JP2016158216A - 高周波半導体集積回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】 高周波半導体集積回路での漏えい信号を低減する。【解決手段】 一つの実施形態によれば、第1伝送線路は、一端が第1端子に接続される。第1共振回路は、一端が第1伝送線路の他端に接続され、他端が接地電位に接続される。第2伝送線路は、一端が第1伝送線路の他端に接続される。第1トランジスタは、一端が第2伝送線路の他端に接続され、他端が第2端子に接続され、制御端子に第1制御信号が入力される。第2トランジスタは、一端が第2端子に接続され、制御端子に第2制御信号が入力される。第3伝送線路は、一端が第2トランジスタの他端に接続される。第2共振回路は、一端が第3伝送線路の他端に接続され、他端が接地電位に接続される。第4伝送線路は、一端が第3伝送線路の他端に接続され、他端が第3端子に接続される。【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、高周波半導体集積回路に関する。
高周波電力増幅器(高周波パワーアンプ)や高周波スイッチ回路などの高周波半導体集積回路は、移動体通信やLAN分野などの無線通信システムの重要な構成部品であり、携帯電話、無線インフラ設備、衛星通信設備、或いはケーブルTV設備などに数多く使用されている。
高周波電力増幅器では、高周波信号の二次高調波や三次高調波などの漏えい信号が増大すると半導体集積回路や機器の誤動作の原因となる。高周波スイッチ回路では、高周波信号、高周波信号の二次高調波や三次高調波などの漏えい信号が増大すると通過特性やアイソレーション特性などが劣化するという問題点がある。
このため、高周波半導体集積回路では、漏えい信号を大幅に抑制することが求められている。
特開平7−303001号公報
本発明の実施形態は、漏えい信号を低減することができる高周波半導体集積回路を提供することにある。
一つの実施形態によれば、高周波半導体集積回路は、第1伝送線路、第1共振回路、第2伝送線路、第1トランジスタ、第2トランジスタ、第3伝送線路、第2共振回路、第4伝送線路を有する。第1伝送線路は、一端が第1端子に接続され、伝送される第1高周波信号が入力された場合、線路長が第1高周波信号の波長の{n+(1/12)}(ただし、nはゼロ或いは1以上の整数)となる。第1共振回路は、一端が第1伝送線路の他端に接続され、他端が接地電位に接続される。第2伝送線路は、一端が第1伝送線路の他端に接続され、伝送される第1高周波信号が入力された場合、線路長が第1高周波信号の波長の{n+(1/6)}となる。第1トランジスタは、一端が第2伝送線路の他端に接続され、他端が第2端子に接続され、制御端子に第1制御信号が入力される。第2トランジスタは、一端が第2端子に接続され、制御端子に第2制御信号が入力される。第3伝送線路は、一端が第2トランジスタの他端に接続され、伝送される第2高周波信号が入力された場合、線路長が第2高周波信号の波長の{n+(1/6)}となる。第2共振回路は、一端が第3伝送線路の他端に接続され、他端が接地電位に接続される。第4伝送線路は、一端が第3伝送線路の他端に接続され、他端が第3端子に接続され、伝送される第2高周波信号が入力された場合、線路長が第2高周波信号の波長の{n+(1/12)}となる。
第1の実施形態に係る高周波半導体集積回路としての高周波スイッチ回路を示す回路図である。 第1の実施形態に係る比較例の高周波スイッチ回路を示す回路図である。 第1の実施形態に係る送信端子を介してアンテナ端子に高周波信号が出力される場合の高周波スイッチ回路の等価回路図である。 第1の実施形態に係る送信端子を介してアンテナ端子に高周波信号が出力される場合の比較例の高周波スイッチ回路の等価回路図である。 第1の実施形態に係るアンテナ端子を介して受信端子に高周波信号が出力される場合の高周波スイッチ回路の等価回路図である。 第1の実施形態に係るアンテナ端子を介して受信端子に高周波信号が出力される場合の比較例の高周波スイッチ回路の等価回路図である。 第1の実施形態に係る高周波スイッチ回路のスミスチャート。 第1の実施形態に係る高周波スイッチ回路の漏えい電力を示す図、図8(a)は二次高調波の漏えい電力を示す図、図8(b)は三次高調波の漏えい電力を示す図である。 第2の実施形態に係る高周波スイッチ回路を示す回路図である。 第3の実施形態に係る高周波電力増幅回路を示す回路図である。 第3の実施形態に係る高周波電力増幅回路の等価回路図である。 第3の実施形態に係る比較例の高周波電力増幅回路を示す回路図である。 第3の実施形態に係る高周波電力増幅回路のスミスチャート。 第3の実施形態に係る高周波電力増幅回路の漏えい電力を示す図、図14(a)は二次高調波の漏えい電力を示す図、図14(b)は三次高調波の漏えい電力を示す図である。
以下本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
まず、第1の実施形態に係る高周波半導体集積回路としての高周波スイッチ回路について、図面を参照して説明する。図1は高周波スイッチ回路を示す回路図である。図2は比較例の高周波スイッチ回路を示す回路図である。
