JP2016158037A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract


【課題】ヒステリシス特性を有し動作電圧の範囲が広く低消費電力であり高速動作可能なコンパレータを提供する。
【解決手段】本実施形態による半導体装置は、第1電圧を受ける第1経路と第2電圧を受ける第2経路とを含む差動回路を備える。第1ミラー回路は、第1電流経路に流れる電流に第1ミラー比を乗じた電流を第3電流経路に流すことが可能である。第2ミラー回路は、第2電流経路に流れる電流に第2ミラー比を乗じた電流を第4電流経路に流すことが可能である。第3ミラー回路は、第3電流経路に流れる電流に第3ミラー比を乗じた電流を第4電流経路に流すことが可能である。第1回路は、第4電流経路に接続された出力部から出力されるデータの論理に応じて、第1〜第3ミラー比のいずれかを変更する。
【選択図】図1

Description

本発明による実施形態は、半導体装置に関する。
センサ等に用いられる半導体装置は、設定値と測定値とを比較するコンパレータを備えていることがある。コンパレータは、設定値と測定値とを比較し、測定値が設定値を超えた場合、あるいは、測定値が設定値を下回った場合に出力の論理を反転させる。しかし、ヒステリシス特性を有しないコンパレータでは、測定値が設定値付近において上下したときに、出力の論理を頻繁に反転させる。この場合、コンパレータの出力によって制御される機器の動作が不安定になってしまう。これに対処するために、コンパレータはヒステリシス特性を有するように設計される場合がある。
ヒステリシス特性を有するコンパレータのヒステリシス特性を設定するために、従来から抵抗素子が用いられていた。抵抗素子を用いてヒステリシス特性を設定する場合、コンパレータは、或る基準電圧を抵抗素子で分圧して設定値(電圧)を生成する。従って、設定値は基準電圧よりも低くなり、基準電圧そのものを設定値にすることはできなかった。この場合、コンパレータの設定値や出力電圧のレンジが狭くなってしまう。
また、低消費電力の要求を満たすために、ヒステリシス特性のための抵抗素子の抵抗値を大きくする場合がある。この場合、抵抗素子のレイアウト面積が大きくなり、半導体チップに占める抵抗素子の面積の割合が大きくなってしまう。さらに、抵抗素子の抵抗値が大きい場合、抵抗素子とその抵抗素子に接続されたトランジスタの寄生容量とのRC時定数が増大し、コンパレータの動作速度が低下するという問題も発生する。
特開2013−236342号公報
ヒステリシス特性を有し、動作電圧の範囲が広く、低消費電力であり、かつ、高速動作可能なコンパレータを備えた半導体装置を提供する。
本実施形態による半導体装置は、第1電圧を受ける第1経路と第2電圧を受ける第2経路とを含む差動回路を備える。第1ミラー回路は、第1電流経路に流れる電流に第1ミラー比を乗じた電流を第3電流経路に流すことが可能である。第2ミラー回路は、第2電流経路に流れる電流に第2ミラー比を乗じた電流を第4電流経路に流すことが可能である。第3ミラー回路は、第3電流経路に流れる電流に第3ミラー比を乗じた電流を第4電流経路に流すことが可能である。第1回路は、第4電流経路に接続された出力部から出力されるデータの論理に応じて、第1〜第3ミラー比のいずれかを変更する。
第1の実施形態に従ったコンパレータ1の構成の一例を示す回路図。 コンパレータ1の入力電圧Vinと出力電圧Voutとの関係を示すグラフ。 第2の実施形態に従ったコンパレータ2の構成の一例を示す回路図。 第3の実施形態に従ったコンパレータ3の構成の一例を示す回路図。 第4の実施形態に従ったコンパレータ4の構成の一例を示す回路図。 第5の実施形態に従ったコンパレータ5の構成の一例を示す回路図。 第6の実施形態に従ったコンパレータ6の構成の一例を示す回路図。
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態を説明する。本実施形態は、本発明を限定するものではない。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に従ったコンパレータ1の構成の一例を示す回路図である。コンパレータ1は、入力電圧Vinおよび参照電圧Vrefを入力し、入力電圧Vinと参照電圧Vrefとの比較結果を出力OUTから出力する半導体装置である。
コンパレータ1は、差動増幅回路(差動回路)DFFと、ミラー回路MRR1、MRR2、MRR3と、ヒステリシス回路HYSと、インバータIn1、In2とを備えている。
差動増幅回路DFFは、第1トランジスタT1と、第2トランジスタT2と、電流源10とを備えている。第1トランジスタT1は、例えば、N型MISFET(Metal Insulation Semiconductor Field Effect Transistor)である。第1トランジスタT1は、第6トランジスタT6と電流源10との間に接続されており、第1電流経路P1に設けられている。第1トランジスタT1のゲートは、比較の基準となる参照電圧Vrefを受ける。第2トランジスタP2は、例えば、N型MISFETである。第2トランジスタP2は、第8トランジスタT8と電流源10との間に接続されており、第2電流経路P2に設けられている。第2トランジスタT2のゲートは、比較の対象となる入力電圧Vinを受ける。
電流源10は、第1および第2電流経路P1およびP2に共通に接続され、第1および第2電流経路P1、P2に定電流を流す。電流源10は、第1および第2のトランジスタT1およびT2が弱反転領域で動作するように微弱な電流を流す。
第1ミラー回路MRR1は、第6トランジスタT6および第7トランジスタT7を備え、第1電流経路P1に流れる電流I1に応じた電流I3を第3電流経路P3に流す。第6トランジスタT6は、例えば、P型MISFETであり、第1電源(高レベル電圧源)VDDと第1トランジスタT1との間に接続されている。第7トランジスタT7は、例えば、P型MISFETであり、第1電源VDDと第3トランジスタT3との間に接続されている。第6および第7トランジスタT6、T7のゲートは、第1電流経路P1に共通に接続されている。第1ミラー回路MRR1は、第6トランジスタT6のサイズ(チャネル幅(W)/チャネル長(L))と第7トランジスタT7のサイズ(チャネル幅(W)/チャネル長(L))との比(サイズ比)に応じて、第1電流経路P1に流れる電流I1に比例した電流I3を第3電流経路P3に流す。
第2ミラー回路MRR2は、第8トランジスタT8および第9トランジスタT9を備え、第2電流経路P2に流れる電流I2に応じた電流I4を第4電流経路P4に流す。第8トランジスタT8は、例えば、P型MISFETであり、第1電源VDDと第2トランジスタT2との間に接続されている。第9トランジスタT9は、例えば、P型MISFETであり、第1電源VDDと第4トランジスタT4との間に接続されている。第8および第9トランジスタT8、T9のゲートは、第2電流経路P2に共通に接続されている。第2ミラー回路MRR2は、第8トランジスタT8と第9トランジスタT9とサイズ比に応じて、第2電流経路P2に流れる電流I2に比例した電流I4を第4電流経路P4に流そうとする。第3ミラー回路MRR3は、第3トランジスタT3および第4トランジスタT4を備え、第3電流経路P3に流れる電流I3に応じた電流I4を第4電流経路P4に流す。第3トランジスタT3は、例えば、N型MISFETである。第3トランジスタT3は、第7トランジスタT7と第2電源(低レベル電圧源)VSS(例えば、グランド)との間に接続されており、第3電流経路に設けられている。第4トランジスタT4は、例えば、N型MISFETである。第4トランジスタT4は、第9トランジスタT9と第2電源VSSとの間に接続されており、第4電流経路に設けられている。第3および第4トランジスタT3、T4のゲートは、第3電流経路P3に共通に接続されている。後述する第5トランジスタT5が第3電流経路P3から切断されている場合、第3ミラー回路MRR3は、第3トランジスタT3と第4トランジスタT4とのサイズ比に応じて、第3電流経路P3に流れる電流I3に比例した電流I4を第4電流経路P4に流そうとする。尚、第4電流経路P4の電流I4は、ノードN0が論理ハイまたは論理ロウの定常状態にあるときにはほとんど流れず、ノードN0が論理ハイと論理ロウとの間で反転するときに流れる。
