜22dに吸込まれ、各ステンレスチューブ24a〜24dから、SAWデバイス11の表面に液滴状に滴下される。この滴下した液体が弾性表面波により霧化される。この種の技術が特許文献1に開示されている。
特開2011−184486号公報
ところで、SAWデバイス11には、RFアンプ13で増幅された高周波の交流電圧信号が印加されるが、この高周波電圧信号のパワーでSAWデバイス11の圧電基板の温度が上昇する。この温度上昇により弾性表面波の位相速度が変化して、霧化のために最適な共振周波数がずれる。このため、液体の霧化が良好に行えないという問題が生じる。
また、マイクロポンプ22a〜22dを駆動する駆動信号Voutは、電位差の大きい駆動電圧が必要となる。このため、駆動信号Voutを生成する駆動回路14には、上述したように、直流電源(図示せず)、トランジスタT1、P型MOSFET14p及びN型MOSFET14n、コンデンサC1,C2及びツェナーダイオードD1〜D4といった能動素子や、抵抗器R1〜R12といった受動素子を用いた大型のアナログ回路が必要となる。また、駆動回路14には、大型のDC−DCコンバータ14dcも必要なので、結果的に駆動回路14全体の実装面積が大きくなってしまう。
更に、マイクロポンプ部12は、液貯留部21a〜21d、複数のマイクロポンプ22a〜22d及びチューブ固定部23がこの順で配列されて構成されているため、全体が大型となってしまう。このため、匂い発生装置10を、ウェアラブル化等のために必要な小型化が行えなくなるという問題がある。
本発明は、このような背景に鑑みてなされたものであり、SAWデバイスの最適な共振周波数を維持して液体の霧化を良好に行うことができ、匂い発生装置全体を小型化することができる匂い発生装置を提供することを課題とする。
前記した課題を解決するため、本発明による請求項1に記載の装置は、圧電基板上に、交流電圧の印加により当該圧電基板の表面に弾性表面波を励起する少なくとも1つの電極を配設したSAWデバイスと、少なくとも1種類の香料を前記SAWデバイスの表面に滴下させるポンプ部と、当該SAWデバイスに前記交流電圧を印加する制御を行うと共に、前記ポンプ部の駆動を制御する制御手段と、当該制御手段の制御に応じて前記ポンプ部を駆動する交流の駆動信号を生成して当該ポンプ部に供給する駆動回路とを有する匂い発生装置において、前記圧電基板の温度を検出する温度センサを備え、前記制御手段は、前記温度センサで検出される前記圧電基板の温度に応じて、当該SAWデバイスに印加される前記交流電圧の周波数を、前記チューブの先端から当該SAWデバイスの表面に滴下される液体が前記弾性表面波で予め定められた状態に霧化される最適駆動周波数となるように制御することを特徴とする。
この構成によれば、次のような作用効果を得ることができる。交流電圧のパワーでSAWデバイスの表面の温度が変化すると、表面上の液体を霧化するために最適なSAWデバイスの共振周波数が変化する。しかし、本発明では、圧電基板の温度を検出し、この検出温度に応じて、SAWデバイスに印加する交流電圧の周波数を、液体を弾性表面波で最適に霧化可能な最適駆動周波数となるように制御する。これによって、圧電基板の温度が変化しても、SAWデバイスの共振周波数は、常時、表面上の液体を霧化するために最適な共振周波数となるので、表面上に滴下される液体を弾性表面波で最適に霧化することが可能となる。
請求項2に係る発明は、請求項1において、前記圧電基板の温度と、当該温度に対応する前記最適駆動周波数との関係を示す情報を記憶部に記憶し、前記制御部は、前記温度センサで検出される前記圧電基板の温度に対応する前記最適駆動周波数を前記情報から検知し、前記駆動信号の周波数を、前記検知した最適駆動周波数とする制御を行うことを特徴とする。
この構成によれば、SAWデバイスでは、圧電基板の温度が変化しても、圧電基板の温度と、当該温度に対応する前記最適駆動周波数との関係を示す情報から、その変化した温度に対応する最適駆動周波数を求め、駆動信号の周波数をその最適駆動周波数とする。これにより、SAWデバイスの共振周波数が、デバイス表面上の液体を霧化するために最適な共振周波数となるので、表面上に滴下される液体を弾性表面波で最適に霧化することが可能となる。
請求項3に係る発明は、圧電基板上に、交流電圧の印加により当該圧電基板の表面に弾性表面波を励起する少なくとも1つの電極を配設したSAWデバイスと、少なくとも1種類の香料を前記SAWデバイスの表面に滴下させるポンプ部と、当該SAWデバイスに前記交流電圧を印加する制御を行うと共に、前記ポンプ部の駆動を制御する制御手段と、当該制御手段の制御に応じて前記ポンプ部を駆動する交流の駆動信号を生成して当該ポンプ部に供給する駆動回路とを有する匂い発生装置において、前記圧電基板に発生する音を検出して電気信号としての音信号に変換するマイクロフォンを備え、前記制御手段は、前記マイクロフォンで得られた音信号に応じて、前記SAWデバイスに印加される前記交流電圧の周波数を、前記圧電基板から発生する音が所定の大きさとなる最適駆動周波数に制御することを特徴とする。
この構成によれば、交流電圧の周波数が最適駆動周波数となるような、大きさの音が圧電基板から発生されるように制御することにより、圧電基板に励起される弾性表面波が最適な共振周波数となるので、表面上に滴下される液体を弾性表面波で最適に霧化することができる。
