JP2016158133A - 通信装置、遅延回復方法および遅延回復プログラム - Google Patents

通信装置、遅延回復方法および遅延回復プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2016158133A
JP2016158133A JP2015035101A JP2015035101A JP2016158133A JP 2016158133 A JP2016158133 A JP 2016158133A JP 2015035101 A JP2015035101 A JP 2015035101A JP 2015035101 A JP2015035101 A JP 2015035101A JP 2016158133 A JP2016158133 A JP 2016158133A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reception buffer
data
audio
signal
control unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015035101A
Other languages
English (en)
Inventor
智 望月
Satoshi Mochizuki
智 望月
禎久 加藤
Sadahisa Kato
禎久 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP2015035101A priority Critical patent/JP2016158133A/ja
Publication of JP2016158133A publication Critical patent/JP2016158133A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】受信バッファにおける遅延が発生した場合に、受信バッファのデータを破棄するか否かを容易に判定して遅延を回復すること。【解決手段】音声信号の送信または受信を行う通信装置であって、音声信号と、通信装置の送信状態または受信状態を示す状態信号と、を含む音声データを記憶する受信バッファと、受信バッファに記憶される音声データを読み出すデータ制御部と、受信バッファに記憶される音声データの数が予め定められた数より多い場合、遅延回復処理を行う受信バッファ制御部と、を備える。また、受信バッファ制御部は、遅延回復処理において、データ制御部によって読み出された音声データに含まれる状態信号に基づいて、受信バッファに記憶される音声データを破棄するか否かを判断するものである。【選択図】図1