これは、第4トランジスタT4の導通状態と第9トランジスタT9の導通状態とは、相補であり、出力OUTの論理が反転するときに逆転するからである。
第1回路としてのヒステリシス回路HYSは、第5トランジスタT5およびスイッチング素子SWとを備えている。第5トランジスタT5は、例えば、N型MISFETである。第5トランジスタT5の一端は、スイッチング素子SWを介して第3電流経路P3に接続されており、その他端は、第2電源VSSに接続されている。第5トランジスタT5のゲートは、第3および第4トランジスタT3、T4のゲートとともに第3電流経路P3に共通に接続されている。これにより、スイッチング素子SWが導通状態である場合、第5トランジスタT5は、第3トランジスタT3に並列に接続される。ここで、導通状態とは、実際に電流を流しているか否かにかかわらず、電流を流し得る状態を示す。この場合、第5トランジスタT5のサイズ(W5/L5)が第3トランジスタT3のサイズ(W3/L3)に付加されたことになる。即ち、第3トランジスタT3のサイズが実質的に大きくなったものと見なすことができる。一方、スイッチング素子SWが非導通状態である場合、第5トランジスタT5の一端は、第3トランジスタT3および第3電流経路P3から切断される。この場合、第5トランジスタT5のサイズは第3トランジスタT3のサイズに付加されない。従って、第3トランジスタT3のサイズは比較的小さいままで変わらない。尚、第3〜第5トランジスタT3〜T5のそれぞれのチャネル幅をW3〜W5とし、それらのチャネル長をL3〜L5とする。
スイッチング素子SWは、例えば、N型MISFETであり、第3電流経路P3と第5トランジスタT5との間に接続されている。スイッチング素子SWのゲートは、出力部OUTに接続されている。これにより、スイッチング素子SWは、出力部OUTの論理によって導通状態/非導通状態となる。例えば、本実施形態では、出力部OUTが論理ハイである場合に、スイッチング素子SWは導通状態となり、出力部OUTが論理ロウである場合に、スイッチング素子SWは非導通状態となる。
このように、出力部OUTの論理に応じてスイッチング素子SWを導通状態または非導通状態にすることよって、第5トランジスタT5は、第3トランジスタT3に並列に接続され、あるいは、第3トランジスタT3から切断される。これにより、出力部OUTの論理に応じて、第5トランジスタT5のサイズを第3トランジスタT3のサイズに付加し、あるいは、付加しない。即ち、ヒステリシス回路HYSは、出力部OUTの論理に応じて、実質的に第3トランジスタT3のサイズを変更することができる。これにより、コンパレータ1は、後述するように、入力電圧Vinと出力電圧Voutとの関係においてヒステリシス特性を得ることができる。尚、スイッチング素子SWは、第5トランジスタT5と第2電源VSSとの間に接続されていてもよい。即ち、スイッチング素子SWは、第5トランジスタT5に直列に接続されていればよい。
出力部OUTは、インバータIn1、In2を介して第4電流経路P4に接続されている。これにより、出力部OUTは、第4電流経路P4の電圧レベルに対応した論理を出力する。
次に、本実施形態によるコンパレータ1の動作を説明する。
まず、入力電圧Vinが参照電圧Vrefよりも低いとき、第1トランジスタT1が導通状態となり、第2トランジスタT2が非導通状態となる。これにより、第1電流経路P1に電流I1が流れ、第1ミラー回路MRR1が第3電流経路P3に電流I1に応じた電流I3を流す。よって、第3〜第5トランジスタT3〜T5のゲートは高レベル電圧となり、第3〜第5トランジスタT3〜T5は導通状態となる。このとき、第3ミラー回路MRR3のミラー比(I4/I3)は、第4トランジスタT4のサイズ(W4/L4)と第3トランジスタT3のサイズ(W3/L3)との比((W4/L4)/(W3/L3))となる。一方、第2電流経路P2には電流は流れず、第2ミラー回路MRR2は第1電源VDDから第4電流経路P4に電流を流さない。従って、第4電流経路P4のノードN0は、低レベル電圧となり、電圧Voutも低レベル電圧となる。即ち、出力部OUTは論理ロウを出力する。
出力部OUTが論理ロウである場合、スイッチング素子SWは非導通状態となるので、第5トランジスタT5は、第3電流経路P3および第3トランジスタT3から電気的に切断されているので、電流を流さない。従って、このとき、第5トランジスタT5のサイズは第3トランジスタT3のサイズに付加されていない。
(ケース1:入力電力Vinが参照電圧Vrefを超える場合)
次に、入力電力Vinが上昇し、入力電力Vinが参照電圧Vrefを超えると、第2トランジスタT2が導通状態となり、第1トランジスタT1が非導通状態となる。これにより、第2電流経路P2に電流I2が流れ、第2ミラー回路MRR2が第4電流経路P4に電流I2に応じた電流を流そうとする。一方、第1電流経路P1には電流は流れず、第1ミラー回路MRR1は第1電源VDDから第3電流経路P3に電流を流さない。従って、第3〜第5トランジスタT3〜T5のゲートは低レベル電圧となり、第3〜第5トランジスタT3〜T5は非導通状態となる。これにより、第4電流経路P4のノードN0は、高レベル電圧となり、電圧Voutも高レベル電圧となる。即ち、出力部OUTは論理ハイを出力する。
出力部OUTが論理ハイになると、スイッチング素子SWは導通状態となるので、第5トランジスタT5は、第3トランジスタT3に並列に接続され、第3トランジスタT3とともに電流を流すことが可能となる。従って、このとき、第5トランジスタT5のサイズは第3トランジスタT3のサイズに付加される。即ち、第3トランジスタT3の実質的なサイズが第5トランジスタT5のサイズだけ増大したと考えてよい。
(ケース2:入力電力Vinが参照電圧Vrefを下回る場合)
次に、入力電圧Vinが低下し、参照電圧Vrefを下回る場合を考える。出力OUTの論理がハイのとき、スイッチング素子SWが導通状態となるので、第5トランジスタT5は第3トランジスタT3に並列接続される。この場合、第5トランジスタT5のサイズが第3トランジスタT3のサイズに付加されている。従って、第3ミラー回路MRR3のミラー比(I4/I3)が、第3および第5トランジスタT3、T5の合計サイズと第4トランジスタT4のサイズとの比((W4/L4)/((W3/L3)+(W5/L5))となる。従って、スイッチング素子SWが導通状態(ケース2)のときの第3ミラー回路MRR3のミラー比は、スイッチング素子SWが非導通状態(ケース1)のときの第3ミラー回路MRR3のミラー比と比べて小さくなる。即ち、ケース2のときに第4トランジスタT4に流れる電流は、ケース1のときに第4トランジスタT4に流れる電流よりも小さくなる。ここで、出力部OUTの論理が反転する時点において、第4トランジスタT4の導通状態と第9トランジスタT9の導通状態とが切り替わる。この切替わりにおいて、第4トランジスタT4に流れる電流値と第9トランジスタT9に流れる電流値とがほぼ等しい。従って、第4トランジスタT4に流れる電流値と第9トランジスタT9に流れる電流値とがほぼ等しいときに、出力部OUTの論理が反転すると考えられる。