請求項4に係る発明は、圧電基板上に、交流電圧の印加により当該圧電基板の表面に弾性表面波を励起する少なくとも1つの電極を配設したSAWデバイスと、少なくとも1種類の香料を前記SAWデバイスの表面に滴下させるポンプ部と、当該SAWデバイスに前記交流電圧を印加する制御を行うと共に、前記ポンプ部の駆動を制御する制御手段と、当該制御手段の制御に応じて前記ポンプ部を駆動する交流の駆動信号を生成して当該ポンプ部に供給する駆動回路とを有する匂い発生装置において、前記圧電基板上に励起される弾性表面波の振幅を検出する受波電極と、前記受波電極で検出された振幅信号を検波し、この検波振幅信号を前記制御手段へ出力する検波回路とを備え、前記制御手段は、前記検波振幅信号に応じて、前記SAWデバイスに印加される前記交流電圧の周波数を、前記圧電基板に励起される弾性表面波の振幅が所定の振幅となる最適駆動周波数に制御することを特徴とする。
この構成によれば、受信電極で弾性表面波の振幅を検出し、この振幅信号を検波した検波振幅信号に応じて、制御手段が、圧電基板上に励起される弾性表面波の振幅が所定の振幅となるように制御する。この制御により、圧電基板に励起される弾性表面波の振幅が、表面上に滴下される液体を最適に霧化することが可能な大きとなる。これにより圧電基板41の表面の液体を良好に霧化することができる。
請求項5に係る発明は、請求項1〜4の何れか1項において、前記ポンプ部は、前記液体を貯留する液貯留部の下面側に凹部が設けられると共に当該下面に貫通穴が設けられた液貯め部と、前記液貯め部の貫通穴に液流入管を介して吸引口が連通され、当該吸引口から前記液体を吸引し、この吸引した液体を吐出口から吐出するポンプと、当該ポンプの吐出口に連通された液流出管に一端が接続された前記チューブとを備え、前記液貯め部の側面に前記ポンプを当接して配設し、当該ポンプの吐出口に連通された液流出管に接続された前記チューブを前記液貯め部の下面の前記凹部に挿通し、この凹部に挿通されたチューブの他端側が、当該液貯め部の側面から突出る状態に配設したことを特徴とする。
この構成によれば、液貯め部及びポンプが当接し、チューブが液貯め部の下面の凹部に挿通されてポンプ部が構成されている。このため、液貯留部の下面から貫通穴を介して液体をポンプで吸込んで下方側のチューブへ吐出するので、重力を利用して効率的にチューブの先端から液滴を吐出することができる。また、液貯め部及びポンプが隣接し、チューブが液貯め部の下面側の凹部に挿通されて配設されているので、ポンプ部全体を一体化し直方体形状とすることができる。これによりポンプ部全体を小型化することができる。
請求項6に係る発明は、請求項5において、前記ポンプ部が、前記液貯め部、前記ポンプ及び前記チューブを複数備える場合に、各液貯め部には各々異なる香料を含む液体が貯留され、各ポンプの吐出口に前記液流出管を介して接続された各チューブの先端からは、各々異なる香料を含む液体が任意の比率で滴下されて調合されるように、各ポンプの吐出量が前記制御手段により制御されることを特徴とする。
この構成によれば、所望の香りを発生させることができる。
請求項7に係る発明は、請求項1〜6の何れか1項において、前記駆動回路は、電源に一端が接続されたコイルと、当該コイルの他端にアノード端子が接続されたダイオードと、当該ダイオードと前記コイル間にコレクタ端子が接続され、エミッタ端子がグランド接続されたトランジスタと、前記ダイオードのカソード端子に一端が接続され、他端がグランド接続された抵抗器と、前記ダイオードのカソード端子に一端が接続され、他端がグランド接続されたコンデンサとを備え、「L」レベル及び「H」レベルを繰り返す制御信号を、前記トランジスタのベース端子に一定時間供給する第1制御と、当該制御信号を所定時間「L」レベルとする第2制御とを交互に繰り返して行うことを特徴とする。
この構成によれば、第1制御によりトランジスタがスイッチング動作し、この動作により、電源に接続されたコイルにエネルギーが蓄積されながら、当該エネルギーによるパルス電流がダイオードを介してコンデンサに蓄積されることが一定時間行なわれる。この動作を第1動作とする。次に、第2制御により制御信号が所定時間の間「L」レベルとされると、トランジスタがオフとなってコンデンサの蓄積電圧が抵抗器を介して放電される。この動作を第2動作とする。このように制御信号によって第1制御と第2制御とを交互に繰り返すことにより、第1動作で「H」レベル、第2動作で「L」レベルとなる高電圧の交流の駆動信号が生成される。この駆動信号でポンプを駆動することができる。
このように、ポンプを駆動するための駆動信号を生成する駆動回路を、トランジスタ、コイル、ダイオード、コンデンサ及び抵抗器の少数の素子を用いて構成することができるので、駆動回路を小型化することがきる。
本発明によれば、SAWデバイスの最適な共振周波数を維持して液体の霧化を良好に行うことができ、匂い発生装置全体を小型化することができる匂い発生装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る匂い発生装置の構成を示すブロック図である。 匂い発生装置のSAWデバイスの圧電基板の温度[℃]と最適駆動周波数[MHz]との関係図である。 本実施形態の匂い発生装置の1つのポンプ治具の外観構成を示す斜視図である。 ポンプ治具の液貯め部を縦方向に破断した際の斜視図である。 本実施形態の匂い発生装置のマイクロポンプ駆動回路の回路構成図である。 (a)CPUからマイクロポンプ駆動回路に入力される制御信号の波形図、(b)マイクロポンプ駆動回路からポンプ部へ供給される駆動信号の波形図である。 駆動信号でのマイクロポンプ駆動時にステンレスチューブを流れる液体の流量と、駆動信号の周波数との関係図である。 本実施形態の匂い発生装置の匂い発生動作を説明するためのフローチャートである。 本実施形態の変形例1に係る匂い発生装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態の変形例2に係る匂い発生装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態の変形例3に係る匂い発生装置の構成を示すブロック図である。 従来の匂い発生装置の構成を示すブロック図である。 従来の匂い発生装置のマイクロポンプ部の構成図である。 従来の匂い発生装置のマイクロポンプ駆動回路の回路構成図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