Description

本発明は、音声パケット通信を行う通信装置、該通信装置における遅延回復方法およびプログラムに関するものである。
近年、インターネット等のネットワークを使用し、音声をパケット化した音声パケットをリアルタイムで伝送する技術がある。音声パケットを伝送する際、ネットワークの状態によっては、受信側での音声パケットの到達間隔にゆらぎが発生することがある。そこで、その対策として、音声パケットを一時的に受信バッファに記憶し、受信バッファで到達間隔のゆらぎを吸収させることが知られている。
ただし、受信バッファを設けることで、弊害も発生する。例えば、到達間隔のゆらぎにより、音声パケットの到達間隔には疎の状態と密の状態とが発生する。そして、音声パケットの到達間隔が疎の状態の場合、受信バッファ内のデータが空になってしまうことがある。このとき、受信側では、パケットの欠落を隠蔽するために、音声信号が無音となる補填データを用いて欠落したパケットを補填する処理が行われる。その後、音声パケットの到達間隔が密の状態となり、受信バッファに多数のデータが入力されると、先の補填処理にて補填した分のデータが受信バッファに蓄積され、遅延が発生する。このような遅延は、音声信号の劣化を引き起こす。
そこで、補填処理による遅延の対策として、受信バッファ内に想定外の数のデータが蓄積された場合に、受信バッファ内のデータを破棄することで、遅延を回復する技術が提案されている。例えば、特許文献1では、受信バッファ内に想定外の数のデータが蓄積された場合、受信バッファ内の音声信号が無音であるか否かを判定し、音声信号が無音の場合に当該データを破棄することで、受信バッファ内のデータ数を理想状態にする技術が提案されている。
特開2000−312223号公報
特許文献1に記載されるように、音声信号が無音の場合に受信バッファ内のデータを破棄するためには、音声信号が無音か有音かを判定する処理が必要になる。特許文献1では、音声復号器により生成される合成音声信号からフレームパワーを算出し、算出したフレームパワーを閾値と比較することで、有音または無音の判定を行っている。この場合、全ての音声信号に対してフレームパワーを算出する必要があり、処理が煩雑になってしまう。
そこで、受信バッファにおける遅延が発生した場合に、受信バッファ内のデータを破棄するか否かを容易に判定して遅延を回復することが望まれていた。
本発明に係る通信装置は、音声信号の送信または受信を行う通信装置であって、音声信号と、通信装置の送信状態または受信状態を示す状態信号と、を含む音声データを記憶する受信バッファと、受信バッファに記憶される音声データを読み出すデータ制御部と、受信バッファに記憶される音声データの数が予め定められた数より多い場合、遅延回復処理を行う受信バッファ制御部と、を備え、受信バッファ制御部は、遅延回復処理において、データ制御部によって読み出された音声データに含まれる状態信号に基づいて、受信バッファに記憶される音声データを破棄するか否かを判断するものである。
本発明に係る遅延回復方法は、音声信号の送信または受信を行う通信装置における遅延回復方法であって、通信装置は、音声信号と、通信装置の送信状態または受信状態を示す状態信号とを含む音声データを記憶する受信バッファを備え、遅延回復方法は、受信バッファに記憶される音声データを読み出すステップと、受信バッファに記憶される音声データの数が予め定められた数より多いか否かを判断するステップと、受信バッファに記憶される音声データの数が予め定められた数より多い場合、読み出された音声データに含まれる状態信号に基づいて、受信バッファに記憶される音声データを破棄するか否かを判断するステップと、を含むものである。
本発明に係る遅延回復プログラムは、音声信号の送信または受信を行う通信装置における遅延回復プログラムであって、通信装置は、音声信号と、通信装置の送信状態または受信状態を示す状態信号とを含む音声データを記憶する受信バッファを備え、遅延回復プログラムは、受信バッファに記憶される音声データを読み出すステップと、受信バッファに記憶される音声データの数が予め定められた数より多いか否かを判断するステップと、受信バッファに記憶される音声データの数が予め定められた数より多い場合、読み出された音声データに含まれる状態信号に基づいて、受信バッファに記憶される音声データを破棄するか否かを判断するステップと、を通信装置に実行させるものである。
本発明によれば、状態情報を用いることで、容易に音声信号が有音または無音かを判定し、データ破棄の可否を判断することができる。これにより、受信バッファ内のデータ数を理想状態にして遅延を回復することが可能となる。
本発明の実施の形態1における通信装置の概略構成図である。 本発明の実施の形態1におけるRTPパケットのフォーマットの一例を示す図である。 本発明の実施の形態1におけるRTPパケットの拡張ヘッダの一例を示す図である。 本発明の実施の形態1における音声データのフォーマットの一例を示す図である。 本発明の実施の形態1における送信無線装置の処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1における受信バッファの状態を説明するための図である。 本発明の実施の形態2における通信装置の概略構成図である。 本発明の実施の形態2における受信操作装置の処理の流れを示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の通信装置および遅延回復方法の実施の形態を詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1における通信装置1の概略構成図である。本実施の形態の通信装置1は、航空無線通信システムにおいて、航空機などへの音声信号の送信に使用される送信装置である。図1に示すように、通信装置1は、送信操作装置100と、送信無線装置110とから構成される。送信操作装置100と送信無線装置110とは、インターネットなどのネットワーク120を介して通信を行う。また、送信操作装置100には、マイク101および押し釦スイッチ102が接続される。なお、マイク101および押し釦スイッチ102は、送信操作装置100と一体型に設けられてもよい。本実施の形態の通信装置1では、送信操作装置100に、マイク101および押し釦スイッチ102から音声信号Vinおよびプレストーク信号PTTinが入力され、ネットワーク120経由で送信無線装置110に送られる。送信無線装置110は、プレストーク信号PTTがオンの場合、音声信号Vを無線信号Rとして送出する。
送信操作装置100は、管制センターなどに設置され、航空機等に送信するための音声が入力される操作卓である。図1に示すように、送信操作装置100は、入力部103と、符号化処理部104と、ネットワークI/F(インターフェース)部105と、を備える。入力部103は、アナログ電子回路で実現される。符号化処理部104およびネットワークI/F部105は、ソフトウェアで実現される機能部として送信操作装置100が備えるCPU(図示せず)によって、メモリまたはCD−ROMなどの記録媒体(図示せず)に記憶されるプログラムを実行することで実現される。または、上記各部は、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific IC)、PLD(Programmable Logic Device)などの電子回路で実現されてもよい。
送信操作装置100に接続されるマイク101に入力された音声は、電気信号に変換され音声信号Vinとして入力部103へ出力される。押し釦スイッチ102は、プレストーク用の押釦スイッチであり、音声を入力する際に押下される。押し釦スイッチ102の接点情報(オン/オフ)は、入力部103へ出力される。
入力部103は、マイク101の音声信号Vinを音声信号Vとして符号化処理部104へ出力し、押し釦スイッチ102の接点情報をプレストーク信号PTTとしてネットワークI/F部105へ出力する。音声信号Vはアナログ音声信号である。また、プレストーク信号PTTは、送信操作装置100における音声送信状態を示す状態信号であり、押し釦スイッチ102が押下されたとき(送信状態のとき)オンとなり、押下されていないとき(非送信状態のとき)はオフとなる信号である。