上述の通り、ケース2において第4トランジスタT4に流れる電流は、ケース1において第4トランジスタT4に流れる電流よりも小さくなる。従って、ケース2において出力部OUTの論理が反転するときに、第4トランジスタT4に流れる電流に等しくなるべき第9トランジスタT9に流れる電流も、当然に小さくなる。即ち、出力部OUTの論理が反転するときに第9トランジスタT9に流れる電流は、ケース1よりもケース2において小さくなる。第9トランジスタT9に流れる電流は、第8トランジスタT8に流れる電流に依存するため、出力部OUTの論理が反転するときの第8トランジスタT8に流れる電流I2もケース1よりもケース2において小さくなる。即ち、ケース2では、電流I2がより小さくなったときに出力部OUTの論理が反転する。これは、入力電圧VinがVrefよりもさらに低い電圧(第2参照電圧Vref−Vhys)を下回ったときに、出力部OUTが反転することを意味する。その結果、本実施形態によるコンパレータ1は、ヒステリシス特性を有する。
図2は、コンパレータ1の入力電圧Vinと出力電圧Voutとの関係を示すグラフである。入力電圧Vinが参照電圧Vrefより低いとき、出力部OUTは論理ロウであり、このとき、第5トランジスタT5は、電流経路P3から電気的に切り離されているので、第3ミラー回路MRR3のミラー比が大きくなり、第4トランジスタT4は第3トランジスタT3の電流値に比例して比較的大きな電流を流す。入力電圧Vinが上昇し、参照電圧Vrefを超えた場合、第2トランジスタT2が導通状態となり、出力部OUTは、論理ロウから論理ハイに反転する。
出力部OUTが論理ハイになることにより、第5トランジスタT5は第3トランジスタT3に並列接続される。したがって、第3ミラー回路MRR3のミラー比が小さくなるので、第4トランジスタT4に流れ得る電流値は小さくなる。従って、出力部OUTが論理ハイから論理ロウに反転するときの入力電圧Vinは、上述の通り、参照電圧Vrefより低い第2参照電圧Vref−Vhysになる。これにより、入力電圧Vinが低下し、参照電圧Vrefを下回っても出力部OUTの論理は反転しない。そして、入力電圧Vinが第2参照電圧Vref−Vhysまで低下したときに、電流出力部OUTの論理は論理ハイから論理ロウに反転する。これにより、スイッチング素子SWが非導通状態になり、第5トランジスタT5が電流経路P3から電気的に切り離される。従って、ケース1において、入力電力Vinが参照電圧Vrefを超える前の状態に戻る。このように、出力部OUTが論理ロウから論理ハイへ切り替わるときの入力電圧Vinと出力部OUTが論理ハイから論理ロウへ切り替わるときの入力電圧Vinとは異なり、それらの電圧差がVhysとなる。以下、Vhysは、ヒステリシス電圧ともいう。
ここで、本実施形態では、上述のように、電流源10は、第1トランジスタT1および第2トランジスタT2を弱反転領域で動作させるように微弱な定電流(テール電流)を第1トランジスタT1および/または第2トランジスタT2に流す。この場合、コンパレータ1のヒステリシス電圧Vhysは式1のように設定され得る。
Figure 2016158037
(典型的には、1/nは、0.7以下である)
Coxは、T1〜T9のゲート酸化膜厚であり、製造プロセスによって決まる定数である。
Cdepは、T1〜T9のゲート酸化膜直下に生成される空乏容量であり、製造プロセスによって決まる定数である。
Vtは、熱電圧(常温で0.026V)である。
αは、(T3のサイズ+T5のサイズ)とT4のサイズとの比であり、即ち、((W3/L3)+(W5/L5))/(W4/L4)である。
式1について説明する。第1トランジスタT1および第2トランジスタT2が弱反転領域で動作する場合、第4トランジスタT4に流れる電流I4および第9トランジスタT9に流れる電流I9は、以下の式2、式3で表される。尚、第1トランジスタT1および第2トランジスタT2のサイズは同じであるとする。
Figure 2016158037
ここで、
Vg1=Vref
Vg2=Vin
Vs=T1およびT2に共通のソース電圧(T1、T2と電流源10との間の電圧)である。
W1、L1は、T1のゲート幅およびゲート長である。
W2、L2は、T2のゲート幅およびゲート長である。
Ioは、プロセスに依存する定数である。
上述の通り、出力部OUTの論理が反転するとき、I4とI9とがほぼ等しくなる。即ち、I4=I9を解くと、式1が得られる。
式1において、nは、コンパレータ1の製造プロセスによって決まる値である。Vtは、温度によって決まる物理定数(熱電圧)である。従って、α(即ち、(T3のサイズ+T5のサイズ)とT4のサイズとの比)を変更することによって、ヒステリシス電圧Vhysを変更することができる。換言すると、ヒステリシス電圧Vhysは、W3/L3+W5/L5とW4/L4との比(第3ミラー回路MRR3のミラー比(第3ミラー比))に基づいて設定することができる。
もし、第1トランジスタT1および第2トランジスタT2が強反転領域(線形領域または飽和領域)で動作する場合、第1トランジスタT1および第2トランジスタT2の閾値電圧等の他の特性を考慮しなければならない。従って、所望のヒステリシス特性を得るためにコンパレータ1の設計が難しくなる。
これに対し、本実施形態では、第1トランジスタT1および第2トランジスタT2が弱反転領域で動作するので、上記式1が成立し、第3ミラー回路MRR3のミラー比を変更することで所望のヒステリシス特性を簡単に得ることができる。これにより、本実施形態によるコンパレータ1は、所望のヒステリシス特性を得るために比較的簡単に設計することができる。
また、本実施形態によるコンパレータ1は、ヒステリシス特性のために抵抗素子を用いること無く、第5トランジスタT5およびスイッチング素子SWとしてMISFETを用いている。従って、消費電流を低下させるために、大きな抵抗素子を設ける必要がない。これにより、コンパレータ1は、消費電流を低下させつつ、レイアウト面積を比較的小さくすることができる。また、第1トランジスタT1および第2トランジスタT2が弱反転領域で動作するので、コンパレータ1は、消費電流を低減できる。さらに、コンパレータ1ではヒステリシス回路HYSに抵抗素子を用いていないので、CR時定数を小さくすることができる。これにより、コンパレータ1の動作を比較的高速にすることができる。さらに、本実施形態では、参照電圧Vrefを抵抗で分圧して設定値を生成するのではなく、参照電圧Vref自体を設定値として用いている。従って、コンパレータ1の動作電圧のレンジ(例えば、参照電圧Vrefのレンジや出力電圧のレンジ)を従来よりも広くすることができる。
(第2の実施形態)