本実施形態では、送信端子と第1スルートランジスタの間に第1伝送線路と第2伝送線路を設け、第2スルートランジスタと受信端子の間に第3伝送線路と第4伝送線路を設け、第1伝送線路と第2伝送線路の間と接地電位の間に第1共振回路を設け、第3伝送線路と第4伝送線路の間と接地電位の間に第4共振回路を設けることにより、漏えい信号を大幅に低減している。
図1に示すように、高周波半導体集積回路としての高周波スイッチ回路70は、共振回路1、共振回路2、シャントトランジスタS1、シャントトランジスタS2、スルートランジスタT1、スルートランジスタT2、伝送線路TL1、伝送線路TL2、伝送線路TL3、伝送線路TL4、端子Pant、端子Prx1、端子Ptx1、端子PVc1、及び端子PVc2を有する。
高周波スイッチ回路70は、SPDT(Single Pole Double Throw)スイッチである。高周波スイッチ回路70は、携帯電話、無線インフラ設備、衛星通信設備、或いはケーブルTV設備などに多用される。
制御信号Ssg1(第1制御信号)は端子PVc1を介して入力され、制御信号Ssg2(第2制御信号)は端子PVc2を介して入力される。
伝送線路TL1(第1伝送線路)は、一端が端子Ptx1(第1端子)に接続される。伝送線路TL1(第1伝送線路)は、伝送される第1高周波信号(端子Ptx1から端子Pantに伝送される信号)が入力された場合、線路長が第1高周波信号の波長(λ)の1/12となるように設定される。
伝送線路TL2(第2伝送線路)は、一端が伝送線路TL1の他端に接続される。伝送線路TL2(第2伝送線路)は、伝送される第1高周波信号が入力された場合、線路長が第1高周波信号の波長(λ)の1/6となるように設定される。
シャントトランジスタS1(第3トランジスタ)は、一端が端子Ptx1に接続され、他端が接地電位Vssに接続され、ゲート(制御端子)に制御信号Ssg2が入力される。スルートランジスタT1(第1トランジスタ)は、一端が伝送線路TL2の他端に接続され、他端が端子Pant(第2端子)に接続され、ゲート(制御端子)に制御信号Ssg1(第1制御信号)が入力される。
共振回路1(第1共振回路)は、一端が伝送線路TL1の他端に接続され、他端が接地電位Vssに接続される。共振回路1は、直列接続されるインダクタL1とコンデンサC1から構成される。共振回路1は、第1高周波信号の二次高周波以下の周波数のときに特性インピーダンスが略無限大に設定され、第1高周波信号の三次高周波の周波数のときに特性インピーダンスが略ゼロに設定される。
ここでは、インダクタL1を伝送線路TL1の他端側に設けて、コンデンサC1を接地電位Vss側に設けているが、コンデンサC1を伝送線路TL1の他端側に設けて、インダクタL1を接地電位Vss側に設けてもよい。
スルートランジスタT2(第2トランジスタ)は、一端が端子Pantに接続され、ゲート(制御端子)に制御信号Ssg2(第2制御信号)が入力される。
伝送線路TL3(第3伝送線路)は、一端がスルートランジスタT2の他端に接続される。伝送線路TL3(第3伝送線路)は、伝送される第2高周波信号(端子Pantから端子Prx1に伝送される信号)が入力された場合、線路長が第2高周波信号の波長(λ)の1/6となるように設定される。
伝送線路TL4(第4伝送線路)は、一端が伝送線路TL3の他端に接続される。伝送線路TL4(第2伝送線路)は、伝送される第2高周波信号が入力された場合、線路長が第2高周波信号の波長(λ)の1/12となるように設定される。
シャントトランジスタS2(第4トランジスタ)は、一端が伝送線路TL4の他端及び端子Prx1に接続され、他端が接地電位Vssに接続され、ゲート(制御端子)に制御信号Ssg1が入力される。
共振回路2(第2共振回路)は、一端が伝送線路TL3の他端に接続され、他端が接地電位Vssに接続される。共振回路2は、直列接続されるインダクタL2とコンデンサC2から構成される。共振回路2は、第2高周波信号の二次高周波以下の周波数のときに特性インピーダンスが略無限大に設定され、第1高周波信号の三次高周波の周波数のときに特性インピーダンスが略ゼロに設定される。
ここでは、インダクタL2を伝送線路TL3の他端側に設けて、コンデンサC2を接地電位Vss側に設けているが、コンデンサC2を伝送線路TL3の他端側に設けて、インダクタL2を接地電位Vss側に設けてもよい。
制御信号Ssg1がイネーブル状態(例えば、Highレベル)で、制御信号Ssg2がディセーブル状態(例えば、Lowレベル)のとき、高周波スイッチ回路70は、送信端子である端子Ptx1を介してアンテナ端子である端子Pantに第1高周波信号を出力する。
制御信号Ssg1がディセーブル状態(例えば、Lowレベル)で、制御信号Ssg2がイネーブル状態(例えば、Highレベル)のとき、高周波スイッチ回路70は、アンテナ端子である端子Pantを介して受信端子である端子Prx1に第2高周波信号を出力する。SPDTスイッチでは、第1高周波信号と第2高周波信号は同じ周波数が用いられる。