符号化処理部104は、入力部103から入力される音声信号Vをデジタル信号へ変換するとともに符号化処理を行い、音声信号VdとしてネットワークI/F部105へ出力する。なお、音声信号の符号化処理については、特に限定されるものではなく、既知の各種方式を用いることができる。
ネットワークI/F部105は、送信操作装置100と送信無線装置110とのネットワーク通信に必要な各種フレームの生成およびプロトコル制御を行うものである。ネットワークI/F部105は、RFC1889などで規定されるRTP(Real-time Transport Protocol)で、送信無線装置110への伝送を行う。詳しくは、ネットワークI/F部105は、符号化処理部104から入力される音声信号Vdと入力部103から入力されるプレストーク信号PTTとから、RTPパケットP1を生成する。
図2は、RTPパケットP1のフォーマットの一例を示す図である。ネットワークI/F部105は、音声信号VdをRTPパケットP1のペイロード32へ割り当て、プレストーク信号PTTをコード化して拡張ヘッダ31に割り当てる。図3は、RTPパケットP1の拡張ヘッダ31の一例を示す図である。プレストーク信号PTTは、オンまたはオフの状態に応じてコード化され、拡張ヘッダ31のPTTtype311に割り当てられる。具体的には、プレストーク信号PTTがオフの場合は「0x00」が割り当てられ、オンの場合は「0x01」が割り当てられる。拡張ヘッダ31のSQU312は、送信操作装置100では未使用となり、固定値として「0」が割り当てられる。ID313はネットワークI/F部105と、送信無線装置110のネットワークI/F部111とのセッション時に付与される認識コードである。送信無線装置110のネットワークI/F部111は、拡張ヘッダ31のID313を確認することで、送信操作装置100からの信号か否かを判定することが可能となる。ネットワークI/F部105で生成されたRTPパケットP1は、ネットワーク120を介して送信無線装置110のネットワークI/F部111へ出力される。
図1に戻って、送信無線装置110は、送信操作装置100に入力された音声を航空機等に無線送信するための装置である。図1に示すように、送信無線装置110は、ネットワークI/F部111と、受信バッファ112と、受信バッファ制御部113と、補填処理部114と、データ制御部115と、復号化処理部116と、送信部117と、周期生成部118と、を備える。送信部117は、アナログ電子回路で実現される。ネットワークI/F部111と、受信バッファ112と、受信バッファ制御部113と、補填処理部114と、データ制御部115と、復号化処理部116とは、ソフトウェアで実現される機能部として送信無線装置110が備えるCPU(図示せず)によって、メモリまたはCD−ROMなどの記録媒体(図示せず)に記憶されるプログラムを実行することで実現される。または、上記各部は、DSP、ASIC、PLDなどの電子回路で実現されてもよい。
ネットワークI/F部111は、ネットワーク120を介して、RTPパケットP1を受信し、受信したRTPパケットP1から、音声信号Vdおよびプレストーク信号PTTを抽出する。そして、抽出した音声信号Vdおよびプレストーク信号PTTを編成し、音声データD1を生成する。ネットワークI/F部111は、RTPパケットP1を1パケット受信する毎に、音声データD1を生成し、受信バッファ112に書き込むとともに、補填処理部114へ出力する。
図4は、1パケットの送信周期が2.5msの場合の音声データD1のフォーマットの一例を示す図である。音声データD1のPTT501には、ネットワークI/F部111が受信したプレストーク信号PTTがオンの場合は「1」が割り当てられ、オフの場合は「0」が割り当てられる。SQ502は、送信無線装置110では未使用であり、固定値として「0」が割り当てられる。Packet Number503は、1パケット毎に付与されるパケット番号である。Voice Data[n]504(n:1〜20)は、音声信号Vdである。ただし、図4に示すVoice Data[n]は一例であり、符号化方式によりビット数は変化する。
受信バッファ112は、例えば半導体メモリなどで構成され、ネットワークI/F部111によって生成された音声データD1を時系列に記憶する。
受信バッファ制御部113は、受信バッファ112に記憶される音声データD1の数を制御する制御部である。受信バッファ制御部113は、データ制御部115に対し、一定の周期で受信バッファ112に記憶される音声データD1を読み出す(リードする)データリード要求およびデータコードを出力する。データリード要求およびデータコードの出力を行う周期は、受信バッファ制御部113に内蔵する周期生成部118にて生成される。
また、受信バッファ制御部113は、受信バッファ112に記憶される音声データD1の数に応じて、異なるデータコードを出力する。詳しくは、ネットワーク120においてRTPパケットP1の到達間隔にゆらぎが生じ、RTPパケットP1が到達しない間(すなわち疎状態)に、受信バッファ112内に記憶される音声データD1の数が0になる場合がある。この場合、受信バッファ制御部113は、データコードを「補填処理リード」とし、データリード要求とともにデータ制御部115に出力する。データコード「補填処理リード」は、受信バッファ112の補填処理を要求するものである。
また、受信バッファ112に記憶されるデータ数が0でない場合であって、受信バッファ112に記憶されるデータ数が許容範囲内である場合、受信バッファ制御部113は、データコードを「通常リード」とし、データリード要求とともにデータ制御部115に出力する。データコード「通常リード」は、受信バッファ112から1パケット分の音声データD1を読み出して送出することを要求するものである。また、受信バッファ112に記憶されるデータ数が許容範囲内である場合とは、受信バッファ112におけるデータ遅延時間がシステム的に問題ない場合をいう。
さらに、受信バッファ112に記憶されるデータ数が0でない場合であって、受信バッファ112に記憶されるデータ数が許容範囲外である場合、受信バッファ制御部113は、遅延回復処理を実行する。遅延回復処理では、受信バッファ制御部113は、データ制御部115によって読み出された音声データD1の音声信号Vdが有音か無音かを判断する。ここで、航空無線通信システムの送信装置においては、通信装置1から電波を送出する際に使用されるプレストーク信号PTTがオンの場合は通話中であり音声信号Vdが有音である可能性が高く、オフの場合は通話が無く音声信号Vdが無音である可能性が高い。そこで、受信バッファ制御部113は、音声データD1のプレストーク信号PTTに基づいて、音声信号Vdが有音か無音かの判定を行う。具体的には、音声データD1のプレストーク信号PTTがオンの場合は有音であると判断し、プレストーク信号PTTがオフの場合は無音であると判断する。
そして、音声信号Vdが無音であると判断された場合、データコードを「破棄リード」とし、データリード要求とともにデータ制御部115に出力する。データコード「破棄リード」は、受信バッファ112から1パケット分の音声データD1を読み出して破棄することを要求するものである。
補填処理部114は、受信バッファ112に記憶される音声データD1の数が0(データ無し)の場合に、補填処理を行う処理部である。補填処理部114は、過去の音声データD1中の音声信号Vdから、音声信号の劣化を最小限とするような補填用データを生成し、データ制御部115からの要求に応じて出力する。補填データは、例えば「ITU-T G.711 Appendix I」で規定される方法など、既知の方法を用いて生成することができる。
データ制御部115は、受信バッファ制御部113からのデータリード要求およびデータコードに応じた制御動作を行う。例えば、データ制御部115は、受信バッファ制御部113から入力されるデータコードが「通常リード」の場合、「通常リード」で規定されているデータリード先である受信バッファ112に対して通常リード制御を行う。具体的には、受信バッファ112に記憶される音声データD1のうち、最も古い1パケット分の音声データD1を読み出す(リードする)。これにより、受信バッファ112のデータ数が1減少する。そして、データ制御部115は、受信バッファ112から読み出した音声データD1を音声信号Vdとプレストーク信号PTTに分離し、音声信号Vdを復号化処理部116へ、プレストーク信号PTTを受信バッファ制御部113および送信部117へ、それぞれ出力する。