<実施形態の構成>
図1は、本発明の実施形態に係る匂い発生装置の構成を示すブロック図である。
図1に示す匂い発生装置30は、SAWデバイス40と、マイクロポンプ部(ポンプ部)50と、温度センサ60と、制御部70と、RFアンプ80と、マイクロポンプ駆動回路(駆動回路)90とを備えて構成されている。
SAWデバイス40は、ニオブ酸リチウム等による圧電基板41の上に、2つの駆動IDT(Inter Digital Transducer:櫛形電極)42a,42bを配設し、この両側に反射器43a,43bを配設して構成したものである。このように、反射器43a,43bの間に駆動IDT42a,42bを配置して、駆動IDT42a,42bにより励振した弾性表面波を両側の反射器43a,43b間に閉じ込めることにより、高いQを持つ共振子を実現している。なお、2つ以上の駆動IDT42a,42bを反射器43a,43bの間に配置することで、複数の弾性表面波のモードを結合させるフィルタ特性を得ることが可能となる。また、駆動IDT42a,42bは、請求項記載の電極である。
このSAWデバイス40は、後述するRFアンプ80で増幅される交流電圧信号(高周波のRFバースト波)S11bが印加されると、デバイス表面に弾性表面波が励起される。また、デバイス表面には、ポンプ部50から突出た各ステンレスチューブ53の先端から液体が滴下して付着するので、伝搬される弾性表面波により、表面の液体に縦波を生じさせ、香料を含む液体が霧化される。これによって匂いが空気中に拡散する。なお、交流電圧信号S11aは、請求項記載の交流電圧である。
なお、本実施形態において、SAWデバイス40の表面に弾性表面波を励起してその表面上の液体に縦波を生じさせ、SAW streaming現象により香料を含む液体を霧化する、との表現は、言い換えれば、圧電基板41の表面に弾性表面波を励起してその表面上の液体に縦波を生じさせ、SAW streaming現象により香料を含む液体を霧化することである。
温度センサ60は、SAWデバイス40の駆動IDT42a,42bの付近に配置されており、SAWデバイス40の上面(又は圧電基板41の上面)の温度を検出し、この検出した温度信号を制御部70へ出力する。なお、温度センサ60は、非接触型の温度計を用いるのが好ましい。
制御部70は、温度センサインタフェース71(インタフェース71)と、CPU(Central Processing Unit)72と、DDS(Direct Digital Synthesizer)73とを備えて構成されている。
インタフェース71は、温度センサ60からの温度信号を受信し、これを温度情報としてCPU72へ出力する。
CPU72は、SAWデバイス40を駆動する駆動信号Voの周波数を、弾性表面波で液体を最適に霧化することが可能な最適駆動周波数とするように周波数指定信号S11を制御する。SAWデバイス40で励起される弾性表面波の周波数を指定するための周波数指定信号S11をDDS73へ出力する。また、CPU72は、ポンプ部50を駆動するための制御を行う制御信号S12を駆動回路90へ出力する。
この他に、CPU72は、圧電基板41の温度が高い方が、励起される弾性表面波が大きいと考えられるため、温度上昇が大きく起こるようにディジタル信号である周波数指定信号S11を送出して、効率的なSAWデバイス40の駆動を実現している。
また、CPU72は、温度センサ60で検出される圧電基板41の変化する温度に応じて、SAWデバイス40に印加される交流電圧信号S11bの周波数を、液体を最適に霧化するための最適駆動周波数とするように、周波数指定信号S11を制御する。
この際の圧電基板41の温度と最適駆動周波数との関係を説明する。まず、最適駆動周波数fが変化する原因として、SAWデバイス40の駆動時に発生する熱によって圧電基板41が温度上昇し、圧電基板41上を伝搬する弾性表面波の伝搬速度VSAWが低下することにある。下式(1)の関係から、伝搬速度の低下によってSAWデバイス40の駆動周波数も低下する。下式(1)のλは弾性表面波の波長である。
SAW=fλ …(1)
そこで、SAWデバイス40の駆動を行いながら圧電基板41の温度を温度センサ60で測定し、ある基板温度において霧化現象が起こる駆動周波数を記録した。図2に、その測定した圧電基板41の温度[℃]と最適駆動周波数[MHz]との関係を線L1で示す。この線L1のように、温度が高くなる程に最適駆動周波数が下がるといった、おおよそ線形な関係が見られた。この線形近似直線である線L1の傾きより、温度が10度上昇する度に最適駆動周波数が約50kHz低下するといった関係が導かれる。従って、温度センサ60で圧電基板41の温度変化を検出し、SAWデバイス40に印加される交流電圧信号S11bを最適駆動周波数とすることが可能である。
図1に示すDDS73は、ディジタル信号である周波数指定信号S11をアナログの交流電圧信号S11aに変換してRFアンプ80へ出力する。この際、DDS73は、例えば次のように周波数指定信号S11を交流電圧信号S11aに変換する。即ち、DDS73において、図示せぬ加算器とラッチでアキュムレータを構成し、このアキュムレータで基準クロックに同期して周波数指定信号S11の周波数設定値を累積していく。これにより、周波数設定値に比例した速度のノコギリ波状のディジタルデータが得られる。このディジタルデータは出力波形の位相に相当し、その最上位ビットのみを交流電圧信号(高周波のRFバースト波)S11aとして出力する。