高周波スイッチ回路70の外部には、端子Ptx1と接地電位Vssの間(端子Ptx1側に)に終端インピーダンスZs1が設けられ、端子Pantと接地電位Vssの間(端子Pant側に)に終端インピーダンスZs3が設けられ、端子Prx1と接地電位Vssの間(端子Prx1側に)に終端インピーダンスZs2が設けられる。
ここで、終端インピーダンスは、高周波スイッチ回路70が動作する高周波信号の周波数で設定されるインピーダンスであり、例えば50Ωに設定される(25Ωや75Ωなどに設定される場合がある)。
シャントトランジスタS1、シャントトランジスタS2、スルートランジスタT1、及びスルートランジスタT2には、SOI(Silicon On Insulator)型Nch MOSFET(Metal Oxide semiconductor Field Effect Transistor)が用いられる。伝送線路TL1、伝送線路TL2、伝送線路TL3、伝送線路TL4には、マイクロストリップ線路やコプレーナストリップ線路などが用いられる。
伝送線路TL1及び伝送線路TL2は、特性インピーダンスが終端インピーダンスZs1と同じ値になるように設定されている。伝送線路TL3及び伝送線路TL4は、特性インピーダンスが終端インピーダンスZs2と同じ値になるように設定されている。
ここで、特性インピーダンスは、高周波スイッチ回路70が動作する高周波信号の周波数で設定される伝送線路のインピーダンスである。
図2に示すように、比較例の高周波スイッチ回路100は、シャントトランジスタS1、シャントトランジスタS2、スルートランジスタT1、スルートランジスタT2、端子Pant、端子Prx1、端子Ptx1、端子PVc1、及び端子PVc2が設けられる。
比較例の高周波スイッチ回路100は、本実施形態の高周波スイッチ回路70から伝送線路TL1乃至TL4、共振回路1、共振回路2を省略したものである。このため、高周波スイッチ回路100の構成の説明は省略する。
次に、高周波スイッチ回路の動作について、図3乃至6を参照して説明する。図3は、送信端子を介してアンテナ端子に第1高周波信号が出力される場合の高周波スイッチ回路の等価回路図である。図4は、送信端子を介してアンテナ端子に第1高周波信号が出力される場合の比較例の高周波スイッチ回路の等価回路図である。図5は、アンテナ端子を介して受信端子に第2高周波信号が出力される場合の本実施形態の高周波スイッチ回路の等価回路図である。図6は、アンテナ端子を介して受信端子に第2高周波信号が出力される場合の比較例の高周波スイッチ回路の等価回路図である。
図3に示すように、本実施形態の高周波スイッチ回路70では、制御信号Ssg1がイネーブル状態、制御信号Ssg2がディセーブル状態に設定される。このとき、端子Ptx1から端子Pant側に高周波信号Shf1(第1高周波信号)が伝送され、スルートランジスタT1がオンしてオン抵抗Ron1と表され、シャントトランジスタS2がオンしてオン抵抗Ron2と表される。一方、スルートランジスタT2がオフしてオフ容量Coff1と表され、シャントトランジスタS1がオフしてオフ容量Coff2と表される。
ここで、負荷側を見たときのインピーダンスZは、
Z=Zs×({Zr+(jZs×Tan(βI))}/{Zs+(jZr×Tan(βI))})・・・・式(1)
と表される。ここで、Zsは終端インピーダンス、Zrは負荷インピーダンス、Iは伝送線路長(端子Ptx1からスルートランジスタT1までの線路長、又はスルートランジスタT2から端子Prx1までの線路長)である。βは、2π/λ(ここで、λは第1及び第2高周波信号の波長)である。
本実施形態の高周波スイッチ回路70では、端子Ptx1から端子Pantの経路で、伝送線路TL1及び伝送線路TL2の特性インピーダンスと終端インピーダンスZs1が同じ値に設定されている。したがって、式(1)によりインピーダンスZは、負荷インピーダンスZrとなり、伝送線路の特性インピーダンスは線路長さに依存しない。このため、端子Ptx1から端子Pant側への高周波信号Shf1の伝達量は、伝送線路TL1及び伝送線路TL2の配置による影響を受けず良好な値を維持し、劣化しない。
一方、端子Pantから端子Prx1の経路では、シャントトランジスタS2を介して接地電位Vssに接続される。
したがって、負荷インピーダンスZrは略0(ゼロ)Ωと表される。Zr=0を式(1)に代入すると、
インピーダンスZは、
Z≒(jZs×Tan(βI))・・・・・・・・・・・・・式(2)
と表される。
高周波信号Shf1(第1高周波信号)と同じ周波数である高周波信号Shf2(第2高周波信号)において、伝送線路TL3(λ/6)と伝送線路TL4(λ/12)が直列接続されている。このため、2つの伝送線路TL3と伝送線路TL4は、(λ/4)を有する伝送線路として表される。
I=(λ/4)を式(2)に代入すると、インピーダンスZは、Z≒∞(無限大)となる。共振回路2のインピーダンスZもZ≒∞に設定される。
したがって、端子Pantから端子Prx1への高周波信号Shf1(第1高周波信号)である高周波信号(fo)の流入を大幅に低減することができる。つまり、高周波信号(fo)の漏えいを低減できる。このため、高周波スイッチ回路70では、挿入損失を大幅に改善することできる。