図3は、第2の実施形態に従ったコンパレータ2の構成の一例を示す回路図である。第2の実施形態では、ヒステリシス回路HYSが、第3ミラー回路MRR3ではなく、第1ミラー回路MRR1に設けられている。ヒステリシス回路HYSの第5トランジスタT5は、例えば、P型MISFETである。第5トランジスタT5の一端は、スイッチング素子SWを介して第1電流経路P1に接続されており、その他端は、第1電源VDDに接続されている。第5トランジスタT5のゲートは、第6および第7トランジスタT6、T7のゲートとともに第1電流経路P1に共通に接続されている。これにより、スイッチング素子SWが導通状態である場合、第5トランジスタT5は、第6トランジスタT6に並列に接続される。この場合、第5トランジスタT5のサイズ(W5/L5)が第6トランジスタT6のサイズ(W6/L6)に付加されたことになる。即ち、第6トランジスタT6のサイズが実質的に大きくなったものと見なすことができる。一方、スイッチング素子SWが非導通状態である場合、第5トランジスタT5の一端は、第6トランジスタT6および第1電流経路P1から切断される。この場合、第5トランジスタT5のサイズは第6トランジスタT6のサイズに付加されない。従って、第6トランジスタT6のサイズは比較的小さいままで変わらない。尚、第6および第7トランジスタT6、T7のそれぞれのチャネル幅をW6、W7とし、それらのチャネル長をL6、L7とする。
スイッチング素子SWは、例えば、P型MISFETであり、第1電流経路P1と第5トランジスタT5との間に接続されている。スイッチング素子SWのゲートは、インバータIn1とインバータIn2との間のノードN1に接続されている。即ち、スイッチング素子SWのゲートは、出力部OUTの論理の逆論理を受ける。これにより、スイッチング素子SWは、出力部OUTの論理の逆論理に応じて導通状態/非導通状態となる。しかし、スイッチング素子SWは、P型MISFETであるので、第1の実施形態のスイッチング素子SWと同様に、出力OUTが論理ハイ(N1が論理ロウ)である場合に、導通状態となり、出力部OUTが論理ロウ(N1が論理ハイ)である場合に、非導通状態となる。尚、スイッチング素子SWは、第5トランジスタT5と第1電源VDDとの間に接続されていてもよい。即ち、スイッチング素子SWは、第5トランジスタT5に直列に接続されていればよい。
このように、スイッチング素子SWを導通状態または非導通状態にすることよって、第5トランジスタT5は、第6トランジスタT6に並列に接続され、あるいは、第6トランジスタT6から電気的に切断される。これにより、出力部OUTの論理に応じて、第5トランジスタT5のサイズを第6トランジスタT6のサイズに付加し、あるいは、付加しない。即ち、ヒステリシス回路HYSは、出力部OUTの論理に応じて、実質的に第6トランジスタT6のサイズを変更することができる。これにより、コンパレータ2は、入力電圧Vinと出力電圧Voutとの関係においてヒステリシス特性を得ることができる。第2の実施形態のその他の構成は、第1の実施形態の対応する構成と同様でよい。
次に、本実施形態によるコンパレータ2の動作を説明する。
まず、入力電圧Vinが参照電圧Vrefよりも低いとき、第1トランジスタT1が導通状態となり、第2トランジスタT2が非導通状態となる。これにより、第1トランジスタT1が導通状態となるので、第1電流経路P1に電流I1が流れ、第1ミラー回路MRR1が第3電流経路P3に電流I1に応じた電流I3を流す。このとき、後述の通り、ノードN1は論理ハイであるので、スイッチング素子SWは非導通状態である。従って、第1ミラー回路MRR1のミラー比(I3/I1)は、第7トランジスタT7のサイズ(W7/L7)と第6トランジスタT6のサイズ(W6/L6)との比((W7/L7)/(W6/L6))となる。また、第3ミラー回路MRR3は、第4電流経路P4に電流I3に応じた電流I4を流そうとする。
一方、第2電流経路P2には電流は流れず、第2ミラー回路MRR2は第1電源VDDから第4電流経路P4に電流を流さない。従って、出力部OUTは論理ロウを出力する。即ち、ノードN1の論理は論理ハイとなるので、スイッチング素子SWは非導通状態である。スイッチング素子SWが非導通状態となるので、第5トランジスタT5は、第1電流経路P1および第6トランジスタT6から電気的に切断されているので、電流を流さない。従って、このとき、第5トランジスタT5のサイズは第6トランジスタT6のサイズに付加されていない。
(ケース3:入力電力Vinが参照電圧Vrefを超える場合)
次に、入力電力Vinが上昇し、入力電力Vinが参照電圧Vrefを超えると、第2トランジスタT2が導通状態となり、第1トランジスタT1が非導通状態となる。これにより、第2電流経路P2に電流I2が流れ、第2ミラー回路MRR2が第4電流経路P4に電流I2に応じた電流I4を流そうとする。一方、第1電流経路P1には電流は流れず、第1ミラー回路MRR1は第1電源VDDから第3電流経路P3に電流を流さない。従って、第3および第4トランジスタT3、T4のゲートは低レベル電圧となり、第3および第4トランジスタT3、T4は非導通状態となる。これにより、第4電流経路P4のノードN0は、高レベル電圧となり、電圧Voutも高レベル電圧となる。即ち、出力部OUTは論理ハイを出力する。
ノードN1は論理ロウになるので、スイッチング素子SWは導通状態となる。よって、第5トランジスタT5は、第6トランジスタT6に並列に接続され、第6トランジスタT6とともに電流を流すことが可能となる。従って、このとき、第5トランジスタT5のサイズは第6トランジスタT6のサイズに付加される。即ち、第6トランジスタT6の実質的なサイズが第5トランジスタT5のサイズだけ増大したと考えてよい。
(ケース4:入力電力Vinが参照電圧Vrefを下回る場合)
次に、入力電圧Vinが低下し、参照電圧Vrefを下回る場合を考える。出力OUTの論理がハイのとき、スイッチング素子SWが導通状態となるので、第5トランジスタT5は第3トランジスタT3に並列接続される。この場合、第5トランジスタT5のサイズが第6トランジスタT6のサイズに付加されている。従って、第1ミラー回路MRR1のミラー比(I3/I1)が、第6および第5トランジスタT6、T5の合計サイズと第7トランジスタT7のサイズとの比((W7/L7)/((W6/L6)+(W5/L5))となる。従って、スイッチング素子SWが導通状態(ケース4)のときの第1ミラー回路MRR1のミラー比は、スイッチング素子SWが非導通状態(ケース3)のときの第1ミラー回路MRR1のミラー比と比べて小さくなる。即ち、ケース4のときに第7トランジスタT7に流れる電流は、ケース3のときに第7トランジスタT7に流れる電流よりも小さくなる。第3電流経路P3に流れる電流I3が小さくなる。電流I3の低下に伴い、第3ミラー回路MRR3によって第4トランジスタI4に流れる電流も同様に低下する。よって、スイッチング素子SWが導通状態のときと比べて、第4トランジスタT4に流れる電流も小さくなる。
ここで、上述の通り、出力部OUTの論理が反転する時点において、第4トランジスタT4の導通状態と第9トランジスタT9の導通状態とが切り替わる。この切替わりにおいて、第4トランジスタT4に流れる電流値と第9トランジスタT9に流れる電流値とがほぼ等しい。よって、第5トランジスタT5が第6トランジスタT6に並列接続されることによって第4トランジスタT4に流れる電流が小さくなった場合、出力部OUTの論理が反転するときの第9トランジスタT9に流れる電流も同様に小さくなる。その結果、コンパレータ2も、ヒステリシス特性を有する。
第2の実施形態についても、電流源10は、第1トランジスタT1および第2トランジスタT2を弱反転領域で動作させるように微弱な定電流(テール電流)を第1トランジスタT1および/または第2トランジスタT2に流す。これにより、コンパレータ2のヒステリシス電圧Vhysも式1のように表される。但し、αは、(T6のサイズ+T5のサイズ)/T7のサイズであり、即ち、((W6/L6)+(W5/L5))/(W7/L7)となる。即ち、コンパレータ2のヒステリシス電圧Vhysは式2のようになる。