RFアンプ80は、DDS73から出力される交流電圧信号11aを増幅し、この増幅された交流電圧信号S11bをSAWデバイス40へ出力する。
次に、マイクロポンプ部50について説明する。ポンプ部50は、液体をSAWデバイス40の上面(又は表面)に滴下するものであり、マイクロポンプ治具(ポンプ治具)50a〜50dが組合せられて構成されている。複数のマイクロポンプを使用するのは異なる香料を任意の比率で調合するためである。なお、液体は、SAWデバイス40のSAW伝搬面上に滴下される。
図3に4つの同構成のポンプ治具50a〜50dの内、マイクロポンプ治具50aの斜視図を代表して示し、その構成の説明を行う。図3に示すポンプ治具50aは、概略箱形の液貯め部51と、外径が概略箱形でダイヤフラム式のマイクロポンプ(ポンプ)52とを備えて構成されている。なお、1つのポンプ治具50aは、この底面が1円玉の上面内に収まり且つ当該上面の半分程度のサイズとなっており、高さも1円玉の直径に収まる程度である。
液貯め部51は、下端側が一側面から所定の厚さで水平方向に突出しており、この突出部51aの上面には、液流入管51bと液流出管51cとが隣接して垂直に接合されている。液流入管51bには、ポンプ52の吸引口(図示せず)から突出た液流入管52bが連通状態に接合されており、液流出管51cには、ポンプ52の吐出口(図示せず)から突出た液流出管52cが連通状態に接合されている。なお、請求項記載の液流入管は、液流入管51bの他に突出部51a及び液流入管52bも含んで構成されており、請求項記載の液流出管は、液流出管51cの他に突出部51a及び液流出管52cも含んで構成されているとする。
液貯め部51の縦方向断面図を図4に示す。図4に示すように、液貯め部51は、上部が開口した液貯留部51dを備え、下面側に凹部51eを備える。液貯留部51dの底面には貫通穴51fが形成されており、この貫通穴51fを介した突出部51a及び液流入管51bの内部に液流路51gが形成されている。また、液流出管51cの内部も破線で示すように液流路51hとなっており、この液流路51hにステンレスチューブ(チューブ)53の一端が結合されている。
ステンレスチューブ53は、液貯め部51の下面側の凹部51e内を水平状に横切って、液貯め部51の側面を貫通して外部へ所定長さ突出している。ステンレスチューブ53は、チューブ53内の液流路を通過する液体をSAWデバイス40上に極力少量滴下させるために、チューブ内径が0.13mm等の極細い流路となっている。なお、滴下される液滴の量が少ないほど、調整の精度が上がるため、匂いの制御性が向上する。
液流入管51bの液流路51gは、ポンプ52の液流入管52bの図示せぬ液流路に一体に繋がっており、液流出管51cの液流路51hは、ポンプ52の液流出管52cの図示せぬ液流路に一体に繋がっている。
このような構成のポンプ治具50aの液貯留部51dに貯留された液体が、液流路51gを通ってポンプ52に吸引され、この吸引された液体がポンプ部50から吐出されて液流路51h及びステンレスチューブ53を通ってチューブ53先端から液滴となって滴下される。
次に、図1に示すマイクロポンプ駆動回路90について説明する。駆動回路90は、ポンプ部12の各マイクロポンプ52を駆動するための制御信号S12を受けて、これを交流の駆動信号Voに変換して各ポンプ52へ出力する。ポンプ52の駆動には100〜200Vpp程度の交流信号が必要なので、駆動信号Voはその必要な交流信号となっている。
駆動回路90の回路構成を、図5を参照して説明する。駆動回路90は、直流電源91と、コイルL91と、トランジスタT91と、ダイオードD91と、抵抗器R91と、コンデンサC91とを備える。直流電源91の正極側がコイルL91を介してバイポーラトランジスタT91のコレクタ端子に接続されると共に、ダイオードD91のアノード端子に接続されている。トランジスタT91のエミッタ端子はグランドGNDに接続され、ベース端子はCPU72(図1参照)に接続されて制御信号S12が入力される。ダイオードD91のカソード端子は、駆動信号VoをSAWデバイス40へ出力する出力端子92に接続されると共に、コンデンサC91の一端に接続され、更に、抵抗器R91の一端に接続されている。コンデンサC91及び抵抗器R91の他端はグランドGNDに接続されている。
このような構成において、制御信号S12により短時間間隔で「L」及び「H」レベルを繰り返しながら、トランジスタT91をスイッチング動作させる。このスイッチング動作により直流電源91に接続されたコイルL91にエネルギーを蓄積しながら、当該エネルギーによるパルス電流をダイオードD91を介してコンデンサC91に蓄積する。この蓄積を一定時間行う動作を第1動作とする。
次に、制御信号S12を「L」レベルとしてコンデンサC91の蓄積電圧を抵抗器R91を介して放電する。この放電を所定時間行う動作を第2動作とし、第1動作と第2動作とを繰り返す。これにより、出力端子92から交流の駆動信号Voを出力することができる。つまり、駆動信号Voは、トランジスタT91をスイッチング動作することにより、コンデンサC91に蓄積された電圧が「H」となり、この「H」の電圧が抵抗器R91を介して放電されることにより「L」となる交流信号となる。
更に説明すると、図6(a)に示すように、時刻t1aとt1b間で「H」、時刻t1bとt1c間で「L」となることをバースト的に繰り返す制御信号S12を、図6(b)に示す時刻t1〜t2間においてトランジスタT91のベース端子に供給する制御(第1制御)を行う。この第1制御により、コイルL91に蓄積されたエネルギーによるパルス電流がダイオードD91を介してコンデンサC91に蓄積されてゆく。この際に駆動信号Voは「H」となる。この後、制御信号S12を時刻t2〜t3間において「L」とする制御(第2制御)を行う。この第2制御により、コンデンサC91に蓄積された電圧が抵抗器R91を介して放電され、時刻t2〜t3間に示すように、駆動信号Voが「L」となる。このように第1及び第2制御を繰り返すことにより、駆動信号Voは、「H」及び「L」を繰り返す交流信号となる。また、駆動信号Voの電圧振幅Vaを変更する場合は、制御信号S12のデューティ比を可変することで可能となる。