高周波信号Shf1(第1高周波信号)と同じ周波数である高周波信号Shf2(第2高周波信号)の第2高調波(2fo)では、共振回路2の特性インピーダンスが略無限大に設定されている。第2高調波(2fo)では、(λ/2)を有する伝送線路と表されるので、I=(λ/2)を式(2)に代入すると、インピーダンスZは、略ゼロとなる。
このため、第2高調波(2fo)での漏えい電力を大幅に低減することができる。
高周波信号Shf1(第1高周波信号)と同じ周波数である高周波信号Shf2(第2高周波信号)の第3高調波(3fo)では、共振回路2の特性インピーダンスが略ゼロに設定されている。第3高調波(3fo)では、(λ/2)を有する伝送線路と表されるので、I=(λ/2)を式(2)に代入すると、インピーダンスZは、略ゼロとなる。
このため、第3高調波(3fo)での漏えい電力を大幅に低減することができる。
図4に示すように、比較例の高周波スイッチ回路100では、制御信号Ssg1がイネーブル状態で、制御信号Ssg2がディセーブル状態で端子Ptx1から端子Pant側に高周波信号Shf1(第1高周波信号)が伝送されるとき、スルートランジスタT1、スルートランジスタT2、シャントトランジスタS1、及びシャントトランジスタS2は、図3と同様に表される。
比較例の高周波スイッチ回路100では、スルートランジスタT2と端子Prx1の間に伝送線路TL3と伝送線路TL4が設けられず、伝送線路TL3と接地電位Vssの間に共振回路2が設けられていないので、高周波信号Shf1(第1高周波信号)の一部が直列接続されるオフ容量Coff1を介して端子Prx側に漏えいする。また、高周波信号Shf1(第1高周波信号)の2次高調波、3次高調波の漏えいが発生する。
図5に示すように、本実施形態の高周波スイッチ回路70では、制御信号Ssg1がディセーブル状態、制御信号Ssg2がイネーブル状態に設定される。このとき、端子Pantから端子Prx1側に高周波信号Shf2(第2高周波信号)が伝送され、スルートランジスタT2がオンしてオン抵抗Ron3と表され、シャントトランジスタS1がオンしてオン抵抗R4と表される。
一方、スルートランジスタT1がオフしてオフ容量Coff3と表され、シャントトランジスタS2がオフしてオフ容量Coff4と表される。
ここで、負荷側を見たときのインピーダンスZは、式(1)で表される。本実施形態の高周波スイッチ回路70では、端子Pantから端子Prx1の経路で、伝送線路TL3及び伝送線路TL4の特性インピーダンスと終端インピーダンスZs2が同じ値に設定されている。したがって、式(1)によりインピーダンスZは、負荷インピーダンスZrとなり、伝送線路の特性インピーダンスは線路長さに依存しない。このため、端子Pantから端子Prx1側への高周波信号Shf2の伝達量は、伝送線路TL3及び伝送線路TL4の配置による影響を受けず良好な値を維持し、劣化しない。
一方、端子Pantから端子Ptx1の経路では、シャントトランジスタS1を介して低電位側電源(接地電位)Vssに接続されている。したがって、負荷インピーダンスZrは略0(ゼロ)Ωと表される。
高周波信号Shf1(第1高周波信号)と同じ周波数である高周波信号Shf2(第2高周波信号)において、伝送線路TL1(λ/12)と伝送線路TL2(λ/6)が直列接続されている。このため、2つの伝送線路TL1と伝送線路TL2は、(λ/4)を有する伝送線路として表される。
I=(λ/4)を式(2)に代入すると、インピーダンスZは、Z≒∞(無限大)となる。共振回路1のインピーダンスZもZ≒∞に設定される。
したがって、端子Pantから端子Ptx1側への高周波信号の漏えいを大幅に低減することができる。このため、高周波スイッチ回路70では、挿入損失を大幅に改善することできる。
高周波信号Shf2(第2高周波信号)と同じ周波数である高周波信号Shf1(第1高周波信号)の第2高調波(2fo)では、共振回路1の特性インピーダンスが略無限大に設定されている。第2高調波(2fo)では、(λ/2)を有する伝送線路と表されるので、I=(λ/2)を式(2)に代入すると、インピーダンスZは、略ゼロ(Z≒0)となる。
このため、第2高調波(2fo)での漏えい電力を大幅に低減することができる。
高周波信号Shf2(第2高周波信号)と同じ周波数である高周波信号Shf1(第1高周波信号)の第3高調波(3fo)では、共振回路2の特性インピーダンスが略ゼロに設定されている。第3高調波(3fo)では、(λ/2)を有する伝送線路と表されるので、I=(λ/2)を式(2)に代入すると、インピーダンスZは、略ゼロ(Z≒0)となる。
このため、第3高調波(3fo)での漏えい電力を大幅に低減することができる。
図6に示すように、比較例の高周波スイッチ回路100では、スルートランジスタT1と端子Ptx1の間に伝送線路TL1及び伝送線路TL2設けられず、伝送線路TL1の他端と接地電位Vssの間に共振回路1が設けられていないので、高周波信号Shf2(第2高周波信号)の一部が直列接続されるオフ容量Coff3を介して端子Ptx1側に漏えいする。高周波信号Shf2(第2高周波信号)の2次高調波、3次高調波の漏えいが発生する。
ここでは、伝送線路TL1と伝送線路TL4は、第1及び第2高周波信号の周波数で線路長が(λ/12)に設定され、伝送線路TL2と伝送線路TL3は、第1及び第2高周波信号の周波数で線路長が(λ/6)に設定されているが、所定の値の誤差があってもよい。