Vhys=n×Vt×ln((W5/L5+W6/L6)/(W7/L7)) 式2
このように、コンパレータ2もα(即ち、(T6のサイズ+T5のサイズ)とT7のサイズとの比)を変更することによって、ヒステリシス電圧Vhysを変更することができる。換言すると、ヒステリシス電圧Vhysは、(W5/L5+W6/L6)とW7/L7との比に基づいて決まり、第1ミラー回路MRR1のミラー比(第1ミラー比)を変更することによって調節することができる。このように、第2の実施形態も、第1の実施形態と同様に、第1トランジスタT1および第2トランジスタT2が弱反転領域で動作するので、上記式2が成立し、第1ミラー回路MRR1のミラー比を変更することで所望のヒステリシス特性を簡単に得ることができる。さらに、第2の実施形態は、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第3の実施形態)
図4は、第3の実施形態に従ったコンパレータ3の構成の一例を示す回路図である。第3の実施形態では、ヒステリシス回路HYSが、第2ミラー回路MRR2の第9トランジスタT9に設けられている。ヒステリシス回路HYSの第5トランジスタT5は、例えば、P型MISFETである。第5トランジスタT5の一端は、スイッチング素子SWを介して第4電流経路P4に接続されており、その他端は、第1電源VDDに接続されている。第5トランジスタT5のゲートは、第8および第9トランジスタT8、T9のゲートとともに第2電流経路P2に共通に接続されている。これにより、スイッチング素子SWが導通状態である場合、第5トランジスタT5は、第9トランジスタT9に並列に接続される。この場合、第5トランジスタT5のサイズ(W5/L5)が第9トランジスタT9のサイズ(W9/L9)に付加されたことになる。即ち、第9トランジスタT9のサイズが実質的に大きくなったものと見なすことができる。一方、スイッチング素子SWが非導通状態である場合、第5トランジスタT5の一端は、第9トランジスタT9および第4電流経路P4から切断される。この場合、第5トランジスタT5のサイズは第9トランジスタT9のサイズに付加されない。
スイッチング素子SWは、P型MISFETであり、第4電流経路P4と第5トランジスタT5との間に接続されている。スイッチング素子SWのゲートは、ノードN1に接続されている。即ち、スイッチング素子SWのゲートは、出力部OUTからのデータの逆論理を受ける。これにより、スイッチング素子SWは、出力部OUTからのデータの逆論理に応じて導通状態/非導通状態となる。尚、スイッチング素子SWは、第5トランジスタT5と第1電源VDDとの間に接続されていてもよい。即ち、スイッチング素子SWは、第5トランジスタT5に直列に接続されていればよい。
このように、スイッチング素子SWを導通状態または非導通状態にすることよって、第5トランジスタT5は、第9トランジスタT9に並列に接続され、あるいは、第9トランジスタT9から電気的に切断される。これにより、出力部OUTの論理に応じて、第5トランジスタT5のサイズを第9トランジスタT9のサイズに付加し、あるいは、付加しない。即ち、ヒステリシス回路HYSは、出力部OUTの論理に応じて、実質的に第9トランジスタT9のサイズを変更することができる。これにより、コンパレータ3は、入力電圧Vinと出力電圧Voutとの関係においてヒステリシス特性を得ることができる。第3の実施形態のその他の構成は、第1の実施形態の対応する構成と同様でよい。
ここで、入力電圧Vinが参照電圧Vrefよりも低く、出力部OUTが論理ロウであるとき(ノードN1が論理ハイであるとき)、スイッチング素子SWは非導通状態である。従って、第2ミラー回路MRR2のミラー比(I4/I2)は、第9トランジスタT9サイズと第8トランジスタT8のサイズとの比((W9/L9)/(W8/L8))となる。
一方、上記ケース1(入力電力Vinが参照電圧Vrefを超える場合)において、出力部OUTが論理ハイになると、スイッチング素子SWは導通状態となるので、第5トランジスタT5は、第4電流経路P4および第9トランジスタT9に並列に接続される。従って、このとき、第5トランジスタT5のサイズは第9トランジスタT9のサイズに付加される。
上記ケース2(入力電力Vinが参照電圧Vrefを下回る場合)において、出力OUTの論理がハイのとき、第5トランジスタT5は第9トランジスタT9に並列接続される。従って、第2ミラー回路MRR2のミラー比(I4/I2)が、第5および第9トランジスタT5、T9の合計サイズと第8トランジスタT8のサイズとの比((W5/L5)+(W9/L9)/(W8/L8))となる。従って、ケース2のときの第2ミラー回路MRR2のミラー比は、ケース1のときのそれと比べて大きくなる。従って、ケース2において第9トランジスタT9に流れ得る電流は、ケース1において第9トランジスタT9に流れ得る電流よりも大きくなる。
上述の通り、第4トランジスタT4に流れる電流値と第9トランジスタT9に流れる電流値とがほぼ等しいときに、出力部OUTの論理が反転すると考えられる。従って、ケース2において出力部OUTの論理が反転するときに、第9トランジスタT9に流れる電流が、第4トランジスタT4に流れる電流と同程度まで小さくなる。即ち、出力部OUTの論理が反転するときに第9トランジスタT9に流れる電流は、ケース1よりもケース2において小さくなる。第9トランジスタT9に流れる電流は、第8トランジスタT8に流れる電流に依存するため、出力部OUTの論理が反転するときの第8トランジスタT8に流れる電流I2もケース1よりもケース2において小さくなる。即ち、ケース2では、電流I2がより小さくなったときに出力部OUTの論理が反転する。これは、入力電圧VinがVrefよりもさらに低い電圧(第2参照電圧Vref−Vhys)を下回ったときに、出力部OUTが反転することを意味する。その結果、第3の実施形態によるコンパレータ3は、ヒステリシス特性を有する。
コンパレータ3のヒステリシス電圧Vhysは式3のようになる。
Vhys=n×Vt×ln((W5/L5+W9/L9)/(W8/L8)) 式3
このように、コンパレータ3もα(即ち、(T5のサイズ+T9のサイズ)とT8のサイズとの比)を変更することによって、ヒステリシス電圧Vhysを変更することができる。換言すると、ヒステリシス電圧Vhysは、(W5/L5+W9/L9)とW8/L8との比に基づいて決まり、第2ミラー回路MRR2のミラー比(第2ミラー比)を変更することによって調節することができる。第3の実施形態も、第1の実施形態と同様に、第1トランジスタT1および第2トランジスタT2が弱反転領域で動作するので、上記式3が成立し、第2ミラー回路MRR2のミラー比を変更することで所望のヒステリシス特性を簡単に得ることができる。さらに、第3の実施形態は、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第4の実施形態)