また、データ制御部115は、受信バッファ制御部113から入力されるデータコードが「破棄リード」の場合、「破棄リード」で規定されているデータリード先である受信バッファ112に対して破棄リード制御を行う。具体的には、受信バッファ112に記憶される音声データD1のうち、最も古い1パケット分の音声データD1を読み出す。これにより、受信バッファ112のデータ数が1減少する。そして、データ制御部115は、読み出した音声データD1を破棄する。すなわち、データ制御部115は、データコードが「破棄リード」の場合、読み出した音声データD1の音声信号Vdおよびプレストーク信号PTTを復号化処理部116、ならびに送信部117および受信バッファ制御部113へ出力しない。
さらに、データ制御部115は、受信バッファ制御部113から入力されるデータコードが「補填処理リード」の場合、「補填処理リード」で規定されているデータリード先である補填処理部114に対して補填リード制御を行う。具体的には、補填処理部114から1パケット分の補填データを読み出す。そして、データ制御部115は、補填処理部114から読み出した補填データを音声信号Vdとして復号化処理部116へ出力する。
復号化処理部116は、データ制御部115から入力される音声信号Vdの復号化処理を行うとともに、デジタル信号である音声信号Vdをアナログ信号である音声信号Voutに変換する。そして、音声信号Voutを送信部117へ出力する。送信部117は、データ制御部115から入力されるプレストーク信号PTTがオンの場合、音声信号Voutを無線信号Rとして送出する。
図5は、送信無線装置110の処理の流れを示すフローチャートである。本処理では、まず、ネットワークI/F部111によって、RTPパケットP1を受信したか否かが判断される(S1)。RTPパケットP1を受信していない場合は(S1:NO)、ステップS4に進む。一方、RTPパケットP1を受信した場合は(S1:YES)、受信したRTPパケットP1から音声データD1が生成され(S2)、受信バッファ112に記憶される(S3)。これにより、受信バッファ112に記憶されるデータの数が1増加する。
そして、受信バッファ制御部113によって、周期生成部118にて生成される一定周期に達したか否かが判断される(S4)。ここで、一定周期に達していない場合(S4:NO)、ステップS1に戻る。一方、一定周期に達した場合(S4:YES)、受信バッファ112に記憶されるデータ数が0より大きいか否かが判断される(S5)。
受信バッファ112に記憶されるデータ数が0以下である場合(S5:NO)、すなわち、受信バッファ112に音声データD1が記憶されていない場合、受信バッファ制御部113から、データ制御部115に対しデータリード要求とともにデータコード「補填処理リード」が出力される(S6)。そして、データ制御部115によって補填リード制御が行われる(S7)。具体的には、データ制御部115によって、補填処理部114から1パケット分の補填データが読み出され、読み出された補填データが音声信号Vdとして復号化処理部116へ出力される。そして、復号化処理部116において復号化され、送信部117から送出される。
一方、受信バッファ112に記憶される音声データD1の数が0より大きい場合(S5:YES)、受信バッファ制御部113から、データ制御部115に対しデータリード要求とともにデータコード「通常リード」が出力される(S8)。そして、データ制御部115によって、通常リード制御が行われる(S9)。具体的には、データ制御部115によって、受信バッファ112から、最も古い1パケット分の音声データD1が読み出され、音声信号Vdとプレストーク信号PTTに分離される。そして、音声信号Vdが復号化処理部116へ、プレストーク信号PTTが受信バッファ制御部113および送信部117へ出力される。そして、復号化処理部116によって、音声信号Voutに変換され、プレストーク信号PTTがオンの場合、送信部117から音声信号Voutが無線信号Rとして送出される。これにより、受信バッファ112のデータ数が1減少する。
続いて、受信バッファ制御部113によって、受信バッファ112のデータ数が閾値以上であるか否かが判断される(S10)。ここで、閾値は、許容範囲外の(すなわち問題のある遅延時間を引き起こす)データ数が、予め定められ、設定される。そして、受信バッファ112に記憶される音声データD1の数が閾値より少ない場合は(S10:NO)、ステップS1の処理に戻る。一方、受信バッファ112に記憶される音声データD1の数が閾値以上の場合は(S10:YES)、受信バッファ制御部113によって、遅延回復処理が開始される。そして、ステップS9において、データ制御部115より入力されたプレストーク信号PTTがオフであるか否かが判断される(S11)。ここでは、プレストーク信号PTTに基づいて、音声信号Vdが有音か無音かが判断される。
そして、プレストーク信号PTTがオフでない(すなわちオンである)場合(S11:NO)、音声信号Vdは有音である可能性が高いと判断され、ステップS1へ戻る。一方、プレストーク信号PTTがオフの場合(S11:YES)、音声信号Vdは無音である可能性が高いと判断され、受信バッファ制御部113から、データ制御部115に対し、データリード要求とともにデータコード「破棄リード」が出力される(S12)。
そして、データ制御部115によって、破棄リード制御が行われる(S13)。具体的には、データ制御部115によって、受信バッファ112から、最も古い1パケット分の音声データD1が読み出され、読み出された音声データD1が破棄される。すなわち、破棄リード制御においては、音声信号Vdおよびプレストーク信号PTTが読み出されるものの、復号化処理部116ならびに送信部117および受信バッファ制御部113へは出力されない。これにより受信バッファ112のデータ数がさらに1減少し、一周期内で受信バッファ112のデータ数が合計2減少する。破棄リード制御後は、ステップS1に戻り、以降のステップを繰り返す。
図6は、受信バッファ112の状態を説明するための図である。なお、図6に示す音声データD1は、図4に示す音声データD1を簡略化したものである。図6(a)は、受信バッファ112に記憶される音声データD1の数が許容範囲内である場合を示す。すなわち、図6(a)では、受信バッファ112においてデータ遅延が発生していない状態である。この場合、図5のステップS9における通常リード制御が実施され、周期的に1パケット分の音声データD1が読み出され、送出される。
図6(b)は、ネットワーク120においてRTPパケットP1の到達時間にゆらぎが生じた場合を示す。図6(b)に示すように、1パケットの送信周期において、数個のRTPパケットP1が受信され、数個の音声データD1が受信バッファ112に入力されることがある。このように、短期間に数個の音声データD1が入力されると、図6(c)に示すように、受信バッファ112のデータ数が許容範囲外(図6の例の場合7個)となる。この場合、受信バッファ112にシステム的に許容できない遅延が発生する。
このとき、上記図5のステップS11に示すように、受信バッファ制御部113による遅延回復処理が開始され、プレストーク信号PTTに基づいて受信バッファ112内の音声データD1を破棄するか否かが判断される。図6(c)の例では、受信バッファ112から読み出された音声データD1のプレストーク信号PTT(3)はオンのため、データ制御部115による破棄リード制御(S13)は行われない。一方、図6(d)に示す例のように、受信バッファ112から読み出された音声データD1のプレストーク信号PTT(4)がオフの場合、データ制御部115による破棄リード制御(S13)が行われ、音声データD1(V(5)、PTT(5))が破棄される。同様に、図6(e)に示すように、受信バッファ112から読み出された音声データD1のプレストーク信号PTT(6)がオフの場合、再度データ制御部115による破棄リード制御(S13)が行われ、音声データD1(V(7)、PTT(7))が破棄される。これにより、受信バッファ112内のデータ数が減少する。このように、受信バッファ112に記憶される音声データD1の数が許容範囲内となるまで遅延回復処理が繰り返される。