次に、高周波スイッチ回路の特性について、図7及び図8を参照して説明する。図7は本実施形態の高周波スイッチ回路のスミスチャートである。図8(a)は、第1及び第2高周波信号の二次高調波の漏えい電力を示す図であり、図8(b)は、第1及び第2高周波信号の三次高調波の漏えい電力を示す図である。
ここでは、第1及び第2高周波信号(fo)を2GHz、第1及び第2高周波信号の二次高調波(2fo)を4GHz、第1及び第2高周波信号の三次高調波(3fo)を6GHzとした場合の特性図である。
図7に示すように、本実施形態の高周波スイッチ回路70では、第1及び第2高周波信号(fo)のインピーダンスZは略無限大(Z≒∞)となっている。第1及び第2高周波信号の二次高調波(2fo)と第1及び第2高周波信号の三次高調波(3fo)のインピーダンスZは略ゼロ(Z≒0)となっている。
本実施形態の高周波スイッチ回路70では、二次高調波(2fo)と三次高調波(3fo)のインピーダンスZを略ゼロ(Z≒0)にできるので、二次高調波(2fo)と三次高調波(3fo)での漏えい電力を測定限界近傍まで低下させることが可能となる。
一方、比較例の高周波スイッチ回路100では、2次高調波、3次高調波の漏えいが発生する。
図8(a)に示すように、本実施形態の高周波スイッチ回路70では、二次高調波(2fo)での漏えい電力を比較例の高周波スイッチ回路100よりも65dBmと大幅に低減することができる。図8(b)に示すように、本実施形態の高周波スイッチ回路70では、三次高調波(3fo)での漏えい電力を比較例の高周波スイッチ回路100よりも60dBmと大幅の低減することができる。
上述したように、本実施形態の高周波スイッチ回路では、共振回路1、共振回路2、シャントトランジスタS1、シャントトランジスタS2、スルートランジスタT1、スルートランジスタT2、伝送線路TL1、伝送線路TL2、伝送線路TL3、伝送線路TL4、端子Pant、端子Prx1、端子Ptx1、端子PVc1、及び端子PVc2が設けられる。
第1高周波信号と第2高周波信号(fo)のとき、伝送線路は(λ/4)を有する伝送線路として表される。第1高周波信号と第2高周波信号の二次高調波(2fo)のとき、伝送線路は(λ/2)を有する伝送線路と表される。第1高周波信号と第2高周波信号の三次高調波(3fo)のとき、伝送線路は(λ/2)を有する伝送線路と表される。
このため、高周波スイッチ回路70では、挿入損失を大幅に改善することでき、二次高調波(2fo)と三次高調波(3fo)のとき、漏えい電力を大幅に低減することができる。
なお、本実施形態では、伝送線路TL1の線路長を(λ/12)とし、伝送線路TL2の線路長を(λ/6)とし、伝送線路TL3の線路長を(λ/6)とし、伝送線路TL4の線路長を(λ/12)としているが必ずしもこれに限定されるものではない。伝送線路TL1の線路長を{λ(n+(1/12)}とし、伝送線路TL2の線路長を{λ(n+(1/6)}とし、伝送線路TL3の線路長を{λ(n+(1/6)}とし、伝送線路TL4の線路長を{λ(n+(1/12)}としてもよい。ここで、nはゼロ或いは1以上の整数である。
また、本実施形態では二次高調波(2fo)と三次高調波(3fo)の漏えい電力を低減するために、伝送線路TL1乃至TL4の線路長を上記値に設定し、共振回路1及び共振回路2を設けている。二次高調波(2fo)の漏えい電力だけを低減する場合、共振回路1及び共振回路2は不要となる。伝送線路TL1+伝送線路TL2の線路長を第1高周波信号の波長(λ)×(m/4)とし、伝送線路TL3+伝送線路TL4の線路長を第2高周波信号の波長(λ)×(m/4)とすればよい。ここで、mは1以上の整数である。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係る高周波スイッチ回路について図面を参照して説明する。図9は高周波スイッチ回路を示す回路図である。本実施形態では、トランジスタを変更している。
以下、第1の実施形態と同一構成部分には、同一符号を付してその部分の説明を省略し、異なる部分のみ説明する。
図9に示すように、高周波スイッチ回路70aは、共振回路1、共振回路2、シャントトランジスタS1a、シャントトランジスタS2a、スルートランジスタT1a、スルートランジスタT2a、伝送線路TL1、伝送線路TL2、伝送線路TL3、伝送線路TL4、端子Pant、端子Prx1、端子Ptx1、端子PVc1、及び端子PVc2を有する。
シャントトランジスタS1aは、一端が端子Ptx1に接続され、制御端子に制御信号Ssg2が入力され、他端が接地電位Vssに接続される。
スルートランジスタT1aは、一端が伝送線路TL2の他端に接続され、制御端子に制御信号Ssg1が入力され、他端が端子Pantに接続される。
スルートランジスタT2aは、一端が端子Pantに接続され、制御端子に制御信号Ssg2が入力され、他端が伝送線路TL3の一端に接続される。
シャントトランジスタS2aは、一端が伝送線路TL4の他端及び端子Prx1に接続され、制御端子に制御信号Ssg1が入力され、他端が接地電位Vssに接続される。