図5は、第4の実施形態に従ったコンパレータ4の構成の一例を示す回路図である。第4の実施形態では、ヒステリシス回路HYSが、第3ミラー回路MRR3の第4トランジスタT4に設けられている。ヒステリシス回路HYSの第5トランジスタT5は、例えば、N型MISFETである。第5トランジスタT5の一端は、スイッチング素子SWを介して第4電流経路P4に接続されており、その他端は、第2電源VSSに接続されている。第5トランジスタT5のゲートは、第3および第4トランジスタT3、T4のゲートとともに第3電流経路P3に共通に接続されている。これにより、スイッチング素子SWが導通状態である場合、第5トランジスタT5は、第4トランジスタT4に並列に接続される。この場合、第5トランジスタT5のサイズ(W5/L5)が第4トランジスタT4のサイズ(W4/L4)に付加されたことになる。即ち、第4トランジスタT4のサイズが実質的に大きくなったものと見なすことができる。一方、スイッチング素子SWが非導通状態である場合、第5トランジスタT5の一端は、第4トランジスタT4および第4電流経路P4から切断される。この場合、第5トランジスタT5のサイズは第4トランジスタT4のサイズに付加されない。
スイッチング素子SWは、N型MISFETであり、第4電流経路P4と第5トランジスタT5との間に接続されている。スイッチング素子SWのゲートは、インバータIn1とインバータIn2との間のノードN1に接続されている。即ち、スイッチング素子SWのゲートは、出力部OUTからのデータの逆論理を受ける。これにより、スイッチング素子SWは、出力部OUTからのデータの逆論理に応じて導通状態/非導通状態となる。スイッチング素子SWは、出力部OUTからのデータの逆論理を受けるので、第1の実施形態のスイッチング素子SWと逆に、出力OUTが論理ハイ(N1が論理ロウ)である場合に、非導通状態となり、出力部OUTが論理ロウ(N1が論理ハイ)である場合に、導通状態となる。尚、スイッチング素子SWは、第5トランジスタT5と第2電源VSSとの間に接続されていてもよい。即ち、スイッチング素子SWは、第5トランジスタT5に直列に接続されていればよい。
このように、スイッチング素子SWを導通状態または非導通状態にすることよって、第5トランジスタT5は、第4トランジスタT4に並列に接続され、あるいは、第4トランジスタT4から電気的に切断される。これにより、出力部OUTの論理に応じて、第5トランジスタT5のサイズを第4トランジスタT4のサイズに付加し、あるいは、付加しない。即ち、ヒステリシス回路HYSは、出力部OUTの論理に応じて、実質的に第4トランジスタT4のサイズを変更することができる。これにより、コンパレータ4は、入力電圧Vinと出力電圧Voutとの関係においてヒステリシス特性を得ることができる。第4の実施形態のその他の構成は、第1の実施形態の対応する構成と同様でよい。
ここで、入力電圧Vinが参照電圧Vrefよりも低く、出力部OUTが論理ロウであるとき(ノードN1が論理ハイであるとき)、スイッチング素子SWは導通状態である。従って、第3ミラー回路MRR3のミラー比(I4/I3)は、第4および第5トランジスタT4、T5の合計サイズと第3トランジスタT3のサイズとの比((W4/L4)+(W5/L5))/(W3/L3))となる。即ち、第5トランジスタT5のサイズは第4トランジスタT4のサイズに付加される。第4トランジスタT4の実質的なサイズが第5トランジスタT5のサイズだけ増大したと考えてよい。
一方、上記ケース1(入力電力Vinが参照電圧Vrefを超える場合)において、出力部OUTが論理ハイになると、スイッチング素子SWは非導通状態となるので、第5トランジスタT5は、第4電流経路P4および第4トランジスタT4から電気的に切断される。従って、このとき、第5トランジスタT5のサイズは第4トランジスタT4のサイズに付加されない。このように、第4の実施形態では、第4トランジスタT4のサイズを変更することによって、ヒステリシス特性を得る。
第1の実施形態では、出力部OUTが論理ハイのときに、第5トランジスタT5を第3トランジスタT3に並列接続することによって、参照電圧Vrefをヒステリシス電圧Vhysだけ低下させている。
逆に、第4の実施形態では、出力部OUTが論理ロウのときに、第5トランジスタT5を第4トランジスタT4に並列接続することによって、参照電圧Vrefをヒステリシス電圧Vhysだけ上昇させている。従って、出力部OUTが論理ハイになり、第5トランジスタT5が第4トランジスタT4から電気的に切断されると、参照電圧は、Vref+VhysからVrefとなり、実質的にヒステリシス電圧Vhysだけ低下する。これにより、第4の実施形態によるコンパレータ4は、第1の実施形態と実質的に同様のヒステリシス特性を有することができる。
コンパレータ4のヒステリシス電圧Vhysは式11のようになる。
Vhys=n×Vt×ln((W4/L4+W5/L5)/(W3/L3)) 式11
このように、コンパレータ4もα(即ち、(T4のサイズ+T5のサイズ)とT3のサイズとの比)を変更することによって、ヒステリシス電圧Vhysを変更することができる。換言すると、ヒステリシス電圧Vhysは、(W4/L4+W5/L5)とW3/L3との比に基づいて決まり、第3ミラー回路MRR3のミラー比(第3ミラー比)を変更することによって調節することができる。第4の実施形態も、第1の実施形態と同様に、第1トランジスタT1および第2トランジスタT2が弱反転領域で動作するので、上記式11が成立し、第3ミラー回路MRR3のミラー比を変更することで所望のヒステリシス特性を簡単に得ることができる。さらに、第4の実施形態は、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第5の実施形態)
図6は、第5の実施形態に従ったコンパレータ5の構成の一例を示す回路図である。第5の実施形態では、ヒステリシス回路HYSが、第1ミラー回路MRR1の第7トランジスタT7に設けられている。ヒステリシス回路HYSの第5トランジスタT5は、例えば、P型MISFETである。第5トランジスタT5の一端は、スイッチング素子SWを介して第3電流経路P3に接続されており、その他端は、第1電源VDDに接続されている。第5トランジスタT5のゲートは、第3および第4トランジスタT3、T4のゲートとともに第1電流経路P1に共通に接続されている。これにより、スイッチング素子SWが導通状態である場合、第5トランジスタT5は、第7トランジスタT7に並列に接続される。この場合、第5トランジスタT5のサイズ(W5/L5)が第7トランジスタT7のサイズ(W7/L7)に付加されたことになる。即ち、第7トランジスタT7のサイズが実質的に大きくなったものと見なすことができる。一方、スイッチング素子SWが非導通状態である場合、第5トランジスタT5の一端は、第7トランジスタT7および第3電流経路P3から切断される。この場合、第5トランジスタT5のサイズは第7トランジスタT7のサイズに付加されない。
スイッチング素子SWは、P型MISFETであり、第3電流経路P3と第5トランジスタT5との間に接続されている。スイッチング素子SWのゲートは、出力部OUTに接続されている。即ち、スイッチング素子SWのゲートは、出力部OUTの論理を受ける。これにより、スイッチング素子SWは、出力部OUTの論理に応じて導通状態/非導通状態となる。スイッチング素子SWは、出力部OUTの論理を受けるので、第2の実施形態のスイッチング素子SWと逆に、出力OUTが論理ハイ(N1が論理ロウ)である場合に、非導通状態となり、出力部OUTが論理ロウ(N1が論理ハイ)である場合に、導通状態となる。尚、スイッチング素子SWは、第5トランジスタT5と第1電源VDDとの間に接続されていてもよい。即ち、スイッチング素子SWは、第5トランジスタT5に直列に接続されていればよい。