このような駆動信号Voが各ポンプ52に供給されることにより、各ポンプ52がポンプ駆動し、各液貯め部51に貯留された各種の液体が各ポンプ52に吸込まれ、各ステンレスチューブ53から、SAWデバイス40の表面に滴下される。
ここで、実験により駆動信号Voでマイクロポンプ52を駆動した際に、ステンレスチューブ53を流れる液体の流量と、駆動信号Voの周波数との関係を図7に示す。即ち、図7は、縦軸に0〜600の流量[μL/min]を表し、横軸に駆動信号Voの0〜300の周波数[Hz]を表し、駆動信号Voが60Vppの場合の流量と周波数との関係を●印で表し、120Vppの場合の流量と周波数との関係を■で表した関係図である。但し、ステンレスチューブ53は内径0.13mmのものを用い、液体には水を使用した。
駆動信号Voが60Vppの場合、周波数0〜150Hzまでの範囲でおおよそ線形な関係が得られた。この線形関係の傾きから、駆動信号Voが60Vppの場合、マイクロポンプ52内のダイヤフラムの一度の変位で22nLが搬送されると求められる。また、駆動信号Voが120Vppの場合、最高で550μL/minの流量が得られた。この流量はSAWデバイス40に液体を供給する場合、供給過多と成り得る値であるが、ポンプ52やステンレスチューブ53の詰まり等を解消するためには有効である。
また、各液貯め部51に、各々異なる香料を含む液体を貯留し、各ポンプ52に接続された各チューブ53の先端から、各々異なる香料を含む液体が任意の比率で滴下されてSAWデバイス40上で調合されるように、各ポンプ52の吐出量をCPU72により制御してもよい。この場合、駆動回路90は、各ポンプ52を制御するように、例えば図5に示す回路を各ポンプ52分備える構成とし、CPU72から各々異なる吐出量でポンプ52を制御するための制御信号S12が各ポンプ52の回路に入力されるようにする。これによって、所望の香りを発生させることが可能となる。なお、CPU72により各ポンプ52の吐出圧を制御するようにしてもよい。
<実施形態の動作>
次に、実施形態に係る匂い発生装置30の匂い発生動作を、図8に示すフローチャートを参照して説明する。
ステップS51において、制御部70から出力される周波数指定信号S11に応じて、RFアンプ80から交流電圧信号S11bがSAWデバイス40へ出力され、SAWデバイス40が所定周波数の弾性表面波を励起する。即ち、制御部70のCPU72から、SAWデバイス40の弾性表面波の周波数を指定するための周波数指定信号S11がDDS73へ出力される。更に、DDS73が、ディジタルの周波数指定信号S11をアナログの交流電圧信号S11aに変換してRFアンプ80へ出力する。RFアンプ80が、DDS73から出力される交流電圧信号11aを増幅し、この増幅された交流電圧信号S11bをSAWデバイス40へ出力する。これにより弾性表面波が励起される。
ステップS52において、上記ステップS51により駆動する圧電基板41の温度を温度センサ60で検出する。
ステップS53において、上記ステップS52での検出温度をインタフェース71を介してCPU72へ出力する。CPU72は、図2の関係を用いて、その検出温度に応じて、SAWデバイス40に印加される交流電圧信号S11bの周波数を、液体を最適に霧化可能な最適駆動周波数とするように周波数指定信号S11を制御する。この制御によって、SAWデバイス40へ印加される交流電圧信号S11bが液体を最適に霧化するための最適駆動周波数となる。
一方、ステップS54において、CPU72は、ポンプ部50の各ポンプ52を駆動するための制御信号S12を駆動回路90へ出力する。これにより、駆動回路90から駆動信号Voがポンプ部50へ出力される。つまり、駆動回路90は、制御信号S12に応じて、各ステンレスチューブ53の先端から少量の液体が滴下されるように各ポンプ52を駆動するための駆動信号Voを生成し、この駆動信号Voを各ポンプ52へ出力する。これによって、各ポンプ52が駆動して、各チューブ53から少量の液体がSAWデバイス40の上面に滴下される。
ステップS55において、SAWデバイス40の上面には、弾性表面波が励起されて伝搬しているので、その滴下された液体が弾性表面波により励振されて霧化される。
<実施形態の効果>
以上説明したように、本実施形態に係る匂い発生装置30は、圧電基板41上に、交流電圧信号S11bの印加により圧電基板41の表面に弾性表面波を励起する少なくとも複数の駆動IDT42a,42bを配設したSAWデバイス40と、液貯留部51dに貯留された香料を含む液体をポンプ52で吸込んでチューブ53へ吐出し、チューブ53の先端からSAWデバイス40の上面に滴下させるポンプ部50とを備える。更に、匂い発生装置30は、SAWデバイス40に交流電圧信号S11bを印加する制御を行うと共に、ポンプ52の駆動を制御する制御部70及びRFアンプ80による制御手段と、当該制御手段の制御に応じてポンプ52を駆動する交流の駆動信号Voを生成してポンプ52に供給する駆動回路90とを有する。複数の香料を調合するときは各香料ごとにこの動作を行う。
本実施形態の特徴は、圧電基板41の温度を検出する温度センサ60を備え、制御手段は、温度センサ60で検出される圧電基板41の温度に応じて、当該SAWデバイス40に印加される交流電圧信号S11bの周波数を、チューブ53の先端からSAWデバイス40の表面に滴下される液体を弾性表面波で最適に霧化可能な最適駆動周波数となるように制御する構成としたことにある。