ここで、シャントトランジスタS1a、シャントトランジスタS2a、スルートランジスタT1a、スルートランジスタT2aに、PHEMT(Pseudomorphic High Electron Mobility Transistor)(R)を用いている。PHEMTは、半導体ヘテロ接合に誘起された高移動度の2次元電子ガス(2DEG)をチャネルとし、チャネルを構成する材料を疑似格子整合する他の材料に変更した電界効果トランジスタである。PHEMTは、SOI型MOSFETやHEMTよりも、例えば高周波化、ローノイズ化することが可能である。
上述したように、本実施形態の高周波スイッチ回路では、共振回路1、共振回路2、シャントトランジスタS1a、シャントトランジスタS2a、スルートランジスタT1a、スルートランジスタT2a、伝送線路TL1、伝送線路TL2、伝送線路TL3、伝送線路TL4、端子Pant、端子Prx1、端子Ptx1、端子PVc1、及び端子PVc2が設けられる。
このため、第1の実施形態と同様な効果を有する。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態に係る高周波半導体集積回路としての高周波電力増幅回路について図面を参照して説明する。図10は、高周波半導体集積回路としての高周波電力増幅回路を示す回路図である。図11は、本実施形態の高周波電力増幅回路の等価回路図である。図12は、比較例の高周波電力増幅回路を示す回路図である。
本実施形態では、NPNトランジスタの一端と電源の間に第1伝送線路と第2伝送線路を設け、第1伝送線路と第2伝送線路の間と接地電位の間に第1共振回路を設けることにより、漏えい信号を大幅に低減している。
図10に示すように、高周波半導体集積回路としての高周波電力増幅回路80は、電源3、共振回路11、整合回路12、コンデンサC3、NPNトランジスタNT1、伝送線路TL11、伝送線路TL12、入力端子Pin、出力端子Poutを有する。高周波電力増幅回路80は、携帯電話、無線インフラ設備、衛星通信設備、或いはケーブルTV設備などに多用される。高周波電力増幅回路80は、高周波パワーアンプとも呼称される。
NPNトランジスタNT1は、入力端子Pinを介して、ベース(制御端子)に入力信号Sin(第1高周波信号)が入力され、コレクタ(一端)から入力信号Sinを増幅した増幅信号を出力し、エミッタ(他端)が接地電位Vssに接続される。NPNトランジスタNT1には、例えば、HBT(Heterojunction Bipolar transistor)が用いられる。なお、NPNトランジスタNT1の代わりに、パワーHEMT(High Electron Mobility Transistor))(R)などを用いてもよい。
整合回路12は、NPNトランジスタNT1の一端と出力端子Poutの間に設けられ、増幅信号をインピーダンス整合し、インピーダンス整合された出力信号Soutを出力端子Poutに出力する。出力信号Soutの周波数で、例えば50Ωにインピーダンス整合される。
整合回路12は、インダクタL21とコンデンサC21を有する。インダクタL21は、一端がNPNトランジスタNT1の一端に接続され、他端が出力端子Poutに接続される。コンデンサC21は、一端がインダクタL21の他端に接続され、他端が接地電位Vssに接続される。
伝送線路TL12(第1伝送線路)は、一端がNPNトランジスタNT1の一端に接続される。伝送線路TL12(第1伝送線路)は、伝送される第1高周波信号(NPNトランジスタNT1の一端から出力される増幅信号)が入力された場合、線路長が第1高周波信号の波長(λ)の1/6となるように設定される。
伝送線路TL11(第2伝送線路)は、一端が伝送線路TL12の他端及び電源3の高電位側に接続される。伝送線路TL11(第2伝送線路)は、伝送される伝送される第1高周波信号(NPNトランジスタNT1の一端から出力される増幅信号)が入力された場合、線路長が第1高周波信号の波長(λ)の1/12となるように設定される。
共振回路11(第1共振回路)は、一端が伝送線路TL12の他端に接続され、他端が接地電位Vssに接続される。共振回路11は、直列接続されるインダクタL11とコンデンサC11から構成される。共振回路1は、第1高周波信号の二次高周波以下の周波数のときに特性インピーダンスが略無限大に設定され、第1高周波信号の三次高周波の周波数のときに特性インピーダンスが略ゼロに設定される。
ここでは、インダクタL11を伝送線路TL12の他端側に設けて、コンデンサC11を接地電位Vss側に設けているが、コンデンサC11を伝送線路TL12の他端側に設けて、インダクタL11を接地電位Vss側に設けてもよい。
コンデンサC3は、一端がインダクタL11の他端及び電源3の高電位側に接続され、他端が接地電位Vssに接続される。コンデンサC3は、第1高周波信号(fo)以上でショートになるように比較的大きな容量を有する。例えば、第1高周波信号(fo)が2GHzの場合、コンデンサC3は、100pF以上に設定される。
電源3は、高電位側がインダクタL11の他端に接続され、低電位側が接地電位Vssに接続される。電源3は、伝送線路TL12及び伝送線路TL11を介して、電源電圧VccをNPNトランジスタNT1の一端に供給する。