以上のように、本実施の形態では、受信バッファ112のデータ数が閾値以上の場合、データ制御部115による破棄リード制御によって、一周期内で受信バッファ112に記憶される音声データD1が2パケット分減少される。これは、通常制御時と比較して1パケット減少数が多い。その結果、受信バッファ112によるデータ遅延時間が1パケット分短縮し、受信バッファ112における遅延が改善される。また、プレストーク信号PTTがオフの場合にのみ、音声データD1の破棄リード制御が行われるため、通話中の音声データD1を破棄することがなく、通話中の音声信号に影響を与えない。さらに、プレストーク信号PTTを用いることで、追加の演算等を行うことなく、簡易な制御で容易に音声信号Vdが有音か無音かを判断することができる。
実施の形態2.
続いて、本発明の実施の形態2について説明する。図7は、実施の形態2における通信装置2の概略構成図である。本実施の形態の通信装置2は、航空無線通信システムにおいて航空機などからの音声信号の受信に使用される受信装置である。図7に示すように、通信装置2は、受信無線装置200と、受信操作装置210とから構成される。受信無線装置200と受信操作装置210とは、ネットワーク220を介して通信を行う。また、受信操作装置210には、スピーカ231および表示装置232が接続される。なお、スピーカ231および表示装置232は、受信操作装置210と一体型に設けられてもよい。通信装置2では、受信無線装置200で音声信号Vおよび受信検出信号であるスケルチ信号SQをネットワーク220経由で受信操作装置210に伝送する。そして、受信操作装置210から音声信号Voutがスピーカ231へ出力され、スケルチ信号SQoutが表示装置232へ出力される。
受信無線装置200は、航空機などから送信される無線信号Rを受信するための装置である。図7に示すように、受信無線装置200は、受信部201と、符号化処理部202と、ネットワークI/F部203と、を備える。受信部201は、アナログ電子回路で実現される。符号化処理部202およびネットワークI/F部203は、ソフトウェアで実現される機能部として受信無線装置200が備えるCPU(図示せず)によって、メモリまたはCD−ROMなどの記録媒体(図示せず)に記憶されるプログラムを実行することで実現される。または、上記各部は、DSP、ASIC、PLDなどの電子回路で実現されてもよい。
受信部201は、電波信号である無線信号Rを受信し、音声信号Vを符号化処理部202へ出力し、スケルチ信号SQinをネットワークI/F部203へ出力する。スケルチ信号SQinは、受信無線装置200における受信状態(受信検出状態)を示す状態信号であり、受信部201において無線信号Rを受信する場合にオンとなり、受信しない場合にオフとなる信号である。また、音声信号Vはアナログ音声信号である。
符号化処理部202は、音声信号Vをデジタル信号へ変換するとともに符号化処理を行い、音声信号VdとしてネットワークI/F部203へ出力する。なお、音声信号Vの符号化処理については、特に限定されるものではなく、既知の各種方式を用いることができる。
ネットワークI/F部203は、符号化処理部202から入力される音声信号Vdおよび受信部201から入力されるスケルチ信号SQinから、RTPパケットP2を生成し、受信操作装置210のネットワークI/F部211へ出力する。RTPパケットP2のフォーマットは、図2および図3に示す実施の形態1のRTPパケットP1のフォーマットと同様である。ただし、図3に示す拡張ヘッダ31のデータの割り当てにおいて、本実施の形態では、拡張ヘッダ31のPTTtype311は、未使用となり、固定値として「0x00」が割り当てられる。一方、拡張ヘッダ31のSQU312には、SQinがオンの場合は「1」が割り当てられ、オフの場合は「0」が割り当てられる。ID313は、実施の形態1と同様にセッション時に受信無線装置200に付与された認識コードである。受信操作装置210のネットワークI/F部211は、ID312を確認することで、受信無線装置200からの信号か否かを判定することが可能となる。ネットワークI/F部203で生成されたRTPパケットP2は、ネットワーク220を介して受信操作装置210のネットワークI/F部211へ出力される。
受信操作装置210は、管制センターなどに設置され、航空機等からの音声を受信し、出力する操作卓である。図7に示すように、受信操作装置210は、ネットワークI/F部211と、受信バッファ212と、受信バッファ制御部213と、補填処理部214と、データ制御部215と、復号化処理部216と、出力部217と、を備える。出力部217は、アナログ電子回路で実現される。ネットワークI/F部211と、受信バッファ212と、受信バッファ制御部213と、補填処理部214と、データ制御部215と、復号化処理部216とは、ソフトウェアで実現される機能部として受信操作装置210が備えるCPU(図示せず)によって、メモリまたはCD−ROMなどの記録媒体(図示せず)に記憶されるプログラムを実行することで実現される。または、上記各部は、DSP、ASIC、PLDなどの電子回路で実現されてもよい。
ネットワークI/F部211は、ネットワーク220を介して、RTPパケットP2を受信し、受信したRTPパケットP2から、音声信号Vdおよびスケルチ信号SQを抽出する。そして、抽出した音声信号Vdおよびスケルチ信号SQを編成し、音声データD2を生成する。音声データD2のフォーマットは、図4に示す実施の形態1の音声データD1のフォーマットと同様である。ただし、本実施の形態では、図4において、PTT501は未使用であり、固定値として「0」が割り当てられる。SQ502は、ネットワークI/F部211で受信したスケルチ信号SQがオンの場合「1」が割り当てられ、オフの場合「0」が割り当てられる。Packet Number503、Voice Data[n]504は、実施の形態1と同じである。
ネットワークI/F部211は、RTPパケットP2を1パケット受信する毎に、音声データD2を生成し、受信バッファ212に書き込む。受信バッファ212は、実施の形態1と同様に、例えば半導体メモリで構成され、ネットワークI/F部211によって生成された音声データD2を時系列に記憶する。
受信バッファ制御部213は、実施の形態1と同様に、受信バッファ212に記憶される音声データD2の数を制御する制御部である。受信バッファ制御部213は、データ制御部215に対し、一定の周期で受信バッファ212の音声データを読み出すデータリード要求およびデータコードを出力する。データリード要求およびデータコードの出力を行う周期は、受信バッファ制御部213に内蔵する周期生成部218にて生成される。
受信バッファ制御部213は、実施の形態1と同様に、受信バッファ212に記憶される音声データD2の数に応じて、異なるデータコードを出力する。受信バッファ制御部213によるデータリード要求およびデータコード「補填処理リード」および「通常リード」の出力は、実施の形態1と同様である。また、実施の形態1では、データコード「破棄リード」を出力する際、プレストーク信号PTTに基づいて有音か無音かを判定していた。ここで、航空無線通信システムの受信装置においては、通信装置2が電波を受信した際に出力するスケルチ信号SQがオンの場合は通話中であり音声信号Vdが有音である可能性が高く、オフの場合は通話が無く音声信号Vdは無音である可能性が高い。そこで、本実施の形態の受信バッファ制御部213は、音声データD2のスケルチ信号SQに基づいて、音声信号Vdが有音か無音かの判定を行う。具体的には、音声データD2のスケルチ信号SQがオンの場合は有音であると判断し、スケルチ信号SQがオフの場合は無音であると判断する。そして、音声信号Vdが無音であると判断された場合、データコードを「破棄リード」とし、データリード要求とともにデータ制御部215に出力する。
補填処理部214は、受信バッファ212に記憶される音声データD2の数が0(データ無し)の場合に、補填処理を行う処理部である。補填処理部214の具体的な処理は、実施の形態1と同様である。
データ制御部215は、実施の形態1と同様に、受信バッファ制御部213からのデータリード要求およびデータコードに応じた制御を行う。詳しくは、データ制御部215は、受信バッファ制御部213からのデータコードが「通常リード」の場合、受信バッファ212から、最も古い1パケット分の音声データD2を読み出す。そして、読み出した音声データD2を音声信号Vdとスケルチ信号SQとに分離する。そして、音声信号Vdを復号化処理部216へ、スケルチ信号SQを受信バッファ制御部213および出力部217へそれぞれ出力する。
