JP2016158687A - 吸収性物品 - Google Patents
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Abstract
Description
<吸収性物品1の全体構成>
図1は、展開状態の吸収性物品1を肌側から見た平面図である。図2Aは、図1のA−A断面における分解説明図である。図2Bは、図1のB−B断面における拡大説明図である。図3は、着用状態の吸収性物品1の説明図である。
また、図1に示すように、長尺状の吸収性物品1の本体部10の長手方向を「本体長手方向」と呼び、本体部10の幅方向を「本体幅方向」と呼ぶことがある。
本体幅方向において、吸収性物品1の中央側を「内側」と呼び、逆側を「外側」と呼ぶことがある。また、各シートの内側の端部を「基端部」と呼び、各シートの外側の端部を「先端部」と呼ぶことがある。
また、本体長手方向と本体幅方向に直交する方向を「厚み方向」と呼ぶことがある。なお、厚み方向において、吸収性コア11から見てトップシート12の側を「表側」とし、逆側を「裏側」と呼ぶことがある。吸収性物品1を完全に展開させた状態では「肌側」が「表側」になるが、後述するようにシートが折り畳まれた状態では「非肌側」が「表側」になることもあり得る。
図2Bに示すように、ファスニングテープ30を構成する2枚の基材シートは、基端領域33Xと、中間領域33Aと、止着領域33Bと、先端領域33Cとに区分できる。
図5Aは、サイドフラップ20の折り線部の説明図である。図5Bは、サイドフラップ20を折り畳んで仮止めした状態(仮止め状態)の吸収性物品1の説明図である。図5Cは、図5BのC−C断面の拡大説明図である。図示するように、吸収性物品1のサイドフラップ20は、折り畳まれた状態で仮止めされている。これにより、吸収性物品1を着用者に着用させる際に、吸収性物品1の後部7を着用者の下に敷き込み易くなる。
なお、ここではサイドフラップ20を折り畳むための折り線部が2つであるが、2以上の折り線部によってサイドフラップ20が蛇腹状に折り畳まれても良い。この場合、「外側領域20B」と「内側領域20A」との間には、別の領域が存在することになる。
図6A及び図6Bに示す通り、間隔L1が間隔L2よりも広い。これにより、図6Bに示すように、フラップ先端部23と第2折り線部42との間の領域(第2折り線部42で折り返されたサイドフラップ20の表側に露出した非肌側の面)を指で押さえながら、フラップ先端部23を指で摘まむことができるので、フラップ展開作業が容易になる。
そこで、本実施形態では、第1仮止部51の接合力が第2仮止部52の接合力よりも強いだけでなく、更に第1仮止部51の接合力が、止着面34の接合力(展開前の止着面34の接合力。ここでは第1基材シート31に対する止着面34の接合力)よりも強くなるように、第1仮止部51、第2仮止部52及び止着面34を形成している。これにより、十分なフラップ展開作業とテープ展開作業を作業者に促すことができる。
第1仮止部51の接合力は、例えば2〜10N/25mm2の範囲であり、より望ましくは2〜7N/25mm2の範囲である。また、第2仮止部52の接合力は、例えば0〜4N/25mm2の範囲である。ファスニングテープ30の接合力は0〜3N/25mm2の範囲である。このような数値範囲において、第1仮止部51の接合力が第2仮止部52の接合力よりも強いことが望ましい。また、このような数値範囲において、第1仮止部51の接合力が第2仮止部52の接合力よりも強いだけでなく、更に第1仮止部51の接合力が、止着面34の接合力(展開前の止着面34の接合力。ここでは第1基材シート31に対する止着面34の接合力)よりも強いことが更に望ましい。また、このような数値範囲において、止着面34の接合力が、第1仮止部51及び第2仮止部52の接合力よりも弱いことが望ましい。更に、止着面34及び第2仮止部52が厚み方向に重複する位置にあり、第1仮止部51及び第2仮止部52が厚み方向に重複する位置にあると、ファスニングテープ30のテープ展開時の力が第2仮止部52まで伝わりやすくなるため、よりフラップ展開作業を行いやすくなる。
なお、第2仮止部52を構成する接着剤は肌側の面に塗布されているため、フラップ展開後に第2仮止部52の接着剤が残っていると、残留した接着剤が肌に触れるおそれがある。但し、本実施形態では、エンボス加工面が第2仮止部52によって仮止めされているので、仮にフラップ展開後に接着剤が残っていても、エンボス加工による凹凸があるため、肌へのダメージは少なくて済むという利点もある。
フラップ展開作業時には、第1仮止部51及び第2仮止部52を剥離させる力は、本体長手方向に沿った線上(例えばD−D線上)に作用しやすい。このような剥離させる力に対して、第1仮止部51は、接着剤を本体長手方向に沿って連続的に塗布して形成されているため、比較的強い抵抗を示す(接合力が比較的強い)。これに対し、第2仮止部52は、本体長手方向に沿った断面上で間欠的に接着剤を塗布して形成されているため、第1仮止部51と比べて、剥離させる力に対する抵抗が弱い。本実施形態では、第1仮止部51と第2仮止部52の接着剤の目付が同じであるが、第1仮止部51と第2仮止部52の塗工方法を異ならせることによって、第2仮止部52の接合力が第1仮止部51の接合力よりも弱くなるようにしている。