この構成によれば、次のような作用効果を得ることができる。交流電圧信号S11bのパワーでSAWデバイス40の表面の温度が変化すると、表面上の液体を霧化するために最適なSAWデバイスの共振周波数がずれ、このため、液体の霧化が良好に行えない。しかし、実施形態では、圧電基板41の温度を検出し、この検出温度が高くなるようにSAWデバイス40に印加する交流電圧信号S11bの周波数を制御する。この周波数が最適に霧化可能な駆動周波数と考えられる。これによって、圧電基板41の温度が変化しても、弾性表面波SAWデバイスの共振周波数は、常時、表面上の液体を霧化するために最適な共振周波数となるので、表面上に滴下される液体を弾性表面波で最適に霧化することが可能となる。
また、図4に示すように、ポンプ部50は、液貯め部51と、ポンプ52と、チューブ53とを備える。液貯め部51は、液体を貯留する液貯留部51dの下面側に凹部51eが設けられると共に、当該下面に貫通穴51fが設けらて構成されている。ポンプ52は、液貯め部51の貫通穴51fに液流入管51bを介して吸引口が連通され、当該吸引口から液体を吸引し、この吸引した液体を吐出口から吐出するように構成されている。チューブ53は、ポンプ52の吐出口に連通された液流出管51cに一端が接続されている。
そして、ポンプ部50は、液貯め部51の側面にポンプ52を当接して配設し、更に、当該ポンプ52の吐出口に連通するチューブ53を、液貯め部51の下面の凹部51eに挿通し、この挿通されたチューブ53の他端側が、液貯め部51の側面から外側へ突出る状態に配設して、直方体形状に構成されている。
この構成によれば、液貯め部51及びポンプ52が隣接し、チューブ53が液貯め部51の下面の凹部51eに挿通されてポンプ部50が構成されている。このため、液貯留部51dの下面から貫通穴51fを介して液体をポンプ52で吸込んで下方側のチューブ53へ吐出するので、重力を利用して効率的にチューブ53の先端から液滴を吐出することができる。また、液貯め部51及びポンプ52が隣接し、チューブ53が液貯め部51の下面側の凹部51eに挿通されて配設されているので、ポンプ部50全体を直方体形状とすることができる。これによりポンプ部50全体を小型化することができる。
また、各液貯め部51に、各々異なる香料を含む液体を貯留し、各ポンプ52に接続された各チューブ53の先端から、各々異なる香料を含む液体が任意の比率で滴下されてSAWデバイス40上で調合されるように、各ポンプ52の吐出量をCPU72により制御するようにした。これによって、所望の香りを発生させることが可能となる。
また、駆動回路90を、直流電源91に一端が接続されたコイルL91と、当該コイルL91の他端にアノード端子が接続されたダイオードD91と、当該ダイオードD91とコイルL91間にコレクタ端子が接続され、エミッタ端子がグランド接続されたトランジスタt91と、ダイオードD91のカソード端子に一端が接続され、他端がグランド接続された抵抗器R91と、ダイオードD91のカソード端子に一端が接続され、他端がグランド接続されたコンデンサC91とを備えて構成した。そして、「L」レベル及び「H」レベルを繰り返す制御信号S12を、トランジスタT91のベース端子に一定時間供給する第1制御と、制御信号S12を所定時間「L」レベルとする第2制御とを交互に繰り返して行うようにした。
これによって、第1制御によりトランジスタT91がスイッチング動作し、この動作により、直流電源91に接続されたコイルL91にエネルギーが蓄積されながら、当該エネルギーによるパルス電流がダイオードD91を介してコンデンサC91に蓄積されることが一定時間行なわれる。この動作を第1動作とする。次に、第2制御により制御信号が所定時間の間「L」レベルとされると、トランジスタT91がオフとなってコンデンサC91の蓄積電圧が抵抗器R91を介して放電される。この動作を第2動作とする。このように制御信号S12によって第1制御と第2制御とを交互に繰り返すことにより、第1動作で「H」レベル、第2動作で「L」レベルとなる交流の駆動信号Voが生成される。この駆動信号でポンプ52を駆動することができる。
このように、ポンプ52を駆動するための駆動信号Voを生成する駆動回路90を、直流電源91、コイルL91、トランジスタT91、ダイオードD91、コンデンサC91及び抵抗器R91の少数の能動素子及び受動素子を用いて構成することができるので、駆動回路90を小型化することがきる。
本実施形態の駆動回路90(図5)に関しては、従来の駆動回路14(図14)に比べ、実装面積が約50%削減できた。更に、本実施形態のマイクロポンプ部50(図3)に関しては、従来のマイクロポンプ部12(図13)に比べ、実装面積が75%削減できた。これにより、匂い発生装置30の全体では、マイクロポンプ部50のポンプ52を8台備える8チャンネルを実装時には、計算上、実装面積が従来の匂い発生装置10(図12)の40%程度になるという結果が得られた。
<実施形態の変形例1>
図9は、本発明の実施形態の変形例1の匂い発生装置の構成を示すブロック図である。
図9に示す変形例1の匂い発生装置30Aが、上記実施形態の匂い発生装置30(図1)と異なる点は、制御部70の図示せぬ記憶部内に基板温度・周波数変換テーブル(変換テーブル)74を備え、この変換テーブル74を用いてCPU72が後述の制御を行うようにしたことにある。
基板温度・周波数変換テーブル74は、圧電基板41の温度と、SAWデバイス40に印加する駆動信号Voの駆動周波数との関係を示す変換テーブルである。例えば、図2に示した温度[℃]と最適駆動周波数[MHz]との関係を線L1で示すテーブルとなっている。