また、データ制御部215は、受信バッファ制御部213からのデータコードが「破棄リード」の場合、受信バッファ212から、最も古い1パケット分の音声データD2を読み出す。そして、読み出した音声データD2を破棄する。すなわち、データ制御部215は、データコードが「破棄リード」の場合、読み出した音声信号Vdおよびスケルチ信号SQを復号化処理部216、ならびに受信バッファ制御部213および出力部217へ出力しない。
さらに、データ制御部215は、受信バッファ制御部213からのデータコードが「補填処理リード」の場合、補填処理部214から1パケット分の補填データを読み出す。そして、データ制御部215は、補填処理部214から読み出した補填データを音声信号Vdとして復号化処理部216へ出力する。
復号化処理部216は、データ制御部215から入力される音声信号Vdの復号化処理を行うとともに、デジタル信号である音声信号Vdをアナログ信号である音声信号Vに変換する。そして、音声信号Vを出力部217へ出力する。出力部217は、復号化処理部216から入力される音声信号Vを音声信号Voutとして、スピーカ231へ出力する。また、データ制御部215から入力されるスケルチ信号SQをスケルチ信号SQoutとして、表示装置232へ出力する。
スピーカ231は、出力部217から入力される音声信号Voutを音声として出力する。また、表示装置232は、受信検出用のLEDであり、スケルチ信号SQoutがオンの場合、点灯して通信装置2が受信を検出していることを通知する。
図8は、受信操作装置210の処理の流れを示すフローチャートである。本処理では、まず、ネットワークI/F部211によって、RTPパケットP2を受信したか否かが判断される(S21)。RTPパケットP2を受信していない場合は(S21:NO)、ステップS24に進む。一方、RTPパケットP2を受信した場合は(S21:YES)、受信したRTPパケットP2から音声データD2が生成され(S22)、受信バッファ212に記憶される(S23)。これにより、受信バッファ212に記憶されるデータの数が1増加する。
そして、受信バッファ制御部213によって、周期生成部218にて生成される一定周期に達したか否かが判断される(S24)。ここで、一定周期に達していない場合(S24:NO)、ステップS21に戻る。一方、一定周期に達した場合(S24:YES)、受信バッファ212に記憶されるデータ数が0より大きいか否かが判断される(S25)。
受信バッファ212に記憶されるデータ数が0以下である場合(S25:NO)、すなわち、受信バッファ212に音声データD2が記憶されていない場合、受信バッファ制御部213から、データ制御部215に対しデータリード要求とともにデータコード「補填処理リード」が出力される(S26)。そして、データ制御部215によって補填リード制御が行われる(S27)。具体的には、データ制御部215によって、補填処理部214から1パケット分の補填データが読み出され、読み出された補填データが音声信号Vdとして復号化処理部216へ出力される。そして、復号化処理部216において復号化され、出力部217からスピーカ231へ出力される。
一方、受信バッファ212に記憶される音声データD2の数が0より大きい場合(S25:YES)、受信バッファ制御部213から、データ制御部215に対しデータリード要求とともにデータコード「通常リード」が出力される(S28)。そして、データ制御部215によって、通常リード制御が行われる(S29)。具体的には、データ制御部215によって、受信バッファ212から、最も古い1パケット分の音声データD2が読み出され、音声信号Vdとスケルチ信号SQに分離される。そして、音声信号Vdが復号化処理部216へ、スケルチ信号SQが受信バッファ制御部213および出力部217へ送信される。そして、復号化処理部216によって音声信号Vに変換され出力部217からスピーカ231へ出力される。これにより、受信バッファ212のデータ数が1減少する。
続いて、受信バッファ制御部213によって、受信バッファ212のデータ数が閾値以上であるか否かが判断される(S30)。ここで、許容範囲外の(すなわち問題のある遅延時間を引き起こす)データ数が、予め閾値として定められる。そして、受信バッファ212のデータ数が閾値より少ない場合は(S30:NO)、ステップS21の処理に戻る。一方、受信バッファ212に記憶される音声データD2の数が閾値以上の場合は(S30:YES)、受信バッファ制御部213によって、遅延回復処理が開始される。そして、ステップS29でデータ制御部215から入力されたスケルチ信号SQがオフであるか否かが判断される(S31)。
ここで、スケルチ信号SQがオフでない(すなわちオンである)場合(S31:NO)、音声信号Vdは有音である可能性が高いと判断され、ステップS21へ戻る。一方、スケルチ信号SQがオフの場合(S31:YES)、音声信号Vdは無音である可能性が高いと判断され、受信バッファ制御部213から、データ制御部215に対し、データリード要求とともにデータコード「破棄リード」が出力される(S32)。
そして、データ制御部215によって、破棄リード制御が行われる(S33)。具体的には、データ制御部215によって、受信バッファ212から、最も古い1パケット分の音声データD2が読み出され、読み出された音声データD2が破棄される。すなわち、破棄リード制御においては、読み出された音声信号Vdおよびスケルチ信号SQが復号化処理部216、ならびに出力部217および受信バッファ制御部213へ出力されない。これにより受信バッファ212のデータ数がさらに1減少し、一周期内で受信バッファ212のデータ数が合計2減少する。破棄リード制御後は、ステップS21に戻り、以降のステップを繰り返す。
以上のように、本実施の形態においても、受信バッファ212のデータ数が閾値以上の場合、データ制御部215による破棄リード制御によって、受信バッファ212における遅延が改善される。また、スケルチ信号SQがオフの場合にのみ、音声データD2の破棄制御が行われるため、通話中の音声データD2を破棄することがなく、通話中の音声信号に影響を与えない。さらに、スケルチ信号SQを用いることで、追加の演算等を行うことなく、簡易な制御で容易に音声信号Vdが有音か無音かを判断することができる。
以上が本発明の実施の形態の説明であるが、本発明は、上記の実施の形態の構成に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内で様々な変形や組み合わせが可能である。例えば、上記実施の形態では、航空無線通信システムの送信機または受信機に本発明を適用した例について説明したが、これに限定されるものではなく、種々のシステムに本発明を適用可能である。また、上記実施の形態では、送信機能のみを備える通信装置1と、受信機能のみを備える通信装置2について説明したが、通信装置1の送信機能と通信装置2の受信機能の両方を備える通信装置に本発明を適用してもよい。
さらに、上記実施の形態では、システムに問題のある遅延時間を引き起こすデータ数として1つの閾値を予め定め受信バッファ112のデータ数が当該閾値以上の場合に、遅延回復処理(S11〜S13)を行うとしたが、遅延回復処理を開始する第1の閾値と、遅延回復処理を終了する第2の閾値とをそれぞれ設けてもよい。この場合、第1の閾値は、システムに問題のある遅延時間を引き起こすデータ数とされ、第2の閾値は第1の閾値よりも小さい数であって、例えば2とされる。そして、受信バッファ112のデータ数が第1の閾値以上となった場合に遅延回復処理が開始され、受信バッファ112のデータ数が第2の閾値以下となった場合に、遅延回復処理が終了される。このように構成することで、遅延回復処理の実施頻度を減らすことができる。
1、2 通信装置、100 送信操作装置、101 マイク、102 押し釦スイッチ、103 入力部、104、202 符号化処理部、105、111、203、211 ネットワークI/F部、110 送信無線装置、112、212 受信バッファ、113、213 受信バッファ制御部、114、214 補填処理部、115、215 データ制御部、116、216 復号化処理部、117 送信部、118、218 周期生成部、120、220 ネットワーク、200 受信無線装置、201 受信部、210 受信操作装置、217 出力部、231 スピーカ、232 表示装置。