このように、スイッチング素子SWを導通状態または非導通状態にすることよって、第5トランジスタT5は、第7トランジスタT7に並列に接続され、あるいは、第7トランジスタT7から電気的に切断される。これにより、出力部OUTの論理に応じて、第5トランジスタT5のサイズを第7トランジスタT7のサイズに付加し、あるいは、付加しない。即ち、ヒステリシス回路HYSは、出力部OUTの論理に応じて、実質的に第7トランジスタT7のサイズを変更することができる。これにより、コンパレータ5は、入力電圧Vinと出力電圧Voutとの関係においてヒステリシス特性を得ることができる。第5の実施形態のその他の構成は、第2の実施形態の対応する構成と同様でよい。
ここで、入力電圧Vinが参照電圧Vrefよりも低く、出力部OUTが論理ロウであるとき、スイッチング素子SWは導通状態である。従って、第1ミラー回路MRR1のミラー比(I3/I1)は、第5および第7トランジスタT5、T7の合計サイズと第6トランジスタT6のサイズとの比((W5/L5)+(W7/L7))/(W6/L6))となる。即ち、第5トランジスタT5のサイズは第7トランジスタT7のサイズに付加される。第7トランジスタT7の実質的なサイズが第5トランジスタT5のサイズだけ増大したと考えてよい。
一方、上記ケース3(入力電力Vinが参照電圧Vrefを超える場合)において、出力部OUTが論理ハイになると、スイッチング素子SWは非導通状態となるので、第5トランジスタT5は、第3電流経路P3および第7トランジスタT7から電気的に切断される。従って、このとき、第5トランジスタT5のサイズは第7トランジスタT7のサイズに付加されない。このように、第5の実施形態では、第7トランジスタT7のサイズを変更することによって、ヒステリシス特性を得る。
第2の実施形態では、出力部OUTが論理ハイ(ノードN1が論理ロウ)のときに、第5トランジスタT5を第6トランジスタT6に並列接続することによって、参照電圧Vrefをヒステリシス電圧Vhysだけ低下させている。
逆に、第5の実施形態では、出力部OUTが論理ロウ(ノードN1が論理ハイ)のときに、第5トランジスタT5を第7トランジスタT7に並列接続することによって、参照電圧Vrefをヒステリシス電圧Vhysだけ上昇させている。従って、出力部OUTが論理ハイになり、第5トランジスタT5が第7トランジスタT7から電気的に切断されると、参照電圧は、Vref+VhysからVrefとなり、実質的にヒステリシス電圧Vhysだけ低下する。これにより、第5の実施形態によるコンパレータ5は、第2の実施形態と実質的に同様のヒステリシス特性を有することができる。
コンパレータ5のヒステリシス電圧Vhysは式12のようになる。
Vhys=n×Vt×ln((W5/L5+W7/L7)/(W6/L6)) 式12
このように、コンパレータ5もα(即ち、(T7のサイズ+T5のサイズ)とT6のサイズとの比)を変更することによって、ヒステリシス電圧Vhysを変更することができる。換言すると、ヒステリシス電圧Vhysは、(W5/L5+W7/L7)とW6/L6との比に基づいて決まり、第1ミラー回路MRR1のミラー比(第1ミラー比)を変更することによって調節することができる。第5の実施形態も、第2の実施形態と同様に、第1トランジスタT1および第2トランジスタT2が弱反転領域で動作するので、上記式12が成立し、第1ミラー回路MRR1のミラー比を変更することで所望のヒステリシス特性を簡単に得ることができる。さらに、第5の実施形態は、第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第6の実施形態)
図7は、第6の実施形態に従ったコンパレータ6の構成の一例を示す回路図である。第6の実施形態では、ヒステリシス回路HYSが、第2ミラー回路MRR2の第8トランジスタT8に設けられている。ヒステリシス回路HYSの第5トランジスタT5は、例えば、P型MISFETである。第5トランジスタT5の一端は、スイッチング素子SWを介して第2電流経路P2に接続されており、その他端は、第1電源VDDに接続されている。第5トランジスタT5のゲートは、第8および第9トランジスタT8、T9のゲートとともに第2電流経路P2に共通に接続されている。これにより、スイッチング素子SWが導通状態である場合、第5トランジスタT5は、第8トランジスタT8に並列に接続される。この場合、第5トランジスタT5のサイズ(W5/L5)が第8トランジスタT8のサイズ(W8/L8)に付加されたことになる。即ち、第8トランジスタT8のサイズが実質的に大きくなったものと見なすことができる。一方、スイッチング素子SWが非導通状態である場合、第5トランジスタT5の一端は、第8トランジスタT8および第2電流経路P2から切断される。この場合、第5トランジスタT5のサイズは第8トランジスタT8のサイズに付加されない。
スイッチング素子SWは、P型MISFETであり、第2電流経路P2と第5トランジスタT5との間に接続されている。スイッチング素子SWのゲートは、出力部OUTに接続されている。即ち、スイッチング素子SWのゲートは、出力部OUTの論理を受ける。これにより、スイッチング素子SWは、出力部OUTの論理に応じて導通状態/非導通状態となる。スイッチング素子SWは、出力部OUTの論理を受けるので、第3の実施形態のスイッチング素子SWと逆に、出力OUTが論理ハイである場合に、非導通状態となり、出力部OUTが論理ロウである場合に、導通状態となる。尚、スイッチング素子SWは、第5トランジスタT5と第1電源VDDとの間に接続されていてもよい。即ち、スイッチング素子SWは、第5トランジスタT5に直列に接続されていればよい。
このように、スイッチング素子SWを導通状態または非導通状態にすることよって、第5トランジスタT5は、第8トランジスタT8に並列に接続され、あるいは、第8トランジスタT8から電気的に切断される。これにより、出力部OUTの論理に応じて、第5トランジスタT5のサイズを第8トランジスタT8のサイズに付加し、あるいは、付加しない。即ち、ヒステリシス回路HYSは、出力部OUTの論理に応じて、実質的に第8トランジスタT8のサイズを変更することができる。これにより、コンパレータ6は、入力電圧Vinと出力電圧Voutとの関係においてヒステリシス特性を得ることができる。第6の実施形態のその他の構成は、第3の実施形態の対応する構成と同様でよい。
ここで、入力電圧Vinが参照電圧Vrefよりも低く、出力部OUTが論理ロウであるとき、スイッチング素子SWは導通状態である。従って、第2ミラー回路MRR2のミラー比(I4/I2)は、第5および第8トランジスタT5、T8の合計サイズと第9トランジスタT9のサイズとの比((W5/L5)+(W8/L8))/(W9/L9))となる。即ち、第5トランジスタT5のサイズは第8トランジスタT8のサイズに付加される。第8トランジスタT8の実質的なサイズが第5トランジスタT5のサイズだけ増大したと考えてよい。
一方、上記ケース1(入力電力Vinが参照電圧Vrefを超える場合)において、出力部OUTが論理ハイになると、スイッチング素子SWは非導通状態となるので、第5トランジスタT5は、第2電流経路P2および第8トランジスタT8から電気的に切断される。従って、このとき、第5トランジスタT5のサイズは第8トランジスタT8のサイズに付加されない。このように、第6の実施形態では、第8トランジスタT8のサイズを変更することによって、ヒステリシス特性を得る。
第3の実施形態では、出力部OUTが論理ハイのときに、第5トランジスタT5を第9トランジスタT9に並列接続することによって、参照電圧Vrefをヒステリシス電圧Vhysだけ低下させている。