なお、本体長手方向に沿った断面上で接着剤を間欠的に塗布する方法としては、前述のジグザグに塗工するだけでなく、波形や円形を繰り返す塗工パターンなども可能である。他の塗布方法を採用した場合においても、本体長手方向に沿った断面上で接着剤が間欠的に塗布されるように第2仮止部52の接着剤を塗布すれば、第2仮止部52の接合力を第1仮止部51の接合力よりも弱くすることが可能である。
図9は、吸収性物品1の包装時における本体折り線部43の説明図である。図中の吸収性物品1は、本体折り線部43を展開しつつサイドフラップ20が折り畳まれて仮止めされた状態である。
前述の第1実施形態では、第1仮止部51の接着剤は、接触塗工によって塗布されていた。但し、第1仮止部51の接着剤の塗工方法は、直接塗工に限られるものではなく、直接塗工とは別の塗工方法でも良く、例えば第2仮止部52の接着剤の塗工方法と同じ非接触塗工であっても良い。また、前述の第1実施形態では、第1仮止部51の接着剤が、本体長手方向に連続的に塗布されていた。但し、第1仮止部51の接着剤は、本体長手方向に沿った断面上で間欠的に塗布されていても良い。
図12A及び図12Bは、別の実施形態における断面図である。
また、第2仮止部52を複数にした場合においても、サイドフラップ20の仮止め状態ではフラップ先端部23が第1折り線部41よりも外側に位置していれば、フラップ展開作業が容易になる。また、この場合においても、サイドフラップ20の仮止め状態では、ファスニングテープ30のテープ先端部35が第1折り線部41よりも外側に位置しているため、折り畳まれたサイドフラップ20から内側に突出していないので、着用者の肌に接触しにくくなる。
また、前述の実施形態では、ファスニングテープ30が2枚の基材シート(第1基材シート31及び第2基材シート32)で構成されていた。但し、ファスニングテープ30が1枚の基材シートで構成されても良いし、2以上の基材シートで構成されても良い。
また、前述の実施形態では、ファスニングテープ30の止着面34が接着剤によって構成されていたが、ファスニングテープ30をこのような粘着テープで構成するのではなく、他の構成であっても良い。
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更・改良され得ると共に、本発明には、その等価物が含まれることは言うまでもない。
3 前部3A ターゲット領域、
5 股下部、7 後部、
10 本体部、
10A 吸収領域、10B ウイング領域、
11 吸収性コア、12 トップシート、13 バックシート、
14 サイドギャザーシート、15 伸縮部、
20 サイドフラップ、
20A 内側領域、20B 外側領域、
21 サイドフラップシート、21A 差込領域、
23 フラップ先端部、
30 ファスニングテープ、
31 第1基材シート、32 第2基材シート、
33X 基端領域、33A 中間領域、
33B 止着領域、33C 先端領域、
34 止着面(接合面)、35 テープ先端部、
36 テープ折り線部、
41 第1折り線部、42 第2折り線部、
43 本体折り線部、
51 第1仮止部、52 第2仮止部、
LG レッグギャザー
Claims (6)
- 本体部と、
前記本体部から外側に突出して形成されたサイドフラップと、
を有し、
前記サイドフラップは、ファスニングテープの形成されたフラップ先端部の側の第1折り線部と、前記第1折り線部よりも前記サイドフラップの基端部側の第2折り線部とによって折り畳まれており、
前記第1折り線部によって折り返された前記サイドフラップの非肌側の面同士が第1仮止部によって仮止めされており、
前記第2折り線部によって折り返された前記サイドフラップの肌側の面と前記本体部の肌側の面とが第2仮止部によって仮止めされており、
前記第1仮止部による接合力は、前記第2仮止部による接合力よりも強い
ことを特徴とする吸収性物品。 - 請求項1に記載の吸収性物品であって、
肌側の面にはエンボス加工面があり、
前記エンボス加工面が前記第2仮止部によって仮止めされている
ことを特徴とする吸収性物品。 - 請求項1又は2に記載の吸収性物品であって、
前記第1仮止部と前記第2仮止部とが少なくとも一部重複していることを特徴とする吸収性物品。 - 請求項1〜3のいずれかに記載の吸収性物品であって、
前記第1仮止部における単位面積当たりの接着剤の量は、前記第2仮止部における単位面積当たりの接着剤の量よりも多い
ことを特徴とする吸収性物品。 - 請求項1〜4のいずれかに記載の吸収性物品であって、
前記ファスニングテープの接合面を前記サイドフラップの肌側の面に接合させて、前記ファスニングテープが折り畳まれており、
前記第1仮止部による接合力は、折り畳まれた前記ファスニングテープの前記接合面の接合力よりも強いことを特徴とする吸収性物品。 - 請求項1〜5のいずれかに記載の吸収性物品であって、
前記ファスニングテープの接合面を前記サイドフラップの肌側の面に接合させて、前記ファスニングテープが折り畳まれており、
前記サイドフラップが仮止めされた状態では、前記フラップ先端部が前記第1折り線部よりも外側に位置しつつ、前記ファスニングテープのテープ先端部が前記第1折り線部よりも外側に位置する
ことを特徴とする吸収性物品。
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