温度センサ60で圧電基板41の温度を検出し、この検出温度をインタフェース71を介してCPU72へ出力する。CPU72は、変換テーブル74を参照して検出温度に対応する最適駆動周波数を検知する。更に、CPU72は、SAWデバイス40を駆動する駆動信号Voの周波数を、その検知した最適駆動周波数とするように周波数指定信号S11を制御してDDS73へ出力する。DDS73は、周波数指定信号S11を交流電圧信号S11aに変換してRFアンプ80へ出力し、RFアンプ80は、交流電圧信号11aを増幅し、この増幅された交流電圧信号S11bをSAWデバイス40へ出力する。
この動作により、SAWデバイス40では、SAWデバイスの共振周波数が、デバイス表面上の液体を霧化するために最適な共振周波数となるので、表面上に滴下される液体を弾性表面波で最適に霧化することが可能となる。
<実施形態の変形例2>
図10は、本発明の実施形態の変形例2の匂い発生装置の構成を示すブロック図である。
図10に示す変形例2の匂い発生装置30Bが、上記実施形態の匂い発生装置30(図1)と異なる点は、温度センサ60に代え、音を電気信号に変換するMIC(マイクロフォン)61とADC(アナログ−ディジタルコンバータ)62を備え、更に、制御部70内の温度センサインタフェース71(図1)に代え、ADC(インタフェース71Bを備え、MIC61とADCインタフェース71Bとの間にADC62を接続したことにある。
MIC61は、SAWデバイス40の駆動IDT42aの付近に設けられており、SAWデバイス40から発生する音を検出して電気信号としての音信号に変換し、この音信号を、ADC62へ出力する。ADC62は、音信号をディジタル信号としてのディジタル音信号に変換してADCインタフェース71Bへ出力する。ADCインタフェース71Bは、ディジタル音信号をCPU72へ出力する。CPU72は、ディジタル音信号に応じて、SAWデバイス40から所定の音が発生されるように周波数指定信号S11を制御する。
SAWデバイス40から所定の音が発生される状態は、RFアンプ80からの交流電圧信号S11が最適駆動周波数となる場合である。つまり、CPU72は、交流電圧信号S11bの周波数が最適駆動周波数となるような、大きさの音がSAWデバイス40から発生されるように周波数指定信号S11を制御する。
この制御により、DDS73を介してRFアンプ80から出力される交流電圧信号S11bがSAWデバイス40に印加されると、SAWデバイス40上において、所定の音が発生されるように弾性表面波が励起する。
SAWデバイス40をバースト波である交流電圧信号S11bで駆動する場合、圧電基板41では弾性表面波による膨張と収縮を繰り返すことによると推定される音が生じる。この音は、弾性表面波の励起の強さと相関があると推定される。つまり、交流電圧信号S11bの周波数が最適駆動周波数となるような、大きさの音がSAWデバイス40から発生されるように制御することにより、圧電基板41に励起される弾性表面波が最適な共振周波数となるので、表面上に滴下される液体を弾性表面波で最適に霧化することが可能となる。この音による制御は、圧電基板41からの音を検出して行うので、周囲の温度や湿度等の周囲環境が変化しても、上記のように最適に霧化を行うための制御が可能となる。
<実施形態の変形例3>
図11は、本発明の実施形態の変形例3の匂い発生装置の構成を示すブロック図である。
図11に示す変形例3の匂い発生装置30Cが、上記変形例2の匂い発生装置30B(図10)と異なる点は、圧電基板41上に、反射器43a,43b(図1)に代え、図11に示すように、受波IDT44a,44bを配設し、更に、MIC61に代え、検波回路63を備えたことにある。
受波IDT44a,44bは、圧電基板41上に励起される弾性表面波の振幅を検出し、この検出された振幅信号を検波回路63へ出力するものである。なお、受波IDT44a,44bは請求項記載の受波電極である。
検波回路63は、受波IDT44aの近傍に設けられており、受波IDT44aで振幅信号を検波してADC62へ出力する。ADC62は、検波振幅信号をディジタル信号(ディジタル検波振幅信号という)に変換してADCインタフェース71Bを介してCPU72へ出力する。CPU72は、ディジタル検波振幅信号に応じて、SAWデバイス40に励起される弾性表面波の振幅が所定の大きさとなるように周波数指定信号S11を制御する。
弾性表面波の振幅が所定の大きさとなる状態は、RFアンプ80からの交流電圧信号S11が最適駆動周波数となる場合である。つまり、CPU72は、交流電圧信号S11bの周波数が最適駆動周波数となるような、振幅の弾性表面波がSAWデバイス40上に励起されるように周波数指定信号S11を制御する。
この制御により、DDS73を介してRFアンプ80から出力される交流電圧信号S11bがSAWデバイス40に印加されると、SAWデバイス40上に励起される弾性表面波の振幅が、表面上に滴下される液体を最適に霧化することが可能な大きとなる。これにより圧電基板41の表面の液体を良好に霧化することができる。
その他、具体的な構成について、本発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。以上の実施形態において、駆動IDT42a,42bは、1つであってもよい。
30 匂い発生装置
40 SAWデバイス
41 圧電基板
42a,42b 駆動IDT
43a,43b 反射器
44a,44b 受波IDT
50 マイクロポンプ部
50a〜50d ポンプ治具
51 液貯め部
51b 液流入管
51c 液流出管
51d 液貯留部
51e 凹部
51f 貫通穴
51g,51h 液流路
53 ステンレスチューブ
60 温度センサ
61 MIC
62 ADC