逆に、第6の実施形態では、出力部OUTが論理ロウのときに、第5トランジスタT5を第8トランジスタT8に並列接続することによって、参照電圧Vrefをヒステリシス電圧Vhysだけ上昇させている。従って、出力部OUTが論理ハイになり、第5トランジスタT5が第8トランジスタT8から電気的に切断されると、参照電圧は、Vref+VhysからVrefとなり、実質的にヒステリシス電圧Vhysだけ低下する。これにより、第6の実施形態によるコンパレータ6は、第3の実施形態と実質的に同様のヒステリシス特性を有することができる。
コンパレータ6のヒステリシス電圧Vhysは式13のようになる。
Vhys=n×Vt×ln((W5/L5+W8/L8)/(W9/L9)) 式13
このように、コンパレータ6もα(即ち、(T5のサイズ+T8のサイズ)とT9のサイズとの比)を変更することによって、ヒステリシス電圧Vhysを変更することができる。換言すると、ヒステリシス電圧Vhysは、(W5/L5+W8/L8)とW9/L9との比に基づいて決まり、第2ミラー回路MRR2のミラー比(第2ミラー比)を変更することによって調節することができる。第6の実施形態も、第3の実施形態と同様に、第1トランジスタT1および第2トランジスタT2が弱反転領域で動作するので、上記式13が成立し、第2ミラー回路MRR2のミラー比を変更することで所望のヒステリシス特性を簡単に得ることができる。さらに、第6の実施形態は、第3の実施形態と同様の効果を得ることができる。
尚、上記実施形態において、スイッチング素子SWの導電型は、N型とP型との間で変更してもよい。この場合、スイッチング素子SWのゲートの接続を出力端子OUTとノードN1との間で変更することによって、スイッチング素子SWのゲートに受けるデータの論理を反転させればよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1・・・コンパレータ、DFF・・・差動増幅回路、MRR1、MRR2、MRR3・・・ミラー回路、HYS・・・ヒステリシス回路、In1、In2・・・インバータ、T1〜T9・・・トランジスタ、SW・・・スイッチング素子、10・・・電流源

Claims (10)

  1. 第1電圧を受ける第1電流経路と第2電圧を受ける第2電流経路とを含む差動回路と、
    前記第1電流経路に流れる電流に第1ミラー比を乗じた電流を第3電流経路に流すことが可能な第1ミラー回路と、
    前記第2電流経路に流れる電流に第2ミラー比を乗じた電流を第4電流経路に流すことが可能な第2ミラー回路と、
    前記第3電流経路に流れる電流に第3ミラー比を乗じた電流を前記第4電流経路に流すことが可能な第3ミラー回路と、
    前記第4電流経路に接続された出力部から出力されるデータの論理に応じて、前記第1〜第3ミラー比のいずれかを変更する第1回路とを備えた、半導体装置。
  2. 前記出力部が第1論理から第2論理へ切り替わるときの前記第2電圧と前記出力部が前記第2論理から前記第1論理へ切り替わるときの前記第2電圧との電圧差は、変更された前記第1〜第3ミラー比のいずれかに基づいて決まる、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記差動回路は、前記第1電流経路に設けられ、前記第1電圧をゲートに受ける第1トランジスタと、前記第2電流経路に設けられ、前記第2電圧をゲートに受ける第2トランジスタと、を含み、
    前記第3ミラー回路は、前記第3電流経路に設けられた第3トランジスタと前記第4電流経路に設けられた第4トランジスタとを含み、前記第3および第4トランジスタのゲートが共通に前記第3電流経路に接続され、
    前記第1回路は、ゲートが前記第3電流経路に接続され、前記第4電流経路に接続された出力部の論理に応じて前記第3または第4トランジスタに並列に接続されあるいは前記第3または第4トランジスタから切断される第5トランジスタを備える、請求項1または請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記第3トランジスタのチャネル幅およびチャネル長をそれぞれW3、L3とし、前記第4トランジスタのチャネル幅およびチャネル長をそれぞれW4、L4とし、並びに、前記第5トランジスタのチャネル幅およびチャネル長をそれぞれW5、L5とした場合に、前記出力部が第1論理から第2論理へ切り替わるときの前記第2電圧と前記出力部が前記第2論理から前記第1論理へ切り替わるときの前記第2電圧との電圧差は、W3/L3+W5/L5とW4/L4との比またはW4/L4+W5/L5とW3/L3との比に基づいて決まる、請求項3に記載の半導体装置。
  5. 前記第1および第2トランジスタは、弱反転領域で動作する、請求項3または請求項4に記載の半導体装置。
  6. 前記第1回路は、前記第5トランジスタに直列に接続されており、ゲートが前記出力部に接続されたスイッチング素子をさらに備えた、請求項3から請求項5のいずれか一項に記載の半導体装置。
  7. 前記スイッチング素子は、前記出力部の電圧が第1論理を示している場合に非導通状態となり、前記出力部の電圧が第2論理を示している場合に導通状態となる、請求項6に記載の半導体装置。
  8. 前記第3トランジスタのチャネル幅およびチャネル長をそれぞれW3、L3とし、前記第4トランジスタのチャネル幅およびチャネル長をW4、L4とし、並びに、前記第5トランジスタのチャネル幅およびチャネル長をW5、L5とした場合、前記電圧差Vhysは、
    Vhys=n×Vt×ln((W3/L3+W5/L5)/(W4/L4)) 式1
    Vhys=n×Vt×ln((W4/L4+W5/L5)/(W3/L3)) 式11
    (ここで、nは、半導体製造プロセスによって決定される定数である。Vtは、熱電圧である)
    式1または式11で決定される、請求項3から請求項7のいずれか一項に記載の半導体装置。
  9. 前記差動回路は、前記第1電流経路に設けられ、第1電圧をゲートに受ける第1トランジスタと、前記第2電流経路に設けられ、前記第2電圧をゲートに受ける第2トランジスタと、を含み、
    前記第1ミラー回路は、前記第1電流経路に設けられた第6トランジスタと前記第3電流経路に設けられた第7トランジスタとを含み、前記第6および第7トランジスタのゲートが共通に前記第1電流経路に接続され、
    前記第1回路は、ゲートが前記第1電流経路に接続され、前記第4電流経路に接続された出力部の論理に応じて前記第6または第7トランジスタに並列に接続されあるいは前記第6または第7トランジスタから切断される第5トランジスタを備える、請求項1または請求項2に記載の半導体装置。
  10. 前記差動回路は、前記第1電流経路に設けられ、第1電圧をゲートに受ける第1トランジスタと、前記第2電流経路に設けられ、前記第2電圧をゲートに受ける第2トランジスタと、を含み、
    前記第2ミラー回路は、前記第2電流経路に設けられた第8トランジスタと前記第4電流経路に設けられた第9トランジスタとを含み、前記第8および第9トランジスタのゲートが共通に前記第2電流経路に接続され、
    前記第1回路は、ゲートが前記第2電流経路に接続され、前記第4電流経路に接続された出力部の論理に応じて前記第8または第9トランジスタに並列に接続されあるいは前記第8または第9トランジスタから切断される第5トランジスタをさらに備える、請求項1または請求項2に記載の半導体装置。
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