図11に示すように、高周波電力増幅回路80のNPNトランジスタNT1は、一端に電源電圧Vccが印加され、ベースに入力信号Sin(第1高周波信号)が入力されると動作する電流源として表現できる。
図12に示すように、比較例の高周波電力増幅回路81は、電源3、整合回路12、コンデンサC3、NPNトランジスタNT1、入力端子Pin、出力端子Poutを有する。比較例の高周波電力増幅回路81は、本実施形態の高周波電力増幅回路80から、伝送線路TL11、伝送線路TL12、共振回路11を省略したものである。このため、高周波電力増幅回路81の構成の説明は省略する。
次に、本実施形態の高周波電力増幅回路80及び比較例の高周波電力増幅回路81の動作について説明する。
本実施形態の高周波電力増幅回路80では、NPNトランジスタNT1の一端から第1高周波信号(fo)が伝送線路TL12と伝送線路TL11に伝送されると、伝送線路TL12の線路長が第1高周波信号の波長の1/6となり、伝送線路TL11の線路長が線路長が第1高周波信号の波長の1/12となる。伝送線路TL12と伝送線路TL11は直列接続されているので、2つの伝送線路TL12と伝送線路TL11は、(λ/4)を有する伝送線路として表される。
第1の実施形態と同様に、I=(λ/4)を式(2)に代入すると、インピーダンスZは、Z≒∞(無限大)となる。共振回路11のインピーダンスZもZ≒∞に設定される。
したがって、伝送線路TL12と伝送線路TL11、及び共振回路11での第1高周波信号(NPNトランジスタNT1の一端から出力される増幅信号)の漏えいを大幅に低減することができる。
第1高周波信号(fo)の第2高調波(2fo)では、共振回路11の特性インピーダンスが略無限大に設定されている。第2高調波(2fo)では、(λ/2)を有する伝送線路と表されるので、第1の実施形態と同様に、I=(λ/2)を式(2)に代入すると、インピーダンスZは、略ゼロとなる。
このため、第2高調波(2fo)での漏えい電力を大幅に低減することができる。
第1高周波信号(fo)の第3高調波(3fo)では、共振回路11の特性インピーダンスが略ゼロに設定されている。第3高調波(3fo)では、(λ/2)を有する伝送線路と表されるので、第1の実施形態と同様に、I=(λ/2)を式(2)に代入すると、インピーダンスZは、略ゼロとなる。
このため、第3高調波(3fo)での漏えい電力を大幅に低減することができる。
次に、本実施形態の高周波電力増幅回路80及び比較例の高周波電力増幅回路81の特性について図13及び図14を参照して説明する。図13は、本実施形態の高周波電力増幅回路のスミスチャートである。図14(a)は、高周波信号の二次高調波の漏えい電力を示す図である。図14(b)は、高周波信号の三次高調波の漏えい電力を示す図である。
ここでは、第1高周波信号(fo)を2GHz、第1高周波信号の二次高調波(2fo)を4GHz、第1高周波信号の三次高調波(3fo)を6GHzとした場合の特性図である。
図13に示すように、本実施形態の高周波電力増幅回路80では、第1高周波信号(fo)のインピーダンスZは略無限大(Z≒∞)となっている。第1高周波信号の二次高調波(2fo)と第1高周波信号の三次高調波(3fo)のインピーダンスZは略ゼロ(Z≒0)となっている。
本実施形態の高周波電力増幅回路80では、二次高調波(2fo)と三次高調波(3fo)のインピーダンスZを略ゼロ(Z≒0)にできるので、二次高調波(2fo)と三次高調波(3fo)での漏えい電力を測定限界近傍まで低下させることが可能となる。
一方、比較例の高周波電力増幅回路81では、2次高調波、3次高調波の漏えいが発生する。
図14(a)に示すように、本実施形態の高周波電力増幅回路80では、二次高調波(2fo)での漏えい電力を比較例の高周波電力増幅回路81よりも60dBmと大幅に低減することができる。図14(b)に示すように、本実施形態の高周波電力増幅回路80では、三次高調波(3fo)での漏えい電力を比較例の高周波電力増幅回路81よりも55dBmと大幅の低減することができる。
上述したように、本実施形態の高周波電力増幅回路80では、電源3、共振回路11、整合回路12、コンデンサC3、NPNトランジスタNT1、伝送線路TL11、伝送線路TL12、入力端子Pin、出力端子Poutが設けられる。第1高周波信号(fo)のとき、伝送線路は(λ/4)を有する伝送線路として表される。第1高周波信号の二次高調波(2fo)のとき、伝送線路は(λ/2)を有する伝送線路と表される。第1高周波信号の三次高調波(3fo)のとき、伝送線路は(λ/2)を有する伝送線路と表される。
このため、二次高調波(2fo)と三次高調波(3fo)のとき、高周波電力増幅回路80の漏えい電力を大幅に低減することができる。
実施形態では、高周波信号(fo)を2GHzに設定しているが、必ずしもこれに限定されるものではない。高周波信号(fo)を例えば、2.5GHz、5GHz、5.7GHz等種々の高周波信号にも適用することができる。その場合、伝送線路の線路長を高周波信号の波長に合わせて選択する必要がある。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1、2、11 共振回路