Claims (11)

  1. 音声信号の送信または受信を行う通信装置であって、
    前記音声信号と、前記通信装置の送信状態または受信状態を示す状態信号と、を含む音声データを記憶する受信バッファと、
    前記受信バッファに記憶される前記音声データを読み出すデータ制御部と、
    前記受信バッファに記憶される前記音声データの数が予め定められた数より多い場合、遅延回復処理を行う受信バッファ制御部と、を備え、
    前記受信バッファ制御部は、前記遅延回復処理において、前記データ制御部によって読み出された前記音声データに含まれる前記状態信号に基づいて、前記受信バッファに記憶される前記音声データを破棄するか否かを判断することを特徴とする通信装置。
  2. 前記状態信号は、前記通信装置が音声送信状態であることを示すプレストーク信号であり、
    前記受信バッファ制御部は、前記データ制御部によって読み出された前記音声データに含まれる前記プレストーク信号がオフの場合に、前記受信バッファに記憶される前記音声データを破棄すると判断することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記状態信号は、前記通信装置が受信検出状態であることを示すスケルチ信号であり、
    前記受信バッファ制御部は、前記データ制御部によって読み出された前記音声データに含まれる前記スケルチ信号がオフの場合に、前記受信バッファに記憶される前記音声データを破棄すると判断することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  4. 前記データ制御部は、前記受信バッファ制御部によって前記受信バッファに記憶される前記音声データを破棄すると判断された場合、前記受信バッファに記憶される前記音声データを読み出して破棄することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の通信装置。
  5. 前記音声信号を補填する補填データを生成する補填処理部をさらに備え、
    前記データ制御部は、前記受信バッファに記憶される前記音声データの数が0の場合、前記補填処理部で生成される前記補填データを読み出すことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の通信装置。
  6. 前記音声信号および前記状態信号を受信し、受信した前記音声信号および前記状態信号を編成して前記音声データを生成し、前記受信バッファに書き込むインターフェース部をさらに備えることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の通信装置。
  7. 前記データ制御部は、前記受信バッファ制御部からの要求に従って、一定の周期で前記受信バッファに記憶される前記音声データのうち、最も古い音声データを読み出すものであることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の通信装置。
  8. 前記音声信号を無線信号として送出する送信部をさらに備え、
    前記データ制御部は、前記受信バッファから読み出した前記音声データに含まれる前記音声信号を、前記送信部に出力するものであることを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の通信装置。
  9. 前記音声信号をスピーカに出力する出力部をさらに備え、
    前記データ制御部は、前記受信バッファから読み出した前記音声データに含まれる前記音声信号を前記出力部に出力するものであることを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の通信装置。
  10. 音声信号の送信または受信を行う通信装置における遅延回復方法であって、
    前記通信装置は、前記音声信号と、前記通信装置の送信状態または受信状態を示す状態信号とを含む音声データを記憶する受信バッファを備え、
    前記遅延回復方法は、
    前記受信バッファに記憶される前記音声データを読み出すステップと、
    前記受信バッファに記憶される前記音声データの数が予め定められた数より多いか否かを判断するステップと、
    前記受信バッファに記憶される前記音声データの数が予め定められた数より多い場合、前記読み出された音声データに含まれる前記状態信号に基づいて、前記受信バッファに記憶される前記音声データを破棄するか否かを判断するステップと、を含むことを特徴とする遅延回復方法。
  11. 音声信号の送信または受信を行う通信装置における遅延回復プログラムであって、
    前記通信装置は、前記音声信号と、前記通信装置の送信状態または受信状態を示す状態信号とを含む音声データを記憶する受信バッファを備え、
    前記遅延回復プログラムは、
    前記受信バッファに記憶される前記音声データを読み出すステップと、
    前記受信バッファに記憶される前記音声データの数が予め定められた数より多いか否かを判断するステップと、
    前記受信バッファに記憶される前記音声データの数が予め定められた数より多い場合、前記読み出された音声データに含まれる前記状態信号に基づいて、前記受信バッファに記憶される前記音声データを破棄するか否かを判断するステップと、を前記通信装置に実行させることを特徴とする遅延回復プログラム。
JP2015035101A 2015-02-25 2015-02-25 通信装置、遅延回復方法および遅延回復プログラム Pending JP2016158133A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015035101A JP2016158133A (ja) 2015-02-25 2015-02-25 通信装置、遅延回復方法および遅延回復プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015035101A JP2016158133A (ja) 2015-02-25 2015-02-25 通信装置、遅延回復方法および遅延回復プログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016158133A true JP2016158133A (ja) 2016-09-01