63 検波回路
70 制御部
71B ADCインタフェース
74 基板温度・周波数変換テーブル
80 RFアンプ
90 マイクロポンプ駆動回路
91 直流電源
L91 コイル
T91 トランジスタ
D91 ダイオード
R91 抵抗器
C91 コンデンサ

Claims (7)

  1. 圧電基板上に、交流電圧の印加により当該圧電基板の表面に弾性表面波を励起する少なくとも1つの電極を配設したSAWデバイスと、少なくとも1種類の香料を前記SAWデバイスの表面に滴下させるポンプ部と、当該SAWデバイスに前記交流電圧を印加する制御を行うと共に、前記ポンプ部の駆動を制御する制御手段と、当該制御手段の制御に応じて前記ポンプ部を駆動する交流の駆動信号を生成して当該ポンプ部に供給する駆動回路とを有する匂い発生装置において、
    前記圧電基板の温度を検出する温度センサを備え、
    前記制御手段は、前記温度センサで検出される前記圧電基板の温度に応じて、当該SAWデバイスに印加される前記交流電圧の周波数を、前記チューブの先端から当該SAWデバイスの表面に滴下される液体が前記弾性表面波で予め定められた状態に霧化される最適駆動周波数となるように制御する
    ことを特徴とする匂い発生装置。
  2. 前記圧電基板の温度と、当該温度に対応する前記最適駆動周波数との関係を示す情報を記憶部に記憶し、
    前記制御部は、前記温度センサで検出される前記圧電基板の温度に対応する前記最適駆動周波数を前記情報から検知し、前記駆動信号の周波数を、前記検知した最適駆動周波数とする制御を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の匂い発生装置。
  3. 圧電基板上に、交流電圧の印加により当該圧電基板の表面に弾性表面波を励起する少なくとも1つの電極を配設したSAWデバイスと、少なくとも1種類の香料を前記SAWデバイスの表面に滴下させるポンプ部と、当該SAWデバイスに前記交流電圧を印加する制御を行うと共に、前記ポンプ部の駆動を制御する制御手段と、当該制御手段の制御に応じて前記ポンプ部を駆動する交流の駆動信号を生成して当該ポンプ部に供給する駆動回路とを有する匂い発生装置において、
    前記圧電基板に発生する音を検出して電気信号としての音信号に変換するマイクロフォンを備え、
    前記制御手段は、前記マイクロフォンで得られた音信号に応じて、前記SAWデバイスに印加される前記交流電圧の周波数を、前記圧電基板から発生する音が所定の大きさとなる最適駆動周波数に制御する
    ことを特徴とする匂い発生装置。
  4. 圧電基板上に、交流電圧の印加により当該圧電基板の表面に弾性表面波を励起する少なくとも1つの電極を配設したSAWデバイスと、少なくとも1種類の香料を前記SAWデバイスの表面に滴下させるポンプ部と、当該SAWデバイスに前記交流電圧を印加する制御を行うと共に、前記ポンプ部の駆動を制御する制御手段と、当該制御手段の制御に応じて前記ポンプ部を駆動する交流の駆動信号を生成して当該ポンプ部に供給する駆動回路とを有する匂い発生装置において、
    前記圧電基板上に励起される弾性表面波の振幅を検出する受波電極と、
    前記受波電極で検出された振幅信号を検波し、この検波振幅信号を前記制御手段へ出力する検波回路とを備え、
    前記制御手段は、前記検波振幅信号に応じて、前記SAWデバイスに印加される前記交流電圧の周波数を、前記圧電基板に励起される弾性表面波の振幅が所定の振幅となる最適駆動周波数に制御する
    ことを特徴とする匂い発生装置。
  5. 前記ポンプ部は、
    前記液体を貯留する液貯留部の下面側に凹部が設けられると共に当該下面に貫通穴が設けられた液貯め部と、
    前記液貯め部の貫通穴に液流入管を介して吸引口が連通され、当該吸引口から前記液体を吸引し、この吸引した液体を吐出口から吐出するポンプと、
    当該ポンプの吐出口に連通された液流出管に一端が接続された前記チューブとを備え、
    前記液貯め部の側面に前記ポンプを当接して配設し、当該ポンプの吐出口に連通された液流出管に接続された前記チューブを前記液貯め部の下面の前記凹部に挿通し、この凹部に挿通されたチューブの他端側が、当該液貯め部の側面から突出る状態に配設した
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の匂い発生装置。
  6. 前記ポンプ部が、前記液貯め部、前記ポンプ及び前記チューブを複数備える場合に、各液貯め部には各々異なる香料を含む液体が貯留され、各ポンプの吐出口に前記液流出管を介して接続された各チューブの先端からは、各々異なる香料を含む液体が任意の比率で滴下されて調合されるように、各ポンプの吐出量が前記制御手段により制御される
    ことを特徴とする請求項5に記載の匂い発生装置。
  7. 前記駆動回路は、
    電源に一端が接続されたコイルと、当該コイルの他端にアノード端子が接続されたダイオードと、当該ダイオードと前記コイル間にコレクタ端子が接続され、エミッタ端子がグランド接続されたトランジスタと、前記ダイオードのカソード端子に一端が接続され、他端がグランド接続された抵抗器と、前記ダイオードのカソード端子に一端が接続され、他端がグランド接続されたコンデンサとを備え、
    「L」レベル及び「H」レベルを繰り返す制御信号を、前記トランジスタのベース端子に一定時間供給する第1制御と、当該制御信号を所定時間「L」レベルとする第2制御とを交互に繰り返して行う
    ことを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の匂い発生装置。
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