3 電源
12 整合回路
70、70a、100 高周波スイッチ回路
80、81 高周波電力増幅回路
C1、C2、C3、C11、C21 コンデンサ
Coff1〜Coff4 オフ容量
L1、L2、L11、L21 インダクタ
NT1 NPNトランジスタ
Pant、Prx1、Ptx1、Pvc1、PVc1、PVc2 端子
Pin 入力端子
Pout 出力端子
Ron1〜Ron4 オン抵抗
S1、S1a、S2、S2a シャントトランジスタ
Shf1、Shf2 高周波信号
Sin 入力信号
Sout 出力信号
Ssg1、Ssg2 制御信号
T1、T1a、T2、T2a スルートランジスタ
TL1〜TL4。TL11、TL12 伝送線路
Vcc 電源電圧
Vss 接地電位
Za1〜Za3 終端インピーダンス

Claims (8)

  1. 一端が第1端子に接続され、伝送される第1高周波信号が入力された場合、線路長が前記第1高周波信号の波長の{n+(1/12)}(ただし、nはゼロ或いは1以上の整数)となる第1伝送線路と、
    一端が前記第1伝送線路の他端に接続され、他端が接地電位に接続される第1共振回路と、
    一端が前記第1伝送線路の他端に接続され、伝送される前記第1高周波信号が入力された場合、線路長が前記第1高周波信号の波長の{n+(1/6)}となる第2伝送線路と、
    一端が前記第2伝送線路の他端に接続され、他端が第2端子に接続され、制御端子に第1制御信号が入力される第1トランジスタと、
    一端が前記第2端子に接続され、制御端子に第2制御信号が入力される第2トランジスタと、
    一端が前記第2トランジスタの他端に接続され、伝送される第2高周波信号が入力された場合、線路長が前記第2高周波信号の波長の{n+(1/6)}となる第3伝送線路と、
    一端が前記第3伝送線路の他端に接続され、他端が前記接地電位に接続される第2共振回路と、
    一端が前記第3伝送線路の他端に接続され、他端が第3端子に接続され、伝送される前記第2高周波信号が入力された場合、線路長が前記第2高周波信号の波長の{n+(1/12)}となる第4伝送線路と、
    を具備することを特徴とする高周波半導体集積回路。
  2. 前記第1共振回路は、前記第1高周波信号の二次高周波以下の周波数のときに特性インピーダンスが略無限大に設定され、前記第1高周波信号の三次高周波の周波数のときに特性インピーダンスが略ゼロに設定され、
    前記第2共振回路は、前記第2高周波信号の二次高周波以下の周波数のときに特性インピーダンスが略無限大に設定され、前記第2高周波信号の三次高周波のときに特性インピーダンスが略ゼロに設定される
    ことを特徴とする請求項1に記載の高周波半導体集積回路。
  3. 前記第1及び第2共振回路は、直列接続されるインダクタとコンデンサから構成される
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の高周波半導体集積回路。
  4. 一端が前記第1端子に接続され、他端が前記接地電位に設定され、制御端子に前記第2制御信号が入力される第3トランジスタと、
    一端が前記第4伝送線路の他端に接続され、他端が前記接地電位に設定され、制御端子に前記第1制御信号が入力される第4トランジスタと、
    を具備することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の高周波半導体集積回路。
  5. 前記第1及び第2トランジスタは、スルートランジスタであり、
    前記第3及び第4トランジスタはシャントトランジスタであり、
    前記高周波半導体集積回路は、高周波スイッチ回路である
    ことを特徴とする請求項5に記載の高周波半導体集積回路。
  6. 制御端子に第1高周波信号が入力され、一端から前記第1高周波信号を増幅した増幅信号を出力し、他端が接地電位に接続される第1トランジスタと、
    一端が前記第1トランジスタの一端に接続され、伝送される前記増幅信号が入力された場合、線路長が前記増幅信号の波長の{n+(1/6)}(ただし、nはゼロ或いは1以上の整数)となる第1伝送線路と、
    一端が前記第1伝送線路の他端に接続され、他端が前記接地電位に接続される第1共振回路と、
    一端が前記第1伝送線路の他端に接続され、他端が電源に接続され、伝送される前記増幅信号が入力された場合、線路長が前記増幅信号の波長の{n+(1/12)}となる第2伝送線路と、
    を具備することを特徴とする高周波半導体集積回路。
  7. 前記第1共振回路は、前記増幅信号の二次高周波以下の周波数のときに特性インピーダンスが略無限大に設定され、前記増幅信号の三次高周波の周波数のときに特性インピーダンスが略ゼロに設定される
    ことを特徴とする請求項6に記載の高周波半導体集積回路。
  8. 前記第1共振回路は、直列接続されるインダクタとコンデンサから構成されることを特徴とする請求項6又は7に記載の高周波半導体集積回路。
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