Family

ID=56826612

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015035101A Pending JP2016158133A (ja) 2015-02-25 2015-02-25 通信装置、遅延回復方法および遅延回復プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016158133A (ja)

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0637855A (ja) * 1992-07-15 1994-02-10 Hitachi Cable Ltd 受信バッファ資源管理方式
JPH06152656A (ja) * 1992-11-02 1994-05-31 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 転送制御方式
JPH07244929A (ja) * 1994-03-03 1995-09-19 Kokusai Electric Co Ltd 会話音声の圧縮録音方法及びそれを利用した録音装置
JPH1070547A (ja) * 1996-08-28 1998-03-10 Nec Corp 入出力バッファ併用型atmスイッチ
JPH10190677A (ja) * 1996-12-26 1998-07-21 Mitsubishi Electric Corp Atm通信装置のバッファ輻輳制御方法
JP2004297666A (ja) * 2003-03-28 2004-10-21 Fujitsu Ltd データ符号化方法およびデータ符号化装置
JP2005005825A (ja) * 2003-06-10 2005-01-06 Nec Corp 音声/fax通信システム、音声/fax受信装置および揺らぎ吸収バッファ量制御方法
JP2012124689A (ja) * 2010-12-08 2012-06-28 Mitsubishi Electric Corp 通信システム、送信側装置および受信側装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0637855A (ja) * 1992-07-15 1994-02-10 Hitachi Cable Ltd 受信バッファ資源管理方式
JPH06152656A (ja) * 1992-11-02 1994-05-31 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 転送制御方式
JPH07244929A (ja) * 1994-03-03 1995-09-19 Kokusai Electric Co Ltd 会話音声の圧縮録音方法及びそれを利用した録音装置
JPH1070547A (ja) * 1996-08-28 1998-03-10 Nec Corp 入出力バッファ併用型atmスイッチ
JPH10190677A (ja) * 1996-12-26 1998-07-21 Mitsubishi Electric Corp Atm通信装置のバッファ輻輳制御方法
JP2004297666A (ja) * 2003-03-28 2004-10-21 Fujitsu Ltd データ符号化方法およびデータ符号化装置
JP2005005825A (ja) * 2003-06-10 2005-01-06 Nec Corp 音声/fax通信システム、音声/fax受信装置および揺らぎ吸収バッファ量制御方法
JP2012124689A (ja) * 2010-12-08 2012-06-28 Mitsubishi Electric Corp 通信システム、送信側装置および受信側装置

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
武智 充司 他: "デジタルビデオ多地点会議の中継地点自動選択およびエコー防止方式", マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2006)シンポジウム論文集, vol. 第2006巻、第6号, JPN6018038185, 5 July 2006 (2006-07-05), pages 597 - 600 *

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5268952B2 (ja) データパケットのシーケンスを伝送するための装置および方法ならびにデータパケットのシーケンスをデコードするためのデコーダおよび装置
WO2006025313A1 (ja) 音声符号化装置、音声復号化装置、通信装置及び音声符号化方法
EP2130203A2 (en) Method of transmitting data in a communication system
TWI435583B (zh) 用以解碼音訊內容之方法與裝置及相關電腦程式產品
US8787490B2 (en) Transmitting data in a communication system
JP4365653B2 (ja) 音声信号送信装置、音声信号伝送システム及び音声信号送信方法
KR101516113B1 (ko) 음성 복호 장치
WO2014006837A1 (ja) 符号化・復号化システム、復号化装置、符号化装置、及び符号化・復号化方法
JP2016158133A (ja) 通信装置、遅延回復方法および遅延回復プログラム
JP6556473B2 (ja) 送信装置、音声認識システム、送信方法、およびプログラム
US20120053950A1 (en) Encoding device, decoding device, and methods therein
KR101073409B1 (ko) 디코딩 장치 및 디코딩 방법
JP2010224179A (ja) 受信装置、方法及びプログラム
JP2006279809A (ja) 音声再生装置および音声再生方法
JP4403103B2 (ja) 音声信号パケット通信方法、多地点ミキシング方法、およびそれらを利用したシステム、装置
JP6972576B2 (ja) 通信装置、通信システム、通信方法及びプログラム
JP4065383B2 (ja) 音声信号送信装置、音声信号受信装置及び音声信号伝送システム
JP4597360B2 (ja) 音声復号装置及び音声復号方法
JP2013118578A (ja) 音声通信装置及びプログラム
US10056093B2 (en) Encoding device, decoding device, and communication system for extending voice band
JP2009204815A (ja) 無線通信装置、無線通信方法および無線通信システム
JP3113455B2 (ja) 音声復号装置
JP4455401B2 (ja) ゲートウェイ装置及びマルチメディア通信システム
JP6154592B2 (ja) 圧縮装置、伸張装置、圧縮伸張装置、圧縮方法、圧縮制御プログラム、および音声データ構造
JP2016206516A (ja) 音声送信装置、音声受信装置及び音声送信プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171120

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180925

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181002

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181129

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20181218